JP3892146B2 - 流体制御弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体流路を開閉する流体制御弁に関し、例えば内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンという)の燃料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの回転数、スロットル開度、吸気流量および水温等を各種センサで検出し、これら検出信号に基づき流体制御弁としての燃料噴射弁からエンジン内に噴射供給する燃料量をマイクロコンピュータ等で決定する燃料噴射装置が近年多く用いられている。このような燃料噴射装置に用いられる燃料噴射弁の一例を図27に示す。
【0003】
燃料噴射弁100のニードル弁101はスプリング102の付勢力により弁座103に向けて付勢されている。コイル105への通電をオフすると、ニードル弁101はスプリング102の付勢力により弁座103に着座し、燃料噴射弁100は閉弁する。ニードル弁101が弁座103に着座すると噴孔104が閉塞されるので、噴孔104から燃料は噴射されない。
【0004】
コイル105への通電をオンするとスプリング102の付勢力に抗し磁力により可動コア106が固定コア107側に吸引されるので、ニードル弁101が弁座103から離座し燃料噴射弁100は開弁する。ニードル弁101が弁座103から離座すると噴孔104から燃料が噴射される。コイル105への通電をオンしている間燃料は噴射されるので、コイル105の通電時間を調整することにより燃料噴射量を制御できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の燃料噴射弁では、コイルへの通電をオンすることにより発生する磁力によりスプリングの付勢力に抗してニードル弁を開弁方向に吸引しているので、以下に述べるような問題がある。
(1) コイルのインダクタンスにより、コイルへの通電をオンしてからコイルに磁力が発生するまでに時間遅れが生じるので、ニードル弁の応答性が低い。
【0006】
(2) コイルの電気抵抗によりコイルに供給する電力の一部が熱となる。この熱によりコイルの温度が上昇し、コイルの絶縁被覆が破壊されるとコイルが導通するのでコイルとしての機能を果たさなくなる恐れがある。
またコイルに発生する熱により磁性体である固定コアおよび可動コアの磁気特性が変化すると、例えばニードル弁のリフトタイミングが遅れる。前述したコイルのインダクタンスによる応答性の遅れと合わせ、従来の燃料噴射弁は、コイルへの通電をオンしてから燃料噴射弁が全開するまでに約1〜1.5ms(1000〜1500μs )要する。コイルに印加する電圧を増加すればニードル弁の応答性を向上させることはできる。しかし、印加電圧を増加するとコイルの温度が上昇するので、電圧の上昇により応答性を向上することには限界がある。
【0007】
(3) 燃料噴射期間中スプリングの付勢力に抗してニードル弁を吸引し続ける必要があるので、燃料噴射期間中常にコイルへの通電をオンにする必要がある。したがって、コイルの温度が上昇しやすい。前述したように、コイルの温度が上昇し、コイルの絶縁被覆が破壊されるとコイルが導通するのでコイルとしての機能を果たさなくなる恐れがある。
本発明の目的は、開閉応答性に優れた流体制御弁を提供することにある。
本発明の他の目的は、発熱量の少ない流体制御弁を提供することにある。
本発明の他の目的は、開弁方向および閉弁方向に弁部材が滑らかに移動する流体制御弁を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1から10記載の流体制御弁によると、衝撃発生手段において発生する衝撃により開弁位置または閉弁位置の一方に保持されていた弁部材が他方に移動し、流体流路を開閉する。通電をオフからオン、またはオンからオフしてから衝撃が発生するまでの衝撃発生手段の応答時間は、電気エネルギーまたは磁気エネルギーを機械的変位に変換する素子を用いることにより短縮することができる。さらに、衝撃が弁部材に伝播する時間は短いので、流体制御弁の開閉応答性が向上する。
【0009】
本発明の請求項記載の流体制御弁によると、開弁位置または閉弁位置の一方に保持されていた弁部材を他方に移動させるための衝撃は、衝撃発生手段への通電をオンするときに一回発生すればよいので、衝撃発生手段への通電をオンし続ける必要がない。したがって、燃料噴射弁に供給する電力を低減するとともに、燃料噴射弁で発生する熱量を減少し、流体制御弁内の温度上昇を抑制することができる。これにより、流体制御弁に磁性材料が用いられる場合、磁性材料の磁気特性が変動することを防止し、流体制御弁の開閉を高精度に制御することができる。
【0010】
本発明の請求項記載の流体制御弁によると、永久磁石の磁力により開弁位置または閉弁位置に弁部材を保持している。したがって、開弁位置または閉弁位置に弁部材を保持するために電気エネルギーを用いないので、流体制御弁内で発生する熱量が減少し、流体制御弁内の温度上昇を抑制することができる。
【0011】
本発明の請求項記載の流体制御弁によると、主に開弁方向および閉弁方向に弁部材を吸引するように永久磁石の磁力を働かせる磁力規制手段を備えている。開弁方向および閉弁方向に移動する弁部材の周囲に配設されている部材と弁部材との間に磁力が殆ど働かないので、開弁方向および閉弁方向に向かう弁部材の動きを永久磁石の磁力が妨げず、移動途中で弁部材周囲に配設されている部材に弁部材が吸着されることを防止する。したがって、弁部材が衝撃により確実に開弁位置および閉弁位置に到達する。
【0012】
本発明の請求項記載の流体制御弁によると、開弁位置と閉弁位置との間を移動する前記弁部材を非磁性材料で形成された案内部が案内する。案内部が磁化せず案内部と弁部材との間に磁力が働かないので、弁部材が衝撃により確実に開弁位置および閉弁位置に到達する。
【0013】
本発明の請求項記載の流体制御弁によると、板状に形成した弁部材で磁力規制手段を構成している。開弁方向および閉弁方向に面する弁部材の面積は弁部材の外周側面の面積よりも遥かに大きいので、弁部材が磁力により開弁方向および閉弁方向に吸引される力は弁部材の外周側面が吸引される力よりも大きい。開弁位置および閉弁位置に向かう弁部材の動きが妨げられないので弁部材が衝撃により確実に開弁位置および閉弁位置に到達する。
【0014】
また、弁部材が板状に形成されているので、弁部材と弁座との接触面積を大きくすることができる。衝撃発生手段で発生した衝撃から弁部材が受けるエネルギーが大きくなるので、開弁方向および閉弁方向に移動する弁部材の応答性が向上する。
【0015】
本発明の請求項記載の流体制御弁によると、保持手段を構成するソレノイドを非磁性材料で形成されているボビンに巻回し、ボビンの内周壁が開弁位置と閉弁位置との間を移動する弁部材を案内する。ボビンが磁化せずボビンと弁部材との間に磁力が働かないので、弁部材が衝撃により確実に開弁位置および閉弁位置に到達する。さらに、ボビンが案内部を兼ねているので、部品点数が減少し、製造コストを低減できる。
【0016】
本発明の請求項記載の流体制御弁によると、圧電素子または磁歪素子を用いて衝撃発生手段を構成している。したがって、通電をオンからオフ、またはオフからオンしてから衝撃が発生するまでに要する時間が短いので、弁部材の応答時間を短縮することができる。また、簡単な構成で衝撃発生手段を構成することができるので、部品点数が減少する。これにより、流体制御弁を小型化するとともに製造コストを低減することができる。
【0017】
本発明の請求項記載の流体制御弁によると、開弁位置または閉弁位置のいずれに弁部材が位置しているかを検出する検出手段を備えているので、流体制御弁の作動状態を確実に把握することができる。
本発明の請求項10記載の流体制御弁によると、衝撃発生手段の一部を用いて状態検出手段を構成しているので、部品点数を減少することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す複数の実施例を図に基づいて説明する。
(第1実施例)
本発明の第1実施例による流体制御弁としての燃料噴射弁を図1および図2に示す。
【0019】
図1に示す燃料噴射弁1のハウジング11は、一端に圧電素子20を係止し、弁ボディ12と圧電素子20との間に通路部材13を挟持している。圧電素子20は衝撃発生手段を構成し、弁ボディ12および通路部材13は衝撃伝播手段を構成している。弁ボディ12および通路部材13は磁性材料で形成されている。弁ボディ12は下流側に噴孔12aを形成しており、噴孔12aの上流側に弁部材としてのボール弁17が着座可能な弁座12bを設けている。ボール弁17が弁座12bに着座すると噴孔12aは閉塞される。保持手段としての永久磁石21は環状に形成されており、弁ボディ12の外周にボール弁17を取り囲むように嵌合している。通路部材13は、円板部14および円筒部15を有している。円板部14はボール弁17が着座可能な弁座14aを設けている。
【0020】
図2に示すように、弁ボディ12の弁座12bの上流側内周壁および円板部14の弁座14aにそれぞれ3個の溝流路12c、14bが形成されており、ボール弁17が弁座12bから離座すると、燃料流路16から溝流路14b、12cを通り噴孔12aから燃料が噴射される。燃料流路16、溝流路14b、12cおよび噴孔12aは流体流路を構成している。
【0021】
衝撃発生手段としての圧電素子20は、例えば薄い円板状のPZT(PbZrO3・PbTiO3系)を積層したものであり、中央部に通路部材13を収容する孔が設けられている。コネクタ30にインサート成形されたターミナル31から圧電素子20に電圧が印加される。
【0022】
次に、燃料噴射弁10の作動を説明する。
(1)開弁時における通電オフ時、図3の(A)に示すようにボール弁17は永久磁石21の磁力により弁座12b側に吸着され弁座12bに着座している。この状態で、図4の(A)または(B)に示すように圧電素子20にパルス電圧を印加すると、圧電素子20が伸縮し、この伸縮により衝撃が発生する。圧電素子20で発生した衝撃が通路部材13から弁ボディ12を経てボール弁17に伝播すると、ボール弁17は弁座12bからたたき出され、図3の(B)に示すように弁座14aに向かう。これにより噴孔12aは開放され燃料が噴孔12aから噴射される。図3の(C)に示すように、弁座14aに衝突したボール弁17は永久磁石21の磁力により弁座14aに吸着され、弁座14aに着座する。磁力によりボール弁17は弁座14aに吸着するので、弁座14aに衝突してもボール弁17はバウンドしない。
【0023】
圧電素子20に印加するパルス電圧のパルス幅は短く、ボール弁17が弁座14aに向かう途中でパルス電圧はオンからオフする。したがって、パルス電圧がオンからオフするときに圧電素子20に発生する衝撃はボール弁17に加わらない。
【0024】
(2)図3の(C)に示す状態から、図4の(A)または(B)に示すように圧電素子20にパルス電圧を印加すると、圧電素子20が伸縮し、この伸縮により衝撃が発生する。圧電素子20で発生した衝撃が通路部材13から弁ボディ12を経てボール弁17に伝播すると、ボール弁17は弁座14aからたたき出され、図3の(D)に示すよう弁座12bに向かう。弁座12bに衝突したボール弁17は、永久磁石21の磁力により弁座12bに吸着され、弁座12bに着座する。これにより噴孔12aは閉塞され、燃料噴射が終了する。磁力によりボール弁17は弁座12bに吸着するので、弁座12bに衝突してもボール弁17はバウンドしない。
【0025】
前述したように圧電素子20に印加するパルス電圧のパルス幅は短く、ボール弁17が弁座12bに向かう途中でパルス電圧はオンからオフする。したがって、パルス電圧がオンからオフするときに圧電素子20に発生する衝撃はボール弁17に加わらない。
【0026】
圧電素子20にパルス電圧を印加してから圧電素子20が伸縮するまでに要する時間は約50μsである。また、衝撃により発生した縦波が金属体を伝播する伝播速度Cは、次式で表される。
C=(E(1−ν)/ρ(1+ν)(1−2ν))1/2
ρ:密度、E:ヤング係数、ν:ポアソン比
例えばアルミ、ステンレス、鉄の伝播速度は、5000m/s 、5050m/s 、5200m/s であり。高速に伝播する。第1実施例の燃料噴射弁10において圧電素子20で発生した衝撃がボール弁17に伝播する長さは約20〜30mmであるから、伝播時間は、4〜6μs である。
【0027】
ボール弁17が衝撃を受け弁座12bから弁座14aに衝突するまでに要する時間は、ボール弁17の移動距離、ボール弁17の重量、ボール弁17に加わる衝撃の大きさ、ボール弁17を吸着する磁力の大きさ等により異なるが、第1実施例では、約300μs に設定してある。
【0028】
以上のことから、圧電素子20への通電をオンしてからボール弁17が弁座14aに着座するまでに要する時間は、約360μs である。この応答時間は、前述した従来例で説明した燃料噴射弁に比べかなり短縮されている。図4から判るように、第1実施例の応答性は開弁時だけでなく閉弁時においても従来例よりも優れている。さらに、図4に示すように、開弁期間の長短に関わらず圧電素子20への通電をオンする時間は同じであり、移動したボール弁17は永久磁石21の磁力によりその位置に保持されるので、燃料噴射弁1に供給する電力量を低減できる。
【0029】
第1実施例では、ボール弁17を付勢するスプリングを用いず、圧電素子20が発生する衝撃によりボール弁17を移動させている。したがって、部品点数が減少し燃料噴射弁1の構造が簡単になるので、燃料噴射弁の製造コストが低下する。
(変形例)
第1実施例の変形例1、変形例2および変形例3をそれぞれ図5、図6および図7に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分に同一符号を付す。各変形例において圧電素子に加えるパルス電圧は図4の(A)および(B)と同様である。
【0030】
第1実施例では、永久磁石21により磁化された弁ボディ12および円板部14が剥き出しでボール弁17に面しているので、圧電素子20で発生した衝撃がボール弁17に伝播し、ボール弁17が移動し各弁座に吸着されるまでに弁座間の内側壁に接触すると内側壁に吸引される。内側壁から受ける吸引力はボール弁17が開弁または閉弁方向に移動する際の抵抗となり、ボール弁17の滑らかな移動が妨げられる恐れがある。
【0031】
そこで図5に示す変形例1では、弁座12bの上流側の弁ボディ12の内側面に非磁性材料で膜35を形成している。磁力規制手段としての膜35には非磁性金属または樹脂等の非磁性材料を用いる。非磁性金属であればめっき、樹脂であればコーティング等の従来技術により容易に膜35を形成することができる。さらに潤滑性に優れた非磁性材料を用いれば、ボール弁17の動きをさらに滑らかにすることができる。
【0032】
図6に示す変形例2では、ボール弁17を取り囲む弁ボディ12および円板部14の内周面にすべて非磁性材料で膜36を形成している。したがって、ボール弁17が着座するのは非磁性材料で形成された弁座36a、36bであるから、ボール弁17が弁座36a、36bに着座しても、ボール弁17が磁化される度合いを低減できる。したがって、圧電素子20で発生する衝撃により吸着されている弁座からボール弁17が離れやすくなるので、ボール弁17の移動が速やかに行われる。
【0033】
図7に示す変形例3は、弁ボディ12または円板部14の内周面ではなくボール弁本体18の外周面に非磁性材料により膜37を形成し弁部材としてのボール弁19を形成している。これにより、ボール弁19が移動する際に径方向に吸引される力を低減するとともに、ボール弁19の磁化を低減するので、ボール弁19が滑らかに移動する。
【0034】
(第2実施例)
本発明の第2実施例を図8および図9に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分に同一符号を付す。
第2実施例では、弁部材40自体を永久磁石で形成しているので、弁部材40は保持手段を兼ねている。弁部材40の外周壁に2か所以上の切欠40aが形成されており、弁部材40の断面形状に合わせて弁座12bと弁座14aとの間の内周壁が形成されている。したがって、弁部材40は回転することなく往復移動する。
【0035】
第2実施例においても、図8および図9に示すように、圧電素子20に発生する衝撃が弁部材40に伝播することにより弁部材40が一方の弁座から他方の弁座に移動し、噴孔12aを開閉する。
(第3実施例)
本発明の第3実施例を図10に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分に同一符号を付す。
【0036】
ハウジング11の内周にコイル41が収容されており、コイル41と円筒部15との間に磁歪素子42が収容されている。コイル41および磁歪素子42は衝撃発生手段を構成している。コイル41はボール弁17を吸引する磁力を発生するために用いるのではなく、コイル41が生成する磁界により磁歪素子42を伸縮させるために用いられる。磁歪素子42が伸縮するときに生じる衝撃によりボール弁17は往復移動する。
【0037】
コイル41への通電は、磁歪素子42を伸縮変形させボール弁17を移動させるためにオンされるので、開弁期間中および閉弁期間中はコイル41への通電はオフされている。
(第4実施例)
本発明の第4実施例を図11および図12に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分に同一符号を付す。
【0038】
弁座12bの上流側および弁座14aの下流側にそれぞれ環状溝50、51が形成されている。環状溝50、51は、永久磁石21の磁束が弁ボディ12および円板部14の内部ではなくボール弁17との間に流れやすくするために設けられている。したがって、永久磁石21で発生する磁束がより多くボール弁17を吸引する力となって働く。
【0039】
第4実施例では環状溝50、51を形成することにより空気を非磁性材料として用いたが、環状溝50、51に非磁性金属または樹脂を充填してもよい。
(第5実施例)
本発明の第5実施例を図13および図14に示す。
ニードル弁60は弁ボディ61に往復移動可能に支持されている。ニードル弁60は弁ボディ61に形成した弁座61bに着座可能であり、ニードル弁60が弁座61bに着座すると、流体流路の一部である噴孔61aが閉塞される。ニードル弁60の反噴孔61a側にフランジ60aが形成されている。フランジ60aは可動コア62内に収容されており、スプリング63により可動コア62のストッパ62aに向けて付勢されている。ニードル弁60、可動コア62およびスプリング63は弁部材を構成している。
【0040】
衝撃伝播手段としての固定コア64はニードル弁60および可動コア62を往復移動可能に収容している。固定コア64の内周に可動コア62を囲むように環状の永久磁石65が配設されている。衝撃発生手段としての圧電素子66は固定コア64の反噴射側に配設されており、コネクタ67にインサート成形されたターミナル68からパルス電圧を印加される。
【0041】
図13に示す閉弁状態において、ニードル弁60は弁座61bに着座しており、可動コア62は永久磁石65の磁力により固定コア64の閉弁ストッパ64aに吸着している。ニードル弁60のフランジ60aはスプリング63の付勢力により可動コア62のストッパ62aに向けて付勢されているが、当接していない。
【0042】
図13に示す閉弁状態において、圧電素子66にパルス電圧を印加すると圧電素子66の伸縮により衝撃が発生し、この衝撃が固定コア64に伝播するので、固定コア64の閉弁ストッパ64aに着座していた可動コア62が叩き出され図13の上方に移動する。可動コア62の上昇に伴いフランジ60aがストッパ62aに係止されるので、ニードル弁60も上昇し、ニードル弁60は弁座61bから離座する。そして噴孔61aから燃料が噴射される。
【0043】
図14に示すように、上方に移動した可動コア62は固定コア64の開弁ストッパ64bに衝突し、永久磁石65の磁力により開弁ストッパ64bに吸着される。
(第6実施例)
本発明の第6実施例を図15および図16に示す。第5実施例と実質的に同一構成部分に同一符号を付す。
【0044】
衝撃発生手段としての圧電素子70はキャップ状の可動コア71、72に上下を挟持されており、圧電素子70、可動コア71、72は一体となって往復移動する。ニードル弁60のフランジ60aは可動コア71内に収容されており、スプリング63により可動コア71のストッパ71aに向けて付勢されている。ニードル弁60、圧電素子70、可動コア71、72およびスプリング63は弁部材を構成している。
【0045】
衝撃伝播手段としての固定コア73はニードル弁60および可動コア71、72を往復移動可能に収容している。固定コア73の内周に可動コア71、72を囲むように円柱状の永久磁石74が配設されている。
【0046】
図15に示す閉弁状態において、ニードル弁60は弁座61bに着座しており、可動コア71は永久磁石74の磁力により固定コア73の閉弁ストッパ73aに吸着している。ニードル弁60のフランジ60aはスプリング63の付勢力により可動コア71のストッパ71aに向けて付勢されているが、当接していない。
【0047】
図15に示す閉弁状態において、圧電素子70にパルス電圧を印加すると、圧電素子70の伸縮により衝撃が発生する。この衝撃が可動コア71、72に伝播すると、固定コア73の閉弁ストッパ73aに着座していた可動コア71が叩き出され、可動コア71とともに圧電素子70、可動コア72およびスプリング63が図15の上方に移動する。可動コア71の上昇に伴いフランジ60aが可動コア71のストッパ71aに係止されるので、ニードル弁60も上昇し、ニードル弁60は弁座61bから離座する。そして噴孔61aから燃料が噴射される。
【0048】
図16に示すように、上方に移動した可動コア72は固定コア73の開弁ストッパ73bに衝突し、永久磁石74の磁力により開弁ストッパ73bに吸着される。
(第7実施例)
本発明の第7実施例を図17および図18に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分に同一符号を付す。
【0049】
衝撃発生手段としての圧電素子20のボール弁17側に、ボール弁17が弁座12bおよび14aに衝突するときの衝撃を検出する検出手段としての圧電素子23が配設されている。コネクタ30にインサート成形されたターミナル32、33はそれぞれ圧電素子20、23に接続されている。さらにターミナル32、33は、それぞれ噴射弁駆動回路80、開弁・閉弁検出回路81に接続されている。
【0050】
図17に示す閉弁状態において、噴射弁駆動回路80から圧電素子20にパルス電圧が印加されると、図19の(A)に示すように圧電素子20に発生する衝撃によりボール弁17は弁座12bから叩き出され弁座14aに衝突する。このとき、検出用の圧電素子23は、圧電素子20に発生する衝撃と、ボール弁17が弁座14aに衝突するときの衝撃を検出し、図20に示すようにそれぞれ検出信号82、83を出力する。
【0051】
また図19の(A)に示す開弁状態において、噴射弁駆動回路80から圧電素子20にパルス電圧が印加されると、図19の(B)に示すように圧電素子20に発生する衝撃によりボール弁17は弁座14aから叩き出され弁座12bに衝突する。このとき、検出用の圧電素子23は、圧電素子20に発生する衝撃と、ボール弁17が弁座12bに衝突するときの衝撃を検出し、図20に示すようにそれぞれ検出信号82、84を出力する。
【0052】
検出用の圧電素子23は弁座14aに近い側に配設されているので、ボール弁17が弁座12bに衝突するときよりも弁座14aに衝突するときに圧電素子23に伝播する衝撃の方が大きい。したがって、検出信号84よりも検出信号83の方が出力値が大きい。また、検出信号82は検出信号83、84よりも出力値が大きい。
【0053】
そこで、検出信号82よりも小さく検出信号84よりも大きいスレッシュホールドレベルにより検出信号を波形変形すると、図20の下段に示すパルス信号を得ることができる。
【0054】
つまり、ボール弁17が弁座14aに衝突するときにパルス信号が2個検出され、ボール弁17が弁座12bに衝突するときにパルス信号が1個検出される。したがって、ボール弁17がどちらの弁座に衝突したかを検出できるので、燃料噴射弁の開閉状態を検出することができる。
【0055】
(第8実施例)
本発明の第8実施例を図21および図22に示す。第7実施例と実質的に同一構成部分に同一符号を付す。
第8実施例は、衝撃発生用の圧電素子20が衝撃を検出する検出手段としても用いられる例を示している。コネクタ30にインサート成形されたターミナル34は、スイッチング回路85により、噴射弁駆動回路80または開弁・閉弁検出回路81に接続される。ボール弁17に衝撃を与えるときはスイッチング回路85は噴射弁駆動回路80側に接続され、ボール弁17が弁座12b、14aに衝突するときは開弁・閉弁検出回路81に接続される。
【0056】
噴射弁駆動回路80は圧電素20にパルス信号を送出し、開弁・閉弁検出回路81は圧電素子20から検出信号を入力するので、噴射弁駆動回路80および開弁・閉弁検出回路81と圧電素子20との間の信号の流れ方向は逆である。したがって、スイッチング回路85に代えて一方の回路とターミナル34との間に正規の方向に信号が流れるようにダイオードを接続することによっても、噴射弁駆動回路80と開弁・閉弁検出回路81とにより圧電素子20を目的に応じて共有することができる。
【0057】
(第9実施例)
本発明の第9実施例を図23に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分に同一符号を付す。
図23の(A)に示すように、ハウジング11は、一端に圧電素子20を係止し、磁性材料で形成された弁ボディ90と圧電素子20との間に通路部材13を挟持している。弁ボディ90および通路部材13は衝撃伝播手段を構成している。弁ボディ90は下流側に噴孔90aを形成しており、噴孔90aの上流側にボール弁17が着座可能な弁座90bを設けている。ボール弁17が弁座90bに着座すると噴孔90aは閉塞される。磁気規制手段としての案内部材91は非磁性材料で環状に形成されており、ボール弁17の周囲を取り囲んでいる。案内部材91は弁座14aおよび弁座90bに向かうボール弁17を案内する。
【0058】
図23の(B)に示すように、案内部材91の内周壁に3個の溝流路91aが形成されており、ボール弁17が弁座90bから離座すると、燃料流路16から溝流路14b、91aを通り噴孔90aから燃料が噴射される。燃料流路16、溝流路14b、91aおよび噴孔90aは流体流路を構成している。
【0059】
第9実施例では、ボール弁17を案内する案内部材91を非磁性材料で形成しているので、案内部材91が磁化されず案内部材91とボール弁17との間に磁力が働かない。弁座14aおよび弁座90bの一方から他方に移動するときにボール弁17は案内部材91に吸引されないので、圧電素子20で発生した衝撃によりボール弁17は弁座14aおよび弁座90bの一方から他方に確実に移動する。
【0060】
(第10実施例)
本発明の第10実施例を図24および図25に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分に同一符号を付す。
ハウジング11は、一端に圧電素子20を係止し、弁ボディ92と圧電素子20との間に通路部材93を挟持している。弁ボディ92および通路部材93は磁性材料で形成されており、衝撃伝播手段を構成している。弁ボディ92は下流側に噴孔92aを形成しており、噴孔92aの上流側に弁部材であり、かつ磁気規制手段としての円板弁94が着座可能な弁座92bを設けている。円板弁94は薄板状に形成されており、板厚方向に移動する。円板弁94が弁座92bに着座すると噴孔92aは閉塞される。通路部材93は、円板部93aおよび円筒部93bを有している。円板部93aは円板弁94が着座可能な弁座93cを設けている。
【0061】
弁座93cの上流側内周壁および弁ボディ92の内周側壁にそれぞれ溝流路93d、92cが形成されている。溝流路93dは当接部94bの外周側に形成され、溝流路92cは円板弁94の外周側面よりも外周側に形成されている。円板弁94が弁座92bから離座すると、燃料流路16から溝流路93d、92cを通り噴孔92aから燃料が噴射される。燃料流路16、溝流路93d、92cおよび噴孔92aは流体流路を構成している。
【0062】
図25に示すように、円板弁94は円板状に形成された弁本体94aと、弁本体94aの軸方向両端面に弁座92bおよび弁座93cに向けてそれぞれ突出する環状の当接部94bとを有する。当接部94bは弁座92bおよび弁座93cに当接可能である。
【0063】
第10実施例では、弁座92bおよび弁座93cに対向する円板弁94の面積が、弁ボディ92の内周側面と対向する円板弁94の外周側面の面積よりも遥かに大きいので、弁座92bおよび弁座93cの一方から他方に移動するときに円板弁94は弁ボディ92の内周側面との間よりも弁座92bおよび弁座93cとの間に大きな吸引力が働く。したがって、圧電素子20で発生した衝撃により円板弁94は弁座92bおよび弁座93cの一方から他方に確実に移動する。
【0064】
第10実施例では、円板状の弁本体94aではなく環状の当接部94bが弁座92bおよび弁座93cに着座するので、円板弁94と各弁座との間に働く磁力が当接部94bと各弁座との接触箇所に加わる。弁本体94aが直接各弁座に着座する場合に比べ当接部94bが磁力により各弁座に着座する面圧が大きいので、円板弁94が弁座92bに着座しているときに確実に燃料噴射を遮断することができる。
【0065】
また、ボール弁17に比べ各弁座との接触面積を大きくすることができるので、圧電素子20で発生した衝撃から円板弁94は大きなエネルギーを受けることができる。したがって、弁座の一方から他方に確実に移動することができる。
【0066】
第10実施例では、円板弁94の外周側面を磁性材料で形成された弁ボディ92の内周側面で取り囲んだが、第9実施例のように、円板弁94の外周側面を非磁性材料で形成された案内部材で取り囲んでもよい。
【0067】
(第11実施例)
本発明の第11実施例を図26に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分に同一符号を付す。
ハウジング11は、一端に圧電素子20を係止し、弁ボディ95と圧電素子20との間に通路部材13を挟持している。弁ボディ95は磁性材料で形成されており、弁ボディ95および通路部材13は衝撃伝播手段を構成している。弁ボディ95は下流側に噴孔95aを形成しており、噴孔95aの上流側にボール弁17が着座可能な弁座95bを設けている。ボール弁17が弁座95bに着座すると噴孔95aは閉塞される。
【0068】
弁ボディ95に形成した環状の凹部95cに、ボビン96に巻回された保持手段としてのソレノイド97が嵌合している。ボビン96は非磁性材料で形成されている。ソレノイド97への通電をオンすることにより、弁座95bおよび弁座14aとボール弁17との間に磁力が働く。
【0069】
第11実施例では、非磁性材料で形成されているボビン96がボール弁17の移動を案内する部材を兼ねているので、▲1▼ボビン96が磁化されずボビン96とボール弁17との間に磁力が働かない。弁座14aおよび弁座95bの一方から他方に移動するときにボール弁17はボビン96に吸引されないので、圧電素子20で発生した衝撃によりボール弁17は弁座14aおよび弁座95bの一方から他方に確実に移動する。さらに、▲2▼部品点数を減少し製造コストを低減できる。
【0070】
以上説明した本発明の実施の形態を示す上記複数の実施例では、衝撃発生手段が発生する衝撃により弁部材を往復移動させている。衝撃が弁部材に伝播する時間は短かく、衝撃発生手段として用いる圧電素子20および磁歪素子42は衝撃を発生する応答時間が短いので、燃料噴射弁の開閉応答性が向上する。
【0071】
また、弁部材に衝撃を与えるときにだけ磁歪素子に磁界を加えるコイルまたは圧電素子への通電をオンし、弁部材が閉弁位置または開弁位置に保持されているときは通電をオフするので、燃料噴射弁に供給する電力が低減し、燃料噴射弁に発生する熱量が減少する。したがって、燃料噴射弁の温度上昇が抑制され、燃料噴射弁内の磁性部材の磁気特性の変動を防止することができる。
【0072】
このような電圧オン時間の短いパルス電圧を印可する電圧制御に対し、オフからオン、またはオンからオフに電圧を変化させることにより弁部材に衝撃を与え開弁位置または閉弁位置に弁部材を移動させた後電圧を変化させず、次に開弁位置および閉弁位置に弁部材を移動させるときに電圧をオンからオフ、またはオフからオンに変化させる電圧制御も可能である。
【0073】
また、弁部材に衝撃を与えるときにだけ磁歪素子に磁界を加えるコイルまたは圧電素子への通電をオフし、弁部材が閉弁位置または開弁位置に保持されているときは通電をオンする電圧オフ時間の短いパルス電圧を印可する電圧制御電圧制御も可能である。
【0074】
上記複数の実施例では、衝撃発生手段として圧電素子20、あるいはコイル41および磁歪素子42を用いたが、電気エネルギーまたは磁気ネルギーを機械的な変位に変換する素子であればどのような素子を用いてもよい。
上記複数の実施例では、本発明の流体制御弁を燃料噴射弁に適用したが、他の液体や気体の流体流路を開閉する目的で本発明の流体制御弁を用いてもよい。
【0075】
また、弁部材が開弁位置または閉弁位置のいずれに位置しているかを検出するために、圧電素子に代えて振動センサまたは位置センサを用いてもよい。
上記複数の実施例では、弁部材を一方に付勢するスプリング等の付勢手段を用いなかったが、スプリングにより弁部材を一方に付勢する構成にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による燃料噴射弁を示す断面図である。
【図2】(A)は図1からボール弁を取り除いた状態を示す断面図であり、(B)は(A)のB−B線断面図であり、(C)は(A)のC−C線断面図である。
【図3】第1実施例の燃料噴射弁の作動を示す説明図であり、(A)および(B)は開弁状態を示し、(C)および(D)は閉弁状態を示している。
【図4】(A)は開弁期間が短いときの第1実施例と従来例の作動を示す特性図であり、(B)は開弁期間が長いときの第1実施例と従来例の作動を示す特性図である。
【図5】第1実施例の変形例1を示す部分断面図である。
【図6】第1実施例の変形例2を示す部分断面図である。
【図7】第1実施例の変形例3を示す部分断面図である。
【図8】本発明の第2実施例による燃料噴射弁を示す断面図である。
【図9】第2実施例による燃料噴射弁の開弁状態を示す断面図である。
【図10】本発明の第3実施例による燃料噴射弁を示す断面図である。
【図11】本発明の第4実施例による燃料噴射弁を示す断面図である。
【図12】第4実施例による燃料噴射弁の開弁状態を示す断面図である。
【図13】本発明の第5実施例による燃料噴射弁を示す断面図である。
【図14】第5実施例による燃料噴射弁の開弁状態を示す断面図である。
【図15】本発明の第6実施例による燃料噴射弁を示す断面図である。
【図16】第6実施例による燃料噴射弁の開弁状態を示す断面図である。
【図17】本発明の第7実施例による燃料噴射弁を示す断面図である。
【図18】第7実施例による燃料噴射弁と制御回路との配線を示す説明図である。
【図19】(A)は第7実施例による燃料噴射弁の開弁状態を示す断面図であり、(B)は第7実施例による燃料噴射弁の閉弁状態を示す断面図である。
【図20】開弁時および閉弁時における検出信号を示す特性図である。
【図21】本発明の第8実施例による燃料噴射弁を示す断面図である。
【図22】第8実施例による燃料噴射弁と制御回路との配線を示す説明図である。
【図23】(A)は第9実施例による燃料噴射弁を示す断面図であり、(B)は(A)のB−B線断面図である。
【図24】本発明の第10実施例による燃料噴射弁を示す断面図である。
【図25】第10実施例の円板弁を示す平面図である。
【図26】本発明の第11実施例による燃料噴射弁を示す断面図である。
【図27】従来の燃料噴射弁を示す断面図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射弁
12 弁ボディ(衝撃伝播手段)
12a 噴孔(流体流路)
12b 弁座
13 通路部材(衝撃伝播手段)
14a 弁座
16 燃料流路(流体流路)
17 ボール弁(弁部材)
20 圧電素子(衝撃発生手段、検出手段)
21 永久磁石(保持手段)
23 圧電素子(検出手段)
40 弁部材
41 コイル(衝撃発生手段)
42 磁歪素子(衝撃発生手段)
60 ニードル弁(弁部材)
61a 噴孔
62 可動コア(弁部材)
63 スプリング(弁部材)
64 固定コア(衝撃伝播手段)
65 永久磁石(保持手段)
66 圧電素子(衝撃発生手段)
70 圧電素子(衝撃発生手段、弁部材)
71、72 可動コア(弁部材)
73 固定コア(衝撃伝播手段)
74 永久磁石(保持手段)
91 案内部材(磁気規制手段)
94 円板弁(磁気規制手段)
96 ボビン
97 ソレノイド(保持手段)

Claims (10)

  1. 流体流路を開閉する弁部材と、
    開弁位置および閉弁位置に前記弁部材を保持する保持手段とを備え、
    前記弁部材は、通電を制御することにより衝撃を発生する衝撃発生手段を有し、前記衝撃発生手段で発生する衝撃により開弁位置または閉弁位置の一方から他方に移動することを特徴とする流体制御弁。
  2. 前記衝撃発生手段は、通電をオンするときに衝撃を発生することを特徴とする請求項1記載の流体制御弁
  3. 前記保持手段は永久磁石の磁力により開弁位置または閉弁位置に前記弁部材を保持することを特徴とする請求項1または2記載の流体制御弁。
  4. 主に開弁方向および閉弁方向に前記弁部材を吸引するように前記永久磁石の磁力を働かせる磁力規制手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の流体制御弁。
  5. 前記磁力規制手段は、開弁位置と閉弁位置との間を移動する前記弁部材を案内する案内部材であり、前記案内部材は非磁性材料で形成されていることを特徴とする請求項4記載の流体制御弁。
  6. 前記磁力規制手段は、板状に形成した前記弁部材であり、前記弁部材は開弁位置と閉弁位置との間を板厚方向に移動することを特徴とする請求項4記載の流体制御弁。
  7. 前記保持手段は開弁位置または閉弁位置に前記弁部材を保持する磁力を発生するソレノイドであり、前記ソレノイドを巻回し非磁性材料で形成されているボビンの内周壁が開弁位置と閉弁位置との間を移動する前記弁部材を案内することを特徴とする請求項1または2記載の流体制御弁。
  8. 前記衝撃発生手段は、圧電素子または磁歪素子を用いることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の流体制御弁。
  9. 前記弁部材が開弁位置または閉弁位置のいずれに位置しているかを検出する検出手段を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の流体制御弁。
  10. 前記検出手段は、前記衝撃発生手段の一部を用いることを特徴とする請求項9記載の流体制御弁。
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