JP3875882B2 - Drive control circuit for electromagnetic drive - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電磁駆動装置を駆動源とする各種機器の駆動制御回路に関し、特に電源をONした時、あるいは電源がOFF時における電磁駆動装置へのダメージを防止して電磁駆動装置の動作の安定化を図るとともに寿命を長くすることを可能にした駆動制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電磁駆動装置は、駆動コイルに通流する電流を制御して磁界を発生し、マグネット(永久磁石)との間に生じる磁力を利用してアクチュエータを駆動するものであり、小型に構成できることから、カメラの対物レンズ駆動装置、レーザ走査装置の走査位置補正装置、あるいはリニアモータ駆動装置等の駆動源に利用されている。例えば、レーザ走査装置の走査位置補正装置では、具体例については後述するように、電磁駆動装置に固定されたマグネット内に、柔軟な給電線に接続された駆動コイルを揺動可能に支持しておき、当該駆動コイルに電流を通流することで駆動コイルをマグネット内で揺動し、当該駆動コイルに支持させているプリズムを光軸に対して揺動することで、レーザ光の光路を偏向させるのに使用される。このような電磁駆動装置を駆動するための駆動制御回路では、駆動コイルに通流する電流方向を制御するために、図9に示す回路が用いられている。
【0003】
同図において、駆動制御回路はドライブ回路41を備えており、当該ドライブ回路41はオペアンプOPと、抵抗Rと、NPNトランジスタTR1とPNPトランジスタTR2をコンプリメンタリ・エミッタフォロア接続した電流バッファ回路411とで構成されている。当該ドライブ回路41は、いわゆる電圧−電流変換回路であり、入力される駆動制御信号電圧CSに応じた電流を駆動回路24へ供給するものである。
【0004】
このような電圧−電流変換型駆動制御回路によれば、出力電流Iは、駆動コイル24とRを介して接地電位へ通流される。当該ドライブ回路41は、駆動制御信号電圧CSと、出力電流Iによって生じた電圧R×Iの値が等しくなるような動作をする。駆動制御信号電圧CSが正電圧のときには、駆動コイル24のA端子に正電源+VCCの電圧が印加される状態となり、A端子からB端子に向けて電流が通流される。また、駆動制御信号電圧CSが負電圧のときには、駆動コイル24のA端子に負電源−VCCの電圧が印加される状態となり、B端子からA端子に向けて電流が通流される。このように、駆動コイル24の電流の向きが反転されることで、駆動コイル24とマグネット223との間に生じる磁力の方向も反転され、駆動コイル24は駆動方向が反転され、所要の動作を制御することが可能になる。また、駆動制御信号電圧CSの入力レベルに応じてドライブ回路41から出力される電圧レベル、すなわち駆動コイル24に通流される電流値が変化制御されるため、駆動コイル24とマグネット223との間の磁力が変化制御され、駆動コイル24の揺動量が制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような駆動制御回路では、電源(正電源及び負電源)がOFFの状態からONされ、各電源電圧が0Vから徐々に上昇または下降して所定の電圧に達して安定するまでの間に、例えば、一方の電源の電圧の立ち上がりが他方の電源の電圧よりも早く立ち上がったような場合に、前段の回路をも含めて回路動作が不安定なものになる。そのため、例えば、電源の電圧の立ち上がりの初期の段階(オペアンプOPの動作が保証されない電圧範囲)においてオペアンプOPの出力が+VCCまたは−VCC側に張り付いてしまい、ドライブ回路41から最大出力電流が駆動コイル24に通流され、電磁駆動装置に電気的なダメージ、及びアクチュエータの衝突による機械的なダメージを与えてしまうことがある。
【0006】
一方、電源がOFFの状態では、駆動コイル24には通電されておらず、駆動コイル24は電気的にオープン状態とされているため、駆動コイル24とマグネット223との間に磁力関係が生じることがなく、駆動コイル24は揺動が自由な状態にある。そのため、機器の外部から振動や衝撃等が駆動コイル24に伝えられたときに、駆動コイル24が揺動制御限界を越えて大きく揺動され、揺動コイル24に接続されている細い給電線が断線され、あるいは駆動コイル24を支持している支持機構等に機械的なダメージを与えてしまうことがある。
【0007】
なお、以上の例は、正負の2電源方式の駆動制御回路の例であるが、1電源方式の駆動制御回路の場合においても、電源をONしたときに電源電圧が所定の電圧に達するまでに時間がかかったような場合には、同様にドライブ回路からの最大出力電流が駆動コイルに通流されて電磁駆動装置に電気的なダメージを与え、あるいは、電源がOFFの状態で駆動コイルの状態が不安定になり、電磁駆動装置に機械的なダメージを与えることがある。そのため、従来の駆動制御回路では、電磁駆動装置の動作が不安定なものになり、またその寿命が短いものになるという問題が生じている。
【0008】
本発明の目的は、電源をONした際、あるいは電源OFF時における電気的、機械的なダメージを防止し、安定な動作を可能を可能にし、寿命を長くした電磁駆動装置の駆動制御回路を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の電磁駆動装置の駆動制御回路は、駆動制御入力に基づいて電磁駆動装置の駆動コイルに電流を通電するドライブ回路と、前記ドライブ回路の電源の電圧を検出する電圧検出回路と、前記駆動コイルを短絡し、前記電源の電圧が所定電圧に達したときに前記電圧検出回路の検出出力に基づいて前記駆動コイルの短絡状態を解除する駆動コイル短絡部とを備えることを特徴とする。
【0010】
ここで、前記駆動コイル短絡部は、例えば、前記電圧検出回路の検出出力により励磁されるマグネットコイルと、前記駆動コイルの両端子間に接続され、通常では前記両端子間を短絡した状態にあり、前記マグネットコイルが励磁されたときに前記両端子間を開放する接点スイッチとを備える電磁リレーとして構成される。また、前記電圧検出回路は、例えば、前記電源と前記駆動コイル短絡部のマグネットコイルとの間に接続され、前記電源の電圧が所定電圧に達したときにON動作して前記電源を前記マグネットコイルに接続するトランジスタで構成される。
【0011】
本発明において、前記ドライブ回路の前記電源は正電源と負電源の2電源で構成され、前記電圧検出回路は前記正電源および負電源の各電圧を検出し、前記正電源および負電源の両電圧が所定電圧に達したときに前記駆動コイル短絡部により前記駆動コイルの短絡状態を解除する構成とする。あるいは、前記ドライブ回路の前記電源は正電源または負電源の1電源で構成され、前記電圧検出回路は前記電源の電圧が所定電圧に達したときに前記駆動コイル短絡部により前記駆動コイルの短絡状態を解除する構成とする。
【0012】
本発明の駆動制御回路によれば、電源をONした際にドライブ回路から過電流が出力された場合でも、正電源と負電源の2電源、あるいは1電源が所定の電圧に達するまで駆動コイル短絡部が駆動コイルを短絡状態に保持するので、駆動コイルに過電流が通流されることがなく、駆動コイルが電気的にダメージを受けることが防止される。また、電源OFF時においては、駆動コイルは駆動コイル短絡部によって短絡状態が保持されて閉回路を構成しているので、外部からの振動や衝撃によって駆動コイルが揺動されようとした場合でも、電磁駆動装置の駆動コイルに逆起電力が生じ、この逆起電力によって駆動コイルの揺動を阻止する方向の磁力が発生するので、駆動コイルが機械的なダメージを受けることが防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明にかかる電磁駆動装置を備える機器として、レーザ走査装置に適用した実施形態の概略構成図である。図1において、レーザ走査装置1は、光源としてのレーザダイオード101を備えており、前記レーザダイオードから出射されたレーザビームLBをコリメートレンズ102で平行ビームにし、次いで光軸調整機構103で光軸位置を調整し、さらにシリンドリカルレンズ104でビーム整形した後、高速回転駆動されるポリゴンミラー105に投射する。そして、前記レーザビームLBを前記ポリゴンミラー105の反射面で反射することによって主走査方向に偏向し、fθレンズ106を通して感光ドラム107の感光面に主走査する。また、前記感光ドラム107は主走査方向に沿う回転軸107aを有しており、当該回転軸107aの回りに回転駆動することで、前記レーザビームLBを副走査し、感光ドラム107の感光面に所望のパターンを描画することが可能である。
【0014】
ここで、前記光軸調整機構103に電磁駆動装置が用いられている。図2は前記光軸調整機構103の概略構成の部分分解斜視図であり、図3は同じく組立状態の光軸に沿う断面図である。前記光軸調整機構103は、円形穴211を有するベース部材21と、前記ベース部材21の背面側に取着されるヨーク部材22と、前記ベース部材21の前面側に取着されるカバー部材23とでケーシング20が構成されている。前記ヨーク部材22には、前記ベース部材21の円形穴211内内に嵌入される径寸法のヨーク円形窓221が開口されており、このヨーク円形窓221の周縁部には半円弧状をして径方向に対向位置された一対のヨーク片222が一体に形成され、これらヨーク片222の内側には前記ヨーク円形窓221の内縁に沿ってそれぞれ半円弧状のマグネット223が固定支持されている。また、前記ベース部材21の前記円形穴211内には、短円筒状をした駆動コイル24が同軸に配置され、その水平方向に向けられた径方向の両側面において前記ベース部材21に支持された一対の揺動軸25によって支持されており、前記揺動軸25を軸として垂直方向に所要の角度範囲で揺動可能とされている。前記駆動コイル24は、円筒状をしたボビン241の周面に沿ってコイル線242が巻回されており、前記コイル線242の両端はそれぞれ柔軟な給電線243によって外部に引き出されている。また、前記駆動コイル24内にはテーパ面を有する可動プリズム26が当該テーパ面が光軸と交差する状態に支持されている。さらに、前記カバー部材23には、前記円形穴211と同軸位置にカバー円形窓231が開口されており、このカバー円形窓231内には、前記可動プリズム26と同様なテーパ面を有する固定プリズム27が、そのテーパ面を前記可動プリズム26とは180度反対方向に向けて固定支持されている。
【0015】
前記光軸調整機構103の、前記マグネット223と、前記駆動コイル24とは電磁駆動装置30として構成されるものであり、前記給電線243を通して前記駆動コイル24(コイル線242)に通電を行うと、マグネット223により構成される磁界と、駆動コイル24への通電により生じる磁界との相互作用により、駆動コイル24に磁力が生じ、駆動コイル24を揺動軸25の回りに垂直方向に揺動する。この揺動量(揺動角度)は、前記駆動コイル24に通流する電流値によって決定される。そして、駆動コイル24が揺動されることにより、図3を参照すると、同図実線の位置にある可動プリズム26が、同図鎖線のように光軸LOに対して傾動されるため、可動プリズム26のテーパ面での屈折によってレーザビームLBの光軸位置が垂直方向に変位される。この変位量は可動プリズム26の傾動角度によって決まるため、前記駆動コイル24の揺動角度を制御することにより、レーザビームLBの光軸調整を行うことが可能になる。
【0016】
図4は前記電磁駆動装置30を駆動するための駆動制御回路40の回路図であり、この実施形態では2電源方式の回路例を示している。前記駆動制御回路40は、図外の制御部から駆動制御信号CSが入力され、この駆動制御信号CSに応じて前記電磁駆動装置30の駆動コイル24に通流するための電流を出力するドライブ回路41と、前記ドライブ回路41から前記駆動コイル24に出力される電流を通流し、あるいは駆動コイル24を短絡する駆動コイル短絡部42と、前記ドライブ回路41の電源としての正電源+VCC及び負電源−VCCの各電圧を検出し、その検出した電圧に基づいて前記駆動コイル短絡部42を制御する電圧検出回路43とで構成されている。
【0017】
具体的には、前記ドライブ回路41は、電磁駆動装置30を制御するための駆動制御信号電圧CSが入力され、この駆動制御信号電圧CSに応じた出力電流を駆動コイル24へ通流する。当該ドライブ回路41は、オペアンプOPと、当該オペアンプOPの反転入力端子と接地間に直列接続された抵抗Rと、NPNトランジスタTR1とPNPトランジスタTR2からなる電流バッファ回路411で構成される。そして、前記オペアンプOPの非反転入力端子には前記駆動制御信号電圧CSが入力され、また、前記オペアンプOPの反転入力端子に接続される抵抗Rの接続点は、前記駆動コイル短絡部42を介して前記駆動コイル24の一方の端子であるB端子に接続される。また、前記電流バッファ回路411は、NPNトランジスタTR1とPNPトランジスタTR2のベースとエミッタをそれぞれ直結し、ベースには前記オペアンプOPの出力OPoutが入力され、エミッタは前記駆動コイル短絡部42を介して前記駆動コイル24の他方の端子であるA端子に接続される。さらに、前記NPNトランジスタTR1のコレクタは正電源+VCCに接続され、前記PNPトランジスタTR2のコレクタは負電源−VCCに接続される。
【0018】
前記駆動コイル短絡部42は、ここではノーマリーオン型の電磁リレーで構成されており、前記駆動コイル24のA端子とB端子との間に接続された接点スイッチ421と、前記接点スイッチ421をON,OFF駆動するためのマグネットコイル422とで構成されており、前記マグネットコイル422に通電されない状態では前記接点スイッチ421は閉成状態にあり、前記マグネットコイル422に通電されたときに前記接点スイッチ421は開放動作される構成となっている。
【0019】
前記電圧検出回路43は、前記駆動コイル短絡部42の前記マグネットコイル422の一方の端子と正電源+VCCとの間に接続されたPNPトランジスタからなる正側トランジスタTR11と、前記マグネットコイル422の他方の端子と前記負電源−VCCとの間に接続されたNPNトランジスタからなる負側トランジスタTR12とを備えている。前記正側トランジスタTR11は、エミッタが正電源+VCCに接続され、コレクタが前記マグネットコイル422の一方の端子に接続され、ベースは前記正電源+VCCと接地GNDとの電圧を分圧する抵抗R11,R12の接続点に接続され、前記正電源+VCCを分圧した電圧が入力される。これにより、正電源+VCCが所定の電圧以上になり、ベース電圧が正側トランジスタTR11のしきい値電圧以上になった時点で正側トランジスタTR11はONとなる。また、前記負側トランジスタTR12は、エミッタが負電源−VCCに接続され、コレクタが前記マグネットコイル422の他方の端子に接続され、ベースは前記負電源−VCCと接地GNDとの電圧を分圧する抵抗R13,R14の接続点に接続され、前記負電源−VCCを分圧した電圧が入力される。これにより、負電源−VCCが所定の電圧(絶対値)以上になり、ベース電圧が負側トランジスタTR12のしきい値電圧以上になった時点で負側トランジスタTR12はONとなる。
【0020】
以上の構成の駆動制御回路の動作を図5のタイミング図を参照して説明する。図4の回路において、正電源+VCCと負電源−VCCはいずれもOFF、すなわち正電源と負電源の電圧はいずれも0Vであるとする。また、ドライブ回路41のバッファ増幅回路411の入力端の駆動制御信号CDの入力レベルも0Vであるとする。この状態では、電圧検出回路43の各トランジスタTR11,TR12はいずれもOFF状態であるため、駆動コイル短絡部42のマグネットコイル422には電流が流れず、接点スイッチ421は閉じており、電磁駆動回路30の電磁コイル24はA端子とB端子が短絡された状態にある。
【0021】
そして、正電源+VCC及び負電源−VCCがONされて各電圧が上昇し始め、このとき、図5(a)のように、正電圧+VCCと負電圧−VCCの電圧の増加の割合が異なり、正電源の電圧に比較して負電源の電圧の上昇が時間的に遅れる状況になった場合を考える。前段の信号電圧CS、もしくはオペアンプOP出力が制御されない状況となると、電源電圧の立ち上がりの初期の段階でOPoutに異常電圧が発生してしまう。そのため、図5(b)のように、正電源+VCCからNPNトランジスタTR1を通して急激に大電流が流れ、これが出力トランジスタ回路412から出力され、さらに駆動コイル短絡部42ないし駆動コイル24に印加される状態となる。なお、このOPoutの異常電圧は、オペアンプOPの動作が保証されない電圧範囲で発生し、正負の電源電圧の電圧差が規定値にまでなると異常動作は解消され、OPoutは所定電圧に落ち着くことになる。
【0022】
このように電圧の立ち上がりの初期においてOPoutの異常電圧が発生するが、この時、図5(c)のように、正電源+VCCの電圧が所定の設定電圧+VTに達することによって、電圧検出回路43においては、正電源+VCCを抵抗R11,R12で分圧した電圧が正側トランジスタTR11に入力されるため、当該正側トランジスタTR11はONとなるが、負電圧−VCCが所定の設定電圧−VTに達していないため負側トランジスタTR12はOFFのままである。したがって、電圧検出回路43の両トランジスタTR11,TR12間に接続されている駆動コイル短絡部42のマグネットコイル422に電流が流れることはなく、駆動コイル短絡部42の接点スイッチ421は閉じたままであり、これにより電磁駆動装置30の駆動コイル24を短絡状態に保持し、ドライブ回路41からの過電流が駆動コイル24に通流されることを防止する。
【0023】
そして、前記した状態から、図5(a)のように、微小時間後に、負電源−VCCの電圧が所定の設定電圧−VTに達すると、電圧検出回路43では負側トランジスタTR12もONとなり、正側トランジスタTR11および負側トランジスタTR12を通して正電源+VCCから負電源−VCCに電流が流れ、この電流は駆動コイル短絡部42のマグネットコイル422を通流され、マグネットコイル422が励磁される。これにより、図5(d)のように、駆動コイル短絡部42の接点スイッチ421が開き、駆動コイル24の短絡状態は解除され、図5(b)のドライブ回路41からの電流が、図5(e)のように駆動コイル24のA端子からB端子に流れ、さらに抵抗Rを介して接地GNDに通流する。このとき、ドライブ回路41においては、信号電圧CS、オペアンプ出力OPoutが既に制御された値となっているので、前記したような過電流状態は既に消滅しており、過電流が駆動コイル24に通流されることはない。
【0024】
なお、以上の説明は、負電源−VCCの電圧の上昇が正電源+VCCの電圧上昇よりも速い場合についても同様であり、この場合には電源検出回路43の負側トランジスタTR12が先にONするが、正側トランジスタTR11がOFF状態にあるため、駆動コイル短絡部42の接点スイッチ421は駆動コイル24を短絡した状態を保持し、両電源電圧の電圧不均衡によるドライブ回路41からの過電流が駆動コイル24に通流されることはない。
【0025】
したがって、図1ないし図3に示した光軸調整機構103においては、電磁駆動装置30を構成する駆動コイル24に磁力が発生し、駆動コイル24が揺動軸25を中心にして揺動され、可動プリズム26を傾動してレーザビームLBの光軸LOの位置を変化する。この光軸位置の変化量は、駆動コイル24に通流される電流値、すなわちドライブ回路41から出力される電流値、さらに言えばドライブ回路41に入力される駆動制御信号電圧CSのレベル値によって設定されため、当該駆動制御信号電圧CSの値を調整することによりレーザビームLBの光軸位置の調整が可能になる。
【0026】
このように、電源をONした際に、正電源+VCCと負電源−VCCのいずれか一方のみが所定の電圧に達して状態が生じ、ドライブ回路41から過電流が出力された場合でも、電圧検出回路43と駆動コイル短絡部42とによって両電源がそれぞれ所定の設定電圧に達するまで駆動コイル24を短絡状態に保持し、駆動コイル24に過電流が通流されることが防止されるので、駆動コイル24が電気的、機械的にダメージを受けることが防止される。また、電源をONする前の電源OFF時においては、駆動コイル24は駆動コイル短絡部42の接点スイッチ421によって短絡状態が保持されて閉回路を構成しているので、仮に外部からの振動や衝撃によって駆動コイル24が揺動される場合でも、マグネット223の磁界によって駆動コイル24には逆起電力が生じ、この逆起電力によって駆動コイル24の揺動を阻止する方向の磁力が発生し、いわゆるショートブレーキ状態となり、外部振動等によっても駆動コイル24に機械的なダメージが生じることはない。
【0027】
図6は前記駆動制御回路40のうち、電圧検出回路43を変形した実施形態の回路図である。なお、図4と等価な部分には同一符号を付しており、詳細な説明は省略する。この実施形態では、電圧検出回路43Aを構成している正側トランジスタTR11であるPNPトランジスタのベースに接続されていた前記抵抗R12を除去するとともに、負側トランジスタTR12であるNPNトランジスタのベースに接続されていた前記抵抗R14を除去し、その代わりに前記両トランジスタTR11,TR12の各ベース間に、ツェナーダイオードZDを順方向に介挿接続したことを特徴としている。また、前記トランジスタTR11のエミッタと正電源+VCCとの間に抵抗R15を、前記トランジスタTR12のエミッタと負電源−VCCとの間に抵抗R16をそれぞれ接続している。前記ツェナーダイオードZDは、その降伏電圧VZが、前記正電源+VCCの電圧と負電源−VCCの電圧がそれぞれ所定の電圧に達したときに、両電圧の差電圧、すなわち両電圧の絶対値を加算した電圧差ΔVTにほぼ等しい規格のものが用いられる。
【0028】
このようにすれば、図7(a)に示すように、正電源+VCCまたは負電源−VCCの一方(ここでは負電源)の電圧が他方(ここでは正電源)の電圧よりも電圧上昇が遅く、所定の電圧に達しない場合でも、他方の電圧が短時間で所定の電圧に達し、さらに電圧が上昇して一方の電圧との電圧差(両電圧の絶対値の合計電圧)ΔVTが前記ツェナーダイオードZDの降伏電圧VZ以上になったときに電圧検出回路43からの検出出力により駆動コイル短絡部42が接点スイッチ421を開放状態に切り替えることが可能になる。すなわち、図7(b)に示すように、電源ON時に生じるドライブ回路41からの過電流は、電流バッファ回路411の一方のトランジスタのON動作の立ち上がりが他方のトランジスタのON動作に比較して極端に遅れた場合に生じるものであり、当該他方のトランジスタのON動作がある程度立ち上がった状態では過電流は最早消滅している。また、実際の電流バッファ回路411においては、両方のトランジスタのON動作の立ち上がりはほぼ同程度であり、両者間に大きな差が生じることは殆どない。したがって、図7(c)に示すように、正電源+VCCと負電源−VCCの電圧差ΔVTに基づいて駆動コイル短絡部42の接点スイッチ421を開放状態に切り替えた場合でも、図7(d)に示すように、過電流が駆動コイル24に通流されることはない。その反面、ON動作の立ち上がりが遅い側の電源(負電源VCC)が所定の電圧に達するまで駆動コイル24を短絡状態に保つ必要がなくなり、電磁駆動装置30を迅速に制御することが可能になる。
【0029】
また、本実施形態においても、正電源+VCCと負電源−VCCの電圧の合計が所定の電圧に達するまでは、駆動コイル短絡部42によって駆動コイル24が短絡状態にあるため、駆動コイル24はショートブレーキ状態にあり、前記実施形態と同様に機械的なダメージが防止できることも言うまでもない。
【0030】
ここで、前記実施形態ではドライブ回路41の電流バッファ回路411を構成するトランジスタTR1,TR2、あるいは電圧検出回路43を構成するトランジスタTR11,TR12は、前記実施形態で示したようなバイポーラトランジスタに限られるものではなく、電界効果トランジスタで構成してもよい。また、駆動コイル短絡部42は、電磁リレーで構成されるものに限られることはなく、通電によってON/OFFが切り替えられる電子スイッチで構成することも可能である。
【0031】
また、前記各実施形態では、ドライブ回路41及び電磁駆動装置30を正負の2電源で駆動する回路方式に本発明を適用した場合を説明したが、正電源または負電源の1電源で駆動する回路方式に本発明を適用することも可能である。例えば、図8は正電源+VCCの1電源で駆動する実施形態の回路図である。
【0032】
このような正電源のみの1電源の回路方式に本発明を適用することで、正電源+VCCをONしたときには、電圧が所定の設定電圧+VTに達するまで電圧検出回路43BのトランジスタTR11がOFF状態にあり、駆動コイル短絡部42の接点スイッチ421により駆動コイル24の短絡状態を保持しているので、当該正電源のONによってドライブ回路41から出力されるサージ電圧等による過電流が駆動コイル24に通流されることが防止でき、駆動コイル24の電気的なダメージが防止できる。正電源+VCCが上昇して所定の設定電圧+VTに達した時点で、電圧検出回路43BのトランジスタTR11がONし、駆動コイル短絡部42の接点スイッチ421を開放し、ドライブ回路41の出力を駆動コイル24に通流し、電磁駆動装置30を駆動することは前記各実施形態と同じである。また、正電源+VCCが所定の電圧に達するまでは、駆動コイル短絡部42によって駆動コイル24が短絡状態にあるため、前記各実施形態と同様に機械的なダメージが防止できることも言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の駆動制御回路によれば、電磁駆動装置の駆動コイルを常時短絡し、電源電圧が所定の電圧に達したときに電圧検出回路からの出力により当該駆動コイルの短絡を解除する駆動コイル短絡部を備えているので、電源をONした際にドライブ回路から過電流が出力された場合でも、電源の電圧が所定の電圧に達するまで駆動コイル短絡部が駆動コイルを短絡状態に保持することができ、駆動コイルに過電流が通流されることがなく、駆動コイルが電気的、機械的にダメージを受けることが防止される。また、電源OFF時においては、駆動コイルは駆動コイル短絡部によって短絡状態が保持されて閉回路が構成されるので、外部からの振動や衝撃によって駆動コイルが揺動されようとした場合でも、電磁駆動装置の駆動コイルに逆起電力が生じ、この逆起電力によって駆動コイルの揺動を阻止する方向の磁力が発生するので、駆動コイルが機械的なダメージを受けることが防止される。これにより、電磁駆動装置の動作を安定化し、かつ寿命を長くすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電磁駆動装置を備えたレーザ走査装置の概略構成図である。
【図2】図1の電磁駆動装置を備えた光軸調整装置の概略構成を示す分解斜視図である。
【図3】図2の光軸調整装置の動作を説明するための光軸方向に沿う断面図である。
【図4】本発明の駆動制御回路の一実施形態の回路図である。
【図5】図4の駆動制御回路の動作を説明するためのタイミング図である。
【図6】本発明の駆動制御回路の変形した実施形態の回路図である。
【図7】図6の駆動制御回路の動作を説明するためのタイミング図である。
【図8】本発明の駆動制御回路のさらに変形した実施形態の回路図である。
【図9】従来の駆動制御回路の一例の回路図である。
【符号の説明】
1 レーザ走査装置
101 レーザダイオード
103 光軸調整機構
105 ポリゴンミラー
106 fθレンズ
107 感光ドラム
24 駆動コイル
26 可動プリズム
27 固定プリズム
223 マグネット
30 電磁駆動装置
40 駆動制御回路
41 ドライブ回路
411 電流バッファ回路
42 駆動コイル短絡部
421 接点スイッチ
422 マグネットコイル
43,43A,43B 電圧検出回路
TR1,TR2 出力トランジスタ回路のトランジスタ
TR11,TR12 電圧検出回路のトランジスタ
ZD ツェナーダイオード[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a drive control circuit for various devices using an electromagnetic drive device as a drive source, and in particular, when the power is turned on or when the power is turned off, the electromagnetic drive device is prevented from being damaged to stabilize the operation of the electromagnetic drive device. In addition, the present invention relates to a drive control circuit that can increase the service life.
[0002]
[Prior art]
The electromagnetic drive device controls the current flowing through the drive coil to generate a magnetic field and drives the actuator using the magnetic force generated between the magnet (permanent magnet) and can be configured in a small size. It is used as a driving source for a camera objective lens driving device, a laser scanning device scanning position correction device, or a linear motor driving device. For example, in a scanning position correction device of a laser scanning device, as will be described in detail later, a drive coil connected to a flexible power supply line is supported in a swingable manner in a magnet fixed to an electromagnetic drive device. The drive coil is swung in the magnet by passing current through the drive coil, and the optical path of the laser beam is deflected by swinging the prism supported by the drive coil with respect to the optical axis. Used to let In the drive control circuit for driving such an electromagnetic drive device, the circuit shown in FIG. 9 is used to control the direction of the current flowing through the drive coil.
[0003]
In the figure, the drive control circuit includes a
[0004]
According to such a voltage-current conversion drive control circuit, the output current I is passed through the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In such a drive control circuit, the power source (positive power source and negative power source) is turned on from the OFF state, and each power source voltage gradually rises or falls from 0 V until it reaches a predetermined voltage and becomes stable. For example, when the rise of the voltage of one power supply rises earlier than the voltage of the other power supply, the circuit operation including the previous stage circuit becomes unstable. For this reason, for example, the output of the operational amplifier OP sticks to the + VCC or −VCC side at the initial stage of the rise of the power supply voltage (the voltage range in which the operation of the operational amplifier OP is not guaranteed), and the maximum output current is driven from the
[0006]
On the other hand, when the power is OFF, the
[0007]
The above example is an example of a positive and negative two-power-source drive control circuit, but even in the case of a one-power-source drive control circuit, the power supply voltage reaches a predetermined voltage when the power is turned on. If it takes time, the maximum output current from the drive circuit is similarly passed through the drive coil to cause electrical damage to the electromagnetic drive device, or the state of the drive coil when the power is off. May become unstable and cause mechanical damage to the electromagnetic drive. Therefore, the conventional drive control circuit has a problem that the operation of the electromagnetic drive device becomes unstable and its life is short.
[0008]
An object of the present invention is to provide a drive control circuit for an electromagnetic drive device that prevents electrical and mechanical damage when the power is turned on or when the power is turned off, enables stable operation, and has a long life. To do.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The drive control circuit of the electromagnetic drive device according to the present invention includes a drive circuit that supplies current to a drive coil of the electromagnetic drive device based on a drive control input, a voltage detection circuit that detects a voltage of a power supply of the drive circuit, and the drive And a drive coil short-circuit unit that cancels the short-circuit state of the drive coil based on a detection output of the voltage detection circuit when the voltage of the power supply reaches a predetermined voltage.
[0010]
Here, the drive coil short-circuit portion is connected, for example, between the magnet coil excited by the detection output of the voltage detection circuit and both terminals of the drive coil, and is normally in a state where the two terminals are short-circuited. And an electromagnetic relay including a contact switch that opens between the two terminals when the magnet coil is excited. The voltage detection circuit is connected, for example, between the power supply and the magnet coil of the drive coil short-circuit portion, and is turned on when the voltage of the power supply reaches a predetermined voltage to turn the power supply to the magnet coil. It is composed of transistors connected to
[0011]
In the present invention, the power source of the drive circuit is composed of two power sources, a positive power source and a negative power source, and the voltage detection circuit detects each voltage of the positive power source and the negative power source, and both voltages of the positive power source and the negative power source are detected. When the voltage reaches a predetermined voltage, the drive coil short-circuit portion releases the short-circuit state of the drive coil. Alternatively, the power source of the drive circuit is configured by one power source of a positive power source or a negative power source, and the voltage detection circuit is in a short-circuit state of the drive coil by the drive coil short-circuit unit when the voltage of the power source reaches a predetermined voltage. It is set as the structure which cancels | releases.
[0012]
According to the drive control circuit of the present invention, even when an overcurrent is output from the drive circuit when the power is turned on, the drive coil is short-circuited until the two power sources of the positive power source and the negative power source or one power source reaches a predetermined voltage. Since the unit holds the drive coil in a short-circuited state, no overcurrent flows through the drive coil, and the drive coil is prevented from being damaged electrically. In addition, when the power is turned off, the drive coil is held in a short circuit state by the drive coil short circuit part to form a closed circuit, so even if the drive coil is about to be swung by external vibration or impact, A back electromotive force is generated in the drive coil of the electromagnetic drive device, and the back electromotive force generates a magnetic force in a direction that prevents the drive coil from swinging, so that the drive coil is prevented from being mechanically damaged.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic configuration diagram of an embodiment applied to a laser scanning device as a device including an electromagnetic drive device according to the present invention. In FIG. 1, the
[0014]
Here, an electromagnetic drive device is used for the optical
[0015]
The
[0016]
FIG. 4 is a circuit diagram of a
[0017]
Specifically, the
[0018]
Here, the drive coil short-
[0019]
The voltage detection circuit 43 includes a positive-side transistor TR11 composed of a PNP transistor connected between one terminal of the
[0020]
The operation of the drive control circuit having the above configuration will be described with reference to the timing chart of FIG. In the circuit of FIG. 4, it is assumed that the positive power supply + VCC and the negative power supply −VCC are both OFF, that is, the voltages of the positive power supply and the negative power supply are both 0V. It is also assumed that the input level of the drive control signal CD at the input terminal of the
[0021]
Then, the positive power source + VCC and the negative power source -VCC are turned on, and each voltage starts to rise. At this time, as shown in FIG. 5A, the rate of increase of the positive voltage + VCC and the negative voltage -VCC is different. Consider a case where the rise in the voltage of the negative power supply is delayed in time compared to the voltage of the positive power supply. If the signal voltage CS in the previous stage or the operational amplifier OP output is not controlled, an abnormal voltage is generated in OPout at the initial stage of the rise of the power supply voltage. Therefore, as shown in FIG. 5B, a large current suddenly flows from the positive power supply + VCC through the NPN transistor TR1, and this is output from the output transistor circuit 412 and further applied to the drive coil
[0022]
As described above, an abnormal voltage OPout is generated at the initial stage of the voltage rise. At this time, as shown in FIG. 5C, the voltage of the positive power supply + VCC reaches a predetermined set voltage + VT, whereby the voltage detection circuit 43 , The voltage obtained by dividing the positive power supply + VCC by the resistors R11 and R12 is input to the positive side transistor TR11. Therefore, the positive side transistor TR11 is turned on, but the negative voltage −VCC is set to the predetermined set voltage −VT. Since it has not reached, the negative side transistor TR12 remains OFF. Therefore, no current flows through the
[0023]
Then, from the above state, as shown in FIG. 5A, when the voltage of the negative power supply −VCC reaches a predetermined set voltage −VT after a short time, the voltage detection circuit 43 also turns on the negative side transistor TR12. A current flows from the positive power supply + VCC to the negative power supply −VCC through the positive side transistor TR11 and the negative side transistor TR12. This current flows through the
[0024]
The above description is the same when the voltage increase of the negative power supply −VCC is faster than the voltage increase of the positive power supply + VCC. In this case, the negative side transistor TR12 of the power supply detection circuit 43 is turned on first. However, since the positive side transistor TR11 is in the OFF state, the
[0025]
Accordingly, in the optical
[0026]
In this way, when the power supply is turned on, only one of the positive power supply + VCC and the negative power supply -VCC reaches a predetermined voltage and a state occurs, and even when an overcurrent is output from the
[0027]
FIG. 6 is a circuit diagram of an embodiment in which the voltage detection circuit 43 in the
[0028]
In this way, as shown in FIG. 7A, the voltage rise of one of the positive power supply + VCC or the negative power supply -VCC (here, the negative power supply) is slower than the voltage of the other (here, the positive power supply). Even when the voltage does not reach the predetermined voltage, the other voltage reaches the predetermined voltage in a short time, the voltage further increases, and the voltage difference from one voltage (the total voltage of the absolute values of both voltages) ΔVT is When the breakdown voltage VZ of the diode ZD becomes equal to or higher than that, the detection output from the voltage detection circuit 43 enables the drive coil short-
[0029]
Also in this embodiment, the
[0030]
Here, in the embodiment, the transistors TR1 and TR2 constituting the
[0031]
In each of the above embodiments, the case where the present invention is applied to a circuit system that drives the
[0032]
By applying the present invention to such a circuit system of only one positive power supply, when the positive power supply + VCC is turned on, the transistor TR11 of the
[0033]
【The invention's effect】
As described above, according to the drive control circuit of the present invention, the drive coil of the electromagnetic drive device is always short-circuited, and when the power supply voltage reaches a predetermined voltage, the drive coil is short-circuited by the output from the voltage detection circuit. Since the drive coil short-circuit part is released, even if an overcurrent is output from the drive circuit when the power is turned on, the drive coil short-circuit part short-circuits the drive coil until the power supply voltage reaches the specified voltage. Therefore, an overcurrent is not passed through the drive coil, and the drive coil is prevented from being damaged electrically and mechanically. In addition, when the power is turned off, the drive coil is held in a short-circuit state by the drive coil short-circuit portion to form a closed circuit. Therefore, even if the drive coil is swung by external vibration or impact, the electromagnetic force A counter electromotive force is generated in the drive coil of the drive device, and the counter electromotive force generates a magnetic force in a direction that prevents the drive coil from swinging, so that the drive coil is prevented from being mechanically damaged. As a result, the operation of the electromagnetic drive device can be stabilized and the life can be extended.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a laser scanning device including an electromagnetic driving device according to the present invention.
2 is an exploded perspective view showing a schematic configuration of an optical axis adjusting device including the electromagnetic drive device of FIG. 1. FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view along the optical axis direction for explaining the operation of the optical axis adjusting device of FIG. 2;
FIG. 4 is a circuit diagram of an embodiment of a drive control circuit of the present invention.
FIG. 5 is a timing diagram for explaining the operation of the drive control circuit of FIG. 4;
FIG. 6 is a circuit diagram of a modified embodiment of the drive control circuit of the present invention.
7 is a timing chart for explaining the operation of the drive control circuit of FIG. 6; FIG.
FIG. 8 is a circuit diagram of a further modified embodiment of the drive control circuit of the present invention.
FIG. 9 is a circuit diagram of an example of a conventional drive control circuit.
[Explanation of symbols]
1 Laser scanning device
101 Laser diode
103 Optical axis adjustment mechanism
105 polygon mirror
106 fθ lens
107 Photosensitive drum
24 Drive coil
26 Movable prism
27 Fixed prism
223 Magnet
30 Electromagnetic drive device
40 Drive control circuit
41 Drive circuit
411 Current buffer circuit
42 Drive coil short circuit
421 Contact switch
422 Magnet coil
43, 43A, 43B Voltage detection circuit
Transistor of TR1, TR2 output transistor circuit
TR11, TR12 Voltage detection circuit transistors
ZD Zener diode
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