JP3885538B2 - Optical disk device - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ディスク装置、特にトラッキング外れやフォーカス外れが生じた場合の復帰処理に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CD−Rドライブ等において記録動作中にエラーが生じた場合に、これを復旧させる処理が種々提案されている。例えば、記録速度の高速化や、パソコンにおいてマルチタスク処理を行ったことが原因で、光ディスクにデータを転送する転送レートよりも、パソコン側からの入力データの転送レートが低くなる、いわゆるバッファアンダーラン(Buffer under run)状態が生じた場合に、記録動作を一時中断し、データが入力されてバッファアンダーラン状態が解消された場合に記録を中断した箇所から再びデータ記録を再開する技術が提案されている。以下、このバッファアンダーラン機能について説明する。
【0003】
図5には、特開2000−40302号公報に開示された従来の光ディスク装置の構成ブロック図が示されている。
【0004】
光学ヘッド1はディスクをトレースするレーザービームを出射し、ディスクに対して記録データの書き込み及び読み出しを行う。RFアンプ2は、光学ヘッド1によりディスクの記録データを読み取って得られるRF信号(高周波信号)を増幅し、そのRF信号を2値化してデジタルデータとして出力する。ヘッドサーボ回路3は、RFアンプ2を介して光学ヘッド1の出力をフィードバックし、レーザービームをディスクの信号面に合焦させるフォーカシング制御及びレーザービームをディスクの信号トラックに追従させるトラッキング制御を行うと共に、光学ヘッド1自体をディスクの径方向に送るスレッド送り制御を行う。デコーダ4は、RFアンプ2から出力されるデジタルデータを復調する信号処理を行い、サブコード復調回路5は、分離したサブコードを復調する。また、ウォブルデコーダ6は、RFアンプ2を介して得られるディスクのプリグルーブ信号から22.05kHzのウォブル成分を抽出し、ディスクの回転制御に必要な成分を生成すると共に、ウォブル成分からATIPを復調するATIP復調回路7を備える。
【0005】
インターフェース8は、接続端子9を介して外部に接続されるホストとなるパーソナルコンピュータ10とのデータの受け渡しを制御し、エンコーダ11は、インタフェース8を介して入力される入力データをディスクに記録する記録データに変調する。また、エンコーダ11は、CD−ROMの規格に基づく変調を行う場合、入力データにシンク、ヘッダ、CD−ROMデータ用の誤り検出符号のEDC及び誤り訂正符号のECCを付加し、その後、CD方式の誤り訂正符号であるCIRC処理を施すと共に、サブコードを付加し、かつEFM処理を施し、同期信号を付加する。RAM12は、エンコーダ11によって変調される入力データを備蓄する。
【0006】
内部RAM13は、エンコーダ11内部に備えられ、エンコーダ11による変調処理に用いられる。レーザ駆動回路14は、エンコーダ11から出力されるEFMデータの記録データに基づいてディスクへの記録を行うべく光学ヘッド1のレーザー光源を駆動する。システム制御回路15は、ディスクの記録及び再生に係るシステム制御を行うもので、サブコード復調回路5により復調されたサブコード(サブQデータ)における絶対時間情報のサブコードアドレス、及びATIP復調回路7により復調されたATIPにおける絶対時間情報のATIPアドレスを選択的に参照してアクセスを制御するアクセス制御部16と、入力データ用RAM12に備蓄されているデータ容量を監視してディスクに記録データを記録するデータ転送レートよりも入力データのデータ転送レートが遅くなるバッファアンダーランが発生する状態になること及びバッファアンダーランが発生する状態が回避されたことを判断するバッファアンダーラン判断部17と、バッファアンダーラン判断部17による判断に応じてディスクへの記録データの記録を制御する記録制御部18と、ディスクに記録データが記録されていない未記録領域の先頭を検出し、記録制御部18により記録データの記録を開始する記録開始位置を検出する記録開始位置検出部19と、デコーダ4により抽出されるサブコードの同期信号及びサブコード復調回路5により復調されるサブQデータを用いて新たにディスクに記録する記録データを既にディスクに記録されている記録データに同期させる信号同期部20とを備える。
【0007】
システムクロック発生回路21は、RFアンプ2から出力されるEFMデータを再生した再生クロックと水晶発振精度の基準クロックとに選択的に同期させる2系統のPLL回路によりディスクの記録及び再生に係る動作全般のシステム制御に用いられる動作クロックを発生する。
【0008】
このような構成において、パーソナルコンピュータ10からコマンドが発生されてインタフェース8を介してシステム制御回路15により認識されると、記録動作が実行される。記録動作が実行されると、光学ヘッド1はディスク再生を行うレーザー出力によりディスクのプリグルーブ信号を読み取るように制御され、光学ヘッド1から読み取られたプリグルーブ信号はRFアンプ2により波形整形された後、ウォブルデコーダ6によりウォブル成分が抽出され、そのウォブル成分からATIP復調回路7によりATIPが復調されるようになる。
【0009】
また、パーソナルコンピュータ10からディスクに記録されるべく出力されるデータは、インタフェース8を介してエンコーダ11に供給され、該エンコーダ11によりディスクに記録するべき形態の記録データに変調される。光学ヘッド1のレーザビームによりトレースされる位置がディスクの書き込み位置に来ると、エンコーダ11からEFMフレーム単位で記録データが順次出力され、その出力された記録データに対応するアドレスを示すアドレスデータがシステム制御回路15内に具備されるアドレスメモリ15aに順次更新されて記憶される。レーザ駆動回路14はエンコーダ11から出力された記録データに基づいて光学ヘッド1のレーザ光源を駆動し、記録データのディスクへの記録が行われる。
【0010】
データ記録中において、パーソナルコンピュータ10から出力されるデータの転送速度がディスクに記録される記録データの書き込み速度に追いつかない状態となり、エンコーダ11に出力されるデータ転送レートに比べてエンコーダ11に入力されるデータ転送レートが低速になると、RAM12に備蓄されるデータ容量が減少してくる。この状態が続くと、やがてRAM12に備蓄されるデータ容量がエンプティになり、このエンプティが発生すると、バッファアンダーラン判断部17はバッファアンダーランが発生する状態であると判断し、その旨の判断出力を発生する。すると、記録制御部18によりディスクへの記録を中断する判断が行われ、エンコーダ11から記録データが出力されるのが中断されると共に、光学ヘッド1から書き込みビームが出射されるのが停止され、ディスクへの記録が中断される。エンコーダ11から記録データが出力されるのが中断されると、記録中断の直前にエンコーダ11から出力された記録データの最終フレームのアドレスに対応するアドレスデータがシステム制御回路15内のアドレスメモリ15aに記憶され、その記憶されるアドレスデータはサブコードのQチャンネルデータ(サブQデータ)の時間情報とその時間情報におけるEFMフレームの何番目かを示すアドレス情報となっている。信号同期部20は、そのアドレスメモリ15aに記憶されたアドレスデータによってディスクに記録された最終フレームの記録データのアドレスがサブQデータにおける時間情報が何時何分何フレームでその時間情報における何番目のEFMフレームであるかを管理している。
【0011】
パーソナルコンピュータ10から次のデータが入力されると、アクセス制御部16は中断される直前までにディスクに記録された記録データをATIP復調回路7により復調されるATIPによりアクセスし、光学ヘッド1によるトレースを開始する。このトレース中に記録データが記録されることによりディスクに形成されたピット信号を同時に読み取り、このピット信号からEFMデータが得られるようになると、システムクロック発生回路21は信号同期部20により基準クロックを発生する状態からEFMデータに同期する再生クロックを発生する状態に切り替えられ、その再生クロックに同期して図1の各回路が動作される状態になり、エンコーダ11による変調処理も再生クロックに同期して行われる状態となる。
【0012】
一方、エンコーダ11には、変調処理を行うための内部RAMが備えられており、その内部RAMは新たに入力される入力データに対して必要なCIRCのインターリーブ長を確保するために記録データの記録が中断された際にCIRC処理に必要なデータが確保されるようになっている。エンコーダ11による変調処理が再生クロックに同期して行われる状態になると、デコーダ4により抽出されるサブコードの同期信号及びサブコード復調回路5により復調されるサブQデータを用いて信号同期部20によりディスクに既に記録されている記録データに対してエンコーダ11から出力する記録データの同期が採られ、エンコーダ11はアドレスメモリ15aに記憶されたアドレスデータを参照して記録制御部18により記録中断の直前にディスクに記録された最終フレームの次フレームの記録データを出力する待機状態となる。エンコーダ11が待機状態になると、アドレスメモリ15aに記憶されたアドレスデータを参照して記録開始位置検出部19によりディスクに記録データが既に記録されている既記録領域直後の未記録領域の先頭位置の検出が行われる。この未記録領域の先頭位置の検出は、サブQデータの時間情報とその時間情報におけるEFMフレームの何番目であるかにより行われ、サブコードフレームの単位まではサブQデータにより検索し、EFMフレーム単位は同期信号を基準としてチャンネルビットをカウントすることによりディスクに記録された記録データの最終フレームの末端を判断して行われる。
【0013】
未記録領域の先頭位置の検出が行われると、システムクロック発生回路21は信号同期部20によりEFMデータに同期する再生クロックを発生する状態から基準クロックを発生する状態に切り替えられ、その基準クロックがエンコーダ11の動作クロックとなる。再生クロックから基準クロックが発生される状態に切り替わると、記録制御部18により同時にエンコーダ11から記録データが出力されるようになり、ディスクへの記録が再開される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の光ディスク装置では、バッファアンダーランが発生した場合には、ディスクへの記録データの記録が中断され、バッファアンダーランが解消した場合に記録中断時の最終の記録データに継ぎ目なく続く位置から記録を再開するように動作するが、その一方で、光ディスクへの記録再生動作中に外部から振動や衝撃などがドライブに印加されトラッキングやフォーカスに異常が生じたような場合には、正常な記録を行うことができない問題があった。
【0015】
すなわち、このようなトラッキング外れやフォーカス外れが生じた場合にも、上述したようなバッファアンダーラン機能あるいはこれに類似する技術を用いてトラック外れやフォーカス外れが生じたと想定される位置をメモリに記憶して回復させることも原理的には考えられるが、どの位置でトラック外れあるいはフォーカス外れが生じたかを正確に検出することは困難であり、常に継ぎ目なく記録が再開される保証はなく、結果としてデータに不連続性が生じてデータを再生することができない場合があった。
【0016】
そして、データを継ぎ目なく記録できなかった場合でも、従来の光ディスク装置では光ディスクへの記録は正常に終了してしまい、ユーザは当該光ディスクを再生して初めてデータ記録が正常でなかったことを知ることとなり、結果として記録動作が無駄になってしまう問題があった。
【0017】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みなされたものであり、その目的は、記録動作中にトラッキングやフォーカス異常が生じた場合でも、確実にデータを記録することができ、これにより記録データを確実に再生することができる光ディスク装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、データの記録動作にエラーが生じた場合にデータ記録を中断するとともに、その後データが記録されていない未記録領域の先頭からデータ記録を再開する機能を有する光ディスク装置であって、トラッキングあるいはフォーカスの異常を検出する手段と、前記異常が検出された場合に、前記機能を用いてデータ記録を中断するとともに、データが記録されていない未記録領域の先頭から所定量だけデータを試し書きする手段と、前記試し書きしたデータが再生できるか否かを判定する手段と、前記試し書きしたデータが再生できる場合には試し書きを中断した直後であってデータが記録されていない未記録領域の先頭からデータ記録を再開し、前記試し書きしたデータが再生できない場合には所定のエラー処理を実行する手段とを有することを特徴とする。
【0019】
ここで、トラッキングあるいはフォーカスの異常を検出する手段は、ドライブ(光ディスク装置)に印加された振動を検出するセンサで構成することができる。あるいは、トラッキングサーボあるいはフォーカスサーボをかけるための周知のトラッキングエラー信号あるいはフォーカスエラー信号のレベルを検出し、このレベルと所定のしきい値とを比較することで異常を検出することもできる。
【0020】
本発明のエラー処理は、例えば前記データ記録の停止とすることができる。また、エラー処理は、前記試し書きの開始アドレスを所定量だけずらした再試し書きとすることもできる。
【0021】
このように、本発明の光ディスク装置では、従来のバッファアンダーランエラー時の回復機能等の回復機能を巧みに利用してトラッキング異常やフォーカス異常にも対応できるようにしたものである。すなわち、外部からの外力印加等によりトラッキング異常やフォーカス異常となった場合(トラッキングサーボやフォーカスサーボで追従できず、デトラック状態あるいはデフォーカス状態となった場合)に、バッファアンダーランが生じたときと同様に記録を中断し、データが記録されていない未記録領域の先頭からデータ記録を再開するが、このデータ記録再開に際して所定量だけデータを試し書きする。データを試し書きした後、データ記録を再び中断し、最初に中断した直前のアドレス位置から試し書きの終了時点までに記録されたデータを読み出し、データが再生できるか否か、すなわち継ぎ目なくデータが記録されているか否かを確認する(ベリファイ)。そして、データが継ぎ目なく記録されて再生することができると判定した場合には、試し書きを終了した直後から再びデータ記録を再開する。
【0022】
トラック外れやフォーカス外れ等、予想外の事態によりデータの記録を強制的に中断した場合、バッファアンダーラン発生時と異なり記録中断時のデータがどのような状態になっているかを正確に検出することは困難で、単にバッファアンダーラン回復機能を用いても継ぎ目なく記録されたか否かは保証されないが、本発明のようにデータを継ぎ目なく記録できたか否かをベリファイした上で記録を続行することでデータの連続性を確保し、データを確実に記録することができる。
【0023】
一方、ベリファイした結果、試し書きデータを再生できない場合には、所定のエラー処理を実行する。エラー処理としては、例えばその時点でデータ記録を中止することが考えられ、これにより無駄な記録動作を続行して再生不能な光ディスクを生成してしまうことを防止できる。また、書き換え可能な光ディスクにおいては、再生できない場合に試し書きの位置を所定量だけずらして再度試し書きを行うことで記録再開位置を調整することができ、これにより最終的に継ぎ目なく連続的にデータを記録することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。なお、本実施形態においては、復旧機能としてバッファーアンダーラン機能を用いているため、図5と同一あるいは対応する部材については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0025】
図1には、本実施形態に係る光ディスク装置の構成ブロック図が示されている。図5に示される従来の光ディスク装置と異なる点は、システム制御回路15内にさらにベリファイ制御部22が設けられており、また光ディスク装置の所定位置、例えば光学ヘッド近傍に振動検出センサ100が設けられ、振動検出センサ100からの検出信号がシステム制御回路15に供給される点である。
【0026】
本実施形態におけるバッファアンダーラン判断部は、従来と同様にバッファアンダーランの発生及び解消を判断するが、さらに、振動検出センサ100からの検出信号に基づき、光ディスク装置に外部から振動や衝撃などが所定量以上印加され、トラッキング外れあるいはフォーカス外れが生じるような状態となったことを判断する。そして、トラッキング外れやフォーカス外れが生じる状態となった場合、バッファーアンダーラン発生時と同様に記録制御部18に信号を出力し、記録動作をその時点で強制的に中断する。中断時のアドレスはアドレスメモリ15aに記憶される。
【0027】
一方、ベリファイ部22は、振動検出センサ100で振動が検出され、記録制御部18にて記録の中断が行われたときであって、記録開始位置検出部19でアドレスメモリ15aに記憶されたアドレス値を参照して未記録領域の先頭アドレスを検出し、この位置から再び記録制御部18により記録再開を行う場合に、従来のバッファアンダーラン発生時の処理のように記録再開後に残りのデータを全て記録するのではなく、所定量あるいは所定フレーム(あるいは所定セクタ)だけデータを試し書きして再びデータ記録を中断し、試し書きデータの読み出しを行ってエラー数をカウントする。そして、カウントしたエラー数を所定の許容値と比較し、許容値以下であればデータが継ぎ目なく連続的に記録されている、すなわち試し書きが成功したと判定して、記録制御部18及び記録開始位置検出部19を制御して試し書きを中断した直後の未記録領域の先頭アドレスから再びデータ記録を再開させる。一方、カウントしたエラー数が許容値以上である場合には、データが継ぎ目なく記録されていないと判定してデータ記録の再開を中止する。
【0028】
図2には、本実施形態におけるシステム制御回路15の処理フローチャートが示されている。まず、バッファアンダーラン判断部17は、振動検出センサ100で振動が検出されたかか否かを判定する(S101)。振動が検出され、トラッキング異常あるいはフォーカス異常が生じたと判定した場合、記録制御部18はエンコーダ11に対しエンコードの停止を指令するとともに、レーザ駆動回路14に対して記録パワーレーザ光の照射を停止させてデータ記録を中断する(S102)。このとき、記録中断の直前にエンコーダ11から出力された記録データの最終フレームのアドレスに対応するアドレスデータがアドレスメモリ15aに記憶される。
【0029】
記憶を中断した状態でデータが入力され、RAM12に蓄積されると(S103)、記録開始位置検出部19がアドレスメモリ15aに記憶されたアドレス値を参照してデータ未記録領域の先頭アドレスを検出し、アクセス制御部16が光学ヘッド1を当該位置まで移動させて数フレーム分のデータを試し書きする(S104)。数フレーム分のデータを試し書きした後、ベリファイ部22は記録制御部18に指令してデータ記録を中断する指令を出し、記録制御部18はエンコーダ11の動作及びレーザ駆動回路14の動作を停止させる。中断された試し書きデータの最終アドレスは、バッファアンダーラン発生時と同様にアドレスメモリ15aに記憶される。アドレスメモリ15aには、振動が検出されたときに中断したアドレス、及び試し書きの中断アドレスの2つのアドレスが記憶される。
【0030】
試し書きを中断したのち、ベリファイ部22はアクセス制御部16に指令して光学ヘッド1を中断直前のアドレス位置まで移動させる。この移動は、アドレスメモリ15aに記憶された振動検出時のアドレスに基づき実行される。そして、この位置から試し書きデータの中断位置までの記録済みデータを読み取り(S105)、読み取ったデータのエラー数をデコーダ4内のエラー訂正回路によりカウントする。カウント値はエラー訂正回路からベリファイ部22に供給される。ベリファイ部22は、入力されたエラー数を所定の許容値と比較し(S106)、エラー数が所定の許容値以下である場合には振動検出後に正常に記録された、すなわち継ぎ目なく連続的にデータを試し書きできたと判定して試し書き中断直後のアドレスから記録を再開する(S107)。具体的には、アドレスメモリ15aに記憶されている試し書きデータ中断時のアドレスデータを参照して記録開始位置検出部19により未記録領域の先頭位置を検出し、アクセス制御部16により当該位置まで光学ヘッド1を移動させてエンコードデータをレーザ駆動回路14に供給してデータを記録する。
【0031】
一方、S106にてNO、すなわちカウントしたエラー数が所定の許容値を超えている場合には、振動検出後にデータが正常に記録されていない、すなわちデータが継ぎ目なく記録されていない(記録データ間に「隙間」あるいは「飛び」がある)と判定してその時点でデータ記録を停止し、インターフェース8を介してパーソナルコンピュータ10にエラーメッセージを出力する(S108)。これにより、データを記録したものの再生することができない光ディスクの作成を未然に防止でき、またユーザはパーソナルコンピュータ10に出力されたエラーメッセージを確認することで、データを実際に再生する前にデータが正常に記録されていないことを知ることができる。
【0032】
図3には、以上述べた処理(ベリファイ処理)が模式的に示されている。図3(a)には、振動が発生して位置P1にて記録を中断した状態が示されている。なお、図中斜線部はデータが既に記録されていることを示す。位置P1のアドレスはアドレスメモリ15aに記憶される。
【0033】
図3(b)には、記録中断後に所定フレーム(あるいは所定ブロック数)だけデータを試し書きした状態が示されている。試し書きは位置P1直後の未記録領域の先頭から行われ、位置P2で中断される。位置P2のアドレスもアドレスメモリ15aに記憶される。
【0034】
図3(c)には、試し書きを中断した後、位置P1の直前位置P0まで光学ヘッド1をシークさせ、P0〜P2に存在する記録済みデータの読み出しを行い、当該データのエラー数をカウントする処理が示されている。この処理においてカウントされたエラー数が所定の許容値以下である場合には、図3(d)に示されるように試し書きを中断した位置P2直後から再びデータ記録を再開してデータを記録していく。一方、図3(c)においてベリファイした結果、エラー数が所定の許容値を越える場合には、図3(d)のように位置P2からデータ記録を再開することなく、図3(c)の時点、すなわち位置P2までデータを記録した時点で記録を終了する。従来においては、たとえ位置P1にて「隙間」あるいは「飛び」が生じてしまっても、そのままデータ記録を再開していたが、本実施形態においては試し書きを行った後、「隙間」が「飛び」が生じてデータを再生できないと判定した場合には、データ記録を再開しないため、無駄なデータ記録を防止することができる。
【0035】
なお、本実施形態においてはベリファイした結果エラーがあると判定した場合、その時点でデータ記録を中止してエラーメッセージを出力しているが(図2参照)、CD−RWのようにデータの書き換えが可能な光ディスクの場合、ベリファイした結果エラーがあると判定した場合に、エラーメッセージを出力するのではなく、試し書きの開始位置を前後にシフトさせて再度試し書きを行い、最終的にエラーがなくなるまでベリファイと試し書き処理を繰り返すこともできる。
【0036】
図4には、この場合のエラー処理フローチャートが示されている。この処理は、図2のS106においてNO、すなわちエラー数が所定の許容値を越えたと判定された場合に実行される。すなわち、エラーがあると判定された場合、試し書きの開始アドレスを数アドレスだけ前にずらせてデータを数フレーム分だけ上書きする(S1081)。そして、ベリファイを再び実行し(S1082)、エラー数をカウントして許容値と比較する(S1083)。そして、エラー数が未だに許容値を越える場合には、再びS1081に戻って試し書きの開始アドレスをさらに数アドレスだけ前にずらせてデータを上書きし、再度ベリファイを行う。一方、再度試し書きを行った結果、エラー数が所定の許容値以下となった場合には、正常にデータを記録できたと判定して図2におけるS107の処理に移行し、試し書き中断直後のアドレスからデータ記録を再開する。
【0037】
このように書き換え可能な光ディスクの特性を利用し、トラッキング異常やフォーカス異常時にデータの試し書きを複数回実行して最終的に継ぎ目なくデータを記録することで、確実にデータを記録することができる。
【0038】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。
【0039】
例えば、本実施形態においてはCD−RやCD−RWを例に取り説明したが、DVD−RやDVD−RWにも同様に適用することができる。
【0040】
また、本実施形態では、振動検出センサ100で振動を検出しているが、光学ヘッド1をオントラック状態あるいはオンフォーカス状態に維持するサーボ3のトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号を所定レベルのしきい値と比較し、このしきい値を超えた場合に異常が生じたと判定して記録動作を中断するようにしてもよい。この場合、ヘッドサーボ3からトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号をシステム制御回路15に供給し、バッファアンダーラン判断部17でそのレベルと所定のしきい値とを比較してしきい値を超えているか否かを判断すればよい。
【0041】
さらに、本実施形態では、復旧機能としてバッファアンダーランエラーの回復機能機能を用いて説明したが、他の回復機能を用いた場合にも同様に適用できる。すなわち、当該機能を用いてデータを試し書きし、その後試し書きを中断してベリファイし、問題ないことを確認した後にデータ記録を再開すればよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、トラッキング異常やフォーカス異常が発生した場合でも、データを継ぎ目なく記録することができ、これによりデータを再生可能な光ディスクを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態にかかる光ディスク装置の構成ブロック図である。
【図2】 実施形態の処理フローチャートである。
【図3】 実施形態の処理説明図である。
【図4】 他の実施形態の処理フローチャートである。
【図5】 従来の光ディスク装置の構成ブロック図である。
【符号の説明】
1 光学ヘッド、4 デコーダ、8 インターフェース、11 エンコーダ、14 レーザ駆動回路、15 システム制御回路、16 アクセス制御部、17バッファアンダーラン判断部、18 記録制御部、19 記録開始位置検出部、20 信号同期部、21 システムクロック発生回路、22 ベリファイ部。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical disk device, and more particularly, to a return process in the case where tracking or out of focus occurs.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various processes have been proposed for recovering an error that occurs during a recording operation in a CD-R drive or the like. For example, the so-called buffer underrun, in which the transfer rate of input data from the personal computer is lower than the transfer rate of transferring data to the optical disk due to higher recording speed and multitask processing in the personal computer. A technique has been proposed in which the recording operation is temporarily interrupted when a (Buffer under run) condition occurs, and when data is input and the buffer underrun condition is resolved, the data recording is resumed from the point where the recording was interrupted. ing. Hereinafter, this buffer underrun function will be described.
[0003]
FIG. 5 is a block diagram showing the configuration of a conventional optical disc apparatus disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-40302.
[0004]
The optical head 1 emits a laser beam that traces the disk, and writes and reads recording data to and from the disk. The RF amplifier 2 amplifies an RF signal (high frequency signal) obtained by reading the recording data on the disc with the optical head 1, binarizes the RF signal, and outputs it as digital data. The head servo circuit 3 feeds back the output of the optical head 1 via the RF amplifier 2 and performs focusing control for focusing the laser beam on the signal surface of the disk and tracking control for tracking the laser beam to the signal track of the disk. Thread feeding control is performed to feed the optical head 1 itself in the radial direction of the disk. The decoder 4 performs signal processing for demodulating the digital data output from the RF amplifier 2, and the subcode demodulating circuit 5 demodulates the separated subcode. The wobble decoder 6 extracts a 22.05 kHz wobble component from the pre-groove signal of the disc obtained via the RF amplifier 2, generates a component necessary for disc rotation control, and demodulates the ATIP from the wobble component. The ATIP demodulating circuit 7 is provided.
[0005]
The interface 8 controls data transfer with a personal computer 10 serving as a host connected to the outside via the connection terminal 9, and the encoder 11 records the input data input via the interface 8 on the disc. Modulate to data. In addition, when performing modulation based on the CD-ROM standard, the encoder 11 adds a sync, a header, an EDC of an error detection code for CD-ROM data, and an ECC of an error correction code to input data, and then performs a CD method. CIRC processing, which is an error correction code, is added, a subcode is added, EFM processing is applied, and a synchronization signal is added. The RAM 12 stores input data modulated by the encoder 11.
[0006]
The internal RAM 13 is provided in the encoder 11 and is used for modulation processing by the encoder 11. The laser driving circuit 14 drives the laser light source of the optical head 1 to perform recording on the disk based on the recording data of the EFM data output from the encoder 11. The system control circuit 15 performs system control related to recording and reproduction of the disc. The subcode address of the absolute time information in the subcode (subQ data) demodulated by the subcode demodulation circuit 5 and the ATIP demodulation circuit 7 The access control unit 16 that selectively controls the access by selectively referring to the ATIP address of the absolute time information demodulated by ATIP and the data capacity stored in the input data RAM 12 and records the recording data on the disk A buffer underrun determination unit 17 for determining that a buffer underrun in which the data transfer rate of input data is slower than a data transfer rate to be generated and a state in which the buffer underrun occurs is avoided, and a buffer Depending on the determination by the underrun determination unit 17 A recording control unit 18 for controlling the recording of the recording data on the recording medium, and a recording start position where the recording control unit 18 detects the beginning of the unrecorded area where no recording data is recorded on the disc and starts recording the recording data. Recording data to be newly recorded on the disk is already recorded on the disk using the recording start position detection unit 19 to be detected, the sub-code synchronization signal extracted by the decoder 4 and the sub-Q data demodulated by the sub-code demodulation circuit 5. And a signal synchronizer 20 that synchronizes with the recorded data.
[0007]
The system clock generation circuit 21 is a general operation related to recording and reproduction of a disk by two PLL circuits that selectively synchronize with a reproduction clock obtained by reproducing EFM data output from the RF amplifier 2 and a reference clock having crystal oscillation accuracy. An operation clock used for system control of the system is generated.
[0008]
In such a configuration, when a command is generated from the personal computer 10 and recognized by the system control circuit 15 via the interface 8, a recording operation is executed. When the recording operation is executed, the optical head 1 is controlled to read the pre-groove signal of the disk by the laser output for reproducing the disk, and the pre-groove signal read from the optical head 1 is shaped by the RF amplifier 2. Thereafter, the wobble component is extracted by the wobble decoder 6, and the ATIP demodulation circuit 7 demodulates the ATIP from the wobble component.
[0009]
Data output from the personal computer 10 to be recorded on the disk is supplied to the encoder 11 via the interface 8 and is modulated by the encoder 11 into recording data in a form to be recorded on the disk. When the position traced by the laser beam of the optical head 1 comes to the writing position of the disk, the recording data is sequentially output from the encoder 11 in units of EFM frames, and the address data indicating the address corresponding to the output recording data is the system. The address memory 15a provided in the control circuit 15 is sequentially updated and stored. The laser driving circuit 14 drives the laser light source of the optical head 1 based on the recording data output from the encoder 11, and the recording data is recorded on the disk.
[0010]
During data recording, the transfer speed of data output from the personal computer 10 cannot keep up with the writing speed of recorded data recorded on the disk, and is input to the encoder 11 compared to the data transfer rate output to the encoder 11. As the data transfer rate decreases, the data capacity stored in the RAM 12 decreases. If this state continues, the data capacity stored in the RAM 12 will eventually become empty, and when this empty occurs, the buffer underrun determination unit 17 determines that a buffer underrun has occurred, and a determination output to that effect. Is generated. Then, the recording control unit 18 determines to interrupt the recording on the disk, the recording data output from the encoder 11 is interrupted, and the writing beam is stopped from being emitted from the optical head 1. Recording on the disc is interrupted. When the recording data output from the encoder 11 is interrupted, the address data corresponding to the address of the last frame of the recording data output from the encoder 11 immediately before the recording interruption is stored in the address memory 15a in the system control circuit 15. The stored address data is the time information of the sub-code Q channel data (sub Q data) and the address information indicating the number of the EFM frame in the time information. The signal synchronizer 20 uses the address data stored in the address memory 15a to record the address of the last frame recorded data on the disk, and the time information in the sub-Q data indicates what time and how many frames, and what number in the time information. It manages whether it is an EFM frame.
[0011]
When the next data is input from the personal computer 10, the access control unit 16 accesses the recorded data recorded on the disc immediately before the interruption by the ATIP demodulated by the ATIP demodulation circuit 7, and traces by the optical head 1. To start. When the recording data is recorded during the trace, the pit signal formed on the disk is simultaneously read, and when the EFM data is obtained from the pit signal, the system clock generation circuit 21 uses the signal synchronization unit 20 to set the reference clock. 1 is switched to a state in which a recovered clock synchronized with EFM data is generated, and each circuit of FIG. 1 is operated in synchronization with the recovered clock, and the modulation processing by the encoder 11 is also synchronized with the recovered clock. Will be performed.
[0012]
On the other hand, the encoder 11 is provided with an internal RAM for performing a modulation process, and the internal RAM records recording data in order to secure a CIRC interleave length necessary for newly input data. When data is interrupted, data necessary for CIRC processing is secured. When the modulation processing by the encoder 11 is performed in synchronization with the reproduction clock, the signal synchronization unit 20 uses the subcode synchronization signal extracted by the decoder 4 and the subQ data demodulated by the subcode demodulation circuit 5. The recording data output from the encoder 11 is synchronized with the recording data already recorded on the disc. The encoder 11 refers to the address data stored in the address memory 15a and immediately before the recording interruption by the recording control unit 18. In this state, the recording data of the next frame of the last frame recorded on the disc is output. When the encoder 11 enters a standby state, the address data stored in the address memory 15a is referred to, and the start position of the unrecorded area immediately after the recorded area where the recording data has already been recorded on the disk by the recording start position detector 19 is determined. Detection is performed. The detection of the start position of the unrecorded area is performed based on the time information of the sub-Q data and the number of the EFM frame in the time information. The sub-code frame unit is searched using the sub-Q data, and the EFM frame is searched. The unit is determined by determining the end of the last frame of the recorded data recorded on the disk by counting channel bits with reference to the synchronization signal.
[0013]
When the start position of the unrecorded area is detected, the system clock generation circuit 21 is switched from the state of generating the reproduction clock synchronized with the EFM data by the signal synchronization unit 20 to the state of generating the reference clock. This is an operation clock for the encoder 11. When the reproduction clock is switched to a state in which the reference clock is generated, the recording data is output from the encoder 11 at the same time by the recording control unit 18, and recording on the disk is resumed.
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the conventional optical disk apparatus, when a buffer underrun occurs, recording of the recording data to the disk is interrupted, and when the buffer underrun is resolved, the final recording data at the time of the recording interruption is seamless. It operates to resume recording from the following position, but on the other hand, when recording or playback operations to the optical disc, vibration or impact is applied from the outside to the drive and abnormal tracking or focus occurs. There was a problem that normal recording could not be performed.
[0015]
In other words, even when such tracking or out-of-focus occurs, the position where the out-of-track or out-of-focus has occurred is stored in the memory using the buffer underrun function as described above or a similar technique. However, it is difficult to detect exactly where the track is out of focus or out of focus, and there is no guarantee that the recording will always be resumed seamlessly. There was a case where the data could not be reproduced due to discontinuity in the data.
[0016]
Even when data cannot be recorded seamlessly, recording on the optical disk is normally completed in the conventional optical disk apparatus, and the user knows that data recording is not normal until the optical disk is reproduced. As a result, there is a problem that the recording operation is wasted.
[0017]
The present invention has been made in view of the above-described problems of the prior art, and the object of the present invention is to reliably record data even when tracking or focus abnormality occurs during a recording operation. It is an object of the present invention to provide an optical disc apparatus capable of reliably reproducing the image.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention has a function of interrupting data recording when an error occurs in the data recording operation and then restarting data recording from the beginning of an unrecorded area where no data is recorded. An optical disc apparatus having a tracking or focus abnormality detecting unit, and when the abnormality is detected, data recording is interrupted using the function, and the beginning of an unrecorded area where no data is recorded Means for trial writing the data by a predetermined amount, means for determining whether or not the trial written data can be reproduced, and trial writing if the trial written data can be reproduced. Interrupted Data recording is restarted from the beginning of an unrecorded area immediately after that and no data is recorded, and when the test-written data cannot be reproduced, there is provided means for executing a predetermined error process.
[0019]
Here, the means for detecting the tracking or focus abnormality can be constituted by a sensor for detecting the vibration applied to the drive (optical disc apparatus). Alternatively, it is possible to detect an abnormality by detecting the level of a well-known tracking error signal or focus error signal for applying tracking servo or focus servo, and comparing this level with a predetermined threshold value.
[0020]
The error processing of the present invention can be, for example, stopping the data recording. Further, the error processing may be retrial writing in which the start address of the trial writing is shifted by a predetermined amount.
[0021]
As described above, the optical disk apparatus according to the present invention can cope with tracking abnormality and focus abnormality by skillfully utilizing the conventional recovery function such as the recovery function at the time of buffer underrun error. In other words, when a buffer underrun occurs when a tracking error or focus error occurs due to external force application (when tracking servo or focus servo cannot be followed and a detrack or defocus condition occurs) Recording is interrupted in the same manner as described above, and data recording is resumed from the beginning of an unrecorded area in which no data is recorded. When this data recording is resumed, a predetermined amount of data is written on a trial basis. After trial writing the data, the data recording is interrupted again, the data recorded from the address position immediately before the first interruption to the end of the trial writing is read, and whether the data can be reproduced, that is, the data is seamless Check whether it is recorded (verify). If it is determined that the data can be recorded and reproduced seamlessly, the data recording is resumed immediately after the trial writing is completed.
[0022]
When data recording is forcibly interrupted due to an unexpected situation such as off-track or out-of-focus conditions, it is possible to accurately detect the state of data at the time of recording interruption unlike when a buffer underrun occurs. Although it is not guaranteed that even if the buffer underrun recovery function is used, it is not guaranteed whether or not data has been recorded seamlessly, but recording should be continued after verifying whether or not data has been recorded seamlessly as in the present invention. With this, data continuity can be secured and data can be recorded reliably.
[0023]
On the other hand, when the test writing data cannot be reproduced as a result of the verification, predetermined error processing is executed. As the error processing, for example, it is conceivable to stop data recording at that time, and it is possible to prevent the useless recording operation from continuing and generating an unreproducible optical disc. In the case of a rewritable optical disc, the recording resume position can be adjusted by shifting the trial writing position by a predetermined amount and performing the trial writing again when it cannot be reproduced. Data can be recorded.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In this embodiment, since the buffer underrun function is used as the recovery function, the same or corresponding members as those in FIG. 5 are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
[0025]
FIG. 1 is a block diagram showing the configuration of the optical disc apparatus according to this embodiment. The difference from the conventional optical disk apparatus shown in FIG. 5 is that a verify control unit 22 is further provided in the system control circuit 15, and a vibration detection sensor 100 is provided at a predetermined position of the optical disk apparatus, for example, near the optical head. The detection signal from the vibration detection sensor 100 is supplied to the system control circuit 15.
[0026]
The buffer underrun determination unit in the present embodiment determines whether or not the buffer underrun has occurred and is eliminated as in the conventional case. Furthermore, based on the detection signal from the vibration detection sensor 100, the optical disc apparatus is subjected to vibration or impact from the outside. It is determined that a predetermined amount or more has been applied and a state has occurred in which tracking or defocusing occurs. When the tracking or the out-of-focus state occurs, a signal is output to the recording control unit 18 as when the buffer underrun occurs, and the recording operation is forcibly interrupted at that time. The address at the time of interruption is stored in the address memory 15a.
[0027]
On the other hand, the verify unit 22 is an address stored in the address memory 15a by the recording start position detection unit 19 when vibration is detected by the vibration detection sensor 100 and recording is interrupted by the recording control unit 18. When the head address of the unrecorded area is detected with reference to the value, and the recording control unit 18 restarts recording from this position again, the remaining data is recorded after the recording is restarted as in the case of the conventional buffer underrun process. Instead of recording all, trial writing of data by a predetermined amount or a predetermined frame (or predetermined sector) is performed, data recording is interrupted again, test writing data is read, and the number of errors is counted. Then, the counted number of errors is compared with a predetermined allowable value, and if it is equal to or smaller than the allowable value, it is determined that data is continuously recorded continuously, that is, trial writing is successful, and the recording control unit 18 and the recording Data recording is resumed from the start address of the unrecorded area immediately after the trial position is interrupted by controlling the start position detector 19. On the other hand, if the counted number of errors is equal to or greater than the allowable value, it is determined that the data is not recorded seamlessly, and the resumption of data recording is stopped.
[0028]
FIG. 2 shows a process flowchart of the system control circuit 15 in the present embodiment. First, the buffer underrun determination unit 17 determines whether or not vibration is detected by the vibration detection sensor 100 (S101). When vibration is detected and it is determined that tracking abnormality or focus abnormality has occurred, the recording control unit 18 instructs the encoder 11 to stop encoding, and also causes the laser driving circuit 14 to stop irradiation of recording power laser light. The data recording is interrupted (S102). At this time, address data corresponding to the address of the last frame of the recording data output from the encoder 11 immediately before the recording interruption is stored in the address memory 15a.
[0029]
When data is input in a state where the storage is interrupted and accumulated in the RAM 12 (S103), the recording start position detecting unit 19 detects the leading address of the data unrecorded area with reference to the address value stored in the address memory 15a. Then, the access control unit 16 moves the optical head 1 to the position and writes data for several frames on a trial basis (S104). After trial writing the data for several frames, the verify unit 22 instructs the recording control unit 18 to issue a command to interrupt data recording, and the recording control unit 18 stops the operation of the encoder 11 and the operation of the laser drive circuit 14. Let The final address of the interrupted test write data is stored in the address memory 15a in the same manner as when the buffer underrun occurs. The address memory 15a stores two addresses: an address that was interrupted when vibration was detected, and a test writing interrupt address.
[0030]
After the test writing is interrupted, the verify unit 22 instructs the access control unit 16 to move the optical head 1 to the address position immediately before the interrupt. This movement is executed based on the vibration detection address stored in the address memory 15a. Then, the recorded data from this position to the test write data interruption position is read (S105), and the number of errors in the read data is counted by the error correction circuit in the decoder 4. The count value is supplied from the error correction circuit to the verify unit 22. The verify unit 22 compares the number of input errors with a predetermined allowable value (S106). If the number of errors is equal to or smaller than the predetermined allowable value, the verify unit 22 recorded normally after vibration detection, that is, continuously without a seam. It is determined that the data has been trial-written, and recording is resumed from the address immediately after the trial-writing is interrupted (S107). Specifically, the start position of the unrecorded area is detected by the recording start position detection unit 19 with reference to the address data at the time of the trial writing data interruption stored in the address memory 15a, and the access control unit 16 reaches the position. The optical head 1 is moved and the encoded data is supplied to the laser driving circuit 14 to record the data.
[0031]
On the other hand, if NO in S106, that is, if the counted number of errors exceeds a predetermined allowable value, data is not normally recorded after vibration detection, that is, data is not recorded seamlessly (between recorded data). Data recording is stopped at that time, and an error message is output to the personal computer 10 via the interface 8 (S108). As a result, it is possible to prevent the creation of an optical disc in which data is recorded but cannot be reproduced, and the user confirms the error message output to the personal computer 10 so that the data is reproduced before the data is actually reproduced. You can know that it is not recorded normally.
[0032]
FIG. 3 schematically shows the above-described process (verify process). FIG. 3A shows a state in which the recording is interrupted at the position P1 due to the occurrence of vibration. In the figure, the hatched portion indicates that data has already been recorded. The address of the position P1 is stored in the address memory 15a.
[0033]
FIG. 3B shows a state in which data is trial-written for a predetermined frame (or a predetermined number of blocks) after recording is interrupted. The trial writing is performed from the beginning of the unrecorded area immediately after the position P1, and is interrupted at the position P2. The address of the position P2 is also stored in the address memory 15a.
[0034]
In FIG. 3C, after the trial writing is interrupted, the optical head 1 is sought to the position P0 immediately before the position P1, the recorded data existing at P0 to P2 is read, and the number of errors in the data is counted. The process to do is shown. If the number of errors counted in this process is less than or equal to a predetermined allowable value, data recording is resumed again immediately after the position P2 where test writing is interrupted as shown in FIG. To go. On the other hand, as a result of the verification in FIG. 3C, when the number of errors exceeds a predetermined allowable value, the data recording is not resumed from the position P2 as shown in FIG. The recording ends when the data is recorded up to the time point, that is, the position P2. Conventionally, even if a “gap” or “jump” occurs at the position P1, data recording is resumed as it is. However, in this embodiment, after trial writing, the “gap” becomes “ When it is determined that data cannot be reproduced due to the occurrence of “jumping”, data recording is not resumed, so that useless data recording can be prevented.
[0035]
In this embodiment, when it is determined that there is an error as a result of verification, data recording is stopped and an error message is output at that time (see FIG. 2), but data rewriting is performed like a CD-RW. In the case of an optical disc that can be read, if it is determined that there is an error as a result of verification, an error message is not output, but the trial writing is shifted to the front and back, and trial writing is performed again. You can repeat the verification and trial writing process until you run out.
[0036]
FIG. 4 shows an error processing flowchart in this case. This process is executed when NO in S106 of FIG. 2, that is, when it is determined that the number of errors exceeds a predetermined allowable value. That is, if it is determined that there is an error, the trial writing start address is shifted forward by several addresses, and the data is overwritten by several frames (S1081). Then, verification is executed again (S1082), the number of errors is counted and compared with an allowable value (S1083). If the number of errors still exceeds the allowable value, the process returns to S1081 again, and the data is overwritten by shifting the start address of the trial writing by a few more addresses before verifying again. On the other hand, if the number of errors becomes equal to or smaller than the predetermined allowable value as a result of the trial writing again, it is determined that the data has been normally recorded, and the process proceeds to S107 in FIG. Resume data recording from the address.
[0037]
By utilizing the characteristics of the rewritable optical disc in this manner, data can be recorded reliably by executing trial data writing a plurality of times in the event of tracking abnormality or focus abnormality and finally recording the data seamlessly. .
[0038]
As mentioned above, although embodiment of this invention was described, this invention is not limited to this, A various change is possible.
[0039]
For example, in the present embodiment, description has been made taking CD-R or CD-RW as an example, but the present invention can be similarly applied to DVD-R or DVD-RW.
[0040]
In the present embodiment, the vibration is detected by the vibration detection sensor 100, but the tracking error signal and the focus error signal of the servo 3 for maintaining the optical head 1 in the on-track state or the on-focus state are at a predetermined level. The recording operation may be interrupted by determining that an abnormality has occurred when the threshold value is exceeded and the threshold value is exceeded. In this case, a tracking error signal or a focus error signal is supplied from the head servo 3 to the system control circuit 15, and the buffer underrun determination unit 17 compares the level with a predetermined threshold value to determine whether the threshold value is exceeded. It may be determined whether or not.
[0041]
Furthermore, in the present embodiment, the recovery function of the buffer underrun error has been described as the recovery function, but the present invention can be similarly applied to the case of using another recovery function. That is, it is only necessary to test-write data using the function, and then interrupt and verify the test writing, and resume data recording after confirming that there is no problem.
[0042]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, even when tracking abnormality or focus abnormality occurs, data can be recorded seamlessly, and thereby an optical disk capable of reproducing data can be created.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of an optical disc apparatus according to an embodiment.
FIG. 2 is a processing flowchart of the embodiment.
FIG. 3 is a process explanatory diagram of the embodiment.
FIG. 4 is a processing flowchart of another embodiment.
FIG. 5 is a block diagram showing the configuration of a conventional optical disc apparatus.
[Explanation of symbols]
1 optical head, 4 decoder, 8 interface, 11 encoder, 14 laser drive circuit, 15 system control circuit, 16 access control unit, 17 buffer underrun judgment unit, 18 recording control unit, 19 recording start position detection unit, 20 signal synchronization Part, 21 system clock generation circuit, 22 verify part.

Claims (6)

データの記録動作にエラーが生じた場合にデータ記録を中断するとともに、その後データが記録されていない未記録領域の先頭からデータ記録を再開する機能を有する光ディスク装置であって、
トラッキングあるいはフォーカスの異常を検出する手段と、
前記異常が検出された場合に、前記機能を用いてデータ記録を中断するとともに、データが記録されていない未記録領域の先頭から所定量だけデータを試し書きする手段と、
前記試し書きしたデータが再生できるか否かを判定する手段と、
前記試し書きしたデータが再生できる場合には試し書きを中断した直後であってデータが記録されていない未記録領域の先頭からデータ記録を再開し、前記試し書きしたデータが再生できない場合には所定のエラー処理を実行する手段と、
を有することを特徴とする光ディスク装置。
An optical disc apparatus having a function of suspending data recording when an error occurs in a data recording operation and restarting data recording from the beginning of an unrecorded area where data is not recorded,
Means for detecting tracking or focus abnormalities;
Means for interrupting data recording using the function when the abnormality is detected, and for trial writing data by a predetermined amount from the beginning of an unrecorded area in which no data is recorded;
Means for determining whether the test-written data can be reproduced;
If the test-written data can be reproduced, data recording is restarted from the beginning of an unrecorded area where data has not been recorded immediately after the trial write is interrupted. Means for performing the error handling of
An optical disc apparatus comprising:
請求項1記載の装置において、
前記機能は、バッファアンダーランが生じた場合にデータ記録を中断し、バッファアンダーランが解消した場合にデータが記録されていない未記録領域の先頭からデータ記録を再開する機能であることを特徴とする光ディスク装置。
The apparatus of claim 1.
The function is a function of interrupting data recording when a buffer underrun occurs, and resuming data recording from the beginning of an unrecorded area where no data is recorded when the buffer underrun is resolved. Optical disk device to perform.
請求項1、2のいずれかに記載の装置において、
前記検出する手段は、装置に印加される振動を検出する振動センサであることを特徴とする光ディスク装置。
The apparatus according to claim 1,
The optical disc apparatus characterized in that the means for detecting is a vibration sensor for detecting vibration applied to the apparatus.
請求項1、2のいずれかに記載の装置において、さらに、
トラッキングのずれ量あるいはフォーカスのずれ量をエラー信号として出力する手段を有し、
前記検出する手段は、前記エラー信号のレベルを所定のしきい値と比較する手段を有することを特徴とする光ディスク装置。
The apparatus according to claim 1, further comprising:
A means for outputting the tracking deviation amount or the focus deviation amount as an error signal;
The optical disc apparatus characterized in that the detecting means includes means for comparing the level of the error signal with a predetermined threshold value.
請求項1〜4のいずれかに記載の装置において、
前記エラー処理は、前記データ記録の停止であることを特徴とする光ディスク装置。
In the apparatus in any one of Claims 1-4,
The optical disc apparatus characterized in that the error processing is a stop of the data recording.
請求項1〜4のいずれかに記載の装置において、
前記エラー処理は、前記試し書きの開始アドレスを所定量だけずらした再試し書きであることを特徴とする光ディスク装置。
In the apparatus in any one of Claims 1-4,
The optical disk apparatus according to claim 1, wherein the error processing is retrial writing in which a start address of the trial writing is shifted by a predetermined amount.
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