JP3889056B2 - オイル輸出パイプラインのオンライン熱化学的脱ろう法 - Google Patents

オイル輸出パイプラインのオンライン熱化学的脱ろう法 Download PDF

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Description

本発明はオイル輸出パイプライン(pipelines;管路)のオンラインの熱化学的脱ろう法に関する。さらに詳細には、本発明は大規模の、オイル輸出パイプラインのオンラインの熱化学的脱ろう法に関するものであり、それは脱ろう処理の間に、産出された油の放出に代わるいかなる手段を与えるものではなく、あるいは、それを欠いている方法である。本発明の脱ろう方法は溶媒(産出されたまたは輸出された石油である)の存在下で窒素発生システム(Nitrogen Generating System,ポルトガル語の表現の、″Sistema Gerador de Nitrogenio″より略して、SGN)の助けにより達成される。油の生産は脱ろう処理の間に中断されない。
海底管路において輸出される石油の物理的−化学的特性に関係して、周知のパラフィン析出/パラフィン化現象が起こり、その結果として起こる投入量の損失およびコスト増加を伴う。パラフィン析出現象は基本的には全管路を通して有機化合物からのパラフィンの漸進的な析出を含む。従って、3重量%より高いパラフィン含量を有する産出油はいろいろな流動条件および海底フロースキームの特性に接したときパラフィン析出の高い可能性を示す。
析出の過程は、海底の温度に、全海底管路を通して油と海水との間につけられた温度傾斜に、油とガスの流速に、剪断力分散に、およびより低い程度に重力分離におよびブラウン運動に、密接に関係する。パラフィン結晶の発生は、「油が以前の熱処理におよび等圧条件下の制御された冷却速度に接するとき常に、油中の固層の発生が開始される最高の温度」として定義される、WAT(ろう出現温度、Wax Appearance Temperature)と結び付けて考えられる。
米国特許第4755230号明細書は熱および窒素を発生する反応を炭化水素輸送管路の脱ろうのために応用することを教示しており、その際熱および窒素を発生する反応の活性化剤として水中油乳濁液(oil-in-water emulsion)と塩化水素の助けを借りている。この方法はさらにパラフィン類の冷却後に管内で再沈殿することを避けるためパラフィン類の曇り点をできるだけ低く保つために結晶性調節剤の使用を必要とする。その方法の使用は、管路のパラフィン含有部分が管路の他の部分から隔離されることを必要とする。この方法が実施されるやり方は、パラフィン析出物が管路内で簡単に置き換えられ、しかも効果的に排出されない状況を生み出すことができる。また、処理液がポンプ送りされる方向は管路の一端に栓を造らせることがあり得るので、その結果管路の破損が過剰の圧力のために起こることがあり得る。
出願人の英国特許第2276218号(参考としてここに挿入されている)は、直径4インチ(10.16cm)および長さ10kmまでの管路の脱ろうを、酢酸を遅効活性化剤として使用する窒素発生システム/乳濁液の助けにより行う方法に関する。窒素および熱を発生する塩類の溶液は一つのプロセスシップ(process ship)内で調製され、そしてそれぞれの塩溶液は別々の容器内で調製される。
出願人の1996年10月31日出願の米国特許出願番号第08/742126号(参考としてここに挿入されている)は50,000メートルまでの長さおよび12インチ(30.48cm)までの管路を窒素発生システムを用いて脱ろうする方法に関するものであり、その場合窒素および熱を発生する反応の遅効活性化剤(delayed-action activator)はコントロールされた水素化分解性のポリ無水アジピン酸である。米国特許出願番号第08/742126号に教示された方法において窒素塩の溶液は採油プラットフォーム(production platform)上の単一の容器内で調製される。その塩を含む溶液はNaOHの添加により安定化され有機溶媒により乳化される。遅効活性化剤は窒素塩の乳濁液に流入して添加される。その有機溶媒は、例えば、灯油である。その方法の必要条件は管路内に収容されている油の全量を空にするかさもなければ置換することから成る。処理液はそのとき管路中に、掘削装置(rig)、該プラットフォーム自身からまたは補助管路を通してポンプで送りこまれる。前記の液は窒素塩の間の化学反応の進行のためおよび析出物の流動化のために要求される期間の間、パラフィン析出物の上に作用することを許される。消費された液および乳化パラフィンが回収されてから油井の生産は再開される。
それ故、従来の技術の方法は英国特許第2276218号におけるような費用の高くつくシップ活動(ship services)かまたは米国特許出願番号第08/742126号におけるような油生産の中断を必要とするが、これはその方法の経済性に重大な短所を表す。さらに、これらの方法は脱ろう処理の間産出油の放出の他にとり得る道のない石油(オイル,油;oil)輸出管路に適用されることができない。
従って、管路の脱ろう技術において大規模の石油輸出管路の脱ろうのために窒素発生システムを用いる熱化学的方法の必要が存在し、その場合窒素および熱を発生する塩類の溶液が産出したばかりの油(as-produced oil)と混合されることができる。これは石油生産の中断並びに溶媒として高価な石油留分の必要を避けることになり、それは大きな節約を表す。本発明の方法はこの要求を満足させると信じられる。
大まかに言って、本発明は炭化水素輸出管路からオンライン方式でろうまたはパラフィン析出物を窒素発生システムの助けをかりて取り除くことを企てる熱化学的方法に関するものであり、前記のシステムにおいては、熱化学効果が、パラフィン析出物と溶媒として使用される石油との接触および窒素反応物(reactants)により化学的に発生される窒素との接触を通じて、生じる。
窒素発生システムの助けによる石油輸出管路の脱ろうのためのオンラインの熱化学的方法は次の工程を含む。すなわち、
a) 管路を通って流れる油の試料を採取して油のWAT(ろう出現温度、Wax Appearance Temperature)を測定して、管路中でその油がパラフィンを析出する傾向を評価し、そして管路中のパラフィン塊の位置を確認する、
b) 管路中に存在するパラフィン塊を流動化するために必要な油の量を決定することにより脱ろう方法を設計する、および
c) 熱および窒素ガスを発生する塩の溶液、油および遅効活性化剤を含む処理液であり、油が生産されている間に管路の脱ろうを達成するための十分な量を含む該処理液を、管路を通して連続的にポンプ送りする工程。
工程c)の前に脱ろうの小規模試験(pilot test)が場合により脱ろうを達成するために必要な塩溶液と活性化剤の量を決定するために行われる。
ポンプ送りの終了後、終端(terminal)で処理の結果生じる廃液、濃パラフィン油および使用済水溶液を流体の形で採集する。
大規模の、石油輸出管路を窒素発生システムSGNを用いて脱ろうするための熱化学的方法である本発明において、熱および窒素ガスを発生する塩の溶液は生産を中断することなく油が製造される間に混入される。従って本発明の方法はオンライン脱ろう方法であり、出願人をしてそれを「SGN/オンライン」と呼ばせるものである。窒素塩類の間の反応の活性化は酢酸または前もって乳化された酢酸の添加により達成されることができよう。
従って、本発明は、窒素発生システムを用いて石油輸出管路の脱ろうのためのオンラインの熱化学的方法を提供するものであり、その場合管路内に析出するパラフィンのための溶媒は生産されているまたは輸出(輸送)されている石油である。
本発明はまた大規模の石油輸出管路を脱ろうするためのオンフローの熱化学的方法を提供するものであり、その方法は石油生産を中断することなくまたパラフィン溶媒として石油留分の添加を必要としないで達成されるので、大きく費用を節約する。
【図面の簡単な説明】
グラフ(I)は溶媒/パラフィン混合物の状態図であり、前記混合物においてパラフィン溶媒は従来の技術におけるような航空灯油であるかまたは本発明の石油ブレンドである。本発明の内容においてパラフィン溶媒として使用される油は、いろいろな油井、例えば三つ以上の油井、からの石油のブレンドまたは物理的混合物であるから、石油ブレンドと称する。グラフ(I)は、前記混合物中のパラフィンの融点は灯油が溶媒として使用される場合より若干低く、そしてパラフィン溶媒としての石油ブレンドの若干低い効率を示すけれども、産出された石油を溶媒として使用することになお大きな経済的利益があることを示している。
発明の開示
本発明の明細書および請求の範囲の全体を通して、脱ろう液または処理液とは、窒素ガスおよび熱を発生する窒素塩、例えば、亜硝酸ナトリウムと塩化アンモニウム、または硫酸ナトリウムと塩化アンモニウム、の溶液から得られる液のことであり、その窒素と熱を発生する反応は酢酸のような遅効活性化剤により誘発される。
本発明による窒素発生システムの助けによる熱化学的方法は、石油輸出管路内のパラフィン析出物を効果的に流動化するために溶解力、攪拌および熱の諸効果を組み合わせている。既に述べたように、本発明の方法は特に処理の間石油生産を実施することを許さない石油輸出管路に向けられている。
本発明は大規模の、土に埋められていないか土に埋められたまたは海底の石油輸出管路の脱ろうに向けられており、前記の管路は石油またはその留分を、しばしば低温、例えば10℃以下の温度、で運ぶものである。その方法において使用される窒素ガスおよび熱は遅効活性化剤の存在で窒素塩類の間の反応により生産される。例えば、窒素ガスおよび熱の発生はそれらの塩類の水溶液中に存在する亜硝酸およびアンモニウムイオンの間の反応から生ずる。処理液中に使用される溶媒は生産されているまたは送り出されている石油自身である。
窒素および熱を発生する水溶液は次の成分を含む。すなわち、a)その原子に少なくとも一つの水素原子が付いている少なくとも一つの窒素原子を含む化合物であり、この化合物は酸の水溶液中で速やかにかつ発熱して酸化されることができ、かくして熱、窒素ガスおよび液体であるかまたは溶液であるが、管路に対して実質的に不活性である副産物を生成する化合物、b) a)の化合物を酸化することができる少なくとも一種の酸化剤、およびc)溶液のpHを約7.0〜7.5の水準に維持することができる緩衝系。
本発明において有用なa)とb)の組み合わせの特に好ましい例は、塩化アンモニウムと亜硝酸ナトリウム(″C+N溶液″)および硫酸アンモニウムと亜硝酸ナトリウム(″C+S溶液″)を含む。ある好ましい実施態様において、有機溶媒(本発明の方法においては生産されている油である)が前記の塩溶液に添加される。窒素塩類の水溶液はそれらの塩それぞれにおいて4.5モルまでのモル濃度で使用される。
本発明による石油輸出管路を処理する着想は、パラフィン析出物の不可逆的流動化、その流体の増加する温度の同時作用から生じる流動化、その流れの間の内部乱流、並びにこの工程の溶媒として使用される石油へのパラフィン析出物の付加に基づいている。
本発明において使用されるとき、「流路」(″flowline″)または「産出管路」(″production line″)は、油井からプラットフォームへ石油を輸送する管路を意味する。また語句「オイル輸出パイプライン(石油輸送管路)」(″oil export pipeline″)は既に産出され、処理されそしてプラットフォーム分離器において分離されてから基地または油槽船へとむけられている油を輸送する管路を意味する。一般に、石油輸出(輸送)管路の直径は産出管路のそれよりも大きく、例えば、石油輸送管路の8インチ(20.32cm)に対して産出管路の4インチ(10.16cm)である。
本明細書において、溶媒として使用される石油は典型的には数カ所の油井において、例えば、三つの油井において、採集された石油のブレンドである。このブレンドはプラットフォーム分離器においてガスと地層水より分離されてから石油輸送管路を通して送り出される。
また、本明細書において、語句「産出油中に乳化された窒素塩類の溶液」は窒素塩類の溶液に添加された乳化剤が存在することを意味しない。実際には、それは石油中に窒素および熱を発生する塩類を自然に乳化させる窒素ガスにより造りだされる乱流である(不安定な乳濁液)。
本発明の熱化学的方法において使用される処理液は、実質的に、産出油中の流れに乳化された、塩化アンモニウムと亜硝酸ナトリウムまたは硫酸アンモニウムと亜硝酸ナトリウムである窒素塩類の溶液であり、前記産出油はプラットフォームの油−水分離器の出口温度に加熱されている。既に英国特許第2276218号および米国特許出願番号第08/742126号に記載されているように、そして参考としてここに挿入されているように、産出油中の流れに乳化された窒素塩類の溶液は、脱ろう処理のために要求されるように、窒素ガスと熱の生成を最適化する濃度に調製される。一般にその溶液はそれぞれの窒素塩につき4.5モル濃度までである。単一の容器が窒素塩溶液を調製するために使用される。溶液を安定に保つために、pHは、NaOH溶液の添加をコントロールすることにより、7.0と7.5の間に維持される。
さらに、本発明は「遅効活性化」(DELAYED-ACTION ACTIVATION)の着想を利用するものであり、窒素塩それ自体は反応して望みの量の窒素と熱を発生しないので、これはある活性化剤を必要とするという事実に基づく。しかし、この活性化は即時のまたは瞬間的のものであってはならない、何故ならば塩類の間に反応のない期間の必要があるからであり、その期間は処理液の必要量のポンプ送り期間に相当する、ということが指摘されなければならない。要求される遅延の長さに従って、遅効活性化剤は濃縮された酢酸(100%の)または前もって乳化された濃縮酢酸(例えば、油中水乳濁液が酢酸、水および脂肪族炭化水素、例えば、ペンタン、ヘキサン、またはディーゼル油のような石油留分、および乳化剤または界面活性剤を主成分として調製される)のいずれかであることができる。
熱および窒素を発生する反応のための遅効活性化剤は米国特許出願番号第08/742126号に教示されているようなもの、即ち、抑制された水素化分解性のポリ酸無水物(それは溶液として使用されるべきである)であることができる。英国特許第2276218号に記載のような、慣用の酢酸が使用されることができる。米国特許第5,183,581号明細書に記載のように、乳化された酸類もまた使用されることができる。
本発明の一実施態様において、反応は処理液の全容積に基づき0.15〜0.50容積%の量に使用される濃縮酢酸により活性化されることができる。
他の一つの実施態様において、処理液の全容積に基づき0.75〜1.25容積%の量に酢酸/水/脂肪族炭化水素より調製された、油中水乳濁液(water-in-oil emulsion)が使用されることができる。
この実施態様によれば、活性化剤は濃縮された酢酸(100%の)の脂肪族炭化水素の存在下での水中の溶液であり、それは界面活性剤の存在で油中水乳濁液を形成する。脂肪族炭化水素は典型的にはC5-C7直鎖炭化水素、例えば、n-ペンタン、n-ヘキサン、またはn-ヘプタン、またはディーゼル油のような石油留分、である。活性化剤の活性成分は酢酸である。乳濁液の内部または水性相は1:1容積比の水と酢酸より作り上げられる。外部相または油相は、例えば、ディーゼル油であることができる。内部相と外部相の相対的な量は、もし外部相の必要な安定度が完全に保たれることができるならば、広い範囲内で変わることができる。従って、外部相の量の下限は25容積部であり、残りの75容積部は37.5部の水と37.5部の濃縮酢酸である。上限において、外部相は75容積部を含むことができるが、内部相は12.5部の水と12.5部の濃縮酢酸を含むであろう。活性化剤として使用されるために好ましい容積量は20部の水/20部の酢酸/60部のデイーゼル油に加えて界面活性剤である。
使用されるべき活性化剤の量は乳濁液中に存在する活性成分、即ち、酢酸、の量の関数である。例えば、もし活性化する乳濁液が含む酢酸の量が少なければ少ないほど、一層高い値の容積量が一定の活性化をもたらすために使用されねばならない。従って、処理液の全容積量の1容積%で使用される20部の水/20部の酢酸/60部のディーゼル油のような乳濁液はその乳濁液中の0.2%の活性物に相当して、窒素塩類の間の反応を18分間遅らせる(下の表4を参照されたい)。
もし活性物質の活性化する乳濁液中に存在する量が少なければ少ないほど、一層高い値の容積量の活性化剤が処理液に添加されるべきであり、そして乳濁液の増強された安定性によりもたらされる一層長い遅延時間を生むのである(下の表4の試験番号4を参照されたい)。
親油性の界面活性剤は望みの炭化水素中の水性酢酸の油中水乳濁液を提供することができよう。本発明において有用な親油性界面活性剤の中で、ソルビタンエステルのような脂肪族に基づく界面活性剤が使用されることができ、かつ広く利用できる。
遅効活性化剤乳濁液の乳化剤として使用される界面活性剤は、活性化剤乳濁液の容積量に基づき0.5〜1.5パーセントの間の容積量で存在する。
使用されるべき処理液の量は一般に、除去されるべきパラフィンの含量と特徴を考慮する最初の数値シミュレーションに基づいて定められる。このシミュレーションは管内の油の流れの温度検層(thermal log)を生み出す。温度検層はパラフィン化現象の難度を評価する。
さらなる数値シミュレーションは脱ろう処理の間の流体の熱力学的挙動を考察する。
本発明の方法に導いた研究の第一段階は、プラットフォームの油−ガス分離器の出口のそれに近い温度に予め加熱された油の存在で、窒素発生システム(SGN)を構成する反応物、即ち例えば、塩化アンモニウムと亜硝酸ナトリウム、の飽和溶液(溶液C+N)の熱的および動力学−化学的挙動を測定することであった。窒素塩類間の反応のためにより長い遅延へ導く実施態様において、使用されるべき遅延活性化剤は親油性の界面活性剤の存在で水/ディーゼル油中に乳濁液にされた酢酸である。
硫酸アンモニウムは、反応の動力学にいかなる障害もなく、塩化アンモニウムの代わりに有利に使用されることができ、そしてこの硫酸塩は非常に安価でありかつ広く利用できることが判った。
概論すれば、本発明の大規模の石油輸送管路のためのオンラインの脱ろう方法は次の一連の工程から成る。すなわち、
−産出されている油を採取してから、DSC(示差走査熱量測定法、Differential Scanning Calorimetery)によりWAT(ろう出現温度)を測定して、次に管路中の油のパラフィンを析出する現象および管路内のその配置を確認するための数値シミュレーションを行う、
−パラフィンを流動化するために必要であるパラフィンに対する油の最適比率を定めるためにパラフィンのための溶媒としての産出油の有効性を試験する、
−数値シミュレーションにより、パラフィン析出現象の間の流体の熱力学的挙動に基づく脱パラフィン処理法を仕立てる、
−プラットフォーム実験室で熱および窒素ガスを発生する塩類の溶液に基づく反応動力学試験を行う、
−プラットフォームから、a)窒素塩類の溶液から成る処理液、例えば、C+NまたはS+N、b)分離器からの油およびc)遅効活性化剤、を前もって定められた量に従ってポンプ送りする、
−パラフィンを多く含んだ油および廃液を油槽船または基地の中に受け入れる工程。
残留窒素は大気中に放出されることになるが、一方塩類水溶液からの水はそれに応じて捨てられることになる。
WATとパラフィン析出温度の間の関係を考慮して、パラフィン析出現象の開始が起こるのはWATより下の温度であることから本研究はWATが測定されることを必要とする。説明のための例として、プラットフォーム分離器においてガスから分離の後に基地へ送り出されることになるいろいろな油井からの油のならびにこれらの油のブレンドのWATが動粘性率のデータに基づいて測定されている。下の表1はそれらのデータを載せている。
Figure 0003889056
この表はまた管路内の油の温度が高まるに従って、油の動粘性率が低下することも示している。
いろいろな油井により示されたパラフィン化(paraffination)への傾向に関して、油井1からプラットフォームへの石油輸出管路は余り長くないので、低いWATにもかかわらずパラフィン化がないことが判った。しかし、油井2および3から油を輸送する管路には、屈曲性管路の2キロメートル目からずっと強いパラフィン化傾向がある。これらの油井の海底の流れ機構(flowscheme)は、油がそれぞれ相当するWAT以下に冷却されるであろうことを意味する。第一の分離器内の油の処理の後に得られたブレンドのWAT(15.1℃)に僅かな増加があり、それは直径8インチ(20.32cm)でモノブイ(monobuoy)までの長さ21kmの管路を通して輸送されると少しずつの投入量の損失およびその結果として起こる毎日2400〜2000立方メートルの流通能力(flowability)の損失を示す。これは最初に設計された能力の約80%、または20%の損失、を表す。
時おり、分離器の加熱効率の低下があるので、油の出口温度は75℃より55℃に低下する。結果としてその油は一層粘性になり、油の流通能力は再び減少する。例えば、毎日1700立方メートルほどの数値に減少し、これは最初の一日当たりの流量の70%を表す。従ってWATに相当する温度は出口温度と油の流量の低下の結果として予想されることができる。かくして管路内の増加するパラフィン生成は、主としてプラットフォームに近く位置する部分で、予期されるべきである。
検討中の油井1、2および3のそれぞれの油の化学的特性評価は3〜5重量%のパラフィン含量および0.6〜2.1重量%のアスファルテンを示した。それは、これらの油が流れの諸条件におよび海底の流れ機構の諸特性に遭遇するとき、高い有機物析出の潜在力を意味する。
下の表2は油井1、2および3の油の物理的−化学的特性についての試験結果を記載している。
Figure 0003889056
次に、管路を通して送り出されている石油のブレンドまたは物理的混合物が本発明の方法SGN/オンラインにおいてパラフィンの溶媒として使用されることができるかどうかを確かめることが必要であった。その石油ブレンドと混合されたときパラフィンの融点は、パラフィンが灯油、例えば、航空灯油、と混合されたとき観察されるものと同様に低下することが判った。これは下の表3に例示されている。表3の結果はグラフ1に示されている。
この表においてパラフィン(代表的にはC21H44)の融点は、そのパラフィンが溶媒としての灯油または石油ブレンドと混合されたときに測定されている。ゼロの溶媒/パラフィン比について融点は純パラフィンの融点である。溶媒と共に存在するときのパラフィンの融点を定めるためにパラフィンは融解されてから適当な溶媒/パラフィン重量比に混合される。次にその混合物はパラフィンが凝固するまで冷やされる。それからそのパラフィンが融解するまで徐々に加熱することによりパラフィンの融点が測定される。これは多数の溶媒:パラフィン重量比について行われる。石油ブレンドが溶媒として使用される場合、もし典型的な海底の深水温度(10〜15℃)がそのパラフィンの融点を越え、従ってパラフィンを流動化するべきであるならば、少なくとも3:1の溶媒/パラフィン重量比が必要とされるであろう。パラフィンに比較してより少ない溶媒が存在する場合には、典型的な海底温度はパラフィンを融解させるために不十分になるであろう。灯油が溶媒として使用される場合、典型的な海底温度より低いパラフィンの融点を与えるために3:2以上の溶媒:パラフィン比のみが必要とされる。しかし、灯油を溶媒として使用するためにはオフラインの作業を必要とするであろう。管路を通して輸送されている石油をパラフィン用の溶媒として使用することは本発明の脱ろう方法をオンラインで実施することを可能にする。油の流れを中断する必要がない。これは有益である。
これはまた、石油、例えば、ある油田のいろいろな産出井の石油のブレンドは本発明の熱化学的方法において有機溶媒として容易に利用されることができることも意味する。さらに一つの利点は、油が分離器を約75℃の温度で離れるということであり、これはこの方法において用いられるべき追加の熱エネルギーを表している。
Figure 0003889056
下の表4は、本発明のパラフィン溶媒として使用された石油ブレンド中に分散された窒素発生システムの化学反応の動力学のデータを記載している。C+N溶液の量の10〜30容積%の増加は、もしその混合物が断熱に近い条件に保たれかつ酢酸0.2%により活性化されるならば、79℃より100℃までに最高温度の増加を促進することが判った。
Figure 0003889056
表4からのデータは、石油ブレンドを混入した20容量%のC+N溶液を使用すると、91℃より高くない温度が13分間の反応時間で達成され、そして反応収率は90%の範囲内であることを示しており、これらの数値は現地作業に完全に許容し得るものである。
またその代わりに、親油性界面活性剤により安定化された酢酸のディーゼル油中乳濁液が調製されて、有効な遅効活性化剤として使用された。この乳濁液は熱と窒素を発生する反応の開始に対して少しより高度の遅れ(酢酸活性化剤に比較して)を生ぜしめたが、これは管路の流量と圧力の要求条件を満足させるために有用である。例えば、0.75容積%の濃度において前記の酸乳濁液は反応の開始につき25分間の遅れを与えたが、1.0容積%においてはその遅れは18分間であり、窒素(N2)の反応収率は88モル%であった。従って遅効活性化剤として酢酸(希釈されたまたは乳化された)を使用することは本発明の要求条件を満足させる。
表4の動力学的データはまた硫酸アンモニウムの性能は塩化アンモニウムのそれに非常に類似していること、従ってそれは塩化アンモニウムの代わりに用いられることができることも示している。硫酸アンモニウムは非常に安価な塩である。それは石油輸出管路上の試験が行われる場所で製造されることができる。
従って、WAT数値の事前の決定、輸出されるべき油の化学的特性評価、石油/パラフィン混合物の状態図および窒素と熱を発生する塩類の間の化学反応についての動力学的データに基づいて、この場合にCampos Basin, Rio de Janeiro, Brazilにおけるプラットフォームにおいて、いずれか特定の石油輸出管路のための脱ろう作業を設計することができる。
検討中の油田の産出データおよび海底フロースキームが、石油輸出管路の脱ろう作業を設計する段階の間に、下の表5に従って評価された。検討中の油田における産出の著しい減少は、油井2および3における産出管路および主として石油輸出管路におけるろう析出過程に密接な関係にあることが判った。またパラフィン析出現象は分離器出口の油温度の望ましからぬ低下によりさらに加速されることがあり得ることも注目された。
Figure 0003889056
管路内の油を加熱する前提は管路内のパラフィン析出を予防する可能性として考えられた。しかし、管路の延びた長さ、21,000メートル、を考慮すると、これは実現可能でない。他方において、いろいろな初期温度における油の流量の数値シミュレーションはろう生成現象の開始を示す。もし効果があるとすれば、そのような加熱の唯一の作用はモノブイへ向かってパラフィン化の最初の位置の移動であろう。プラットフォームからモノブイへの石油輸送の段階を含む予備熱収支は管路の一公称容積に相当する油全体の熱損失を16×106キロカロリーの程度であると推定することに導く。
管路内の油全体の熱損失についての上記の数値に基づきそして管路内に既に存在するパラフィン析出物の流動化を促進するために熱の最小の余分量を加えると、SGN/オンライン方式による処理液の仮定容積が得られる。この容積は飽和C+N溶液の136m3の程度であり、それは40×106キロカロリーを生むことができる。その結果生ずる熱は93℃程度の管路内の温度上昇をもたらすであろう、そしてそれは油の溶解力効果および窒素ガスの流体力学的効果と共にパラフィン析出物の不可逆的流動化を促進するために十分である。
石油輸出におけるおよび石油輸出管路の処理における熱収支が下記に要約される。
A) 石油輸出における熱損失
熱=680m3×0.878kg/l×0.66kcal/kg℃×(75-14℃)=熱損失=24,036,000kCAL
B) 管路の処理において発生した熱
熱=136m3*×4.5mol/L×75Kcal/L×0.88モル/モル=発生熱=40,392,000Kcal
C) 処理の間の平均温度**
40,932,000-24,036,000=680×0.80×0.878×0.66×(Teq-75)+680×0.20×1.10×1.0(Teq-25)=93℃
* SGN/オンライン方式による管路処理の特徴を考慮して、ある容積のC+N溶液(136m3)が造られた。この容積はリグ(rig)の作業および貯蔵容量に並びに処理されるべき管路部分の熱所要量に適当である考えられた。
** 処理液の平均温度の計算を簡単にすること並びに作業の安全を目的として、SGN/オンライン方式による処理の間の熱損失は石油送り出しの間に観測される損失にほとんど等しいであろうと控えめに仮定された。さらに数値シミュレーションが、脱ろう処理を受けるの全体を通して真の温度数値を計算するために実施されるうあろう。
本発明の好ましい方式によれば、石油輸出管路に実施されるべき脱ろう処理はC+NまたはS+N水溶液を調製し、それから、油の流量の事前の減少の後に、それを輸出される油の中へポンプで送り込むことを含む。この減少はSGN入口流量と同じ程度のものである。C+NまたはS+N溶液のポンプ送りは三シリンダの容積式ポンプにより実施されることができ、その流量は1.75バレル/分〔bpm](278.5リットル/分)であるように予定される。酸性乳濁液として活性化剤の投与は流れにそして好ましくは油/C+NまたはS+N溶液混合物中に、0.5〜1.5ガロン/分(1.89〜5.68リットル/分)の範囲内の増加ポンプ作業により、実施される。この方式によれば、全体のポンプ輸送期間は約9.5時間になる。本発明の方法による脱ろう処理を操作する際に、流体の最終の移動または窒素塩類の間の化学反応の完了のための遅延の必要はない。
作業の詳細が下記に要約されている。
作業方式 連続式、並流
作業の構成 元の油の流れを80%へ縮小
ポンプ送り方向 リグ−管路−海底モノブイ−モノブイ−油槽船
処理液の最終位置 立ち上り管−モノブイ(21,000メートル)
処理液 C+N溶液/油+酸乳濁液
活性化 流動中および適度の遅延(20-40分)
本発明において使用される処理液および乳濁液は従来の製造者により造られることができよう。特別な注意が塩溶液の最終pHの調節におよび活性化酸乳濁液の安定度に向けられねばならない。本発明に従って半断熱条件の下でパイロット試験が好ましくは実施されるべきである。この試験のために、分離器の出口温度に保たれた調製液と油の試料が使用されるべきである。
また、脱ろう処理から得られる流体の温度は、脱ろう処理を制御下に保つように流れの上で採取されるべきである。廃液が油槽船に到着するときにその試料採集が同様に注意深くおこなわれるべきである。
一度油槽船内に貯蔵されると、石油ブレンドのパラフィン含量はもはや問題を構成しない、なぜならばその容積は十分に大きいからである。最後のパラフィンの析出は船の舗装(pavement)の上で起こるであろうが、それは機械的手段により容易に除去されることができる。
脱ろう処理の代表的な特徴が下記に要約されている。
処理容積 680m3(公称容積の100%に相当)
ステージ数* 01
有機溶媒 石油ブレンド(油井1,2および3)
溶媒百分率 80容積%(544m3
塩溶液 C+N溶液4.5モル(またはS+N溶液)
溶液百分率 20容積%(136m3
有効濃度 0.9モル
反応活性化剤 酢酸乳濁液@20%
活性化剤用量 C+N溶液の容積に基づき1容積%
処理液流量 7.50バレル/分(1192.5リットル/分)(合計)
石油流量 6.0バレル/分(954リットル/分)
C+N溶液流量 1.5バレル/分(238.5リットル/分)
活性化剤流量 0.63グラム/分
ポンプ輸送期間 9.50時間
閉止期間 ゼロ
最高温度 98℃@断熱;93℃(@計算値)
最高圧力 690 PSI(@数値シミュレーション)
ポンプ輸送期間は石油輸出管路に注入されるべき処理液の容積の関数であることは注意されねばならない。この容積は管路のパラフィン生成条件の関数になるであろう。処理の開始時においてポンプ輸送はより緩慢であり、それからパラフィン塊が石油中に入り込んでいるときには油のポンプ輸送はより容易になり、その結果平均してポンプ輸送期間は管路を通って流れることができる流体の容積に相当する。
従来の技術の方法と比較して本発明の脱ろう方法のさらに付加される利点は、管路において生産を中断する必要のないことである。これは脱ろうシステムが即時に働くからであって、脱ろうシステムが処理を達成するのを待つ期間がない。その性能は既存の文献において知られていないしまた示唆されてもいない。
本発明による処理液の組成および調製法を下に説明する。
溶液C+N(136m3)-仮定I
工業用水…………………………88.5m3
塩化アンモニウム………………32.8トン(32800kg)
亜硝酸ナトリウム………………42.2トン(42200kg)
水酸化ナトリウム………………150kg(pH7.0まで)
溶液S+N(136m3)-仮定II
工業用水…………………………272リットル
酢酸100% ………………………272リットル
ディーセル油……………………816リットル
界面活性剤………………………13.6リットル
SGN/オンライン(680m3
溶液C+N(または溶液S+N)………136m3
石油………………………………544m3
酸性乳濁液………………………136m3
ブラジルのリオデジャネイロ(Rio de Janeiro, Brazil)州のカンポス・バシン(Campos Basin)の採油プラットフォームの石油輸出管路の熱化学的脱ろう方法用の溶媒としての石油ブレンドの性能は、SGN/オンライン法が技術的に実行可能でありかつ経済的に採算可能であるという証拠である。石油/C+N溶液の80/80vol/volオンフロー混合物を使用しての数値シミュレーションおよび反応動力学の試験は管路の21,000メートルの長さの初めの半分に多分存在する有機析出物の完全な除去の可能性を強調する。
前記塩溶液は塩化アンモニウム(C+N溶液)または硫酸アンモニウム(S+N溶液)またはそれらの混合物でさえも、もしそれらの塩の間のモル比率が守られるならば、それらに基づいて製造されることができるということは指摘されねばならない。
それ故に、石油輸出管路の脱ろうのための本発明の熱化学的方法は、油の生産が中断されないので非常に経済的な仕方で管路からパラフィン析出物を除去する。また、産出したばかりの油の熱がこの工程に役立つ事実を考慮するとエネルギーに著しい節約がある。
本明細書および本出願の請求の範囲に記載されたような操作条件に従って本発明の脱ろう方法を適用することにより、検討中の石油輸出管路の流量を、期待されたように、1700立方メートル/日から2400立方メートル/日に増加させることができた。これは低いコストでおよび脱ろう処理の間に殆どなんらの生産損失なしに達成された。

Claims (18)

  1. オイルパイプラインのオンライン熱化学的脱ろう方法であり、次の工程:
    a) パイプラインを通って流れる油の試料を採取してその油のろう出現温度を測定して、パイプライン中でその油がパラフィンを析出する傾向を評価し、そしてパイプライン中のパラフィン塊の位置を確認し;
    b) パイプライン中に存在するパラフィン塊を流動化するために必要な油の量を決定することにより脱ろう方法を設計し;
    c) 熱および窒素ガスを発生する塩の溶液、油および遅効活性化剤を含む処理液であり、油が生産されている間にパイプラインの脱ろうを達成するための十分な量を含む該処理液を、パイプラインを通して連続的にポンプ送りする;
    ことから成る前記の方法。
  2. 使用済み処理液および濃パラフィン油を終端で採集することを更に含む請求項1に記載の方法。
  3. 脱ろうを達成するために必要な塩溶液と活性化剤の量が、小規模の(pilot)脱ろう試験において決定される請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 産出油井からの油および採油プラットフォーム(product platform)の分離器からの油が試料採取される請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 工程b)が、パラフィン塊を流動化するために必要な油のパラフィン塊に対する重量比を決定することにより行われる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 処理液中で使用される油は産出したときの油である請求項1に記載の方法。
  7. 熱および窒素ガスを発生する溶液が、硫酸アンモニウムおよび亜硝酸アンモニウムを等モル量で4.5モルまでの濃度で含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 熱および窒素ガスを発生する溶液が、塩化アンモニウムおよび亜硝酸アンモニウムを等モル量で4.5モルまでの濃度で含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  9. 遅効活性化剤が、処理液の全容積に基づき0.15〜0.50容積%の量で使用される濃縮酢酸である請求項7または8に記載の方法。
  10. 遅効活性化剤の量が、処理液の全容積に基づき0.2容積%である請求項9に記載の方法。
  11. 遅効活性化剤が、脂肪族炭化水素中の水と濃縮酢酸および界面活性剤を含む油中水乳濁液である請求項7または8に記載の方法。
  12. 界面活性剤は親油性界面活性剤である請求項11に記載の方法。
  13. 親油性界面活性剤はソルビタンエステルであり、活性化剤の全容積に基づき0.5〜1.5容積%の量で使用される請求項12に記載の方法。
  14. 乳濁液は等容積の水と酢酸を含む請求項11〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 脂肪族炭化水素はC5-C7炭化水素である請求項11〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 脂肪族炭化水素は石油留分である請求項11〜14のいずれか1項に記載の方法。
  17. 油中水乳濁液は容積比12.5/12.5/75〜37.5/37.5/25の酢酸/水/ディーゼル油を含む請求項11〜14のいずれか1項に記載の方法。
  18. 油中水乳濁液の中の酢酸/水/ディーゼル油の容積比は20/20/60である請求項17に記載の方法。
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