JP3877138B2 - 光記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の半導体レーザから出射する多数のビームを走査し印刷する、レーザプリンタの光記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1、図2、図3、図5および図6は、従来例を説明するものである。図5にマルチビーム光記録を行うマルチビーム光記録装置の一例を示した。半導体モジュール14の半導体レーザ光を光ファイバ1に導いている。複数の光ファイバ1は光ファイバアレイ配列部6で一列に配列している。この光ファイバアレイ配列部6から出射するアレイ状の複数ビーム、いわゆるマルチビームは、レンズ16、17、18、19を通過して、回転多面鏡20に入射し、回転多面鏡20により感光体ドラム22上に、並列なる光走査線23を、同時に走査する。走査レンズ21は、回転多面鏡20によって偏向されたビームを感光体ドラム22上で微小なスポットとして絞り込む。
【0003】
図1に光ファイバアレイ配列部6の構造及び光ファイバの位置修正装置7を示した。光ファイバアレイ配列部6は、光ファイバ1をシリコン結晶の異方性エッチングによって、複数のV溝3を形成したV溝基板24のV溝3に横方向にアレイ配列する。アレイ配列した光ファイバ1はガラス板4でV溝3に押しつけ、図3に示した紫外線硬化樹脂(以下、UV樹脂とする)28で接着する。そのため、光ファイバ1の配列精度は、光ファイバ自身の構造誤差によつて決まる。
【0004】
図2にて光ファイバ1の構造を説明する。光ファイバ1は、外径125μmのクラッド26と、その中心部の光を伝播する外径4μmのコア5から成る。光ファイバ1の中には、クラッド径やコアの重心位置に誤差があるものがある。これを使用したならコア5を直線上に等間隔にアレイ配列することができず、不合格品となる。そのため、光ファイバ1自身の構造誤差に依存しない以下の配列法を採用している。配列法を図1、2、3にて説明する。V溝基板24上にアレイ配列した光ファイバ1の先端から一定長さより後部をガラス板4にてV溝3に固定する。この時、固定していない光ファイバ1の先端部は反り上がる。そして、先端部のコア5を、カメラ9を有するモニター10にて観察しながら、光ファイバ29からなる位置修正部材8を具備した位置修正装置7にて、光ファイバ1をV溝3方向に押し下げることにより位置修正し、次に、位置修正部材8の光ファイバ29の後端から紫外線11を入射し、先端部からそれを出射し、光ファイバ1とV溝3をUV樹脂28にて接着する。これを複数の光ファイバ1にて行いコア5が直線上に等間隔にアレイ配列した光ファイバアレイ配列部6が製作できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、光ファイバ1の位置修正をする前に、UV樹脂28を配列してなる複数の光ファイバ1の間に滴下し、光ファイバ1とV溝3の間に流し込むが、高粘度のアクリル系UV樹脂または、エポキシ系UV樹脂の場合、光ファイバ1とV溝3の間をV溝3方向に均一に流れず塗布ムラができる。これによって、光ファイバ1とV溝3の接着面積が小さくなり、紫外線硬化後、光ファイバ1が剥離することがある。また、均一に流れたとしても、図2ように光ファイバアレイ配列部6のファイバ1の反りが大きく光ファイバ1とV溝3の間隔が大きい場合、V溝3の上部までUV樹脂28で満たされる。そして、位置修正部材8にて光ファイバ1をV溝の底部側に押し下げ、位置修正をしたなら、図3のようにV溝3のUV樹脂28は溢れて、隣接光ファイバ1のUV樹脂28と合流しUV樹脂の橋30ができる。粘度の高いUV樹脂ほどこの橋が形成され易い。図6のように、UV樹脂の橋30が形成された状態で位置修正部材8の光ファイバ29から紫外線11を出射したなら、位置修正部材8の光ファイバ29の紫外線11は、光ファイバアレイ配列部6の光ファイバ1を透過し、V溝3のUV樹脂28を硬化させるが、位置修正部材8の光ファイバ29に、コア径が約50μmの大きい光量が得られるマルチモード光ファイバを使用しているため、また、光ファイバアレイ配列部6の光ファイバ1の接触部は平面と曲面の接触であるため。図6ように漏れ光13が発生する。その光によってUV樹脂の橋30、及び、隣接光ファイバ1のV溝3のUV樹脂28が硬化し、硬化部32、33が形成される。よって、隣接光ファイバ1がUV樹脂28によってV溝3に接着され、位置修正ができなくなり、コア5が直線上に等間隔な光ファイバアレイ配列部6が製作できない場合がある。
【0006】
本発明の目的は、光ファイバアレイを用いた光記録装置に於いて、光ファイバが高精度にアレイ配列された光ファイバアレイ配列部を提供し、高品質印刷を可能とし、レーザビームプリンタの光学系の信頼性を高めることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
レーザビームプリンタの光学系の信頼性を高める上記目的は、光ファイバアレイ配列部6の複数のV溝3を形成したV溝基板のV溝3と光ファイバ1の間に、酸素に触れていない部分は紫外線によって硬化し、酸素に触れている部分は紫外線によって硬化しない嫌気性UV樹脂を塗布することにより、光ファイバアレイ配列部6の光ファイバ1を1本づつ位置修正及び接着することを可能とした、また、前記嫌気性UV樹脂の粘度を200cSt以下とし、V溝3と光ファイバ1の間の接着ムラを小さくし、嫌気性UV樹脂によるV溝と光ファイバの接着面積を大きくしたことにより達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1、2、3、4、5は、実施例を説明するものである。図5にマルチビーム光記録を行うマルチビーム光記録装置の1例を示した。半導体モジュール14の半導体レーザ光を光ファイバ1に導いている。複数の光ファイバ1は光ファイバアレイ配列部6で一列に配列している。この光ファイバアレイ配列部6から出射するアレイ状の複数ビーム、いわゆるマルチビームは、レンズ16、17、18、19を通過して、回転多面鏡20に入射し、回転多面鏡20により感光体ドラム22上に、並列なる光走査線23を、同時に走査する。走査レンズ21は、回転多面鏡20によって偏向されたビームを感光体ドラム22上で微小なスポットとして絞り込む。
【0009】
図1に光ファイバアレイ配列部6の構造及び光ファイバ1の位置修正装置7を示した。光ファイバアレイ配列部6は、光ファイバ1を、シリコン結晶の異方性エッチングによって、複数のV溝3を形成したV溝基板24のV溝3に、横方向にアレイ配列する。
【0010】
図2のように光ファイバ1は、外径125μmのクラッド26と、その中心部の光を伝播する外径4μmのコア5から成る。光ファイバ1の中には、クラッド径やコアの重心位置に誤差があるものがある。これを使用したならコア5を直線上に等間隔にアレイ配列することができず、不合格品となる。そのため、光ファイバ1自身の構造誤差に依存しない以下の配列法を採用した。その配列法を図1、2、3にて説明する。V溝基板2上のアレイ配列した光ファイバ1の先端から一定長さより後部をガラス板4にてV溝3に固定する。この時、固定していない光ファイバ1の先端部は反り上がる。 光ファイバ1の位置修正をする前に、配列してなる光ファイバ1の間に嫌気性紫外線硬化樹脂(以下、嫌気性UV樹脂とする)12を滴下し、光ファイバ1とV溝3の間に流し込む。嫌気性UV樹脂12は、酸素に触れていない部分は紫外線によって硬化し、酸素に触れている部分は紫外線によって硬化しない性質がある。
【0011】
また、本実施例では、粘度100cStの嫌気性UV樹脂12を使用した。それにより、嫌気性UV樹脂12は光ファイバ1とV溝3の間をV溝方向にムラ無く流れ、V溝3と光ファイバ1の間が嫌気性UV樹脂12で満たされる。これによって、光ファイバ1を位置修正し、紫外線硬化した後、光ファイバ1の剥離は生じなかった。また、粘度300cStの嫌気性UV樹脂12を塗布したところ、光ファイバ1とV溝3の間に、嫌気性UV樹脂12の塗布ムラが生じ、光ファイバ1の剥離が生じた。
【0012】
しかし、嫌気性UV樹脂12が均一に流れても、図2ように光ファイバアレイ配列部6の光ファイバ1の反りが大きく、光ファイバ1とV溝3の間隔が大きい場合があり、その時、V溝3は上部まで嫌気性UV樹脂12で満たされる。
【0013】
その光ファイバ1の先端部のコア5を、カメラ9を有するモニター10にて観察しながら、位置修正装置7の光ファイバ29からなる位置修正部材8にて、光ファイバ1をV溝3方向に押すことにより位置修正する。
【0014】
位置修正装置7にて位置修正をしたなら、図3のように、V溝3の嫌気性UV樹脂12は溢れて、隣接光ファイバ1の嫌気性UV樹脂12と合流し、嫌気性UV樹脂の橋27ができる。この時、位置修正部材8の光ファイバ29の後端から紫外線11を入射し、先端部からそれを出射したなら、位置修正部材8の光ファイバ29の紫外線は、光ファイバアレイ配列部6の光ファイバ1を透過して、V溝3の嫌気性UV樹脂12と光ファイバ1が接触し気密になっている部分の嫌気性UV樹脂12を硬化する。空気に触れている嫌気性UV樹脂の橋27は硬化しない。これにより硬化部31のみが形成され、隣接光ファイバの位置修正及び接着が可能となる。これを複数の光ファイバ1にて行いコア5が直線上に等間隔にアレイ配列した光ファイバアレイ配列部6が製作できる。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、光ファイバアレイ配列部の複数のV溝と光ファイバの間隙に、嫌気性UV樹脂を塗布したことにより、光ファイバアレイ配列部の光ファイバを1本づつ位置修正及び接着することを可能とした、また、前記嫌気性UV樹脂の粘度を200cSt以下とし、嫌気性UV樹脂によるV溝と光ファイバの接着面積が大きくしたことにより、高精度なる光ファイバアレイ配列部の製作が可能となり、前記光ファイバアレイ配列部を光記録装置に設けたことにより、高品質な画像が得られ、レーザビームプリンタの光学系の信頼性を高めることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバアレイ配列装置とその配列手段を示す説明図である。
【図2】V溝基板上の光ファイバとUV樹脂の状態を示す説明図である。
【図3】光ファイバの位置修正法を示す説明図である。
【図4】本発明の光ファイバとV溝の接着を示す説明図である。
【図5】光ファイバアレイによるマルチビームを用いた光記録装置を示す構成図である。
【図6】従来例のV溝基板上のV溝と光ファイバの接着を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ
2 V溝基板
3 V溝
4 ガラス板
5 コア
6 光ファイバアレイ配列部
7 位置修正装置
8 位置修正部材
9 カメラ
10 モニター
12 嫌気性UV樹脂
Claims (1)
- 複数個の光源と、前記各光源から出射されたビームを所望の位置へ導く複数本の光ファイバと、前記各光ファイバのビーム出射端をアレイ状に整列させる複数本の位置合せ溝を有する光ファイバ配列部材を備えたマルチビーム発生装置に於いて、前記の位置合せ溝と光ファイバの間に、粘度が200cSt以下である嫌気性光硬化樹脂を塗布し、光硬化させること特徴とする光記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001288104A JP3877138B2 (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-21 | 光記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001288104A JP3877138B2 (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-21 | 光記録装置 |
Publications (2)
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JP2003098375A JP2003098375A (ja) | 2003-04-03 |
JP3877138B2 true JP3877138B2 (ja) | 2007-02-07 |
Family
ID=19110803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001288104A Expired - Fee Related JP3877138B2 (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-21 | 光記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3877138B2 (ja) |
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2001
- 2001-09-21 JP JP2001288104A patent/JP3877138B2/ja not_active Expired - Fee Related
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