JP3866946B2 - 動画像符号化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル画像処理の分野に属し、画像データを高能率に符号化する動画像符号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像符号化において、異なる動画像シーケンスを重畳する方式が検討されている。例えば、文献「階層表現と多重テンプレートを用いた画像符号化」(信学技報IE94−159,pp99−106 (1995))では、背景となる動画像シーケンスと前景となる部品動画像の動画像シーケンス(例えばクロマキー技術によって切り出された人物画像や魚の映像など)を重畳して新たなシーケンスを作成する手法が述べられている。
【0003】
また、文献「画像内容に基づく時間階層符号化」(”Temporal Scalability based on image content”, ISO/IEC/ JTC1/SC29/WG11 MPEG95/211(1995))では、フレームレートの低い動画像シーケンスにフレームレートの高い部品動画像の動画像シーケンスを重畳して新たなシーケンスを作成する手法が述べられている。
【0004】
この方式では、図10に示すように、下位レイヤでは低いフレームレートで予測符号化が行われ、上位レイヤでは選択領域(斜線部)についてのみ高いフレームレートで予測符号化が行われる。ただし、下位レイヤで符号化したフレームは上位レイヤでは符号化せず、下位レイヤの復号画像をそのままコピーして用いる。また、選択領域としては例えば人物部分など視聴者の注目が集まる部分が選ばれているものとする。
【0005】
図8に従来手法のブロック図を示す。まず従来手法の符号化側では、入力動画像は第1の駒落し部801及び第2の駒落し部802によってフレーム間引きされ、入力画像のフレームレート以下とされた後それぞれ上位レイヤ符号化部803及び下位レイヤ符号化部804に入力される。ここで、上位レイヤのフレームレートは下位レイヤのフレームレート以上であるとする。
【0006】
下位レイヤ符号化部804では入力された動画像全体が符号化される。符号化方式としては例えばMPEGやH.261などの動画像符号化国際標準化方式が用いられる。下位レイヤ符号化部804ではまた、下位レイヤの復号画像が作成され、予測符号化に利用されると同時に重畳部805に入力される。
【0007】
図8の上位レイヤ符号化部803では入力された動画像の選択領域のみが符号化される。ここでもMPEGやH.261などの動画像符号化国際標準化方式が用いられるが、領域形状情報に基づいて選択領域のみを符号化する。ただし、下位レイヤで符号化されたフレームは上位レイヤでは符号化されない。
【0008】
領域形状情報は人物部などの選択領域の形状を示す情報であり、例えば選択領域の位置で値1、それ以外の位置で値0をとる2値画像である。上位レイヤ符号化部803ではまた、動画像の選択領域のみが復号され、重畳部805に入力される。
【0009】
領域形状符号化部806では領域形状が8方向量子化符号を利用して符号化される。8方向量子化符号は図11のように、次の点への方向を数値で示したもので、デジタル図形を表現する際に一般的に使用されるものである。
【0010】
重畳部805は下位レイヤフレームが符号化されているフレーム位置では下位レイヤの復号画像を出力する。下位レイヤフレームが符号化されていないフレーム位置では、対象フレームの前後2枚の符号化された下位レイヤの復号画像と対象フレームと同時刻の1枚の上位レイヤ復号画像を用いて画像を作成し出力する。ここで作成された画像は上位レイヤ符号化部803に入力され、予測符号化に利用される。重畳部805における画像作成方法は以下の通りである。
【0011】
まず、2枚の下位レイヤの補間画像が作成される。時間tにおける下位レイヤの復号画像をB(x,y,t)(ただし、x,yは空間内の画素位置を表す座標である)とし、2枚の下位レイヤの時間をそれぞれt1,t2、上位レイヤの時間をt3(ただし、t1<t3<t2である)とすると、時間t3における補間画像I(x,y,t3)は、
I(x,y,t3)=[(t2-t3)B(x,y,t1)+(t3-t1)B(x,y,t2)]/(t2-t1) (1)
によって計算される。
【0012】
次に、上で求めた補間画像Iに上位レイヤの復号画像Eを重畳する。このために、領域形状情報M(x,y,t)から重畳のための重み情報W(x,y,t)を作成し、次式によって重畳画像Sを得る。
S(x,y,t)=[1-W(x, y, t)]I(x, y, t)+E(x, y, t)W(x, y, t) (2)
領域形状情報M(x,y,t)は選択領域内で1、選択領域外で0の値をとる2値画像であり、この画像に低域通過フィルタを複数回施す事によって重み情報W(x,y,t)を得る事ができる。
【0013】
すなわち、重み情報W(x,y,t)は選択領域内で1、選択領域外で0、選択領域の境界部で0〜1の値をとる。以上が重畳部805における画像作成方法の説明である。
【0014】
下位レイヤ符号化部804、上位レイヤ符号化部803、領域形状符号化部806で符号化された符号化データは、図示しない符号化データ統合部で統合され、伝送あるいは蓄積される。
【0015】
次に、従来手法の復号側では、符号化データが図示しない符号化データ分解部にて下位レイヤの符号化データ、上位レイヤの符号化データ、領域形状の符号化データに分解される。これらの符号化データは、図8に示すように下位レイヤ復号部808、上位レイヤ復号部807及び領域形状復号部809によって復号される。
【0016】
復号側の重畳部810は符号化側の重畳部805と同一の装置からなり、下位レイヤ復号画像と上位レイヤ復号画像を用い、符号化側の説明で述べたものと同一の方法によって画像が重畳される。ここで重畳された動画像はディスプレイに表示されると共に上位レイヤ復号部807に入力され、上位レイヤの予測に利用される。
【0017】
ここでは、下位レイヤと上位レイヤの両方を復号する復号装置について述べたが、下位レイヤの復号部のみを備えた復号装置ならば、上位レイヤ復号部807、重畳部810が不要であり、少ないハードウエア規模で符号化データの一部を再生する事ができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術においては、(1)式のように2枚の下位レイヤ復号画像と1枚の上位レイヤ復号画像から出力画像を得る際に、2枚の下位レイヤの補間を行っているため、選択領域の位置が時間的に変化する場合に、選択領域周辺に大きな歪みが発生し、画質を大きく劣化させるという問題がある。
【0019】
図12はこの問題を説明するものである。図12(a)で画像A、Cは下位レイヤの2枚の復号画像、画像Bは上位レイヤの復号画像であり、表示時間順はA、B、Cの順である。ただし、選択領域を斜線で示している。また、上位レイヤでは選択領域のみが符号化されるため選択領域外を破線で示している。選択領域が動いているため、画像Aと画像Cから求めた補間画像は、図12(b)の網点部のように2つの選択領域が重複したものになる。
【0020】
さらに、画像Bを重み情報を用いて重畳すると、出力画像は図12(c)に示すように3つの選択領域が重複した画像となる。特に上位レイヤの選択領域周辺(外側)に下位レイヤの選択領域が残像のようにあらわれ、画質が大きく劣化する。動画像全体としては下位レイヤのみが表示されている時には上記の歪みがなく、上位レイヤと下位レイヤの重畳画像が表示されている時には上記の歪みが現われるため、フリッカ的歪みが発生し非常に大きな画質劣化となる。
【0021】
本発明の目的は、これらの問題を解決し、符号化後のデータ量を削減する一方、復号画像の品質を劣化させないような画像符号化装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本願の第1の発明は、動画像シーケンスの画素データを第1のフレームレートで符号化する下位レイヤ符号化部と、前記動画像シーケンスの特定領域の画素データを前記第1のフレームレートより高い第2のフレームレートで符号化するとともに、前記動画像シーケンスの特定領域の領域形状を符号化する上位レイヤ符号化部とを備えた動画像符号化装置であって、前記上位レイヤ符号化部が、前記動画像シーケンスの特定領域の画素データを前記第1のフレームレートより高い第2のフレームレートで符号化する画素データ符号化部と、前記動画像シーケンスの特定領域の領域形状を符号化する領域形状符号化部と、上位レイヤの背景となる画像を下位レイヤフレームを用いて合成するか否かを示すフラグを符号化するフラグ符号化部と、前記画素データ符号化部で符号化された画素データの符号化データと、前記領域形状符号化部で符号化された領域形状の符号化データと、前記フラグ符号化部で符号化されたフラグの符号化データとを多重化する多重化部とを有することを特徴とする。
【0023】
本願の第2の発明は、動画像シーケンスの画素データを第1のフレームレートで符号化する下位レイヤ符号化部と、前記動画像シーケンスの特定領域の画素データを前記第1のフレームレートより高い第2のフレームレートで符号化するとともに、前記動画像シーケンスの特定領域の領域形状を符号化する上位レイヤ符号化部とを備えた動画像符号化装置であって、前記上位レイヤ符号化部が、前記動画像シーケンスの特定領域の画素データを前記第1のフレームレートより高い第2のフレームレートで符号化する画素データ符号化部と、前記動画像シーケンスの特定領域の領域形状を符号化する領域形状符号化部と、前記上位レイヤのフレーム位置の時間的に後に存在する下位レイヤフレームにおける領域形状を符号化するか否かを示すフラグを符号化するフラグ符号化部と、前記画素データ符号化部で符号化された画素データの符号化データと、前記領域形状符号化部で符号化された領域形状の符号化データと、前記フラグ符号化部で符号化されたフラグの符号化データとを多重化する多重化部とを有することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1、図14及び図15は第1の実施の形態を示すブロック図である。図14で上位レイヤ符号化部1403、重畳部1405、上位レイヤ復号部1406、重畳部1408以外の各部は図8と同様の働きをする。
【0025】
図1のスイッチ101、画素データ符号化部102、領域形状符号化部103、画素データ復号部104、領域情報復号部105及び多重化部106は、図14の上位レイヤ符号化部1403を構成する。また、図1の第1の遅延部107、第2の遅延部108、第1の領域抽出部109、第2の領域抽出部110、コントローラ111、スイッチ112、補間画像作成部113、加重平均部114、第3の遅延部115及び第4の遅延部116は、図14の重畳部1405あるいは重畳部1408を構成する。なお、重畳部1408は重畳部1405と同一の働きをする。
【0026】
以下、図1に従って第1の実施の形態を詳細に説明する。スイッチ101は図示しないコントローラによって上位レイヤの画素値を符号化するモードと符号化しないモードを切替える。すなわち、上位レイヤと同じフレーム位置に対応する下位レイヤフレームが符号化されている場合には、スイッチをオフに制御し、上位レイヤの画素値を符号化しない。一方、上位レイヤと同じフレーム位置に対応する下位レイヤフレームが符号化されていない場合には、スイッチをオンに制御し、上位レイヤの画素値を符号化する。
【0027】
画素データ符号化部102はスイッチ101がオンの場合に、上位レイヤの画素データを符号化する。符号化方式としては、MPEGやH.261などの国際標準化方式が用いられる。ただし、符号化の際には領域形状が領域形状復号部105から図示しない信号線を介して入力され、領域内の画素データのみが符号化される。
【0028】
領域形状符号化部103は、従来の技術で述べた図8の領域形状符号化部806と同様の働きによって領域形状を符号化する。
【0029】
画素データ復号部104は、画素データ符号化部102で符号化された画素データを復号する。ここでも、領域形状が領域形状復号部105から図示しない信号線を介して入力され、復号に利用される。また、復号された画素データは第3の遅延部115に入力されると共に、図示しない信号線を介して画素データ符号化部にフィードバックされ、予測に利用される。
【0030】
領域形状復号部105は、領域形状符号化部103にて符号化された領域形状データを復号し、復号データを第1の遅延部107に出力する。
【0031】
以上のように、本実施形態の上位レイヤ符号化部では、スイッチ101によって上位レイヤを符号化する場合としない場合が制御される。次に、本実施形態の重畳部を説明する。
【0032】
第1の遅延部107は領域形状データをaフレームだけ遅延させる。遅延された領域形状データは加重平均部114に入力される。第2の遅延部108は領域形状データをさらにbフレームだけ遅延させる。遅延された領域形状データは第1の領域抽出部109と第2の領域抽出部110に入力される。
【0033】
これらの回路では遅延をうけていない領域形状データも同時に入力されている。ここで、信号線上の記号t+a,t,t−bは各フレームの時刻を表している。また、t,a,bは整数である。
【0034】
第1の領域抽出部109は、第1の領域情報及び第2の領域情報から第2の領域でありかつ第1の領域でない領域を抽出する。図9(a)の場合、網点部が抽出される。第1の領域抽出部110は、第1の領域情報及び第2の領域情報から第1の領域でありかつ第2の領域でない領域を抽出する。図9(a)の場合、斜線部が抽出される。
【0035】
コントローラ111は、第1の領域抽出部109及び第2の領域抽出部110の出力によりスイッチ112を制御する部分である。すなわち、注目画素位置が第1の領域のみの場合には、スイッチ112をフレーム時刻(t+a)の復号画像側に接続し、注目画素位置が第2の領域のみの場合には、スイッチ112をフレーム時刻(t−b)の復号側に接続し、それ以外の場合にはスイッチ112を補間画像作成部113からの出力に接続する。
【0036】
第3の遅延部115は、上位レイヤの復号画像データをaフレームだけ遅延させ、時刻tの復号画像データを加重平均部114に入力する。第4の遅延部116は、下位レイヤの復号画像データを(a+b)フレームだけ遅延させ、時刻(t−b)の復号画像を補間画像作成部113に入力する。
【0037】
補間画像作成部113は、下位レイヤのフレーム時刻(t−b)の復号画像と下位レイヤの時刻(t+a)の復号画像との補間画像を従来の技術で述べた式(1)に従って計算する。ただし式(1)でB(x,y,t1)は第1の復号画像、B(x,y,t2)は第2の復号画像、I(x,y,t3)は補間画像であり、t1,t2,t3はそれぞれ第1の復号画像、第2の復号画像及び補間画像の時間である。従って、図1の記号を用いれば、t1=t−b,t2=t+a,t3=tとなる。
【0038】
以上のように、スイッチ112の切替を用いて下位レイヤ合成を行なうので、例えば図9(a)の場合、斜線部では第2の復号画像(フレーム時刻t+a)が使用されるため選択領域外部の背景画素があらわれ、網点部では第1の復号画像(フレーム時刻t−b)が使用されるため選択領域外部の背景画素があらわれ、それ以外の部分では第1の復号画像と第2の復号画像の補間画像があらわれる。
【0039】
このようにして合成された下位レイヤの上に図1の加重平均部114によって上位レイヤの復号画像を重ねるため、重畳された画像は図9(b)のように選択領域(斜線部分)周辺に残像がなく、歪みの少ない画像が得られる。図1の加重平均部114は、上記の補間画像と上位レイヤの復号画像を加重平均によって重畳する。重畳方法については従来の技術で述べたので、ここでは説明を省略する。
【0040】
図15は、図14の復号装置中の上位レイヤ復号部1406を構成するブロック図である。分流部1501は上位レイヤ符号化データを画素データの符号化データと領域形状の符号化データに分流する部分である。スイッチ1504は下位レイヤが符号化されているフレーム位置でオフとなり、上位レイヤだけが符号化されているフレーム位置でオンとなる。
【0041】
画素データ復号部1502は上位レイヤの画素データを復号し、復号画素を重畳部1408に出力し、領域形状復号部1503は領域形状符号化データを復号し、復号画素を重畳部1408に出力する部分である。重畳部1408は重畳部1405と同様の働きにより、本発明の手法によって下位レイヤに上位レイヤを重畳する。
【0042】
次に、本発明の第2の実施の形態について述べる。この実施形態では、上位レイヤ符号化装置で領域形状を符号化しないモードを設け、符号化ビット数を削減するものである。領域形状が時間的にほとんどあるいは全く変化しない場合に、本実施形態の手法を用いればビット数を大幅に削減できる。
【0043】
本実施形態は図2、図14及び図16によってあらわされる。図14は第1の実施の形態の説明に用いた図であるが、第2の実施の形態の説明にも用いる。ただし、図14の上位レイヤ符号化部1403、上位レイヤ復号部1406、重畳部1405及び重畳部1408の働きは第1の実施の形態とは異なる。これら働きの異なる部分について以下に説明する。
【0044】
図2は、第2の実施の形態における上位レイヤ符号化部と重畳部のブロック図である。スイッチ201、画素データ符号化部203、領域形状符号化部204、画素データ復号部205、領域形状復号部206及び多重化部207については、図1とともにすでに述べたものと同様の働きをするので説明を省略する。
【0045】
スイッチ202とスイッチ208は図示しない制御部にて同時にオン又はオフするよう制御される。上位レイヤと同じフレーム位置に対応する下位レイヤフレームが符号化されている場合には、スイッチをオンに制御し、上位レイヤの領域形状を符号化する。一方、上位レイヤと同じフレーム位置に対応する下位レイヤフレームが符号化されていない場合には、スイッチをオフに制御し、上位レイヤの領域形状を符号化しない。
【0046】
第1の領域形状抽出部209では、復号装置で得られるデータをもとに第1の領域形状を抽出する。同様に、第2の領域形状抽出部210では、復号装置で得られるデータをもとに第2の領域形状を抽出する。
【0047】
復号装置で得られるデータとしては、下位レイヤの復号画像、領域形状符号化モードがオン(スイッチ202、スイッチ208がオン)の時の上位レイヤの領域形状などがある。図2では明示していないが、これらのデータが各々の領域形状抽出部に入力され、領域形状の抽出に利用される。
【0048】
第1の領域抽出部211、第2の領域抽出部212、コントローラ213、スイッチ214、補間画像作成部215及び加重平均部216は、図1とともにすでに述べたものと同様の働きをするので説明を省略する。また、遅延部217は図1の第4の遅延部116と同様の働きをする。
【0049】
図16は第2の実施の形態における上位レイヤ復号部のブロック図である。この図において、1601は分流部、1602は画素データ復号部、1603は領域形状復号部、1604はスイッチ、1605はスイッチである。
【0050】
この図と図15との違いは、図16ではスイッチ1605を設けている点である。スイッチ1605は、上位レイヤ復号時に同じフレーム位置に対応する下位レイヤフレームの符号化データが存在しない時オフとなる。また、上位レイヤで画素データを符号化するフレーム位置でオンとなる。
【0051】
以上のように、第2の実施の形態では、上位レイヤ符号化部にて上位レイヤと同じフレーム位置に対応する下位レイヤフレームが符号化されていない場合には、スイッチ202及びスイッチ208をオフに制御し、上位レイヤの領域形状を符号化しないため、符号量を削減することが可能となる。
【0052】
上述の第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、スイッチ101あるいはスイッチ201によって画素データの符号化のオン/オフを切替えている。この切替えは図1や図2に示していない制御部にて上位レイヤと同じフレーム位置に対応する下位レイヤフレームが符号化されているかどうかを判断して行なわれる。この判断は符号化装置と復号装置で同様に行なうことができる。
【0053】
しかしながら、少なくとも復号装置ではこのような判断を行なう制御部を用いずに、上記スイッチの切替えを行なうことも可能である。そのためには、図3に示すような第1のフラグ発生部301と第1のフラグ符号化部302を符号化装置に設け、フラグによって上位レイヤ符号化部303中のスイッチを切替えれば良い。ただし、図3は符号化装置と復号装置の一部を示したブロック図である。
【0054】
フラグ発生部301は上位レイヤと同じフレーム位置に対応する下位レイヤフレームが符号化されているかどうかを判断してフラグを発生する。第1のフラグ符号化部302は第1のフラグを符号化し、符号化データは図示しない多重化部にて符号化データに多重化して伝送あるいは蓄積される。フラグの符号化方法としては固定長符号化や、可変長符号化などが用いられる。
【0055】
復号装置における第1のフラグ復号部304は符号化データから第1のフラグを復号して上位レイヤ復号部305に出力する。上位レイヤ復号部に含まれるスイッチ1504あるいはスイッチ1604の切替えに際しては、上述した切替え判断を行なうことなく、復号された第1のフラグにしたがって切替が行なわれる。
【0056】
次に、第2の実施の形態における領域形状抽出部について説明する。ここでは、復号装置で得られるデータをもとに第2の領域形状を抽出するが、復号装置で得られるデータとして、下位レイヤの復号データや上位レイヤの復号領域形状などを用いればよい。
【0057】
図4は、下位レイヤの復号データを用いて領域形状を抽出する場合の重畳部のブロック図である。第1の領域形状抽出部402には遅延部401にて遅延された下位レイヤの第1の復号画像が入力され、第2の領域形状抽出部403には下位レイヤの復号画像が遅延なしに入力される。
【0058】
各領域形状抽出部は選択領域を抜き出すように入力された復号画像を領域分割し、領域形状を抽出する。領域分割の手法としては、微分演算を用いたエッジ検出手法やモルフォロジカルセグメンテーションなどが用いられる。図4の他の部分は図2と同様の働きをするので、ここでは説明を省略する。
【0059】
図5は、復号装置で得られるデータとして上位レイヤの復号領域形状を用いる場合のブロック図である。この図において、501は遅延部、502は第1の領域形状抽出部、503は第2の領域形状抽出部、504は第1の領域抽出部、505は第2の領域抽出部、506はコントローラ、507はスイッチ、508は補間画像作成部、509は加重平均部である。
【0060】
図5で、上位レイヤの領域形状が符号化された場合に、その復号データが第1の領域形状抽出部502と第2の領域形状抽出部503に入力される。各領域形状抽出部では復号された領域形状を記憶しておき、下位レイヤフレームに対応する領域形状を抽出する。例えば図13に示すように、下位レイヤフレームの前後の上位レイヤの復号領域形状1及び2から並行移動、回転、拡大縮小などを表現するアフィン変換によって下位レイヤフレーム位置での領域形状を抽出する方法が考えられる。
【0061】
そのために、まず領域形状1から領域形状2へのアフィン変換を求める。すなわち、領域形状1を変換することによって領域形状2を近似するようなアフィン変換パラメータを求める。次に領域形状1から下位レイヤフレーム上へのアフィン変換を、変換係数を線形内挿することによって求める。このアフィン変換を用いて下位レイヤフレーム上での領域形状を求めることができる。
【0062】
アフィン変換のかわりに、領域形状1から領域形状2への予測をブロックマッチングにて行ない、その結果を線形内挿することで下位レイヤフレーム上での領域形状を求めてもよい。あるいは、領域形状1又は2をそのまま下位レイヤフレーム上での領域形状として用いることも可能である。
【0063】
第2の実施の形態では、下位レイヤが符号化されないフレームで図2のスイッチ202をオフ、上位レイヤの画素データを符号化するフレーム位置でスイッチ202をオンとしたが、これとは異なるコントロールを行なってもよい。例えば領域形状の時間的変化を調べ、ほとんど変化しない場合にはスイッチ202をオフ、それ以外ではオンとし、オフの場合の復号領域形状データとしては直前に符号化・復号された領域形状データのコピーを使用するという方法を用いてもよい。
【0064】
次に、第3の実施の形態について説明する。本実施形態は、上位レイヤ復号時に上位レイヤのフレーム位置に対応する下位レイヤの符号化データが存在しない場合に、第1及び第2の実施の形態で述べた下位レイヤフレームの合成を行なわないモードを設けることを目的としている。
【0065】
例えば、領域形状が時間的にあまり変化していない場合は、発明が解決しようとする課題で述べた問題点が無視できるため、下位レイヤフレームの合成を行なう必要がない。領域形状が大きく変化する場合でも、符号化装置及び復号装置にて処理量を増加させないために下位レイヤフレームの合成を行なわないモードを選択可能とする。
【0066】
このような目的のために、図6に示すように、符号化装置に第2のフラグ発生部601と第2のフラグ符号化部602を設け、復号装置に第2のフラグ復号部604を設ける。ただし、図6は符号化装置と復号装置の一部を示したブロック図である。
【0067】
図6の第2のフラグ発生部601は下位レイヤフレームの合成を行なうかどうかを示すフラグを発生する。重畳部603では第2のフラグに従って下位レイヤフレームの合成を行なう場合と行なわない場合を切替える。第2のフラグ符号化部602は第2のフラグを符号化し、符号化データは図示しない多重化部にて符号化データに多重化して伝送あるいは蓄積される。フラグの符号化方法としては固定長符号化や、可変長符号化などが用いられる。
【0068】
復号装置における第2のフラグ復号部604は符号化データから第2のフラグを復号し重畳部605に出力する。重畳部605では復号された第2のフラグにしたがって下位レイヤを合成するか否かの切替が行なわれる。
【0069】
第3の実施の形態において、下位レイヤの合成を行なわない場合には、下位レイヤにて符号化され、復号された前後の下位レイヤフレームのうちいずれかを合成された下位レイヤフレームのかわりに用いる。この場合の回路構成を図7に示す。
【0070】
この図において、701はスイッチ、702はスイッチ、703は画素データ符号化部、704は領域形状符号化部、705は画素データ復号部、706は領域形状復号部、707は多重化部、708はスイッチ、709は下位レイヤ合成部、710はスイッチ、711は加重平均部である。
【0071】
次に、図7の回路の動作について説明する。まず、下位レイヤの復号画像と、下位レイヤ合成部709で合成された下位レイヤフレームがスイッチ710にて切替えられ、加重平均部711に入力される。図7の下位レイヤ合成部709では、第1、第2の実施の形態で述べた方法に従って下位レイヤフレームが合成される。スイッチ710は図6で説明した第2のフラグに従い、下位レイヤ合成がオンの時は下側に、オフの時は上側に切替えられる。
【0072】
第3の実施の形態において、下位レイヤの合成に用いる領域形状の符号化方法としては、以下に述べるようなものを用いても良い。すなわち、下位レイヤ合成を行なう上位レイヤのフレーム位置で、その前後のフレーム位置の下位レイヤにおける領域形状を、現在のフレーム位置で符号化する。この方法を用いた上位レイヤ符号化部を図17に、上位レイヤ復号部を図18に示す。
【0073】
図17において、1701は画素データ符号化部、1702は画素データ復号部、1703は第1の遅延部、1704第2の遅延部、1705はスイッチ、1706はスイッチ、1707は領域形状符号化部、1708は領域形状復号部、1709は第3のフラグ発生部、1710は第4のフラグ発生部、1711は第3のフラグ符号化部、1712は第4のフラグ符号化部、1713はコントローラ、1714は多重化部である。
【0074】
図17で画素データ符号化部1701及び画素データ復号部1702は、図1の説明で述べたものと同様の働きをするので、これらについての説明を省略する。図17で領域形状は第1の遅延部1703でaフレーム遅延され、さらに第2の遅延部1704でbフレーム遅延される。
【0075】
第3のフラグ発生部1709、第4のフラグ発生部1710はそれぞれ第3のフラグ、第4のフラグを発生させる。第3のフラグはフレーム時刻t+aにおける領域形状(以後、領域形状2とする)を符号化するか否かを表し、第4のフラグはフレーム時刻t−bにおける領域形状(以後、領域形状1とする)を符号化するか否かを表す。コントローラ1713は、第3のフラグ及び第4のフラグの入力によってスイッチ1705及びスイッチ1706を制御する。
【0076】
すなわち、第3のフラグが領域形状を符号化することを表す場合には、スイッチ1705をオンとし、そうでない場合には、スイッチ1705をオフとする。また、第4のフラグが領域形状を符号化することを表す場合には、スイッチ1706をオンとし、そうでない場合には、スイッチ1706をオフとする。第3のフラグ符号化部及び第4のフラグ符号化部は、それぞれ第3のフラグ及び第4のフラグの符号化を行なう。フラグの符号化方法としては固定長符号化や、可変長符号化などが用いられる。
【0077】
領域形状符号化部1707は、領域形状が入力されたフレーム時刻にその領域形状を符号化し、符号化データを出力する。領域形状復号部1708は領域形状の符号化データを復号し、復号された領域形状を重畳部に送る。ここで、重畳部としては図1に示したような装置を用いるが、図1の第1の遅延部107及び第2の遅延部108は使用しない。
【0078】
領域形状1の復号データは重畳部の第1の領域抽出部109及び第2の領域抽出部110に入力され、同様に領域形状2の復号データも第1の領域抽出部109及び第2の領域抽出部110に入力される。これに対し、フレーム時刻tに対応する領域形状の復号データは加重平均部114に入力される。
【0079】
スイッチ1705とスイッチ1706のオン・オフの組合せは、次の3通りに制御される。すなわち、両スイッチが共にオン、両スイッチが共にオフ、スイッチ1705がオンかつスイッチ1706がオフの3通りである。
【0080】
下位レイヤの合成を初めておこなう場合には、両スイッチが共にオンに制御され、前後のフレーム位置の領域形状、つまり領域形状1及び領域形状2が符号化・復号され、復号された領域形状が第1の領域抽出部109及び第2の領域抽出部110に入力される。
【0081】
領域形状1と領域形状2として前回の下位レイヤ合成時と同じ領域形状を用いる場合には、両スイッチが共にオフに制御される。この場合は第1の領域抽出部109及び第2の領域抽出部110に、図示しないメモリより前回の下位レイヤ合成時に使用した領域形状1と領域形状2が入力される。
【0082】
また、前回の下位レイヤ合成時に使用した領域形状2を、今回の下位レイヤ合成時に領域形状1として用い、今回合成時の領域形状2としては新たな領域形状を用いる場合には、スイッチ1705をオンかつスイッチ1706をオフと制御する。
【0083】
この場合は、第1の領域抽出部109及び第2の領域抽出部110に、図示しないメモリより前回の下位レイヤ合成時に使用した領域形状2を今回合成時の領域形状1として入力する。また、今回新たに符号化・復号された領域形状2を第1の領域抽出部109及び第2の領域抽出部110に入力する。
【0084】
図17の画素データ復号部1702で復号されたフレーム時刻t+aの画素データは、図1の重畳部中の第3の遅延部115でaフレーム遅延された後、加重平均部114に入力される。図17の多重化部1708は画素データ、領域形状、第3のフラグ及び第4のフラグの各々の符号化データを多重化し、上位レイヤの符号化データとして出力する。
【0085】
次に、上述した上位レイヤ符号化データを復号する上位レイヤ復号部を図18を用いて説明する。この図において、1801は分流部、1802は画素データ復号部、1803は領域形状復号部、1804は第3のフラグ復号部、1805は第4のフラグ復号部、1806は第1の遅延部、1807は第2の遅延部、1808はスイッチ、1809はスイッチ、1810はコントローラである。
【0086】
図18で、分流部1801は上位レイヤ符号化データを、画素データ、領域形状、第3のフラグ及び第4のフラグの各々の符号化データに分離する部分である。画素データ復号部1802、領域形状復号部1803、第1の遅延部1806、第2の遅延部1807、スイッチ1808及びスイッチ1809は、図17と同様の働きをするので説明を省略する。
【0087】
図18の第3のフラグ復号部及び第4のフラグ復号部は、第3のフラグ及び第4のフラグをそれぞれ復号し、コントローラ1810に供給する。コントローラ1810は図17のコントローラ1713と同様に2つのスイッチを制御するが、これと同時に分流部1801で領域形状の符号化データを取り出す制御も行なう。
【0088】
すなわち、第3のフラグが領域形状1が符号化されたことを示している時は、上位レイヤ符号化データから領域形状1のデータを分離し、そうでない場合は、領域形状1のデータは存在しないので上位レイヤ符号化データからこれを分離しないように制御する。
【0089】
第4のフラグについても、分流部1801に対して同様の制御がなされる。2つのスイッチのオン・オフの組合せは、図17の上位レイヤ符号化部と同様、3種類存在する。それぞれの組合せにおける動作は、図17の説明で述べたものと同様である。
【0090】
このように、第3の実施の形態において、下位レイヤの合成に用いる領域形状の符号化方法として、下位レイヤ合成を行なう上位レイヤのフレーム位置で、その前後のフレーム位置の下位レイヤにおける領域形状を、現在のフレーム位置で符号化する方法を用いることができる。
【0091】
これまで本発明の説明において、下位レイヤフレームに上位レイヤフレームが重畳された画像は、符号化装置では図14に示すように上位レイヤ符号化部にフィードバックされ、上位レイヤの予測符号化に利用される。復号装置では上位レイヤの予測符号化に利用されると共にディスプレイなどに表示される。しかしながら、重畳された画像は表示用のためにだけ使用しても良い。
【0092】
すなわち、符号化装置では本実施形態の重畳部を持たず、上位レイヤの復号画像が直接上位レイヤ符号化部にフィードバックされて予測符号化に利用される。復号装置では上位レイヤの復号画像は直接上位レイヤ復号部にフィードバックされて予測に利用されると共に重畳部に入力され、重畳部の出力はディスプレイなどに表示される。
【0093】
また、本実施形態の説明では、領域形状の符号化は全て8方向量子化符号による方法を用いて説明しているが、他の形状符号化手法を用いても良いことはもちろんである。
以上のとおり、本発明の動画像符号化装置及び動画像復号装置によれば、
(1)符号化されていない下位レイヤフレームの合成を行う際に、時間的に前に存在する下位レイヤの第1領域形状と、時間的に後に存在する下位レイヤの第2領域形状を上位レイヤにおいて符号化し、前記第1領域形状と前記第2領域形状を用いて前記合成を行なうことにより、領域形状が時間的に変化する場合でも下位レイヤと上位レイヤの重畳画像に歪みがなく良好な画像を得ることができる。
【0094】
(2)符号化されていない下位レイヤフレームの合成を行う際に、時間的に前に存在する下位レイヤの第1領域形状と、時間的に後に存在する下位レイヤの第2領域形状の符号化を行なわず、前記第1領域形状と前記第2領域形状を下位レイヤと上位レイヤの一方もしくは両方の復号データから抽出することにより、上位レイヤで領域形状の符号化を行なわないモードが導入され、ビット数を削減することができる。
【0095】
(3)前記(2)において、前記第1領域形状及び前記第2領域形状を、下位レイヤ復号画像を領域分割することによって抽出することで、ビット数を増やすことなく正確に領域形状を得ることができる。
【0096】
(4)前記(2)において、前記第1領域形状及び前記第2領域形状を、上位レイヤ復号時に得られた領域形状から推定することによって抽出することで、ビット数を増やすことなく簡単に領域形状を得ることができる。
【0097】
(5)前記(1)〜(4)において、前記存在しない下位レイヤフレームの合成を行うか否かを示すフラグを符号化することによって、存在しない下位レイヤフレームの時間的に前または後に存在する下位レイヤフレームを合成された下位レイヤフレームとして用いることができ、合成に必要な処理量を減らすことが可能となる。
【0098】
(6)前記(1)において、前記第1領域形状及び第2領域形状をそれぞれ符号化するか否かを示す第1及び第2のフラグを符号化することによって、第1及び第2の領域形状がともに符号化されていない場合には、前回の下位レイヤ合成時に使用した領域形状をそれぞれ今回の下位レイヤ合成時に用いる領域形状とし、第2の領域形状だけが符号化されている場合には、前回の下位レイヤ合成時に使用した第2の領域形状を今回の下位レイヤ合成時に用いる第1の領域形状とすることができる。
【0099】
(7)下位レイヤにて領域情報を符号化しないので、下位レイヤで多くのビットを発生することがない。従って、下位レイヤを伝送あるいは蓄積する比較的ビットレートの低い伝送路やメモリでも大きな歪みを生ずることなく、良好な下位レイヤ画像を伝送あるいは蓄積することができる。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、上位レイヤの背景となる画像を下位レイヤフレームを用いて合成するか否かを示すフラグを符号化するため、下位レイヤフレームの合成を行なわないモードを選択することが可能であり、合成に必要な処理量を減らすことができる。
【0101】
また、上位レイヤフレームの時間的に後に存在する下位レイヤフレームにおける領域形状を符号化するか否かを示すフラグを符号化するため、前回の下位レイヤ合成時と同じ領域を用いることが可能となり、必要なデータ量を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1のフラグを説明する図である。
【図4】本発明で下位レイヤの復号データを用いて領域形状を抽出する場合のブロック図である。
【図5】本発明で上位レイヤの領域形状を用いて領域形状を抽出する場合のブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を説明する図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の他の例を説明する図である。
【図8】従来の符号化方式及び復号方式を説明するブロック図である。
【図9】本発明の効果の一例を説明する図である。
【図10】従来法の概念を示す図である。
【図11】8方向量子化符号を説明する図である。
【図12】従来法の問題点を説明する図である。
【図13】本発明で上位レイヤの領域形状を用いて領域形状を抽出する例を説明する図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態を説明するブロック図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態を説明するブロック図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態を説明するブロック図である。
【図17】本発明の上位レイヤ符号化部の例を示すブロック図である。
【図18】本発明の上位レイヤ復号部の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 スイッチ
102 画素データ符号化部
103 領域形状符号化部
104 画素データ復号部
105 領域形状復号部
106 多重化部
107 第1の遅延部
108 第2の遅延部
109 第1の領域抽出部
110 第2の領域抽出部
111 コントローラ
112 スイッチ
113 補間画像作成部
114 加重平均部
115 第3の遅延部
116 第4の遅延部

Claims (2)

  1. 動画像シーケンスの画素データを第1のフレームレートで符号化する下位レイヤ符号化部と、
    前記動画像シーケンスの特定領域の画素データを前記第1のフレームレートより高い第2のフレームレートで符号化するとともに、前記動画像シーケンスの特定領域の領域形状を符号化する上位レイヤ符号化部とを備えた動画像符号化装置であって、
    前記上位レイヤ符号化部は、前記動画像シーケンスの特定領域の画素データを前記第1のフレームレートより高い第2のフレームレートで符号化する画素データ符号化部と、
    前記動画像シーケンスの特定領域の領域形状を符号化する領域形状符号化部と、
    上位レイヤの背景となる画像を下位レイヤフレームを用いて合成するか否かを示すフラグを符号化するフラグ符号化部と、
    前記画素データ符号化部で符号化された画素データの符号化データと、前記領域形状符号化部で符号化された領域形状の符号化データと、前記フラグ符号化部で符号化されたフラグの符号化データとを多重化する多重化部とを有することを特徴とする画像符号化装置。
  2. 動画像シーケンスの画素データを第1のフレームレートで符号化する下位レイヤ符号化部と、
    前記動画像シーケンスの特定領域の画素データを前記第1のフレームレートより高い第2のフレームレートで符号化するとともに、前記動画像シーケンスの特定領域の領域形状を符号化する上位レイヤ符号化部とを備えた動画像符号化装置であって、
    前記上位レイヤ符号化部は、前記動画像シーケンスの特定領域の画素データを前記第1のフレームレートより高い第2のフレームレートで符号化する画素データ符号化部と、
    前記動画像シーケンスの特定領域の領域形状を符号化する領域形状符号化部と、
    前記上位レイヤのフレーム位置の時間的に後に存在する下位レイヤフレームにおける領域形状を符号化するか否かを示すフラグを符号化するフラグ符号化部と、
    前記画素データ符号化部で符号化された画素データの符号化データと、前記領域形状符号化部で符号化された領域形状の符号化データと、前記フラグ符号化部で符号化されたフラグの符号化データとを多重化する多重化部とを有することを特徴とする画像符号化装置。
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