JP3890070B2 - ガスポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、イオン導電性の固体電解質筒状体を使用した酸素ポンプ、水素ポンプなどの固体電解質型ガスポンプに関する。
イオン導電性固体電解質は、高温でイオンを透過させることができる。この現象を利用し、燃料電池、ガス分析の測定、ガス混合物の分離などに実用化されている。酸素ポンプとして使用する場合は、酸素イオンが酸素などの還元により発生し与えられた電位勾配の元で、陰極側から酸素が生成する陽極へ酸素イオン伝導性電解質を通って移動することを利用している。
上記酸素ポンプを使用した試料育成装置等の設備の概要を図1に、上記酸素ポンプの概要を図16に示す。
図1において、1は酸素分圧制御装置で、バルブ2を通してガスボンベ(図示せず)から不活性ガスが供給される。通常、不活性ガス中の酸素分圧は10-4atm程度である。酸素分圧制御装置1は、バルブ2を通った不活性ガスの流量を設定値に制御するマスフローコントローラ(MFC)3と、このマスフローコントローラ3を通った不活性ガスを目的の酸素分圧に制御可能な電気化学的な酸素ポンプ4と、酸素ポンプ4で制御された不活性ガスの酸素分圧をモニタして試料育成装置などの次工程(装置)に供給する供給ガス用の酸素センサ5を有する。
酸素分圧制御装置1は、所望の酸素分圧値を設定する酸素分圧設定部6と、酸素センサ5によるモニタ値を酸素分圧設定部6による設定値と比較して酸素ポンプ4から送り出される不活性ガスの酸素分圧を所定値に制御する酸素分圧制御部7と、酸素センサ5によるモニタ値を表示する酸素分圧表示部8を備える。
16の電気化学的な酸素ポンプ4は、酸化物イオン伝導性を有する固体電解質筒状体4aの内外両面に白金よりなる電極4b、4cを形成している。固体電解質筒状体4aは、例えばジルコニア系の固体電解質で、図示しないヒーターで700℃程度に加熱される。固体電解質筒状体4aの一方の開口から他方の開口に向けて軸方向に不活性ガスを供給する。不活性ガスは、例えばAr+O2(10-4atm)である。内外両面の電極4b、4c間に直流電源Eの直流電圧を印加する。外面の電極4cに+極を印加し、内面の電極4bに−極を印加して電流Iを流すと、固体電解質筒状体4a内を流れる不活性ガス中の酸素分子(O2)が固体電解質によって電気的に還元されてイオン(O2-)化され、固体電解質を通して再び酸素分子(O2)として固体電解質筒状体4aの外部に放出される。固体電解質筒状体4aの外部に放出された酸素分子は、空気等の補助ガスと共に排気される。固体電解質筒状体4aに供給されたAr+O2(10-4atm)の不活性ガスは、酸素分子が低減されて目的の酸素分圧に制御された処理済みガスとなり、次工程(装置)に給送される。
16の酸素ポンプ4は、固体電解質筒状体4aの内外両面の電極4b、4c間に上記と逆極性の直流電圧を印加してポンプ動作を行わせることも可能である。すなわち、外面の電極4cに−極を印加し、内面の電極4bに+極を印加すると、固体電解質筒状体4aの外面に沿って流れる空気などのガス中の酸素分子(O2)が固体電解質によって電気的に還元されてイオン(O2-)化され、固体電解質を通して再び酸素分子(O2)として固体電解質筒状体4aの内部に放出される。この場合、固体電解質筒状体4aの内部を流れる不活性ガスの酸素分圧が上昇して、外部に給送される。
このような酸素ポンプにより酸素分圧を制御したガスを供給すれば、結晶育成、合金化、熱処理、半導体製造工程などが酸素分圧を制御した不活性ガスなどの雰囲気下で行うことができる。
イオン導電体の固体電解質筒状体の内部を軸方向に不活性ガスなどのポンプ作用を受ける被処理ガスを流すガスポンプは、図16の酸素ポンプのように、1本の円形パイプ状の固体電解質筒状体を使用する。この1本の固体電解質筒状体の内部空間に軸方向に被処理ガスを流し、固体電解質筒状体内を流れる間に固体電解質隔壁内外でイオン導電のポンプ作用を行う。このようなガスポンプが処理できるガス流量は、被処理ガスと固体電解質筒状体内外面との接触面積に比例する。従って、ガス流量を増大させるためには、被処理ガスと固体電解質筒状体外面との接触面積を増大させる必要がある。
そのためには、固体電解質筒状体を長くすることや、パイプ径を大きくすることが考えられる。酸素イオン導電性固体電解質を有効に利用するためには、酸素ポンプの抵抗値をできる限り低くして、酸素ポンプの酸素透過能力を高くすることが必要である。酸素ポンプの抵抗値には、固体電解質の形状(表面積と厚さ)、電極膜、リード端子などが影響する。この中で固体電解質の形状は表面積が大きく、薄いほど抵抗値は小さくなる。すなわち、筒状体を考えると、その直径と長さが大きく、厚みの薄い形状がよい。しかし、固体電解質筒状体を製造する容易さや、加熱・高温保持状態で使用される固体電解質筒状体の強度を考慮すると、直径と長さと厚みには限界がある。また、パイプ径を大きくするほど、固体電解質筒状体の中心部を流れる被処理ガスのイオン伝導反応が急減して、結果的に中心部を流れる被処理ガスが反応なしで素通りすることになり、酸素分圧などの制御精度が低下する。このようなことから、固体電解質筒状体のパイプ径を単純に大きくするには自ずと限界がある。従って、上記の方法で被処理ガスと固体電解質筒状体との接触面積を増大するには限界がある。そのため、ガスポンプが実質的有効に処理できるガス流量が制限され、酸素分圧を制御したガスを供給する用途が制限されていた。
本発明の目的とするところは、適切な口径の固体電解質筒状体にて実質的有効に処理できるガス流量を増大させたガスポンプを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、同心にして多重に配設された、それぞれが内外両面に電極を有する径の異なる複数の固体電解質筒状体と、この複数の固体電解質筒状体のそれぞれの内外両面の電極に異なる極性となる電圧を印加する直流電源と、複数の固体電解質筒状体の最外側(最大径)の固体電解質筒状体の回りに配置した加熱装置を有する構造を特徴とする。加熱装置は、複数の固体電解質筒状体を均一的に加熱する共通のリング状ヒーターが適用できる。
ここで、固体電解質筒状体は、酸化物イオン導電体であるYSZ(イットリウム安定化ジルコニア)のジルコニア系や、プロトン導電体の固体電解質が適用できる。前者ジルコニア系固体電解質筒状体を使用したガスポンプは、所謂酸素ポンプである。後者プロトン導電体の固体電解質筒状体を使用したガスポンプは、所謂水素ポンプであり、燃料電池製造装置などに適用できる。また、複数の固体電解質筒状体は内径が大小異なる円形パイプが強度的、品質的に望ましいが、用途によっては楕円パイプや多角形パイプも適用可能である。径が大小異なる複数の固体電解質筒状体の各々の内外両面に、白金などのネット状の電極を形成する。1つの固体電解質筒状体の外面側電極と内面側電極に極性の異なる直流電圧を印加して、イオン導電のポンプ作用を行わせる。また、複数の各固体電解質筒状体を同心にして多重に配設し、同心状に隣接する内側と外側の固体電解質筒状体の間に筒状空間を形成し、この筒状空間に所望のガスを固体電解質筒状体軸方向に流す。ここでのガスは、酸素分圧制御などされるポンプ動作対象の被処理ガスと、被処理ガスの処理に基づく二次ガス(被処理ガスを処理することで生成された酸素分子などを含む排ガス、または、被処理ガスの処理のために被処理ガスに供与される高酸素分圧の大気ガスなど)である。これらのガスが同心かつ多重に配置された複数の固体電解質筒状体の間の空間や、最大径の固体電解質筒状体の外周と加熱装置の間に形成した流路に流れる。
本発明においては、複数の固体電解質筒状体間の筒状空間で、最小径の固体電解質筒状体の内部空間から数えて奇数番目の空間をポンプ動作対象の被処理ガスの処理に基づく二次ガスを固体電解質筒状体軸方向に流す二次流路とし、残りの偶数番目の空間を二次流路と区分けされた一次流路として、この一次流路に被処理ガスを固体電解質筒状体軸方向に流すと共に、一次流路に接する固体電解質筒状体面と二次流路に接する固体電解質筒状体面に異なる極性となる電圧を印加する構造とすることができる。
さらに、本発明においては、複数の固体電解質筒状体間の筒状空間で、最小径の固体電解質筒状体の内部空間から数えて奇数番目の空間をポンプ動作対象の被処理ガスを固体電解質筒状体軸方向に流す一次流路とし、残りの偶数番目の空間を一次流路と区分けされた二次流路として、この二次流路に被処理ガスの処理に基づく二次ガスを流すと共に、一次流路に接する固体電解質筒状体面と二次流路に接する固体電解質筒状体面に異なる極性となる電圧を印加する構造とすることができる。
ここでの一次流路と二次流路は、交互に多重に配設される。ぼほ同一長さで径が異なる複数の固体電解質筒状体を同心にして多重に配設して、各固体電解質筒状体の両端部に中空のキャップを被嵌し、このキャップで一次流路同士を連通させ、二次流路同士を連通させることができる。複数の各固体電解質筒状体をその中心線を水平にして横置き仕様で配設した場合、各固体電解質筒状体の左右両端にキャップが被嵌される。複数の各固体電解質筒状体をその中心線を鉛直にして縦置き仕様で配設した場合、各固体電解質筒状体の上下両端にキャップが被嵌される。これらキャップを使用することで、複数の一次流路を直列に連通させて被処理ガスを各一次流路に連続的に流すことや、複数の一次流路を並列に連通させて各一次流路に被処理ガスを同方向に流すことができる。同様にして、複数の二次流路を直列に連通させることや、並列に連通させることができる。
また、本発明においては、複数の固体電解質筒状体間の筒状空間に、この空間を内側空間と外側空間に区分けする流路仕切筒体を固体電解質筒状体と同心に配設して、区分けされた内側空間と外側空間の一方をポンプ動作対象の被処理ガスを固体電解質筒状体軸方向に流す一次流路とし、他方を被処理ガスの処理に基づく二次ガスを流す二次流路とすると共に、一次流路に接する固体電解質筒状体面と二次流路に接する固体電解質筒状体面に異なる極性となる電圧を印加する構造とすることができる。
ここでの流路仕切筒体は、固体電解質筒状体と異質(非電解質)の耐熱筒である。例えば、径が大小異なる2本の固体電解質筒状体を使用した場合、この2本一対の固体電解質筒状体の中間に1本の流路仕切筒体を配置する。また、径が大中小と異なる3本の固体電解質筒状体を使用した場合、小径と中径の固体電解質筒状体の中間に1本の流路仕切筒体を配置し、中径と大径の固体電解質筒状体の中間にも別の1本の流路仕切筒体を配置する。隣接する固体電解質筒状体の間の空間を流路仕切筒体で内側空間と外側空間に二分して、外側空間を被処理ガスを流す一次流路とし、内側空間を二次ガスを流す二次流路とすることができる。非電解質の流路仕切筒体は固体電解質筒状体に比べ硬質な材料を選択すれば、複数の固体電解質筒状体を補強することもできる。
上記本発明においては、筒状一次流路と二次流路を交互に多重に配設して、径方向で隣接する一次流路を直列に連通させて、この隣接する一次流路の一方からの流出する被処理ガスを180°反対方向にリターンさせて他方に流入させることができる。また、筒状一次流路と二次流路を交互に多重に配設して、径方向で隣接する一次流路を並列に連通させて、両一次流路に処理ガスを同方向に流すことができる。
また、同心にして多重に配設された複数の固体電解質筒状体からなる固体電解質筒状体ユニットを、各々の中心線が略鉛直となる縦置き仕様で同心円上に等間隔で複数配設し、この複数の固体電解質筒状体ユニットを囲むリング状の加熱装置で各固体電解質筒状体ユニットを加熱する。この場合、複数の固体電解質筒状体ユニットで囲まれる空間に加熱装置で加熱されて蓄熱する蓄熱部材を配置する。
このように同心円上に配置された複数の固体電解質筒状体ユニットのそれぞれの内部に被処理ガスを流すことで、被処理ガスと固体電解質筒状体との接触面積が増大し、ポンプ処理するガス量が増大する。また、複数の固体電解質筒状体ユニットに対して等距離にあるリング状加熱装置が各個体電解質筒状体ユニットを均一的に加熱して、ユニット間での温度差が少なくなり、この温度差によって生じる固体電解質筒状体ユニットの酸素透過能力差が解消される。さらに、中心線が略鉛直に配置された各個体電解質筒状体ユニットを外側からは加熱装置で加熱し、内側からは蓄熱部材で加熱することで、各ユニットの固体電解質筒状体を周方向に温度差少なくして均一的に加熱することができ、各ユニット内部を流れる被処理ガスの制御精度を高めることができる。これにより、複数の固体電解質筒状体ユニットで個体差なく同質な被処理ガスの処理が行われて、酸素分圧などの制御精度の向上が図れる。
また、本発明においては、複数の各固体電解質筒状体を酸化物イオン導電体で構成することができる。この酸化物イオン導電体の固体電解質筒状体は、所定温度で加熱された条件下で被処理ガス中の酸素分子を二次ガスに移動させるポンプ動作、あるいは、二次ガス中の酸素分子を被処理ガスに移動させる逆のポンプ動作をして、安定した動作をする酸素ポンプを構成する。
本発明のガスポンプによれば、同心で多重に配置された複数の固体電解質筒状体の間に被処理ガスを流して固体電解質筒状体の隔壁でイオン伝導させるので、被処理ガスは1つの流路(一次流路)で接近した二面からイオン透過が行われて、被処理ガスと固体電解質筒状体との接触面積を増大させることができ、ポンプ処理するガス量の増大が図れるという優れた効果を奏し得る。また、ガスポンプが処理できるガス量の増大で、極低酸素分圧ガスを使用する材料生成装置や高酸素分圧ガスを使用する熱処理装置などの製造設備に処理量の大きな高能力大型設備を適用できる有利さがある。
以下、各種の実施の形態の概要を図1(A)〜(C)と図2(A)(B)を参照し、各種の具体例を図3〜図1を参照して説明する。
図1(A)は、ほぼ同一長さで直径が大小異なる2本の円形の固体電解質筒状体10a、10bを、それぞれの中心線を略水平にして同心に組み付けて、横置き仕様の二重筒構造体を構成する。最外側である大径の固体電解質筒状体10bの回りに加熱装置であるリング状ヒーター40を同心に配設する。内外2本の固体電解質筒状体10a、10bは、それぞれに内外両面に白金よりなるネット状の電極(図示せず)を有する。この内外両面の電極には、直流電源Eから異なる極性の直流電圧が印加される。内外2本の固体電解質筒状体10a、10bの間の筒状空間が被処理ガスG1の流れる一次流路Maであり、小径の内側固体電解質筒状体10aの内部空間と大径の外側固体電解質筒状体10bの外部空間が二次ガスG2が流れる二次空間Na、Nbである。被処理ガスG1と二次ガスG2は、図1(A)の実線矢印と破線矢印で示すように、固体電解質筒状体軸方向に流れる。図1(A)のガスポンプを酸素ポンプに適用した具体例を図3及び図4に示し、詳細は後述する。
図1(B)は、ほぼ同一長さで直径が異なる4本の円形の固体電解質筒状体10a〜10dを同心に組み付けて、横置き仕様の四重筒構造体を構成している。最大径の固体電解質筒状体10dの回りにリング状ヒーター40を同心に配設する。4本の各固体電解質筒状体10a〜10dはそれぞれの内外両面に電極(図示せず)を有する。最小径の固体電解質筒状体10aの内部空間と、最小径から2番目と3番目に小さい径の固体電解質筒状体10b、10cの間の筒状空間と、最大径の固体電解質筒状体10dの外部空間が、二次ガスG2の流れる二次流路Na、Nb、Ncである。隣接する固体電解質筒状体10a、10bの間の筒状空間と、隣接する固体電解質筒状体10c、10dの間の筒状空間が、被処理ガスG1の流れる一次流路Ma、Mbである。この二つの一次流路Ma、Mbは、図1(B)で右端の開口が直列に連通されて、内側の一次流路Maを図1(B)で右方に流れた被処理ガスG1は180°リターンして外側一次流路Mbに入り、図1(B)で左方に流れる。図1(B)のガスポンプを酸素ポンプに適用した具体例が、図5及び図6に示される。
図1(C)は、図1(B)と同様な4本の円形の固体電解質筒状体10a〜10dで四重筒を構成し、図1(B)と同様な一次流路Ma、Mbと二次空間Na、Nb、Ncを備える。最大径の固体電解質筒状体10dの回りにリング状ヒーター40を同心に配設する。図1(C)のガスポンプの場合は、二つの一次流路Ma、Mbが図1(C)で左端の開口が並列に連通されて、被処理ガスG1は各一次流路Ma、Mbに同時に流入して同方向に流れる。
図2(A)は、ほぼ同一長さで直径が大中小と異なる3本の円形の固体電解質筒状体10a〜10cを同心に組み付けて、横置き仕様の三重筒構造体を構成している。最大径の固体電解質筒状体10cの回りにリング状ヒーター40を同心に配設する。3本の各固体電解質筒状体10a〜10cはそれぞれの内外両面に電極を有する。最小径の固体電解質筒状体10aの内部空間と、中径と最大径の固体電解質筒状体10b、10cの筒状空間が被処理ガスG1の流れる一次流路Ma、Mbである。最小径と中径の固体電解質筒状体10a、10bの間の筒状空間と、最大径の固体電解質筒状体10cの外部空間が二次ガスG2の流れる二次流路Na、Nbである。二つの一次流路Ma、Mbは、図2(A)で右端の開口が直列に連通されて、内側の一次流路Maを図2(A)で右方に流れた被処理ガスG1は180°リターンして外側一次流路Mbに入り、図2(A)で左方に流れる。
図2(B)は、図2(A)の中径の固体電解質筒状体10bの代わりに同様な寸法形状の流路仕切構体20aを配置して、横置き仕様の三重筒構造体を構成している。流路仕切筒体20aは非固体電解質の円筒で、内外2本の固体電解質筒状体10a、10bの間の空間を円筒状の内側空間と外側空間に二分する。この場合、小径の固体電解質筒状体10aの内部空間と、流路仕切構体20aと大径の固体電解質筒状体10bの間の筒状空間が被処理ガスG1が流れる一次流路Ma、Mbである。小径の固体電解質筒状体10aと流路仕切構体20aの間の筒状空間と、大径の固体電解質筒状体10bの外部空間が二次ガスG2の流れる二次流路Na、Nbである。二つの一次流路Ma、Mbは、図2(B)で右端の開口が直列に連通されて、内側の一次流路Maを図2(B)で右方に流れた被処理ガスG1は180°リターンして外側一次流路Mbに入り、図2(B)で左方に流れる。図2(B)のガスポンプを酸素ポンプに適用した具体例が、図7〜図10に示される。また、図2(B)の応用例が図11及び図12に示される。これらの具体例は後述する。
次に、図3及び図4で図1(A)のガスポンプを酸素ポンプに応用した具体例を説明する。この酸素ポンプは、二重筒構造体の両端部に中空の耐熱性キャップ31、32を被嵌している。内側固体電解質筒状体10aの内部空間と、外側固体電解質筒状体10bとヒーター40の間の空間が、軸方向に二次ガスG2を流す二次流路Na、Nbであり、内外で隣接する各固体電解質筒状体10a、10bの間の空間が軸方向に被処理ガスG1を流す一次流路Maである。図3で左側のキャップ31に一次流路Maに外部から被処理ガスG1を給送するガス入口流路35が形成され、図3で右側のキャップ32に一次流路Maから処理済みガスを排気するガス出口流路35’が形成される。また、左右の各キャップ31、32の中央部には、二次流路Naから二次ガスG2を排気する排気口36が形成される。
内外2本の固体電解質筒状体10a、10bは、それぞれに内外両面に白金よりなるネット状の電極(図面の+記号、−記号)を形成している。この電極には、図示しない直流電源から直流電圧が印加される。図3においては、内側固体電解質筒状体10aの外面の電極にマイナス電圧が印加され、内面の電極にプラス電圧が印加され、外側固体電解質筒状体10bの外面の電極にプラス電圧が印加され、内面の電極にマイナス電圧が印加される。この内外両面の電極を、図3において+記号と−記号で表示する。このような電極の+、−の表示は、図5以降の他の実施の形態においても同様である。被処理ガスG1は、図1のAr+O2(10-4atm)の被処理ガス(一次ガス)である。また、二次ガスG2は、図1で説明した不活性ガスの処理に基づくガスである。つまり、不活性ガス中の酸素分子(O2)が固体電解質によって電気的に還元されてイオン(O2-)化され、固体電解質を通して再び酸素分子(O2)として固体電解質の外部に放出された酸素分子(O2)と、キャリアガスとしての空気との混合ガスである。
図3の酸素ポンプの動作を説明する。ヒーター40に通電して内外の固体電解質筒状体10a、10bを共に700℃程度に加熱し、加熱温度を維持する。各固体電解質筒状体10a、10bの内外両面の電極に直流電圧を印加して、キャップ31を介して一次流路Maに被処理ガスG1を流す。被処理ガスG1が一次流路Maを流れる間に内側固体電解質筒状体10aの外面と外側固体電解質筒状体10bの内面に沿って流れるガス中の酸素分子(O2)の一部が固体電解質によって電気的に還元されてイオン(O2-)化され、固体電解質筒状体10a、10bをイオン伝導して二次流路Na、Nbに放出される。被処理ガスG1が一次流路Maを通過する間に酸素分圧が目的値まで下がり、処理済みガスとして一次流路Maからキャップ32を介して排気される。
図3の酸素ポンプの場合、一次流路Maを流れる被処理ガスG1は、内側固体電解質筒状体10aの外面と外側固体電解質筒状体10bの内面に共に接触して、この外面と内面の両方で酸素分子のイオン化反応によるポンプ動作が同時に行われる。一次流路Maは円筒状で、半径方向の幅が小さいため、内側固体電解質筒状体10aの外面および外側固体電解質筒状体10bの内面の近くを被処理ガスG1が流れることになり、酸素分子のイオン化反応が効率よく行われる。
図3の酸素ポンプは、被処理ガスG1が極低酸素分圧の場合に、この酸素分圧を上げるポンプ動作を次のように行う。内外で隣接する各固体電解質筒状体10a、10bの内面両面の電極に印加される直流電圧の極性を逆にして、被処理ガスG1を前述と同様にして流す。処理ガスG1が一次流路Maを流れる間に、二次流路Na、Nbのガス中の酸素分子(O2)がイオン(O2-)化され、各固体電解質筒状体10a、10bをイオン伝導して一次流路Maに酸素分子(O2)が放出され、一次流路Maを流れる被処理ガスG1の酸素分圧が上がる。一次流路Maで酸素分圧制御された処理済みガスがガス出口35’から排気される。このような酸素分圧を上げるポンプ動作は、図5以降の他の酸素ポンプにおいても同様にして行われる。
次に、図5の断面図と図6の分解斜視図で、図1(B)のガスポンプを酸素ポンプに応用した具体例を説明する。この酸素ポンプは、直径が異なる4本の円形固体電解質筒状体10a〜10dを同心に組み付けた四重筒構造体を備え、両端部にキャップ31、32が被嵌される。最大径の固体電解質筒状体10dの回りにリング状ヒーター40が設置される。隣接する固体電解質筒状体10a、10bの間の筒状空間と、別の隣接する固体電解質筒状体10c、10dの間の筒状空間が一次流路Ma、Mbである。この両流路Ma、Mbは、図5で右端開口がリターン流路Mgで一連に連接されて、直列に連通する。また、最小径の固体電解質筒状体10aの内部空間と、隣接する固体電解質筒状体10b、10cの間の筒状空間、最大径の固体電解質筒状体10dの外部空間が二次流路Na、Nb、Ncである。
図5の酸素ポンプは、被処理ガスG1が一次流路Maを流れて両固体電解質筒状体10a、10bで酸素分子のイオン化反応が行われる。さらに、リターン流路Mgを通過して別の一次流路Mbに流れ、両固体電解質筒状体10c、10dで酸素分子のイオン化反応が行われ、最終的に目的値の酸素分圧となって排気される。この図5の酸素ポンプは、図3の酸素ポンプに比べガスと固体電解質との接触面積が増大し、その分、処理できるガス量が増大する。
図7〜図10で、図2(B)のガスポンプを酸素ポンプに適用した具体例を説明する。
内外2本の固体電解質筒状体10a、10bは、1本の流路仕切筒体20aを介し隣接する。内外で隣接する2本の固体電解質筒状体10a、10bの間の空間が、1本の流路仕切筒体20aで円筒状の内側空間と外側空間に二分される。2本の固体電解質筒状体10a、10bと1本の円形の流路仕切筒体20aは長さが同一で、これらを同心にして三重に組み付けた三重筒構造体の両開口端部に耐熱性キャップ31、32が被嵌される。左右のキャップ31、32は、各固体電解質筒状体10a、10bと流路仕切筒体20aを同心に組み付けて固定する。最大径の外側固体電解質筒状体10bの回りに共通のリング状ヒーター40が設置される。ヒーター40と外側固体電解質筒状体10bの間に、ガス流路となる円筒状の空間が形成される。
最小径の内側固体電解質筒状体10aの内部空間と、流路仕切筒体20aと外側固体電解質筒状体10bの間の空間が一次流路Ma、Mbである。図7で右側のキャップ32の内部に形成したリターン流路Mgで、内外の一次流路Ma、Mbが直列に連接されて一連に連通する。図7で左側のキャップ31の中央部に形成したガス入口33から被処理ガスG1が内側固体電解質筒状体10aの内部の一次流路Maに給送され、図1で右方の軸方向に流れる。この被処理ガスG1は右側キャップ32の内面中央部に形成したガス出口からリターン流路Mgに流出し、リターン流路Mgを上下左右放射状に流れて外側固体電解質筒状体10bと流路仕切筒体20aの間の一次流路Mbに流入する。一次流路Mbに流入した被処理ガスG1は、図7で左方の軸方向に流れ、左側キャップ31の周辺部に形成したガス出口34から処理済みガスとして排気される。被処理ガスG1が一次流路Ma、bを流れる間に、酸素イオン還元によるイオン伝導が行われる。被処理ガスG1が一次流路Maを流れる方向(図7で右方向)と、一次流路Mcを流れる方向(図7で左方向)が180度逆であり、中間のリターン流路Mgでガス流を最短距離で180度リターンさせている。このリターンするガス流路はイオン伝導が行われない部所であるが、この部所を最短距離にすることで、酸素ポンプ全体としてのイオン伝導の効率低下が抑制される。
内側固体電解質筒状体10aと流路仕切筒体20aの間の筒状空間と、外側固体電解質筒状体10bとヒーター40との間の外部空間が、二次ガスG2を排気する二次流路Na、Nbである。左右のキャップ31、32には、二次流路Naに連通するガス出入口35、36が形成される。二次流路Nbの両端は開口されて、それぞれに対応するガス出入口35、36に連通させてある。
図7の酸素ポンプの動作は、図3や図5の酸素ポンプと同様にして行われる。ヒーター40に通電して各固体電解質筒状体10a、10bを共に700℃程度に加熱し、加熱温度を維持する。各固体電解質筒状体10a、10bの内外両面の電極に直流電圧を印加して、一次流路Maに被処理ガスG1を流し、リターン流路Mgでリターンさせて一次流路Mbに流す。被処理ガスG1が一次流路Maを流れる間にガス中の酸素分子(O2)の一部が固体電解質によって電気的に還元されてイオン(O2-)化され、固体電解質筒状体10aをイオン伝導して二次流路Naに放出される。被処理ガスG1が一次流路Maを通過する間に酸素分圧が下がり、一次流路Maから次の一次流路Mbにリターンして流入する。被処理ガスG1が一次流路Mbを流れる間にさらにイオン化反応が行われて外側固体電解質筒状体10bから二次流路Nbに放出される。このようにして二段階式に被処理ガスG1の酸素分圧制御が行われて、最終的にの処理済みガスとして一次流路Mbから排気される。
図7の酸素ポンプの場合も、最小径の内側固体電解質筒状体10a内に軸方向に設けた一次流路Maは、小径の円形穴であり、この穴中心部と固体電解質筒状体10a内面との距離は短くて、酸素分子のイオン化反応が効率よく行われる。また、最大径の外側固体電解質筒状体10b内に軸方向に設けた一次流路Mbは、大径の円形穴であるが、この穴の中心部は流路仕切筒体20aが占めている。そのため、一次流路Mbを流れる被処理ガスG1と固体電解質筒状体10bの内面との最大距離は十分に短く、一次流路Mbにおいても酸素分子のイオン化反応が効率よく行われる。内外で隣接する各固体電解質筒状体10a、10bの長さを図16の場合と同一とすると、被処理ガスG1は内側固体電解質筒状体10aの外面に接触し、さらに、外側固体電解質筒状体10bの内面に接触するため、ガスと固体電解質との接触面積が図1と比較して増大する。その結果、被処理ガスG1の流速を上げて、酸素ポンプで処理されるガス流量を増大させることができる。
図7の酸素ポンプは、被処理ガスG1を内側の一次流路Maからリターン流路Mgでリターンさせて外側の一次流路Mcに流しているが、逆方向に流すことも可能である。すなわち、被処理ガスG1を外側の一次流路Mbに給送して軸方向に流し、リターン流路Mgで一次流路Maにリターンさせて排気することも可能である。
図7の酸素ポンプを応用した他の実施の形態を、図11と図12を参照して説明する。図11の酸素ポンプは、図7の酸素ポンプの固体電解質筒状体と流路仕切筒体を1本ずつ追加したものに相当する。図11の酸素ポンプは、図12に示すような直径が大中小の3段階で異なる3本の円形固体電解質筒状体10a、10b、10cと、直径が大小2段階で異なる2本の流路仕切筒体20a、20bを軸方向水平にして同心に組み付けた五重筒構造体を備える。この場合、最小径の固体電解質筒状体10aと中径の固体電解質筒状体10bの中間に1本の流路仕切筒体20aが設置され、中径の固体電解質筒状体10bと最大径の固体電解質筒状体10cの中間に1本の流路仕切筒体20bが設置される。
最小径の固体電解質筒状体10aの内部空間が、被処理ガスG1を軸方向に流す一次流路Maとなる。中径の固体電解質筒状体10bと流路仕切筒体20aの間の空間が、一次流路Maとリターン流路Mgで直列に連通された一次流路Mbとなる。中径の固体電解質筒状体10bと流路仕切筒体20bの間の空間が、一次流路Mbとリターン流路Mhで直列に連通された一次流路Mcとなる。最小径の固体電解質筒状体10aと流路仕切筒体20aの間の空間が、二次ガスG2を軸方向に流して排気する二次流路Naとなる。中径の固体電解質筒状体10bと流路仕切筒体20bの間の空間と、最大径の固体電解質筒状体10cの外部空間が、二次ガスG2を軸方向に流して排気する二次流路Nb、Ncとなる。
図11の酸素ポンプの酸素分圧制御のためのポンプ動作は、図7の酸素ポンプと同様に行われることから詳細説明は省略する。図11の酸素ポンプの場合、被処理ガスG1が3本の固体電解質筒状体10a〜10cの内外面に沿って流れるため、ガスと固体電解質との有効接触面積が尚一層に増大し、その分、処理できるガス量が増大する。
以上の各実施の形態は、固体電解質筒状体の中心線を水平にした横置き仕様の酸素ポンプである。次に、固体電解質筒状体の中心線を略鉛直にした縦置き仕様の酸素ポンプの具体例を図13及び図1を参照して説明する。
図13及び図14に示す酸素ポンプは、図3の酸素ポンプを縦置き仕様にしたものに相当する。つまり、直径が大小異なる2本の円形固体電解質筒状体10a、10bを同心に組み合わせ、各固体電解質筒状体10a、10bの中心線を略鉛直に配置する。鉛直に縦配置された2本の固体電解質筒状体10a、10bの下端部が中空の下部キャップ12に連結され、各固体電解質筒状体10a、10bの上端部が中空の上部キャップ13に連結される。大径の固体電解質筒状体10bの回りにリング状ヒーター40が設置される。
ヒーター40で各固体電解質筒状体10a、10bを700℃程度に加熱した状態で、下部キャップ12の中の流路穴14に被処理ガスG1を給送する。下部キャップ12の流路穴14と各固体電解質筒状体10a、10bの間の筒状空間である一次流路Maが連通させてあり、流路穴14に外部から給送された被処理ガスG1は、一次通路Maに流入して上昇する。被処理ガスG1が鉛直な一次流路Maを上昇する間に、酸素分子のイオン化反応が行われて、処理済みガスが中空の上部キャップ13に入り、最終的に排気される。また、固体電解質筒状体10aの内部空間である二次流路Naと、固体電解質筒状体10bの外部空間である二次流路Nbに放出された酸素分子が周囲のキャリアガス(空気)と共に排気される。図13の酸素ポンプも図3の酸素ポンプと同様に、ガスと固体電解質の接触面積が増大して、処理されるガス量が増大する。図13の酸素ポンプの場合、被処理ガスG1が上昇する筒状一次流路Maは周方向に温度差がなく、周方向での酸素透過能力差が解消されて、被処理ガスG1が一次流路Maの全周で均一的に酸素分圧制御される。その結果、酸素分圧の制御精度を向上させることができる。
なお、本発明のガスポンプは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
(A)〜(C)はガスポンプ(酸素ポンプ)の各種の実施の形態を説明するための断面図である。 (A)(B)は他の実施の形態を説明するための断面図である。 図1(A)のガスポンプの具体例を示す断面図である。 図3のT1−T1線に沿う断面図である。 他の実施の形態を示すガスポンプの概要を示す断面図である。 図5のガスポンプの要部の分解斜視図である。 他の実施の形態を示すガスポンプの概要を示す断面図である。 図7のT2−T2線に沿う断面図である。 図7のガスポンプの要部の左側面図である。 図7のT3−T3線に沿う断面図である。 他の実施の形態を示すガスポンプの概要を示す断面図である。 図11のガスポンプの要部の分解斜視図である。 他の実施の形態を示すガスポンプの概要を示す部分断面を含む側面図である。 図13のT4−T4線に沿う断面図である。 酸素ポンプを使用した設備のブロック図である。 酸素ポンプの概要を示す断面図である。
符号の説明
10a〜10d 固体電解質筒状体
11 固体電解質筒状体
12 下部キャップ
13 上部キャップ
20a、20b 流路仕切筒体
31 キャップ
32 キャップ
40 加熱装置、リング状ヒーター
G1 被処理ガス
G2 二次ガス
E 直流電源
+、− 電極
M 一次流路
N 二次流路

Claims (9)

  1. 同心にして多重に配設された、それぞれが内外両面に電極を有する、径の異なる複数の固体電解質筒状体と、
    前記複数の固体電解質筒状体のそれぞれの前記内外両面の電極に、異なる極性となる電圧を印加する直流電源と、
    最外側の前記固体電解質筒状体の回りに配置した加熱装置と、
    を有することを特徴とするガスポンプ。
  2. 前記複数の固体電解質筒状体間の筒状空間で、最小径の固体電解質筒状体の内部空間から数えて奇数番目の空間をポンプ動作対象の被処理ガスの処理に基づく二次ガスを固体電解質筒状体軸方向に流す二次流路とし、残りの偶数番目の空間を前記二次流路と区分けされた一次流路として、この一次流路に前記被処理ガスを固体電解質筒状体軸方向に流すと共に、前記一次流路に接する固体電解質筒状体面と前記二次流路に接する固体電解質筒状体面に異なる極性となる電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載のガスポンプ。
  3. 前記複数の固体電解質筒状体間の筒状空間で、最小径の固体電解質筒状体の内部空間から数えて奇数番目の空間をポンプ動作対象の被処理ガスを固体電解質筒状体軸方向に流す一次流路とし、残りの偶数番目の空間を前記一次流路と区分けされた二次流路として、この二次流路に前記被処理ガスの処理に基づく二次ガスを流すと共に、前記一次流路に接する固体電解質筒状体面と前記二次流路に接する固体電解質筒状体面に異なる極性となる電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載のガスポンプ。
  4. 前記複数の固体電解質筒状体間の筒状空間に、この空間を内側空間と外側空間に区分けする流路仕切筒体を、前記固体電解質筒状体と同心に配設して、前記区分けされた内側空間と外側空間の一方をポンプ動作対象の被処理ガスを固体電解質筒状体軸方向に流す一次流路とし、他方を前記被処理ガスの処理に基づく二次ガスを流す二次流路とすると共に、前記一次流路に接する固体電解質筒状体面と前記二次流路に接する固体電解質筒状体面に異なる極性となる電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載のガスポンプ。
  5. 前記一次流路と二次流路を交互に多重に配設し、径方向で隣接する一次流路を直列に連通させて、この隣接する一次流路の一方から流出する前記被処理ガスを反対方向にリターンさせて他方に流入させるようにしたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のガスポンプ。
  6. 前記一次流路と二次流路を交互に多重に配設して、径方向で隣接する一次流路を並列に連通させて、この隣接する一次流路に前記処理ガスを同方向に流すようにしたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のガスポンプ。
  7. 前記複数の固体電解質筒状体を、各々の中心線が略鉛直な縦置き仕様で多重に配設したことを特徴とする請求項〜6のいずれかに記載のガスポンプ。
  8. 前記複数の固体電解質筒状体の下端部に前記一次流路に連通する流路穴を有する中空の
    キャップを被嵌したことを特徴とする請求項7に記載のガスポンプ。
  9. 前記固体電解質筒状体が酸化物イオン導電体であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のガスポンプ。
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