JP3890298B2 - スケーラブルデータストリームを生成する方法と装置およびスケーラブルデータストリームを復号化する方法と装置 - Google Patents

スケーラブルデータストリームを生成する方法と装置およびスケーラブルデータストリームを復号化する方法と装置 Download PDF

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Description

本発明はスケーラブルエンコーダ(階層符号器)とデコーダ(階層復号器)に関し、特に、それを通してビットセイビングバンクが信号化されるスケーラブルなデータストリームの生成に関する。
スケーラブルエンコーダはEP0846375B1に示される。一般にスケーラビリティ(分解能可変性)とは、ある符号化されたデータ信号を表すビットストリーム、例えばオーディオ信号やビデオ信号などから、その一部分を取り出して利用可能な信号に復号できる可能性を示すと考えられている。この特徴は、例えばデータ送信チャネルが完全なビットストリームを送信するために必要な全帯域を提供できない時などに、特に望ましい特徴となる。他方では、複雑性の低いデコーダによる不完全な復号化も可能である。一般に、実際の使用においては様々な離散スケーラビリティレイヤが定義されている。
図1に、例えばMPEG4標準(ISO/IEC14496−3:1999,サブパート4)のパート3(オーディオ)のサブパート4(一般オーディオ)において定義されたような、スケーラブルエンコーダの例を示す。符号化されるべきオーディオ信号S(t)がスケーラブルエンコーダの入力側に供給される。図1に示すスケーラブルエンコーダは、MPEG CELP(符号励振線型予測)エンコーダである第1エンコーダ12を備える。第2エンコーダ14は、高品質オーディオ符号化を実行し、かつMPEG2 AAC(Advanced Audio Coding) 標準(ISO/IEC13818)に定義されたAACエンコーダである。ビットストリームマルチプレクサ(BitMux)20に対し、上記CELPエンコーダ12は出力ライン16を介して第1スケーリングレイヤを提供し、上記AACエンコーダ14は第2出力ライン18を介して第2スケーリングレイヤを提供する。ビットストリームマルチプレクサは、出力側ではMPEG−4−LATMビットストリーム22(LATM=Low Overhead MPEG 4 Audio Transport Multiplex)を出力する。このLATMフォーマットは、MPEG4標準(ISO/IEC14496−3:1999/AMD1:2000)への第1付録パート3(オーディオ)の6.5章に説明されている。
スケーラブルオーディオエンコーダはまた、他の要素も含む。まず、AAC分枝には遅延ステージ24を含み、CELP分枝には遅延ステージ25を含む。これら2個の遅延ステージにより、各分枝に対する選択的遅延(optional delay) が設定可能となる。ダウンサンプリングステージ28がCELP分枝の遅延ステージ25の下流に位置し、入力信号s(t)のサンプリングレートをCELPエンコーダが要求するサンプリングレートに適合させる。CELPエンコーダ12の下流には逆CELPデコーダ30が配置され、CELP符号化/復号化された信号は、アップサンプリングステージ32に対して入力される。ここでアップサンプリングされた信号は次にさらなる遅延ステージ34に送られる。このステージ34は、MPEG4標準では「コアコーダ遅延」("Core Coder Delay")と呼ばれるものである。
コアコーダ遅延ステージ34は次のような機能を持つ。もし遅延がゼロに設定された場合には、第1エンコーダ12および第2エンコーダ14は、1つのいわゆるスーパーフレームの中のオーディオ入力信号の正に同一のサンプルを処理する。1つのスーパーフレームは、例えば3個のAACフレームを含むことができ、これらは合同してオーディオ信号のある所定個数のサンプル第x番〜第y番を表す。このスーパーフレームはさらに例えば8個のCELPブロックを含み、コアコーダ遅延がゼロの場合には、これらのCELPブロックは同個数でかつ同一のサンプル第x番〜第y番を表す。
もし時間量としてのコアコーダ遅延Dがゼロでないと設定される場合であっても、AACフレームの3個のブロックはやはり同じサンプル第x番〜第y番を表す。しかし他方、CELPフレームの8個のブロックはサンプル第x−Fs D〜第y−Fs Dを表す。この時、Fsは入力信号のサンプリング周波数を示す。
そのため、1つのスーパーフレーム内においてAACブロックおよびCELPブロックへの入力信号のカレントタイムセクション(現時点の時間セクション)は、コアコーダ遅延D=0の場合には同一になることが可能であり、コアコーダ遅延D=0でない場合には、互いを参照しながらコアコーダ遅延の分だけシフトされることが可能である。以下に続く説明においては、一般性を制限することなく簡素化する目的で、コアコーダ遅延はゼロに等しいと仮定する。これは、第1エンコーダへの入力信号のカレントタイムセクションと、第2エンコーダへのカレントタイムセクションとが等しくなるようにするためである。しかし一般的には、スーパーフレームに求められる唯一の条件は、ひとつのスーパーフレーム内のAACブロックおよびCELPブロックのブロックが、同個数のサンプルを表すことであり、そのサンプル自身は必ずしも互いに同一である必要はないが、互いを参照しながらコアコーダ遅延の分だけシフトされることが可能であるということである。
ここで指摘しておくが、構造上の理由からCELPエンコーダは入力信号s(t)の1つのセクションをAACエンコーダ14よりも高速で処理する。AAC分枝内においては、ブロック決定ステージ26が選択的遅延ステージ24の下流に位置し、入力信号s(t)をウィンドウイング(windowing) するためにショートウィンドウまたはロングウィンドウのいずれを使用すべきかについて決定する。この場合、ショートウィンドウとは過渡的な度合いが高い信号に対して選択され、ロングウィンドウとは過渡的な度合いが低い信号に対して選択されるのが望ましい。なぜなら、ロングウィンドウにおいてはペイロード(有効搭載部、ユーザー情報部)データ量とサイド情報との関係が、ショートウィンドウの場合よりも良好であるからである。
この例の場合には、例えば1ブロックにつき5/8倍の固定遅延(fixed delay)が、ブロック決定ステージ26により実行される。これは、当技術では前方予測機能(look ahead function) と呼ばれるものである。ブロック決定ステージは、ショートウィンドウで符号化されるべき過渡的な信号が将来あるか否かを決定できるように、所定の時間分だけ前方予測しておかなければならない。その後、CELP分枝およびAAC分枝内の対応する両信号は、時間表示からスペクトル表示へと変換するための手段に対して供給される。これらの手段は、図1においては、それぞれMDCT36および38として示されている(MDCT=変形離散コサイン変換)。MDCTブロック36および38の出力信号は、次に減算器40に対して供給される。
この時点で、時間的に一致したサンプル値が存在しなければならない。すなわち、両分枝の遅延は同一でなければならない。
次に続くブロック44は、入力信号そのものをAACエンコーダ14に供給する方が望ましいか否かを判断する。これはバイパス分枝42を介して可能となる。しかし、もし例えばエネルギーに関し、減算器40の出力における差分信号がMDCTブロック38により出力される信号よりも小さいと判断される場合には、オリジナル信号ではなく差分信号が、AACエンコーダ14により符号化されるために用いられ、最終的に第2スケーリングレイヤ18を形成する。この比較はバンド毎に実行されることが可能であり、図中においては周波数選択的スイッチ手段(FSS)44により示されている。個々の要素の詳細な機能については当業者では公知であり、例えばMPEG4標準規格およびさらなるMPEG標準規格の中で説明がなされている。
MPEG4標準規格および他のエンコーダ標準規格の中で重要な特徴は、圧縮されたデータ信号の送信が、あるチャネルを介して一定のビットレートで実行されるという点である。全ての高品質オーディオコーデックはブロックベースで作動する。すなわち、それらはオーディオデータの複数のブロック(480〜1024サンプルの規模のオーダー)を処理し、1つの圧縮されたビットストリームの複数のパーツ、すなわちフレームとも呼ばれる部分へと変換する。この時、このビットストリームフォーマットは、以下のように設定されなければならない。すなわち、フレームの先頭位置に関する事前の情報を持たないデコーダが、フレームの先頭を認識できるようにし、その結果、復号化されたオーディオ信号データを可能な限り小さい遅延で出力開始できるように設定されなければならない。そのため、フレームの各ヘッダまたは決定データブロックは、連続的なビットストリームの中で検索可能なある一定の同期語(synchronization word) で始まる。決定データブロックの他に、データストリーム内のさらなる一般的な要素として、個々のレイヤのメインデータあるいは「ペイロードデータ」と呼ばれるものがあり、この中に実際の圧縮オーディオデータが含まれる。
図4は固定フレーム長を持つビットストリームフォーマットを示す。このビットストリームフォーマットの中では、ヘッダまたは決定データブロックはビットストリームの中に等間隔で挿入されている。このヘッダに関連するサイド情報およびメインデータは、直接的にこのヘッダに続いて配列されている。メインデータのための長さ、すなわちビット数は、各フレームにおいて同一となっている。図4に示されるようなビットストリームフォーマットは、例えばMPEGレイヤ2あるいはMPEG−CELPにおいて使用されている。
図5は固定フレーム長とバックポインタとを備えた他のビットストリームフォーマットを示す。このビットストリームフォーマットにおいては、ヘッダおよびサイド情報は、図4に示されるフォーマットの場合と同様に等間隔で配列されている。しかし、ヘッダの直後にその関連するメインデータの先頭が続くことは例外的な場合であり、殆どの場合には、先頭は前方のフレームの1つの中に存在する。ビットストリーム内においてメインデータの先頭がシフトされたビット数は、サイド情報の可変バックポインタにより伝達される。このメインデータの末部は、このフレーム内または前方のあるフレームの中に存在することができる。そのため、メインデータの長さはもはや一定ではない。このように、1つのブロックが符号化されるためのビット数は、信号の特性に対して適合させることが可能である。しかし同時に、一定のビットレートを確保することも可能である。この技術は、「ビットセイビングバンク」("bit saving bank") と呼ばれるものであり、伝送チェイン内の理論上の遅延を増加させるものである。このようなビットストリームフォーマットは、例えばMPEGレイヤ3(MP3)で使用されている。ビットセイビングバンクの技術はまた、MPEGレイヤ3標準規格の中で説明されている。
一般にビットセイビングバンクとは、ある時間サンプルのブロックを符号化するために、所定の出力データレートにより実際に許容された以上の数のビット数を提供できるように、利用可能となっているビットのバッファを意味する。このビットセイビングバンクの技術では、以下の点を考慮に入れている。すなわち、オーディオサンプル値のいくつかのブロックは、所定の伝送レートにより予め決められたビット数よりも少ないビット数で符号化できるという点である。この場合、ビットセイビングバンクはこれらのブロックにより満たされる。一方、オーディオサンプルの他のブロックは、その様な大きな圧縮を許容しない聴覚心理的な特徴を備えている。この場合これらのブロックにとって利用可能なビット数は、低インターフェイスまたはインターフェイスなしの符号化にとって充分ではない。必要とされる追加的なビットは、ビットセイビングバンクから取り出されるため、ビットセイビングバンクはそのようなブロックにより空状態に近づく。
しかし、このようなオーディオ信号は、図6に示されるように、可変フレーム長を持つフォーマットにより伝送されることもできる。図6に示されるような「可変フレーム長」ビットストリームフォーマットにおいては、ビットストリーム要素のヘッダ、サイド情報およびメインデータの固定されたシーケンスは、「固定フレーム長」の場合と同様に維持されている。メインデータの長さが一定でないので、この場合においてもビットセイビングバンクの技術が利用可能である。しかし、図5に示される場合のようなバックポインタは必要ではない。図6に示すビットストリームフォーマットの例は、MPEG2 AAC標準規格に定義されているような伝送フォーマットADTS(Ausio Data Transport Stream)である。
ここで注目すべきことは、上述のエンコーダはスケーラブルエンコーダではなく、単一のオーディオエンコーダを備えているだけであるということである。
MPEG4においては、スケーラブルエンコーダ/デコーダに対する様々なエンコーダ/デコーダの組合せが提供されている。そのため、第1エンコーダとしてのCELPボイスエンコーダを、さらなるスケーリングレイヤのためのAACエンコーダに対して結合させ、それらのレイヤを1つのビットストリームの中にパックすることが可能かつ有意義となる。この結合の目的は、全てのスケーリングレイヤを復号化して最高のオーディオ品質を得るか、あるいはその一部、場合によると第1スケーリングレイヤのみを復号化してそれ相当の限定されたオーディオ品質を得るかの選択が可能になるということである。最低のスケーリングレイヤのみを復号化する理由は、伝送チャネルの不十分な帯域により、デコーダがビットストリームの第1スケーリングレイヤのみを受け取ったからかもしれない。このように、伝送においては、ビットストリーム内の第1スケーリングレイヤの部分の伝送は、第2あるいはさらなるスケーリングレイヤと比較して、より望ましいものである。そのため、第1スケーリングレイヤの伝送は、伝送ネットワークにおける最低容量(capacity bottle necks) の中で保証されており、他方、第2スケーリングレイヤは全部あるいは一部が失われる可能性がある。
さらなる理由として、デコーダがコーデックの遅延を最小限にしたいために、第1スケーリングレイヤのみを復号化することも考えられる。ここで注目すべきは、一般的にCELPコーデックのコーデック遅延はAACコーデックの遅延よりもはるかに小さいという点である。
MPEG4第2版の中で、伝送フォーマットLATMは標準規格化されており、これは特に、スケーラブルデータストリームをも伝送可能である。
以下に、図2aを参照しながら説明する。図2aは入力信号s(t)のサンプル値の全体図を示す。入力信号は別々の連続的なセクション0,1,2および3に分割されることができ、各セクションは所定個数の時間サンプルを持つ。通常、AACエンコーダ14(図1参照)は、このセクションを表す符号化データ信号を提供するために、全てのセクション0,1,2または3を処理する。しかし、CELPエンコーダ12(図1参照)は通常、符号化ステップ毎により少量の時間サンプルを処理する。そのため、図2bに例として示すように、CELPエンコーダ、あるいは一般的に呼べば第1エンコーダまたはエンコーダ1は、第2エンコーダのブロック長の4分の1のブロック長を持つことになる。ここで注意すべきは、この分割は完全に任意の分割である点である。第1エンコーダのブロック長は、第2エンコーダのブロック長の2分の1、あるいは11分の1にでもすることが可能である。このように、第1エンコーダは入力信号の上記セクションから4つのブロック(11,12,13,14)を生成し、第2エンコーダがこの入力信号の上記セクションから1つのデータのブロックを提供する。図2cに一般的なLATMビットストリームフォーマットを図示する。
MPEG4の中で表に示されているように、CELPフレームの個数に対するAACフレームの個数という点で、スーパーフレームは様々な比率の個数を持つことができる。そのため、1つのスーパーフレームは、例えば1個のAACブロックと1〜12個のCELPブロックを持つことができ、あるいは3個のAACブロックと8個のCELPブロックを持つことができる。しかし構成によってはまた、例えばCELPブロックよりも多い個数のAACブロックを持つことも可能である。1つのLATM決定データブロックを備えた1つのLATMフレームは、1個または数個のスーパーフレームを含む。
一例として、ヘッダ1により開始されるLATMフレームの生成を説明する。初めに、CELPエンコーダ12(図1参照)の出力データブロック11,12,13,14が生成され、バッファリングされる。これと並行して、図2c内では「1」で示されるAACエンコーダの出力データブロックが生成される。このAACエンコーダの出力データブロックが生成される時、決定データブロック(ヘッダ1)が最初に書き込まれる。標準に従い、第1エンコーダにより最初に生成された出力データブロック、すなわち図2cでは参照番号11で示されるデータブロックが、ヘッダ1の直後に書き込まれ、すなわち伝送されることができる。通常、図2cに示すように、(必要な信号化情報は少ないとして)データストリームのさらなる書き込みおよび/または伝送のために、第1エンコーダの出力データブロックは等間隔が選択される。つまり、ブロック11の書き込みおよび/または伝送の後で、第1エンコーダの第2出力データブロック12の書き込みおよび/または伝送が行われ、次に第1エンコーダの第3出力データブロック13、最後に第1エンコーダの第4出力データブロック14の書き込みおよび/または伝送がそれぞれ等間隔で行われる。第2エンコーダの出力データブロック1は、伝送の間に残りの隙間に挿入されていく。このようにして1つのLATMフレームが完全に書き込まれる。すなわち、完全に伝送される。
図4〜図6に表された公知のビットストリームフォーマットの1つの欠点は、それらがスケーラブルデータストリームに適したものではないという点である。
公知のビットストリームフォーマットのさらなる欠点は、スケーラブルデータストリームのためのビットストリームフォーマットが存在せず、そのため、様々な時間ベースを持つエンコーダの出力データを含むスケーラブルデータストリームのためのビットセイビングバンク機能は、現時点では、特に、スケーラブルエンコーダのAACエンコーダおよびCELPエンコーダの組合せに対しては有効でない可能性がある。しかし、一定の伝送レート(transmission rate)が必要とされるので、AACエンコーダは符号化された信号の特性に応じて様々な長さのブロックを出力する。この時、1つの時間信号セクションを符号化するために、AACエンコーダが伝送レートにより予め決められたビット数よりも多数のビットを必要とする場合が生じる。その一方で、別の時間信号セクションに対しては、AACエンコーダが予め決められたビット数よりも少数のビットを必要とする場合も生じる。その結果、一定の出力データレート(data rate)を維持するために、後者の場合にはスケーラブル符号化装置のAACエンコーダはビット不足を招き、前者の場合にはスケーラブル符号化装置のAACエンコーダは、符号化され復号化された信号の中に可聴干渉音を導入することを防止できなくなるであろう。
そこで、本発明の目的は、スケーリングレイヤのためのビットセイビングバンク機能の使用に適したスケーラブルデータストリームを生成する方法および装置を提供することである。
上記目的は、請求項1に記載の方法または請求項9に記載の装置により達成できる。
本発明のさらなる目的は、スケーラブルデータストリームを復号化するための方法および装置を提供することである。
上記目的は、請求項10に記載の方法または請求項11に記載の装置により達成できる。
本発明は以下の知見に基づくものである。すなわち、図2cに示された公知の概念、つまり第2エンコーダの1つの出力データブロックのいかなるデータも2つの連続するLATMヘッダの間に配置されるという概念を、捨て去る必要があるということである。その代わりに、第2エンコーダの出力データの中で入力信号の先行するタイムセクションを表すデータもまた、カレントタイムセクションに関する決定データブロックの後ろに書き込まれる事が許され、伝送方向からみてこの事実または決定データブロックの後でまだ書き込まれるべきデータの数が、それぞれデコーダに対して、特別なバッファ情報により伝達される。
デコーダは、決定データブロックを基にしかつバッファ情報を用いながら、第2エンコーダの先行するタイムセクションを表す出力データがどこで終了し、かつ第2エンコーダのカレントタイムセクションを表す出力データがどこから始まるのかを、容易に判断する。その結果、デコーダは第1エンコーダの出力データブロックと対応する第2エンコーダの出力データブロックとを関連させ、全てのレイヤの信号を復号化させることができる。この場合、「対応する」とは、第1および第2エンコーダの各データは、コアコーダ遅延がゼロの場合(図1参照)には入力信号の同一のセクションに関連し、あるいはコアコーダ遅延分だけシフトされた第1および第2エンコーダのためのカレントセクションに関連している。
本発明における、第1エンコーダの出力データの1つまたは複数のブロックと、第2エンコーダの出力データの1つまたは複数のブロックとからスケーラブルデータストリームを生成する方法においては、入力信号のカレントセクションのための決定データブロックが書き込まれる。さらに、入力信号の先行するセクションを表す第2エンコーダの出力データが、エンコーダからデコーダへの伝送方向から見て上記決定データブロックの後方に書き込まれる。これら入力信号の先行するセクションを表す第2エンコーダの出力データが完全に書き込まれた後で、入力信号のカレントセクションを表す第2エンコーダの出力データ、すなわち実際にその決定データブロックに属するデータが書き込まれる。さらに、バッファ情報がスケーラブルデータストリーム内に書き込まれるが、このバッファ情報は、上記先行するセクションを表す第2エンコーダの出力データが、カレントセクションのための決定データブロックを越えてどこまで延びるのかを示すものである。第1エンコーダの出力データは、スケーラブルデータストリーム内に、等間隔または非等間隔で書き込まれる。この時、第1スケーリングレイヤだけの低遅延復号化、すなわち第1エンコーダの出力データブロックだけの低遅延復号化を促進させるという遅延上の理由により、これらのデータブロックを等間隔かつ遅延最適化された方法(delay-optimized way) で書き込むことが望ましい。
通常、ビットセイビングバンクはとりわけそのビットセイビングバンクの最大サイズにより定義され、この値は図3における「最大バッファ充満度」により表示されている。この値は固定であり、デコーダに知られている。さらに、ビットセイビングバンクの占有率のその時点での値はデータストリーム内で伝送され、「バッファ充満度」により表示される。「最大バッファ充満度」と「バッファ充満度」との差は、本発明がMPEG4エンコーダに使用された時、バッファ情報を提供する。この時考慮すべきことであるが、後述のように、LATM決定データブロックの後の第2データブロックの出力データの開始点の正確な値を見つけるために、AACブロックの中に散在しているCELPブロックまたは他のスケーリングレイヤのデータは、考慮されないことも可能である。
ビットセイビングバンクの機能性とは無関係に、本発明のフォーマットはさらに、様々な長さを持つ第2エンコーダの出力データブロックを、決定データブロックの等間隔グリッドの中で伝送することを促進させる。そのため、決定データブロックのためのグリッドと、第1エンコーダの出力データブロックのためのグリッドとを等距離とするのが望ましく、特に、決定データブロックの後ろには常に第1エンコーダの出力データブロックが配置されるようにするのが望ましい。次に、第2エンコーダの出力データブロックが、残された隙間に書き込まれる。そのとき、決定データブロックの後の第2エンコーダのデータのどれだけが、その決定データブロックに関するタイムセクションに属するのか、または入力信号の先行するセクションに属するものであるのかが、バッファ情報により信号化される。その結果、デコーダは明確にかつ疑いなく、入力信号の1つのタイムセクションに対し、第1エンコーダの出力データブロックと第2エンコーダの出力データブロックとを関連させることができる。
本発明のさらなる長所は、決定データブロックの後の出力データブロックの信号化と、カレントタイムセクションに関する決定データブロックの前に配置された第1エンコーダの出力データブロックの信号化とが、容易に結合されるという点であり、その結果、第1スケーリングレイヤだけの低遅延復号化を促進できる点である。
本発明のスケーラブルデータストリームは、特にリアルタイムアプリケーションにとって有効である。しかしまた、リアルタイムではないアプリケーションにとっても有効である。
本発明の望ましい実施例を、添付図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
図1はMPEG4に従うスケーラブルエンコーダを示し、
図2aは連続的なタイムセクションに分割された1つの入力信号の全体図であり、
図2bは連続的なタイムセクションに分割された1つの入力信号の全体図であって、第1エンコーダのブロック長と第2エンコーダのブロック長との関係が示された図であり、
図2cは第1スケーリングレイヤの復号化において高遅延を伴うスケーラブルデータストリームの全体図であり、
図2dは第1スケーリングレイヤの復号化において低遅延を伴うスケーラブルデータストリームの全体図であり、
図2eはカレントセクションに関する決定データブロックの後には、第2エンコーダの先行するタイムセクションからの出力データが配置される本発明のビットストリームフォーマットを示し、
図3は本発明のスケーラブルデータストリームが、第1エンコーダとしてのCELPコーダと第2エンコーダとしてのAACコーダとを備え、ビットセイビングバンク機能を持つ場合の例を示す詳細図であり、
図4は固定フレーム長を備えたビットストリームフォーマットの例を示し、
図5は固定フレーム長とバックポインタとを備えたビットストリームフォーマットの例を示し、
図6は可変フレーム長を備えたビットストリームフォーマットの例を示す。
以下に、第1スケーリングレイヤが小さな遅延を伴うビットストリームを説明するために、図2cと図2dとを比較例として参照する。図2cに示すように、スケーラブルデータストリームはヘッダ1およびヘッダ2と呼ばれる一連の決定データブロックを含む。MPEG4標準規格においては、これらの決定データブロックはLATMヘッダである。図2d内では矢印202で示されたエンコーダからデコーダへの伝送方向からみてLATMヘッダ200の後に、図中では左上側から右下側へのハッチング模様で示されるように、AACコーダの出力データブロックのパーツが、第1エンコーダの出力データブロック間の隙間に挿入されるように配置されている。
さらに、図2cとは対照的に、LATMヘッダ200によりスタートするフレームの中において、第1エンコーダの出力データブロックでこのフレームに属するものとしては、例えば出力データブロック13および14だけではなく、入力データの後続のセクションの出力データブロック21および22が存在する。換言すれば、図2dに示される例では、参照番号11,12で示される第1エンコーダの2個の出力データブロックは、ビットストリームの中において、伝送方向(矢印202)から見てLATMヘッダ200よりも前の位置に存在する。図2dに示される例では、オフセット情報204は、第1エンコーダの出力データブロックの、2個の出力データブロック分のオフセットを表す。図2dと図2cとを比較した時、デコーダが第1スケーリングレイヤにしか関心がない場合、図2dの場合のほうが図2cの場合よりも、デコーダは正にこのオフセットに対応する分の時間だけ早く最低のスケーリングレイヤを復号できる。例えば「コアフレームオフセット」の形で信号化されることが可能なオフセット情報は、第1出力データブロック11のビットストリーム内での位置を決定する役割を果たす。
コアフレームオフセット=0の場合には、図2cに示されるビットストリームが結果として生成される。しかしながら、コアフレームオフセットがゼロより大きい場合には、第1エンコーダの対応する出力データブロック11は、第1エンコーダの出力データブロックのコアフレームオフセットの数だけより早く伝送される。換言すれば、LATMヘッダの後の第1エンコーダの第1出力データブロックと、第1AACフレームとの間の遅延は、コアコーダ遅延(図1)+コアフレームオフセット×コアブロック長(図2b内のエンコーダ1のブロック長)の結果として発生する。図2cと図2dとの比較からわかるように、コアフレームオフセット=0(図2c)の場合には、LATMヘッダ200の後には第1エンコーダの出力データブロック11,12が伝送される。一方、コアフレームオフセット=2を伝送することで、出力データブロック13および14がLATMヘッダ200に続くことができる。そのため、純粋なCELP復号化すなわち第1スケーリングレイヤの復号化における遅延は、2個のCELPブロック長の分だけ減少させることができる。この例においては、3個のブロックのオフセットが最適となるかもしれない。しかし、1個または2個のブロックのオフセットでもまた、遅延アドバンテージという結果を生じさせる。
このようなビットストリームの構造により、CELPエンコーダが生成されたCELPブロックを符号化の直後に伝送することが可能になる。この場合、CELPエンコーダに対し、ビットストリームマルチプレクサ(20)によりさらなる遅延が追加されることもない。そのため、この場合には、スケーラブルコンビネーションによりCELP遅延に追加される遅延はなく、遅延は最小となる。
ここで指摘しておくが、図2dに示された例は単なる一例である。すなわち、第1エンコーダのブロック長と第2エンコーダのブロック長との間には、様々な比率が可能である。例えば1:2から1:12まで変化可能であるし、あるいはまた他の比率、すなわち1よりも大きいかあるいは小さい比率をとることも可能である。
極端な例(MPEG4,CELP:AAC=1:12)でいうと、AACエンコーダが1個の出力データブロックを生成するための入力信号のタイムセクションと同一のタイムセクションに対し、CELPエンコーダは12個の出力データブロックを生成することになる。図2cに示されたデータストリームと比較して、図2dに示されたデータストリームによる遅延アドバンテージは、この場合、1秒の4分の1から2分の1の大きさに達する。この遅延アドバンテージは、第2エンコーダのブロック長と第1エンコーダのブロック長との間の比率が大きくなればなるほど増大する。第2エンコーダとしてのAACコーダの場合には、最大限のブロック長は、もし符号化されるべき信号がこれを許容するならば、ペイロード情報とサイド情報との間のその時点における好ましい割合に基づいて目標設定される。
以下に、図2eについて説明する。既にオフセット機能、すなわち決定データブロックから見た第1エンコーダの出力データブロックのシフトが表された図2dとは対照的に、図2eにおいては、決定データブロックにより与えられたグリッドから見た第2エンコーダの出力データブロックの、本発明のシフトが表されている。図2e内で番号11,12,13,14,21,22,23,24,31により示された第1エンコーダの出力データブロックの配置は、図2dの場合と同様である。しかし、図2dの場合では、ビットセイビングバンク機能が不可能であり、あるいは決定データブロックが1つの固定グリッドに存在すべき時は第2エンコーダのために可変長の出力データブロックが使用できないが、本発明に係る図2eの場合においてはそれが可能となる。
この観点から、図2aから図2eの中において「0」で示された、第2エンコーダの先行するセクションを表す出力データブロックからのデータは、エンコーダからデコーダへの伝送方向からみてLATMヘッダ200の後ろに書き込まれる。これはスケーラブルエンコーダが先行するセクションのデータの全てをビットストリーム内に書き終えるまで続く。その後に初めて、伝送限界(transmission limit)220を先頭として、入力信号のカレントセクションを表す第2エンコーダの出力データブロックが、ビットストリーム内に書き込まれる。そのため、伝送限界220はCELPデータブロックの限界と一致する可能性があり、しない可能性もある。この信号化に依存して、決定データブロックの最後から伝送限界220までの距離か、決定データブロックの先頭から伝送限界220までの距離か、あるいはCELPブロック13の後側の限界(rear limit)から伝送限界220までの距離かのいずれかであって、CELPブロック13,14の長さおよび/または決定データブロックの長さを含めるかまたは含めない距離が、バッファ情報として信号化されてもよい。後者の場合を、図3を参照しながらより詳細に説明する。
本発明によれば、スケーラブルエンコーダに対して適用した場合、バッファ情報の信号化に関する固有のサイド情報は提供せず、代わりに、既にビットストリーム内で伝送されたバッファの充満度の値をこの目的のために使用することが望ましい。この時、図2eにおいて「バッファ情報」として示されたポインタの長さは、図3においては参照番号314により示された長さであるが、決定データブロックの長さと、存在する可能性があるCELPブロックの長さと、存在する可能性があるさらなるスケーリングレイヤとを考慮に入れなければ、最大バッファ充満度とバッファ充満度との間の差に正確に等しくなる。
以下に、図2eと類似しているが、MPEG4の例を用いた特別な実施例である図3を参照しながら説明する。1番目のラインには、カレントタイムセクションがハッチング模様で示されている。2 番目のラインには、AACエンコーダで使用されるウィンドウイング(windowing) が全体的に図解されている。公知のように、50%のオーバーラップおよび加算が用いられている。これは、図3内の1番目のラインにハッチング模様で示されたカレントタイムセクションと比較して、1個のウィンドウが通常、時間サンプルの2倍の長さを持つようにするためである。図3の中の遅延tdipは、図1においてブロック26に対応するものでもあり、この例ではブロック長の5/8の長さを持つ。典型的には、カレントタイムセクションのブロック長は、960サンプルが用いられるので、そのブロック長の5/8の遅延tdipは、600サンプルとなる。一例として、AACエンコーダが24kBit/sのビットストリームを提供し、一方、その下方に図示されたCELPエンコーダが8kBit/sのレートを備えたビットストリームを提供する。その結果、全体のビットレートは32kBit/sとなる。
図3から分かるように、CELPエンコーダの出力データブロック0と1とが、第1エンコーダのカレントタイムセクションと対応している。CELPエンコーダの出力データブロック2は、次のタイムセクションに既に対応している。3の番号をつけたCELPブロックに関しても同様のことが言える。図3においては、ダウンサンプリングステージ28およびCELPエンコーダ12の遅延は、参照符号302で示される矢印により表される。この結果、コアコーダ遅延と表され、図3の中では矢印304により示される遅延が生じ、この遅延は図1の減算器40において同一の状態が存在するように、ステージ34により調整されるべきのもである。この遅延は、代わりに、遅延ステージ25によって作られることも可能である。よって、例えば次の関係が成り立つ。
コアコーダ遅延=
=tdip−CELPエンコーダ遅延−ダウンサンプリング遅延
=600−120−117=363サンプル
ビットセイビングバンク機能がない場合、あるいはビットセイビングバンク(Bit Mux 出力バッファ) が満たされている場合、つまり変数、バッファの充満度=最大の場合には、図2dに示された状態となる。この、第2エンコーダの1個の出力データブロックに対応して第1エンコーダの4個の出力データブロックが生成される図2dの場合とは異なり、図3では、下から2列のラインの中でハッチングで示されている第2エンコーダの1個の出力データブロックに対し、CELPエンコーダの2個の出力データブロックであって「0」と「1」とで示されるデータブロックが生成される。しかし本発明によれば、第1LATMヘッダ306の後に書き込まれるのは、「0」の番号を持つCELPエンコーダの出力データブロックではなく、「1」の番号を持つCELPエンコーダの出力データブロックである。何故なら、「0」の番号を持つ出力データブロックは、既にデコーダに対して伝送されているからである。次のタイムセクションを表すCELPブロック2は、CELPデータブロックに対して準備された等間隔をあけてCELPブロック1に続く。この時、1個のフレームを完成させるために、AACエンコーダの出力データブロックの残りのデータは、次のタイムセクションのための次のLATMヘッダ308の書き込みが開始するまで、データストリーム内に書き込まれる。
図3の最下部のラインに示されるように、本発明はビットセイビングバンク機能と簡単に結合させることができる。ビットセイビングバンクの充満度を示す変数「バッファ充満度」が最大値よりも小さい場合、これは、直前のタイムセクションを表すAACフレームが実際に容認可能なビット数よりも多くのビット数を要求したということである。つまり、前と同様に、CELPフレームがLATMヘッダ306の後に書き込まれるという意味であるが、しかし、カレントタイムセクションを表すAACエンコーダの出力データブロックの書き込みが開始できる前に、先行するタイムセクションからのAACエンコーダの少なくとも1つの出力データブロックがまず最初にビットストリームの中に書き込まれなければならないという意味である。図3内に「1」,「2」で示される下段の2列のラインを比較すると、ビットセイビングバンク機能は直接的にAACフレームのためのエンコーダ内の遅延に結びつくことが分かる。つまり、図3において参照番号310で示されるカレントタイムセクションのAACフレームのデータは「1」で示された場合と同時間に存在するが、しかし、直前のタイムセクションを表すAACデータ312がビットストリームの中に書き込まれた後でのみビットストリームの中に書き込まれることができる。AACエンコーダのビットセイビングバンクのレベルに依存して、AACフレームの最初の位置がシフトする。
ビットセイビングバンクのレベルは、MPEG4に従えば、エレメントStreamMuxConfig の中で変数「バッファ充満度」により伝送される。変数「バッファ充満度」は、変数ビットリザーバをオーディオチャネルの現存するチャネル数の32倍の数で割り算することで計算することができる。
ここで指摘しておくが、図3において参照番号314で示されたポインタは、その長さ=最大バッファ充満度−バッファ充満度を示すものであるが、いわば将来に向かってポイントする前方ポインタ(forward pointer)であり、一方、図5において示されるポインタは、いわば過去に向かってポイントする後方ポインタ(backward pointer) である。その理由は、この実施例によれば、先行するタイムセクションからのAACデータがまだビットストリーム内に書き込まれなければならないかもしれないが、しかし、LATMヘッダは、常にカレントタイムセクションがAACエンコーダによって処理された後でビットストリームの中に書き込まれるからである。
さらに指摘すべきは、ポインタ314がCELPブロック2により意図的に中断された状態で示されているのは、それがCELPブロック2の長さまたはCELPブロック1の長さを考慮に入れないからであり、その理由は、このCELPデータがAACエンコーダのビットセイビングバンクとは関係がないからである。さらに、ヘッダデータまたは存在するかもしれないさらなるレイヤのビットもまた、考慮されない。
デコーダ内においては、最初にビットストリームからCELPフレームが抽出される。これは、CELPフレームが例えば等間隔でかつ固定の長さを持って配置されていたりするので、容易に実行可能である。
LATMヘッダ内では、どの場合においても直接的な復号化が可能となるように、全てのCELPブロックの長さおよび距離間隔が何らかの方法で信号化されてもよい。
このようにして、CELPブロック2によりいわば分割されていた直前のタイムセクションのAACエンコーダの出力データの部分は再び統合され、LATMヘッダ306はポインタ314の先頭にいわば移動する。そのため、ポインタ314の長さを知ったデコーダは、直前のタイムセクションのデータがいつ終わるのかを理解する。これは、直前のタイムセクションを、それに対してそこに存在するCELPデータブロックとともに、これらのデータが完全に読み取られた時にフルオーディオ品質で復号化することができるようにするためである。
第1エンコーダの出力データブロックと、第2エンコーダの出力データブロックとの両方が、1個のLATMヘッダに続く場合が示された図2cの場合とは対照的に、第1エンコーダの出力データブロックが変数コアフレームオフセットの分だけビットストリーム内で前方へシフトすることが可能である。また他方では、矢印314(最大バッファ充満度−バッファ充満度)の分だけ、第2エンコーダの出力データブロックがスケーラブルデータストリーム内で後方へシフトされ、スケーラブルデータストリーム内でビットセイビング機能が簡単で確実に実行されることも可能である。同時に、ビットストリームの基本グリッドは連続的なLATM決定データブロックにより維持される。このLATM決定データブロックは、AACエンコーダが1つのタイムセクションを符号化した時は常に書き込まれるものである。そのため、図3内の最下段のラインで示されるように、あるLATMヘッダによって指示されたフレーム内のデータの大部分が、たとえ次のタイムセクション(CELPフレームに関して)から発生して来たものである場合や、あるいは前のタイムセクション(AACフレームに関して)から発生して来たものである場合であっても、参照ポイントとしての役割を果たすことができる。この時各シフトは、ビットストリーム内で追加的に伝送されるべきの2個の変数により、デコーダに対して伝達される。
MPEG4に従ったスケーラブルエンコーダの回路図である。 連続的なタイムセクションに分割された1つの入力信号の全体図である。 連続的なタイムセクションに分割された1つの入力信号の全体図であって、第1エンコーダのブロック長と第2エンコーダのブロック長との関係が示された図である。 第1スケーリングレイヤの復号化において高遅延を伴うスケーラブルデータストリームの全体図である。 第1スケーリングレイヤの復号化において低遅延を伴うスケーラブルデータストリームの全体図である。 カレントセクションに関する決定データブロックの後に、第2エンコーダの先行するタイムセクションからの出力データのみが配置される本発明のビットストリームフォーマットを示す図である。 本発明のスケーラブルデータストリームが、第1エンコーダとしてのCELPエンコーダと第2エンコーダとしてのAACエンコーダとを備え、ビットセイビングバンク機能を持つ場合の例を示す詳細図である。 固定フレーム長を備えたビットストリームフォーマットの例を示す図である。 固定フレーム長とバックポインタとを備えたビットストリームフォーマットの例を示す図である。 可変フレーム長を備えたビットストリームフォーマットの例を示す図である。
符号の説明
12 第1エンコーダ
14 第2エンコーダ
200 決定データブロック
314 バッファ情報

Claims (11)

  1. 第1スケーリングレイヤを提供する第1エンコーダ(12)の出力データの1個あるいは複数のブロックと、第2スケーリングレイヤを提供する第2エンコーダ(14)の出力データの1個あるいは複数のブロックとから、オーディオデータのスケーラブルデータストリームを生成する方法であって、上記第1エンコーダ(12)の出力データの1個あるいは複数のブロックは合同して上記第1エンコーダへの入力信号のカレントセクションを構成するいくつかのサンプルを表し、上記第2エンコーダ(14)の出力データの1個あるいは複数のブロックは合同して上記第2エンコーダへの入力信号のカレントセクションを構成するいくつかのサンプルを表し、上記第1エンコーダへのサンプルの個数および上記第2エンコーダへのサンプルの個数は同数であり、第2エンコーダの出力データは可変長である方法において、
    上記スケーラブルデータストリームの中に、上記第1エンコーダおよび第2エンコーダへの入力信号のカレントセクションに関するヘッダブロック(306)を書き込むステップと、
    上記スケーラブルデータストリームの中に、上記第2エンコーダへの入力信号の先行するセクションを表す第2エンコーダの出力データ(312)を、エンコーダからデコーダへの伝送方向からみて上記ヘッダブロック(306)の後方に書き込むステップと、
    上記スケーラブルデータストリームの中に、上記入力信号の先行するセクションを表す第2エンコーダの出力データが書き込まれた後で、上記第2エンコーダへの入力信号のカレントセクションを表す第2エンコーダの出力データ(310)を書き込むステップと、
    上記先行するセクションを表す第2エンコーダの出力データが上記カレントセクションに関するヘッダブロックの後にどこまで延びるのかを示すバッファ情報(314)を、上記スケーラブルデータストリーム内に書き込むステップと、
    上記スケーラブルデータストリーム内に上記第1エンコーダ(12)の出力データの1個あるいは複数のブロックを書き込むステップと、を含み、
    上記スケーラブルデータストリームは連続する複数のフレームを含み、各フレームは、1つのヘッダブロックと、第1エンコーダの出力データの少なくとも1つのブロックと、第2エンコーダの出力データの少なくとも1つのブロックとを含むことを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、
    同一の長さを持つ上記入力信号のセクションに対応する上記第2エンコーダの出力データのブロックの長さは様々であり、その出力データのブロックの長さは上記入力信号の信号特性に依存し、
    同一の長さを持つ上記入力信号のセクションに対応する上記第1エンコーダの出力データの1個あるいは複数のブロックの長さは同一であり、
    上記ビットストリームの伝送レートは一定であることを特徴とする方法。
  3. 請求項1または2に記載の方法において、
    上記第2エンコーダ(14)はビットセイビングバンク機能を備え、このビットセイビングバンクの最大サイズは最大バッファサイズ情報により与えられ、かつ上記ビットセイビングバンクのカレントレベルはカレントバッファ情報により与えられ、
    上記バッファ情報(314)は、上記最大バッファサイズ情報と上記カレントバッファ情報との差から与えられることを特徴とする方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の方法において、
    上記第1エンコーダの出力データを書き込むステップは、上記第1エンコーダの出力データの1つのブロックが上記ヘッダブロック(306)の直後に配置されるように実行され、
    このヘッダブロック(306)の長さと、上記第1エンコーダの上記出力データブロックの長さとは、上記第2エンコーダの出力データが上記ヘッダブロックの後にどこまで延びるのかをデコーダが上記バッファ情報を用いて決定する際には考慮されないことを特徴とする方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の方法において、
    上記第1エンコーダの出力データの1個あるいは複数のブロックを書き込むステップは、上記第1エンコーダの出力データのブロックを上記スケーラブルデータストリームの中に等間隔で書き込むものであることを特徴とする方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の方法において、
    上記第1エンコーダ(12)はCELPエンコーダであり、
    上記第2エンコーダ(14)はAACエンコーダであり、
    上記ヘッダブロックはMPEG4に従ったLATMヘッダであることを特徴とする方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の方法において、
    上記第2エンコーダ(14)の出力データの少なくとも1つのブロックと、上記第1エンコーダ(12)の出力データの少なくとも1つのブロックとは1つのスーパーフレーム内のペイロードデータであり、このスーパーフレームは上記ペイロードデータとは別に唯1個のヘッダブロックを持つことを特徴とする方法。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の方法において、
    上記第1エンコーダの出力データのブロックを書き込むステップにおいて、上記第1エンコーダへの入力信号のカレントセクションを表す上記第1エンコーダの出力データの少なくとも1個のブロックが、伝送方向からみて上記カレントタイムセクションに関する上記ヘッダブロックの前方に書き込まれることを特徴とする方法。
  9. 第1スケーリングレイヤを提供する第1エンコーダ(12)の出力データの1個あるいは複数のブロックと、第2スケーリングレイヤを提供する第2エンコーダ(14)の出力データの1個あるいは複数のブロックとから、オーディオデータのスケーラブルデータストリームを生成する装置であって、上記第1エンコーダ(12)の出力データの1個あるいは複数のブロックは合同して上記第1エンコーダへの入力信号のカレントセクションを構成するいくつかのサンプルを表し、上記第2エンコーダ(14)の出力データの1個あるいは複数のブロックは合同して上記第2エンコーダへの入力信号のカレントセクションを構成するいくつかのサンプルを表し、上記第1エンコーダへのサンプルの個数および上記第2エンコーダへのサンプルの個数は同数であり、第2エンコーダの出力データは可変長である装置において、
    上記スケーラブルデータストリームの中に、上記第1エンコーダおよび第2エンコーダへの入力信号のカレントセクションに関するヘッダブロック(306)を書き込む手段と、
    上記スケーラブルデータストリームの中に、上記第2エンコーダへの入力信号の先行するセクションを表す第2エンコーダの出力データ(312)を、エンコーダからデコーダへの伝送方向からみて上記ヘッダブロック(306)の後方に書き込む手段と、
    上記スケーラブルデータストリームの中に、上記入力信号の先行するセクションを表す第2エンコーダの出力データが書き込まれた後で、上記第2エンコーダへの入力信号のカレントセクションを表す第2エンコーダの出力データ(310)を書き込む手段と、
    上記先行するセクションを表す第2エンコーダの出力データが、上記カレントセクションに関するヘッダブロックの後にどこまで延びるのかを示すバッファ情報(314)を、上記スケーラブルデータストリーム内に書き込む手段と、
    上記スケーラブルデータストリーム内に上記第1エンコーダの出力データの1個あるいは複数のブロックを書き込む手段と、を含み、
    上記スケーラブルデータストリームは連続する複数のフレームを含み、各フレームは、1つのヘッダブロックと、第1エンコーダの出力データの少なくとも1つのブロックと、第2エンコーダの出力データの少なくとも1つのブロックとを含むことを特徴とする装置。
  10. 第1スケーリングレイヤを提供する第1エンコーダ(12)の出力データの1個あるいは複数のブロックと、第2スケーリングレイヤを提供する第2エンコーダ(14)の出力データの1個あるいは複数のブロックとを含む、オーディオデータのスケーラブルデータストリームを復号化する方法であって、上記第1エンコーダ(12)の出力データの1個あるいは複数のブロックは合同して上記第1エンコーダへの入力信号のカレントセクションを構成するいくつかのサンプルを表し、上記第2エンコーダ(14)の出力データの1個あるいは複数のブロックは合同して上記第2エンコーダへの入力信号のカレントセクションを構成するいくつかのサンプルを表し、上記第1エンコーダへのサンプルの個数および上記第2エンコーダへのサンプルの個数は同数であり、第2エンコーダの出力データは可変長であり、上記スケーラブルデータストリームは、上記第1および第2エンコーダのカレントセクションのためのヘッダブロックと、伝送方向からみてこのヘッダブロックの後に配置された上記入力信号の先行するセクションを表す第2エンコーダの出力データと、上記先行するセクションを表す第2エンコーダの出力データが上記ヘッダブロックの後にどこまで延びるのかを示すバッファ情報と、を備えた復号化方法において、
    上記第1および第2エンコーダへの入力信号のカレントセクションに関する上記ヘッダブロック(306)を読み取るステップと、
    上記第1エンコーダ(12)のカレントセクションを表す上記第1エンコーダの出力データを読み取るステップと、
    上記バッファ情報(314)を読み取るステップと、
    上記スケーラブルデータストリーム内において上記バッファ情報(314)によって示された位置から開始するカレントセクションを表す上記第2エンコーダの出力データ(310)を読み取るステップと、
    復号化された信号を得るために、上記第2エンコーダの出力データ(310)と上記第1エンコーダの出力データとを復号化するステップと、を備えることを特徴とする方法。
  11. 第1スケーリングレイヤを提供する第1エンコーダ(12)の出力データの1個あるいは複数のブロックと、第2スケーリングレイヤを提供する第2エンコーダ(14)の出力データの1個あるいは複数のブロックとを含む、オーディオデータのスケーラブルデータストリームを復号化する装置であって、上記第1エンコーダ(12)の出力データの1個あるいは複数のブロックは合同して上記第1エンコーダへの入力信号のカレントセクションを構成するいくつかのサンプルを表し、上記第2エンコーダ(14)の出力データの1個あるいは複数のブロックは合同して上記第2エンコーダへの入力信号のカレントセクションを構成するいくつかのサンプルを表し、上記第1エンコーダへのサンプルの個数および上記第2エンコーダへのサンプルの個数は同数であり、第2エンコーダの出力データは可変長であり、上記スケーラブルデータストリームは、上記第1および第2エンコーダのカレントセクションのためのヘッダブロックと、伝送方向からみてこのヘッダブロックの後に配置された上記入力信号の先行するセクションを表す第2エンコーダの出力データと、上記先行するセクションを表す第2エンコーダの出力データが上記ヘッダブロックの後にどこまで延びるのかを示すバッファ情報と、を備えた復号化装置において、
    上記第1および第2エンコーダへの入力信号のカレントセクションに関する上記ヘッダブロック(306)を読み取るステップと、
    上記第1エンコーダ(12)のカレントセクションを表す上記第1エンコーダの出力データを読み取るステップと、
    上記バッファ情報(314)を読み取るステップと、
    上記スケーラブルデータストリーム内において上記バッファ情報(314)によって示された位置から開始する上記第2エンコーダのカレントセクションを表す出力データを読み取るステップと、を実行できるビットストリームデマルチプレクレクサと、
    復号化された信号を得るために、上記第2エンコーダの出力データ(310)と上記第1エンコーダ出力データとを復号化するための手段と、を備えることを特徴とする装置。
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