JP3866638B2 - サージ保護回路 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サージ保護回路に関し、特にUSBケーブル等の外部の機器と接続するためのケーブルに接続される配線を雷サージ等から保護するためのサージ保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
USB機能を有する携帯電話機において、USBケーブルを構成する電源ラインVBUS、信号ラインD+およびD−には、外来からのサージ対策としてツェナーダイオードを接続することが一般的である。
【0003】
図6は、従来のUSB機能を有する携帯電話機におけるサージ保護回路を示す回路図である。
【0004】
図6において、携帯電話機は、インターフェース部であるI/Oコネクタ100を介して電源ライン(VBUS)、信号ライン(D+およびD−)ならびにグランドライン(GND)からなるUSBケーブルの一端に接続され、USBケーブルの他端は図示していないパーソナルコンピュータ等に接続されている。
【0005】
I/Oコネクタ100は、携帯電話機内のプリント基板(図示略)に取り付けられ、プリント基板上の印刷配線からなる電源ラインVBUS、信号ラインD+およびD−ならびにグランドラインGNDがI/Oコネクタ100を介してUSBケーブルの対応するラインに接続されている。信号ラインD+およびD−のI/Oコネクタと反対側の端には、USBトランシーバIC120が接続され、USBトランシーバIC120は制御IC130により制御される。
【0006】
信号ラインD+は、転送速度をフルスピードにして使用するために抵抗140を介して3.3ボルトの電源でつられている。
【0007】
USBケーブルを接続する前のI/Oコネクタ100の端子が剥き出しのときに、これらの端子を通じて外来からの静電気などの高電圧が、携帯電話機内の各USBラインに印加されることがある。この高電圧から保護するための対策として信号ラインD+およびD−それぞれとグランドとの間にツェナーダイオード190および200を接続している。
【0008】
電源ラインVBUSには、電源ラインVBUSの電圧から所望の3.3ボルトの電圧を出力するレギュレータIC110が接続されるとともに、電源ラインVBUSを静電気のような高電圧から保護する目的でグランドとの間にツェナーダイオード160が接続され、さらにUSB機器接続時における負荷変動が起きたときに電源ラインVBUSの電圧の立ち上がり電圧変動を抑制するためのコンデンサ150がグランドとの間に接続されている。
【0009】
図6のサージ保護回路は、従来の一般的なものとして示したが、このほかに先行技術文献に開示されたものには、ダイオードおよびアレスタを用いて交換機の加入者回路における雷サージ保護回路(特許文献1参照)がある。
【0010】
【特許文献1】
特開平7−245870号公報(図1、図4、図7)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
信号ラインD+およびD−の転送スピードは、USB1.1規格フルスピードで12Mbpsであり、USB2.0に至っては480Mbpsと高速であり、信号ラインD+およびD−に少しでも容量成分のあるツェナーダイオード190、200を接続すると信号波形のなまりが生じる懸念がある。また、これらのツェナーダイオード190、200による漏れ電流が発生し、消費電流の増加も懸念される。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項に係る発明のサージ保護回路は、外部のケーブルを接続するためのインターフェース部(図3の100)と、前記インターフェース部を介して前記ケーブルに接続された電源線(図3のVBUS)に電源が供給されているか否かを検出する電源検出回路(図3の170)と、前記インターフェース部を介して前記ケーブルに接続された信号線(図3のD+、D−)とグランドとの間に設けられた信号線用アレスタ(図3の40、50)と、前記信号線とグランドとの間に直列に接続された信号線用ダイオード(図3の190、200)および信号線用スイッチ(図3の180)と、前記電源検出回路が前記電源線に電源が供給されていることを検出しているときは前記信号線用スイッチを開状態とし前記電源線に電源が供給されていないことを検出しているときは前記信号線用スイッチを閉状態とする制御手段(図3の130)とを含むことを特徴とする。
【0014】
請求項に係る発明のサージ保護回路は、外部のケーブルを接続するためのインターフェース部(図5の100)と、前記インターフェース部を介して前記ケーブルに接続された電源線(図5のVBUS)に電源が供給されているか否かを検出する電源検出回路(図5の170)と、一端が前記インターフェース部を介して前記ケーブルに接続され他端が内部回路(図5の120)に接続された信号線(図5のD+、D−)を構成する基板に設けられた印刷配線と、尖った先端を前記印刷配線に向け且つ近接させて前記基板に設けられた導体からなり接地されたサージ用グランドパターン(図5の10、20)と、前記印刷配線の前記サージ用グランドパターンが対向する部分と前記内部回路との間に設けられた抵抗(図5の220、230)と、前記信号線とグランドとの間に直列に接続された信号線用ダイオード(図5の190、200)および信号線用スイッチ(図5の180)と、前記電源検出回路が前記電源線に電源が供給されていることを検出しているときは前記信号線用スイッチを開状態とし前記電源線に電源が供給されていないことを検出しているときは前記信号線用スイッチを閉状態とする制御手段(図5の130)とを含むことを特徴とする。
【0015】
上述の請求項1または2に係る発明のサージ保護回路は、前記電源線とグランドとの間に設けられた電源線用アレスタ(図3の30)と、前記電源線とグランドとの間に直列に接続された電源線用ダイオード(図3の160)および電源線用スイッチ(図3の180)とを含み、前記制御手段は前記電源検出回路が前記電源線に電源が供給されていることを検出しているときは前記電源線用スイッチを開状態とし前記電源線に電源が供給されていないことを検出しているときは前記電源線用スイッチを閉状態とするようにしてもよい。
【0017】
上述の請求項1から3のいずれかに係る発明のサージ保護回路は、前記ケーブルは例えば、ケーブル電源線、一対のケーブル信号線およびグランド線を有するUSBケーブルからなり、前記電源線は前記インターフェース部を介して前記ケーブル電源線に接続され、前記信号線は一対をなし前記ケーブル信号線に接続されるようにすることもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施の形態のUSB機能を有する携帯電話機におけるサージ保護回路を示す回路図である。
【0021】
図1において、I/Oコネクタ100は、携帯電話機をUSBケーブルに接続する際に使用するインターフェース部であり、携帯電話機内のプリント板(図示略)の印刷配線からなる電源ラインVBUS、信号ラインD+およびD−ならびにグランドラインGNDをUSBケーブルの対応する4ラインを接続する機能を持つ。
【0022】
電源ラインVBUSには、静電気のような高電圧から本ラインをガードする目的でツェナーダイオード160がグランドとの間に接続され、USB機器接続時における負荷変動が起きたときに電源ラインVBUSの電圧の立ち上がり電圧変動を抑制する事ができるコンデンサ150がグランドとの間に接続され、さらに電源ラインVBUSの電圧から所望の3.3ボルトの電圧を出力するレギュレータIC110が接続されている。
【0023】
信号ラインD+およびD−のI/Oコネクタ100と反対側の端には、パーソナルコンピュータ等の外部USB機器とUSBケーブルを介して通信するときに使われるUSBトランシーバIC120が接続され、USBトランシーバIC120は制御IC(CPU)130により制御される。信号ラインD+は、転送速度をフルスピードにして使用するために、抵抗140を接続し、3.3ボルトの電源でつられている。
【0024】
この信号ラインD+およびD−それぞれのすぐ近くには、先端が鋭く尖った三角形の頂角を形成し後端側が接地された導体パターンに連接され、プリント板上に印刷された導体パターンからなるサージ用グランドパターン10および20を、その尖った先端を信号ラインD+、D−に向けて設けている。また、信号ラインD+およびD−それぞれのサージ用グランドパターン10および20と対向する部分とUSBトランシーバIC120との間には、信号波形の電圧レベルをあまり落とさない程度の抵抗値を有する抵抗220および230を設け、高電圧の印加時に過電流がサージ用グランドパターン10および20に流れるようにしている。
【0025】
このサージ用グランドパターン10および20は、雷サージから機器を守る避雷針と同じ役目を果たし、信号ラインD+、D−に高電圧が印加されたときはサージ用グランドパターン10、20に過電圧による電流が流れるようにし、USBトランシーバIC120に高電圧が印加されないようにする。すなわち、雷サージのような超高電圧が外界から信号ラインD+およびD−に印加されるとサージ用グランドパターン10および20は、先端と信号ラインD+およびD−の間に絶縁破壊を起こし、サージ電流はインピーダンスが低くなったサージ用グランドパターン10および20を通って流出することとなり、USBトランシーバIC120等の機器をサージから守ることとなる。簡単に言えば、サージ用グランドパターン10および20は、避雷針の役目を果たすのである。
【0026】
サージ用グランドパターン10および20は、先端が鋭角な形を有するよう尖った形にしてあるため、信号ラインD+およびD−に対しコンデンサとしては働かないため、信号ラインD+およびD−上の信号波形のなまることはなく、通常の電圧で絶縁破壊されることなく使用されているときは漏れ電流もなく、ツェナーダイオードの接続時と比べて消費電流を抑える事も可能となる。
【0027】
例として信号ラインD+に雷サージのような超高電圧サージ300が印加されてしまった場合のサージ電流310を図2に示す。信号ラインD+にはサージ用グランドパターン10が形成されているため、信号ラインD+とサージ用グランドパターン10間は印加された超高電圧により絶縁破壊を起こし、印加された雷サージの電流310は抵抗220を超えて信号ラインD+上を流れることなく低インピーダンスとなったサージ用グランドパターン10を通ってグランドへ流れることになり、USBトランシーバIC120を高電圧から守ることが出来る。
【0028】
信号ラインD−に雷サージのような高電圧サージが印加された場合も同様な原理でサージ用グランドパターン20によりUSBトランシーバIC120を高電圧から守ることが出来る。
【0029】
図3は、本発明の第2の実施の形態のサージ保護回路の回路図であり、図1および図2に示した携帯電話機におけるものと同様に、プリント板に電源ラインVBUS、信号ラインD+、D−、グランドラインGNDが設けられ、I/Oコネクタ100、レギュレータIC110、USBトランシーバIC120、コンデンサ150および抵抗140を有している。
【0030】
電源ラインVBUS、信号ラインD+、D−それぞれには、雷サージのような過電圧に対してのみ作用して過電圧による電流をグランドに逃がすアレスタ30、40、50が接続されている。
【0031】
また、電源ラインVBUS、信号ラインD+、D−それぞれは、直列接続された電子スイッチIC180内の個々のスイッチ回路およびツェナーダイオード160、190および200を介してグランドに接続されている。ツェナーダイオード160、190および200は、静電気のような高電圧から電源ラインVBUS、信号ラインD+、D−を守るために設けてある。
【0032】
電源ラインVBUSは、抵抗210を介して接地され、且つVBUS検出IC170の入力端子に接続されている。VBUS検出IC170は、VBUS検出(USB検出)した時、すなわち電源ラインVBUSに一定以上の電圧が生じたことを検出した時、この検出を制御IC(CPU)130に通知する。
【0033】
制御IC130は、VBUS検出IC170からのVBUS検出の通知を受けると電子スイッチIC180の各スイッチ回路をオフ(開状態)にしてツェナーダイオード160、190および200を電源ラインVBUS、信号ラインD+、D−から切り離し、VBUS未検出の通知を受けているときは電子スイッチIC180の各スイッチ回路をオン(閉状態)にしてアレスタ30、40および50とともにツェナーダイオード160、190および200を電源ラインVBUS、信号ラインD+、D−に接続させるように制御する。
【0034】
従来は、図6に示したようにツェナーダイオード160、190および200のみを接続することで静電気のような高電圧から各ラインを守っていた。しかし、USB機器接続時で電源ラインVSUBに電源が供給され信号ラインD+、D−に信号電流が流れているときは、ツェナーダイオード160、190えおよび200には漏れ電流が流れてしまうため、無駄な漏れ電流を生じてしまう。
【0035】
そこで、本発明の第2の実施の形態においては、USB機器未接続時でVBUS未検出時には、電子スイッチIC180の各スイッチ回路をオンにするよう制御して、電源ラインVBUS、信号ラインD+、D−にはアレスタ30、40、50のほかツェナーダイオード160、190、200が接続されるようにして、過電圧から各ラインを守るように制御し、USB機器接続時でVBUS未検出時には、電子スイッチIC180の各スイッチ回路をオフにしてアレスタ30、40、50のみが各ラインと接続しているように制御している。
【0036】
ここでVBUS検出時でUSB使用時には、各ラインにアレスタ30、40、50のみが接続されるが、アレスタ30、40、50には漏れ電流が流れないため、USB通信時に無駄な漏れ電流を消費しないこととなる。
【0037】
一方、USB機器未接続でVBUS検出時には、各ラインにはツェナーダイオード160、190、200およびアレスタ30、40、50が接続されるため雷サージのような超高電圧に対してのみ働くアレスタ30、40、50が超高電圧対策部品となり、数ボルト、数十ボルト程度の過電圧にはツェナーダイオード160、190、200が防御部品となるため、過電圧対策回路としてとても有効になる。
【0038】
図4(a)は、図3に示す本発明の第2の実施の形態のサージ保護回路の動作を説明する流れ図である。
【0039】
図4(a)において、VBUS検出IC170の出力から制御IC130はVBUS検出/未検出を判定する(ステップS10)。VBUS検出時には制御IC130は、電子スイッチIC180に制御信号を送って電子スイッチIC180の各スイッチ回路をオフにし(ステップS40)、電源ラインVBUS、信号ラインD+、D−にアレスタ30、40、50は接続されているが、ツェナーダイオード160、190、200は接続されていないように制御する(ステップS50)。
【0040】
VBUS未検出時には制御IC130は、電子スイッチIC180に制御信号信号を送ってその各スイッチ回路をオンにして(ステップS20)、電源ラインVBUS、信号ラインD+、D−にアレスタ30、40、50およびツェナーダイオード160、190、200が接続されてるように制御する(ステップS30)。
【0041】
図4(b)は、本実施の形態のサージ保護回路において、USB機器未接続の状態では、電源ラインVBUSにツェナーダイオード160およびアレスタ30が接続され、信号ラインD+にツェナーダイオード190およびアレスタ40が接続され、信号ラインD−にツェナーダイオード200およびアレスタ50が接続され、USB機器接続の状態では、電源ラインVBUSにアレスタ30のみが接続され、信号ラインD+にアレスタ40のみが接続され、信号ラインD−にアレスタ50のみが接続されることを表にして示す図である。
【0042】
図5は、本発明の第3の実施の形態のサージ保護回路の回路図であり、図3に示した携帯電話機におけるものと同様に、プリント板に電源ラインVBUS、信号ラインD+、D−、グランドラインGNDが設けられ、I/Oコネクタ100、レギュレータIC110、USBトランシーバIC120、VBUS検出IC170、電子スイッチIC180、アレスタ30、ツェナーダイオード160、190、200、コンデンサ150、抵抗140および抵抗210を有している。
【0043】
さらに、本実施の形態のサージ保護回路には、図1に示したものと同様に信号ラインD+およびD−それぞれに対し、サージ用グランドパターン10および20ならびに抵抗220および230が設けられている。
【0044】
すなわち第3の実施の形態は、図3に示した第2の実施の形態と比べて、アレスタ40、50が信号ラインD+、D−に接続されず、信号ラインD+、D−の近傍にサージ用グランドパターン10、20が形成され、高電圧が印加されたときはサージ用グランドパターン10、20に過電圧による電流が流れてグランドへ逃げるように、かつ信号波形電圧レベルをあまり落とさない程度の抵抗値の抵抗220、230が設けられた信号ラインD+、D−を通してI/Oコネクタ100の端子とUSBトランシーバIC120とが接続される構成回路となっている。
【0045】
この第3の実施の形態のサージ保護回路の動作は、USB機器未接続時でVBUS未検出時には、電子スイッチIC180の各スイッチ回路をオンにして、電源ラインVBUSにはツェナーダイオード160およびアレスタ30が接続され、信号ラインD+、D−にはツェナーダイオード190、200が接続されるようにして過電圧から各ラインを守るように制御し、USB機器接続時でVBUS検出時には、電子スイッチIC180の各スイッチ回路をオフにして電源ラインVBUSのみアレスタ30に接続するように制御する。ここでUSB使用時に、電源ラインVBUSにはアレスタ30が接続されるが、アレスタ30には漏れ電流が流れずUSB通信時に無駄な漏れ電流を消費しないこととなる。
【0046】
また、信号ラインD+、D−それぞれには、サージ用グランドパターン10、20がごく近傍に形成されているため、第1の実施の形態と同様に超高電圧にはこのサージ用グランドパターン10、20が避雷針と同様な役割を果たすため、信号波形をなまらせることなく過電圧対策として作用することになる。
【0047】
なお、本発明のサージ保護回路は、携帯電話に限らず、種々の通信機器等にも適用できる。
【0048】
また、本発明はUSB機器のサージ保護回路に限られず、外部の機器から接続される種々の配線のインターフェース部分にも適用できる。例えばIEEE1394のインターフェースのサージ保護回路としても用いることができる。
【0049】
上述の本発明の第2および第3の実施の形態では、信号ラインD+、D−および電源ラインVBUSの全てについてツェナーダイオード160、190、200との接続を電子スイッチIC180で制御したが、信号ラインD+、D−のみについてツェナーダイオード190、200の接続を電子スイッチIC180で制御し、電源ラインVBUSにはツェナーダイオード160が常に接続されているようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
本発明のサージ保護回路は、サージ用グランドパターンを使用することで、雷サージのような超高電圧サージからUSBトランシーバIC等の回路を守ることが出来、しかもD+、D−等の信号線に対してコンデンサとして働くことがないため、この信号線上を流れる高速データの波形をなまらせることがない。従って雷サージのような超高電圧に対策できるとともに正確な波形伝送が可能となる。
【0051】
グランドに接続されたツェナーダイオードを信号線に接続することで高電圧のサージ対策とすることがあるが、信号線に信号電流を通して通信回路を使用している時にはツェナーダイオードの漏れ電流だけ電流を無駄に消費することになるが、サージ用グランドパターンは、このような漏れ電流がなく、電流を無駄に消費することがない。
【0052】
また、本発明のサージ保護回路は、USBケーブルのような信号線と電源線とを有するケーブルに接続される場合に、信号線や電源線にアレスタまたはサージ用グランドパターンのほかにスイッチを介してツェナーダイオードを接続しておき、電源線に電源が供給されているか否かによって、信号線や電源線へのツェナーダイオードの接続状態をスイッチで制御することにより、電源が供給されてない未使用時には、信号線、電源線を静電気による高電圧から保護でき、しかもツェナーダイオードの漏れ電流による無駄な電流の消費を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のサージ保護回路を示す回路図である。
【図2】図1のサージ保護回路の動作を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のサージ保護回路を示す回路図である。
【図4】(a)および(b)はそれぞれ、図3のサージ保護回路の動作を示す流れ図および電源ラインVBUS、信号ラインD+、D−のUSB接続状態によって異なるツェナーダイオード160、190、200、アレスタ30、40、50の接続状態を表にして示す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のサージ保護回路を示す回路図である。
【図6】従来のサージ保護回路を示す回路図である。
【符号の説明】
10 サージ用グランドパターン
20 サージ用グランドパターン
30 アレスタ
40 アレスタ
50 アレスタ
100 I/Oコネクタ
110 レギュレータIC
120 USBトランシーバIC
130 制御IC
140 抵抗
150 コンデンサ
160 ツェナーダイオード
170 VBUS検出IC
180 電子スイッチIC
190 ツェナーダイオード
200 ツェナーダイオード
210 抵抗
220 抵抗
230 抵抗
300 超高電圧サージ
310 サージ電流

Claims (4)

  1. 外部のケーブルを接続するためのインターフェース部と、前記インターフェース部を介して前記ケーブルに接続された電源線に電源が供給されているか否かを検出する電源検出回路と、前記インターフェース部を介して前記ケーブルに接続された信号線とグランドとの間に設けられた信号線用アレスタと、前記信号線とグランドとの間に直列に接続された信号線用ダイオードおよび信号線用スイッチと、前記電源検出回路が前記電源線に電源が供給されていることを検出しているときは前記信号線用スイッチを開状態とし前記電源線に電源が供給されていないことを検出しているときは前記信号線用スイッチを閉状態とする制御手段とを含むことを特徴とするサージ保護回路。
  2. 外部のケーブルを接続するためのインターフェース部と、前記インターフェース部を介して前記ケーブルに接続された電源線に電源が供給されているか否かを検出する電源検出回路と、一端が前記インターフェース部を介して前記ケーブルに接続され他端が内部回路に接続された信号線を構成する基板に設けられた印刷配線と、尖った先端を前記印刷配線に向け且つ近接させて前記基板に設けられた導体からなり接地されたサージ用グランドパターンと、前記印刷配線の前記サージ用グランドパターンが対向する部分と前記内部回路との間に設けられた抵抗と、前記信号線とグランドとの間に直列に接続された信号線用ダイオードおよび信号線用スイッチと、前記電源検出回路が前記電源線に電源が供給されていることを検出しているときは前記信号線用スイッチを開状態とし前記電源線に電源が供給されていないことを検出しているときは前記信号線用スイッチを閉状態とする制御手段とを含むことを特徴とするサージ保護回路。
  3. 前記電源線とグランドとの間に設けられた電源線用アレスタと、前記電源線とグランドとの間に直列に接続された電源線用ダイオードおよび電源線用スイッチとを含み、前記制御手段は前記電源検出回路が前記電源線に電源が供給されていることを検出しているときは前記電源線用スイッチを開状態とし前記電源線に電源が供給されていないことを検出しているときは前記電源線用スイッチを閉状態とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のサージ保護回路。
  4. 前記ケーブルはケーブル電源線、一対のケーブル信号線およびグランド線を有するUSBケーブルからなり、前記電源線は前記インターフェース部を介して前記ケーブル電源線に接続され、前記信号線は一対をなし前記ケーブル信号線に接続されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のサージ保護回路。
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