JP3870996B2 - Method for producing temperature-sensitive discoloration thermal transfer recording medium - Google Patents

Method for producing temperature-sensitive discoloration thermal transfer recording medium Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はサーマルヘッドプリンタなどの熱源で、被転写材上に、絵柄や文字等を表現し、外部の温度によって、被転写材に転写した絵柄や文字等を可逆的に変色させることができる感温変色性熱転写記録媒体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、サーマルヘッドプリンタなどの熱源で、被転写材上に、絵柄や文字等を表現する熱転写記録方式における熱転写記録媒体には、樹脂フィルムやコンデンサ紙などの支持体上に、各種ワックスや樹脂等のバインダと、着色剤としてカーボンブラックや有彩色の有機顔料等を主として用いた熱溶融性インク層を形成したものが使用されてきた。
【0003】
また、近年、熱転写方式による転写画像は、プリンタとリボンの発展にともない、さまざまな用途に使用されるようになってきている。例えば、上記熱転写記録媒体のような単一色のものだけでなく、転写された画像を、外的要因によってその色調を変化させることができる熱転写記録媒体が提案されている。外的要因としては、周囲の温度変化によるもの、転写画像に別の化学物質を接触させ、その化学反応により色調を変化させるもの、圧力によるものなどがあるが、その取り扱い易さや、用途の点などから、周囲の温度変化により、色調を変化させるものが注目されている。
【0004】
そのようなものとして、特開平4−314584号公報に、支持体上に、加熱消色性クロミック材料又は加熱発色性クロミック材料のマイクロカプセルを主成分とする熱転移性インク層を設けた熱転写インクシートが提案されている。この構成によって、印刷された情報が、常温では判読可能であるが、通常の電子写真方式の複写機による複写が不可能であったり、逆に、常温では判読不可能であるが、通常の電子写真方式の複写機で複写すると判読可能な複写物が得られると云う作用効果が得られるもので、主に機密文書作成用のものである。
【0005】
ここで用いられるマイクロカプセルクロミック材料は、粒径が1〜10μm程度のものであり、通常球形のものである。球形のマイクロカプセルクロミック材料を用いて転写インク層を形成する場合、転写インク層を薄くするためには、粒径の小さなものを用いなければならない。しかしながら、粒径の小さいものは、温度に敏感に反応するものの、発色濃度が低く、通常の絵柄や文字の表現には不向きである。逆に、粒径の大きいものは、転写インク層を厚くしなければならず、粒子の中央では発色濃度は高いが、粒子と粒子の間では発色濃度が低く、濃度のムラができ、やはり、全体として発色濃度が低くなってしまう。また、粒子が大きい分、熱応答性が悪く、温度による変色反応性に劣ってしまう。さらに粒子が大きいと転写インク層表面から突出する粒子が多くなり、転写時に被転写材と転写インク層表面との接触面積が少なくなり転写性能や解像度が悪くなるなどの問題があった。
【0006】
特開平4−314584号公報に提案されたものは、複写機で原稿を読み取る際の光の照射により発生する熱量程度により、変色するものであって、非常に敏感である必要があり、機密文書作成用としては要求性能を満たすが、上記の理由により、発色濃度が低く、通常の画像や、表示物としては不十分であった。反対に、発色濃度を上げようとすると、マイクロカプセルクロミック材料を多く配合する必要があり、結果的に、転写インク層自体の厚みを厚くしなければならず、転写性能に悪影響をきたすなど、多くの制限が生じていた。
また、マイクロカプセルクロミック材料は、非常に高価であるため、マイクロカプセルクロミック材料を多く配合することは、経済的にも好ましいことではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
サーマルヘッドプリンタなどの熱源で、被転写材上に、熱転写記録媒体を用いて、外部の温度によって転写した絵柄や文字などを変色できる画像を形成し、絵柄や文字等を表現する際に、表現濃度が高く、熱による発消色性能が良く、かつ転写性能の良い画像を得ることに課題が生じていた。従来から、マイクロカプセルクロミック材料を用い、温度によって発消色する熱転写記録媒体は存在するが、本発明で要求するような発消色濃度や、転写性能は得られていない。本発明の目的は、まさにこの課題の解決手段を提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、カプセル壁面の少なくとも一部に窪みないしは扁平部分を有する特定の形状となる熱変色性マイクロカプセル顔料を含む感温変色性熱溶融性インク層を塗工する際に、熱変色性マイクロカプセル顔料の内容物の最大融解熱量成分の吸熱ピーク温度以上の加熱処理をして、マイクロカプセル顔料のカプセルの窪み又は扁平部分の少なくとも1つを、支持体面と平行方向に配向することなどにより、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
「1.支持体上にカプセル壁面の少なくとも一部に窪みないしは扁平部分を有する断面半円状または断面まゆ型状の、電子供与性呈色性化合物、電子受容性化合物、変色温度調整剤の三成分を内部に含む熱変色性マイクロカプセル顔料を含有する感温変色性熱溶融性インク層を設けた熱転写記録媒体を製造する製造方法であって、該感温変色性熱溶融性インク層を塗工する際に、熱変色性マイクロカプセル顔料の内容物の最大融解熱量成分の吸熱ピーク温度以上であって、かつ、感温変色性熱溶融性インク層中のバインダ成分の最大融解熱量成分の吸熱ピーク温度以上の加熱処理をして、マイクロカプセル顔料のカプセルの窪み又は扁平部分の少なくとも1つを支持体面と平行方向に配向させたことを特徴とする感温変色性熱転写記録媒体の製造方法。
2.感温変色性熱溶融性インク層の厚みが1〜7μmであり、マイクロカプセル顔料の短径が0.3〜6.0μmである第1項に記載の感温変色性熱転写記録媒体の製造方法。」である。
【0009】
上記感温変色性熱転写記録媒体の製造方法によれば、サーマルヘッドプリンタなどの熱源で、被転写材上に、本発明の感温変色性熱転写記録媒体の製造方法により得られた感温変色性熱転写記録媒体を用いて画像を形成し、絵柄や文字等を表現する際に、濃度が高く、熱による発消色性能が良く、かつ転写性能の良い画像を表現することができるものである。
【0010】
本発明の感温変色性熱転写記録媒体の製造方法により得られた感温変色性熱転写記録媒体を使用すれば、変色温度を適宜選択することで、冷蔵庫、電子レンジなどで加温ないし冷却する際のインジケータとして有用であるほか、特定の温度で発消色する秘密インクにも使用可能であり、熱転写記録方法による印刷物は、小ロット化が可能であるため、小ロットの用途に対し、特に有用である。
また、汎用ワードプロセッサなどで手軽に色変化する画像を形成できるので、年賀状や、手紙、グリーティングカードなどの楽しさがあるあぶり出し風の画像を得ることができる。
【0011】
本発明の感温変色性熱転写記録媒体の製造方法においては、カプセル壁面の少なくとも一部に窪みないしは扁平部分を有する特定の形状となる熱変色性マイクロカプセル顔料を感温変色性熱溶融性インク層中に、カプセルの窪み又は扁平部分の少なくとも1つが、支持体面と平行方向に配向するように塗設することなどを特徴とする。以下に、本発明の感温変色性熱転写記録媒体の製造方法について詳細に説明する。
【0012】
まず、主として機能する熱変色性マイクロカプセルであるが、熱により変色する成分を内部に含む、カプセル壁面の少なくとも一部に窪みないしは扁平部分を有する形状となる熱変色性マイクロカプセル顔料を使用する。
【0013】
熱により変色する成分として、主に電子供与性呈色性化合物、電子受容性化合物、変色温度調整剤の三成分を内部に含むものが挙げられる。電子供与性呈色性化合物、電子受容性化合物、変色温度調整剤の三成分を内部に含むものは、その発消色性能や、発色濃度、コントラストなどの点で優れているので、好ましい。
【0014】
本発明に用いる電子供与性呈色性化合物としては、従来より感圧・感熱色素として用いられている色素などが挙げられ、ジアリールフタリド類、ポリアリールカルビノール類、ロイコオーラミン類、アシルオーラミン類、アリールオーラミン類、ローダミンBラクタム類、インドリン類、スピロピラン類、フルオラン類、等のいわゆるロイコ染料等の従来公知の電子供与性呈色性化合物が挙げられる。
【0015】
電子受容性呈色性化合物としては、フェノール性水酸基を有する化合物、およびその金属塩、芳香族カルボン酸、脂肪族カルボン酸、およびその金属塩、酸性リン酸エステル化合物、およびその金属塩、トリアゾール化合物、ハロヒドリン、およびその誘導体、ニトリル化合物などの従来公知の電子受容性呈色性化合物が挙げられる。
【0016】
変色温度調整剤としては、高級アルコール類、エステル類、ケトン類、エーテル類、酸アミド類、チオール類、スルフイド類、ジスルフイド類、スルホキシド類、スルホン類等の化合物などが挙げられる。
【0017】
上記の電子供与性呈色性化合物、電子受容性化合物、変色温度調整剤の三成分を樹脂被膜によってカプセル化し顔料とする。このカプセル顔料は、周囲の環境温度によって、電子供与性呈色性化合物と、電子受容性呈色性化合物の間で電子が授受され、発消色が行われるものである。上記三成分を自由に組み合わせることによって、発消色温度の制御や、色調などの選択を容易にすることができる。
【0019】
本発明に用いられる熱変色性マイクロカプセル顔料は、カプセル壁面の少なくとも一部に窪みないしは扁平部分を有する形状となるものを使用し、感温変色性熱溶融性インク層中において、カプセルの窪み又は扁平部分の少なくとも1つを、支持体面と平行方向に配向するように塗設する。上記のような形状、いわゆる断面半円状や断面まゆ型状の扁平形状となるものであることにより、支持体上に配向させることが可能になる。
【0020】
感温変色性熱溶融性インク層中において、熱変色性マイクロカプセル顔料のカプセルの窪みないしは扁平部分の少なくとも1つを、支持体面と平行方向に配向するように塗設するためには、以下のような手段により製造する。
【0021】
感温変色性熱溶融性インク層には、熱変色性マイクロカプセル顔料およびビヒクルを含むが、適当な溶媒中に上記配合物を溶解または分散させ、ソルベントコーティングにより支持体上に塗工するか、配合物をそのまま加熱し、溶融させ、ホットメルトコーティングにより塗工する。
【0022】
ソルベントコーティングにより支持体上に塗工する場合は、その乾燥工程において、溶媒の存在下で、バインダなどのビヒクルが軟化し、熱変色性マイクロカプセル顔料中の成分が溶融する温度、つまり熱変色性マイクロカプセル顔料の内容物の最大融解熱量成分の吸熱ピーク温度以上の加熱処理をして、いわゆる発消色温度まで、感温変色性熱溶融性インク層を加熱することにより、これらの成分に流動性が生じ、窪みないし扁平する部分が、支持体と平行方向になるように配向させることができる。
【0023】
ホットメルトコーティングにより支持体上に塗工する場合は、その塗工工程において、塗工インクの塗工温度を、バインダなどのビヒクルの主成分が軟化し、熱変色性マイクロカプセル顔料中の主成分が溶融する温度、つまり熱変色性マイクロカプセル顔料の内容物の最大融解熱量成分の吸熱ピーク温度以上にして、感温変色性熱溶融性インク層を塗工することにより、上記同様、窪みないし扁平する部分が、支持体と平行方向になるように配向させることができる。
【0024】
これらは、熱変色性マイクロカプセル顔料中の成分は、外部の温度を変化させ、変色域に達すると溶融する、また、熱変色性マイクロカプセル顔料の壁膜を構成するカプセル材は、ある程度柔軟なので、内容物が溶融しているときは、自由にその形を変化させることが可能であるという性質を利用したものである。
【0025】
ここで、DSC法熱分析をしたときに、熱変色性マイクロカプセル顔料中の融解時に吸熱ピークを有する成分のうち、最も融解熱量が大きい成分のピーク値以上の加熱処理をすることが、良好なカプセル配向のために重要である。
【0026】
熱変色性マイクロカプセルの内容物の温度を室温から徐々に上昇させたときのDSC法熱分析チャートの一例を図6に示す。カプセル中には、複数の成分が配合されているが、ここでは、変色温度調整剤のピークが最大であり、その他の成分のピークは、このピークに吸収され、単一のピークになっていることが判る。本発明では、塗工時に、このピーク温度以上の加熱処理をすることによって、所望の感温変色性熱転写記録媒体を得ることができる。
【0027】
また、感温変色性熱溶融性インクの温度を室温から徐々に上昇させたときのDSC法熱分析チャートの一例を図7に示す。該インクの構成には、複数の成分が配合されて、複数のピークが見られるが、ここでは、熱変色性マイクロカプセルの内容物の吸熱ピークが最大であり、さらに、ビヒクルのなかでは、ワックス成分のピークが最大であることが判る。本発明では、塗工時に、これらの吸熱ピーク、つまり熱変色性マイクロカプセルのピーク温度と、バインダ成分の最大融解熱量成分の吸熱ピーク温度以上の加熱処理をすることにより、より良好なマイクロカプセルの配向をさせることができ、好ましい感温変色性熱転写記録媒体を得ることができる。
【0028】
このように、本発明の感温変色性熱転写記録媒体の製造方法により得られた感温変色性熱転写記録媒体は、熱変色性マイクロカプセル顔料のカプセルの窪みないしは扁平部分の少なくとも1つが、支持体面と平行方向に配向するように構成されているので、高発色濃度を得ることなどのための必要量の熱変色性マイクロカプセル顔料の存在下においても、感温変色性熱溶融性インク層の厚みが薄くでき、転写感度、解像度が良好である。よって、効率の良い発色が得られ、インク層中のカプセル顔料の配合比率を上げることができ、絵柄や文字等の画像の発色濃度が高く、熱による発消色性能が良く、かつ転写性能の良い画像を表現することができるものである。
【0029】
逆に、支持体面と垂直方向に配向したものや、ランダムに存在するものは、限られたバインダの量でカプセルを保持するので、感温変色性熱溶融性インク層の表面からカプセルが突出し、結果的に、転写時、バインダおよび感熱成分が被転写媒体面から遠くなり、転写性が低下してしまう。
【0030】
また、感温変色性熱溶融性インク層の表面からカプセルが突出していることにより、インク層の見かけ上の厚みが厚くなり、テープ状の感温変色性熱転写記録媒体を巻芯部材に捲回する場合に、巻き外形が大きくなってしまうため好ましくない。逆に、平行に配列したものは、インク層を薄くでき、巻き外形が小さくできるため、サーマルプリンタやカセットなどのコンパクト化が可能であるので好ましく、経済的である。
【0031】
本発明に用いる熱変色性マイクロカプセル顔料のカプセル形成には、界面重合法、界面重縮合法、インサイチュー重合法、液中被覆法、コアセルベート法等の水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライニング法等が挙げられるが、前記要件を満たすマイクロカプセル化法としては、基本的に水相と液相との界面で反応し、壁膜を形成する界面重合法、界面重縮合法によるカプセル化法が、粒子の分布が狭く、目的の形状を作り易いため、好ましい。
【0032】
カプセル中の成分には、色調の異なる複数の変色点を有する熱変色成分の組合せや、染料や顔料等を内包することもできる。
【0033】
熱変色性マイクロカプセル顔料の粒径は、短径で、0.3〜6.0μmの平均粒径を持つものが好ましい。この範囲を越えると、感温変色性熱溶融性インク層の見かけ上の厚みが厚くなりすぎ、転写性が劣り、この範囲を下回ると、発色時の濃度が、十分でなくなるなどの問題が生ずるため、好ましくない。
【0034】
また、マイクロカプセル顔料の表面は、目的に応じて、さらに二次的な樹脂被膜を設けて耐久性を付与させたり、表面特性を改質させて使用することもできる。
【0035】
マイクロカプセル顔料の感温変色性熱溶融性インク層への配合量は、5〜95重量%が配合できる。
【0036】
また、感温変色性熱溶融性インク層へ配合するバインダとしては、各種熱軟化性樹脂やワックスが使用できる。これらは単独でも併用しても配合可能である。
【0037】
使用する熱軟化性樹脂成分としては、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、テルペン樹脂、エチレンーメタクリル酸−アクリル酸コポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチレン−エチルアクリレートコポリマー、ポリスチレン−ポリイソプレンコポリマー、ロジンおよびその誘導体、フェノール樹脂、石油系樹脂、キシレン樹脂等の熱可塑性樹脂などが挙げられる。配合量は、熱転写インク層全体に対し、5〜80重量%が好ましい。
【0038】
使用するワックスとしてはパラフィンワックス、キャンデリラワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、ミツロウ、カルナバワックス、ゲイロウ、モクロウ、ヌカロウ、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、エステルワックス、フィッシャートロプスワックスなどの天然または合成ワックス、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、フロメン酸、ベヘニン酸、ラウリン酸、マルガリン酸等の高級脂肪酸ワックス、ステアリンアミド、オレインアミド等のアミドワックスなどが挙げられる。配合量は、熱転写インク層全体に対し、5〜80重量%が好ましい。
【0039】
なお、感温変色性熱溶融性インク層に必要であれば、顔料や染料などの非感温変色性の着色剤、可塑剤、分散剤、活性剤、無機系あるいは有機系のフィラーなどを単独または適宜混合して添加してもよい。
【0040】
本発明で使用するインク層の製造手段としては、水系または溶剤系などの溶媒中にインク成分を分散、溶解させ、塗工液を調製し、または、配合物を加熱、溶融し、塗工インクとし、グラビアコーター、ワイヤーバーコーター、エアーナイフコーターなどの塗工方法で所望の塗工厚に塗工し熱転写記録媒体を得ることができる。
【0041】
感温変色性熱転写記録媒体のインク層の厚みは、ビヒクルベース面と突出部面とを平均した平均厚みで表現すると、1〜12μmが好ましく、1〜7μmがより好ましい。この範囲を超えると、転写性が劣るような傾向があり、この範囲より下回ると、発色性能に問題が生じ、発色濃度が不足するような傾向になるので、好ましくない。
【0042】
本発明に用いる支持体は、熱転写記録媒体に一般的に用いられるフィルムやシートであれば任意に使用でき、例えばポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム、コンデンサ紙等が挙げられる。厚さとしては、2〜12μmがよく、2〜6μmが好ましい。感温変色性熱溶融性インク層を塗工する側の逆面には耐熱滑性層などを設けても良い。
【0043】
さらに、本発明の感温変色性熱転写記録媒体には、各種性能の向上のために、剥離層や、感熱保護層などの下塗層を設けたり、接着層などの上塗層を設けたりしても良い。
【0044】
【発明の実施の形態】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。なお、以下実施例及び比較例中の「部」は、特にことわらない限り全て重量による。
【0045】
実施例1
2−(2−クロロアニリノ)−6−ジ-n−ブチルアミノ−フルオラン4部、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン6部、ステアリルアルコール50部、からなる熱変色成分を、界面重合法によりエポキシ樹脂のカプセル壁膜を形成したマイクロカプセルに封入し、熱変色性マイクロカプセル顔料を得た。
DSC法熱分析によると、図6に示したように、熱変色性マイクロカプセル顔料の内容物の最大吸熱ピークは55℃、そのときの融解熱量(ΔH)は180mj/mgであった。
その後、厚さ4.5μmのポリエステルフィルムの片面に耐熱滑性層を形成した支持体の耐熱滑性層の逆面に、以下の構成の感温変色性熱転写インク成分1をそれぞれ水/イソプロピルアルコール=7/3の溶媒下で固形分30%になるように調製し、グラビアコーターにて、乾燥温度120℃で、平均厚み7.0μm塗工し、感温変色性熱転写記録媒体を得た。
(感温変色性熱転写インク成分1)
熱変色性マイクロカプセル顔料 15部
カルナバワックス(注1) 5部
アクリル樹脂(注2) 1部
赤色有機顔料 4部
(注1)DSC法熱分析の最大吸熱ピーク 83℃
融解熱量(ΔH) 192mj/mg
(注2)ガラス転移点15℃、
DSC法熱分析の最大吸熱ピーク 128℃、
融解熱量(ΔH) 63mj/mg
重量平均分子量100,000〜200,000
上記、感温変色性熱転写インク成分1のDSC法熱分析によると、図7に示したように上記各成分の複数の吸熱ピークが観測できたが、バインダ成分の最大吸熱ピークは80℃であった。
さらに、上記、感温変色性熱転写記録媒体を800倍の電子顕微鏡にて検鏡したところ、熱変色性マイクロカプセル顔料の窪み又は扁平部分の少なくとの1つが、支持体面と平行方向に配列した構成となっていることを確認できた。
また、マイクロカプセルは、断面半円状または断面まゆ形の外観で、長径は平均10μm、短径は平均6μmであった。
【0046】
実施例2
2−(2−クロロアニリノ)−6−ジ-n−ブチルアミノ−フルオラン4部、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン6部、ステアリルアルコール50部、からなる熱変色成分を、界面重合法によりエポキシ樹脂のカプセル壁膜を形成したマイクロカプセルに封入し、熱変色性マイクロカプセル顔料を得た。
DSC法熱分析によると、図6に示したように、熱変色性マイクロカプセル顔料の内容物の最大吸熱ピークは55℃、そのときの融解熱量(ΔH)は180mj/mgであった。
その後、厚さ4.5μmのポリエステルフィルムの片面に耐熱滑性層を形成した支持体の耐熱滑性層の逆面に、以下の構成の感温変色性熱転写インク成分2をそれぞれ水/イソプロピルアルコール=7/3の溶媒下で固形分30%になるように調製し、グラビアコーターにて、乾燥温度120℃で、平均厚み4.0μm塗工し、感温変色性熱転写記録媒体を得た。
(感温変色性熱転写インク成分2)
熱変色性マイクロカプセル顔料 15部
カルナバワックス(注1) 5部
アクリル樹脂(注2) 1部
赤色有機顔料 4部
(注1) 前出
(注2) 前出
上記、感温変色性熱転写インク成分2のDSC法熱分析によると、図7に示したように上記各成分の複数の吸熱ピークが観測できたが、バインダ成分の最大吸熱ピークは80℃であった。
さらに、上記、感温変色性熱転写記録媒体を800倍の電子顕微鏡にて検鏡したところ、熱変色性マイクロカプセル顔料の窪み又は扁平部分の少なくとの1つが、支持体面と平行方向に配列した構成となっていることを確認できた。
また、マイクロカプセルは、断面半円状または断面まゆ形の外観で、長径は平均5μm、短径は平均3μmであった。
【0047】
実施例3
実施例1で用いた感温変色性熱転写インク層と支持体との間に下記剥離層成分1を塗工し、剥離層を1.5μm設けた以外は実施例1と同様にして、感温変色性熱転写記録媒体を得た。
(剥離層成分1)
カルナバワックス 8部
エチレン/酢酸ビニル共重合体 2部
上記、感温変色性熱転写記録媒体を800倍の電子顕微鏡にて検鏡したところ、熱変色性マイクロカプセル顔料の窪み又は扁平部分の少なくとの1つが、支持体面と平行方向に配列した構成となっていることを確認できた。
また、マイクロカプセルは、断面半円状または断面まゆ形の外観で、長径は平均10μm、短径は平均6μmであった。
【0048】
実施例4
実施例2で用いた感温変色性熱転写インク層と支持体との間に実施例3で用いた剥離層成分1を塗工し、剥離層を1.5μm設けた以外は実施例2と同様にして、感温変色性熱転写記録媒体を得た。
上記、感温変色性熱転写記録媒体を800倍の電子顕微鏡にて検鏡したところ、熱変色性マイクロカプセル顔料の窪み又は扁平部分の少なくとの1つが、支持体面と平行方向に配列した構成となっていることを確認できた。
また、マイクロカプセルは、断面半円状または断面まゆ形の外観で、長径は平均5μm、短径は平均3μmであった。
【0049】
実施例5
3−(N−イソブチルエチルアミノ)−7,8−ベンゾフルオラン1部、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン6部、ミリスチルアルコール25部、カプリン酸セチル25部からなる熱変色成分を、界面重合法によりエポキシ樹脂のカプセル壁膜を形成したマイクロカプセルに封入し、熱変色性マイクロカプセル顔料を得た。
DSC法熱分析によると、熱変色性マイクロカプセル顔料の内容物の最大吸熱ピークは20℃であった。
その後、厚さ4.5μmのポリエステルフィルムの片面に耐熱滑性層を形成した支持体の耐熱滑性層の逆面に、以下の構成の感温変色性熱転写インク成分3をそれぞれ水/イソプロピルアルコール=7/3の溶媒下で固形分30%になるように調製し、グラビアコーターにて、乾燥温度120℃で、平均厚み8.0μm塗工し、感温変色性熱転写記録媒体を得た。
(感温変色性熱転写インク成分3)
熱変色性マイクロカプセル顔料 15部
カルナバワックス(注1) 5部
アクリル樹脂(注2) 1部
(注1) 前出
(注2) 前出
上記、感温変色性熱転写インク成分3のDSC法熱分析によると、上記各成分の複数の吸熱ピークが観測できたが、バインダ成分の最大吸熱ピークは80℃であった。
さらに、上記、感温変色性熱転写記録媒体を800倍の電子顕微鏡にて検鏡したところ、熱変色性マイクロカプセル顔料の窪み又は扁平部分の少なくとの1つが、支持体面と平行方向に配列した構成となっていることを確認できた。
また、マイクロカプセルは、断面半円状または断面まゆ形の外観で、長径は平均10μm、短径は平均6μmであった。
【0050】
実施例6
3−{2−エトキシ−4−(N−エチルアニリノ)フェニル}−3−(1−エチル-2-メチル−インドール−3−イル)−4−アザフタリド1部、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン6部、ミリスチルアルコール25部、ステアリン酸ブチル25部からなる熱変色成分を、界面重合法によりエポキシ樹脂のカプセル壁膜を形成したマイクロカプセルに封入し、熱変色性マイクロカプセル顔料を得た。
DSC法熱分析によると、熱変色性マイクロカプセル顔料の内容物の最大吸熱ピークは15℃であった。
その後、以下の構成の感温変色性熱転写インク成分4を140℃で、加熱、溶解し、熱溶融インクを調整した。
そして、厚さ4.5μmのポリエステルフィルムの片面に耐熱滑性層を形成した支持体の耐熱滑性層の逆面に、実施例3で用いた剥離層と同成分の剥離層を1.5μm設け、さらにその上に、上記熱溶融インクをホットメルトグラビアコーターにて、平均厚み7.0μm塗工し、感温変色性熱転写記録媒体を得た。
(感温変色性熱転写インク成分4)
熱変色性マイクロカプセル顔料 10部
カルナバワックス(注1) 10部
アクリル樹脂(注2) 1部
(注1) 前出
(注2) 前出
上記、感温変色性熱転写インク成分4のDSC法熱分析によると、上記各成分の複数の吸熱ピークが観測できたが、バインダ成分の最大吸熱ピークは80℃であった。
さらに、上記、感温変色性熱転写記録媒体を800倍の電子顕微鏡にて検鏡したところ、熱変色性マイクロカプセル顔料の窪み又は扁平部分の少なくとの1つが、支持体面と平行方向に配列した構成となっていることを確認できた。
また、マイクロカプセルは、断面半円状または断面まゆ形の外観で、長径は平均10μm、短径は平均6μmであった。
【0051】
実施例7
3−{2−エトキシ−4−(N−エチルアニリノ)フェニル}−3−(1−エチル-2-メチル−インドール−3−イル)−4−アザフタリド1部、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン6部、ミリスチルアルコール25部、ステアリン酸ブチル25部からなる熱変色成分を、界面重合法によりエポキシ樹脂のカプセル壁膜を形成したマイクロカプセルに封入し、熱変色性マイクロカプセル顔料Aを得た。
DSC法熱分析によると、熱変色性マイクロカプセル顔料の内容物の最大吸熱ピークは15℃であった。
2−クロロ−3−メチル−6−ジエチルアミノ−フルオラン2部、1,1−ビス(4-ヒドロキシフェニル)−プロパン10部、ジテトラデシルエーテル25部、カプリン酸ステアリル25部からなる熱変色成分を、界面重合法によりエポキシ樹脂のカプセル壁膜を形成したマイクロカプセルに封入し、熱変色性マイクロカプセル顔料Bを得た。
DSC法熱分析によると、熱変色性マイクロカプセル顔料の内容物の最大吸熱ピークは35℃であった。
その後、厚さ4.5μmのポリエステルフィルムの片面に耐熱滑性層を形成した支持体の耐熱滑性層の逆面に、実施例3で用いた剥離層と同成分の剥離層を1.5μm設け、さらにその上に、以下の構成の感温変色性熱転写インク成分5をそれぞれ水/イソプロピルアルコール=7/3の溶媒下で固形分30%になるように調製し、グラビアコーターにて、乾燥温度120℃で、平均厚み7.0μm塗工し、感温変色性熱転写記録媒体を得た。
(感温変色性熱転写インク成分5)
熱変色性マイクロカプセル顔料A 7部
熱変色性マイクロカプセル顔料B 7部
カルナバワックス(注1) 5部
アクリル樹脂(注2) 1部
(注1) 前出
(注2) 前出
上記、感温変色性熱転写インク成分5のDSC法熱分析によると、上記各成分の複数の吸熱ピークが観測できたが、バインダ成分の最大吸熱ピークは80℃であった。
さらに、上記、感温変色性熱転写記録媒体を800倍の電子顕微鏡にて検鏡したところ、熱変色性マイクロカプセル顔料の窪み又は扁平部分の少なくとの1つが、支持体面と平行方向に配列した構成となっていることを確認できた。
また、マイクロカプセルは、いずれも断面半円状または断面まゆ形の外観であった。
【0052】
比較例1
2−(2−クロロアニリノ)−6−ジ-n−ブチルアミノ−フルオラン4部、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン6部、ステアリルアルコール50部、からなる熱変色成分を、界面重合法によりエポキシ樹脂のカプセル壁膜を形成したマイクロカプセルに封入し、熱変色性マイクロカプセル顔料を得た。
DSC法熱分析によると、図6に示したように、熱変色性マイクロカプセル顔料の内容物の最大吸熱ピークは55℃、そのときの融解熱量(ΔH)は180mj/mgであった。
その後、厚さ4.5μmのポリエステルフィルムの片面に耐熱滑性層を形成した支持体の耐熱滑性層の逆面に、以下の構成の感温変色性熱転写インク成分6をそれぞれ水/イソプロピルアルコール=7/3の溶媒下で固形分30%になるように調製し、グラビアコーターにて、乾燥温度30℃で風乾、塗工し、感温変色性熱転写記録媒体を得た。この感温変色性熱転写記録媒体の平均厚みは、9.0μmであった。
(感温変色性熱転写インク成分6)
熱変色性マイクロカプセル顔料 15部
カルナバワックス(注1) 5部
アクリル樹脂(注2) 1部
赤色有機顔料 4部
(注1) 前出
(注2) 前出
上記、感温変色性熱転写インク成分2のDSC法熱分析によると、図7に示したように上記各成分の複数の吸熱ピークが観測できたが、バインダ成分の最大吸熱ピークは80℃であった。
さらに、上記、感温変色性熱転写記録媒体を800倍の電子顕微鏡にて検鏡したところ、熱変色性マイクロカプセル顔料は、特に支持体面に対して配向することはなく、むしろ縦方向に配列した構成となっていることを確認できた。
【0053】
比較例2
3−(N−イソブチルエチルアミノ)−7,8−ベンゾフルオラン1部、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン6部、ミリスチルアルコール25部、カプリン酸セチル25部からなる熱変色成分を、界面重合法によりエポキシ樹脂のカプセル壁膜を形成したマイクロカプセルに封入し、熱変色性マイクロカプセル顔料を得た。
DSC法熱分析によると、熱変色性マイクロカプセル顔料の内容物の最大吸熱ピークは20℃であった。
その後、厚さ4.5μmのポリエステルフィルムの片面に耐熱滑性層を形成した支持体の耐熱滑性層の逆面に、以下の構成の感温変色性熱転写インク成分7をそれぞれ水/イソプロピルアルコール=7/3の溶媒下で固形分30%になるように調製し、グラビアコーターにて、乾燥温度120℃で塗工し、感温変色性熱転写記録媒体を得た。この感温変色性熱転写記録媒体の平均厚みは、12.0μmであった。
(感温変色性熱転写インク成分7)
熱変色性マイクロカプセル顔料 15部
カルナバワックス(注1) 5部
アクリル樹脂(注2) 1部
(注1) 前出
(注2) 前出
上記、感温変色性熱転写インク成分7のDSC法熱分析によると、上記各成分の複数の吸熱ピークが観測できたが、バインダ成分の最大吸熱ピークは80℃であった。
上記、感温変色性熱転写記録媒体を800倍の電子顕微鏡にて検鏡したところ、熱変色性マイクロカプセル顔料はほぼ真球状の外観で、粒径は平均10μmとなっていることが確認できた。
【0054】
その後、実施例1ないし7および比較例1、2の感温変色性熱転写記録媒体を、ピーチコートラベル、ミラーコートラベル、上質紙をそれぞれ被転写材として、オートニクス社製BC−8Mark2サーマルヘッドプリンタにて、文字と絵柄の画像を形成し、転写性の評価をした。
【0055】
これらの画像は、明瞭な黒色の着色画像であり、実施例1ないし4は、得られた転写画像を加熱すると、約55℃で黒色から赤色へと変色し、実施例5は、転写画像を冷却すると、約20℃で無色からピンク色へと変色し、実施例6は、転写画像を冷却すると、約15℃で無色から青色へと変色し、いづれも高濃度のハイコントラストな画像であった。
実施例7においては、室温では、朱色であるが、転写画像を加熱すると、約35℃で無色に変化し、逆に、転写画像を冷却すると、約15℃で、紫色へと変化し、多彩な色変化を表現した。
比較例1の感温変色性熱転写記録媒体により形成された画像は、明瞭な黒色の着色画像であり、転写画像を加熱すると、約55℃で黒色から赤色へと変色したが、やや劣る発消色性能であり、転写性も劣るものであった。
比較例2の感温変色性熱転写記録媒体により形成された画像は、転写画像を冷却すると、約20℃で無色からピンク色へと変色する良好な発消色性能は得られたが、転写性に劣るものであった。
【0056】
評価結果を表1に示す。
【0057】
【表1】

Figure 0003870996
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、カプセル壁面の少なくとも一部に窪みないしは扁平部分を有する形状となる熱変色性マイクロカプセル顔料を含む感温変色性熱溶融性インク層を塗工する際に、熱変色性マイクロカプセル顔料の内容物の最大融解熱量成分の吸熱ピーク温度以上の加熱処理をして、マイクロカプセル顔料のカプセルの窪み又は扁平部分の少なくとも1つを、支持体面と平行方向に配向することによって、転写した絵柄や文字等を可逆的に繰り返し変色させることができる画像を形成することができ、その画像の表現濃度が高く、熱による発消色性能が良く、かつ転写性能の良い画像を表現することができるという優れた効果を奏するものである。
本発明の感温変色性熱転写記録媒体を使用すれば、変色温度を適宜選択することで、冷蔵庫、電子レンジなどで加温ないし冷却する際のインジケータとして有用であるほか、特定の温度で発消色する秘密インクにも使用可能であり、熱転写記録方法による印刷物は、小ロット化が可能であるため、小ロットの用途に対し、特に有用である。
また、汎用ワードプロセッサなどで手軽に色変化する画像を形成できるので、年賀状や、手紙、グリーティングカードなどの楽しさがあるあぶり出し風の画像を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感温変色性熱転写記録媒体の一例を示す断面図
【図2】本発明の別の感温変色性熱転写記録媒体の一例を示す断面図
【図3】従来の感温変色性熱転写記録媒体の一例を示す断面図
【図4】本発明に使用する熱変色性マイクロカプセル顔料の外形および断面を示す模式図
【図5】本発明に使用する別の熱変色性マイクロカプセル顔料の外形および断面を示す模式図
【図6】本発明に使用する熱変色性マイクロカプセル顔料の内容物のDSC法熱分析チャートの例
(実施例1〜4、比較例1の55℃で変色するもの)
【図7】本発明に使用する感温変色性熱溶融性インクのDSC法熱分析チャートの例
(実施例1〜4、比較例1の55℃で変色するもの)
【符号の説明】
1 支持体
2 感温変色性熱転写インク層
3 感温変色マイクロカプセル顔料
4.剥離層
5.熱変色性成分
6.壁膜
7.窪み、扁平部分
8.熱変色性マイクロカプセル顔料の内容物の最大融解熱量成分吸熱ピーク9.感温変色性熱溶融性インクバインダ成分の最大融解熱量成分吸熱ピーク[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a heat source such as a thermal head printer, which expresses a pattern or characters on a transfer material. And The present invention relates to a method for producing a temperature-sensitive color-changing thermal transfer recording medium capable of reversibly discoloring a pattern or characters transferred to a transfer material by an external temperature.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, thermal transfer recording media in a thermal transfer recording system that expresses images, characters, etc. on a transfer material with a heat source such as a thermal head printer, etc., on a support such as a resin film or capacitor paper, various waxes, resins, etc. And a binder having a heat-meltable ink layer mainly using carbon black or a chromatic organic pigment as a coloring agent has been used.
[0003]
In recent years, a transfer image by a thermal transfer system has been used for various purposes with the development of printers and ribbons. For example, not only a single color like the above-mentioned thermal transfer recording medium but also a thermal transfer recording medium capable of changing the color tone of a transferred image by an external factor has been proposed. External factors include changes in ambient temperature, contact with another chemical substance on the transferred image, and changes in color tone due to its chemical reaction, and pressure. From the above, those that change the color tone due to changes in ambient temperature are attracting attention.
[0004]
As such, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-314484, a thermal transfer ink in which a heat transferable ink layer mainly composed of a microcapsule of a heat erasable chromic material or a heat chromogenic chromic material is provided on a support. A sheet has been proposed. With this configuration, the printed information can be read at room temperature, but it cannot be copied by a normal electrophotographic copying machine, or vice versa. An effect that a legible copy can be obtained by copying with a photographic copying machine can be obtained, and it is mainly used for creating confidential documents.
[0005]
The microcapsule chromic material used here has a particle size of about 1 to 10 μm and is usually spherical. In the case of forming a transfer ink layer using a spherical microcapsule chromic material, in order to make the transfer ink layer thin, one having a small particle diameter must be used. However, those having a small particle size respond sensitively to temperature, but have a low color density and are not suitable for ordinary picture and character expression. On the other hand, when the particle size is large, the transfer ink layer must be thickened, and the color density is high in the center of the particle, but the color density is low between the particles, resulting in uneven density. As a whole, the color density is lowered. Moreover, since the particles are large, the thermal responsiveness is poor and the discoloration reactivity due to temperature is poor. Further, when the particles are large, there are many particles protruding from the surface of the transfer ink layer, and there is a problem that the contact area between the transfer material and the surface of the transfer ink layer is reduced at the time of transfer and transfer performance and resolution deteriorate.
[0006]
Japanese Laid-Open Patent Publication No. 4-314484 proposes a technique that changes color depending on the amount of heat generated by light irradiation when a document is read by a copying machine and must be very sensitive. Although the required performance is satisfied for production, the color density is low for the above reasons, and it is insufficient as a normal image or display. On the other hand, when trying to increase the color density, it is necessary to add a lot of microcapsule chromic materials, and as a result, the thickness of the transfer ink layer itself must be increased, which adversely affects the transfer performance, etc. There was a limitation of.
Further, since the microcapsule chromic material is very expensive, it is not economically preferable to add a large amount of the microcapsule chromic material.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
When a heat source such as a thermal head printer forms an image that can change the pattern or character transferred by an external temperature on the transfer material using a thermal transfer recording medium, and expresses the image or character, etc. There has been a problem in obtaining an image having high density, good color development / erasing performance by heat, and good transfer performance. Conventionally, there is a thermal transfer recording medium that uses a microcapsule chromic material and is erasable and decolored depending on temperature. However, the color erasing and decoloring density and transfer performance required in the present invention are not obtained. The object of the present invention is to propose a solution to this problem.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention has a depression or a flat part in at least a part of the capsule wall surface. specific When applying a thermochromic microcapsule pigment containing a thermochromic microcapsule pigment to form, heat treatment above the endothermic peak temperature of the maximum melting calorific value component of the thermochromic microcapsule pigment content And orienting at least one of the capsule depressions or flat portions of the microcapsule pigment in a direction parallel to the support surface. Such Thus, the present invention was completed.
That is, the present invention
"1. At least part of the capsule wall surface has a depression or flat part on the support. Contains three components, semi-circular or cross-shaped cross-section, electron donating color developing compound, electron accepting compound, and color change temperature adjusting agent A manufacturing method for producing a thermal transfer recording medium provided with a thermochromic thermofusible ink layer containing a thermochromic microcapsule pigment, when applying the thermochromic thermofusible ink layer, More than the endothermic peak temperature of the component of maximum heat of fusion of the contents of thermochromic microcapsule pigments And the endothermic peak temperature of the maximum heat of fusion component of the binder component in the temperature-sensitive color-changeable heat-meltable ink layer After the heat treatment, at least one of the capsule dents or flat portions of the microcapsule pigment is oriented in a direction parallel to the support surface. Let A method for producing a temperature-sensitive color-changing thermal transfer recording medium.
2. 2. The method for producing a thermochromic thermal transfer recording medium according to item 1, wherein the thermochromic ink layer has a thickness of 1 to 7 [mu] m and the microcapsule pigment has a minor axis of 0.3 to 6.0 [mu] m. . Is.
[0009]
According to the method for producing a thermochromic thermal transfer recording medium, the thermochromic property obtained by the method for producing the thermochromic thermal transfer recording medium of the present invention on a transfer material with a heat source such as a thermal head printer. When an image is formed using a thermal transfer recording medium and a pattern or character is expressed, it is possible to express an image having high density, good color development / erasing performance by heat, and good transfer performance.
[0010]
When the temperature-sensitive color-changing thermal transfer recording medium obtained by the method for producing the temperature-sensitive color-changing thermal transfer recording medium of the present invention is used, by appropriately selecting the color-changing temperature, when heating or cooling in a refrigerator, microwave oven, etc. In addition to being useful as an indicator of color, it can also be used for secret inks that emit and decolor at a specific temperature. Printed materials by the thermal transfer recording method can be made into small lots, so they are particularly useful for small lot applications. It is.
In addition, since a color-changing image can be easily formed by a general-purpose word processor or the like, it is possible to obtain a fun-looking image such as a New Year's card, a letter, or a greeting card.
[0011]
Temperature-sensitive discoloration thermal transfer recording medium of the present invention In the manufacturing method of Has a hollow or flat part on at least a part of the capsule wall specific The thermochromic microcapsule pigment to be shaped is coated in the thermochromic thermomeltable ink layer so that at least one of the dents or flat portions of the capsule is oriented in a direction parallel to the support surface. Etc. . The method for producing the thermochromic thermal transfer recording medium of the present invention will be described in detail below.
[0012]
First, a thermochromic microcapsule that functions mainly as a thermochromic microcapsule and contains a component that changes color by heat and has a shape having a depression or a flat part in at least a part of the capsule wall surface is used.
[0013]
Examples of the component that changes color by heat include those mainly containing three components, ie, an electron donating color developing compound, an electron accepting compound, and a color changing temperature adjusting agent. Those containing three components of an electron donating color developing compound, an electron accepting compound, and a color change temperature adjusting agent are preferable because they are excellent in terms of their color development / decoloration performance, color density and contrast.
[0014]
Examples of the electron donating color-forming compound used in the present invention include dyes conventionally used as pressure-sensitive and heat-sensitive dyes, and include diaryl phthalides, polyaryl carbinols, leuco auramines, acyl aura. Conventionally known electron-donating color-forming compounds such as so-called leuco dyes such as amines, arylauramines, rhodamine B-lactams, indolines, spiropyrans, and fluorans can be mentioned.
[0015]
Examples of the electron-accepting color-forming compound include a compound having a phenolic hydroxyl group, a metal salt thereof, an aromatic carboxylic acid, an aliphatic carboxylic acid, and a metal salt thereof, an acidic phosphate ester compound, and a metal salt thereof, a triazole compound And conventionally known electron-accepting color-forming compounds such as halohydrins, derivatives thereof, and nitrile compounds.
[0016]
Examples of the color change temperature adjusting agent include compounds such as higher alcohols, esters, ketones, ethers, acid amides, thiols, sulfides, disulfides, sulfoxides, sulfones and the like.
[0017]
The above three components of the electron-donating color-forming compound, the electron-accepting compound, and the color-changing temperature adjusting agent are encapsulated with a resin film to form a pigment. In this capsule pigment, electrons are transferred between the electron-donating color-forming compound and the electron-accepting color-forming compound depending on the ambient environmental temperature, and color development and decoloration are performed. By freely combining the above three components, it is possible to easily control the color generation / decoloration temperature and select the color tone.
[0019]
The thermochromic microcapsule pigment used in the present invention uses a shape having a depression or a flat part in at least a part of the capsule wall surface, and in the thermochromic ink layer, the capsule depression or At least one of the flat portions is coated so as to be oriented in a direction parallel to the support surface. Shape as above, so-called A semicircular cross section It becomes possible to orient on a support body by becoming a cross-sectional eyebrow-shaped flat shape.
[0020]
In order to coat at least one of the depressions or flat portions of the thermochromic microcapsule pigment capsule in the thermochromic thermomeltable ink layer so as to be oriented in a direction parallel to the support surface, It manufactures by such means.
[0021]
The thermochromic heat-meltable ink layer contains a thermochromic microcapsule pigment and a vehicle, but the above-mentioned composition is dissolved or dispersed in a suitable solvent and coated on a support by solvent coating, The formulation is heated as it is, melted and applied by hot melt coating.
[0022]
When coating on a support by solvent coating, in the drying process, in the presence of a solvent, a vehicle such as a binder softens and the temperature at which the components in the thermochromic microcapsule pigment melt, that is, thermochromic properties. Heat treatment above the endothermic peak temperature of the maximum melting calorific value component of the microcapsule pigment content, and flow to these components by heating the thermochromic thermofusible ink layer to the so-called color development temperature It can be oriented so that the recessed or flattened portion is parallel to the support.
[0023]
When coating on a support by hot melt coating, in the coating process, the coating temperature of the coating ink is softened by the main component of a vehicle such as a binder, and the main component in the thermochromic microcapsule pigment By applying the temperature-sensitive color-changing heat-meltable ink layer at a temperature at which the heat-dissipating temperature is higher than the endothermic peak temperature of the maximum melting calorific value component of the thermochromic microcapsule pigment content, The portion to be aligned can be oriented in a direction parallel to the support.
[0024]
The components in the thermochromic microcapsule pigment are melted when the external temperature changes and reaches the color change range, and the capsule material constituting the wall film of the thermochromic microcapsule pigment is somewhat flexible. When the contents are melted, it takes advantage of the property that its shape can be freely changed.
[0025]
Here, when the DSC method thermal analysis is performed, it is preferable to perform a heat treatment at or above the peak value of the component having the highest heat of fusion among the components having an endothermic peak at the time of melting in the thermochromic microcapsule pigment. Important for capsule orientation.
[0026]
An example of the DSC method thermal analysis chart when the temperature of the contents of the thermochromic microcapsules is gradually raised from room temperature is shown in FIG. In the capsule, a plurality of components are blended. Here, the peak of the color change temperature adjusting agent is the maximum, and the peaks of the other components are absorbed by this peak and become a single peak. I understand that. In the present invention, a desired temperature-sensitive color-changing thermal transfer recording medium can be obtained by performing a heat treatment at or above the peak temperature during coating.
[0027]
FIG. 7 shows an example of a DSC method thermal analysis chart when the temperature of the temperature-sensitive color-changing heat-meltable ink is gradually raised from room temperature. In the composition of the ink, a plurality of components are blended and a plurality of peaks can be seen. Here, the endothermic peak of the contents of the thermochromic microcapsules is the largest. It can be seen that the peak of the component is the maximum. In the present invention, at the time of coating, these endothermic peaks, i.e., the peak temperature of the thermochromic microcapsule and the heat treatment above the endothermic peak temperature of the maximum melting calorific value component of the binder component, a better microcapsule can be obtained. Orientation can be achieved, and a preferred temperature-sensitive color-change thermal transfer recording medium can be obtained.
[0028]
As described above, the thermochromic thermal transfer recording medium obtained by the method of manufacturing the thermochromic thermal transfer recording medium of the present invention is such that at least one of the depressions or flat portions of the capsule of the thermochromic microcapsule pigment has a support surface. The thickness of the thermochromic thermofusible ink layer in the presence of the necessary amount of thermochromic microcapsule pigments to obtain a high color density, etc. Can be made thin, and transfer sensitivity and resolution are good. Therefore, efficient color development can be obtained, the blending ratio of the capsule pigment in the ink layer can be increased, the color density of images such as patterns and letters is high, the color development and decoloration performance by heat is good, and the transfer performance is high. A good image can be expressed.
[0029]
Conversely, those oriented in the direction perpendicular to the support surface and those that are present randomly hold the capsule with a limited amount of binder, so that the capsule protrudes from the surface of the thermochromic heat-meltable ink layer, As a result, at the time of transfer, the binder and the heat-sensitive component are moved away from the surface of the medium to be transferred, and transferability is lowered.
[0030]
Further, the capsule protrudes from the surface of the temperature-sensitive color-changeable heat-meltable ink layer, so that the apparent thickness of the ink layer increases, and the tape-shaped temperature-color-changeable thermal transfer recording medium is wound around the core member. In this case, the wound outer shape becomes large, which is not preferable. On the other hand, those arranged in parallel are preferable and economical because the ink layer can be made thin and the wound outer shape can be made small, so that a thermal printer or a cassette can be made compact.
[0031]
For the capsule formation of the thermochromic microcapsule pigment used in the present invention, an interfacial polymerization method, an interfacial polycondensation method, an in situ polymerization method, a submerged coating method, a phase separation method from an aqueous solution such as a coacervate method, an organic solvent Examples of the microencapsulation method that satisfies the above requirements include reaction at the interface between the aqueous phase and the liquid phase, including phase separation, melt dispersion cooling, air suspension coating, and spray drying. However, an interfacial polymerization method for forming a wall film and an encapsulation method by an interfacial polycondensation method are preferable because the particle distribution is narrow and a desired shape can be easily formed.
[0032]
The components in the capsule can include a combination of thermochromic components having a plurality of discoloration points having different color tones, dyes, pigments, and the like.
[0033]
The particle size of the thermochromic microcapsule pigment is 0.3 to 6.0 Those having an average particle size of μm are preferred. If this range is exceeded, the apparent thickness of the temperature-sensitive color-changing heat-meltable ink layer becomes too thick and the transferability is inferior. If the range is below this range, problems such as insufficient density during color development occur. Therefore, it is not preferable.
[0034]
Further, the surface of the microcapsule pigment can be used by providing a secondary resin film to impart durability or modifying the surface characteristics depending on the purpose.
[0035]
The blending amount of the microcapsule pigment in the thermochromic heat-meltable ink layer can be 5 to 95% by weight.
[0036]
Moreover, various thermosoftening resins and waxes can be used as the binder to be blended into the temperature-sensitive color-changing hot-melt ink layer. These can be blended alone or in combination.
[0037]
The thermosoftening resin component used is vinyl chloride resin, polyamide resin, polyvinyl alcohol resin, acrylic resin, polyester resin, terpene resin, ethylene-methacrylic acid-acrylic acid copolymer, ethylene-vinyl acetate copolymer, ethylene-ethyl acrylate. Examples thereof include thermoplastic resins such as copolymers, polystyrene-polyisoprene copolymers, rosin and derivatives thereof, phenol resins, petroleum resins, and xylene resins. The blending amount is preferably 5 to 80% by weight with respect to the entire thermal transfer ink layer.
[0038]
Natural or synthetic waxes such as paraffin wax, candelilla wax, microcrystalline wax, polyethylene wax, beeswax, carnauba wax, gay wax, moclaw, nuka wax, montan wax, ozokerite, ceresin, ester wax, Fischer-Trops wax. And higher fatty acid waxes such as myristic acid, palmitic acid, stearic acid, furomenic acid, behenic acid, lauric acid and margaric acid, and amide waxes such as stearamide and oleinamide. The blending amount is preferably 5 to 80% by weight with respect to the entire thermal transfer ink layer.
[0039]
If necessary for the temperature-sensitive color-changing heat-meltable ink layer, non-temperature-sensitive color-changing colorants such as pigments and dyes, plasticizers, dispersants, activators, inorganic or organic fillers, etc. Or you may mix and add suitably.
[0040]
As the means for producing the ink layer used in the present invention, an ink component is dispersed and dissolved in a solvent such as an aqueous or solvent system to prepare a coating liquid, or the composition is heated and melted to form a coating ink. And a thermal transfer recording medium can be obtained by coating to a desired coating thickness by a coating method such as a gravure coater, wire bar coater, air knife coater or the like.
[0041]
The thickness of the ink layer of the thermochromic thermal transfer recording medium is preferably 1 to 12 μm, and more preferably 1 to 7 μm, as an average thickness obtained by averaging the vehicle base surface and the protruding portion surface. If this range is exceeded, the transferability tends to be inferior, and if it is less than this range, problems arise in the color development performance and the color density tends to be insufficient, which is not preferable.
[0042]
The support used in the present invention can be arbitrarily used as long as it is a film or sheet generally used for thermal transfer recording media, and examples thereof include polyester film, polyimide film, and capacitor paper. As thickness, 2-12 micrometers is good and 2-6 micrometers is preferable. A heat-resistant slipping layer or the like may be provided on the reverse surface on the side on which the temperature-sensitive color-changing heat-meltable ink layer is applied.
[0043]
Furthermore, the temperature-sensitive color-changing thermal transfer recording medium of the present invention may be provided with a release layer, an undercoat layer such as a heat-sensitive protective layer, or an overcoat layer such as an adhesive layer in order to improve various performances. May be.
[0044]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention in detail, this invention is not limited by a following example. In the following examples and comparative examples, “parts” are all by weight unless otherwise specified.
[0045]
Example 1
A thermochromic component consisting of 4 parts of 2- (2-chloroanilino) -6-di-n-butylamino-fluorane, 6 parts of 2,2-bis- (4-hydroxyphenyl) propane and 50 parts of stearyl alcohol is added to the interface. It was encapsulated in a microcapsule having an epoxy resin capsule wall film formed by a polymerization method to obtain a thermochromic microcapsule pigment.
According to the DSC thermal analysis, as shown in FIG. 6, the maximum endothermic peak of the contents of the thermochromic microcapsule pigment was 55 ° C., and the heat of fusion (ΔH) at that time was 180 mj / mg.
Thereafter, the temperature-sensitive color-changing thermal transfer ink component 1 having the following constitution was respectively added to water / isopropyl alcohol on the opposite side of the heat-resistant slip layer of the support having a heat-resistant slip layer formed on one side of a 4.5 μm thick polyester film. = 7/3 in a solvent to a solid content of 30%, and a gravure coater was applied at a drying temperature of 120 ° C. and an average thickness of 7.0 μm to obtain a thermochromic thermal transfer recording medium.
(Temperature-sensitive discoloration thermal transfer ink component 1)
Thermochromic microcapsule pigment 15 parts
Carnauba wax (Note 1) 5 parts
Acrylic resin (Note 2) 1 part
Red organic pigment 4 parts
(Note 1) Maximum endothermic peak of DSC thermal analysis 83 ° C
Heat of fusion (ΔH) 192 mj / mg
(Note 2) Glass transition point 15 ° C.
Maximum endothermic peak of DSC thermal analysis 128 ° C,
Heat of fusion (ΔH) 63mj / mg
Weight average molecular weight 100,000-200,000
According to the DSC thermal analysis of the thermochromic thermal transfer ink component 1 described above, a plurality of endothermic peaks of each of the above components could be observed as shown in FIG. 7, but the maximum endothermic peak of the binder component was 80 ° C. It was.
Further, when the above-mentioned thermochromic thermal transfer recording medium was examined with an 800 × electron microscope, at least one of the depressions or flat portions of the thermochromic microcapsule pigment was arranged in a direction parallel to the support surface. I was able to confirm that it was configured.
Microcapsules are cross section The appearance was semicircular or cross-browned, and the average major axis was 10 μm and the minor axis was 6 μm on average.
[0046]
Example 2
A thermochromic component consisting of 4 parts of 2- (2-chloroanilino) -6-di-n-butylamino-fluorane, 6 parts of 2,2-bis- (4-hydroxyphenyl) propane and 50 parts of stearyl alcohol is added to the interface. It was encapsulated in a microcapsule having an epoxy resin capsule wall film formed by a polymerization method to obtain a thermochromic microcapsule pigment.
According to the DSC thermal analysis, as shown in FIG. 6, the maximum endothermic peak of the contents of the thermochromic microcapsule pigment was 55 ° C., and the heat of fusion (ΔH) at that time was 180 mj / mg.
Thereafter, a thermochromic thermal transfer ink component 2 having the following constitution was respectively added to water / isopropyl alcohol on the opposite side of the heat resistant slipping layer of the support having a heat resistant slipping layer formed on one side of a 4.5 μm thick polyester film. The solid content was adjusted to 30% under a solvent of 7/3 and coated with a gravure coater at a drying temperature of 120 ° C. and an average thickness of 4.0 μm to obtain a thermochromic thermal transfer recording medium.
(Temperature-sensitive discoloration thermal transfer ink component 2)
Thermochromic microcapsule pigment 15 parts
Carnauba wax (Note 1) 5 parts
Acrylic resin (Note 2) 1 part
Red organic pigment 4 parts
(Note 1)
(Note 2)
According to the DSC thermal analysis of the thermochromic thermal transfer ink component 2 described above, a plurality of endothermic peaks of each of the above components could be observed as shown in FIG. 7, but the maximum endothermic peak of the binder component was 80 ° C. It was.
Further, when the above-mentioned thermochromic thermal transfer recording medium was examined with an 800 × electron microscope, at least one of the depressions or flat portions of the thermochromic microcapsule pigment was arranged in a direction parallel to the support surface. I was able to confirm that it was configured.
Microcapsules are cross section The appearance was semicircular or cross-sectional eyebrow, and the average major axis was 5 μm and the minor axis was 3 μm on average.
[0047]
Example 3
The temperature-sensitive color change thermal transfer ink layer used in Example 1 was coated with the following release layer component 1 between the support and the release layer was provided in the same manner as in Example 1 except that a release layer of 1.5 μm was provided. A discolorable thermal transfer recording medium was obtained.
(Peeling layer component 1)
Carnauba wax 8 parts
2 parts ethylene / vinyl acetate copolymer
When the above-described thermochromic thermal transfer recording medium was examined with an 800 × electron microscope, at least one of the depressions or flat portions of the thermochromic microcapsule pigment was arranged in a direction parallel to the support surface. I was able to confirm that
Microcapsules are cross section The appearance was semicircular or cross-browned, and the average major axis was 10 μm and the minor axis was 6 μm on average.
[0048]
Example 4
The same as Example 2 except that the release layer component 1 used in Example 3 was applied between the temperature-sensitive color-changing thermal transfer ink layer used in Example 2 and the support, and the release layer was 1.5 μm. Thus, a thermochromic thermal transfer recording medium was obtained.
When the above-described thermochromic thermal transfer recording medium was examined with an 800 × electron microscope, at least one of the depressions or flat portions of the thermochromic microcapsule pigment was arranged in a direction parallel to the support surface. I was able to confirm that
Microcapsules are cross section The appearance was semicircular or cross-sectional eyebrow, and the average major axis was 5 μm and the minor axis was 3 μm on average.
[0049]
Example 5
Thermal discoloration comprising 1 part of 3- (N-isobutylethylamino) -7,8-benzofluorane, 6 parts of 2,2-bis- (4-hydroxyphenyl) propane, 25 parts of myristyl alcohol, 25 parts of cetyl caprate The components were encapsulated in microcapsules having an epoxy resin capsule wall film formed by an interfacial polymerization method to obtain thermochromic microcapsule pigments.
According to the DSC method thermal analysis, the maximum endothermic peak of the contents of the thermochromic microcapsule pigment was 20 ° C.
Thereafter, a temperature-sensitive color-changing thermal transfer ink component 3 having the following constitution was respectively added to water / isopropyl alcohol on the opposite surface of the heat-resistant slip layer of the support having a heat-resistant slip layer formed on one side of a 4.5 μm thick polyester film. The solid content was adjusted to 30% under a solvent of 7/3 and coated with a gravure coater at a drying temperature of 120 ° C. and an average thickness of 8.0 μm to obtain a thermochromic thermal transfer recording medium.
(Temperature-sensitive discoloration thermal transfer ink component 3)
Thermochromic microcapsule pigment 15 parts
Carnauba wax (Note 1) 5 parts
Acrylic resin (Note 2) 1 part
(Note 1)
(Note 2)
According to the DSC thermal analysis of the thermochromic thermal transfer ink component 3 described above, a plurality of endothermic peaks of each of the above components could be observed, but the maximum endothermic peak of the binder component was 80 ° C.
Further, when the above-mentioned thermochromic thermal transfer recording medium was examined with an 800 × electron microscope, at least one of the depressions or flat portions of the thermochromic microcapsule pigment was arranged in a direction parallel to the support surface. I was able to confirm that it was configured.
Microcapsules are cross section The appearance was semicircular or cross-browned, and the average major axis was 10 μm and the minor axis was 6 μm on average.
[0050]
Example 6
3- {2-Ethoxy-4- (N-ethylanilino) phenyl} -3- (1-ethyl-2-methyl-indol-3-yl) -4-azaphthalide, 1 part, 2,2-bis- (4- A thermochromic component comprising 6 parts of hydroxyphenyl) -propane, 25 parts of myristyl alcohol and 25 parts of butyl stearate is encapsulated in a microcapsule having an epoxy resin capsule wall film formed by an interfacial polymerization method, and the thermochromic microcapsule pigment Got.
According to the DSC method thermal analysis, the maximum endothermic peak of the contents of the thermochromic microcapsule pigment was 15 ° C.
Thereafter, the thermochromic thermal transfer ink component 4 having the following constitution was heated and dissolved at 140 ° C. to prepare a hot-melt ink.
And, on the reverse side of the heat-resistant slip layer of the support having a heat-resistant slip layer formed on one side of a polyester film having a thickness of 4.5 μm, a release layer having the same component as the release layer used in Example 3 is 1.5 μm. Furthermore, the above-described hot melt ink was coated on the hot melt gravure coater with an average thickness of 7.0 μm to obtain a thermochromic thermal transfer recording medium.
(Temperature-sensitive discoloration thermal transfer ink component 4)
10 parts thermochromic microcapsule pigment
Carnauba wax (Note 1) 10 parts
Acrylic resin (Note 2) 1 part
(Note 1)
(Note 2)
According to the DSC method thermal analysis of the temperature-sensitive color-changing thermal transfer ink component 4, a plurality of endothermic peaks of the respective components were observed, but the maximum endothermic peak of the binder component was 80 ° C.
Further, when the above-mentioned thermochromic thermal transfer recording medium was examined with an 800 × electron microscope, at least one of the depressions or flat portions of the thermochromic microcapsule pigment was arranged in a direction parallel to the support surface. I was able to confirm that it was configured.
Microcapsules are cross section The appearance was semicircular or cross-browned, and the average major axis was 10 μm and the minor axis was 6 μm on average.
[0051]
Example 7
3- {2-Ethoxy-4- (N-ethylanilino) phenyl} -3- (1-ethyl-2-methyl-indol-3-yl) -4-azaphthalide, 1 part, 2,2-bis- (4- A thermochromic component comprising 6 parts of hydroxyphenyl) -propane, 25 parts of myristyl alcohol and 25 parts of butyl stearate is encapsulated in a microcapsule having an epoxy resin capsule wall film formed by an interfacial polymerization method, and the thermochromic microcapsule pigment A was obtained.
According to the DSC method thermal analysis, the maximum endothermic peak of the contents of the thermochromic microcapsule pigment was 15 ° C.
A thermochromic component comprising 2 parts of 2-chloro-3-methyl-6-diethylamino-fluorane, 10 parts of 1,1-bis (4-hydroxyphenyl) -propane, 25 parts of ditetradecyl ether and 25 parts of stearyl caprate These were encapsulated in microcapsules formed with an epoxy resin capsule wall film by an interfacial polymerization method to obtain thermochromic microcapsule pigment B.
According to DSC thermal analysis, the maximum endothermic peak of the contents of the thermochromic microcapsule pigment was 35 ° C.
Thereafter, a release layer of the same component as the release layer used in Example 3 is 1.5 μm on the reverse side of the heat-resistant slip layer of the support having a heat-resistant slip layer formed on one side of a 4.5 μm thick polyester film. Further, a thermochromic thermal transfer ink component 5 having the following constitution is prepared so as to have a solid content of 30% under a solvent of water / isopropyl alcohol = 7/3, and dried with a gravure coater. An average thickness of 7.0 μm was applied at a temperature of 120 ° C. to obtain a thermochromic thermal transfer recording medium.
(Temperature-sensitive discoloration thermal transfer ink component 5)
Thermochromic microcapsule pigment A 7 parts
Thermochromic microcapsule pigment B 7 parts
Carnauba wax (Note 1) 5 parts
Acrylic resin (Note 2) 1 part
(Note 1)
(Note 2)
According to the DSC thermal analysis of the thermochromic thermal transfer ink component 5 described above, a plurality of endothermic peaks of each of the above components could be observed, but the maximum endothermic peak of the binder component was 80 ° C.
Further, when the above-mentioned thermochromic thermal transfer recording medium was examined with an 800 × electron microscope, at least one of the depressions or flat portions of the thermochromic microcapsule pigment was arranged in a direction parallel to the support surface. I was able to confirm that it was configured.
Microcapsules are Both cross sections The appearance was semicircular or cross-brow.
[0052]
Comparative Example 1
A thermochromic component consisting of 4 parts of 2- (2-chloroanilino) -6-di-n-butylamino-fluorane, 6 parts of 2,2-bis- (4-hydroxyphenyl) propane and 50 parts of stearyl alcohol is added to the interface. It was encapsulated in a microcapsule having an epoxy resin capsule wall film formed by a polymerization method to obtain a thermochromic microcapsule pigment.
According to the DSC thermal analysis, as shown in FIG. 6, the maximum endothermic peak of the contents of the thermochromic microcapsule pigment was 55 ° C., and the heat of fusion (ΔH) at that time was 180 mj / mg.
Thereafter, the temperature-sensitive color-changing thermal transfer ink component 6 having the following constitution was respectively added to water / isopropyl alcohol on the opposite surface of the heat-resistant slip layer of the support having a heat-resistant slip layer formed on one side of a 4.5 μm thick polyester film. = 7/3 in a solvent of 30% solid content, air-dried and coated at a drying temperature of 30 ° C. with a gravure coater to obtain a thermochromic thermal transfer recording medium. The average thickness of this thermochromic thermal transfer recording medium was 9.0 μm.
(Temperature-sensitive discoloration thermal transfer ink component 6)
Thermochromic microcapsule pigment 15 parts
Carnauba wax (Note 1) 5 parts
Acrylic resin (Note 2) 1 part
Red organic pigment 4 parts
(Note 1)
(Note 2)
According to the DSC thermal analysis of the thermochromic thermal transfer ink component 2 described above, a plurality of endothermic peaks of each of the above components could be observed as shown in FIG. 7, but the maximum endothermic peak of the binder component was 80 ° C. It was.
Further, when the above-mentioned thermochromic thermal transfer recording medium was examined with an 800 × electron microscope, the thermochromic microcapsule pigment was not particularly oriented with respect to the support surface, but rather arranged in the longitudinal direction. I was able to confirm that it was configured.
[0053]
Comparative Example 2
Thermal discoloration comprising 1 part of 3- (N-isobutylethylamino) -7,8-benzofluorane, 6 parts of 2,2-bis- (4-hydroxyphenyl) propane, 25 parts of myristyl alcohol, 25 parts of cetyl caprate The components were encapsulated in microcapsules having an epoxy resin capsule wall film formed by an interfacial polymerization method to obtain thermochromic microcapsule pigments.
According to the DSC method thermal analysis, the maximum endothermic peak of the contents of the thermochromic microcapsule pigment was 20 ° C.
Thereafter, a thermochromic thermal transfer ink component 7 having the following constitution was respectively added to water / isopropyl alcohol on the opposite side of the heat resistant slipping layer of the support having a heat resistant slipping layer formed on one side of a 4.5 μm thick polyester film. = 7/3 in a solvent of 30% solid content and coated with a gravure coater at a drying temperature of 120 ° C. to obtain a thermochromic thermal transfer recording medium. The average thickness of the thermochromic thermal transfer recording medium was 12.0 μm.
(Temperature-sensitive discoloration thermal transfer ink component 7)
Thermochromic microcapsule pigment 15 parts
Carnauba wax (Note 1) 5 parts
Acrylic resin (Note 2) 1 part
(Note 1)
(Note 2)
According to the DSC thermal analysis of the temperature-sensitive color-changing thermal transfer ink component 7, a plurality of endothermic peaks of each component were observed, but the maximum endothermic peak of the binder component was 80 ° C.
When the thermochromic thermal transfer recording medium was examined with an 800 × electron microscope, it was confirmed that the thermochromic microcapsule pigment had a substantially spherical appearance and an average particle size of 10 μm. .
[0054]
Thereafter, BC-8Mark2 thermal head printer manufactured by Autonics Co., Ltd. was used with the temperature-sensitive color-changing thermal transfer recording mediums of Examples 1 to 7 and Comparative Examples 1 and 2 as the transfer material of peach coat label, mirror coat label, and fine paper, respectively. Then, images of characters and patterns were formed and the transferability was evaluated.
[0055]
These images are clear black colored images. In Examples 1 to 4, when the obtained transfer image was heated, the color changed from black to red at about 55 ° C., and in Example 5, the transfer image was changed. When cooled, the color changed from colorless to pink at about 20 ° C. In Example 6, when the transferred image was cooled, the color changed from colorless to blue at about 15 ° C, both of which were high-contrast images with high density. It was.
In Example 7, it is vermilion at room temperature, but when the transfer image is heated, it changes to colorless at about 35 ° C., and conversely, when the transfer image is cooled, it changes to purple at about 15 ° C. Expresses the color change.
The image formed by the thermochromic thermal transfer recording medium of Comparative Example 1 was a clear black colored image, and when the transfer image was heated, the color changed from black to red at about 55 ° C. It was color performance and transferability was also inferior.
The image formed with the thermosensitive color-changing thermal transfer recording medium of Comparative Example 2 obtained a good color development / decoloring performance that changed from colorless to pink at about 20 ° C. when the transferred image was cooled. It was inferior to.
[0056]
The evaluation results are shown in Table 1.
[0057]
[Table 1]
Figure 0003870996
[0058]
【The invention's effect】
As described above, when applying a thermochromic thermofusible ink layer containing a thermochromic microcapsule pigment having a shape having a depression or a flat part in at least a part of the capsule wall surface, Transfer is carried out by orienting at least one of the dents or flat portions of the capsules of the microcapsule pigment in a direction parallel to the support surface by performing a heat treatment above the endothermic peak temperature of the maximum melting calorific value component of the capsule pigment content. Images that can be reversibly and repeatedly discolored, such as images and characters that have been created, and that expresses images with high image density, good color development and decoloration performance due to heat, and good transfer performance It has an excellent effect of being able to.
If the temperature-sensitive color-changing thermal transfer recording medium of the present invention is used, it is useful as an indicator for heating or cooling in a refrigerator, a microwave oven, etc. by appropriately selecting the color-changing temperature, and also at a specific temperature. It can also be used for colored secret inks, and the printed matter produced by the thermal transfer recording method can be made into a small lot, and is particularly useful for small lot applications.
In addition, since a color-changing image can be easily formed with a general-purpose word processor or the like, it is possible to obtain a fun-filled image such as New Year's cards, letters, and greeting cards.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing an example of a thermochromic thermal transfer recording medium of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing an example of another temperature-sensitive color-changing thermal transfer recording medium of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing an example of a conventional thermochromic thermal transfer recording medium.
FIG. 4 is a schematic view showing the outer shape and cross section of the thermochromic microcapsule pigment used in the present invention.
FIG. 5 is a schematic view showing the outer shape and cross section of another thermochromic microcapsule pigment used in the present invention.
FIG. 6 is an example of DSC thermal analysis chart of contents of thermochromic microcapsule pigment used in the present invention.
(Examples 1-4 and Comparative Example 1 that change color at 55 ° C.)
FIG. 7 is an example of a DSC thermal analysis chart of a temperature-sensitive color-changing hot-melt ink used in the present invention.
(Examples 1 to 4 and Comparative Example 1 that change color at 55 ° C.)
[Explanation of symbols]
1 Support
2 Temperature-sensitive discoloration thermal transfer ink layer
3 Temperature-sensitive discoloration microcapsule pigment
4). Release layer
5). Thermochromic component
6). Wall membrane
7). Hollow, flat part
8). 8. Maximum melting calorie component endothermic peak of thermochromic microcapsule pigment content Maximum melting calorific value component endothermic peak of temperature-sensitive discolorable heat-meltable ink binder component

Claims (2)

支持体上にカプセル壁面の少なくとも一部に窪みないしは扁平部分を有する断面半円状または断面まゆ型状の、電子供与性呈色性化合物、電子受容性化合物、変色温度調整剤の三成分を内部に含む熱変色性マイクロカプセル顔料を含有する感温変色性熱溶融性インク層を設けた熱転写記録媒体を製造する製造方法であって、該感温変色性熱溶融性インク層を塗工する際に、熱変色性マイクロカプセル顔料の内容物の最大融解熱量成分の吸熱ピーク温度以上であって、かつ、感温変色性熱溶融性インク層中のバインダ成分の最大融解熱量成分の吸熱ピーク温度以上の加熱処理をして、マイクロカプセル顔料のカプセルの窪み又は扁平部分の少なくとも1つを支持体面と平行方向に配向させたことを特徴とする感温変色性熱転写記録媒体の製造方法。 Internally contains three components: a semi-circular or cross-sectional cross-sectional shape having an indentation or a flat portion on at least a part of the capsule wall surface on the support , an electron donating color developing compound, an electron accepting compound, and a color change temperature adjusting agent. A method for producing a thermal transfer recording medium provided with a thermochromic thermofusible ink layer containing a thermochromic microcapsule pigment contained in the thermochromic microcapsule pigment, when the thermochromic thermofusible ink layer is applied In addition, the endothermic peak temperature of the maximum melting calorific component of the thermochromic microcapsule pigment content and the endothermic peak temperature of the maximum melting calorific component of the binder component in the thermochromic thermofusible ink layer by the heat treatment, the production side of the thermochromic thermal transfer recording medium characterized in that to align the at least one to the support surface and parallel to the direction of the recess or flattened portion of the capsule of the microcapsule pigment . 感温変色性熱溶融性インク層の厚みが1〜7μmであり、マイクロカプセル顔料の短径が0.3〜6.0μmである請求項1に記載の感温変色性熱転写記録媒体の製造方法。The method for producing a thermochromic thermal transfer recording medium according to claim 1, wherein the thermochromic ink layer has a thickness of 1 to 7 µm and the minor axis of the microcapsule pigment is 0.3 to 6.0 µm. .
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