JP3857425B2 - Servo motor demagnetization inspection method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、サーボモータに用いられる永久磁石の減磁を容易且つ短時間に検査することが可能なサーボモータの減磁検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、サーボモータとして構成される電磁力モータには、固定子(ステータ)または回転子{ロータ(回転型サーボモータの場合)}、摺動子{スライダ(リニアサーボモータの場合)}、若しくは振動子{バイブレータ(振動型サーボモータの場合)}に永久磁石が広範に用いられている。
【0003】
ところで、永久磁石には、温度、湿度、衝撃等の外的要因により磁力の低下(減磁)が生じる場合がある。例えば、回転型サーボモータにおいては、減磁が生じると該サーボモータのトルク定数が低下するため、任意のトルク電流に対する所望のトルクが得られなくなる。このような減磁を検査する従来例に係る方法として、以下に示す技術が用いられている。
【0004】
すなわち、サーボモータに対して位置制御または速度制御を行う場合、減磁の影響が、位置指令または速度指令に対する追従異常という形で現れることを利用して減磁の検査を行う技術である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術では、位置指令または速度指令に対する追従異常に基づいて減磁の検査を行うため、サーボモータに対してトルク制御を行う場合にはこの技術を適用することができない。
【0006】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、サーボモータに対する減磁の検査を容易且つ短時間に行うことを可能とするサーボモータの減磁検査方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明では、サーボモータの回転子の回転角度に基づいて前記永久磁石の位置を検出し、前記サーボモータに供給されるトルク電流値、該サーボモータに発生する摩擦力及び該サーボモータの加速度を求め、これらのトルク電流値、摩擦力及び加速度、並びに該サーボモータに固有の値として既定されているトルク定数から該サーボモータの算出イナーシャを得る工程と、得られた算出イナーシャと前記サーボモータに固有の値として既定されている既定イナーシャとを検出した前記永久磁石の位置ごとに比較し、減磁が生じている前記永久磁石の位置を特定する工程とを経て、前記サーボモータに用いられる永久磁石の減磁を検査するようにしている。
【0008】
この場合、前記トルク電流値、摩擦力及び加速度は、サーボモータを任意の速度計画またはトルク計画に基づいて駆動しながら計算によって求めることができるため、減磁の検査を容易且つ短時間に行うことが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0010】
まず、この発明の一実施の形態が適用されたサーボモータ駆動システム10について、図1を参照して説明する。
【0011】
このサーボモータ駆動システム10は、基本的には、サーボモータ20と、このサーボモータ20を駆動制御するとともに減磁検査装置として機能する制御装置40とから構成されている。なお、このサーボモータ駆動システム10では、サーボモータ20としてACサーボモータを用いている。
【0012】
ここで、サーボモータ20は、基本的には、回転軸21を有する回転子22と、この回転子22を取り囲むように配された固定子30とから構成されている。
【0013】
回転子22は、90°間隔で配された4つの磁石24a〜24dを有する。具体的には、前記磁石24a〜24dは、その外側(固定子30側)の端部が回転子22の回転方向に対して互いに90°ずつ離れるとともに、該外側の端部が交互にN極、S極、N極、S極となるように配されている。実際には、磁石24a、24cの外側の端部がN極となり、磁石24b、24dの外側の端部がS極となる。回転子22の回転軸21には、該回転子22の回転角度、言い換えれば、前記磁石24a〜24dの位置(磁極位置Pm)を検出する磁極位置検出器(エンコーダ、レゾルバ等)26が取り付けられている。
【0014】
サーボモータ20の固定子30は、120°間隔で配された3つのコイル32u、32v、32wを有する。これらのコイル32u、32v、32wは、ケーブル34u、34v、34wを介して後述するインバータ46と接続されており、該インバータ46から前記コイル32u、32v、32wに対して、それぞれ、U相、V相、W相の交流電流が供給される。また、ケーブル34u、34vには、それぞれ、電流センサ38u、38vが取り付けられており、これらの電流センサ38u、38vによって、前記ケーブル34u、34vを介して前記インバータ46からコイル32u、32vに供給されるU相及びV相の交流電流の電流値Iu及びIvが検出される。W相の交流電流の電流値Iwは、前記電流値Iu及びIvから求められる。さらに、サーボモータ20に発生するトルクを示すトルク電流値Iは、前記電流値Iu、Iv及びIwから求められる。
【0015】
一方、制御装置40は、前記磁極位置検出器26からの磁極位置Pmと、前記電流センサ38u、38vからの電流値Iu及びIvとに基づいて、サーボモータ20に発生させるトルクの大きさを決定する電流指令値I0を求めるコントローラ42と、このコントローラ42からの電流指令値I0と前記磁極位置検出器26からの磁極位置Pmとに基づいて、パルス列を有する交流電流信号Spを出力するPWM発生回路44と、このPWM発生回路44からの交流電流信号Spに基づく三相(U相、V相、W相)の交流電流を前記コイル32u、32v、32wに供給するインバータ46とを有する。
【0016】
次に、サーボモータ駆動システム10の動作について説明する。
【0017】
コントローラ42は、磁極位置検出器26からの磁極位置Pmと、電流センサ38u、38vからの電流値Iu及びIvとに基づいて、電流指令値I0を求める。PWM発生回路44は、前記コントローラ42からの電流指令値I0と前記磁極位置検出器26からの磁極位置Pmとに基づいて、パルス列を有する交流電流信号Spを出力する。インバータ46は、前記PWM発生回路44からの交流電流信号Spに基づく三相(U相、V相、W相)の交流電流をコイル32u、32v、32wに供給する。サーボモータ20の回転子22は、前記三相の交流電流の電流値に基づくトルクを発生して回転する。
【0018】
次に、サーボモータ20の減磁の検査方法について、図2A〜図4を参照して説明する。
【0019】
本実施の形態では、サーボモータ20を所定の速度計画またはトルク計画に基づいて駆動し、その際に該サーボモータ20のイナーシャ同定(イナーシャの算出)を行うことによって減磁の検査が行われる。
【0020】
まず、次の(1)式で表されるサーボモータ20の運動方程式を求める。
【0021】
K×I−m×α−μ(V)=0 …(1)
ここで、mは回転子22の実際のイナーシャである算出イナーシャ(以下、計算イナーシャとも記す。)である。また、Iはトルク電流値であり、電流センサ38u、38vで検出される電流値Iu及びIvから求められる。さらに、μ(V)はフリクション(摩擦力)であり、回転速度Vの関数(例えば、一次関数)として近似される。この回転速度Vは、磁極位置検出器26で検出される磁極位置Pmを所定の微少時間により微分することによって求められる。さらにまた、αは回転子22の加速度であり、前記回転速度Vをさらに所定の微少時間により微分することによって求められる。Kはトルク定数であり、サーボモータ20に固有の値として既定されている。
【0022】
前記(1)式を変形することによって、次の(2)式が得られる。
【0023】
m={K×I−μ(V)}/α …(2)
ここで、トルク電流値I、フリクションμ(V)、及び加速度αは上記のように計算によって求めることができ、トルク定数Kは既定値であるため、計算イナーシャmは、前記トルク電流値I、フリクションμ(V)、加速度α及びトルク定数Kを前記(2)式に代入することによって得られる。ただし、サーボモータ20の回転子22の回転軸21に図示しない負荷が連結されている場合、この負荷も含めて計算イナーシャmを求めるようにしてもよい。
【0024】
次に、サーボモータ20の位置制御または速度制御が行われる場合における減磁検査用の速度計画の一例を図2Aに示す。
【0025】
この速度計画では、サーボモータ20の回転子22の回転速度(角速度)Vは、時点t0からt1の期間では0から+V1まで直線的に増加し、時点t1からt2の期間では+V1から0まで直線的に減少し、時点t2からt3の期間では0から−V1まで直線的に減少し、時点t3からt4の期間では−V1から0まで直線的に増加し、時点t4からt5の期間では0から+V1まで直線的に増加し、時点t5からt6の期間では+V1から0まで直線的に減少する、のこぎり波状の速度計画としている。
【0026】
この場合、回転子22の加速度(角加速度)αは、図2Bに示すように、時点t0からt1の期間では+α1となり、時点t1からt3の期間では−α1となり、時点t3からt5の期間では+α1となり、時点t5からt6の期間では−α1となる。ただし、前記各期間の時間ΔTは同じであるものとする。
【0027】
このような速度計画に基づいてサーボモータ20を駆動した場合、該サーボモータ20の回転子22は、時点t0からt2の期間では一方向(正方向)に所定角度θ回転し、時点t2からt4の期間では他方向(負方向)に所定角度θ回転して元の位置(時点t0における位置)に戻る。そして、時点t4からt6の期間では前記時点t0からt2の期間と同様に正方向に所定角度θ回転して停止する。以上の時点t0からt6の期間における動作を時点t6以降も繰り返し行うことによって、回転子22は所定角度θ毎に正逆転を繰り返しながら正方向に回転していく。
【0028】
ところで、図2Bに示すような加速度αを得ようとする場合、サーボモータ20の回転子22には、前記加速度αに比例するトルク電流値Iの交流電流が供給される。即ち、トルク電流値Iは、図2Cに示すように、時点t0からt1の期間では略+I1となり、時点t1からt3の期間では略−I1となり、時点t3からt5の期間では略+I1となり、時点t5からt6の期間では略−I1となる。
【0029】
ここで、回転子22の磁石24a〜24dの一部分に減磁が生じている場合、前記トルク電流値Iには、図2Cに示すように、該トルク電流値I(この場合、+I1または−I1)の絶対値が大きくなる方向に、大きさIp1のピークP1が生じる。このように、トルク電流値Iの絶対値が大きくなる方向にピークP1が生じるのは、磁石24a〜24dに減磁が生じている場合、所望の回転速度Vを得るために通常より多くのトルク電流値Iを要するためである。また、図2Cに示すように、ピークP1が離散的な磁極位置Pmに生じるのは、各磁石24a〜24dに加わるトルクの大きさが、該磁石24a〜24dとコイル32u、32v、32wとの位置関係、即ち、回転子22の磁極位置Pmに応じて変化するためである。
【0030】
図2C中、トルク電流値IにピークP1が生じていない時間領域において、前記(2)式に基づいて求められる計算イナーシャmは、サーボモータ20に固有の値として既定されているイナーシャ(既定イナーシャと記す)m0と同値となる。ただし、計算イナーシャmが、連結された負荷を含めて求められている場合、この既定イナーシャm0も前記負荷を考慮して設定される。
【0031】
一方、ピークP1が生じている時間領域においては、トルク電流値Iが他の時間領域に対して大きな値となるため、計算イナーシャmも既定イナーシャm0に対して大きな値となる。従って、各磁極位置Pmにおいて計算イナーシャmと既定イナーシャm0との比較を行うことによって減磁の検査を行うことができる。
【0032】
実際には、図2Aに示す速度計画に基づいてサーボモータ20の回転子22を回転させながら、各磁極位置Pm毎に計算イナーシャmを求める。この場合、時点t0からt4の期間における動作を複数回繰り返しながら各磁極位置Pmにおける計算イナーシャmを複数回算出し、これらを平均したものを既定イナーシャm0と比較するようにしてもよい。
【0033】
続いて、各磁極位置Pm毎に計算イナーシャmと既定イナーシャm0との比較を行い、減磁の影響が生じている磁極位置Pmを特定する。この場合、計算イナーシャmを求め、これと既定イナーシャm0とを比較することによって減磁の影響が生じている磁極位置Pmを特定する一連の処理を複数回行い、各磁極位置Pmにおいて減磁の影響が生じる確率を求め、この確率に基づいて減磁の有無を判断するようにしてもよい。
【0034】
一方、サーボモータ20のトルク制御が行われる場合のトルク計画の一例を図3Aに示す。この場合、このトルク計画は、実際にはトルク電流値Iで設定される。
【0035】
前記トルク計画では、サーボモータ20のコイル32u、32v、32wに供給されるトルク電流値Iは、時点t10からt11の期間では+I2であり、時点t11からt12及び時点t12からt13の期間では−I2であり、時点t13からt14及び時点t14からt15の期間では+I2であり、時点t15からt16の期間では−I2である。
【0036】
この場合、サーボモータ20の回転子22の加速度αは前記トルク電流値Iに比例するため、図3Bに示すように、時点t10からt11の期間では略+α2となり、時点t11からt13の期間では略−α2となり、時点t13からt15の期間では略+α2となり、時点t15からt16の期間では−α2となる。
【0037】
ところで、回転子22の磁石24a〜24dに減磁が生じている場合、前記加速度αには、図3Bに示すように、加速度α(この場合、+α2または−α2)の絶対値が小さくなる方向に、大きさαp2のピークP2が生じる。このように、加速度αの絶対値が小さくなる方向にピークP2が生じるのは、磁石24a〜24dに減磁が生じている場合、前記トルク電流値Iに対して所望のトルクが得られないためである。
【0038】
図3B中、加速度αにピークP2が生じていない時間領域において、前記(2)式に基づいて求められる計算イナーシャmは、既定イナーシャm0と同値となる。一方、ピークP2が生じている時間領域においては、加速度αが他の時間領域に対して小さな値となるため、計算イナーシャmは既定イナーシャm0に対して大きな値となる。従って、各磁極位置Pmにおいて計算イナーシャmと既定イナーシャm0との比較を行うことによって減磁の検査を行うことができる。
【0039】
次に、サーボモータ20に対して位置制御を行いながら減磁の検査を行う際にコントローラ42で行われる処理動作の一例を、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0040】
ここで、以下のステップS1〜S7の処理動作は、図示しない入力装置に対して検査モードが選択されることによって開始されるものとする。
【0041】
まず、コントローラ42において、位置指令に基づいて速度計画がたてられ(図2A参照)、この速度計画に基づいて求められたトルク電流値I(図2C参照)がサーボモータ20に供給されることによって該サーボモータ20の駆動が開始される(ステップS1)。
【0042】
続いて、図2A中、時点t0からt4の期間における動作が複数回繰り返し行われ、回転子22が所定角度θ(例えば、45°)の間を複数回正逆転する。このとき、前記(2)式に基づいて各磁極位置Pm毎の計算イナーシャmが求められる(ステップS2)。各磁極位置Pm毎の計算イナーシャmが所定回数(例えば、10回)ずつ求められると(ステップS3)、図2A中、時点t4からt6の期間における動作が行われ、回転子22が所定角度θだけ正方向に回転して停止する(ステップS4)。これによって、計算イナーシャmを求める磁極位置Pmが更新される。
【0043】
そして、前記ステップS2〜S4の処理が順次行われ、回転子22の全磁極位置Pmにおける計算イナーシャmが得られると、サーボモータ20の駆動が停止される(ステップS5)。
【0044】
次に、各磁極位置Pm毎に計算イナーシャmの平均を求め(ステップS6)、これらをそれぞれ既定イナーシャm0と比較することによって、磁石24a〜24dに減磁が生じているか否かの判定が行われる(ステップS7)。ここで、前記ステップS6において、全ての磁極位置Pmにおける計算イナーシャmの総平均を求め、前記ステップS7において、これと既定イナーシャm0とを比較するようにしてもよい。
【0045】
このように、本実施の形態においては、電流センサ38u、38vで検出される電流値Iu及びIvから求められるトルク電流値Iと、磁極位置検出器26で検出される磁極位置Pmを微分することによって求められる回転速度Vの関数として計算されるフリクションμ(V)と、前記回転速度Vを微分することによって求められる回転子22の加速度αと、サーボモータ20に固有の値として既定されているトルク定数Kとから前記回転子22の計算イナーシャmを求め、この計算イナーシャmを前記サーボモータ20に固有の値として既定されている既定イナーシャm0と比較することによって減磁の検査が行われる。
【0046】
この場合、前記トルク電流値I、フリクションμ(V)及び加速度αは、サーボモータ20を任意の速度計画またはトルク計画に基づいて駆動しながら計算によって求めることができるため、磁石24a〜24dに減磁が生じているか否かの検査を容易且つ短時間に行うことが可能である。
【0047】
なお、この発明は、上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、サーボモータに用いられる永久磁石の減磁を容易且つ短時間に検査することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用されたサーボモータ駆動システムの概略的構成を示すブロック図である。
【図2】図2Aは、サーボモータの位置制御または速度制御が行われる場合における減磁検査用の速度計画を示すグラフであり、図2Bは、この速度計画に基づくサーボモータの加速度を示すグラフであり、図2Cは、この速度計画に基づくトルク電流値を示すグラフである。
【図3】図3Aは、サーボモータのトルク制御が行われる場合における減磁検査用のトルク計画を示すグラフであり、図3Bは、このトルク計画に基づくサーボモータの加速度を示すグラフである。
【図4】サーボモータに対して位置制御を行いながら減磁の検査を行う際にコントローラで行われる処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…サーボモータ駆動システム 20…サーボモータ
22…回転子 24a〜24d…磁石
26…磁極位置検出器 30…固定子
32u、32v、32w…コイル 34u、34v、34w…ケーブル
38u、38v…電流センサ 40…制御装置
42…コントローラ 44…PWM発生回路
46…インバータ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a servo motor demagnetization inspection method capable of inspecting a demagnetization of a permanent magnet used in a servo motor easily and in a short time.
[0002]
[Prior art]
As is well known, an electromagnetic force motor configured as a servo motor includes a stator (stator) or a rotor {rotor (for a rotary servo motor)}, a slider {slider (for a linear servo motor)}. Alternatively, permanent magnets are widely used for vibrators {vibrators (in the case of vibration type servo motors)}.
[0003]
By the way, a permanent magnet may have a decrease in magnetic force (demagnetization) due to external factors such as temperature, humidity, and impact. For example, in a rotary servo motor, if demagnetization occurs, the torque constant of the servo motor is reduced, so that a desired torque for an arbitrary torque current cannot be obtained. As a method according to a conventional example for inspecting such demagnetization, the following technique is used.
[0004]
In other words, when position control or speed control is performed on a servo motor, the demagnetization is inspected by utilizing the fact that the effect of demagnetization appears in the form of a tracking abnormality with respect to the position command or speed command.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional technique described above, since the demagnetization inspection is performed based on the follow-up abnormality with respect to the position command or the speed command, this technique cannot be applied when torque control is performed on the servo motor.
[0006]
The present invention has been made in view of such problems, and an object of the present invention is to provide a servo motor demagnetization inspection method capable of easily and in a short time performing a demagnetization inspection on a servo motor. To do.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, the position of the permanent magnet is detected based on the rotation angle of the rotor of the servo motor, and the torque current value supplied to the servo motor, the frictional force generated in the servo motor, and the acceleration of the servo motor are calculated. Obtaining the calculated inertia of the servo motor from the torque current value, the frictional force and the acceleration, and a torque constant defined as a value specific to the servo motor, and obtaining the calculated inertia and the servo motor A permanent inertia used for the servo motor is compared with each detected position of the permanent magnet determined as a specific value, and the position of the permanent magnet where demagnetization occurs is determined. The demagnetization of the magnet is inspected.
[0008]
In this case, the torque current value, the frictional force, and the acceleration can be obtained by calculation while driving the servomotor based on an arbitrary speed plan or torque plan. Is possible.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0010]
First, a servo
[0011]
The servo
[0012]
Here, the
[0013]
The
[0014]
The
[0015]
On the other hand, the
[0016]
Next, the operation of the servo
[0017]
The
[0018]
Next, a method for inspecting the demagnetization of the
[0019]
In the present embodiment, the
[0020]
First, the equation of motion of the
[0021]
K × I−m × α−μ (V) = 0 (1)
Here, m is a calculated inertia which is an actual inertia of the rotor 22 (hereinafter also referred to as a calculated inertia). I is a torque current value, and is obtained from current values Iu and Iv detected by the
[0022]
The following equation (2) is obtained by modifying the equation (1).
[0023]
m = {K × I−μ (V)} / α (2)
Here, the torque current value I, the friction μ (V), and the acceleration α can be obtained by calculation as described above. Since the torque constant K is a predetermined value, the calculated inertia m is the torque current value I, It is obtained by substituting the friction μ (V), the acceleration α and the torque constant K into the equation (2). However, when a load (not shown) is connected to the
[0024]
Next, FIG. 2A shows an example of a speed plan for demagnetization inspection when position control or speed control of the
[0025]
In this speed plan, the rotational speed (angular speed) V of the
[0026]
In this case, as shown in FIG. 2B, the acceleration (angular acceleration) α of the
[0027]
When the
[0028]
2B, an AC current having a torque current value I proportional to the acceleration α is supplied to the
[0029]
Here, when demagnetization occurs in a part of the
[0030]
In FIG. 2C, in a time region where the peak P1 does not occur in the torque current value I, the calculated inertia m obtained based on the equation (2) is an inertia (default inertia) defined as a value unique to the
[0031]
On the other hand, in the time domain in which the peak P1 occurs, the torque current value I is a large value with respect to the other time domains, so the calculated inertia m is also a large value with respect to the predetermined inertia m0. Therefore, the demagnetization test can be performed by comparing the calculated inertia m and the predetermined inertia m0 at each magnetic pole position Pm.
[0032]
Actually, the calculated inertia m is obtained for each magnetic pole position Pm while rotating the
[0033]
Subsequently, the calculated inertia m and the predetermined inertia m0 are compared for each magnetic pole position Pm, and the magnetic pole position Pm in which the influence of demagnetization occurs is specified. In this case, the calculated inertia m is obtained, and this is compared with the predetermined inertia m0 to perform a series of processes for specifying the magnetic pole position Pm where the demagnetizing effect occurs, and the demagnetization is performed at each magnetic pole position Pm. It is also possible to obtain the probability of the influence and determine the presence or absence of demagnetization based on this probability.
[0034]
On the other hand, FIG. 3A shows an example of a torque plan when the torque control of the
[0035]
In the torque plan, the torque current value I supplied to the
[0036]
In this case, since the acceleration α of the
[0037]
By the way, when demagnetization occurs in the
[0038]
In FIG. 3B, in a time region where the peak α2 does not occur in the acceleration α, the calculated inertia m obtained based on the equation (2) has the same value as the predetermined inertia m0. On the other hand, in the time region where the peak P2 occurs, the acceleration α is a small value relative to the other time regions, so the calculated inertia m is a large value with respect to the predetermined inertia m0. Therefore, the demagnetization test can be performed by comparing the calculated inertia m and the predetermined inertia m0 at each magnetic pole position Pm.
[0039]
Next, an example of a processing operation performed by the
[0040]
Here, the processing operations in the following steps S1 to S7 are started when an inspection mode is selected for an input device (not shown).
[0041]
First, in the
[0042]
Subsequently, in FIG. 2A, the operation in the period from the time point t0 to t4 is repeatedly performed a plurality of times, and the
[0043]
Then, when the processes of steps S2 to S4 are sequentially performed and the calculated inertia m at all the magnetic pole positions Pm of the
[0044]
Next, the average of the calculated inertia m is obtained for each magnetic pole position Pm (step S6), and these are respectively compared with the predetermined inertia m0 to determine whether or not the
[0045]
Thus, in the present embodiment, the torque current value I obtained from the current values Iu and Iv detected by the
[0046]
In this case, the torque current value I, the friction μ (V), and the acceleration α can be obtained by calculation while driving the
[0047]
Note that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various configurations can be adopted without departing from the gist of the present invention.
[0048]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to inspect the demagnetization of the permanent magnet used in the servomotor easily and in a short time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a schematic configuration of a servo motor drive system to which an embodiment of the present invention is applied.
FIG. 2A is a graph showing a speed plan for demagnetization inspection when position control or speed control of the servo motor is performed, and FIG. 2B is a graph showing acceleration of the servo motor based on this speed plan. FIG. 2C is a graph showing torque current values based on this speed plan.
FIG. 3A is a graph showing a torque plan for demagnetization inspection in the case where torque control of the servo motor is performed, and FIG. 3B is a graph showing acceleration of the servo motor based on this torque plan.
FIG. 4 is a flowchart showing a processing operation performed by a controller when performing a demagnetization inspection while performing position control on a servo motor.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記サーボモータの回転子の回転角度に基づいて前記永久磁石の位置を検出する工程と、
前記サーボモータに供給されるトルク電流値、該サーボモータに発生する摩擦力及び該サーボモータの加速度を求め、これらのトルク電流値、摩擦力及び加速度、並びに該サーボモータに固有の値として既定されているトルク定数に基づき該サーボモータの算出イナーシャを得る工程と、
得られた算出イナーシャと前記サーボモータに固有の値として既定されている既定イナーシャとを検出した前記永久磁石の位置ごとに比較し、減磁が生じている前記永久磁石の位置を特定する工程と、
を含むことを特徴とするサーボモータの減磁検査方法。A method for inspecting the demagnetization of a permanent magnet used in a servo motor,
Detecting the position of the permanent magnet based on the rotation angle of the rotor of the servo motor;
The torque current value supplied to the servo motor, the friction force generated in the servo motor, and the acceleration of the servo motor are obtained, and these torque current value, friction force and acceleration, and values inherent to the servo motor are defined. Obtaining a calculated inertia of the servo motor based on the torque constant being
Comparing the obtained calculated inertia and a predetermined inertia set as a value unique to the servo motor for each detected position of the permanent magnet, and identifying the position of the permanent magnet where demagnetization occurs; and ,
A demagnetization inspection method for a servo motor, comprising:
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