JP3877450B2 - Powder processing equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉛直方向に沿った回転軸心の回りに回転自在であり、被処理物が押し付けられる受け面を内周部に有する筒状回転体と、前記受け面に近接するよう前記筒状回転体の内部に配置したインナーピースとを備えた粉体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の粉体処理装置としては、例えば、被処理物を処理するための処理空間を形成する筒状回転体を設けておき、当該筒状回転体を回転駆動して被処理物を前記筒状回転体の内周部に形成した受け面に押し付けつつ、前記筒状回転体の内部に設けたインナーピースを用いて、前記受け面と前記インナーピースとの協働によって粉粒体に押圧力あるいはせん断力を付与するものがあった。
当該従来の装置によって、被処理物である例えば粉粒体どうしの粗混合や複合化の他、精密混合あるいは粉粒体の形状制御等の各種処理を行っていた。
このうち特に、複合化とは、複数の原料を混ぜ合わせたものに加圧力およびせん断力を加えて特定の原料の表面に他の原料を融合し、一体化することをいう。
また、精密混合とは、異種の原料を単一粒子レベルで均一に分散させた状態に混合することをいう。
さらに、形状制御とは、例えば、複数の原料に加圧力あるいはせん断力を作用させて、球状を有しない特定の原料の表面に他の原料を付着させ、当該特定の原料を球状に整形すること等をいう他、球状を有しない原料に加圧力等を作用させてその一部を破砕し、当該原料を球状に整形すること等をいう。尚、これらの処理を総称してメカノフュージョン処理という場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の装置では、粉体を処理する毎に筒状回転体の内部に被処理物である粉体を所定量だけ投入する所謂バッチ処理を行っていた。よって、被処理物の処理能力に一定の制限があった。
また、被処理物は前記筒状回転体の受け面に固着して完全に処理されないものが残存する等、品質が安定した製品を得ることが困難であった。
さらに、上記のごとくバッチ処理を行うものであったから、被処理物の投入・取出し操作あるいは装置の洗浄が煩雑であり、処理空間内部の雰囲気制御も困難である等多くの改良すべき点を有していた。
【0004】
本発明の目的は、上記従来の問題点を解消し、被処理物の処理能力および操作性に優れた粉体処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成1〕
本発明の粉体処理装置は、請求項1に示すごとく、前記筒状回転体3を内部に備え、前記被処理物4を処理するための処理空間9を形成するケーシング2を有し、受け面6とインナーピース5との間に形成する押圧部7に被処理物4を保持するための被処理物保持手段S1を有すると共に、前記押圧部7に保持された前記被処理物4の一部を、前記筒状回転体3が駆動回転している際に前記筒状回転体3の内包空間3aの外部に排除するための被処理物排除手段S2を有し、前記被処理物排除手段S2を、前記受け面6に貫通形成した孔部20によって構成し、前記ケーシング2の内面形状に対応する形状に形成されるとともに前記筒状回転体3の外周下方部に設けられ、前記被処理物排除手段S2によって排除された前記被処理物4を前記押圧部7に循環させる羽根部材23を有する点に特徴を有する。
〔作用効果〕
本構成のごとく、受け面とインナーピースとの間に形成する押圧部に被処理物を保持するための被処理物保持手段を設けておけば、押圧部に被処理物を確実に保持して被処理物に押圧力を付与するから、被処理物の処理効率を向上させることができる。
また、前記押圧部に保持された被処理物の一部は、筒状回転体が駆動回転している最中に、被処理物排除手段によって筒状回転体の内包空間の外部に排除される。具体的には、被処理物排除手段により筒状回転体の外部に排除された被処理物は、ケーシングの内面形状に対応する形状に形成されるとともに筒状回転体の外周下方部に設けられた羽根部材により、円滑かつ確実に、前記押圧部に再び循環させられることとなる。つまり、押圧部の被処理物が順次入れ替えられ、装置の内部に投入した被処理物の全体が均等に処理される結果、得られる製品の品質が極めて安定したものとなる。
さらに、本発明の装置では、筒状回転体の内包空間だけでなく筒状回転体の外部にも被処理物を貯溜することができる。このため、一回のバッチ処理に際して従来の粉体処理装置よりも多量の被処理物を装置の内部に投入することができ、被処理物の処理効率をさらに向上させることができる。
そして、筒状回転体は高速で回転するから、押圧部に存在する被処理物には強い遠心力が作用する。同時に、押圧部の被処理物にはインナーピースによる外方への押圧力も作用する。よって、本構成のごとく前記受け面に孔部を貫通形成しておけば、被処理物は筒状回転体の外方に容易に移動して被処理物の排除が非常に円滑に行われる。この結果、押圧部に存在する被処理物の入れ替えが速やかに且つ確実に行われて、被処理物の処理速度が向上し、製品の品質がさらに安定する。
【0006】
〔構成2〕
本発明の粉体処理装置は、請求項2に示すごとく、前記被処理物保持手段S1を、前記筒状回転体3の上下縁のうち少なくとも何れか一方に設け、かつ、前記回転軸心Xの側に折れ曲がった折曲り部21によって構成することができる。
〔作用効果〕
インナーピースによって受け面の側に押圧された被処理物は、例えば受け面の上方側あるいは下方側に移動して押圧部の外部に逃げようとする。被処理物のこのような動きを上記折曲り部により拘束することで、被処理物が押圧部に滞在する時間を増大させ、粉体処理の効率をより向上させることができる。
【0007】
〔構成3〕
本発明の粉体処理装置は、請求項3に示すごとく、前記孔部20を略半円形状に構成すると共に、前記受け面6の最下部に設けておくことができる。
〔作用効果〕
押圧部に存在する被処理物には前述のごとく遠心力とインナーピースによる押圧力とが作用するが、その他に重力も作用する。よって、例えば被処理物が非常に流動性に富んでいる場合には、押圧部のうちでも特に下方側に流動し易い。そこで、本構成のごとく前記孔部を略半円形状に構成し、前記受け面の最下部に設けておけば、押圧部の下方側に存在する被処理物をより多く排除することができる。しかも、本構成であれば、受け面に直に接触している被処理物ほど先に筒状回転体の外部に排除されるから、従来装置のごとく、一旦受け面に固着した被処理物は最後まで未処理のままで残存するという不都合は生じない。よって、押圧部に存在する被処理物の入れ替え効果がさらに向上して、粉体処理の処理効率が改善されるのである。
【0008】
〔構成4〕
本発明の粉体処理装置は、請求項4に示すごとく、前記孔部20をスリット状に構成すると共に、鉛直方向に沿った当該孔部20の長さを、同方向における前記受け面6の高さと略同じに形成することができる。
〔作用効果〕
本構成のごとく、鉛直方向に沿って受け面の高さと略同等の長さを有するスリットを設けておけば、押圧部のうち鉛直方向に沿った何れの位置においても、略同じ量の被処理物を排除することが可能となる。よって、例えば、被処理物の流動性が非常に乏しく、前記受け面の略全体に被処理物が付着するような場合でも、被処理物の入れ替えを確実に行うことができ、粉体処理の処理効率を向上させることができる。
【0009】
〔構成5〕
本発明の粉体処理装置は、請求項5に示すごとく、前記孔部20を、前記回転軸心Xを中心とした周方向に複数形成しておくことができる。
〔作用効果〕
本構成のごとく、前記孔部の数を任意に設定することで、押圧部に存在する被処理物の排除量を適宜設定することができる。例えば、孔部の数を多くするほど被処理物は容易に排除されるから、インナーピースによって付与する押圧力が結果的に弱まることとなる。即ち、粉体処理が速やかに進行する被処理物を扱う場合、あるいは、過大な押圧力を与えたくない被処理物を処理する場合等には、前記孔部を多く設けるのが好ましい。
このように、本構成であれば、被処理物の特性に応じた粉体処理を行うことができる。
【0010】
〔構成6〕
本発明の粉体処理装置は、請求項6に示すごとく、前記筒状回転体3を内部に備え、前記被処理物4を処理するための処理空間9を形成するケーシング2を有し、受け面6とインナーピース5との間に形成する押圧部7に被処理物4を保持するための被処理物保持手段S1を有すると共に、前記押圧部7に保持された前記被処理物4の一部を、前記筒状回転体3が駆動回転している際に前記筒状回転体3の内包空間3aの外部に排除するための被処理物排除手段S2を有し、前記被処理物保持手段S1を、前記筒状回転体3の上下縁のうち少なくとも何れか一方に設け、かつ、前記回転軸心Xの側に折れ曲がった折曲り部21によって構成し、前記被処理物排除手段S2を、前記折曲り部21に形成した切欠部24で構成し、前記ケーシング2の内面形状に対応する形状に形成されるとともに前記筒状回転体3の外周下方部に設けられ、前記被処理物排除手段S2によって排除された前記被処理物4を前記押圧部7に循環させる羽根部材23を有する点に特徴を有する。
〔作用効果〕
本構成のごとく、受け面とインナーピースとの間に形成する押圧部に被処理物を保持するための被処理物保持手段を設けておけば、押圧部に被処理物を確実に保持して被処理物に押圧力を付与するから、被処理物の処理効率を向上させることができる。
また、前記押圧部に保持された被処理物の一部は、筒状回転体が駆動回転している最中に、被処理物排除手段によって筒状回転体の内包空間の外部に排除される。具体的には、被処理物排除手段により筒状回転体の外部に排除された被処理物は、ケーシングの内面形状に対応する形状に形成されるとともに筒状回転体の外周下方部に設けられた羽根部材により、円滑かつ確実に、前記押圧部に再び循環させられることとなる。つまり、押圧部の被処理物が順次入れ替えられ、装置の内部に投入した被処理物の全体が均等に処理される結果、得られる製品の品質が極めて安定したものとなる。
さらに、本発明の装置では、筒状回転体の内包空間だけでなく筒状回転体の外部にも被処理物を貯溜することができる。このため、一回のバッチ処理に際して従来の粉体処理装置よりも多量の被処理物を装置の内部に投入することができ、被処理物の処理効率をさらに向上させることができる。
そして、インナーピースによって受け面の側に押圧された被処理物は、例えば受け面の上方側あるいは下方側に移動して押圧部の外部に逃げようとする。被処理物のこのような動きを上記折曲り部により拘束することで、被処理物が押圧部に滞在する時間を増大させ、粉体処理の効率をより向上させることができる。
上述したごとく、インナーピースによって押圧された被処理物は受け面の上方側あるいは下方側に移動しようとして前記折曲り部によって拘束されるが、前記折曲り部に切欠部を形成しておき、被処理物の上記移動を一部許容することで、押圧部に存在する被処理物を順次入れ替えることができ、被処理物の全体を均等に処理することができる。
【0011】
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
【0013】
(概要)
本発明の粉体処理装置を図1に示す。
本発明の装置は、主に、基台1に設置した略円筒形状のケーシング2、および、当該ケーシング2の内部に設けた同じく略円筒形状の筒状回転体3、当該筒状回転体3との間に押圧力を発生させて被処理物4を処理すべく前記筒状回転体3の内部に配設したインナーピース5とからなる。前記被処理物4は、通常、粉体状の原料を用いるが、スラリー原料や懸濁液状の原料を用いることも可能である。
前記筒状回転体3を回転させることで、当該筒状回転体3の内周面に形成した受け面6と前記インナーピース5とを相対回転させ、前記受け面6と前記インナーピース5との間の押圧部7に存在する被処理物4に押圧力を付与して粉体処理を行うものである。
【0014】
本発明の装置においては、被処理物4の処理効率を向上させるための被処理物保持手段S1を備えており、当該被処理物保持手段S1によって被処理物4をできるだけ前記押圧部7に保持する構成となっている。また、その一方で、前記押圧部7に対して被処理物4を積極的に循環させるための被処理物排除手段S2を有している。この被処理物排除手段S2は、前記押圧部7に保持された被処理物4の一部を、筒状回転体3が駆動回転されている最中に筒状回転体の内包空間3aの外部に排除するものであり、これにより、全ての被処理物4が前記押圧部7に対して順次循環供給されるのである。
【0015】
(ケーシング)
本装置を構成するケーシング2は、基台1に載置固定した支持部材8によって支持されている。当該ケーシング2の内部には、被処理物4を処理するための処理空間9が形成される。当該ケーシング2はケーシング本体2aと蓋部材2bとからなる。前記蓋部材2bは、ケーシング本体2aに対して着脱自在であり、被処理物投入口10及びフィルター付き排気口11を有している。前記ケーシング本体2aの底部周縁の一部には処理が終了した被処理物4を取り出すための被処理物取出口12を形成してある。これらの構成により、被処理物4の連続処理が可能である。
尚、ケーシング2の底部2cは、外周部ほど下方に位置するように略円錐状に傾斜させてある。これは、ケーシング2の底部2cに移行した被処理物4が、後述する筒状回転体3の回転軸部14と当該底部2cとの隙間に侵入して筒状回転体3の回転が阻害されるのを防止するためである。
【0016】
前記ケーシング2の内部、即ち、前記処理空間9の雰囲気は、被処理物4の種類等に応じて適宜変更することができる。例えば、不活性ガスや加熱ガス等の各種のガスを前記被処理物投入口10からケーシング2の内部に投入することができるし、加圧・真空ポンプ等を用いてケーシング2の内部を加減圧することも可能である。そのため、本発明に係る粉体処理装置では、例えば、ケーシング2と筒状回転体3の回転軸部14との間、あるいは、ケーシング2とインナーピース5の縦向き固定軸22との間にシール部材27a,27bを設けてある。
【0017】
前記ケーシング2の周囲には、主に前記処理空間9の温度を調節するためのジャケット13を設けてある。当該ジャケット13へは、別に設けたタンク(図外)からの加熱媒体又は冷却媒体が必要に応じて循環供給される。勿論、前記ケーシング2の内部温度を積極的に調節する必要がない場合には、加熱媒体などの供給は行わない。
【0018】
(筒状回転体)
図1に示すごとく、前記ケーシング2の内部には、略円筒形状であって鉛直方向の回転軸心Xの回りに回転自在な筒状回転体3を備えている。当該筒状回転体3は、例えば、回転軸部14と当該回転軸部14に連接した底部15、及び、当該底部15に連接した円筒壁部16とで構成してある。
【0019】
前記回転軸部14は軸受17を介して回転自在に基台1に取り付けられている。基台1に取り付けられたモータ18および当該モータ18に連結された駆動ベルト19aによって、前記回転軸部14のプーリー19bに駆動力が伝達され、前記筒状回転体3が回転駆動される。筒状回転体3を回転駆動することで被処理物4には遠心力が作用し、被処理物4は筒状回転体3の受け面6に押し付けられるのである。
【0020】
前記底部15は、前記回転軸部14と前記円筒壁部16とを連結する機能、および、前記被処理物保持手段S1としての機能を有する。即ち、当該底部15は、後述する円筒壁部16との関係において互いの面が折れ曲がった関係にあり、筒状回転体3が回転する際に、被処理物4が充分に処理されずに押圧部7から下方に逃げてしまうのを防止する。
【0021】
前記円筒壁部16の内周面は、遠心力を受けて外向きに移動しようとする被処理物4の受け面6となる。即ち、被処理物4を前記押圧部7に留めておき、前記受け面6と前記インナーピース5との協働によって被処理物4に押圧力を付与して粉体処理を行う。
【0022】
この円筒壁部16には、図1あるいは図2に示すごとく孔部20を設けてある。この孔部20は、前記受け面6、つまりは前記円筒壁部16を貫通しており、円筒壁部16の回転軸心Xを挟んで対称の位置に合計二個所設けてある。前記孔部20は、前記押圧部7に保持された被処理物4の一部を押圧部7の外部に排除するためのものであり、前記被処理物排除手段S2として機能する。当該孔部20は、例えば受け面6の下方側に保持された被処理物4ほど多く排出するように下方側の開口面積の比率が大きくなるように形成してある。本実施形態では、例えば、前記孔部20を半円形状に形成する。
被処理物4は、遠心力によって前記受け面6に押し付けられつつ、同時に重力の影響を受ける。このため、図1に示す円筒壁部16の場合、被処理物4は鉛直方向下方へ移動して前記受け面6と前記底部15との境界近傍に堆積しがちとなる。この部分に堆積する被処理物4は、筒状回転体3の回転負荷を増大させると共に、前記押圧部7への被処理物4の循環を阻害する。よって、当該部分に堆積した被処理物4を積極的に排除することで上記不都合を解消し、粉体処理の効率を向上させるのである。
【0023】
尚、通常、被処理物4は上記のごとく下方に移動するが、インナーピース5の押圧力が強い場合には、前記押圧部7に存在する被処理物4が前記受け面6の上方に押し上げられることとなる。この場合に、上方への被処理物4の移動を一切制限しないとすると、被処理物4に与える押圧力が一定以上に高まらず、粉体処理の効率が制限される。そこで、本実施形態においては、前記筒状回転体3の上縁にも前記被処理物保持手段S1としての折曲り部21を設ける例を示した。
本構成によれば、前記押圧部7に存在する被処理物4の殆どが前記孔部20を介して押圧部7の外に排除される。よって、被処理物4は一定時間のあいだ押圧部7に保持されて押圧力を付加され粉体処理が確実に行われる。
【0024】
(インナーピース)
前記筒状回転体3の内部には、前記受け面6に所定の間隔を有して配置するインナーピース5を設けている。当該インナーピース5は、例えば、前記筒状回転体3の回転軸心Xと同軸心上となるように設けた縦向き固定軸22に固設してある。当該インナーピース5は、前記受け面6と協働して被処理物4に押圧力を付与する。そのため、インナーピース5の水平断面形状は、図3に示すごとく例えば半円形状に構成してある。
本構成であれば、当該インナーピース5と前記受け面6との間に侵入しようとする被処理物4を圧密する効果が期待できるため、粉体粒子の複合化や球状化処理には有利である。
このインナーピース5はケーシング2と同様に固定した構成としてもよいし、前記縦向き固定軸22を何らかの駆動手段を用いて回転駆動し、前記受け面6に対して積極的に相対回転させる構成にしてもよい。即ち、インナーピース5の回転方向あるいは回転速度を適宜設定することで、当該インナーピース5と前記受け面6との相対回転速度をより細かく設定できて、被処理物4に応じた最適な処理条件を設定することが可能となる。
【0025】
図示は省略するが、前記縦向き固定軸22が固定してある場合あるいは回転駆動できる場合の如何に拘わらず、前記縦向き固定軸22を介して前記インナーピース5の温度を制御する構成とすることもできる。
例えば図示は省略するが、縦向き固定軸22およびインナーピース5の内部に熱媒体通路を確保しておけば、被処理物4の熱特性に応じて最適な処理条件を設定することが容易となる。
【0026】
(羽根部材)
前記筒状回転体3の外周下方部には羽根部材23を設けてある。当該羽根は、筒状回転体3の周方向に沿って復数枚設けるが、その枚数は任意である。当該羽根部材23は、前記孔部20から筒状回転体3の外方に排除された被処理物4を再び前記押圧部7に循環させるためのものである。この羽根部材23は、前記被処理物4を前記押圧部7に円滑かつ確実に搬送するために、前記ケーシング2の内面形状に適合させて形成してある。
【0027】
(粉体処理)
本発明に係る装置を用いた場合、被処理物4が遠心力によって筒状回転体3の受け面6に押し付けられ、集合作用を受けて、受け面6において圧密状態の被処理物4層が生成する。その一方で、当該圧密された被処理物4の一部は、前記孔部20等で構成した被処理物排除手段S2を介して筒状回転体3の外側に排除されるし、筒状回転体3の内部に存在する被処理物4は、前記インナーピース5によってある程度の攪拌作用を受ける。即ち、本発明の装置によれば、被処理物4の複合化および混合化を速やかに進行させることができる。
【0028】
(効果)
以上のごとく、本発明の粉体処理装置によれば、前記押圧部7と筒状回転体3の外部空間とを被処理物4が循環し、押圧部7には被処理物4が順次入れ替わって供給されるから、被処理物4の全体を確実に粉体処理して品質が極めて安定した製品を得ることができ、しかも、従来の装置に比べて被処理物4の処理能力が大幅に向上する。
また、本発明の装置では、筒状回転体の内包空間だけでなく筒状回転体の外部にも被処理物を貯溜することができるため、一回のバッチ処理に際して従来の粉体処理装置よりも多量の被処理物を装置の内部に投入することができ、被処理物の処理効率をさらに向上させることができる。
さらには、本発明の装置によれば、受け面6に対する被処理物4の付着量は被処理物排除手段S2の働きによって大幅に低減されるから、当該装置の動作不良が発生し難く、清掃等の手間も軽減される。
【0029】
(実施例)
本発明の装置を用いた粉体処理の一例を以下に示す。
実験試料として、珪砂と酸化チタンとを重量比で10:1に配合したものを用いた。これらの試料の物性を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
ここでBET比表面積とは、吸着法の一種であるBET法によって測定した試料の比表面積をいう。即ち、試料粉体の表面に吸着占有面積が既知である分子を吸着させ、その吸着量から試料の比表面積を求めるものである。
当該実施例の運転条件を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】
尚、本実施例においては、回転筒体の内周径は150mmφであり、受け面6とインナーピース5とのクリアランスは5mmとした。受け面6の高さは100mmであり、インナーピース5の高さは80mmである。筒状回転体3には被処理物排除手段S2として、前記受け面6の最下部に略半円形状の孔部20を設けた。当該孔部20の高さは10mmとし、底辺部の幅は45mmとした。
【0034】
本実施例の結果を図4に示す。本図は、処理時間とBET比表面積との関係を示すものであり、筒状回転体3の回転数は2000rpmに固定して試料の投入量を変化させた結果を整理した。
図4により処理時間の経過と共にBET比表面積が減少していることがわかる。これは、珪砂の表面に酸化チタンが融合して粉体粒子の複合化が生じていることを示すものである。この結果では、試料の投入量を1.38kgから5.54kgまで増加させても粉体どうしの融合の進行程度は安定していることがわかる。即ち、試料の投入量の多少に拘わらず、安定的に複合化処理が進行することがわかる。
図5には、筒状回転体3の回転数が処理速度に与える影響を示した。ここでは、従来の標準型装置に係る処理量の20倍の試料を投入している。筒状回転体3の回転数が多いほど処理速度も向上することがわかる。例えば、筒状回転体3の回転数が3500rpmの場合には、従来の標準型装置の処理量に対して処理時間を約2倍に延長することで従来の約20倍の試料を処理できることがわかる。
【0035】
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 上記実施形態では、被処理物排除手段S2を半円形状の孔部20で構成したが、当該構成に限られるものではなく、図6に示すごとくスリット状の孔部20aを構成することとしても良い。例えば、本別実施形態の場合には鉛直方向に沿って受け面6の高さと略同等の長さを有する孔部20aを設けておく。
本構成であれば、押圧部7のうち鉛直方向に沿った何れの位置においても、略同じ量の被処理物4を回転中の筒状回転体3の外部に排除することが可能となる。よって、例えば、被処理物4の流動性が比較的乏しく、前記受け面6の略全体に被処理物が付着するような場合でも、被処理物4の入れ替えを確実に行うことができ、当該粉体処理の効率を向上させることができる。
【0036】
〈2〉 上記実施形態では、被処理物排除手段S2を孔部20で構成したが、当該構成に限られるものではなく図7に示すごとく、前記折曲り部21に切欠部24を形成するものとしても良い。当該切欠部24は、例えば、図7(イ)に示すごとく筒状回転体3の上下に鍔状に設けた折曲り部21に対して設けるものとし、上側の折曲り部21および下側の折曲り部21の夫々において前記回転軸心Xの周方向に分散させて複数箇所に設けるものとする。
本構成であれば、筒状回転体3の回転に際して重力によって下方に移動しようとする被処理物4の動きを利用して被処理物4を循環させることが可能であり、全ての被処理物4を効率的に粉体処理することができる。
尚、図7(ロ)に示すごとく、筒状回転体3の底部15の周縁部に対し、複数箇所に孔部24aを設けることで上記切欠部24と同様の効果を発揮させることもできる。
【0037】
〈3〉 上記実施形態では、断面形状が略円筒状の外周面を有するインナーピース5を用いたが、この他にも、図8(イ)に示すごとく略矩形状の断面形状を有するものや、図8(ロ)に示すごとく台形状の断面形状を有するもの、さらには、図8(ハ)に示すごとく完全な円筒状の外面を有するものなど各種の形状のものを用いることが可能である。
これらのうち、外面が略円筒状に形成されているものでは、被処理物4を受け面6との間で押圧するので、所謂粉体処理を行うのに好都合である。これに対して、断面が矩形状あるいは台形状のものでは、被処理物4を押圧するというよりも受け面6に付着した被処理物4を剥離させる効果が高まるため、被処理物4を精密混合したりする場合に有利である。
【0038】
〈4〉 前記筒状回転体3の形状としては種々のものが考えられる。
例えば、図9(イ)に示すごとく前記受け面6の上側を縮径させるものであってもよい。この場合には、被処理物4に作用する遠心力の分力によって被処理物4をより積極的に下方に移動させることができるので、例えば、粘性の高い被処理物4あるいは比重の小さい被処理物4等を処理するのに適している。
また、図9(ロ)に示すごとく前記受け面6の下側を縮径させるものとしてもよい。この場合には、被処理物4に作用する遠心力の分力によって被処理物4の落下を抑制することができるので、比重の大きい被処理物4を処理するのに適している。
さらに、図9(ハ)に示すごとく前記受け面6の上下双方の縁部を縮径させた樽形状とするものであってもよい。本構成であれば、筒状回転体3の回転速度が大きくなっても被処理物4を前記押圧部7に確実に保持することができる。
尚、何れの場合においても、インナーピース5の形状は、前記受け面6の形状に適合させ、両者の間隔が平行となるように構成するのが望ましい。
【0039】
〈5〉 上記実施形態では、筒状回転体3の内部にはインナーピース5のみを設ける例を示したが、図10に示すごとくインナーピース5に加えて掻取部材25を設けることもできる。
当該掻取部材25は、前記受け面6に付着した被処理物4層を掻き取るためのものであり、前記受け面6に対して相対回転自在に設ける。例えばこの掻取部材25は前記縦向き固定軸22に連結杆26を介して取り付けるものとする。当該掻取部材25は前記インナーピース5の回転方向下手に設けておき、インナーピース5で押しつけられた後の被処理物4を掻き取って、受け面6への被処理物4の固着を防止するのである。これにより、前記押圧部7には常に新しい被処理物4が循環供給されて、被処理物4の粉体処理が促進される。この掻取部材25と受け面6とのクリアランスは通常1mm程度に設定する。
尚、掻取部材25はインナーピース5の直後に設けてもよいし、前記筒状回転体3の回転軸心Xを中心に30度〜45度程度後方に設置してもよく、設置位置は任意である。ただし、掻取部材25をインナーピース5の直前に設けると、被処理物4が飛散して前記押圧部7に被処理物4がうまく供給されないので好ましくない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粉体処理装置を示す縦断面図
【図2】 孔部を示す説明図
【図3】 インナーピースの形状を示す説明図
【図4】 被処理物の複合化処理結果を示す説明図
【図5】 被処理物の複合化処理結果を示す説明図
【図6】 被処理物排除手段の一例を示す説明図
【図7】 被処理物排除手段の一例を示す説明図
【図8】 別実施形態に係るインナーピースを示す説明図
【図9】 別実施形態に係る筒状回転体を示す説明図
【図10】 掻取部材を設けた例を示す説明図
【符号の説明】
3 筒状回転体
3a 筒状回転体の内包空間
4 被処理物
5 インナーピース
6 受け面
7 押圧部
20 孔部
21 折曲り部
24 切欠部
S1 被処理物保持手段
S2 被処理物排除手段
X 回転軸心[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a cylindrical rotating body that is rotatable around a rotation axis along the vertical direction and has a receiving surface against which an object to be processed is pressed, and the cylindrical shape close to the receiving surface. The present invention relates to a powder processing apparatus including an inner piece disposed inside a rotating body.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of powder processing apparatus, for example, a cylindrical rotating body that forms a processing space for processing an object to be processed is provided, and the object to be processed is rotated by driving the cylindrical rotating body. While pressing against the receiving surface formed on the inner peripheral portion of the cylindrical rotating body, using the inner piece provided inside the cylindrical rotating body, to the powder body by cooperation of the receiving surface and the inner piece There were some which applied pressing force or shear force.
With the conventional apparatus, various treatments such as fine mixing or shape control of the granular material are performed in addition to rough mixing and complexing of the processed materials, for example, granular materials.
Among these, in particular, compounding means that a mixture of a plurality of raw materials is applied with a pressing force and a shearing force to fuse and integrate other raw materials on the surface of a specific raw material.
In addition, the precise mixing refers to mixing different kinds of raw materials in a state of being uniformly dispersed at a single particle level.
Furthermore, shape control refers to, for example, applying pressure or shearing force to a plurality of raw materials, attaching other raw materials to the surface of a specific raw material that does not have a spherical shape, and shaping the specific raw material into a spherical shape. In addition, it refers to applying a pressure or the like to a raw material that does not have a spherical shape and crushing a part thereof to shape the raw material into a spherical shape. These processes may be collectively referred to as mechanofusion processes.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional apparatus described above, so-called batch processing is performed in which a predetermined amount of powder, which is an object to be processed, is charged into a cylindrical rotating body every time powder is processed. Therefore, there is a certain limitation on the processing capacity of the object to be processed.
In addition, it is difficult to obtain a product with stable quality, for example, an object to be processed remains on the receiving surface of the cylindrical rotating body and remains unprocessed.
Furthermore, since batch processing is performed as described above, there are many points to be improved such as complicated operations for loading / unloading workpieces or cleaning of the apparatus, and difficult control of the atmosphere inside the processing space. Was.
[0004]
It is an object of the present invention to provide a powder processing apparatus that solves the above-described conventional problems and is excellent in processing capability and operability of a workpiece.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
[Configuration 1]
As shown in
[Function and effect]
As in this configuration, between the receiving surface and the inner pieceFor holding the workpiece in the pressing part to be formedIf the workpiece holding means is provided, the workpiece is reliably held in the pressing portion and a pressing force is applied to the workpiece, so that the processing efficiency of the workpiece can be improved.
Further, a part of the object to be processed held by the pressing part is excluded outside the internal space of the cylindrical rotating body by the object to be processed exclusion means while the cylindrical rotating body is being driven to rotate. .More specifically, the object to be processed that has been excluded from the cylindrical rotating body by the object to be processed is formed in a shape corresponding to the inner surface shape of the casing and provided at the lower part of the outer periphery of the cylindrical rotating body. The blade member is smoothly and reliably circulated through the pressing portion again.In other words, the workpieces in the pressing portion are sequentially replaced, and the entire workpiece to be processed that has been put into the apparatus is uniformly processed. As a result, the quality of the obtained product becomes extremely stable.
Furthermore, in the apparatus of the present invention, the internal space of the cylindrical rotating bodyIsIn addition, the object to be processed can be stored outside the cylindrical rotating body. For this reason, a larger amount of the object to be processed than the conventional powder processing apparatus can be put into the apparatus in one batch processing, and the processing efficiency of the object to be processed can be further improved.
And since a cylindrical rotary body rotates at high speed, a strong centrifugal force acts on the to-be-processed object which exists in a press part. At the same time, an outward pressing force by the inner piece also acts on the object to be processed in the pressing portion. Therefore, if the hole is formed through the receiving surface as in the present configuration, the workpiece is easily moved outward from the cylindrical rotating body, so that the workpiece is removed very smoothly. As a result, the object to be processed existing in the pressing part is replaced quickly and reliably, the processing speed of the object to be processed is improved, and the quality of the product is further stabilized.
[0006]
[Configuration 2]
In the powder processing apparatus of the present invention, as shown in
[Function and effect]
The object to be processed pressed to the receiving surface side by the inner piece moves, for example, to the upper side or the lower side of the receiving surface and tries to escape to the outside of the pressing portion. By restraining such movement of the object to be processed by the bent part, it is possible to increase the time during which the object to be processed stays in the pressing part, and to further improve the efficiency of the powder processing.
[0007]
〔Constitution3]
The powder processing apparatus of the present invention is claimed3As shown in FIG. 2, the
[Function and effect]
As described above, the centrifugal force and the pressing force by the inner piece act on the workpiece present in the pressing portion, but gravity also acts on the workpiece. Therefore, for example, when the object to be processed is very fluid, it tends to flow particularly downward in the pressing portion. Therefore, if the hole is configured in a substantially semicircular shape as in the present configuration and provided at the lowermost part of the receiving surface, more objects to be processed existing below the pressing portion can be eliminated. In addition, with this configuration, the object to be processed that is in direct contact with the receiving surface is excluded from the cylindrical rotating body earlier, so that the object to be processed that is once fixed to the receiving surface is as in the conventional apparatus. There is no inconvenience of remaining untreated until the end. Therefore, the effect of replacing the object to be processed existing in the pressing portion is further improved, and the processing efficiency of the powder processing is improved.
[0008]
〔Constitution4]
The powder processing apparatus of the present invention is claimed4As shown in FIG. 5, the
[Function and effect]
If a slit having a length substantially the same as the height of the receiving surface is provided along the vertical direction as in the present configuration, substantially the same amount of processing object is provided at any position along the vertical direction in the pressing portion. Things can be eliminated. Therefore, for example, even when the processing object is very poor in fluidity and the processing object adheres to substantially the entire receiving surface, the processing object can be reliably replaced, and the powder processing Processing efficiency can be improved.
[0009]
〔Constitution5]
The powder processing apparatus of the present invention is claimed5As shown in FIG. 3, a plurality of the
[Function and effect]
As in this configuration, by arbitrarily setting the number of the hole portions, it is possible to appropriately set the removal amount of the object to be processed existing in the pressing portion. For example, as the number of holes increases, the object to be processed is easily removed, and as a result, the pressing force applied by the inner piece is weakened. In other words, it is preferable to provide a large number of the holes when a workpiece to be processed whose powder processing proceeds promptly, or when a workpiece to be processed that does not want to give an excessive pressing force is processed.
Thus, with this configuration, powder processing can be performed according to the characteristics of the object to be processed.
[0010]
〔Constitution6]
As shown in
[Function and effect]
As in this configuration, if the workpiece holding means for holding the workpiece is provided in the pressing portion formed between the receiving surface and the inner piece, the workpiece is securely held in the pressing portion. Since the pressing force is applied to the object to be processed, the processing efficiency of the object to be processed can be improved.
Further, a part of the object to be processed held by the pressing part is excluded outside the internal space of the cylindrical rotating body by the object to be processed exclusion means while the cylindrical rotating body is being driven to rotate. . More specifically, the object to be processed that has been excluded from the cylindrical rotating body by the object to be processed is formed in a shape corresponding to the inner surface shape of the casing and provided at the lower part of the outer periphery of the cylindrical rotating body. The blade member is smoothly and reliably circulated through the pressing portion again. In other words, the workpieces in the pressing portion are sequentially replaced, and the entire workpiece to be processed that has been put into the apparatus is uniformly processed. As a result, the quality of the obtained product becomes extremely stable.
Furthermore, in the apparatus of the present invention, the object to be processed can be stored not only in the internal space of the cylindrical rotating body but also outside the cylindrical rotating body. For this reason, a larger amount of the object to be processed than the conventional powder processing apparatus can be put into the apparatus in one batch processing, and the processing efficiency of the object to be processed can be further improved.
And the to-be-processed object pressed to the receiving surface side by the inner piece moves, for example to the upper side or the lower side of a receiving surface, and tends to escape to the exterior of a press part. By restraining such movement of the object to be processed by the bent part, it is possible to increase the time during which the object to be processed stays in the pressing part, and to further improve the efficiency of the powder processing.
As described above, the workpiece pressed by the inner piece is restrained by the bent portion so as to move to the upper side or the lower side of the receiving surface, but a notch portion is formed in the bent portion. By allowing a part of the movement of the processing object, the processing object existing in the pressing portion can be sequentially replaced, and the entire processing object can be processed equally.
[0011]
Note that, as described above, reference numerals are used for convenience of comparison with the drawings, but the present invention is not limited to the configurations of the accompanying drawings by the entries.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. In the drawings, the parts indicated by the same reference numerals as those in the conventional example indicate the same or corresponding parts.
[0013]
(Overview)
The powder processing apparatus of the present invention is shown in FIG.
The apparatus of the present invention mainly includes a substantially
By rotating the cylindrical
[0014]
In the apparatus of the present invention, a workpiece holding means S1 for improving the processing efficiency of the workpiece 4 is provided, and the workpiece 4 is held in the
[0015]
(casing)
The
In addition, the bottom 2c of the
[0016]
The inside of the
[0017]
A
[0018]
(Cylindrical rotating body)
As shown in FIG. 1, the
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
The inner peripheral surface of the
[0022]
The
The workpiece 4 is pressed against the receiving
[0023]
Normally, the workpiece 4 moves downward as described above, but when the
According to this configuration, most of the object to be processed 4 existing in the
[0024]
(Inner piece)
An
With this configuration, an effect of compacting the workpiece 4 that is about to enter between the
The
[0025]
Although not shown, the temperature of the
For example, although illustration is omitted, if a heat medium passage is secured inside the vertically fixed
[0026]
(Blade member)
SaidCylindrical rotating body
[0027]
(Powder processing)
When the apparatus according to the present invention is used, the workpiece 4 is pressed against the receiving
[0028]
(effect)
As described above, according to the powder processing apparatus of the present invention, the workpiece 4 circulates between the
Further, in the apparatus of the present invention, since the object to be processed can be stored not only in the internal space of the cylindrical rotating body but also outside the cylindrical rotating body, the conventional powder processing apparatus can be used for one batch processing. In addition, a large amount of object to be processed can be introduced into the apparatus, and the processing efficiency of the object to be processed can be further improved.
Furthermore, according to the apparatus of the present invention, the amount of the object to be processed 4 attached to the receiving
[0029]
(Example)
An example of powder processing using the apparatus of the present invention is shown below.
As an experimental sample, a mixture of silica sand and titanium oxide in a weight ratio of 10: 1 was used. Table 1 shows the physical properties of these samples.
[0030]
[Table 1]
[0031]
Here, the BET specific surface area refers to the specific surface area of the sample measured by the BET method which is a kind of adsorption method. That is, molecules having a known adsorption occupation area are adsorbed on the surface of the sample powder, and the specific surface area of the sample is obtained from the adsorption amount.
Table 2 shows the operating conditions of this example.
[0032]
[Table 2]
[0033]
In this embodiment, the inner diameter of the rotating cylinder is 150 mmφ, and the clearance between the receiving
[0034]
The results of this example are shown in FIG. This figure shows the relationship between the processing time and the BET specific surface area, and the results of changing the input amount of the sample with the rotational speed of the cylindrical
FIG. 4 shows that the BET specific surface area decreases with the lapse of processing time. This indicates that titanium oxide is fused with the surface of the silica sand to form composite powder particles. From this result, it is understood that the degree of progress of the fusion of the powders is stable even when the amount of the sample added is increased from 1.38 kg to 5.54 kg. That is, it can be seen that the composite processing proceeds stably regardless of the amount of sample input.
FIG. 5 shows the influence of the rotational speed of the cylindrical
[0035]
[Another embodiment]
Other embodiments will be described below.
<1> In the above embodiment, the workpiece removal means S2 is configured by the
If it is this structure, it will become possible to exclude the to-be-processed object 4 of the substantially same quantity outside the rotating cylindrical
[0036]
<2> In the above-described embodiment, the workpiece removal means S2 is configured by the
If it is this structure, it is possible to circulate the to-be-processed object 4 using the motion of the to-be-processed object 4 which is going to move below by gravity at the time of rotation of the cylindrical
As shown in FIG. 7B, the same effect as the
[0037]
<3> In the above embodiment, the
Of these, the outer surface formed in a substantially cylindrical shape is convenient for so-called powder processing because the workpiece 4 is pressed against the receiving
[0038]
<4> Various shapes of the cylindrical
For example, the diameter of the upper side of the receiving
Further, as shown in FIG. 9B, the lower side of the receiving
Furthermore, as shown in FIG. 9 (c), the upper and lower edges of the receiving
In any case, it is desirable that the shape of the
[0039]
<5> In the above embodiment, an example in which only the
The scraping
The scraping
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a powder processing apparatus of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory view showing a hole.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing the shape of the inner piece
FIG. 4 is an explanatory diagram showing the result of the composite processing of the workpiece
FIG. 5 is an explanatory diagram showing the result of the composite processing of the workpiece
FIG. 6 is an explanatory diagram showing an example of a workpiece removal means.
FIG. 7 is an explanatory view showing an example of a workpiece removal means.
FIG. 8 is an explanatory view showing an inner piece according to another embodiment.
FIG. 9 is an explanatory view showing a cylindrical rotating body according to another embodiment.
FIG. 10 is an explanatory view showing an example in which a scraping member is provided.
[Explanation of symbols]
3 Cylindrical rotating body
3a Internal space of cylindrical rotating body
4 Workpiece
5 Inner piece
6 Reception surface
7 Pressing part
20 holes
21 Folding part
24 Notch
S1 Object holding means
S2 Object removal means
X rotation axis
Claims (6)
前記筒状回転体を内部に備え、前記被処理物を処理するための処理空間を形成するケーシングを有し、
前記受け面と前記インナーピースとの間に形成する押圧部に前記被処理物を保持するための被処理物保持手段を有すると共に、前記押圧部に保持された前記被処理物の一部を、前記筒状回転体が駆動回転している際に前記筒状回転体の内包空間の外部に排除するための被処理物排除手段を有し、
前記被処理物排除手段を、前記受け面に貫通形成した孔部によって構成し、
前記ケーシングの内面形状に対応する形状に形成されるとともに前記筒状回転体の外周下方部に設けられ、前記被処理物排除手段によって排除された前記被処理物を前記押圧部に循環させる羽根部材を有する粉体処理装置。A cylindrical rotating body that is rotatable around a rotation axis along the vertical direction and has a receiving surface against which an object to be processed is pressed, and an inside of the cylindrical rotating body so as to be close to the receiving surface A powder processing apparatus provided with an inner piece arranged in
The casing is provided with the cylindrical rotating body, and has a casing that forms a processing space for processing the workpiece.
While having a processed object holding means for holding the processed object in a pressing part formed between the receiving surface and the inner piece, a part of the processed object held in the pressing part, When the cylindrical rotating body is driven to rotate, it has an object removal means for eliminating the outside of the internal space of the cylindrical rotating body ,
The workpiece removal means is configured by a hole formed through the receiving surface,
A blade member that is formed in a shape corresponding to the inner surface shape of the casing and that is provided in the lower part of the outer periphery of the cylindrical rotating body and circulates the object to be processed, which has been excluded by the object to be processed exclusion means, to the pressing part. A powder processing apparatus.
前記筒状回転体を内部に備え、前記被処理物を処理するための処理空間を形成するケーシングを有し、
前記受け面と前記インナーピースとの間に形成する押圧部に前記被処理物を保持するための被処理物保持手段を有すると共に、前記押圧部に保持された前記被処理物の一部を、前記筒状回転体が駆動回転している際に前記筒状回転体の内包空間の外部に排除するための被処理物排除手段を有し、
前記被処理物保持手段を、前記筒状回転体の上下縁のうち少なくとも何れか一方に設け、かつ、前記回転軸心の側に折れ曲がった折曲り部によって構成し、
前記被処理物排除手段を、前記折曲り部に形成した切欠部で構成し、
前記ケーシングの内面形状に対応する形状に形成されるとともに前記筒状回転体の外周下方部に設けられ、前記被処理物排除手段によって排除された前記被処理物を前記押圧部に循環させる羽根部材を有する粉体処理装置。A cylindrical rotating body that is rotatable around a rotation axis along the vertical direction and has a receiving surface against which an object to be processed is pressed, and an inside of the cylindrical rotating body so as to be close to the receiving surface A powder processing apparatus provided with an inner piece arranged in
The casing is provided with the cylindrical rotating body, and has a casing that forms a processing space for processing the workpiece.
While having a processed object holding means for holding the processed object in a pressing part formed between the receiving surface and the inner piece, a part of the processed object held in the pressing part, When the cylindrical rotating body is driven to rotate, it has an object removal means for eliminating the outside of the internal space of the cylindrical rotating body ,
The workpiece holding means is provided on at least one of the upper and lower edges of the cylindrical rotating body, and is configured by a bent portion that is bent toward the rotation axis,
The workpiece removal means is constituted by a notch formed in the bent portion,
A blade member that is formed in a shape corresponding to the inner surface shape of the casing and that is provided in the lower part of the outer periphery of the cylindrical rotating body and circulates the object to be processed, which has been excluded by the object to be processed exclusion means, to the pressing part. A powder processing apparatus.
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