JP3864686B2

JP3864686B2 - Hood lock device for vehicle

Info

Publication number: JP3864686B2
Application number: JP2000273717A
Authority: JP
Inventors: 徹雄槙
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 2000-09-08
Filing date: 2000-09-08
Publication date: 2007-01-10
Anticipated expiration: 2020-09-08
Also published as: JP2002079906A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用フードロック装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
自動車の中には、例えば特開平７−６９２４５号公報に示されているように、歩行者が衝突した際にその衝突荷重でフードを後方へ移動させると共に、その後方移動力でリンク機構をリフト作動させてフード前端部を持ち上げ、フードの上下方向変形ストロークを拡大して衝突エネルギー吸収量を増大し得るようにしたものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構造では前述のように、歩行者がフード前端部に衝突した際の衝突荷重を利用して、フードおよびリンク機構を変位作動させるために衝突初期段階ではフードの変形によるエネルギー吸収効果が期待できず、しかも、フード，リンク機構の作動反力により理想的な衝突エネルギー吸収特性とすることが難しかった。
【０００４】
そこで、本発明は歩行者の衝突初期段階からフード前端部周りの変形によるエネルギー吸収効果が得られて安全性を一段と高めることができる車両用フードロック装置を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明にあっては、車体前部に配設されて、フード前端部のストライカと係脱するフードロック機構と、
フードロック機構とストライカとの係合を解除するリリース手段と、
フードロック機構とストライカとの係合解除時にフード前端部を跳ね上げる跳ね上げ手段と、
前記跳ね上げ手段によってフード前端部が跳ね上げられた際に、該フード前端部と車体との間に移動可能に配置されて、フード前端部に上方から作用する衝突荷重を吸収するエネルギー吸収手段と、
歩行者との衝突を検出又は予測する歩行者検知手段と、を備え、
前記歩行者検知手段の検出信号にもとづいて、前記リリース手段を作動させると共に、エネルギー吸収手段をフード前端部と車体との間に配置させるようにした構成であって、
前記リリース手段が、車室内に配設されたリリースレバーと、
該リリースレバーのリリース操作により牽引されてフードロック機構をストライカとの係合を解除する方向に作動するリリースワイヤと、
リリースワイヤの途中に介装されて、歩行者検知手段の検出信号にもとづいて作動されて前記リリースワイヤをリリースレバーによるリリースストローク以上に牽引して、エネルギー吸収手段をフード前端部と車体との間に移動させる動力機構と、で構成され、
前記フードロック機構は、ストライカと非係合方向に回動付勢されて該ストライカと係脱するメインラッチと、
メインラッチと係合方向に回動付勢されてメインラッチとストライカとの係合時に該メインラッチと係合し、かつ、リリースワイヤに連結されて該リリースワイヤの牽引動作によってメインラッチとの係合が解除されるサブラッチと、
前記サブラッチに連結されると共に一方向に回動付勢され、フード前端部の跳ね上げ挙動に対して、フード前端部の跳ね上げを一定に規制するセフティキャッチレバーと、を備えている一方、
フード前端部は該セフティキャッチレバーが係合する係止部材を備え、
これらセフティキャッチレバーと係止部材は、フード前端部の跳ね上げ動作で相互に係合してフード前端部の跳ね上げを一定に規制する第１係合位置と、
動力機構によるリリースワイヤの牽引動作でサブラッチと連動してセフティキャッチレバーがオーバーストロークすることにより、セフティキャッチレバーと係止部材の相互がロックしてフード前端部と車体との間の間隔を保持させる第２係合位置と、を備え、
これらセフティキャッチレバーと係止部材とでフード前端部に上方から作用する衝突荷重に対して圧縮変形するエネルギー吸収手段を構成したことを特徴としている。
【０００８】
請求項２の発明にあっては、車体前部に配設されて、フード前端部のストライカと係脱するフードロック機構と、
フードロック機構とストライカとの係合を解除するリリース手段と、
フードロック機構とストライカとの係合解除時にフード前端部を跳ね上げる跳ね上げ手段と、
前記跳ね上げ手段によってフード前端部が跳ね上げられた際に、該フード前端部と車体との間に移動可能に配置されて、フード前端部に上方から作用する衝突荷重を吸収するエネルギー吸収手段と、
歩行者との衝突を検出又は予測する歩行者検知手段と、を備え、
前記歩行者検知手段の検出信号にもとづいて、前記リリース手段を作動させると共に、エネルギー吸収手段をフード前端部と車体との間に配置させるようにした構成であって、
前記リリース手段が、車室内に配設されたリリースレバーと、
該リリースレバーのリリース操作により牽引されてフードロック機構をストライカとの係合を解除する方向に作動するリリースワイヤと、
リリースワイヤの途中に介装されて、歩行者検知手段の検出信号にもとづいて作動されて前記リリースワイヤをリリースレバーによるリリースストローク以上に牽引して、エネルギー吸収手段をフード前端部と車体との間に移動させる動力機構と、で構成され、
前記フードロック機構は、ストライカと非係合方向に回動付勢されて該ストライカと係脱するメインラッチと、
メインラッチと係合方向に回動付勢されてメインラッチとストライカとの係合時に該メインラッチと係合し、かつ、リリースワイヤに連結されて該リリースワイヤの牽引動作によってメインラッチとの係合が解除されるサブラッチと、
フード前端部の跳ね上げを一定に規制する一方向に回動付勢されたセフティキャッチレバーと、を備えている一方、
フード前端部は該セフティキャッチレバーが係合する係止部材を備え、
前記セフティキャッチレバーには、サブラッチと連結されて動力機構によるリリースワイヤの牽引動作でサブラッチと連動して、前記係止部材の下面に係合してフード前端部と車体との間の間隔を保持させるロックレバーを併設し、
これらロックレバーと係止部材とでフード前端部に上方から作用する衝突荷重に対して圧縮変形するエネルギー吸収手段を構成したことを特徴としている。
【０００９】
請求項３の発明にあっては、請求項１，２に記載の跳ね上げ手段が、車体前部とフード前端部との間に配設されたスプリングであることを特徴としている。
【００１０】
請求項４の発明にあっては、請求項１〜３に記載の跳ね上げ手段が、車体前部とフード前端部との間に配設され、歩行者検知手段の検出信号により膨張展開作動するエアバッグ装置であることを特徴としている。
【００１２】
【発明の効果】
請求項１に記載の発明によれば、車両と歩行者との衝突を歩行者検知手段により検出すると、該歩行者検知手段の検出信号によりリリース手段が作動して、フードロック機構とストライカとの係合を解除すると共に跳ね上げ手段によりフード前端部を所要のリフト量で跳ね上げ、これと同時にエネルギー吸収手段をフード前端部と車体との間に配置させる。
【００１３】
この結果、歩行者がフード前端部に衝突して該フード前端部に上方から衝突荷重が作用すると、この跳ね上げられたフード前端部が圧縮変形して衝突エネルギー吸収が行われると共に、エネルギー吸収手段によって衝突エネルギーが吸収され、これらの相乗効果によって歩行者の衝突初期段階で効率よく衝突エネルギーを吸収することができる。
【００１４】
また、フードロック機構のロック解除を行うリリース機構を有効利用して、エネルギー吸収手段のフード前端部と車体との間への移動制御を行わせるようにしてあるため、大幅な設計変更を伴うことなくフードロック機構のロック解除作動と、エネルギー吸収手段の前記移動制御とを連続的に行わせるようにすることができて、これら一連の作動の安定化とコストダウンとを図ることができる。
【００１５】
更に、フードロック機構に設けられてフード前端部の跳ね上げを一定に規制するセフティキャッチレバーと、フード前端部に設けられて該セフティキャッチレバーが係合する係止部材とを有効利用して、これらセフティキャッチレバーと係止部材とで、圧縮変形により衝突荷重を吸収するエネルギー吸収手段を構成しているため、専用の大掛かりなエネルギー吸収機構を必要とすることがなく、しかも、フードロック機構の大幅な設計変更を伴うことがないのでコスト的に有利に得ることができる。
【００１６】
請求項２に記載の発明によれば、請求項１の発明と同様のエネルギー吸収効果と、フードロック機構のロック解除作動およびエネルギー吸収手段の移動制御作動の安定化を行えるが、特に、フードロック機構に設けられてフード前端部の跳ね上げを規制するセフテキャッチレバーにロックレバーを併設し、該ロックレバーと前記キャッチレバーが係合するフード前端部側の係止部材とを、圧縮変形により衝突荷重を吸収するエネルギー吸収手段を構成しているため、専用の大掛かりなエネルギー吸収機構を必要とすることがなく、しかも、フードロック機構の大幅な設計変更を伴うことがないのでコスト的に有利に得ることができる。
【００１７】
請求項３に記載の発明によれば、請求項１，２の発明の効果に加えて、車体前部とフード前端部との間にスプリングを配設してこれを跳ね上げ手段としているため、フード前端部の跳ね上げ動作を迅速、かつ、確実に行わせることができる。
【００１８】
請求項４に記載の発明によれば、請求項１〜３の発明の効果に加えて、車体前部とフード前端部との間に歩行者検知手段の検出信号により膨張展開作動するエアバッグ装置を配設してこれを跳ね上げ手段としているため、フード前端部の跳ね上げ動作を迅速、かつ、確実に行わせることができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【００２１】
図１〜３において、１はエンジンフードを示し、その前端部にはフードインナ１Ａの略中央部分に後述するフードロック機構５のメインラッチ７と係脱するストライカ２と、該フードロック機構５のセフティキャッチレバー１６と係脱する係止部材３とを併設してある。
【００２２】
４は車体前部構成体を示し、ファーストクロスメンバ４Ａと、ラジエータコアアッパレール４Ｂと、ファーストクロスメンバ４Ａとラジエータコアアッパレール４Ｂの車幅方向中央部分でこれら両者に跨って結合配置したフードロックステイ４Ｃとを備え、該フードロックステイ４Ｃの上端部にフードロック機構５を配設してある。
【００２３】
６はフードロック機構５のロックベースを示し、該ロックベース６にはストライカ２と係脱するメインラッチ７と、該メインラッチ７と係脱するサブラッチ８とをそれぞれピン９，１０により回動自在に軸支してある。
【００２４】
メインラッチ７はその下端部とロックベース６との間に張設したセットスプリング１１によって、ストライカ２と非係合方向（図３の時計方向）に回動付勢してあり、該メインラッチ７は図外のストッパにより前記時計方向の回動を規制して、フード開蓋状態で２股のパウル７ａ，７ｂ間のロック溝７ｃが上向きとなり、一方のパウル７ａが丁度ストライカ２の直下位置となって、フード閉蓋時に該パウル７ａでストライカ２を受けて係合方向（図３の反時計方向）に回動し得るようにしてある。
【００２５】
サブラッチ８はその下端部とロックベース６との間に張設したセットスプリング１２によって、メインラッチ７と係合方向（図３の反時計方向）に回動付勢してあり、該サブラッチ８は図外のストッパにより前記反時計方向の回動を規制して、フード開蓋状態でパウル８ａがメインラッチ７のパウル７ａの回動軌跡の内側に突出する位置となって、フード閉蓋時にストライカ２によりメインラッチ７が図３の反時計方向に回動すると、パウル７ａでパウル８ａをセットスプリング１２のばね力に抗して押し退けて該パウル７ａをくぐり抜けさせることにより、これらパウル７ａ，８ａが係合してストライカ２をメインラッチ７でロックするようにしてある。
【００２６】
サブラッチ８の下端には、車室内に配設したリリースレバー１３のリリース操作によって牽引されるリリースワイヤ１４を連結してあり、該リリースレバー１３のリリース操作によるリリースワイヤ１４の牽引動作でサブラッチ８がセットスプリング１２のばね力に抗して図３の時計方向に回動し、パウル８ａがパウル７ａをくぐり抜けてメインラッチ７とストライカ２との係合を解除（ロック解除）し得るようにしてある。
【００２７】
このフードロック機構５のロック解除時には、セットスプリング１１のばね力でメインラッチ７が回動復帰する際のストライカ２の押し上げ力、および車体前部構成体４上に設けられてフード閉蓋時の緩衝機能を果たすバンパーラバー１５の弾性力とによってフード前端部が跳ね上げられるようになっており、従って、本実施形態ではこれらセットスプリング１１とバンパーラバー１５とが跳ね上げ手段として機能する。
【００２８】
１６はロックベース６にメインラッチ７、サブラッチ８と反対側でピン１７により回動自在に軸支され、フードロック機構５の前記ロック解除時のフード前端部の跳ね上げ挙動に対して、パウル１６ａが前記係止部材３に係合して該フード前端部の跳ね上げを規制するセフティキャッチレバーを示す。
【００２９】
本実施形態ではセフティキャッチレバー１６の下端に設けたブラケット１６ｃを、ロックベース６に設けたスライドスリット６ａに挿通して、該セフティキャッチレバー１６の回動ストロークを規制してある。
【００３０】
また、前記ブラケット１６ｃとサブラッチ８の下端に設けたブラケット８ｂとをねじりコイルスプリング１８で連結して、該ねじりコイルスプリング１８によりセフティキャッチレバー１６を係止部材３と係合方向（図３の時計方向）に回動付勢してある。
【００３１】
１６ｄはセフティキャッチレバー１６の係止解除用のレバー部を示す。
【００３２】
本実施形態ではメインラッチ７，サブラッチ８にそれぞれセットスプリング１１，１２を設けているが、場合によってこれらセットスプリング１１，１２の一方のみを用いて、メインラッチ７とサブラッチ８の下端部間に跨って張設して、メインラッチ７を図３の時計方向に、サブラッチ８を図３の反時計方向に回動付勢するようにしてもよい。
【００３３】
ここで、前記係止部材３はセフティキャッチレバー１６のパウル１６ａに対向した側部を開放したボックス状に形成してあり、その底壁に該パウル１６ａが係合する第１係止部３ａを形成してあると共に、後壁には該第１係止部３ａに続いて前記パウル１６ａが進入して係合する第２係止部３ｂを貫通形成してある。
【００３４】
前記パウル１６ａの下側の顎部１６ｂは、該パウル１６ａが前記第２係止部３ｂに十分に進入係合して、セフティキャッチレバー１６と係止部材３の相互がロックし得るように奥行きを大きく形成してあり、本実施形態では前記パウル１６ａが第２係止部３ｂに係合して、セフティキャッチレバー１６と係止部材３の相互がロックした状態で、これらセフティキャッチレバー１６と係止部材３とでフード前端部に上方から作用する衝突荷重に対して圧縮変形するエネルギー吸収手段を構成する。
【００３５】
一方、前記リリースワイヤ１４の途中には、該リリースワイヤ１４をリリースレバー１３によるリリースストローク以上に牽引する動力機構１９を介装してある。
【００３６】
この動力機構１９としてはモーター駆動、油圧駆動、あるいは電磁駆動するアクチュエータを用いることができ、該動力機構１９は車両前部に配設した歩行者検知手段２０の検出信号にもとづいて作動するようにしてある。
【００３７】
この歩行者検知手段２０としては、タッチセンサや距離センサ等を用いることができ、歩行者との衝突を電気的に検出し、あるいは自車と前方の歩行者との相対距離を電気的に検出して衝突を予測し、それらの検出信号にもとづいてコントローラーＣにより前記動力機構１９に作動信号を出力するようにしてある。
【００３８】
次に、この第１実施形態のフードロック装置の作動を図３〜６と共に説明する。
【００３９】
図３はエンジンフード１を開いている状態を示し、この状態ではフードロック機構５のメインラッチ７はそのロック溝７ｃが上向きの状態となり、該メインラッチ７とサブラッチ８とは非係合の状態にある。
【００４０】
このフード開蓋状態からエンジンフード１の前端部を押し下げて閉蓋すると、図４に示すように係止部材３の底壁の第１係止部３ａがセフティキャッチレバー１６のパウル１６ａをくぐり抜けると共に、ストライカ２がメインラッチ７のパウル７ａを押し下げて該メインラッチ７を同図の反時計方向に回動させる。
【００４１】
このメインラッチ７の回動により、前記パウル７ａがサブラッチ８のパウル８ａをくぐり抜けると、該パウル８ａが直ちにパウル７ａに係合し、ストライカ２をメインラッチ７のパウル７ｂでホールドして、フード前端部をロックする。
【００４２】
このフードロック状態ではバンパーラバー１５の弾性によってフード前端部は上向きに付勢されている。
【００４３】
エンジンフード１の開蓋に際して、車室内のリリースレバー１３をリリース操作すると、リリースワイヤ１４が牽引されて図５に示すようにサブラッチ８を同図の時計方向に回動して、パウル８ａとメインラッチ７のパウル７ａとの係合を解除する。
【００４４】
このサブラッチ８とメインラッチ７との係合解除により、該メインラッチ７が同図の時計方向に回動してストライカ２との係合を解除、即ち、ロック解除するが、このロック解除時にはメインラッチ７のセットスプリング１１のばね力でパウル７ａによりストライカ２を押し上げる跳ね上げ力と、バンパーラバー１５の弾性力とによってフード前端部が速やかに跳ね上げられる。
【００４５】
このフード前端部の跳ね上げ挙動は、該フード前端部が所定量、例えば作業者の手をフード前端部と車体前部との間に差し入れてセフティキャッチレバー１６のレバー部１６ｄを操作できる程度に跳ね上げられると、同図に示すように該セフティーキャッチレバー１６のパウル１６ａが係止部材３の第１係止部３ａに係合して第１係合位置が保持され、前記フード前端部の跳ね挙動を規制する。
【００４６】
これは、万一、走行中にフードロックが解除されてしまった場合でも、エンジンフード１が開動するのを阻止して安全性を確保するためのものであって、以上のフードロック，フードロックの解除作動は一般のフードロック機構のそれと何等変わるところはない。
【００４７】
一方、車両走行中に歩行者検知手段２０により、歩行者との衝突又は衝突予測の検出作用が行われると、該歩行者検知手段２０の検出信号にもとづいて動力機構１９が作動し、該動力機構１９によってリリースワイヤ１４がリリースレバー１３によるリリースストローク以上に牽引する。
【００４８】
このリリースワイヤ１４の牽引動作によって、図６に示すようにサブラッチ８のロック解除動作と連動して、ねじりコイルスプリング１８を牽引し、セフティキャッチレバー１６をオーバーストロークさせてそのパウル１６ａを係止部材３の第２係止部３ｂに一気に進入係合して第２係合位置にさせる。
【００４９】
これにより、フード前端部を前記所定のリフト量で跳ね上げた状態でセフティキャッチレバー１６と係止部材３の相互がロックして、フード前端部と車体との間の間隔を保持する。
【００５０】
図７のＡ，Ｂはフードロック状態から、歩行者検知手段２０の検出作用によりフード前端部が所定リフト量で跳ね上げられて、フード前端部と車体との間の間隔が前記リフト量Ｌで保持された状態を略示的に示している。
【００５１】
このように、フード前端部が所定リフト量Ｌで跳ね上げられた状態で、歩行者がフード前端部に衝突して、同図のＢに示すように該フード前端部に上方から衝突荷重Ｆが作用すると、この跳ね上げられたフード前端部が同図のＣに示すように圧縮変形して衝突エネルギー吸収が行われると共に、同図のＤに示すようにエネルギー吸収手段としてのセフティキャッチレバー１６と係止部材３がロック状態のまま圧縮変形して衝突エネルギーが吸収され、これらの相乗効果によって歩行者の衝突初期段階で効率よく衝突エネルギーを吸収することができる。
【００５２】
ここで、本実施形態では前述のようにフードロック機構５に設けられたフード前端部の跳ね上げを一定に規制するセフティキャッチレバー１６と、フード前端部に設けられて該セフティキャッチレバー１６が係合する係止部材３とを有効利用して、これらセフティキャッチレバー１６と係止部材３とを、圧縮変形により衝突荷重を吸収するエネルギー吸収手段を構成しているため、専用の大掛かりなエネルギー吸収機構を必要とすることがなく、しかも、フードロック機構５の大幅な設計変更を伴うことがないのでコスト的に有利に得ることができる。
【００５３】
また、フードロック機構５のロック解除を行うリリース機構を有効利用し、リリースワイヤ１４の途中に歩行者検知手段２０の検出信号にもとづいて作動する動力機構１９を介装して、エネルギー吸収手段としてのセフティキャッチレバー１６をフード前端部と車体との間の所定ロック位置（第２係合位置）への移動制御を行わせるようにしてあるため、大幅な設計変更を伴うことなくフードロック機構５のロック解除作動と、セフティキャッチレバー１６の前記所定位置への移動制御とを連続的に行わせることができて、これら一連の作動の安定化とコストダウンとを図ることができる。
【００５４】
前記実施形態ではサブラッチ８の下端とセフティキャッチレバー１６の下端とをねじりコイルスプリング１８で連結しているが、この他図８，９に示すように直状のリンク部材２１で連結するようにしてもよい。
【００５５】
この場合、セフティキャッチレバー１６はセットスプリング２２により前記係止部材３と係合方向（図９の時計方向）に回動付勢する。
【００５６】
また、リンク部材２１は、セフティキャッチレバー１６の下端に対して摺動自在で、かつ、動力機構１９によるリリースワイヤ１４の牽引時にのみ、リンク部材２１の端部がセフティキャッチレバー１６の下端に係合して、該セフティキャッチレバー１６を前記第２係合位置へ回動し得るような長さに設定する。
【００５７】
即ち、この第２実施形態では、通常のリリースレバー１３のリリース操作によるフードロック機構５のロック解除動作では、図９のＡ，Ｂに示すようにリンク部材２１が摺動するのみで、リリースワイヤ１４の牽引力がセフティキャッチレバー１６に伝達されないが、動力機構１９によるリリースワイヤ１４の牽引動作に対しては、図９のＣに示すようにサブラッチ８のオーバーストロークで、リンク部材２１の端部がセフティキャッチレバー１６の下端に係合して、該セフティキャッチレバー１６を前記所定の第２係合位置へ回動させる。
【００５８】
従って、この第２実施形態の構造にあっても前記第１実施形態と同様の効果を奏することができる。
【００５９】
図１０，１１は本発明の第３実施形態を示すもので、フードロック機構５のセフティキャッチレバー１６はセットスプリング２２によってパウル１６ａが係止部材３と係合する方向に回動付勢してあって、図外のストッパによってエンジンフード１の開蓋状態ではパウル１６ａの先端部が丁度係止部材３の係止部（第１実施形態の第１係止部３ａに相当）の直下となる位置に回動規制してある。
【００６０】
このセフティキャッチレバー１６には、ピン１７によりロックレバー２３を同軸的に回動自在に併設してある。
【００６１】
ロックレバー２３の上端には、係止部材３の係止部３ａの下面に係合可能な係合凹部２３ａを形成してある。
【００６２】
ロックレバー２３はその下端に設けたブラケット２３ｂを、ロックベース６に設けたスライドスリット６ａに挿通して、該ロックレバー２３の回動ストロークを規制してある。
【００６３】
また、前記ブラケット２３ｂとサブラッチ８の下端に設けたブラケット８ｂとをねじりコイルスプリング１８で連結して、該ねじりコイルスプリング１８により連結してある。
【００６４】
この実施形態の場合、ねじりコイルスプリング１８は、ロックレバー２３をほぼ直立状態を維持できる程度のばね力に設定する。
【００６５】
この第３実施形態では、エンジンフード１の開蓋状態から閉蓋時におけるフードロック機構５のロック状態、および通常時のリリースレバー１３のリリース操作によるロック解除の作動態様は、図１１，１２，１３に示すように前記第１実施形態とほぼ同様である。
【００６６】
次に、歩行者検知手段２０の検出信号にもとづいて動力機構１９の作動によって、リリースワイヤ１４がリリースレバー１３によるリリースストローク以上に牽引されると、サブラッチ８のロック解除方向の回動によりフードロック機構５がロック解除し、前記第１実施形態と同様の理由によりフード前端部を跳ね上げると共に、セフティキャッチレバー１６のパウル１６ａが係止部材３の係止部３ａに係合して、該フード前端部の跳ね上げを所定量に規制する。
【００６７】
前記サブラッチ８の回動と同時に、該サブラッチ８のオーバーストロークでねじりコイルスプリング１８を介してロックレバー２３を図１４に示すように時計方向に回動し、係合凹部２３ａを係止部材３の係止部３ａの下面に係合させる。
【００６８】
これにより、フード前端部を前記所定のリフト量ではね上げた状態でロックレバー２３と係止部材３の相互がロックして、フード前端部と車体との間の間隔を保持する。
【００６９】
従って、歩行者がフード前端部に衝突してフード前端部に上方から衝突荷重が作用すると、前記第１実施形態と同様に該フード前端部が圧縮変形して衝突エネルギー吸収を行うと共に、係止部材３とロックレバー２３とがエネルギー吸収手段として機能して、これら係止部材３とロックレバー２３とが圧縮変形して衝突エネルギーを吸収し、これらの相乗効果によって歩行者の衝突初期段階で効率よく衝突エネルギー吸収することができて、前記第１実施形態と同様の効果を得ることができる。
【００７０】
前記各実施形態ではフード前端部の跳ね上げ手段として、エンジンフード１の閉蓋時の緩衝を行わせるバンパーラバー１５の弾性力と、フードロック機構５のメインラッチ７のセットスプリング１１によるストライカ２の押し上げ力とを有効利用しているが、この他、図１５に示す第４実施形態のようにフード前端部と車体前部との間にスプリング２４を設けて跳ね上げ手段とすることもでき、この場合、前記第１〜第３実施形態の効果に加えて、スプリング２４によってフード前端部の跳ね上げ動作を迅速、かつ、確実に行わせることができて、歩行者のフード前端部への衝突に対する準備体勢を速やかに作ることができる。
【００７１】
なお、本実施形態ではエンジンフード１の後端にも歩行者検知手段２０の検出信号にもとづいてフード後端を跳ね上げる跳ね上げ機構２６を配設してある。
【００７２】
図１６，図１７は本発明の第５実施形態を示すもので、本実施形態にあっては車体前部とフード前端部との間に前記歩行者検知手段２０の検出信号にもとづいて膨張展開作動するエアバッグ装置２５を配設して、該エアバッグ装置２５をフード前端部の跳ね上げ手段としている。
【００７３】
この実施形態ではラジエータコアアッパレール４Ｂ上の左右両側部に、左右一対のエアバッグ装置２５を該ラジエータコアアッパレール４Ｂに沿って配設してある。
【００７４】
従って、この第５実施形態によれば前記第１〜第３実施形態の効果に加えて、エアバッグ装置２５によってフード前端部の跳ね上げ動作を迅速、かつ、確実に行わせることができて、歩行者のフード前端部への衝突に対する準備体勢を速やかに作ることができる。
【００７５】
また、エアバッグ装置２５のバッグ本体２５ａが図１６に示すように車両前方へ膨出展開することによって、歩行者の１次衝突を柔軟に受け止めてエネルギー吸収を行わせることができて、より一層安全性を高めることができる。
【００７６】
なお、このようにエアバッグ装置２５を用いる場合、該エアバッグ装置２５をフード前端部の跳ね上げ手段とエネルギー吸収手段として機能させてもよい。
【００７７】
また、本発明によれば前述のように歩行者の保護対策を徹底できる他、自転車乗員を保護するための衝突挙動コントロール効果も得ることができる（自動車技術会 ‘００春季大会３４号参照）。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態の概略構成を示す斜視図。
【図２】本発明の第１実施形態におけるフードロック機構とストライカ等との関係を示す略示的分解斜視図。
【図３】本発明の第１実施形態におけるフード開蓋状態を示す略示的正面説明図。
【図４】本発明の第１実施形態におけるフードロック状態を示す略示的正面説明図。
【図５】本発明の第１実施形態におけるフードロック解除状態を示す略示的正面説明図。
【図６】本発明の第１実施形態におけるフード前端部の跳ね上げロック状態を示す略示的正面説明図。
【図７】本発明の第１実施形態における衝突エネルギー吸収動作を段階的に示す概略説明図。
【図８】本発明の第２実施形態におけるフードロック機構のサブラッチとセフティキャッチレバーとの関係を示す略示的斜視図。
【図９】図８に示したサブラッチとセフティキャッチレバーの関連動作を説明する略示的正面図。
【図１０】本発明の第３実施形態を示す図２と同様の略示的分解斜視図。
【図１１】本発明の第３実施形態におけるフード開蓋状態を示す略示的正面説明図。
【図１２】本発明の第３実施形態におけるフードロック状態を示す略示的正面説明図。
【図１３】本発明の第３実施形態におけるフードロック解除状態を示す略示的正面説明図。
【図１４】本発明の第３実施形態におけるフード前端部の跳ね上げロック状態を示す略示的正面説明図。
【図１５】本発明の第４実施形態を示す略示的側面図。
【図１６】本発明の第５実施形態を示す略示的側面図。
【図１７】本発明の第５実施形態におけるエアバッグ装置の配置例を示す略示的平面図。
【符号の説明】
１エンジンフード
２ストライカ
３係止部材（エネルギー吸収手段）
４車体前部の構成体
５フードロック機構
７メインラッチ
８サブラッチ
１１セットスプリング（跳ね上げ手段）
１３リリースレバー
１４リリースワイヤ
１５バンパーラバー（跳ね上げ手段）
１６セフティキャッチレバー（エネルギー吸収手段）
１９動力機構
２０歩行者検知手段
２３ロックレバー（エネルギー吸収手段）
２４スプリング（跳ね上げ手段）
２５エアバッグ装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle hood lock device.
[0002]
[Prior art]
In automobiles, for example, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-69245, when a pedestrian collides, the hood is moved rearward by the collision load and the link mechanism is lifted by the rearward movement force. It is known that the front end of the hood is lifted to increase the collision energy absorption amount by expanding the vertical deformation stroke of the hood.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional structure, as described above, energy is absorbed by deformation of the hood at the initial stage of the collision in order to move the hood and the link mechanism by using the collision load when the pedestrian collides with the front end of the hood. The effect could not be expected, and it was difficult to achieve ideal collision energy absorption characteristics due to the reaction force of the hood and link mechanism.
[0004]
Therefore, the present invention provides a vehicle hood lock device that can obtain an energy absorption effect due to deformation around the front end of the hood from the initial stage of a pedestrian collision and can further enhance safety.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
  In the invention of claim 1, a hood lock mechanism that is disposed at the front of the vehicle body and engages / disengages with the striker at the front end of the hood;
  Release means for releasing the engagement between the hood lock mechanism and the striker;
  Bounce-up means for jumping up the front end of the hood when the hood lock mechanism and the striker are disengaged;
  An energy absorbing means for absorbing a collision load acting on the front end of the hood from above when the front end of the hood is flipped up by the flip-up means; ,
  Pedestrian detection means for detecting or predicting a collision with a pedestrian,
  Based on the detection signal of the pedestrian detection means, the release means is operated and the energy absorbing means is arranged between the front end of the hood and the vehicle body.Configuration,
  The release means is a release lever disposed in a vehicle interior;
  A release wire that is pulled by a release operation of the release lever and operates in a direction to release the engagement of the hood lock mechanism with the striker;
  Intervened in the middle of the release wire and operated based on the detection signal of the pedestrian detection means, pulling the release wire beyond the release stroke by the release lever, and the energy absorption means between the front end of the hood and the vehicle body And a power mechanism for moving to
  The hood lock mechanism is a main latch that is urged to rotate in a non-engagement direction with the striker and is engaged with and disengaged from the striker.
  When the main latch and the striker are engaged with each other, the main latch is engaged with the main latch when the main latch is engaged with the main latch. A sub-latch to be released,
  A safety catch lever that is connected to the sub-latch and is urged to rotate in one direction, and that regulates the hood front end portion to be flipped up with respect to the hood front end portion.
  The front end of the hood includes a locking member with which the safety catch lever is engaged,
  The safety catch lever and the locking member are engaged with each other by a flip-up operation of the front end portion of the hood, and a first engagement position that regulates the flip-up of the front end portion of the hood to be constant,
  By pulling the release wire by the power mechanism, the safety catch lever overstrokes in conjunction with the sub-latch, so that the safety catch lever and the locking member are locked together to maintain the distance between the front end of the hood and the vehicle body. A second engagement position,
  These safety catch levers and locking members constitute energy absorbing means that compressively deforms against a collision load that acts on the front end of the hood from above.It is characterized by that.
[0008]
  In the invention of claim 2,A hood lock mechanism that is disposed on the front of the vehicle body and engages / disengages with a striker at the front end of the hood,
  Release means for releasing the engagement between the hood lock mechanism and the striker;
  Bounce-up means for jumping up the front end of the hood when the hood lock mechanism and the striker are disengaged;
  An energy absorbing means for absorbing a collision load acting on the front end of the hood from above when the front end of the hood is flipped up by the flip-up means; ,
  Pedestrian detection means for detecting or predicting a collision with a pedestrian,
  Based on the detection signal of the pedestrian detection means, the release means is operated, and the energy absorbing means is arranged between the hood front end and the vehicle body,
  AboveRelease means, a release lever disposed in the vehicle interior;
  A release wire that is pulled by a release operation of the release lever and operates in a direction to release the engagement of the hood lock mechanism with the striker;
  Intervened in the middle of the release wire and operated based on the detection signal of the pedestrian detection means, pulling the release wire beyond the release stroke by the release lever, and the energy absorption means between the front end of the hood and the vehicle body Power mechanism to move toConsists of
  The hood lock mechanism is a main latch that is urged to rotate in a non-engagement direction with the striker and is engaged with and disengaged from the striker.
  When the main latch and the striker are engaged with each other, the main latch is engaged with the main latch when the main latch is engaged with the main latch. A sub-latch to be released,
  While having a safety catch lever that is urged to rotate in one direction to regulate the bounce of the hood front end constant,
  The front end of the hood includes a locking member with which the safety catch lever is engaged,
  The safety catch lever is connected to the sub-latch, and is engaged with the lower surface of the locking member in conjunction with the sub-latch by pulling the release wire by the power mechanism to maintain the distance between the front end of the hood and the vehicle body. With a lock lever
  The lock lever and the locking member constitute energy absorbing means that compressively deforms against a collision load that acts on the front end of the hood from above.It is characterized by that.
[0009]
  Claim 3In the invention ofClaims 1, 2The spring-up means described in (1) is a spring disposed between the front portion of the vehicle body and the front end portion of the hood.
[0010]
  Claim 4In the invention of claim1-3Is a airbag device that is disposed between the front portion of the vehicle body and the front end portion of the hood and that is inflated and deployed by a detection signal of the pedestrian detection means.
[0012]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, when the collision between the vehicle and the pedestrian is detected by the pedestrian detection means, the release means is activated by the detection signal of the pedestrian detection means, and the hood lock mechanism and the striker are The engagement is released and the front end of the hood is flipped up by a required lift amount by the jumping means, and at the same time, the energy absorbing means is disposed between the front end of the hood and the vehicle body.
[0013]
As a result, when a pedestrian collides with the front end portion of the hood and a collision load acts on the front end portion of the hood from above, the front end portion of the hood that is bounced up is compressed and deformed to absorb collision energy, and energy absorbing means The collision energy is absorbed by the pedestrian, and by these synergistic effects, the collision energy can be efficiently absorbed at the initial stage of the pedestrian collision.
[0014]
  Also,The release mechanism that unlocks the hood lock mechanism is effectively used to control the movement of the energy absorbing means between the front end of the hood and the vehicle body, so the hood can be used without any significant design changes. The unlocking operation of the lock mechanism and the movement control of the energy absorbing means can be continuously performed, and the series of operations can be stabilized and the cost can be reduced.
[0015]
  Furthermore,The safety catch lever that is provided in the hood lock mechanism and restricts the jumping of the front end of the hood to a certain level, and the locking member that is provided at the front end of the hood and engages with the safety catch lever, can be used effectively. The catch lever and the locking member constitute an energy absorption means that absorbs the collision load by compressive deformation, so there is no need for a dedicated large-scale energy absorption mechanism, and the hood lock mechanism Since there is no design change, it can be advantageously obtained in terms of cost.
[0016]
  Claim 2According to the invention described inClaim 1InventionThe energy absorption effect similar to the above, and the unlocking operation of the hood lock mechanism and the movement control operation of the energy absorbing means can be stabilized.A lock lever is attached to the safety catch lever that is provided in the hood lock mechanism and regulates the jumping of the front end of the hood, and the locking lever and the locking member on the front end of the hood that the catch lever engages are compressed. Since the energy absorbing means that absorbs the impact load by deformation is configured, there is no need for a dedicated large-scale energy absorbing mechanism, and there is no significant design change of the hood lock mechanism. Can be advantageously obtained.
[0017]
  Claim 3According to the invention described inClaims 1, 2In addition to the effect of the present invention, the spring is disposed between the front portion of the vehicle body and the front end portion of the hood, and this is used as the jumping means, so that the jumping operation of the front end portion of the hood can be performed quickly and reliably. be able to.
[0018]
  Claim 4According to the invention described inClaims 1-3In addition to the effect of the present invention, an airbag device that is inflated and deployed by a detection signal of the pedestrian detection means is disposed between the front portion of the vehicle body and the front end portion of the hood, and this is used as a flip-up means. It is possible to quickly and surely perform the part jumping operation.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0021]
1 to 3, reference numeral 1 denotes an engine hood. A striker 2 that engages and disengages a main latch 7 of a hood lock mechanism 5, which will be described later, at a substantially central portion of the hood inner 1 </ b> A, and a hood lock mechanism 5. A safety catch lever 16 and a locking member 3 to be engaged and disengaged are also provided.
[0022]
Reference numeral 4 denotes a vehicle body front structure, and a hood lock that is coupled and disposed across the first cross member 4A, the radiator core upper rail 4B, and the first cross member 4A and the radiator core upper rail 4B in the vehicle width direction center portion. The hood lock mechanism 5 is provided at the upper end of the hood lock stay 4C.
[0023]
Reference numeral 6 denotes a lock base of the hood lock mechanism 5. A main latch 7 that engages and disengages with the striker 2 and a sub latch 8 that engages and disengages with the main latch 7 can be rotated by pins 9 and 10, respectively. Is pivotally supported.
[0024]
The main latch 7 is urged to rotate in a non-engagement direction (clockwise in FIG. 3) with the striker 2 by a set spring 11 stretched between a lower end portion of the main latch 7 and the lock base 6. Restricts the clockwise rotation by a stopper (not shown), and when the hood is open, the lock groove 7c between the two pawls 7a and 7b faces upward, and one pawl 7a is positioned just below the striker 2. Thus, when the hood is closed, the striker 2 is received by the pawl 7a and can be rotated in the engaging direction (counterclockwise in FIG. 3).
[0025]
The sub latch 8 is urged to rotate in the engaging direction (counterclockwise direction in FIG. 3) with the main latch 7 by a set spring 12 stretched between the lower end portion of the sub latch 8 and the lock base 6. The counterclockwise rotation is regulated by a stopper (not shown) so that the pawl 8a protrudes to the inside of the pivot locus of the pawl 7a of the main latch 7 when the hood is open, and the striker is closed when the hood is closed. 3, when the main latch 7 is rotated counterclockwise in FIG. 3, the pawl 7a pushes the pawl 8a against the spring force of the set spring 12 so that the pawl 7a passes through the pawl 7a. The striker 2 is engaged and locked by the main latch 7.
[0026]
A release wire 14 that is pulled by a release operation of a release lever 13 disposed in the passenger compartment is connected to a lower end of the sub-latch 8, and the sub-latch 8 is pulled by a pulling operation of the release wire 14 by a release operation of the release lever 13. 3 is rotated in the clockwise direction in FIG. 3 against the spring force of the set spring 12 so that the pawl 8a can pass through the pawl 7a to release (lock release) the engagement between the main latch 7 and the striker 2. .
[0027]
When the hood lock mechanism 5 is unlocked, the pushing force of the striker 2 when the main latch 7 is rotated and returned by the spring force of the set spring 11 and the vehicle body front component 4 are provided to close the hood. The front end of the hood is flipped up by the elastic force of the bumper rubber 15 that performs a buffering function. Therefore, in the present embodiment, the set spring 11 and the bumper rubber 15 function as a jumping means.
[0028]
16 is pivotally supported on the lock base 6 by a pin 17 on the opposite side of the main latch 7 and the sub-latch 8, and the pawl 16 a is against the jumping behavior of the hood front end when the hood lock mechanism 5 is unlocked. Shows a safety catch lever that engages with the locking member 3 and restricts the hood front end from being flipped up.
[0029]
In the present embodiment, a bracket 16 c provided at the lower end of the safety catch lever 16 is inserted into a slide slit 6 a provided in the lock base 6 to restrict the rotation stroke of the safety catch lever 16.
[0030]
Further, the bracket 16c and the bracket 8b provided at the lower end of the sub latch 8 are connected by a torsion coil spring 18, and the torsion coil spring 18 causes the safety catch lever 16 to engage with the locking member 3 (the timepiece of FIG. 3). Direction).
[0031]
Reference numeral 16 d denotes a lever portion for releasing the locking of the safety catch lever 16.
[0032]
In this embodiment, the main latch 7 and the sub latch 8 are provided with set springs 11 and 12, respectively. However, in some cases, only one of the set springs 11 and 12 is used to straddle between the lower ends of the main latch 7 and the sub latch 8. The main latch 7 may be urged to rotate in the clockwise direction in FIG. 3, and the sub-latch 8 may be urged in the counterclockwise direction in FIG.
[0033]
Here, the locking member 3 is formed in a box shape in which the side of the safety catch lever 16 facing the pawl 16a is opened, and the first locking portion 3a with which the pawl 16a engages is formed on the bottom wall. The rear wall is formed with a second locking portion 3b that penetrates and engages with the pawl 16a following the first locking portion 3a.
[0034]
The lower jaw portion 16b of the pawl 16a has a depth so that the pawl 16a can sufficiently enter and engage the second locking portion 3b, and the safety catch lever 16 and the locking member 3 can be locked to each other. In this embodiment, the pawl 16a is engaged with the second locking portion 3b, and the safety catch lever 16 and the locking member 3 are locked with each other. The locking member 3 constitutes an energy absorbing means that compressively deforms against a collision load that acts on the front end of the hood from above.
[0035]
On the other hand, a power mechanism 19 for pulling the release wire 14 beyond the release stroke by the release lever 13 is interposed in the middle of the release wire 14.
[0036]
As the power mechanism 19, an actuator driven by a motor, hydraulic drive, or electromagnetic drive can be used. The power mechanism 19 is operated based on a detection signal of a pedestrian detection means 20 disposed in the front of the vehicle. It is.
[0037]
As this pedestrian detection means 20, a touch sensor, a distance sensor, etc. can be used, and a collision with a pedestrian is electrically detected, or a relative distance between the own vehicle and a pedestrian ahead is electrically detected. Then, a collision is predicted, and an operation signal is output to the power mechanism 19 by the controller C based on these detection signals.
[0038]
Next, the operation of the hood lock device of the first embodiment will be described with reference to FIGS.
[0039]
FIG. 3 shows a state in which the engine hood 1 is opened. In this state, the main latch 7 of the hood lock mechanism 5 has its lock groove 7c facing upward, and the main latch 7 and the sub latch 8 are not engaged. It is in.
[0040]
When the front end of the engine hood 1 is pushed down and closed from this hood open state, the first locking portion 3a of the bottom wall of the locking member 3 passes through the pawl 16a of the safety catch lever 16 as shown in FIG. The striker 2 pushes down the pawl 7a of the main latch 7 to rotate the main latch 7 counterclockwise in FIG.
[0041]
When the pawl 7a passes through the pawl 8a of the sub-latch 8 by the rotation of the main latch 7, the pawl 8a immediately engages with the pawl 7a, and the striker 2 is held by the pawl 7b of the main latch 7, and the front end of the hood Lock the part.
[0042]
In this hood lock state, the front end of the hood is biased upward by the elasticity of the bumper rubber 15.
[0043]
When the release lever 13 in the passenger compartment is released when the engine hood 1 is opened, the release wire 14 is pulled and the sub-latch 8 is rotated clockwise as shown in FIG. The latch 7 is disengaged from the pawl 7a.
[0044]
By releasing the engagement between the sub-latch 8 and the main latch 7, the main latch 7 is rotated in the clockwise direction in the figure to release the engagement with the striker 2, that is, unlock the lock. The front end of the hood is quickly jumped up by the springing force that pushes up the striker 2 by the pawl 7 a by the spring force of the set spring 11 of the latch 7 and the elastic force of the bumper rubber 15.
[0045]
The hood front end springs up so that the hood front end can be operated by a predetermined amount, for example, the operator's hand can be inserted between the hood front end and the vehicle body front and the lever 16d of the safety catch lever 16 can be operated. When it is flipped up, the pawl 16a of the safety catch lever 16 engages with the first locking portion 3a of the locking member 3 as shown in FIG. Regulates the jumping behavior.
[0046]
This is to prevent the engine hood 1 from opening even if the hood lock is released during traveling, and to ensure safety. The release operation of is not different from that of a general hood lock mechanism.
[0047]
On the other hand, when a collision with a pedestrian or a collision prediction detection function is performed by the pedestrian detection unit 20 while the vehicle is running, the power mechanism 19 is activated based on the detection signal of the pedestrian detection unit 20, and the power The release wire 14 is pulled beyond the release stroke by the release lever 13 by the mechanism 19.
[0048]
By pulling the release wire 14, the torsion coil spring 18 is pulled in conjunction with the unlocking operation of the sublatch 8 as shown in FIG. 6, and the safety catch lever 16 is overstroked so that the pawl 16a is engaged with the locking member. The third engaging portion 3b is advanced and engaged at a time to the second engaging position.
[0049]
As a result, the safety catch lever 16 and the locking member 3 are locked with each other while the front end of the hood is flipped up by the predetermined lift amount, and the distance between the front end of the hood and the vehicle body is maintained.
[0050]
7A and 7B, the front end of the hood is flipped up by a predetermined lift amount by the detection action of the pedestrian detection means 20 from the hood locked state, and the distance between the front end of the hood and the vehicle body is the lift amount L. The held state is schematically shown.
[0051]
Thus, in a state where the front end of the hood is flipped up by a predetermined lift amount L, a pedestrian collides with the front end of the hood, and a collision load F is applied to the front end of the hood from above as shown in FIG. When the action is applied, the front end of the hood that is bounced up is compressed and deformed as shown in C of the figure to absorb collision energy, and as shown in D of the figure, a safety catch lever 16 as an energy absorbing means and The collision member is compressed and deformed while the locking member 3 is in the locked state, and the collision energy is absorbed, and the synergistic effect can efficiently absorb the collision energy at the initial stage of the collision of the pedestrian.
[0052]
Here, in the present embodiment, as described above, the safety catch lever 16 provided to the hood lock mechanism 5 for restricting the flipping of the front end portion of the hood to be constant, and the safety catch lever 16 provided to the front end portion of the hood are engaged. The safety catch lever 16 and the locking member 3 constitute an energy absorbing means for absorbing a collision load by compressive deformation by effectively using the mating locking member 3, and therefore a dedicated large-scale energy absorption Since no mechanism is required and there is no significant design change of the hood lock mechanism 5, it can be advantageously obtained in terms of cost.
[0053]
In addition, a release mechanism that unlocks the hood lock mechanism 5 is used effectively, and a power mechanism 19 that operates based on a detection signal of the pedestrian detection means 20 is interposed in the middle of the release wire 14 as an energy absorption means. Since the safety catch lever 16 is controlled to move to a predetermined lock position (second engagement position) between the front end of the hood and the vehicle body, the hood lock mechanism 5 is not accompanied by a significant design change. The unlocking operation and the movement control of the safety catch lever 16 to the predetermined position can be continuously performed, and the series of operations can be stabilized and the cost can be reduced.
[0054]
In the above embodiment, the lower end of the sub-latch 8 and the lower end of the safety catch lever 16 are connected by a torsion coil spring 18, but in addition, as shown in FIGS. Also good.
[0055]
In this case, the safety catch lever 16 is urged to rotate by the set spring 22 in the direction of engagement with the locking member 3 (clockwise in FIG. 9).
[0056]
The link member 21 is slidable with respect to the lower end of the safety catch lever 16 and the end of the link member 21 is engaged with the lower end of the safety catch lever 16 only when the release wire 14 is pulled by the power mechanism 19. In addition, the safety catch lever 16 is set to such a length that it can be rotated to the second engagement position.
[0057]
That is, in the second embodiment, in the unlocking operation of the hood lock mechanism 5 by the normal release operation of the release lever 13, only the link member 21 slides as shown in FIGS. 14 is not transmitted to the safety catch lever 16, but for the pulling operation of the release wire 14 by the power mechanism 19, the end of the link member 21 is caused by the overstroke of the sub-latch 8 as shown in FIG. The safety catch lever 16 is engaged with the lower end, and the safety catch lever 16 is rotated to the predetermined second engagement position.
[0058]
Therefore, even if it has the structure of this 2nd Embodiment, there can exist an effect similar to the said 1st Embodiment.
[0059]
FIGS. 10 and 11 show a third embodiment of the present invention. The safety catch lever 16 of the hood lock mechanism 5 is urged by a set spring 22 in a direction in which the pawl 16 a engages the locking member 3. When the engine hood 1 is opened with the stopper (not shown), the tip of the pawl 16a is just below the locking portion of the locking member 3 (corresponding to the first locking portion 3a of the first embodiment). The rotation is restricted to the position.
[0060]
The safety catch lever 16 is provided with a lock lever 23 coaxially and rotatably by a pin 17.
[0061]
At the upper end of the lock lever 23, an engagement recess 23a that can be engaged with the lower surface of the locking portion 3a of the locking member 3 is formed.
[0062]
The lock lever 23 has a bracket 23 b provided at the lower end thereof inserted into a slide slit 6 a provided in the lock base 6 to restrict the rotation stroke of the lock lever 23.
[0063]
The bracket 23 b and the bracket 8 b provided at the lower end of the sub-latch 8 are connected by a torsion coil spring 18 and connected by the torsion coil spring 18.
[0064]
In the case of this embodiment, the torsion coil spring 18 sets the lock lever 23 to a spring force enough to maintain the upright state.
[0065]
In the third embodiment, the operating state of the lock release by the release operation of the release lever 13 in the normal state and the lock state of the hood lock mechanism 5 when the engine hood 1 is closed from the open state is shown in FIGS. As shown in FIG. 13, it is almost the same as the first embodiment.
[0066]
Next, when the release wire 14 is pulled beyond the release stroke by the release lever 13 by the operation of the power mechanism 19 based on the detection signal of the pedestrian detection means 20, the hood lock is caused by the rotation of the sublatch 8 in the unlocking direction. The mechanism 5 is unlocked, and the front end of the hood is flipped up for the same reason as in the first embodiment, and the pawl 16a of the safety catch lever 16 is engaged with the locking portion 3a of the locking member 3, so that the hood The jumping of the front end is restricted to a predetermined amount.
[0067]
Simultaneously with the rotation of the sub-latch 8, the lock lever 23 is rotated clockwise as shown in FIG. 14 via the torsion coil spring 18 by the overstroke of the sub-latch 8, and the engaging recess 23 a is moved to the locking member 3. Engage with the lower surface of the locking portion 3a.
[0068]
As a result, the lock lever 23 and the locking member 3 are locked with each other while the front end portion of the hood is lifted by the predetermined lift amount, and the distance between the front end portion of the hood and the vehicle body is maintained.
[0069]
Accordingly, when a pedestrian collides with the front end portion of the hood and a collision load acts on the front end portion of the hood from above, the front end portion of the hood compresses and deforms and absorbs collision energy as in the first embodiment. The member 3 and the lock lever 23 function as energy absorbing means, and the locking member 3 and the lock lever 23 compress and deform to absorb the collision energy. The collision energy can be absorbed well, and the same effect as in the first embodiment can be obtained.
[0070]
In each of the above-described embodiments, as the means for raising the front end of the hood, the striker 2 by the elastic force of the bumper rubber 15 for buffering when the engine hood 1 is closed and the set spring 11 of the main latch 7 of the hood lock mechanism 5 is used. The push-up force is effectively utilized, but in addition to this, a spring 24 can be provided between the front end of the hood and the front of the vehicle body as in the fourth embodiment shown in FIG. In this case, in addition to the effects of the first to third embodiments, the spring 24 can cause the hood front end to jump up quickly and reliably, and the pedestrian can collide with the hood front end. Can be quickly prepared for.
[0071]
In the present embodiment, both the rear end of the engine hood 1 and the raising mechanism 26 for raising the rear end of the hood based on the detection signal of the pedestrian detection means 20 are provided.
[0072]
FIGS. 16 and 17 show a fifth embodiment of the present invention. In this embodiment, an inflating and deploying operation is performed between the front portion of the vehicle body and the front end portion of the hood based on the detection signal of the pedestrian detection means 20. An actuating airbag device 25 is provided, and the airbag device 25 is used as a means for flipping up the front end of the hood.
[0073]
In this embodiment, a pair of left and right airbag devices 25 are disposed along the radiator core upper rail 4B on both left and right side portions on the radiator core upper rail 4B.
[0074]
Therefore, according to the fifth embodiment, in addition to the effects of the first to third embodiments, the airbag device 25 can cause the hood front end to be flipped up quickly and reliably. It is possible to quickly prepare for a pedestrian to prepare for a collision with the front end of the hood.
[0075]
Further, as the bag body 25a of the airbag device 25 is inflated and deployed forward of the vehicle as shown in FIG. 16, the primary collision of the pedestrian can be flexibly received and energy can be absorbed. Safety can be increased.
[0076]
In addition, when using the airbag apparatus 25 in this way, you may make this airbag apparatus 25 function as a flip-up means and energy absorption means of a hood front end part.
[0077]
Further, according to the present invention, it is possible to thoroughly protect pedestrians as described above, and to obtain a collision behavior control effect for protecting a bicycle occupant (refer to Automotive Engineering Society '00 Spring Meeting No. 34).
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic exploded perspective view showing a relationship between a hood lock mechanism and a striker in the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a schematic front explanatory view showing a hood open state in the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a schematic front explanatory view showing a hood lock state in the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a schematic front explanatory view showing a hood lock release state in the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a schematic front explanatory view showing a flip-up locked state of the front end portion of the hood in the first embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a schematic explanatory diagram showing stepwise the collision energy absorption operation in the first embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a schematic perspective view showing the relationship between a sub-latch and a safety catch lever of a hood lock mechanism according to a second embodiment of the present invention.
9 is a schematic front view for explaining the related operation of the sub-latch and the safety catch lever shown in FIG.
FIG. 10 is a schematic exploded perspective view similar to FIG. 2 showing a third embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a schematic front explanatory view showing a hood open state in the third embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a schematic front explanatory view showing a hood lock state in a third embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a schematic front explanatory view showing a hood lock release state in the third embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a schematic front explanatory view showing a flip-up locked state of a hood front end portion in a third embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a schematic side view showing a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a schematic side view showing a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 17 is a schematic plan view showing an arrangement example of an airbag device according to a fifth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Engine hood
2 striker
3 Locking member (energy absorption means)
4 Constituent body at the front of the vehicle
5 Hood lock mechanism
7 Main latch
8 Sub latch
11 Set springs
13 Release lever
14 Release wire
15 Bumper rubber
16 Safety catch lever (energy absorption means)
19 Power mechanism
20 Pedestrian detection means
23 Lock lever (energy absorption means)
24 Spring (Bounce-up means)
25 Airbag device

Claims

A hood lock mechanism that is disposed on the front of the vehicle body and engages / disengages with a striker at the front end of the hood,
Release means for releasing the engagement between the hood lock mechanism and the striker;
Bounce-up means for jumping up the front end of the hood when the hood lock mechanism and the striker are disengaged;
An energy absorbing means for absorbing a collision load acting on the front end of the hood from above when the front end of the hood is flipped up by the flip-up means; ,
Pedestrian detection means for detecting or predicting a collision with a pedestrian,
Based on the detection signal of the pedestrian detection means, the release means is operated, and the energy absorbing means is arranged between the hood front end and the vehicle body ,
The release means is a release lever disposed in a vehicle interior;
A release wire that is pulled by a release operation of the release lever and operates in a direction to release the engagement of the hood lock mechanism with the striker;
Intervened in the middle of the release wire and operated based on the detection signal of the pedestrian detection means, pulling the release wire beyond the release stroke by the release lever, and the energy absorption means between the front end of the hood and the vehicle body And a power mechanism for moving to
The hood lock mechanism is a main latch that is urged to rotate in a non-engagement direction with the striker and is engaged with and disengaged from the striker.
When the main latch and the striker are engaged with each other, the main latch is engaged with the main latch when the main latch is engaged with the main latch. A sub-latch to be released,
A safety catch lever that is connected to the sub-latch and is urged to rotate in one direction, and that regulates the hood front end portion to be flipped up with respect to the hood front end portion.
The front end of the hood includes a locking member with which the safety catch lever is engaged,
The safety catch lever and the locking member are engaged with each other by a flip-up operation of the front end portion of the hood, and a first engagement position that regulates the flip-up of the front end portion of the hood to be constant,
By pulling the release wire by the power mechanism, the safety catch lever overstrokes in conjunction with the sub-latch, so that the safety catch lever and the locking member are locked together to maintain the distance between the front end of the hood and the vehicle body. A second engagement position,
A hood lock device for a vehicle, wherein the safety catch lever and the locking member constitute energy absorbing means that compressively deforms against a collision load acting on the front end of the hood from above .

A hood lock mechanism that is disposed on the front of the vehicle body and engages / disengages with a striker at the front end of the hood,
Release means for releasing the engagement between the hood lock mechanism and the striker;
Bounce-up means for jumping up the front end of the hood when the hood lock mechanism and the striker are disengaged;
An energy absorbing means for absorbing a collision load acting on the front end of the hood from above when the front end of the hood is flipped up by the flip-up means; ,
Pedestrian detection means for detecting or predicting a collision with a pedestrian,
Based on the detection signal of the pedestrian detection means, the release means is operated, and the energy absorbing means is arranged between the hood front end and the vehicle body,
The release means is a release lever disposed in a vehicle interior;
A release wire that is pulled by a release operation of the release lever and operates in a direction to release the engagement of the hood lock mechanism with the striker;
Intervened in the middle of the release wire and operated based on the detection signal of the pedestrian detection means, pulling the release wire beyond the release stroke by the release lever, and the energy absorption means between the front end of the hood and the vehicle body a power mechanism moves the, in the configuration,
The hood lock mechanism is a main latch that is urged to rotate in a non-engagement direction with the striker and is engaged with and disengaged from the striker.
When the main latch and the striker are engaged with each other, the main latch is engaged with the main latch when the main latch is engaged with the main latch. A sub-latch to be released,
While having a safety catch lever that is urged to rotate in one direction to regulate the bounce of the hood front end constant,
The front end of the hood includes a locking member with which the safety catch lever is engaged,
The safety catch lever is connected to the sub-latch, and is engaged with the lower surface of the locking member in conjunction with the sub-latch by pulling the release wire by the power mechanism to maintain the distance between the front end of the hood and the vehicle body. With a lock lever
The vehicle hood lock device, wherein the lock lever and the locking member constitute an energy absorbing means that compressively deforms against a collision load acting on the front end of the hood from above .

The vehicular hood lock device according to claim 1 or 2 , wherein the spring-up means is a spring disposed between the front portion of the vehicle body and the front end portion of the hood.

4. The airbag device according to claim 1, wherein the flip-up means is an airbag device that is disposed between the front portion of the vehicle body and the front end portion of the hood and is inflated and deployed by a detection signal of the pedestrian detection means . The hood lock device for vehicles as described in one .