JP3889285B2 - 同軸コネクタ、その製造方法及び挿入治具 - Google Patents

同軸コネクタ、その製造方法及び挿入治具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、同軸コネクタ、同軸コネクタの製造方法及びその製造方法に用いられる挿入治具に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
モールドブロック(外殻樹脂体)にコネクタ本体を挿入して保持する方法として、大別して2種類のものがある。第1の方法は、モールドブロックに圧入されるコネクタ本体のプレス部品に矢じり(キャットイヤー)を設けたものである。第2の方法は、モールドブロックに弾性変形可能なロック爪を設け、コネクタ本体のプレス部品をロック爪に係合させたものである。
【0003】
第1の方法は、モールドブロックに形成される孔の内径に対して、コネクタ本体の外径を大きくし、圧力によってモールドブロックの孔にコネクタ本体を無理やり押し込むものである。この場合、保持力を高めようとすると、圧入時にコネクタ本体の外形(プレス部品)が変形してしまう。また、プレス部品に形成された矢じりがモールドブロックの孔の内面を削って、削れくずを発生させてしまう。さらに、保持力を高めるためには、圧入力も高めなければならない。
【0004】
第2の方法では、保持力に見合ったロック爪を形成するには、モールドブロックが大型化してしまい、省スペースが要求される同軸コネクタの仕様を満足しない。
【0005】
そこで、本発明の目的は、外殻樹脂体にコネクタ本体を挿入する際の挿入力を小さくしながらも、保持力を高めることができる同軸コネクタ、その製造方法及びそれに用いる挿入治具を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、組み立て時に樹脂削れくずが発生せず、しかも小型化が可能な同軸コネクタ、その製造方法及びそれに用いる挿入治具を提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、外殻樹脂体に挿入されたコネクタ本体が確実に保持されていることを容易に検査することができる同軸コネクタ及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様に係る同軸コネクタは、基板に平行な方向の両端にて開口する第1、第2の開口部と、第2の開口部側にて前記基板に面する第3の開口部とを有し、これら第1、第2及び第3の開口部が互いに連通している外殻絶縁体を有することができる。この同軸コネクタは、第2の開口部より挿入されて外殻絶縁体に支持される同軸コネクタ本体をさらに有することができる。
【0009】
同軸コネクタ本体は、第1及び第3の開口部に臨む両端にそれぞれ接続用中心端子を有するアングル型の中心導体を有することができる。同軸コネクタ本体は、この中心導体を包囲するアングル型の絶縁体をさらに有することができる。同軸コネクタ本体はさらに、第1及び前記第3の開口部に臨む両端にそれぞれ接続用アース端子を有し、絶縁体を包囲して中心導体をシールドするアースシールド体を有することができる。
【0010】
アースシールド体は、第2の開口部に臨んで配置され、その第2の開口部を介するノイズ輻射を防止する蓋部を有することができる。外殻絶縁体は、第2の開口部を形成する対向側壁と、対向側壁の対向面にそれぞれ形成されて第2の開口幅を局所的に広げる2つの凹所とを有することができる。
【0011】
外殻樹脂体に同軸コネクタを保持するために、蓋部の両端部が変形されて、2つの凹所内に入り込んでいる。この蓋部の両端部が変形されることで、2つのストッパ部として機能する。
【0012】
本発明の一態様に係る同軸コネクタは、対向側壁間に、第2の開口部の開口端側に設けられて変形前の前記蓋部の幅よりも広い第1開口幅を有する第1開口と、2つの凹所を挟んで第1開口の反対側にて変形前の蓋部の幅よりも狭い第2開口幅を有する第2開口とを設けることができる。さらに、対向側壁の各々に、蓋部の両端部と対面する2つのストッパ面を設けることができる。この2つのストッパ面は、蓋部の両端部が変形する時の圧力受け面としても機能する。
【0013】
本発明の一態様に係る同軸コネクタは、外殻絶縁体に、2つのストッパ部を観察できる観察用窓を設けることができる。こうすると、2つのストッパ部の少なくともいずれか一方が凹所に入り込んでいない不良品を、容易に検出できる。
【0014】
この観察用窓は、第3の開口部と対向する背壁に開口されて、2つの凹所と連通していることが好ましい。2つの凹所を成形する雄金型部品を延長することで、観察用窓部を成形できるからである。しかもその延長された雄金型部品の自由端を雌金型部品にて支持できるので、金型の寿命も高まる。
【0015】
本発明の一態様に係る同軸コネクタでは、2つのストッパ部が、補強部をそれぞれ有することができる。ストッパ部が変形前の状態へ復帰して凹所より離脱することを規制できるからである。これにより、同軸コネクタ本体の保持強度を高めることができる。
【0016】
本発明の他の態様に係る同軸コネクタの製造方法は、開口部を有する外殻絶縁体に、中心導体及びアースシールド体を含む同軸コネクタ本体を挿入する工程と、前記挿入工程の終了直前で、前記外殻絶縁体に設けられた、前記開口部の開口幅を局所的に広げる2つの凹所に、前記アースシールド体に設けられた蓋部を対向して配置する工程と、前記蓋部の両端部を押圧して変形させて、前記2つの凹所に入り込む2つのストッパ部を形成する工程とを有することができる。
【0017】
こうすると、最初の2工程では、外殻樹脂体に同軸コネクタ本体を圧入する必要がないので、挿入力を低減できる。最終工程では、蓋部の両端を変形させるに足る程度の加圧力があればよく、このとき樹脂削れ屑はほとんど発生しない。
【0018】
本発明の他の態様に係る製造方法では、挿入工程の終了直前に、蓋部の両端部を2つのストッパ面と対面させる工程を有することができる。
【0019】
この場合、蓋部の両端部を2つのストッパ面に接触させた状態で、蓋部の両端部を変形させることができる。
【0020】
本発明の他の態様に係る製造方法を実施する際には、下記のようにすることが好ましい。すなわち、蓋部の両端部に、その蓋面に対して所定角度で屈曲された2つの屈曲部を予め形成しておく。この場合、蓋部の幅は開口部の開口幅よりも予め狭く形成される。蓋部の両端部の変形工程では、蓋面に対する2つの屈曲部の屈曲角度を小さくさせて、蓋部の最大幅を前記開口部の開口幅よりも大きくすることができる。
【0021】
本発明の他の態様に係る製造方法では、記蓋部の両端部が変形前の状態への復帰を規制する補強部を、蓋部に形成する工程をさらに有することが好ましい。この工程は、蓋部の蓋面と2つのストッパ部との境界を含む領域に、くさび状の補強部をそれぞれ形成して行うことができる。この補強部は、外殻樹脂体に挿入される前に蓋部に形成しておいてもよいが、最終工程にて補強部を形成するとさらに良い。この場合、挿入治具に形成されている押圧部を用いて、蓋部に補強部を形成することもできる。
【0022】
本発明の他の態様に係る製造方法では、外殻絶縁体に形成された観察窓を介して、2つのストッパ部が2つの凹所内に配置されていることを検査する工程をさらに有することが好ましい。
【0023】
本発明のさらに他の態様は、開口部を有する外殻絶縁体に、中心導体及びアースシールド体を含む同軸コネクタ本体を挿入するための挿入治具に関する。この治具は、アースシールド体の蓋部の両端部を押圧して、蓋部の両端部を変形させる押圧面が形成された第1の押圧部を有することができる。この治具はさらに、第1の押圧部の両側に第2の押圧部を有することができる。この第2の押圧部は、蓋部の両端部が変形前の状態に復帰することを規制する補強部を、蓋部の両端部に形成する。この第2の押圧部は、押圧面よりも後退または突出した位置に形成することができる。蓋部の両端部を変形させた後に、あるいは蓋部の両端部を変形させる前に、補強部を形成できるからである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を基板取付用同軸コネクタに適用した実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0025】
図1は、本実施形態に係る同軸コネクタの斜視図である。図1において、この同軸コネクタ10は、例えばポリオキシメチレン等の樹脂にてモールド成形されたモールドブロック(外郭樹脂体)20と、このモールドブロック20に挿入されて保持される同軸コネクタ本体30とを有する。この同軸コネクタ10は、例えば図2に示すようにして、回路基板1に搭載されて使用されるものである。
【0026】
モールドブロック20は、図1及び図2に示すように円筒部21と角形部22とを有する。この円筒部21及び角形部22には、基板1に平行な方向の両端にて開口する第1の開口部23(図1及び図2参照)及び第2の開口部24(図1参照)と、角形部22にて基板1に面する位置に開口する第3の開口部25(図1参照)とを有する。これら第1、第2及び第3の開口部23,24,25は互いに連通している。
【0027】
第2の開口部24より挿入されてモールドブロック20に支持される同軸コネクタ本体30は、第1及び前記第3の開口部23,25に臨む両端にそれぞれ接続用中心端子32,33を有するアングル型(L字型)の中心導体31を有する。また、この中心導体31を包囲するアングル型の絶縁体40が設けられている。さらに、この絶縁体40を包囲して、中心導体31をシールドするアースシールド体50が設けられている(図3参照)。
【0028】
アースシールド体50は、図2に示すように、モールドブロック20の第1の開口部23に臨んで、接続用中心端子32と同心の接続用筒部(接続用アース端子)51を有する。また、アースシールド体50は、図1に示すように、モールドブロック20の第3の開口部25に臨んで、基板接続用中心端子32の周囲に配置される4本の基板接続用アース端子52を有する。
【0029】
アースシールド体50は、図3に示すように、例えばリン青銅などの金属プレートをプレス加工することで形成されている。一端に接続用筒部51が形成された筒体部53の他端には、4本のうちの2本の基板接続用アース端子52,52と、ヒンジ54が形成されている。このヒンジ54と一体で、蓋部55及び他の2本の基板接続用アース端子52,52が形成されている。
【0030】
図3に示す蓋部55を、ヒンジ54を介して図3に示す状態から90°開いた初期状態にて、アングル型の中心導体31及び絶縁体40をアースシールド体50の筒体部53に挿入可能である。その後、ヒンジ54を介して蓋部55を折り曲げると、図3に示すようにアースシールド体50をモールドブロック20に挿入する時の中間形態が形成される。
【0031】
なお、この蓋部55は、図1に示すように第2の開口部24に配置され、中心導体31より輻射されるノイズが第2の開口部24を介して外部に放射されることを防止するために設けられている。
【0032】
この挿入時の中間形態では、アースシールド体50の蓋部55の両端部には、後に変形可能な例えば屈曲部56,56が形成されている。
【0033】
次に、同軸コネクタ10の製造方法を説明しながら、モールドブロック20及びアースシールド体50の細部の構造について説明する。
【0034】
図4〜図6は、モールドブロック20にコネクタ本体30を挿入して保持する製造工程を示している。図7(A)(B)は、モールドブロック20の角形部22の上面図及び背面図である。なお、図4〜図6では、4つの接続用アース端子56のうちの上側の2本は、破断線によってその図示を省略してある。
【0035】
図4に示す第1工程は、コネクタ本体30をモールドブロック20の第2の開口部24側より挿入する第1工程を示している。図4に示す同軸コネクタ本体10の屈曲部56,56の屈曲角度θは例えば45°程度であり、その幅がW1となっている。
【0036】
図4において、モールドブロック20の第1の開口部23は、雄コネクタ(図示せず)の外径よりも大きい内径の雄コネクタ受け孔23Aを有する。この雄コネクタ受け孔23Aに連通して、モールドブロック20には、アースシールド体50の筒体部53の外径よりわずかに大きい内径の貫通孔26が設けられている(図4及び図7(A)参照)。
【0037】
モールドブロック20の第2の開口部24の開口端には、アースシールド体50の蓋部55の変形前の幅W1よりも広い開口幅(第1開口幅)W2を有する第1開口24Aが形成されている。この第1開口24Aよりも挿入方向A側にシフトした位置に、アースシールド体50の蓋部55の変形前の幅W1よりも狭い開口幅(第2開口幅)W3を有する第2開口24Bが形成されている。
【0038】
さらに、この第1,第2開口24A,24Bを形成する対向側壁22A,22Bは、第1,第2の開口24A,24Bの間で切り欠かれ、各側壁22A,22Bに凹所22Cがそれぞれ形成されている。この2つの凹所22C,22C間の内寸幅W4と、上述した各幅W1〜W3との関係は、W3<W1<W2<W4となっている。
【0039】
また、対向側壁22A,22Bの各々には、蓋部55の下面と対面する第1のストッパ面22Dが形成されている。この第1のストッパ面22Dは、凹所22Cの下面と共用されている。また、各凹所22Cには、第1のストッパ面22Dと対向する第2のストッパ面22Eが形成されている。
【0040】
このような構成を有するモールドブロック20に対して、コネクタ本体30を第2の開口部24側より挿入方向Aに沿って挿入させる(図4参照)。
【0041】
挿入工程の終了直前にて、図5に示すように、アースシールド体50の蓋部55の両端部が、2つの凹所22C,22Cと対向して配置される。換言すれば、蓋部55の両端の屈曲部56,56が2つの凹所22C,22Cと対向して配置されると共に、蓋部55が第1のストッパ面22Dと対面する。図5に示す状態では、同軸コネクタ本体30はさらにわずかな距離だけ矢印A方向に挿入移動可能であるが、蓋部55の屈曲部56,56の移動は、第1のストッパ面22Dにより規制される。
【0042】
なお、図4に示す状態から図5に示す状態に移行させるのに、加圧力はほとんど要しないし、樹脂の削れ屑も発生しない。
【0043】
その後、図6の最終工程が実施される。この最終工程では、蓋部55を挿入方向Aに加圧して、同軸コネクタ本体30を所定の挿入位置まで設定する。このとき、蓋部55の両端に図6にて下向きの加圧力が作用する一方で、蓋部55の両端部の移動は第1のストッパ面22Dとの接触によって規制される。この結果、図6に示すように、蓋部55の両端の屈曲部56,56は、その屈曲角度が浅くなるように変形する。この変形後の蓋部55の両端部を、ストッパ部56A,56Aと称する。これらストッパ部56A,56Aは、図6に示すように、2つの凹所22C,22Cに入り込んでいる。この結果、図1に示す同軸コネクタ10が製造される。
d 図6に示すように、ストッパ部56A,56Aは、凹所22C,22Cの上下のストッパ面22D,22Eに挟まれている。このため、コネクタ本体30は、図6の矢印A方向にて位置決めされて、モールドブロック10に保持される。
【0044】
この矢印A方向とは、本実施の形態の同軸コネクタ10に着脱される雄コネクタ(図示せず)の挿脱方向であり、雄コネクタの結合時に作用する負荷を、ストッパ部56A,56Aにて受け止めることができる。
【0045】
本実施の形態では、モールドブロック20に、変形の後のストッパ部56A,56Aを観察できる観察用窓を設けることが好ましい。例えば、図7(B)に示すように、第3の開口部25と対向する背壁22Fに開口観察用窓22Gを設けることができる。この窓22Gは、2つの凹所22C,22Cと第2の開口部24とに連通している。
【0046】
このため、2つのストッパ部56A,56Aが2つの凹所22C,22Cに入り込んでいるか否かを、観察窓22Gを介して観察できる。もし、2つの凹所22C,22Cに2つのストッパ部56A,56Aの少なくとも一方が存在していなければ、その同軸コネクタ10を不良品とし、良品と容易に区分けすることができる。
【0047】
本実施の形態では、凹所22C,22Cに入り込んだストッパ部56A,56Aが、変形前の状態へ復帰することを規制する補強部を設けて、保持力を高めることができる。このために、図8に示すように、蓋部55の両側に、例えば、一つの補強部57と、2つの補強部58を形成することができる。この補強部57,58は、例えば図8の表面から裏面に向けて窪む凹リブまたは表面より突出する凸リブとすることができる。この補強部57,58は、図8に示すように、蓋部55の平坦な蓋面55Aと、ストッパ部56A,56Aとの境界を含む領域に形成すると良い。ストッパ部56A,56Aが変形前の状態に復帰することを、リブ効果によって効果的に防止できるからである。
【0048】
補強部57,58は、モールドブロック20に挿入される前に、アースシールド体50の蓋部55に予め形成しても良いが、図6に示す最終工程にて形成することもできる。本実施の形態では、補強部58を例えば凸リブとしてアースシールド体50の蓋部55に予め形成しておき、補強部57を図6に示す最終工程にて凹リブとして形成している。なお、蓋部55には、その蓋面の平面度を維持する補強リブ59を設けることもできる。
【0049】
図6に示す最終工程にて2つの補強部57,57を形成するために用いる挿入時具の一例について、図9を参照して説明する。図9に示す冶具60は、図6に示す最終工程の他、図4から図5に至る挿入の初期工程にも用いることができる。
【0050】
この冶具60は、アースシールド体50の蓋部55を押圧し、その両端部を変形させてストッパ部56,56を形成するための押圧面61Aが形成された第1の押圧部61を有する。この第1の押圧部61の両側には、補強部57,57をここで、第2の押圧部62に設けられたくさび状の先端部62Aは、第1の押圧部61の押圧面61Aよりも、図9において寸法Hだけ後退した位置に形成されることが好ましい。
【0051】
このような冶具60を用いて、図6に示す最終工程を実施すると、まず第1の押圧部61の押圧面61Aにより蓋部55が押圧されて、その両端の屈曲部56,56が変形され、ストッパ部56A,56Aを形成することができる。次に、第2の押圧部62により、補強部57,57を蓋部55に形成することができる。
【0052】
冶具60に代えて、図10に示す冶具70を用いても良い。この冶具70は、第1の押圧部71の押圧面71Aよりも、寸法Hだけ突出する第2の押圧部72を有する。この冶具70を用いると、先ず、第2の押圧部72により、補強部57,57を蓋部55に形成することができる。次に、第1の押圧部71の押圧面71Aにより蓋部55が押圧されて、その両端の屈曲部56,56が変形され、ストッパ部56A,56Aを形成することができる。
【0053】
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る同軸コネクタの概略斜視図である。
【図2】図1に示す同軸コネクタを基板に取り付けた状態を示す正面図である。
【図3】図1に示す同軸コネクタに備えられるコネクタ本体の一部品であるアースシールド体の概略斜視図である。
【図4】図1に示す同軸コネクタの製造方法の第1工程を示す図である。
【図5】図1に示す同軸コネクタの製造方法の第2工程を示す図である。
【図6】図1に示す同軸コネクタの製造方法の第3工程を示す図である。
【図7】(A)(B)は、図1に示す同軸コネクタに備えられるモールドブロックの上面図及び背面図である。
【図8】アースシールド体の蓋部に補強部が形成された本発明の他の実施形態を示す上面図である。
【図9】図8に示す補強部を、図6に示す第3工程にて同時に形成するための挿入治具の概略斜視図である。
【図10】図9に示す挿入時具とは異なる他の挿入時具の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 基板
10 同軸コネクタ
20 モールドブロック(外殻樹脂体)
21 円筒部
22 角形部
22A,22B 対向側壁
22C 凹所
22D 第1のストッパ面
22E 第2のストッパ面
22F 背面
22G 観察用窓
23 第1の開口部
23A 雄コネクタ受け孔
24 第2の開口部
24A 第1開口
24B 第2開口
25 第3の開口部
26 貫通孔
30 同軸コネクタ本体
31 中心導体
32 接続用中心端子
33 基板接続用中心端子
40 絶縁体
50 アースシールド体
51 接続用アース端子
52 基板接続用アース端子
53 筒体部
54 ヒンジ
55 蓋部
55A 蓋面
56 屈曲部
56A ストッパ部
57 補強部(凹リブ)
58 補強部(凸リブ)
60,70 挿入治具
61,71 第1の押圧部
61A,71A 押圧面
62,72 第2の押圧部
62A くさび状の先端部

Claims (10)

  1. 基板に平行な方向の両端にて開口する第1、第2の開口部と、前記第2の開口部側にて前記基板に面する第3の開口部とを有し、前記第1、第2及び第3の開口部が互いに連通している外殻絶縁体と、
    前記第2の開口部より挿入されて前記外殻絶縁体に支持される同軸コネクタ本体と、
    を有し、
    前記同軸コネクタ本体は、
    前記第1及び前記第3の開口部に臨む両端にそれぞれ接続用中心端子を有するアングル型の中心導体と、
    前記中心導体を包囲するアングル型の絶縁体と、
    前記第1及び前記第3の開口部に臨む両端にそれぞれ接続用アース端子を有し、前記絶縁体を包囲して前記中心導体をシールドするアースシールド体と、
    を有し、
    前記アースシールド体は、前記第2の開口部に臨んで配置され、前記第2の開口部を介するノイズ輻射を防止する蓋部を有し、
    前記外殻絶縁体は、前記第2の開口部を形成する対向側壁と、前記対向側壁の対向面にそれぞれ形成されて前記第2の開口幅を局所的に広げる2つの凹所とを有し、
    前記対向側壁間には、
    前記第2の開口部の開口端側に設けられ、変形前の前記蓋部の幅よりも広い第1開口幅を有する第1開口と、
    前記2つの凹所を挟んで前記第1開口の反対側にて、前記変形前の蓋部の幅よりも狭い第2開口幅を有する第2開口と、
    とが設けられ、
    前記対向側壁の各々には、前記蓋部の両端部と対面する2つのストッパ面を有し、
    前記蓋部の両端部が変形されて、前記2つの凹所内に入り込む2つのストッパ部として機能し、
    前記2つのストッパ部には、前記蓋部が変形される際に、変形前の状態への復帰を規制する補強部がそれぞれ形成されていることを特徴とする同軸コネクタ。
  2. 請求項において、
    前記外殻絶縁体は、前記2つのストッパ部を観察できる観察用窓を有することを特徴とする同軸コネクタ。
  3. 請求項において、
    前記観察用窓は、前記第3の開口部と対向する背壁に開口されて、前記2つの凹所と連通していることを特徴とする同軸コネクタ。
  4. 開口部を有する外殻絶縁体に、中心導体及びアースシールド体を含む同軸コネクタ本体を挿入する工程と、
    前記挿入工程の終了直前で、前記外殻絶縁体に設けられた、前記開口部の開口幅を局所的に広げる2つの凹所に、前記アースシールド体に設けられた蓋部を対向して配置する工程と、
    治具を用いて前記蓋部の両端部を押圧して変形させて、前記2つの凹所に入り込む2つのストッパ部を形成する工程と、
    前記治具を用いて前記蓋部の両端部を変形させる際に、前記治具を用いて、前記蓋部の両端部が変形前の状態への復帰を規制する補強部を、前記蓋部に形成する工程と、
    を有することを特徴とする同軸コネクタの製造方法。
  5. 請求項において、
    前記挿入工程の終了直前では、前記蓋部の両端部を2つのストッパ面と対面させる工程を有し、
    前記蓋部の変形工程は、前記蓋部の両端部を前記2つのストッパ面に接触させた状態で、前記蓋部の両端部を変形させる工程を含むことを特徴とする同軸コネクタの製造方法。
  6. 請求項またはにおいて、
    前記蓋部の両端部には、その蓋面に対して所定角度で屈曲された2つの屈曲部が予め形成されていて、前記蓋部の幅は前記開口部の開口幅よりも予め狭く形成され、
    前記蓋部の両端部の変形により、前記蓋面に対する前記2つの屈曲部の屈曲角度を小さくさせて、前記蓋部の最大幅を前記開口部の開口幅よりも大きくすることを特徴とする同軸コネクタの製造方法。
  7. 請求項4乃至6のいずれかにおいて、
    前記蓋部の前記蓋面と前記2つのストッパ部との境界を含む領域に、くさび状の前記補強部をそれぞれ形成することを特徴とする同軸コネクタの製造方法。
  8. 請求項4乃至7のいずれにおいて、
    前記外殻絶縁体に形成された観察窓を介して、前記2つのストッパ部が前記2つの凹所内に配置されていることを検査する工程をさらに有することを特徴とする同軸コネクタの製造方法。
  9. 開口部を有する外殻絶縁体に、中心導体及びアースシールド体を含む同軸コネクタ本体を挿入するための挿入治具であって、
    前記アースシールド体の蓋部の両端部を押圧して、前記蓋部の両端部を変形させる押圧面が形成された第1の押圧部と、
    前記第1の押圧部の両側に設けられ、前記蓋部の両端部が変形前の状態に復帰することを規制する補強部を、前記蓋部の両端部にそれぞれ形成する第2の押圧部と、
    を有することを特徴とする挿入治具。
  10. 請求項において、
    前記第2の押圧部は、前記押圧面よりも後退または突出した位置に形成されていることを特徴とする挿入治具。
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