JP3891361B2 - 周波数シンセサイザー - Google Patents
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Description
本発明は周波数シンセサイザー及びそれらの安定度に関する。発振器の位相における揺らぎは周波数揺らぎとしても解釈できることから、本明細書では周波数揺らぎと位相揺らぎの間で区別はなされていない。この位相/周波数関係は、Standford Gorldman, McGraw-Hillによる“Frequency Analysis Modulation and Noise”,第5章、Modulation(1948)に記述されている。
周波数シンセサイザーは良く知られた装置である。これらの装置は1つの出力信号を与えるように構成されており、この出力信号は別々の値のセットから選択された1つの周波数を有する。周波数シンセサイザーは、出力信号の所定の周波数の安定度を維持するために周波数弁別器を用いることができる。
簡単な周波数弁別器の一例が、B.I.BleaneyとB.BLEANEYによる“Electricity and Magnetism”,581頁,第3版,Oxford University Press 1983に示されている。このデバイスはLC回路弁別器であり、ここでL、CはインダクタンスL、キャパシタンスCをそれぞれ有する回路部材である。発振器の出力信号は弁別器に入力されるのであるが、この弁別器は、入力周波数に依存する出力信号を生成することから、発振器の出力周波数をフィードバック制御ループで制御するために使用され得る。このような弁別器は単一の周波数のみにおける動作に適している。多周波シンセサイザーで用いるのには適当でない。
周波数弁別器をフィードバック制御ループで使用することが知られている。フィードバック制御ループは、システム特性を変更するために出力信号をシステムの入力にフィードバックするシステムである。このようなフィードバックシステムでは、入力にフィードバックされた信号が出力信号に増加を引き起こす場合は発振器で生じるような「正帰還」を生じ、それが出力信号に減少を引き起こす場合には「負帰還」を生じる。負帰還の影響は増幅回路のような回路を安定化するために使用される。
このような弁別器フィードバックループは電圧制御発振器(VCO)のような周波数源からの出力を安定化するのに使用するために知られている。しかしながら、周囲温度における変化によって、従来の周波数弁別器の部材のインピーダンスやキャパシタンスの値はドリフトしてしまうことがある。これは周波数弁別器の出力をドラフトさせてしまうことがあり、結果として、周波数源の出力周波数はドリフトし得る。
VCOの他の形態では2つの高周波発振器が含まれており、これらの高周波発振器の少なくとも一方は同調(チューニング)可能であって、同調可能な出力うなり周波数を生成する。このVCOは2つのレーザを備えることが可能であり、これらの放射はマイクロ波うなり周波数を生成するために混合される。温度ドリフトの影響はレーザ混合に基づく周波数源について特に著しい。1.3μmで動作するレーザからの放射周波数はほぼ3×1014Hzであり、1万につきたった1つの部分の1つのドリフトが、うなり周波数に300MHzもの変化を生じさせることがある。この大きさのドリフトは、ここで問題としている周波数源の動作マイクロ波周波数の無視し得ない割合を占めることがあり、安定な周波数源を必要とするシステムに使用するには望ましくないもの、更には許容できないことさえある。
光学繊維安定化電子発振器が、R.T.Logan, Jr.等によって、第45回年次IEEE周波数制御シンポジウムの会報(1991年)508〜512頁に記述されている。このLoganのデバイスは光学繊維弁別器へ送られる出力を有するVCOを備えており、この光学繊維弁別器はその後、ループフィルタを介してVCOに周波数制御を与える。この光学繊維弁別器はRF入力信号を2つに分割し、これらの一方の部分は被変調光信号に変換され、光学繊維遅延線を使用して遅延されて、その後、ホトダイオード受信機によって電気信号に再び変換され、もう一方の部分は移相器を通じて送られる。これらの2つの部分はその後、位相検出器によって比較され、この位相検出器は、これら2つの部分の位相差に依存する電圧を出力する。光学繊維遅延線はレーザダイオードを備えており、このレーザダイオードは単一モード光学繊維へ与えられる被変調光信号を生成する。Loganのデバイスの性能は光学繊維弁別器ノイズによって制限される。Loganの文献は、このシステムはダイオードポンプ型半導体レーザや外部の強度変調器(intensity modulator)の使用によって改善され得ることを示唆している。このLoganのデバイスには、光学繊維遅延線を使用して発振器を安定化させるためにRF発振器信号を電気信号から光信号に変換しそれから電気信号に戻さなければならないといった欠点がある。
Loganによる他の文献(1992年IEEE周波数制御シンポジウム27−29(1992年5月)の会報の420〜424頁に発表されている)には、超安定マイクロ波及びミリ波光子的発振器が記述されている。ここに記述されたデバイスは前述したものと同様のものであるが、マイクロ波若しくはミリ波信号の源として動作する自己モードロック型レーザダイオードを有する。この文献には、周波数逓倍器としてのモードロック型レーザのふるまい以外に、デバイスを調整して周波数範囲にわたる出力信号を与えることについては何も記述されていない。
Loganの他の発振器デバイスは米国特許第5,379,309号に記述されている。ここに記述されたデバイスには2つの注入ロック型レーザが組み込まれており、これらのレーザには作動的にモードロックされたレーザ発振器から光信号が与えられる。注入ロック型レーザは各々、モードロック型レーザから別々の光モード信号を受け取る。これら2つの注入ロック型レーザの出力は1つの出力信号を生成するために組合わされるのであるが、この出力信号の周波数は、注入ロック型レーザによってモードロック型レーザから受け取った各2つのモード間の周波数における差に等しい。シンセサイザー出力の同調は、注入ロック型レーザの一方を同調し、その一方で、第2のものは一定の周波数に保つことにより行うことができる。レーザの同調設備が存在することにより、シンセサイザーの出力の安定度が失われてしまうことがあり、これは、例えばレーザの温度ドリフトの結果として生じる。本発明は、デバイスの周波数不安定度というよりはむしろ異なる周波数で動作する2つのレーザの位相ノイズを減少させるように構成されたデバイスに関する。
本発明の目的は周波数シンセサイザーの他の形態を提供することである。
本発明は、出力信号を生成する周波数シンセサイザーを提供するものであり、該シンセサイザーが、
i)2つのコヒーレントな光源であって、これらの各光源は、個々の放射ビームを生成し、また、調整可能な放射出力周波数を有しており、個々の放射ビームは異なる周波数である、前記光源と、
ii)2つの放射ビームを組み合わせて2つの被変調光信号を生成するビーム組合装置であって、前記2つの被変調光信号は1つの変調周波数を有する、前記ビーム組合装置と、
iii)前記被変調光信号の一方を他方に関して遅延させる手段と、
iv)相対的に遅延された前記被変調光信号の間で検出された変調位相差に応答して前記光源を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
光信号を遅延させる手段を使用することにより、同軸ケーブルのような従来の遅延線を備えた対応シンセサイザーよりも物理的に小さな周波数シンセサイザーを形成することができる。
本発明は、HFから、2つのレーザからの放射を混合することによって発生されるミリメートル放射へ、出力周波数を制御するために使用され得る。HF放射は3MHz〜30MHzの範囲の周波数を持つ。
好ましい実施例において、周波数シンセサイザーは、複数の光信号の中の1つの相対遅延を与える光学繊維遅延線を有しており、この遅延線の長さが安定周波数の周波数分離を決定する。高い度合いの位相安定度を有する被混合レーザ放射の広帯域幅と光学繊維遅延手段の広帯域幅能力の組合わせにより、被混合放射の周波数を広い範囲の周波数にわたって同調し、安定化することができる。
シンセサイザーの制御手段は、被変調光信号を受け取って検出器出力信号を生成する2つの検出器を備えることもでき、ここでは、位相検出器が、検出器出力信号間のいずれかの位相差に応答してそれに応答する出力を生成しており、また、制御手段は、この位相検出器の出力に応答して光源を制御する手段を備えることもできる。位相検出器はそれに応答する手段に負帰還信号を与えることもできる。
フィードバックループを組み入れた従来の周波数シンセサイザーには、高精密さを達成するためにフィードバックループに高利得が必要とされるという欠点がある。本発明のシンセサイザーでレーザを使用した場合には、1つのレーザの周波数における小部分の変化に対するうなり周波数の大きな感度によって、この必要性は減少される。
光学繊維遅延線が温度変化による長さ変化に対して安定化された場合には安定度が改善される。遅延線の長さはある実施例では安定動作周波数を決定するが、ある制限された範囲における連続周波数能力も提供され得る。出力周波数は周波数変調可能であってもよい。
【図面の簡単な説明】
本発明の実施例を次に添付図面を参照して例示のみのために記述する。
図1は、被混合レーザ源の周波数を制御するよう構成された本発明の周波数シンセサイザーの略図であり、
図2は、図1のシンセサイザーの位相検出器出力の、周波数に伴う変化のグラフであり、
図3は、図1のシンセサイザーの12個の別々の出力スペクトルを示す複合図である。
図1を参照する。ここにはR/Fマイクロ波周波数シンセサイザーとして形成された被混合レーザ放射源を制御するように構成された本発明の周波数シンセサイザーが示されており、このシンセサイザーは一般に300で示されている。「レーザオフセット」と「ロッキングアクセサリ」(LOLA)ユニット302が2つのレーザ304、306に接続されている。LOLAユニット302は、Lightwave Electronicsによって作られたシリーズ2000LNUユニットである。これがレーザ304、306の電源であり、ある動作モードでは、それらの周波数における差を基準発振器に対してロックするためにも動作する。レーザ304、306は、Lightwave Electronicsのデバイス、即ち、それぞれダイオードポンプ型Nd:YAGモデル123−1319−040−F−Wと−B−Wである。これらは40mWのピークパワーと100GHzの最大周波数分離を有する。
レーザ304、306からの放射は50/50方向性結合器308へ向けられる。レーザ306からの放射は、偏光コントローラ309を通過し、その後に結合器308を通過する。結合器308は、2つの結合光学繊維と2つの出力312、314を備える中央部分310を有する。レーザ304、306からの放射は、中央部分310におけるつかの間の結合によって組合わされる。
出力312からの組合わされた放射(便宜上、「組合放射」と呼ぶ)出力は、光学繊維316へ、それから放射検出器318へ送られる。検出器318は逆バイアスされたPINダイオードである。出力314からの組合放射出力は遅延線322を通過する。遅延線322は250メートル長の光学繊維であり、ほぼ1.2μ秒の伝播遅延を与える。遅延線322を形成する光学繊維は温度安定度を改善するために金属被覆されている。第2の放射検出器324は遅延線322の端部に結合器308の出力314から離して配置される。検出器324は検出器318と同じく逆バイアスされたPINダイオードである。シンセサイザー300の出力は、検出器318、324のいずれかから、若しくは、それらの双方から取り出すことができる。図面を明瞭にするため、検出器318、324への電気接続は示されていない。
被混合レーザ出力が検出器318、324からうなり周波数で出力を与えるためには、結合器308は、同じ偏光を有した2つのレーザ304、306から放射を受け取ることが必要である。レーザ306からの光の偏光がレーザ304からのそれと整合するように偏光コントローラ309が含まれている。検出器RF出力の強度が監視され、結合器308に到達するレーザ306からの放射の偏光が偏光コントローラ309を用いて調整されてこの強度を最大にする。
検出器318、324からの信号出力は位相検出器330の入力ポート326、328のそれぞれに接続される。位相検出器330は直流結合ANZAC MD141ミクサである。この検出器330は、2つの10dB減衰器334、336と増幅器338と5.1kΩ抵抗器340を介してLOLAユニット302に接続される出力332を有する。LOLAユニット302の容量性入力インピーダンスと組み合わされた抵抗器340は低域フィルタとして働く。
必要とされた場合には、低ノイズ増幅器をシンセサイザー300に組み込んで、入力ポート326、328の前に検出器318、324からの信号出力を増幅することができる。
シンセサイザー300の動作を次に記述する。50/50方向性結合器308においてレーザを組合わせることにより、出力312、314から光学繊維316や遅延線322へ進むレーザのうなり周波数においてRF、マイクロ、若しくは、ミリメートル波強度変調を有する光信号を生ずる。繊維316と遅延線322の各々における光信号はそれぞれ検出器318、324によって電気信号に変換される。検出器324からの信号出力は、検出器318からの信号出力との関係で、遅延線322を通じる光信号の伝播時間にほぼ等しい時間だけ遅延される。この結果、結合器308からの出力の変調周波数が時間に伴って変動している場合には、位相検出器330への入力信号は位相において変化し、これは位相検出器330から時間変動出力を生じさせる。変調周波数は、レーザ304、306の一方若しくは双方における周波数ドリフトによって時間に伴って変動し得る。
変調周波数が時間に伴って安定している場合には、位相検出器の出力は時間に関して一定である。特に、変調周波数が時間に伴って安定しており、且つ、その周波数が、位相検出器に対する2つの入力が直角位相であるようなものである場合には、位相検出器はヌル出力を生成する。「直角位相」とは、信号が同じ周波数と波形を有するが、π/2ラジアンの位相差を有することを意味する。
図2は、位相検出器330の出力のオープンループモードで測定された、数MHzの範囲にわたる出力うなり周波数を有する、変化のグラフを示す。曲線400は安定ポイント402、404、406、408、410、412と、不安定ポイント414、416、418、420、422を有する。位相検出器330からの出力は、減衰器334、336、増幅器338、及び抵抗器340を介するLOLAユニット302への制御電圧入力として働く。周波数シンセサイザーはそれ故、フィードバック系を含む。組合放射の周波数が、時間に関して一定であり、無視するのに適当な値の位相検出器330からの出力である場合には、LOLAユニット302への制御入力電圧信号もまた非常に小さい。
次にフィードバックループの動作を簡単に記述する。例えば変調周波数がポイント402に対応する場合、位相検出器330からの出力は0であり、シンセサイザー300の出力周波数はその周波数のままである。変調周波数がより高い周波数にドリフトする場合には、位相検出器の応答は負電圧出力を生成する。この結果、LOLAユニット302への制御電圧入力信号もまた負であり、レーザ304と306の出力間の周波数分離を減少させ、ポイント402の周波数に向かって戻すように変調周波数を減少させる。
同様に、変調周波数におけるポイント402からの減少は、位相検出器330に正電圧出力を生成させる。この結果、LOLAユニット302への制御、即ち、補正電圧入力信号は正である。これはポイント402の周波数に向かって戻すように変調周波数を増加させる。したがって、ポイント402の周波数では、変調周波数のいずれの不安定度も、増加であろうと若しくは減少であろうと、シンセサイザー300の負帰還を生じさせ、出力周波数をポイント402の周波数に近接した周波数に安定させる。上述の考え方は、シンセサイザー出力が他の安定ポイント404〜412に設定されたときにも適用される。
逆に、ポイント414〜422は不安定ポイントを表す。変調周波数がポイント414の周波数にある場合、変調周波数における増加によって位相検出器に正電圧が生じるのであるが、この正電圧は変調周波数を更に増大させることから、安定動作は不可能である。ポイント414〜422のいずれかにおける不安定度は、シンセサイザー300の正帰還を生じ、出力周波数を414のような不安定ポイントから離すように駆動する。
組合放射のうなり周波数が、安定ポイント402〜412の中の1つの周波数に対応する周波数からそれた場合、位相検出器330は信号を生成し、レーザ304、306の一方、若しくは、双方の周波数を変化させて組合放射の周波数揺らぎを妨害する。
シンセサイザー300は従来の周波数安定化システムに比べて大きな利点を有する。従来のシステムでは個々のレーザが安定化されるが、シンセサイザー300では、安定化されるのはレーザ304、306からの放射の組合わせによって生成されたうなり周波数である。この結果、たった1つのパラメータ、即ち、うなり周波数だけを安定化させる必要があるが、既知のシステムでは、少なくとも2つのパラメータ、即ち、個々のレーザ周波数を同時に安定化させる必要がある。
レーザ304、306からの出力周波数は、LOLAユニット302上の電気制御ポートによって調整され得る。また、レーザ304、306の一方の温度はLOLAユニット302の温度制御を用いて変更され、その周波数を変化させる。誘導される温度変化は1GHz/℃のオーダである。他のオプションは、LOLAユニット302を使用する組合温度・電気制御についてであり、ここでは、温度制御がおおまかな周波数調整のために使用され、電気制御が微細な調整のために使用される。
図1の光学繊維316、322は温度安定繊維であってもよい。温度安定繊維は、R.Kashyap等によりElectronic Lettersの第19巻、1983年11月24日、1039〜1040頁に記述されている。温度安定繊維を使用することにより、各源の出力の周波数はより高い度合いに安定化され得る。なぜなら、周囲温度における変化は、シンセサイザー300の光遅延経路にはより少ない影響しか与えないだろうからである。また、これらの繊維は温度制御環境に位置付けられてもよく、また、光経路長は、一定の遅延間隔を維持するために、この繊維と直列の補助温度依存経路を含んでいてもよい。
シンセサイザー300の光遅延経路で光学繊維322を使用することにより、特に高い周波数において、従来の弁別器よりもかなり高い実効クオリティーファクタQFを得ることができる。1.3μm放射の伝播について、単一モード光学繊維はほぼ0.4dB/kmの損失を有する。この波長における放射は光学繊維を1km進むためにほぼ5マイクロ秒を要し、この結果、その減衰は、ほぼ0.1dB/マイクロ秒である。3dBの損失を許容する繊維については、このことは30マイクロ秒の伝播遅延が達成され得ることを示す。
実効クオリティーファクタQFは以下の適当な式によって与えられる。
QF=πfτ
ここでfは放射の周波数であり、τは伝播遅延である。一般的な10GHzの周波数の30マイクロ秒の相対遅延におけるX帯域マイクロ波放射について、QFは、ほぼ106、即ち、100万である。これは従来のシンセサイザーシステムに対するものよりもかなり高いが、このような高いQ−値を実際に使用することは不要である。なぜなら、高いQ−値について、出力スペクトルは、中心周波数に対する単なる改善された接近だからである。Δf=1/τであることから、伝播遅延τはまた安定周波数Δfの分離を決定する。
図3は、様々な周波数における出力RFスペクトルのグラフを示す。図3は12個の別々のスペクトルの複合グラフであり、各スペクトルは、0.8MHzだけ周波数が離間された、ピーク500、502のような単一のピークを有する。0.8MHzは光学繊維322によって課される1.2μmの時間遅延の逆数である。シンセサイザー300は、0.8MHzの多数点における出力周波数を合成するために使用され得る。
所定の合成出力周波数を選択する同調手段をシンセサイザー300に設けることもできる。これは、個々のレーザの一方、若しくは、双方の温度を調整する手段を制御し得る、VCOに対する補助の粗電圧制御によって、実行することもできる。フィードバックループの動作は、図2の弁別器応答の安定ポイントの1つに周波数をロックすることである。
シンセサイザー300は、LOLAユニット302を適当な値に制御し、フィードバックループを使用して、周波数を図2、3に示された複数の安定値の中の1つに正確にロックすることにより、別々の出力周波数のセットを得ることを可能にする。このような別々の周波数選択はシンセサイザーの多くの用途に、例えば50kHzのチャンネル間隔が必要とされるFM無線受信機における局部発振器のようなものとしてして、役立つ。他の用途では、出力周波数にわたってより大きな制御を有することが望まれる。より細かい周波数間隔と、連続同調能力、若しくは、FM信号を生成する能力が必要とされることもある。これらの能力は、図1のシンセサイザー300を僅かに変更することによって容易に達成することができる。
図2の不安定周波数414、416、418、420、422に対するアクセスは増幅器328の出力の符号を反転させることによって容易に達成し得る。増幅器338が、一方が接地されている2つの入力を有する差動増幅器である場合、出力の符号は入力接続を逆にすることによって反転され得る。
制限された範囲における連続周波数能力は、増幅器338の前に差動増幅器を組み入れることによって設けることができる。この差動増幅器は1の利得を有するものでもよいことから、その第2の入力が接地されるべきものである場合でも、シンセサイザーの動作における影響は無視し得るものである。しかしながら、この第2の入力が可変電圧V2に接続された場合には、フィードバックループの作用によって電圧は位相検出器からV2に向けられる。図2から、これは周波数範囲のほぼ半分にわたって連続同調能力を与えることが分かるだろう。差動増幅器出力に反転能力を付加的に組み込むことによって、本質的に連続する周波数範囲が可能である。入力電圧V2としての交流電圧の付与がFM能力を与える。このFM能力はしかしながら低い周波数に制限される。なぜなら、高い周波数は、抵抗器340の低域フィルタ作用とLOLAユニット302の容量入力インピーダンスとによって抑圧されるからである。
他の連続同調能力を、位相検出器330の入力ポート326、328の一方、若しくは、双方の前にRF移相器を組み入れることによって提供することもできる。移相器330への2つの入力の相対位相を変更することによって曲線400をx軸に平行にシフトするという効果が得られる。
高周波FM能力は、LOLAユニット302に対する入力の前に、つまり、いずれかの低域フィルタの後に、1利得差動増幅器を挿入することによって達成され得る。通常、フィードバックループの効果は、出力周波数におけるなんらかの周波数変調、若しくは、不安定度を補正することである。この高周波FM装置では、しかしながら、周波数変調の効果を妨げるための訂正信号が低域フィルタによって抑圧される。
図2のグラフは実質的には正弦出力を示す。しかしながら、周波数変化に対する周波数弁別器の応答の波形は本発明では二の次である。弁別器応答の最も重要なパラメータは、402〜422のようなヌルポイントが生じる周波数である。なぜなら、これらが、弁別器の動作のための安定及び不安定ポイントと安定周波数におけるスロープを定義するからである。
他の実施例では、遅延線322を適当に形成されたファブリーペローのエタロンによって置き換えて必要な光遅延を与えることもできる。
前述した実施例はNd:YAGレーザを組み込んでいるが、本発明の他の実施例は単一の集積回路上へ集積され得る半導体レーザを組み込むことにより製造コストを減少させることもできる。
周波数シンセサイザーは良く知られた装置である。これらの装置は1つの出力信号を与えるように構成されており、この出力信号は別々の値のセットから選択された1つの周波数を有する。周波数シンセサイザーは、出力信号の所定の周波数の安定度を維持するために周波数弁別器を用いることができる。
簡単な周波数弁別器の一例が、B.I.BleaneyとB.BLEANEYによる“Electricity and Magnetism”,581頁,第3版,Oxford University Press 1983に示されている。このデバイスはLC回路弁別器であり、ここでL、CはインダクタンスL、キャパシタンスCをそれぞれ有する回路部材である。発振器の出力信号は弁別器に入力されるのであるが、この弁別器は、入力周波数に依存する出力信号を生成することから、発振器の出力周波数をフィードバック制御ループで制御するために使用され得る。このような弁別器は単一の周波数のみにおける動作に適している。多周波シンセサイザーで用いるのには適当でない。
周波数弁別器をフィードバック制御ループで使用することが知られている。フィードバック制御ループは、システム特性を変更するために出力信号をシステムの入力にフィードバックするシステムである。このようなフィードバックシステムでは、入力にフィードバックされた信号が出力信号に増加を引き起こす場合は発振器で生じるような「正帰還」を生じ、それが出力信号に減少を引き起こす場合には「負帰還」を生じる。負帰還の影響は増幅回路のような回路を安定化するために使用される。
このような弁別器フィードバックループは電圧制御発振器(VCO)のような周波数源からの出力を安定化するのに使用するために知られている。しかしながら、周囲温度における変化によって、従来の周波数弁別器の部材のインピーダンスやキャパシタンスの値はドリフトしてしまうことがある。これは周波数弁別器の出力をドラフトさせてしまうことがあり、結果として、周波数源の出力周波数はドリフトし得る。
VCOの他の形態では2つの高周波発振器が含まれており、これらの高周波発振器の少なくとも一方は同調(チューニング)可能であって、同調可能な出力うなり周波数を生成する。このVCOは2つのレーザを備えることが可能であり、これらの放射はマイクロ波うなり周波数を生成するために混合される。温度ドリフトの影響はレーザ混合に基づく周波数源について特に著しい。1.3μmで動作するレーザからの放射周波数はほぼ3×1014Hzであり、1万につきたった1つの部分の1つのドリフトが、うなり周波数に300MHzもの変化を生じさせることがある。この大きさのドリフトは、ここで問題としている周波数源の動作マイクロ波周波数の無視し得ない割合を占めることがあり、安定な周波数源を必要とするシステムに使用するには望ましくないもの、更には許容できないことさえある。
光学繊維安定化電子発振器が、R.T.Logan, Jr.等によって、第45回年次IEEE周波数制御シンポジウムの会報(1991年)508〜512頁に記述されている。このLoganのデバイスは光学繊維弁別器へ送られる出力を有するVCOを備えており、この光学繊維弁別器はその後、ループフィルタを介してVCOに周波数制御を与える。この光学繊維弁別器はRF入力信号を2つに分割し、これらの一方の部分は被変調光信号に変換され、光学繊維遅延線を使用して遅延されて、その後、ホトダイオード受信機によって電気信号に再び変換され、もう一方の部分は移相器を通じて送られる。これらの2つの部分はその後、位相検出器によって比較され、この位相検出器は、これら2つの部分の位相差に依存する電圧を出力する。光学繊維遅延線はレーザダイオードを備えており、このレーザダイオードは単一モード光学繊維へ与えられる被変調光信号を生成する。Loganのデバイスの性能は光学繊維弁別器ノイズによって制限される。Loganの文献は、このシステムはダイオードポンプ型半導体レーザや外部の強度変調器(intensity modulator)の使用によって改善され得ることを示唆している。このLoganのデバイスには、光学繊維遅延線を使用して発振器を安定化させるためにRF発振器信号を電気信号から光信号に変換しそれから電気信号に戻さなければならないといった欠点がある。
Loganによる他の文献(1992年IEEE周波数制御シンポジウム27−29(1992年5月)の会報の420〜424頁に発表されている)には、超安定マイクロ波及びミリ波光子的発振器が記述されている。ここに記述されたデバイスは前述したものと同様のものであるが、マイクロ波若しくはミリ波信号の源として動作する自己モードロック型レーザダイオードを有する。この文献には、周波数逓倍器としてのモードロック型レーザのふるまい以外に、デバイスを調整して周波数範囲にわたる出力信号を与えることについては何も記述されていない。
Loganの他の発振器デバイスは米国特許第5,379,309号に記述されている。ここに記述されたデバイスには2つの注入ロック型レーザが組み込まれており、これらのレーザには作動的にモードロックされたレーザ発振器から光信号が与えられる。注入ロック型レーザは各々、モードロック型レーザから別々の光モード信号を受け取る。これら2つの注入ロック型レーザの出力は1つの出力信号を生成するために組合わされるのであるが、この出力信号の周波数は、注入ロック型レーザによってモードロック型レーザから受け取った各2つのモード間の周波数における差に等しい。シンセサイザー出力の同調は、注入ロック型レーザの一方を同調し、その一方で、第2のものは一定の周波数に保つことにより行うことができる。レーザの同調設備が存在することにより、シンセサイザーの出力の安定度が失われてしまうことがあり、これは、例えばレーザの温度ドリフトの結果として生じる。本発明は、デバイスの周波数不安定度というよりはむしろ異なる周波数で動作する2つのレーザの位相ノイズを減少させるように構成されたデバイスに関する。
本発明の目的は周波数シンセサイザーの他の形態を提供することである。
本発明は、出力信号を生成する周波数シンセサイザーを提供するものであり、該シンセサイザーが、
i)2つのコヒーレントな光源であって、これらの各光源は、個々の放射ビームを生成し、また、調整可能な放射出力周波数を有しており、個々の放射ビームは異なる周波数である、前記光源と、
ii)2つの放射ビームを組み合わせて2つの被変調光信号を生成するビーム組合装置であって、前記2つの被変調光信号は1つの変調周波数を有する、前記ビーム組合装置と、
iii)前記被変調光信号の一方を他方に関して遅延させる手段と、
iv)相対的に遅延された前記被変調光信号の間で検出された変調位相差に応答して前記光源を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
光信号を遅延させる手段を使用することにより、同軸ケーブルのような従来の遅延線を備えた対応シンセサイザーよりも物理的に小さな周波数シンセサイザーを形成することができる。
本発明は、HFから、2つのレーザからの放射を混合することによって発生されるミリメートル放射へ、出力周波数を制御するために使用され得る。HF放射は3MHz〜30MHzの範囲の周波数を持つ。
好ましい実施例において、周波数シンセサイザーは、複数の光信号の中の1つの相対遅延を与える光学繊維遅延線を有しており、この遅延線の長さが安定周波数の周波数分離を決定する。高い度合いの位相安定度を有する被混合レーザ放射の広帯域幅と光学繊維遅延手段の広帯域幅能力の組合わせにより、被混合放射の周波数を広い範囲の周波数にわたって同調し、安定化することができる。
シンセサイザーの制御手段は、被変調光信号を受け取って検出器出力信号を生成する2つの検出器を備えることもでき、ここでは、位相検出器が、検出器出力信号間のいずれかの位相差に応答してそれに応答する出力を生成しており、また、制御手段は、この位相検出器の出力に応答して光源を制御する手段を備えることもできる。位相検出器はそれに応答する手段に負帰還信号を与えることもできる。
フィードバックループを組み入れた従来の周波数シンセサイザーには、高精密さを達成するためにフィードバックループに高利得が必要とされるという欠点がある。本発明のシンセサイザーでレーザを使用した場合には、1つのレーザの周波数における小部分の変化に対するうなり周波数の大きな感度によって、この必要性は減少される。
光学繊維遅延線が温度変化による長さ変化に対して安定化された場合には安定度が改善される。遅延線の長さはある実施例では安定動作周波数を決定するが、ある制限された範囲における連続周波数能力も提供され得る。出力周波数は周波数変調可能であってもよい。
【図面の簡単な説明】
本発明の実施例を次に添付図面を参照して例示のみのために記述する。
図1は、被混合レーザ源の周波数を制御するよう構成された本発明の周波数シンセサイザーの略図であり、
図2は、図1のシンセサイザーの位相検出器出力の、周波数に伴う変化のグラフであり、
図3は、図1のシンセサイザーの12個の別々の出力スペクトルを示す複合図である。
図1を参照する。ここにはR/Fマイクロ波周波数シンセサイザーとして形成された被混合レーザ放射源を制御するように構成された本発明の周波数シンセサイザーが示されており、このシンセサイザーは一般に300で示されている。「レーザオフセット」と「ロッキングアクセサリ」(LOLA)ユニット302が2つのレーザ304、306に接続されている。LOLAユニット302は、Lightwave Electronicsによって作られたシリーズ2000LNUユニットである。これがレーザ304、306の電源であり、ある動作モードでは、それらの周波数における差を基準発振器に対してロックするためにも動作する。レーザ304、306は、Lightwave Electronicsのデバイス、即ち、それぞれダイオードポンプ型Nd:YAGモデル123−1319−040−F−Wと−B−Wである。これらは40mWのピークパワーと100GHzの最大周波数分離を有する。
レーザ304、306からの放射は50/50方向性結合器308へ向けられる。レーザ306からの放射は、偏光コントローラ309を通過し、その後に結合器308を通過する。結合器308は、2つの結合光学繊維と2つの出力312、314を備える中央部分310を有する。レーザ304、306からの放射は、中央部分310におけるつかの間の結合によって組合わされる。
出力312からの組合わされた放射(便宜上、「組合放射」と呼ぶ)出力は、光学繊維316へ、それから放射検出器318へ送られる。検出器318は逆バイアスされたPINダイオードである。出力314からの組合放射出力は遅延線322を通過する。遅延線322は250メートル長の光学繊維であり、ほぼ1.2μ秒の伝播遅延を与える。遅延線322を形成する光学繊維は温度安定度を改善するために金属被覆されている。第2の放射検出器324は遅延線322の端部に結合器308の出力314から離して配置される。検出器324は検出器318と同じく逆バイアスされたPINダイオードである。シンセサイザー300の出力は、検出器318、324のいずれかから、若しくは、それらの双方から取り出すことができる。図面を明瞭にするため、検出器318、324への電気接続は示されていない。
被混合レーザ出力が検出器318、324からうなり周波数で出力を与えるためには、結合器308は、同じ偏光を有した2つのレーザ304、306から放射を受け取ることが必要である。レーザ306からの光の偏光がレーザ304からのそれと整合するように偏光コントローラ309が含まれている。検出器RF出力の強度が監視され、結合器308に到達するレーザ306からの放射の偏光が偏光コントローラ309を用いて調整されてこの強度を最大にする。
検出器318、324からの信号出力は位相検出器330の入力ポート326、328のそれぞれに接続される。位相検出器330は直流結合ANZAC MD141ミクサである。この検出器330は、2つの10dB減衰器334、336と増幅器338と5.1kΩ抵抗器340を介してLOLAユニット302に接続される出力332を有する。LOLAユニット302の容量性入力インピーダンスと組み合わされた抵抗器340は低域フィルタとして働く。
必要とされた場合には、低ノイズ増幅器をシンセサイザー300に組み込んで、入力ポート326、328の前に検出器318、324からの信号出力を増幅することができる。
シンセサイザー300の動作を次に記述する。50/50方向性結合器308においてレーザを組合わせることにより、出力312、314から光学繊維316や遅延線322へ進むレーザのうなり周波数においてRF、マイクロ、若しくは、ミリメートル波強度変調を有する光信号を生ずる。繊維316と遅延線322の各々における光信号はそれぞれ検出器318、324によって電気信号に変換される。検出器324からの信号出力は、検出器318からの信号出力との関係で、遅延線322を通じる光信号の伝播時間にほぼ等しい時間だけ遅延される。この結果、結合器308からの出力の変調周波数が時間に伴って変動している場合には、位相検出器330への入力信号は位相において変化し、これは位相検出器330から時間変動出力を生じさせる。変調周波数は、レーザ304、306の一方若しくは双方における周波数ドリフトによって時間に伴って変動し得る。
変調周波数が時間に伴って安定している場合には、位相検出器の出力は時間に関して一定である。特に、変調周波数が時間に伴って安定しており、且つ、その周波数が、位相検出器に対する2つの入力が直角位相であるようなものである場合には、位相検出器はヌル出力を生成する。「直角位相」とは、信号が同じ周波数と波形を有するが、π/2ラジアンの位相差を有することを意味する。
図2は、位相検出器330の出力のオープンループモードで測定された、数MHzの範囲にわたる出力うなり周波数を有する、変化のグラフを示す。曲線400は安定ポイント402、404、406、408、410、412と、不安定ポイント414、416、418、420、422を有する。位相検出器330からの出力は、減衰器334、336、増幅器338、及び抵抗器340を介するLOLAユニット302への制御電圧入力として働く。周波数シンセサイザーはそれ故、フィードバック系を含む。組合放射の周波数が、時間に関して一定であり、無視するのに適当な値の位相検出器330からの出力である場合には、LOLAユニット302への制御入力電圧信号もまた非常に小さい。
次にフィードバックループの動作を簡単に記述する。例えば変調周波数がポイント402に対応する場合、位相検出器330からの出力は0であり、シンセサイザー300の出力周波数はその周波数のままである。変調周波数がより高い周波数にドリフトする場合には、位相検出器の応答は負電圧出力を生成する。この結果、LOLAユニット302への制御電圧入力信号もまた負であり、レーザ304と306の出力間の周波数分離を減少させ、ポイント402の周波数に向かって戻すように変調周波数を減少させる。
同様に、変調周波数におけるポイント402からの減少は、位相検出器330に正電圧出力を生成させる。この結果、LOLAユニット302への制御、即ち、補正電圧入力信号は正である。これはポイント402の周波数に向かって戻すように変調周波数を増加させる。したがって、ポイント402の周波数では、変調周波数のいずれの不安定度も、増加であろうと若しくは減少であろうと、シンセサイザー300の負帰還を生じさせ、出力周波数をポイント402の周波数に近接した周波数に安定させる。上述の考え方は、シンセサイザー出力が他の安定ポイント404〜412に設定されたときにも適用される。
逆に、ポイント414〜422は不安定ポイントを表す。変調周波数がポイント414の周波数にある場合、変調周波数における増加によって位相検出器に正電圧が生じるのであるが、この正電圧は変調周波数を更に増大させることから、安定動作は不可能である。ポイント414〜422のいずれかにおける不安定度は、シンセサイザー300の正帰還を生じ、出力周波数を414のような不安定ポイントから離すように駆動する。
組合放射のうなり周波数が、安定ポイント402〜412の中の1つの周波数に対応する周波数からそれた場合、位相検出器330は信号を生成し、レーザ304、306の一方、若しくは、双方の周波数を変化させて組合放射の周波数揺らぎを妨害する。
シンセサイザー300は従来の周波数安定化システムに比べて大きな利点を有する。従来のシステムでは個々のレーザが安定化されるが、シンセサイザー300では、安定化されるのはレーザ304、306からの放射の組合わせによって生成されたうなり周波数である。この結果、たった1つのパラメータ、即ち、うなり周波数だけを安定化させる必要があるが、既知のシステムでは、少なくとも2つのパラメータ、即ち、個々のレーザ周波数を同時に安定化させる必要がある。
レーザ304、306からの出力周波数は、LOLAユニット302上の電気制御ポートによって調整され得る。また、レーザ304、306の一方の温度はLOLAユニット302の温度制御を用いて変更され、その周波数を変化させる。誘導される温度変化は1GHz/℃のオーダである。他のオプションは、LOLAユニット302を使用する組合温度・電気制御についてであり、ここでは、温度制御がおおまかな周波数調整のために使用され、電気制御が微細な調整のために使用される。
図1の光学繊維316、322は温度安定繊維であってもよい。温度安定繊維は、R.Kashyap等によりElectronic Lettersの第19巻、1983年11月24日、1039〜1040頁に記述されている。温度安定繊維を使用することにより、各源の出力の周波数はより高い度合いに安定化され得る。なぜなら、周囲温度における変化は、シンセサイザー300の光遅延経路にはより少ない影響しか与えないだろうからである。また、これらの繊維は温度制御環境に位置付けられてもよく、また、光経路長は、一定の遅延間隔を維持するために、この繊維と直列の補助温度依存経路を含んでいてもよい。
シンセサイザー300の光遅延経路で光学繊維322を使用することにより、特に高い周波数において、従来の弁別器よりもかなり高い実効クオリティーファクタQFを得ることができる。1.3μm放射の伝播について、単一モード光学繊維はほぼ0.4dB/kmの損失を有する。この波長における放射は光学繊維を1km進むためにほぼ5マイクロ秒を要し、この結果、その減衰は、ほぼ0.1dB/マイクロ秒である。3dBの損失を許容する繊維については、このことは30マイクロ秒の伝播遅延が達成され得ることを示す。
実効クオリティーファクタQFは以下の適当な式によって与えられる。
QF=πfτ
ここでfは放射の周波数であり、τは伝播遅延である。一般的な10GHzの周波数の30マイクロ秒の相対遅延におけるX帯域マイクロ波放射について、QFは、ほぼ106、即ち、100万である。これは従来のシンセサイザーシステムに対するものよりもかなり高いが、このような高いQ−値を実際に使用することは不要である。なぜなら、高いQ−値について、出力スペクトルは、中心周波数に対する単なる改善された接近だからである。Δf=1/τであることから、伝播遅延τはまた安定周波数Δfの分離を決定する。
図3は、様々な周波数における出力RFスペクトルのグラフを示す。図3は12個の別々のスペクトルの複合グラフであり、各スペクトルは、0.8MHzだけ周波数が離間された、ピーク500、502のような単一のピークを有する。0.8MHzは光学繊維322によって課される1.2μmの時間遅延の逆数である。シンセサイザー300は、0.8MHzの多数点における出力周波数を合成するために使用され得る。
所定の合成出力周波数を選択する同調手段をシンセサイザー300に設けることもできる。これは、個々のレーザの一方、若しくは、双方の温度を調整する手段を制御し得る、VCOに対する補助の粗電圧制御によって、実行することもできる。フィードバックループの動作は、図2の弁別器応答の安定ポイントの1つに周波数をロックすることである。
シンセサイザー300は、LOLAユニット302を適当な値に制御し、フィードバックループを使用して、周波数を図2、3に示された複数の安定値の中の1つに正確にロックすることにより、別々の出力周波数のセットを得ることを可能にする。このような別々の周波数選択はシンセサイザーの多くの用途に、例えば50kHzのチャンネル間隔が必要とされるFM無線受信機における局部発振器のようなものとしてして、役立つ。他の用途では、出力周波数にわたってより大きな制御を有することが望まれる。より細かい周波数間隔と、連続同調能力、若しくは、FM信号を生成する能力が必要とされることもある。これらの能力は、図1のシンセサイザー300を僅かに変更することによって容易に達成することができる。
図2の不安定周波数414、416、418、420、422に対するアクセスは増幅器328の出力の符号を反転させることによって容易に達成し得る。増幅器338が、一方が接地されている2つの入力を有する差動増幅器である場合、出力の符号は入力接続を逆にすることによって反転され得る。
制限された範囲における連続周波数能力は、増幅器338の前に差動増幅器を組み入れることによって設けることができる。この差動増幅器は1の利得を有するものでもよいことから、その第2の入力が接地されるべきものである場合でも、シンセサイザーの動作における影響は無視し得るものである。しかしながら、この第2の入力が可変電圧V2に接続された場合には、フィードバックループの作用によって電圧は位相検出器からV2に向けられる。図2から、これは周波数範囲のほぼ半分にわたって連続同調能力を与えることが分かるだろう。差動増幅器出力に反転能力を付加的に組み込むことによって、本質的に連続する周波数範囲が可能である。入力電圧V2としての交流電圧の付与がFM能力を与える。このFM能力はしかしながら低い周波数に制限される。なぜなら、高い周波数は、抵抗器340の低域フィルタ作用とLOLAユニット302の容量入力インピーダンスとによって抑圧されるからである。
他の連続同調能力を、位相検出器330の入力ポート326、328の一方、若しくは、双方の前にRF移相器を組み入れることによって提供することもできる。移相器330への2つの入力の相対位相を変更することによって曲線400をx軸に平行にシフトするという効果が得られる。
高周波FM能力は、LOLAユニット302に対する入力の前に、つまり、いずれかの低域フィルタの後に、1利得差動増幅器を挿入することによって達成され得る。通常、フィードバックループの効果は、出力周波数におけるなんらかの周波数変調、若しくは、不安定度を補正することである。この高周波FM装置では、しかしながら、周波数変調の効果を妨げるための訂正信号が低域フィルタによって抑圧される。
図2のグラフは実質的には正弦出力を示す。しかしながら、周波数変化に対する周波数弁別器の応答の波形は本発明では二の次である。弁別器応答の最も重要なパラメータは、402〜422のようなヌルポイントが生じる周波数である。なぜなら、これらが、弁別器の動作のための安定及び不安定ポイントと安定周波数におけるスロープを定義するからである。
他の実施例では、遅延線322を適当に形成されたファブリーペローのエタロンによって置き換えて必要な光遅延を与えることもできる。
前述した実施例はNd:YAGレーザを組み込んでいるが、本発明の他の実施例は単一の集積回路上へ集積され得る半導体レーザを組み込むことにより製造コストを減少させることもできる。
Claims (11)
- 出力信号を生成する周波数シンセサイザー(300)において、該シンセサイザー(300)は、
i)2つのコヒーレントな光源(304、306)であって、これらの各光源は、異なる波長である個々の被変調放射ビームを生成する、前記光源と、
ii)前記2つの被変調放射ビームを組合わせて2つの被変調光信号を生成するビーム組合装置(310)であって、前記2つの被変調光信号は1つの変調周波数を有する、前記ビーム組合装置と、
iii)前記被変調光信号の一方を他方に関して遅延させる手段(322)と、
iv)相対的に遅延された前記被変調光信号の間で検出された変調位相差に応答して前記光源(304、306)を制御する制御手段(302)と、
を備えることを特徴とするシンセサイザー。 - 請求項1記載の周波数シンセサイザーにおいて、前記被変調光信号の一方を他方に関して遅延させる手段は光学繊維の長さ(322)であるシンセサイザー。
- 請求項2記載の周波数シンセサイザーにおいて、前記ビーム組合装置は光学繊維結合器(310)であるシンセサイザー。
- 請求項3記載の周波数シンセサイザーにおいて、前記制御手段は、
i)受け取った被変調光信号に応答して各々が個々の検出器出力信号を生成するような2つの検出器(318、324)と、
ii)前記検出器出力信号間の位相差に応答してそれに応答する出力を生成する位相検出器(330)と、
iii)光源(304、306)を調整するために位相検出器の出力に応答する手段(302)と、
を備えるシンセサイザー。 - 請求項4記載の周波数シンセサイザーにおいて、前記位相検出器(330)は、位相検出器の出力に応答する前記手段(302)に負帰還信号を与えるシンセサイザー。
- 請求項2記載の周波数シンセサイザーにおいて、前記光学繊維(322)の長さは温度変化による長さ変化に対して安定化されるシンセサイザー。
- 請求項1記載の周波数シンセサイザーにおいて、前記2つの光源(304、306)によって生成された前記2つの被変調放射ビームは100GHzの最大周波数分離を有するシンセサイザー。
- 請求項1記載の周波数シンセサイザーにおいて、前記コヒーレントな光源(304、306)はレーザであるシンセサイザー。
- 請求項8記載の周波数シンセサイザーにおいて、前記レーザはNd:YAGレーザであるシンセサイザー。
- 請求項1記載の周波数シンセサイザーにおいて、前記シンセサイザーは、連続同調能力を提供する手段を含むシンセサイザー。
- 請求項1記載の周波数シンセサイザーにおいて、前記出力信号は周波数変調可能であるシンセサイザー。
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