JP3864498B2

JP3864498B2 - 分析装置

Info

Publication number: JP3864498B2
Application number: JP15818397A
Authority: JP
Inventors: 充昭福田
Original assignee: Shimadzu Corp
Current assignee: Shimadzu Corp
Priority date: 1997-06-16
Filing date: 1997-06-16
Publication date: 2006-12-27
Anticipated expiration: 2017-06-16
Also published as: JPH116823A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
液体クロマトグラフ質量分析装置、ガスクロマトグラフ装置等をはじめとする分析装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、たとえば液体クロマトグラフ質量分析装置（ＬＣＭＳ）において、分析条件、分析結果等は、データファイルに記録される。
【０００３】
そして、それ以外に、分析・測定中に作業者が観察したことや気づいたことを付加的な情報として記録したい場合、例えば測定データの増減や振動等の特徴的な変化が起こりそのことに関する付加的情報を記録する場合、その情報を紙に書いたり、パソコンのキーボードからテキストデータを入力して記録していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、データを紙に書いたり、パソコンのキーボードから入力してデータ化する際、作業者は必然的に作業を中断し、表示中の測定データから目を離すので、データのピーク形状、スペクトルパターンの変化等のデータの変化を見逃がしてしまい、大切な処理をし損なったり、測定をやり直さなければならないことがあった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、分析装置において、測定中、操作者の音声を録音・再生する手段を起動しておき、付加的情報を音声で録音し、必要時にこの付加的情報を音声で再生する。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる液体クロマトグラフ質量分析装置について、図１に外形図を、また図２にブロック図を示す。１１は、液体クロマトグラフ質量分析装置の本体であり、前面パネル１２には、マイク兼スピーカー１５と、録音状態をＯＮ／ＯＦＦする録音指示キー１６が備えられている。そして、マイク兼スピーカー１５は、本体１１の側面１７に組み込まれた録音再生器１８に接続されている。なお、本実施例では録音再生器１８を本体１１に組み込むように構成したが、本体とは別体の据え置きタイプのものとしてもよいし、オプション化してもよい。そのために、本体１１に音声信号の入出力端子を設け、プラグによって接続するように構成しても良い。
【０００７】
また、本体１１は通信用ケーブル２１を介して、測定データ処理用のパソコン３１と接続され、液体クロマトグラフ質量分析装置の本体１１で分析測定されたデータが転送されるよう構成されており、測定データの収集、分析、また測定結果を図示省略したプリンタ等へ出力する。なお、３２はパソコン３１に付属されたキーボードであり、パソコン３１を操作したり、パソコン３１にインストールされたデータ処理ツール等のアプリケーションを操作する。
【０００８】
次に、本実施例にかかる液体クロマトグラフ質量分析装置の操作について、図１及び図２を用いて説明する。
【０００９】
まず、測定すべき試料を測定部２０にセットする。そして、パソコン３１により所定の測定条件を設定し測定分析を行ない、測定データを収集する。測定データは通信用のケーブル２１を介して、パソコン３１へリアルタイムで転送される。
【００１０】
一方で、作業者は分析中のデータ（クロマトグラフ、マススペクトル等）をパソコン３１の画面で見ており、データのピーク形状、スペクトルパターンの変化やその他の分析中の特記事項を付加的情報として、本実施例では、録音指示キー１６を押して録音再生器を録音状態にして、作業者が発声することによりマイク兼スピーカー１５より音声を入力し、付加的情報を記録する。なお、所定の音量以上の音声入力を判別し自動的に録音状態にできる音声入力認識機能付きの録音再生器を使用することにより、録音指示キーを押すという操作を省略でき、さらに、表示中の測定データから目を離すことがなくなるという効果もある。
【００１１】
そして、測定終了後、例えば測定データの分析時に、再生指示キー１９を押して録音された付加的情報を再生することで、作業者の音声により、付加的情報と測定結果を照らし合わせて、適切なデータ分析を行なうことができる。また、音声データファイルとして、パソコン３１へ転送し、測定データの添付ファイルとして保存しておくことも可能である。
【００１２】
なお、録音された時刻データを同時に記録することで、録音された付加的情報と測定データとの関係を把握することができる。すなわち、試料の性質や量を測定する分析装置において、操作者の音声を、測定データの時刻情報と関連して記録・再生する手段を備えたことを特徴とする分析装置も本発明の実施の形態の一つである。
【００１３】
【発明の効果】
本発明によると、試料の分析測定中であっても、付加的な情報を音声で録音することによって記録でき、試料から目を離すことなく、データを観察しながらでも、情報を記録することができるので、分析データの突発的な変化を見逃すことがなくなる。また、ハンズフリーの状態であるので、分析装置の操作中であっても、筆記のために手を取られることなく、付加的情報を記録することができる。さらに、手書きによって転記したり、キーボードから入力操作することがないので、手書きや入力操作における人為的なミスを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す全体外形図。
【図２】本発明の一実施例を示すブロック図。
【符号の説明】
１１本体
１５マイク兼スピーカー
１６録音指示キー
１８録音再生器
１９再生指示キー
２０測定部
２１通信用ケーブル
３１パソコン

Claims

操作者の音声を、測定データの時刻情報と関連して録音・再生する手段を備え、所定の音量以上の音声を判別し自動的に録音することを特徴とする分析装置。