JP3864196B2 - Ankle orthosis - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スポーツ分野又は医療分野で使用され、足関節の捻挫予防、捻挫再発予防等、足関節の各種疾患の予防ないし予後の治療のために足関節に装着する装具に関する。
【0002】
【従来の技術】
足関節における捻挫等の外傷の発生予防、再発予防、治療には種々の方法があるが、現在主として、ギプス、副木、テーピングテープ、バンデージ、サポーター等が使用され、場合によってはこれらの複数のものが併用される。これらの各手段にはそれぞれの特徴があり、使用者の患部の状態や使用される状況等によって選択される。その中で、特にサポーターは次のような利点をもつことから、外傷の有用な発生予防、再発予防、治療の手段として様々な場面で利用されている。まず、サポーターは、装着するのに例えばギプス、テーピングテープのように、ある程度の熟練した技術又はそれを有する補助者を特別必要とせず、簡単にしかも短時間に装着ができる。又、患部の状態によって長期的に着用するのが好ましい場合には、サポーターは、連続使用に対する安定性、耐久性がテーピングテープやバンデージに比べ優れており、その結果使用に際してのランニングコストも少なくてすむ。
【0003】
現在使用されている足関節装具には種々のものがあるが、その1つとして足関節周囲を覆う筒状体と、その外表面に設置され足関節を締め付け固定するベルトからなるサポーターがある。この種のサポーターの具体的な構造として、足関節周囲を覆う筒状体、筒状体の内踝外表面に取り付けたひねり防止用ステー、筒状体の外表面に一端が取り付けられ足底部から足背部を通り踵部上部に至る伸縮性ベルトを有するサポーター(例えば特許文献1参照)、足関節周囲を覆う筒状体、足首後背部に設けた補助ベルト、踝、足首被覆用プロテクターを有する足関節固定装具(例えば、特許文献2参照)、足関節の上方及び下方周囲を覆う筒状体、筒状体の外側面から足底部を通り反対側の外表面まで延びるベルト、筒状体の後部のアキレス腱に対応する部分から足底部を取り巻いて外側面まで延びるベルトを備えた足首用装具(例えば、特許文献3参照)、足関節周囲を覆う筒状体、筒状体の内側の踝を覆う板状部材、板状部材の下部又は筒状体の足底部に連結され足底部を通り筒状体の外側面まで回るベルトを備えた装具(例えば、特許文献4参照)、足関節周囲を覆う筒状体、筒状体の左右側方に固定された硬性支持板、支持板に連結可能な硬性の前シェル部、一方の支持板から足底部を通り他方の支持板まで延びる足底ベルトを備えた装具(例えば、特許文献5参照)、足関節周囲を覆う筒状体、筒状体の一方の側面に一端が取り付けられ足底を通り他方の側面まで延び、他端が二股に分岐した足底ベルトを備えた装具(例えば、特許文献6参照)がある。
【0004】
足関節部位の障害には種々のものがあるが、最も多いのは捻挫である。捻挫には、足首を内側に捻りその結果外側の靭帯が伸びて痛める内反捻挫と、足首を外側に捻る外反捻挫とがあるが、多くは内反捻挫である。この内反捻挫の予防、再発防止などのための装具の多くは、上述の例に示されるように、紐による編上げ又は面ファスナーによって開閉し得る構造の本体を有しており、それにベルト、ステー等を適宜付加したものが多い。それらの装具で本体が前面開閉構造になっているものは、足関節の背屈がし難く、本体前面の屈曲部に窓が開いているため足首の屈曲時に本体が足に食い込み易く、固定調整に複数のストラップを使用しているものは操作が面倒であり、足底を通るストラップが複数あるものは足底に凹凸が多く生じて歩行時不快感を感じ、ステーを使用しているものでは、ステーに硬質又は半硬質プラスチック等を使用するため、スポーツの種目によっては使用できない、などの問題点がある。更に従来の装具は全体的に固定力の強いものが多く、予防用または軽度の疾患用として用いるには運動制限が過剰になる傾向がある。
【0005】
捻挫用途としてはテーピング理論に基づくフィギュアエイト構造が一般的であり、足関節捻挫用の装具、帯構造として広く知られており、構造が単純なため、製品に盛り込まれることが多い。本来のフィギュアエイト構造の主目的は、距骨の前方動揺制限効果であり、足関節自体を底背屈、内外反等に対して強固に保護・制動することが可能等の理由による。テーピング理論に基づくスターアップ構造は、内外反制動においてはテーピング理論に基づくフィギュアエイト構造よりも効果があり、底背屈運動も妨げない。
【0006】
この足関節の運動制限が強いことは足関節の保護に繋がるが、足関節が固定されているため外部から力が加わった際、膝関節等の他の関節にも外力の影響が加わる点が問題視されており、装具の固定力の程度を考慮する必要がある。また軽度の捻挫、捻挫予防等に用いる装具で、軟性の材料のみを用いて内外反制動をフィギュアエイト構造を用いずにスターアップ構造で達成した足関節装具は開発されていない。
【0007】
【特許文献1】
実開平3-101930号(第2〜6頁、第1図、第2図)
【特許文献2】
実開平3-101931号(第3〜4頁、第1図〜第3図)
【特許文献3】
特表平7-503879号公報(第6〜7頁、図1、図2)
【特許文献4】
特開平11-9754号公報(第2〜3頁、図1、図2)
【特許文献5】
特開2000-102553号公報(第2〜3頁、図1)
【特許文献6】
特開2001-170094号公報(第3〜4頁、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、捻挫予防、捻挫再発予防、軽度の足関節疾患等に最低限必要な制動力と、運動自由度との双方をバランスよく達成し、また硬質素材や過剰な部材を用いることによるデメリット、例えば競技種目による使用制限、重量、嵩張り、偏当り、締付け過ぎ等の諸問題、を回避し、更に装着が容易であり、装着間違いが発生しない構造を持った足関節装具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明においては、距腿部、踵部の一部を含み、踝の上端近傍から舟状骨及び立方骨近傍までの領域を覆う本体と、本体上に一端が配置され本体の踵部及び足底部の一部を覆い回内又は回外方向への力を加えるように本体の踵部内側部分又は踵部外側部分から足底部を通り他端が反対側の踝上部へ延びる第1のベルトと、第1のベルトの踝上部へ延びる他端に踝上部で連接し下腿の周径方向に力を加えるように下腿の周径方向に延びる第2のベルトとを備え、本体、第1のベルトが、少なくとも踵骨部分の外側部の一部、踵骨部分の内側部の一部及び底部の一部を覆い、しかも第1のベルトは本体上に配置された前記一端側の部分が踵骨を覆うようにカーブ状をなし、前記両ベルトは互いにT字状をなしている。即ち、本発明においては、スリーブ状、セミオープン又はフルオープンの柔軟性素材を用いた本体と、踵骨周囲部分を覆うように配置され、踵骨内側部分又は踵骨外側部分から足底を通り踵骨外側部分又は踵骨内側部分を通り踝上部へ立ち上がっている第1のベルト及び本体上部を周径方向に走行する第2のベルトからなるT字状ベルトとを備え、第1のベルトはテーピング理論に基づくスターアップ機能とヒールロック機能とを持ち、第2のベルトはテーピング理論に基づくアンカーベルト機能を持つものである。
【0010】
本発明においては、捻挫時、障害が発生する前の保持固定により妨げられる運動機能を確保するために、足関節捻挫予防用、比較的軽い症状に対する再発予防用製品として最低必要な制動を持たせ、スポーツ、日常生活動作に必要な動きである足関節底背屈運動を保持するものである。そして踵周囲の高い安定を得るための素材構成と本体の係合方法の向上のために、踵骨周辺を内側、足底、外側の3面で確実に覆い、テーピング理論に基づくヒールロック構造により安定性を高める。硬質素材や過剰な数量の部材で構成されることによるデメリット、即ち競技種目の制限や、重量、嵩張り、偏当たり、締め付け過ぎ等の諸問題、の回避と、足関節捻挫予防、再発予防に必要な制動効果を確保するために、使用材料の適切な素材、厚み、剛性を選択し、軟質材料で必要な制動効果を得ることができる。また従来の装着操作工程が多い、適切な位置で着けられない、間違いやすい等の複雑な構造を簡素化することができ、本体装着、第1のベルト装着、第2のベルトの装着の3工程により、操作を単純化し、係合位置の限局による操作間違いを低減することができる。
【0011】
従来一般的に使用されているテーピング理論に基づくフィギュアエイト構造により前面を被覆してしまうと、底背屈運動時の動きを妨げることになるので、本発明においては、足関節前後面に底背屈の動きを妨げる壁になる構造、部材の配置を避けるようにするため足関節内反制動を優先してテーピング理論に基づくスターアップ構造、即ち足関節内側面から発し外側全体を覆う構造を使用したため、足関節前後面への部材配置はなくなり足関節底背屈の動きが妨げられることがない。また足関節外反捻挫に対しては内外構造を逆にすることで対応することができる。
【0012】
本体は、天然繊維、化学繊維よりなる織布、編布、不織布、パイル生地、プラスチックフォームなどを単独又は任意に選択組み合わせて形成することができる。その具体的な素材としては、例えば、綿、毛、ウール、レーヨン、アクリル、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリデン等の繊維を適宜組み合わせてなる、経編み又は緯編み布のジャージ生地、パワーネットのような弾性糸混紡編物、ダブルラッセル生地の立体編物等がある。さらに、これらの生地とゴム発泡体(クロロプレンゴム、天然ゴム、ブチルゴム、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム等)、ウレタン発泡体(圧縮ウレタン)等のフォーム材料を積層した複合材料を用いることができる。
【0013】
本体の構造としては、オープン、セミオープン、スリーブの何れの形態でもよいが、好ましくは着脱しやすいオープン形状で、係合位置は後面が望ましい。前面での係合は、足関節前面に配置される部材がそれだけ増加するため、皮膚への食い込み、皮膚の引きつれ等を発生させ、足関節底背屈の可動制限を発生させることがあり、避けることが望ましい。本体の係合については、足への追従性と機能性(下腿係合部は、テーピング理論に基づくアンカー機能達成のため周径方向の締結が必要である。また足首係合部はテーピング理論に基づくヒールロック機能をより高めるためには水平より下方向に締結するのがよい。)の両面から複数に分割するのが望ましい。分割は必ずしもしなくてもよいが、踵周囲の浮きが大きく発生するようであれば、分割することにより回避することができる。係合方向は反対足の引掛りや踵周囲の壁を考慮すると外側での係合が好ましい。本体の係合端は、内側から踵骨腱付着部を超え下外側方向へ踵側面を覆うような位置で係合するのが好ましい。この場合、係合端を手の引張り易い方向として上方に止めると、踵周囲に浮きが生じ踵周囲の安定性を低下させるおそれがあるため、係合端は水平より下方向を向くように延びるのが好ましい。その角度は水平方向から0〜90°、特に45±10°が望ましい。また一方向でのみ係合すると、本体が捩じれ回転してしまうおそれがあるので、これを回避するため、本体の係合部を上部の下腿係合部と下部の足首係合部とに分け、両係合部を互いに反対方向に引張って係合するようにして均衡を保つようにするのが有利である。このように構成すると、両係合部の端部をそれぞれ掴んで反対方向に引張ることで一度に係合止めすることができ、操作効率もよく、また足関節全体に適切な圧力を加えて足にフィットさせることが可能となる。
【0014】
第1のベルトは、踵を内側、足底、外側の3面で確実に覆い、安定性を高めるため高剛性軟質素材を使用して踵骨腱近傍踵内側面から足底部、外側部にて足底面に対し垂直方向に面した面ファスナーで本体上に係合し、テーピング理論に基づくスターアップ機能にヒールロック機能を付与した部材配置とする。この面ファスナーの本体との係合面積は、内反時の第1のべルトのずれ落ちを考慮して、第1のベルトの、第2のベルトとの連接部側の上端から連接部側の足底部との境界線までのベルト面の50%以上、好ましくは70〜80%にすることが望ましい。この面積が50%未満であると必要な固定機能、耐久性が得られない。使用材料の適切な素材、厚み、剛性を選択し、金属やプラスチックの成形材、プレート、シート等の硬質、半硬質素材を使用せず、軟質素材(合成皮革、レザークロス、布、発泡材等)を使用し、必要な制動効果を得るようにする。剛軟性は、100mm以上、特に150〜180mmが望ましい(JIS L 1096剛軟性8.19.1 A法(45°カンチレバー法)による)。強度は、5%変位で40N/inch以上が必要である(定速伸張型引張試験機により、引張速度100mm/min、試験片測定部分幅25mm、長さ(チャック間距離)100mmの条件で測定)。厚みは1〜3mm、幅は30〜60mmが好ましい。第1のベルト外側の端末は第2のベルトとつながって下腿部を周回できる構造になっており、第1のベルトのずれ落ちを防止して部材間の密着性を高めている。
【0015】
第2のベルトは、足への追従性を考慮して伸縮素材単体で用いるとバックストレッチ効果が優位に働き、過剰な圧迫が予測される。この理由から、綿等の天然繊維やポリプロピレン、ポリエステル等の化学繊維の織ベルト素材のような非伸縮素材か、伸縮素材を用いる場合でも長さ方向や幅方向に部分的に非伸縮素材による伸び止め部を設けることが望ましい。第2のベルトは前後どちらの方向でも周回可能であり、中間部で本体に固定し、両端をフリーにして、一端を本体に仮係合して他端を本体に係合することにより巻き付け時の周径方向のずれを回避することができる。また、非伸縮素材を用いた場合、断面が円錐状をなしている下腿部との間に浮きが生じ、追従性が悪い場合があり、それを防止するためベルトの長手方向の一部分に角度を設けて、上縁と下縁とに周径差を設け、ベルトの浮きを減少させることができる。この場合ベルトは上に広がる緩やかなV字となるが、170°以上、180°未満の角度設定が望ましい。また、足関節底背屈運動を妨げず、更に下腿への食い込み、局所圧迫が発生しないように厚み1〜4mm、幅30〜50mmのものを採用することが望ましい。
【0016】
第1のベルトと第2のベルトとの連接部は、一体の部材で構成する、2つの部材を縫製、接着等により結合する、又は2つの部材を面ファスナー、スリット、ループ等により着脱自在に係合するなどの方法により構成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を、図面に示す実施例について説明する。
【0018】
図1は本発明の足関節装具の右足用の実施例を示し、aはその左側面図、bは右側面図である。1は本体で伸縮性の材料からなり、下腿部から足首を経て足部に亘り、距腿部、踵部の一部を含み、踝の上端近傍から舟状骨及び立方骨近傍までの領域を覆い、前面2は閉じられ、後方が開かれ、後方の外側の側縁3には上部に下腿係合部4が、内側の側縁5には下部に足首係合部6が設けられ、各係合部の内側にはそれぞれ面ファスナー7、8が設けられ、それらと対応する本体1の表面には面ファスナー9、10が設けられ、面ファスナー7と9、面ファスナー8と10が互いに着脱可能になっている。なお、足首係合部6はやや下方に向け、水平方向から角度αをなして形成され、角度αは例えば45度に選定される。11は足先を挿入するため本体に設けた開口である。
【0019】
12は本体1の内側表面に一端13を固定された第1のベルトで、非伸縮の材料を用い、踵内側面から足底部、外側面に沿い延び得るように形成され、内側面に位置する部分14は踵骨を効果的に覆うためカーブ状をなし、足底面に位置する部分15は足関節底背屈可動域の確保と食い込みを防ぎ得る幅を有し、外側面に位置する部分16は足関節前後面を覆うことなくスターアップ機能を最大限発揮できるように幅がやや広く選ばれている。なお、外側面に位置する部分16には窓17が設けられ、局部的に剛軟性を抑え、足関節外果周辺の追従性を向上させている。更に第1のベルト12の外側面に位置する部分16の内側には面ファスナー18が設けられ、また本体1の対応する個所には面ファスナー19が設けられ、ベルト12を内側面から足底を通って外側面まで沿わせ、本体1上に着脱可能になっている。このベルト12の本体1に対する係着面積は、本体1の側面の約70%に定められている。なお、ベルト12の足底に相当する部分には滑り止めを設け、靴内での装具のずれを抑制するようにしてもよい。
【0020】
20は第2のベルトで、非伸縮素材で形成され、第1のベルト12とT字状に連結されている。ベルト20の一端21は第1のベルト12との連接部22から他端23に比してやや短く形成され、一端21の先端内側には仮止め用の面ファスナー24が設けられ、他端23の先端内側及びベルトの外側にはそれぞれ本止め用の面ファスナー25、26が設けられ、面ファスナー24で仮止めして、ベルト20を下腿の周りに一周させ、面ファスナー25と26とを相互に係合させるようになっている。ベルトの周径方向へのずれ、ベルト同士の上下方向のずれを考慮して下腿周径の1/4以上の面積で係合するのが好ましい。なお、第2のベルトは非伸縮素材を用いているので、円錐状の下腿部に対しベルトが浮く可能性がある。このため図に示すように、ベルトの一部分に長手方向に角度β(170°以上180°未満、例えば175°)を設けて上に広がるV字状に形成し、上縁と下縁との周径差を利用してベルトの浮きを低減し、追従性をよくすることができる。
【0021】
上述の本体、第1のベルト、第2のベルトの具体的な材料、物性の例を示すと次のとおりである。また性能比較のため、A社製品を比較例1、B社製品を比較例2として挙げる。
実施例1
本体:厚さ2mmのクロロプレンゴムの両面にナイロンジャージをラミネートした材料を使用。
第1のベルト:合成皮革(ポリウレタン)材で、長さ方向の剛軟性が190mm、厚さ1.0mm、5%モジュラスが47N/inchのもので、部分14の幅40mm、部分15の幅40mm、部分16の幅60mmとしたものを使用。
第2のベルト:厚さ1.2mm、幅38mmのポリプロピレン平織ベルトを使用。
実施例2
本体:厚さ2mmのクロロプレンゴムの両面にナイロンジャージをラミネートした材料を使用。
第1のベルト:レザークロス(ゴム)材で、長さ方向の剛軟性が68mm、厚さ0.76mm、5%モジュラスが152N/inchのもので、部分14の幅40mm、部分15の幅40mm、部分16の幅60mmとしたものを使用。
第2のベルト:厚さ1.2mm、幅38mmのポリプロピレン平織ベルトを使用。
実施例3
本体:厚さ2mmのクロロプレンゴムの両面にナイロンジャージをラミネートした材料を使用。
第1のベルト:合成皮革と織布とのラミネート材で、長さ方向の剛軟性が175mm、厚さ1.9mm、5%モジュラスが73N/inchのもので、部分14の幅45mm、部分15の幅45mm、部分16の幅60mmとしたものを使用。
第2のベルト:厚さ1.2mm、幅38mmのポリプロピレン平織ベルトを使用。
実施例4
本体:厚さ2mmのクロロプレンゴムの両面にナイロンジャージをラミネートした材料を使用。
第1のベルト:合成皮革(ポリウレタン)とナイロン織布とのラミネート材で、長さ方向の剛軟性が226mm、厚さ1.3mm、5%モジュラスが156N/inchのもので、部分14、部分15及び部分16の幅60mmとしたものを使用。
第2のベルト:厚さ1.2mm、幅38mmのポリプロピレン平織ベルトを使用。
比較例1
厚さ3mmのクロロプレンゴムの両面にジャージをラミネートした材料を使用したスリーブ型の本体の、足底部の左右に取りつけた厚さ2.7mm、幅52mmの伸縮性のベルトを有するテーピング理論に基づくフィギュアエイト構造の足関節装具を使用。
比較例2
前面は閉じられ後方は完全に開かれ、厚さ2mmのウレタン材にジャージと起毛パイルとがラミネートされた材料を使用した本体の、内側部から外側に垂直及び斜め前方に走る厚さ1.35mm、幅38mmの2本の非伸縮ベルトを有し、更に本体の両側にステーを有するテーピング理論に基づくスターアップ及びハーフフィギュア構造の足関節装具を使用。
【0022】
次に図1に示す本発明の足関節装具の装着方法を図2について説明する。先ず、本体1の後方を開いた状態、即ち後方の両側縁3、5の面ファスナー7、9間、8、10間の係合を外した状態で足先Aを開口11に挿入し、面ファスナー7、9、面ファスナー8、10間をそれぞれ係合して、距腿部、踵部の一部を含み、踝の上端近傍から舟状骨、立方骨近傍までの領域を覆うように本体1を固定する。この場合、下腿係合部4は横方向に引張るが、足首係合部6は反対方向で且つ斜め下方に引張り係合することにより、本体1は捩じられることなく下腿から足首に至る領域に密着させて固定することができる(図2a)。次いで、第1のベルト12を踝近傍から踵部の一部を通り足底に至るように本体1に沿わせ、足底を潜って反対側の側面にまで延ばし、ベルト12の面ファスナー18を本体1の面ファスナー19と対向させて両者を互いに係合させる(図2b)。次いで、第2のベルト20の一端21の仮止め用面ファスナー24を利用してベルト20を本体上に仮止めし、他端23を持ってベルト20を下腿の周りに一周させ、他端23の内側の面ファスナー25を外側の面ファスナー26上に係合させて第2のベルト20を本体上に固定して装着を終了する(図2c)。
【0023】
次に本発明の装具の評価方法について説明する。関節部にボールジョイント(リンクボールTBS8形THK社製)を使用し、その両端に木製の丸棒を接続した骨格に、踝上部から中足骨近位部までをポリエチレンゲル(ヤング率:15kPa)で被覆し、それ以外の下腿部、足部を、ウレタン樹脂とポリエチレンビーズの混合物を硬化させた成形材(アスカーF硬度:90)で被覆した。足の形状は、26.5cmの成人男性の足型を採型して作製した。この足モデルに試験品を装着し、底背屈角度を角度計で測定し、また底背屈0度肢位での5度内反時のトルクをトルク計で測定した。その結果から、裸足の底背屈角度の34度から装着時の底背屈角度を引いた値を底背屈制動力、裸足の底背屈0度肢位での5度内反時のトルクの7cN・mを装着時の各5度内反時のトルクから引いた値を内反制動力として求めた。上述の実施例及び比較例についてそれらの値を次の表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
次の表2は従来の種々のテーピング手技を説明したもので、表の縦欄は手技の種類、横欄は手技のレベルを示し、表中には用いられた素材が伸縮性か非伸縮性か、また何本使用されたかを示す。なおレベル0は裸足の場合を示す。
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
上述の各表を対比して分かるように、本発明によれば、その構成に併せて、ベルトの厚さ、剛軟性、モジュラスを適宜変えることにより、ほぼ底背屈制動力を10〜25度、内反制動力を30〜60cN・mの範囲に調整することができ、本発明による足関節装具は上述の従来のテーピング手技のほぼレベル2〜5の領域に対応させることができ、底背屈制動力、内反制動力の両者について、従来の装具よりバランスのとれたものを容易に得ることができる。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、捻挫予防、再発予防に最低限必要な制動機能を持ちつつ、スポーツ、日常生活動作に必要な動きである足関節底背屈運動が可能であり、踵を内側、足底、外側の3面で確実に覆い、テーピング理論に基づくヒールロック構造を達成して踵周囲の高い安定性を得ており、軟性の素材剛性を生かした制動効果が得られるため、装着による競技種目の制限や、重量、嵩張り、偏当り、締付け過ぎ等の諸問題を回避することができる。また、本体係合、第1のベルトの係合及び第2のベルトの係合の3工程のみにより、装着操作を単純化し、係合位置の限局による誤操作を低減することができる。さらに、本発明の評価方法に基づき、底背屈制動力を10〜25度、内反制動力を30〜60cN・mの範囲内にすることにより、底背屈を妨げず必要な内反制動力を得るという要求機能を満たすことができ、又この評価法を利用してテーピング理論をベースとした他の要求機能に合わせた機能を持った装具をも容易に得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の、aは左側面図、bは右側面図である。
【図2】本発明の実施例の装着方法の説明図である。
【符号の説明】
1 本体
2 本体の前面
3 本体の側縁
4 下腿係合部
5 本体の側縁
6 足首係合部
7 面ファスナー
8 面ファスナー
9 面ファスナー
10 面ファスナー
11 本体の開口
12 第1のベルト
13 第1のベルトの一端
14 第1のベルトの内側面に位置する部分
15 第1のベルトの足底面に位置する部分
16 第1のベルトの外側面に位置する部分
17 窓
18 面ファスナー
19 面ファスナー
20 第2のベルト
21 第2のベルトの一端
22 ベルトの連接部
23 第2のベルトの他端
24 面ファスナー
25 面ファスナー
26 面ファスナー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a device used in the sports field or the medical field and to be attached to an ankle joint for prevention or prognosis treatment of various diseases of the ankle joint, such as prevention of sprains of ankle joints, prevention of sprain recurrence and the like.
[0002]
[Prior art]
There are various methods for prevention, recurrence prevention, and treatment of trauma such as sprains in ankle joints. Currently, casts, splints, taping tapes, bandages, supporters, etc. are mainly used. Things are used together. Each of these means has its own characteristics and is selected depending on the state of the affected area of the user and the situation in which it is used. Among them, in particular, supporters have the following advantages and are used in various situations as a means for preventing the occurrence of trauma, preventing recurrence, and treating them. First, the supporter can be installed easily and in a short time without any special skill or an assistant having it, such as a cast or taping tape. In addition, when it is preferable to wear it for a long time depending on the condition of the affected part, the supporter is superior in stability and durability to continuous use compared to taping tape and bandage, and as a result, running cost for use is low. I'm sorry.
[0003]
There are various types of ankle joint orthoses currently in use, and one of them is a supporter including a cylindrical body that covers the periphery of the ankle joint and a belt that is installed on the outer surface and fastens and fixes the ankle joint. As a specific structure of this type of supporter, a cylindrical body that covers the periphery of the ankle joint, a twist-preventing stay attached to the outer surface of the inner heel of the cylindrical body, one end attached to the outer surface of the cylindrical body, A supporter having a stretchable belt that passes through the back part and reaches the upper part of the buttock (see, for example, Patent Document 1), a cylindrical body that covers the periphery of the ankle joint, an auxiliary belt provided on the back of the ankle, a heel, and an ankle joint that has an ankle covering protector A fixing device (see, for example, Patent Document 2), a cylindrical body that covers the upper and lower periphery of the ankle joint, a belt that extends from the outer surface of the cylindrical body to the outer surface on the opposite side, and a rear portion of the cylindrical body Ankle orthosis including a belt that extends from the portion corresponding to the Achilles tendon to the outer surface around the sole (see, for example, Patent Document 3), a cylindrical body that covers the periphery of the ankle joint, and a plate that covers the inner heel of the cylindrical body Under the plate-like member or plate-like member Or the orthosis (for example, refer patent document 4) provided with the belt connected to the sole part of a cylindrical body, and passing through a sole part to the outer surface of a cylindrical body, the cylindrical body which covers the circumference | surroundings of an ankle joint, and right and left of a cylindrical body An orthosis comprising a rigid support plate fixed to the side, a rigid front shell portion connectable to the support plate, and a sole belt extending from one support plate to the other support plate through the sole (for example, Patent Document 5) See), a tubular body covering the periphery of the ankle joint, an orthosis comprising a sole belt having one end attached to one side of the tubular body, extending through the sole to the other side, and the other end bifurcated Patent Document 6).
[0004]
There are various ankle joint disorders, but the most common is sprain. Sprains include a varus sprain that twists the ankle inward and, as a result, the outer ligament stretches and hurts, and a valgus sprain that twists the ankle outward, but most are varus sprains. As shown in the above example, many of the appliances for preventing the varus sprain and preventing recurrence have a main body that can be opened and closed by knitting with a string or a hook-and-loop fastener. Many of these are appropriately added. For those braces that have a front open / close structure, the ankle joint is difficult to dorsiflex, and since the window is open at the bent part on the front of the main body, the main body can easily bite into the foot when the ankle is bent. Those using multiple straps are cumbersome to operate, and those that have multiple straps that pass through the sole have a lot of irregularities on the sole and feel uncomfortable during walking, and those using a stay Since the stay uses hard or semi-rigid plastic, there is a problem that it cannot be used depending on the sport. Furthermore, many conventional devices have a strong fixing force as a whole, and there is a tendency that exercise restriction is excessive for use as a preventive or mild disease.
[0005]
As a sprain application, a figure eight structure based on taping theory is common, and it is widely known as an ankle sprain orthosis or band structure. Since the structure is simple, it is often included in products. The main purpose of the original figure-eight structure is the effect of limiting the forward movement of the talus, for the reason that the ankle joint itself can be strongly protected and braked against dorsiflexion, varus and valgus, and the like. The star-up structure based on the taping theory is more effective than the figure eight structure based on the taping theory in varus / valgus braking, and does not hinder the bottom dorsiflexion movement.
[0006]
The strong movement restriction of the ankle joint leads to protection of the ankle joint, but when the external force is applied because the ankle joint is fixed, other joints such as the knee joint are also affected by external force. It is regarded as a problem, and it is necessary to consider the degree of fixing force of the brace. In addition, an ankle joint orthosis that is used for mild sprains, sprain prevention, etc. and that achieves varus / valgus braking with a star-up structure using only a soft material without using a figure eight structure has not been developed.
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication 3-101930 (Pages 2-6, Fig. 1 and Fig. 2)
[Patent Document 2]
Japanese Utility Model Publication No. 3-101931 (pages 3-4, Figs. 1-3)
[Patent Document 3]
JP 7-503879 Publication (Pages 6-7, Fig. 1 and Fig. 2)
[Patent Document 4]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-9754 (
[Patent Document 5]
Japanese Patent Laid-Open No. 2000-102553 (
[Patent Document 6]
Japanese Patent Laid-Open No. 2001-170094 (pages 3 to 4, FIG. 1)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The object of the present invention is to achieve a balance between the minimum braking force necessary for sprain prevention, sprain recurrence prevention, mild ankle joint disease and the like, and freedom of movement, and to use hard materials and excessive members. Provides the ankle orthosis with a structure that avoids problems such as restrictions on use, weight, bulkiness, uneven contact, over tightening, etc. There is to do.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, in the present invention, a main body that covers a region from the vicinity of the upper end of the heel to the vicinity of the scaphoid bone and the cubic bone, including one part of the thigh and heel, and one end on the main body Cover the part of the heel and sole of the main body and cover the part of the heel and outside of the foot so as to apply a force in the direction of gyration or gyrus, and the other side of the heel from the heel inner part or heel outer part through the sole a first belt that extends to the upper, and a second belt extending in the circumferential radial direction of the lower leg as the other end extending into ankle top of the first belt is connected by ankle upper applies a force to the circumference direction of the lower leg The main body and the first belt cover at least a part of the outer part of the rib part, a part of the inner part of the rib part and a part of the bottom part, and the first belt is disposed on the main body The one end side has a curved shape so as to cover the ribs, and the two belts have a T shape. That is, in the present invention, a sleeve-shaped, semi-open or full-open body using a flexible material is disposed so as to cover a portion around the rib, and passes through the sole from the inner rib portion or the outer rib portion. A first belt that rises to the upper part of the rib through the outer part of the rib or the inner part of the rib, and a T-shaped belt that is a second belt that travels in the circumferential direction on the upper part of the main body. It has a star-up function and a heel lock function based on taping theory, and the second belt has an anchor belt function based on taping theory.
[0010]
In the present invention, at the time of spraining, in order to secure a motor function that is hindered by holding and fixing before a failure occurs, the minimum braking required as a product for preventing ankle sprain prevention and recurrence prevention for relatively mild symptoms is provided. It keeps the ankle plantar dorsiflexion movement, which is necessary for sports and daily activities. And in order to improve the material structure and the main body engagement method to obtain high stability around the heel, the heel lock structure based on taping theory is securely covered around the rib periphery with the inside, the sole, and the outside. Increase stability. Disadvantages of being composed of hard materials and excessive number of members, that is, avoiding the limitation of sporting events, various problems such as weight, bulkiness, uneven contact, over tightening, prevention of ankle sprains, recurrence prevention In order to ensure the necessary braking effect, an appropriate material, thickness and rigidity of the material used can be selected, and the necessary braking effect can be obtained with a soft material. Also, it is possible to simplify complicated structures such as many conventional mounting operation processes, which cannot be worn at an appropriate position, and easy to make mistakes, and three processes of mounting the main body, mounting the first belt, and mounting the second belt. As a result, the operation can be simplified and operation errors due to the limited position of the engagement position can be reduced.
[0011]
If the front surface is covered with a figure eight structure based on the taping theory that is generally used in the past, the movement during the plantar dorsiflexion movement will be hindered. Uses a structure that becomes a wall that prevents bending movement, a star-up structure based on taping theory giving priority to ankle varus braking in order to avoid placement of members, that is, a structure that starts from the inner surface of the ankle joint and covers the entire outside Therefore, the members are not arranged on the front and rear surfaces of the ankle joint, and the movement of the dorsiflexion of the ankle joint is not hindered. Ankle joint valgus can be dealt with by reversing the inner and outer structures.
[0012]
The main body can be formed of woven fabric, knitted fabric, non-woven fabric, pile fabric, plastic foam, or the like made of natural fibers or chemical fibers, alone or in any selected combination. Specific examples of the material include warp knitted fabric or weft knitted fabric jersey fabric, power net, which is formed by appropriately combining fibers such as cotton, wool, wool, rayon, acrylic, polyamide, polyester, polyurethane, and polyvinylidene chloride. There are elastic yarn blended knitted fabrics, double raschel fabric solid knitted fabrics, and the like. Furthermore, composite materials obtained by laminating foam materials such as these fabrics and rubber foams (chloroprene rubber, natural rubber, butyl rubber, styrene / butadiene rubber, isoprene rubber, etc.) and urethane foams (compressed urethane) can be used.
[0013]
The structure of the main body may be any of open, semi-open, and sleeve, but it is preferably an open shape that is easy to attach and detach, and the engagement position is desirably the rear surface. Engagement on the front surface increases the number of members arranged on the front surface of the ankle joint, so that it may cause biting into the skin, skin pulling, etc., and may limit movement of the ankle dorsiflexion, It is desirable to avoid it. For the engagement of the body, followability to the foot and functionality (the lower leg engagement part needs to be fastened in the circumferential direction to achieve the anchor function based on the taping theory. The ankle engagement part is based on the taping theory. In order to further enhance the heel lock function based on it, it is preferable to fasten it downward from the horizontal). Although it is not always necessary to divide, if there is a large floating around the heel, it can be avoided by dividing. The engagement direction is preferably the engagement on the outside considering the hook of the opposite foot and the wall around the heel. It is preferable that the engagement end of the main body is engaged at a position so as to cover the heel side surface from the inside to the lower outside direction beyond the radius tendon attachment portion. In this case, if the engagement end is stopped upward in a direction in which it is easy to pull the hand, there is a possibility that the surrounding area of the heel may float and the stability of the heel area may be lowered. Therefore, the engagement end extends downward from the horizontal. Is preferred. The angle is preferably 0 to 90 °, particularly 45 ± 10 ° from the horizontal direction. In addition, when engaging only in one direction, the main body may twist and rotate, so to avoid this, the main body engaging part is divided into an upper lower leg engaging part and a lower ankle engaging part, It is advantageous to maintain a balance by pulling and engaging the two engaging portions in opposite directions. With this configuration, the end portions of both engaging portions can be grasped and pulled in opposite directions, and the engagement can be stopped at a time. The operating efficiency is good, and appropriate pressure is applied to the entire ankle joint. It becomes possible to make it fit.
[0014]
The first belt securely covers the heel on the inside, sole, and outside, and uses a high-rigidity soft material to increase stability, from the inner side of the heel near the radius tendon, to the sole and outside. The member arrangement is such that a hook-and-loop fastener that faces perpendicularly to the bottom of the foot is engaged on the main body, and a heel lock function is added to the star-up function based on taping theory. The engagement area of the hook-and-loop fastener with the main body is determined from the upper end of the first belt connected to the second belt from the upper end of the first belt in consideration of the slippage of the first belt at the time of inversion. It is desirable that the belt surface is 50% or more, preferably 70 to 80% of the belt surface to the boundary with the sole. If this area is less than 50%, the required fixing function and durability cannot be obtained. Select the appropriate material, thickness, and rigidity of the material to be used, and do not use metal or plastic molding materials, plates, sheets, etc., or soft materials (synthetic leather, leather cloth, cloth, foam materials, etc.) ) To obtain the required braking effect. The bending resistance is preferably 100 mm or more, particularly 150 to 180 mm (according to JIS L 1096 bending resistance 8.19.1 A method (45 ° cantilever method)). The strength must be 40 N / inch or more at 5% displacement (measured with a constant speed extension type tensile tester under the conditions of a tensile speed of 100 mm / min, a test piece measurement width of 25 mm, and a length (distance between chucks) of 100 mm. ). The thickness is preferably 1 to 3 mm and the width is preferably 30 to 60 mm. The terminal on the outer side of the first belt is connected to the second belt so as to be able to go around the lower leg part, and prevents the first belt from slipping off and improves the adhesion between the members.
[0015]
When the second belt is used as a single stretchable material in consideration of the ability to follow the foot, the back stretch effect works predominately and excessive compression is expected. For this reason, even when using non-stretchable materials such as woven belt materials of natural fibers such as cotton and chemical fibers such as polypropylene and polyester, or even when using stretchable materials, the stretch due to the non-stretchable material is partially in the length and width directions. It is desirable to provide a stop. The second belt can be circulated in either the front or back direction, fixed to the main body at the intermediate part, free at both ends, temporarily engaged at one end with the main body, and engaged at the other end with the main body The deviation in the circumferential direction can be avoided. In addition, when non-stretchable material is used, floating may occur between the crus with a conical cross section, and followability may be poor. Thus, a difference in circumferential diameter can be provided between the upper edge and the lower edge to reduce the belt lift. In this case, the belt has a gentle V-shape spreading upward, but an angle setting of 170 ° or more and less than 180 ° is desirable. In addition, it is desirable to employ a material having a thickness of 1 to 4 mm and a width of 30 to 50 mm so as not to hinder the ankle dorsiflexion movement and further to bite into the lower leg and prevent local compression.
[0016]
The connecting part of the first belt and the second belt is composed of an integral member, and the two members are joined together by sewing, bonding, or the like, or the two members can be attached and detached by hook-and-loop fasteners, slits, loops, etc. It can be configured by a method such as engagement.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to examples shown in the drawings.
[0018]
FIG. 1 shows an embodiment of the ankle joint orthosis according to the present invention for the right foot, in which a is a left side view thereof and b is a right side view thereof. 1 is a main body made of a stretchable material, extending from the lower leg through the ankle to the foot, including the part of the thigh and heel, and from the vicinity of the upper end of the heel to the vicinity of the scaphoid bone and the cubic bone The
[0019]
A
[0020]
A
[0021]
Examples of specific materials and physical properties of the main body, the first belt, and the second belt are as follows. Moreover, for performance comparison, A company product is given as Comparative Example 1 and B company product is given as Comparative Example 2.
Example 1
Body: Uses a material in which nylon jersey is laminated on both sides of a 2mm thick chloroprene rubber.
First belt: Synthetic leather (polyurethane) with a longitudinal stiffness of 190mm, thickness of 1.0mm, 5% modulus of 47N / inch,
Second belt: Polypropylene plain woven belt with a thickness of 1.2mm and a width of 38mm is used.
Example 2
Body: Uses a material in which nylon jersey is laminated on both sides of a 2mm thick chloroprene rubber.
The first belt: Leather cloth (rubber) with a longitudinal stiffness of 68mm, thickness of 0.76mm, 5% modulus of 152N / inch,
Second belt: Polypropylene plain woven belt with a thickness of 1.2mm and a width of 38mm is used.
Example 3
Body: Uses a material in which nylon jersey is laminated on both sides of a 2mm thick chloroprene rubber.
1st belt: Laminated material of synthetic leather and woven fabric, with a longitudinal stiffness of 175mm, thickness of 1.9mm, 5% modulus of 73N / inch,
Second belt: Polypropylene plain woven belt with a thickness of 1.2mm and a width of 38mm is used.
Example 4
Body: Uses a material in which nylon jersey is laminated on both sides of a 2mm thick chloroprene rubber.
1st belt: Laminated material of synthetic leather (polyurethane) and nylon woven fabric, lengthwise stiffness is 226mm, thickness is 1.3mm, 5% modulus is 156N / inch,
Second belt: Polypropylene plain woven belt with a thickness of 1.2mm and a width of 38mm is used.
Comparative Example 1
Figure 8 based on taping theory with a stretchable belt with a thickness of 2.7mm and a width of 52mm attached to the left and right of the sole of a sleeve-type body using a material in which jersey is laminated on both sides of 3mm thick chloroprene rubber Use ankle joint orthosis with structure.
Comparative Example 2
Thickness 1.35mm that runs vertically and diagonally forward from the inside of the main body using a material in which the front is closed and the rear is completely opened, and a jersey and a raised pile are laminated on a 2 mm thick urethane material, It uses two non-stretchable belts with a width of 38mm and star-up and half-figure ankle orthosis based on taping theory with stays on both sides of the body.
[0022]
Next, the mounting method of the ankle joint orthosis of the present invention shown in FIG. 1 will be described with reference to FIG. First, the foot tip A is inserted into the
[0023]
Next, a method for evaluating the orthosis of the present invention will be described. A polyethylene joint (Young's modulus: 15 kPa) from the upper heel to the proximal metatarsal bone using a ball joint (link ball TBS8 type THK) at the joint and a wooden round bar connected to both ends The other lower leg and foot were covered with a molding material (Asker F hardness: 90) obtained by curing a mixture of urethane resin and polyethylene beads. The shape of the foot was created by casting a 26.5 cm adult male foot shape. A test article was attached to this foot model, and the dorsiflexion angle was measured with an angle meter, and the torque at the time of 5 degree varus in the 0 ° dorsiflexion position was measured with a torque meter. From the result, the value obtained by subtracting the bottom dorsiflexion angle at the time of wearing from 34 degrees of the bottom dorsiflexion angle of the barefoot is the bottom dorsiflexion braking force, the torque at the time of 5 degrees varus in the bottom dorsiflexion of the barefoot 0 degrees The value obtained by subtracting 7 cN · m from the torque at 5 degrees varus at the time of wearing was obtained as the varus braking force. The values for the above-described Examples and Comparative Examples are shown in Table 1 below.
[0024]
[Table 1]
[0025]
The following Table 2 explains various conventional taping procedures. The column in the table indicates the type of procedure and the column indicates the level of the procedure. In the table, the material used is stretchable or non-stretchable. And how many were used. Level 0 indicates the case of bare feet.
[0026]
[Table 2]
[0027]
[Table 3]
[0028]
As can be seen by comparing the above-mentioned tables, according to the present invention, the bottom dorsiflexion braking force is set to approximately 10 to 25 degrees by appropriately changing the thickness, stiffness and modulus of the belt in accordance with the configuration. The varus braking force can be adjusted in the range of 30 to 60 cN · m, and the ankle joint orthosis according to the present invention can correspond to the region of almost the
[0029]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the present invention, ankle dorsiflexion movement, which is a movement necessary for sports and daily living activities, is possible while having a minimum braking function for sprain prevention and recurrence prevention. The outer 3 sides are covered securely, and the heel lock structure based on the taping theory is achieved to obtain high stability around the heel, and the braking effect utilizing the soft material rigidity is obtained. And various problems such as weight limitation, bulkiness, uneven contact, and excessive tightening can be avoided. Further, the mounting operation can be simplified by only the three steps of the main body engagement, the first belt engagement, and the second belt engagement, and the erroneous operation due to the limited position of the engagement position can be reduced. Furthermore, based on the evaluation method of the present invention, the required varusal restraint without disturbing the dorsiflexion is achieved by setting the dorsiflexion braking force to 10 to 25 degrees and the varus braking force to be within the range of 30 to 60 cN · m. It is possible to satisfy the required function of obtaining power, and to easily obtain a brace having a function adapted to other required functions based on taping theory by using this evaluation method.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a left side view and b is a right side view of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a mounting method according to an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
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