JP3877606B2 - 呼受付制御方法、呼受付判定装置、通信装置及び移動通信システム - Google Patents

呼受付制御方法、呼受付判定装置、通信装置及び移動通信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、呼受付制御方法、呼受付判定装置、通信装置及び移動通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ユーザ情報を固定長ブロックに分割して転送するATM(非同期転送モード)通信技術を用いた多重化装置や交換機などの通信装置では、新しい呼を受け付ける際に、その呼によって増加するトラヒック量が既に設定済みの呼の通信品質を劣化させないか否かを判定する呼受付制御を行っている。特に、有線伝送路に複数ユーザの呼を多重する場合においては、伝送路の帯域を全ユーザ呼の総トラヒックが越えないか否かの判定を行い、超えないと判定した場合のみ、新規呼を受け付ける制御を行っている。
【0003】
このような呼受付制御方法には、さまざまな方式が提案されているが、各呼ごとの平均的なトラヒック量の積算値が伝送路帯域を越えるか否かの判定を行う方法が主流である。以下に、図5、図6を参照して、従来の呼受付制御方法の概要を説明する。なお、図5は、従来の呼受付判定装置を備える通信装置の構成を示すブロック図である。図6は、図5に示す帯域管理メモリにおける平均ビットレートの累積値と伝送路速度との関係図(従来における新規呼の受付可否の判定方法を説明する図)である。
【0004】
図5に示す通信装置500は、チャネル処理部501と、多重バッファ502と、読み出し制御部503と、呼受付判定部504と、帯域管理メモリ505とを備えている。呼受付判定部504と帯域管理メモリ505とは、全体として呼受付判定装置を構成している。
【0005】
以上の構成において、チャネル処理部501に入力されるユーザ情報は、複数のユーザ端末などの情報発生源から固定長のブロックに分割されて送られてくる。情報発生源は、あらたな通信を開始する際に呼の接続要求を発する。この接続要求には、通信開始後に発生するトラヒックに関するパラメータとして平均ビットレートの申告が含まれている。
【0006】
チャネル処理部501は、情報発生源から呼の接続要求を受けると、その新規呼のユーザが申告する平均ビットレートを呼受付判定部504に通知し、受付可否の問い合わせを行う。呼受付判定部504は、平均ビットレートを帯域管理メモリ505に送り、先に送った平均ビットレートに加算させる。その結果、図6に示すように、帯域管理メモリ505では、ユーザ#1,#2,・・,#N毎の平均ビットレートが累積される。帯域管理メモリ505では、上限値として伝送路速度601が設定されている。
【0007】
呼受付判定部504は、帯域管理メモリ505に平均ビットレートを加算させる度に、その加算結果である平均ビットレートの累積値602と伝送路速度601との比較を行い、平均ビットレートの累積値602が、伝送路速度601以下の値であるときは、受付可の通知をチャネル処理部501に送る。一方、平均ビットレートの累積値602が、伝送路速度601を越えるときは、受付不可の通知をチャネル処理部501に送る。このとき、呼受付判定部504は、受付不可の通知を行うときは、帯域管理メモリ505に加算した新規呼の平均ビットレートを減算する。
【0008】
チャネル処理部501は、呼受付判定部504から受付可の通知を受け取ると、ユーザと接続し固定長ブロックに分割されたユーザ情報の受信を行い、多重バッファ502に出力する。読み出し制御部503は、多重バッファ502に格納されたユーザ情報を一定時間毎に読み出し、有線伝送路506に送出する。
【0009】
このように、従来の呼受付制御方法では、ユーザからの新規呼の接続要求があったときに、ユーザが申告する平均ビットレートを既接続呼の平均ビットレートに加算し、その累積値が有線伝送路の速度を超過するかどうかによって、当該新規呼の受付可否を判定するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の呼受付制御方法は、平均ビットレートのみに注目して受付判定を行っていることから、ユーザ情報が時間的に変動して発生するようなバーストトラヒックである場合には、平均的には有線伝送路の速度を超過しないので受け付けが行われる。その結果、一時的に情報が集中発生する場合には多重バッファが溢れ情報が欠落するという問題がある。
【0011】
特に、可変レート符号化により圧縮符号化された音声情報のように、一定周期毎に発生するユーザ情報の情報量が変動し平均ビットレートが最大ビットレートよりも小さくなる場合においては、同時に集中発生する複数ユーザからの情報が受け付けられるので、多重バッファが溢れてしまい、いくつかのユーザ情報が欠落し、通信品質が劣化するという問題がある。
【0012】
上記のような新規呼の受付制御におけるバッファ溢れによる通信品質の劣化は、IMT−2000に準拠した移動通信システムにおける無線基地局装置及び無線基地局制御装置においても同様に発生する問題であり、解決が望まれている。
【0013】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、一時的にユーザ情報が集中発生する場合でも多重バッファの溢れを生じさせないような呼の受付制御が行える呼受付制御方法、呼受付判定装置、前記呼受付判定装置を備える通信装置、具体的には交換機、多重化制御装置、無線基地局装置、無線基地局制御装置及び前記無線基地局装置と無線基地局制御装置で構成される移動通信システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る呼受付制御方法は、ユーザが呼の接続要求時に申告するユーザ情報の発生タイミング毎に、前記ユーザ情報の平均ビットレートと発生間隔との積を送信待ち合わせの最大許容遅延時間で除算して実効ビットレートを求め、逐一蓄積する工程と、前記実効ビットレートの蓄積値が有線伝送路の速度を超えるか否かによって、新規呼の受付可否を判定する工程と、を具備するようにした。
【0015】
この方法によれば、ユーザからの呼の接続要求時に、ユーザが申告するユーザ情報が発生するタイミング及び間隔と平均ビットレートにより、発生タイミングの違いで決まる位相毎に、間隔と平均ビットレートの積を送信待ち合わせの最大許容遅延時間で除算して実効ビットレートを求め、その実効ビットレートの積算値と有線伝送路の速度を比較することによって、新規呼の受け付け可否を判定するので、一時的に伝送路速度を超えても、送信待ちバッファに溢れが起こるまでの時間内に全ての情報を読み出す速度である実効ビットレート以内であれば、ユーザ情報の受け付けが可能であると判定することができ、バッファ溢れを起こさないより正確な呼の受け付け判定を行うことができる。
【0016】
本発明に係る呼受付判定装置は、呼の接続要求時に申告されたユーザ情報の発生タイミング、発生間隔及び平均ビットレートを含む受付可否の問い合わせを受けて、当該問い合わせに含まれる前記ユーザ情報の発生タイミング、発生間隔及び平均ビットレートに基づき、ユーザ情報の発生タイミング毎に、前記ユーザ情報の平均ビットレートと発生間隔との積を送信待ち合わせの最大許容遅延時間で除算して実効ビットレートを求め、逐一蓄積する実効ビットレート蓄積手段と、前記蓄積の都度、前記実効ビットレートの蓄積値が前記有線伝送路の速度を超えるか否かを判定し、前記問い合わせに対して受付可または受付否の指示を行う受付可否判定手段と、を具備する構成を採る。
【0017】
この構成によれば、ユーザからの呼の接続要求時に、ユーザが申告するユーザ情報が発生するタイミング及び間隔と平均ビットレートにより、発生タイミングの違いで決まる位相毎に、間隔と平均ビットレートの積を送信待ち合わせの最大許容遅延時間で除算して実効ビットレートを求め、その実効ビットレートの積算値と有線伝送路の速度を比較することによって、新規呼の受け付け可否を判定するので、一時的に伝送路速度を超えても、送信待ちバッファに溢れが起こるまでの時間内に全ての情報を読み出す速度である実効ビットレート以内であれば、ユーザ情報の受け付けが可能であると判定することができ、バッファ溢れを起こさないより正確な呼の受け付け判定を行うことができる。
【0018】
本発明に係る通信装置は、上記発明による呼受付判定装置と、伝送路から送られてくるユーザ情報の受信処理を行う受信処理手段であって、呼の接続要求時に申告されたユーザ情報の発生タイミング、発生間隔及び平均ビットレートを含む受付可否の問い合わせを前記呼受付判定装置に対して行い、前記呼受付判定装置から受付可の指示を受けたときユーザとの接続を行う受信処理手段と、前記受信処理手段にて受信処理された前記ユーザ情報を蓄積する1以上の多重バッファと、前記多重バッファからユーザ情報を読み出す読み出し制御手段と、を具備する
【0019】
この構成によれば、一時的にユーザ情報の発生タイミングが集中、競合する場合でも、多重バッファのバッファ溢れを防止できるので、新規呼を受け付けた結果、既存呼における情報の欠落を防止でき、通信品質の劣化を予防できる通信装置を提供することができる。
【0020】
本発明に係る多重化制御装置は、上記発明による呼受付判定装置と、有線伝送路から送られてくる固定長のブロックに分割されたユーザ情報の受信処理を行う受信処理手段であって、呼の接続要求時に申告されたユーザ情報の発生タイミング、発生間隔及び平均ビットレートを含む受付可否の問い合わせを前記呼受付判定装置に対して行い、前記呼受付判定装置から受付可の指示を受けたときユーザとの接続を行う受信処理手段と、前記受信処理手段にて受信処理された前記ユーザ情報を固定長のブロック毎に蓄積する1以上の多重バッファと、前記多重バッファからユーザ情報をブロック毎に読み出し、有線伝送路に送出する読み出し制御手段と、を具備する構成を採る。
【0021】
この構成によれば、一時的にユーザ情報の発生タイミングが集中、競合する場合でも、多重バッファのバッファ溢れを防止できるので、新規呼を受け付けた結果、既存呼における情報の欠落を防止でき、通信品質の劣化を予防できる多重化制御装置を提供することができる。
【0022】
本発明に係る交換機は、上記発明による呼受付判定装置と、有線伝送路から送られてくる固定長のブロックに分割されたユーザ情報の受信処理を行う受信処理手段であって、呼の接続要求時に申告されたユーザ情報の発生タイミング、発生間隔及び平均ビットレートを含む受付可否の問い合わせを前記呼受付判定装置に対して行い、前記呼受付判定装置から受付可の指示を受けたときユーザとの接続を行う受信処理手段と、出方路毎に設けられ前記受信処理手段にて受信処理された前記ユーザ情報を固定長のブロック毎に蓄積する複数の多重バッファと、前記出方路毎に設けられた1以上の多重バッファからユーザ情報をブロック毎に読み出し、有線伝送路に送出する読み出し制御手段と、を具備する構成を採る。
【0023】
この構成によれば、一時的にユーザ情報の発生タイミングが集中、競合する場合でも、多重バッファのバッファ溢れを防止できるので、新規呼を受け付けた結果、既存呼における情報の欠落を防止でき、通信品質の劣化を予防できる交換機を提供することができる。
【0024】
本発明に係る無線基地局装置は、上記の発明に係る呼受付判定装置と、無線伝送路から送られてくる固定長のブロックに分割されたユーザ情報の受信処理を行う受信処理手段であって、呼の接続要求時に申告されたユーザ情報の発生タイミング、発生間隔及び平均ビットレートを含む受付可否の問い合わせを前記呼受付判定装置に対して行い、前記呼受付判定装置から受付可の指示を受けたときユーザとの接続を行う受信処理手段と、前記受信処理手段にて受信処理された前記ユーザ情報を固定長のブロック毎に蓄積する1以上の多重バッファと、前記多重バッファからユーザ情報をブロック毎に読み出し、無線基地局制御装置への有線伝送路に送出する読み出し制御手段と、を具備する構成を採る。
【0025】
この構成によれば、一時的にユーザ情報の発生タイミングが集中、競合する場合でも、多重バッファのバッファ溢れを防止できるので、新規呼を受け付けた結果、既存呼における情報の欠落を防止でき、通信品質の劣化を予防できる無線基地局装置を提供することができる。
【0026】
本発明に係る無線基地局制御装置は、上記の発明に係る呼受付判定装置と、無線基地局装置から送られてくる固定長のブロックに分割されたユーザ情報の受信処理を行う受信処理手段であって、呼の接続要求時に申告されたユーザ情報の発生タイミング、発生間隔及び平均ビットレートを含む受付可否の問い合わせを前記呼受付判定装置に対して行い、前記呼受付判定装置から受付可の指示を受けたときユーザとの接続を行う受信処理手段と、前記受信処理手段にて受信処理された前記ユーザ情報を固定長のブロック毎に蓄積する1以上の多重バッファと、前記多重バッファからユーザ情報をブロック毎に読み出し、基地局装置への有線伝送路に送出する読み出し制御手段と、を具備する構成を採る。
【0027】
この構成によれば、一時的にユーザ情報の発生タイミングが集中、競合する場合でも、多重バッファのバッファ溢れを防止できるので、新規呼を受け付けた結果、既存呼における情報の欠落を防止でき、通信品質の劣化を予防できる無線基地局制御装置を提供することができる。
【0028】
本発明に係る移動通信システムは、上記発明に係る無線基地局装置と、上記発明に係る無線基地局制御装置と、を具備する構成を採る。
【0029】
この構成によれば、一時的にユーザ情報の発生タイミングが集中、競合する場合でも、多重バッファのバッファ溢れを防止できるので、新規呼を受け付けた結果、既存呼における情報の欠落を防止でき、通信品質の劣化を予防できる移動通信システムを提供することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、ユーザからの呼の接続要求時に、ユーザが申告するユーザ情報の発生するタイミング(位相)、発生間隔、平均ビットレートに基づき、発生タイミング(位相)の違いで決まる位相ごとの実効ビットレートの積算値を求め、その積算値と有線伝送路の速度との比較から新規呼の受付可否を判定することによって、一時的にユーザ情報が集中発生する場合でも通信品質の劣化がないようにすることである。
【0031】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
(実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態に係る呼受付判定部を備える通信装置の構成を示すブロック図である。
【0033】
図1に示す通信装置100は、チャネル処理部101と、多重バッファ102と、読み出し制御部103と、呼受付判定部104と、位相・帯域管理メモリ105とを備えている。
【0034】
通信装置100は、具体的には、ATM多重化装置やATM交換機、またはIMT−2000準拠の移動通信システムにおける基地局装置や基地局制御装置である。呼受付判定部104と位相・帯域管理メモリ105とは、全体として呼受付判定装置を構成している。
【0035】
受信処理手段であるチャネル処理部101には、1以上のユーザ端末などの情報発生源であるユーザ情報源110が有線伝送路または無線伝送路を介して接続されている。読み出し制御部103には、有線伝送路120が接続されている。
【0036】
ユーザ情報源110は、呼が発生すると、まず、チャネル処理部101に対する接続要求において通信開始後に発生するトラヒックに関するパラメータの申告を行う。このパラメータは、平均ビットレート、ユーザ情報の発生タイミング(位相)及び発生間隔(TTI:Transmission Time Interval)からなる。その後、ユーザ情報源110は、チャネル処理部101との接続が確立すると、固定長のブロックに分割されたユーザ情報をチャネル処理部101に対して送信する。
【0037】
チャネル処理部101は、ユーザ情報源110から呼の接続要求があると、申告されたパラメータを呼受付判定部104に送り、受付可否の問い合わせを行う。呼受付判定部104から受付可の通知があると、接続要求のあったユーザ情報源110に対し通信許可を通知して接続を確立し、受信処理を行い、受信したユーザ情報を多重バッファ102に出力する。一方、呼受付判定部104から受付不可の通知があると、接続要求のあったユーザ情報源110に対し、通信不許可を通知して接続処理を行わない。
【0038】
多重バッファ102は、1以上設けられ、チャネル処理部101から送られてくる固定長のブロックに分割されたユーザ情報がブロック毎に格納される。通信装置100が、ATM交換機であるときは、多重バッファ102は、各出方路毎に設けられる。この多重バッファ102では、送信待ち合わせの最大許容遅延時間が規定されている。読み出し制御部103は、多重バッファ102のユーザ情報を書き込まれた順に一定周期で読み出し、有線伝送路120に送出する。
【0039】
次に、図1〜図4を参照して、本発明の一実施の形態に係る呼受付判定装置の動作について説明する。なお、図2は、各ユーザ情報の発生タイミング(位相)と発生間隔の関係を説明するタイミング図である。図3は、本発明の一実施の形態に係る呼受付判定部の動作を説明するためのフローチャートである。図4は、図1に示す位相・帯域管理メモリ105における位相毎の実効ビットレートの累積値と伝送路速度との関係図(本発明における新規呼の受付可否の判定方法を説明する図)である。
【0040】
ユーザ情報源110は、図2に示すように、一定周期の発生間隔TTI毎にユーザ情報201を発生する。図2の例では、ユーザ情報源1とユーザ情報源2が異なるタイミング(位相)でユーザ情報201を発生する場合が示されている。ユーザ情報201の発生間隔TTI及び発生タイミング(位相)は、ユーザ情報源110の特性に依存するので、同じになる場合もある。ユーザ情報源110は、新規呼の接続要求時に、通信開始後に発生するトラヒックに関するパラメータとして、平均ビットレートと、図2に示したような発生間隔TTI及び発生タイミング(位相)をチャネル処理部101に申告するようになっている。
【0041】
さて、図3に沿って具体的に説明する。図3において、呼受付判定部104は、チャネル処理部101から接続要求の発生通知が入力されるのを監視し(ステップST301)、新規呼に係る接続要求の発生通知が入力されると(ステップST301:Yes)、新規呼に関する申告パラメータ(TTI、位相、平均ビットレート)をチャネル処理部101から取得する(ステップST302)。
【0042】
次いで、呼受付判定部104は、取得した申告パラメータから、ユーザ情報の位相における実効ビットレート(b)を次式によって算出する(ステップST303)。すなわち、実効ビットレート(b)は、
b=A×TTI/T ・・・(1)
によって求める。
【0043】
ここで、式(1)において、Tは、多重バッファ102に滞留可能な最大許容遅延時間である。したがって、呼受付判定部104では、多重バッファ102に溢れが起こるまでの時間内に全ての情報を、読み出し制御部103が読み出すのに必要な読み出し速度(b)を算出することになる。
【0044】
呼受付判定部104では、新規呼が発生するたびに、式(1)によって、そのユーザ情報の位相における実効ビットレート(b)を算出し、位相・帯域管理メモリ105に登録する(ステップST304)。
【0045】
その結果、位相・帯域管理メモリ105では、例えば図4に示すように、実効ビットレートが位相毎に累積される。図4では、3つの位相における累積状況がが示されている。位相401では、ユーザ情報▲1▼に対する実効ビットレートとユーザ情報▲4▼に対する実効ビットレートの2つが累積されている。位相402では、ユーザ情報▲2▼に対する実効ビットレートとユーザ情報▲5▼に対する実効ビットレートとユーザ情報▲6▼に対する実効ビットレートの3つが累積されている。位相403では、ユーザ情報▲3▼に対する実効ビットレートが保存されている。これらの実効ビットレートの累積値に対する上限値として有線伝送路120の伝送路速度Cが定められている。
【0046】
つまり、位相iの列での累積値X[i]は、呼受付判定部104の登録操作によって、X[i]=X[i]+bとなる。呼受付判定部104は、このような登録操作を行うたびに、その位相iでの累積値X[i]と有線伝送路120の伝送路速度Cと比較し、X[i]≦Cであるか否かを判定する(ステップST305)。
【0047】
その結果、C≧X[i]の場合(ステップST305:Yes)、すなわち新規呼の情報速度を加算した位相の積算値が有線伝送路帯域以下の場合には、受け付け可能と判定し(ステップST306)、チャネル処理部101に受付可の通知を行ってステップST301に戻る。
【0048】
一方、C<X[i]の場合(ステップST305:No)、すなわち新規呼の情報速度を加算した結果、当該位相の積算値が有線伝送路の速度を超過してしまった場合は、受け付け不可と判定し(ステップST307)、当該位相の積算値X[i]から新規呼の実効ビットレート(b)を減算(X[i]=X[i]−b)して位相・帯域管理メモリ105を新規呼登録前の状態に戻す(ステップST308)。その後、チャネル処理部101に受付不可の通知を行ってステップST301に戻る。
【0049】
以上のように、この実施の形態に係る呼受付判定装置では、ユーザ情報の発生タイミング(位相)毎に、多重バッファ102に溢れが起こるまでの時間内に全ての情報を読み出すのに必要な読み出し速度である実効ビットレートを算出し、それを位相毎に積算した累積値によって、伝送路速度に対する超過判定を行うようにしている。
【0050】
したがって、この実施の形態によれば、複数ユーザ情報の発生タイミングが集中、競合するような場合に、平均ビットレートの加算では受け付け可能だが、実際に受け付けると複数ユーザ情報の集中発生により一時的に多重バッファ102が輻輳してバッファ溢れを起こし、ユーザ情報が欠落する可能性を事前に判定することができる。
【0051】
これによって、より正確な呼の受け付け判定を行うことができるので、新規呼を受け付けた結果、既存呼における情報の欠落が発生することによる通信品質の劣化を予防することが可能となる。
【0052】
なお、本発明の実施の形態の説明においては、多重バッファ102が一つの場合についてのみ示したが、複数存在する場合も同様に、多重バッファごとの実効ビットレートを位相・帯域管理メモリ105に登録することで、同様の効果を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一時的にユーザ情報が集中発生する場合でも多重バッファの溢れを生じさせないような呼の受付制御が行える呼受付制御方法、呼受付判定装置、前記呼受付判定装置を備える通信装置、具体的には交換機、多重化制御装置、無線基地局装置、無線基地局制御装置及び前記無線基地局装置と無線基地局制御装置で構成される移動通信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る呼受付判定部を備える通信装置の構成を示すブロック図
【図2】各ユーザ情報の発生タイミング(位相)と発生間隔の関係を説明するタイミング図
【図3】本発明の一実施の形態に係る呼受付判定部の動作を説明するためのフローチャート
【図4】図1に示す位相・帯域管理メモリにおける位相毎の実効ビットレートの累積値と伝送路速度との関係図(本発明における新規呼の受付可否の判定方法を説明する図)
【図5】従来の呼受付判定装置を備える通信装置の構成を示すブロック図
【図6】図5に示す帯域管理メモリにおける平均ビットレートの累積値と伝送路速度との関係図(従来における新規呼の受付可否の判定方法を説明する図)
【符号の説明】
100 通信装置
101 チャネル処理部
102 多重バッファ
103 読み出し制御部
104 呼受付判定部
105 位相・帯域管理メモリ
110 ユーザ情報源
120 有線伝送路

Claims (8)

  1. ユーザが呼の接続要求時に申告するユーザ情報の発生タイミング毎に、前記ユーザ情報の平均ビットレートと発生間隔との積を送信待ち合わせの最大許容遅延時間で除算して実効ビットレートを求め、逐一蓄積する工程と、前記実効ビットレートの蓄積値が有線伝送路の速度を超えるか否かによって、新規呼の受付可否を判定する工程と、を具備することを特徴とする呼受付制御方法。
  2. 呼の接続要求時に申告されたユーザ情報の発生タイミング、発生間隔及び平均ビットレートを含む受付可否の問い合わせを受けて、当該問い合わせに含まれる前記ユーザ情報の発生タイミング、発生間隔及び平均ビットレートに基づき、ユーザ情報の発生タイミング毎に、前記ユーザ情報の平均ビットレートと発生間隔との積を送信待ち合わせの最大許容遅延時間で除算して実効ビットレートを求め、逐一蓄積する実効ビットレート蓄積手段と、前記蓄積の都度、前記実効ビットレートの蓄積値が前記有線伝送路の速度を超えるか否かを判定し、前記問い合わせに対して受付可または受付否の指示を行う受付可否判定手段と、を具備することを特徴とする呼受付判定装置。
  3. 請求項2記載の呼受付判定装置と、伝送路から送られてくるユーザ情報の受信処理を行う受信処理手段であって、呼の接続要求時に申告されたユーザ情報の発生タイミング、発生間隔及び平均ビットレートを含む受付可否の問い合わせを前記呼受付判定装置に対して行い、前記呼受付判定装置から受付可の指示を受けたときユーザとの接続を行う受信処理手段と、前記受信処理手段にて受信処理された前記ユーザ情報を蓄積する1以上の多重バッファと、前記多重バッファからユーザ情報を読み出す読み出し制御手段と、を具備することを特徴とする通信装置。
  4. 請求項2記載の呼受付判定装置と、有線伝送路から送られてくる固定長のブロックに分割されたユーザ情報の受信処理を行う受信処理手段であって、呼の接続要求時に申告されたユーザ情報の発生タイミング、発生間隔及び平均ビットレートを含む受付可否の問い合わせを前記呼受付判定装置に対して行い、前記呼受付判定装置から受付可の指示を受けたときユーザとの接続を行う受信処理手段と、前記受信処理手段にて受信処理された前記ユーザ情報を固定長のブロック毎に蓄積する1以上の多重バッファと、前記多重バッファからユーザ情報をブロック毎に読み出し、有線伝送路に送出する読み出し制御手段と、を具備することを特徴とする多重化制御装置。
  5. 請求項2記載の呼受付判定装置と、有線伝送路から送られてくる固定長のブロックに分割されたユーザ情報の受信処理を行う受信処理手段であって、呼の接続要求時に申告されたユーザ情報の発生タイミング、発生間隔及び平均ビットレートを含む受付可否の問い合わせを前記呼受付判定装置に対して行い、前記呼受付判定装置から受付可の指示を受けたときユーザとの接続を行う受信処理手段と、出方路毎に設けられ前記受信処理手段にて受信処理された前記ユーザ情報を固定長のブロック毎に蓄積する複数の多重バッファと、前記出方路毎に設けられた1以上の多重バッファからユーザ情報をブロック毎に読み出し、有線伝送路に送出する読み出し制御手段と、を具備することを特徴とする交換機。
  6. 請求項2記載の呼受付判定装置と、無線伝送路から送られてくる固定長のブロックに分割されたユーザ情報の受信処理を行う受信処理手段であって、呼の接続要求時に申告されたユーザ情報の発生タイミング、発生間隔及び平均ビットレートを含む受付可否の問い合わせを前記呼受付判定装置に対して行い、前記呼受付判定装置から受付可の指示を受けたときユーザとの接続を行う受信処理手段と、前記受信処理手段にて受信処理された前記ユーザ情報を固定長のブロック毎に蓄積する1以上の多重バッファと、前記多重バッファからユーザ情報をブロック毎に読み出し、無線基地局制御装置への有線伝送路に送出する読み出し制御手段と、を具備することを特徴とする無線基地局装置。
  7. 請求項2記載の呼受付判定装置と、無線基地局装置から送られてくる固定長のブロックに分割されたユーザ情報の受信処理を行う受信処理手段であって、呼の接続要求時に申告されたユーザ情報の発生タイミング、発生間隔及び平均ビットレートを含む受付可否の問い合わせを前記呼受付判定装置に対して行い、前記呼受付判定装置から受付可の指示を受けたときユーザとの接続を行う受信処理手段と、前記受信処理手段にて受信処理された前記ユーザ情報を固定長のブロック毎に蓄積する1以上の多重バッファと、前記多重バッファからユーザ情報をブロック毎に読み出し、基地局装置への有線伝送路に送出する読み出し制御手段と、を具備することを特徴とする無線基地局制御装置。
  8. 請求項6記載の無線基地局装置と、請求項7記載の無線基地局制御装置と、を具備することを特徴とする移動通信システム。
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