JP3869864B6 - 多層の管状の品物を押出し成形するための押出しヘッド - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、樹脂押出し成形装置に関するが、特には、パリソンのような管状の品物を製造するための押出しヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
パリソン、すなわち、以後にブロー成形によってびんの形にされる樹脂/プラスチックの管状の押出し成形物は、従来技術では、種々の装置によって形成されていて、ある種の装置は、相前後した複数の可塑性の樹脂の層をマンドレルの上に押し出す押出しヘッドを含んでいる。そのような装置は、びん用のブロー成形装置の中に挿入され得るような大きさのものでなければならない。典型的な多層パリソン押出しヘッドは、個々のスクリュー型の加熱/押出機から来る加熱/可塑化された樹脂を受け入れるための個別の入口を有し、なお、それぞれの可塑性樹脂を相前後した層としてマンドレル上に分配/絞り出しするための個別のチャンネルを有している。各々のチャンネルは、マンドレルを包囲していて、かつ、それから離れている環状の平衡/分配チャンバーを、対応する入口から来る可塑性樹脂を受け入れるために含んでいる。平衡チャンバー(equalization chamber)から、可塑性樹脂は、切頭円錐形の移送通路を下向き、かつ内向きに通って、マンドレルの回りに形成された管状の押出しチャンネルへと供給される。この環状の押出しチャンネルは、円錐形のコア部材を含んだ内向きまたは外向きのフレア形になった環状のダイを経て外に通じているので、その円錐形のコア部材をダイの外側部材と相対的に軸方向に動かすことにより、押出しされる管状の品物の壁の厚さを変えることができる。
【0003】
パリソンのような管状の品物を成形するための、特に有用で好結果の一つの押出しヘッドが、米国特許第 4,798,526号で開示されている。このヘッドは、段付きまたはテーパ付きのマンドレルの、それぞれの相前後した部分を包囲して環状の押出しチャンネルを形成している一つまたはより多くの個別の環状の押出しモジュールを含んでいて、その環状の押出しチャンネルが、モジュールから来る一つまたはより多くの相前後して押出しされた可塑性樹脂を受け入れる。各々のモジュールは、1対の、組合せの面(mating surfaces)を有する部材を有していて、その組合せの面内において、平衡/分配チャンバーと、切頭円錐形の移行通路が形成されている。それらダイのモジュールは、環状の空気のスペースによって相互間を離されており、それにより、低温樹脂の品質低下を来すような熱伝達を防止している。
【0004】
従来技術による装置は、一般に、多層構造のパリソンの押出し成形において効率的/効果的であるが、改善が望まれている。
【0005】
従来の押出しヘッドは、多層構造体のために、かなりの長さの環状の流れ(距離)を有していて、各々の相前後した層が合流する間の環状の流れ(距離)の長さは3〜5″にもなっている。このことは、粘度が相異なる複数の材料が用いられる場合に重大な制約を課している。それら材料の相対的な粘度や流速に依存して、一つまたはより多くの層間境界面において境界波が生成することにより、流れが不安定になり得る。そのような波は、製品においては絶対に受け入れられない。例えば、粘度の高い方の材料の流速が遅くなる二層流は不安定である。中間の層の粘度が外側の二層におけるより低い三層流も、特には外側の二層のうちの一方または両者が比較的に薄い場合に、不安定である。このことは重大な制約である。何故ならば、材料と厚さの選定は、普通には、製品としてのブロー成形された品物の所望の特性によって支配されるからである。
【0006】
従来の押出しヘッドは、また、樹脂の層をマンドレルに沿って供給することによって最初に内側の層から多層構造体を形成する。このことは、内側の層が以降の各層と区別されるような高粘度の材料でできている場合には、一つの問題を引き起こし得る。この問題は、多層構造のパリソンの形状、層厚、および/または組成を制約する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の一つの目的は、層構造が不安定であっても高品質のパリソンを製造し得るような、管状の押出し成形のための、新しい改善されたポリマー押出しヘッドを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、押出し成形パリソンのための、材料、層厚さ、および層形状のより幅広い選択を可能にするような、管状の押出し成形のための、新しい改善されたポリマー押出しヘッドを提供することにある。
【0009】
本発明の追加的な一つの目的は、押出しされている品物の壁厚さの周方向での一様性を改善することにある。
【0010】
本発明のさらなる目的は、マルチモジュール型の押出しヘッドにおける、押出しモジュール同志間の温度の離隔の改善を提供することにある。
【0011】
本発明のさらなる目的は、多層構造のうちの内側の層が相前後するうちの最後に加えられることを可能にするような装置を提供し、それにより、多層構造のパリソンの形状、層厚さ、および組成においての、さらなる多面性を提供することにある。
【0012】
本明細書と添付の「特許請求の範囲」をさらに熟考することにより、当業者としては、本発明のさらにある目的や利点が明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記およびその他の目的は、本発明によるポリマー押出しヘッドでもって達成されるのであり、そのポリマー押出しヘッドは、一つのマンドレルと、そのマンドレルを包囲している複数の環状の押出しモジュール、すなわち、各々が樹脂入り口と、樹脂層の押出しのための環状の出口と、それらの間の通路とを有している環状の押出しモジュールとを含んでいる。それら環状の出口の形は、それらから押し出された樹脂層が組み合って多層構造物になり、最後の樹脂層が、押出しヘッドの出口との間が4インチ(4″)以内のところにおいて加えられるように決められている。
【0014】
他の局面において本発明は、内側の層が多層構造体に最後に加えられる層であるような押出しヘッドを提供している。
【0015】
他の局面において本発明は、ポリマー押出しヘッドにおける短い多層の流れという特徴を、押出しモジュールの中で樹脂入り口から環状の出口へと延びた螺旋形の通路を用いるということと組み合わせている。その通路が複数の螺旋の巻き(convolutions)を形成し、一つの切頭円錐形のチャンネルに開口しているのが望ましい。
【0016】
さらに別の局面において本発明は、ポリマー押出しヘッドにおける短い多層の流れ(距離)という特徴を、他のモジュールとは無関係の構成部分で成って相互に離隔された押出しモジュールを用いるということと組み合わせている。このことは、モジュール同志間の間隔が温度の離隔性を高めることを可能にする。
【0017】
【実施例】
本発明の、種々のその他の目的、特徴、および付帯する利点は、添付の図面と関係づけて熟考することによって本発明がよりよく理解されたときにより完全に評価されるであろう。図面においては、その中の幾つかの図面を通して、同じまたは類似の部品を示すために類似の参照番号をつけている。
【0018】
図1に示されているように、本発明による押出しヘッドの一つの実施例は、マンドレル34に沿って軸方向に相前後して位置した、それぞれ全体として1,2、および3の参照番号で示された複数の同軸の押出しモジュールを含んでいて、それら押出しモジュールの内側面とマンドレルの間では、一つの環状チャンネル36が画定されている。そのチャンネル36は、パリソンのような管状の品物が押し出されて行くところの、押出しヘッドの出口39において終わっている。
【0019】
図1のモジュール1,2,および3は、それらモジュールの構成部分をなしている統合された切頭円錐形(frustoconical)のセクション5,10,15,および20の形で設けれている。モジュールを形成するためには、統合された構成部分を用いる必要はない。例えば、図3は、個別のモジュール6,11,および16を用いた押出しヘッドの一つの実施例を示している。モジュール6,11,および16は、モジュールを形成するために、上側セクション、それぞれ40,50,および60と、下側セクション、それぞれ41,51,および61を含んでいる。互いに組み合った上側と下側のセクションは、それぞれに一つだけのモジュールを画定している。
【0020】
再び図1を見るに、モジュール2のための樹脂入口46が、組合せのセクション10と15の周囲上に示されている。各々のモジュールが一つの樹脂入口を含んでいる。モジュール1と3のための樹脂入口は、押出しヘッドの他の場所に位置しているので、示されていない。樹脂入口46は、組合せのセクション10と15の両者の面を機械加工することによって形成されている。
【0021】
モジュール1,2,および3は、各々、一つの環状の出口、それぞれ47,48,および49と、一つの、樹脂入口から各モジュールのための環状の出口に至る通路、それぞれ100,101,および102を有している。通路100,101,および102は、樹脂入口46の近くにおいては形状が螺旋形であり、一つの切頭円錐形へと漸進的に開口している。通路100と101は、それに続いて、環状の出口に近い方で環状の形へと開口している。
【0022】
セクション5,10,15,および20の、各々の組合せの面80,81,82,83,84,および85は、先端(apexes)が下流側になっている切頭円錐形の部分を有している。対になった組合せの面80と81、82と83,84と85での上方の切頭円錐形の部分は、同じテーパを有するので、シール性ある係合として相互に嵌まり合っている。このことにより、通路100,101,および102の最初の1巻きの約1/4つまり90°が閉じられている。組合せの面80と81,82と83,84と85の下方の切頭円錐の部分は、面80,82,および84上の点でならばそれぞれ90,91,および92よりも先方において、テーパが相異なっている。このことにより、各通路が、望ましくは漸進的に厚さを増して一つの環状の形へと漸進的に開口することが可能になっており、その結果、通路100,101,および102は、環状の出口、それぞれ47,48,および49を画定している。
【0023】
通路100,101,および102の螺旋の部分は、セクション5,10,および15の外側面80,81,および82を機械加工することによって形成されている。通路100,101,および102の、少なくとも完全な2巻きが点90,91,および92よりも先方で延びているのが望ましい。
【0024】
環状の出口47,48,および49は、管状の樹脂層を下流側の別々の点で環状チャンネル36の中へと押し出すので、それら樹脂層は相前後して環状チャンネル36の中へと押し出され、それにより、押し出された管状の層が相前後して組み合わされて管状の多層構造体になることを可能にしている。環状の出口49は、相前後した中での最後の環状の出口であって、押出しヘッドの出口39のごく近くに位置している。この位置が、押出しヘッドの出口39との間が4インチ(4″)以内のところにあるのが望ましく、1″以内のところにあるのが最も望ましい。このことにより、モジュール1によって異質な樹脂が多層構造体に加えられることが可能になる。何故ならば、異質の樹脂が加えられた後の、押出しヘッドの中で形成された不安定な組合せ体の流動が最小にされるからである。図1の装置は、すべての管状の樹脂層が、押出しヘッドの出口39からの短い距離内で組み合わされて管状の多層構造体を形成する、ということにおいて、環状の出口47,48,および49の望ましい形状のものになっている。多層の流れは、出口48において始まり、押出しヘッドの出口39において終わっている。すべての管状の多層構造体が、押出しヘッドの出口との間が4″以内のところで組み合わせられるのが望ましく、それが1″以内のところであるのが最も望ましい。図1において示された環状の出口の形状は、内側の層が、多層構造体に組み合わされる最後の層であることにおいて、普通ではない。多層構造体は、マンドレルから離れたところで作られ始め、マンドレルに沿って流れる樹脂層は、最後の層として加えられる。このことが起こるのは、セクション10の上の環状のリング4が、マンドレル34に沿って供給される樹脂を、通路101と102の中の樹脂から離隔して、後者の樹脂で多層構造体が作られ始めることを可能にしているからである。
【0025】
セクション5,10,15,および20は、ボルト穴160を通して延びているボルト(図示せず)によって相互に結合されている。マンドレル34は、図1には示されていない手段によって、セクション5,10,15,および20に固定されている。図4において、マンドレルは、押出しヘッドの頂部にあるナット114によって固定されている。モジュールやマンドレルを固定するための手段は場合によってかなり異なる、ということを理解すべきである。
【0026】
図1をみるに、マンドレル34にはテーパがついているが、これは必要ではない。何故ならば、そのテーパのついた部分は、複数の層が組み合わせられて多層構造体を形成するところの、環状チャンネルを限界しているのではないからである。マンドレル34の直径は、それの長さに沿って押し出されている層の所望の厚さに応じて選定される。
【0027】
ダイ25が、ダイクランプ163、およびボルト穴162の中のボルト(図示せず)によって取り付けられている。ダイコア128が、シャフト142にねじ込まれていて、シャフト142はマンドレル34の内腔を通して滑り可能に延びている。ダイ25が、ダイコア128のテーパに対応するように、それの開口をテーパ付きつまり直径が縮小する形にしているので、押出しされている管状の品物の適当な壁厚さが保たれる。ダイ、それの開口、およびダイを固定する手段は、場合によってかなり異なっている。
【0028】
環状チャンネルの下方部分の壁厚さは、多層構造体の各層が強固に相互結合されることを確実にするために、環状チャンネルの上方部分でよりも小さいのが望ましい。望ましい実施例においては、押出しされているパリソンに、それの圧潰を防止するべくガスを注入するための、中央の軸方向ボア152が、ダイコア128とシャフト142を通して形成されている。
【0029】
図2を見るに、本発明の押出しヘッドの別の一つの実施例が示されていて、そこにおいては、それぞれ全体として201,202,および203の参照番号で示された複数の同軸の押出しモジュールが、マンドレル234に沿って、軸方向に相前後して位置して、環状チャンネル236を画定している。モジュール201,202,および203には、統合された環状セクション205,210,215,および220が設けられている。樹脂入口246と、環状の出口247,248,および249は、図1の実施例と形状が似ている。通路200,201,および202は、図1の実施例で用いられたそれら通路とは異なった形状になっている。通路200,201,および202は、樹脂入口の近くにはおいては形状が螺旋形であり、環状の出口に近い方で一つの環状の形へと漸進的に開口している。図2の螺旋形の通路は、図1の実施例において示された通路とは異なって、同心的であり、同一面上にある。それら通路は、形状が螺旋形である必要はない。それら通路は、普通の心臓形、または“コートハンガー”形になっていてよい。
【0030】
セクション205,210,215,および220の、組合せの面280,281,282,283,284,および285は環状であり、それら組合せの面の外周部はシール性をもって相互に係合して、それにより、通路200,201,および202の巻きの一部分を閉じている。対になった組合せの面280と281、282と283、284と285の内方部分は、比較的に狭い厚さになっていて、それにより、通路200,201,および202が一つの環状の形に漸進的に開口し、環状の出口、それぞれ247,248,および249を画定することを可能にしている。
【0031】
環状の出口247,248,および249は、図1の押出しヘッドと似た方式で、樹脂層を下流側の各点で環状チャンネル236の中へと押し出し、それにより、押し出された管状の樹脂層が相前後して組み合わされて管状の多層構造体になることを可能にしている。環状の出口247は、相前後した中での最後の環状の出口であって、押出しヘッドの出口239のごく近くに位置している。この位置が、押出しヘッドの出口との間が4″以内のところであるのが望ましく、1″以内のところであるのが最も望ましい。
【0032】
セグメント210の上の環状のリング204が、マンドレル234に沿った通路200の中の樹脂を、通路201と202の中の樹脂から離隔して、それにより、樹脂がユニットの中で形成する多層構造体の流路を短くすると共に、内側の樹脂層が最後に多層構造体に組み合わされるように、組み合わせの順序を統制する。
【0033】
図2で示された押出しヘッドの上記以外の構成部分は、図1で示された実施例と類似している。
【0034】
図3は、本発明の押出しヘッドのもう一つの実施例であって、そこにおいては、複数の、相互に独立した同軸の押出しモジュール6,11,および16が、マンドレル334に沿って軸方向に相前後して位置している。前述したように、セクション40と41がモジュール6を形成し、セクション50と51がモジュール11を形成し、セクション60と61がモジュール16を形成している。樹脂入口は図2で示された実施例におけるそれと形状が似ているが、通路300,301,および302は異なった形状になっており、環状の出口347,348,および349は、異なった間隔関係で環状チャンネル336に(樹脂を)供給している。モジュール6,11,および16が、相互間に空気のギャップ300,301を有して相互に独立している故に、両方のバリエーションが起こる。それらモジュール同志間の空気のスペースは、押出しモジュール内の温度の違いを存在させ、温度に敏感な樹脂が用いられたときにはそれの劣化を防止する。
【0035】
セグメント41,50,51,および60の上の環状のリング310,320,330,および340は、通路300、301,および302の中の樹脂を、押出しヘッドの出口339に近付くまで、望ましくは、押出しヘッドの出口339との間の距離が4″以内になるまで、相互に離隔した状態に保つ。これら環状のリングは、また、その層が最後に多層構造体に加わることを可能にしている。図3に示された上記以外の構成部分は、図2におけるそれらと実質上同様である。セグメント40,41,50,51,60,および61を固定しているボルト380と390が示されている。
【0036】
図4は、一つのパリソン押出し成形装置を図示していて、その装置は、押出しヘッド410のマンドレル434の中のシャフト442の垂直方向位置を制御する普通の制御装置460を有している。押出し成形されるパリソンでは、しばしば、底から頂部へと厚さが変わっている。つまり、びんの底の部分は、例えば炭酸飲料のような、びんの内容物の圧力による膨出を防止するために比較的に厚い壁を必要としている。制御装置460は、モジュール414,416,418,および420に供給を行う各押出機424,426,428,および430の押出し圧力を変え、それにより、普通に行われる方式で、押し出される各々の層の厚さを他の層と相対的に変えることができる。例えば、構造用の層の厚さはびんの上部で薄くしながらも、バリヤ層はびんの高さに亘って一様に維持する、ということができる。ダイ425から出つつあるパリソン432が示されている。
【0037】
ブロー成形によってびんにするに適したパリソンの一つの例は、無定型ポリアミド(amorphous polyamide)とリグラインド(regrind)の中間層を伴った、ポリカーボネートの内層と外層を有している
以上で説明した実施例は、従来技術による押出し装置に勝る幾つかの利点を有する。つまり、それら環状の出口は、押出しヘッドの中での多層構造体の流れ距離を制限し、それにより、不安定な組み合わせがブロー成形のためのパリソンの形にされることを可能にしている。例えば、高粘度のポリカーボネート樹脂が、より容易に、低粘度の樹脂と共にパリソンの形にされ得る。多層構造体の流れ距離を最小にすることにより、層と層の間の境界において境界波が形成される機会が減る。さらになお、望ましい実施例の利点として、一つの環状の通路へと漸進的に開口している複数の巻きを有する螺旋形の通路を用いることがある。この形状によれば、樹脂入口付近での圧力差が環状通路の上方部分における圧力差によって打ち消される。このことにより、従来技術による管状品物用押出し成形装置においては一般に必要であった環状の圧力平衡/分配チャンバーの必要性をなくする。この螺旋型チャンネルが用いられた場合、本発明の実施例は、優れた周方向の層厚さの一様性を実現する。
【0038】
多層構造体の内側の層が最後に加えられることを可能にしているそれら実施例は、製品における、層の形状、層の厚さ、および層の組成においての、より大きい変化を可能にする。これらの実施例は、多層管状の押出し成形における内側の層として、低流動/高粘度の樹脂を利用することを、より自由に行い得るようにする。
【0039】
相隣る相互に独立の環状のモジュールの間に空気のスペースを設けた他の望ましい実施例は、より(程度の)大きい温度の離隔という利点を提供している。
【0040】
以上説明した実施例は、ブロー成形によってびんにするために用いられるパリソンを製造することに向けられているが、ここに開示された環状の押出しヘッドは、多くのその他の管状の品物、例えば、管状の成形物をブローありまたはなしで縦に切り裂いて形成されるブロー成形フィルム、パイプの押出し成形品または他の断面形で一方に長い型材の押出し成形品、ワイヤの被覆、ポリマーが長方形の中央ボアーを有する一つまたはより多くの環状の押出しヘッドからガラス繊維のマットの上に押し出されてできたガラスマット補強入りシート、プルトルージョンによるシート、ロッド、または型材製品、といったものを製造するために適している。
【0041】
さらに説明しなくても、当業者は、以上の説明を用いることにより、本発明を最高度に利用することができると考えられる。したがって、上述の望ましい特定の実施例は、単なる説明用のものであって、開示されていないところをどのようにも制限するものではない、と解釈されるべきである。
【0042】
前述および後述における、出願、特許、および刊行物でのすべての開示(内容)は、ここにおいて参考として組み入れられている。
【0043】
前述の説明から、当業者は容易に、本発明の本質的特性を確かめ得るし、それの理念と範囲から外れることなしに、本発明を種々の用途や条件に適合させるために、本発明の種々の変更/変形をなし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による、多層構造のパリソンを押出し成形するための、一つの押出しヘッドの半分を示す断面図である。
【図2】本発明による、多層構造のパリソンを押出し成形するための、別の押出しヘッドの半分を示す断面図である。
【図3】本発明による、多層構造のパリソンを押出し成形するための、別の押出しヘッドの半分を示す断面図である
【図4】モジュール同志の間に空気のスペースがある押出しヘッドを含んでいる、パリソン押出し成形装置の概略的視図である。
【符号の説明】
1,2,3,6,11,16,201,202,203, 押出しモジュール4 環状のリング
5,10,15,20 モジュールのセクション
25,425 ダイ
40,50,60 モジュールの上側セクション
41,51,61 モジュールの下側セクション
34,234,334,434 マンドレル
36,236,336 環状チャンネル
39,239,339 押出しヘッドの出口
46,246 樹脂入口
47,48,49,247,248,249,347,348,349 環状の出口
80,81,82,83,84,85,280,281,282,283,284,285 組合せの面
90,91,92 組合せ面上の位置
100,101,102,300,301,302 通路
114 ナット(図4)
128 ダイコア
142 シャフト
152 中央の軸方向ボアー(空気流路)
160 ボルト穴
162 ボルト穴
163 ダイクランプ
204 環状のリング
205,210,215,220 環状セクション
280,281,282,283,284,285 組合せの面
310,320,330,340 環状のリング
380,390 ボルト
410 押出しヘッド
442 シャフト
460 制御装置
414,416,418,420 モジュール
424,426,428,430 押出機
432 パリソン

Claims (5)

  1. 管状物を押出し成形するためのポリマー樹脂押出しヘッドであって、
    軸方向に延在し、底部を終端とするマンドレルアセンブリと、
    上記マンドレルアセンブリに沿って軸方向に順次配置された複数の同軸環状押出しモジュールであって、管状物が押し出される押出しヘッド出口を終端とする環状チャンネルを上記マンドレルアセンブリとの間に画定する環状押出しモジュールとを備えており、
    各々の環状押出しモジュールは、樹脂を受け入れて分配するため、樹脂入口と、環状チャンネル中に管状樹脂層を押し出すための環状出口と、樹脂入口から環状出口に至る通路とを有しており、
    それらの環状出口は軸方向及び半径方向に互いに離隔しているとともに軸方向に押出しヘッド出口からも離隔していて、押し出された樹脂層が環状チャンネル内において、押出しヘッド出口から10.16cm(4インチ)以内の軸方向距離で順次結合して一つの管状多層構造体となり、最後に押し出された環状樹脂層が押出しヘッド出口から2.54cm(1インチ)以内の軸方向距離で環状多層構造に加わることを特徴とする、ポリマー樹脂押出しヘッド。
  2. 前記環状押出しモジュール内の前記通路が前記樹脂入口から螺旋形に延びて、前記環状出口につながる環状スペースへと漸進的に開口している、請求項1記載の押出しヘッド。
  3. 前記複数の環状出口が、最後の管状樹脂層が前記環状多層構造体の最も内側の層となるように構成されている、請求項1記載の押出しヘッド。
  4. 前記複数の環状押出しモジュールの各々の形状が切頭円錐形であって、その各々の通路が樹脂入口から螺旋形に延びて、環状出口へとつながる切頭円錐形スペースへと漸進的に開口している、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の押出しヘッド。
  5. 前記複数の環状押出しモジュールが、前記マンドレルアセンブリに沿って軸方向に互いに離隔していて、隣り合った環状押出しモジュール間で直接的な熱伝達を避けるのに十分な空気のスペースが形成される、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の押出しヘッド。
JP1994109712A 1993-05-25 1994-05-24 多層の管状の品物を押出し成形するための押出しヘッド Expired - Fee Related JP3869864B6 (ja)

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US066/804 1993-05-25
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