JP3876461B2

JP3876461B2 - Industrial antibacterial agent

Info

Publication number: JP3876461B2
Application number: JP30304396A
Authority: JP
Inventors: 裕之鈴木; 孝男沼倉; 真紀子太田
Original assignee: Kurita Water Industries Ltd
Current assignee: Kurita Water Industries Ltd
Priority date: 1996-11-14
Filing date: 1996-11-14
Publication date: 2007-01-31
Anticipated expiration: 2016-11-14
Also published as: JPH10139603A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工業用抗菌剤に係り、特に、紙・パルプ工業における抄紙工程水、各種工業用の冷却水や洗浄水、重油スラッジ、金属加工油剤、繊維油剤、ペイント、紙用塗工液、ラテックス、糊剤等の防腐ないし殺菌用として有用な工業用抗菌剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】
紙・パルプ工業における抄紙工程や各種工業における冷却水系統では、細菌や真菌によるスライムが発生し、生産品の品質低下や生産効率の低下などの障害を引き起こしている。また、多くの工業製品、例えば重油スラッジ、金属加工油剤、繊維油剤、ペイント類、各種ラテックス、糊剤等では細菌や真菌による腐敗や汚染が発生し、製品を汚損し商品価値を低下させる。
【０００３】
従来、このような微生物による障害を防止するために、各種の抗菌剤が使用されてきた。
【０００４】
この抗菌剤としては、古くは、有機水銀化合物や塩素化フェノール系化合物などが使用されていた。しかし、これらの薬剤は人体や魚介類に対する毒性が強く、環境汚染を引き起こすため、使用が規制されるようになり、最近では、比較的低毒性の有機窒素・硫黄系化合物、有機ハロゲン系化合物、有機硫黄系化合物が工業用抗菌剤として用いられている（防菌防黴剤事典（昭和６１年、日本防菌防黴学会発行））。オキシム系化合物もこのような比較的低毒性でスライム付着防止効果に優れた工業用抗菌剤として開発されており、その１種として、２−（ｐ−ヒドロキシフェニル）グリオキシロヒドロキシモイルクロライド（以下「ＨＰＧＨＣ」と略記する。）が知られている（特公昭５１−９００５号公報）。
【０００５】
上記した種々の低毒性の工業用抗菌剤は、低毒性ではあるが、その使用量をできるだけ少なくすることが、公害防止や環境保護並びに処理コストの低減の面から望ましい。従って、できるだけ少ない添加量でより長時間殺菌効果を発現する抗菌剤が望まれており、この観点から、例えば、ＨＰＧＨＣについて、他の有機系抗菌剤と併用して相乗的殺菌効果を発現させる研究が行われている（特開平３−１６７１０１号公報）。なお、特開平３−１６７１０１号公報では、ＨＰＧＨＣは「Ｎ，４−ジヒドロキシ−α−オキソベンゼンエタンイミドイルクロライド」と記されている。
【０００６】
本発明は上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、ＨＰＧＨＣの第１成分と他の第２成分とを併用することによる著しく優れた相乗的殺菌効果で、低濃度使用で長期に亘り有効なスライム付着防止効果を示す工業用抗菌剤を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の工業用抗菌剤は、下記構造式（Ａ)で示される２−（ｐ−ヒドロキシフェニル）グリオキシロヒドロキシモイルクロライド（ＨＰＧＨＣ）の第１成分と、下記構造式（Ｂ）で示される４，５−ジクロロ−２−ｎ−オクチルイソチアゾリン−３−オン、下記構造式（Ｃ）で示される１，２−ベンゾイソチアゾリン−３−オン、下記構造式（Ｆ）で示される５−クロロ−２，４，６−トリフルオロイソフタロニトリル及び下記構造式（Ｇ）で示されるｏ−フタルアルデヒドよりなる群から選ばれる１種又は２種以上の第２成分とを有効成分とするものである。
【０００８】
【化１】

【０００９】
【化２】

【００１０】
即ち、本発明者らは、ＨＰＧＨＣと組み合わせることで強力な相乗的殺菌効果を発現する、低毒性の有機化合物を種々検討した結果、上記（Ｂ），（Ｃ），（Ｆ），（Ｇ）の化合物が、単独ではＨＰＧＨＣと比較して弱い殺菌力しか示さないにもかかわらず、ＨＰＧＨＣと組み合わせることで強力な相乗的殺菌効果を発現するという新規知見を得、ＨＰＧＨＣの第１成分と上記（Ｂ），（Ｃ），（Ｆ），（Ｇ）の第２成分との新規組み合わせ組成物よりなる本発明の工業用抗菌剤を見出した。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【００１２】
本発明の工業用抗菌剤は、第１成分としてのＨＰＧＨＣと、前記第２成分とを有効成分とするものであるが、本発明の工業用抗菌剤における第１成分（ＨＰＧＨＣ）と第２成分の配合割合は、相乗的スライム付着防止効果の面から、第２成分がＤＯＩＴ，ＢＩＴ，及びＣＦＩＰＮよりなる群から選ばれる１種又は２種以上の場合には第１成分と第２成分との配合割合は９０：１０〜３０：７０（重量比）、とりわけ、第２成分がＢＩＴである場合には、第１成分と第２成分との配合割合は９０：１０〜５０：５０（重量比）とし、第２成分がＯＰＡの場合には、第１成分と第２成分との配合割合は９０：１０〜１０：９０（重量比）とするのが好ましい。
【００１３】
本発明の工業用抗菌剤は、基本的には第１成分のＨＰＧＨＣと上記第２成分を均一混合した一液製剤として調製されるが、個々の化合物を製剤化し、それぞれを処理対象系に同時に添加しても良い。
【００１４】
ＨＰＧＨＣと第２成分とを一液製剤化する場合には、有機溶媒にこれらを溶解して溶液とするか、水懸濁液として用いることが好ましい。
【００１５】
有機溶媒に溶解して溶液化する場合、用いる有機溶媒としては、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類；エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類；メチルセロソルブ、フェニルセロソルブ、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジアセテート、２，２，４−トリメチル−１，３−ペンタンジオールジイソブチレート等のグリコールエステル類；炭素数８以下のアルコール類；メチルアセテート、エチルアセテート、ブチルアセテート、マレイン酸ジメチル、アジピン酸ジエチル、乳酸エチル、グルタル酸ジメチルエステル、コハク酸ジメチルエステル、フタル酸ジメチルエステル、１，２−ジブトキシエタン、３−メトキシブチルアセテート、３−メトキシジブチルアセテート、２−エトキシメチルアセテート、２−エトキシエチルアセテート、プロピレンカーボネート等のエステル類；アセトン、メトルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン等のケトン類；トルエン、キシレン、１，２−ジメチル−４−エチルベンゼン等の芳香族系溶媒；ジメチルスルホキシド、ジオキサン、Ｎ−メチルピロリドン等の溶媒が挙げられる。これらの溶媒は１種を単独で用いても良く、２種以上を併用しても良い。
【００１６】
本発明の工業用抗菌剤を、溶液として用いる場合、溶液中のＨＰＧＨＣ及び第２成分の合計濃度は１〜８０重量％程度であることが好ましい。
【００１７】
特に、殺菌対象系が重油スラッジ、切削油、油性塗料などの油系の場合には、重油、灯油、スピンドル油等の炭化水素溶媒を用いて一液製剤化するのが好ましく、この場合においては、更に、ノニオン，アニオン，カチオン，両性の各種界面活性剤を配合しても良い。この場合において、ＨＰＧＨＣ及び第２成分の合計濃度は１〜５０重量％程であることが好ましく、界面活性剤を配合する場合、その配合濃度は０．１〜６０重量％程度とするのが好ましい。
【００１８】
また、本発明の工業用抗菌剤を水懸濁液とする場合には、ボールミル，アトライター等を用いてＨＰＧＨＣと第２成分を水中にて湿式粉砕して均一な水懸濁液とする。水懸濁液を製造する場合、キサンタンガム、ラムザンガム、グアーガム等の増粘剤、ノニオン，アニオン，カチオン又は両性界面活性剤等の分散剤を配合しても良い。この場合、水懸濁液中のＨＰＧＨＣ及び第２成分の合計濃度は１〜５０重量％程度とするのが好ましい。また、増粘剤，分散剤の配合濃度はそれぞれ０．０１〜１重量％，０．１〜１０重量％程度とするのが好ましい。
【００１９】
本発明の工業用抗菌剤は、種々の工業用対象系において顕著な殺菌効果と微生物の増殖防止効果を発揮するが、特に、製紙工業におけるプロセス水系や、各種工業用の冷却水系等に有効である。
【００２０】
本発明の工業用抗菌剤の添加量は対象系により異なるが、通常の場合、工業用水に対して有効成分濃度が０．０５〜１００ｍｇ／Ｌ程度となる量で間欠的又は連続的に添加するのが適当であり、このような添加量でＨＰＧＨＣと第２成分との顕著な殺菌効果の相乗効果により、微生物障害を効果的に抑制することができる。
【００２１】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
【００２２】
実施例１〜４，比較例１〜５（ＨＰＧＨＣと各種の第２成分との併用による殺菌効果の相乗効果確認試験）
紙パルプ工業における工程水、各種工業用の冷却水、ペイント、紙用塗工液、ラテックス、糊剤中に認められるグラム陰性細菌の代表株であるPseudomonasaeruginosaを用いて、ＨＰＧＨＣに表１に示す各種の第２成分を組み合わせた場合の殺菌効果確認試験を行った。
【００２３】
予めブイヨン培地により前培養した菌液を、滅菌水（０．１Ｍリン酸緩衝液ｐＨ７．０）に生菌数が１×１０^７ＣＦＵ／ｍＬとなるように加え、各種配合薬剤を有効成分総量として３ｐｐｍ添加し、３０℃にて３０分振盪した。その後、生菌数を測定し、初期菌数（７．７３×１０^６ＣＦＵ／ｍＬ）に対する殺菌率（％）を求めた。その結果を表１に示す。
【００２４】
表１より次のことが明らかである。
【００２５】
即ち、本発明に従って、ＨＰＧＨＣに対して第２成分としてＤＯＩＴ，ＢＩＴ，ＣＦＩＰＮ又はＯＰＡを組み合わせた場合には、各々の単独使用よりも著しく優れた殺菌効果が認められる。これに対して、比較例として示される他の第２成分を組み合わせた場合には、併用による若干の相乗効果が認められるものもあるが、非常に弱い効果である。
【００２６】
なお、表１より、ＨＰＧＨＣと第２成分との好適な配合割合は、第２成分がＤＯＩＴ又はＣＦＩＰＮの場合にはＨＰＧＨＣ：第２成分＝９０：１０〜３０：７０であり、第２成分がＢＩＴの場合にはＨＰＧＨＣ：第２成分＝９：１０〜５０：５０であり、第２成分がＯＰＡの場合にはＨＰＧＨＣ：第２成分＝９０：１０〜１０：９０であることがわかる。
【００２７】
【表１】

【００２８】
実施例５〜８（本発明の工業用抗菌剤によるスライム付着防止効果の相乗効果確認試験）
直径１６５ｍｍ、保有水量３０００ｍＬの塩化ビニル製水槽に温度調節装置、撹拌機及び温度計を取り付けると共に、スライム測定板として幅２．５ｃｍ、長さ４ｃｍ、厚さ０．２ｍｍのステンレス板を水に浸漬させて取り付けた。この水槽に、１０００倍希釈したブイヨン液体培地にＬＢＫＰパルプ１重量％及び白水培養液（新聞用紙製紙工程より採取した白水をブイヨン液体培地で培養した培養液）を０．１ｍＬ／Ｌの割合で添加した後、硫酸アルミニウムでｐＨ５．０に調整した人工白水を９Ｌ／ｈｒの流速で供給し、同量の人工白水を排出させた。
【００２９】
この水槽の試験水中にＨＰＧＨＣ（第１成分）と表２に示す第２成分とを、その配合割合を変えてポンプで１日３回、１回当り３０分間添加した。薬剤の添加は間欠添加とし、その添加量は、第１成分と第２成分との合計濃度が１５分間５ｐｐｍ以上に保持される量とした。試験水は温度３０℃に保った状態で撹拌を継続し、試験開始から７日後にスライム付着防止効果を評価した。
【００３０】
なお、スライム付着防止効果は、ウエットゲージ（株式会社ケット製：未乾燥塗料厚み測定用）を用いて、スライム付着厚さ（μｍ）を測定することにより評価し結果を表２に示した。
【００３１】
なお、表１には、比較のため、薬剤無添加の場合（ブランク）の結果を併記した。
【００３２】
表２より、本発明の工業用抗菌剤であるＨＰＧＨＣと第２成分としてのＤＯＩＴ，ＢＩＴ，ＣＦＩＰＮ又はＯＰＡとの組み合わせは、工業用抗菌剤として重要な効果である、スライム付着防止効果が顕著に認められ、その効果は、配合割合が特にＨＰＧＨＣ：第２成分＝７０：３０〜３０：７０（重量比）において各々の単独添加時より著しく高いことが認められる。
【００３３】
【表２】

【００３４】
実施例９〜１２，比較例６〜１２（ＨＰＧＨＣと各種の第２成分との併用による製紙白水殺菌効果の相乗効果確認試験）
下記水質のＡ，Ｂ，Ｃ製紙工場の抄造機より採取した白水（バチルス、シュードモナス属、フラボバクテリウム属、アルカリゲネス属菌主体）に、表３に示す配合でＨＰＧＨＣと第２成分とを有機溶媒（ジエチレングリコールモノメチルエーテル）に溶解して一液製剤化した薬剤（ただし、比較例６〜１２ではＨＰＧＨＣ又は第２成分のみの単独使用）を添加し、３０℃にて３０分間振盪した。
【００３５】
Ａ製紙工場水質
ｐＨ：７．１
初期菌数：８．６×１０^８ＣＦＵ／ｍＬ
Ｂ製紙工場水質
ｐＨ：５．６
初期菌数：７．５×１０^７ＣＦＵ／ｍＬ
Ｃ製紙工場水質
ｐＨ：４．４
初期菌数：１．２×１０^６ＣＦＵ／ｍＬ
その後、生存した菌数を測定し、初期菌数の９９％以上が死滅する有効成分換算の最小殺菌濃度（ｐｐｍ）を求め、結果を表３に示した。
【００３６】
なお、共試薬剤としては、ＨＰＧＨＣと第２成分の配合比を重量比として、ＤＯＩＴ，ＢＩＴについては７０：３０の割合で、またＣＦＩＰＮ，ＯＰＡについては５０：５０の割合で、最終有効成分濃度として２０重量％になるように製剤化して用いた。また、比較例６〜１２においてはそれぞれの薬剤を単一で最終有効成分濃度として２０重量％になるように製剤化して用いた。
【００３７】
表３より、本発明の工業用抗菌剤は、ＨＰＧＨＣと特定の第２成分との併用による抗菌スペクトルの拡大、殺菌作用の相乗効果により、幅広いｐＨ域と菌数レベルの工業対象系に対し、各々の単独使用の場合と比較して顕著な殺菌効果が発現されていることがわかる。
【００３８】
【表３】

【００３９】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の工業用抗菌剤によれば、低毒性のＨＰＧＨＣと特定の第２成分とを併用することによる著しく優れた殺菌・スライム付着防止効果の相乗効果で、少ない薬剤添加量にて幅広い対象水系の微生物障害を効果的に抑制することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an industrial antibacterial agent, in particular, papermaking process water in the paper and pulp industry, various industrial cooling water and washing water, heavy oil sludge, metalworking oil, textile oil, paint, paper coating liquid, The present invention relates to an industrial antibacterial agent useful as an antiseptic or sterilizing agent such as latex and paste.
[0002]
[Prior art]
In the papermaking process in the paper and pulp industry and the cooling water system in various industries, slime due to bacteria and fungi is generated, causing problems such as a reduction in quality of products and a decrease in production efficiency. In addition, many industrial products, such as heavy oil sludge, metalworking oil, fiber oil, paints, various latexes, pastes, etc., are spoiled and contaminated by bacteria and fungi, thereby fouling the product and lowering the commercial value.
[0003]
Conventionally, various antibacterial agents have been used to prevent such damage caused by microorganisms.
[0004]
As this antibacterial agent, organic mercury compounds and chlorinated phenol compounds have been used in the past. However, these drugs are highly toxic to the human body and seafood and cause environmental pollution, so their use has been regulated. Recently, relatively low toxicity organic nitrogen / sulfur compounds, organic halogen compounds, Organic sulfur compounds are used as industrial antibacterial agents (Encyclopedia of Antibacterial and Antifungal Agents (published in 1986, published by the Japanese Society for Antibacterial and Antifungal) Oxime compounds have also been developed as industrial antibacterial agents having such a relatively low toxicity and excellent slime adhesion preventing effect. As one of them, 2- (p-hydroxyphenyl) glyoxylohydroxymoyl chloride (hereinafter “ (Abbreviated as “HPGHC”) (Japanese Patent Publication No. 51-9005).
[0005]
Although the various low-toxic industrial antibacterial agents described above have low toxicity, it is desirable to reduce the amount used as much as possible from the viewpoints of pollution prevention, environmental protection and reduction of processing costs. Therefore, an antibacterial agent that exhibits a longer bactericidal effect with the smallest possible addition amount is desired. From this viewpoint, for example, HPGHC is used in combination with other organic antibacterial agents to develop a synergistic bactericidal effect. (Japanese Patent Laid-Open No. 3-167101). In JP-A-3-167101, HPGHC is described as “N, 4-dihydroxy-α-oxobenzeneethaneimidoyl chloride”.
[0006]
The present invention has been made in view of the above-described conventional situation, and is a remarkably excellent synergistic bactericidal effect obtained by using the first component of HPGHC and the other second component in combination, and can be used for a long time at a low concentration. It aims at providing the industrial antibacterial agent which shows the effective slime adhesion prevention effect.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The industrial antibacterial agent of the present invention includes a first component of 2- (p-hydroxyphenyl) glyoxylohydroxymoyl chloride (HPGHC) represented by the following structural formula (A) and 4 represented by the following structural formula (B). , 5-dichloro-2-n-octylisothiazolin-3-one, 1,2-benzisothiazolin-3-one represented by the following structural formula (C), 5-chloro-2 represented by the following structural formula (F) , 4,6-trifluoroisophthalonitrile and one or two or more second components selected from the group consisting of o-phthalaldehyde represented by the following structural formula (G) as active ingredients .
[0008]
[Chemical 1]

[0009]
[Chemical 2]

[0010]
That is, the present inventors have studied various low-toxic organic compounds that exhibit a powerful synergistic bactericidal effect when combined with HPGHC, and as a result, the above (B) , (C) , (F), (G) In spite of its weak bactericidal activity as compared with HPGHC alone, this compound obtained a novel finding that it exhibits a powerful synergistic bactericidal effect when combined with HPGHC, and the first component of HPGHC and the above ( The industrial antibacterial agent of this invention which consists of a novel combination composition with the 2nd component of B) , (C) , (F), (G) was discovered.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
[0012]
The industrial antibacterial agent of the present invention comprises HPGHC as the first component and the second component as active ingredients, but the first component (HPGHC) and the second component in the industrial antibacterial agent of the present invention. In terms of the synergistic slime adhesion prevention effect, the blending ratio of the first component and the second component when the second component is one or more selected from the group consisting of DOIT, BIT, and CFIPN. the mixing ratio is 90: 10-30: 70 (weight ratio), among others, when the second component is a BI T, the mixing ratio of the first component and the second component is 90: 10-50: 50 (weight When the second component is OPA, the blending ratio of the first component and the second component is preferably 90:10 to 10:90 (weight ratio).
[0013]
The industrial antibacterial agent of the present invention is basically prepared as a one-part preparation in which the first component HPGHC and the second component are uniformly mixed. It may be added.
[0014]
When HPGHC and the second component are made into a one-part preparation, it is preferable to dissolve them in an organic solvent to form a solution or to use it as an aqueous suspension.
[0015]
When dissolved in an organic solvent to form a solution, the organic solvent to be used includes amides such as dimethylformamide and dimethylacetamide; glycols such as ethylene glycol, propylene glycol, diethylene glycol, dipropylene glycol, and polyethylene glycol; methyl cellosolve, phenyl Cellosolve, glycol esters such as diethylene glycol monomethyl ether, diethylene glycol monoethyl ether acetate, dipropylene glycol monomethyl ether, ethylene glycol diacetate, 2,2,4-trimethyl-1,3-pentanediol diisobutyrate; Alcohols: methyl acetate, ethyl acetate, butyl acetate, dimethyl maleate, diethyl adipate, ethyl lactate Glutaric acid dimethyl ester, succinic acid dimethyl ester, phthalic acid dimethyl ester, 1,2-dibutoxyethane, 3-methoxybutyl acetate, 3-methoxydibutyl acetate, 2-ethoxymethyl acetate, 2-ethoxyethyl acetate, propylene carbonate, etc. Esters of; ketones such as acetone, methyl ethyl ketone, methyl isobutyl ketone, isophorone; aromatic solvents such as toluene, xylene, 1,2-dimethyl-4-ethylbenzene; dimethyl sulfoxide, dioxane, N-methylpyrrolidone, etc. These solvents are mentioned. These solvents may be used alone or in combination of two or more.
[0016]
When the industrial antibacterial agent of the present invention is used as a solution, the total concentration of HPGHC and the second component in the solution is preferably about 1 to 80% by weight.
[0017]
In particular, when the system to be sterilized is an oil system such as heavy oil sludge, cutting oil, or oil paint, it is preferable to make a one-part preparation using a hydrocarbon solvent such as heavy oil, kerosene, spindle oil, etc. Furthermore, various nonionic, anionic, cationic, and amphoteric surfactants may be blended. In this case, the total concentration of HPGHC and the second component is preferably about 1 to 50% by weight. When a surfactant is blended, the blending concentration is preferably about 0.1 to 60% by weight. .
[0018]
When the industrial antibacterial agent of the present invention is used as a water suspension, HPGHC and the second component are wet-ground in water using a ball mill, an attritor or the like to form a uniform water suspension. When manufacturing an aqueous suspension, you may mix | blend dispersing agents, such as thickeners, such as a xanthan gum, a lambzan gum, and a guar gum, a nonion, an anion, a cation, or an amphoteric surfactant. In this case, the total concentration of HPGHC and the second component in the aqueous suspension is preferably about 1 to 50% by weight. The blending concentrations of the thickener and the dispersant are preferably about 0.01 to 1% by weight and about 0.1 to 10% by weight, respectively.
[0019]
The industrial antibacterial agent of the present invention exhibits a remarkable bactericidal effect and microbial growth-preventing effect in various industrial target systems, and is particularly effective for process water systems in the paper industry, various industrial cooling water systems, and the like. is there.
[0020]
Although the addition amount of the industrial antibacterial agent of the present invention varies depending on the target system, it is usually added intermittently or continuously in such an amount that the active ingredient concentration is about 0.05 to 100 mg / L with respect to industrial water. In such an addition amount, microbial damage can be effectively suppressed by the synergistic effect of the remarkable bactericidal effect of HPGHC and the second component.
[0021]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to Examples and Comparative Examples.
[0022]
Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 5 (Synergistic effect confirmation test of bactericidal effect by combined use of HPGHC and various second components)
Various kinds of HPGHC shown in Table 1 using Pseudomonasaeruginosa, a representative strain of gram-negative bacteria found in process water in the pulp and paper industry, various industrial cooling water, paint, paper coating liquid, latex, and paste. The bactericidal effect confirmation test when the second component was combined was conducted.
[0023]
The bacterial solution pre-cultured in bouillon medium in advance is added to sterilized water (0.1 M phosphate buffer pH 7.0) so that the number of viable bacteria becomes 1 × 10 ⁷ CFU / mL, and the total amount of active ingredients is added. 3 ppm was added and shaken at 30 ° C. for 30 minutes. Thereafter, the viable cell count was measured, and the bactericidal rate (%) with respect to the initial cell count (7.73 × 10 ⁶ CFU / mL) was determined. The results are shown in Table 1.
[0024]
From Table 1, the following is clear.
[0025]
That is, in accordance with the present invention, when DOIT, BIT , CFIPN, or OPA is combined as the second component with respect to HPGHC, a sterilizing effect that is remarkably superior to each single use is recognized. On the other hand, when the other second component shown as a comparative example is combined, some synergistic effects can be recognized, but this is a very weak effect.
[0026]
From Table 1, the preferred blending ratio of HPGHC and the second component is HPGHC: second component = 90: 10 to 30:70 when the second component is DOIT or CFIPN, and the second component is In the case of BIT, it is understood that HPGHC: second component = 9: 10 to 50:50, and in the case where the second component is OPA, HPGHC: second component = 90: 10 to 10:90.
[0027]
[Table 1]

[0028]
Examples 5 to 8 (Synergistic effect confirmation test of slime adhesion prevention effect by industrial antibacterial agent of the present invention)
A temperature control device, a stirrer and a thermometer are attached to a vinyl chloride water tank with a diameter of 165 mm and a retained water volume of 3000 mL, and a stainless steel plate with a width of 2.5 cm, a length of 4 cm and a thickness of 0.2 mm is immersed in water as a slime measurement plate. Attached. To this aquarium, 1% by weight of LBKP pulp and a white water culture solution (a culture solution obtained by culturing white water collected from a newsprint papermaking process in a bouillon liquid medium) are added at a rate of 0.1 mL / L to a bouillon liquid medium diluted 1000 times. Then, artificial white water adjusted to pH 5.0 with aluminum sulfate was supplied at a flow rate of 9 L / hr, and the same amount of artificial white water was discharged.
[0029]
HPGHC (first component) and the second component shown in Table 2 were added to the test water in this aquarium three times a day for 30 minutes each time by changing the blending ratio. The chemical was added intermittently, and the amount added was such that the total concentration of the first component and the second component was maintained at 5 ppm or more for 15 minutes. Stirring was continued with the test water kept at a temperature of 30 ° C., and the slime adhesion preventing effect was evaluated 7 days after the start of the test.
[0030]
In addition, the slime adhesion preventing effect was evaluated by measuring the slime adhesion thickness (μm) using a wet gauge (manufactured by Kett Co., Ltd .: for measuring undried paint thickness), and the results are shown in Table 2.
[0031]
For comparison, Table 1 also shows the results when no drug was added (blank).
[0032]
From Table 2, the combination of HPGHC, which is the industrial antibacterial agent of the present invention, and DOIT, BIT , CFIPN or OPA as the second component has a significant slime adhesion preventing effect, which is an important effect as an industrial antibacterial agent. The effect is recognized to be remarkably higher than when each compound is added alone, particularly when the blending ratio is HPGHC: second component = 70: 30 to 30:70 (weight ratio).
[0033]
[Table 2]

[0034]
Examples 9 to 12 , Comparative Examples 6 to 12 (Synergistic effect confirmation test of papermaking white water bactericidal effect by combined use of HPGHC and various second components)
White water (bacillus, pseudomonas genus, flavobacterium genus, alkaligenes genus mainly) collected from the paper machine of the following water quality A, B, C paper mills, HPGHC and the second component in the composition shown in Table 3 are organic solvents A drug dissolved in (diethylene glycol monomethyl ether) to form a one-part preparation (however, in Comparative Examples 6 to 12, only HPGHC or the second component was used alone) was added and shaken at 30 ° C. for 30 minutes.
[0035]
A paper mill water quality pH: 7.1
Initial number of bacteria: 8.6 × 10 ⁸ CFU / mL
B Paper Mill Water Quality pH: 5.6
Initial number of bacteria: 7.5 × 10 ⁷ CFU / mL
C paper mill water quality pH: 4.4
Initial number of bacteria: 1.2 × 10 ⁶ CFU / mL
Thereafter, the number of surviving bacteria was measured, the minimum bactericidal concentration (ppm) in terms of active ingredient at which 99% or more of the initial number of bacteria died was determined, and the results are shown in Table 3.
[0036]
As the co-reagent agent, as a weight ratio proportion of HPGHC and the second component, DOIT, at a rate of 70:30 For a BI T, also CFIPN, for OPA at a ratio of 50:50, the final active ingredient It was formulated and used so as to have a concentration of 20% by weight. Moreover, in Comparative Examples 6-12, each chemical | medical agent was formulated and used so that it might become 20 weight% as a final active ingredient density | concentration.
[0037]
From Table 3, the industrial antibacterial agent of the present invention has an extended antibacterial spectrum by the combined use of HPGHC and a specific second component, and a synergistic effect of bactericidal action, for industrial systems with a wide pH range and bacterial count level, It can be seen that a significant bactericidal effect is expressed as compared to the case of each single use.
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[Table 3]

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【The invention's effect】
As described above in detail, according to the industrial antibacterial agent of the present invention, the combination of a low toxicity HPGHC and a specific second component makes it possible to add a small amount of drug due to the excellent synergistic effect of sterilization and slime adhesion prevention. The amount of microbial damage in a wide range of target water systems can be effectively suppressed by the amount.

Claims

A first component of 2- (p-hydroxyphenyl) glyoxylohydroxymoyl chloride and 4,5-dichloro-2-n-octylisothiazolin-3-one, 1,2-benzisothiazolin-3-one, 5-chloro; An industrial antibacterial agent comprising as an active ingredient one or more second components selected from the group consisting of -2,4,6-trifluoroisophthalonitrile and o-phthalaldehyde.

2. The second component of claim 1, wherein the second component is 4,5-dichloro-2-n-octylisothiazolin-3-one, 1,2-benzisothiazolin-3-one, and 5-chloro-2,4,6-trifluoroisoflav. It is 1 type or 2 types or more chosen from the group which consists of talonitrile, and the mixture ratio of a 1st component and a 2nd component is 1st component: 2nd component = 90: 10-30: 70 (weight ratio). Industrial antibacterial agent characterized by that.