JP3862201B2 - ハーネス製造方法、圧接装置、及びコネクタホルダ - Google Patents

ハーネス製造方法、圧接装置、及びコネクタホルダ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも一方の端末にカバー付きコネクタを配設したサブハーネスを製造するためのハーネス製造方法及び圧接装置と、その圧接装置に係るコネクタホルダとに関する。
【0002】
【従来の技術】
図30において、少なくとも一方の端末にカバー付きコネクタ201を配設したサブハーネス202は、従来から知られている。そのサブハーネス202のカバー付コネクタ201の構成を説明すると、溝状の複数(図中においては二つ)の端子収容室203から成る圧接端子収容部(不図示)を有する合成樹脂製のコネクタハウジング204と、端子収容室203に各々装着される図示しない既知構成の圧接端子と、コネクタハウジング204に一体に設けられ、上記圧接端子収容部に係合するカバー205とを備えて構成されている。
【0003】
カバー205は、ヒンジ206を介してコネクタハウジング203に一体に設けられている。また、カバー付コネクタ201の組み立て前においては、連結片状のバンド207、207によって裏返った状態でコネクタハウジング204につながれている。カバー205には、フード部208が形成されており、そのフード部208の両側には、貫通する孔状の係合部209、209(一方のみ図示、以下同様)が形成されている。係合部209、209は、カバー205が上記圧接端子収容部に係合した際、コネクタハウジング204の電線導出側(引用符号210がサブハーネス202を構成する電線を示す)に設けられる係合突起211、211(一方のみ図示)に係合するようになっている。
【0004】
カバー付きコネクタ201の組み立てについて説明すると、先ず、カバー205がバンド207、207につながれた状態で、上記圧接端子が各端子収容室203に装着される。次いで、その圧接端子の圧接刃(不図示)に電線210が圧接される。続いて、バンド207、207が切断され、カバー205が上記圧接端子収容部に向けて反転される。カバー205が上記圧接端子収容部に確実に係合し閉塞がなされると一連の組み立てが完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カバー付コネクタ201の組み立てにかかる工程の中には、手作業によるものがあり、サブハーネスの生産性に影響を来してしまっている。即ち、カバー付コネクタ201の組み立てにおいては、少なくともバンド207、207の切断からカバー205の係合、閉塞までが手作業で行われるようになっている。従って、当然にタクトがかかりすぎてしまうことになり、生産性が非常に悪くなってしまっている。
【0006】
尚、手作業でバンド207、207を切断する際には、次の点に気を付けなければならない。即ち、バンド207、207は単に切断するのではなく、切り残しがないように切断しなければならない。そのため、カバー205を反転可能にするための切断と、切り残し分を除去してカバー205及びコネクタハウジング204のつなぎ面を平坦にするための切断と、の二つの切断に係る作業が必要である(これらの作業は、一々ハサミやニッパ等で行われている。除去したバンド207、207のカス(不図示)が上記圧接端子収容部内に混入してしまわないよう注意を払わなければならないから、非常に面倒な作業になり、作業能率を低下させている)。
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、人の手による作業を軽減し、効率よく又確実にサブハーネスを製造することができるハーネス製造方法及び圧接装置と、その圧接装置に係るコネクタホルダを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明のハーネス製造方法は、スライド自在な一又は一対のコネクタテーブルを有し、互いに平行に配設される一対のフレームと、該一対のフレームのそれぞれに配設され、サブハーネスを構成する複数の電線のうちの、供給された一の電線の一方又は他方の端末を対応する圧接端子に圧接する一対の圧接機と、複数の圧接端子、該複数の圧接端子に対する圧接端子装着部を有するコネクタハウジング、及びヒンジを介して前記コネクタハウジングに一体に設けられ前記コネクタハウジングに対して裏返った状態でバンドによりつながれるカバー、を有するカバー付きコネクタの前記カバーを前記圧接端子装着部に係合させて閉塞するカバー閉塞手段と、前記コネクタテーブルにコネクタ保持竿を介して少なくとも一つ固定されるとともに、前記バンドを切断するためのバンド切断部をスライド自在に有し、且つ前記カバー付きコネクタがセットされるコネクタホルダと、を備えた圧接装置により、少なくとも一方の端末に前記カバー付きコネクタを配設したサブハーネスを製造するためのハーネス製造方法であって、前記カバー付きコネクタの前記圧接端子装着部に装着された複数の圧接端子のそれぞれに、前記コネクタテーブルを移動させながら、順次、前記供給された一の電線の一方又は他方の端末を圧接する第一の工程と、該第一の工程を経た後、前記カバー閉塞手段により前記バンド切断部をスライドさせて前記バンドを切断し、且つ前記カバー閉塞手段により前記カバーを反転させて該カバーを前記圧接端子装着部に係合させる第二の工程と、を含むことを特徴としている。
【0009】
請求項2記載の本発明のハーネス製造方法は、請求項1に記載のハーネス製造方法において、前記第二の工程の最中、前記バンド切断部が前記コネクタハウジングの保持をすることを特徴としている。
【0010】
請求項3記載の本発明のハーネス製造方法は、請求項1又は請求項2に記載のハーネス製造方法において、前記圧接装置に備えられた吸引手段によって吸引を行いながら前記バンドを切断することを特徴としている。
【0011】
上記課題を解決するためなされた請求項4記載の本発明の圧接装置は、スライド自在な一又は一対のコネクタテーブルを有し、互いに平行に配設される一対のフレームと、該一対のフレームのそれぞれに配設され、サブハーネスを構成する複数の電線のうちの、供給された一の電線の一方又は他方の端末を対応する圧接端子に圧接する一対の圧接機と、複数の圧接端子、該複数の圧接端子に対する圧接端子装着部を有するコネクタハウジング、及びヒンジを介して前記コネクタハウジングに一体に設けられ前記コネクタハウジングに対して裏返った状態でバンドによりつながれるカバー、を有するカバー付きコネクタの前記カバーを前記圧接端子装着部に係合させて閉塞するカバー閉塞手段と、前記コネクタテーブルにコネクタ保持竿を介して少なくとも一つ固定されるとともに、前記バンドを切断するためのバンド切断部をスライド自在に有し、且つ前記カバー付きコネクタがセットされるコネクタホルダと、を備えることを特徴としている。
【0012】
請求項5記載の本発明の圧接装置は、請求項4に記載の圧接装置において、前記カバー閉塞手段は、前記バンド切断部を前記バンドの切断方向にスライドさせる第一の作用部と、前記バンドを切断され前記コネクタハウジングとのつながりが前記ヒンジのみとなる前記カバーを前記圧接端子装着部に向けて反転させる第二の作用部と、反転した前記カバーを前記圧接端子装着部に係合させる第三の作用部と、を有することを特徴としている。
【0013】
請求項6記載の本発明の圧接装置は、請求項5に記載の圧接装置において、前記第二の作用部は、前記カバーを引っかけることが可能な凹み又は突起を有することを特徴としている。
【0014】
請求項7記載の本発明の圧接装置は、請求項5又は請求項6に記載の圧接装置において、前記第一の作用部及び前記第三の作用部は平らな面に形成されることを特徴としている。
【0015】
請求項8記載の本発明の圧接装置は、請求項5ないし請求項7いずれか記載の圧接装置において、前記第一〜第三の作用部は、前記切断方向に沿って移動可能、且つ前記カバーの前記圧接端子装着部に対する係合方向に沿って移動可能な略棒状の爪部材として形成されることを特徴としている。
【0016】
請求項9記載の本発明の圧接装置は、請求項8に記載の圧接装置において、前記爪部材は一対で配設され、且つ前記切断方向及び前記係合方向に対して近接離間自在に配置されることを特徴としている。
【0017】
請求項10記載の本発明の圧接装置は、請求項4ないし請求項9いずれか記載の圧接装置において、切断された前記バンドのカスを前記コネクタホルダを介して吸引する吸引手段を更に備えることを特徴としている。
【0018】
請求項11記載の本発明の圧接装置は、請求項4ないし請求項10いずれか記載の圧接装置において、前記カバー閉塞手段は、前記一対のフレームのそれぞれに、又はいずれかに配設されることを特徴としている。
【0019】
上記課題を解決するためなされた請求項12記載の本発明のコネクタホルダは、圧接装置のフレームに沿って移動するコネクタテーブルにコネクタ保持竿を介して固定されるコネクタホルダであって、複数の圧接端子、該複数の圧接端子に対する圧接端子装着部を有するコネクタハウジング、及びヒンジを介して前記コネクタハウジングに一体に設けられ前記コネクタハウジングに対して裏返った状態でバンドによりつながれるカバー、を有するカバー付きコネクタがセットされるベース部材と、前記バンドを切断するためのバンド切断部と、該バンド切断部を前記ベース部材に対してスライド移動させるスライド部材と、を備えることを特徴としている。
【0020】
請求項13記載の本発明のコネクタホルダは、請求項12に記載のコネクタホルダにおいて、前記バンド切断部は、少なくともその一部が前記バンドを切断した後に前記ベース部材の前記コネクタハウジングに対するセット保持部に位置する長さに形成されることを特徴としている。
【0021】
請求項14記載の本発明のコネクタホルダは、請求項12又は請求項13に記載のコネクタホルダにおいて、前記バンド切断部は、前記コネクタハウジングの前記バンドを有する側の面に沿って回動可能に配設されることを特徴としている。
【0022】
請求項15記載の本発明のコネクタホルダは、請求項12ないし請求項14いずれか記載のコネクタホルダにおいて、前記バンド切断部は、前記コネクタハウジングと前記裏返った状態の前記カバーとの間隔に略一致する厚みを有することを特徴としている。
【0023】
請求項16記載の本発明のコネクタホルダは、請求項12ないし請求項15いずれか記載のコネクタホルダにおいて、前記ベース部材は、切断された前記バンドのカスを案内する孔を有することを特徴としている。
【0024】
請求項1に記載された本発明によれば、第一の工程でカバー付きコネクタの圧接端子にサブハーネスを構成する電線が各々圧接される。その圧接は、コネクタテーブルを移動させながら、圧接機が順次対応する圧接端子に対して行う。第二の工程では、カバー付きコネクタのカバーをつなぐバンドが切断されるとともに、そのカバーが圧接端子装着部に係合させられる。カバー閉塞手段により手作業が不要になる。第一の工程と第二の工程とを含むことで、端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスが効率よく製造される。
【0025】
請求項2に記載された本発明によれば、第二の工程の最中、コネクタハウジングはバンド切断部に保持される。バンドの切断やカバーの反転、或いはカバーの係合、閉塞時にコネクタハウジングがコネクタホルダからズレてしまうことはない。端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスが確実に製造される。また、効率よく製造される。
【0026】
請求項3に記載された本発明によれば、切断されたバンドのカスは、圧接装置に備えられた吸引手段によって吸引されるようになる。カバー付きコネクタ内にバンドのカスが混入してしまうことはない。端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスが確実に製造され、信頼性も高まる。
【0027】
請求項4に記載された本発明によれば、圧接装置は、一対のフレームと一対の圧接機とカバー閉塞手段とコネクタホルダとを備えていることになる。フレームは、スライド自在なコネクタテーブルを有する。コネクタホルダは、コネクタ保持竿を介してコネクタテーブルに固定される。カバー付きコネクタがセットされる。また、コネクタホルダは、バンドを切断するバンド切断部をスライド自在に有する。圧接機は、カバー付きコネクタの圧接端子にサブハーネスを構成する電線の一方又は他方の端末を各々圧接する。その圧接は、フレームをスライドするコネクタテーブルを移動させながら、順次対応する圧接端子に対して行われる。カバー閉塞手段は、バンドでつながれたカバーを圧接端子装着部に係合させるように作用する。手作業は不要である。圧接装置によって、端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスが効率よく製造される。
【0028】
請求項5に記載された本発明によれば、カバー閉塞手段は、第一の作用部と第二の作用部と第三の作用部とを有していることになる。第一の作用部は、コネクタホルダのバンド切断部をバンドの切断方向にスライドさせる。第二の作用部は、バンドを切断されコネクタハウジングとのつながりがヒンジのみとなるカバーを圧接端子装着部に向けて反転させる。第三の作用部は、反転したカバーを圧接端子装着部に係合させる。第一〜第三の作用部を有することで当然に手作業が不要になる。端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスが効率よく製造される。
【0029】
請求項6に記載された本発明によれば、バンドが切断されたカバーは、第二の作用部の凹み又は突起により引っかけられ、反転させられる。サブハーネスは一層効率よく製造される。
【0030】
請求項7に記載された本発明によれば、コネクタホルダに接触する面積が大きくなる。バンド切断部は、第一の作用部によって確実にスライドする。また、カバーに接触する面積が大きくなる。カバーは、第三の作用部に押されて確実に係合する。サブハーネスは確実に製造される。また、一層効率よく製造される。
【0031】
請求項8に記載された本発明によれば、爪部材を切断方向や係合方向、或いはこれらを複合させた方向へ移動させれば、バンドの切断、カバーの反転、及びカバーの係合がスムーズに行える。サブハーネスは一層効率よく製造される。
【0032】
請求項9に記載された本発明によれば、各種形態のカバー付きコネクタに対応するカバー閉塞手段になる。バンドの間隔が狭かったり、カバー付きコネクタ自体のサイズが小さかったりする場合には、一対の爪部材を近接させて対応することが可能である。またこれに対し、バンドの間隔が広かったり、カバー付きコネクタ自体のサイズが大きかったりする場合には、一対の爪部材を離間させて対応することが可能である。
【0033】
請求項10に記載された本発明によれば、切断されたバンドのカスは、圧接装置に備えられた吸引手段によって吸引されるようになる。カバー付きコネクタ内にバンドのカスが混入してしまうことはない。サブハーネスは確実に製造され、信頼性も高まる。
【0034】
請求項11に記載された本発明によれば、カバー閉塞手段は、一対のフレームのそれぞれに、又はいずれかに配設されていることから、少なくとも一方の端末にカバー付きコネクタを配設したサブハーネスが製造される。
【0035】
請求項12に記載された本発明によれば、コネクタホルダは、ベース部材とバンド切断部とスライド部材とを備えていることになる。ベース部材には、カバー付きコネクタがセットされる。バンド切断部はバンドを切断する。スライド部材は、バンド切断部をベース部材に対してスライド移動させる。カバー付きコネクタをセットした後には、サブハーネスが製造されるまで、従来のような手作業が不要になる。端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスを効率よく製造する際に有用なコネクタホルダになる。
【0036】
請求項13に記載された本発明によれば、コネクタハウジングはバンド切断部により保持される。バンドの切断やカバーの反転、或いはカバーの係合、閉塞時にコネクタハウジングがセット保持部からズレてしまうことはない。端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスを効率よく製造する際に有用なコネクタホルダになる。
【0037】
請求項14に記載された本発明によれば、カバー付きコネクタをコネクタホルダにセットする際、バンド切断部を拡開させておけば、バンド切断部が邪魔になることはない。端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスを効率よく製造する際に有用なコネクタホルダになる。
【0038】
請求項15に記載された本発明によれば、バンド切断部を一度スライドさせるだけでバンドの除去が完了する。端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスを効率よく製造する際に有用なコネクタホルダになる。
【0039】
請求項16に記載された本発明によれば、カバー付きコネクタ内にバンドのカスが混入してしまうことはない。端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスを確実に製造する際に有用なコネクタホルダになる。信頼性も高まる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
図1は本発明の圧接装置の一実施の形態を示す平面図(左ステージ側)である。また、図2は本発明による圧接装置の一実施の形態を示す平面図(右ステージ側)である。さらに、図3は圧接装置の正面図(左ステージ側)、図4は圧接装置の正面図(右ステージ側)を示している。
【0041】
図1又は図2において、引用符号1は圧接装置を示している。その圧接装置1は、一対の圧接機2、3と一対のバンドカットフタ閉めユニット101、102(特許請求の範囲に記載したカバー閉塞手段に相当)とを備えている。圧接装置1は、ランダム圧接機と呼ばれることもある。
【0042】
本発明は、後にもう少し詳細に説明するが、人の手による作業を軽減し、効率よく又確実にサブハーネスを製造するために、圧接機2、3とバンドカットフタ閉めユニット101、102等とを備えて圧接装置1を構成した点が特徴になっている。また、各構成は後述するが、コネクタ21やカバー付きコネクタ103の圧接端子5(図14参照)にサブハーネスを構成する電線4(図5参照)を各々圧接する第一の工程と、カバー付きコネクタ103のカバー163(図22参照)をつなぐバンド162、162(図24参照)を切断し、そのカバー163(図22参照)を圧接端子装着部171(図25参照)に係合させる第二の工程とを含むハーネス製造方法を採用した点も特徴になっている。さらには、カバー付きコネクタ103を圧接装置1にセットするためのコネクタホルダ104の構成及び構造も特徴になっている。
【0043】
先ず上記第一の工程に係る構成等を説明し、次いで上記第二の工程に係る構成等を説明する。
【0044】
図14において、概略ではあるが、圧接機2には、供給された電線4の一方の端末を一対の圧接刃を有する圧接端子5に圧接する電線接続部6が矢線P方向(正規に見た場合に上下方向に一致する)に昇降自在に配設されている。また、圧接機3には、供給された電線4の他方の端末を圧接端子5に圧接する電線接続部7が矢線Q方向(正規に見た場合に上下方向に一致する)に昇降自在に配設されている。電線接続部6、7は、導電性を有する金属材料より製造されている。電線4は、サブハーネスを構成する複数の電線のうちの一つであり、その電線4の両端末は、圧接機2、3により各圧接端子5に圧接されるようになっている。
【0045】
尚、確実に圧接接続された際には、電線4の接続状態の良否を判定する導通検査部8が接続は良好であると判断して例えばランプ9を点灯させるようになっている。これに対し導通不良である場合には、ランプ9の点灯が無く、代わりに例えば警報が鳴るように後述する図示しない制御部で制御されている。導通検査部8は任意に設定されるものとする。
【0046】
導通検査部8は、検査回路10、10を有しており、これらが電線接続部6と電線接続部7とに適宜手段で各々接続されている。電線4が各圧接端子5に接続(圧接と後述する加締め)されると、電線接続部6、圧接端子5、電線4、圧接端子5、及び電線接続部7と、電線接続部6、7間の導通検査部8とで形成される導通検査用の回路が閉じ、接続が良好であれば上述したようにランプ9が点灯するようになっている。
【0047】
図1ないし図5を参照して、圧接装置1の上記第一の工程に係る構成等をもう少し詳細に説明する。
【0048】
図1ないし図4いずれかにおいて、圧接装置1は、一対のフレーム11、12を有しており、フレーム11の略中央に圧接機2及びバンドカットフタ閉めユニット101を、また、フレーム12の略中央に圧接機3及びバンドカットフタ閉めユニット102を各々配設して構成されている。尚、作業者に対してフレーム11が手前側、フレーム12が後ろ側に配置されているものとする。電線送り方向(矢線R方向)に対しては直交するように前後一対対称に配設されている。圧接機2、3は、電線送り方向(矢線R方向)に配設されている。本形態において、バンドカットフタ閉めユニット101、102は、圧接機2、3に並ぶとともに後述する左ステージに配設されている。
【0049】
フレーム11は、水平軸方向に沿って横長に形成されている。フレーム11には、そのフレーム11に沿ってガイドレール13が配設されている。ガイドレール13には、左右一対のコネクタテーブル14、15がLMガイド16でスライド自在に設けられている。フレーム11を正面から見た場合、左側が左ステージ、右側が右ステージとなっている。初期状態において、コネクタテーブル14は上記左ステージに配置されている。また、コネクタテーブル15は上記右ステージに配置されている。
【0050】
コネクタテーブル14、15は、それぞれ固定シリンダ17、18によってフレーム11の両側に固定可能に配設されている。また、コネクタテーブル14、15は、可動シリンダ19により圧接機2又はバンドカットフタ閉めユニット101の直下へ移動可能に配設されている(スライド自在である)。固定シリンダ17、18はエア式であって、適宜ロック手段に代えることができるものとする。可動シリンダ19もエア式であって、適宜移動手段に代えることができるものとする。
【0051】
コネクタテーブル14、15は、それぞれ大きさが同じになるように形成されている。また、コネクタテーブル14、15上には、それぞれコネクタ保持竿20、20が配設されている。コネクタ保持竿20には、複数(本形態においては五つ。この数に限られない)のコネクタ21やカバー付きコネクタ103が並列に配置されている。コネクタ21は、複数の上記圧接端子5(図14参照)と、これらを並設するための絶縁体(引用符号は省略、コネクタハウジングである)とを備えている。カバー付きコネクタ103については後述する。
【0052】
コネクタテーブル14、15は、両端に矩形柱状の枠部22を複数有し、その枠部22内には、略長方形状のコネクタ保持竿20が着脱自在に配設されている。コネクタ保持竿20については特願平8−124967号で提案済である。コネクタ保持竿20には、各種大きさ形状のコネクタ21やカバー付きコネクタ103に対応した複数個のコネクタホルダ23やコネクタホルダ104が並列に適宜手段で着脱可能に固定されている。コネクタホルダ23やコネクタホルダ104の位置を変えることで所望形状のコネクタ21やカバー付きコネクタ103がランダムに配列できるようになっている。各コネクタホルダ23は外形寸法のみ同一で、コネクタ支持部分の形状が各種コネクタ21の形態に応じて異なるように形成されている。コネクタホルダ104については後述する。尚、各コネクタ保持竿20の大きさは同一であり、どのコネクタテーブル14、15(フレーム12の後述するコネクタテーブル37、38も含む)にも嵌合可能になっている。
【0053】
一方、フレーム11には、そのフレーム11に沿って長手方向にタイミングベルト25が配設されている。そして、そのタイミングベルト25には、可動シリンダ19がブラケット26を介して固定されている。可動シリンダ19のロッド27の先端部は、コネクタテーブル14、15上のコネクタ保持竿20の中央の係合孔28に進入するようになっており、コネクタテーブル14、15がガイドレール13に沿って移動するようになっている。
【0054】
尚、係合孔28をコネクタ保持竿20に形成することで、圧接機2に対するコネクタ21の位置出し精度が向上するようになる(フレーム12における圧接機3に対しても同じ)。係合孔28は、ロッド27に対する湾曲形状の案内面29を有している。コネクタテーブル14、15は、固定シリンダ17、18で基準位置に位置決めされ、可動シリンダ19のロッド27が中央に形成された係合孔28を正確にとらえるようになっている。
【0055】
フレーム11の一端部には、サーボモータ30が配設されており、タイミングプーリ31、31を介してタイミングベルト25を所望の距離だけ精密に移動させることができるようになっている。サーボモータ30の駆動は、図示しない制御部に予めインプットされた位置データに基づいて行われるようになっている。コネクタテーブル14、15は、フレーム11の端部から中央に移動され(上記左ステージから中央へ、また、上記右ステージから中央へ移動する)、圧接機2又はバンドカットフタ閉めユニット101の直下に正確に位置決めされるようになっている。尚、コネクタテーブル14、15は、固定シリンダ17、18のロックが解除された時に移動できるようになっている。固定シリンダ17、18は、ステー32に固定されており、各ロッド33の先端が各コネクタテーブル14、15の外端寄りの係合孔34に係合するようになっている(後述するコネクタテーブル37、38も同様)。
【0056】
上記図示しない制御部は、例えばフレーム11の前方に配設されたコントロールユニット35内に設けられている。コントロールユニット35内には、上記導通検査部8が設けられている。図示しない制御部は、サーボモータ30等の後述する各種サーボモータ等を制御するようになっている。コントロールユニット35の前面には、図示しない制御部に制御される上記ランプ9や図示しない表示部、操作部等が設けられている。尚、いわゆるパトランプ等はコントロールユニット35以外の適宜位置に配設されるものとする。
【0057】
サーボモータ30は、コネクタテーブル14、15を小幅に移動させることができるようになっている。これにより、コネクタ21内及びカバー付きコネクタ103内の圧接端子5(図14参照)に電線4(図5参照)がランダムに圧接されるようになる。コネクタテーブル14、15の移動手段の一つとしてタイミングベルト25に代え、ボールねじ等を用いることも可能である。
【0058】
フレーム12は、上述のフレーム11とほぼ同じ構成になっている。フレーム12について上述のフレーム11と同じように説明する。
【0059】
フレーム12は、水平軸方向に沿って横長に形成されている。また、フレーム11に対して平行に配設されている。フレーム12には、そのフレーム12に沿ってガイドレール36が配設されている。ガイドレール36には、左右一対のコネクタテーブル37、38がLMガイド16でスライド自在に設けられている。フレーム12を正面(フレーム11側から)から見た場合、左側が左ステージ、右側が右ステージとなっている。初期状態において、コネクタテーブル37は上記左ステージに配置されている。また、コネクタテーブル38は上記右ステージに配置されている。
【0060】
コネクタテーブル37、38は、それぞれ固定シリンダ17、18によってフレーム12の両側に固定可能に配設されている。また、コネクタテーブル37、38は、可動シリンダ19により圧接機3又はバンドカットフタ閉めユニット102の直下へ移動可能に配設されている。固定シリンダ17、18及び可動シリンダ19は、フレーム11だけでなくフレーム12にも配置されている。そして、フレーム11側と対をなしている。
【0061】
コネクタテーブル37、38は、それぞれ大きさが同じに形成されている(コネクタテーブル14、15に対しても同じになっている)。また、コネクタテーブル37、38上には、それぞれコネクタ保持竿20、20が配設されている。
コネクタ保持竿20には、複数(本形態においては五つ。この数に限られない)のコネクタ21及びカバー付きコネクタ103が並列に配置されている。コネクタテーブル37、38は、両端に矩形柱状の枠部22を複数有している。その枠部22内には、略長方形状のコネクタ保持竿20が着脱自在に配設されている。
【0062】
フレーム12には、フレーム11と同様に、タイミングベルト25が配設されている。タイミングベルト25には、可動シリンダ19がブラケット26を介して固定されている。コネクタテーブル37、38は、ガイドレール36に沿って移動するようになっている。
【0063】
フレーム12の一端部には、フレーム11の一端部と同様に、サーボモータ30が配設されており、タイミングプーリ31、31を介してタイミングベルト25を所望の距離だけ精密に移動させることができるようになっている。コネクタテーブル37、38は、フレーム12の端部から中央に移動されるようになっている(上記左ステージから中央へ、また、上記右ステージから中央へ移動する)。また、圧接機3の直下に正確に位置決めされるようになっている。サーボモータ30は、コネクタテーブル37、38を小幅に移動させることができるようになっている。
【0064】
フレーム12における圧接機3の後方には、検尺ローラ40が配設されている。検尺ローラ40は、電線4(図5参照)を矢線R方向(上述の電線送り方向)に送り出すようになっている。検尺ローラ40より送り出された電線4(図5参照)は、電線ガイド41に沿って後ろ側のフレーム12を横断し、図5に示される如く、水平シリンダ42で開閉自在な電線ガイド43に沿って手前側のフレーム11上に達するようになっている。即ち、各圧接機2、3の直下にコネクタテーブル(例えば14と37)を位置させた状態で、電線4が検尺ローラ40(図1及び図2参照)より送り出されると、電線4の先端部は、手前側のフレーム11のコネクタテーブル14のコネクタ21又はカバー付きコネクタ103上に位置するようになる。また、電線4の中間部は、後ろ側のフレーム12のコネクタテーブル37のコネクタ21又はカバー付きコネクタ103上に位置するようになる。
【0065】
引用符号44は、電線4を検尺ローラ40(図1及び図2参照)で所要長さに繰り出す際の押し下げ具を示している。また、引用符号45は押し下げ具駆動シリンダを示している。これらはセンタテーブル46に設けられている。センタテーブル46は、アーム47、47で両フレーム11、12に連結されている。電線ガイド43や押し下げ具44については特願平5−306472号で提案済である。
【0066】
電線4の上方には、電線圧接ブレード48(図14参照)と加締めパンチ部49(図14参照、電線圧接ブレード48に対して一体、別体は問わない)とで構成される上記電線接続部6、7が配設されている。圧接機2、3の各サーボモータ50、50の駆動でスライダ51、51が下降すると、電線接続部6、7がスライダ51、51に押されて一体に下降し、電線4を押し下げるようになる。電線4は、カッタ52、52で切断され、切断と同時にコネクタ21、21に電線4の各端末が電線圧接ブレード48、48(図14参照)を介して圧接されるようになる。
【0067】
図14において、電線圧接ブレード48に一体となる加締めパンチ部49は、圧接端子5の後端部分に設けられる一対の被覆加締め部53、53を加締めるようになっている。被覆加締め部53、53が加締められると、電線4が絶縁被覆を介して圧接端子5に一層強固に保持されるようになる。加締めパンチ部49と被覆加締め部53、53との接触で上記導通検査用の回路が閉じ、接続が良好であれば上述したようにランプ9が点灯するようになる。このような、サブハーネスを構成する電線4の検査(検査方法)は、サブハーネスを効率よく検査するために有用である。
【0068】
図5において、圧接機2、3は、前後対称に位置しており、構成は概ね同一である。圧接機2、3については後に詳細に説明する(代表して圧接機2を後に説明する)。
【0069】
尚ここで、図6を参照しながら上記圧接装置1によるサブハーネスの製造工程(製造方法)について説明する。説明は手前側のフレーム11の圧接機2のみを対象にして行うことにする(圧接機3側から見た図である。図中の右側が左ステージになる。バンドカットフタ閉めユニット101の図示は省略してある)。従って、サブハーネスの端末に設けられるコネクタは、ここではコネクタ21のみとする(カバー付きコネクタ103を含めた場合、後述するバンドカットフタ閉めユニット101の作用を本例に追加すればよい)。
【0070】
先ず、図6(a)に示される如く、フレーム11の両側にコネクタテーブル14、15を位置させた状態で、左ステージのコネクタテーブル14にコネクタ保持竿20をセットする。コネクタ保持竿20には予め所望のコネクタ21を配列させておく。コネクタ21のセットは、例えば別工程で各種サブハーネスの形態に応じて多数本の各種コネクタ保持竿20に各種形状のコネクタ21を自動又は手動で組み付けることで行われる。勿論、多数本の同一形態のコネクタ保持竿20にコネクタ21を同一形態にセットしてもよい。また、カバー付きコネクタ103(図1参照)を含めてもよい。
【0071】
次に固定シリンダ17(図1参照)によるロックを解除して、図6(b)に示される如く、左ステージのコネクタテーブル14をサーボモータ30(図2参照)とタイミングベルト25(図1及び図2参照)の駆動で中央の圧接機2の直下にスライド移動させる。そして、左ステージのコネクタテーブル14上の各コネクタ21に電線4(図5参照)を圧接する(サーボモータ30の駆動により圧接端子5(図14参照)の位置に応じて電線4(図5参照)が接続される)。その間に右ステージのコネクタテーブル15にコネクタ保持竿20をセットする。右ステージのコネクタテーブル15には、上述の如く、各種コネクタ21が配置される。
【0072】
左ステージのコネクタテーブル14上の各種コネクタ21に電線4(図5参照)を導通検査しながら圧接し終えたら、図6(c)に示される如く、左ステージのコネクタテーブル14を原位置に復帰させ、右ステージのコネクタテーブル15を中央の圧接機2の直下にスライド移動させる。そして、右ステージのコネクタテーブル15上のコネクタ21に電線4(図5参照)を上述と同様に導通検査しながら圧接する。この間に左ステージのコネクタテーブル14からコネクタ保持竿20を外し、新たなコネクタ保持竿20を左ステージのコネクタテーブル14にセットする。
【0073】
右ステージのコネクタテーブル15上のコネクタ21に電線4(図5参照)を導通検査しながら圧接し終えたら、図6(b)に示される如く、右ステージのコネクタテーブル15を原位置に復帰させ、左ステージのコネクタテーブル14を圧接機2の直下に移動させる。このサイクルを繰り返して行う(カバー付きコネクタ103を含めた場合には、バンドカットフタ閉めユニット101の直下への移動と、カバー付きコネクタ103の組み立てが入る)。左右のコネクタ群を交互に圧接加工することにより、コネクタセット〜コネクタ取出までの時間が大幅に短縮される。
【0074】
尚、図1及び図2に示される如く、左右各一対のコネクタテーブル14、15、37、38を用いているため、左右のコネクタ群で別々のサブハーネス形態を得ることができるのは勿論である。図7(a)、図7(b)はそのサブハーネス形態の一例を示すものであり、図7(a)のサブハーネス56は両フレーム11、12(図1及び図2参照)の左ステージのコネクタテーブル14、37(図1参照)により製造されている。また、図7(b)のサブハーネス57は両フレーム11、12(図1及び図2参照)の右ステージのコネクタテーブル15、38(図2参照)により製造されている(図1及び図2において、前後のコネクタテーブル14、37と、コネクタテーブル15、38とがそれぞれ各圧接機2、3の直下に配置された状態で各種コネクタ21に電線4(図5参照)を圧接する。
図7の各サブハーネス56、57は、コネクタ21の種類や配列及び電線4(図5参照)の配索形態が異なっている点で相違している。電線4(図5参照)のクロス配索は、片方のコネクタテーブルを例えばコネクタ一つ分移動させることで行われる。カバー付きコネクタ103を含めることも当然に可能である)。
【0075】
一方、図1及び図2に示される如く、各フレーム11、12のコネクタテーブル14、15、37、38にコネクタ保持竿20をカセット式に着脱自在としていることから、コネクタ配列の段取替えが不要になり、サブハーネス56、57(図7参照)の製造が迅速且つ確実に行われるようになる。また、上述の如く、圧接機2、3の左右のステージで別々のサブハーネス形態をセットすることができ、且つカセット式に行えることから、サブハーネスのロット生産(同じ形態のサブハーネスを大量に生産し、各サブハーネスを組み付けて製品化する方式)ではなく、セット生産(製品を直接生産する方式)が可能になる。さらには、多品種少量生産も可能になる。また、複数種の大きさ形状のコネクタ21に迅速に対応して電線4(図5参照)を圧接するため、本形態の圧接装置1においては、種類の異なる電線接続部6(電線接続部7、図14参照)をスライド自在に保持したアプリケータ58(図8参照)が複数個(本形態では六種類、これに限られない)、ロータリ式に配設されている(ロータリ式のアプリケータ自体については、特願平8−189511号で提案済である)。
【0076】
続いて、図8を参照しながら圧接機2について説明する。図8に示される如く、電線接続部6はシャンク60に固定されている。シャンク60は、ロータ61に昇降自在に設けられている。シャンク60の頭部62は、スライダ51の爪部63に係合し、ロータ61の回動に伴って離脱するようになっている。ロータ61は、回動軸64に固定されている。回動軸64は、プーリ65、66とタイミングベルト67を介してサーボモータ68に接続されている。電線接続部6に係る部材としては、ばね付勢され進退自在なブレードガイド69(図10参照)がある。
【0077】
各アプリケータ58は、異なる大きさ形状の電線接続部6とシャンク60を含み、図9に示される如く、ロータ61の六面にそれぞれ配設されている。アプリケータ58(図8参照)は、ロータ61にボルトで脱着可能であり、六種以外の他のアプリケータへの段取替えも容易である。尚、図1及び図2の検尺ローラ40の後方には、各種径の電線4(図5参照)を供給するロータリ式の電線供給機(図示せず)が配置されており、コネクタ21の圧接端子5(図14参照)の種類や大きさに応じて電線4(図5参照)が変更され、ロータリ式のアプリケータ58(図8参照)により、電線径に応じた電線接続部6(図8参照)が適宜選択されるようになっている。
【0078】
図8におけるスライダ51は、図10に示される如く、T字状のカム体70に連結されている。カム体70は、回動板71(図8参照)の偏心軸72に連結されている。回動板71(図8参照)は、図8に示される如く、サーボモータ50の減速部73の回転軸74に連結されている。図10において、偏心軸72は、カム体70の水平溝75にスライダ76を介して水平方向スライド自在に係合しており、サーボモータ50(図8参照)の回転でロータ61(図8参照)が回動しつつ、偏心軸72がカム体70の水平溝75内を移動し、それによりカム体70がスライダ51と一体に昇降する。スライダ51は、ガイド77に沿って垂直に移動する。
【0079】
回動板71(図8参照)は、0〜360°まで回転可能に設定されており、図11(a)〜図11(c)に示される如く、0°〜180°の回動でスライダ51が下降して下死点に位置し(図11(c))、180°〜360°の回動でスライダ51が上昇して上死点に位置する(図11(a))。上述の如く、スライダ51と電線接続部6(図8参照)は一体に昇降する。スライダ51の次のストロークは回動板71をサーボモータ50(図8参照)で反転させることで得られる。この昇降機構は有用であることは言うまでもない。
【0080】
昇降機構を適用すると、電線圧接ストローク(圧接高さ)の異なる多種のコネクタに対応することができるようになる。すなわち、サーボモータ50(図8参照)の回転角度すなわち回動板71の回転角度を適宜設定することにより、電線接続部6(図8参照)の昇降ストロークを自在に変更することができるようになる。例えば、図11(b)で回動板71を90°回動させた時点で反転させれば、スライダ51すなわち電線接続部6(図8参照)のストロークは180°回動させた場合(図11(c))の1/2になる。このように、圧接高さをサーボモータ50(図8参照)により管理することができるから、段取替えは全く不要であり、多種類のコネクタ21に迅速に対応することができるようになる。
【0081】
サーボモータ50(図8参照)の回転を例えば上記図示しない制御部で制御することにより、導通検査が完了するまで電線接続部6(図8参照)を圧接端子5(図14参照)の加締められた被覆加締め部53、53(図14参照)に接触させた状態に保持することができる。即ち、圧接機2、3間に動作のズレがあっても、被覆加締め部53、53(図14参照)に接触させた状態で電線接続部6(図8参照)の上昇を待たせることができる(圧接機3側も同様)。尚、上記図示しない制御部でサーボモータ50(図8参照)制御し、被覆加締め部53、53(図14参照)の加締めるタイミングを圧接機2、3同時に行うようにすれば製造に係る時間の短縮になるのは言うまでもない。
【0082】
図5において、各圧接機2、3のスライダ51、51の爪部79、79には、垂直方向の電線押え80、80が溝部81、81で係合して電線接続部6、7の前方に対向配置されている。電線押え80、80は、ホルダ82、82に上下方向スライド自在に支持されており、図12に示される如く(ここから圧接機3側のみで説明する)、電線押え先端83が電線4の上方に近接して位置するようになっている。
【0083】
また、電線押え80の下側に対向して且つ電線4の直下(電線4に近接して)には、電線受け84が配置されている。電線受け84は、垂直なエアシリンダ85のロッド86の先端に固定されており、ロッド86の伸縮により昇降自在になっている。エアシリンダ85は、フレーム12に固定されており(図5参照)、ロッド86の最伸長状態で電線受け84が電線4の直下に位置するようになっている。電線押え80及び電線受け84は、例えば棒状やブレード状ないしはブロック状に形成されている。
【0084】
電線接続部7の下降に伴って電線押え80が連動し一体的に下降すると、電線接続部7の刃部(上刃)87とカッタ(下刃)52とで電線4が切断されるようになっている。そしてこれと同時に、図13に示される如く、電線押え80と電線4の直下に位置する電線受け84との間に電線4が挟持されるようになっている。さらに同時に、エアシリンダ85が減圧され、エアシリンダ85は弱いばね体として電線4を支持するようになっている(ないしは電線押え80の押し下げ力よりも低い荷重のエアシリンダ85を用いて、減圧せずに、電線押え80が電線4を介して電線受け84を強制的に押し下げるようにしてもよい)。
【0085】
尚、電線受け84は、図12の状態からエアシリンダ85の伸長動作で電線4の直下までさらに上昇可能である。電線接続部7に対してカッタ52(図11参照)と電線押え80と電線受け84とで電線4の前後位置が固定され、電線4が真直に支持される。
【0086】
そして、電線押え80と電線受け84との間で電線4が安定に保持された状態で電線接続部7と一体に下降しつつ、電線4が電線接続部7によりコネクタ21の対応する圧接端子5(図12参照)に確実に圧接される。電線圧接後(導通検査後)は、電線接続部7と電線押え80のみが上昇し、エアシリンダ85は完全に減圧されて、電線受け84により電線4を押し上げないように下降した状態を保つようになる。コネクタテーブル37(又はコネクタテーブル38)の水平移動で電線4が電線受け84から外れた時点で、図12に示される如く、電線受け84が上昇する。
【0087】
次に、図15ないし図17のいずれかを参照しながら、上記第二の工程に係る構成等を説明する。
【0088】
上記第二の工程に係る構成のうちのバンドカットフタ閉めユニット101、102は、フレーム11、12にそれぞれ独立して配設されている。また、圧接機2、3(図1参照)と同様、電線送り方向(矢線R方向、図1参照)に配置されている。本形態では、フレーム11、12にそれぞれバンドカットフタ閉めユニット101、102を配設していることから、サブハーネスの両端末にカバー付きコネクタ103を設けることが可能になっている。バンドカットフタ閉めユニット101、102は、後述するサーボモータ114の配置が異なっているものの、その他はほぼ同じに構成されているので、以下ではバンドカットフタ閉めユニット101を代表にして説明する(構成及び作用の説明)。
【0089】
バンドカットフタ閉めユニット101は、カバー付きコネクタ103(圧接機2で既に複数の電線4(図5参照)を圧接したもの)がセットされるコネクタホルダ104の後述する切断刃145、145(図18参照 バンド切断部)をスライドさせるとともに、カバー付きコネクタ103の後述するカバー163(図22)を反転させ閉塞する爪部材105、105(一方のみ図示、以下同様)を有する一対の可動爪106、106(一方のみ図示、以下同様)を備えている。
可動爪105、105は、平板状に形成されており、その一端部に爪部材105、105が突出するように形成されている。
【0090】
爪部材105、105は、矩形の略棒状に形成されており、それぞれ第一〜第三の作用部107〜109を有している。第二の作用部108は、爪部材105のバンドカットフタ閉めユニット102に対向する面であり、第一の作用部107は、第二の作用部108の反対側の面である。また、第三の作用部109は、爪部材105のコネクタホルダ104に対向する面である。第二の作用部108は、後述するカバー163(図22参照)を引っかけることが可能なように曲面に形成されている。即ち、第二の作用部108は凹んだように形成されている。
【0091】
可動爪106、106は、互いに平行に配置されており、サーボモータ110の駆動によって近接離間が可能になっている。即ち、サーボモータ110が駆動されると、ギア111を介してラック112、112が移動し可動爪106、106の間隔が調節できるようになっている。これにより、各種形態のカバー付きコネクタに対応することができるのは勿論のことである。一方、可動爪106、106は、サーボモータ113により矢線S方向(上下方向及び後述するカバー163(図22参照)の係合方向に一致する)に移動することができるようになっている。また、サーボモータ114により電線送り方向(矢線R方向(図1参照)及び後述する切断刃145、145(図18参照)の切断方向に一致する)にも移動することができるようになっている。
【0092】
可動爪106、106やサーボモータ110等は、LMガイド固定プレート115に直接又は間接的に配設されている。LMガイド固定プレート115は、Z軸フランジ固定板116に固定されている。サーボモータ113は、モータブラケット117及びZ軸モータステー118を介してY軸スライドテーブル119に固定されている。そのY軸スライドテーブル119には、一対のLMブレード120、120が固定されており、先端においてZ軸フランジ固定板116が上記矢線S方向にスライド自在に配置されている。サーボモータ113には、ボールネジ121が設けられており、Z軸フランジ固定板116には、ボールネジ121を移動するネジ部122が固定されている。サーボモータ113が駆動されると、ボールネジ121が回動し、これに伴ってネジ部122が移動する。そして、ネジ部122に固定されたZ軸フランジ固定板116は、LMブレード120、120の先端部において上記矢線S方向にスライドする。
【0093】
サーボモータ114は、Y軸モータブラケット123に固定されている。Y軸モータブラケット123は、フレーム11が載置されるアンダーステー124に固定したステー125に固定されている。ステー125の上端には、スライドベース126が固定されている。また、他端がバンドカットフタ閉めユニット102に固定されるユニット取り付けフレーム127の一端も固定されている。
【0094】
スライドベース126には、ボールネジ128が設けられており、プーリ129、129及びタイミングベルト130によってサーボモータ114の駆動力がボールネジ128に伝達されるようになっている。ボールネジ128に移動自在に設けられるネジ部131は、Y軸ボールネジフランジ132を介してY軸スライドテーブル119に固定されている。Y軸スライドテーブル119は、サーボモータ114が駆動されネジ部131が移動すると、スライドベース126の端部をボールネジ128に対して平行にスライドするようになっている。
【0095】
尚、可動爪106、106の下方側には、バキュームユニット133(特許請求の範囲に記載した吸引手段に相当)が配設されている。バキュームユニット133の詳細な構成の説明は省略するが、エアの吸引作用によりコネクタホルダ104を介して後述するバンドカス(バンド162、162のカス)を排出することができるようになっている。
【0096】
次に、図18又は図19を参照しながら、コネクタホルダ104について説明する。コネクタホルダ104は、カバー付きコネクタ103をセットした状態でバンドカットフタ閉めユニット101(図15参照)の直下に移動するもので、コネクタ保持竿20(図1参照)に固定されるようになっている。また、コネクタホルダ104は、上記コネクタホルダ23(図1参照)と外形形状が一致するように形成されている。
【0097】
コネクタホルダ104は、コネクタベース140(特許請求の範囲に記載したベース部材に相当)と、ワイヤサポータ141と、第一コネクタ受け142と、第二コネクタ受け143と、スライドベース144(特許請求の範囲に記載したスライド部材に相当)と、一対の切断刃145、145(特許請求の範囲に記載したバンド切断部に相当)と、カッターストッパ146と、を備えている。
【0098】
コネクタベース140は、上記コネクタホルダ23(図1参照)と外形形状が一致しており、軸方向の一端に連続して凹状のセット保持部147が、また、他端に連続してセット保持部147よりも浅い凹状のスライド部148が形成されている。セット保持部147には、前部となる上記一端部分に矩形ブロック状のワイヤサポータ141が固定されるようになっている。また、セット保持部147の中間には、第一コネクタ受け142が固定されるようになっている。さらに、セット保持部147の後部には、矩形ブロック状の第二コネクタ受け143が固定されるようになっている。第一コネクタ受け142には、カバー付きコネクタ103の後述するコネクタハウジング160の形態に合わせて複数の溝149が形成されている。尚、セット保持部147にワイヤサポータ141と第一コネクタ受け142と第二コネクタ受け143とが配置されると、側方視凹状になって上記コネクタハウジング160を保持することができるようになる。
【0099】
コネクタベース140のセット保持部147とスライド部148との間になる中間部分には、一対の貫通孔150、150(特許請求の範囲に記載した孔に相当)が穿設されている。貫通孔150、150は、後述するバンドカスを案内しバキュームユニット133(図15及び図17参照)の一部が接続されるようになっている。スライド部148には、一対の丸棒状のガイド151、151が軸方向に沿って固定されている。また、スライドベース144を付勢するコイルバネ152が配設されている。
【0100】
スライドベース144は、ガイド部153と切断刃固定部154とで側方視L字状に形成されている。ガイド部153には、スライド部148のガイド151、151に対する貫通孔155、155(一方のみ図示)が形成されている。切断刃固定部154の先端には、切断刃145、145が回動自在に取り付けられるようになっている(切断刃145、145は、カバー付きコネクタ103の後述するコネクタハウジング160(図22参照)のバンド162、162(図24参照)を有する面に沿って回動自在になる)。
【0101】
切断刃145、145は、カバー付きコネクタ103の後述するコネクタハウジング160(図22参照)と裏返った状態のカバー163(図22参照)との間隔に略一致する厚みを有している。また、切断刃145、145は、コイルバネ156によって互いに引き寄せあうように付勢されている(カバー付きコネクタ103をセットする際、先端部分を離間させる方向に拡開させる)。切断刃145、145の全長は、スライドベース144がスライド部148を所定量移動してもその先端部分がセット保持部147にかかるような長さを有している。即ち、上記第二の工程の最中、切断刃145、145がカバー付きコネクタ103の後述するコネクタハウジング160(図22参照)を保持することができるようになっている。尚、切断刃145、145の上記先端部分近傍でカバー付きコネクタ103の後述するバンド162、162(図24参照)を切断するようになっている。また、そのバンド162、162(図24参照)は、切断前において凹部157、157に位置するようになっている。
【0102】
カッターストッパ146は、平面視T字状に形成されている。カッターストッパ146の上記軸方向に沿う部分は、バンド切断前において上記裏返った状態のカバー163(図22参照)の一部を押さえるようになっている。また、上記軸方向に直交する方向に延在する部分は、切断刃145、145の回動軸部分を押さえるようになっている。カッターストッパ146は、スライドベース144に固定されている。
【0103】
上記構成において、コネクタホルダ104は、バンドカットフタ閉めユニット101の可動爪106、106(図16参照)に押されてスライドベース144、切断刃145、145、及びカッターストッパ146がスライド部148を所定量移動するようになる。即ち、図20又は図21に示される如く、ボルト等の適宜固定手段で一体となったスライドベース144、切断刃145、145、及びカッターストッパ146は、セット保持部147から離間する方向へ所定量移動させられる(切断刃145、145の上記先端部分がセット保持部147にかかる範囲内で移動させられる。その移動方向は以下の説明で用いられる切断方向に一致する)。
【0104】
続いて、以上のような構成のコネクタホルダ104にセットされるカバー付きコネクタ103について、図22ないし図25のいずれかを参照しながら説明する。
【0105】
カバー付きコネクタ103は、導電性を有する金属板をプレス加工することにより製造される複数の圧接端子5と、絶縁性を有する合成樹脂製のコネクタハウジング160と、ヒンジ161、161(図26参照、一方のみ図示)を介してコネクタハウジング160に設けられ、組み立て前においてはコネクタハウジング160に対して裏返った状態でバンド162、162につながれているカバー163とを備えて構成されている。
【0106】
圧接端子5は、電気接触部164と電線接続部165とを有しており、矩形箱状に折り曲げ形成された電気接触部164には、雄端子(不図示)と接続しあう弾性接触片166と、コネクタハウジング160に係合するランス167とが形成されている。また、電線接続部165には、圧接端子5の側片を切り欠いて相対向する一対の圧接刃168、168、168と、被覆加締め部53、53が形成されている。対向する圧接刃168の間隔は、電線4の太さよりも当然に狭く配置されている。対向する圧接刃168の間に電線4が圧接されることになる。
被覆加締め部53、53は、上記電線接続部6又は7の加締めパンチ部49(図14参照)により加締められ、電線4を保持するようになっている。
【0107】
コネクタハウジング160には、圧接端子5を各々収容するための溝状の端子収容室170が複数並設されている。各端子収容室170は、収容される圧接端子5の電線接続部165の部分を開放するように形成されており、複数の並設される端子収容室170の開放部分で圧接端子装着部171が構成されている。コネクタハウジング160には、引用符号172で示される複数のロック溝や引用符号173、173で示されるロックアームが形成されている。ロックアーム173、173は、矩形に形成されており、その中央に係合用の貫通孔が穿設されている。ロックアーム173、173の近傍には、カバー163に対する略爪状の係合突起174、174が突出形成されている。
【0108】
カバー163は、コネクタハウジング160の複数の端子収容室170に合わせて電線保持用の突条175を複数有している。また、カバー163の端部両側には、係合突起174、174に係合するカバーロックアーム176、176が形成されている。カバーロックアーム176、176は、矩形に形成されており、その中央に係合用の貫通孔が穿設されている。
【0109】
続いて、図26ないし図29を参照しながらバンドカットフタ閉めユニット101の作用を説明する。尚、本作用はコネクタテーブル14又は15が上記原位置に復帰する前に行われるものである。また、可動爪106、106(図16参照、一方のみ図示、以下同様)は、サーボモータ113、114(図17参照)の作動によって図26ないし図29中における各矢線方向に移動するものとする。
【0110】
図26において、バンドカットフタ閉めユニット101を作動させると、先ず可動爪106、106が矢線A方向に移動し、爪部材105、105(一方のみ図示、以下同様)がカバー163とカッターストッパ146(厳密にはカッターストッパ146の上記軸方向に直交する方向に延在する部分)との間に挿し込まれる。この時、爪部材105、105の第一の作用部107、107(一方のみ図示、以下同様)は、カッターストッパ146に対面する。
【0111】
次に、図27に示される如く、可動爪106、106を矢線B方向(切断方向)に移動させると、カッターストッパ146は爪部材105、105の第一の作用部107、107に押され、切断刃145、145(一方のみ図示、以下同様)及びスライドベース144を伴ってスライド部148を所定量移動する。この時、切断刃145、145は、カバー付きコネクタ103のバンド162、162(一方のみ図示、以下同様)を切断する。バンド162、162は、切断刃145、145の厚みにより切り残し無くきれいに除去される。バンドカスは、バキュームユニット133(図15又は図17参照)の吸引力により貫通孔150、150(図20参照)に案内される(カバー付きコネクタ内103にバンドカスが混入してしまうことはない。信頼性の向上にも寄与する)。バンド162、162が切断、除去されると、カバー163は矢線C方向に若干跳ね上がる。
【0112】
続いて、以上の状態から、図28に示される如く、可動爪106、106を矢線D方向に放物線(山形でも可能)を描くように移動させると、ヒンジ161、161(一方のみ図示)のみでつながったカバー163が矢線E方向に反転する。この時、カバー163は、爪部材105、105の第二の作用部108、108(一方のみ図示)の凹んだ曲面に引っかけられ容易に反転する。
【0113】
そして最後に、図29に示される如く、可動爪106、106を矢線F方向(係合方向)に移動させ、反転したカバー163を圧接端子装着部171に係合させると(第三の作用部109、109(一方のみ図示)でカバー163を押して係合させる)、組み立てが完了しサブハーネスの端末にカバー付きコネクタ103が配置される。可動爪106、106は、初期位置に戻り次の作動に備えて待機する。
【0114】
以上説明したように、人の手による作業が軽減されていることから、従来よりも効率よく、また、確実にサブハーネスを製造することができる。
【0115】
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
尚、カバー付きコネクタ103をコネクタホルダ104にセットする際、その作業を別装置で自動化すれば、より一層効率よくサブハーネスを製造することができるようになるのは言うまでもない。
【0116】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された本発明によれば、カバー付きコネクタの圧接端子にサブハーネスを構成する電線を各々圧接する第一の工程と、カバーをつなぐバンドを切断するとともに、そのカバーを圧接端子装着部に係合させる第二の工程とを含むハーネス製造方法を採用していることから、端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスを効率よく製造することができる。
即ち、コネクタテーブルを移動させながら、圧接機が順次対応する圧接端子に電線を圧接する。また、カバー閉塞手段がバンドの切断からカバーの係合、閉塞までを行う。
従って、従来のような手作業が不要になり、効率よくサブハーネスを製造することができる。
【0117】
請求項2に記載された本発明によれば、第二の工程の最中、コネクタハウジングをバンド切断部で保持させることができる。これにより、バンドの切断やカバーの反転、或いはカバーの係合、閉塞時にコネクタハウジングがコネクタホルダからズレてしまうことはない。
従って、端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスを確実に製造することができる。また、効率よく製造することができる。
【0118】
請求項3に記載された本発明によれば、切断されたバンドのカスを圧接装置に備えた吸引手段によって吸引することができる。カバー付きコネクタ内にバンドのカスが混入してしまうことはない。
従って、上記効果の他に、カバー付きコネクタ内にバンドのカスが混入してしまうのを防止することができる。また、端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスを確実に製造することができ、信頼性を高めることもできる。
【0119】
請求項4に記載された本発明によれば、一対のフレームと一対の圧接機とカバー閉塞手段とコネクタホルダとを備えた圧接装置になることから、端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスを効率よく製造することができる。
即ち、フレームは、スライド自在なコネクタテーブルを有し、コネクタホルダは、カバー付きコネクタがセットされるとともにコネクタ保持竿を介してコネクタテーブルに固定される。また、コネクタホルダは、バンドを切断するバンド切断部をスライド自在に有し、圧接機は、カバー付きコネクタの圧接端子にサブハーネスを構成する電線の一方又は他方の端末を各々圧接する。その圧接は、フレームをスライドするコネクタテーブルを移動させながら、順次対応する圧接端子に対して行われる。カバー閉塞手段は、バンドでつながれたカバーを圧接端子装着部に係合させるように作用する。
従って、従来のような手作業が不要になり、効率よくサブハーネスを製造することができる。
【0120】
請求項5に記載された本発明によれば、カバー閉塞手段は、第一の作用部と第二の作用部と第三の作用部とを有していることから、第一の作用部でバンド切断部をバンドの切断方向にスライドさせることができる。また、第二の作用部でカバーを圧接端子装着部に向けて反転させることができる。さらに、第三の作用部で反転したカバーを圧接端子装着部に係合させることができる。
従って、カバー閉塞手段により手作業が当然に不要になり、効率よくサブハーネスを製造することができる。
【0121】
請求項6に記載された本発明によれば、第二の作用部は、カバーを引っかけることが可能な凹み又は突起を有していることから、その凹み又は突起にカバーを引っかけ、カバーを反転させることができる。
従って、サブハーネスを一層効率よく製造することができる。
【0122】
請求項7に記載された本発明によれば、第一の作用部及び第三の作用部は平らな面に形成されていることから、バンド切断部をスライドさせる際、コネクタホルダに接触する面積が大きくなって、バンド切断部を確実にスライドさせることができる。また、反転させたカバーを圧接端子装着部に係合させる際、カバーに接触する面積が大きくなって、カバーを確実に係合させることができる。
従って、サブハーネスを確実に製造することができる。また、一層効率よく製造することができる。
【0123】
請求項8に記載された本発明によれば、第一〜第三の作用部は、略棒状の爪部材として形成されていることから、その爪部材を切断方向や係合方向、或いはこれらを複合させた方向へ移動させれば、バンドの切断、カバーの反転、及びカバーの係合をスムーズに行うことができる。
従って、サブハーネスを一層効率よく製造することができる。
【0124】
請求項9に記載された本発明によれば、爪部材は一対で配設され、且つ切断方向及び係合方向に対して近接離間自在に配置されていることから、上記効果の他に、各種形態のカバー付きコネクタに対応するカバー閉塞手段として用いることができる。
即ち、バンドの間隔が狭かったり、カバー付きコネクタ自体のサイズが小さかったりする場合には、一対の爪部材を近接させて対応することができる。また、バンドの間隔が広かったり、カバー付きコネクタ自体のサイズが大きかったりする場合には、一対の爪部材を離間させて対応することができる。
【0125】
請求項10に記載された本発明によれば、バンドのカスを、圧接装置に備えた吸引手段によって吸引させることができる。
従って、上記効果の他に、カバー付きコネクタ内にバンドのカスが混入してしまうのを防止することができる。また、サブハーネスを確実に製造することができ、信頼性も高めることができる。
【0126】
請求項11に記載された本発明によれば、カバー閉塞手段は、一対のフレームのそれぞれに、又はいずれかに配設されていることから、少なくとも一方の端末にカバー付きコネクタを配設したサブハーネスを製造することができる。
【0127】
請求項12に記載された本発明によれば、ベース部材とバンド切断部とスライド部材とを備えたコネクタホルダになることから、端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスを効率よく製造する際に有用なコネクタホルダになる。
即ち、ベース部材には、カバー付きコネクタがセットされる。バンド切断部はバンドを切断する。スライド部材は、バンド切断部をベース部材に対してスライド移動させる。カバー付きコネクタをセットした後には、サブハーネスが製造されるまで従来のような手作業が不要になる。
【0128】
請求項13に記載された本発明によれば、バンド切断部は、少なくともその一部がバンドを切断した後にベース部材のコネクタハウジングに対するセット保持部に位置する長さに形成されることから、コネクタハウジングをバンド切断部で保持することができる。バンドの切断やカバーの反転、或いはカバーの係合、閉塞時にコネクタハウジングがセット保持部からズレてしまうのを防止することができる。
従って、端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスを効率よく製造する際に有用なコネクタホルダになる。
【0129】
請求項14に記載された本発明によれば、バンド切断部は、コネクタハウジングのバンドを有する側の面に沿って回動可能に配設されていることから、バンド切断部を拡開させておけば、バンド切断部が邪魔になることはなく、カバー付きコネクタをコネクタホルダにスムーズにセットすることができる。
従って、端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスを効率よく製造する際に有用なコネクタホルダになる。
【0130】
請求項15に記載された本発明によれば、バンド切断部は、コネクタハウジングと裏返った状態のカバーとの間隔に略一致する厚みを有していることから、バンド切断部を一度スライドさせるだけで、バンドの除去を完了させることができる。
従って、端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスを効率よく製造する際に有用なコネクタホルダになる。
【0131】
請求項16に記載された本発明によれば、ベース部材は、切断されたバンドのカスを案内する孔を有していることから、カバー付きコネクタ内にバンドのカスが混入してしまうのを防止することができる。
従って、端末にカバー付きコネクタを有するサブハーネスを確実に製造する際に有用なコネクタホルダになる。また、信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による圧接装置の一実施の形態を示す平面図(左ステージ側)である。
【図2】本発明による圧接装置の一実施の形態を示す平面図(右ステージ側)である。
【図3】圧接装置の正面図(左ステージ側)である。
【図4】圧接装置の正面図(右ステージ側)である。
【図5】圧接装置の圧接機に対する側面図である。
【図6】サブハーネスの製造に係る工程を説明するための図であり、(a)は初期状態における圧接装置の正面図、(b)は右ステージのコネクタテーブルに対して圧接を行う状態を示した圧接装置の正面図、(c)は左ステージのコネクタテーブルに対して圧接を行う状態を示した圧接装置の正面図である。
【図7】サブハーネスの平面図であり、(a)は左ステージで製造されるサブハーネスの平面図、(b)は右ステージで製造されるサブハーネスの平面図である。
【図8】圧接装置における圧接機の側面図である。
【図9】圧接機の平面図である。
【図10】圧接機の正面図である。
【図11】圧接機の回動板とスライダとの動きを示した図であり、(a)はスライダが上昇して上死点に位置する状態の正面図、(b)は上死点と下死点との中間に位置する状態の正面図、(c)はスライダが下降して下死点に位置する状態の正面図である。
【図12】圧接機の電線押さえと電線受けとの部分を拡大した圧接機の側面図である。
【図13】図12の状態からコネクタに電線を圧接した状態を示す圧接機の側面図である。
【図14】導通検査を行うための構成図である。
【図15】圧接装置のバンドカットフタ閉めユニットに対する側面図である。
【図16】バンドカットフタ閉めユニットの平面図である。
【図17】バンドカットフタ閉めユニットの正面図である。
【図18】コネクタホルダの平面図である。
【図19】コネクタホルダの側面図である。
【図20】コネクタホルダの切断刃がスライドした際の平面図である。
【図21】コネクタホルダの切断刃がスライドした際の側面図である。
【図22】カバー付きコネクタの外観斜視図である。
【図23】圧接端子の外観斜視図である。
【図24】コネクタハウジング及びカバーの底面側からの外観斜視図である。
【図25】コネクタハウジング及びカバーの平面側からの外観斜視図である。
【図26】バンドカットフタ閉めユニットの作用に関する第一の作用図である。
【図27】バンドカットフタ閉めユニットの作用に関する第二の作用図である。
【図28】バンドカットフタ閉めユニットの作用に関する第三の作用図である。
【図29】バンドカットフタ閉めユニットの作用に関する第四の作用図である。
【図30】従来例のサブハーネスの端末に設けられるカバー付きコネクタの斜視図である。
【符号の説明】
1 圧接装置
2、3 圧接機
4 電線
5 圧接端子
6、7電線接続部
8 導通検査部
10 検査回路
11、12 フレーム
14、15 コネクタテーブル
20 コネクタ保持竿
21 コネクタ
37、38 コネクタテーブル
48 電線圧接ブレード
49 加締めパンチ部
51 スライダ
53 被覆加締め部
56、57 サブハーネス
58 アプリケータ
70 回動板
80 電線押え
84 電線受け
101、102 バンドカットフタ閉めユニット(カバー閉塞手段)
103 カバー付きコネクタ
104 コネクタホルダ
105 爪部材
106 可動爪
107 第一の作用部
108 第二の作用部
109 第三の作用部
133 バキュームユニット(吸引手段)
140 コネクタベース(ベース部材)
144 スライドベース(スライド部材)
145 切断刃(バンド切断部)
146 カッターストッパ
147 セット保持部
150 貫通孔(孔)
160 コネクタハウジング
161 ヒンジ
162 バンド
163 カバー
170 端子収容室
171 圧接端子装着部

Claims (16)

  1. スライド自在な一又は一対のコネクタテーブルを有し、互いに平行に配設される一対のフレームと、
    該一対のフレームのそれぞれに配設され、サブハーネスを構成する複数の電線のうちの、供給された一の電線の一方又は他方の端末を対応する圧接端子に圧接する一対の圧接機と、
    複数の圧接端子、該複数の圧接端子に対する圧接端子装着部を有するコネクタハウジング、及びヒンジを介して前記コネクタハウジングに一体に設けられ前記コネクタハウジングに対して裏返った状態でバンドによりつながれるカバー、を有するカバー付きコネクタの前記カバーを前記圧接端子装着部に係合させて閉塞するカバー閉塞手段と、
    前記コネクタテーブルにコネクタ保持竿を介して少なくとも一つ固定されるとともに、前記バンドを切断するためのバンド切断部をスライド自在に有し、且つ前記カバー付きコネクタがセットされるコネクタホルダと、
    を備えた圧接装置により、少なくとも一方の端末に前記カバー付きコネクタを配設したサブハーネスを製造するためのハーネス製造方法であって、
    前記カバー付きコネクタの前記圧接端子装着部に装着された複数の圧接端子のそれぞれに、前記コネクタテーブルを移動させながら、順次、前記供給された一の電線の一方又は他方の端末を圧接する第一の工程と、
    該第一の工程を経た後、前記カバー閉塞手段により前記バンド切断部をスライドさせて前記バンドを切断し、且つ前記カバー閉塞手段により前記カバーを反転させて該カバーを前記圧接端子装着部に係合させる第二の工程と、
    を含むことを特徴とするハーネス製造方法。
  2. 請求項1に記載のハーネス製造方法において、
    前記第二の工程の最中、前記バンド切断部が前記コネクタハウジングの保持をすることを特徴とするハーネス製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のハーネス製造方法において、
    前記圧接装置に備えられた吸引手段によって吸引を行いながら前記バンドを切断することを特徴とするハーネス製造方法。
  4. スライド自在な一又は一対のコネクタテーブルを有し、互いに平行に配設される一対のフレームと、
    該一対のフレームのそれぞれに配設され、サブハーネスを構成する複数の電線のうちの、供給された一の電線の一方又は他方の端末を対応する圧接端子に圧接する一対の圧接機と、
    複数の圧接端子、該複数の圧接端子に対する圧接端子装着部を有するコネクタハウジング、及びヒンジを介して前記コネクタハウジングに一体に設けられ前記コネクタハウジングに対して裏返った状態でバンドによりつながれるカバー、を有するカバー付きコネクタの前記カバーを前記圧接端子装着部に係合させて閉塞するカバー閉塞手段と、
    前記コネクタテーブルにコネクタ保持竿を介して少なくとも一つ固定されるとともに、前記バンドを切断するためのバンド切断部をスライド自在に有し、且つ前記カバー付きコネクタがセットされるコネクタホルダと、
    を備えることを特徴とする圧接装置。
  5. 請求項4に記載の圧接装置において、
    前記カバー閉塞手段は、前記バンド切断部を前記バンドの切断方向にスライドさせる第一の作用部と、前記バンドを切断され前記コネクタハウジングとのつながりが前記ヒンジのみとなる前記カバーを前記圧接端子装着部に向けて反転させる第二の作用部と、反転した前記カバーを前記圧接端子装着部に係合させる第三の作用部と、を有することを特徴とする圧接装置。
  6. 請求項5に記載の圧接装置において、
    前記第二の作用部は、前記カバーを引っかけることが可能な凹み又は突起を有することを特徴とする圧接装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の圧接装置において、
    前記第一の作用部及び前記第三の作用部は平らな面に形成されることを特徴とする圧接装置。
  8. 請求項5ないし請求項7いずれか記載の圧接装置において、
    前記第一〜第三の作用部は、前記切断方向に沿って移動可能、且つ前記カバーの前記圧接端子装着部に対する係合方向に沿って移動可能な略棒状の爪部材として形成されることを特徴とする圧接装置。
  9. 請求項8に記載の圧接装置において、
    前記爪部材は一対で配設され、且つ前記切断方向及び前記係合方向に対して近接離間自在に配置されることを特徴とする圧接装置。
  10. 請求項4ないし請求項9いずれか記載の圧接装置において、
    切断された前記バンドのカスを前記コネクタホルダを介して吸引する吸引手段を更に備えることを特徴とする圧接装置。
  11. 請求項4ないし請求項10いずれか記載の圧接装置において、
    前記カバー閉塞手段は、前記一対のフレームのそれぞれに、又はいずれかに配設されることを特徴とする圧接装置。
  12. 圧接装置のフレームに沿って移動するコネクタテーブルにコネクタ保持竿を介して固定されるコネクタホルダであって、
    複数の圧接端子、該複数の圧接端子に対する圧接端子装着部を有するコネクタハウジング、及びヒンジを介して前記コネクタハウジングに一体に設けられ前記コネクタハウジングに対して裏返った状態でバンドによりつながれるカバー、を有するカバー付きコネクタがセットされるベース部材と、
    前記バンドを切断するためのバンド切断部と、
    該バンド切断部を前記ベース部材に対してスライド移動させるスライド部材と、
    を備えることを特徴とするコネクタホルダ。
  13. 請求項12に記載のコネクタホルダにおいて、
    前記バンド切断部は、少なくともその一部が前記バンドを切断した後に前記ベース部材の前記コネクタハウジングに対するセット保持部に位置する長さに形成されることを特徴とするコネクタホルダ。
  14. 請求項12又は請求項13に記載のコネクタホルダにおいて、
    前記バンド切断部は、前記コネクタハウジングの前記バンドを有する側の面に沿って回動可能に配設されることを特徴とするコネクタホルダ。
  15. 請求項12ないし請求項14いずれか記載のコネクタホルダにおいて、
    前記バンド切断部は、前記コネクタハウジングと前記裏返った状態の前記カバーとの間隔に略一致する厚みを有することを特徴とするコネクタホルダ。
  16. 請求項12ないし請求項15いずれか記載のコネクタホルダにおいて、
    前記ベース部材は、切断された前記バンドのカスを案内する孔を有することを特徴とするコネクタホルダ。
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