JP3890299B2 - スケーラブルデータストリームを生成する方法と装置およびスケーラブルデータストリームを復号化する方法と装置 - Google Patents

スケーラブルデータストリームを生成する方法と装置およびスケーラブルデータストリームを復号化する方法と装置 Download PDF

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Description

本発明はスケーラブルコーダ(またはエンコーダ)とデコーダに関し、特に、低いスケーリングレイヤの低遅延復号化が保証されるスケーラブルデータストリームの生成に関する。
スケーラブルコーダ(階層符号器)はEP0846375B1に示される。一般にスケーラビリティ(分解能可変性)とは、ある符号化されたデータ信号を表すビットストリーム、例えばオーディオ信号やビデオ信号などから、その一部分を取り出して利用可能な信号に復号できる可能性を示すと考えられている。この特徴は、例えばデータ送信チャネルが完全なビットストリームを送信するために必要な全帯域を提供できない時などに、特に望ましい特徴となる。他方では、複雑性の低いデコーダによる不完全な復号化も可能である。一般に、実際の使用においては様々な離散スケーラビリティレイヤが定義されている。
図1に、例えばMPEG4標準(ISO/IEC14496−3:1999,サブパート4)のパート3(オーディオ)のサブパート4(一般オーディオ)において定義されたような、スケーラブルコーダの例を示す。符号化されるべきオーディオ信号S(t)がスケーラブルコーダの入力側に供給される。図1に示すスケーラブルコーダは、MPEG CELP(符号励振線型予測)コーダである第1コーダ12を備える。第2コーダ14は、高品質オーディオ符号化を実行し、かつMPEG2 AAC(Advanced Audio Coding) 標準(ISO/IEC13818)に定義されたAACコーダである。ビットストリームマルチプレクサ(BitMux)20に対し、上記CELPコーダ12は出力ライン16を介して第1スケーリングレイヤを提供し、上記AACコーダ14は第2出力ライン18を介して第2スケーリングレイヤを提供する。ビットストリームマルチプレクサは、出力側ではMPEG4LATMビットストリーム22(LATM=Low OverheadMPEG 4 Audio Transport Multiplex)を出力する。このLATMフォーマットは、MPEG4標準(ISO/IEC14496−3:1999/AMD1:2000)への第1付録パート3(オーディオ)の6.5章に説明されている。
スケーラブルオーディオコーダはまた、他の要素も含む。まず、AAC分枝には遅延ステージ24を含み、CELP分枝には遅延ステージ25を含む。これら2個の遅延ステージにより、各分枝に対する選択的遅延は調節可能となる。ダウンサンプリングステージ28がCELP分枝の遅延ステージ25の下流に位置し、入力信号s(t)のサンプリングレートをCELPコーダが要求するサンプリングレートに適合させる。CELPコーダ12の下流には逆CELPデコーダ30が配置され、CELP符号化/復号化された信号は、アップサンプリングステージ32に対して入力される。ここでアップサンプリングされた信号は次にさらなる遅延ステージ34に送られる。このステージ34は、MPEG4標準では「コアコーダ遅延」("Core Coder Delay")と呼ばれるものである。
コアコーダ遅延ステージ34は次のような機能を持つ。もし遅延がゼロに設定された場合には、第1コーダ12および第2コーダ14は、1つのいわゆるスーパーフレームの中のオーディオ入力信号のまさに同一のサンプルを処理する。1つのスーパーフレームは、例えば3個のAACフレームを含むことができ、これらは合同してオーディオ信号のある所定個数のサンプル第x番〜第y番を表す。このスーパーフレームはさらに例えば8個のCELPブロックを含み、コアコーダ遅延がゼロの場合には、これらのCELPブロックは同個数でかつ同一のサンプル第x番〜第y番を表す。
もし時間量としてのコアコーダ遅延Dがゼロでないと設定される場合であっても、AACフレームの3個のブロックはやはり同じサンプル値第x番〜第y番を表す。しかし他方、CELPフレームの8個のブロックはサンプル値第x−FsD番〜第y−Fs D番を表す。この時、Fsは入力信号のサンプリング周波数を示す。
そのため、1つのスーパーフレーム内においてAACブロックおよびCELPブロックへの入力信号のカレントタイムセクション(現時点の時間セクション)は、コアコーダ遅延D=0の場合には同一になることが可能であり、コアコーダ遅延D=0でない場合には、互いを参照しながらコアコーダ遅延の分だけシフトされることが可能である。以下に続く説明においては、一般性を制限することなく簡素化する目的で、コアコーダ遅延はゼロに等しいと仮定する。これは、第1コーダへの入力信号のカレントタイムセクションと、第2コーダへの入力信号のカレントタイムセクションとが等しくなるようにするためである。しかし一般的には、スーパーフレームに求められる唯一の条件は、1つのスーパーフレーム内のAACブロックおよびCELPブロックが、同個数のサンプルを表すことであり、そのサンプル自身は必ずしも互いに同一である必要はないが、互いを参照しながらコアコーダ遅延の分だけシフトされることが可能であるということである。
ここで指摘しておくが、構造上の理由からCELPコーダは入力信号s(t)の1つのセクションをAACコーダ14よりも高速で処理する。AAC分枝内においては、ブロック決定ステージ26が選択的遅延ステージ24の下流に位置し、入力信号s(t)をウィンドウイング(windowing) するためにショートウィンドウまたはロングウィンドウのいずれを使用すべきかについて決定する。この場合、ショートウィンドウとは過渡的な度合いが高い信号に対して選択され、ロングウィンドウとは過渡的な度合いが低い信号に対して選択されるのが望ましい。なぜなら、ロングウィンドウにおいてはペイロード(有効搭載部、ユーザー情報部)データ量とサイド情報との関係が、ショートウィンドウの場合よりも良好であるからである。
この例の場合には、例えば1ブロックにつき5/8倍による固定遅延が、ブロック決定ステージ26により実行される。これは、当技術では前方予測機能(look ahead function) と呼ばれるものである。ブロック決定ステージは、ショートウィンドウで符号化されるべき過渡的な信号が将来あるか否かを決定できるように、所定の時間分だけ前方予測しておかなければならない。その後、CELP分枝およびAAC分枝内の対応する両信号は、時間表示からスペクトル表示へと変換するための手段に対して供給される。これらの手段は、図1においては、それぞれMDCT36および38として示されている(MDCT=変形離散コサイン変換)。MDCTブロック36および38の出力信号は、次に減算器40に対して供給される。
この時点で、時間的に一致したサンプル値が存在しなければならない。すなわち、両分枝の遅延は同一でなければならない。
次に続くブロック44は、入力信号そのものをAACコーダ14に供給する方が望ましいか否かを判断する。これはバイパス分枝42を介して可能となる。しかし、もし例えばエネルギーに関し、減算器40の出力における差分信号がMDCTブロック38により出力される信号よりも小さいと判断される場合には、オリジナル信号ではなく差分信号が、AACコーダ14により符号化されるために用いられ、最終的に第2スケーリングレイヤ18を形成する。この比較はバンド毎に実行されることが可能であり、図中においては周波数選択的スイッチ手段(FSS)44により示されている。個々の要素の詳細な機能については当業者では公知であり、例えばMPEG4標準規格およびさらなるMPEG標準規格の中で説明がなされている。
MPEG4標準規格および他のコーダ標準規格の中で重要な特徴は、圧縮されたデータ信号の送信が、あるチャネルを介して一定のビットレートで実行されるという点である。全ての高品質オーディオコーデック(符号化/復号器)はブロックベースで作動する。すなわち、それらはオーディオデータの複数のブロック(480〜1024サンプルの規模のオーダー)を処理し、1つの圧縮されたビットストリームの複数のパーツ、すなわちフレームとも呼ばれる部分へと変換する。この時このビットストリームフォーマットは、以下のように設定されなければならない。すなわち、フレームの先頭位置に関する事前の情報を持たないデコーダが、フレームの先頭を認識できるようにし、その結果、復号化されたオーディオ信号データを可能な限り小さい遅延で出力開始できるように設定されなければならない。そのため、フレームの各ヘッダまたは決定データブロックは、連続的なビットストリームの中で検索可能なある一定の同期語(synchronization word) で始まる。決定データブロックの他に、データストリーム内のさらなる一般的な要素として、個々のレイヤのメインデータあるいは「ペイロードデータ」と呼ばれるものがあり、この中に実際の圧縮オーディオデータが含まれる。
図4は固定フレーム長を持つビットストリームフォーマットを示す。このビットストリームフォーマットの中では、ヘッダまたは決定データブロックはビットストリームの中に等間隔で挿入されている。このヘッダに関連するサイド情報およびメインデータは直接的にこのヘッダに続いて配列されている。メインデータのための長さ、すなわちビット数は、各フレームにおいて同一となっている。図4に示されるようなビットストリームフォーマットは、例えばMPEGレイヤ2あるいはMPEGーCELPにおいて使用されている。
図5は固定フレーム長とバックポインタとを備えた他のビットストリームフォーマットを示す。このビットストリームフォーマットにおいては、ヘッダおよびサイド情報は、図4に示されるフォーマットの場合と同様に等間隔で配列されている。しかし、ヘッダの直後にその関連するメインデータの先頭が続くことは例外的な場合であり、殆どの場合には、先頭は前方のフレームの1つの中に存在する。ビットストリーム内においてメインデータの先頭がシフトされたビット数は、サイド情報の可変バックポインタにより伝送される。このメインデータの末部は、このフレーム内または前方のあるフレームの中に存在することができる。そのため、メインデータの長さはもはや一定ではない。このように、1つのブロックが符号化されるためのビット数は、信号の特徴に対して適合させることが可能である。しかし同時に、一定のビットレートを確保することも可能である。この技術は、「ビットセイビングバンク」("bit saving bank") あるいはビットリザーバ(bit reservoir)と呼ばれるものであり、伝送チェイン内の理論上の遅延を増加させるものである。このようなビットストリームフォーマットは、例えばMPEGレイヤ3(MP3)で使用されている。ビットセイビングバンクの技術はまた、MPEGレイヤ3標準規格の中で説明されている。
一般にビットセイビングバンクとは、ある時間サンプルのブロックを符号化するために、所定の出力データレートにより実際に許容された以上の数のビット数を提供できるように、利用可能となっているビットのバッファを意味する。このビットセイビングバンクの技術では、以下の点を考慮に入れている。すなわち、オーディオサンプル値の複数のブロックは、所定の伝送レートにより予め決められたビット数よりも少ないビット数で符号化できるという点である。この場合、ビットセイビングバンクはこれらのブロックにより満たされる。一方、オーディオサンプルの他のブロックは、その様な大きな圧縮を許容しない聴覚心理的な特徴を備えている。この場合これらのブロックにとって利用可能なビット数は、低インターフェイスまたはインターフェイスなしの符号化にとって充分ではない。必要とされる追加的なビットは、ビットセイビングバンクから取り出されるため、ビットセイビングバンクはそのようなブロックにより空状態に近づく。
しかし、このようなオーディオ信号は、図6に示されるように、可変フレーム長を持つフォーマットにより伝送されることもできる。図6に示されるような「可変フレーム長」ビットストリームフォーマットにおいては、ビットストリーム要素のヘッダ、サイド情報およびメインデータの固定されたシーケンスは、「固定フレーム長」の場合と同様に維持されている。メインデータの長さが一定でないので、この場合においてもビットセイビングバンクの技術が利用可能である。しかし、図5に示される場合のようなバックポインタは必要ではない。図6に示すビットストリームフォーマットの例は、MPEG2 AAC標準規格に定義されているような伝送フォーマットADTS(Audio Data Transport Stream)である。
ここで注目すべきことは、上述のコーダはスケーラブルコーダではなく、単一のオーディオコーダを備えているだけであるということである。
MPEG4においては、スケーラブルコーダ/デコーダに対する様々なコーダ/デコーダの組合せが提供されている。そのため、第1コーダとしてのCELPボイスコーダを、さらなるスケーリングレイヤのためのAACコーダに対して結合させ、それらのレイヤを1つのビットストリームの中にパックすることが可能かつ実際的となる。この結合の意味は、全てのスケーリングレイヤを復号化して最高のオーディオ品質を得るか、あるいはその一部、場合によると第1スケーリングレイヤのみを復号化してそれ相当の限定されたオーディオ品質を得るかの選択が可能になるということである。最低のスケーリングレイヤのみを復号化する理由は、伝送チャネルの不十分な帯域により、デコーダがビットストリームの第1スケーリングレイヤのみを受け取ったからかもしれない。このように、伝送においては、ビットストリーム内の第1スケーリングレイヤの部分の伝送は、第2あるいはさらなるスケーリングレイヤと比較して、より望ましいものである。そのため、第1スケーリングレイヤの伝送は、伝送ネットワークにおける最低容量(capacity bottle necks) において保証されており、他方、第2スケーリングレイヤは全部あるいは一部が失われる可能性がある。
さらなる理由として、デコーダがコーデックの遅延を最小限にしたいために、第1スケーリングレイヤのみを復号化することも考えられる。ここで注目すべきは、一般的にCELPコーデックのコーデック遅延はAACコーデックの遅延よりもはるかに小さいという点である。
MPEG4第2版の中で、伝送フォーマットLATMは標準規格化されており、これは特に、スケーラブルデータストリームをも伝送可能である。
以下に、図2aを参照しながら説明する。図2aは入力信号s(t)のサンプル値の全体図を示す。入力信号は別々の連続的なセクション0,1,2および3に分割されることができ、各セクションは所定個数の時間サンプル値を持つ。通常、AACコーダ14(図1参照)は、このセクションを表す符号化データ信号を提供するために、全てのセクション0,1,2または3を処理する。しかし、CELPコーダ12(図1参照)は通常、符号化ステップ毎により少量の時間サンプル値を処理する。そのため、図2bに例として示すように、CELPコーダ、あるいは一般的に呼べば第1コーダまたはコーダ1は、第2コーダのブロック長の4分の1のブロック長を持つことになる。ここで注意すべきは、この分割は完全に任意の分割である点である。第1コーダのブロック長は、第2コーダのブロック長の2分の1、あるいは11分の1にでもすることが可能である。このように、第1コーダは入力信号の上記セクションから4つのブロック(11,12,13,14)を生成し、第2コーダはこの入力信号の上記セクションから1つのデータブロックを生成する。図2cに一般的なLATMビットストリームフォーマットを図示する。
MPEG4の中で表に示されているように、CELPフレームの個数に対するAACフレームの個数という点で、スーパーフレームは様々な比率の個数を持つことができる。そのため、1つのスーパーフレームは、例えば1個のAACブロックと1〜12個のCELPブロックを持つことができ、あるいは3個のAACブロックと8個のCELPブロックを持つことができる。しかし、構成によってはまた、CELPブロックよりも多い個数のAACブロックを持つことも可能である。1つのLATM決定データブロックを備えた1つのLATMフレームは、1個または数個のスーパーフレームを含む。
一例として、ヘッダ1により開始されるLATMフレームの生成を説明する。初めに、CELPコーダ12(図1参照)の出力データブロック11,12,13,14が生成され、バッファリングされる。これと並行して、図2c内では「1」で示されるAACコーダの出力データブロックが生成される。このAACコーダの出力データブロックが生成される時、決定データブロック(ヘッダ1)が最初に書き込まれる。標準に従い、第1コーダにより最初に生成された出力データブロック、すなわち図2cでは参照番号11で示されるデータブロックが、ヘッダ1の直後に書き込まれ、すなわち伝送されることができる。通常、図2cに示すように、(必要な信号化情報は少ないとして)データストリームのさらなる書き込みまたは伝送のために、第1コーダの出力データブロックは等間隔が選択される。つまり、ブロック11の書き込みまたは伝送の後で、第1コーダの第2出力データブロック12の書き込みまたは伝送が行われ、次に第1コーダの第3出力データブロック13、最後に第1コーダの第4出力データブロック14の書き込みまたは伝送がそれぞれ等間隔で行われる。第2コーダの出力データブロック1は、伝送の間に残りの隙間に挿入されていく。このようにして1つのLATMフレームが完全に書き込まれる。すなわち完全に伝送される。
上述の方法には、次のような欠点となる概念がある。すなわち、コーダからデコーダへのデータストリームの伝送は、最も早い場合でも1つのヘッダに含まれるべきデータ全てが利用可能になった時にスタート可能となるという概念である。そのため、LATMヘッダ1は、第2コーダ(図1内のAACコーダ14)がカレントセクションの符号化を完了した時に初めて、書き込みまれることができ、すなわち伝送されることができる。なぜなら、そのLATMヘッダ1は、とりわけスーパーフレーム内のブロックの長さに関する情報を含んでいるからである。このため、第1コーダの出力データブロック11,12,13および14は、より高いフレーム長で作動するために通常は低速となる第2コーダ14が出力データを生成するまで、コーダの中である程度の時間バッファリングされることが必要となる。たとえデコーダが第1スケーリングレイヤのみ、すなわちブロック11,12,13,14のみを復号しようとする場合であり、第2スケーリングレイヤには全く無関心な場合であっても、そのデコーダは、第2コーダが入力信号のその時点で考慮されているセクションまたはブロックの処理を完了するまで待たなければならない。これは、エンコーダが第1コーダのブロックをビットストリームの中に遅延と共に書き込むために起こるものである。
この特徴は、リアルタイム作動においては特に悪影響を与えるものとなる。例えば2人の人間が電話で会話をしている場合を考えてみると、CELP音声コーダが比較的高速で低遅延の符号化を実行する。もし送信側と受信側の両方においてCELP音声コーダのみが提供されている場合には、不快な遅延なしの音声コミュニケーションが可能である。しかしながら、もし送信側と受信側の両方において、例えば音声と音楽とを高品質で伝送できるように、図1に示されるようなスケーラブルコーダが提供されている場合には、図2cに示されるビットストリームフォーマットが不快で長い遅延を発生させ、コミュニケーションのリアルタイム作動を略不可能にしてしまうか、あるいはあまりに不快で市場に出るチャンスが殆ど無いような製品ができることになるであろう。
本発明の目的は、スケーラブルデータストリームを生成するための方法および装置であって、第1スケーリングレイヤの低遅延復号化が可能な方法および装置を提供する事である。
この目的は、請求項1に記載の方法と、請求項9に記載の装置とで達成される。
本発明のさらなる目的は、スケーラブルデータストリームを低遅延復号化するための方法および装置を提供する事である。
この目的は、請求項8に記載の方法と、請求項10に記載の装置とで達成される。
本発明は、次のような認識を基礎とする。すなわち、以下に述べる従来の標準は排除すべきであるという認識であり、その標準とは、データのフレームまたは決定データブロックにより開始されるビットストリームは、入力信号のカレントタイムセクションを表す第1コーダの出力データブロックと、カレントタイムセクションを表す第2コーダの出力データブロックとの両方を含んでいなければならないという標準である。
これに代えて本発明では、第1コーダの少なくとも1個の出力データブロックが、前方、すなわち先行するフレームの中に書き込まれるので、その結果、1つの決定データブロックにより始まる1つのフレームが、入力信号のより遅いタイムセクションのための、第1コーダの少なくとも1個の出力データブロックを含むようになる。入力信号のひとつのタイムセクションに対し、第2コーダよりも多数の出力データブロックを供給する第1コーダを備えたスケーラブルコーダにおいては、第1コーダは、それが第2コーダと比較して少し高速あるいは低速で機能するかにかかわらず、常に最初に符号化を完了するであろう。なぜなら、第1コーダの2個の出力データブロックがある場合、第1コーダは第2コーダの1つの出力データブロックに対する時間サンプル値の半分だけ処理すればよいからである。
デコーダにとって重要なレイヤが最も低い第1スケーリングレイヤのみである場合に、低遅延伝送を可能にするために、デコーダは第1コーダの対応する出力データブロックを、先行技術の場合と比較して、より素早く手に入れる。デコーダが両方のスケーリングレイヤを復号化するか、または2以上のスケーリングレイヤを一緒に復号化しようとする場合には、デコーダが高品質オーディオ信号を生み出すことができるように、オフセット情報が例えば決定データブロック内のある位置に入れられるか、あるいは一般的にスケーラブルデータストリームの中に入れられ、第1コーダのどの出力データブロックが第2コーダのどの出力データブロックに属するのか、すなわちオリジナル入力信号の同一のタイムセクションに帰属するのかを、デコーダが明確かつ疑問なく判断できるようにする。
もし、1個の決定データブロックと、第1コーダおよび第2コーダの複数のデータブロックとからなるひとつのスーパーフレームが、例えば第1コーダの2個のブロックと第2コーダの3個のブロックとを備えているとすれば、第1コーダに関する遅延アドバンテージは、本発明によれば、LATMヘッダの書き込み以前に、第1コーダの第1ブロックの伝送または書き込みがそれぞれ実行された時に既に獲得されている。第2コーダの出力データブロック数と第1コーダの出力データブロック数との比率が1より大きい場合であっても、ひとつのスーパーフレームが第1コーダの出力データブロックを1を超える数すなわち少なくとも2個以上含む限りにおいては、本発明のアドバンテージは既に獲得されている。
本発明の望ましい実施例の中では、ビットストリームは次のような方法で書き込まれる。すなわち、第1コーダの(複数の)出力データブロックは、それらがコーダから出力された時に直接的にビットストリームの中に書き込まれ、直ちにリアルタイム作動で伝送される。これは第2コーダが作業を完成するのにどの程度の時間がかかるのかに関係がない。そのため、第1スケーリングレイヤを伝送する時の遅延が最小となり、この遅延を実際に決定する要因は、スケーラブルコーダ内の第1コーダの内部コーダ遅延と、スケーラブルデコーダ内の第1デコーダの内部デコーダ遅延のみであることが保証される。しかし、もしスケーラブルデコーダが入力データの対応するタイムセクションをフルオーディオ品質で、すなわち全てのスケーリングレイヤを用いて復号化しようとするならば、そのデコーダは、受け取ったデータストリーム内の第1コーダの出力データブロックを、オフセット情報が到着するまでスケーラブルデータストリーム内でバッファリングする必要がある。これは、スケーラブルデコーダが、実際にはこのフレームに属するのではなく後続のフレームに属する出力データブロックがひとつのフレーム内にどれだけ多く存在するのかを判断できるようにして、第1コーダの出力データブロックと第2コーダの出力データブロックとを正確に結合させることができるようにするためである。
本発明のさらに望ましい実施例によれば、第1コーダの出力データブロックは一定の長さを備え、ビットストリーム内に等間隔で書き込まれるので、次に示す2つの利点を得ることができる。まず、第1コーダの出力データブロックの位置および長さに関し、特別な信号が送られる必要がなく、デコーダの中で事前設定されることが可能になる。次に、例えば時間ドメインベースで作動しているCELPボイスコーダの場合のように、もしサンプル値を符号化するための処理時間が信号特性に関係なく常に同一であれば、ビットストリーム内に第1コーダの出力データブロックを遅延なしに書き込むことが可能になる。この場合、第2コーダの出力データブロックは単に隙間に挿入されていくことになる。ここで指摘しておくが、本発明によれば、ビットストリームの完全な書き込みのために、第2コーダの出力データが常に存在する。なぜなら、第1コーダの出力データブロックは、実際には前方のタイムセクションのために設けられたあるフレームの中に書き込まれるからである。このフレームは、第2コーダは既に符号化を完了し、そのデータは、スケーラブルデータストリームのカレントタイムセクションを表す第1コーダの出力データブロックの間に挿入されるようにバッファの中に存在する。
本発明のスケーラブルデータストリームはまた、リアルタイムアプリケーションに対しても有効である。また、リアルタイムでないアプリケーションに対しても有効である。
本発明のさらなる利点は、スケーラブルデータストリームを生成するための本発明の概念が、MPEG4により設定されたLATMフォーマットに対して適合性があるという点である。つまり、例えばオフセット情報はLATMヘッダの中で追加的なサイド情報としてのみ伝送されるという点が挙げられる。オフセットを信号化するためには、非常に少数のビットしか必要でない。例えばオフセット情報のために5ビットが提供されたとすると、最大で31個の第1コーダの出力データブロックのオフセット情報が、多数のビットを使用せずに信号を送ることが可能になる。
本発明の望ましい実施例を、添付図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
図1はMPEG4に従ったスケーラブルコーダであり、
図2aは連続的なタイムセクションに分割された1つの入力信号の全体図であり、
図2bは連続的なタイムセクションに分割された1つの入力信号の全体図であって、第1コーダのブロック長と第2コーダのブロック長との比率が示された図であり、
図2cは第1スケーリングレイヤの復号化において高遅延を伴うスケーラブルデータストリームの全体図であり、
図2dは第1スケーリングレイヤの復号化において低遅延を伴う本発明のスケーラブルデータストリームの全体図であり、
図3は本発明のスケーラブルデータストリームが、第1コーダとしてのCELPコーダと第2コーダとしてのAACコーダとを備えた場合の例を、ビットセイビングバンク機能がある場合とない場合について示す詳細図であり、
図4は固定フレーム長を備えたビットストリームフォーマットの例を示し、
図5は固定フレーム長とバックポインタとを備えたビットストリームフォーマットの例を示し、
図6は可変フレーム長を備えたビットストリームフォーマットの例を示す。
以下に、本発明のビットストリームを説明するために、図2dを図2cと比較して参照する。図2cと同様に、スケーラブルデータストリームはヘッダ1およびヘッダ2と呼ばれる一連の決定データブロックを含む。MPEG4標準規格に従って作られた本発明の望ましい実施例においては、これらの決定データブロックはLATMヘッダである。従来技術と同様に、図2d内では矢印202で示されたエンコーダからデコーダへの伝送方向におけるLATMヘッダの後に、図中では左上側から右下側へのハッチング模様で示されるように、AACコーダの出力データブロックが、第1コーダの出力データブロック間の隙間に挿入された部分がある。
従来技術とは異なり、LATMヘッダによりスタートするフレームの中において、第1コーダの出力データブロックでこのフレームに属するものとしては、例えば出力データブロック13および14だけではなく、入力データの後続のセクションの出力データブロック21および22が存在する。換言すれば、参照番号11,12で示される第1コーダの2個の出力データブロックは、図2dに示される例では、ビットストリームの中において伝送方向(矢印202)から見て、LATMヘッダよりも前の位置に存在する。図2dに示される例では、オフセット情報204は、第1コーダの出力データブロックの2個の出力データブロックのオフセットを表す。図2dと図2cとを比較した時、デコーダが第1スケーリングレイヤにしか関心がない場合、図2dの場合の方が図2cの場合よりも、デコーダはまさにこのオフセットに対応する時間分だけ早く最低のスケーリングレイヤを復号できる。例えば「コアフレームオフセット」の形で信号化されることが可能なオフセット情報は、第1出力データブロック11のビットストリーム内での位置を決定する役割を果たす。
コアフレームオフセット=0の場合には、図2cに示されるビットストリームが結果として生成される。しかしながら、コアフレームオフセットがゼロより大きい場合には、第1コーダの対応する出力データブロック11は、第1コーダの出力データブロックのコアフレームオフセットの数だけ早く伝送される。換言すれば、LATMヘッダの後の第1コーダの第1出力データブロックと、第1AACフレームとの間の遅延は、コアコーダ遅延(図1)+コアフレームオフセット×コアブロック長(図2b内のコーダ1のブロック長)の結果として発生する。図2cと図2dとの比較からわかるように、コアフレームオフセット=0(図2c)の場合には、LATMヘッダの後には第1コーダの出力データブロック11,12が伝送される。一方、コアフレームオフセット=2を伝送することで、出力データブロック13および14がLATMヘッダに続くことができる。そのため、純粋なCELP復号化すなわち第1スケーリングレイヤの復号化における遅延は、2個のCELPブロック長の分だけ減少させることができる。この例においては、3個のブロックのオフセットが最適となるかもしれない。しかし、1個または2個のブロックのオフセットもまた、遅延アドバンテージという結果を生じさせる。
このようなビットストリームの構造により、本発明によれば、CELPコーダが生成されたCELPブロックを符号化の直後に伝送することが可能になる。この場合、CELPコーダに対し、ビットストリームマルチプレクサ(20)によりさらなる遅延が追加されることもない。そのため、この場合には、スケーラブルコンビネーションによりCELP遅延に追加される遅延はなく、遅延は最小となる。
ここで指摘しておくが、図2dに示された例は単なる一例である。すなわち、第1コーダのブロック長と第2コーダのブロック長との間には、様々な比率が可能である。例えば1:2から1:12まで変化可能であるし、あるいはまた他の比率をとることも可能である。この場合、本発明によれば、遅延を考慮して1より小さな比率を開発することも可能である。
極端な例(MPEG4,CELP:AAC=1:12)でいうと、AACコーダが1個の出力データブロックを生成するための入力信号のタイムセクションと同一のタイムセクションに対し、CELPコーダは12個の出力データブロックを生成することになる。図2cに示されたデータストリームと比較して、図2dに示された本発明のデータストリームによる遅延アドバンテージは、この場合、1秒の4分の1から2分の1の大きさに達する。この遅延アドバンテージは、第2コーダのブロック長と第1コーダのブロック長との間の比率が大きくなればなるほど大きくなる。第2コーダとしてのAACコーダの場合には、最大限のブロック長は、もし符号化されるべき信号がこれを許容するならば、ペイロード情報とサイド情報とのより好ましい比率に基づいて目標設定される。
以下においては図3を参照しながら説明する。図3は図2と類似しているが、MPEG4の例を用いた特別な実施例である。1番目のラインには、カレントタイムセクションがハッチング模様で示されている。2 番目のラインには、AACコーダで使用されるウィンドウイングが全体的に図解されている。公知のように、50%のオーバーラップおよび加算が用いられている。これは、図3内の1番目のラインにハッチング模様で示されたカレントタイムセクションと比較して、1個のウィンドウが通常、時間サンプルの2倍の長さを持つようにするためである。図3の中の遅延tdipは、図1においてブロック26に対応するものでもあり、この例ではブロック長の5/8の長さを持つ。典型的には、カレントタイムセクションのブロック長は、960サンプルが用いられるので、そのブロック長の5/8の遅延tdipは、600サンプルとなる。一例として、AACコーダが24kBit/sのビットストリームを提供し、一方、その下方に図示されたCELPコーダが8kBit/sのレートを備えたビットストリームを提供する。その結果、全体のビットレートは32kBit/sとなる。
図3から分かるように、CELPコーダの出力データブロック0と1とが、第1コーダのカレントタイムセクションと対応している。CELPコーダの出力データブロック2は、第1コーダのための次のタイムセクションに既に対応している。3の番号をつけたCELPブロックに関しても同様のことが言える。図3においては、ダウンサンプリングステージ28およびCELPコーダ12の遅延は、参照符号302で示される矢印により表される。この結果、コアコーダ遅延と表され、図3の中では矢印304により示される遅延が生じ、この遅延は図1の減算器40において同一の条件となるように、ステージ34により調整されるべきものである。この遅延は、代わりに、遅延ステージ25によって作られることも可能である。よって、例えば次の関係が成り立つ。
コアコーダ遅延=
=tdip−CELPコーダ遅延−ダウンサンプリング遅延
=600−120−117=363サンプル値
ビットセイビングバンク機能がない場合、あるいはビットセイビングバンク(Bit Mux 出力バッファ) が満たされている場合、つまり変数「バッファ充満度」(Bufferfullness)=最大の場合には、図2dに示された状態となる。このように、第2コーダの1個の出力データブロックに対応して第1コーダの4個の出力データブロックが生成される図2dの場合とは異なり、図3では、CELPコーダの2個の出力データブロックであって「0」と「1」とで示されるデータブロックが、図3の下から2列のラインの中でハッチングで示されている第2コーダの1個の出力データブロックに対して生成される。しかし、本発明によれば、第1LATMヘッダ306の後に書き込まれるのは、「0」の番号を持つCELPコーダの出力データブロックではなく、「1」の番号を持つCELPコーダの出力データブロックである。何故なら、「0」の番号を持つ出力データブロックは、既にデコーダに対して伝送されているからである。次のタイムセクションを表すCELPブロック2は、CELPデータブロックに対して準備された等間隔をあけてCELPブロック1に続く。この時、1個のフレームを完成させるために、AACコーダの出力データブロックの残りのデータは、次のタイムセクションのための次のLATMヘッダ308が開始するまで、データストリーム内に書き込まれる。
図3の最下部のラインに示されるように、本発明はビットセイビングバンク機能と簡単に結合させることができる。ビットセイビングバンクの充満度を示す変数「バッファ充満度」が最大値よりも小さい場合、これは、直前のタイムセクションに対するAACフレームが実際に容認可能なビット数よりも多くのビット数を要求したということである。つまり、前と同様に、CELPフレームがLATMヘッダ306の後に書き込まれるという意味であるが、しかし、カレントタイムセクションを表すAACコーダの出力データブロックの書き込みが開始できる前に、先行するタイムセクションからのAACコーダの単数または複数の出力データブロックがまず最初にビットストリームの中に書き込まれなければならないという意味である。図3内に「1」,「2」で示される下段の2列のラインを比較すると、ビットセイビングバンク機能は直接的にAACフレームのためのコーダ内の遅延に結びつくことが分かる。つまり、図3において参照番号310で示されるカレントタイムセクションのAACフレームのデータは「1」で示された場合と同様に存在するが、しかし、直前のタイムセクションを表すAACデータ312がビットストリームの中に書き込まれた後でのみビットストリームの中に書き込まれることができる。AACコーダのビットセイビングバンクのレベルに依存して、AACフレームの最初の位置がシフトする。
ビットセイビングバンクのレベルは、MPEG4によれば、エレメント「StreamMuxConfig 」の中で変数「バッファ充満度」により伝送される。変数「バッファ充満度」は、変数「ビットリザーバ」をオーディオチャネルの現存するチャネル数の32倍の数で割り算することで計算することができる。
ここで指摘しておくが、図3において参照番号314で示されたポインタは、その長さが「最大バッファ充満度−バッファ充満度」を示すものであるが、いわば将来に向かってポイントする前方ポインタ(forward pointer)であり、一方、図5において示されるポインタは、いわば過去に向かってポイントする後方ポインタ(backward pointer) である。その理由は、この実施例によれば、もし必要ならば前方のタイムセクションからのAACデータがまだビットストリーム内に書き込まれなければならないかもしれないが、LATMヘッダは、常にカレントタイムセクションがAACコーダによって処理された後でビットストリームの中に書き込まれるからである。
さらに指摘すべきは、ポインタ314がCELPブロック2により意図的に中断された状態で示されているのは、ポインタ314がCELPブロック2の長さまたはCELPブロック1の長さを考慮に入れないからであり、その理由は、このCELPデータがAACコーダのビットセイビングバンクとは関係がないからである。さらに、ヘッダデータまたは存在するかもしれないさらなるレイヤのビットもまた、考慮されない。
デコーダ内においては、最初にビットストリームからCELPフレームが抽出される。これは、CELPフレームが例えば等間隔でかつ固定の長さを持って配置されていたりするので、容易に実行可能である。
しかしLATMヘッダ内では、どの場合においても直接的な復号化が可能となるように、全てのCELPブロックの長さおよび間隔が何らかの方法で信号化されてもよい。
このように、直前のタイムセクションのAACコーダの出力データの部分は、CELPブロック2によって分離されていたのであるが、再度統合され、LATMヘッダ306はポインタ314の先頭にいわば移動する。その結果、デコーダはポインタ314の長さを知り、直前のタイムセクションのデータがいつ終了するのかを理解する。これは、直前のタイムセクションを、これらのデータが完全に読み込まれた時に、それに対して存在するCELPデータブロックと供に最高のオーディオ品質で復号化することができるようにするためである。
第1コーダの出力データブロックと、第2コーダの出力データブロックとの両方が、1個のLATMヘッダに続く場合が示された図2cの場合とは対照的に、第1コーダの出力データブロックが変数、コアフレームオフセットの分だけビットストリーム内で前方へシフトすることが可能である。また他方では、矢印314(最大バッファ充満度−バッファ充満度)の分だけ、第2コーダの出力データブロックがスケーラブルデータストリーム内で後方へシフトされ、スケーラブルデータストリーム内でビットセイビング機能が簡単で確実に実行されることも可能である。同時に、ビットストリームの基本ラスターは連続的なLATM決定データブロックにより維持される。このLATM決定データブロックは、AACコーダがひとつのタイムセクションを符号化した時は常に書き込まれるものである。そのため、図3内の最下段のラインで示されるように、あるLATMヘッダによって参照されたフレーム内のデータの大部分が、たとえ次のタイムセクション(CELPフレームに関して)から発生して来たものである場合や、あるいは前のタイムセクション(AACフレームに関して)から発生して来たものである場合であっても、参照ポイントとしての役割を果たすことができる。この時各シフトは、ビットストリーム内で追加的に伝送されるべきの2個の変数により、デコーダに対して伝送されることが可能である。
MPEG4に従ったスケーラブルコーダの回路図である。 連続的なタイムセクションに分割された1つの入力信号の全体図である。 連続的なタイムセクションに分割された1つの入力信号の全体図であって、第1コーダのブロック長と第2コーダのブロック長との比率が示された図である。 第1スケーリングレイヤの復号化において高遅延を伴うスケーラブルデータストリームの全体図である。 第1スケーリングレイヤの復号化において低遅延を伴う本発明のスケーラブルデータストリームの全体図である。 本発明のスケーラブルデータストリームが、第1コーダとしてのCELPコーダと第2コーダとしてのAACコーダとを備えた場合の例を、ビットセイビングバンク機能がある場合とない場合について示す詳細図である。 固定フレーム長を備えたビットストリームフォーマットの例を示す図である。 固定フレーム長とバックポインタとを備えたビットストリームフォーマットの例を示す図である。 可変フレーム長を備えたビットストリームフォーマットの例を示す図である。
符号の説明
12 第1コーダ
14 第2コーダ
204 オフセット情報
306 決定データブロック
310 出力データブロック

Claims (10)

  1. 第1スケーリングレイヤを提供する第1コーダと、第2スケーリングレイヤを提供する第2コーダとを用い、第1コーダ(12)の出力データの少なくとも2つのブロックと、第2コーダ(14)の出力データの少なくとも1つのブロックとから、オーディオデータのスケーラブルデータストリームを生成する方法であって、上記第1コーダ(12)の出力データの少なくとも2つのブロックは合同して上記第1コーダへの入力信号のカレントセクションを構成するいくつかのサンプルを表し、上記第2コーダ(14)の出力データの少なくとも1つのブロックは上記第2コーダへの入力信号のカレントセクションを構成するいくつかのサンプルを表し、上記第1コーダへのサンプルの個数および上記第2コーダへのサンプルの個数は同数であり、上記第1コーダは上記第2コーダに比べて対応するセクションの符号化を早く完了する方法において、
    上記スケーラブルデータストリームの中に、上記第1コーダおよび第2コーダへの入力信号のカレントセクションのためのヘッダブロック(306)を書き込むステップと、
    上記スケーラブルデータストリームの中に、符号化装置から復号化装置への伝送方向(202)からみて上記ヘッダブロック(306)の後に、上記第2コーダ(14)の出力データのブロック(310)を書き込むステップと、
    上記スケーラブルデータストリームの中に、上記伝送方向(202)からみて上記ヘッダブロック(306)の前に、上記第1コーダ(12)の出力データの少なくとも1つのブロック(0)を書き込むステップと、
    上記スケーラブルデータストリームの中に、上記第1コーダの出力データの少なくとも1つのブロック(0)が上記伝送方向からみて上記ヘッダブロック(306)の前に位置することを示すオフセット情報(204)を書き込むステップと、を含み、
    上記スケーラブルデータストリームは連続する複数のフレームを含み、各フレームは、1つのヘッダブロックと、第1コーダの出力データの少なくとも2つのブロックと、第2コーダの出力データの少なくとも1つのブロックとを含むことを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、
    上記第1コーダの出力データの上記ブロックは上記スケーラブルデータストリームの中に等間隔で配置されるように書き込まれるか、あるいは上記第1コーダ(12)の出力データの上記ブロックは同一長さを持つことを特徴とする方法。
  3. 請求項1または2に記載の方法において、
    上記入力信号の同じ長さのセクションを表す上記第2コーダ(14)の出力データの上記ブロックは様々な長さを持ち、
    上記第1コーダへの入力信号のカレントセクションを表す上記第1コーダの出力データのひとつのブロック(1)は、上記ヘッダブロック(306)の直後に書き込まれ、
    上記入力信号の前のセクションのための上記第2コーダの出力データ(312)のひとつのブロックの少なくとも一部は、上記第1コーダの出力データの上記ブロック(1)の後に配置され、
    上記第2コーダへの入力信号の上記前のセクションを表す上記第2コーダ(14)の上記出力データが上記ヘッダブロック(306)の後のどの位置まで続くのかを示すバッファ情報が、上記スケーラブルデータストリームの中に書き込まれることを特徴とする方法。
  4. 請求項3に記載の方法において、
    上記第2コーダ(14)はビットセイビングバンク機能を備え、上記ビットセイビングバンクのサイズは最大バッファサイズ情報によって与えられ、かつ上記ビットセイビングバンク機能のカレント状態はカレントバッファ情報によって与えられ、
    上記バッファ情報は、上記最大バッファ情報から上記カレントバッファ情報を引き算し、さらに上記第2コーダの出力データのみを参照して与えられることを特徴とする方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の方法において、
    上記カレントセクションを表す上記第1コーダの出力データの少なくとも1つのブロックを書き込むステップは、上記少なくとも1つのブロックが上記第1コーダ(12)により出力された時に実行され、
    上記カレントセクションに対する上記ヘッダブロック(306)を書き込むステップは、上記カレントセクションを表す上記第2コーダの出力データブロックが上記第2コーダにより出力された時にのみ実行され、
    上記第2コーダの出力データを書き込むステップは、必要に応じ、上記入力信号の前のあるセクションを表す上記第2コーダの現存する出力データ(312)が上記スケーラブルデータストリームの中に書き込まれ、かつ上記カレントセクションを表す上記ヘッダブロック(306)が書き込まれ、かつ上記第1コーダ(12)の出力データの書き込まれるためのブロックがその時点で存在しない時にのみ実行されることを特徴とする方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の方法において、
    上記入力信号の上記カレントセクションを表す上記第1コーダ(12)の出力データの少なくとも1つのブロックは、上記ヘッダブロック(306)の前に書き込まれ、
    上記オフセット情報(204)は、上記入力信号の上記カレントセクションを表す上記第1コーダの出力データの何個のブロックが、上記入力信号の上記カレントセクションのための上記ヘッダブロックの前に配置されているのかを示すことを特徴とする方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の方法において、
    上記第2コーダ(14)の出力データの上記少なくとも1つのブロックと上記第1コーダ(12)の出力データの上記少なくとも2つのブロックとは、1つのスーパーフレーム内のペイロードデータであり、上記第2コーダの出力データブロック数と上記第1コーダの出力データブロック数との比率が1より小さく、特に次の比率:2/3,1/2,1/3,1/4,1/6,1/12,3/4のいずれかであることを特徴とする方法。
  8. 第1スケーリングレイヤを提供する第1コーダ(12)の出力データの少なくとも2つのブロックと、第2スケーリングレイヤを提供する第2コーダ(14)の出力データの少なくとも1つのブロックとを含む、オーディオデータのスケーラブルデータストリームを復号化する方法であって、上記第1コーダ(12)の出力データの少なくとも2つのブロックは合同して上記第1コーダへの入力信号のカレントセクションを構成するいくつかのサンプルを表し、上記第2コーダ(14)の出力データの少なくとも1つのブロックは上記第2コーダへの入力信号のカレントセクションを構成するいくつかのサンプルを表し、上記第1コーダへのサンプルの個数および上記第2コーダへのサンプルの個数は同数であり、上記第1コーダは上記第2コーダに比べて対応するセクションの符号化を早く完了し、上記スケーラブルデータストリームはさらに、上記第1コーダおよび第2コーダの上記カレントセクションのための1つのヘッダブロック(306)と、上記ヘッダブロックの後に位置する上記第2コーダの出力データの1つのブロック(310)と、上記ヘッダブロックの前に位置する上記第1コーダの出力データの少なくとも1つのブロックと、上記第1コーダの出力データの少なくとも1つのブロックが符号化装置から復号化装置へと向かう伝送方向からみて上記ヘッダブロックの前に位置していることを示すオフセット情報と、を備え、上記スケーラブルデータストリームは連続する複数のフレームを含み、各フレームは、1つのヘッダブロックと、第1コーダの出力データの少なくとも2つのブロックと、第2コーダの出力データの少なくとも1つのブロックとを含む方法において、
    1つのフレームの上記第1コーダ(12)の出力データの少なくとも1つのブロック(0)を読み取るステップと、
    上記フレームの上記第2コーダの出力データ(310)を読み取るステップと、
    上記フレームの上記オフセット情報(204)を読み取るステップと、
    上記第1コーダ(12)の出力データの少なくとも1つのブロック(0)がデータストリーム内において上記ヘッダブロック(306)の前に位置している場合に、この少なくとも1つのブロック(0)は上記第2コーダの出力データ(310)に属することを上記オフセット情報(204)を用いて決定するステップと、
    上記第2コーダ(14)の出力データと上記第1コーダ(12)の出力データとを復号化して上記フレームのための復号化信号を得るステップと、を含むことを特徴とする方法。
  9. 第1スケーリングレイヤを提供する第1コーダと、第2スケーリングレイヤを提供する第2コーダとを用い、第1コーダ(12)の出力データの少なくとも2つのブロックと、第2コーダ(14)の出力データの少なくとも1つのブロックとから、オーディオデータのスケーラブルデータストリームを生成する装置であって、上記第1コーダ(12)の出力データの少なくとも2つのブロックは合同して上記第1コーダへの入力信号のカレントセクションを構成するいくつかのサンプルを表し、上記第2コーダ(14)の出力データの少なくとも1つのブロックは上記第2コーダへの入力信号のカレントセクションを構成するいくつかのサンプルを表し、上記第1コーダへのサンプルの個数および上記第2コーダへのサンプルの個数は同数であり、上記第1コーダは上記第2コーダに比べて対応するセクションの符号化を早く完了する装置において、
    上記スケーラブルデータストリームの中に、上記第1および第2コーダへの入力信号の上記カレントセクションのためのヘッダブロック(306)を書き込むステップと、
    上記スケーラブルデータストリームの中に、符号化装置から復号化装置に向かう伝送方向(202)からみて上記ヘッダブロック(306)の後に、上記第2コーダ(14)の出力データの1つのブロック(310)を書き込むステップと、
    上記スケーラブルデータストリームの中に、上記伝送方向(202)からみて上記ヘッダブロック(306)の前に、上記第1コーダ(12)の出力データの少なくとも1つのブロック(0)を書き込むステップと、
    上記第1コーダの出力データの少なくとも1つのブロック(0)が上記伝送方向からみて上記ヘッダブロック(306)の前に位置していることを示すオフセット情報(204)を上記スケーラブルデータストリーム内に書き込むステップと、を実行可能なデータストリーム書き込み手段(20)を備え、
    上記スケーラブルデータストリームは連続する複数のフレームを含み、各フレームは、1つのヘッダブロックと、第1コーダの出力データの少なくとも2つのブロックと、第2コーダの出力データの少なくとも1つのブロックとを含むことを特徴とする装置。
  10. 第1スケーリングレイヤを提供する第1コーダ(12)の出力データの少なくとも2つのブロックと、第2スケーリングレイヤを提供する第2コーダ(14)の出力データの少なくとも1つのブロックとを含む、オーディオデータのスケーラブルデータストリームを復号化する装置であって、上記第1コーダ(12)の出力データの少なくとも2つのブロックは合同して上記第1コーダへの入力信号のカレントセクションを構成するいくつかのサンプルを表し、上記第2コーダ(14)の出力データの少なくとも1つのブロックは上記第2コーダへの入力信号のカレントセクションを構成するいくつかのサンプルを表し、上記第1コーダへのサンプルの個数および上記第2コーダへのサンプルの個数は同数であり、上記第1コーダは上記第2コーダに比べて対応するセクションの符号化を早く完了し、上記スケーラブルデータストリームはさらに、上記第1および第2コーダのカレントセクションのためのヘッダブロック(306)と、上記ヘッダブロックの後に位置する上記第2コーダの出力データの1つのブロック(310)と、上記ヘッダブロックの前に位置する上記第1コーダの出力データの少なくとも1つのブロックと、上記第1コーダの出力データの少なくとも1つのブロックが符号化装置から復号化装置へと向かう伝送方向からみて上記ヘッダブロックの前に位置していることを示すオフセット情報と、を備え、上記スケーラブルデータストリームは連続する複数のフレームを含み、各フレームは、1つのヘッダブロックと、第1コーダの出力データの少なくとも2つのブロックと、第2コーダの出力データの少なくとも1つのブロックとを含む装置において、
    上記復号化装置は、
    1つのフレームの上記第1コーダ(12)の出力データの少なくとも1つのブロック(0)を読み取るステップと、
    上記フレームの上記第2コーダの出力データ(310)を読み取るステップと、
    上記フレームの上記オフセット情報(204)を読み取るステップと、
    上記第1コーダ(12)の出力データの少なくとも1つのブロック(0)がデータストリーム内において上記ヘッダブロック(306)の前に位置している場合に、この少なくとも1つのブロック(0)は上記第2コーダの出力データ(310)に属することを上記オフセット情報(204)を用いて決定するステップと、を実行可能なデータストリームデマルチプレクシング手段と、
    上記第2コーダ(14)の上記出力データと上記第1コーダ(12)の出力データとを復号化して上記フレームのための復号化信号を得るための手段と、を含むことを特徴とする装置。
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