JP3865003B2 - 遠心分離機のバケット - Google Patents

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JP3865003B2
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Inventor
荘一郎 松嶋
Original Assignee
株式会社トミー精工
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、バケットをロータに揺動自在に支持させ、該バケットにチューブを収容したラックを装填して遠心分離作業を行なう遠心分離機のバケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遠心分離機には、図8に示したように、バケット50の揺動軸51を遠心分離機本体60のロータ61の軸受部62に揺動自在に支持させ、バケット50にラック52を装填するとともに、該ラック52にチューブ53を収容して遠心動作を行うものがある。
【0003】
バケット50は、図9に示したように、コ字状に形成した両側片50a,50aに揺動軸51を差し渡し装架したもので、このバケット50にラック52を装填するとともに、ラック52の孔52aに複数本のチューブを収容する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、バケット50の底片50bの強度が十分でないと、ロータ61を回転した際に、バケット50の底片50bにかかる遠心力によって、バケット50の底片50bが下方へ湾曲する虞れがある。このようにバケット50の底片50bが繰り返し湾曲されると、その都度側片50aが揺動軸51を中心にして内外方向へ繰り返し変形され、長期にわたってはバケット50の耐久性の低下を来す。それを解消するためには、バケット50の素材の厚みを増加すればよいが、するとバケット50の質量を必要以上に増大させるばかりでなく、コスト高を招来する。
【0005】
また、バケット50の強度を増大するために、バケット50の端部に端壁50c,50cを設置した場合には、ラック52をバケット50に装填する際に、図9に示したように、ラック52を斜めにしてバケット50に挿入させなければならなくなり、その作業も煩雑になる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、質量を必要最小限の増加にとどめて十分な強度を有する遠心分離機のバケットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の遠心分離機のバケットは、底片と側片とによって略コ字状に形成したバケットをロータに揺動自在に支持させ、前記バケットにラックを装填するとともに、該ラックにチューブを収容し、前記ロータを回転させることによって遠心動作を行う遠心分離機で使用されるバケットであって、前記バケットの底片に敷板を添設するとともに、前記バケットの底片と側片との会合部を円弧状に形成し、かつ前記敷板の端部下面を前記バケットの会合部に倣って円弧状に形成している。
【0008】
本発明の遠心分離機のバケットによれば、ラックに生じる遠心力は、敷板によって受け止められて、バケットの底片の変形が防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の対象とする遠心分離機のバケットは、略コ字状に形成されたバケットをロータに揺動自在に支持させ、該バケットにチューブを収容したラックを装填して遠心分離作業を行なう遠心分離機のバケットである。
【0010】
そして、本発明のバケットは底片に敷板が添設されている。敷板は剛性に富み、かつ錆び難く、さらには耐薬品性が高いものが好ましい。例えば、ステンレス,アルミニュウム,その他の金属,合成樹脂等が使用できる。敷板はネジ,接着剤,溶接等によってバッケットの底片に固定される。
【0011】
また、本発明のバケットは、該バケットの底片と側片との会合部を円弧状に形成し、かつ敷板の部下面をその円弧に添って円弧状に形成したので、バケットの会合部での応力集中が避けられ
【0012】
【実施例】
図1は本発明に係る遠心分離機のロータ10とバケット20を示している。ロータ10は中央に孔11を有し、該孔11を遠心分離機本体1の軸2に嵌合係止させることによって遠心分離機本体1に保持される。このロータ10は周方向4方へ張り出したアーム12を備えている。それらのアーム12の先端には斜め内側上方に開口を有する軸受部13が形成されている。
【0013】
バケット20は、図2に示したようにコ字状をなし、その側片21,21と底片22の会合部23,23は湾曲形成されている。図3に示したように、このバケット20の側片21,21の自由端部には孔24,24が形成され、それらの孔24には軸25が装架され、該軸25の両端部25aは側片21の外部に延設されている。また、軸25における側片21,21間の部分にはスリーブ26が嵌合され、該スリーブ26は側片21,21間の間隔を確保している。そして、該スリーブ26と軸25とはノックピン27によって一体に結合されている。
【0014】
また、このバケット20の底片22には、厚みをもった敷板28が載置され、皿ねじ29によって底片22に固定されている。敷板28はアルミニュウム等の剛性に富み、かつ錆難くかつ軽量な材料によって形成されている。そして、敷板28の両側端下面28aは底片22の上記会合部23に倣って円弧に形成されている。そして、このバケット20は、軸25の両端部25aを上記ロータ10の軸受部13にその開口から嵌入させてロータ10に揺動自在に保持される。
【0015】
一方、この遠心分離機のラック30は、図4に示したように、下方に開口した溝31を有している。この溝31は上記スリーブ26の径よりも僅かに大きい間隙を有し、上端31aは上記スリーブ26に倣った曲率半径を有している。そして、この溝31によって画成された脚部32,32には、上方に開口する複数のチューブ収容孔33が形成されている。
【0016】
このように構成された遠心分離機では、図5に示したように、ラック30の収容孔33にチューブ40が装填され、その状態でラック30の溝31をバケット20のスリーブ26に嵌合させて、図6に示したように、ラック30をバケット20に支持させる。この状態では、図7に示したように、ラック30はその底面30aがバケット20の敷板26上に着座された状態にある。
【0017】
そして、ロータ10が回転されると、その遠心力によってバケット20と一体にラック30の底部が外方へ振り出される。その際、ラック30はその底面30aがバケット20の敷板28に当接し、かつ溝31がスリーブ26に嵌合していることによってバケット20との一体化が図られる。そして、ロータ10の回転によってラック30に生じる遠心力は、敷板28によって受け止められる。したがって、バケット20の底片22は変形することなく、仮に側片21,21にその内方へ向けての力が働いたとしても、敷板28によって変形が防止される。
【0018】
このようにして、遠心分離作業が完了すると、チューブ40ごとラック30がバケット20から取り出される。
【0019】
【発明の効果】
上記したように、本発明に係る遠心分離機のバケットによれば、バケットの底片に敷板を添設するだけで、ラックに生じる遠心力によるバケットの底片の変形が防止され、また、遠心力によって側片にその内方へ向けての力が働いたとしても、敷板によって変形が防止される。即ち、本発明に係るバケットは、全体的に肉厚の厚い材料を使用してバケットを形成する必要はない。したがって、バケットの質量を軽減することができ、かつ加工が容易になって、コストダウンが図れる。また、変形が防止されるので耐久性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遠心分離機のロータおよびバケットを示した斜視図である。
【図2】図1に示したバケットの斜視図である。
【図3】図1に示したバケットの断面図である。
【図4】図1に示したラックの斜視図である。
【図5】図4に示したラックにチューブを収容した状態の斜視図である。
【図6】図5に示したラックを遠心分離機のロータに装填した状態を示した斜視図である。
【図7】図5に示したラックをバケットに装填した状態を示した断面図である。
【図8】従来のバケットを保持した遠心分離機を示した斜視図である。
【図9】図8のバケットと該バケットに装填されるラックを示した斜視図である。
【符号の説明】
1 遠心分離機本体
2 回転軸
10 ロータ
11 孔
12 アーム
13 軸受部
20 バケット
21 側片
22 底片
23 会合部
24 孔
25 軸
25a 端部
26 スリーブ
27 ノックピン
28 敷板
29 皿ねじ
30 ラック
30a 底面
31 溝
31a 端部
32 脚部
33 チューブ収容孔
40 チューブ

Claims (1)

  1. 底片と側片とによって略コ字状に形成したバケットをロータに揺動自在に支持させ、前記バケットにラックを装填するとともに、該ラックにチューブを収容し、前記ロータを回転させることによって遠心動作を行う遠心分離機のバケットにおいて、前記バケットの底片に敷板を添設するとともに、前記バケットの底片と側片との会合部を円弧状に形成し、かつ前記敷板の端部下面を前記バケットの会合部に倣って円弧状に形成したことを特徴とする遠心分離機のバケット。
JP35230796A 1996-12-12 1996-12-12 遠心分離機のバケット Expired - Lifetime JP3865003B2 (ja)

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