JP3885529B2 - レーザー光発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紫外域でのレーザー光を小型の装置で発生させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
紫外域でのレーザー光発生装置に関して、例えば、200nm(ナノメートル)程度の波長をもったレーザー光を得るための形態には下記のものが挙げられる。
【0003】
(1)波長300nm台で発振するエキシマレーザーにより励起され、400nm付近で発振する色素レーザーの第二高調波として発生させる形態
(2)波長800nm付近で発振するチタンサファイアレーザーや、アレクサンドライトレーザー等の固体レーザーの4次高調波として発生させる形態
(3)波長約1μmで発振するNdレーザー(例えば、Nd:YAGレーザー)の5次高調波として発生させる形態。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の装置では、保守性や効率、サイズ等の面で下記に示す問題がある。
【0005】
先ず、上記(1)の形態では、エキシマレーザーに使用されるガスについて毒性の問題や交換が面倒であるといった問題があり、また、色素レーザーについての保守性の悪さ等から、産業用途への利用について困難性を伴う。
【0006】
また、上記(2)の形態では、固体レーザーの使用により保守性については改善されるが、例えば、チタンサファイアレーザーに要求される励起光源として、高出力の可視光光源が必要であり、全体の効率が低くなったり、装置全体がかなり大きなものになるため小型化が難しい等の問題がある。
【0007】
そして、上記(3)の形態では、高次の高調波発生が必要になるため、例えば、各段階の効率を高くしても最終効率が低くなってしまうという欠点や、連続波を発生させることが困難であるといった問題がある。
【0008】
尚、BBO(硼酸バリウム)結晶のノンクリティカル位相整合(NCPM:Non Critical Phase Matching)で波長変換を行うことによって短波長のレーザー光が得られたという報告がなされているが、ウォークオフ(波数ベクトルとポインティングベクトルとの間になす角度であり、波面法線方向とエネルギー流の方向との間に角度差がある場合の指標。)によるビームの矩形比(縦横比率)の悪化がないという特長を有する反面、波長変換効率の点で問題がある。つまり、この場合の有効非線形定数d31がd22に比べて1.8%でしかなく、出力がこの2乗にほぼ比例するため、波長変換効率が低い。特に、連続波で波長変換を行う場合には、有効非線形光学定数が小さいと、外部共振器を用いたとしても波長変換効率が極めて低くなってしまうので問題はさらに深刻である。また、フラックス法で成長されるBBO結晶では、成長速度が極めて遅く、大きな結晶を均質に得ることができないため、サイズの長い結晶を得るのが難しい。つまり、相互作用長を長くとれないので効率面で不利となる。
【0009】
そこで、本発明は、紫外域のレーザー光を効率良く発生させるとともに装置の小型化を実現することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した課題を解決するために、窒化ガリウムを含む半導体レーザーによって得られる第一の波長をもった出力光が、非線形光学結晶を用いた外部共振器に導入され、当該非線形光学結晶を経ることで、第一の波長よりも短い第二の波長の紫外線をレーザー光として出力するようにし、上記非線形光学結晶として、タイプ1で位相整合する硼酸バリウム(β−BaB 2 4 )結晶を用いるとともに、半導体レーザーによるレーザー光を外部共振器に導入して共振を維持するための制御手段を備え、実効非線形定数が、硼酸バリウム結晶の有効非線形定数d 22 を含む項と、有効非線形定数d 31 を含む項とによって表され、両項が同じ符号を有するように結晶方位を含む位相整合角を設定する構成にしたものである。
【0011】
従って、本発明によれば、窒化ガリウムを含む半導体レーザーを用いるとともに、当該レーザーの出力光を非線形光学結晶に導入して、非線形光学現象を利用して短波長のレーザー光を得ることができるので、小型化及び効率面で優れている。
そして、非線形光学結晶として、タイプ1で位相整合する硼酸バリウム(β−BaB 2 4 )結晶を用いるとともに、半導体レーザーによるレーザー光を外部共振器に導入して共振を維持するための制御手段を備えているので、硼酸バリウム結晶を用いた第二高調波発生について効率良く1回の波長変換で短波長のレーザー光を得ることができるので、高次の高調波発生や複数段階に亘る波長変換が不要になる。
実効非線形定数が、硼酸バリウム結晶の有効非線形定数d 22 を含む項と、有効非線形定数d 31 を含む項とによって表され、両項が同じ符号を有するように結晶方位を含む位相整合角を設定する構成にしたのであり、実効非線形定数の表式において、2つの項が互いに加算される関係となるように設定することで、実効非線形定数が大きくなり、これにより変換効率を高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、紫外域、特に波長約200nm付近若しくはそれ以下の深紫外線のレーザー光を発生させることのできるレーザー光発生装置に関するものであり、装置形態としては、例えば、図1乃至図7に示す構成が挙げられる。
【0013】
図1に示すレーザー発生装置EX1では、半導体レーザー1と、非線形光学結晶(あるいは非線形光学素子)15を用いた外部共振器10を備えている。
【0014】
半導体レーザー1は、窒化ガリウムを含む半導体レーザーである。当該レーザーの出力光について、その波長範囲例としては、常温環境下で409nm以上415nm以下、また、非線形光学結晶の低温環境下(0゜C以下)で360nm以上415nm以下が挙げられる。一例としては、波長約410nmで連続発振するガリウムナイトライド(GaN)又はインジウムガリウムナイトライド(In1-xGaxN)半導体レーザー光源が用いられる。尚、当該光源については、縦単一モード(あるいは単一縦モード)での発振が望ましく、そのためには、DFB(分布帰還型)又はDBR(分布反射型)等の周期的構造を有しているものが良い。あるいは、半導体レーザー素子自体にはそのような内部構造がなくても(マルチモードのレーザーで良い。)、出力光の一部がグレーティング(例えば、ブレーズ型等)やプリズム等の分光手段により分光され、又は回折されて帰還する外部制御型(例えば、Littrow 型、Littman型等)のほぼ縦単一モード化されたレーザーであること、あるいは、こうしたレーザー光源の出力を増幅して得られる高出力のレーザー光源が望ましい。尚、出力光の一部が分光手段等によって帰還される方式の場合には、複合共振器の形成に起因する不安定性を回避するために、半導体レーザーの出射端面において、0.1%以下、できれば0.01%以下の反射率を実現するために減反射コーティングを施すことが望ましい(波長選択により安定した縦単一モード動作が得られる)。また、光の有効利用という観点からは、当該出射端面とは反対側に面に高反射率を実現するコーティングを施すことが望ましい。そして、出力に関して、実用面では50mW以上、さらには100mW以上のものを使用することが好ましい。
【0015】
半導体レーザー1の出力光2は、図示するように各種光学素子を経て外部共振器10に導入されるが、当該外部共振器には非線形光学結晶15が配置されている。この非線形光学結晶としては、例えば、KBBF(KBe2BO32)、SBBO(Sr2Be227 )又は周期分極反転構造を有するMBF4(ここで、MはMg、Zn、Fe、Co、Niのいずれか)等が挙げられ、360乃至480nmのガリウムナイトライド(GaN)又はインジウムガリウムナイトライド(In1-xGaxN)半導体レーザーの光を、第二高調波発生(SHG)により180乃至240nmの光に波長変換できるので、これらの結晶を外部共振器中に置いて、変換効率を上げることにより実用レベルの出力を得ることができる。また、タイプ1(2つの異常光線を入射して常光線の高調波を得る場合、又は2つの常光線を入射して異常光線の高調波を得る場合)で位相整合する硼酸バリウム(「β−BaB24」であり、以下、「BBO」と記す。)結晶を用いて、例えば、409nm乃至415nmの半導体レーザー光を、常温付近で第二高調波発生(SHG)により204.5乃至207.5nmの光に波長変換することができる。
【0016】
尚、非線形光学結晶の温度を、低温に保つための手段を講じることで使用形態の幅を広げることができ、例えば、BBO結晶をO゜C(273K)以下の温度に保持する温度制御手段を設ける場合には、第二高調波又は和周波発生の手段により半導体レーザーからの当該結晶への入射波長が360nm以上415nm以下の場合に、第二高調波発生により180nm以上207.5nm以下のレーザー光を得ることができる。
【0017】
図2は、BBO結晶の冷却構造について概要を示したものであり、断熱容器KCには、液体窒素や液体ヘリウム等の冷却材CLが収容されている。
【0018】
BBO結晶は、断熱真空容器VC内に配置されており、冷却材CLによって冷やされたコールドフィンガーCFに対して熱的に接触されている。コールドフィンガーCFは、例えば、銅材料で形成されていて、これに付設されたヒーターHTにより温度制御が行われる。つまり、冷却材CL、コールドフィンガーCF、ヒーターHTが、BBO結晶の温度制御手段9を構成している。
【0019】
半導体レーザーの出力光は、断熱真空容器VCに設けられた窓Wiから入射してBBO結晶を透過し、波長変換された光が反対側の窓Woから容器外に出射される。
【0020】
また、図3に示す例では、断熱真空容器VCに対して冷却装置CC(スターリング冷凍機等)が付設されており、コールドフィンガーCFを介して断熱真空容器VC内のBBO結晶が所定の温度に冷やされる。つまり、冷却装置CCやコールドフィンガーCFによって温度制御手段9Aが構成されている。尚、本例でも、半導体レーザーの出力光が、断熱真空容器VCに設けられた窓Wiから入射してBBO結晶を透過し、波長変換された光が反対側の窓Woから容器外に出射される。
【0021】
いずれにしても、非線形光学結晶15を経ることで、半導体レーザー1の出力光2に係る第一の波長よりも短い第二の波長の紫外線を発生させることができる。
【0022】
図1に示す例では、外部共振器10について、半導体レーザー1からの入射光の一部を透過して当該共振器内の非線形光学結晶15へと導入する入射ミラー11や、必要に応じた枚数(本例では3枚)で使用されるミラー12乃至14、光路長制御素子(図示せず。)で構成されている。尚、光路長制御素子を用いた制御形態には、例えば、VCM(Voice Coil Motor)やPZT等の移動手段(あるいは駆動手段)にミラーやプリズムを取り付けてそれらの位置や姿勢を制御する形態、あるいは非線形光学結晶15を含む電気光学結晶に制御電圧を印加して光路長を変化させる形態、あるいは温度を制御して光路長を変化させる形態等が挙げられる。例えば、外部共振器を構成する光学素子(ミラー等)のうち、少なくとも1つ(図1の例では、ミラー13)がVCMやPZT等の移動手段によってサーボ制御され、帰還回路と組み合わせて共振器長の制御を行うことで共振状態を維持する構成にしたもの等が知られている。この他、アパーチャーを配置して横モードを制御することも有効である。
【0023】
図1に示す構成例では、半導体レーザー1の出力するレーザー光2が、位相変調器3を透過した後で、調整用ミラー4、5で反射された後、モードマッチング用レンズ6を透過して外部共振器10へと導入される。尚、位相変調器3は後述するFMサイドバンド法(「Pound-Drever-Hall Locking」法)の場合に必要とされるものである。この場合、図示しない発振器からの変調信号が位相変調器3に印加され、これによりレーザー光2は位相変調を与えられてから光学系を経て外部共振器10に入射される。また、途中の光学系を構成するミラー、レンズ等については、必要に応じた数や配置をもって適宜に設計される。
【0024】
図1において、外部共振器10に係る光検出については、例えば、ミラー14で反射された後、ミラー11を透過した光が、必要に応じて使用される集光レンズ7を介して光検出器8に到達し、受光及び検出が行われる構成になっている。光検出器については、偏光法(例えば、波長板を透過したレーザー光を共振器に入射させるとともに、共振器からの、偏光状態の異なる2つのビームの検出信号から差分をとることでエラー信号を得て、共振器の共振状態を維持する方法)やフリンジサイド法を用いる場合、ロッキングのサーボ帯域を充分にカバーする程度のもので良いが、FMサイドバンド法を用いる場合には、キャリア周波数を充分に検出できる程度の帯域が必要になる。
【0025】
外部共振器10から出射された光はミラー20を透過して光22(例えば、未変換光)となり、またミラー20での反射光21(例えば、波長変換光)が得られる。
【0026】
図1に示す構成例では、外部共振器10内に4枚のミラー(11乃至14)が設けられていて、ミラー11から非線形光学結晶15を透過して、ミラー12、13、14での反射後にミラー11に再び戻る経路によって共振器が形成されているが、本発明に係る外部共振器の構成形態がミラー4枚を使ったリング型のものに限定される訳ではなく、例えば、下記に示す形態が挙げられる。
【0027】
(A)2枚のミラーを用いるとともに、非線形光学結晶の端面での屈折を利用した形態(図4参照)
(B)2枚のミラーとプリズムを用いた形態(図5参照)
(C)非線形光学結晶内での全反射を利用した形態(図6参照)
(D)非線形光学結晶自体が外部共振器を構成する形態(図7参照)。
【0028】
先ず、上記(A)では、図4の構成例EX2に示すように、ミラー11、12を用いてリング型共振器を構成しており、両ミラーを通る主経路からやや外れたところに非線形光学結晶15が配置されていて、図示のように当該結晶については台形状の縦断面をしている。つまり、ミラー11から導入されたレーザー光がミラー12で反射され、非線形光学結晶15の一端部の端面で屈折した後、その他端部の端面で屈折してミラー11に戻る経路により共振器が形成されている。光の巡回する方向はこの逆でも良く、ミラー11から非線形光学結晶15を経てミラー12からミラー11に戻る経路も可能である。
【0029】
尚、非線形光学結晶15から出射してミラー11、集光レンズ7を透過した光が光検出器8に受光される。
【0030】
また、上記(B)では、図5の構成例EX3に示すようにミラー11と12との間に非線形光学結晶15が配置されており、その付近に三角断面のプリズム16が配置されている。よって、ミラー11から導入されたレーザー光が非線形光学結晶15を透過した後にミラー12で反射され、プリズム16の入射端面で屈折した後、その出射端面で屈折してミラー11に戻る経路により共振器が形成されている。本例でも、光の巡回方向が逆回りの構成が可能である(入射方向とレンズ7、光検出器8の位置も適宜入れ替わる。)。尚、プリズム16から出射してミラー11、集光レンズ7を透過した光が光検出器8に受光される。
【0031】
上記(C)では、図6の構成例EX4に示すように外部共振器10内にミラー11、17と非線形光学結晶15が配置されており、非線形光学結晶15がおよそ5角形状の縦断面(鋭角部の角度が90゜よりやや小さくされている。)となっている。つまり、ミラー11から導入されたレーザー光が非線形光学結晶15に入射されて2回の全反射後に出射されてミラー11に戻る経路により共振器が形成されている。また、非線形光学結晶15における全反射面からミラー17に対して出射され、当該ミラーで反射された光(第二高調波)が出力光21となる(図示は省略したが、ミラー17後のミラー20による反射光が波長変換光となる。)。尚、非線形光学結晶15から出射してミラー11、集光レンズ7を透過した光が光検出器8に受光される。
【0032】
上記(D)では、(外部)ミラーを全く用いずに非線形光学結晶自体が共振器を形成しているものであり、例えば、図7の構成例EX5に示すように当該結晶の縦断面が球面の一部を除去した如き形状を有している。この場合、レーザー光がそのまま非線形光学結晶15に入射されて、その出射端面での全反射後に、さらに側面で全反射されて入射端面に戻る経路により共振器が形成されている。尚、非線形光学結晶15から出射して集光レンズ7を透過した光が光検出器8に受光される。また、本形態では、ミラー等の光学素子がないので、共振維持のための機械的な駆動手段がないが、例えば、外部共振器を硼酸バリウム結晶のみで形成する場合等においては、その温度制御手段を設けること又は電圧を印加することで、当該結晶の光学的特性を変化させて、共振状態を維持することができる。
【0033】
上記に説明した各構成例は、本発明に係る実施の一例を示すものに過ぎず、この他、必要に応じてミラー数や配置を変更する場合、あるいはミラー以外の共振器構成要素として、グレーティングやプリズム等が使用される場合もある。尚、上記各形態において外部共振器以外の構成要素及びその配置については図1と同様であるので、各部に同じ符号を付すことにより説明を省略した。
【0034】
次に、上記した外部共振器の動作及び作用効果について図1の構成を例にして説明する。
【0035】
外部共振器10を構成するミラー11の反射率を「R1」とし、その他のミラー(12乃至14)や非線形光学結晶15を経た周回の後に再びミラー11に戻る直前までの合成反射率を「Rm」と記すとき、共振器の光路が良好に調整されている場合に、ミラー11から光が入射した場合における共振器10全体の反射光は、光検出器8(フォトダイオード等)により検出され、その反射率(これを「R(δ)」と記す。)が下式で与えられる。
【0036】
【数1】
Figure 0003885529
【0037】
尚、上式中の「δ」については、「δ=2π・L/λ」である。ここで、「λ」はレーザー(半導体レーザー1)の光源波長、「L」は共振器の周回光路長をそれぞれ示している。
【0038】
図8は上式に従う反射特性(δ依存性)を例示したグラフ図であり、横軸に上記「δ」をとり、縦軸に相対反射率(0乃至1)をとって両者の関係を示したものである。尚、グラフ曲線については、見易さを考慮して「R1=Rm=0.90」とし、フィネスを実際よりも低めに設定している。
【0039】
[数1]式中に正弦関数sin(δ/2)の二乗項が含まれていることから分かるように、「δ=p・π」(pは偶数)のときに、共振器10のみかけの反射率が低下して、入射光が当該共振器内に入って内部の光強度(内部循環光強度)が大きくなる(これを「共振状態」と呼び、共振状態を保持させることを「ロックする」と称している。)。
【0040】
図8では、下向きのピーク(ボトム)の先端が共振状態に相当しており、共振状態を維持できる限界を、許容周波数半値全幅を指標にして表すことができる。つまり、許容周波数半値全幅(半値幅を「δ0.5」と記すとき、その2倍、「2δ0.5」である。)は、共振器10の光路長L、即ち、これに比例するδを変化させるときに、当該共振器の見かけの反射率に係る減少分が、ピーク点(δ=0、2π等)での値の半分になる値から求められる(図9参照。)。これは、位相で示すと凡そ下式のようになる。
【0041】
【数2】
Figure 0003885529
【0042】
尚、これは、共振器のみかけの透過率がピーク点での値の半分になるδからも求められる(図10参照。)。
【0043】
周波数で示すと、下式のようになり、周波数幅「Δf」(単位:Hz)は[数2]式の右辺に「FSR/(2π)」を掛けた式から求められる(FSRは、「Free Spectral Range」の略であり、C/Lである。ここで、「C」は光速度、「L」は共振器周回長を示す。)。
【0044】
【数3】
Figure 0003885529
【0045】
半導体レーザー1に対する外部共振器10は、入射光を内部に閉じ込めて循環パワーを大きくし、波長変換効率を高めるために用いるものであり、従って、当該共振器内に入射光を効率良く導入することが必要である。
【0046】
そのために以下の事項(I)乃至(III)について考慮する必要がある。
【0047】
(I)空間的なビーム重なりを良好にすること(モードマッチング)
(II)周回光と入射光の位相関係を保持して共振状態を維持すること(ロッキング)
(III)周回光の洩れと入射光の反射の振幅とのバランスがとれて共振状態での見かけの反射率がなるべく小さくなること(インピーダンスマッチング)。
【0048】
先ず、(I)を実現するには、外部共振器へのビームの入射角度や位置、ビーム径及び波面の曲率を適切に調整して設定することが必要であり、図1において、2枚のミラー4、5により、ビームの光2について方向(あおり角)及び光軸に対する垂直方向の位置を調整するとともに、レンズ6等の光学系を用いてビーム径及び波面の曲率を調整することにより、外部共振器10の入射ミラー11上で入射光が共振光にほぼ合うようにセットすることが重要である。勿論、外部共振器10が安定共振器を構成していることが前提となるが、モードマッチングのための、ミラーやレンズ等の組み合わせについては、ミラー11上での入射光が共振光にほぼ合うという目的に反しない限り、各種各様の構成が可能である。
【0049】
次に、(II)については、「δ=2π・L/λ」から分かるように、周回光路長L又は波長λの一方、あるいはその両方について制御すれば良い。つまり、周回光路長Lが入射波長λの自然数倍となるように制御する(「q」を自然数変数とするとき、「(δ=)2π・L/λ=2π・q」から「L=q・λ」が得られる。)ことで、共振状態を維持する。
【0050】
周回光路長Lについては、外部共振器を満たす気体の流動や、透過する媒体の温度変化、ミラーの支持機構等についての振動や変形、温度変化等によって、急速かつ長期的に変動し、他方、レーザー光源の波長λについては、温度揺らぎや、振動、膨張や外乱(電流ノイズ等)の影響によって変動する。従って、周回光路長Lが入射波長λの自然数倍の関係となる(共振)状態を保持するためには、例えば、下記の制御形態が挙げられる。
【0051】
(1)波長λを可変制御する形態
(2)周回光路長Lを可変制御する形態。
【0052】
形態(1)については、半導体レーザー1の温度や電流等を変化させることにより波長λを変化させる形態、あるいは、レーザー結晶にPZT等で歪みを与える形態等が挙げられる。
【0053】
また、形態(2)については、例えば、下記に示す形態が挙げられる。
【0054】
・ミラー等の光学素子をPZTやVCMにマウントして機械的に制御する形態
・非線形光学結晶を含めた結晶、あるいは光学素子に電圧や歪みを与えたり、温度制御等によってそれらの光学的特性(屈折率等)を変化させて制御する形態。
【0055】
この他、(1)と(2)を組み合せることで各種の形態が挙げられるが、制御応答や安定性等を考慮して選定すべきである。
【0056】
共振状態の維持には、上記のように周回光路長L又は入射波長λの可変制御手段を必要とし、さらには、外乱に応じて常にこれらを変化させて上記「L=q・λ」の関係を維持する手段(制御回路等)が必要である。尚、制御に必要なエラー信号の発生(生成)方法としては、フリンジサイドロッキング、FMサイドバンドロキッング、偏光法ロッキング等、各種方式が提案されている(例えば、文献「T.W.Hansh,and B.Couillaud,Optics Communications ,Vol.35,No.3,p.441 (1980) 」を参照)。
【0057】
そのうち、FMサイドバンド法は、ノイズに強い方法であって安定な共振器ロッキング法であるので、その概要について図11の例を使って説明する。
【0058】
図には位相変調器3及び光検出器8を含む制御手段23を示しており、局部発振器(信号源の記号で示す。)を含む信号発生部24により、所定周波数の変調信号が発生され、当該信号が位相変調器3に印加されて半導体レーザー1からのレーザー光に位相変調がかけられる。
【0059】
光検出器8による検出信号と、変調信号が検波部25(図には、掛け算器で示す。)に送られて同期検波が行われ、これにより得られた誤差信号(これを「Err」と記す。)がサーボ制御部26に送られる。
【0060】
サーボ制御部26は誤差信号のレベルがゼロとなるように制御信号を生成して、当該信号によって共振器の周回光路長Lを制御する。例えば、図1の例において、外部共振器10ではミラー13について位置や姿勢が制御される。尚、ミラーの移動機構、駆動制御回路等や、信号処理に必要な回路(例えば、受光後の検出信号から高周波信号を取り出すのに必要なフィルタ等)については既知であり、よってそれらの説明や図示は省略する。
【0061】
このような光路長の調整手段を設けてその駆動制御によりロッキングを実現する方法の他には、外部共振器10中に置かれた非線形光学結晶15に電圧や歪みを与えたり、あるいは光源自体を変調してロッキングを行う方法等が知られている(「W.Kozlovski 他,IEEE Journal of Quantum Electronics,Vol.24,No.6,p913 (1988)」を参照。)。
【0062】
尚、FMサイドバンド法では、位相変調器3として、KTPやBBO等の、使用波長λにおける透過率の高い電気光学結晶が用いられ、これに高周波電圧を印可して、サイドバンド(側波あるいは側帯波)を発生させる。
【0063】
また、変調周波数については、共振器からの反射光を検出する形態と、共振器の透過光を検出する形態とで異なる(検出信号の大きさの観点からは前者の形態が好ましい。)。
【0064】
外部共振器のFSR(=C/L)を、当該共振器フィネスFで割った値を、共振器透過幅とすると、これは[数3]式で定義した「Δf」と同じである。
【0065】
反射光からエラー(誤差)信号を検出する形態では、例えば、図1において、入射ミラー11からの反射光が、集光レンズ7等の光学系を介して光検出器8で受光され、その検出信号を、局部発振器からの信号(変調周波数と同一周波数とされる信号)で同期検波してエラー信号を生成する。この場合の変調周波数はΔfよりも充分大きい方が良い。何故なら、共振状態の近傍において、外部共振器内でサイドバンドが効率良く反射され、光検出器に到達するからである(変調周波数がΔfよりも小さいと、透過成分の割合が多くなってしまう。)。
【0066】
これに対して、透過光からエラー信号を検出する形態では、例えば、図1においてミラー12の透過光を光検出器(図示せず)により受光し、その検出信号と局部発振器からの信号とから同期検波を行うことで、信号の大きさとしては小さくなるがエラー信号を生成できる。この場合には、上記の形態とは逆に、Δfよりも変調周波数を小さくすることが好ましい。
【0067】
図12は、光検出信号及び変調信号に基いて生成されるエラー信号(Err)の一例(δ依存性)を拡大して示したものであり、横軸に「δ」をとり、縦軸に信号値(相対値で示す。)をとって示している。
【0068】
例えば、反射光を検出する形態において、エラー信号Errは、共振器の共振周波数がレーザー光の周波数付近に近づいたときに、反射する両側帯波信号(両側波)のバランスに基づいて得られる信号であり、共振位置(δ=0)からのずれに関してその方向と大きさを示している。つまり、図12の右半面においては、δ軸を正方向に進んでいくと値が上昇しての正のピーク値に達し、それから急に値が低下してボトム値を示してからδ軸に漸近していく。また、図12の左半面においては、δ軸を負方向に進んでいくと値が低下してボトム値に達し、それから急に値が上昇してピーク値を示してからδ軸に漸近していく。このように、グラフ曲線がδ=0の原点回りに180゜の回転対称性をほぼ有しているので、共振位置からのずれの方向と大きさをエラー信号から把握することができる。
【0069】
よって、共振器の構成要素(ミラー等)の位置修正等を行うための負のフィードバック系を形成し(誤差がゼロになるように制御を行う。)、共振器の光路長を制御すれば、その共振状態を保つことができる。尚、反射光にサイドバンド(側波帯の成分)がなくべく多く含まれるようにすると、誤差信号の振幅が大きくなり、信号対雑音(S/N)比を一般に大きくできる。
【0070】
上記(III)の実現には、[数1]式において、「R1=Rm」となるように各ミラーの反射率を選定すれば良い。但し、Rmの算出には、非線形光学結晶の波長変換による、周回基本波の高調波(第二高調波)への変換分も含める必要がある(「W.Kozlovski 他,IEEE Journal of Quantum Electronics,Vol.24,No.6,p913 (1988)」を参照。)。また、実際の問題として、波長変換結晶等の光学素子についてのバルク透過率、コーティング透過率(反射率)、ミラーの反射率等にバラツキがあることや、経時変化等が原因で、インピーダンスマッチングの状態を長期間に亘って維持することは難しいが、例えば、R1の値を、Rm値よりもやや小さめに設定することで、経時変化により損失が増加しても、周回基本波についてパワーの減少を少なくすることができ、高調波発生におけるパワーの減少を抑えることが可能である。
【0071】
以上に説明した(I)乃至(III)の実現によって、波長変換効率を高めることができるとともに、共振状態を安定に維持することが可能になる。
【0072】
次に、非線形光学結晶として、BBOを用いる場合の例について、以下に詳述する。
【0073】
先ず、BBO結晶の成長法に関して、フラックス法と直接法(Czochralski法)が知られており、フラックス法は、硼酸バリウムの融解液にフラックスと呼ばれる添加物を加えて凝固点降下により融液の温度を下げ、β相を成長させる方法であるが、フラックスが成長後にBBO結晶中に残存し易く、点状の欠陥が生じ易いこと等から、散乱が大きくなるという欠点を有する。他方、直接法の場合には、成長速度が速い上、フラックスを使わないため、インクルージョンが少なく、散乱が少ないため、外部共振器のように、損失を極めて低レベルに維持したい方式の場合には、直接法で製造したBBO結晶の方が優れている。
【0074】
また、タイプ1で位相整合するBBO結晶では、第二高調波を発生できる最短入射波長が410nm弱であり、よって発生光の波長が205nm弱になる(「加藤、レーザ研究、Vol.18,p3 (1990) 」を参照。)。この場合、基本波を結晶のc軸に垂直(位相整合角θ=90゜)又はほぼ垂直方向に入射するNCPM(ノンクリティカル位相整合)であり、相互作用長を長くできることや、ウォークオフによるビームの変形がないこと等の長所を有する。また、結晶長を長く取ること(例えば、10mm以上)によって波長変換効率を高くすることが可能である。特に文献「G.D.Boyd他、Journal of Applied Physics,Vol.39,No8,p.3597,(1968)」に示されるように、結晶長「L」と、結晶内に集光した場合のスポット半径「w」(ビーム強度のピークを1としたとき、「e-2」となるときのスポット半径を示す。尚、「e」は自然対数の底である。)の関数であるコンフォーカルパラメータ「b」との間に、下式の関係があるときに効率が最大になる。
【0075】
【数4】
Figure 0003885529
【0076】
尚、コンフォーカルパラメータ「b=k・w2=(2πn/λ)・w2」において、nは基本波屈折率、λは基本波波長をそれぞれ示す。
【0077】
図13は横軸にパラメータξ(=L/b)をとり、縦軸に効率「η」をとって、ウォークオフがゼロの場合のグラフを示したものであり、ξがほぼ2.84のときに最大効率を示す。
【0078】
つまり、「L/b」の値がほぼ2.84に等しい場合が最も望ましいことになるが、実用上はその近傍域(5%以内近傍域、10%以内近傍域等)における設定も可能である。例えば、効率ηについて、その最大値ηmaxから約10%減の範囲(0.9・ηmax)に抑えるためには、上記文献に従って計算すると、上記[数4]式から得られるスポット半径w(≒√(L/(2.84k))を中心として±40%以内(図のξ1〜ξ2の範囲を参照。)に制限することが必要である。つまり、この範囲であれば、効率低下に関して問題が少ない。尚、BBO結晶の場合に、例えば、波長や屈折率について数値を代入してみると、Lを10mm以上として、スポット半径wとしては、「10√(L)」μmを中心として±40%以内が好ましいことが分かる(Lの単位は「mm」である。)。
【0079】
ところで、タイプ1で位相整合するBBOの実効非線形定数(あるいは実効非線形光学定数であり、これを「deff」と記す。)については、位相整合角を「θ」(非線形光学結晶の+c軸方向と光線方向との間になす角度)、ウォークオフを「ρ」とするとき、有効非線形定数d31を含む項と、有効非線形定数d22を含む項とによって表され、下式で与えられる。
【0080】
【数5】
Figure 0003885529
【0081】
NCPMの場合には、上式に「θ=90゜」、「ρ=0゜」を代入することにより、「deff=d31」である。
【0082】
「庄司、博士論文、東京大学物理工学科(1998)」、「Handbook of Nonlinear Optical Crystals,Dmitriev 他著、3rd edition,Springer Verlag(1999)」等の文献によれば、d31の大きさは、d22の大きさに比べて0.018倍しかない(例えば、Miller則を適用して、d22の大きさが3.0×10-12m/Vであれば、d31の大きさは4.5×10-14m/Vである。)。よって、NCPMという有利な変換を用いたとしても(波長変換ビーム形状が保存されるという特性をもつ。)、出力がdeff(=d31)の二乗にほぼ比例するため、変換効率が低くなってしまう。
【0083】
例えば、外部共振器のエンハンスメントファクター(増倍率)を200にしても(フィネス600程度)、応用面で通常必要な1mWの出力を得るためには、レーザー光源1の出力に関して、波長409.5nmでの平均入射パワーが100mW以上必要となる。一例として、120mWのレーザー光源を用いて、フィネス200程度の外部共振器に結合効率80%(モードマッチング及びインピーダンスマッチングを含む)でレーザービームが外部共振器に入射されて、ここで増倍される場合の出力は0.7mW程度である。
【0084】
一方、この変換効率では、レーザー光源に課せられる負荷が大きく、低価格の光源として利用するには効率の向上が必要である。
【0085】
上記の[数5][a]式から分かるように、右辺については、第1項が「d31・sin(θ+ρ)」であり、第2項が「−d22・cos(θ+ρ)」であるので、両者が異符号の関係になる場合には、一方から他方が減算される結果として、実効非線形定数「deff」の絶対値は、大きい方の項のみの場合よりも小さくなる。しかしながら、これら2項がお互いに足し合わされる関係(つまり、各項の符号が同じ関係)であれば、実効非線形定数「deff」の絶対値が大きくなり、出力が大きくなるので、変換効率を高くすることが可能である。[数5][b]式についても同様である。
【0086】
図14は、横軸に位相整合角θをとり、縦軸には、実効非線形定数「deff」(単位:「pm/V」。「p」はピコ(10-12)を示す。)の大きさ(絶対値)と、その二乗値「deff^2」(NCPM、つまり、「θ=90゜、ρ=0゜」のときの、deffの二乗値を「100」とした相対値で示す。)を両側にとって示したものであり、実線で示すグラフが「deff」(の絶対値)を示し、破線で示すグラフがその二乗値を示している。尚、同図において、位相整合角がθ<90゜の範囲では、上記第1項と第2項が加算される(足し合う)ためにNCPMのときよりも、deff値(絶対値)が大きくなり、また、θが約91゜よりも大きい範囲では、第1項と第2項が互いに引き合ってNCPMのときよりも、deff値(絶対値)が大きくなる。波長変換による基本波の損失が他の共振器損失に比べて無視できる程小さい場合には、BBOによる第二高調波の出力がdeffの二乗に比例するため、deffの最小値に関して、θが小さくなる方向に進んでも、θが大きくなる方向に進んでもdeffの大きさが次第に増加していくが、θ<90゜の範囲の方(項加算の場合)が増加の度合いが大きいことが分かる。d22、d31の符号については、互いに異符号であるとしたが、同符合の場合には上記第1項と第2項との足し合い(引き合い)の関係が逆になることに注意を要する。
【0087】
下表には、位相整合角90゜及びその近辺における、実効非線形定数及びその二乗値、有効非線形定数(d22、d31)、ウォークオフ、位相整合する基本波の波長及び屈折率を示す。
【0088】
【表1】
Figure 0003885529
【0089】
上表中に示す定数d22、d31については、Miller則による補正が施されている。尚、「^」はべき乗を意味する。
【0090】
位相整合角90゜及びその近辺における、基本波波長(出力光の波長については第二高調波波長であり、その半分である。)と基本波屈折率を下表2に示す。
【0091】
【表2】
Figure 0003885529
【0092】
例えば、基本波波長を410.75nmの場合に、位相整合角を85.1゜とすると、実効非線形定数の大きさが0.25となって、計算上ではd31(NCPMの場合)の約5.4倍になる。出力は実効非線形定数のほぼ二乗に比例するので、計算上では29倍程度になる筈であるが、実際には8倍程度の増加となる。これは、ウォークオフ等により、ビーム重なり減少、最適スポット径の変化等が引き起こされることに依る。
【0093】
NCPMの場合、例えば、図15に示すように、ビーム強度に関して綺麗なガウシアン分布が得られるが(x軸及びy軸からなる2次元直交座標を平面に設定した場合に、図では、横軸にx軸又はy軸(単位:mm)をとり、縦軸に単位面積当たりのビームパワー「I2」(単位:W/cm2)をとって示しており、x軸、y軸についてのスポット半径が等しい。)、NCPMでない場合であっても、位相整合角θが、例えば、88゜以上(あるいは92゜以下)であれば、ほぼ円形状をしたビームを得ることができる。
【0094】
位相整合角θが88゜より小さくなり、あるいは92゜より大きくなるに従って、ビーム形状の変化が問題となってくる。つまり、入射ビームが円形状であったとしても、ウォークオフのために波長変換後のビーム形状が変化してしまう。
【0095】
図16は位相整合角θ=85.1゜の場合について、図15と同様にビームの分布形状例を示したものであり、横軸にx軸又はy軸(単位:mm)をとり、縦軸に単位面積当たりのビームパワー「I2」(単位:W/cm2)をとって示している。
【0096】
図中に、実線で示すグラフ曲線G1は、横軸をx軸とした場合のビーム形状(つまり、y軸方向から見たビーム形状)を示しており、ガウシアン分布をもっている。
【0097】
これに対して、図に一点鎖線で示すグラフ曲線G2は、横軸をy軸とした場合のビーム形状(つまり、x軸方向から見たビーム形状)を示しており、y=0よりやや正方向にずれた位置にピークをもつ非対称性の形状である。
【0098】
図17は位相整合角θ=80.3゜の場合について、ビームの分布形状例を示したものであり、横軸にx軸又はy軸(単位:mm)をとり、縦軸に単位面積当たりのビームパワー「I2」(単位:W/cm2)をとって示している。
【0099】
図中に、実線で示すグラフ曲線G3は、横軸をx軸とした場合のビーム形状(つまり、y軸方向から見たビーム形状)を示しており、ガウシアン分布をもっている。
【0100】
これに対して、図に一点鎖線で示すグラフ曲線G4は、横軸をy軸とした場合のビーム形状(つまり、x軸方向から見たビーム形状)を示しており、y=0よりややずれた位置にピークをもつ非対称性の形状であって、その横幅(y軸方向の幅)が図16に示すグラフ曲線G2の幅よりも大きくなっていることが分かる。
【0101】
このようなビーム形状の変化については、ビーム出力に対して配置される光学系の設計により、ある程度カバーすることができる(つまり、コヒーレント光源故に基本的には光学設計によってビームの形状補正が可能である。)が、光学系での負担等を考慮すると、実用上は位相整合角を80゜以上、あるいは、100゜以下の範囲に設定することが好ましい。尚、当該範囲の臨界値(80゜又は100゜)に関しては、軸対称の入力ビーム(レーザー光源1からの入射ビーム)から得られる出力光の縦横比が約1:10に対応している(例えば、33μmの入力ビーム半径から、約1:10の楕円ビームが得られるときの位相整合角θが80゜あるいは100゜程度である。)ことからも根拠付けることができ、位相整合角が80゜よりも小さくなるか、あるい100゜よりも大きくなると、縦横比が悪化して光学的な補正が難しくなる。また、例えば、光学ディスク用のInGaN(インジウムガリウムナイトライド)レーザーでは400乃至415nm程度の波長帯(但し、400乃至409nmではBBOの冷却を必要とする。)で開発が進んでおり、位相整合角に係る上記範囲によって当該波長帯を実用上十分にカバーできる。
【0102】
以上をまとめると、タイプ1で位相整合するBBO結晶の場合に、NCPMでない場合の位相整合角については、80゜以上90゜未満(あるいは90゜を越え100゜以下)の範囲で設定することが好ましいと言える。尚、その際、半導体レーザー1については50mW以上の出力を有するものが実用上望ましい。
【0103】
しかして、上記に説明した構成によれば、下記に示す利点が得られる。
【0104】
・紫外光を出力する半導体レーザーと、BBO結晶等の非線形光学結晶をうまく組み合わせることにより、波長200nm付近の深紫外線を最小回数(望ましくは1回)の波長変換で得ることができるため、効率が高く、消費電力の低減、冷却装置の小型化等に適している。また、装置全体のサイズを小さくできるので、コストの削減や低価格化にといって有利である。
【0105】
・NCPMでない場合に、位相整合角を90゜から少しずらした設定にして実効非線形定数が大きくなる方向(好ましくは、上記[数5]式に示す実効非線形定数の表式において、項同士が同符合となって足し合う関係となる方向)に、位相整合をとるといった分析と工夫により、NCPMの場合に比して効率をさらに高めることができる。
【0106】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、請求項1に係る発明によれば、窒化ガリウムを含む半導体レーザーを用いるとともに、当該レーザーの出力光を非線形光学結晶に導入して、非線形光学現象を利用して短波長のレーザー光を得ることができる。よって、保守性は勿論、小型化及び効率面で優れている。
【0107】
そして、硼酸バリウム結晶を用いた第二高調波発生について効率良く1回の波長変換で短波長のレーザー光を得ることができるので、高次の高調波発生や複数段階に亘る波長変換が不要になる。
更に、実効非線形定数の表式において、2つの項が互いに加算される関係となるように設定することで、実効非線形定数が大きくなり、これにより変換効率を高めることができる。
【0108】
請求項に係る発明によれば、硼酸バリウム結晶をO゜C以下の温度に保持することによってさらに短波長のレーザー光を得ることができる。
【0109】
請求項に係る発明によれば、硼酸バリウム結晶のノンクリティカル位相整合で波長変換を行う場合における変換効率をほぼ最大にすることができる。
【0110】
請求項に係る発明によれば、ノンクリティカル位相整合で波長変換を行う場合の変換効率を最大値の10%以内に抑えることができる。
【0111】
請求項に係る発明によれば、ノンクリティカル位相整合でない場合について位相整合角の範囲を限定することで変換効率を高めることができる。
【0112】
請求項に係る発明によれば、損失を低く抑えることができるので、外部共振器に配置される結晶に適している。
【0113】
請求項10に係る発明によれば、波長変換された出力を実用レベルにすることができる。
【0114】
請求項11に係る発明によれば、単一波長について波長変換を効率良く行うことができる。
【0115】
請求項12に係る発明によれば、小型化及び低価格化を図ることができる。
【0116】
請求項13に係る発明によれば、半導体レーザー素子の内部構造ではなく、グレーティング等を用いた外部制御によって縦単一モード化されたレーザー光源を得ることができる。
【0117】
請求項14に係る発明によれば、外部共振器内に入射光を効率良く導入することができる。
【0118】
請求項15に係る発明によれば、外部共振器の構成が簡単になり、またロッキングに必要な駆動機構が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る構成例を示す図である。
【図2】非線形光学結晶の冷却構造について概要を示す図である。
【図3】非線形光学結晶の冷却構造について別例を示す図である。
【図4】本発明に係る構成の一例を示す図である。
【図5】本発明に係る構成の別例を示す図である。
【図6】本発明に係る構成の別例を示す図であり、非線形光学結晶内での全反射を利用した例を示す。
【図7】本発明に係る構成の別例を示す図であり、非線形光学結晶のみで外部共振器を構成した例を示す。
【図8】相対反射率のδ依存性を示すグラフ図である。
【図9】相対反射率のδ依存性について要部を拡大して示す図である。
【図10】相対透過率のδ依存性を示すグラフ図である。
【図11】位相変調器及び光検出器を含む制御系についての説明図である。
【図12】エラー信号のδ依存性を示す図である。
【図13】効率について説明するための概略的なグラフ図である。
【図14】位相整合角θと、実効非線形定数の大きさ及びその二乗値との関係を示すグラフ図である。
【図15】NCPMの場合において、ビームの強度分布の一例を示すグラフ図である。
【図16】位相整合角θ=85.1゜の場合について、ビームの強度分布の一例を示すグラフ図である。
【図17】位相整合角θ=80.3゜の場合について、ビームの強度分布の一例を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1…半導体レーザー、9、9A…温度制御手段、10…外部共振器、
15…非線形光学結晶、23…制御手段

Claims (15)

  1. 第一の波長のレーザー光を出力する、窒化ガリウムを含む半導体レーザーと、非線形光学結晶を用いた外部共振器を備えており、
    上記半導体レーザーの出力光が上記外部共振器に導入されるとともに、上記非線形光学結晶を経ることで、上記第一の波長よりも短い第二の波長の紫外線を発生させるようにされ、
    上記非線形光学結晶として、タイプ1で位相整合する硼酸バリウム(β−BaB 2 4 )結晶を用いるとともに、
    半導体レーザーによるレーザー光を外部共振器に導入して共振を維持するための制御手段を備えたレーザー光発生装置であって、
    実効非線形定数が、硼酸バリウム結晶の有効非線形定数d 22 を含む項と、有効非線形定数d 31 を含む項とによって表され、両項が同じ符号を有するように結晶方位を含む位相整合角が設定されていることを特徴とするレーザー光発生装置。
  2. 請求項に記載したレーザー光発生装置において、
    硼酸バリウム結晶を0゜C以下の温度に保持する温度制御手段を設けるとともに、第二高調波発生により紫外線のレーザー光を出力するようにしたことを特徴とするレーザー光発生装置。
  3. 請求項に記載したレーザー光発生装置において、
    硼酸バリウム結晶のノンクリティカル位相整合で、結晶長「L」が10mm以上とされ、コンフォーカルパラメーターb(「b=(2πn/λ)・w2」であり、
    「n」は基本波屈折率、「λ」は基本波波長をそれぞれ示し、「w」は結晶内に集光した場合のスポット半径であり、ビーム強度のピークを1としたときに「e-2」となるときの半径を示す。)との関係について、「L/b」の値がほぼ2.84に等しいか又はその近傍に設定されていることを特徴とするレーザー光発生装置。
  4. 請求項に記載したレーザー光発生装置において、
    「k=2πn/λ」と記すとき、
    スポット半径「w」が√(L/(2.84k))を中心として±40%以内に設定されていることを特徴とするレーザー光発生装置。
  5. 請求項に記載したレーザー光発生装置において、
    硼酸バリウム結晶のノンクリティカル位相整合で、結晶長「L」が10mm以上とされ、コンフォーカルパラメーターb(「b=(2πn/λ)・w2」であり、
    「n」は基本波屈折率、「λ」は基本波波長をそれぞれ示し、「w」は結晶内に集光した場合のスポット半径であり、ビーム強度のピークを1としたときに「e-2」となるときの半径を示す。)との関係について、「L/b」の値がほぼ2.84に等しいか又はその近傍に設定されていることを特徴とするレーザー光発生装置。
  6. 請求項に記載したレーザー光発生装置において、
    「k=2πn/λ」と記すとき、
    スポット半径「w」が√(L/(2.84k))を中心として±40%以内に設定されていることを特徴とするレーザー光発生装置。
  7. 請求項1に記載したレーザー光発生装置において、
    ノンクリティカル位相整合でない場合の位相整合角について、80゜以上90゜未満あるいは90゜を越え100゜以下の値に設定されていることを特徴とするレーザー光発生装置。
  8. 請求項に記載したレーザー光発生装置において、
    ノンクリティカル位相整合でない場合の位相整合角について、80゜以上90゜未満あるいは90゜を越え100゜以下の値に設定されていることを特徴とするレーザー光発生装置。
  9. 請求項に記載したレーザー光発生装置において、
    硼酸バリウム結晶が直接法によって成長されたものであることを特徴とするレーザー光発生装置。
  10. 請求項に記載したレーザー光発生装置において、
    半導体レーザーが、50ミリワット以上の出力を有することを特徴とするレーザー光発生装置。
  11. 請求項に記載したレーザー光発生装置において、
    半導体レーザーが、ほぼ縦単一モードで発振することを特徴とするレーザー光発生装置。
  12. 請求項11に記載したレーザー光発生装置において、
    半導体レーザーが、分布帰還型又は分布反射型の構造を有していることを特徴とするレーザー光発生装置。
  13. 請求項11に記載したレーザー光発生装置において、
    半導体レーザーの出力光の一部が分光又は回折されて帰還する外部制御型の構成を有していることを特徴とするレーザー光発生装置。
  14. 請求項11に記載したレーザー光発生装置において、
    半導体レーザーの発振線幅が、外部共振器の透過幅と同等か又はそれ以下となるように設定されていることことを特徴とするレーザー光発生装置。
  15. 請求項に記載したレーザー光発生装置において、
    外部共振器が硼酸バリウム結晶のみで形成されており、その温度制御により共振状態が維持されることを特徴とするレーザー光発生装置。
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