JP3896805B2 - 4-cycle engine for outboard motor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船外機用4サイクルエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば船外機に搭載されるエンジンは、その内部に多くの摺動部や回転部を有するため、潤滑装置を用いて各部に潤滑オイルを供給し、潤滑オイルの働きにより各部の摩擦抵抗を減らし、エンジンの機能を充分に発揮させるようになっている。
【0003】
4サイクルエンジンの潤滑装置の一般的な潤滑オイルの経路は、エンジンのクランクケース下部に一体または別体に設けられたオイルパンに貯留されている潤滑オイルをオイルポンプで吸い上げてエンジン内各潤滑部に圧送するようになっている。
【0004】
そして、エンジン内各潤滑部を潤滑した潤滑オイルは自然落下したり、オイル落とし通路等を経由したりしてオイルパンに戻されるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、船外機が運転時のプレーニング状態に入る前段階において、船体は後方に傾斜した運転状態となる。その結果、船外機自体も後方に傾斜する。
【0006】
エンジンのシリンダヘッドが進行方向に向かって後側に配置される通常の船外機においては、船外機の後方傾斜に伴ってオイルパン内の潤滑オイルはオイル落とし通路を逆流してシリンダヘッドの動弁室に溜まり、吸・排気バルブとこれらのバルブのガイドとの間を通って燃焼室内に浸入するといった問題が生じる。
【0007】
そして、潤滑オイルが燃焼室内に浸入すると潤滑オイルの消費量が増え、また排気ガス中の白煙の量も増えて好ましくない。そのために、従来は吸・排気バルブとガイドとの間にシール部材を設けていたが、コスト増の要因となっていた。
【0008】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、船外機の後方傾斜時に潤滑オイルが逆流するのを防止した船外機用4サイクルエンジンを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る船外機用4サイクルエンジンは、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、船外機の前側に配置される上下に分割可能なクランクケースと、このクランクケースの後側に配置されクランクケースの上側部分と一体に形成されるシリンダブロックと、このシリンダブロックの後側に配置されるシリンダヘッドとを有し、上記クランクケースの下側部分は潤滑オイルが貯留されるオイルパンを兼ねると共に、クランクケースの下側部分にはオイルポンプ室が形成され、このオイルポンプ室内のオイルポンプを用いて潤滑オイルをエンジン内各部に供給する船外機用4サイクルエンジンにおいて、上記クランクケースの下側部分の後壁に沿って略垂直に延びる通路と、この通路の下端から上記クランクケースの底面に沿って前方に略水平に延びる連通路をそれぞれクランクケースと一体に形成すると共に、上記略垂直に延びる通路の上流端を、上記シリンダヘッド内の動弁室から延びるシリンダブロックに形成されるオイル落とし通路に接続し、上記略水平に延びる連通路の下流端をオイルパン内のオイルとは隔離された通路で直接オイルポンプ室に接続したものである。
【0011】
さらに、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、前記オイルポンプ室の下方にオイル溜まり室を形成し、このオイル溜まり室に前記連通路を接続すると共に、上記オイル溜まり室にオイルフィルタを配置したものである。
【0013】
そして、上述した課題を解決するために、請求項3に記載したように、前記オイル溜まり室と連通路との間にプレートホルダを設け、このプレートホルダに、外周のオイルパン内に連通するオイル案内路と、中央部の軸方向に延びる上記オイル溜まり室に連通する油路と、オイル案内路と油路を連通する導入路を備えるとともに、この導入路を上記連通路に向かって延びるように配置した請求項1または2記載の船外機用4サイクルエンジン。したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る船外機の一例を示す左側面図である。図1に示すように、この船外機1はバーティカル型(縦形)エンジン2を有し、その周囲が箱状のエンジンカバー3で覆われる。エンジン2の前下部(図1における右側)からはステアリングハンドル4が前方に向かって延び、その先端にエンジン出力調整用のスロットルグリップ5が設けられる。
【0016】
エンジンカバー3は上下に分割可能に形成された例えば合成樹脂製のものであって、上側のアッパーカバー3aと下側のロアカバー3bとから構成される。ロアカバー3bの下部にはドライブシャフトハウジング6が設けられ、このドライブシャフトハウジング6の下部にギヤケース7が設けられる。ギヤケース7の内部にはプロペラシャフト8が軸支され、その後端にプロペラ9が設けられる。
【0017】
エンジン2内にはクランクシャフト10がほぼ鉛直方向を向くよう縦置き(バーティカル)に設けられる。ドライブシャフトハウジング6内にはクランクシャフト10下端に連結されたドライブシャフト11が下方に向かって延び、ドライブシャフト11の下端がベベルギヤ12を介してプロペラシャフト8に連結される。エンジン2の出力、すなわちクランクシャフト10の回転はドライブシャフト11およびベベルギヤ12を経てプロペラシャフト8に伝達され、プロペラ9を回転させる。
【0018】
ドライブシャフトハウジング6の上部はクランプブラケット13の回転支持部13aに回動自在に支持されると共に、このクランプブラケット13は船体14のトランサム14aに固定される。すなわち、船外機1は船体14に回動可能に設けられ、ステアリングハンドル4を水平方向に振ることにより船外機1全体の向きを変えて船体14の操舵を行うことができるように構成される。
【0019】
図2は、エンジン2部分の縦断面図である。また、図3は図2のIII−III線に沿う断面図であり、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図である。そして、図5は図2のV矢視図である。本実施形態に用いられるエンジン2は例えばOHV形式の動弁機構15を備えた4サイクル単気筒エンジンであり、エンジン2は主に船外機1の前側(図における右側)に配置される上下に分割可能なクランクケース16a,16bと、このクランクケース16a,16bの後側(図2および図3における左側)に配置され、クランクケースの上側部分16aと一体に形成されるシリンダブロック17と、このシリンダブロック17の後側(図2および図3における左側)に配置されるシリンダヘッド18とから構成される。
【0020】
シリンダブロック17は、船外機1の前後方向(図2および図3における左右)に向かって側面視でクランクシャフト10に直交する方向に延びる筒状のシリンダ19を備えると共に、シリンダヘッド18の後部は開口されてその内部に前記動弁機構15を収納する動弁室20を形成し、シリンダヘッドカバー21によって塞がれる。また、シリンダヘッド18にはシリンダ19に整合する燃焼室22が形成される。なお、燃焼室22には外方から点火プラグ23が結合される。
【0021】
なお、図6は図2のVI矢視図であり、シリンダヘッド18をシリンダヘッドカバー21との合わせ面側から眺めた図である。また、図7は図2のVII矢視図であり、シリンダヘッド18をシリンダブロック17との合わせ面側から眺めた図である。さらに、図8は図2のVIII矢視図であり、シリンダブロック17をシリンダヘッド18との合わせ面側から眺めた図である。
【0022】
クランクシャフト10は、そのほぼ中間部に一対のウェブ10aが軸方向に離間して形成され、その間にクランクピン10bが偏心して形成される。シリンダ19内にはピストン24が摺動自在に挿入され、このピストン24のピストンピン24aとクランクシャフト10のクランクピン10bとがコンロッド25によって連結されてシリンダ19内におけるピストン24の往復運動がクランクシャフト10の回転運動に変換される。そして、クランクシャフト10の上端には発電用のフライホイール・マグネト装置26と、ロープ・リコイル型の手動式エンジン始動装置27が設けられる(図1および図2参照)。
【0023】
シリンダヘッド18内には燃焼室22に繋がる吸気ポート28と排気ポート29とが形成される。また、シリンダヘッド18内には両ポート28,29を開閉する吸気バルブ30および排気バルブ31がバルブガイド32を介して取り付けられる。
【0024】
一方、クランクシャフト10の斜め後方、すなわちシリンダヘッド18側(図3における左側)にはカムシャフト33がクランクシャフト10と平行に配置される。クランクシャフト10の略中央下部にはタイミングドライブギヤ34がクランクシャフト10と一体または一体的に設けられる。また、カムシャフト33の略中央下部にはタイミングドリブンギヤ35がカムシャフト33と一体または一体的に設けられる。そして、両タイミングギヤ34,35が作動連結されることによりクランクシャフト10の回転力がカムシャフト33に伝達される。
【0025】
カムシャフト33上には一対の動弁用カム36,36が上下方向に離間して設けられると共に、シリンダヘッド18内には動弁機構15を構成する一対のロッカアーム37,37が揺動自在に支持される。そして、カムシャフト33が回転することによりカム36,36のプロフィールがシリンダ19の側方に配置された一対のプッシュロッド38をその軸方向に進退させ、ロッカアーム37,37を揺動運動させる。そして、このロッカアーム37,37の揺動運動によってシリンダヘッド18内の吸気バルブ30および排気バルブ31が開閉操作される。
【0026】
なお、上下の動弁用カム36,36間にはシリンダブロック17の側面に配置されたフューエルポンプ39駆動用のカム40が設けられ、このカム40によってフューエルポンプ39のプランジャ39aが進退される。
【0027】
また、エンジンカバー3内のエンジン2前方の空間には燃料タンク41が配置される。この燃料タンク41は給油口41aが上方に向かって伸び、エンジンカバー3上に突出してフューエルキャップ42により塞がれる。
【0028】
エンジン2は、その内部に多くの摺動部や回転部を有するため、潤滑装置を用いて各部に潤滑オイルを供給し、潤滑オイルの働きにより各部の摩擦抵抗を減らし、エンジン2の機能を充分に発揮させるように構成される。以下、潤滑装置について説明する。
【0029】
クランクケースの下側部分16bはオイルパン16cを兼ねており、一定量の図示しない潤滑オイルが貯溜される。また、クランクケースの下側部分16bと一体に形成された、カムシャフト33の下端を支持する支持部43内にはポンプ室44が形成され、オイルポンプ45が配置される。オイルポンプ45はカムシャフト33の下端部に直結され、カムシャフト33の回転により駆動される。
【0030】
ポンプ室44はオイルプレート46によって上下に区画され、上側の部分にオイルポンプ45が収納されると共に、下側にオイル溜まり室47を形成する。そして、オイルプレート46はその下部のオイル溜まり室47に配置されたプレートホルダ48によって保持される。
【0031】
図9(a)はプレートホルダ48の上面図である。また、図9(b)は図9(a)のb−b線に沿う断面図である。さらに、図9(c)は図9(a)のc−c線に沿う断面図である。そして、図9(d)はプレートホルダ48の下面図である。
【0032】
図9(a)〜図9(d)に示すように、プレートホルダ48は例えばゴム等の耐熱・耐油性の弾性体から成る円筒状のものであり、その中央部に軸方向に延びる油路49を備える。また、油路49の途中にはオイルフィルタ50が配置される。プレートホルダ48上面の周縁には上方に向かって延びる壁部51が形成され、図4に示すように、この壁部51と前記オイルプレート46下面との間にオイル溜まり52を形成する。
【0033】
一方、プレートホルダ48下面の油路49の周囲には下方に向かって延びる突出部53が形成され、図4に示すように、この突出部53と前記カムシャフト33の支持部43壁との間にオイル案内路54を形成する。さらに、オイル案内路54から油路49に向かって導入路55が形成される。
【0034】
そして、カムシャフト33の支持部43壁には潤滑オイルの吸入口56が形成され、オイルパン16cとオイル案内路54とを連通する。オイルパン16c内の潤滑オイルはオイルポンプ45が発生する吸入圧によって吸入口56からオイル案内路54に導かれ、導入路55から油路49を経てオイル溜まり52に導かれ、オイルポンプ45によってエンジン2各部に圧送される。
【0035】
エンジン2内各潤滑部を潤滑した潤滑オイルの一部は自然落下によってオイルパン16cに戻され、再循環されるように構成される。また、動弁室20内に導かれて動弁機構15、吸気バルブ30および排気バルブ31等を潤滑した潤滑オイルはオイル落とし通路57を経由してオイル案内路54に戻される。
【0036】
図2および図5〜図8に示すように、オイル落とし通路57はシリンダヘッド18に略水平に形成され、動弁室20内からシリンダブロック17との合わせ面に向かって延びる第一通路57aと、シリンダブロック17に略水平に形成され、一端がシリンダヘッド18との合わせ面に延びて第一通路57aに接続されると共に、他端がクランクケースの下側部分16bとの合わせ面に向かって開口する第二通路57bと、クランクケースの下側部分16bにその後壁に沿って略垂直に形成され、上端がシリンダブロック17との合わせ面に延びて第二通路57bに接続されると共に、下端がクランクケースの下側部分16b下面に形成され、上記オイル案内路54に連通する連通路58に接続される第三通路57cとから構成される。
【0037】
動弁室20内に溜まった潤滑オイルは、オイルポンプ45が発生する吸入圧によってオイル落とし通路57から連通路58を経てオイル案内路54に導かれ、導入路55から油路49を経てオイル溜まり52に導かれ、オイルポンプ45によってエンジン2各部に圧送される。
【0038】
なお、クランクケースの下側部分16b下面はガスケット59を挟んでロアーカバープレート60によってシールされる。また、オイル案内路54と油路49とを連通する導入路55は第三通路57cに接続される連通路58に向かって延びるように配置され、オイルパン16c内の潤滑オイルよりシリンダヘッド18からオイル落とし通路57を経て戻される潤滑オイルを優先的にオイル溜まり52に導く。
【0039】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0040】
船外機1が運転時のプレーニング状態に入る前段階において、船体14は後方に傾斜した運転状態となり、船外機1自体も後方に傾斜する。エンジン2のシリンダヘッド18が進行方向に向かって後側に配置される従来の船外機1においては、船外機1の後方傾斜に伴ってオイルパン16c内の潤滑オイルがオイル落とし通路57を逆流してシリンダヘッド18の動弁室20内に溜まろうとするが、本発明に係る船外機1においては、シリンダヘッド18から延びるオイル落とし通路57を直接オイルポンプ45上流のオイル溜まり室47に接続するように構成したので、船外機1が後方に傾斜しても動弁室20内に潤滑オイルが逆流しない。
【0041】
さらに、動弁室20内の潤滑オイルはオイルポンプ45が発生する吸入圧によって強制的にオイル溜まり室47に導かれるので、動弁室20内に潤滑オイルが溜まらない。
【0042】
動弁室20内に潤滑オイルが溜まらないことにより、従来問題であった吸・排気バルブ30,31とこれらのバルブ30,31のバルブガイド32との間を通って潤滑オイルが燃焼室22内に浸入するといった問題が生じなくなり、潤滑オイルの消費量が減り、また排気ガス中の白煙も発生し難くなる。
【0043】
また、吸・排気バルブ30,31とバルブガイド32との間に従来必要であったシール部材を設ける必要もないので、コストの削減を図ることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る船外機用4サイクルエンジンによれば、船外機が後方に傾斜しても動弁室内に潤滑オイルが溜まらないので、潤滑オイルの消費量が減り、また、コストの削減も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船外機用4サイクルエンジンの一実施形態を示す船外機の左側面図。
【図2】エンジン部分の縦断面図。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】図2のV矢視図。
【図6】図2のVI矢視図。
【図7】図2のVII矢視図。
【図8】図2のVIII矢視図。
【図9】(a)はプレートホルダの上面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図、(c)は(a)のc−c線に沿う断面図、(d)はプレートホルダの下面図。
【符号の説明】
1 船外機
2 エンジン
10 クランクシャフト
16a,16b クランクケース
16c オイルパン
17 シリンダブロック
18 シリンダヘッド
20 動弁室
33 カムシャフト
45 オイルポンプ
47 オイル溜まり室
50 オイルフィルタ
57 オイル落とし通路
58 連通路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a four-cycle engine for an outboard motor.
[0002]
[Prior art]
For example, an engine mounted on an outboard motor has a large number of sliding parts and rotating parts inside it. Therefore, lubricating oil is supplied to each part using a lubricating device, and the frictional resistance of each part is reduced by the action of the lubricating oil. The engine functions are fully utilized.
[0003]
The general lubricating oil path of a four-cycle engine lubrication system is that the lubricating oil stored in an oil pan provided integrally or separately at the lower part of the crankcase of the engine is sucked up by an oil pump, and each lubricating part in the engine It is supposed to be pumped to.
[0004]
The lubricating oil that has lubricated each lubricating portion in the engine is configured to fall naturally or return to the oil pan via an oil dropping passage or the like.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, before the outboard motor enters the planing state during operation, the hull is in a driving state inclined backward. As a result, the outboard motor itself also tilts backward.
[0006]
In an ordinary outboard motor in which the cylinder head of the engine is disposed rearward in the direction of travel, the lubricating oil in the oil pan flows backward through the oil drop passage as the outboard motor tilts backward, and the cylinder head reservoir to the valve chamber, a problem entering the combustion chamber through the space between the intake and exhaust valves and the valves guides occurs.
[0007]
Then, more lubricating oil is consumed intrusion Then lubricating oil into the combustion chamber, is not preferable also increasing the amount of white smoke in the exhaust gas. For this reason, a sealing member has conventionally been provided between the intake / exhaust valve and the guide, but this has been a factor in increasing costs.
[0008]
The present invention has been made in consideration of the above-described circumstances, and an object thereof is to provide a four-cycle engine for an outboard motor that prevents backflow of lubricating oil when the outboard motor is tilted backward.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
Ship 4-cycle engine out machine according to the present invention, in order to solve the above problems, as described in
[0011]
Furthermore, in order to solve the above-described problem, as described in
[0013]
In order to solve the above-described problem, as described in
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0015]
FIG. 1 is a left side view showing an example of an outboard motor according to the present invention. As shown in FIG. 1, the
[0016]
The
[0017]
In the
[0018]
The upper portion of the
[0019]
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of the
[0020]
The
[0021]
6 is a view taken in the direction of the arrow VI in FIG. 2, and is a view of the
[0022]
The
[0023]
An
[0024]
On the other hand, a
[0025]
A pair of valve-
[0026]
A
[0027]
A
[0028]
Since the
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
FIG. 9A is a top view of the
[0032]
As shown in FIGS. 9A to 9D, the
[0033]
On the other hand, a projecting
[0034]
A lubricating
[0035]
A part of the lubricating oil that has lubricated each lubricating part in the
[0036]
As shown in FIGS. 2 and 5 to 8, the
[0037]
The lubricating oil accumulated in the
[0038]
The lower surface of the
[0039]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0040]
In a stage before the
[0041]
Furthermore, since the lubricating oil in the
[0042]
Since the lubricating oil does not accumulate in the
[0043]
In addition, since it is not necessary to provide a seal member that has been conventionally required between the intake /
[0044]
【The invention's effect】
As described above, according to the four-cycle engine for an outboard motor according to the present invention, the lubricating oil does not accumulate in the valve operating chamber even when the outboard motor is tilted rearward. In addition, cost can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a left side view of an outboard motor showing an embodiment of a 4-cycle engine for an outboard motor according to the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of an engine portion.
3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along the line IV-IV in FIG. 3;
FIG. 5 is a view taken along the arrow V in FIG. 2;
6 is a view taken along arrow VI in FIG. 2;
7 is a view taken along arrow VII in FIG. 2;
8 is a view taken along arrow VIII in FIG. 2;
9A is a top view of the plate holder, FIG. 9B is a cross-sectional view taken along the line bb in FIG. 9A, and FIG. 9C is a cross-sectional view taken along the line cc in FIG. ) Is a bottom view of the plate holder.
[Explanation of symbols]
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