JP3890956B2

JP3890956B2 - Painting equipment

Info

Publication number: JP3890956B2
Application number: JP2001350159A
Authority: JP
Inventors: 堅橋本; 賢造長野
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 2001-11-15
Filing date: 2001-11-15
Publication date: 2007-03-07
Anticipated expiration: 2021-11-15
Also published as: JP2003144989A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、塗装装置、特に、塗料供給ポンプが介設された塗料供給配管を通して、塗料供給タンク側から塗装機ヘッドに塗料を供給するようにした塗装装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、被塗物表面に塗装を施すための塗装装置として、塗料供給ポンプが介設された塗料供給配管を通して、塗料供給タンク側から塗装機ヘッドに塗料を供給するようにしたものは、一般に良く知られている。
かかる塗装装置では、非塗装時、塗料供給配管内部の塗料が流動しない場合には、塗料中に含まれる顔料等の成分粒子や所謂メタリック塗料にあってはアルミニウム等でなるメタリック薄片などが沈降してしまうことになる。このような顔料成分粒子等の沈降が進行すると、配管自体やバルブ或いはポンプ等の配管要素の詰まりを招来し、塗装機ヘッドへの円滑な塗料供給に支障を来すという問題が生じる。
【０００３】
特に、１つの装置で多種類の色の塗料を塗り分ける多色用の塗装装置の場合、塗装ステーションへ搬入されて来る被塗物の塗装仕様が変わる毎に、使用される塗料の種類（色）が変更される。そして、使用されない他の塗料の供給配管については、塗装装置自体は稼働中であっても、その変更時点から上述の顔料成分粒子等の沈降が始まることになり、次回使用時には、塗装機ヘッドへの円滑な塗料供給に支障を来す惧れが生じる。
かかる問題に対して、たとえ塗料が不使用中であっても当該塗料を管路内で強制的に循環させることにより、顔料成分粒子等の沈降を抑制するようにすることが知られている（例えば特開平７−８０３６３号公報参照）。
【０００４】
図６は、塗料の強制循環を行えるようにした塗装装置の一例を模式的に示す説明図である。この従来例に係る塗装装置１０１は、ロボットアーム１０２の先端に取り付けて使用される４色用の塗装機ヘッド１１０を備え、該塗装機ヘッド１１０の本体部１１１の先端側にはノズル部１１２が設けられる一方、基端側（反ノズル部１１２側）には、図７に詳しく示すように、４個の塗色バルブＰ１’〜Ｐ４’を含むバルブセット１２０が内蔵されている。
【０００５】
これら４個の塗色バルブＰ１’〜Ｐ４’は、バルブセット１２０内のメイン供給ライン１１４に対して互いに並列に接続され、該メイン供給ライン１１４の最も下流側（ノズル部１１２に近い側）には、ノズル塗料ライン１１５を介してノズル部１１２への塗料の供給／停止を制御するトリガバルブТｒ’が配置されている。
尚、上記バルブセット１２０は、色替え時や定期的なメンテナンス時などに、各塗色バルブＰ１’〜Ｐ４’よりも下流側の塗料配管系の洗浄を行うために、シンナバルブ及びドレインバルブ等を含む３つの電磁式２方弁Ｋａ’，Ｋｂ’，Ｋｃ’を備えている。
【０００６】
上記各塗色バルブＰ１’〜Ｐ４’は従来公知の電磁式の２方弁（つまり、オン・オフ開閉弁）で構成され、一方の接続ポートは上記メイン供給ライン１１４に接続され、他方の接続ポートには塗料供給管Ｓ１’〜Ｓ４’がそれぞれ繋ぎ込まれている。この塗料供給管Ｓ１’〜Ｓ４’は、ロボットアーム１０２の自在な動きを確保するために所謂フレキシブルチューブで形成されている。
【０００７】
上記各塗料供給管Ｓ１’〜Ｓ４’の上流側端部は、塗料供給源としての塗料タンク（不図示）に繋がるレギュレータＪ１’〜Ｊ４’にそれぞれ接続されている。また、各塗料供給管Ｓ１’〜Ｓ４’の各レギュレータＪ１’〜Ｊ４’よりも下流側には、塗料供給ポンプとしてのギヤポンプＧ１’〜Ｇ４’が介設されている。
【０００８】
各塗料供給管Ｓ１’〜Ｓ４’におけるギヤポンプＧ１’〜Ｇ４’の直上流側に電磁式の２方弁Ｑ１〜Ｑ４（開閉弁）が介設され、この２方弁Ｑ１〜Ｑ４の直上流側に、塗料を塗料タンク（不図示）側へ還流させるための塗料戻り管Ｒ１’〜Ｒ４’（図６及び図８における１点鎖線表示参照）が接続されている。
そして、上記２方弁Ｑ１〜Ｑ４を閉じることにより、それよりも下流側の塗料供給管Ｓ１’〜Ｓ４’への塗料供給が停止され、２方弁Ｑ１〜Ｑ４よりも上流側の塗料供給管Ｓ１’〜Ｓ２’の塗料について、塗料戻り管Ｒ１’〜Ｒ４’を通って塗料タンク（不図示）に還流・循環されるようになっている。
【０００９】
尚、塗料中の顔料成分粒子等の沈降をより効果的に抑制する上では、かかる塗料戻り管を極力下流側まで（塗装機ヘッド１０２のできるだけ近くまで）伸長させて設けて、塗料供給管Ｓ１’〜Ｓ４’内のできるだけ多くの塗料を還流・循環させることが望まれるが、塗料供給管Ｓ１’〜Ｓ４’にはギヤポンプＧ１’〜Ｇ４’が介設されていることによる影響等で、塗料戻り管Ｒ１’〜Ｒ４’を塗装機ヘッド１０２の近くまで伸長させて設けて、塗料を還流・循環させることは実際には難しい。
【００１０】
また、同色の塗装を繰り返して行う場合でも、一定回数の塗装を終える毎に（例えば、自動車等の車体の塗装の場合には、例えば５〜６台の車体の塗装を終える毎に）、塗料供給管Ｓ１’〜Ｓ４’及び塗料戻り管Ｒ１’〜Ｒ４’を含む塗料経路の内部の洗浄を行うことが、塗料の濃度変動等を防止してその品位を保つ上で好ましいことが知られている。
【００１１】
図９は、このような目的で、或いは定期的なメンテナンスのために、塗料配管系内部の洗浄を行うための洗浄機構１４０の要部を、塗料供給管Ｓ１’の場合を例にとって示したものである。尚、図８においては図示していないが、この従来の洗浄機構１４０は、レギュレータＪ１’〜Ｊ４’の直下流側に設けられ、各塗料供給管Ｓ１’〜Ｓ４’内に洗浄用流体を供給するための洗浄流体メインライン１４１を備えている。該メインライン１４１の上流側には、洗浄用流体としてのシンナを供給するために、電磁式の２方弁（開閉弁）で構成されるシンナバルブＶｔ’が介設されている。
【００１２】
この従来例に係る洗浄機構１４０では、塗料供給管Ｓ１’への供給元管Ｌ１’のレギュレータＪ１’下流側に塗料ライン開閉弁Ａｐが介設されている。また、洗浄流体メインライン１４１から分岐した洗浄流体分岐ライン１４２は、上記塗料ライン開閉弁Ａｐの直下流側に接続され、この洗浄流体分岐ライン１４２にシンナライン開閉弁Ａｔが介設されている。
そして、洗浄流体（シンナ）の塗料供給管Ｓ１’への導入・停止の切り換えを、上記１組の開閉弁Ａｐ，Ａｔの開閉状態をマニュアル操作で切り換えて行うようにしている。
【００１３】
すなわち、塗料供給管Ｓ１’に塗料供給を行う場合には、洗浄機構１４０のシンナバルブＶｔ’及びシンナライン開閉弁Ａｔは共に閉弁状態に維持され、塗料ライン開閉弁Ａｐのみが開かれる。この場合には、図９において実線矢印で示されるように、レギュレータＪ１’から供給元管Ｌ１’を介して、塗料供給管Ｓ１’内に塗料が供給される。
一方、塗料供給管Ｓ１’内にシンナを導入して洗浄を行う際には、上記塗料ライン開閉弁Ａｐを閉じるとともにシンナライン開閉弁Ａｔを開き、シンナバルブＶｔからシンナを供給する。これにより、図９において破線矢印で示されるように、シンナバルブＶｔ’からメインライン１４１及び分岐ライン１４２を介して、塗料供給管Ｓ１’内にシンナが供給されるようになっている。
【００１４】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の塗装装置１０１では、塗料戻り管Ｒ１’〜Ｒ４’は、ギヤポンプＧ１’〜Ｇ４’直上流側の電磁式２方弁Ｑ１〜Ｑ４の直上流部分までしか設けられていないので、塗料供給管Ｓ１’〜Ｓ４’のそれよりも下流側の部分については、塗料の還流・循環を行うことができないので、塗料供給管Ｓ１’〜Ｓ４’の塗料中の顔料成分粒子等の沈降を効果的に抑制することは困難であった。
【００１５】
また、塗料配管経路の洗浄を行う際には、上記１組の開閉弁Ａｐ，Ａｔの開閉状態をマニュアル操作で切り換え、つまり、塗料ライン開閉弁Ａｐを閉じるとともにシンナライン開閉弁Ａｔを開き、シンナバルブＶｔからシンナを供給するのであるが、このとき、バルブ操作を誤り、塗料ライン開閉弁Ａｐを開いたままでシンナバルブＶｔからのシンナ供給が行われた場合には、シンナが供給元管Ｌ１’〜Ｌ４’に流れ込み、その後の塗装工程で塗装不良が生じることになる。
【００１６】
この発明は、上記諸問題に鑑みてなされたもので、塗料配管系における塗料中の顔料成分粒子等の沈降を効果的に抑制し、また、塗料配管系の洗浄時における塗料供給源側への洗浄流体の混入を確実に防止できるようにすることを目的とする。
【００１７】
【課題を解決するための手段】
このため、本願請求項１の発明（以下、第１の発明という）に係る塗装装置は、塗料供給ポンプが介設された塗料供給配管および塗色バルブを通して、塗料供給タンク側から塗装機ヘッドに塗料を供給するようにした塗装装置において、上記塗装機ヘッドから上記塗料供給タンク側に至る塗料戻り配管が上記塗料供給配管と並列に設けられると共に、上記塗料戻り配管に、該戻り配管を開閉する戻り配管開閉弁が介設される一方、上記塗料供給配管には、上記塗料供給ポンプをバイパスするバイパス通路が付設され、上記バイパス通路には該バイパス通路を開閉するバイパス開閉弁が介設されており、該バイパス開閉弁は、上記塗色バルブが閉弁状態で上記塗料供給配管からの供給塗料による塗装が行われていない間は上記バイパス通路を開状態に保ち、上記塗色バルブが開弁状態で上記塗料供給配管からの供給塗料による塗装が行われている間は上記バイパス通路を閉状態に保つように制御され、上記戻り配管開閉弁は、上記塗色バルブが閉弁状態で上記塗料供給配管からの供給塗料による塗装が行われていない間は上記塗料戻り配管を開状態に保ち、上記塗色バルブが開弁状態で上記塗料供給配管からの供給塗料による塗装が行われている間は上記塗料戻り配管を閉状態に保つように、且つ、上記塗料戻り配管の閉状態への切換タイミングを上記塗色バルブの開弁側への切換タイミングよりも遅らせるように制御される、ことを特徴としたものである。
【００１９】
更に、本願の請求項２に係る発明（以下、第２の発明という）は、上記第１の発明において、上記塗料供給配管のバイパス通路よりも上流側に三方弁が介設され、少なくとも上記塗料供給配管および塗料戻り配管の各配管内部に洗浄用流体を供給する洗浄用流体配管が上記三方弁に接続され、該三方弁は、塗料供給配管の上流側と下流側とが連通する第１の連通状態と、上記洗浄流体配管と塗料供給配管の下流側とが連通する第２の連通状態とを選択的に切り換えるように制御されることを特徴としたものである。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図１は、本実施の形態に係る塗装装置を模式的に示す全体構成図である。この図に示すように、上記塗装装置１は、ロボットアーム２の先端に取り付けて使用される塗装機ヘッド１０を備え、該塗装機ヘッド１０の本体部１１の先端側にはノズル部１２が設けられている。塗装作業時には、このノズル部１２から被塗物表面に向かって塗料が噴射される。尚、本実施の形態に係る上記塗装装置１は、例えば、自動車等の車体の塗装に好適なものである。
【００２１】
上記塗装機ヘッド１０の本体部１１の基端側（反ノズル部１２側）には、複数の塗色バルブＰ１〜Ｐ４を含むバルブセット２０が内蔵されている。本実施の形態に係る塗装機ヘッド１０は、より好ましくは、１つのヘッド１０で多種類の色の塗料を塗り分けることができる多色用（例えば、４色用）のもので、図２に詳しく示すように、上記バルブセット２０内には、色数に応じた数の塗色バルブＰ１〜Ｐ４が配置されている。これら４個の塗色バルブＰ１〜Ｐ４は、バルブセット２０内のメイン供給ライン１４に対して互いに並列に接続されている。
【００２２】
また、バルブセット２０の上記メイン供給ライン１４の最も下流側（ノズル部１２に近い側）には、ノズル部１２への塗料の供給／停止を制御するトリガバルブТｒが配置されている。
このトリガバルブТｒは、電磁式の２方弁で構成され、塗装装置１の制御ユニット（不図示）からの制御信号によってその開閉状態が制御される。トリガバルブТは、オン（ОＮ）信号を受信することにより開弁し、上記メイン供給ライン１４からノズル塗料ライン１５に所定の塗料が供給され、その端末のノズル部１２から塗料が噴射されるようになっている。
【００２３】
上記バルブセット２０内の各塗色バルブＰ１〜Ｐ４は電磁式の３方弁で構成され、３つの接続ポートのうちの１つは上記メイン供給ライン１４に接続され、他の２つの接続ポートには、塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４と塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４がそれぞれ繋ぎ込まれている。これら塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４と塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４とは互いに並列に配設され、より好ましくは、ロボットアーム２の自在な動きを確保するために、例えば所謂フレキシブルチューブ等の可撓性を有する管で形成されている。
【００２４】
上記各塗色バルブＰ１〜Ｐ４は、信号線Ｕ１〜Ｕ４を介して塗装装置１の制御ユニット（不図示）に電気的に接続されており、該制御ユニットからの制御信号に応じて、その内部管路の接続状態が切り換えられるようになっている。
尚、上記制御ユニットは、具体的には図示しなかったが、例えば、マイクロコンピュータを主要部として構成され、上記塗装装置１を含む塗装ステーション全体の制御を司る制御盤の内部に収納されている。
【００２５】
図４は、例えば塗色バルブＰ１についてその具体的な構造の一例を示す断面説明図である。尚、かかる塗色バルブＰ１〜Ｐ４等の所要のバルブを備えた上記バルブセット２０は、所定厚さの円盤状のセット本体２１とフランジ部２２（図４参照）とを組み合わせて構成されている。そして、具体的には図示しなかったが、上記セット本体２１に各バルブが円周等配状に配設されている。尚、このように構成されたバルブセット２０は、従来公知のものである。
【００２６】
上記図４に示すように、塗色バルブＰ１は、バルブホルダ２３に固定された針状の弁体２４（ニードル）を備え、該ニードル２４の先端側には、吐出ポート２５ｈを有するバルブシート２５が配置されている。上記バルブホルダ２３及びニードル２４は、上記吐出ポート２５ｈの中心線に沿ってスライド可能に配設され、スプリング２６の付勢力により、吐出ポート２５ｈを閉塞する方向（閉弁方向）に付勢されている。
【００２７】
上記バルブホルダ２３，ニードル２４，バルブシート２５，スプリング２６等を含む一群のバルブ要素を挟むようにして、その両側に、塗料供給路Ｓｖと塗料還流路Ｒｖとが設けられている。この両流路Ｓｖ，Ｒｖは、上記ニードル２４を挿通させたチャンバ部２７を介して常時連通している。上記塗料供給路Ｓｖには上述の塗料供給管Ｓ１が繋ぎ込まれ、また、上記塗料還流路Ｒｖには塗料戻り管Ｒ１が繋ぎ込まれる。
【００２８】
また、バルブシート２５の吐出ポート２５ｈは、フランジ部２２に形成された供給路２８（供給ブランチライン）に開口している。各塗色バルブＰ１〜Ｐ４の供給ブランチライン２８は、上記メイン供給ライン１４に接続されている。
尚、他の塗色バルブＰ２〜Ｐ４及び他の３方電磁弁も、図４で示された塗色バルブＰ１と基本的には同様の構造を備えている。また、かかる構造の３方電磁弁は、従来公知のものである。
【００２９】
尚、上記バルブセット２０は、色替え時や定期的なメンテナンス時などに、各塗色バルブＰ１〜Ｐ４よりも下流側の塗料配管系（メイン供給ライン１４，ノズル塗料ライン１５及びノズル部１２など）の洗浄を行うために、シンナバルブ及びドレインバルブ等を含む３つの電磁式２方弁Ｋａ，Ｋｂ，Ｋｃ（開閉弁）を備えている。このように、複数の電磁式２方弁を組み合わせて塗色バルブＰ１〜Ｐ４よりも下流側の塗料配管系の洗浄を行う洗浄機構は、従来公知のものである。
【００３０】
以上の構成において、当該塗色バルブＰ１からの供給塗料を用いた塗装が行われない場合には、ニードル２４は、スプリング２６の付勢力によって図４に示された閉弁位置に保持され、吐出ポート２５ｈは上記ニードル２４によって閉塞状態に維持される。この状態では、塗色バルブＰ１内では塗料供給路Ｓｖと塗料還流路Ｒｖのみが連通している。
【００３１】
そして、当該塗色バルブＰ１からの供給塗料を用いた塗装が行われるべき場合には、吐出ポート２５ｈを開放すべき旨の開弁制御信号が信号線Ｕ１を介して入力され、これに伴なってバルブホルダ２３が電磁力の作用で駆動される。すなわち、バルブホルダ２３は（従って、ニードル２４も）、スプリング２６の付勢力に抗して開弁方向（図４における右方）にスライドし、吐出ポート２５ｈが開放される。
【００３２】
この結果、供給ブランチライン２８と塗料供給路Ｓｖとが連通し、塗料供給管Ｓ１からの塗料がメイン供給ライン１４に供給され、上記ノズル塗料ライン１５を介して、当該塗色の塗料がノズル部１２から噴射供給されるようになっている。
尚、この場合においても、バルブＰ１内では塗料供給路Ｓｖと塗料還流路Ｒｖとが連通している。この塗料還流・循環の制御については後述する。
【００３３】
上記各塗色バルブＰ１〜Ｐ４は、それぞれ塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４を介して、塗料供給源としての塗料タンク（不図示）側に接続されている。すなわち、各塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４の上流側端部は、塗料タンク（不図示）に繋がるレギュレータＪ１〜Ｊ４にそれぞれ接続されている。また、各塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４の各レギュレータＪ１〜Ｊ４よりも下流側には、塗料供給ポンプとしてのギヤポンプＧ１〜Ｇ４が介設されている。
【００３４】
本実施の形態では、図３に詳しく示すように、上記各塗料供給管Ｓ１〜Ｓ２の各々に、上記ギヤポンプＧ１〜Ｇ４をバイパスするバイパス管路Ｂ１〜Ｂ４がそれぞれ付設されている。そして、各バイパス管路Ｂ１〜Ｂ４には、電磁式の２方弁（開閉弁）で構成されたバイバス開閉弁Ｃ１〜Ｃ４が介設されている。これらバイパス開閉弁Ｃ１〜Ｃ４は、上述の制御ユニット（不図示）からの制御信号に応じて開閉制御される。
【００３５】
また、各塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４の下流側には、戻り配管開閉弁としてのリターン開閉弁Ｄ１〜Ｄ４が介設されている。各リターン開閉弁Ｄ１〜Ｄ４は、電磁式の２方弁（開閉弁）で構成されており、上述の制御ユニット（不図示）からの制御信号に応じて開閉制御されることにより、塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４の開閉状態が制御されるようになっている。
これらリターン開閉弁Ｄ１〜Ｄ４は、後述するように、塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４からの供給塗料による塗装が行われていない間（つまり、供給塗料を還流・循環させている間）は塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４を開状態に保ち、塗料供給配管Ｓ１〜Ｓ４からの供給塗料による塗装が行われている間は塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４を閉状態に保つように制御される。
【００３６】
更に、上記各塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４のバイパス管路Ｂ１〜Ｂ４よりも上流側で、且つ、上記塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４のリターン開閉弁Ｄ１〜Ｄ４よりも下流側に位置する部分には、少なくとも上記塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４及び塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４の各配管内部に洗浄用流体を供給し、これら配管内部および塗装機ヘッド１０内の塗色バルブＰ１〜Ｐ４の内部等を含む一連の塗料経路を洗浄するために、洗浄装置４０が介設されている。
【００３７】
この洗浄装置４０は、各塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４内に洗浄用流体を供給するための洗浄流体メインライン４１を備えている。該メインライン４１の上流側には、洗浄用流体としてのシンナを供給するシンナバルブＶｔと、洗浄用流体としての圧縮エアを供給するためのエアバルブＶａとが、互いに並列に接続されている。
これらシンナバルブＶｔ及びエアバルブＶａは共に、電磁式の２方弁（開閉弁）で構成され、上述の制御ユニット（不図示）からの制御信号に応じて開閉制御される。
【００３８】
また、上記各塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４のバイパス管路Ｂ１〜Ｂ４と上記レギュレータＪ１〜Ｊ４との間には、供給側切換弁Ｅ１〜Ｅ４が介設されている。一方、上記塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４のリターン開閉弁Ｄ１〜Ｄ４よりも下流側には還流側切換弁Ｆ１〜Ｆ４が介設されている。
これら切換弁Ｅ１〜Ｅ４及びＦ１〜Ｆ４は、何れも電磁式の３方切換弁で構成されており、上述の制御ユニット（不図示）からの制御信号に応じて、その内部管路の接続状態が切り換えられるようになっている。
【００３９】
上記各３方切換弁Ｅ１〜Ｅ４及びＦ１〜Ｆ４は、例えば切換弁Ｅ１を例にとって説明すれば、図５に示すように、３つの管路４６ａ，４６ｂ，４６ｃが形成されたバルブ本体４６内に、互いに連通する複数の管路７ａ，４７ｂが形成されたボール状の弁体４７を備えて構成されている。
そして、上記制御ユニット（不図示）からの制御信号に応じて、弁体４７が所定方向へ所定量だけ回動することにより、内部管路の接続状態が、図において実線で示される状態と破線で示される状態とに、選択的に切り換えられるものである。
【００４０】
尚、かかる構造の３方電磁切換弁は、従来公知のものである。また、これら切換弁Ｅ１〜Ｅ４及びＦ１〜Ｆ４は、より好ましくは、配管系の構造の簡素化を図るために、供給側Ｅ１〜Ｅ４と還流側Ｆ１〜Ｆ４とで対応するものどうし（例えば、供給側切換弁Ｅ１と還流側切換弁Ｆ１）が、一つのユニットをなすように構成されている。
【００４１】
上記各供給側切換弁Ｅ１〜Ｅ４には、洗浄流体メインライン４１からそれぞれ並列に分岐した各洗浄流体分岐ライン４２と、レギュレータＪ１〜Ｊ４からの供給元管Ｌ１〜Ｌ４と、上述の塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４とが、それぞれ繋ぎ込まれている。
そして、この供給側切換弁Ｅ１〜Ｅ４の弁体４７の回動状態を制御することにより、上記供給元管Ｌ１〜Ｌ４と塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４とが連通する第１の連通状態と、上記洗浄流体分岐ライン４２と塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４とが連通する第２の連通状態と、が選択的に切り換えられるようになっている。
【００４２】
従って、上記供給元管Ｌ１〜Ｌ４と上記洗浄流体分岐ライン４２とが連通することはなく、洗浄時に、洗浄流体としてのシンナが供給元管Ｌ１〜Ｌ４内に混入して、後の塗装工程に支障を来すような不具合が生じることはない。
【００４３】
一方、各還流側切換弁Ｆ１〜Ｆ４には、洗浄装置４０の外部の排出タンク（不図示）に繋がる各排出ライン４３と、供給タンク（不図示）側に向かって延びる還流延長管Ｍ１〜Ｍ４と、上述の塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４とが、それぞれ繋ぎ込まれている。
そして、この還流側切換弁Ｆ１〜Ｆ４の弁体４７の回動状態を制御することにより、上記塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４と上記還流延長管Ｍ１〜Ｍ４とが連通する第１の連通状態と、上記塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４と上記排出ライン４３とが連通する第２の連通状態と、が選択的に切り換えられるようになっている。
【００４４】
以上の構成において、塗装機ヘッド１０のノズル部１２から何れの塗料も噴射されておらず且つ配管系の洗浄も行われていない塗装休止状態では、塗装装置１内の各バルブ等の配管要素は、以下の状態に保たれる。
すなわち、各供給側切換弁Ｅ１〜Ｅ４は、供給元管Ｌ１〜Ｌ４と塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４とが連通する第１の連通状態に維持され、また、各還流側切換弁Ｆ１〜Ｆ４は、塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４と上記還流延長管Ｍ１〜Ｍ４とが連通する第１の連通状態に維持される。洗浄装置４０のシンナバルブＶｔ及びエアバルブＶａも、洗浄工程を終えた後は閉じられている。
【００４５】
一方、各塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４のバイパス開閉弁Ｃ１〜Ｃ４は開弁状態に維持され、全てのバイパス管路Ｂ１〜Ｂ４は開かれている。また、全ての塗色バルブＰ１〜Ｐ４は閉弁状態に維持され、メイン供給ライン１４に開口する各吐出ポート２５ｈはニードル２４によって閉塞状態に維持される。従って、この状態では、各塗色バルブＰ１〜Ｐ４内では塗料供給路Ｓｖと塗料還流路Ｒｖのみが連通している。トリガバルブТｒも閉じられている。一方、各塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４のリターン開閉弁Ｄ１〜Ｄ４は全て開弁状態に維持されている。
【００４６】
従って、この休止状態では、各塗色の塗料タンク（不図示）側からレギュレータＪ１〜Ｊ４をそれぞれ介して供給される各塗料は、供給側切換弁Ｅ１〜Ｅ４を経て塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４に入り、各バイパス管路Ｂ１〜Ｂ４を通って（つまり、各ギヤポンプＧ１〜Ｇ４をバイパスして）下流側に送給される。そして、塗色バルブＰ１〜Ｐ４を介して塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４に送給され、リターン開閉弁Ｄ１〜Ｄ４及び還流側切換弁Ｆ１〜Ｆ４を順次介して、塗料タンク（不図示）側に向かって還流され、かかる塗料の流れが循環されるようになっている。
【００４７】
このように、各塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４にギヤポンプＧ１〜Ｇ４をバイパスするバイパス管路Ｂ１〜Ｂ４が付設されており、塗料を還流させるべき場合には、このバイパス管路Ｂ１〜Ｂ４が開かれるので、ギヤポンプＧ１〜Ｇ４をバイパスして下流側へ塗料を送給することができる。
すなわち、塗料戻り配Ｒ１〜Ｒ４を塗装機ヘッド１０から塗料供給タンク（不図示）側に至るまで塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４と並列に設けても、塗料を還流・循環させる際には、バイパス通路Ｂ１〜Ｂ４を介することにより、上記ギヤポンプＧ１〜Ｇ４をバイパスして、支障無く塗料を還流・循環させることができ、従来に比して、より効果的に塗料中の顔料成分粒子等の沈降を抑制することができるのである。
【００４８】
この場合において、各塗色バルブＰ１〜Ｐ４内では塗料供給路Ｓｖと塗料還流路Ｒｖとが連通しており、前述のように、各塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４に介設されたリターン開閉弁Ｄ１〜Ｄ４は、塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４からの供給塗料による塗装が行われていない間（つまり、供給塗料を還流・循環させている間）は塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４を開状態に保つように制御されることにより、塗料の還流・循環経路が確保される。
【００４９】
次に、上記休止状態から何れかの塗色の塗料を用いた塗装を行う際には、例えば塗料供給管Ｓ１により供給される塗料を用いた塗装の場合を例にとって説明すれば、当該塗色の塗料配管系における各バルブ等の配管要素は、以下ように制御される。
すなわち、供給側切換弁Ｅ１が供給元管Ｌ１と塗料供給管Ｓ１とを連通させる第１の連通状態に維持されたままで、塗料供給管Ｓ１のバイパス開閉弁Ｃ１が閉弁されてバイパス管路Ｂ１が閉じられる。従って、塗料供給管Ｓ１ではギヤポンプＧ１の駆動により塗料が所定圧力で下流側に吐出供給される。また、塗装機ヘッド１０内の塗色バルブＰ１が開弁側に切り換えられ、吐出ポート２５ｈが開かれてメイン供給ライン１４に当該塗色の塗料が供給される。
【００５０】
この状態においても、塗色バルブＰ１内では塗料供給路Ｓｖと塗料還流路Ｒｖとは連通しているが、塗料戻り管Ｒ１のリターン開閉弁Ｄ１は、塗料供給配管Ｓ１からの供給塗料による塗装が行われている間は閉弁側に切り換えられて塗料戻り管Ｒ１を閉状態に保つように制御されるので、供給塗料による塗装時に、供給塗料が戻り管Ｒ１側に還流して塗装機ヘッド１０への塗料供給量が不足することが、確実に防止される。
【００５１】
そして、トリガバルブТｒが開弁側に切り換えられ、塗装機ヘッド１０内では、当該塗色の塗料がメイン供給ライン１４からノズル塗料ライン１５を経てノズル部１２に供給され、被塗物表面に向かって噴射されるようになっている。
尚、この場合において、リターン開閉弁Ｄ１の閉弁側への切換タイミングを塗色バルブＰ１の開弁側への切換タイミングよりも若干遅らせることが好ましい。
【００５２】
すなわち、塗色バルブＰ１の吐出ポート２５ｈやその下流側経路で、経路の詰まり等の不具合があった場合、リターン開閉弁Ｄ１が閉じられ還流側が完全に閉塞されていれば、ギヤポンプＧ１の駆動による塗料の吐出供給時に、塗料供給管Ｓ１及びリターン開閉弁Ｄ１までの塗料戻り管Ｒ１において異常昇圧が生じ、これら管路に損傷を招く惧れがある。とりわけ、塗料供給管Ｓ１及び塗料戻り管Ｒ１が、フレキシブルチューブなど、可撓性はあるが金属製の管材に比して強度が低い材料で形成された管の場合には、より大きい損傷を受けることが考えられる。
従って、塗色バルブＰ１を開弁側へ切り換えて、所定時間内に異常昇圧が無いことを確認してから、リターン開閉弁Ｄ１を閉弁側に切り換えることが好ましい。
【００５３】
本実施の形態では、上記バイパス管路Ｂ１に該バイパス管路Ｂ１を開閉するバイパス開閉弁Ｃ１が介設されており、該バイパス開閉弁Ｃ１は、塗料供給管Ｓ１からの供給塗料による塗装が行われている間はバイパス管路Ｂ１を閉状態に保つように制御されるので、流量制御弁等の定量装置を別途に設ける必要なしに、ギヤポンプＧ１によって精度の高い塗料供給を行うことが可能になる。
一方、上記塗料供給管Ｓからの供給塗料による塗装が行われていない間（塗料還流・循環時）は上記バイパス管路Ｂ１を開状態に保つように、バイパス開閉弁Ｃ１を制御するので、上記供給塗料による塗装が行われておらず、塗料を還流・循環させる際には、確実にバイパス管路Ｂ１を利用することができる。
【００５４】
次に、定期的なメンテナンス時、及び同色の塗装が繰り返して行われる場合でも一定回数の塗装を終える毎に（例えば、自動車等の車体の塗装の場合には、例えば５〜６台の車体の塗装を終える毎に）、各塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４により供給される塗料の配管系の洗浄を行う際には、各塗色の塗料配管系における各バルブ等の配管要素は、以下ように制御される。
この場合、洗浄装置４０に関係する各バルブ以外の他のバルブ、例えば、バイパス開閉弁Ｃ１〜Ｃ４，塗色バルブＰ１〜Ｐ４及びリターン開閉弁Ｄ１〜Ｄ４等の他のバルブについては、塗料還流・循環時と同様に設定される。
【００５５】
一方、各還流側切換弁Ｆ１〜Ｆ４は、塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４と排出ライン４３とが連通する第２の連通状態に切り換えられる。また、各供給側切換弁Ｅ１〜Ｅ４は、塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４と洗浄流体分岐ライン４２とが連通する第２の連通状態に切り換えられる。
【００５６】
そして、この状態で、まず、エアバルブＶａを閉弁状態に維持したままで、シンナバルブＶｔを開弁側に切り換えて洗浄流体メインライン４１にシンナを供給することにより、洗浄流体としてのシンナは、洗浄流体分岐ライン４２から供給側切換弁Ｅ１〜Ｅ４を介して塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４内に供給され、還流側切換弁Ｆ１〜Ｆ４に至るまでは、塗料還流・循環時と同じ経路で供給・還流される。
【００５７】
すなわち、塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４及び塗料戻り管Ｒ１〜Ｒ４を含む各配管の内部および塗装機ヘッド１０内の塗色バルブＰ１〜Ｐ４の内部等を含めて一連の塗料経路がシンナによって洗浄される。
このように、一連の塗料経路を洗浄したシンナは、還流側切換弁Ｆ１〜Ｆ４まで還流された後、排出ライン４３から外部の排出タンク（不図示）に向かって排出される。
【００５８】
本実施の形態では、シンナは供給側切換弁（三方弁）Ｅ１〜Ｅ４を介して塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４内に供給されるが、該三方切換弁Ｅ１〜Ｅ４は、塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４とその上流側の供給元管Ｌ１〜Ｌ４とが連通する第１の連通状態と、洗浄流体分岐ライン４２と塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４とが連通する第２の連通状態とを選択的に切り換えるように制御されるので、供給元管Ｌ１〜Ｌ４と洗浄流体分岐ライン４２とが連通することは決して無く、洗浄流体としてのシンナが塗料供給管Ｓ１〜Ｓ４の三方切換弁Ｅ１〜Ｅ４よりも上流側（つまり、供給元管Ｌ１〜Ｌ４側）に混入する惧れを確実に無くすることができるのである。
【００５９】
シンナでの洗浄を終えた後、シンナバルブＶｔを閉弁側に切り換えると共に、エアバルブＶａを開弁側に切り換えて、洗浄流体メインライン４１に圧縮エアを供給することにより、同じ経路をエアで洗浄することができる。
尚、この洗浄作業は、４つの塗色について全てを同時に行う必要は無く、特定の塗色での塗装時に、他の３色について、或いは個別に行うこともできる。
【００６０】
以上のようなシンナによる洗浄とエアによる洗浄とを繰り返して行うことにより、塗料経路を非常に効果的に洗浄することができる。このような洗浄作業は、定期的なメンテナンス時だけでなく、同色の塗装が繰り返して行われる場合でも、一定回数の塗装を終える毎に（例えば、自動車等の車体の塗装の場合には、例えば５〜６台の車体の塗装を終える毎に）実施すれば、塗料を高品位に保つ上で非常に有効である。
【００６１】
尚、本発明は、以上の実施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
【００６２】
【発明の効果】
本願の第１の発明によれば、塗料供給配管に塗料供給ポンプをバイパスするバイパス通路が付設されているので、塗料戻り配管を塗装機ヘッドから塗料供給タンク側に至るまで塗料供給配管と並列に設けても、塗料を還流・循環させる際には、バイパス通路を介することにより上記塗料供給ポンプをバイパスして、支障無く塗料を還流・循環させることができ、従来に比して、より効果的に塗料中の顔料成分粒子等の沈降を抑制することができる。
この場合において、上記バイパス通路には該バイパス通路を開閉するバイパス開閉弁が介設されており、該バイパス開閉弁は、塗色バルブが開弁状態で上記塗料供給配管からの供給塗料による塗装が行われている間はバイパス通路を閉状態に保つように制御されるので、定量装置や定圧装置を別途に設ける必要なしに、塗料供給ポンプによって正確な塗料供給を行うことが可能になる。一方、塗色バルブが閉弁状態で上記塗料供給配管からの供給塗料による塗装が行われていない間は上記バイパス通路を開状態に保つので、上記供給塗料による塗装が行われておらず、塗料を還流・循環させる際には、確実にバイパス通路を利用することができる。
また、上記塗料戻り配管には、該戻り配管を開閉する戻り配管開閉弁が介設されており、該戻り配管開閉弁は、塗色バルブが閉弁状態で塗料供給配管からの供給塗料による塗装が行われていない間は塗料戻り配管を開状態に保ち、塗色バルブが開弁状態で塗料供給配管からの供給塗料による塗装が行われている間は塗料戻り配管を閉状態に保つように制御されるので、供給塗料による塗装時に、塗装機ヘッドへの塗料供給量が不足することを確実に防止することができる。
更に、上記塗料戻り配管の閉状態への切換タイミングを上記塗色バルブの開弁側への切換タイミングよりも遅らせるように制御されることにより、塗色バルブを開弁側へ切り換える際には、塗料供給配管及び戻り配管開閉弁までの塗料戻り配管において異常昇圧が無いことを確認してから、塗料戻り配管を閉状態に保つようにすることができる。
【００６４】
更に、本願の第２の発明によれば、基本的には、上記第１の発明と同様の効果を奏することができる。この場合には、少なくとも上記塗料供給配管および塗料戻り配管の各配管内部に洗浄用流体を供給する洗浄用流体配管が、塗料供給配管のバイパス通路よりも上流側に介設された三方弁に接続され、該三方弁は、塗料供給配管の上流側と下流側とが連通する第１の連通状態と、上記洗浄流体配管と塗料供給配管の下流側とが連通する第２の連通状態とを選択的に切り換えるように制御されるので、塗料供給配管の上流側と洗浄流体配管とが連通することは決して無く、洗浄流体が塗料供給配管の三方弁よりも上流側に混入する惧れを確実に無くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係る塗装装置の構成を模式的に示す説明図である。
【図２】上記塗装装置の塗装機ヘッド内のバルブセットを拡大して示す説明図である。
【図３】上記塗装装置の洗浄装置およびその周辺部分を拡大して示す説明図である。
【図４】上記バルブセット内の塗色バルブの具体的構造の一例を示す断面説明図である。
【図５】上記塗装装置の供給側切換弁および還流側切換弁の構造を概略的に示す断面説明図である。
【図６】従来例に係る塗装装置の構成を模式的に示す説明図である。
【図７】上記従来例に係る塗装装置の塗装機ヘッド内のバルブセットを拡大して示す説明図である。
【図８】上記従来例に係る塗装装置の塗料戻り管およびその周辺部分を拡大して示す説明図である。
【図９】上記従来例に係る塗装装置の洗浄機構の要部を拡大して示す説明図である。
【符号の説明】
１…塗装装置
１０…塗装機ヘッド
４１…洗浄流体メインライン
４２…洗浄流体分岐ライン
Ｂ１，Ｂ２，Ｂ３，Ｂ４…バイパス管路
Ｃ１，Ｃ２，Ｃ３，Ｃ４…バイパス開閉弁
Ｄ１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４…リターン開閉弁
Ｅ１，Ｅ２，Ｅ３，Ｅ４…供給側切換弁（三方弁）
Ｇ１，Ｇ２，Ｇ３，Ｇ４…ギヤポンプ
Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３，Ｌ４…供給元管
Ｒ１，Ｒ２，Ｒ３，Ｒ４…塗料戻り管
Ｓ１，Ｓ２，Ｓ３，Ｓ４…塗料供給管[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a coating apparatus, and more particularly, to a coating apparatus that supplies paint from a paint supply tank side to a coating machine head through a paint supply pipe provided with a paint supply pump.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a coating apparatus for coating the surface of an object to be coated, it is generally good to supply paint from the paint supply tank side to the coating machine head through a paint supply pipe provided with a paint supply pump. Are known.
In such a coating apparatus, when the paint inside the paint supply pipe does not flow during non-painting, component particles such as pigments contained in the paint or metallic flakes made of aluminum or the like in the so-called metallic paint settle. It will end up. When such sedimentation of pigment component particles proceeds, the piping itself, piping elements such as valves or pumps are clogged, and there is a problem that the smooth supply of paint to the coating machine head is hindered.
[0003]
In particular, in the case of a multi-color coating device that paints various colors of paint with a single device, the coating type (color) used each time the coating specifications of the object to be carried into the coating station change. ) Is changed. For other paint supply pipes that are not used, the above-described pigment component particles start to settle from the point of change even when the coating device itself is in operation. There is a risk of hindering the smooth supply of paint.
For such a problem, it is known to suppress sedimentation of pigment component particles and the like by forcibly circulating the paint in a pipe line even when the paint is not used ( For example, see JP-A-7-80363).
[0004]
FIG. 6 is an explanatory diagram schematically illustrating an example of a coating apparatus that can perform forced circulation of paint. A coating apparatus 101 according to this conventional example includes a four-color coating machine head 110 that is used by being attached to the tip of a robot arm 102, and a nozzle part 112 is provided at the tip of the main body 111 of the coating machine head 110. On the other hand, a valve set 120 including four coating color valves P1 ′ to P4 ′ is built in on the base end side (on the side opposite to the nozzle portion 112) as shown in detail in FIG.
[0005]
These four coating color valves P1 ′ to P4 ′ are connected in parallel to the main supply line 114 in the valve set 120, and are located on the most downstream side (side closer to the nozzle portion 112) of the main supply line 114. Is provided with a trigger valve Тr ′ for controlling supply / stop of the paint to the nozzle part 112 via the nozzle paint line 115.
The valve set 120 is provided with a thinner valve, a drain valve, and the like for cleaning the paint piping system downstream from the paint color valves P1 ′ to P4 ′ at the time of color change or periodic maintenance. Including three electromagnetic two-way valves Ka ′, Kb ′, Kc ′.
[0006]
Each of the paint color valves P1 ′ to P4 ′ is configured by a conventionally known electromagnetic two-way valve (that is, an on / off on / off valve), one connection port is connected to the main supply line 114, and the other connection is connected. Paint supply pipes S1 ′ to S4 ′ are respectively connected to the ports. The paint supply pipes S 1 ′ to S 4 ′ are formed of so-called flexible tubes in order to ensure free movement of the robot arm 102.
[0007]
The upstream ends of the paint supply pipes S1 'to S4' are connected to regulators J1 'to J4' connected to a paint tank (not shown) as a paint supply source. Further, gear pumps G1 'to G4' serving as paint supply pumps are provided downstream of the regulators J1 'to J4' of the paint supply pipes S1 'to S4'.
[0008]
In the paint supply pipes S1 ′ to S4 ′, electromagnetic two-way valves Q1 to Q4 (open / close valves) are provided immediately upstream of the gear pumps G1 ′ to G4 ′, and immediately upstream of the two-way valves Q1 to Q4. In addition, paint return pipes R1 ′ to R4 ′ (see the one-dot chain line display in FIGS. 6 and 8) for returning the paint to the paint tank (not shown) side are connected.
Then, by closing the two-way valves Q1 to Q4, the paint supply to the paint supply pipes S1 ′ to S4 ′ on the downstream side is stopped, and the paint supply pipe on the upstream side of the two-way valves Q1 to Q4. The paints S1 ′ to S2 ′ are recirculated and circulated to the paint tank (not shown) through the paint return pipes R1 ′ to R4 ′.
[0009]
In order to more effectively suppress sedimentation of pigment component particles and the like in the paint, the paint return pipe is extended as far as possible to the downstream side (as close as possible to the coater head 102) to provide the paint supply pipe S1. It is desirable to recirculate and circulate as much paint as possible in “˜S4”. However, paint is affected by the fact that gear pumps G1 ′ to G4 ′ are interposed in the paint supply pipes S1 ′ to S4 ′. It is actually difficult to circulate and circulate the paint by providing the return pipes R1 ′ to R4 ′ near the coater head 102.
[0010]
In addition, even when the same color coating is repeated, every time a certain number of paintings are finished (for example, in the case of painting a car body such as an automobile, every time painting of 5 to 6 car bodies is finished), the paint It is known that cleaning the inside of the paint path including the supply pipes S1 ′ to S4 ′ and the paint return pipes R1 ′ to R4 ′ is preferable for maintaining the quality by preventing fluctuations in the paint concentration and the like. Yes.
[0011]
FIG. 9 shows the main part of the cleaning mechanism 140 for cleaning the inside of the paint piping system for such a purpose or for periodic maintenance, taking the case of the paint supply pipe S1 ′ as an example. It is. Although not shown in FIG. 8, this conventional cleaning mechanism 140 is provided immediately downstream of the regulators J1 ′ to J4 ′, and supplies cleaning fluid into the paint supply pipes S1 ′ to S4 ′. The cleaning fluid main line 141 is provided. An upstream side of the main line 141 is provided with a thinner valve Vt ′ composed of an electromagnetic two-way valve (open / close valve) in order to supply thinner as a cleaning fluid.
[0012]
In the cleaning mechanism 140 according to this conventional example, a paint line opening / closing valve Ap is provided downstream of the regulator J1 'of the supply source pipe L1' to the paint supply pipe S1 '. The cleaning fluid branch line 142 branched from the cleaning fluid main line 141 is connected to the downstream side of the paint line opening / closing valve Ap, and a thinner line opening / closing valve At is interposed in the cleaning fluid branching line 142.
The switching of introduction / stop of the cleaning fluid (thinner) to the paint supply pipe S1 'is performed by manually switching the open / closed state of the one set of on-off valves Ap and At.
[0013]
That is, when supplying paint to the paint supply pipe S1 ', the thinner valve Vt' and the thinner line on / off valve At of the cleaning mechanism 140 are both kept closed, and only the paint line on / off valve Ap is opened. In this case, as indicated by a solid arrow in FIG. 9, the paint is supplied from the regulator J1 'into the paint supply pipe S1' via the supply source pipe L1 '.
On the other hand, when cleaning is performed by introducing thinner into the paint supply pipe S1 ', the paint line on / off valve Ap is closed and the thinner line on / off valve At is opened to supply thinner from the thinner valve Vt. As a result, as shown by a broken line arrow in FIG. 9, thinner is supplied from the thinner valve Vt ′ into the paint supply pipe S 1 ′ via the main line 141 and the branch line 142.
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional coating apparatus 101, the paint return pipes R1 ′ to R4 ′ are provided only up to the upstream portion of the electromagnetic two-way valves Q1 to Q4 immediately upstream of the gear pumps G1 ′ to G4 ′. Since the paint cannot be recirculated or circulated in the part downstream of the paint supply pipes S1 ′ to S4 ′, the pigment component particles in the paint in the paint supply pipes S1 ′ to S4 ′ are settled. It was difficult to suppress effectively.
[0015]
When cleaning the paint piping path, the open / close state of the one set of on-off valves Ap, At is manually switched, that is, the paint line on-off valve Ap is closed and the thinner line on-off valve At is opened to open the thinner valve Vt. When the thinner is supplied from the thinner valve Vt while the paint line on-off valve Ap is open, the thinner is supplied from the supply source pipes L1 ′ to L4 ′. And poor coating will occur in the subsequent coating process.
[0016]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and effectively suppresses sedimentation of pigment component particles and the like in the paint in the paint piping system, and is applied to the paint supply source side during cleaning of the paint pipe system. It is an object of the present invention to reliably prevent contamination of the cleaning fluid.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
 For this reason, the coating apparatus according to the invention of claim 1 of the present application (hereinafter referred to as the first invention) includes a paint supply pipe provided with a paint supply pump.And paint valveThrough the paint supply tank, the paint return pipe from the paint machine head to the paint supply tank side is provided in parallel with the paint supply pipe. The paint return pipe is provided with a return pipe on / off valve for opening and closing the return pipe, while the paint supply pipe is provided with a bypass passage for bypassing the paint supply pump.The bypass passage is provided with a bypass opening / closing valve that opens and closes the bypass passage, and the bypass opening / closing valve is coated with the paint supplied from the paint supply pipe while the paint color valve is closed. The bypass passage is kept open while it is not open, and the bypass passage is kept closed while the paint color valve is open and coating with the paint supplied from the paint supply pipe is being performed. Controlled,The return pipe on / off valveWhen the above paint valve is closedWhile the paint with the supply paint from the paint supply pipe is not applied, keep the paint return pipe open,When the above paint valve is openKeep the paint return pipe closed while painting with the paint supplied from the paint supply pipe.In addition, the timing for switching the paint return pipe to the closed state is delayed from the timing for switching the paint color valve to the valve opening side.It is characterized by being controlled.
[0019]
 Further, the claims of this application2Inventions related to2Said invention)1'sIn the invention, a three-way valve is interposed upstream from the bypass passage of the paint supply pipe, and at least the paint supply pipeandA cleaning fluid pipe for supplying a cleaning fluid into each of the paint return pipes is connected to the three-way valve, and the three-way valve has a first communication state in which the upstream side and the downstream side of the paint supply pipe communicate with each other. The cleaning fluid pipe is controlled to be selectively switched to the second communication state where the downstream side of the paint supply pipe communicates.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is an overall configuration diagram schematically showing a coating apparatus according to the present embodiment. As shown in the figure, the coating apparatus 1 includes a coating machine head 10 that is used by being attached to the tip of a robot arm 2, and a nozzle portion 12 is provided on the tip side of a main body 11 of the coating machine head 10. It has been. During the painting operation, paint is sprayed from the nozzle portion 12 toward the surface of the object to be coated. In addition, the said coating apparatus 1 which concerns on this Embodiment is a thing suitable for coating of vehicle bodies, such as a motor vehicle, for example.
[0021]
A valve set 20 including a plurality of coating color valves P 1 to P 4 is built in the base end side (the counter nozzle portion 12 side) of the main body 11 of the coating machine head 10. The coating machine head 10 according to the present embodiment is more preferably for a multi-color (for example, for four colors) in which a single head 10 can apply various kinds of paints separately. As shown in detail, in the valve set 20, a number of paint color valves P 1 to P 4 corresponding to the number of colors are arranged. These four coating color valves P 1 to P 4 are connected in parallel to the main supply line 14 in the valve set 20.
[0022]
A trigger valve Тr for controlling supply / stop of the paint to the nozzle unit 12 is disposed on the most downstream side (the side close to the nozzle unit 12) of the main supply line 14 of the valve set 20.
This trigger valve Тr is composed of an electromagnetic two-way valve, and its open / close state is controlled by a control signal from a control unit (not shown) of the coating apparatus 1. The trigger valve Т is opened by receiving an ON (ON) signal so that a predetermined paint is supplied from the main supply line 14 to the nozzle paint line 15 and the paint is sprayed from the nozzle portion 12 of the terminal. It has become.
[0023]
Each of the coating color valves P1 to P4 in the valve set 20 is constituted by an electromagnetic three-way valve, and one of the three connection ports is connected to the main supply line 14 and connected to the other two connection ports. Are connected to the paint supply pipes S1 to S4 and the paint return pipes R1 to R4, respectively. The paint supply pipes S1 to S4 and the paint return pipes R1 to R4 are arranged in parallel with each other. More preferably, in order to ensure free movement of the robot arm 2, for example, a flexible pipe or the like is used. It is formed with a tube that has.
[0024]
Each of the coating color valves P1 to P4 is electrically connected to a control unit (not shown) of the coating apparatus 1 via signal lines U1 to U4, and in accordance with a control signal from the control unit, The connection state of the pipeline can be switched.
Although not specifically shown, the control unit is configured with, for example, a microcomputer as a main part, and is housed in a control panel that controls the entire coating station including the coating apparatus 1. .
[0025]
FIG. 4 is a cross-sectional explanatory diagram showing an example of a specific structure of the paint color valve P1, for example. The valve set 20 provided with required valves such as the paint color valves P1 to P4 is configured by combining a disc-shaped set body 21 having a predetermined thickness and a flange portion 22 (see FIG. 4). . Although not specifically shown, the valves are arranged in the set main body 21 in a circumferentially equidistant manner. The valve set 20 configured in this way is a conventionally known one.
[0026]
As shown in FIG. 4, the paint valve P1 includes a needle-like valve body 24 (needle) fixed to the valve holder 23, and a valve seat 25 having a discharge port 25h on the tip side of the needle 24. Is arranged. The valve holder 23 and the needle 24 are slidably disposed along the center line of the discharge port 25h, and are urged in a direction (valve closing direction) to close the discharge port 25h by the urging force of the spring 26. Yes.
[0027]
A paint supply path Sv and a paint reflux path Rv are provided on both sides of a group of valve elements including the valve holder 23, needle 24, valve seat 25, spring 26, and the like. Both the flow paths Sv and Rv are always in communication via a chamber portion 27 through which the needle 24 is inserted. The paint supply pipe S1 is connected to the paint supply path Sv, and the paint return pipe R1 is connected to the paint return path Rv.
[0028]
Further, the discharge port 25 h of the valve seat 25 opens to a supply path 28 (supply branch line) formed in the flange portion 22. The supply branch line 28 of each paint color valve P 1 to P 4 is connected to the main supply line 14.
The other paint color valves P2 to P4 and the other three-way solenoid valves have basically the same structure as the paint color valve P1 shown in FIG. The three-way solenoid valve having such a structure is a conventionally known one.
[0029]
The valve set 20 is used for the paint piping system (main supply line 14, nozzle paint line 15, nozzle portion 12, etc.) downstream of the paint color valves P 1 to P 4 at the time of color change or periodic maintenance. ), Three electromagnetic two-way valves Ka, Kb, Kc (open / close valves) including a thinner valve and a drain valve are provided. As described above, a cleaning mechanism for cleaning a paint piping system downstream of the paint valves P1 to P4 by combining a plurality of electromagnetic two-way valves is conventionally known.
[0030]
In the above configuration, when the coating using the supply paint from the paint color valve P1 is not performed, the needle 24 is held at the valve closing position shown in FIG. The port 25h is maintained closed by the needle 24. In this state, only the paint supply path Sv and the paint reflux path Rv communicate with each other in the paint color valve P1.
[0031]
When the coating using the supply paint from the coating color valve P1 is to be performed, a valve opening control signal indicating that the discharge port 25h should be opened is input via the signal line U1. Thus, the valve holder 23 is driven by the action of electromagnetic force. That is, the valve holder 23 (and therefore the needle 24) slides in the valve opening direction (to the right in FIG. 4) against the biasing force of the spring 26, and the discharge port 25h is opened.
[0032]
As a result, the supply branch line 28 and the paint supply path Sv communicate with each other, the paint from the paint supply pipe S1 is supplied to the main supply line 14, and the paint of the paint color is supplied to the nozzle portion via the nozzle paint line 15. 12 is supplied by injection.
Even in this case, the paint supply path Sv and the paint reflux path Rv communicate with each other in the valve P1. The control of the paint reflux / circulation will be described later.
[0033]
Each of the paint color valves P1 to P4 is connected to a paint tank (not shown) side as a paint supply source via paint supply pipes S1 to S4. That is, the upstream ends of the paint supply pipes S1 to S4 are connected to regulators J1 to J4 connected to a paint tank (not shown), respectively. Further, gear pumps G1 to G4 as paint supply pumps are provided downstream of the regulators J1 to J4 of the paint supply pipes S1 to S4.
[0034]
In the present embodiment, as shown in detail in FIG. 3, bypass lines B1 to B4 that bypass the gear pumps G1 to G4 are attached to the paint supply pipes S1 to S2, respectively. And by-pass on-off valves C1-C4 comprised by electromagnetic bypass two-way valve (open / close valve) are interposed in each bypass pipe line B1-B4. These bypass opening / closing valves C1 to C4 are controlled to open / close in response to a control signal from the control unit (not shown).
[0035]
Further, return on-off valves D1 to D4 as return pipe on-off valves are interposed downstream of the paint return pipes R1 to R4. Each of the return on-off valves D1 to D4 is composed of an electromagnetic two-way valve (on-off valve) and is controlled to open and close in response to a control signal from the above-described control unit (not shown), so that the paint return pipe The open / close states of R1 to R4 are controlled.
As will be described later, these return on-off valves D1 to D4 are paint return pipes while coating with the paint supplied from the paint supply pipes S1 to S4 is not performed (that is, while the supplied paint is refluxed and circulated). The paint return pipes R1 to R4 are controlled to be kept closed while the paints R1 to R4 are kept open and the paint supplied from the paint supply pipes S1 to S4 is being applied.
[0036]
Furthermore, in the part located upstream from the bypass pipes B1 to B4 of the paint supply pipes S1 to S4 and downstream of the return opening / closing valves D1 to D4 of the paint return pipes R1 to R4, A series of fluids including at least the inside of the pipes of the paint supply pipes S1 to S4 and the paint return pipes R1 to R4, and the insides of the color valves P1 to P4 in the pipe head 10 A cleaning device 40 is interposed to clean the paint path.
[0037]
The cleaning device 40 includes a cleaning fluid main line 41 for supplying a cleaning fluid into the paint supply pipes S1 to S4. On the upstream side of the main line 41, a thinner valve Vt for supplying thinner as a cleaning fluid and an air valve Va for supplying compressed air as a cleaning fluid are connected in parallel to each other.
Both the thinner valve Vt and the air valve Va are constituted by electromagnetic two-way valves (open / close valves) and are controlled to open / close in response to a control signal from the control unit (not shown).
[0038]
Further, supply-side switching valves E1 to E4 are interposed between the bypass pipelines B1 to B4 of the paint supply pipes S1 to S4 and the regulators J1 to J4. On the other hand, reflux side switching valves F1 to F4 are interposed downstream of the return on-off valves D1 to D4 of the paint return pipes R1 to R4.
These switching valves E1 to E4 and F1 to F4 are all constituted by electromagnetic three-way switching valves, and the connection state of the internal pipelines according to a control signal from the control unit (not shown). Can be switched.
[0039]
Each of the three-way switching valves E1 to E4 and F1 to F4 will be described with reference to, for example, the switching valve E1. As shown in FIG. 5, the three-way switching valves E1 to E4 and F1 to F4 And a ball-shaped valve body 47 in which a plurality of conduits 7a and 47b communicating with each other are formed.
Then, in response to a control signal from the control unit (not shown), the valve body 47 is rotated in a predetermined direction by a predetermined amount, so that the connection state of the internal pipe line is a state indicated by a solid line and a broken line in the figure. It can be selectively switched to the state indicated by.
[0040]
The three-way electromagnetic switching valve having such a structure is a conventionally known one. In addition, these switching valves E1 to E4 and F1 to F4 more preferably correspond to those on the supply side E1 to E4 and the reflux side F1 to F4 (for example, in order to simplify the structure of the piping system) (for example, The supply side switching valve E1 and the reflux side switching valve F1) are configured to form one unit.
[0041]
The supply side switching valves E1 to E4 include cleaning fluid branch lines 42 branched in parallel from the cleaning fluid main line 41, supply source pipes L1 to L4 from the regulators J1 to J4, and the paint supply pipes described above. S1 to S4 are connected to each other.
And by controlling the rotation state of the valve body 47 of the supply side switching valves E1 to E4, the first communication state in which the supply source pipes L1 to L4 and the paint supply pipes S1 to S4 communicate with each other, and A second communication state in which the cleaning fluid branch line 42 and the paint supply pipes S1 to S4 communicate with each other is selectively switched.
[0042]
Therefore, the supply pipes L1 to L4 and the cleaning fluid branch line 42 do not communicate with each other, and thinner as a cleaning fluid is mixed in the supply pipes L1 to L4 at the time of cleaning. There will be no troubles that cause trouble.
[0043]
On the other hand, each of the return side switching valves F1 to F4 includes a discharge line 43 connected to a discharge tank (not shown) outside the cleaning device 40 and a return extension pipe M1 to M4 extending toward the supply tank (not shown). And the above-mentioned paint return pipes R1 to R4 are connected to each other.
And by controlling the rotation state of the valve body 47 of the return side switching valves F1 to F4, a first communication state in which the paint return pipes R1 to R4 and the reflux extension pipes M1 to M4 communicate with each other; A second communication state in which the paint return pipes R1 to R4 and the discharge line 43 communicate with each other is selectively switched.
[0044]
In the above configuration, in the paint pause state in which no paint is sprayed from the nozzle portion 12 of the coating machine head 10 and the piping system is not cleaned, the piping elements such as the valves in the coating apparatus 1 are The following state is maintained.
That is, the supply side switching valves E1 to E4 are maintained in the first communication state in which the supply source pipes L1 to L4 and the paint supply pipes S1 to S4 communicate with each other. The first return state in which the paint return pipes R1 to R4 and the reflux extension pipes M1 to M4 communicate with each other is maintained. The thinner valve Vt and the air valve Va of the cleaning device 40 are also closed after the cleaning process is completed.
[0045]
On the other hand, the bypass on-off valves C1 to C4 of the paint supply pipes S1 to S4 are maintained in the open state, and all the bypass pipes B1 to B4 are opened. Further, all the paint color valves P 1 to P 4 are maintained in a closed state, and each discharge port 25 h that opens to the main supply line 14 is maintained in a closed state by the needle 24. Therefore, in this state, only the paint supply path Sv and the paint recirculation path Rv communicate with each other in the paint color valves P1 to P4. The trigger valve Тr is also closed. On the other hand, all the return on-off valves D1 to D4 of the paint return pipes R1 to R4 are maintained in the open state.
[0046]
Therefore, in this resting state, each paint supplied from the paint tank (not shown) side of each paint color via the regulators J1 to J4 is supplied to the paint supply pipes S1 to S4 via the supply side switching valves E1 to E4. Enters, passes through the bypass pipelines B1 to B4 (that is, bypasses the gear pumps G1 to G4), and is fed downstream. Then, it is fed to the paint return pipes R1 to R4 via the paint color valves P1 to P4, and sequentially toward the paint tank (not shown) side via the return on-off valves D1 to D4 and the return side switching valves F1 to F4. Thus, the paint flow is circulated.
[0047]
Thus, the bypass pipes B1 to B4 for bypassing the gear pumps G1 to G4 are attached to the paint supply pipes S1 to S4. When the paint is to be refluxed, the bypass pipes B1 to B4 are opened. Therefore, the paint can be fed downstream by bypassing the gear pumps G1 to G4.
That is, even if the paint return distributions R1 to R4 are provided in parallel with the paint supply pipes S1 to S4 from the coating machine head 10 to the paint supply tank (not shown) side, By passing through B1 to B4, the gear pumps G1 to G4 can be bypassed, and the paint can be circulated and circulated without any trouble, and the sedimentation of pigment component particles and the like in the paint can be performed more effectively than before. It can be suppressed.
[0048]
In this case, the paint supply path Sv and the paint recirculation path Rv communicate with each other in each of the paint color valves P1 to P4, and as described above, the return opening / closing valve D1 interposed in each paint return pipe R1 to R4. ~ D4 is such that the paint return pipes R1 to R4 are kept open while coating with the supply paint from the paint supply pipes S1 to S4 is not performed (that is, while the supply paint is refluxed and circulated). By being controlled, a circulation / circulation path of the paint is secured.
[0049]
Next, when performing coating using any paint color from the resting state, for example, in the case of coating using a paint supplied by the paint supply pipe S1, the paint color will be described. The piping elements such as valves in the paint piping system are controlled as follows.
That is, while the supply-side switching valve E1 is maintained in the first communication state in which the supply source pipe L1 and the paint supply pipe S1 are communicated, the bypass on-off valve C1 of the paint supply pipe S1 is closed and the bypass pipe B1 Is closed. Accordingly, in the paint supply pipe S1, the paint is discharged and supplied to the downstream side at a predetermined pressure by driving the gear pump G1. Further, the coating color valve P1 in the coating machine head 10 is switched to the valve opening side, the discharge port 25h is opened, and the coating color of the coating color is supplied to the main supply line 14.
[0050]
Even in this state, the paint supply path Sv and the paint reflux path Rv communicate with each other in the paint color valve P1, but the return on-off valve D1 of the paint return pipe R1 is coated with the supplied paint from the paint supply pipe S1. Since the paint return pipe R1 is controlled to be kept closed by being switched to the valve closing side during the operation, the supply paint flows back to the return pipe R1 side when painting with the supply paint, and the coating machine head 10 It is reliably prevented that the amount of paint supplied to the tank is insufficient.
[0051]
Then, the trigger valve Тr is switched to the valve opening side, and in the coating machine head 10, the paint of the paint color is supplied from the main supply line 14 to the nozzle portion 12 through the nozzle paint line 15, toward the surface of the object to be coated. Are to be injected.
In this case, it is preferable that the switching timing of the return opening / closing valve D1 to the valve closing side is slightly delayed from the switching timing of the paint color valve P1 to the valve opening side.
[0052]
 That is, if there is a problem such as clogging in the discharge port 25h of the paint valve P1 or its downstream path, the return on-off valve D1 is closed and the return side is completely closed. During the discharge and supply of paint, abnormal pressure increase occurs in the paint return pipe R1 up to the paint supply pipe S1 and the return on-off valve D1, which may cause damage to these pipes. In particular, the paint supply pipe S1 and the paint return pipe R1 are stronger than a flexible but metal pipe such as a flexible tube.ButIn the case of a tube made of a low material, it is possible to receive greater damage.
 Therefore, open the paint color valve P1.Cut offIn other words, it is preferable to switch the return on-off valve D1 to the valve closing side after confirming that there is no abnormal pressure increase within a predetermined time.
[0053]
In the present embodiment, a bypass on-off valve C1 for opening and closing the bypass pipe B1 is interposed in the bypass pipe B1, and the bypass on-off valve C1 is coated with the paint supplied from the paint supply pipe S1. Since it is controlled to keep the bypass line B1 closed during the operation, it is possible to supply the paint with high accuracy by the gear pump G1 without the need for providing a quantitative device such as a flow rate control valve. Become.
On the other hand, since the bypass on-off valve C1 is controlled so as to keep the bypass pipe line B1 open during the period when the paint supplied from the paint supply pipe S is not being applied (when the paint is recirculated and circulated), The coating with the supplied paint is not performed, and when the paint is circulated and circulated, the bypass line B1 can be used reliably.
[0054]
Next, at the time of regular maintenance and every time the same color painting is repeated, every time a certain number of paintings are finished (for example, in the case of painting a car body such as an automobile, When the paint piping system supplied by the paint supply pipes S1 to S4 is cleaned every time coating is finished, the piping elements such as the valves in the paint piping systems of the respective paint colors are controlled as follows. Is done.
In this case, other valves other than the valves related to the cleaning device 40, for example, other valves such as the bypass on-off valves C1 to C4, the paint color valves P1 to P4, and the return on-off valves D1 to D4, It is set in the same way as in circulation.
[0055]
On the other hand, each of the reflux side switching valves F1 to F4 is switched to the second communication state in which the paint return pipes R1 to R4 and the discharge line 43 communicate with each other. Further, the supply side switching valves E1 to E4 are switched to the second communication state in which the paint supply pipes S1 to S4 and the cleaning fluid branch line 42 communicate with each other.
[0056]
In this state, the thinner as the cleaning fluid is first cleaned by supplying the thinner to the cleaning fluid main line 41 by switching the thinner valve Vt to the valve opening side while maintaining the air valve Va in the closed state. From the fluid branch line 42 to the paint supply pipes S1 to S4 through the supply-side switching valves E1 to E4 and to the reflux-side switching valves F1 to F4, the supply and reflux are performed through the same route as the paint reflux / circulation. Is done.
[0057]
That is, a series of paint paths including the inside of each pipe including the paint supply pipes S1 to S4 and the paint return pipes R1 to R4 and the inside of the paint color valves P1 to P4 in the coater head 10 is cleaned by the thinner. .
Thus, the thinner that has washed the series of paint paths is recirculated to the recirculation side switching valves F1 to F4 and then discharged from the discharge line 43 toward an external discharge tank (not shown).
[0058]
In the present embodiment, the thinner is supplied into the paint supply pipes S1 to S4 via the supply-side switching valves (three-way valves) E1 to E4. The three-way switching valves E1 to E4 are connected to the paint supply pipes S1 to S4. And a first communication state in which the upstream supply pipes L1 to L4 communicate with each other and a second communication state in which the cleaning fluid branch line 42 and the paint supply pipes S1 to S4 communicate with each other are selectively switched. Therefore, the supply pipes L1 to L4 and the cleaning fluid branch line 42 never communicate with each other, and the thinner as the cleaning fluid is upstream of the three-way switching valves E1 to E4 of the paint supply pipes S1 to S4. In other words, it is possible to reliably eliminate the possibility of mixing into the supply source pipes L1 to L4.
[0059]
After cleaning with the thinner, the thinner valve Vt is switched to the valve closing side, the air valve Va is switched to the valve opening side, and compressed air is supplied to the cleaning fluid main line 41 so that the same path is cleaned with air. be able to.
This cleaning operation does not have to be performed for all four coating colors at the same time, and can be performed for the other three colors or individually when coating with a specific coating color.
[0060]
By repeatedly performing cleaning with thinner and cleaning with air as described above, the paint path can be cleaned very effectively. Such a cleaning operation is performed not only during regular maintenance, but also when the same color painting is repeated, every time a certain number of paintings are finished (for example, in the case of painting a car body such as an automobile, for example, It is very effective in keeping the paint in high quality if it is carried out (every 5-6 car bodies are painted).
[0061]
In addition, this invention is not limited to the above embodiment, It cannot be overemphasized that a various improvement or a design change is possible in the range which does not deviate from the summary.
[0062]
【The invention's effect】
 According to the first invention of the present application, since the bypass passage for bypassing the paint supply pump is attached to the paint supply pipe, the paint return pipe is arranged in parallel with the paint supply pipe from the coating machine head to the paint supply tank side. Even if it is provided, when the paint is circulated and circulated, the paint supply pump can be bypassed through the bypass passage so that the paint can be circulated and circulated without any trouble. Moreover, sedimentation of pigment component particles and the like in the paint can be suppressed.
 In this case,The bypass passage is provided with a bypass opening / closing valve for opening and closing the bypass passage, and the bypass opening / closing valve is coated with the paint supplied from the paint supply pipe while the paint color valve is open. Since the bypass passage is controlled to be closed during the interval, it is possible to accurately supply the paint by the paint supply pump without the need for separately providing a metering device or a constant pressure device. On the other hand, since the bypass passage is kept open while the paint color valve is closed and the paint supplied from the paint supply pipe is not applied, the paint is not applied and the paint is not applied. When the refrigerant is circulated and circulated, the bypass passage can be used reliably.
Also,The paint return pipe is provided with a return pipe on / off valve that opens and closes the return pipe.When the paint valve is closedKeep the paint return pipe open while the paint supply pipe is not painting.When the paint valve is openThe paint return pipe is controlled to be kept closed while painting with the paint supplied from the paint supply pipe is performed, so there is a shortage of paint supply to the sprayer head when painting with the supplied paint. It can be surely prevented.
Furthermore, when the paint color valve is switched to the valve opening side by controlling the switching timing of the paint return pipe to the closed state to be delayed from the switching timing of the paint color valve to the valve opening side, After confirming that there is no abnormal pressure increase in the paint return pipe to the paint supply pipe and the return pipe on / off valve, the paint return pipe can be kept closed.
[0064]
 In addition,2Basically, according to the invention of the above,1'sThe same effects as the invention can be achieved. In this case, at least the paint supply pipeandA cleaning fluid pipe for supplying a cleaning fluid into each pipe of the paint return pipe is connected to a three-way valve provided upstream from the bypass passage of the paint supply pipe, and the three-way valve is connected to the paint supply pipe. Since the control is performed so as to selectively switch between the first communication state in which the upstream side and the downstream side communicate with each other and the second communication state in which the cleaning fluid pipe and the downstream side of the paint supply pipe communicate with each other. The upstream side of the supply pipe and the cleaning fluid pipe never communicate with each other, and the possibility that the cleaning fluid is mixed upstream of the three-way valve of the paint supply pipe can be surely eliminated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram schematically showing the configuration of a coating apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged explanatory view showing a valve set in a coating machine head of the coating apparatus.
FIG. 3 is an explanatory view showing, in an enlarged manner, a cleaning device of the coating apparatus and a peripheral portion thereof.
FIG. 4 is an explanatory cross-sectional view showing an example of a specific structure of a paint color valve in the valve set.
FIG. 5 is an explanatory cross-sectional view schematically showing structures of a supply side switching valve and a reflux side switching valve of the coating apparatus.
FIG. 6 is an explanatory view schematically showing a configuration of a coating apparatus according to a conventional example.
FIG. 7 is an explanatory view showing, in an enlarged manner, a valve set in a coating machine head of the coating apparatus according to the conventional example.
FIG. 8 is an explanatory view showing, in an enlarged manner, a paint return pipe and its peripheral portion of the coating apparatus according to the conventional example.
FIG. 9 is an explanatory view showing, in an enlarged manner, main portions of a cleaning mechanism of the coating apparatus according to the conventional example.
[Explanation of symbols]
1 ... Painting equipment
10 ... Painting machine head
41 ... Cleaning fluid main line
42 ... Cleaning fluid branch line
B1, B2, B3, B4 ... Bypass pipeline
C1, C2, C3, C4 ... Bypass valve
D1, D2, D3, D4 ... Return on-off valve
E1, E2, E3, E4 ... Supply side switching valve (three-way valve)
G1, G2, G3, G4 ... Gear pump
L1, L2, L3, L4 ... Supply pipe
R1, R2, R3, R4 ... Paint return pipe
S1, S2, S3, S4 ... Paint supply pipe

Claims

In a coating device that supplies paint to the coating machine head from the paint supply tank side through a paint supply pipe and a paint color valve provided with a paint supply pump,
A paint return pipe from the coating machine head to the paint supply tank side is provided in parallel with the paint supply pipe,
While the paint return pipe is provided with a return pipe on-off valve for opening and closing the return pipe,
The paint supply pipe is provided with a bypass passage that bypasses the paint supply pump, and the bypass passage is provided with a bypass on-off valve that opens and closes the bypass passage.
The bypass on-off valve keeps the bypass passage open while the paint color valve is closed and the paint supplied from the paint supply pipe is not applied, and the paint valve is open. While the coating with the supply paint from the paint supply pipe is being performed, the bypass passage is controlled to be closed,
The return pipe open / close valve keeps the paint return pipe open while the paint color valve is closed and the paint supply pipe from the paint supply pipe is not applied, and the paint valve is opened. the above paint return line while painting by the supply paint from the paint supply pipe has been made to maintain the closed state in the state, and the switching timing to the closed state of the paint return line of the paint color valve Controlled to be delayed from the switching timing to the valve opening side ,
A painting device characterized by that.

A three-way valve is provided upstream from the bypass passage of the paint supply pipe, and at least a cleaning fluid pipe for supplying a cleaning fluid to each of the paint supply pipe and the paint return pipe is connected to the three-way valve. The three-way valve selectively selects a first communication state in which the upstream side and the downstream side of the paint supply pipe communicate with each other and a second communication state in which the cleaning fluid pipe and the downstream side of the paint supply pipe communicate with each other. claim 1 Symbol placing the coating device and said controlled is that to switch to.