JP3882900B2 - 符号変換方法及び変換装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は符号変換方法及び装置に係り、特にディジタル情報化された平文の内容の秘密を保持して伝送あるいは保存を行うために、符号化鍵及び復号化鍵としてラテン方体を変換表として使用し、入力データである平文の所定ビッ卜数(1ビットでもよい)の平文信号を単位にブロックとしてフィードバック符号化及びフィードフォワード復号化を行う連鎖式符号変換方法及び変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル情報化された平文の内容の秘密を保持して伝送あるいは保存を行うための手段として、これまでにも様々なアルゴリズムの符号(暗号)発生装置が提案されているが、その代表的なものに米国の標準暗号であるDES(Data Encryption Standard)及び日本電子電話株式会社(NTT)が開発した暗号であるFEAL−8(Fast Data Encipherment Algorithm-8)がある。
【0003】
これらは、秘密の符号化鍵(秘密鍵)の制御のもとで、入力データをブロック単位に符号化(暗号化)または復号化するブロック暗号の一つであり、変換を繰り返し行うことによって強固な符号(暗号)を得ている。
【0004】
しかし、この(ブロック)符号には、同じ鍵を使用する限り、同じ平文ブロック(以下、単に平文信号と記す)からは同じ符号ブロック(以下、符号信号と記す)しか生成されないと云う欠点がある。
【0005】
この欠点から、直ちに符号の解析が容易になると云うわけではないが、例えば大量の入力データを符号化したとき、その中に多数の同じ符号信号が散在していると、解読を企てる者に何らかのヒントを与えることにもなりかねない。
【0006】
この欠点を解消すべく、従来は図11の符号化装置と図12の復号化装置からなるフィードバック符号化方式が採用されている。このフィードバック符号化方式では、図11に示す符号化装置では、鍵を用いて平文信号Pi(ブロック番号i=1、2、・・・)から符号信号Ciを生成するに際して、先行の符号信号Ci−1をフィードバック信号Cbとしてスイッチ112を介して一時記憶部113に記憶しておき、このフィードバック信号Cbと平文信号Piとを演算xor部111で演算したものを符号信号Ciとする。
【0007】
一方、図12に示す復号化装置では、符号化装置と同じ鍵を用いて符号信号Ciから平文信号Piを復号生成するに際して、先行の符号信号Ci−1をフィードフォワード信号Cfとしてスイッチ122を介して一時記憶部123に記憶しておき、このフィードフォワード信号Cfと符号信号Ciとを演算xor部121で演算したものを平文信号Piとして復号化を行っている。
【0008】
なお、図11及び図12において、IVは初期値信号で、最初の平文信号Piの符号化信号Ciの復号化に用い、予め用意した値(初期値信号IVは、符号化装置側と復号化装置側の双方のために配布しておくか、あるいは平文信号Piと一緒に配布する)を用いる。
【0009】
上記した従来のフィードバック符号化方式においては、演算xor部111、121は、入力された平文信号Piと先行の符号信号Ci−1に対して、あるいは符号信号Ciと先行の符号信号Ci−1に対して、排他的論理和(モデュロ2の加算)と云う固定の常に決まった演算を行い、その演算値を結果として返すものとなる。
【0010】
このため、フィードバック符号化方式で符号化/復号化の演算xor、すなわち排他的論理和(モデュロ2の加算)を用いるに際して、演算結果が入力値とフィードバック値とで常にモデュロ2の加算の値で変換結果が固定になる、すなわち入力値とフィードバック値と出力値のブロック(1桁の2進数)において、入力値とフィードバック値がいずれも0あるいは1のとき出力値は0であり、また入力値とフィードバック値が0と1または1と0のとき出力値は1となるため、出力結果がビット毎に固定的に決定されてしまい、データの解読のヒントを与える可能性があると云う欠点があった。
【0011】
そこで、この従来のフィードバック符号化方式の欠点を解消すべく、本発明者は、先に特開2000−227753号公報にて、フィードバック符号化方式で符号化/復号化の演算xor、すなわち排他的論理和(モデュロ2の加算)の演算結果の値を自在とし、符号化されたデータから入力データを不正に解読することがきわめて困難となるようにするため、演算xor部に代えてラテン方体を変換表とした変換部を用いた符号変換方法を提案している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者の提案になる上記の特開2000−227753号公報記載の符号変換方法では、複数ビットの暗号化ができるので符号化が非線形となり、変換単位のビット数が多くなるので、優れた秘匿性及びランダム性を発揮でき、またラテン方体の行の値、列の値、奥行きの値、要素の値のいずれか三つから残りの一つを決定して符号化及び復号化を行うので、符号化部及び復号化部の変換が正確で簡単にできるという特長を有する。しかし、近年、符号変換方法及び変換装置には、より一層の高い秘匿性を発揮し、またより簡単で同期のとり易いことが要求されるようになっている。
【0013】
そこで、本発明は上記の要求を満たすべく創案されたもので、より一層高い秘匿性を有し、また確実かつ簡単に実施し得る符号変換方法及び変換装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、第1の発明の符号変換方法は、フィードバック符号化方式の符号化装置により、所定ビット数の平文信号を単位ブロックとする符号化を行って得た符号信号を生成して伝送し、フィードフォワード復号化方式の復号化装置により、所定ビット数の符号信号を単位ブロックとする復号化を行って平文信号を出力する符号変換方法において、符号化装置は、n個の記号からなる集合の各元を、縦(X軸)方向、横(Y軸)方向及び奥行き(Z軸)方向の3方向の各n個の要素にそれぞれ一つずつ使用し、かつ、同じ方向には同一の元を配置しないようにした、全部でn3個の要素からなる立方体で表される符号化ラテン方体を変換表として用いる第1の変換部に対して、最初の変換では最初に入力された平文信号P1と第1の初期値信号と第2の初期値信号のうちの一の信号に基づいて第1の行指定部により符号化ラテン方体の行の位置を指定すると共に、残りの2つの信号にそれぞれ基づいて第1の列指定部及び第1の奥行き指定部により符号化ラテン方体の列の位置及び奥行きの位置を指定し、指定により決定された符号化ラテン方体の要素を最初の符号信号C1として出力し、2回目の変換では、2番目に入力された平文信号P2と符号信号C1と第2の初期値信号とのうちの一の信号に基づいて第1の行指定部により符号化ラテン方体の行の位置を指定すると共に、残りの2つの信号にそれぞれ基づいて第1の列指定部及び第1の奥行き指定部により符号化ラテン方体の列の位置及び奥行きの位置を指定し、指定により決定された符号化ラテン方体の要素を2目の符号信号C2として出力し、3回目以降の変換では、k番目(ただし、kは3以上の自然数)に入力された平文信号Pkとk−1番目に出力された符号信号C k-1 とk−2番目に出力された符号信号C k-2 とのうちの一の信号に基づいて第1の行指定部により符号化ラテン方体の行の位置を指定すると共に、残りの2つの信号にそれぞれ基づいて第1の列指定部及び第1の奥行き指定部により符号化ラテン方体の列の位置及び奥行きの位置を指定し、指定により決定された符号化ラテン方体の要素をk番目の符号信号Ckとして出力する。
【0015】
また、第1の発明の符号化変換方法における復号化装置は、符号化ラテン方体に対応した逆変換を行う復号化ラテン方体を変換表として使用する第2の変換部に対して、最初の変換では、最初に入力された符号信号C1と第1の初期値信号と第2の初期値信号とのうちの一の信号に基づいて第2の行指定部により復号化ラテン方体の行の位置を指定すると共に、残りの2つの信号にそれぞれ基づいて第2の列指定部及び第2の奥行き指定部により復号化ラテン方体の列の位置及び奥行きの位置を指定し、指定により決定された復号化ラテン方体の要素を復号化された最初の平文信号P1’として出力し、2回目の変換では、2番目に入力された符号信号C2と最初に入力された符号信号C1と第2の初期値信号とのうちの一の信号に基づいて第2の行指定部により復号化ラテン方体の行の位置を指定すると共に、残りの2つの信号にそれぞれ基づいて第2の列指定部及び第2の奥行き指定部により復号化ラテン方体の列の位置及び奥行きの位置を指定し、指定により決定された復号化ラテン方体の要素を復号化された2目の平文信号P2’として出力し、3回目以降の変換では、k番目に入力された符号信号Ckとk−1番目に入力された符号信号C k-1 とk−2番目に入力された符号信号C k-2 とのうちの一の信号に基づいて第2の行指定部により復号化ラテン方体の行の位置を指定すると共に、残りの2つの信号にそれぞれ基づいて第2の列指定部及び第2の奥行き指定部により復号化ラテン方体の列の位置及び奥行きの位置を指定し、指定により決定された復号化ラテン方体の要素を復号化されたk番目の平文信号Pk’として出力する。
【0016】
第1の発明では、フィードバック符号化方式で平文信号の符号変換を行い暗号化された符号信号を得る符号化装置において、最初の変換では、所定ビット数の入力平文信号(Pi)と第1の初期値信号(IV1)と第2の初期値信号(IV2)とを用い、2回目の変換では、入力平文信号(Pi)と一つ前に変換されて出力された符号信号(Ci−1)と第2の初期値信号(IV2)とを用い、3回目以降の変換では、入力平文信号(Pi)と一つ前に変換されて出力された符号信号(Ci−1)と二つ前に変換されて出力された符号信号(Ci−2)とを用いて、符号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、指定により決定された符号化ラテン方体の要素を符号信号(Ci)として出力する。
【0017】
また、フィードフォワード復号化方式で暗号化された符号信号を復号化して平文信号を得る復号化装置では、入力された符号信号に対して、最初の変換では上記の第1及び第2の初期値信号を、2回目の変換では一つ前に変換されて出力された復号化信号と第2の初期値信号を、3回目以降の変換では一つ前と二つ前にそれぞれ変換された復号化信号を入力符号信号と共に復号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、指定により決定された復号化ラテン方体の要素を符号信号、すなわち復号化された平文信号として出力する。
【0018】
すなわち、第1の発明では、ブロック符号化方式の符号化/復号化を行う演算部分である変換部に符号化ラテン方体/復号化ラテン方体を使用するようにしたので、演算結果の値を複数の自然数とすることができ、複数ビット単位で変換が行われて非線形となり、また行の値、列の値、奥行きの値、要素の値の何れか三つが決まれば、残りの一つが必然的に決定されるので、変換が正確かつ簡単に行われる。
【0019】
ラテン方体の各要素の値は、行、列、奥行きの各方向に同じものがない、すなわち重複がないので、一様性が保証され、これにより乱数性、すなわちランダム性がきわめて良くなる。更に、変換表としてラテン方陣を使用した場合と比べると、行、列、に奥行きが追加されることにより、その分、入力パラメータが増えて複雑性が増大することになる。
【0020】
また、上記の目的を達成するため、第2の発明の符号変換方法は、第1の発明の符号化装置において、第1の行指定部、第1の列指定部及び第1の奥行き指定部のうち予め定めた2つの指定部から出力される2つの信号のそれぞれに対して第1の信号変換部により信号変換を施してから符号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置のうち、対応する2つの位置を指定するステップを更に含み、復号化装置において、第2の行指定部、第2の列指定部及び第2の奥行き指定部のうち予め定めた2つの指定部から出力される2つの信号のそれぞれに対して第1の信号変換部と同一の信号変換を行う第2の信号変換部により信号変換を施してから復号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置のうち、対応する2つの位置を指定するステップを更に含むことを特徴とする。
【0021】
この発明では、第1及び第2の信号変換部により、ラテン方体の行と列と奥行きの位置の少なくとも2つの位置を指定する値を変換するようにしたため、符号化装置では予め定めた2つの指定部にフィードバックされる符号信号や第1及び第2の初期値信号を、また、復号化装置では予め定めた2つの指定部にフィードフォワード入力される符号信号や第1及び第2の初期値信号をそのまま用いず、それらを別の値の信号に変換して用いることによって第1の発明に比べて複雑な変換をもたらすことができる。
【0022】
また、上記の目的を達成するため、第3の発明の符号変換方法は、符号化装置において第1の変換部から出力される符号信号に対して、第3の信号変換部により符号化関数を用いた信号変換を行うと共に、第3の信号変換部の出力符号信号又は第3の信号変換部の出力符号信号及び入力符号信号を第1の行指定部、第1の列指定部及び第1の奥行き指定部のうち予め定めた2つの指定部の一方又は両方に入力するステップを更に含み、復号化装置において、符号信号に対して、第4の信号変換部により符号化関数の逆関数である復号化関数を用いた信号変換を行うと共に、第4の信号変換部の入力符号信号又は第4の信号変換部の入力符号信号及び出力符号信号を第2の行指定部、第2の列指定部及び第2の奥行き指定部のうち予め定めた一又は二の指定部に入力するステップを更に含むことを特徴とする。
【0023】
また、上記の目的を達成するため、第4の発明の符号変換方法は、フィードバック符号化方式の符号化装置により、所定ビット数の平文信号を単位ブロックとする符号化を行って得た符号信号を生成して伝送し、フィードフォワード復号化方式の復号化装置により、所定ビット数の符号信号を単位ブロックとする復号化を行って平文信号を出力する符号変換方法において、符号化装置は、n個の記号からなる集合の各元を、縦(X軸)方向、横(Y軸)方向及び奥行き(Z軸)方向の3方向の各n個の要素にそれぞれ一つずつ使用し、かつ、同じ方向には同一の元を配置しないようにした、全部でn3個の要素からなる立方体で表される符号化ラテン方体を変換表として用いる第1の変換部に対して、最初の変換では最初に入力された平文信号P1に基づいて、第1の行指定部、第1の列指定部及び第1の奥行き指定部のうち所定の一の指定部により符号化ラテン方体の対応する所定の一つの位置を指定し、かつ、第1の初期値信号と第2の初期値信号とに基づいて、第1の行指定部、第1の列指定部及び第1の奥行き指定部のうち所定の一の指定部を除く残りの2つの指定部により、所定の一つの位置を除く残りの二つの位置を指定し、指定により決定された符号化ラテン方体の要素を最初の符号信号C1として出力し、2回目の変換では、2番目に入力された平文信号P2に基づいて所定の一の指定部により所定の一つの位置を指定し、符号信号C1と第2の初期値信号に基づいて残りの2つの指定部により符号化ラテン方体の残りの二つの位置を指定し、指定により決定された符号化ラテン方体の要素を2目の符号信号C2として出力し、3回目以降の変換では、k番目(ただし、kは3以上の自然数)に入力された平文信号Pkに基づいて所定の一の指定部により所定の一つの位置を指定し、k−1番目に出力された符号信号C k-1 とk−2番目に出力された符号信号C k-2 に基づいて残りの2つの指定部により符号化ラテン方体の残りの二つの位置を指定し、指定により決定された符号化ラテン方体の要素をk番目の符号信号 kとして出力する。
【0024】
また、第4の発明の符号化変換方法における復号化装置は、符号化ラテン方体と同一のラテン方体である復号化ラテン方体を変換表として用いる第2の変換部に対して、最初の変換では、最初に入力された符号信号C1が示す復号化ラテン方体の要素の値と、第1の初期値信号及び第2の初期値信号に基づいて第2の行指定部、第2の列指定部及び第2の奥行き指定部のうち所定の2つの指定部により復号化ラテン方体の行、列、奥行きのうち所定の二つの位置とを指定し、指定により決定された復号化ラテン方体の残りの一つの位置の要素の値を復号化された最初の平文信号P1 'として出力し、2回目の変換では、2番目に入力された符号信号C2が示す復号化ラテン方体の要素の値と、最初に入力された符号信号C1及び第2の初期値信号に基づいて所定の2つの指定部により復号化ラテン方体の行、列、奥行きのうち所定の二つの位置とを指定し、指定により決定された復号化ラテン方体の残りの一つの位置の要素の値を復号化された2番目の平文信号P2 'として出力し、3回目以降の変換では、k番目に入力された符号信号Ckが示す復号化ラテン方体の要素の値と、k−1番目に入力された符号信号C k-1 及びk−2番目に入力された符号信号C k-2 に基づいて所定の2つの指定部により復号化ラテン方体の行、列、奥行きのうち所定の二つの位置とを指定し、指定により決定された復号化ラテン方体の残りの一つの位置の要素の値を復号化されたk番目の平文信号Pk'として出力する。この発明では、符号化ラテン方体と復号化ラテン方体は、同一のラテン方体を使用することができる。
【0025】
また、上記の目的を達成するため、第5の発明の符号変換装置は、フィードバック符号化方式の符号化装置により、所定ビット数の平文信号を単位ブロックとする符号化を行って得た符号信号を生成して伝送し、フィードフォワード復号化方式の復号化装置により、所定ビット数の符号信号を単位ブロックとする復号化を行って平文信号を出力する符号変換装置において、上記の符号化装置を、符号化ラテン方体を変換表として用いる第1の変換部と、符号化ラテン方体の行位置、列位置及び奥行き位置を互いに独立に指定する第1の指定部と、最初の変換では、最初に入力された平文信号P1と第1の初期値信号と第2の初期値信号とを第1の指定部に供給して、符号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、指定により決定された符号化ラテン方体の要素を最初の符号信号C1として第1の変換部から出力させ、2回目の変換では、2番目に入力された平文信号P2と符号信号C1と第2の初期値信号とを第1の指定部に供給して、符号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、指定により決定された符号化ラテン方体の要素を2目の符号信号C2として第1の変換部から出力させ、3回目以降の変換では、k番目(ただし、kは3以上の自然数)に入力された平文信号Pkとk−1番目に出力された符号信号C k-1 とk−2番目に出力された符号信号C k-2 とを第1の指定部に供給して、符号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、指定により決定された符号化ラテン方体の要素をk番目の符号信号Ckとして第1の変換部から出力させる符号化制御手段とを有する構成としたものである。
【0026】
また、第5の発明の符号化変換装置は、上記の復号化装置を、符号化ラテン方体に対応した逆変換を行う復号化ラテン方体を変換表として用いる第2の変換部と、復号化ラテン方体の行位置、列位置及び奥行き位置を互いに独立に指定する第2の指定部と、最初の変換では、最初に入力された符号信号C1と符号化に用いた第1の初期値信号及び第2の初期値信号とを第2の指定部に供給して、復号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、指定により決定された復号化ラテン方体の要素を復号化された最初の平文信号P1 'として第2の変換部から出力させ、2回目の変換では、2番目に入力された符号信号C2最初に入力された符号信号C1と第2の初期値信号とを第2の指定部に供給して、復号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、指定により決定された復号化ラテン方体の要素を復号化された2目の平文信号P2 'として第2の変換部から出力させ、3回目以降の変換では、k番目に入力された符号信号Ckk−1番目に入力された符号信号C k-1 とk−2番目に入力された符号信号C k-2とを第2の指定部に供給して、復号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、指定により決定された復号化ラテン方体の要素を復号化されたk番目の平文信号 k'として第2の変換部から出力させる復号化制御手段とを有する構成としたものである。
【0027】
第5の発明は、第1の発明の符号変換方法と同様に、ブロック符号化方式の符号化/復号化を行う演算部分である変換部に符号化ラテン方体/復号化ラテン方体を使用するようにしたので、演算結果の値を複数の自然数とすることができ、複数ビットの暗号化ができる。
【0028】
また、上記の目的を達成するため、第6の発明の符号変換装置は、第5の発明において、第1の指定部は符号化ラテン方体の行位置、列位置及び奥行き位置を互いに独立に指定する第1の行指定部、第1の列指定部及び第1の奥行き指定部からなり、符号化装置が、第1の行指定部、第1の列指定部及び第1の奥行き指定部のうち予め定めた2つの指定部から出力される2つの信号のそれぞれに対して信号変換を施してから符号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置のうち、対応する2つの位置を指定する第1の信号変換部を更に有し、第2の指定部は復号化ラテン方体の行位置、列位置及び奥行き位置を互いに独立に指定する第2の行指定部、第2の列指定部及び第2の奥行き指定部からなり、復号化装置が、第2の行指定部、第2の列指定部及び第2の奥行き指定部のうち予め定めた2つの指定部から出力される2つの信号のそれぞれに対して信号変換を施してから復号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置のうち、対応する2つの位置を指定する、第1の信号変換部と同一の信号変換を行う第2の信号変換部を更に有することを特徴とする。
【0029】
また、上記の目的を達成するため、第7の発明の符号変換装置は、符号化装置が、第1の変換部から出力される符号信号に対して符号化関数を用いた信号変換を行う第3の信号変換部を更に有し、第3の信号変換部の出力符号信号又は第3の信号変換部の出力符号信号及び入力符号信号を第1の指定部にフィードバック入力して符号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置のうち、所定の2つの位置を指定させる構成であり、復号化装置が、第2の変換部に入力される符号信号に対して符号化関数の逆関数である復号化関数を用いた信号変換を行う第4の信号変換部を更に有し、第4の信号変換部の入力符号信号又は第4の信号変換部の入力符号信号及び出力符号信号を第2の指定部にフィードフォワード入力して復号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置のうち、所定の2つの位置を指定させ、かつ、第4の信号変換部の出力符号信号を第2の指定部に供給して、復号化ラテン方体の所定の2つの位置を除く残りの1つの位置を指定させる構成であることを特徴とする。この発明では、第3及び第4の信号変換部により、第1及び第2の変換部から出力される符号信号を更に信号変換しているため、より複雑な符号化ができる。
【0030】
更に、上記の目的を達成するため、第8の発明の符号変換装置は、フィードバック符号化方式の符号化装置により、所定ビット数の平文信号を単位ブロックとする符号化を行って得た符号信号を生成して伝送し、フィードフォワード復号化方式の復号化装置により、所定ビット数の符号信号を単位ブロックとする復号化を行って平文信号を出力する符号変換装置において、第4の発明の符号変換方法と同様に、復号化装置は符号化ラテン方体と同一の復号化ラテン方体を変換表として使用する構成としたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。本発明になる符号変換装置及び変換方法はディジタル情報化された平文の内容を、秘密を保持して伝送あるいは保存することを目的とする情報秘匿システムにおける符号変換装置及び変換方法であって、符号変換装置は、ディジタル情報化された平文に対してラテン方体を用いて暗号化(符号化)を行う符号化装置と、符号化装置により得られた暗号文(符号)に対してラテン方体を用いて復号化を行う復号化装置とからなり、また、本発明になる符号変換方法は、符号化装置により平文に対してラテン方体を用いて暗号化(符号化)を行い、得られた暗号文(符号)に対してラテン方体を用いて復号化を行って元の平文を得る方法である。
【0032】
図1は本発明になる符号変換方法及び変換装置の第1の実施の形態の要部の符号化装置の構成図、図2は本発明になる符号変換方法及び変換装置の第1の実施の形態の他の要部の復号化装置の構成図を示す。図1に示す符号化装置10は、4次のラテン方体を変換表として有する変換部11と、行ポインタを指定する行(X軸)指定部12と、列ポインタを一時的に記憶して指定する列(Y軸)指定部13と、奥行きポインタを一時的に記憶して指定する奥行き(Z軸)指定部14と、スイッチ15及び16とから構成されている。また、図2に示す復号化装置20は、4次のラテン方体を変換表として有する変換部21と、行ポインタを指定する行(X軸)指定部22と、列ポインタを一時的に記憶して指定する列(Y軸)指定部23と、奥行きポインタを一時的に記憶して指定する奥行き(Z軸)指定部24と、スイッチ25及び26とから構成されている。
【0033】
ここで、ラテン方体とは、n個の記号からなる集合A={a1,a2,・・・,an}の各元をn回ずつ使って得た合計n個の記号を、行(X軸)方向、列(Y軸)方向、奥行き(Z軸)方向の3方向にそれぞれn個ずつ、計n個の要素を持つ立方体の各要素に配置し、各方向において集合Aの各元(記号)が一度ずつ現れるように配置した、すなわち互いの同じ位置に同じ値を持たないn次ラテン方陣をn個重ねたものをA上のラテン方体、あるいはn次ラテン方体と云う。
【0034】
従って、変換部11及び21が変換表として用いる4次のラテン方体は、4つの記号(ここでは、図1及び図2に示すように自然数0、1、2、3)を、行(X軸:縦)方向、列(Y軸:横)方向、奥行き(Z軸:前後)方向の3方向にそれぞれ4個ずつ、かつ、各方向において4つの記号が1度ずつ現われる立方体に配置されている。なお、ラテン方体を構成する記号は0から始まる自然数でなく、0以外の数値から始まる自然数でもよく、また自然数でなくアルファベット等の、予め定めた順序を持たせた文字や記号でもよく、更には色や音でも予め順序を持たせれば使用可能である。
【0035】
復号化装置20が変換表として用いる復号化ラテン方体L−1は、符号化装置10が変換表として用いる符号化ラテン方体Lの逆関数になっている。また、符号化装置10の行指定部12には、平文信号Piが行ポインタとして、また列指定部13には初期値信号IV1又はフィードバック信号Cb1が列ポインタとして、奥行き指定部14には初期値信号IV2又はフィードバック信号Cb2が奥行きポインタとして入力される。
【0036】
符号化ラテン方体Lおよび復号化ラテン方体L−1は、4次の3次元配置表であるので、信号の変換処理を2ビット単位で行い、この変換処理動作を繰り返すことにより、任意の長さの符号の発生が可能となる。
【0037】
次に、本実施の形態の動作について説明する。まず、図1の符号化装置10において、ディジタル情報化された平文信号Piが行指定部12に2ビット単位で行ポインタとして供給される。ここで、最初の符号変換では、スイッチ15が予め選択した2ビットの初期値信号IV1を列指定部13が一時的に記憶して列ポインタとして変換部11へ出力すると共に、スイッチ16が予め選択した2ビットの初期値信号IV2を奥行き指定部14が一時的に記憶して奥行きポインタとして変換部11へ出力する。
【0038】
これにより、最初の符号変換では、変換部11を構成する符号化ラテン方体Lの行位置が平文信号P1の最初の2ビットにより指定され、列位置が初期値信号IV1により指定され、奥行き位置が初期値信号IV2により指定され、それらの指定位置の要素の記号(ここでは自然数0〜3のいずれか一の自然数を示す2ビット値)が変換された符号信号C1として出力される。なお、スイッチ15及び16は、符号信号Ci入力時以降はCiを選択するように切り替わっている。
【0039】
2回目の符号変換では、列指定部13がスイッチ15を介してフィードバック信号Cb1として供給されて一時的に記憶しておいた上記の2ビットの符号信号C1を列ポインタとして出力するが、奥行き指定部14は初期値信号IV2と共に符号信号C1を一時的に記憶するが、初期値信号IV2を奥行きポインタとして出力する。つまり、符号信号Ciの出力がクロックに同期して行われるものとすると、列指定部13は入力符号信号(フィードバック信号Cb1)を1クロック分遅延して列ポインタとして出力し、奥行き指定部14は入力符号信号(フィードバック信号Cb2)を2クロック分遅延して奥行きポインタとして出力する。
【0040】
これにより、2回目の符号変換では、変換部11を構成する符号化ラテン方体Lの行位置が次の2ビットの平文信号P2により指定され、列位置が符号信号C1により指定され、奥行き位置が初期値信号IV2により指定され、それらの指定位置の要素の記号(ここでは自然数0〜3のいずれか一の自然数を示す2ビット値)が変換された符号信号C2として出力される。
【0041】
3回目の符号変換では、変換部11を構成する符号化ラテン方体Lの行位置が3番目の2ビットの平文信号P3により指定され、列位置が符号信号C2(=Cb1)により指定され、奥行き位置が符号信号C1(=Cb2)により指定され、それらの指定位置の要素の記号(ここでは自然数0〜3のいずれか一の自然数を示す2ビット値)が変換された符号信号C3として出力される。4回目以降の符号変換も、3回目の符号変換と同様に、入力平文信号は、その平文信号を行ポインタとし、先行した2つの符号信号であるフィードバック信号Cb1、Cb2を列ポインタ及び奥行きポインタとして用いて指定された符号化ラテン方体Lの一の要素に変換されて符号信号Ciとして出力される。
【0042】
このように、符号化装置10は、2ビット単位で入力された平文信号Pi(ただし、i=1,2,・・・)に対して、符号化ラテン方体Lを使用して平文信号Piを単位ブロックとしてフィードバック符号化方式により、次式で表される暗号化された符号信号Ciに変換する。
【0043】
Ci=L(Pi,Ci−1,Ci−2) (1)
ここで、上式は、行ポインタPi、列ポインタCi−1、奥行きポインタCi−2で指定される符号化ラテン方体Lの要素の値がCiであることを示している。また、上式中、符号化ラテン方体Lの列ポインタを示すCi−1は、C0のとき(i=1)はIV1を示し、奥行きポインタを示すCi−2は、C−1のとき(i=1)とC0のとき(i=2)はそれぞれIV2を示す。初期値信号IV1とIV2はそれぞれ任意の値を示す(以下、同じ)。
【0044】
次に、図2の復号化装置20の動作について説明する。図2において、復号化装置20に入力された、暗号化された平文、すなわち符号信号Ciは、2ビット単位で行指定部22に行ポインタとして供給されて、変換部21を構成する復号化ラテン方体L−1の行位置を指定する。一方、最初の2ビットの符号信号C1入力時の復号化は、スイッチ25及び26が予め選択して列位置指定部23、奥行き指定部24にそれぞれ一時的に記憶しておいた符号化時に用いたのと同じ2ビットの初期値信号IV1、IV2を列ポインタ、奥行きポインタとして変換部21を構成する復号化ラテン方体L−1に出力して列位置、奥行き位置を指定する。
【0045】
これにより、最初の復号化のための符号変換では、変換部21を構成する復号化ラテン方体L−1の行位置が、最初の2ビットの符号信号C1により指定され、列位置が初期値信号IV1により指定され、奥行き位置が初期値信号IV2により指定され、それらの指定位置の要素の記号(ここでは自然数0〜3のいずれか一の自然数を示す2ビット値)が変換された符号信号として出力される。ここで、復号化ラテン方体L−1は、符号化ラテン方体Lの行または列または奥行きに関して可逆となる逆関数のラテン方体として考えた場合、符号信号Ciを行ポインタとすると、復号化ラテン方体は行に関する逆関数である。これにより、変換部21からは最初の平文信号P1が出力として得られる。なお、スイッチ25及び26は、符号信号Ci入力時以降はCiを選択するように切り替わっている。
【0046】
2回目の入力符号信号C2の復号化のための符号変換では、列指定部23がスイッチ25を介してフィードフォワード信号Cf1(=C2)として供給されてこれを一時的に記憶すると共に、先に記憶しておいた上記の2ビットの符号信号C1を列ポインタとして出力し、奥行き指定部24がスイッチ26を介してフィードフォワード信号Cf2(=C2)として供給されてこれを一時的に記憶すると共に、先に記憶している初期値信号IV2及び符号信号C1のうち初期値信号IV2を奥行きポインタとして再び出力する。
【0047】
3回目の入力符号信号C3の復号化のための符号変換では、列指定部23がフィードフォワード信号Cf1(=C3)を一時的に記憶すると共に、先に記憶しておいた符号信号C2を列ポインタとして出力し、奥行き指定部24がフィードフォワード信号Cf2(=C3)を一時的に記憶すると共に、先に記憶しておいた符号信号C1を奥行きポインタとして出力する。
【0048】
つまり、変換部21への符号信号Ciの入力がクロックに同期して行われるものとすると、列指定部23は入力符号信号(フィードフォワード信号Cf1)を1クロック分遅延して列ポインタとして出力し、奥行き指定部24は入力符号信号(フィードフォワード信号Cf2)を2クロック分遅延して奥行きポインタとして出力する。
【0049】
これにより、2回目の符号変換では、変換部21を構成する復号化ラテン方体L−1の行位置が次の符号信号C2により指定され、列位置が1つ先行する符号信号C1により指定され、奥行き位置が初期値信号IV2により指定され、それらの指定位置の要素の記号(ここでは自然数0〜3のいずれか一の自然数を示す2ビット値)が変換された符号信号、すなわち元の2番目の平文信号P2が出力される。
【0050】
3回目の符号変換では、変換部21を構成する復号化ラテン方体L−1の行位置が3番目の符号信号C3により指定され、列位置が1つ先行する符号信号C2(=Cf1)により指定され、奥行き位置が2つ先行する符号信号C1(=Cf2)により指定され、それらの指定位置の要素の記号(ここでは自然数0〜3のいずれか一の自然数を示す2ビット値)が変換された符号信号、すなわち復号化された平文信号P3として出力される。4回目以降の符号変換も、3回目の符号変換と同様に、入力符号信号は、その符号信号を行ポインタとし、先行した2つの符号信号であるフィードフォワード信号Cf1、Cf2を列ポインタ及び奥行きポインタとして用いて指定された復号化ラテン方体L−1の一の要素に変換されて元の平文信号として出力される。
【0051】
このように、復号化装置20は、入力された所定ビット数の符号信号Ci(ただし、i=1,2,・・・)に対して、復号化ラテン方体L−1を使用して符号信号Ciを単位ブロックとしてフィードフォワード復号化方式により、次式で表される平文信号Piに変換する。
【0052】
Pi=L−1(Ci,Ci−1,Ci−2) (2)
ここで、上式は、行ポインタCi、列ポインタCi−1、奥行きポインタCi−2で指定される復号化ラテン方体L−1の要素の値がPiであることを示している。また、上式中、復号化ラテン方体L−1の列ポインタを示すCi−1は、C0のとき(i=1)はIV1を示し、奥行きポインタを示すCi−2は、C−1のとき(i=1)とC0のとき(i=2)はそれぞれIV2を示す。
【0053】
このように、本実施の形態によれば、ブロック符号化方式の符号化/復号化を行う変換部11、21が使用する変換表としてラテン方体を用いたので、演算結果の値を複数の自然数とすることができ、また複数ビットの暗号化が行われ、これにより符号化が非線形となり、変換単位のビット数が多くなるので複雑度が増加し、各要素の値の重複がないので一様性が保証され、これによりランダム性がきわめて良いので、きわめて高い秘匿性を発揮する暗号を簡単に得ることができる。
【0054】
また、本実施の形態では、前述した本発明者の提案になる符号変換方法及び変換装置に比べて2倍の量のフィードバック量(あるいは初期値)を使用しており、これを組み合わせて変換したデータとして利用することで、より一層高い秘匿性が得られる。また、線形シフトレジスタを使用しないことから、線形シフトレジスタが不要であり、回路が簡単となる。
【0055】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図3は本発明になる符号変換方法及び変換装置の第2の実施の形態の要部の符号化装置の構成図、図4は本発明になる符号変換方法及び変換装置の第2の実施の形態の他の要部の復号化装置の構成図を示す。図3及び図4中、図1、図2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0056】
図3に示す符号化装置30は、列指定部13と奥行き指定部14から出力される初期値信号IV1、IV2又はフィードバック信号Cb1、Cb2を別の値に変換して列ポインタ、奥行きポインタとする信号変換部17を設けた点に特徴がある。また、図4に示す復号化装置40は、列指定部23と奥行き指定部24から出力される初期値信号IV1、IV2又はフィードフォワード信号Cf1、Cf2を別の値に変換して列ポインタ、奥行きポインタとする信号変換部27を設けた点に特徴がある。信号変換部17と27は、それぞれ同一の変換表を用いた変換あるいは置換を行う。
【0057】
これにより、符号化装置30では、変換部11から出力される符号信号Ciは次式で表される。
【0058】
Ci=L(行ポインタの値=Pi,列ポインタの値=C'i-1,奥行きポインタの値=C'i-2) (3)
ただし、上式中、C'i-1、C'i-2は、信号変換部17によりフィードバック信号Cb1、Cb2を変換した値を示す。また、復号化装置40では、変換部21から出力される信号Piは、次式で表される。
【0059】
Pi=L−1(行ポインタの値=Ci,列ポインタの値=C'i-1,奥行きポインタの値=C'i-2) (4)
この第2の実施の形態では、信号変換部17、27による信号変換により、第1の実施の形態よりも複雑な変換ができる。
【0060】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図5は本発明になる符号変換方法及び変換装置の第3の実施の形態の要部の符号化装置の構成図、図6は本発明になる符号変換方法及び変換装置の第3の実施の形態の他の要部の復号化装置の構成図を示す。図5及び図6中、図1及び図2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0061】
図5に示す符号化装置50は、符号化ラテン方体Lを変換表として有する変換部11により符号変換された信号に対して、所定の符号化アルゴリズムである符号化関数fxを用いて信号変換を行う信号変換部51を有する点に特徴がある。一方、図6に示す復号化装置60は、復号化ラテン方体L−1を変換表として有する変換部21に対して行ポインタを指定する行指定部22の入力側に復号化関数fx−1を用いて信号変換を行う信号変換部61を有する点に特徴がある。
【0062】
図5に示す符号化装置50では、変換部11より符号化ラテン方体Lを変換表として用いた変換された平文Piが取り出されて、符号化関数fxを用いた信号変換部51に供給され、ここで更に信号変換された後、暗号化された符号Ciとして出力されると共に、フィードバック信号Cb1、Cb2として列指定部13、奥行き指定部14にスイッチ15、16を介して供給される。これにより、符号化装置50では、入力された平文Piを暗号化して次式で示される符号信号Ciを出力する。
【0063】
Ci=L(行ポインタの値=Pi,列ポインタの値=Ci-1,奥行きポ インタの値=Ci-2) (5)
ただし、上式中、Ci-1、Ci-2は、符号化関数を用いた信号変換部51によりフィードバック信号Cb1、Cb2を変換した値を示す。
【0064】
また、図6に示す復号化装置60では、暗号化された符号信号Ciがフィードフォワード信号Cf1、Cf2としてスイッチ25、26を介して列指定部23、奥行き指定部24に供給されて復号化ラテン方体L−1の列ポインタ、奥行きポインタを指定すると共に、復号化関数fx−1を用いた信号変換部61により信号変換されて行指定部22に供給されて復号化ラテン方体L−1の行ポインタを指定する。ただし、列ポインタは最初の2ビットの符号C1復号化時は初期信号IV1により指定され、奥行きポインタは最初と2回目の各2ビットの符号C1及びC2の復号化時は初期信号IV2により指定される。これにより、復号化装置60は、入力された符号Ciを復号化して次式で示される平文Piを出力する。
【0065】
Pi=L−1(行ポインタの値=C"i,列ポインタの値=Ci-1,奥行きポインタの値=Ci-2) (6)
ただし、上式中、C"iは、復号化関数を用いた信号変換部61により入力符号Ciを変換した値を示す。
【0066】
この第3の実施の形態では、符号化関数を用いた信号変換部51、復号化関数を用いた信号変換部61による信号変換により、第1の実施の形態よりも複雑な変換ができる。
【0067】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図7は本発明になる符号変換方法及び変換装置の第4の実施の形態の要部の符号化装置の構成図、図8は本発明になる符号変換方法及び変換装置の第4の実施の形態の他の要部の復号化装置の構成図を示す。図7及び図8中、図5、図6と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0068】
図7に示す符号化装置70は、図5に示した符号化装置50に更に、列指定部13と奥行き指定部14から出力される初期値信号IV1、IV2又はフィードバック信号Cb1、Cb2を別の値に変換して列ポインタ、奥行きポインタとする信号変換部71を設けた点に特徴がある。また、図8に示す復号化装置80は、図6に示した復号化装置60に更に、列指定部23と奥行き指定部24から出力される初期値信号IV1、IV2又はフィードフォワード信号Cf1、Cf2を別の値に変換して列ポインタ、奥行きポインタとする信号変換部81を設けた点に特徴がある。信号変換部71と81は、それぞれ同一の変換表を用いた変換あるいは置換を行う。
【0069】
これにより、図7に示す符号化装置70では、2ビット単位で入力平文Piにより行ポインタが指定され、列指定部13と奥行き指定部14から出力され、信号変換部71により列ポインタ、奥行きポインタが指定された符号化ラテン方体Lにより平文Piが変換されて取り出され、符号化関数fxを用いた信号変換部51に供給され、ここで更に信号変換された後、暗号化された符号Ciとして出力されると共に、フィードバック信号Cb1、Cb2として列指定部13、奥行き指定部14にスイッチ15、16を介して供給される。これにより、符号化装置70では、入力された平文Piを暗号化して次式で示される符号信号Ciを出力する。
【0070】
Ci=L(行ポインタの値=Pi,列ポインタの値=C'i-1,奥行きポインタの値=C'i-2) (7)
ただし、上式中、C'i-1、C'i-2は、信号変換部71によりフィードバック信号Cb1、Cb2を変換した値を示す。
【0071】
また、復号化装置80では、入力符号Ciは復号化関数を用いた信号変換部61により信号変換された後、2ビット単位で行指定部22に供給されて行ポインタが指定され、初期値信号IV1、IV2又は入力符号Ciがフィードフォワード信号Cf1、Cf2としてスイッチ25、26を介して供給される列指定部23と奥行き指定部24から出力され、更に信号変換部81により信号変換された列ポインタ、奥行きポインタが指定された復号化ラテン方体L−1により平文Piが復号化されて取り出される。復号化装置80から出力される平文Piは、次式で表される。
【0072】
Pi=L−1(行ポインタの値=C"i,列ポインタの値=C'i-1,奥行き ポインタの値=C'i-2) (8)
ただし、上式中、C"iは、復号化関数を用いた信号変換部61により入力符号Ciを変換した値、C'I-1、C'I-2は、信号変換部81から出力される値を示す。
【0073】
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図9は本発明になる符号変換方法及び変換装置の第5の実施の形態の要部の符号化装置の構成図、図10は本発明になる符号変換方法及び変換装置の第5の実施の形態の他の要部の復号化装置の構成図を示す。図9及び図10中、図1、図2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0074】
図9に示す符号化装置90は、図1に示した符号化装置10において、変換部11から出力された符号を符号化関数を用いた信号変換部91により符号化関数fxを用いた信号変換を行って暗号化された符号Ciを出力し、また、信号変換部91の出力符号Ciと、信号変換部91の入力符号をそれぞれフィードバック信号Cb1、Cb2としてスイッチ15、16を介して列指定部13、奥行き指定部92に供給し、更に列指定部13と奥行き指定部92から出力される初期値信号IV1、IV2又はフィードバック信号Cb1、Cb2を別の値に変換して列ポインタ、奥行きポインタとする信号変換部93を設けた点に特徴がある。
【0075】
また、図10に示す復号化装置100は、入力符号Ciを、復号化関数を用いた信号変換部101により復号化関数fx−1を用いた信号変換を行った符号を出力し、また、信号変換部101の入力符号Ciと、信号変換部101の出力符号をそれぞれフィードフォワード信号Cf1、Cf2としてスイッチ25、26を介して列指定部23、奥行き指定部102に供給し、更に列指定部23と奥行き指定部102から出力される初期値信号IV1、IV2又はフィードフォワード信号Cf1、Cf2を別の値に変換して列ポインタ、奥行きポインタとする信号変換部103を設けた点に特徴がある。信号変換部93と103は、それぞれ同一の変換表を用いた変換あるいは置換を行う。
【0076】
図7の符号化装置70では2つのフィードバック信号Cb1及びCb2の両方に対して符号化関数を用いた信号変換部51で符号化関数fxを用いた信号変換を行っているのに対し、本実施の形態の符号化装置90では2つのフィードバック信号Cb1及びCb2の一方の信号Cb1のみに対して符号化関数を用いた信号変換部91で符号化関数fxを用いた信号変換を行っている点が相違する。また、図8の復号化装置80では2つのフィードフォワード信号Cf1及びCf2の両方に対して復号化関数を用いた信号変換部61で復号化関数fx−1を用いた信号変換を行っているのに対し、本実施の形態の復号化装置100では2つのフィードフォワード信号Cf1及びCf2の一方の信号Cf1のみに対して復号化関数を用いた信号変換部101で復号化関数fx−1を用いた信号変換を行っている点が相違する。本実施の形態も前記の各実施の形態と同様の特長を有する。
【0077】
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、復号化装置において使用するラテン方体を符号化装置に使用した符号化ラテン方体と同じラテン方体としてもよい。この場合、例えば、図1の符号化装置10による符号化は、
変換表の値=Ci=L(行ポインタの値=Pi,列ポインタの値=Ci−1,奥行きポインタの値=Ci−2)
と表されるので、これに対応した復号化は、
行ポインタの値=Pi=L−1(変換表の値=Ci,列ポインタの値=Ci−1,奥行きポインタの値=Ci−2)
と表される。すなわち、復号化装置では、入力される符号Ciが示すラテン方体(変換表)の値と、列ポインタの値Ci−1と、奥行きポインタの値Ci−2の計3つの値から残る一つの行ポインタの値をラテン方体から求め、その行ポインタの値を復号化した平文Piとして得る。
【0078】
同様に、符号化を図3に示した符号化装置30で行った場合は、その符号化ラテン方体Lと同じラテン方体を用いた復号化は、
行ポインタの値=Pi=L−1(変換表の値=Ci,列ポインタの値=C’i−1,奥行きポインタの値=C’i−2)
と表される。これらのように、符号化装置と復号化装置で各々の変換部に同じラテン方体を変換表として用いた場合は、復号化専用の逆関数のラテン方体を不要にできるという特長がある。
【0079】
また、ラテン方体は行ポインタ、列ポインタ、奥行きポインタ、要素の記号(変換表の値)の計4つの情報で構成され、これら何れか3つの情報が指定されれば残りの一つの情報を特定できるので、符号化装置に入力される平文はラテン方体の行ポインタに用いる実施の形態に限定されるものではなく、平文は列ポインタあるいは奥行きポインタあるいは要素の記号を指定するようにしてもよい。更に、フィードバック信号Cb2のみを符号化関数を用いた信号変換を行い、かつ、フィードフォワード信号Cf1のみを復号化関数を用いた信号変換を行うようにしてもよい。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、第1及び第5の発明によれば、ブロック符号化方式の符号化/復号化を行う演算部分である変換部にラテン方体を用い、ラテン方体の行の値、列の値、奥行きの値、要素の値のいずれか三つから残りの一つを決定して符号化および復号化を行うようにしたため、符号化および復号化における変換が正確で簡単なものとすることができるだけでなく、使用される鍵信号が三つもあるので、秘匿性を高めることができ、また、特開2000−227753号公報記載の符号変換方法に比べて2倍の量のフィードバック量(あるいは初期値)を使用しており、これを組み合わせて変換したデータとして利用することで、より一層高い秘匿性が得られる。また、線形シフトレジスタを使用しないことから、線形シフトレジスタが不要であり、回路が簡単となる。
【0081】
また、第2及び第6の発明によれば、第1及び第2の信号変換部により、符号化装置では予め定めた2つの指定部にフィードバックされる符号信号や第1及び第2の初期値信号を、また、復号化装置では予め定めた2つの指定部にフィードフォワード入力される符号信号や第1及び第2の初期値信号をそのまま用いず、それらを別の値の信号に変換して用いることによって第1及び第4の発明に比べて複雑な変換をもたらすことができる。
【0082】
また、第3及び第7の発明によれば、第3及び第4の信号変換部により、変換部から出力される符号信号を更に信号変換することにより、より複雑な符号化ができるため、より秘匿性の高い符号化ができ、暗号化された平文のより信頼性の高い伝送ができる。
【0083】
更に、第4及び第8の発明によれば、復号化装置は符号化ラテン方体と同一の復号化ラテン方体を変換表として使用するようにしたため、ラテン方体は一種類でよく、復号化専用のラテン方体を不要にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる符号変換方法及び変換装置の第1の実施の形態の要部の符号化装置の構成図である。
【図2】本発明になる符号変換方法及び変換装置の第1の実施の形態の他の要部の復号化装置の構成図である。
【図3】本発明になる符号変換方法及び変換装置の第2の実施の形態の要部の符号化装置の構成図である。
【図4】本発明になる符号変換方法及び変換装置の第2の実施の形態の他の要部の復号化装置の構成図である。
【図5】本発明になる符号変換方法及び変換装置の第3の実施の形態の要部の符号化装置の構成図である。
【図6】本発明になる符号変換方法及び変換装置の第3の実施の形態の他の要部の復号化装置の構成図である。
【図7】本発明になる符号変換方法及び変換装置の第4の実施の形態の要部の符号化装置の構成図である。
【図8】本発明になる符号変換方法及び変換装置の第4の実施の形態の他の要部の復号化装置の構成図である。
【図9】本発明になる符号変換方法及び変換装置の第5の実施の形態の要部の符号化装置の構成図である。
【図10】本発明になる符号変換方法及び変換装置の第5の実施の形態の他の要部の復号化装置の構成図である。
【図11】従来の符号化装置の一例の構成図である。
【図12】従来の復号化装置の一例の構成図である。
【符号の説明】
10、30、50、70、90 符号化装置
11、21 ラテン方体を変換表として用いた変換部
12、22 行(X軸)指定部
13、23 列(Y軸)指定部
14、24、92、102 奥行き(Z軸)指定部
15、16、25、26 スイッチ
17、27、71、81、93、103 信号変換部
20、40、60、80、100 復号化装置
51、91 符号化関数を用いた信号変換部
61、101 復号化関数を用いた信号変換部
Pi 平文信号
Ci 符号信号(暗号化信号)
Cb1、Cb2 フィードバック信号
Cf1、Cf2 フィードフォワード信号
IV1、IV2 初期値信号

Claims (8)

  1. フィードバック符号化方式の符号化装置により、所定ビット数の平文信号を単位ブロックとする符号化を行って得た符号信号を生成して伝送し、フィードフォワード復号化方式の復号化装置により、所定ビット数の前記符号信号を単位ブロックとする復号化を行って前記平文信号を出力する符号変換方法において、
    前記符号化装置は、n個の記号からなる集合の各元を、縦(X軸)方向、横(Y軸)方向及び奥行き(Z軸)方向の3方向の各n個の要素にそれぞれ一つずつ使用し、かつ、同じ方向には同一の元を配置しないようにした、全部でn3個の要素からなる立方体で表される符号化ラテン方体を変換表として用いる第1の変換部に対して、最初の変換では最初に入力された平文信号P1と第1の初期値信号と第2の初期値信号のうちの一の信号に基づいて第1の行指定部により前記符号化ラテン方体の行の位置を指定すると共に、残りの2つの信号にそれぞれ基づいて第1の列指定部及び第1の奥行き指定部により前記符号化ラテン方体の列の位置及び奥行きの位置を指定し、該指定により決定された該符号化ラテン方体の要素を最初の符号信号C1として出力し、2回目の変換では、2番目に入力された平文信号P2と前記符号信号C1と前記第2の初期値信号とのうちの一の信号に基づいて前記第1の行指定部により前記符号化ラテン方体の行の位置を指定すると共に、残りの2つの信号にそれぞれ基づいて前記第1の列指定部及び前記第1の奥行き指定部により前記符号化ラテン方体の列の位置及び奥行きの位置を指定し、該指定により決定された該符号化ラテン方体の要素を2目の符号信号C2として出力し、3回目以降の変換では、k番目(ただし、kは3以上の自然数)に入力された平文信号Pkとk−1番目に出力された符号信号C k-1 とk−2番目に出力された符号信号C k-2 とのうちの一の信号に基づいて前記第1の行指定部により前記符号化ラテン方体の行の位置を指定すると共に、残りの2つの信号にそれぞれ基づいて前記第1の列指定部及び前記第1の奥行き指定部により前記符号化ラテン方体の列の位置及び奥行きの位置を指定し、該指定により決定された前記符号化ラテン方体の要素をk番目の符号信号Ckとして出力し、
    前記復号化装置は、前記符号化ラテン方体に対応した逆変換を行う復号化ラテン方体を変換表として使用する第2の変換部に対して、最初の変換では、最初に入力された前記符号信号C1と前記第1の初期値信号と前記第2の初期値信号とのうちの一の信号に基づいて第2の行指定部により前記復号化ラテン方体の行の位置を指定すると共に、残りの2つの信号にそれぞれ基づいて第2の列指定部及び第2の奥行き指定部により前記復号化ラテン方体の列の位置及び奥行きの位置を指定し、該指定により決定された該復号化ラテン方体の要素を復号化された最初の平文信号P1’として出力し、2回目の変換では、2番目に入力された前記符号信号C2と最初に入力された前記符号信号C1と前記第2の初期値信号とのうちの一の信号に基づいて前記第2の行指定部により前記復号化ラテン方体の行の位置を指定すると共に、残りの2つの信号にそれぞれ基づいて前記第2の列指定部及び前記第2の奥行き指定部により前記復号化ラテン方体の列の位置及び奥行きの位置を指定し、該指定により決定された該復号化ラテン方体の要素を復号化された2目の平文信号P2’として出力し、3回目以降の変換では、k番目に入力された前記符号信号Ckとk−1番目に入力された前記符号信号C k-1 とk−2番目に入力された前記符号信号C k-2 とのうちの一の信号に基づいて前記第2の行指定部により前記復号化ラテン方体の行の位置を指定すると共に、残りの2つの信号にそれぞれ基づいて前記第2の列指定部及び前記第2の奥行き指定部により前記復号化ラテン方体の列の位置及び奥行きの位置を指定し、該指定により決定された該復号化ラテン方体の要素を復号化されたk番目の平文信号Pk’として出力することを特徴とする符号変換方法。
  2. 前記符号化装置において、前記第1の行指定部、前記第1の列指定部及び前記第1の奥行き指定部のうち予め定めた2つの指定部から出力される2つの信号のそれぞれに対して第1の信号変換部により信号変換を施してから前記符号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置のうち、対応する2つの位置を指定するステップを更に含み、
    前記復号化装置において、前記第2の行指定部、前記第2の列指定部及び前記第2の奥行き指定部のうち予め定めた2つの指定部から出力される2つの信号のそれぞれに対して前記第1の信号変換部と同一の信号変換を行う第2の信号変換部により信号変換を施してから前記復号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置のうち、対応する2つの位置を指定するステップを更に含むことを特徴とする請求項1記載の符号変換方法。
  3. 前記符号化装置において、前記第1の変換部から出力される前記符号信号に対して、第3の信号変換部により符号化関数を用いた信号変換を行うと共に、該第3の信号変換部の出力符号信号又は該第3の信号変換部の出力符号信号及び入力符号信号を前記第1の行指定部、前記第1の列指定部及び前記第1の奥行き指定部のうち予め定めた2つの指定部の一方又は両方に入力するステップを更に含み、
    前記復号化装置において、前記符号信号に対して、第4の信号変換部により前記符号化関数の逆関数である復号化関数を用いた信号変換を行うと共に、該第4の信号変換部の入力符号信号又は該第4の信号変換部の入力符号信号及び出力符号信号を前記第2の行指定部、前記第2の列指定部及び前記第2の奥行き指定部のうち予め定めた一又は二の指定部に入力するステップを更に含むことを特徴とする請求項1又は2記載の符号変換方法。
  4. フィードバック符号化方式の符号化装置により、所定ビット数の平文信号を単位ブロックとする符号化を行って得た符号信号を生成して伝送し、フィードフォワード復号化方式の復号化装置により、所定ビット数の前記符号信号を単位ブロックとする復号化を行って前記平文信号を出力する符号変換方法において、
    前記符号化装置は、n個の記号からなる集合の各元を、縦(X軸)方向、横(Y軸)方向及び奥行き(Z軸)方向の3方向の各n個の要素にそれぞれ一つずつ使用し、かつ、同じ方向には同一の元を配置しないようにした、全部でn3個の要素からなる立方体で表される符号化ラテン方体を変換表として用いる第1の変換部に対して、最初の変換では最初に入力された平文信号P1に基づいて、第1の行指定部、第1の列指定部及び第1の奥行き指定部のうち所定の一の指定部により前記符号化ラテン方体の対応する所定の一つの位置を指定し、かつ、第1の初期値信号と第2の初期値信号とに基づいて、前記第1の行指定部、前記第1の列指定部及び前記第1の奥行き指定部のうち前記所定の一の指定部を除く残りの2つの指定部により、前記所定の一つの位置を除く残りの二つの位置を指定し、該指定により決定された該符号化ラテン方体の要素を最初の符号信号C1として出力し、2回目の変換では、2番目に入力された平文信号P2に基づいて前記所定の一の指定部により前記所定の一つの位置を指定し、前記符号信号C1と前記第2の初期値信号に基づいて前記残りの2つの指定部により前記符号化ラテン方体の残りの二つの位置を指定し、該指定により決定された該符号化ラテン方体の要素を2目の符号信号C2として出力し、3回目以降の変換では、k番目(ただし、kは3以上の自然数)に入力された平文信号Pkに基づいて前記所定の一の指定部により前記所定の一つの位置を指定し、k−1番目に出力された符号信号C k-1 とk−2番目に出力された符号信号C k-2 に基づいて前記残りの2つの指定部により前記符号化ラテン方体の残りの二つの位置を指定し、該指定により決定された前記符号化ラテン方体の要素をk番目の符号信号 kとして出力し、
    前記復号化装置は、前記符号化ラテン方体と同一のラテン方体である復号化ラテン方体を変換表として用いる第2の変換部に対して、最初の変換では、最初に入力された前記符号信号C1が示す前記復号化ラテン方体の要素の値と、前記第1の初期値信号及び前記第2の初期値信号に基づいて第2の行指定部、第2の列指定部及び第2の奥行き指定部のうち所定の2つの指定部により前記復号化ラテン方体の行、列、奥行きのうち所定の二つの位置とを指定し、該指定により決定された該復号化ラテン方体の残りの一つの位置の要素の値を復号化された最初の平文信号P1 'として出力し、2回目の変換では、2番目に入力された前記符号信号C2が示す前記復号化ラテン方体の要素の値と、最初に入力された前記符号信号C1及び前記第2の初期値信号に基づいて前記所定の2つの指定部により前記復号化ラテン方体の行、列、奥行きのうち所定の二つの位置とを指定し、該指定により決定された該復号化ラテン方体の残りの一つの位置の要素の値を復号化された2番目の平文信号P2 'として出力し、3回目以降の変換では、k番目に入力された前記符号信号Ckが示す前記復号化ラテン方体の要素の値と、k−1番目に入力された前記符号信号C k-1 及びk−2番目に入力された前記符号信号C k-2 に基づいて前記所定の2つの指定部により前記復号化ラテン方体の行、列、奥行きのうち所定の二つの位置とを指定し、該指定により決定された該復号化ラテン方体の残りの一つの位置の要素の値を復号化されたk番目の平文信号Pk'として出力することを特徴とする符号変換方法。
  5. フィードバック符号化方式の符号化装置により、所定ビット数の平文信号を単位ブロックとする符号化を行って得た符号信号を生成して伝送し、フィードフォワード復号化方式の復号化装置により、所定ビット数の前記符号信号を単位ブロックとする復号化を行って前記平文信号を出力する符号変換装置において、
    前記符号化装置は、
    n個の記号からなる集合の各元を、縦(X軸)方向、横(Y軸)方向及び奥行き(Z軸)方向の3方向の各n個の要素にそれぞれ一つずつ使用し、かつ、同じ方向には同一の元を配置しないようにした、全部でn3個の要素からなる立方体で表される符号化ラテン方体を変換表として用いる第1の変換部と、
    前記符号化ラテン方体の行位置、列位置及び奥行き位置を互いに独立に指定する第1の指定部と、
    最初の変換では、最初に入力された平文信号P1と第1の初期値信号と第2の初期値信号とを前記第1の指定部に供給して、前記符号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、該指定により決定された該符号化ラテン方体の要素を最初の符号信号C1として前記第1の変換部から出力させ、2回目の変換では、2番目に入力された平文信号P2と前記符号信号C1と前記第2の初期値信号とを前記第1の指定部に供給して、前記符号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、該指定により決定された該符号化ラテン方体の要素を2目の符号信号C2として前記第1の変換部から出力させ、3回目以降の変換では、k番目(ただし、kは3以上の自然数)に入力された平文信号Pkとk−1番目に出力された符号信号C k-1 とk−2番目に出力された符号信号C k-2 とを前記第1の指定部に供給して、前記符号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、該指定により決定された前記符号化ラテン方体の要素をk番目の符号信号Ckとして前記第1の変換部から出力させる符号化制御手段とを有し、
    前記復号化装置は、
    前記符号化ラテン方体に対応した逆変換を行う復号化ラテン方体を変換表として用いる第2の変換部と、
    前記復号化ラテン方体の行位置、列位置及び奥行き位置を互いに独立に指定する第2の指定部と、
    最初の変換では、最初に入力された前記符号信号C1と符号化に用いた前記第1の初期値信号及び前記第2の初期値信号とを前記第2の指定部に供給して、前記復号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、該指定により決定された該復号化ラテン方体の要素を復号化された最初の平文信号P1 'として前記第2の変換部から出力させ、2回目の変換では、2番目に入力された前記符号信号C2最初に入力された前記符号信号C1と前記第2の初期値信号とを前記第2の指定部に供給して、前記復号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、該指定により決定された該復号化ラテン方体の要素を復号化された2目の平文信号P2 'として前記第2の変換部から出力させ、3回目以降の変換では、k番目に入力された前記符号信号Ckk−1番目に入力された前記符号信号C k-1 とk−2番目に入力された前記符号信号C k-2とを前記第2の指定部に供給して、前記復号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、該指定により決定された該復号化ラテン方体の要素を復号化されたk番目の平文信号 k'として前記第2の変換部から出力させる復号化制御手段と
    を有することを特徴とする符号変換装置。
  6. 前記第1の指定部は前記符号化ラテン方体の行位置、列位置及び奥行き位置を互いに独立に指定する第1の行指定部、第1の列指定部及び第1の奥行き指定部からなり、前記符号化装置は、前記第1の行指定部、前記第1の列指定部及び前記第1の奥行き指定部のうち予め定めた2つの指定部から出力される2つの信号のそれぞれに対して信号変換を施してから前記符号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置のうち、対応する2つの位置を指定する第1の信号変換部を更に有し、
    前記第2の指定部は前記復号化ラテン方体の行位置、列位置及び奥行き位置を互いに独立に指定する第2の行指定部、第2の列指定部及び第2の奥行き指定部からなり、前記復号化装置は、前記第2の行指定部、前記第2の列指定部及び前記第2の奥行き指定部のうち予め定めた2つの指定部から出力される2つの信号のそれぞれに対して信号変換を施してから前記復号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置のうち、対応する2つの位置を指定する、前記第1の信号変換部と同一の信号変換を行う第2の信号変換部を更に有することを特徴とする請求項5記載の符号変換装置。
  7. 前記符号化装置は、前記第1の変換部から出力される前記符号信号に対して符号化関数を用いた信号変換を行う第3の信号変換部を更に有し、該第3の信号変換部の出力符号信号又は該第3の信号変換部の出力符号信号及び入力符号信号を前記第1の指定部にフィードバック入力して前記符号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置のうち、所定の2つの位置を指定させる構成であり、
    前記復号化装置は、前記第2の変換部に入力される前記符号信号に対して前記符号化関数の逆関数である復号化関数を用いた信号変換を行う第4の信号変換部を更に有し、該第4の信号変換部の入力符号信号又は該第4の信号変換部の入力符号信号及び出力符号信号を前記第2の指定部にフィードフォワード入力して前記復号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置のうち、所定の2つの位置を指定させ、かつ、前記第4の信号変換部の出力符号信号を前記第2の指定部に供給して、前記復号化ラテン方体の前記所定の2つの位置を除く残りの1つの位置を指定させる構成であることを特徴とする請求項5又は6記載の符号変換装置。
  8. フィードバック符号化方式の符号化装置により、所定ビット数の平文信号を単位ブロックとする符号化を行って得た符号信号を生成して伝送し、フィードフォワード復号化方式の復号化装置により、所定ビット数の前記符号信号を単位ブロックとする復号化を行って前記平文信号を出力する符号変換装置において、
    前記符号化装置は、
    n個の記号からなる集合の各元を、縦(X軸)方向、横(Y軸)方向及び奥行き(Z軸)方向の3方向の各n個の要素にそれぞれ一つずつ使用し、かつ、同じ方向には同一の元を配置しないようにした、全部でn3個の要素からなる立方体で表される符号化ラテン方体を変換表として用いる第1の変換部と、
    前記符号化ラテン方体の行位置、列位置及び奥行き位置を互いに独立に指定する第1の指定部と、
    最初の変換では、最初に入力された平文信号P1と第1の初期値信号と第2の初期値信号とを前記第1の指定部に供給して、前記符号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、該指定により決定された該符号化ラテン方体の要素を最初の符号信号C1として前記第1の変換部から出力させ、2回目の変換では、2番目に入力された平文信号P2と前記符号信号C1と前記第2の初期値信号とを前記第1の指定部に供給して、前記符号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、該指定により決定された該符号化ラテン方体の要素を2目の符号信号C2として前記第1の変換部から出力させ、3回目以降の変換では、k番目(ただし、kは3以上の自然数)に入力された平文信号Pkとk−1番目に出力された符号信号C k-1 とk−2番目に出力された符号信号C k-2 とを前記第1の指定部に供給して、前記符号化ラテン方体の行と列と奥行きの位置を指定し、該指定により決定された前記符号化ラテン方体の要素をk番目の符号信号Ckとして前記第1の変換部から出力させる符号化制御手段とを有し、
    前記復号化装置は、
    前記符号化ラテン方体と同一のラテン方体である復号化ラテン方体を変換表として使用する第2の変換部と、
    前記復号化ラテン方体の行位置、列位置及び奥行き位置を互いに独立に指定する第2の指定部と、
    最初の変換では、最初に入力された前記符号信号C1と、符号化に用いた前記第1の初期値信号及び前記第2の初期値信号とを前記第2の指定部に供給して、前記符号信号C1が示す前記復号化ラテン方体の要素の値と、前記第1の初期値信号及び前記第2の初期値信号に基づいて前記復号化ラテン方体の行、列、奥行きのうち所定の二つの位置とを指定し、該指定により決定された該復号化ラテン方体の残りの一つの位置の要素の値を、復号化された最初の平文信号P1 'として前記第2の変換部から出力させ、2回目の変換では、2番目に入力された前記符号信号C2と、最初に入力された前記符号信号C1及び前記第2の初期値信号とを前記第2の指定部に供給して、前記符号信号C2が示す前記復号化ラテン方体の要素の値と、前記符号信号C1及び前記第2の初期値信号に基づいて前記復号化ラテン方体の行、列、奥行きのうち所定の二つの位置とを指定し、該指定により決定された該復号化ラテン方体の残りの一つの位置の要素の値を復号化された2目の平文信号P2 'として前記第2の変換部から出力させ、3回目以降の変換では、k番目に入力された前記符号信号Ckと、k−1番目に入力された前記符号信号C k-1 及びk−2番目に入力された前記符号信号C k-2とを前記第2の指定部に供給して、前記符号信号Ckが示す前記復号化ラテン方体の要素の値と、前記符号信号C k-1 及びC k-2 に基づいて前記復号化ラテン方体の行、列、奥行きのうち所定の二つの位置とを指定し、該指定により決定された該復号化ラテン方体の残りの一つの位置の要素の値を復号化されたk番目の平文信号Pk 'として前記第2の変換部から出力させる復号化制御手段と
    を有することを特徴とする符号変換装置。
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