JP3865556B2 - サンプルデータ変換装置およびプログラム記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル映像信号や音声信号のサンプル数、もしくはサンプリング周波数を変換するサンプルデータ変換装置およびプログラム記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル映像信号の解像度変換や、ディジタル音声信号の周波数変換などを行うとき、サンプル数を変更するサンプルデータ変換が必要となる。
【0003】
これまで、ディジタルデータのサンプル数変換を行う場合、入力のディジタルデータをアップサンプリングした後、低域通過フィルタを作用させて、出力サンプル数に応じて間引きを行う方法が一般的で、例えば特開平10−164468号に開示されている。
【0004】
この方法では、入力サンプル数Mおよび出力サンプル数Nが小さくても、M、Nが互いに疎であれば、アップサンプリング時のサンプル数はM×Nとなり、場合によっては大きな数値になる。このときアップサンプリングされたデータ列を保持するために必要となるメモリ容量は非常に大きくなる。さらにこの場合、アップサンプリング、低域通過フィルタリングを含む間引きに双方とも演算量が膨大となり、リアルタイム性が要求される映像信号処理や音声信号処理においては、致命的な欠陥となりうる。
【0005】
これに対し、M、Nの値にかかわらず、小さなメモリ容量および演算量でサンプルデータ変換を実現する方法が、特開平10−361407号に開示されている。これは、入力ディジタルデータをアップサンプリングすることなく、入力サンプルデータ列から直接間引きを行って出力サンプルデータ列を得るようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10−361407号に開示されている従来の技術では、サンプルデータ変換を行うとき、以下の問題が生じる。すなわち、従来の技術によれば、入力サンプル数M、および出力サンプル数Nに対し、それらの比M/Nの値が2以上のとき、出力サンプルデータを生成する場合に、参照されない入力サンプルデータが存在する。
【0007】
このとき、出力サンプルデータに折り返し歪みが発生する場合があり、変換後の画質、音質が著しく劣化することがある。
【0008】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、小さなメモリ容量および演算量で、任意の入力サンプル数Mをもつ入力ディジタル信号から任意の出力サンプル数Nの出力ディジタル信号へ変換し、かつ折り返し歪みが生じないサンプルデータ変換方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の本発明(請求項1に対応)は、M個の入力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列X[i](i=0、...、M−1)を、前記M個の入力サンプルデータの全部または一部に対し加重平均演算を行うことにより、N個の出力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列Y[j](j=0、...、N−1)であって、前記N個と前記M個の比が2以上となる縮小変換を行うサンプルデータ変換装置において、
前記サンプルデータ列Y[j]は、前記サンプルデータ列X[i]を構成する全部の入力サンプルデータを参照して加重平均演算を行うことにより変換されており、
前記サンプルデータ列Y[j]を構成する各出力サンプルデータは、それぞれ前記サンプルデータ列X[i]を構成する入力サンプルデータの一部を参照して加重平均演算を行うことにより変換されていることを特徴とするサンプルデータ変換装置である(実施の形態1〜7)。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、の本発明(請求項に対応)は、M個の入力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列X[i](i=0、 ... 、M−1)を、前記M個の入力サンプルデータの全部または一部に対し加重平均演算を行うことにより、N個の出力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列Y[j](j=0、 ... 、N−1)であって、前記N個と前記M個の比が2以上となる縮小変換を行い、
前記サンプルデータ列Y[j]は、前記サンプルデータ列X[i]を構成する全部の入力サンプルデータを参照して加重平均演算を行うことにより変換されており、
前記サンプルデータ列Y[j]を構成する各出力サンプルデータは、それぞれ前記サンプルデータ列X[i]を構成する入力サンプルデータの一部を参照して加重平均演算を行うことにより変換されるサンプルデータ変換装置であって、
所定の比例定数k、加重パラメータWおよび所定の参照次数Rを設定する第1の初期設定手段と、
前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第1の入力サンプルデータ次数増加手段と、
少なくとも前記比例定数kおよび前記加重パラメータWを用いて、一個の前記出力サンプルデータを、少なくとも(R+1)個の前記入力サンプルデータに対し加重平均演算を行うことにより生成する第1のサンプルデータ演算手段と、
前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加を行う第1の出力サンプルデータ次数増加手段とを備え、
前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加に伴い前記第1のサンプルデータ演算手段が逐次出力サンプルデータ生成動作を行い、
前記第1のサンプルデータ演算手段の動作に伴い前記出力サンプルデータの次数[j]が逐次増加を行うことにより、前記入力サンプルデータ列X[i]を前記出力サンプルデータ列Y[j]に変換することを特徴とするサンプルデータ変換装置である(実施の形態1,2)。
【0011】
また、第の本発明(請求項に対応)は、Q=2b/NR(bは任意のビット数)を満たす演算係数Qを設定する演算係数設定手段と、
前記第1のサンプルデータ演算手段により生成された生成サンプルデータを2進数と見なして、これを前記bビットだけシフトするシフト手段とを更に備え、
前記第1のサンプルデータ演算手段は、前記演算係数Qを、前記加重平均演算演算結果に乗じてサンプルデータ演算結果とすることを特徴とする上記本発明である(実施の形態2)。
【0012】
また、第の本発明(請求項に対応)は、M個の入力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列X[i](i=0、 ... 、M−1)を、前記M個の入力サンプルデータの全部または一部に対し加重平均演算を行うことにより、N個の出力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列Y[j](j=0、 ... 、N−1)であって、前記N個と前記M個の比が2以上となる縮小変換を行い、
前記サンプルデータ列Y[j]は、前記サンプルデータ列X[i]を構成する全部の入力サンプルデータを参照して加重平均演算を行うことにより変換されており、
前記サンプルデータ列Y[j]を構成する各出力サンプルデータは、それぞれ前記サンプルデータ列X[i]を構成する入力サンプルデータの一部を参照して加重平均演算を行うことにより変換されるサンプルデータ変換装置であって、
所定の比例定数k、加重パラメータW、所定の参照次数R、および前記入力サンプルデータの次数に付加される付加次数rを設定する第2の初期設定手段と、
前記出力サンプルデータ列の全出力サンプルデータを一時的に0として設定する出力サンプルデータ初期化手段と、
前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第2の入力サンプルデータ次数増加手段と、
前記付加次数rの初期値を0に設定する第1の付加次数初期化手段と、
少なくとも前記比例定数k、前記加重パラメータWおよび前記参照次数Rを用い、少なくとも互いに隣り合う2個の前記入力サンプルデータに対する加重平均演算を含む演算を行うことにより一個の前記出力サンプルデータを生成する第2のサンプルデータ演算手段と、
前記付加次数rの逐次増加を行う第1の付加次数増加手段と、
前記第1の付加次数増加手段の出力と前記参照次数Rとの比較を行う第1の付加次数参照次数比較手段と、
前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加を行う第2の出力サンプルデータ次数増加手段とを備え、
前記第2のサンプルデータ演算手段における、演算の対象となる2個の入力サンプルデータは[i+r]番目および[i+r+1]番目として定められ、
前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加に伴い前記第2のサンプルデータ演算手段が逐次サンプルデータ生成動作を行い、
前記第2のサンプルデータ演算手段の動作に伴い前記出力サンプルデータの次数[j]が逐次増加を行うことにより、前記入力サンプルデータ列X[i]を前記出力サンプルデータ列Y[j]に変換することを特徴とするサンプルデータ変換装置である(実施の形態3)。
【0013】
また、第の本発明(請求項に対応)は、M個の入力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列X[i](i=0、 ... 、M−1)を、前記M個の入力サンプルデータの全部または一部に対し加重平均演算を行うことにより、N個の出力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列Y[j](j=0、 ... 、N−1)であって、前記N個と前記M個の比が2以上となる縮小変換を行い、
前記サンプルデータ列Y[j]は、前記サンプルデータ列X[i]を構成する全部の入力サンプルデータを参照して加重平均演算を行うことにより変換されており、
前記サンプルデータ列Y[j]を構成する各出力サンプルデータは、それぞれ前記サンプルデータ列X[i]を構成する入力サンプルデータの一部を参照して加重平均演算を行うことにより変換されるサンプルデータ変換装置であって、
所定の比例定数k、加重パラメータW、所定の参照次数R、前記入力サンプルデータの次数を付加する付加次数r、および加重平均演算を並列的に行うための並列演算定数nを設定する第3の初期設定手段と、
前記出力サンプルデータ列の全出力サンプルデータを一時的に0として設定する出力サンプルデータ初期化手段と、
前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第3の入力サンプルデータ次数増加手段と、
少なくとも前記比例定数k、前記加重パラメータWおよび前記参照次数Rを用い、少なくとも互いに隣り合う2個の前記入力サンプルデータに対する加重平均演算を含む演算を並列的に行うことにより、前記並列演算定数nの個数分の前記出力サンプルデータを生成する第3のサンプルデータ演算手段と、
所定の補助変数pを用いて、前記加重平均演算に用いられる各パラメータおよび前記入力サンプルデータの次数を、それぞれ前記補助変数pの関数として定義するパラメータ関数化手段と、
前記出力サンプルデータの次数[j]を、前記並列演算定数毎に逐次増加を行う第3の出力サンプルデータ次数増加手段と、
前記付加次数rの初期値を0に設定する第2の付加次数初期化手段と、
前記補助変数pをp=0に初期化する補助変数初期化手段と、
前記補助変数pの逐次増加を行う補助変数増加手段と、
前記付加次数rの逐次増加を行う第2の付加次数増加手段とを備え、
前記第3のサンプルデータ演算手段の対象となる、互いに隣り合う2個の入力サンプルデータはX[i(pn-1)+r]番目およびX[i(pn)+r+1]番目として定められ(pn-1およびpnは、前記並列演算定数nにより序列づけられ、pn-1>pnである、互いに隣り合う前記補助変数)、
前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加に伴い前記第3のサンプルデータ演算手段が逐次サンプルデータ生成動作を行い、
前記第3のサンプルデータ演算手段の動作に伴い前記出力サンプルデータの次数[j]が逐次増加を行うことにより、前記入力サンプルデータ列X[i]を前記出力サンプルデータ列Y[j]に変換することを特徴とするサンプルデータ変換装置である(実施の形態4)。
【0014】
また、第の本発明(請求項に対応)は、M個の入力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列X[i](i=0、 ... 、M−1)を、前記M個の入力サンプルデータの全部または一部に対し加重平均演算を行うことにより、N個の出力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列Y[j](j=0、 ... 、N−1)であって、前記N個と前記M個の比が2以上となる縮小変換を行い、
前記サンプルデータ列Y[j]は、前記サンプルデータ列X[i]を構成する全部の入力サンプルデータを参照して加重平均演算を行うことにより変換されており、
前記サンプルデータ列Y[j]を構成する各出力サンプルデータは、それぞれ前記サンプルデータ列X[i]を構成する入力サンプルデータの一部を参照して加重平均演算を行うことにより変換されるサンプルデータ変換装置であって、
所定の比例定数k、加重パラメータWおよび前記出力サンプルデータを正規化するための正規化変数sを設定する第4の初期設定手段と、
前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第4の入力サンプルデータ次数増加手段と、
少なくとも前記比例定数kおよび前記加重パラメータWを用い、互いに隣り合う2個の前記入力サンプルデータに対し加重平均演算を行うことにより1個の第1出力サンプルデータを生成する第4のサンプルデータ演算手段と、
少なくとも前記比例定数kおよび前記加重パラメータWを用いた、互いに隣り合う2個の前記入力サンプルデータに対する加重平均演算と、前記第1のサンプルデータ演算手段が生成した前記第1出力サンプルデータとを用いて1個の第2出力サンプルデータを生成する第5のサンプルデータ演算手段と、
前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加を行う第4の出力サンプルデータ次数増加手段と、
前期正規化変数sの初期化を行う正規化変数初期化手段と、
前記正規化変数sの逐次増加を行う正規化変数増加手段と、
前記加重パラメータに前記比例定数kと前記出力サンプルデータの個数の値Nとの積k×Nを加算する第1の加重パラメータ加算手段と、
前記第1の加重パラメータ加算手段の加算結果の大小を判定する加算結果判定手段と、
(j−1)番目の前記出力サンプルデータY[j−1]を前記付加次数rで除算する第1の出力サンプルデータ正規化手段と、
前記加重パラメータから前記入力サンプルデータの個数の値Mを減算する第1の加重パラメータ減算手段と、
前記第1の加重パラメータ減算手段の減算結果の大小を判定する減算結果判定手段と、
前記出力サンプルデータ列の最後列の出力サンプルデータY[N−1]を正規化変数sで除算する第2の出力サンプルデータ正規化手段とを備え、
前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加に伴い前記第4のサンプルデータ演算手段および/または前記第5のサンプルデータ演算手段が逐次サンプルデータ生成動作を行い、
前記第4のサンプルデータ演算手段および/または前記第5のサンプルデータ演算手段の動作に伴い前記入力サンプルデータの次数[i]が逐次増加を行うことにより、前記入力サンプルデータ列X[i]を前記出力サンプルデータ列Y[j]に変換することを特徴とするサンプルデータ変換装置である(実施の形態5)。
【0015】
また、第の本発明(請求項に対応)は、前記第5のサンプルデータ演算手段および前記正規化変数増加手段は少なくとも、前記比例定数kが正であり、かつ前記加算結果判定手段による判定結果が正であるとき、または前記比例定数kが負であり、かつ前記加算結果判定手段による判定結果が負であるときに動作を行い、
前記第4のサンプルデータ演算手段は少なくとも、前記比例定数kが正であり、かつ前記加算結果判定手段による判定結果が負であるとき、または前記比例定数kが負であり、かつ前記加算結果判定手段による判定結果が正であるときに動作を行い、
前記第4の入力サンプルデータ次数増加手段は少なくとも、前記減算結果判定手段による判定結果が負または0であるときに動作することを特徴とする上記本発明である(実施の形態5)。
【0016】
また、第の本発明(請求項に対応)は、M個の入力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列X[i](i=0、 ... 、M−1)を、前記M個の入力サンプルデータの全部または一部に対し加重平均演算を行うことにより、N個の出力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列Y[j](j=0、 ... 、N−1)であって、前記N個と前記M個の比が2以上となる縮小変換を行い、
前記サンプルデータ列Y[j]は、前記サンプルデータ列X[i]を構成する全部の入力サンプルデータを参照して加重平均演算を行うことにより変換されており、
前記サンプルデータ列Y[j]を構成する各出力サンプルデータは、それぞれ前記サンプルデータ列X[i]を構成する入力サンプルデータの一部を参照して加重平均演算を行うことにより変換されるサンプルデータ変換装置であって、
所定の比例定数k、加重パラメータW、所定の参照次数Rおよび所定の範囲で動く演算変数tを設定する第5の初期設定手段と、
前記参照次数Rを用いて前記入力サンプルデータの次数を修正する入力サンプルデータ次数修正手段と、
前記入力サンプルデータの全個数の値Mと前記入力サンプルデータの次数の値iとの積M×i、および前記出力サンプルデータの全個数の値Nと前記出力サンプルデータの次数の値jとの積N×jを算出するとともに、前記M×iと前記N×Jの大小を比較する比較演算手段と、
前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第5の入力サンプルデータ次数増加手段と、
少なくとも、前記出力サンプルデータの全個数の値Nと前記参照次数Rとの積N×R、前記出力サンプルデータの全個数の値Nと前記演算変数tとの積N×t、前記出力サンプルデータの全個数の値Nと前記出力サンプルデータの次数の値jとの積N×jとを用いた演算により配分係数C[t]を得る配分係数演算手段と、
前記配分係数および前記入力サンプルデータ列を演算することにより、前記入力サンプルデータ列[i]を前記出力サンプルデータ列[j]に変換する第6のサンプルデータ演算手段と、
前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加を行う第5の出力サンプルデータ次数増加手段とを備え、
前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加に伴い前記第5のサンプルデータ演算手段が逐次出力サンプルデータ生成動作を行い、
前記第6のサンプルデータ演算手段の動作に伴い前記出力サンプルデータの次数[j]が逐次増加を行うことにより、前記入力サンプルデータ列X[i]を前記出力サンプルデータ列Y[j]に変換することを特徴とするサンプルデータ変換装置である(実施の形態6、7)。
【0017】
また、第の本発明(請求項に対応)は、前記演算変数tは、−R+1≦t≦M+R−1の範囲で動くことを特徴とする上記本発明である(実施の形態6)。
【0018】
また、第の本発明(請求項に対応)は、前記配分係数C[t]を得るための演算は、第1の演算結果
【0019】
【数1】
C[t]=N×R−|N×i−M×j|
と、第2の演算結果
【0020】
【数2】
C[t]=0
とを比較して、大きいほうの値とするものであることを特徴とする上記本発明である(実施の形態6)。
【0021】
また、第10の本発明(請求項10に対応)は、前記演算変数tは、前記比較演算手段での演算結果により定義される所定の変数gおよびhを用いてg≦t≦hの範囲で動くものであり、
前記gおよびhは、
前記N×iとの積と前記M×jとが等しいときは、g=i−R+1、h=i+R−1と定義され、
前記N×iが前記N×jより大きいときは、g=i−R、h=i+R−1と定義されることを特徴とする上記本発明である(実施の形態7)。
【0022】
また、第11の本発明(請求項11に対応)は、前記配分係数C[t]を得るための演算は、
【0023】
【数3】
C[t]=N×R−|N×i−M×j|
であることを特徴とする上記本発明である(実施の形態7)。
【0024】
また、第12の本発明(請求項12に対応)は、前記第5のサンプルデータ演算手段は、
【0025】
【数4】
Figure 0003865556
なる演算を行うことを特徴とする上記本発明である(実施の形態6)。
【0026】
また、第13の本発明(請求項13に対応)は、前記第5のサンプルデータ演算手段は、
【0027】
【数5】
Figure 0003865556
なる演算を行うことを特徴とする上記本発明である(実施の形態7)。
【0028】
また、第14の本発明(請求項14に対応)は、前記加重パラメータWに前記出力サンプルデータの個数の値Nと前記比例定数kとの積k×Nの加算を行う第2の加重パラメータ加算手段を備え、
前記第1ないし第3の入力サンプルデータ次数増加手段は少なくとも、前記第2の加重パラメータ演算手段の動作の後に動作を行うことを特徴とする上記本発明である(実施の形態1〜4)。
【0029】
また、第15の本発明(請求項15に対応)は、前記第1ないし第3のサンプルデータ演算手段が動作した後に、前記加重パラメータWから前記入力サンプルデータの個数の値Mと前記比例定数kとの積k×Mの減算を行う第2の加重パラメータ減算手段を備え、
前記第1ないし第3の出力サンプルデータ次数増加手段は少なくとも、前記第2の加重パラメータ減算手段が動作した後に動作を行うことを特徴とする上記本発明である(実施の形態1〜4)。
【0030】
また、第16の本発明(請求項16に対応)は、前記第1の初期設定手段、前記演算係数設定手段、前記出力サンプルデータ初期化手段、または前記補助変数初期化手段のいずれかが動作した後に、前記加重パラメータWの値をW≦0であるかどうか択一的に判別する加重パラメータ判別手段を備え、
判別結果がW≦0でないとき前記第1ないし第3のいずれかのサンプルデータ演算手段の動作が行われ、
判別結果がW≦0であるとき前記第2の加重パラメータ加算手段の動作が行われることを特徴とする上記本発明である(実施の形態1〜4)。
【0031】
また、第17の本発明(請求項17に対応)は、前記第1の付加次数参照次数比較手段の比較結果により、
前記出力より前記参照次数Rのほうが大きいときは、
前記第2のサンプルデータ演算手段が演算を行うものであり、
前記参照次数Rより前記出力のほうが大きいときは、
前記第2の加重パラメータ減算手段が動作することを特徴とする上記本発明である(実施の形態3)。
【0032】
また、第18の本発明(請求項18に対応)は、前記第2の付加次数増加手段の出力と前記参照次数Rとの大小を比較する第2の付加次数参照次数比較手段を備え、
前記出力より前記参照次数Rのほうが大きいときは、
前記第3のサンプルデータ演算手段が演算を行うものであり、
前記参照次数Rより前記出力のほうが大きいときは、
前記第3の出力サンプルデータ次数増加手段が動作することを特徴とする上記本発明である(実施の形態4)。
【0033】
また、第19の本発明(請求項19に対応)は、前記補助変数pと前記並列演算定数nとの大小を比較する補助変数判別手段をさらに備え、
前記補助変数pが前記並列演算定数nより大きいときは、
少なくとも前記第2の付加次数初期化手段が付加次数rを初期化した後、前記第3のサンプルデータ演算手段が演算動作を行うものであり、
前記補助変数が前記並列演算定数よりも小さいときは、
少なくとも前記補助変数逐次増加手段および前記加重パラメータ判別手段が動作を行うことを特徴とする上記本発明である(実施の形態4)。
【0034】
また、第20の本発明(請求項20に対応)は、前記第4のサンプルデータ演算手段および前記付加次数増加手段は、前記付加次数rが前記参照次数Rより小さいときは、順次動作を繰り返し行うことを特徴とする上記本発明である(実施の形態4)。
【0035】
また、第21の本発明(請求項21に対応)は、前記参照次数Rは、前記入力サンプルデータの個数の値Mを前記出力サンプルデータの個数の値Nで除算し、小数点以下の部分を切り捨てた値と1とを比較した大きいほうの値であることを特徴とする上記本発明である(実施の形態1〜4)。
【0036】
また、第22の本発明(請求項22に対応)は、前記参照次数Rは、前記入力サンプルデータの個数の値Mを前記出力サンプルデータの個数の値を2倍した値2Nで除算して、小数点以下の部分を切り捨てた結果に1を加算したものであることを特徴とする上記本発明である(実施の形態6、7)。
【0037】
また、第23の本発明(請求項23に対応)は、前記比例定数kの値は1であることを特徴とする上記本発明である(実施の形態1〜4)。
【0038】
また、第24の本発明(請求項24に対応)は、前記第2ないし第5のサンプルデータ演算手段は、
α=W/(k×N)を満たす変数αを設定し(Wは前記加重パラメータ、kは前記比例定数、Nは前記入力サンプルデータの全個数)、
前記隣り合う2個の前記入力サンプルデータX[I]およびX[I+1]に対し、 α×X[I]+(1−α)×X[I+1](Iは複数の次数または単数の次数からなる数)なる演算を施すことを特徴とする上記本発明である(実施の形態3〜5)。
【0039】
また、第25の本発明(請求項25に対応)は、前記第1または第2の出力サンプルデータ次数増加手段は、
増加させたデータの次数と、出力サンプルデータの全個数[N]とを比較して、前記増加させた次数の方が前記全個数[N]より小さい場合は、
少なくとも前記加重パラメータ判別手段の動作以降の一連の動作を繰り返して行うことを特徴とする上記本発明である(実施の形態1〜3)。
【0040】
また、第26の本発明(請求項26に対応)は、前記第1または第2の入力サンプルデータ次数増加手段が動作を行った後、少なくとも前記加重パラメータ判別手段の動作以降の一連の動作を繰り返して行うことを特徴とする上記本発明である(実施の形態1〜3)。
【0041】
また、第27の本発明(請求項27に対応)は、前記第3の出力サンプルデータ次数増加手段は、
増加させたデータの次数と、出力サンプルデータの全個数[N]とを比較して、前記増加させた次数の方が前記全個数[N]より小さい場合は、
少なくとも前記補助変数初期化手段の動作以降の動作を繰り返し行うことを特徴とする上記本発明である(実施の形態4)。
【0042】
また、第28の本発明(請求項28に対応)は、前記第4の入力サンプルデータ次数増加手段は、
増加させたデータの次数と、入力サンプルデータの全個数[M]とを比較して、前記増加させた次数の方が前記全個数[M]より小さい場合は、
少なくとも前記加重パラメータ判別手段の動作以降の一連の動作を繰り返して行うことを特徴とする上記本発明である(実施の形態5)。
【0043】
また、第29の本発明(請求項31に対応)は、前記第5の出力サンプルデータ次数増加手段は、
増加させたデータの次数と、出力サンプルデータの全個数[N]とを比較して、前記増加させた次数の方が前記全個数[N]より小さい場合は、
少なくとも前記比較演算手段の動作以降の動作を繰り返し行うことを特徴とする上記本発明である(実施の形態6、7)。
【0044】
また、第30の本発明(請求項30に対応)は、前記比較演算手段の演算結果が、
N×i<M×jであるときは、少なくとも前記第5の入力サンプルデータ次数増加手段が動作し、
N×i>M×jであるときは、少なくとも前記演算変数tが定義される、および/または前記配分係数演算手段が動作することを特徴とする上記本発明である(実施の形態6、7)。
【0045】
また、第31の本発明(請求項31に対応)は、前記サンプルデータは、音声データまたは映像データであることを特徴とする上記本発明である。
【0046】
また、第32の本発明(請求項32に対応)は、M個の入力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列X[i](i=0、 ... 、M−1)を、前記M個の入力サンプルデータの全部または一部に対し加重平均演算を行うことにより、N個の出力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列Y[j](j=0、 ... 、N−1)であって、前記N個と前記M個の比が2以上となる縮小変換を行うサンプルデータ変換装置において、前記サンプルデータ列Y[j]は、前記サンプルデータ列X[i]を構成する全部の入力サンプルデータを参照して加重平均演算を行うことにより変換されており、前記サンプルデータ列Y[j]を構成する各出力サンプルデータは、それぞれ前記サンプルデータ列X[i]を構成する入力サンプルデータの一部を参照して加重平均演算を行うことにより変換されていることを特徴とするサンプルデータ変換装置の、前記サンプルデータ列Y[j]は、前記サンプルデータ列X[i]を構成する全部の入力サンプルデータを参照して加重平均演算を行うことにより変換し、前記サンプルデータ列Y[j]を構成する各出力サンプルデータを、それぞれ前記サンプルデータ列X[i]を構成する入力サンプルデータの一部を参照して加重平均演算を行うことにより変換する機能である、
(A)所定の比例定数k、加重パラメータWおよび所定の参照次数Rを設定する第1の初期設定手段と、前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第1の入力サンプルデータ次数増加手段と、少なくとも前記比例定数kおよび前記加重パラメータWを用いて、一個の前記出力サンプルデータを、少なくとも(R+1)個の前記入力サンプルデータに対し加重平均演算を行うことにより生成する第1のサンプルデータ演算手段と、前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加を行う第1の出力サンプルデータ次数増加手段として、
(B)所定の比例定数k、加重パラメータW、所定の参照次数R、および前記入力サンプルデータの次数に付加される付加次数rを設定する第2の初期設定手段と、前記出力サンプルデータ列の全出力サンプルデータを一時的に0として設定する出力サンプルデータ初期化手段と、前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第2の入力サンプルデータ次数増加手段と、前記付加次数rの初期値を0に設定する第1の付加次数初期化手段と、少なくとも前記比例定数k、前記加重パラメータWおよび前記参照次数Rを用い、少なくとも互いに隣り合う2個の前記入力サンプルデータに対する加重平均演算を含む演算を行うことにより一個の前記出力サンプルデータを生成する第2のサンプルデータ演算手段と、前記付加次数rの逐次増加を行う第1の付加次数増加手段と、前記第1の付加次数増加手段の出力と前記参照次数Rとの比較を行う第1の付加次数参照次数比較手段と、前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加を行う第2の出力サンプルデータ次数増加手段として、
(C)所定の比例定数k、加重パラメータW、所定の参照次数R、前記入力サンプルデータの次数を付加する付加次数r、および加重平均演算を並列的に行うための並列演算定数nを設定する第3の初期設定手段と、前記出力サンプルデータ列の全出力サンプルデータを一時的に0として設定する出力サンプルデータ初期化手段と、前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第3の入力サンプルデータ次数増加手段と、少なくとも前記比例定数k、前記加重パラメータWおよび前記参照次数Rを用い、少なくとも互いに隣り合う2個の前記入力サンプルデータに対する加重平均演算を含む演算を並列的に行うことにより、前記並列演算定数nの個数分の前記出力サンプルデータを生成する第3のサンプルデータ演算手段と、所定の補助変数pを用いて、前記加重平均演算に用いられる各パラメータおよび前記入力サンプルデータの次数を、それぞれ前記補助変数pの関数として定義するパラメータ関数化手段と、前記出力サンプルデータの次数[j]を、前記並列演算定数毎に逐次増加を行う第3の出力サンプルデータ次数増加手段と、前記付加次数rの初期値を0に設定する第2の付加次数初期化手段と、前記補助変数pをp=0に初期化する補助変数初期化手段と、前記補助変数pの逐次増加を行う補助変数増加手段と、前記付加次数rの逐次増加を行う第2の付加次数増加手段として、
(D)所定の比例定数k、加重パラメータWおよび前記出力サンプルデータを正規化す るための正規化変数sを設定する第4の初期設定手段と、前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第4の入力サンプルデータ次数増加手段と、少なくとも前記比例定数kおよび前記加重パラメータWを用い、互いに隣り合う2個の前記入力サンプルデータに対し加重平均演算を行うことにより1個の第1出力サンプルデータを生成する第4のサンプルデータ演算手段と、少なくとも前記比例定数kおよび前記加重パラメータWを用いた、互いに隣り合う2個の前記入力サンプルデータに対する加重平均演算と、前記第1のサンプルデータ演算手段が生成した前記第1出力サンプルデータとを用いて1個の第2出力サンプルデータを生成する第5のサンプルデータ演算手段と、前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加を行う第4の出力サンプルデータ次数増加手段と、前期正規化変数sの初期化を行う正規化変数初期化手段と、前記正規化変数sの逐次増加を行う正規化変数増加手段と、前記加重パラメータに前記比例定数kと前記出力サンプルデータの個数の値Nとの積k×Nを加算する第1の加重パラメータ加算手段と、前記第1の加重パラメータ加算手段の加算結果の大小を判定する加算結果判定手段と、(j−1)番目の前記出力サンプルデータY[j−1]を前記付加次数rで除算する第1の出力サンプルデータ正規化手段と、前記加重パラメータから前記入力サンプルデータの個数の値Mを減算する第1の加重パラメータ減算手段と、前記第1の加重パラメータ減算手段の減算結果の大小を判定する減算結果判定手段と、前記出力サンプルデータ列の最後列の出力サンプルデータY[N−1]を正規化変数sで除算する第2の出力サンプルデータ正規化手段として、
又は、(E)所定の比例定数k、加重パラメータW、所定の参照次数Rおよび所定の範囲で動く演算変数tを設定する第5の初期設定手段と、前記参照次数Rを用いて前記入力サンプルデータの次数を修正する入力サンプルデータ次数修正手段と、前記入力サンプルデータの全個数の値Mと前記入力サンプルデータの次数の値iとの積M×i、および前記出力サンプルデータの全個数の値Nと前記出力サンプルデータの次数の値jとの積N×jを算出するとともに、前記M×iと前記N×Jの大小を比較する比較演算手段と、前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第5の入力サンプルデータ次数増加手段と、少なくとも、前記出力サンプルデータの全個数の値Nと前記参照次数Rとの積N×R、前記出力サンプルデータの全個数の値Nと前記演算変数tとの積N×t、前記出力サンプルデータの全個数の値Nと前記出力サンプルデータの次数の値jとの積N×jとを用いた演算により配分係数C[t]を得る配分係数演算手段と、前記配分係数および前記入力サンプルデータ列を演算することにより、前記入力サンプルデータ列[i]を前記出力サンプルデータ列[j]に変換する第6のサンプルデータ演算手段と、前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加を行う第5の出力サンプルデータ次数増加手段として、コンピュータを機能させるためのプログラムを記録した、コンピュータにより読み取り可能なことを特徴とするプログラム記録媒体である。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。なお、各実施の形態の説明において、すでに説明したブロックについては、その説明を省略する。また以下に述べる各実施の形態においては、比例定数kはすべて1としている。
【0048】
(実施の形態1)
図10は、本発明の実施の形態1によるサンプルデータ変換装置の構成図である。図において、1は本発明の第1の初期設定手段に相当する初期設定手段、2は本発明の第2の加重パラメータ判別手段に相当する加重パラメータ判別手段、3は本発明の第2の加重パラメータ加算手段に相当する加重パラメータ加算手段、4は本発明の第1の入力サンプルデータ次数増加手段に相当する入力サンプルデータ次数増加手段、5は本発明の第1のサンプルデータ演算手段に相当するサンプルデータ演算手段、6は本発明の第2の加重パラメータ減算手段に相当する加重パラメータ減算手段、7は本発明の第1の出力サンプルデータ次数増加手段に相当する出力サンプルデータ次数増加手段である。
【0049】
また図1は、本実施の形態1によるサンプルデータ変換装置の動作について説明したフローチャートである。図1において、101は初期設定手段1により実行される初期設定ステップ、102は加重パラメータ判別手段2により実行されるW判定ステップ、103はサンプルデータ演算手段5により実行されるα設定ステップ、104はサンプルデータ演算手段5により実行されるサンプルデータ出力ステップ、105は加重パラメータ減算手段6により実行されるW減算ステップ、106は出力サンプルデータ次数増加手段7により実行されるj加算ステップ、107は出力サンプルデータ次数増加手段7により実行されるj判定ステップ、108は加重パラメータ加算手段3により実行されるW加算ステップ、109は出力入力サンプルデータ次数増加手段4により実行されるi加算ステップである。
【0050】
また、図2は、図1のフローチャートに基づいた動作の一例を模式的に示す図である。
【0051】
以上のような構成を有する本実施の形態1の動作について、図1および図2を用いて説明する。ただし、本実施の形態では、入力サンプルデータX[i]の個数Mを80、出力サンプルデータY[j]の個数Nを30とする。
【0052】
はじめに、初期設定ステップ101において、必要なパラメータの初期値が設定される。初期設定ステップにおいては、予め入力サンプルデータの全個数Mおよび次数i、出力サンプルデータの全個数Nおよび次数j、加重パラメータWが入力され、また、パラメータ(参照次数)Rは、入力サンプルデータの全個数Mを出力サンプルデータの全個数Nで割ったものを小数点以下で切り捨てたものと1とを比較して、大きい方の値として得られる。本実施の形態では、W=30、i=0、j=0と設定され、80を30で整数除算した結果が2であるので、パラメータRには2が設定される。
【0053】
続いてW判定ステップ102に進む。
【0054】
W=80であるため、W判定ステップ102の判定結果は偽であることより、α設定ステップ103に進み、αとして、α=W/N=30/30=1設定される。
【0055】
次にサンプルデータ出力ステップ104において、0番目の出力サンプルデータY[0]が、
【0056】
【数6】
Figure 0003865556
として出力される(201)。
【0057】
次にW減算ステップ105でW=30−80=−50、j加算ステップでj=0+1=1と計算され、j判定ステップ107に進む。j判定ステップ107では、j=1<30=Nであるため真と判定され、W判定ステップ102に戻る。
【0058】
W判定ステップ102では、W=−50であるため判定結果は真となり、W加算ステップ108に進む。
【0059】
W加算ステップ108では、W=−50+30=−20、i加算ステップ109ではi=0+1=1と計算され、W判定ステップ102に戻る。
【0060】
W判定ステップ102では、W=−20であるため判定結果は再び真となる。この結果、W加算ステップ108に進み、W=−20+30=10と計算される。続いてi加算ステップ109でi=1+1=2と計算され、W判定ステップ102に戻る。
【0061】
W判定ステップ102では、W=10であるため判定結果は偽となり、α設定ステップ103に進む。α設定ステップ103では、α=10/30=1/3と設定され、サンプルデータ出力ステップ104において、1番目の出力サンプルデータY[1]が、
【0062】
【数7】
Figure 0003865556
として出力される(202)。
【0063】
その後、W減算ステップ105においてW=10−80=−70と、j加算ステップj=1+1=2とそれぞれ設定され、j判定ステップ107ではj=2<80であるため、W判定ステップ102に戻る。
【0064】
以下同様にW加算ステップ108およびi加算ステップ109を3回繰り返すとi=5、W=20が得られ、α=2/3となる。このとき、2番目の出力サンプルデータY[1]は、
【0065】
【数8】
Figure 0003865556
として出力される(203)。
【0066】
以後上記操作を繰り返し、j判定ステップ107で真と判定されるまで、出力サンプルデータY[0]、Y[1]、...、Y[29]を順次出力する。
【0067】
以上、本実施の形態によれば、映像信号の解像度変換や、音声信号の周波数変換等で必要となるサンプルデータ個数の変換を、従来の技術による場合と比較してより小さなメモリ容量および演算ステップ数で実現することができる。またサンプルデータ出力ステップ104における演算は、低域通過フィルタと同等の効果を持つ。
【0068】
さらに本発明では、本実施の形態のように入力サンプルデータの個数と、出力サンプルデータの個数の比が2以上の場合でも、入力サンプルデータX[0]〜X[79]すべてのデータを参照して出力サンプルデータY[0]〜Y[29]を生成するので、出力データの折り返し歪みを回避することができる。
【0069】
なお、サンプルデータ出力ステップ104におけるY[j]の演算方法は、すべての入力サンプルデータX[i]を用いるものであれば、自由に設定できる。
【0070】
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2によるサンプルデータ変換装置の構成図である。図において、11は本発明の第1の初期設定手段に相当する初期設定手段、12は演算係数設定手段、13は本発明の第2の加重パラメータ判別手段に相当する加重パラメータ判別手段、14は本発明の第2の加重パラメータ加算手段に相当する加重パラメータ加算手段、15は本発明の第1の入力サンプルデータ次数増加手段に相当する入力サンプルデータ次数増加手段、16は本発明の第1のサンプルデータ演算手段に相当するサンプルデータ演算手段、17は本発明のシフト手段に相当するシフト手段、18は本発明の第2の加重パラメータ減算手段に相当する加重パラメータ減算手段、19は本発明の第1の出力サンプルデータ次数増加手段に相当する出力サンプルデータ次数増加手段である。なお、図において図10と同一名称は同一部または相当部である。
【0071】
また図3は、本実施の形態2によるサンプルデータ変換装置の動作について説明したフローチャートである。図3において、301は演算係数設定手段12により行われるQ設定ステップ、302はサンプルデータ演算手段16により行われるサンプルデータ出力ステップ、303はシフト手段17により行われるシフトステップである。
【0072】
以上のような構成を有する本実施の形態2の動作について、図3を用いて説明する。ただし実施の形態1と同様であるステップは省略し、また初期条件は実施の形態1と同じく、入力サンプルデータX[i]の個数Mを80、出力サンプルデータY[j]の個数Nを30とする。
【0073】
初期設定ステップ101において、必要なパラメータの初期値が設定されたのち、Q設定ステップで、自然数Qは、Q=2b/(N×R)(ただし演算結果は四捨五入されている)と設定される。ここではb=16とする。
【0074】
実施の形態1と同様に、W判定ステップ102が偽と判定されたとき、サンプルデータ出力ステップ302で、Y[j]の値が計算される。
【0075】
たとえば、W=10、i=2、j=1のとき、R=2、Q=1092であるから
【0076】
【数9】
Figure 0003865556
となる。
【0077】
その後、シフトステップ303で、サンプルデータ出力ステップ302の出力Y[j]を2進数とみなして、これをbビット(すなわち16ビット)下方にシフトする。
【0078】
その他の動作は第1の実施の形態と同様である。
【0079】
bビット下方シフトは、2bで割ることと等価であるから、本実施の形態の出力と実施の形態1の出力は、丸め誤差などを無視すれば同等である。
【0080】
以上、本実施の形態によれば、映像信号の解像度変換や、音声信号の周波数変換等で必要となるサンプルデータ個数の変換を、従来の技術による場合と比較してより小さなメモリ容量および演算ステップ数で、かつ折り返し歪みを生じることなく実現することができる。
【0081】
さらに本実施の形態では、各変数は整数型であり、かつ計算機上では加算、減算、乗算に比べはるかに負荷の大きい除算をなくすことにより、処理時間の軽減を図ることができる。
【0082】
なお、本実施の形態においてはb=16としているが、これは各変数の演算を32ビットレジスタで実行する場合の目安となる値であり、他の値を使用してもかまわない。
【0083】
(実施の形態3)
図12は、本発明の実施の形態3によるサンプルデータ変換装置の構成図である。図において、21は本発明の第2の初期設定手段に相当する初期設定手段、22は本発明の出力サンプルデータ初期化手段に相当する出力サンプルデータ初期化手段、23は本発明の第2の加重パラメータ判別手段に相当する加重パラメータ判別手段、24は本発明の第2の加重パラメータ加算手段に相当する加重パラメータ加算手段、25は本発明の第2の入力サンプルデータ次数増加手段に相当する入力サンプルデータ次数増加手段、26は本発明の付加次数初期化手段に相当する付加次数初期化手段、27は本発明の第2のサンプルデータ演算手段に相当するサンプルデータ演算手段、28は本発明の第1の付加次数増加手段に相当する付加次数増加手段、29は本発明の第1の付加次数参照次数比較手段に相当する付加次数参照次数比較手段、30は本発明の第2の加重パラメータ減算手段に相当する加重パラメータ減算手段、31は本発明の第2の出力サンプルデータ次数増加手段に相当する出力サンプルデータ次数増加手段である。ただし、図において上述の他の図と同一名称は同一部または相当部である。
【0084】
また図4は、本実施の形態3によるサンプルデータ変換装置の動作について説明したフローチャートである。図4において、401は出力データ初期化手段22により行われる出力データ初期化ステップ、402は付加次数初期化手段26により行われる付加次数r初期化ステップ、403はサンプルデータ演算手段27により行われる加重平均演算ステップ、404はサンプルデータ演算手段27により行われるサンプルデータ出力ステップ、405は付加次数増加手段28により行われるr加算ステップ、406は付加次数参照次数比較手段29により行われるr判定ステップである。
【0085】
以上のような構成を有する本実施の形態3の動作について、図4を用いて説明する。ただし上述の他の実施の形態と同様であるステップは省略し、また初期条件は上記他の実施の形態と同じく、入力サンプルデータX[i]の個数Mを80、出力サンプルデータY[j]の個数Nを30とする。
【0086】
実施の形態1と同様に、初期設定ステップ101において、加重パラメータW=30、i=0、j=0、参照次数R=2と設定される。
【0087】
さらに出力データ初期化ステップ401で、Y[0]からY[29]までのすべてに0が設定される。
【0088】
W判定ステップ102において、W=30であるから偽となり、α設定ステップ103に進む。α設定ステップ103では、α=W/N=30/30=1となり、さらにr初期化ステップ402でr=0が設定される。
【0089】
続いて加重平均演算ステップ403において、
【0090】
【数10】
Figure 0003865556
が計算され、サンプルデータ出力ステップ404において、
【0091】
【数11】
Figure 0003865556
となる。
【0092】
r加算ステップ405においてr=1となり、R=2であることから、r判定ステップ406で真と判定されるため、加重平均演算ステップ403に戻る。
【0093】
加重平均演算ステップ403では、
【0094】
【数12】
Figure 0003865556
が計算され、サンプルデータ出力ステップ404において、Y[0]は、
【0095】
【数13】
Figure 0003865556
となる。
【0096】
r加算ステップ405においてr=2となり、R=2であることから、r判定ステップ406で偽と判定されるため、W減算ステップ105でW=30−80=−50、j=1となる。またこのとき、Y[0]の確定値は(X[0]+X[1])/2となる。
【0097】
j判定ステップ107では、j=1<30=Nであるから真と判定され、W判定ステップ102に戻る。
【0098】
W=−50であるから、W加算ステップ108およびi加算ステップ109を2回繰り返すとW=10となり、W判定ステップ102の判定結果が偽となる。このときi=2であり、α設定ステップ403に進むことができる。
【0099】
α設定ステップ403では、α=10/30=1/3が設定され、続いてr初期化ステップ402でr=0が設定される。
【0100】
続いて加重平均演算ステップ403において、
【0101】
【数14】
Figure 0003865556
が計算され、サンプルデータ出力ステップ404において、
【0102】
【数15】
Figure 0003865556
となる。
【0103】
r加算ステップ405においてr=1となり、R=2であることから、r判定ステップ406で真と判定されるため、加重平均演算ステップ403に戻る。
【0104】
加重平均演算ステップ403では、r=1であることから、
【0105】
【数16】
Figure 0003865556
が計算され、サンプルデータ出力ステップ404において、
【0106】
【数17】
Figure 0003865556
となる。
【0107】
r加算ステップ405においてr=2となり、R=2であることから、r判定ステップ406で偽と判定されるため、W減算ステップ105でW=10−80=−70、j=2となる。またこのとき、Y[1]が確定し、その値は(X[2]+3X[3]+2X[4])/6となる。
【0108】
上記操作を、j判定ステップ107の判定結果が偽となるまで繰り返すことで、出力サンプルデータY[0]からY[29]を順次出力することができる。
【0109】
以上、本実施の形態によれば、実施の形態1と同様に、映像信号の解像度変換や、音声信号の周波数変換等で必要となるサンプルデータ個数の変換を、従来の技術による場合と比較してより小さなメモリ容量および演算ステップ数で実現することができる。
【0110】
また本実施の形態では、入力サンプルデータX[0]〜X[79]すべてのデータを参照して出力サンプルデータY[0]〜Y[29]を生成するため、出力データの折り返し歪みが現れない。
【0111】
(実施の形態4)
図13は、本発明の実施の形態4によるサンプルデータ変換装置の構成図である。図において、41は本発明の第3の初期設定手段に相当する初期設定手段、42は本発明の出力サンプルデータ初期化手段に相当する出力サンプルデータ初期化手段、43は本発明の補助変数初期化手段に相当する補助変数初期化手段、44はパラメータ関数化手段、45は第2の加重パラメータ判別手段に相当する加重パラメータ判別手段、46は本発明の第2の加重パラメータ加算手段に相当する加重パラメータ加算手段、47は本発明の第3の入力サンプルデータ次数増加手段に相当する入力サンプルデータ次数増加手段、48は本発明の第2の加重パラメータ減算手段に相当する加重パラメータ減算手段、49は本発明の補助変数判別手段に相当する補助変数判別手段、50は本発明の補助変数増加手段に相当する補助変数増加手段、51は本発明の第2の付加次数初期化手段に相当する付加次数初期化手段、52は本発明の第3のサンプルデータ演算手段に相当するサンプルデータ演算手段、53は本発明の第2の付加次数増加手段に相当する付加次数増加手段、54は本発明の第2の付加次数参照次数増加手段に相当する付加次数参照次数比較手段、55は本発明の第3の出力サンプルデータ次数増加手段に相当する出力サンプルデータ次数増加手段である。
【0112】
また図5は、本実施の形態3によるサンプルデータ変換装置の動作について説明したフローチャートである。図5において、501は補助変数初期化手段43により行われる補助変数p初期化ステップ、502はパラメータ関数化手段44により行われるα設定ステップ、503は補助変数判別手段49により行われるp判定ステップ、504は補助変数増加手段50により行われるp加算ステップ、505はサンプルデータ演算手段52により行われる加重平均演算ステップ、506はサンプルデータ演算手段52により行われるサンプルデータ出力ステップ、507は出力サンプルデータ次数増加手段55により行われるj加算ステップである。
【0113】
以上のような構成を有する本実施の形態4の動作について、図5を用いて説明する。ただし上述の他の実施の形態と同様であるステップは省略し、また初期条件は実施の形態1と同じく、入力サンプルデータX[i]の個数Mを80、出力サンプルデータY[j]の個数Nを30とする。
【0114】
実施の形態1と同様に、初期設定ステップ101において、W=30、i=0、j=0、R=2と設定される。
【0115】
さらに出力データ初期化ステップ401で、Y[0]からY[29]までのすべてに0が設定され、p初期化ステップ501で補助変数pがp=0と設定される。
【0116】
W判定ステップ102において、W=30であるから偽となり、α設定ステップ502に進む。α設定ステップ502では、p=0であることから、α[0]=W/N=30/30=1と設定され、さらにI[0]=i=0となる。
【0117】
次にW減算ステップ105で、W=30−80=−50となる。
【0118】
続いてp判定ステップ503にて、p=0<4であるから真と判定され、p加算ステップ504でp=0+1=1となり、W判定ステップ102に戻る。
【0119】
W判定ステップ102では、W=−50であることから偽と判定され、W加算ステップ108に進む。W加算ステップ108では、W=−50+30=−20と設定され、さらにi加算ステップでi=0+1=1と設定され、W判定ステップ102に戻る。
【0120】
W判定ステップ102では、W=−20であることから再び偽と判定され、W加算ステップ108に進む。W加算ステップ108ではW=−20+30=10と設定され、さらにi加算ステップでi=1+1=2と設定され、W判定ステップ102に戻る。
【0121】
W判定ステップ102では、W=10であることから真と判定され、α設定ステップ502に進む。α設定ステップ502では、p=1であることから、α[1]=W/N=1/3、I[1]=2となる。
【0122】
以上の操作を繰り返し、p判定ステップ503で真と判定されたとき、α[p]、I[p]は、
【0123】
【数18】
α[0]=1、α[1]=1/3、α[2]=2/3、α[3]=1、
I[0]=0、I[1]=2、I[2]=5、I[3]=8
と設定される。
【0124】
その後、r初期化ステップ402でr=0と設定され、加重平均演算ステップ505へ進む。
【0125】
加重平均演算ステップ505では、A[0]からA[3]について、r=0であることから、
【0126】
【数19】
Figure 0003865556
と並列に計算される。
【0127】
その結果、サンプルデータ出力ステップ506では、j=0であることから、
【0128】
【数20】
Figure 0003865556
と、並列に演算される。
【0129】
r加算ステップ405でr=0+1=1となり、r判定ステップ406でR=2であるから真と判定され、加重平均演算ステップ505に戻る。
【0130】
加重平均演算ステップ505では、r=1であることから、
【0131】
【数21】
Figure 0003865556
と並列に計算される。
【0132】
その結果、サンプルデータ出力ステップ506では、
【0133】
【数22】
Figure 0003865556
と、並列に演算される。
【0134】
r加算ステップ405でr=2となると、r判定ステップ406では偽と判定されるため、j加算ステップ507に進む。j加算ステップ507ではj=0+4=4となる。この時点で、出力サンプルデータY[0]、Y[1]、Y[2]、Y[3]が確定する。
【0135】
上記操作を、j判定ステップ107の判定結果が偽となるまで繰り返すことで、出力サンプルデータY[0]からY[29]を順次出力することができる。
【0136】
以上、本実施の形態によれば、実施の形態1と同様に、映像信号の解像度変換や、音声信号の周波数変換等で必要となるサンプルデータ個数の変換を、従来の技術による場合と比較してより小さなメモリ容量および演算ステップ数で実現でき、かつ折り返し歪みをなくすことができる。
【0137】
さらに本実施の形態では、加重平均演算ステップ505、およびサンプルデータ演算ステップ506において、4個の演算を並列に行っている。従って本実施の形態は、マルチプロセッサもった計算機上、もしくは1つのレジスタで複数要素の演算を同時に実行できるMMXレジスタ等を持ったCPU上で実行したとき、処理時間の大幅な短縮を行うことができる。また、サンプルデータ出力ステップ506で並列に行う演算の個数は4に限らない。
【0138】
なお本実施の形態のようにN=30が4の倍数でない場合は、最終のサンプルデータ出力ステップ506において必要のないサンプルデータ(本実施例ではY[30]、Y[31])は、演算を省略する、もしくはダミーの値を用いて演算するなどの方法をとればよい。
【0139】
また実施の形態1〜4では、初期設定ステップ101において、加重パラメータWの初期値として出力サンプルデータの全個数の値Nを設定しているが、Wの初期値は、0≦W≦Nを満たす値であれば何でもよい。
【0140】
(実施の形態5)
図13は、本発明の実施の形態5によるサンプルデータ変換装置の構成図である。図において、61は本発明の第4の初期設定手段に相当する初期設定手段、62は本発明の第1の加重パラメータ加算手段に相当する加重パラメータ加算手段、63は本発明の加算結果判定手段に相当する加算結果判定手段、64は本発明の第1の出力サンプルデータ初期化手段に相当する出力サンプルデータ正規化手段A、65は本発明の第4のサンプルデータ演算手段に相当するサンプルデータ演算手段A、66は本発明の正規化変数初期化手段に相当する正規化変数初期化手段、67は本発明の第4の出力サンプルデータ次数増加手段に相当する出力サンプルデータ次数増加手段、68は本発明の第1の加重パラメータ減算手段に相当する加重パラメータ減算手段、69は本発明の減算結果判定手段に相当する減算結果判定手段、70は本発明の第4の入力サンプルデータ次数増加手段に相当する入力サンプルデータ次数増加手段、71は本発明の正規化変数増加手段に相当する正規化変数増加手段、72は本発明の第5のサンプルデータ演算手段に相当するサンプルデータ演算手段B、73は本発明の第2の出力サンプルデータ正規化手段に相当する出力サンプルデータ正規化手段B、である。ただし、図において上述した各図と同一名称は同一部または相当部である。
【0141】
また図6は、本実施の形態5によるサンプルデータ変換装置の動作について説明したフローチャートである。図6において、601は初期設定手段61により行われる初期化ステップ、602は加算結果判定手段63より行われる第1W判定ステップ、603は加算結果判定手段63により行われる第2W判定ステップ、604はサンプルデータ演算手段A65により行われるj判定ステップ、605は出力サンプルデータ正規化手段A64により行われる第1出力正規化ステップ、606は正規化変数初期化手段66により行われるs初期化ステップ、607はサンプルデータ演算手段A65により行われる第1サンプルデータ出力ステップ、608は減算結果判定手段69により行われる第3W判定ステップ、609は入力サンプルデータ次数増加手段により行われるi判定ステップ、610は1サンプルデータ演算手段B72により行われる第2サンプルデータ出力ステップ、611は出力サンプルデータ正規化手段B73により行われる第2出力正規化ステップ、613は正規化変数増加手段71により行われるs加算ステップである。
【0142】
以上のような構成を有する本実施の形態5の動作について、図6を用いて説明する。ただし上述の他の実施の形態と同様であるステップは省略し、また初期条件は実施の形態1と同じく、入力サンプルデータX[i]の個数Mを80、出力サンプルデータY[j]の個数Nを30とする。
【0143】
本実施の形態では、初期化ステップ601で、W=0、i=0、j=−1、R=2が設定される。
【0144】
続いてW加算ステップ108で、W=0+30=30となる。
【0145】
第1W判定ステップ602では、W=30≧0であるため偽と判定され、第2W判定ステップ603に進む。第2W判定ステップ603では、W=30>0であるから真と判定され、α設定ステップ103に進む。
【0146】
α設定ステップ103では、α=W/N=30/30=1となる。
【0147】
j判定ステップ604で、j=−1であることから、s初期化ステップ606に進み、正規化変数sとして、s=1が設定される。続いてj加算ステップ106でj=−1+1=0となり、第1サンプルデータ出力ステップ607に進む。
【0148】
第1サンプルデータ出力ステップ607では、α=1、i=0、j=0であることから、
【0149】
【数23】
Figure 0003865556
となる。
【0150】
その後W減算ステップ105で、W=30−80=−50と設定され、第3W判定ステップ606で偽と判定されるため、i加算ステップ109でi=0+1=1と計算される。続いてi判定ステップ609で真と判定されるため、W加算ステップ108に戻る。
【0151】
W加算ステップ108では、W=−50+30=−20となるため、第1W判定ステップ602で真と判定される。
【0152】
その結果、第2サンプルデータ出力ステップ610に進み、α=1、i=1であることから、
【0153】
【数24】
Figure 0003865556
となり、s加算ステップ612に進む。
【0154】
s加算ステップ612で、s=1+1=2となり、i加算ステップ109に進む。
【0155】
i加算ステップ109で、i=1+1=2となり、i判定ステップ609で真と判定されるため、再びW加算ステップ108に戻る。
【0156】
W加算ステップ108では、W=−20+30=10となるため、第1W判定ステップ602で偽、第2W判定ステップ603で真と判定され、α設定ステップ103に進む。
【0157】
α設定ステップ103では、α=W/N=1/3と設定される。
【0158】
続いてj判定ステップ604では、j=0であることから真と判定され、第1出力正規化ステップ605に進む。第1出力正規化ステップ605では、s=2であることから、
【0159】
【数25】
Y[0]=Y[0]/2=(X[0]+X[1])/2
となる。そしてs初期化ステップ606で、s=1に初期化され、j加算ステップ106で、j=0+1=1と計算される。
【0160】
その後、第1サンプルデータ出力ステップ607にて、α=1/3、i=2、j=1であることから、
【0161】
【数26】
Figure 0003865556
となる。
【0162】
続いてW減算ステップ105により、W=10−80=−70となり、第3W判定ステップ608で偽と判定される。従ってi加算ステップ109で、i=2+1=3と算出され、i判定ステップ609で真と判定されるため、W加算ステップ108に戻る。
【0163】
W加算ステップ108では、W=−70+30=−40であるため、第1W判定ステップ602で真と判定される。従って第2サンプルデータ出力ステップ610では、α=1/3、i=3、j=1であることから、
【0164】
【数27】
Figure 0003865556
と算出される。
【0165】
続いてs加算ステップ612でs=1+1=2となり、i加算ステップ109でi=3+1=4となり、i判定ステップ609の結果に従い、W加算ステップ108に戻る。
【0166】
W加算ステップ108で、W=−40+30=−10となり、再び第1W判定ステップ602で真と判定される。よって、第2サンプルデータ出力ステップ610で、α=1/3、i=4、j=1であることから、
【0167】
【数28】
Figure 0003865556
と算出され、s加算ステップ612によりs=3となる。
【0168】
i加算ステップ109によりi=5となり、i判定ステップ609の結果に従いW加算ステップ108に戻る。
【0169】
W加算ステップ108では、W=−10+30=20となり、第1W判定ステップ602の結果は偽、第2W判定ステップ603の結果は真となる。
【0170】
よってα設定ステップ103でα=2/3となり、第1出力正規化ステップ605でj=1、s=3であることから、
【0171】
【数29】
Figure 0003865556
となり、Y[1]の値が確定する。
【0172】
以上の操作を、i判定ステップの判定結果が偽となるまで繰り返し、最後に第2出力正規化ステップ611で、最後の出力データを正規化することで、変換後のサンプルデータY[0]、Y[1]、...、Y[29]を順次出力することができる。
【0173】
以上、本実施の形態によれば、映像信号の解像度変換や、音声信号の周波数変換等で必要となるサンプルデータ個数の変換を、従来の技術による場合と比較してより小さなメモリ容量および演算ステップ数で実現でき、かつ折り返し歪みをなくすことができる。
【0174】
なお、本実施の形態の説明において、第3W判定ステップ608の結果が真となることはなかった。本実施の形態において第3W判定ステップ608の結果が真となるのは、M<Nの場合であり、本実施の形態が任意のM、Nに対して適用可能とするためのものである。
【0175】
なお上記の実施の形態における加重平均演算ステップなど、X[i]を用いて演算を行う場合、本来は存在しないX[M]等の値を用いる必要が生じる場合がある。この場合は、X[i]の最後の値であるX[M−1]を用いて、X[M]=X[M−1]とみなすことで、同様の効果を得ることができる。
【0176】
(実施の形態6)
図15は、本発明の実施の形態6によるサンプルデータ変換装置の構成図である。図において、81は本発明の第5の初期設定手段に相当する初期設定手段、82は本発明の入力サンプルデータ次数修正手段に相当する入力サンプルデータ次数修正手段、83は本発明の比較演算手段に相当する比較演算手段、84は本発明の第5の入力サンプルデータ次数増加手段に相当する入力サンプルデータ次数増加手段、85は本発明の配分係数演算手段に相当する配分係数演算手段、86は本発明の第6のサンプルデータ演算手段に相当するサンプルデータ演算手段、87は本発明の第5の出力サンプルデータ次数増加手段に相当する出力サンプルデータ次数増加手段である。
【0177】
また図7は、本実施の形態6によるサンプルデータ変換装置の動作について説明したフローチャートである。図7において、701は初期設定手段81により行われる初期設定ステップ、702は入力サンプルデータ次数修正手段82により行われる擬似入力サンプルデータ生成ステップ、703は比較演算手段83により行われる大小判定ステップ、704は配分係数演算手段85により行われる配分係数設定ステップ、705はサンプルデータ演算手段86により行われるサンプルデータ出力ステップである。
【0178】
また、図8は、図1のフローチャートに基づいた動作の一例を模式的に示す図である。
【0179】
以上のような構成を有する本実施の形態6の動作について、図7および図8を用いて説明する。ただし、本実施の形態では、入力サンプルデータX[i]の個数Mを80、出力サンプルデータY[j]の個数Nを30とする。
【0180】
はじめに、初期設定ステップ701において、必要なパラメータの初期値が設定される。初期設定ステップにおいては、予め入力サンプルデータの全個数Mおよび次数i、出力サンプルデータの全個数Nおよび次数jが入力され、また、パラメータ(参照次数)Rは、入力サンプルデータの全個数Mを出力サンプルデータの全個数Nの2倍(2N)で割ったものを小数点以下で切り捨てたものに1を加えた値として得られる。本実施の形態では、i=0、j=0と設定され、80を30×2で整数除算した結果が1であるので、パラメータRには2が設定される。
【0181】
続いて擬似入力サンプルデータ生成ステップで、R=2であることから、
【0182】
【数30】
X[−1]=X[0]
X[80]=X[79]
と設定される。これら擬似入力サンプルデータは、配分係数設定ステップ704およびサンプルデータ出力ステップ705の演算を統合的に行うために必要である。
【0183】
続いて大小判定ステップ703に進む。
【0184】
i=0、j=0、M=80、N=30であることから、大小判定ステップ703で偽と判定され、配分係数設定ステップ704に進む。
【0185】
配分係数設定ステップ704では、
【0186】
【数31】
C[−1]=30、C[0]=60、C[1]=30、
C[2]=...=C[80]=0
と計算される。
【0187】
サンプルデータ出力ステップ705では、Y[0]が、
【0188】
【数32】
Figure 0003865556
と計算される(801)。
【0189】
j加算ステップ106で、j=0+1=1となるため、j判定ステップ107で真と判定され、大小比較ステップ703に戻る。
【0190】
大小比較ステップ703では、N×i=0、M×j=80であるから真となり、i加算ステップ109に進んで、i=0+1=1と設定される。
【0191】
i加算ステップ109をさらに2回繰り返してi=3となったとき、大小比較ステップ703で偽と判定され、配分係数設定ステップ704に進む。
【0192】
配分係数設定ステップ704では、
【0193】
【数33】
C[1]=10、C[2]=40、C[3]=50、C[4]=20
と設定され、上記以外のC[t]には0が設定される。従ってサンプルデータ出力ステップ705で、Y[1]が
【0194】
【数34】
Figure 0003865556
と設定される(802)。
【0195】
以後上記操作を繰り返し、j判定ステップ107で真と判定されるまで、出力サンプルデータY[0]、Y[1]、...、Y[29]を順次出力する。
【0196】
以上、本実施の形態によれば、映像信号の解像度変換や、音声信号の周波数変換等で必要となるサンプルデータ個数の変換を、従来の技術による場合と比較してより小さなメモリ容量で実現することができる。また本実施の形態のサンプルデータ出力ステップ705では、使用するタップ数が比較的大きいため、出力サンプルデータ列の中・高周波領域におけるゲインの減衰量を比較的小さくすることができ、かつ折り返し歪みを回避することができる。
【0197】
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7によるサンプルデータ変換装置は、実施の形態6によるサンプルデータ変換装置の別動作例であり、構成図としては図15を用いる。
【0198】
また図9は、本実施の形態7によるサンプルデータ変換装置の動作について説明したフローチャートである。図9において、901は初期設定手段81により行われる初期設定ステップ、902は入力サンプルデータ次数修正手段82により行われる擬似入力サンプルデータ生成ステップ、903は比較演算手段83により行われる第1判定ステップ、904は比較演算手段83により行われる第2判定ステップ、905は配分係数演算手段85により行われる第1参照範囲設定ステップ、906は配分係数演算手段85により行われる第2参照範囲設定ステップ、907は配分係数演算手段85により行われる配分係数設定ステップ、908はサンプルデータ演算手段86により行われるサンプルデータ出力ステップである。
【0199】
本実施の形態の出力結果は、実施の形態6とまったく同様であるので、以下、図8、図9を用いて説明する。
【0200】
初期設定ステップ901において、必要なパラメータの初期値が設定される。本実施の形態では、i=0、j=0と設定され、80を30×2で整数除算した結果が1であるので、パラメータRには2が設定される。
【0201】
続いて擬似入力サンプルデータ生成ステップで、R=2であることから、
【0202】
【数35】
X[−1]=X[0],X[80]=X[79]
と設定される。これら擬似入力サンプルデータは、配分係数設定ステップ907およびサンプルデータ出力ステップ908の演算を統合的に行うために必要である。
【0203】
続いて第1判定ステップ903に進む。
【0204】
i=0、j=0、M=80、N=30であることから、第1判定ステップ903で偽と判定され、第2判定ステップ904に進む。
【0205】
第2判定ステップ904では、真と判定されるため、第1参照範囲設定ステップ905に進む。
【0206】
第1参照範囲設定ステップ905では、i=0、R=2であることから、参照範囲tの下限gとして、g=i−R+1=−1が、上限hとしてh=i+R−1=1が設定される。
【0207】
続いて配分比設定ステップ907において、第1参照範囲設定ステップ905で定められた参照範囲−1≦t≦1について、
【0208】
【数36】
C[−1]=30,C[0]=60,C[1]=30,
が算出される。
【0209】
サンプルデータ出力ステップ908では、Y[0]が、参照範囲に基づき、
【0210】
【数37】
Figure 0003865556
と計算される(801)。
【0211】
j加算ステップ106で、j=0+1=1となるため、j判定ステップ107で真と判定され、第1比較ステップ903に戻る。
【0212】
第1比較ステップ903では、N×i=0、M×j=80であるから真となり、i加算ステップ109に進んで、i=0+1=1と設定される。
【0213】
i加算ステップ109をさらに2回繰り返してi=3となったとき、第1比較ステップ703で偽と判定され、第2判定ステップ904に進む。
【0214】
第2判定ステップ904では、N×i=90、M×j=80であるため偽と判定され、第2参照範囲設定ステップ906に進む。
【0215】
第2参照範囲設定ステップ906では、i=3、R=2であることから、参照範囲tの下限gとして、g=i−R=3−2=1が、上限hとしてh=i+R−1=3+2−1=4が設定される。
【0216】
続いて配分係数設定ステップ907において、第2参照範囲設定ステップ906で定められた参照範囲1≦t≦4について、
【0217】
【数38】
C[1]=10、C[2]=40、C[3]=50、C[4]=20
と設定される。従ってサンプルデータ出力ステップ907で、Y[1]は、上記参照範囲に従って、
【0218】
【数39】
Figure 0003865556
と設定される(802)。
【0219】
以後上記操作を繰り返し、j判定ステップ107で真と判定されるまで、出力サンプルデータY[0]、Y[1]、...、Y[29]を順次出力する。
【0220】
以上、本実施の形態によれば、映像信号の解像度変換や、音声信号の周波数変換等で必要となるサンプルデータ個数の変換を、従来の技術による場合と比較してより小さなメモリ容量で実現することができる。また本実施の形態のサンプルデータ出力ステップ705では、使用するタップ数が比較的大きいため、出力サンプルデータ列の中・高周波領域におけるゲインの減衰量を比較的小さくすることができ、かつ折り返し歪みを回避することができる。
【0221】
また本実施の形態では、あらかじめ参照範囲を設定することで、サンプルデータ出力に必要な配分係数のみを定めることができ、演算量を大幅に軽減することができる。
【0222】
以上説明したように、本発明のサンプルデータ変換方法により、サンプル数がM個である入力データから、サンプル数がN個である出力サンプルデータに変換して出力することができる。また本発明によれば、MとNの比が2以上の場合においても、入力サンプルデータで参照されないものがないので、出力サンプルデータから折り返し歪みをなくすことができる。本発明を実施するのに必要な演算量、メモリ量は小さく、実用上の効果は大きい。
【0223】
なお、本発明の各実施の形態の説明において、M、Nの値をそれぞれ、80、30としたが、M、Nの値(大小関係も含めて)はいかなる場合であっても、本発明を適用することが可能である。
【0224】
また、本発明の各実施の形態において、各部の動作は、ハードウェア的に実現するものとして説明を行ったが、これはコンピュータを用いてプログラムの働きにより、ソフトウェア的に実現してもよい。
【0225】
また、本発明のいずれの実施の形態においても、本発明のサンプルデータ変換装置を中心に説明したが、本発明の記録媒体として、以上説明した全部又は一部の手段の全部又は一部の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムおよび/またはデータを記録したプログラム記録媒体であって、コンピュータにより読み取り可能であり、読み取られた前記プログラムおよび/またはデータが前記コンピュータと協動して前記機能を実行することを特徴とするプログラム記録媒体を用いてもよい。
【0226】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のサンプルデータ変換方法により、サンプル数がM個である入力データから、直接サンプル数がN個である出力サンプルデータに変換して出力することができ、MとNの比が2以上の場合においても、入力サンプルデータ中には参照されないものがないので、出力サンプルデータから折り返し歪みをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1について説明したフローチャート
【図2】本発明の実施の形態1の動作について説明した模式図
【図3】本発明の実施の形態2について説明したフローチャート
【図4】本発明の実施の形態3について説明したフローチャート
【図5】本発明の実施の形態4について説明したフローチャート
【図6】本発明の実施の形態5について説明したフローチャート
【図7】本発明の実施の形態6について説明したフローチャート
【図8】本発明の実施の形態6の動作について説明した模式図
【図9】本発明の実施の形態7について説明したフローチャート
【図10】本発明の実施の形態1の構成図
【図11】本発明の実施の形態2の構成図
【図12】本発明の実施の形態3の構成図
【図13】本発明の実施の形態4の構成図
【図14】本発明の実施の形態5の構成図
【図15】本発明の実施の形態6および7の構成図
【符号の説明】
101 初期設定ステップ
102 W判定ステップ
103 α設定ステップ
104 サンプルデータ出力ステップ
105 W減算ステップ
106 j加算ステップ
107 j判定ステップ
108 W加算ステップ
109 i加算ステップ
301 Q設定ステップ
302 サンプルデータ出力ステップ
303 シフトステップ
401 出力サンプルデータ初期化ステップ
402 r初期化ステップ
403 加重平均演算ステップ
404 サンプルデータ出力ステップ
405 r加算ステップ
406 r判定ステップ
501 p初期化ステップ
502 α設定ステップ
503 p判定ステップ
504 p加算ステップ
505 加重平均演算ステップ
506 サンプルデータ出力ステップ
507 j加算ステップ
601 初期化ステップ
602 第1W判定ステップ
603 第2W判定ステップ
604 j判定ステップ
605 第1出力正規化ステップ
606 r初期化ステップ
607 第1サンプルデータ出力ステップ
608 第3W判定ステップ
609 i判定ステップ
610 第2サンプルデータ出力ステップ
611 第2出力正規化ステップ
612 s加算ステップ
701 初期設定ステップ
702 擬似入力サンプルデータ生成ステップ
703 大小判定ステップ
704 配分係数設定ステップ
705 サンプルデータ出力ステップ
901 初期設定ステップ
902 擬似入力サンプルデータ生成ステップ
903 第1判定ステップ
904 第2判定ステップ
905 第1参照範囲設定ステップ
906 第2参照範囲設定ステップ
907 配分係数設定ステップ
908 サンプルデータ出力ステップ

Claims (32)

  1. M個の入力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列X[i](i=0、 ... 、M−1)を、前記M個の入力サンプルデータの全部または一部に対し加重平均演算を行うことにより、N個の出力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列Y[j](j=0、 ... 、N−1)であって、前記N個と前記M個の比が2以上となる縮小変換を行い、
    前記サンプルデータ列Y[j]は、前記サンプルデータ列X[i]を構成する全部の入力サンプルデータを参照して加重平均演算を行うことにより変換されており、
    前記サンプルデータ列Y[j]を構成する各出力サンプルデータは、それぞれ前記サンプルデータ列X[i]を構成する入力サンプルデータの一部を参照して加重平均演算を行うことにより変換されるサンプルデータ変換装置であって、
    所定の比例定数k、加重パラメータWおよび所定の参照次数Rを設定する第1の初期設定手段と、
    前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第1の入力サンプルデータ次数増加手段と、
    少なくとも前記比例定数kおよび前記加重パラメータWを用いて、一個の前記出力サンプルデータを、少なくとも(R+1)個の前記入力サンプルデータに対し加重平均演算を行うことにより生成する第1のサンプルデータ演算手段と、
    前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加を行う第1の出力サンプルデータ次数増加手段とを備え、
    前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加に伴い前記第1のサンプルデータ演算手段が逐次出力サンプルデータ生成動作を行い、
    前記第1のサンプルデータ演算手段の動作に伴い前記出力サンプルデータの次数[j]が逐次増加を行うことにより、前記入力サンプルデータ列X[i]を前記出力サンプルデータ列Y[j]に変換することを特徴とするサンプルデータ変換装置。
  2. Q=2b/NR(bは任意のビット数)を満たす演算係数Qを設定する演算係数設定手段と、
    前記第1のサンプルデータ演算手段により生成された生成サンプルデータを2進数と見なして、これを前記bビットだけシフトするシフト手段とを更に備え、
    前記第1のサンプルデータ演算手段は、前記演算係数Qを、前記加重平均演算演算結果に乗じてサンプルデータ演算結果とすることを特徴とする請求項に記載のサンプルデータ変換装置。
  3. M個の入力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列X[i](i=0、 ... 、M−1)を、前記M個の入力サンプルデータの全部または一部に対し加重平均演算を行うことにより、N個の出力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列Y[j](j=0、 ... 、N−1)であって、前記N個と前記M個の比が2以上となる縮小変換を行い、
    前記サンプルデータ列Y[j]は、前記サンプルデータ列X[i]を構成する全部の入力サンプルデータを参照して加重平均演算を行うことにより変換されており、
    前記サンプルデータ列Y[j]を構成する各出力サンプルデータは、それぞれ前記サンプルデータ列X[i]を構成する入力サンプルデータの一部を参照して加重平均演算を行うことにより変換されるサンプルデータ変換装置であって、
    所定の比例定数k、加重パラメータW、所定の参照次数R、および前記入力サンプルデータの次数に付加される付加次数rを設定する第2の初期設定手段と、
    前記出力サンプルデータ列の全出力サンプルデータを一時的に0として設定する出力サンプルデータ初期化手段と、
    前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第2の入力サンプルデータ次数増加手段と、
    前記付加次数rの初期値を0に設定する第1の付加次数初期化手段と、
    少なくとも前記比例定数k、前記加重パラメータWおよび前記参照次数Rを用い、少なくとも互いに隣り合う2個の前記入力サンプルデータに対する加重平均演算を含む演算を行うことにより一個の前記出力サンプルデータを生成する第2のサンプルデータ演算手段と、
    前記付加次数rの逐次増加を行う第1の付加次数増加手段と、
    前記第1の付加次数増加手段の出力と前記参照次数Rとの比較を行う第1の付加次数参照次数比較手段と、
    前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加を行う第2の出力サンプルデータ次数増加手段とを備え、
    前記第2のサンプルデータ演算手段における、演算の対象となる2個の入力サンプルデータは[i+r]番目および[i+r+1]番目として定められ、
    前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加に伴い前記第2のサンプルデータ演算手段が逐次サンプルデータ生成動作を行い、
    前記第2のサンプルデータ演算手段の動作に伴い前記出力サンプルデータの次数[j]が逐次増加を行うことにより、前記入力サンプルデータ列X[i]を前記出力サンプルデータ列Y[j]に変換することを特徴とするサンプルデータ変換装置。
  4. M個の入力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列X[i](i=0、 ... 、M−1)を、前記M個の入力サンプルデータの全部または一部に対し加重平均演算を行うことにより、N個の出力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列Y[j](j=0、 ... 、N−1)であって、前記N個と前記M個の比が2以上となる縮小変換を行い、
    前記サンプルデータ列Y[j]は、前記サンプルデータ列X[i]を構成する全部の入力サンプルデータを参照して加重平均演算を行うことにより変換されており、
    前記サンプルデータ列Y[j]を構成する各出力サンプルデータは、それぞれ前記サンプルデータ列X[i]を構成する入力サンプルデータの一部を参照して加重平均演算を行うことにより変換されるサンプルデータ変換装置であって、
    所定の比例定数k、加重パラメータW、所定の参照次数R、前記入力サンプルデータの次数を付加する付加次数r、および加重平均演算を並列的に行うための並列演算定数nを設定する第3の初期設定手段と、
    前記出力サンプルデータ列の全出力サンプルデータを一時的に0として設定する出力サンプルデータ初期化手段と、
    前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第3の入力サンプルデータ次数増加手段と、
    少なくとも前記比例定数k、前記加重パラメータWおよび前記参照次数Rを用い、少なくとも互いに隣り合う2個の前記入力サンプルデータに対する加重平均演算を含む演算を並列的に行うことにより、前記並列演算定数nの個数分の前記出力サンプルデータを生成する第3のサンプルデータ演算手段と、
    所定の補助変数pを用いて、前記加重平均演算に用いられる各パラメータおよび前記入力サンプルデータの次数を、それぞれ前記補助変数pの関数として定義するパラメータ関数化手段と、
    前記出力サンプルデータの次数[j]を、前記並列演算定数毎に逐次増加を行う第3の出力サンプルデータ次数増加手段と、
    前記付加次数rの初期値を0に設定する第2の付加次数初期化手段と、
    前記補助変数pをp=0に初期化する補助変数初期化手段と、
    前記補助変数pの逐次増加を行う補助変数増加手段と、
    前記付加次数rの逐次増加を行う第2の付加次数増加手段とを備え、
    前記第3のサンプルデータ演算手段の対象となる、互いに隣り合う2個の入力サンプルデータはX[i(pn-1)+r]番目およびX[i(pn)+r+1]番目として定められ(pn-1およびpnは、前記並列演算定数nにより序列づけられ、pn-1>pnである、互いに隣り合う前記補助変数)、
    前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加に伴い前記第3のサンプルデータ演算手段が逐次サンプルデータ生成動作を行い、
    前記第3のサンプルデータ演算手段の動作に伴い前記出力サンプルデータの次数[j]が逐次増加を行うことにより、前記入力サンプルデータ列X[i]を前記出力サンプルデータ列Y[j]に変換することを特徴とするサンプルデータ変換装置。
  5. M個の入力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列X[i](i=0、 ... 、M−1)を、前記M個の入力サンプルデータの全部または一部に対し加重平均演算を行うことにより、N個の出力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列Y[j](j=0、 ... 、N−1)であって、前記N個と前記M個の比が2以上となる縮小変換を行い、
    前記サンプルデータ列Y[j]は、前記サンプルデータ列X[i]を構成する全部の入力サンプルデータを参照して加重平均演算を行うことにより変換されており、
    前記サンプルデータ列Y[j]を構成する各出力サンプルデータは、それぞれ前記サンプルデータ列X[i]を構成する入力サンプルデータの一部を参照して加重平均演算を行うことにより変換されるサンプルデータ変換装置であって、
    所定の比例定数k、加重パラメータWおよび前記出力サンプルデータを正規化するための正規化変数sを設定する第4の初期設定手段と、
    前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第4の入力サンプルデータ次数増加手段と、
    少なくとも前記比例定数kおよび前記加重パラメータWを用い、互いに隣り合う2個の前記入力サンプルデータに対し加重平均演算を行うことにより1個の第1出力サンプルデータを生成する第4のサンプルデータ演算手段と、
    少なくとも前記比例定数kおよび前記加重パラメータWを用いた、互いに隣り合う2個の前記入力サンプルデータに対する加重平均演算と、前記第1のサンプルデータ演算手段が生成した前記第1出力サンプルデータとを用いて1個の第2出力サンプルデータを生成する第5のサンプルデータ演算手段と、
    前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加を行う第4の出力サンプルデータ次数増加手段と、
    前期正規化変数sの初期化を行う正規化変数初期化手段と、
    前記正規化変数sの逐次増加を行う正規化変数増加手段と、
    前記加重パラメータに前記比例定数kと前記出力サンプルデータの個数の値Nとの積k×Nを加算する第1の加重パラメータ加算手段と、
    前記第1の加重パラメータ加算手段の加算結果の大小を判定する加算結果判定手段と、
    (j−1)番目の前記出力サンプルデータY[j−1]を前記付加次数rで除算する第1の出力サンプルデータ正規化手段と、
    前記加重パラメータから前記入力サンプルデータの個数の値Mを減算する第1の加重パラメータ減算手段と、
    前記第1の加重パラメータ減算手段の減算結果の大小を判定する減算結果判定手段と、
    前記出力サンプルデータ列の最後列の出力サンプルデータY[N−1]を正規化変数sで除算する第2の出力サンプルデータ正規化手段とを備え、
    前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加に伴い前記第4のサンプルデータ演算手段および/または前記第5のサンプルデータ演算手段が逐次サンプルデータ生成動作を行い、
    前記第4のサンプルデータ演算手段および/または前記第5のサンプルデータ演算手段の動作に伴い前記入力サンプルデータの次数[i]が逐次増加を行うことにより、前記入力サンプルデータ列X[i]を前記出力サンプルデータ列Y[j]に変換することを特徴とするサンプルデータ変換装置。
  6. 前記第5のサンプルデータ演算手段および前記正規化変数増加手段は少なくとも、前記比例定数kが正であり、かつ前記加算結果判定手段による判定結果が正であるとき、または前記比例定数kが負であり、かつ前記加算結果判定手段による判定結果が負であるときに動作を行い、
    前記第4のサンプルデータ演算手段は少なくとも、前記比例定数kが正であり、かつ前記加算結果判定手段による判定結果が負であるとき、または前記比例定数kが負であり、かつ前記加算結果判定手段による判定結果が正であるときに動作を行い、
    前記第4の入力サンプルデータ次数増加手段は少なくとも、前記減算結果判定手段による判定結果が負または0であるときに動作することを特徴とする請求項に記載のサンプルデータ変換装置。
  7. M個の入力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列X[i](i=0、 ... 、M−1)を、前記M個の入力サンプルデータの全部または一部に対し加重平均演算を行うことにより、N個の出力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列Y[j](j=0、 ... 、N−1)であって、前記N個と前記M個の比が2以上となる縮小変換を行い、
    前記サンプルデータ列Y[j]は、前記サンプルデータ列X[i]を構成する全部の入力サンプルデータを参照して加重平均演算を行うことにより変換されており、
    前記サンプルデータ列Y[j]を構成する各出力サンプルデータは、それぞれ前記サンプルデータ列X[i]を構成する入力サンプルデータの一部を参照して加重平均演算を行うことにより変換されるサンプルデータ変換装置であって、
    所定の比例定数k、加重パラメータW、所定の参照次数Rおよび所定の範囲で動く演算変数tを設定する第5の初期設定手段と、
    前記参照次数Rを用いて前記入力サンプルデータの次数を修正する入力サンプルデータ次数修正手段と、
    前記入力サンプルデータの全個数の値Mと前記入力サンプルデータの次数の値iとの積M×i、および前記出力サンプルデータの全個数の値Nと前記出力サンプルデータの次数の値jとの積N×jを算出するとともに、前記M×iと前記N×Jの大小を比較する比較演算手段と、
    前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第5の入力サンプルデータ次数増加手段と、
    少なくとも、前記出力サンプルデータの全個数の値Nと前記参照次数Rとの積N×R、前記出力サンプルデータの全個数の値Nと前記演算変数tとの積N×t、前記出力サンプルデータの全個数の値Nと前記出力サンプルデータの次数の値jとの積N×jとを用いた演算により配分係数C[t]を得る配分係数演算手段と、
    前記配分係数および前記入力サンプルデータ列を演算することにより、前記入力サンプルデータ列[i]を前記出力サンプルデータ列[j]に変換する第6のサンプルデータ演算手段と、
    前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加を行う第5の出力サンプルデータ次数増加手段とを備え、
    前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加に伴い前記第5のサンプルデータ演算手段が逐次出力サンプルデータ生成動作を行い、
    前記第6のサンプルデータ演算手段の動作に伴い前記出力サンプルデータの次数[j]が逐次増加を行うことにより、前記入力サンプルデータ列X[i]を前記出力サンプルデータ列Y[j]に変換することを特徴とする請求項1に記載のサンプルデータ変換装置。
  8. 前記演算変数tは、−R+1≦t≦M+R−1の範囲で動くことを特徴とする請求項に記載のサンプルデータ変換装置。
  9. 前記配分係数C[t]を得るための演算は、第1の演算結果
    Figure 0003865556
    と、第2の演算結果
    Figure 0003865556
    とを比較して、大きいほうの値とするものであることを特徴とする請求項に記載のサンプルデータ変換装置。
  10. 前記演算変数tは、前記比較演算手段での演算結果により定義される所定の変数gおよびhを用いてg≦t≦hの範囲で動くものであり、
    前記gおよびhは、
    前記N×iとの積と前記M×jとが等しいときは、g=i−R+1、h=i+R−1と定義され、
    前記N×iが前記N×jより大きいときは、g=i−R、h=i+R−1と定義されることを特徴とする請求項に記載のサンプルデータ変換装置。
  11. 前記配分係数C[t]を得るための演算は、
    Figure 0003865556
    であることを特徴とする請求項に記載のサンプルデータ変換装置。
  12. 前記第5のサンプルデータ演算手段は、
    Figure 0003865556
    なる演算を行うことを特徴とする請求項に記載のサンプルデータ変換装置。
  13. 前記第5のサンプルデータ演算手段は、
    Figure 0003865556
    なる演算を行うことを特徴とする請求項11に記載のサンプルデータ変換装置。
  14. 前記加重パラメータWに前記出力サンプルデータの個数の値Nと前記比例定数kとの積k×Nの加算を行う第2の加重パラメータ加算手段を備え、
    前記第1ないし第3の入力サンプルデータ次数増加手段は少なくとも、前記第2の加重パラメータ演算手段の動作の後に動作を行うことを特徴とする請求項ないし4のいずれかに記載のサンプルデータ変換装置。
  15. 前記第1ないし第3のサンプルデータ演算手段が動作した後に、前記加重パラメータWから前記入力サンプルデータの個数の値Mと前記比例定数kとの積k×Mの減算を行う第2の加重パラメータ減算手段を備え、
    前記第1ないし第3の出力サンプルデータ次数増加手段は少なくとも、前記第2の加重パラメータ減算手段が動作した後に動作を行うことを特徴とする請求項14に記載のサンプルデータ変換装置。
  16. 前記第1の初期設定手段、前記演算係数設定手段、前記出力サンプルデータ初期化手段、または前記補助変数初期化手段のいずれかが動作した後に、前記加重パラメータWの値をW≦0であるかどうか択一的に判別する加重パラメータ判別手段を備え、
    判別結果がW≦0でないとき前記第1ないし第3のいずれかのサンプルデータ演算手段の動作が行われ、
    判別結果がW≦0であるとき前記第2の加重パラメータ加算手段の動作が行われることを特徴とする請求項14に記載のサンプルデータ変換装置。
  17. 前記第1の付加次数参照次数比較手段の比較結果により
    前記出力より前記参照次数Rのほうが大きいときは、
    前記第2のサンプルデータ演算手段が演算を行うものであり、
    前記参照次数Rより前記出力のほうが大きいときは、
    前記第2の加重パラメータ減算手段が動作することを特徴とする請求項に記載のサンプルデータ変換装置。
  18. 前記第2の付加次数増加手段の出力と前記参照次数Rとの大小を比較する第2の付加次数参照次数比較手段を備え、
    前記出力より前記参照次数Rのほうが大きいときは、
    前記第3のサンプルデータ演算手段が演算を行うものであり、
    前記参照次数Rより前記出力のほうが大きいときは、
    前記第3の出力サンプルデータ次数増加手段が動作することを特徴とする請求項に記載のサンプルデータ変換装置。
  19. 前記補助変数pと前記並列演算定数nとの大小を比較する補助変数判別手段をさらに備え、
    前記補助変数pが前記並列演算定数nより大きいときは、
    少なくとも前記第2の付加次数初期化手段が付加次数rを初期化した後、前記第3のサンプルデータ演算手段が演算動作を行うものであり、
    前記補助変数が前記並列演算定数よりも小さいときは、
    少なくとも前記補助変数逐次増加手段および前記加重パラメータ判別手段が動作を行うことを特徴とする請求項18に記載のサンプルデータ変換装置。
  20. 前記第4のサンプルデータ演算手段および前記付加次数増加手段は、前記付加次数rが前記参照次数Rより小さいときは、順次動作を繰り返し行うことを特徴とする請求項19に記載のサンプルデータ変換装置。
  21. 前記参照次数Rは、前記入力サンプルデータの個数の値Mを前記出力サンプルデータの個数の値Nで除算し、小数点以下の部分を切り捨てた値と1とを比較した大きいほうの値であることを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載のサンプルデータ変換装置。
  22. 前記参照次数Rは、前記入力サンプルデータの個数の値Mを前記出力サンプルデータの個数の値を2倍した値2Nで除算して、小数点以下の部分を切り捨てた結果に1を加算したものであることを特徴とする請求項に記載のサンプルデータ変換装置。
  23. 前記比例定数kの値は1であることを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載のサンプルデータ変換装置。
  24. 前記第2ないし第5のサンプルデータ演算手段は、
    α=W/(k×N)を満たす変数αを設定し(Wは前記加重パラメータ、kは前記比例定数、Nは前記入力サンプルデータの全個数)、
    前記隣り合う2個の前記入力サンプルデータX[I]およびX[I+1]に対し、 α×X[I]+(1−α)×X[I+1](Iは複数の次数または単数の次数からなる数)なる演算を施すことを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載のサンプルデータ変換装置。
  25. 前記第1または第2の出力サンプルデータ次数増加手段は、
    増加させたデータの次数と、出力サンプルデータの全個数[N]とを比較して、前記増加させた次数の方が前記全個数[N]より小さい場合は、
    少なくとも前記加重パラメータ判別手段の動作以降の一連の動作を繰り返して行うことを特徴とする請求項16に記載のサンプルデータ変換装置。
  26. 前記第1または第2の入力サンプルデータ次数増加手段が動作を行った後、少なくとも前記加重パラメータ判別手段の動作以降の一連の動作を繰り返して行うことを特徴とする請求項16に記載のサンプルデータ変換装置。
  27. 前記第3の出力サンプルデータ次数増加手段は、
    増加させたデータの次数と、出力サンプルデータの全個数[N]とを比較して、前記増加させた次数の方が前記全個数[N]より小さい場合は、
    少なくとも前記補助変数初期化手段の動作以降の動作を繰り返し行うことを特徴とする請求項20に記載のサンプルデータ変換装置。
  28. 前記第4の入力サンプルデータ次数増加手段は、
    増加させたデータの次数と、入力サンプルデータの全個数[M]とを比較して、前記増加させた次数の方が前記全個数[M]より小さい場合は、
    少なくとも前記加重パラメータ判別手段の動作以降の一連の動作を繰り返して行うことを特徴とする請求項に記載のサンプルデータ変換装置。
  29. 前記第5の出力サンプルデータ次数増加手段は、
    増加させたデータの次数と、出力サンプルデータの全個数[N]とを比較して、前記増加させた次数の方が前記全個数[N]より小さい場合は、
    少なくとも前記比較演算手段の動作以降の動作を繰り返し行うことを特徴とする請求項に記載のサンプルデータ変換装置。
  30. 前記比較演算手段の演算結果が、
    N×i<M×jであるときは、少なくとも前記第5の入力サンプルデータ次数増加手段が動作し、
    N×i>M×jであるときは、少なくとも前記演算変数tが定義される、および/または前記配分係数演算手段が動作することを特徴とする請求項または10に記載のサンプルデータ変換装置。
  31. 前記サンプルデータは、音声データまたは映像データであることを特徴とする請求項ないし30のいずれかに記載のサンプルデータ変換装置。
  32. M個の入力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列X[i](i=0、 ... 、M−1)を、前記M個の入力サンプルデータの全部または一部に対し加重平均演算を行うことにより、N個の出力サンプルデータから構成されるサンプルデータ列Y[j](j=0、 ... 、N−1)であって、前記N個と前記M個の比が2以上となる縮小変換を行うサンプルデータ変換装置において、前記サンプルデータ列Y[j]は、前記サンプルデータ列X[i]を構成する全部の入力サンプルデータを参照して加重平均演算を行うことにより変換されており、前記サンプルデータ列Y[j]を構成する各出力サンプルデータは、それぞれ前記サンプルデータ列X[i]を構成する入力サンプルデータの一部を参照して加重平均演算を行うことにより変換されていることを特徴とするサンプルデータ変換装置の、前記サンプルデータ列Y[j]は、前記サンプルデータ列X[i]を構成する全部の入力サンプルデータを参照して加重平均演算を行うことにより変換し、前記サンプルデータ列Y[j]を構成する各出力サンプルデータを、それぞれ前記サンプルデータ列X[i]を構成する入力サンプルデータの一部を参照して加重平均演算を行うことにより変換する機能である、
    (A)所定の比例定数k、加重パラメータWおよび所定の参照次数Rを設定する第1の初期設定手段と、前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第1の入力サンプルデータ次数増加手段と、少なくとも前記比例定数kおよび前記加重パラメータWを用いて、一個の前記出力サンプルデータを、少なくとも(R+1)個の前記入力サンプルデータに対し加重平均演算を行うことにより生成する第1のサンプルデータ演算手段と、前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加を行う第1の出力サンプルデータ次数増加手段として、
    (B)所定の比例定数k、加重パラメータW、所定の参照次数R、および前記入力サンプルデータの次数に付加される付加次数rを設定する第2の初期設定手段と、前記出力サンプルデータ列の全出力サンプルデータを一時的に0として設定する出力サンプルデータ初期化手段と、前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第2の入力サンプルデータ次数増加手段と、前記付加次数rの初期値を0に設定する第1の付加次数初期化 手段と、少なくとも前記比例定数k、前記加重パラメータWおよび前記参照次数Rを用い、少なくとも互いに隣り合う2個の前記入力サンプルデータに対する加重平均演算を含む演算を行うことにより一個の前記出力サンプルデータを生成する第2のサンプルデータ演算手段と、前記付加次数rの逐次増加を行う第1の付加次数増加手段と、前記第1の付加次数増加手段の出力と前記参照次数Rとの比較を行う第1の付加次数参照次数比較手段と、前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加を行う第2の出力サンプルデータ次数増加手段として、
    (C)所定の比例定数k、加重パラメータW、所定の参照次数R、前記入力サンプルデータの次数を付加する付加次数r、および加重平均演算を並列的に行うための並列演算定数nを設定する第3の初期設定手段と、前記出力サンプルデータ列の全出力サンプルデータを一時的に0として設定する出力サンプルデータ初期化手段と、前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第3の入力サンプルデータ次数増加手段と、少なくとも前記比例定数k、前記加重パラメータWおよび前記参照次数Rを用い、少なくとも互いに隣り合う2個の前記入力サンプルデータに対する加重平均演算を含む演算を並列的に行うことにより、前記並列演算定数nの個数分の前記出力サンプルデータを生成する第3のサンプルデータ演算手段と、所定の補助変数pを用いて、前記加重平均演算に用いられる各パラメータおよび前記入力サンプルデータの次数を、それぞれ前記補助変数pの関数として定義するパラメータ関数化手段と、前記出力サンプルデータの次数[j]を、前記並列演算定数毎に逐次増加を行う第3の出力サンプルデータ次数増加手段と、前記付加次数rの初期値を0に設定する第2の付加次数初期化手段と、前記補助変数pをp=0に初期化する補助変数初期化手段と、前記補助変数pの逐次増加を行う補助変数増加手段と、前記付加次数rの逐次増加を行う第2の付加次数増加手段として、
    (D)所定の比例定数k、加重パラメータWおよび前記出力サンプルデータを正規化するための正規化変数sを設定する第4の初期設定手段と、前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第4の入力サンプルデータ次数増加手段と、少なくとも前記比例定数kおよび前記加重パラメータWを用い、互いに隣り合う2個の前記入力サンプルデータに対し加重平均演算を行うことにより1個の第1出力サンプルデータを生成する第4のサンプルデータ演算手段と、少なくとも前記比例定数kおよび前記加重パラメータWを用いた、互いに隣り合う2個の前記入力サンプルデータに対する加重平均演算と、前記第1のサンプルデータ演算手段が生成した前記第1出力サンプルデータとを用いて1個の第2出力サンプルデータを生成する第5のサンプルデータ演算手段と、前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加を行う第4の出力サンプルデータ次数増加手段と、前期正規化変数sの初期化を行う正規化変数初期化手段と、前記正規化変数sの逐次増加を行う正規化変数増加手段と、前記加重パラメータに前記比例定数kと前記出力サンプルデータの個数の値Nとの積k×Nを加算する第1の加重パラメータ加算手段と、前記第1の加重パラメータ加算手段の加算結果の大小を判定する加算結果判定手段と、(j−1)番目の前記出力サンプルデータY[j−1]を前記付加次数rで除算する第1の出力サンプルデータ正規化手段と、前記加重パラメータから前記入力サンプルデータの個数の値Mを減算する第1の加重パラメータ減算手段と、前記第1の加重パラメータ減算手段の減算結果の大小を判定する減算結果判定手段と、前記出力サンプルデータ列の最後列の出力サンプルデータY[N−1]を正規化変数sで除算する第2の出力サンプルデータ正規化手段として、
    又は、(E)所定の比例定数k、加重パラメータW、所定の参照次数Rおよび所定の範囲で動く演算変数tを設定する第5の初期設定手段と、前記参照次数Rを用いて前記入力サンプルデータの次数を修正する入力サンプルデータ次数修正手段と、前記入力サンプルデータの全個数の値Mと前記入力サンプルデータの次数の値iとの積M×i、および前記出力サンプルデータの全個数の値Nと前記出力サンプルデータの次数の値jとの積N×jを算出するとともに、前記M×iと前記N×Jの大小を比較する比較演算手段と、前記入力サンプルデータの次数[i]の逐次増加を行う第5の入力サンプルデータ次数増加手段と、少なくとも、前記出力サンプルデータの全個数の値Nと前記参照次数Rとの積N×R、前記出力サンプルデータの全個数の値Nと前記演算変数tとの積N×t、前記出力サン プルデータの全個数の値Nと前記出力サンプルデータの次数の値jとの積N×jとを用いた演算により配分係数C[t]を得る配分係数演算手段と、前記配分係数および前記入力サンプルデータ列を演算することにより、前記入力サンプルデータ列[i]を前記出力サンプルデータ列[j]に変換する第6のサンプルデータ演算手段と、前記出力サンプルデータの次数[j]の逐次増加を行う第5の出力サンプルデータ次数増加手段として、コンピュータを機能させるためのプログラムを記録した、コンピュータにより読み取り可能なことを特徴とするプログラム記録媒体。
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