JP3859136B2

JP3859136B2 - Tile roof tile structure

Info

Publication number: JP3859136B2
Application number: JP2002110780A
Authority: JP
Inventors: 市夫辻
Original assignee: 市夫辻
Priority date: 2002-04-12
Filing date: 2002-04-12
Publication date: 2006-12-20
Anticipated expiration: 2022-04-12
Also published as: JP2003301564A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の棟部に施工する面戸瓦、熨斗瓦、及び棟部の瓦組構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
家屋における屋根は、雨を防ぐことが最大の目的であるが、突風や地震による屋根部材の飛散を防止することや、家屋の断熱や通気性のことにも配慮して施工することが必要である。
【０００３】
図９に示されるように、和風家屋に多く用いられている瓦葺きの屋根では、家屋の棟部に、面戸瓦の上に数枚の熨斗瓦を棟土と共に積み重ねて、その上に冠瓦を載置し、緊結線で冠瓦と熨斗瓦を括りあげる形式の瓦葺き（通称大まわし）が行われている。この大まわしにおいては、重ね合わされた熨斗瓦は、冠瓦と共に緊結線で固定されているだけであり、その緊結線がさらに何か別の物に固定されているわけではない。
【０００４】
よって、台風による強風や地震等により、緊結線が切れたり外れたりして、棟部に葺かれた瓦が落下することも起きていた。また、落下せずとも、瓦がずれてしまい、そのずれた位置から雨水が浸入し雨漏りを起こしていた。
【０００５】
また、瓦葺きに用いられている棟土は、冠瓦、熨斗瓦、面戸瓦が重ね合わされている内側に隙間無く盛られている。この棟土を盛るためには、屋根の棟部まで重い棟土を運び上げなければならず、労力がかかると共に、家屋の構造自体を堅牢なものにしなければならないので、建築コストが高かった。また、棟土が隙間無く盛られているので、棟部から空気が出入りすることができず、特に寄せ棟や方行と呼ばれる屋根構造においては、屋根裏及び野地板と桟瓦の間の空間における通気性が悪かった。
【０００６】
更に、従来の土葺き工法（棟部に棟土を使用して熨斗瓦を積み上げる方法）においては、棟土の水分を熨斗瓦が吸い取ることにより、湿った棟土を乾燥させると共に、棟土と熨斗瓦の密着度を上げていた。しかしながら、最近の熨斗瓦は、瓦自体の強度と耐久性を向上させるため、瓦に特殊な釉薬を塗りつけたり、瓦を焼き締めにより堅牢なものにしたりすることで、瓦自体が水分を吸収しなくなっている。
【０００７】
よって、従来の土葺きの工法に水分を吸収しない熨斗瓦を使用することにより、棟土の水分を瓦が吸い取らず棟土の乾燥を遅らせるばかりか、棟土と熨斗瓦との密着性が低下し、少しの衝撃でも棟土と熨斗瓦が崩れ落ちてしまっていた。更に、熨斗瓦の表面に水分が付着して結露することで、野地板を早く腐らせてしまうという悪影響があった。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、台風による強風や地震に強く、また棟部に雨水が浸入するのを防ぐ、棟部に施工する瓦を提供すること。また、台風による強風や地震に強く、棟部に雨水が浸入するのを防ぎ、通気性も良好である棟部の瓦組構造を提供すること、更に、台風による強風や地震に強く、建築コストが安く済む棟部の瓦組構造を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明の棟部の瓦組構造は、建物の棟部における瓦組構造であって、建物の棟木の上部に棟木と平行に固定される横木と、２枚の平板の上端部を重ね合わせ、下端部で前記横木を挟むように形成された留め部材と、により構成され、該建物の棟木の上部に固定される支持体と、前記支持体の両側面に各々固定される、一端が棟下桟瓦に載置され、他端が支持体の側面に固定される１組の面戸瓦と、前記支持体の両側面に各々段組固定される、一端が棟下桟瓦側に配置され、他端が支持体の側面に固定される複数の熨斗瓦と、前記支持体の両側面各々における最上段の熨斗瓦に架設される冠瓦と、を含む。
【００１０】
本発明の棟部の瓦組構造は、建物の棟部における瓦組構造であって、建物の棟木の上部に固定される支持体と、前記支持体の両側面各々の下端に棟木と平行に固定される留め木と、前記支持体の両側面各々に固定される、一端が棟下桟瓦に載置され、他端が前記留め木を介して支持体に固定される面戸瓦と、前記支持体の両側面に各々段組固定される、一端が棟下桟瓦側に配置され、他端が支持体の側面に固定される複数の熨斗瓦と、前記支持体の両側面各々における最上段の熨斗瓦に架設される冠瓦と、を含む。
【００１１】
本発明の棟部の瓦組構造は、前記面戸瓦は、略平板状に形成された傾斜部と、前記傾斜部の棟側の端部が傾斜部に対して起立しており、前記支持体に固定するための貫通孔を設けた固定部と、前記傾斜部の軒側の端部が、棟下桟瓦に当接する垂下片と、により構成されてもよい。
【００１２】
本発明の棟部の瓦組構造は、前記熨斗瓦は、略平板状に形成された傾斜部と、前記傾斜部の棟側の端部が、傾斜部に対して起立しており、前記支持体に固定するための貫通孔を設けた固定部と、前記傾斜部の軒側の端部が、下方に屈曲している鉤片と、により構成され得る。
【００１３】
本発明の棟部の瓦組構造は、前記支持体における、両側面各々に通気用の縦溝を設けてもよい。
【００１４】
本発明の棟部の瓦組構造は、前記支持体が、棟木に固定されたボルトによって固定される支持体固定構造を含み得る。
【００１５】
【発明の実施の形態】
本発明における第１の実施の形態を、図１を用いて説明する。図１は、本発明における棟部（大棟部分）の瓦組構造１０を示す断面図である。最初に本発明の棟部の瓦組構造１０について説明する。以下で説明する瓦の枚数は、図１で表される断面図で示される断面方向の枚数である。本発明は、家屋の棟部の上部に固定された支持体１２と、支持体１２の両側面に固定されている、一端が桟瓦に載置され、他端が支持体１２の側面に固定される２枚の面戸瓦１６と、支持体１２の両側面に段組固定されている、一端が面戸瓦１６側に載置され、他端が支持体１２の側面に固定されている６枚の熨斗瓦１８と、支持体１２の両側面における最上段の熨斗瓦１８に架設される冠瓦２０とから構成されている。
【００１６】
家屋における棟木２２は、図１に示すように、家屋における大棟部分を左右に分けるところに位置している。支持体１２はこの棟木２２の中心の上部に棟木２２と平行して固定されている。固定方法は、両端にねじ山の加工が施された、固定ボルト２４を用いて固定されている。この固定方法は、棟木に固定された固定ボルト２４に支持体１２を貫通させ、支持体１２の上下方向からナットで固定する支持体固定構造を採用している。この支持体１２は、断面矩形の木材が用いられている。この固定方法は、固定ボルト２４を用いて行うことに限定されない。通称「昭和ボルト」と呼ばれる固定ボルトを用いることで、棟木２２に直接的に固定ボルトをねじ込ませることも可能である。
【００１７】
この支持体１２には図２に示すように、支持体１２の両側面に幅１．５センチメートル、深さ０．５センチメートルの縦溝２６が設けられている。この縦溝２６は、支持体１２の長手方向に５センチメートルのピッチ間隔で、支持体１２の両側面に設けられている。
【００１８】
棟木２２の上方には、瓦桟に固定された棟下桟瓦１４が、棟木２２を中心として、左右対称に設けられている。
【００１９】
図３（ａ）は本発明における面戸瓦１６の断面図、図３（ｂ）は面戸瓦１６の平面図である。この面戸瓦１６の構造は、図３に示すように、略平板状に形成された傾斜部２８ａと、傾斜部２８ａの棟側の端部を支持体１２に固定するための固定部３０ａと、傾斜部２８ａの軒側の端部を棟下桟瓦１４に当接させる垂下片３２とによって構成されている。
【００２０】
詳しくは、この面戸瓦１６の傾斜部２８ａの棟側には、傾斜部２８ａに対して略垂直に立ち上がった固定部３０ａが設けられている。この固定部３０ａには、面戸瓦１６を支持体１２に固定するための直径６ミリメートルの貫通孔４０が３箇所設けられている。また、この面戸瓦１６の傾斜部２８ａの軒側には、傾斜部２８ａに対して略垂直に垂れ下がるようにして垂下片３２が設けられている。この垂下片３２の端部には、棟下桟瓦１４の瓦面の谷部に嵌りこむ当接部３２ａが設けられている。
【００２１】
この面戸瓦１６は、図１及び図２に示すように、棟下桟瓦１４の瓦面の谷部に垂下片３２の当接部３２ａを嵌め込ませるようにして、面戸瓦１６が棟下桟瓦１４の上に載置されている。この面戸瓦１６は大棟における最上段の棟下桟瓦１４の上に、左右１枚ずつ載置され、面戸瓦１６の固定部３０ａが支持体１２の側面の下部に固定されている。
【００２２】
図４（ａ）は本発明における熨斗瓦１８の断面図、図４（ｂ）は熨斗瓦１８の平面図である。この熨斗瓦１８の構造は、図４に示すように、略平板状に形成された傾斜部２８ｂと、傾斜部２８ｂの棟側の端部を支持体１２に固定するための固定部３０ｂと、傾斜部２８ｂの軒側の端部を緩やかに湾曲させた縁端部３４によって構成されている。
【００２３】
詳しくは、この熨斗瓦１８の傾斜部２８ｂの棟側には、傾斜部２８ｂに対して略垂直に立ち上がった固定部３０ｂが設けられている。この固定部３０ｂには、熨斗瓦１８を支持体１２に固定するための直径６ミリメートルの貫通孔４０が３箇所設けられている。また、この熨斗瓦１８の傾斜部２８ｂの軒側には、下側に緩やかに湾曲させた縁端部３４が設けられている。
【００２４】
この熨斗瓦１８は、図１に示すように、支持体１２を中心として左右対称に３段ずつ積み重ねられている。本発明においては、この熨斗瓦１８が３段に積み重ねられていることを段組構造と表現している。この段組構造における最下段の熨斗瓦１８は、面戸瓦１６の上に載置され、固定部３０ｂが支持体１２に固定されている。このとき、固定部３０ｂは支持体１２と密接させず、固定部３０ｂ上端が支持体１２から離れて、固定部３０ｂが支持体１２に固定されている。
【００２５】
冠瓦２０は、図１に示すように、段組構造における最上段の左右の熨斗瓦１８と、その間にある支持体１２とを覆うように弓形に形成されている。この冠瓦２０は、上述の段組構造における、最上段の熨斗瓦１８の間に架設されている。
【００２６】
次に、本発明における棟部の瓦組構造１０の施工方法について図１を参照して説明する。まず、棟木２２の幅方向の中央に、垂直方向に貫通する穴を開ける。その穴に固定ボルト２４を挿入し、棟木２２の下面位置において、固定ボルト２４に平ワッシャーを挿入し、ナットで締め付けることで、固定ボルト２４を棟木２２に固定する。また、棟木２２の上面位置においても、固定ボルト２４に平ワッシャ−を挿入し、ナットで棟木２２を締め付け固定している。よって、棟木２２の上下方向から、ナットを締め付けることで、固定ボルト２４を棟木２２に固定している。
【００２７】
次に、上述の固定ボルト２４にナットと平ワッシャーを挿入して、後から固定ボルト２４に挿入する支持体１２の下端位置を決定する。そして、予め垂直方向に貫通する穴を開けてある支持体１２を、上述の固定ボルト２４に挿入して、平ワッシャーを挿入し、ナットで締め付けることで、固定ボルト２４に支持体１２を固定する。これにより、支持体１２は棟木２２に固定されることになる。
【００２８】
次に、面戸瓦１６の垂下片３２における当接部３２ａを、棟下桟瓦１４の瓦面の谷部に嵌め込むようにして、棟下桟瓦１４に当接させる。面戸瓦１６の固定部３０ａを支持体１２の側面の下部に押し当てる。面戸瓦１６の固定部３０ａに設けられた貫通孔４０に、シリコンゴムで形成された平ワッシャ−が嵌め込まれたステンレス製のビス（以下「固定ビス３６」と略す）を挿通する。固定ビス３６を電動ドリルでねじ込み、面戸瓦１６を支持体１２に固定する。この工程を支持体１２の左右両側面について行う。支持体１２の左右下端に面戸瓦１６が固定される。
【００２９】
次に、熨斗瓦１８の固定部３０ｂを支持体１２に押し当てる。この熨斗瓦１８を上述の面戸瓦１６の上方に位置させる。面戸瓦１６の固定部３０ｂに設けられた貫通孔４０に、固定ビス３６を挿通する。固定ビス３６を電動ドリルでねじ込み、熨斗瓦１８を支持体１２に固定する。このとき、固定部３０ｂの上端を支持体１２に密接させないように固定する。これにより、熨斗瓦１８の固定部３０ｂの上端と支持体１２との間に隙間が生じる。よって、熨斗瓦１８は、緑端部３４が可動することができ、地震や台風により熨斗瓦１８に外部から力が加わったとしても、熨斗瓦１８自体が割れることなく、揺れを吸収することができる。また、固定ビス３６に嵌め込まれたシリコンゴムにより、この揺れを吸収する効果を更に向上させている。
【００３０】
支持体１２の左右両側面に固定された熨斗瓦１８の上部に、さらに片側２枚づつの熨斗瓦１８を重ね積みし、支持体１２に固定することで、熨斗瓦１８の段組構造を形成する。こうして、片側３枚、左右合わせて計６枚の熨斗瓦１８を積み重ねて支持体１２に固定することで、熨斗瓦１８の段組構造を形成する。
【００３１】
上述の熨斗瓦１８の段組構造における、最上段の熨斗瓦１８の間に、冠瓦２０を架設する。そして、冠瓦２０の頂部分に開けられた穴に固定ビス３６をねじ込むことにより、冠瓦２０を支持体１２に固定する。また、この冠瓦２０を固定する方法は、固定ビス３６を用いることに限定されない。銅製の針金を用いて支持体１２に固定する方法でも良い。
【００３２】
上述の棟部における瓦組構造１０の施工方法は、それぞれ断面図を用いて説明していることから、瓦組構造１０における垂直方向の順で説明している。当然ながら、家屋における棟部は、奥行き方向にも瓦組が施工されている。よって、面戸瓦１６を奥行き方向に施工した後に、熨斗瓦１８の施工段階に進むというように、各施工段階を奥行き方向に施工した後に、次の施工段階に進んでいる。
【００３３】
図２に示すように、最下段の熨斗瓦１８を施工した後、その熨斗瓦１８の上に載置する熨斗瓦１８は、半ピッチずらして施工されている。よって、熨斗瓦１８の段組構造が形成されると、その段組構造の外観は、各段ごとの熨斗瓦１８が半ピッチずれた模様を呈している。
【００３４】
次に、本実施の形態における作用を説明する。本発明による棟部の瓦組構造１０においては、面戸瓦１６、熨斗瓦１８、冠瓦２０がそれぞれ支持体１２に固定ビス３６で固定されている。よって、地震により家屋が揺れても、棟部における瓦組構造１０は、ずれることはなく面戸瓦１６、熨斗瓦１８、冠瓦２０が屋根下に落下することはない。
【００３５】
また、本発明における棟部の瓦組構造１０の施工方法においては、棟土を使用しないので、練った重い棟土を家屋の棟部まで運び上げる必要がない。よって、その棟土を運び上げる労力が軽減される。また、棟土を使用しない工法を採用することにより、土葺きの施工に必要な熟練した技術を必要としない。また、棟土は原材料を吟味して練り合わせた後、１年以上寝かしたものを使用していたが、本実施の形態においては、棟土を使用しないので、そのような手間はかからない。
【００３６】
更には、支持体１２に縦溝２６が設けられることにより、この縦溝２６から空気が自在に出入りすることが出来るので、屋根裏の通気性が良くなる。また、同時に、野地板と桟瓦との間の空間の通気性も良くなるので、野地板の腐敗を未然に防止することができる。
【００３７】
本発明における第２の実施の形態を、図を用いて説明する。図５は隅棟の瓦組構造を説明するための側面図である。隅棟とは入母屋、寄棟での隅部分の棟を示す。この隅棟部分の棟下桟瓦１４は、棟下桟瓦１４の谷部の溝方向に対して４５度の角度で切断されている。この切断されている辺は隅棟部側に向けて施工されている。
【００３８】
この第２の実施の形態においては、第１の実施の形態と異なる形状の隅棟用面戸瓦３８が用いられている。隅棟部分は地面に向けて斜めに下って施工されているので、この隅棟を中心に見て、左右の位置に施工される面戸瓦の形状が異なる。本実施の形態においては、隅棟を中心に見て、右側の棟下桟瓦１４の上に載置する面戸瓦を右面戸瓦３８ａ、左側の棟下桟瓦１４の上に載置する面戸瓦を左面戸瓦３８ｂと呼ぶ。また、本実施形態においては、瓦組構造に用いられている熨斗瓦は、第１の実施の形態における熨斗瓦１８と同じ物を使用している。図５は隅棟の左側の側面図である。
【００３９】
図６（ａ）は、左面戸瓦３８ｂの断面図である。図６（ｂ）は右面戸瓦３８ａの平面図である。図６（ｃ）は左面戸瓦３８ｂの平面図である。隅棟用面戸瓦３８は、第１の実施の形態における面戸瓦１６と同様に、傾斜部２８ｃ、固定部３０ｃ、垂下片３３、当設部３３ａで構成されている。
【００４０】
図６（ｂ）及び（ｃ）に示すように、傾斜部２８ｃの長手方向の両端は、傾斜部２８ｃの長手方向に対して４５度の角度が付けられている。右面戸瓦３８ａは傾斜部２８ｃの長手方向に対して、図６（ｂ）でいう右下方向に４５度の角度が付けられている。左面戸瓦３８ｂは傾斜部２８ｃの長手方向に対して、図６（ｃ）でいう左下の方向に４５度の角度がつけられている。
【００４１】
隅棟用面戸瓦３８における垂下片３３には、棟下桟瓦１４の谷部に嵌りこむように当接部３３ａが設けられている。
【００４２】
この隅棟用面戸瓦３８は、第１の実施の形態と同様に、固定部３０ｃに設けられた貫通孔４０に固定ビス３６を挿通し、電動ドリルで固定ビス３６をねじ込むことで、支持体１２に固定されている。隅棟の左側は左面戸瓦１６が使用され、右側は右面戸瓦１６が使用されている。熨斗瓦１８も、第１の実施の形態と同様に、片側３段に段組固定されている。
【００４３】
この隅棟部の瓦組構造の施工方法は、第１の実施の形態における瓦組構造１０の施工方法と同じである。本発明の棟部の瓦組構造１０、及び棟部の瓦組構造１０の施工方法は、隅棟においても使用可能である。本発明による隅棟部の瓦組構造１０においては、隅棟用面戸瓦３８、熨斗瓦１８、冠瓦２０がそれぞれ支持体１２に固定ビス３６で固定されている。よって、地震により家屋が揺れても、棟部における瓦組は、ずれることはなく隅棟用面戸瓦３８、熨斗瓦１８、冠瓦２０が屋根下に落下することはない。また、本発明における隅棟部の瓦組構造の施工方法においては、棟土を使用しないので、練った重い棟土を家屋の棟部まで運び上げる必要がない。更には、支持体１２に縦溝２６が設けられることにより、この縦溝２６から空気が自在に出入りすることが出来るので、屋根裏の通気性が良くなる。また、同時に、野地板と桟瓦との間の空間の通気性も良くなるので、野地板の腐敗を未然に防止することができる。
【００４４】
以上、本発明による棟部の瓦組構造１０、及び棟部の瓦組構造１０の施工方法について、図面に基づいて説明したが、本発明は、図示した例示に限定されるものではない。
【００４５】
また、支持体１２の形状も矩形に限定されず、図７で示すように、建物の棟木２２の上部に棟木２２と平行に固定されている横木４２と、２枚の平板の上端部を重ね合わせ、下端部で横木を挟むように形成された留め部材４４により構成される構造を採用してもよい。
【００４６】
このような支持体１２の構造においては、熨斗瓦１８の段組構造を、図７に示されるように、側面を斜めに積み上げることができる。よって、すっきりとした外観の棟部の瓦組構造１０を得ることができる。
【００４７】
また、支持体１２の構造を、図８で示すように、矩形形状の支持部材における両側面の下端に、棟木２２と平行に断面方形の留め木４６を固定する構造を採用してもよい。このような支持体１２の構造においては、熨斗瓦１８をより高く積み上げることができる。
【００４８】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施できるものである。
【００４９】
【発明の効果】
本発明では、棟木に固定された支持体に、面戸瓦、及び熨斗瓦を固定する構造を採用している。これにより、棟土を使用せずに、棟部の瓦組構造を構成することができる。つまり、練った重い棟土を家屋の棟部まで運び上げる必要がない。よって、その棟土を運び上げる労力が軽減される。また、棟土を使用しない工法を採用することにより、土葺きの施工に必要な熟練した技術を必要としない。また、棟土は原材料を吟味して練り合わせた後、１年以上寝かしたものを使用していたが、本発明においては、棟土を使用しないので、そのような手間はかからない。よって、上記の理由により、建設コストを安くすることができる。
【００５０】
また、本発明では、面戸瓦は、面戸瓦の当接部が棟下桟瓦の谷部と隙間無く接することから、棟下桟瓦の表面から逆流した雨水が棟部に浸入することは少ない。また、熨斗瓦、及び面戸瓦においては、固定部がこれらの瓦に対して垂直に設けられている。よって、もし雨水が、熨斗瓦、及び面戸瓦の表面を伝って逆流してきた場合であっても、固定部によって阻止されることから、支持体にまで雨水が伝わることは無い。よって、棟部に雨水が浸入することがない。
【００５１】
また、本発明では、支持体に一定の間隔で縦溝が設けてあることから、棟部、又は野地板と桟瓦との間の空間における換気を十分に行うことができる。よって、湿度の高い地域においては、十分に湿度の調節を行うことができるので、建物の寿命を延ばす効果が得られる。
【００５２】
また、本発明では、面戸瓦、及び熨斗瓦をビス等で固定する構造を採用している。よって、従来の施工方法による大まわし等のように、緊結線を用いた施工を行わないことから、台風による強風によって緊結線が切れて棟部の瓦組構造が崩れ落ちることはない。同様に、地震により緊結線が切れて棟部の瓦組構造が崩れ落ちることはない。さらに、経年変化による緊結線の切断により、棟部の瓦組構造が崩れ落ちることはない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明における大棟部の瓦組構造を示す断面図である。
【図２】本発明における大棟部の瓦組構造を示す側面図である。瓦組構造のうち、冠瓦は省略してある。
【図３】本発明における面戸瓦の図である。（ａ）は面戸瓦の断面図、（ｂ）は面戸瓦の平面図である。
【図４】本発明における熨斗瓦の図である。（ａ）は熨斗瓦の断面図、（ｂ）は熨斗瓦の平面図である。
【図５】本発明における、隅棟部の瓦組構造を示す側面図である。瓦組構造のうち、冠瓦は省略してある。
【図６】本発明における、隅棟用面戸瓦を示す図である。（ａ）は隅棟用面戸瓦の断面図、（ｂ）は右面戸瓦の平面図、（ｃ）は左面戸瓦の平面図である。
【図７】本発明における、他の瓦組構造を示す断面図である。留め部材と横木により構成される支持体を示している。
【図８】本発明における、他の瓦組構造を示す断面図である。支持体の両側に留め木を用いた構成を示している。
【図９】従来の棟部の瓦組構造である、通称「大まわし」の断面図である。
【符号の説明】
１０：瓦組構造
１２：支持体
１４：棟下桟瓦
１６：面戸瓦
１８：熨斗瓦
２０：冠瓦
２２：棟木
２４：固定ボルト
２６：縦溝
２８：傾斜部
２８ａ：面戸瓦の傾斜部
２８ｂ：熨斗瓦の傾斜部
２８ｃ：隅棟用面戸瓦の傾斜部
３０：固定部
３０ａ：面戸瓦の固定部
３０ｂ：熨斗瓦の固定部
３０ｃ：隅棟用面戸瓦の固定部
３２：垂下片
３２ａ：面戸瓦の当接部
３３：隅棟用面戸瓦の垂下片
３３ａ：隅棟用面戸瓦の垂下片における当接部
３４：緑端部
３６：固定ビス
３８：隅棟用面戸瓦
３８ａ：右面戸瓦
３８ｂ：左面戸瓦
４０：貫通孔
４２：横木
４４：留め部材
４６：留め木[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a door tile, a glazed tile, and a tiled structure of a ridge to be constructed in a ridge of a building.
[0002]
[Prior art]
The main purpose of roofs in houses is to prevent rain, but it is necessary to prevent the roof members from scattering due to gusts and earthquakes, and to take into account the insulation and breathability of the houses. is there.
[0003]
As shown in Fig. 9, in the tiled roof that is often used in Japanese-style houses, several glazed roof tiles are stacked together with the roof tiles on the ridges of the houses, and the roof tiles are stacked on top of them. A tile roofing (commonly called a large turn) is carried out in which the roof tile and the roof tile are tied together with a tightly connected wire. In this large turnover, the laminated roof tiles are only fixed together with the crown tiles by the binding lines, and the binding lines are not fixed to anything else.
[0004]
As a result, strong wires from typhoons, earthquakes, etc. caused disconnection or disconnection of the binding lines, and roof tiles falling on the ridges were falling. Moreover, even if it did not fall, the roof tiles were displaced, and rainwater entered from the displaced positions, causing rain leakage.
[0005]
In addition, the building used for roofing tiles is laid without any gaps on the inside where crown roof tiles, roof tiles and face tiles are stacked. In order to build up this building, it was necessary to carry a heavy building to the roof building, which required labor, and the construction of the house itself had to be solid, so the construction cost was high. In addition, since the building is filled with no gaps, air cannot enter and exit from the building, and especially in the roof structure called the near building or the way, ventilation in the space between the attic and the field board and the roof tile. The nature was bad.
[0006]
Furthermore, in the conventional earth-moving method (the method of stacking glazed tiles using ridges in the ridges), the glazed tiles absorb moisture from the ridges to dry the moist ridges and The adhesion of the glazed tile was raised. However, in recent tile roof tiles, in order to improve the strength and durability of the roof tile itself, the roof tile itself absorbs moisture by applying a special glaze to the roof tile or making the roof tile rugged. It is gone.
[0007]
Therefore, the use of a roof tile that does not absorb moisture in the conventional method of clay construction not only absorbs moisture from the roof tile but also slows down the drying of the roof, and also reduces the adhesion between the roof tile and the roof tile. However, even with a slight impact, the building and the roof tile collapsed. In addition, moisture adheres to the surface of the glazed roof tiles and condenses, resulting in an adverse effect that the base plate rots quickly.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention provides a roof tile to be constructed in a ridge that is resistant to strong winds and earthquakes caused by a typhoon and prevents rainwater from entering the ridge. In addition, it is resistant to strong winds and earthquakes caused by typhoons, prevents intrusion of rainwater into the ridges, and provides a roof structure for the ridges that has good air permeability. It is to provide a tiled structure of a ridge that can be cheap.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The tiled structure of the ridge part of the present invention is a tiled structure in the ridge part of the building, in which the crosspiece fixed in parallel with the ridger and the upper end part of the two flat plates are superposed on the upper part of the ridge of the building, a fastening member formed so as to sandwich the crossbar at its lower portion, is constituted by a support fixed to the upper portion of the purlin of the building, are respectively fixed to both side surfaces of the support, one end of the ridge under One set of face roof tiles placed on the roof tile, the other end being fixed to the side of the support, and one side fixed to each side of the support, one end being placed on the side of the roof tile A plurality of roof tiles whose ends are fixed to the side surfaces of the support, and crown roof tiles that are laid on the uppermost roof tiles on both side surfaces of the support.
[0010]
The tile structure of the ridge part of the present invention is a tile structure in the ridge part of the building, and a support fixed to the upper part of the ridge of the building, and parallel to the purse at the lower ends of both side surfaces of the support. Fixed clasps, fixed to both side surfaces of the support, one end is placed on the ridge roof tile, and the other end is fixed to the support through the clasps , A plurality of roof tiles, one end of which is fixed to each side surface of the support body, one end being arranged on the side of the ridge roof tile and the other end being fixed to the side surface of the support body, and the uppermost stage on each side surface of the support body And a roof tile erected on the roof tile.
[0011]
The roof tile structure of the ridge part of the present invention is characterized in that the faced roof tile has an inclined part formed in a substantially flat plate shape, and an end part on the ridge side of the inclined part stands up with respect to the inclined part, and the support The fixed part provided with the through-hole for fixing to a body, and the edge part of the eaves side of the said inclined part may be comprised by the hanging piece which contact | abuts to a ridge roof tile.
[0012]
The roof tile structure of the ridge portion of the present invention is characterized in that the glazed roof tile has an inclined portion formed in a substantially flat plate shape, and an end portion on the ridge side of the inclined portion stands up with respect to the inclined portion, and the support The fixing part which provided the through-hole for fixing to a body and the eaves side edge part of the said inclination part may be comprised by the hook piece bent below.
[0013]
In the tile structure of the ridge portion of the present invention, a longitudinal groove for ventilation may be provided on each side surface of the support.
[0014]
The roof tile structure of the ridge part of the present invention may include a support fixing structure in which the support is fixed by a bolt fixed to the purlin.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a cross-sectional view showing a tiled structure 10 of a ridge (large ridge) in the present invention. First, the roof tile structure 10 of the ridge part of the present invention will be described. The number of roof tiles described below is the number in the sectional direction shown in the sectional view shown in FIG. The present invention includes a support 12 fixed to the upper part of a ridge of a house, one end fixed on both sides of the support 12, and the other end fixed to a side surface of the support 12. The two side door tiles 16 are fixed to the both sides of the support 12 in a stepped configuration, one end is placed on the side roof tile 16 side, and the other end is fixed to the side surface of the support 12 6 It is composed of a sheet of roof tile 18 and a crown tile 20 laid on the uppermost tile 18 on both sides of the support 12.
[0016]
As shown in FIG. 1, the purlin 22 in the house is located where the large ridge portion in the house is divided into left and right. The support 12 is fixed to the upper center of the purlin 22 in parallel with the purlin 22. In the fixing method, fixing is performed using fixing bolts 24 which are threaded at both ends. This fixing method employs a supporting body fixing structure in which the supporting body 12 is passed through fixing bolts 24 fixed to the purlin, and is fixed with nuts from above and below the supporting body 12. The support 12 is made of wood having a rectangular cross section. This fixing method is not limited to performing using the fixing bolt 24. It is also possible to screw the fixing bolt directly into the purlin 22 by using a fixing bolt called “Showa Bolt”.
[0017]
As shown in FIG. 2, the support 12 is provided with longitudinal grooves 26 having a width of 1.5 cm and a depth of 0.5 cm on both sides of the support 12. The longitudinal grooves 26 are provided on both side surfaces of the support 12 at a pitch interval of 5 centimeters in the longitudinal direction of the support 12.
[0018]
On the upper side of the purlin 22, the lower ridge roof tile 14 fixed to the tile pier is provided symmetrically about the purlin 22.
[0019]
3A is a cross-sectional view of the face tile 16 according to the present invention, and FIG. 3B is a plan view of the face tile 16. As shown in FIG. 3, the structure of the face roof tile 16 includes an inclined portion 28 a formed in a substantially flat plate shape, and a fixing portion 30 a for fixing the ridge side end of the inclined portion 28 a to the support body 12. In addition, the eaves-side end of the inclined portion 28a is constituted by a hanging piece 32 that abuts against the ridge roof tile 14.
[0020]
Specifically, on the ridge side of the inclined portion 28a of the face roof tile 16, a fixed portion 30a rising substantially perpendicular to the inclined portion 28a is provided. The fixing portion 30 a is provided with three through-holes 40 having a diameter of 6 mm for fixing the face tile 16 to the support 12. Further, a hanging piece 32 is provided on the eaves side of the inclined portion 28a of the face roof tile 16 so as to hang substantially perpendicular to the inclined portion 28a. An abutting portion 32 a that fits into a valley portion of the tile surface of the ridge roof tile 14 is provided at the end of the hanging piece 32.
[0021]
As shown in FIGS. 1 and 2, the surface tile 16 is configured such that the abutment portion 32 a of the hanging piece 32 is fitted into the valley portion of the tile surface of the ridge roof tile 14, so that the surface tile 16 is It is placed on the roof tile 14. The surface tiles 16 are placed one by one on the left and right on the uppermost roof tile 14 in the large building, and the fixing portion 30a of the surface tile 16 is fixed to the lower part of the side surface of the support 12.
[0022]
4A is a cross-sectional view of the funnel tile 18 according to the present invention, and FIG. 4B is a plan view of the funnel tile 18. As shown in FIG. 4, the structure of the roof tile 18 includes an inclined portion 28b formed in a substantially flat plate shape, a fixing portion 30b for fixing the ridge side end of the inclined portion 28b to the support body 12, It is comprised by the edge part 34 which curved the edge part of the eaves side of the inclination part 28b gently.
[0023]
Specifically, a fixed portion 30b rising substantially perpendicular to the inclined portion 28b is provided on the ridge side of the inclined portion 28b of the funnel tile 18. The fixing portion 30b is provided with three through holes 40 having a diameter of 6 millimeters for fixing the roof tile 18 to the support 12. Further, on the eaves side of the inclined portion 28b of the funnel tile 18, an edge portion 34 that is gently curved downward is provided.
[0024]
As shown in FIG. 1, the funnel tiles 18 are stacked in three stages symmetrically about the support 12. In the present invention, the fact that the glazed tiles 18 are stacked in three stages is expressed as a column structure. The bottom glazed tile 18 in this multi-layered structure is placed on the faced roof tile 16, and the fixing portion 30 b is fixed to the support 12. At this time, the fixing portion 30b is not brought into close contact with the support body 12, the upper end of the fixing portion 30b is separated from the support body 12, and the fixing portion 30b is fixed to the support body 12.
[0025]
As shown in FIG. 1, the crown roof 20 is formed in an arc shape so as to cover the uppermost left and right roof tiles 18 in the column structure and the support body 12 therebetween. The crown tile 20 is constructed between the uppermost tile roof tiles 18 in the above-described column structure.
[0026]
Next, the construction method of the ridge tile structure 10 in the present invention will be described with reference to FIG. First, a hole penetrating in the vertical direction is formed in the center of the purlin 22 in the width direction. The fixing bolt 24 is inserted into the hole, and a flat washer is inserted into the fixing bolt 24 at the lower surface position of the purlin 22, and is tightened with a nut to fix the fixing bolt 24 to the purlin 22. Also at the upper surface position of the purlin 22, a flat washer is inserted into the fixing bolt 24, and the purlin 22 is fastened and fixed with a nut. Therefore, the fixing bolt 24 is fixed to the purlin 22 by tightening the nut from the vertical direction of the purlin 22.
[0027]
Next, a nut and a flat washer are inserted into the fixing bolt 24 described above, and the lower end position of the support 12 to be inserted into the fixing bolt 24 later is determined. And the support body 12 by which the hole penetrated to the perpendicular direction previously is inserted in the above-mentioned fixing bolt 24, a flat washer is inserted, and the support body 12 is fixed to the fixing bolt 24 by tightening with a nut. . As a result, the support 12 is fixed to the purlin 22.
[0028]
Next, the abutment portion 32 a of the hanging piece 32 of the surface door tile 16 is brought into contact with the ridge roof tile 14 so as to be fitted into the valley of the tile surface of the ridge roof tile 14. The fixed portion 30 a of the face roof tile 16 is pressed against the lower part of the side surface of the support 12. A stainless screw (hereinafter abbreviated as “fixed screw 36”) in which a flat washer formed of silicon rubber is fitted is inserted into the through hole 40 provided in the fixed portion 30a of the face roof tile 16. The fixing screw 36 is screwed with an electric drill, and the face door tile 16 is fixed to the support 12. This step is performed on the left and right side surfaces of the support 12. Surface tiles 16 are fixed to the left and right lower ends of the support 12.
[0029]
Next, the fixing part 30 b of the roof tile 18 is pressed against the support 12. The glazed tile 18 is positioned above the face tile 16 described above. The fixing screw 36 is inserted into the through hole 40 provided in the fixing portion 30b of the face tile 16. The fixing screw 36 is screwed with an electric drill, and the roof tile 18 is fixed to the support 12. At this time, it fixes so that the upper end of the fixing | fixed part 30b may not be closely_contact | adhered to the support body 12. FIG. As a result, a gap is generated between the upper end of the fixed portion 30 b of the funnel tile 18 and the support 12. Therefore, the green edge 34 can move, and even if an external force is applied to the roof tile 18 due to an earthquake or a typhoon, the roof tile 18 itself can absorb the vibration without breaking. it can. Further, the effect of absorbing this vibration is further improved by the silicon rubber fitted into the fixing screw 36.
[0030]
By stacking two tiles on one side of the roof tile 18 fixed to the left and right side surfaces of the support 12 and stacking them on the support 12, a multi-layer structure of the tile 18 is formed. To do. In this way, a total of 6 tile tiles 18 in total, one on each side, are stacked and fixed to the support 12 to form a stacked structure of the tile tiles 18.
[0031]
The crown tile 20 is installed between the uppermost tiles 18 in the above-described multi-layered structure of the tiles 18. Then, the crown tile 20 is fixed to the support body 12 by screwing the fixing screw 36 into the hole opened in the top portion of the crown tile 20. Further, the method of fixing the crown tile 20 is not limited to using the fixing screw 36. The method of fixing to the support body 12 using a copper wire may be used.
[0032]
Since the construction method of the roof tile structure 10 in the ridge part is described using cross-sectional views, the roof structure structure 10 is described in the order in the vertical direction. Of course, the ridges in the house are also tiled in the depth direction. Therefore, after constructing the face-tower tile 16 in the depth direction and then proceeding to the construction stage of the glazed tile 18, after constructing each construction stage in the depth direction, the process proceeds to the next construction stage.
[0033]
As shown in FIG. 2, after the bottom tile 18 is constructed, the tile 18 placed on the tile 18 is constructed with a half-pitch shift. Therefore, when the multi-layered structure of the roof tile 18 is formed, the exterior of the multi-layer structure has a pattern in which the tile roof 18 for each level is shifted by a half pitch.
[0034]
Next, the operation in the present embodiment will be described. In the roof tile structure 10 of the ridge according to the present invention, the face door tile 16, the glazed tile 18 and the crown tile 20 are each fixed to the support 12 with fixing screws 36. Therefore, even if the house is shaken by an earthquake, the tiled structure 10 in the ridge is not displaced, and the face-door tile 16, the roof tile 18, and the crown tile 20 do not fall under the roof.
[0035]
Moreover, in the construction method of the roof tile structure 10 of the ridge part in this invention, since the ridge is not used, it is not necessary to carry the kneaded heavy ridge to the ridge part of a house. Therefore, the labor to carry the building is reduced. In addition, by adopting a construction method that does not use the ridge, it does not require skilled skills necessary for earthwork construction. In addition, the building land has been laid down for more than one year after examining and kneading the raw materials, but in this embodiment, since the building is not used, such a labor is not required.
[0036]
Furthermore, since the vertical groove 26 is provided in the support body 12, air can freely enter and exit from the vertical groove 26, so that the air permeability of the attic is improved. At the same time, since the air permeability of the space between the field board and the roof tile is improved, it is possible to prevent the field board from decaying.
[0037]
A second embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 5 is a side view for explaining the tile structure of the corner building. The corner building refers to the building at the corner of the main building and dormitory. The ridge roof tile 14 in the corner ridge portion is cut at an angle of 45 degrees with respect to the groove direction of the valley portion of the ridge roof tile 14. The cut side is constructed toward the corner building side.
[0038]
In the second embodiment, a corner ridge roof tile 38 having a shape different from that of the first embodiment is used. Since the corner building portion is constructed obliquely toward the ground, the shape of the face tiles constructed at the left and right positions is different with the corner building as the center. In the present embodiment, the face door placed on the right wing tile 38a and the left wing roof 14 is placed on the right wing tile 14a as viewed from the corner ridge. The tile is referred to as a left side door tile 38b. In the present embodiment, the same roof tile used in the roof tile structure is used as the roof tile 18 in the first embodiment. FIG. 5 is a side view of the left side of the corner building.
[0039]
FIG. 6A is a cross-sectional view of the left side roof tile 38b. FIG. 6B is a plan view of the right side roof tile 38a. FIG. 6C is a plan view of the left side roof tile 38b. Similar to the face door tile 16 in the first embodiment, the corner building face door tile 38 includes an inclined portion 28c, a fixing portion 30c, a hanging piece 33, and an installation portion 33a.
[0040]
As shown in FIGS. 6B and 6C, both ends in the longitudinal direction of the inclined portion 28c are angled 45 degrees with respect to the longitudinal direction of the inclined portion 28c. The right side roof tile 38a has an angle of 45 degrees in the lower right direction in FIG. 6B with respect to the longitudinal direction of the inclined portion 28c. The left side roof tile 38b has an angle of 45 degrees in the lower left direction in FIG. 6C with respect to the longitudinal direction of the inclined portion 28c.
[0041]
A contact portion 33 a is provided on the hanging piece 33 of the corner ridge tile door tile 38 so as to be fitted into the valley portion of the ridge roof tile 14.
[0042]
As in the first embodiment, the corner roof tile 38 is supported by inserting the fixing screw 36 through the through hole 40 provided in the fixing portion 30c and screwing the fixing screw 36 with an electric drill. It is fixed to the body 12. The left side tile 16 is used on the left side of the corner building, and the right side tile 16 is used on the right side. Similarly to the first embodiment, the glazed roof tile 18 is fixed in a set of three steps on one side.
[0043]
The construction method of the tile building structure in the corner building is the same as the construction method of the tile building structure 10 in the first embodiment. The roof tile structure 10 of the ridge part of the present invention and the construction method of the roof tile structure 10 of the ridge part can also be used in corner ridges. In the corner building roof tile structure 10 according to the present invention, the corner building face door tile 38, the roof tile 18, and the crown tile 20 are respectively fixed to the support 12 with fixing screws 36. Therefore, even if the house is shaken by an earthquake, the tiles in the ridge are not displaced, and the corner ridge face door tile 38, the glazed tile 18 and the crown tile 20 do not fall under the roof. Moreover, in the construction method of the tile structure of the corner building in the present invention, since no building is used, it is not necessary to carry the kneaded heavy building to the building building. Furthermore, since the vertical groove 26 is provided in the support body 12, air can freely enter and exit from the vertical groove 26, so that the air permeability of the attic is improved. At the same time, since the air permeability of the space between the field board and the roof tile is improved, it is possible to prevent the field board from decaying.
[0044]
As mentioned above, although the construction method of the roof tile structure 10 of the ridge part and the roof tile structure 10 of a ridge part by this invention was demonstrated based on drawing, this invention is not limited to the illustrated illustration.
[0045]
Further, the shape of the support 12 is not limited to a rectangle. As shown in FIG. 7, the crosspiece 42 fixed in parallel to the purlin 22 and the upper ends of the two flat plates are overlapped on the upper portion of the purlin 22 of the building. In addition, a structure constituted by the fastening member 44 formed so as to sandwich the rung at the lower end may be adopted.
[0046]
In such a structure of the support 12, the side-by-side structure of the roof tile 18 can be stacked obliquely as shown in FIG. 7. Therefore, it is possible to obtain the tile structure 10 of the ridge having a clean appearance.
[0047]
In addition, as shown in FIG. 8, the support 12 may have a structure in which a clasp 46 having a square cross section parallel to the purlin 22 is fixed to the lower ends of both side surfaces of the rectangular support member. In such a structure of the support 12, the roof tile 18 can be stacked higher.
[0048]
The present invention can be implemented in variously modified, modified, and modified embodiments based on the knowledge of those skilled in the art without departing from the spirit of the present invention.
[0049]
【The invention's effect】
In this invention, the structure which fixes a face-door tile and a glazed roof tile to the support body fixed to the purlin is employ | adopted. Thereby, the tiled structure of a ridge part can be comprised, without using a ridge. In other words, it is not necessary to carry the kneaded heavy building to the ridge of the house. Therefore, the labor to carry the building is reduced. In addition, by adopting a construction method that does not use the ridge, it does not require skilled skills necessary for earthwork construction. Moreover, although the ridge was used after having examined and knead | mixed raw materials and sleeping for more than one year, in this invention, since the ridge is not used, it does not take such a trouble. Therefore, construction costs can be reduced for the above reasons.
[0050]
Further, in the present invention, the face tile is in contact with the valley portion of the ridge under the roof tile without any gap, so that rainwater flowing backward from the surface of the ridge under the roof rarely enters the ridge. . Moreover, in the glazed roof tile and the face door tile, the fixing portion is provided perpendicular to these tiles. Therefore, even if rainwater flows back through the surfaces of the glazed roof tiles and faced roof tiles, the rainwater is not transmitted to the support because it is blocked by the fixing portion. Therefore, rainwater does not enter the building.
[0051]
Moreover, in this invention, since the vertical groove is provided in the support body with the fixed space | interval, ventilation in the space between a ridge part or a field board and a roof tile can fully be performed. Therefore, in areas with high humidity, the humidity can be adjusted sufficiently, so that the effect of extending the life of the building can be obtained.
[0052]
Moreover, in this invention, the structure which fixes a face door tile and a glazed roof tile with a bis | screw etc. is employ | adopted. Therefore, since the construction using the tightening line is not performed as in the case of a large turn by the conventional construction method, the tight line is not broken by the strong wind caused by the typhoon, and the roof tile structure of the ridge is not collapsed. In the same way, the tying-up structure of the ridges will not break down due to an earthquake. Furthermore, the roof tile structure of the ridge will not collapse due to the cutting of the tight line due to aging.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a tiled structure of a large ridge in the present invention.
FIG. 2 is a side view showing a tile structure of a large ridge portion in the present invention. Of the roof tile structure, the crown roof is omitted.
FIG. 3 is a view of a face tile in the present invention. (A) is sectional drawing of a face-tile, and (b) is a top view of a face-tile.
FIG. 4 is a diagram of a glazed roof tile according to the present invention. (A) is sectional drawing of a glazed roof tile, (b) is a top view of a glazed roof tile.
FIG. 5 is a side view showing a roof tile structure of a corner ridge in the present invention. Of the roof tile structure, the crown roof is omitted.
FIG. 6 is a view showing a corner ridge tile according to the present invention. (A) is a sectional view of a corner roof tile, (b) is a plan view of the right tile, (c) is a plan view of the left tile.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing another roof tile structure in the present invention. The support body comprised by a fastening member and a crosspiece is shown.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing another roof tile structure in the present invention. The structure using clasps on both sides of the support is shown.
FIG. 9 is a cross-sectional view of a so-called “large turn”, which is a conventional tiled structure of a ridge.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10: Tile structure 12: Support body 14: Undercarriage tile 16: Face roof tile 18: Baro roof tile 20: Crown roof tile 22: Purlin 24: Fixing bolt 26: Vertical groove 28: Inclined part 28a: Inclined part of face door tile 28b: Inclined portion 28c of the tile roof tile: Inclined portion 30 of the corner door tile 30: Fixed portion 30a: Fixed portion 30b of the roof tile 30c: Fixed portion 30c of the roof tile: Fixed portion 32 of the corner roof tile: Suspended piece 32a: Faced roof tile contact part 33: Corner building faced door tile suspended piece 33a: Cornered part of the faced roof tile suspended part 34: Green end 36: Fixed screw 38: Corner building Surface door tile 38a: Right side door tile 38b: Left side door tile 40: Through hole 42: Crosspiece 44: Fastening member 46: Clasp

Claims

A tiled structure in the building wing,
A crosspiece which is fixed parallel to the purlins to the top of purlins of the building, superposed upper portion of the two plates, is constituted by a fastening member formed so as to sandwich the crossbar at the lower end, of the building A support fixed to the top of the purlin;
A set of floor tiles fixed to both side surfaces of the support, one end being placed on a ridge roof tile, and the other end fixed to a side surface of the support;
A plurality of roof tiles, each of which is fixed to each side surface of the support, in which one end is disposed on the side of the ridge roof tile and the other end is fixed to the side of the support,
A crown tile erected on the uppermost tile roof tile on each side of the support;
The tiled structure of the ridge, including

A tiled structure in the building wing,
A support fixed to the top of the purlin of the building;
A clasp fixed in parallel to the purlin at the lower end of each side surface of the support,
Fixed to each side surface of the support, one end is placed on a ridge roof tile, and the other end is fixed to the support via the clasp,
A plurality of roof tiles, each of which is fixed to each side surface of the support, in which one end is disposed on the side of the ridge roof tile and the other end is fixed to the side of the support,
A crown tile erected on the uppermost tile roof tile on each side of the support;
The tiled structure of the ridge, including

The face tile is
An inclined portion formed in a substantially flat plate shape;
An end portion on the ridge side of the inclined portion is raised with respect to the inclined portion, and a fixing portion provided with a through hole for fixing to the support,
An end on the eaves side of the inclined portion is a hanging piece that comes into contact with the ridge roof tile,
The roof tile structure of the ridge part of Claim 1 or 2 comprised by these.

The glazed tile is
An inclined portion formed in a substantially flat plate shape;
An end on the ridge side of the inclined portion is raised with respect to the inclined portion, and a fixing portion provided with a through hole for fixing to the support,
An eaves-side end of the inclined portion, and a hook piece bent downward,
The roof tile structure of the ridge part of Claim 1 or 2 comprised by these.

The roof tile structure of a ridge part according to any one of claims 1 to 4 , including a longitudinal groove for ventilation on each side surface of the support.

The roof tile structure of a ridge according to any one of claims 1 to 5, wherein the support includes a support fixing structure that is fixed by a bolt fixed to the purlin.