JP3862812B2

JP3862812B2 - How to wind the yarn

Info

Publication number: JP3862812B2
Application number: JP14377597A
Authority: JP
Inventors: 喜久河原; 文二濱洲
Original assignee: Teijin Fibers Ltd
Current assignee: Teijin Fibers Ltd
Priority date: 1997-06-02
Filing date: 1997-06-02
Publication date: 2006-12-27
Anticipated expiration: 2017-06-02
Also published as: JPH10331026A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエステル繊維の溶融紡糸において、紡出された糸条を２５００ｍ／分〜４５００ｍ／分で巻取るのに際して、ポリエステル糸条からなる糸条パッケージをスピンドル式巻取機で良好に巻取るための巻取方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
溶融紡糸されたポリエステル重合体を２５００〜４５００ｍ／分の速度で巻取って中間配向糸を得た後、該中間配向糸に対して更に延伸、仮撚等の後加工を行った上で、織編物等とすることで広く衣料用途等に使用されている。また、このような中間配向糸の巻取機としては、スピンドル駆動されるボビンホルダーにボビンを装着して、該スピンドルを回転駆動させて、該ボビン上に巻糸体（糸条パッケージ）を形成するスピンドル式巻取機も慣用されている。
【０００３】
このようなスピンドル式巻取機による糸条パッケージの巻取過程において、巻取り速度が、２５００ｍ／分未満、又は４５００ｍ／分を超えた場合においては、糸条パッケージの内層部と外層部との間に染着差等の品質差は殆ど見られない。しかしながら、紡出されたポリエステル重合体を巻取り速度２５００〜４５００ｍ／分で巻取り、中間配向糸を得ようとすると事態は一変し、糸条パッケージの内層部から外層部の間で、染着差等の品質差が一挙に現実化する。
【０００４】
従来より、ポリエステル繊維の紡糸巻取りに際して、巻取り糸条の品質を良好に維持するために、各種の提案がなされている。
【０００５】
例えば、満巻きボビンと空ボビンを自動的に切り替える際の影響を極力少なくするために、特公昭５７−１１８２４号公報及び特公平５−９３５１号公報には、巻取り張力や巻取りボビンの周速を最適範囲に制御することによって糸切替性を向上させると共に、パッケージの最内層糸条の糸品質低下を紡糸する方法が提案されている。確かに、この方法を実施すれば、最内層糸条の糸品質は向上するが、糸条パッケージの最内層から最外層までをトータルにみた場合における品質差を解消することはできず、最内層糸条以外の場所には依然として品質差が生じる。
【０００６】
このような品質差は、主に、糸条パッケージの表面に接触回転するタッチローラと糸条パッケージとの間に滑りが生じており、この滑りによって糸条に異常な張力が生じることに起因している。そこで、このような滑りを解消するために、特公昭５０−２６６０号公報、特公平３−６７９４１号公報、特公平４−１３２７３号公報等には、タッチローラからの速度検出信号に基づいて糸条パッケージの表面速度を所定の値に制御するとともに、タッチローラをも滑りが生じないような補償速度で、積極的に駆動する方法が提案されている。しかし、このような方法によっても、糸条パッケージの品質差を解消するに至っていないのが現状である。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
以上に述べた従来の中間配向糸の巻取方法の持つ問題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、以下の通りである。
すなわち、２５００〜４５００ｍ／分で引取りローラで引取りつつ、スピンドル駆動式巻取機で巻取って、中間配向糸からなる糸条パッケージを得る際に、糸条パッケージの各巻層に品質差が生じない、品質に優れた糸条パッケージを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
ここに、本発明によれば、下記の紡糸巻取方法が提供される。すなわち、紡出されたポリエステル糸条を引取りローラで引取りつつ、紡糸速度２５００〜４５００ｍ／分でスピンドル駆動式巻取機によって糸条パッケージとして巻取る糸条の巻取方法において、前記の引取りローラの巻き始め速度Ｓ１及び巻き終わり速度Ｓ２と、巻取機で巻取る糸条パッケージの巻き始め速度Ｂ１及び巻き終わり速度Ｂ２とが、下記式(1)〜(3)を同時に満足するように引取りローラ速度と糸条パッケージの巻取速度とを段階的及び／又は連続的に増速させることを特徴とする糸条の巻取方法である。
１．０１≦Ｓ２／Ｓ１≦１．０５ ……… (1)
１．０１≦Ｂ２／Ｂ１≦１．０５ ……… (2)
１≦Ｓ１／Ｂ１≦１．０５ ……… (3)
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、本発明の作用に関する本発明者の考えを交えながら、以下に詳細に説明する。
一般に、ポリエステル繊維は、張力を付与すると伸長して歪を生じるが、この歪は、塑性歪と弾性歪とに別けることができる。このような歪は、付与した張力を除去すると、伸長した繊維の弾性歪相当分の伸長量だけが回復し、その他の塑性歪相当分の伸長量は回復せず、そのまま永久歪となって繊維の内部構造を変える役割を果たす。
【００１０】
ところで、紡糸速度２５００ｍ／分未満で溶融紡糸して得られる未延伸のポリエステル繊維は、一定のプリテンション（巻取張力）を付与された状態で糸条パッケージとされる。しかし、この様な未延伸のポリエステル繊維は、その後の巻取条件にもよるが、内部構造が未だ不完全であって、十分な内部構造をもった繊維にするため、通常数倍に延伸（伸長）されるため、巻取時の微小張力に起因する伸長（塑性変形）程度では、殆ど糸品質に影響を及ぼさないものと考えられる。
【００１１】
また、紡糸速度が４５００ｍ／分超で得られる高配向のポリエステル繊維からなるパッケージにおいては、得られた繊維は既に高配向しているため、糸条パッケージとして巻き取られる張力程度では、その内部構造は余り変化しないものと考えられる。すなわち、巻取張力の殆どが経時的に塑性歪に転化される糸条パッケージ状態でのクリープ変形を考えると、溶融紡糸した時点で既に高度に配向した内部構造を有するポリエステル繊維では、巻取張力による塑性伸長程度では内部構造は殆ど変化しない。このため、巻取張力が糸品質に悪影響を及ぼすことは、殆どないものと考えられる。
【００１２】
これに対して、紡出したポリエステル糸条を冷却固化させた後、油剤を付与と交絡処理を適当な箇所で行いつつ、引取りローラに引取りながら、中間配向糸（「部分配向糸」或は「ＰＯＹ」ともいう）を紡糸速度２５００〜４５００ｍ／分で巻き取る場合には下記のような問題がある。すなわち、このような中間配向糸では、上記の未配向糸と高配向糸の中間の性質を持っている。このため、巻取時に巻取り張力として糸条パッケージに転化された糸条の弾性歪（以下、「内部歪」と称することもある）エネルギーが、経時的に繊維の塑性歪（繊維の伸長変形）エネルギーとして費やされると、この塑性歪の進行度合いに応じて、中間配向糸の内部構造（配向度）が変化する。他方、巻取機によって巻き上げられた糸条パッケージの内層（特に、最内層）、中層、及外層のそれぞれに位置する糸条の歪（応力）状態は、以下に述べる理由によって異なる。
【００１３】
すなわち、内層（特に、最内層）においては、変形が生じないボビン（剛体としての役割を果たす）が下方に存在するため、巻取張力は、全て引張方向の弾性歪（緊張弾性歪）となって糸条に転化される。これに対して、中層から外層に位置する糸条は、既に巻かれている内層部の糸条がクッションとして作用するため、巻取時における巻取張力に起因する弾性歪が緩和されているものと考えられる。
【００１４】
以上に述べた理由により、糸条パッケージの内層から外層に亘って内部歪差（弾性応力差）の度合によって各層に位置する糸条のクリープの進行度合い（経時的な塑性変形の進行度合い）も異なってくるものと考えられる。すなわち、高い弾性歪を持った位置にある糸条は、低い弾性歪を持った位置にある糸条より、大きなクリープが発生することになる。この結果が、糸条パッケージの内層、中層及び外層の品質差となって現れると考えられる。しかも、このような現象は、中間配向糸を製造する（通常条件では、紡糸速度２５００〜４５００ｍ／分で溶融紡糸する）条件下で特異的に生ずるのである。
【００１５】
本発明では、巻取時の張力に起因する糸条パッケージの内層〜外層の内部歪（内部応力）の緩和後の品質差を実験によって予め予想しておく。そして、実験によって求められた品質差の発生予測に基づいて、巻取後の糸条パッケージの内部歪（内部応力）がそれぞれの巻層で緩和された時点で、品質が一定となるように品質差を予め与えた条件で巻き取るのである。
【００１６】
このような条件として、引取りローラの巻き始め速度Ｓ１及び巻き終わり速度Ｓ２と、巻取機で巻取る糸条パッケージの巻き始め速度Ｂ１及び巻き終わり速度Ｂ２とを、下記式(1)〜(3)、すなわち
１．０１≦Ｓ２／Ｓ１≦１．０５ ……… (1)
１．０１≦Ｂ２／Ｂ１≦１．０５ ……… (2)
１≦Ｓ１／Ｂ１≦１．０５ ……… (3)
を同時に満足させながら、引取りローラ速度と糸条パッケージの巻取速度とを段階的及び／又は連続的に増速させることが必要である。
【００１７】
ここで、上記(1)及び(29式の条件において、S2/S1及びB2/B1が１．０１未満であれば、巻取後に発生する品質差を十分に補償するだけの品質差を与えことができない。他方、１．０５を超えると、巻取時に必要以上に品質差を付けてしまうこととなり、逆に内部歪（内部応力）の緩和に起因する糸条パッケージの品質差を解消するという当初の目的を達成することができなくなる。
【００１８】
ただし、この際、(3)式に規定する条件も同時に満足させる必要がある。何故ならば、S1/B1が１．０未満の条件では、巻取張力が高くなり過ぎ、糸条パッケージの巻き締りが大きくなる。この結果として、糸条の内部歪（内部応力）が大きくなり、この内部歪（内部応力）の緩和に伴う、糸条パッケージの巻層毎の品質差が拡大し好ましくない。他方、１．０５を超えると、糸条の巻取張力が低くなり過ぎ、特に糸の切替時等において引取りローラに糸条が取られて巻き付くなどの問題を惹起するため好ましくない。
【００１９】
【実施例】
以下、本発明の巻取方法について、以下に実施例によって詳細に説明するが、本実施例において述べる各物性値は下記の測定方法によった。
【００２０】
［染着差］
糸条パッケージから取出した糸条をシームレス編み機により編み立てを行い、編み地の濃淡を肉眼判定にて、０．１点ピッチで判定し、点数が少ないほど染着差に優れているものとした。なお、染色は常圧１００℃にて行い、染料には分散染料であるテラシールブルーを用いた。
【００２１】
［無荷重下での糸条収縮率差］
糸条パッケージから取出した糸条を１００℃の沸騰水中に荷重を懸けない自由な状態で浸漬して収縮させ、沸騰水への浸漬前後の長さを測定して収縮差を求め、収縮する前の糸条の長さとの百分率で求めた。
【００２２】
［定荷重下での糸条収縮率差］
糸条パッケージから取出した糸条を１デニール当たり１０ｍｇの荷重を懸けた後、内部雰囲気温度を６０℃に維持した恒温槽中に３０分間投入し、投入前後の長さを測定して収縮差を求め、収縮する前の糸条の長さとの百分率で求めた。
【００２３】
［実施例１〜３、比較例１〜２］
常法に従って、固有粘度［η］＝０．６３を有する溶融したポリエチレンテレフタレートを紡糸温度２９０℃で孔数が３６個で吐出孔直径が０．２７mmの紡糸口金から吐出させ、表１に示した巻取速度でターレット型スピンドルドライブ式巻取機によって巻取った。この時得られた糸条パッケージは、フィラメント数３６、単繊度１２５デニールのマルチフィラメントからなる１０Ｋｇ巻の満巻パッケージであった。この時得られた糸条パッケージの内外層の品質差は、表２に示す通りであった。なお、巻取速度の「漸増」は、直線状に連続して行った。
【００２４】
表２に示すごとく、本発明の巻取方法を用いた実施例１〜３は、糸条パッケージの内外層における品質差が小さくなっているのに対して、本発明の巻取条件を満足しない比較例１〜２は、明らかに糸条パッケージの内外層における品質差が大きかった。
【００２５】
【表１】

【００２６】
【表２】

【００２７】
【発明の効果】
以上に述べた本発明によれば、ポリエステル繊維の紡糸巻取方法において、巻層位置に拘わらず品質差のない糸条パッケージを得ることができるという極めて顕著な効果を有する。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
According to the present invention, when a spun yarn is wound at 2500 m / min to 4500 m / min in melt spinning of a polyester fiber, a yarn package made of the polyester yarn is well wound by a spindle winder. It is related with the winding method for.
[0002]
[Prior art]
After winding the melt-spun polyester polymer at a speed of 2500 to 4500 m / min to obtain an intermediate oriented yarn, the intermediate oriented yarn is further subjected to post-processing such as stretching and false twisting, and then woven. It is widely used for apparel by making it a knitted fabric. Also, as such a winding machine for intermediately oriented yarn, a bobbin is mounted on a spindle-driven bobbin holder, and the spindle is driven to rotate to form a wound body (yarn package) on the bobbin. Spindle type winders are also commonly used.
[0003]
In the winding process of the yarn package by such a spindle type winding machine, when the winding speed is less than 2500 m / min, or exceeds 4500 m / min, the inner layer portion and the outer layer portion of the yarn package Almost no difference in quality such as dyeing difference is observed. However, when the spun polyester polymer is wound at a winding speed of 2500 to 4500 m / min to obtain an intermediately oriented yarn, the situation changes completely, and the dyeing is performed between the inner layer portion and the outer layer portion of the yarn package. Differences in quality such as differences will be realized at once.
[0004]
Conventionally, various proposals have been made to maintain the quality of a wound yarn at the time of spinning a polyester fiber.
[0005]
For example, in order to minimize the influence when automatically switching between a full bobbin and an empty bobbin, Japanese Patent Publication No. 57-11824 and Japanese Patent Publication No. 5-9351 disclose the winding tension and the circumference of the winding bobbin. A method has been proposed in which the yarn switching property is improved by controlling the speed within the optimum range, and the yarn quality of the innermost layer yarn of the package is spun down. Certainly, if this method is implemented, the yarn quality of the innermost layer yarn is improved, but the quality difference in the total view from the innermost layer to the outermost layer of the yarn package cannot be eliminated, and the innermost layer Quality differences still occur in places other than the yarn.
[0006]
This quality difference is mainly due to slippage between the touch roller that rotates in contact with the surface of the yarn package and the yarn package, and this slip causes abnormal tension to the yarn. ing. Therefore, in order to eliminate such slipping, Japanese Patent Publication No. 50-2660, Japanese Patent Publication No. 3-67941, Japanese Patent Publication No. 4-13273, etc. describe a yarn based on a speed detection signal from a touch roller. A method has been proposed in which the surface speed of the strip package is controlled to a predetermined value, and the touch roller is actively driven at a compensation speed that does not cause slippage. However, even with such a method, the present situation is that the quality difference of the yarn package has not been eliminated.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the problems of the above-described conventional winding method of intermediately oriented yarn, the problems to be solved by the present invention are as follows.
That is, when obtaining a yarn package made of intermediately oriented yarn by taking up with a take-up roller at 2500 to 4500 m / min and taking up with a spindle-driven winder, there is a quality difference in each winding layer of the yarn package. An object is to provide a yarn package that does not occur and has excellent quality.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
Here, according to the present invention, the following spinning and winding method is provided. That is, in the method of winding a yarn that is wound as a yarn package by a spindle driven winder at a spinning speed of 2500 to 4500 m / min while pulling the spun polyester yarn with a take-up roller, The winding start speed S1 and winding end speed S2 of the take-up roller and the winding start speed B1 and winding end speed B2 of the yarn package wound by the winder satisfy the following expressions (1) to (3) at the same time. The yarn winding method is characterized in that the take-up roller speed and the yarn package winding speed are increased stepwise and / or continuously.
1.01 ≦ S2 / S1 ≦ 1.05 (1)
1.01 ≦ B2 / B1 ≦ 1.05 (2)
1 ≦ S1 / B1 ≦ 1.05 (3)
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the following, embodiments of the present invention will be described in detail below with the inventor's idea regarding the operation of the present invention.
In general, when a polyester fiber is applied with a tension, the polyester fiber is stretched to generate a strain. This strain can be divided into a plastic strain and an elastic strain. When the applied tension is removed, only the amount of elongation corresponding to the elastic strain of the stretched fiber is recovered, and the amount of elongation corresponding to the other plastic strain is not recovered. It plays the role of changing the internal structure of the.
[0010]
By the way, unstretched polyester fibers obtained by melt spinning at a spinning speed of less than 2500 m / min are formed into a yarn package in a state where a certain pretension (winding tension) is applied. However, such an unstretched polyester fiber is usually stretched several times in order to obtain a fiber having a sufficient internal structure, although the internal structure is still incomplete, depending on the subsequent winding conditions. Therefore, it is considered that the yarn quality is hardly affected at the extent of elongation (plastic deformation) due to the micro tension at the time of winding.
[0011]
Further, in a package made of highly oriented polyester fibers obtained at a spinning speed of over 4500 m / min, the obtained fibers are already highly oriented, so that the internal structure is sufficient at the tension level wound as a yarn package. Is considered not to change much. That is, when considering the creep deformation in the yarn package state where most of the winding tension is converted to plastic strain over time, the polyester fiber having a highly oriented internal structure at the time of melt spinning has a winding tension of The internal structure hardly changes at the extent of plastic elongation. For this reason, it is considered that the winding tension hardly affects the yarn quality.
[0012]
By contrast, it cooled and solidified polyester yarn was spun, while performing grant and entangling processing oil in a suitable location, while taking over the take-up roller, the intermediate oriented yarn ( "partially oriented yarn" certain Is also referred to as “POY”) at a spinning speed of 2500 to 4500 m / min, there are the following problems. That is, such an intermediate oriented yarn has properties intermediate between the above-mentioned unoriented yarn and highly oriented yarn. For this reason, the elastic strain (hereinafter also referred to as “internal strain”) energy of the yarn converted into the yarn package as the winding tension at the time of winding becomes the plastic strain of the fiber over time (elongation deformation of the fiber). ) When consumed as energy, the internal structure (orientation degree) of the intermediately oriented yarn changes according to the progress of the plastic strain. On the other hand, the strain (stress) states of the yarns positioned in the inner layer (particularly, the innermost layer), the middle layer, and the outer layer of the yarn package wound up by the winder differ depending on the reason described below.
[0013]
That is, in the inner layer (especially the innermost layer), there is a bobbin (which plays a role as a rigid body) below which deformation does not occur, and therefore the winding tension is all elastic strain in tension (tensile elastic strain). Converted into yarn. On the other hand, the yarns positioned from the middle layer to the outer layer have relaxed elastic strain due to the winding tension at the time of winding because the yarn of the already wound inner layer acts as a cushion. it is conceivable that.
[0014]
For the reasons described above, the degree of progress of creep of the yarn located in each layer (the degree of progress of plastic deformation over time) is also determined depending on the degree of internal strain difference (elastic stress difference) from the inner layer to the outer layer of the yarn package. It is considered to be different. That is, the yarn at a position having a high elastic strain generates a larger creep than the yarn at a position having a low elastic strain. It is considered that this result appears as a quality difference between the inner layer, the middle layer and the outer layer of the yarn package. Moreover, such a phenomenon occurs specifically under the conditions for producing an intermediate oriented yarn (under normal conditions, melt spinning at a spinning speed of 2500 to 4500 m / min).
[0015]
In the present invention, the quality difference after relaxation of the internal strain (internal stress) of the inner layer to the outer layer of the yarn package due to the tension during winding is predicted in advance by experiments. Based on the prediction of the quality difference obtained through experiments, the quality is maintained so that the quality becomes constant when the internal strain (internal stress) of the wound yarn package after winding is relaxed in each winding layer. The winding is performed under a condition in which the difference is given in advance.
[0016]
As such conditions, the winding start speed S1 and winding end speed S2 of the take-up roller and the winding start speed B1 and winding end speed B2 of the yarn package wound by the winder are expressed by the following formulas (1) to (1) 3), that is, 1.01 ≦ S2 / S1 ≦ 1.05 (1)
1.01 ≦ B2 / B1 ≦ 1.05 (2)
1 ≦ S1 / B1 ≦ 1.05 (3)
It is necessary to increase the take-up roller speed and the winding speed of the yarn package stepwise and / or continuously while simultaneously satisfying the above.
[0017]
Here, if S2 / S1 and B2 / B1 are less than 1.01 in the conditions of (1) and (29) above, give a quality difference enough to compensate for the quality difference that occurs after winding. On the other hand, if it exceeds 1.05, a quality difference will be added more than necessary at the time of winding, and conversely the quality difference of the yarn package due to relaxation of internal strain (internal stress) will be eliminated. The original purpose cannot be achieved.
[0018]
However, at this time, it is necessary to satisfy the conditions defined in the expression (3) at the same time. This is because under the condition that S1 / B1 is less than 1.0, the winding tension becomes too high and the winding of the yarn package becomes large. As a result, the internal strain (internal stress) of the yarn becomes large, and the quality difference for each winding layer of the yarn package accompanying the relaxation of the internal strain (internal stress) increases, which is not preferable. On the other hand, if it exceeds 1.05, the winding tension of the yarn becomes too low, which causes a problem that the yarn is taken up and wound around the take-up roller particularly at the time of switching the yarn, which is not preferable.
[0019]
【Example】
Hereinafter, the winding method of the present invention will be described in detail with reference to the following examples. Each physical property value described in the present example was determined by the following measuring method.
[0020]
[Dyeing difference]
The yarn taken out from the yarn package is knitted with a seamless knitting machine, and the density of the knitted fabric is judged by the naked eye with a 0.1 point pitch, and the smaller the number, the better the dyeing difference. . The dyeing was performed at normal pressure of 100 ° C., and the disperse dye Tera Seal Blue was used.
[0021]
[Difference in yarn shrinkage under no load]
Before deflation, the yarn taken out from the yarn package is immersed in 100 ° C boiling water in a free state where no load is applied and contracted, and the length before and after immersion in boiling water is measured to determine the difference in contraction. As a percentage of the length of the yarn.
[0022]
[Difference in yarn shrinkage under constant load]
After applying a load of 10 mg per denier to the yarn taken out from the yarn package, the yarn was put in a thermostatic bath maintained at 60 ° C. for 30 minutes, and the length before and after feeding was measured to determine the difference in shrinkage. Determined as a percentage of the length of the yarn before shrinking.
[0023]
[Examples 1-3, Comparative Examples 1-2]
According to a conventional method, melted polyethylene terephthalate having an intrinsic viscosity [η] = 0.63 was discharged from a spinneret with a spinning temperature of 290 ° C. and a number of holes of 36 and a discharge hole diameter of 0.27 mm. It was wound up by a turret type spindle drive winder at a winding speed. The yarn package obtained at this time was a 10 kg full-winding package made of multifilaments having 36 filaments and a single fineness of 125 denier. Table 2 shows the quality difference between the inner and outer layers of the yarn package obtained at this time. The “gradual increase” in the winding speed was performed continuously in a straight line.
[0024]
As shown in Table 2, Examples 1 to 3 using the winding method of the present invention do not satisfy the winding condition of the present invention while the quality difference between the inner and outer layers of the yarn package is small. In Comparative Examples 1 and 2, the quality difference between the inner and outer layers of the yarn package was clearly large.
[0025]
[Table 1]

[0026]
[Table 2]

[0027]
【The invention's effect】
According to the present invention described above, in the method for winding a polyester fiber by spinning, a yarn package having no quality difference can be obtained regardless of the winding layer position.

Claims

In the winding method of a yarn that is wound as a yarn package by a spindle driven winder at a spinning speed of 2500 to 4500 m / min while pulling the spun polyester yarn with a take-up roller, the take-up roller described above The winding start speed S1 and the winding end speed S2 of the yarn and the winding start speed B1 and the winding end speed B2 of the yarn package wound by the winder are simultaneously satisfied so that the following expressions (1) to (3) are satisfied. A method for winding a yarn, wherein the winding roller speed and the winding speed of the yarn package are increased stepwise and / or continuously.
1.01 ≦ S2 / S1 ≦ 1.05 (1)
1.01 ≦ B2 / B1 ≦ 1.05 (2)
1 ≦ S1 / B1 ≦ 1.05 (3)