JP3860956B2 - 皮膚表面状態の測定方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚表面の状態を測定する方法及びそれらを測定する装置に関する。さらに詳しくは、培養液の液面に表面を上にして皮膚切片を浮かべた皮膚モデルを作成し、その皮膚表面と培養液との電位差から皮膚表面の状態を測定する方法、また、皮膚表面あるいは培養液に刺激要因を与えて変化する電位差から刺激度を測定する方法、さらにこれらの刺激皮膚に薬剤を加えた時の電位差の変化から皮膚刺激の抑制度を測定する方法、並びにこれらの方法を実施するに適した装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒトの皮膚表面は自然界からさまざまな刺激を受けている。刺激を受けた場合、皮膚に症状として現れると同時にかゆみ、いたみ、ひりつき等のようなヒトの感覚で表現されるものが生じる場合が多く、また、症状が現れず感覚のみのものも多くある。これらの刺激には快適なものもあるが、不快なものも多く、例えばかゆみ等の刺激は、ヒトにとって不快なものである。これらの刺激はヒトの感覚の範疇であり、他人には分からない厄介なものでもある。
【0003】
しかしながら、従来皮膚の表面状態を測定する方法がなかったため感覚の度合をヒトの訴えに頼らざるを得なかった。したがって、そのような刺激を客観性のある数値等に置き換えられれば主観的な感覚の共有化ができ、さらに上記数値等を使えば不快な刺激の抑制薬剤の開発速度が急転することが期待される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、皮膚の表面状態を測定する方法と装置を提供することにあり、特に、皮膚表面への刺激がもたらすヒトの感覚を測定して数値化すること、さらに、感覚がヒトにとって精神的にマイナスである場合に、それを防御する薬剤の効果を測定するための方法とそれらに用いる装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、皮膚表面の電位に注目することにより、上記課題を解決しようと試みた。そして、培養液の液面に表面を上にして皮膚切片を浮かべた簡便な皮膚モデルを作成し、皮膚表面と培養液との電位差を簡便に測定できる方法を見出しこれを活用することにより上記課題を解決した。
【0006】
すなわち、本発明による皮膚表面状態測定方法は、容器内に収容した培養液の液面に表面を上にして皮膚切片を浮かべ、この皮膚切片の皮膚表面と前記培養液との電位差を測定することを特徴とする。
【0007】
また、容器内に収容した培養液の液面に表面を上にして皮膚切片を浮かべ、この皮膚切片の皮膚表面と前記培養液との電位差を測定するに当たって、皮膚表面に刺激を与えて電位差を測定し、その値と、刺激を与えない場合の電位差との差から、皮膚の刺激度を測定することを特徴とする。
【0008】
本発明の皮膚刺激度の測定において、前記刺激は、刺激物質または物理的刺激によることができる。
【0009】
また、容器内に収容した培養液の液面に表面を上にして皮膚切片を浮かべ、この皮膚切片の皮膚表面と前記培養液との電位差を測定するに当たって、培養液に刺激物質を添加して電位差を測定し、その値と、刺激物質を添加しない場合の電位差との差から、皮膚の刺激度を測定することを特徴とする。
【0010】
これら、前記皮膚の刺激度の測定に当たって用いられる刺激物質で最も典型的なものはかゆみ発生物質である。
【0011】
また、容器内に収容した培養液の液面に表面を上にして刺激を与えた皮膚切片を浮かべ、この皮膚切片の皮膚表面と前記培養液との電位差を測定するに当たって、皮膚表面に刺激を与える前あるいは後に、その皮膚表面に薬剤を塗布して電位差を測定し、その値と、薬剤を塗布しない場合の電位差との差から、薬剤による皮膚刺激の抑制度を測定することを特徴とする。
【0012】
さらに、容器内に収容した培養液の液面に表面を上にして刺激を与えた皮膚切片を浮かべ、この皮膚切片の皮膚表面と前記培養液との電位差を測定するに当たって、皮膚表面に刺激を与える前あるいは後に、培養液に薬剤を添加して電位差を測定し、その値と、薬剤を添加しない場合の電位差との差から、薬剤による皮膚刺激の抑制度を測定することを特徴とする。
【0013】
本発明の皮膚刺激抑制度の測定において、前記刺激は、刺激物質または物理的刺激によることができる。
【0014】
また、容器内に収容した刺激物質を添加した培養液の液面に表面を上にして皮膚切片を浮かべ、この皮膚切片の皮膚表面と前記培養液との電位差を測定するに当たって、培養液に刺激物質を添加する前あるいは後に、その皮膚表面に薬剤を塗布して電位差を測定し、その値と、薬剤を塗布しない場合の電位差との差から、薬剤による皮膚刺激の抑制度を測定することを特徴とする。
【0015】
さらに、容器内に収容した刺激物質を添加した培養液の液面に表面を上にして皮膚切片を浮かべ、この皮膚切片の皮膚表面と前記培養液との電位差を測定するに当たって、培養液に刺激物質を添加する前あるいは後に、培養液に薬剤を添加して電位差を測定し、その値と、刺激物質を添加しない場合の電位差との差から、薬剤による皮膚刺激の抑制度を測定することを特徴とする。
【0016】
前記皮膚刺激の抑制度の測定に当たって用いられる刺激物質で最も典型的なものはかゆみ発生物質である。
【0017】
このような皮膚表面状態測定方法を実施するための装置は、培養液と、その液面に表面を上にして浮かべた皮膚切片を収容した容器と、前記培養液に連絡される標準電極部と、前記皮膚切の皮膚表面に連絡される測定電極部と、前記標準電極部と前記測定電極部との電位差を検出する電位差検出部とを備えたことを特徴とする。
【0018】
本発明の皮膚表面状態測定装置に用いられる好ましい標準電極部は、標準電極が浸漬された内部液を収容した内チューブと、この内チューブを中に収納し二重チューブを形成する、内部液を収容した外チューブとを備え、前記内チューブ壁には液絡が被着されてなることを特徴とする標準電極部である。
【0019】
この場合の前記培養液と標準電極部との連絡は、前記培養液と、前記外チューブ内の内部液との間に結ばれた塩橋による。
【0020】
また、本発明の皮膚表面状態測定装置に用いられる前記測定電極部としては、測定電極が浸漬された内部液を収容した内チューブと、この内チューブを中に収納し二重チューブを形成する、内部液を収容した外チューブとを備え、前記内チューブ壁には液絡が被着されてなることを特徴とする測定電極部を用いることができる。
【0021】
この場合の前記皮膚切片の皮膚表面と測定電極部との連絡は、前記皮膚切片の皮膚表面と、前記外チューブ内の内部液との間に結ばれた塩橋による。
【0022】
なお、前記各方法及び装置で用いる培養液は、生理食塩水又はアミノ酸類を含む培養液であることが好ましい。
【0023】
前記のような本発明による皮膚表面状態測定方法と装置によれば、皮膚切片の皮膚表面と皮膚切片を浮かべた培養液との電位差を好適な装置を用いて測定することにより、皮膚表面の状態を簡便に測定することができる。また、皮膚表面あるいは培養液に刺激要因を与えて前記電位差の変化を測定することにより、ヒトを直接使用することなく、しかもヒトの主観を越えて、刺激を客観的に表すことができる。さらに、薬剤添加による前記電位差の変化から皮膚刺激に対して有効な薬剤の探索に活用でき、新薬剤探索に対して大幅な効果を図ることができ、非常に有用である。
【0024】
なお、本発明において、前記皮膚表面状態とは、皮膚表面で起こるさまざまな状態変化をも含めた概念であり、例えば刺激、刺激の抑制等による状態変化及びその度合をも含めたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の方法、本発明の装置の順に説明する。
【0026】
本発明の第一の方法は、容器内に収容した培養液の液面に表面を上にして皮膚切片を浮かべ、この皮膚切片の皮膚表面と前記培養液との電位差(mV)を測定する。これにより、皮膚の表面状態が測定される。
【0027】
本発明の第二の方法は、第一方法の皮膚表面状態の測定に当たって、さらに皮膚切片と培養液からなる皮膚モデルに刺激を与えて前記電位差を測定する。この電位差は、刺激を加えることによって変化する。この変化は表皮の中にイオンの流れが発生したことを意味する。刺激によってイオンの流れの方向が異なる。未処理の皮膚の値に比べて変化があれば、表皮にイオンの動きを発生させる刺激が与えられたと解釈する。その変化値から皮膚の刺激度が測定される。刺激を与えるに当たっては、その場所は皮膚表面でも培養液でもいずれでもよい。皮膚表面の場合は、刺激の与え方として、刺激物質の皮膚への塗布、物理的な刺激等がとられる。また、培養液の場合は刺激物質の添加の方法がとられる。これらの刺激物質としては、神経ペプチド、ヒスタミン、界面活性剤、有機酸、カプサイシン等が挙げられる。これらの中、神経ペプチドとしては、サブスタンスP等がある。本発明においては、刺激物質がかゆみ発生物質であることが特に有用である。また、前記物理的刺激の例としては、セロテープによるバリアー破壊等による例等がある。
【0028】
本発明の第三の方法は、第二の方法で刺激を与えた皮膚の薬剤添加による抑制度を測定する方法である。本発明においては、前記皮膚モデル系に刺激を与えた後、薬剤を添加して前記電位差を測定し、添加によって変化する電位差の値から薬剤の皮膚刺激の抑制度を測定するものである。
【0029】
薬剤の添加方法によって本方法はいろいろな方法をとることができる。すなわち、
(1);皮膚表面に刺激を与えた皮膚切片を表面を上にして培養液に浮かべ、皮膚刺激を与える前あるいは後に皮膚表面に薬剤を塗布して電位差を測定し、薬剤塗布によって変化する電位差の値から薬剤の皮膚刺激の抑制度を測定する。(2);(1)の皮膚表面に薬剤を塗布する代わりに培養液に薬剤を添加して電位差を測定し、培養液への薬剤添加によって変化する電位差の値から薬剤の皮膚刺激の抑制度を測定する。(3);刺激物質を添加した培養液に皮膚切片を表面を上にして浮かべ、刺激物質を添加する前あるいは後に皮膚表面に薬剤を塗布して電位差を測定し、薬剤塗布によって変化する電位差の値から薬剤の皮膚刺激の抑制度を測定する。(4);(3)の皮膚表面に薬剤を塗布する代わりに培養液に薬剤を添加して電位差を測定し、培養液への薬剤添加によって変化する電位差の値から薬剤の皮膚刺激の抑制度を測定する。
【0030】
また、前記薬剤の塗布は、刺激を与える前でも後でも構わない。薬剤の塗布が刺激を与えた後であれば、刺激を緩和する効果として測定でき、また刺激を与える前であれば、刺激を未然に防止する効果として測定できる。
【0031】
第一乃至第三の測定方法において用いられる培養液は、生理食塩水、アミノ酸類などを含む水溶液等が用いられる。また、測定に用いる皮膚切片は、培養皮膚、成形手術等の際得られるヒト皮膚、ヘアレスマウス等の動物由来の皮膚等を用いることができる。
【0032】
ヒトの皮膚が刺激を受けた場合、皮膚に症状として現れると同時にかゆみ、いたみ、ひりつき等のようなヒトの感覚で表現されるものが生じる場合が多く、また、症状が現れず感覚のみのものも多くある。本発明の前記第一乃至第三の方法によれば、このような主観的な感覚が客観性のある数値として表すことができるので、例えばヒトを使うことなく刺激を緩和あるいは抑制する薬剤の探索に活用することができ、新薬剤の開発に大いに貢献することができる。
【0033】
次に、本発明の方法に好ましく用いられる装置について、図面を参照しながら説明する。
【0034】
図1は、本発明における皮膚表面状態測定装置の例を示すものである。図1に示す通り、皮膚表面状態測定装置は、培養液1と、その液面に表面を上にして浮かべた皮膚切片2を収容した容器3と、前記培養液1に連絡される標準電極部4と、前記皮膚切片2の皮膚表面に連絡される測定電極部5と、前記標準電極部4と前記測定電極部5との電位差を検出する電位差検出部6とを有する。
【0035】
標準電極部4は、プラスチック製の二重の外チューブ41及び内チューブ42を有し、内チューブ42のチューブ壁には溶液は通過させないが電子もしくはイオンは通過させる機能を持った多孔質セラミックからなる液絡43を有している。この二重の外チューブ41及び内チューブ42の内部には、所定濃度のKCl溶液からなる内部液44、45がそれぞれ満たされており、内チューブ42の内部液45に銀−塩化銀からなる標準電極46が浸漬されている。この標準電極46は、二重の外チューブ41及び内チューブ42の上端を閉じるキャップを兼ねた電極ホルダ47に取り付けられ、そこから導体を介して吊り下げられた状態で内チューブ42内の内部液45に浸漬されている。外チューブ41の上端寄りの周面には、その外チューブ41内に内部液44を補充する液補充口48が設けられている。
【0036】
なお、図1の標準電極部4において、二重の外チューブ41及び内チューブ42はいずれもガラス製を使用することもできる。また、液絡43はゼラチン、寒天等で擬晶構造をもたせた溶液など公知のものや多孔質のバイコールガラス等塩橋として用いられるものも含めて使用することができる。また、前記標準電極46はカロメルからなる電極を用いても構わない。また、内部液45にはKCl溶液以外に、塩化ナトリウム、塩化リチウム等の塩化物の溶液が使用できる。外チューブ41内の内部液44は、前記内チューブ42内の内部液45に用いられる塩化物以外に生理食塩水でもよい。
【0037】
測定電極部5は、前記標準電極部4と同様の構造を有している。すなわち、プラスチック製の二重の外チューブ51及び内チューブ52を有し、内チューブ52のチューブ壁には多孔質セラミックからなる液絡53を有している。この二重の外チューブ51及び内チューブ52の内部には、所定濃度のKCl溶液からなる内部液54、55がそれぞれ満たされており、内チューブ52の内部液55に銀−塩化銀からなる測定電極56が浸漬されている。この測定電極56は、二重の外チューブ51及び内チューブ52の上端を閉じるキャップを兼ねた電極ホルダ57に取り付けられ、そこから導体を介して吊り下げられた状態で内チューブ52内の内部液55に浸漬されている。外チューブ51の上端寄りの周面には、その外チューブ51内に内部液54を補充する液補充口58が設けられている。
【0038】
なお、図1の測定電極部5においても、前記標準電極部4と同様の実施態様をとることができる。すなわち、二重の外チューブ51及び内チューブ52はいずれもガラス製を使用することもできる。また、液絡53は多孔質のバイコールガラスを用いることもできる。また、前記測定電極56はカロメルからなる電極を用いても構わない。また、内部液55にはKCl溶液以外に、塩化ナトリウム、塩化リチウム等の塩化物の溶液が使用できる。外チューブ51内の内部液54は、前記内部液55に用いられる塩化物以外に生理食塩水でもよい。
【0039】
さらに、図1における標準電極部4は、その外チューブ41内の内部液44に浸漬された柔軟性のあるプラスチックチューブを生理食塩水を含むアガロースで満たした塩橋7を介してDMEM(Dulbecco’s modified Eagle’s medium)からなる培養液1と連絡される。このDMEMはアミノ酸類を含んだ公知の培養液であり、市販品として入手できる。この他、生理食塩水を含んだもの等公知のものを用いることもできる。また、塩橋7は公知のものでよく、例えばシリコーン等のゴムチューブ等も使用できる。
【0040】
また、測定電極部5は、その外チューブ51内の内部液54に浸漬された柔軟性のあるプラスチックチューブを生理食塩水を含むアガロースで満たした塩橋8を介して皮膚切片2の皮膚表面と表面上に置かれたろ紙9を通じて連絡されている。このろ紙9は塩橋8の皮膚切片2の皮膚表面への接触を均一にするためである。なお、塩橋8は公知のものでよく、例えばシリコーン等のゴムチューブ等も使用できる。
【0041】
前記標準電極部4の標準電極46と測定電極部5の測定電極56は、電位差検出部6に接続され、その間の電位差が測定される。
【0042】
なお、皮膚表面状態測定装置における標準電極部として、図1の標準電極部4の外チューブ41のチューブ壁に液絡を設けたものを用いることができる。外チューブには、図1と同様内部液を補充する液補充口を設けてもよい。
【0043】
この標準電極部は、図1における皮膚表面状態測定装置の標準電極部4と同様の機能をもって、図1の標準電極部4に代えて使用できる。ただし、培養液との連絡は、この標準電極部が培養液に浸漬され、外チューブ壁に設けた液洛を介して行われる。なお、この標準電極部における実施態様は図1の場合と同様である。
【0044】
さらに、皮膚表面状態測定装置における標準電極部として、図1の標準電極部4の内チューブ42の部分のみ、すなわち、内チューブ42、液絡43、内部液45、標準電極46のみからなっているものを用いることができる。
【0045】
この標準電極部も、図1における皮膚表面状態測定装置の標準電極部4と同様の機能をもって、図1の標準電極部4に代えて使用できる。ただし、培養液との連絡は、この標準電極部が培養液に浸漬され、チューブ壁に設けた液洛を介して行われる。なお、この標準電極部における実施態様も図1の場合と同様である。
【0046】
【実施例】
次に、本発明のより具体的な実施例について説明する。
【0047】
(実施例1)
図1に示した皮膚表面状態測定装置を使用し、培養液に対する皮膚表面の電位差(mV)を測定した。測定に用いた皮膚サンプルは、ヘアレスマウスの皮膚切片を用い、(1)皮膚表面に何も処置を施さないもの、(2)刺激物質であるサブスタンスP(SP)を培養液に添加したもの、(3)SPとともに、刺激の防御物質として知られているSPアンタゴニスト([D-Arg1,D-Trp7,9,Leu11]-SubstanceP)を培養液に添加したもの、の三種類を使用した。結果を図2に示す。
【0048】
図2において、横軸はSPを添加してからの経過時間を示す。また、SPアンタゴニストを添加した場合は、それを加えた時点をゼロとなるようにされる。縦軸は電位差を示す。測定値は5回測定した平均で表し、そのばらつきを同時に示してある。
【0049】
図2に示されたように、皮膚表面に何も処置を施さないもの(コントロール)に対して、SPを培養液に添加すると、電位差の急激な変化が見られる。添加後1時間をピークとし電位差の大きな変化の状態が続く、そして2時間後にコントロールに近い値にもどっている。一方、SPを添加する前にSPアンタゴニストを培養液に添加しておくと、電位差の急激で大きな変化が見られることなく、添加後2時間までほぼコントロールと同じ値を示していることが分かる。このことから、SPとともにSPアンタゴニストを添加した場合、SPアンタゴニストがSPによる刺激を抑制し、電位差変化を抑制することが分かる。
【0050】
(実施例2)
図1に示した皮膚表面状態測定装置を使用し、培養液に対する皮膚表面の電位差(mV)を測定した。測定に用いた皮膚サンプルは、ヘアレスマウスの皮膚切片を用い、(1)皮膚表面をセロテープでバリアー破壊(テープストリッピング)させた皮膚、(2)テープストリッピングをした後、刺激阻害剤として働くことが公知のカルシウムチャネルブロッカーであるベラパミルを培養液に添加した場合の皮膚、の二種類を使用した。結果を図3に示す。
【0051】
図3において、横軸はテープストリッピングしてからの経過時間を示す。なお、経過時間ゼロの測定値はテープストリッピングする前の皮膚の値である。また、ベラパミルを培養液に添加した場合は、添加した時をゼロとし、ゼロ時点の測定値はテープストリッピングする前の皮膚の値を示してある。縦軸は電位差を示す。測定値は5回測定した平均で表し、そのばらつきを同時に示してある。
【0052】
図3に示されたように、テープストリッピングでの刺激によって、それ以前に比べ急激な電位差の変化を示すことが分かる。これに対して、テープストリッピング後にベラパミルを培養液に添加した場合電位差変化を抑制する。このことから、ベラパミルがテープストリッピング刺激を抑制した結果、電位差変化を減少させることが分かる。
【0053】
(実施例3)
図1に示した皮膚表面状態測定装置を使用し、培養液に対する皮膚表面の電位差(mV)を測定した。測定に用いた皮膚サンプルは、ヘアレスマウスの皮膚切片を用い、(1)皮膚表面をセロテープでバリアー破壊(テープストリッピング)させた皮膚、(2)テープストリッピングをした後、カリウムチャネルブロッカーであり、刺激阻害効果を示すことが分かっているアミノピリジン(aminopylidine)(AP)を培養液に添加した場合の皮膚、(3)テープストリッピングをした後、ナトリウムチャネルブロッカーであり、刺激阻害効果を示さないことが分かっているテトロドトキシン(tetrodotoxin)(TTX)を培養液に添加した場合の皮膚、の三種類を使用した。結果を図4に示す。
【0054】
図4において、横軸はテープストリッピングしてからの経過時間を示す。なお、経過時間ゼロの測定値はテープストリッピングする前の皮膚の値である。また、APあるいはTTXを培養液に添付した場合は、添付した時をゼロとし、ゼロ時点の測定値はテープストリッピングする前の皮膚の値を示してある。縦軸は電位差を示す。測定値は5回測定した平均で表し、そのばらつきを同時に示してある。
【0055】
図4に示されたように、テープストリッピングでの刺激によって、それ以前に比べ急激な電位差の変化を示すことが分かる。これに対して、テープストリッピング後に、APを培養液に添加した場合電位差変化を抑制する。また、TTXを培養液に添加した場合は電位差変化を抑制しない。これらのことから、APがテープストリッピング刺激を抑制した結果電位差変化を減少させ、TTXは抑制しないので電位差変化を減少させないことが分かる。
【0056】
(実施例4)
図1に示した皮膚表面状態測定装置を使用し、培養液に対する皮膚表面の電位差(mV)を測定した。測定に用いた皮膚サンプルは、ヘアレスマウスの皮膚切片を用い、(1)皮膚表面に何も処置を施さないもの、(2)刺激物質であるカプサイシンを皮膚表面に塗布したもの、(3)カプサイシンを皮膚表面に塗布した後に、刺激の防御物質として知られているカプサゼピンを塗布したもの、の三種類を使用した。結果を図5に示す。
【0057】
図5において、横軸はカプサイシンを塗布してからの経過時間を示す。また、カプサゼピンを塗布した場合は、それを塗布した時点をゼロとなるようにされる。縦軸は電位差を示す。測定値は5回測定した平均で表し、そのばらつきを同時に示してある。
【0058】
図5に示されたように、皮膚表面に何も処置を施さないもの(コントロール)に対して、カプサイシンを皮膚表面に塗布すると、電位差の急激な変化が見られ、塗布後0.5時間に電位差の変化が最大となっている。一方、カプサイシンを皮膚表面に塗布した後、カプサゼピンを塗布すると、電位差の変化の幅が減少し、塗布したカプサゼピンがカプサイシンによる皮膚表面の刺激を抑制した結果、電位差変化が減少していることが分かる。
【0059】
以上の実施例の他、刺激物質として、ヒスタミン、ドデシルベンゼンサルフェート(界面活性剤)、乳酸(有機酸)を用いた場合も同様の結果が得られた。
【0060】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明による皮膚表面状態測定装置によれば、培養液の液面に表面を上にして皮膚切片を浮かべた皮膚モデルを作成し、その皮膚表面と培養液との電位差を簡便に測定することができる。また、刺激要因を皮膚表面あるいは培養液に付与することにより、皮膚表面と培養液との電位差が増大し、皮膚に与える刺激度を確認できる。さらに、刺激防御物質を皮膚に刺激要因を与える前後に、塗布したり、培養液に添加したりすることにより電位差の変化の度合が減少し、皮膚刺激に対する抑制物質を探索することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる皮膚表面状態測定装置の例を示す図である。
【図2】本発明による皮膚表面状態測定装置を使用して培養液に対する皮膚表面電位差を測定した結果の例を示すグラフである。
【図3】本発明による皮膚表面状態測定装置を使用して培養液に対する皮膚表面電位差を測定した結果の他の例を示すグラフである。
【図4】本発明による皮膚表面状態測定装置を使用して培養液に対する皮膚表面電位差を測定した結果の他の例を示すグラフである。
【図5】本発明による皮膚表面状態測定装置を使用して培養液に対する皮膚表面電位差を測定した結果の他の例を示すグラフである。
【符号の説明】
1…培養液
2…皮膚切片
3…容器
4…標準電極部
5…測定電極部
6…電位差検出部
7、8…塩橋
9…ろ紙
41、51…外チューブ
42、52…内チューブ
43、53…液絡
44、45、54、55…内部液
46…標準電極
47、57…電極ホルダ
48、58…液補充口
56…測定電極

Claims (22)

  1. 容器内に収容した培養液の液面に表面を上にして皮膚切片を浮かべ、この皮膚切片の皮膚表面と前記培養液との電位差を測定することを特徴とする皮膚表面状態の測定方法。
  2. 前記培養液が、生理食塩水又はアミノ酸類を含む培養液である請求項1記載の皮膚表面状態の測定方法。
  3. 容器内に収容した培養液の液面に表面を上にして皮膚切片を浮かべ、この皮膚切片の皮膚表面と前記培養液との電位差を測定するに当たって、皮膚表面に刺激を与えて電位差を測定し、その値と、刺激を与えない場合の電位差との差から、皮膚の刺激度を測定する方法。
  4. 前記刺激が、刺激物質によることを特徴とする請求項3記載の皮膚の刺激度を測定する方法。
  5. 前記刺激が、物理的刺激である請求項3記載の皮膚の刺激度を測定する方法。
  6. 容器内に収容した培養液の液面に表面を上にして皮膚切片を浮かべ、この皮膚切片の皮膚表面と前記培養液との電位差を測定するに当たって、培養液に刺激物質を添加して電位差を測定し、その値と、刺激物質を添加しない場合の電位差との差から、皮膚の刺激度を測定する方法。
  7. 前記刺激物質が、皮膚に対するかゆみ発生物質である請求項4または6記載の皮膚の刺激度を測定する方法。
  8. 前記培養液が、生理食塩水又はアミノ酸類を含む培養液である請求項3乃至7のいずれか一項に記載の皮膚の刺激度を測定する方法。
  9. 容器内に収容した培養液の液面に表面を上にして刺激を与えた皮膚切片を浮かべ、この皮膚切片の皮膚表面と前記培養液との電位差を測定するに当たって、皮膚表面に刺激を与える前あるいは後に、その皮膚表面に薬剤を塗布して電位差を測定し、その値と、薬剤を塗布しない場合の電位差との差から、薬剤による皮膚刺激の抑制度を測定する方法。
  10. 容器内に収容した培養液の液面に表面を上にして刺激を与えた皮膚切片を浮かべ、この皮膚切片の皮膚表面と前記培養液との電位差を測定するに当たって、皮膚表面に刺激を与える前あるいは後に、培養液に薬剤を添加して電位差を測定し、その値と、薬剤を添加しない場合の電位差との差から、薬剤による皮膚刺激の抑制度を測定する方法。
  11. 前記刺激が、刺激物質によることを特徴とする請求項9または10記載の皮膚刺激の抑制度を測定する方法。
  12. 前記刺激が、物理的刺激である請求項9または10記載の皮膚刺激の抑制度を測定する方法。
  13. 容器内に収容した刺激物質を添加した培養液の液面に表面を上にして皮膚切片を浮かべ、この皮膚切片の皮膚表面と前記培養液との電位差を測定するに当たって、培養液に刺激物質を添加する前あるいは後に、その皮膚表面に薬剤を塗布して電位差を測定し、その値と、薬剤を塗布しない場合の電位差との差から、薬剤による皮膚刺激の抑制度を測定する方法。
  14. 容器内に収容した刺激物質を添加した培養液の液面に表面を上にして皮膚切片を浮かべ、この皮膚切片の皮膚表面と前記培養液との電位差を測定するに当たって、培養液に刺激物質を添加する前あるいは後に、培養液に薬剤を添加して電位差を測定し、その値と、刺激物質を添加しない場合の電位差との差から、薬剤による皮膚刺激の抑制度を測定する方法。
  15. 前記刺激物質が、皮膚に対するかゆみ発生物質である請求項11または13または14記載の皮膚刺激の抑制度を測定する方法。
  16. 前記培養液が、生理食塩水又はアミノ酸類を含む培養液である請求項9乃至15のいずれか一項に記載の皮膚刺激の抑制度を測定する方法。
  17. 培養液と、その液面に表面を上にして浮かべた皮膚切片を収容した容器と、前記培養液に連絡される標準電極部と、前記皮膚切片の皮膚表面に連絡される測定電極部と、前記標準電極部と前記測定電極部との電位差を検出する電位差検出部とを備えたことを特徴とする皮膚表面状態測定装置。
  18. 前記標準電極部が、標準電極が浸漬された内部液を収容した内チューブと、この内チューブを中に収納し二重チューブを形成する、内部液を収容した外チューブとを備え、前記内チューブ壁には液絡が被着されてなることを特徴とする標準電極部である請求項17記載の皮膚表面状態測定装置。
  19. 前記培養液と標準電極部との連絡が、前記培養液と、前記外チューブ内の内部液との間に結ばれた塩橋によることを特徴とする請求項18記載の皮膚表面状態測定装置。
  20. 前記測定電極部が、測定電極が浸漬された内部液を収容した内チューブと、この内チューブを中に収納し二重チューブを形成する、内部液を収容した外チューブとを備え、前記内チューブ壁には液絡が被着されてなることを特徴とする測定電極部である請求項17乃至19のいずれか一項に記載の皮膚表面状態測定装置。
  21. 前記皮膚切片の皮膚表面と測定電極部との連絡が、前記皮膚切片の皮膚表面と、前記外チューブ内の内部液との間に結ばれた塩橋によることを特徴とする請求項20記載の皮膚表面状態測定装置。
  22. 前記培養液が、生理食塩水又はアミノ酸類を含む培養液である請求項17乃至21のいずれか一項に記載の皮膚表面状態測定装置。
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