JP3888778B2 - Pc段床の止水・排水構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は競技場等の観覧席を構成するPC段床(プレキャストコンクリート段床)の止水・排水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2(a)〜(c)に示すように、競技場等の観覧席を構成する従来のPC段床21としては、前方水平部21aと後方垂直部21bとによってL型状に形成された態様のものが知られている。
【0003】
また、PC段床21のスパン方向における目地に採用されている止水・排水構造としては、その目地にシール部材23を設けることによって止水を図ると共に、PC段床21が載置される受梁22の段床受け用フカシ部分22aに沿って水平方向及び鉛直方向に連続する排水溝22a’を一体的に設けることによって目地において漏洩した雨水等の漏水を最下部に排水するようにした態様のものが主流である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のPC段床21の止水・排水構造にあっては、多段状に構築された高所の目地から漏洩した雨水等の漏水が最下方の段床まで案内された後に排水されてしまうため、多段状に構築された途中の段床において漏洩している場合は実際に漏洩している部分を特定することは極めて困難である。
【0005】
また、上記PC段床21は、排水溝22a’が受梁22の段床受け用フカシ部分22aに一体形成されるものであるため、その製造においても面倒であるといった欠点があるほか、S造において排水溝22a’を一体形成することは製作的、重量的、コスト的にも不利となる。
【0006】
本発明は上述の従来の技術の欠点に着目し、これを解決せんとしたものであり、その目的は、排水溝を受梁の製造時に一体形成するといった従来の面倒を強いられることなく、目地に設けたシール部材によって目地における止水を図ることができると共に、例え目地において雨水等が漏洩したとしても、実際に漏洩している目地部分を簡易に特定することができ、迅速な修復を可能にするPC段床の止水・排水構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的に鑑みてなされたものであり、その要旨とするところは、PC段床のスパン方向における目地に沿ってシール部材を設けると共に、目地からの漏水を排水するための排水口が備えられた樋部材を各段床毎に目地の下方に設けたことを特徴とするPC段床の止水・排水構造にある。
【0008】
この態様によれば、排水溝を受梁の製造時に一体形成するといった従来の面倒を強いられることなく、目地に設けたシール部材によって目地における止水を図ることができると共に、例え目地において雨水等が漏洩したとしても、実際に漏洩している目地部分を簡易に特定することができ、迅速な修復を可能にする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のPC段床の止水・排水構造において、PC段床のスパン方向における目地とは、所定の間隔毎に設けられる受梁にPC段床が載架されることにより、延設方向において隣接する各PC段床の間隙をいう。
【0010】
また、本発明においては、不成形シーリング材や、成型ガスケットや、硬質ゴム等をシール材として掲げることができ、ステンレスプレートや、防錆処理鉄板や、塩ビ製等を樋部材の材質として掲げることができる。
【0011】
尚、樋部材の形状は、目地において漏洩した雨水等の漏水を円滑に排水し得るものであればよく、特に限定されるものではない。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。ここで、図1は本発明の一実施例であって、(a)は概略斜視図、(b)は概略側面図、(c)は概略正面図である。
【0013】
図1に示すPC段床の止水・排水構造は、前方水平部11a及び後方鉛直部11bを備えるL型状PC段床11を受梁12に取り付ける態様において、PC段床11のスパン方向における目地に沿ってシール部材13を設けると共に、目地から漏洩する雨水等の漏水を排水するための排水用水抜きパイプ15a(排水口)が備えられた矩形状の樋部材15を各段床11毎に目地の下方に設けたものである。
【0014】
図1において、樋部材15は、受梁12の段床受け用フカシ部分12a上にその一端が載置され、上記排水用水抜きパイプ15aを備えた他端が下段のPC段床11の後方鉛直部11b上に載置されている。
【0015】
上記樋部材15の各端両側には、PC段床11の荷重を実質的に受けるためのレベル調整材(ゴムパッキン等)16が配置されている(図1(c))。
【0016】
また、樋部材15の堰上端辺部分の全体にはガスケット15bを設けており、樋部材15と段床11との間隙を密着させ、無用な漏洩の軽減を図っている。
【0017】
PC段床11の後方鉛直部11bの目地には、ガスケット14が更に配置されており、その後方鉛直部11bにおいて漏洩する雨水等の漏水を樋部材15に案内するように配慮されている。
【0018】
尚、図1(b)中において参照番号17にて示す部分は、各段段床受け用フカシ不要の空間である。
【0019】
上述したPC段床の止水・排水構造によれば、目地に設けたシール材によって止水が図られ、例えシール材が破損して目地において雨水等が漏洩したとしても、段床毎に設けられた樋部材を介してその排水口から漏水が排水されるので、実際に漏洩している目地部分の特定が容易になる。
【0020】
【発明の効果】
本発明のPC段床の止水・排水構造は、PC段床のスパン方向における目地に沿ってシール部材を設けると共に、目地からの漏水を排水するための排水口が備えられた樋部材を各段床毎に目地の下方に設ける態様としたことにより、排水溝を受梁の製造時に一体形成するといった従来の面倒を強いられることなく、目地に設けたシール部材によって目地における止水を図ることができると共に、例え目地において雨水等が漏洩したとしても、実際に漏洩している目地部分を簡易に特定することができ、迅速な修復を可能にするといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例であって、(a)は概略斜視図、(b)は概略側面図、(c)は正面方向からみた概略断面図である。
【図2】図2は従来の技術であって、(a)は概略斜視図、(b)は概略側面図、(c)は正面方向からみた概略断面図である。
【符号の説明】
11,21 PC段床
12,22 受梁
12a,22a 段床受け用フカシ部分
22a’ 排水溝
13,23 シール部材
14 ガスケット
15 樋部材
15a 排水用水抜きパイプ(排水口)
15b ガスケット
16 レベル調整材(ゴムパッキン等)
17 空間
Claims (1)
- PC段床のスパン方向における目地に沿ってシール部材を設けると共に、目地から漏洩する雨水等の漏水を排水するための排水口が備えられた樋部材を各段床毎に目地の下方に設けたことを特徴とするPC段床の止水・排水構造。
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JP23897298A Expired - Fee Related JP3888778B2 (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | Pc段床の止水・排水構造 |
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1998
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