JP3854960B2 - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばプリンタ等の画像形成装置における設定を簡易な構成で行わせ、プリンタ時における印刷メディアの不一致による不具合の発生を低減することが可能な画像形成装置およびその制御方法と情報処理装置および情報処理方法と、それらを実現するためのプログラムに関する。
従来、インクジェットプリンタは、安価で高品質の画像を形成できる印刷装置として、個人需要者向けに製造販売されているものが多い。購買層として個人を想定して製造販売されているインクジェットプリンタは、個人利用において必要とされるであろう機能と製造原価とのバランスなどの要因から、その機能、特にソフトウエアで実現できない機能については簡易な構成とされているものが多い。たとえば、複数の種類の記録用紙を印刷可能な用紙としてセットしておく機構や、また現在セットされている用紙の種類やサイズなどを検知する機能は多くの場合備えられていない。
その一方、デジタルカメラの普及、インクジェットプリンタの高画質化など伴い、印刷メディアタイプも普通紙だけでなく、光沢紙やフォトペーパーなど様々な種類のメディアが利用されている。印刷時には、ユーザは、プリンタドライバの設定で目的のメディアを選択し、かつ、プリンタにも、ドライバで選択したメディアを給紙しなければ、目的の画質を得ることは困難である。
また、インクジェットプリンタでは、紙間調整レバーにより、用紙厚さに応じてプラテンと呼ばれる紙押さえ部と印字ヘッドとの距離を調整する機構を有しているのが普通である。これまでも通紙される用紙に応じて機器の構成を適切に調整する様々な方法が考案されており、特開平5−238099のようにパネルからの指示により自動調整する方法や、特開平7−237334、特開平10−006609のように完全に自動調整する方法も考案されているが、これらの実現には多くの部品が必要となりコストもかかるため、オペレータによる手動の紙間調整機構を実装する機器も多い。
そのため、この紙間調整機構は、安価なプリンタではオペレータによるマニュアル操作によってのみ紙間を調整可能とするものが多く、設定された状態もオペレータがマニュアルで確認するものとなっているものが多い。
特開平5−238099号公報 特開平7−237334号公報 特開平10−006609号公報
一方、プリンタは、直接或いは間接にネットワークに接続されて、パーソナルコンピュータ(PC)などで共有される場合も多い。このような場合にも、上述したような、用紙サイズの検出機構を備えていなかったり、あるいは、紙間調整をマニュアルで行わねばならないプリンタが利用されることもある。このようなシステムでは、オペレータは、PCの近くに設置されていないプリンタでデータを印刷させる場合、現在プリンタにセットされている紙の種類およびサイズや紙間の設定などを、プリンタまで見にいかなければ確認することができなかった。
さらに、複数の利用者により1台のプリンタを使用する環境では、ある利用者自身が用紙の種類やサイズの交換を行わなくとも、他の利用者が行っている場合がある。このため、ある利用者が、前回利用した設定のままで印刷を行うつもりでいたところ、他人によりOHPシートがセットされていたり、本来使用したい用紙サイズとは異なるサイズの用紙がセットされていたために、無駄な印刷を実行してしまうこともしばしば生じていた。
このような問題は、用紙サイズや種類、紙間設定等の、印刷設定を検知するセンサなどの機構をプリンタに設けることで解消することもできるが、部品点数や構成の複雑さが増大し、価格の上昇や故障率の増大など、別の不都合を招くことになる。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、簡易な構成で設定を変更すべきことをホスト装置に通報できる画像形成装置およびその制御方法と情報処理装置および情報処理方法と、それらを実現するためのプログラムを提供することを目的とする。
特に、メディアタイプを識別するセンサを搭載していない画像形成装置を用いた場合でも、指定された印刷メディアタイプと給紙されるメディアのメディアタイプとの不一致の可能性をユーザに知らせ、また確認作業の手間を軽減することのできるプリントシステムを提供することを目的とする。
本発明では、実行しようとする処理の1回前にプリンタで処理された印刷設定をプリンタから取得し、実行しようとしている処理との設定が同じか比較し、異なる場合には警告を出す手段を、印刷システムに設ける。
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有する。
受信した印刷データに含まれる印刷設定を保存する保存手段と、受信した印刷データの印刷を行う印刷手段とを有するプリンタに接続される情報処理装置であって、
印刷データを作成する作成手段と、
前記保存手段により保存されている以前の印刷処理で指定された印刷設定を取得する取得手段と、
前記作成手段により作成される印刷データにおいて指定される印刷設定と前記取得手段により取得された印刷設定が一致するか判別する判別手段と、
前記判別手段により一致すると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別手段により一致しないと判別された場合、警告を行う処理手段とを有する。
あるいは、印刷データを受信する受信手段と、受信した印刷データに基づき紙間レバー位置を決定する決定手段と、決定された紙間レバー位置を記憶する記憶手段とを有するプリンタに接続される情報処理装置であって、
前記記憶手段に記憶されている紙間レバー位置を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された紙間レバー位置がオペレータに指定された用紙の種類に適した紙間レバー位置と一致しているか判別する判別手段と、
前記判別手段により一致していると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別手段により一致していないと判別された場合、メッセージを表示する処理手段とを有する。
あるいは、メディアタイプを保存する保存手段と、受信した印刷データの印刷を行う印刷手段とを有するプリンタに接続される情報処理装置であって、
前記保存手段により保存されている以前の印刷処理で指定されたメディアタイプを取得する取得手段と、
ユーザに指定されたメディアタイプと前記取得手段により取得されたメディアタイプが一致するか判別する判別手段と、
前記判別手段により一致していると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別手段により一致していないと判別された場合、メッセージを表示して、該メッセージに対して確認印刷を行うと指示された場合、確認印刷コマンドと印刷データを送信する処理手段とを有する。
本発明によれば、要求された入出力動作に応じた最新の入出力機器の設定を、その入出力機器自体に記憶させておくことで、入出力機器に現実の設定を検出する構成を備えていない場合にも、入出力機器ごとに前記設定の変更の必要性の有無を判断でき、利用者に設定変更の必要性を通報することができる。
そのため、複数の入出力機器を利用する場合にも、各機器ごとに上記作用効果を奏する。
さらに、入出力機器には現実の設定を検出する構成が不要であるために、安価かつ耐故障性を向上させることができる。
さらに、利用者に適切な通報を行うことにより、望まれない動作が行われることを防止でき、生産性を向上させることができる。
また、本発明によれば、印刷メディアを識別するためのセンサがないプリンタにおいても、印刷メディアの確認処理により、ユーザが意図していない印刷メディアに印刷してしまうことを防ぐ効果がある。また、プリンタ上の確認スイッチにより、印刷を開始することができ、印刷メディアの確認後、ホストコンピュータのところまでわざわざユーザが戻らなくてすむ効果がある。
[第1の実施形態]
図2は、本発明の第1の実施形態における情報処理装置および印刷装置を接続してなるシステムの構成を説明する図である。図2は、ホストコンピュータPC201,202,203,206がLANなどのネットワーク205を介して双方向通信可能なシステム構成の例である。プリンタ204は、パラレル(またはシリアル)などのLANではないインターフェース(ローカルなインターフェース)を介してホストコンピュータ206と接続されている。また、プリンタ204は、ホストコンピュータPC206を介してネットワークインターフェース205に接続しており、ホストコンピュータPC201,202,203からも利用が可能になっている。
図2において、ホストコンピュータPCはCRT装置またはLCDディスプレイ等の表示装置、および図示しない制御ボード上のバスを介して接続されるFDドライバブやCD‐ROMドライブおよびキーボード,ポインティングデバイス等の入出力デバイスとのアクセスを制御する制御ユニットを備えている。なお、制御ユニット(コントローラ部)内は、ハードディスク等の外部記憶装置を備え、オペレーティングシステムや、プリンタを制御するためのプリンタドライバ等の印刷制御プログラムなどがインストールされている。そして、オペレーティングシステムおよびプリンタドライバを介してアプリケーションからの印刷要求に従い印刷情報をプリンタ204に転送する構成となっている。これは、プリンタサーバとして機能するPC206を介して他のPCからプリンタ204を利用する場合にも同様である。
図3は、第1実施形態のホストコンピュータおよび印刷装置の制御構成を説明するブロック図であり、図2に示したPC206およびプリンタ204内の制御構成に対応する。
図3において、ホストコンピュータ206は、コントローラ部301と入力装置であるキーボード310、表示装置であるCRT311、ハードディスクや光ディスクなどの外部メモリ312を有する。コントローラ部301は、ROM304に記憶されたプログラム等に基づいて処理を実行するCPU302を備える。CPU302は、システムバス305に接続される各デバイスを総括的に制御する。また、ROM304あるいは外部メモリ312としてのハードディスク(図示しない)には、CPU302により実行される制御プログラムや、文書処理等の際に使用するフォントデータ、文書処理等を行う際に使用する各種データ(例えば、プリンタがサポートしている紙サイズ、紙種、各種設定などを行うためのコマンドなど)を記憶している。
コントローラ部301において、RAM303はオプションRAM等により拡張可能であり、CPU302の主メモリやワークエリア等として機能する。キーボードコントローラ(KBC)306は、キーボード310や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。CRTコントローラ(CRTC)307は、CRTディスプレイ(CRT)311の表示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)308は、ブートプログラム,種々のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)等の外部メモリ312とのアクセスを制御する。プリンタコントローラ(PRTC)309は、所定の双方向性インタフェース(インタフェース)322を介してプリンタ323に接続されて、プリンタ323との通信制御処理を実行する。なお、CPU302は、例えばRAM303の上に設定された表示情報RAM領域へのアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行し、CRT311上でのWYSIWYGを可能としている。また、CPU302は、CRT311上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて登録された種々のウィンドウを開き、種々のデータ処理を実行する。またCPU302は、プログラムを実行することにより後述するフローチャートの処理を実効する。なお、図3はPC206の構成を説明しているが、他のPC201−203についても同様である。
一方、プリンタ204のコントローラ部において、プリンタCPU313は、ROM315に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス316に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御し、印刷部インタフェース318を介して接続される印字部(プリンタエンジン)319に出力情報としての画像信号を出力する。また、このROM315には、インタフェース317を介してホストコンピュータPCから送られてくるプリンタの設定取得コマンドなどの解析プログラム等を記憶している。CPU313はインタフェース317を介してホストコンピュータPCとの通信処理が可能となっており、プリンタ204内のNVRAM320に記憶されているプリンタの状態についての情報(本実施形態では、前回処理した印刷ジョブの用紙サイズや用紙種類などの印刷設定を含む。)等をホストコンピュータPCに通知可能に構成されている。RAM314は、主としてCPU313の主メモリ,ワークエリア等として機能している。また、操作パネル321は、操作のためのスイッチおよびLED表示器等が配されている。
なお、本実施形態では、双方向I/F322を介してホストコンピュータPCとプリンタ204とが通信可能な印刷システムを例としているが、LAN等のネットワークを介してホストコンピュータPCとプリンタ204とが通信可能な印刷システムであっても本発明を適用可能である。ただし、I/F部分がネットワークコントローラ(NC)で構成される。なお、不揮発性RAM(NVRAM)320は、ホストコンピュータPCから通知された印刷設定情報を記憶する。RAM314は、ホストコンピュータPCから受信した印刷情報を保持するバッファ領域や、CPU313のワーク領域が確保可能に構成されている。印字部(プリンタエンジン)319は印刷方式に応じた構成を有する。本実施形態ではインクジェット方式の構成を有し、プリンタカートリッジとキャリッジ等から構成されている。インタフェース317は、ホストコンピュータPCとの間で、所定のプロトコルに従い印刷データの受信や、プリンタ204で発生する状態情報等を通知する処理を行っている。また、CPU313は、図示しない電源部からの電源供給状態を制御可能に構成されており、ホストコンピュータPCからデータを一定時間受信しない場合には、各部への電力供給を節電するスリープ制御を行っている。なお、印刷データとは、プリンタに一定の動作を行わせるためのコマンドやそのパラメータを含んでおり、印刷される画像を表すデータのみを指すものではない。
図1(A)は、図2及び図3の構成において、本実施形態におけるPC201−203,206において印刷実行が指示された後に実行される、PCにインストールされたプリンタドライバの処理の流れの一例を示すフローである。
図1(A)において、印刷実行が指示されたプリンタドライバは、ユーザによって設定された印刷条件に従って、プリンタ204に送信するための印刷データを作成する(ステップ101)。この印刷データの中には、印刷される画像データのほかに、用紙の種類、用紙のサイズ、印刷品位等の印刷条件に関する設定情報も含まれている。
次に、前回実行した(すなわち直前の)印刷処理で設定された用紙の種類および用紙サイズ等の設定情報を要求する設定要求コマンドをプリンタ204に送信し、プリンタ204より前回の印刷処理で指定された用紙の種類および用紙サイズ等の設定情報を取得する(ステップ102)。プリンタ204は、設定要求コマンドを受信すると、NVRAM320に格納された設定情報を要求元のPCに送信する。このプリンタによる手順は図16に示されている。前回設定した設定情報とは、プリンタ204のNVRAM320に格納されている設定情報である。設定情報は、種々の処理単位について設定し得る。本実施形態では、PCにおけるアプリケーションが作成した印刷データのひとまとまりに対応する印刷ジョブごとに設定情報が与えられるものとする。したがって、前回の設定情報とは、プリンタ204において最後に実行された印刷ジョブについての設定情報に相当する。
プリンタ204よりから設定情報を取得したプリンタドライバは、取得した設定情報に含まれる用紙の種類およびサイズが、これから送信しようとしている印刷データにおいて指定されている用紙の種類およびサイズと同じか比較を行う(ステップ103)。両者が一致している場合には作成した印刷データを設定情報と共にプリンタに送信する(ステップ106)。なお、これから送信しようとしている印刷データにおいて指定されている用紙の種類およびサイズは、図1(A)の手順の前に、ユーザによりアプリケーションソフトのUIやプリンタドライバのUIを介して指定され、その指定された値をRAM等に保持する。つまり、このRAMに保持されている用紙の種類およびサイズ(媒体のタイプ)が、これから送信しようとしている印刷データにおいて指定されている、現在の用紙の種類およびサイズである。
プリンタが前回実行した印刷処理の用紙の種類および用紙サイズのどちらか一方でも、これから送信しようとしている印刷データについての設定と異なる場合には、処理しようとしている印刷ジョブの用紙の種類またはサイズまたはその両方の設定が、プリンタの設定と異なる旨をユーザ(操作者)に通知するためのウィンドウ(図4)をホストコンピュータのCRT311に表示する(ステップ104)。この画面を見た操作者は、必要に応じてプリンタまでおもむき、印刷しようとする印刷ジョブの印刷設定に合わせて、用紙の交換やプリンタの設定変更などを行う。
その後操作者からの入力を待ち、入力があれば、印刷続行が指示されたか(すなわち図4の「はい」のボタンが押されたか)どうか判断する(ステップ105)。印刷続行が指示された場合には印刷データおよび設定情報のプリンタへの送信を行う(ステップ106)。印刷続行しないと指示された場合(すなわち図4の「いいえ」が押された場合)には、印刷データを破棄し、印刷実行処理を終了する。
一方、プリンタ204のNVRAMには、最近の(すなわち前回の)印刷処理で設定された用紙の種類およびサイズ等の設定情報を記憶する領域がある。プリンタドライバから、ステップ102において前回の印刷設定情報の要求コマンドを受け取ったプリンタは、NVRAM320に記憶されている前回の印刷処理時に設定された用紙の種類および用紙のサイズ等の設定情報をプリンタに返送する。
また図1(B)は印刷データを受信したプリンタ104における処理手順を示す。印刷データを受け取ったプリンタは、印刷データのうち、用紙の種類および用紙のサイズ等の設定情報をNVRAM320に保存し(ステップS111)、受信した印刷データの印刷を行う(ステップS112)。
以上のように、プリンタのNVRAM320には、最近処理された印刷ジョブについて指定された印刷設定が保存されている。そして、プリンタに保存された印刷設定を、プリンタにおいて実際に設定された印刷設定であるとみなして、操作者にプリンタの設定の変更を促すメッセージを表示する。このため、プリンタでは状態を検知できない印刷設定についても、それを検知するための機構を改めて設けることなく、操作者に設定が正しくない可能性があることを通知することができる。
そして、印刷しようとしているジョブの印刷設定と異なる印刷設定で直前に使用されていた場合でも、印刷実行の前に警告を利用者に与えることで、無駄な印刷を防止することができる。
さらに、プリンタにセンサ等の機構を備えていなくとも、安価でシンプルな構成により上記効果を奏する。
すなわち、プリンタにセットされている紙の種類および紙のサイズを検知する機構がない場合でも、前回プリンタで実行された印刷処理で設定されていた紙の種類および紙のサイズを取得する手段を設けることで、複数のユーザで1台のプリンタを使用している環境において、ユーザの意図する紙の種類およびサイズと異なる紙に印刷してしまうという無駄を軽減することが可能となる。逆に言えば、コンピュータを操作するオペレータにより、プリンタの印刷設定を把握させるための機能を、印刷設定を検知するためのセンサを備えていないプリンタによっても提供することが可能となり、安価で故障要因を減らした印刷システムにより前記機能を提供できる。
また、複数のプリンタが接続されたシステムであっても、プリンタに設定情報を保存しておくために、図1の手順を各プリンタについて実行することで、それぞれのプリンタについて上述した効果を奏することができる。
[第1実施形態の変形例1]
なお、本実施形態では、図1のステップ103において、用紙の種類及びサイズについて一致を判定しているが、これは一例に過ぎない。印刷ジョブにおいて指定されている印刷設定に応じて、プリンタにおいてオペレータがマニュアル操作で設定変更する必要のある手動設定項目については、用紙の種類及びサイズに限らず本発明を適用することができる。
[第1実施形態の変形例2]
また、設定情報は印刷ジョブごとに設定されるものとしたが、これに限らず、ページ単位など他のより単位ごとに設定することも可能である。
[第1実施形態の変形例3]
図1の手順では、印刷データをプリンタに送信する前に、プリンタから設定情報を読み込んでいる。この手順を省略し、プリンタドライバから印刷データをプリンタに送信してもよい。この場合には、プリンタでは、印刷データに含まれる設定情報と、NVRAMに記憶している設定情報とを比較して、異なるものであれば処理を中断して警告をコンピュータに通知し、一致すればそのまま印刷を実行する。警告を受けたコンピュータでは、それを図4のように表示して操作者に設定の変更或いは確認を促す。そして印刷続行の指示がされた場合には、プリンタに対して印刷を続行する旨の指示を発行し、印刷を中止する旨の指示がされた場合には、印刷処理を中止して印刷データを破棄する旨の指示を発行する。プリンタではそれぞれの指示に従って、印刷処理を続行あるいは中止する。
このように、設定情報の比較をプリンタで行わせることで、印刷データ送信前のプリンタからコンピュータへの設定情報の送信を行わないために、警告を行わない場合の、印刷指示から印刷開始までの時間を短縮できる。
[第1実施形態の変形例4]
本実施形態では、プリンタをプリンタサーバとなるコンピュータを介してネットワークに接続しているが、ネットワークインターフェースをプリンタ自身に備え、プリンタサーバを介さずにネットワークに接続されたネットワークプリンタについても本発明を適用可能である。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態では、プリンタドライバのインストール時に、プリンタが個々のプリンタドライバを区別するためのプリンタドライバIDがプリンタドライバについて交付される。プリンタドライバIDは、印刷データとともにプリンタに送信される設定コマンドの一つとして、プリンタにより印刷を行わせようとしているプリンタドライバをプリンタに知らせるために使用される。プリンタドライバIDの付与の仕方としては、たとえばプリンタにプリンタドライバIDの付与をさせるための命令を送信し、プリンタにより付与させる方法がある。プリンタはたとえばプリンタドライバID付与の要求に応じてシリアル番号を付与する。あるいは、プリンタドライバがインストールされた日付や時刻と、インストールされたコンピュータの識別名等とを組みあわせることで固有の値を与えることもできる。このプリンタドライバIDはオペレーティングシステムあるいはプリンタドライバにより管理されているとともに、プリンタ204に印刷データと共に送信され、そのNVRAMにも格納される。図5は、第2の実施形態におけるプリンタドライバによる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5において、印刷実行が指示されたプリンタドライバは、ユーザによって設定された印刷条件によってプリンタに送信するための印刷データを作成する(ステップ501)。この印刷データの中には、印刷する画像データほのかに、用紙の種類、用紙のサイズ、印刷品位等の印刷条件に関する設定情報およびプリンタドライバIDも含まれている。
次に、プリンタ204から前回印刷処理を指示したプリンタドライバのIDを取得するためのコマンドをプリンタに送信する。プリンタ204はNVRAMの所定領域に記録されたIDを読み出してコンピュータに返信する。これによりプリンタドライバは前回印刷処理を指示したプリンタドライバのIDを取得する(ステップ502)。プリンタドライバは、プリンタ204から取得した、前回プリンタに対して印刷を指示したプリンタドライバのIDが、自分自身のIDと同じか判断する(ステップ503)。同じだった場合には、プリンタにセットされている用紙の種類およびサイズはユーザが意図したものになっているものと判断して、印刷データの送信を行う(ステップ508)。
前回印刷を指示したプリンタドライバのIDが自分自身のIDと異なる場合には、前回実行した印刷処理で設定された用紙の種類および用紙サイズの情報を請求するコマンドをプリンタに送信する。プリンタはこれに応じて、NVRAMから設定情報を読み出してコンピュータに送信する。プリンタドライバはこうしてプリンタから前回実行した印刷処理で設定された用紙の種類およびサイズの情報を取得する(ステップ504)。
プリンタ204よりから設定情報を取得したプリンタドライバは、取得した設定情報に含まれる用紙の種類およびサイズが、これから送信しようとしている印刷データにおいて指定されている用紙の種類およびサイズと同じか比較を行う(ステップ505)。両者が一致している場合には作成した印刷データを設定情報と共にプリンタに送信する(ステップ508)。
プリンタが前回実行した印刷処理の用紙の種類および用紙サイズのどちらか一方でも、これから送信しようとしている印刷データについての設定と異なる場合には、処理しようとしている印刷ジョブの用紙の種類またはサイズまたはその両方の設定が、プリンタの設定と異なる旨をユーザ(操作者)に通知するためのウィンドウ(図4)をホストコンピュータのCRT311に表示する(ステップ506)。この画面を見た操作者は、必要に応じてプリンタまでおもむき、印刷しようとする印刷ジョブの印刷設定に合わせて、用紙の交換やプリンタの設定変更などを行う。
その後操作者からの入力を待ち、入力があれば、印刷続行が指示されたか(すなわち図4の「はい」のボタンが押されたか)どうか判断する(ステップ507)。印刷続行が指示された場合には印刷データおよび設定情報のプリンタへの送信を行う(ステップ508)。印刷続行しないと指示された場合(すなわち図4の「いいえ」が押された場合)には、印刷データを破棄し、印刷実行処理を終了する。
図5にはプリンタ内での処理は図示していないが、プリンタのNVRAM320には、プリンタが実行した最後の印刷処理で設定されたプリンタドライバのIDと、用紙の種類およびサイズ等の設定情報とを記憶する領域がある。ステップ502においてプリンタドライバから前回の印刷を指示したプリンタドライバのID情報請求コマンドを受け取ったプリンタは、NVRAM320から前回印刷紙時をしたプリンタドライバのIDを読み出し、コンピュータに送信する。また、ステップ504において印刷設定情報の請求コマンドを受け取ったプリンタは、NVRAM320に記憶していた前回の印刷処理時に設定されていた用紙の種類および用紙のサイズ等の設定情報をコンピュータに返送する。さらに、ステップ508において印刷データを受け取ったプリンタは、印刷データのうち、プリンタドライバのID、用紙の種類および用紙のサイズ等の設定情報をNVRAM320に保存し、印刷設定に従って印刷を行う。
以上のようにして、まずプリンタに記録されている利用者とこれから印刷を行おうとする利用者が一致するか判定し、同一の利用者が継続して利用する場合には、プリンタの設定に変更は不要と判断して設定に関する警告は行わない。このため、不要な警告を表示することで、利用者を煩わせることがなくなる。また、利用者が異なる場合には第1実施形態と同様の手順を実行することで、第1実施形態と同様の効果を奏する。
さらに、プリンタにセンサ等の機構を備えていなくとも、安価でシンプルな構成により上記効果を奏する。
[第2実施形態の変形例1]
なお、第2実施形態では、ユーザの区別のためにインストール時にプリンタからIDを受け取るようにしたが、ユーザの区別が可能な情報を印刷データとともにプリンタに送信し、プリンタでは、その情報を記憶し、その情報を使ってユーザを区別することも可能である。
本実施形態ではプリンタドライバに対して識別名を付与している。そのため、単一のコンピュータに複数のオペレーティングシステムがインストールされており、各オペレーティングシステムにプリンタドライバがインストールされている場合などにおいても、各オペレーティングシステムの利用者を、それぞれ別個の利用者であるものとして扱うことができる。
しかしながら、通常のコンピュータの利用では、ひとつのコンピュータにおいてひとつのプリンタに対してはひとつのプリンタドライバがインストールされている。したがって、プリンタドライバIDに代えて、ネットワーク上で一意にホストを識別するための識別子を利用しても良い。このようにすることで、プリンタドライバのインストール時にプリンタドライバIDを付与する必要がなくなる。
また、オペレーティングシステムには、複数の利用者がその識別名と合い言葉とを入力してログインすることで、利用者ごとのプロファイルから利用環境を設定可能なものもある。そのようなオペレーティングシステムにプリンタドライバがインストールされている場合には、プリンタドライバIDに代えて、利用者ごとの識別名を利用することもできる。こうすることで、ひとつのコンピュータを利用する複数の利用者それぞれについて、異なる利用者であるとプリンタに認識させることができる。
[第2実施形態の変形例2]
第1実施形態の変形例3と同様、プリンタドライバIDと設定情報について、ホスト側の情報とプリンタが保持する情報とをプリンタにおいて比較することもできる。この場合には、ホストコンピュータは、ステップ501の直後にステップ508を実行して印刷データを送信する。
それを受信したプリンタでは、印刷データに含まれるプリンタドライバIDと、NVRAMに記憶しているプリンタドライバIDとを比較して、一致すればそのまま印刷を実行する。一致しない場合には、印刷データに含まれる設定情報と、NVRAMに記憶している設定情報とを比較して、異なるものであれば処理を中断して警告をコンピュータに通知する。一致すればそのまま印刷を実行する。
警告を受けたコンピュータでは、それを図4のように表示して操作者に設定の変更或いは確認を促す。そして印刷続行の指示がされた場合には、プリンタに対して印刷を続行する旨の指示を発行し、印刷を中止する旨の指示がされた場合には、印刷処理を中止して印刷データを破棄する旨の指示を発行する。プリンタではそれぞれの指示に従って、印刷処理を続行あるいは中止する。
このように、設定情報の比較をプリンタで行わせることで、印刷データ送信前のプリンタからコンピュータへのプリンタドライバIDや設定情報の送信を行わないために、警告を行わない場合の、印刷指示から印刷開始までの時間を短縮できる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態として、用紙のサイズおよび種類に代えて、紙間設定について本発明を適用した実施形態を説明する。
さまざまな用紙を通紙することでその機能を実現する入出力機器、たとえばプリンタにおいては、機器内の入出力部と通紙される用紙との間隔、いわゆる紙間の精度はその入出力作業の精度にたいへん大きく影響する。
入出力機器の1つであるプリンタにおいても近年インクジェット技術が進歩しつつあり、更なる高画質化が模索されている。汎用プリンタはさまざまな用紙を通紙する必要がある。印字精度の向上のためには印字ヘッドと印字される用紙の間の紙間を一定に保つことが不可欠であり、そのために用紙厚さに応じてプラテンと呼ばれる紙押さえ部と印字ヘッドとの距離を調整する方法が取られることが多い。紙間調整レバーによる調整はその方法の1つである。
この機構の自動化には多くの部品が必要となりコストもかかるため、オペレータによる手動の紙間調整機構を実装する機器も多い。ここで、手動による紙間調整を行う機器で所期の精度で印字を行うには用紙種類に対して紙間調整レバー位置が適切であるかどうかを判定する必要がある。従来はプラテン位置や紙間調整レバー位置を内蔵センサにより検出し、検出されたレバー位置を接続されたホストコンピュータに通知し、ホストコンピュータは紙間調整レバー位置情報が用紙に対して適切であるかどうかを判定し、不適切であればオペレータにプリンタの紙間調整レバー位置の調整を促していた。
本実施形態においては、プリンタにプラテン位置や紙間調整レバー位置を検出するためのセンサを備えずに、紙間調整レバー位置を適切に設定させることのできる印刷システムを説明する。このシステムでは、印刷データを作成するホストコンピュータが用紙種や紙間調整レバー位置を記憶するものではなく、プリンタが記憶しているために、入出力機器が複数インタフェースを備えている場合や、ネットワークに接続され複数のホストと非同期に通信する可能性がある場合でも正しく動作する。また、印字作業の都度レバー位置調整を促すメッセージを必ず表示することはないので、実際には調整が不要なタイミングでオペレータに警告することはなく、オペレータの負担を軽減できる。なお本実施形態では、第1実施形態と同様に、図2及び図3のシステム構成で説明する。
図6、図7は、第2実施形態の一部を構成するプリンタ101である。プリンタ101は、図2におけるプリンタ204に相当する。プリンタ(101)は、主走査方向に移動する印字キャリッジ(102)を備え、印字キャリッジ(102)上には、印字ヘッド(103)とインクを一時格納するサブタンク(104)を備えている。紙送りローラ(106)は副走査方向すなわち印字用紙紙送り経路(105)の方向に用紙を搬送し、印字キャリッジは主走査方向すなわちカートリッジ移動経路(107)上を移動することで印字媒体全体への印字動作が実現される。
図7は図6のプリンタを、用紙搬送方向からみた断面図である。印字キャリッジ102上の印字ヘッド103とプラテン108上の印字用紙とは、紙間調整レバーで調整される間隔(紙間)だけ離れている。オペレータが紙間調整レバー(109)を左右に調整することによりプラテン(108)の高さが調節されて印字ヘッド(103)と印字用紙との間隔(紙間)を調整できる。このプリンタ101が備える紙間調整レバー位置は「広い」「狭い」の2つのポジションを持ち、それに応じて紙間も「広い」設定と「狭い」設定とに切り換えられる。
また、プリンタ101は、図3の構成のプリンタ204と同様の構成であり、NVRAM320を備えている。NVRAM320には、紙間調整レバー位置情報が記録されている。この紙間調整レバー位置を示す情報は、プリンタの用紙厚調整手段の位置を示す情報に相当する。この紙間調整レバー位置情報の値としては、印刷データと共にホストコンピュータからプリンタ101に送信される印刷設定から決定される値が記録されている。紙間調整レバー位置情報も以下の2つの値のいずれかを取る。
広い:紙間調整レバーが「広い」側に設定されていると推定される場合。
狭い:紙間調整レバーが「狭い」側に設定されていると推定される場合。
「推定される場合」とは、具体的には、後述する図9の表に示された、印刷データと共にホストコンピュータから受信する印刷設定に含まれる用紙の種類に応じて決定される最適な紙間調整レバー位置情報が「広い」「狭い」それぞれの場合を指す。
さて、次に図8を参照して、ホストコンピュータ(プリンタドライバ)からプリンタ101により印刷を行わせる際の手順の一例を説明する。なお、以下の説明及び図面では、プリンタのNVRAM320に記憶された紙間調整レバー位置情報をレバー位置情報と呼ぶ。
パーソナルコンピュータ上のプリンタドライバは、アプリケーションプログラム等を介してユーザに印字データの作成を指示されると、まずプリンタに対して、現在プリンタに記憶されているレバー位置情報の送信を要求する(ステップS11)。
プリンタ101はレバー位置情報要求を受信すると(ステップS21)、NVRAM320からレバー位置情報を読み出してホストコンピュータに送信する(ステップS22)。
ホストコンピュータのプリンタドライバは、プリンタよりレバー位置情報を受け取り(ステップS12)、そのレバー位置情報が、これから作成する印刷データにおいて指定する用紙、すなわちオペレータに指定された用紙の種類に適した紙間調整レバー位置を示しているか判定する(ステップS13)。本実施形態では、指定された用紙の種類が「普通紙」または「フォト専用紙」であった場合、適切な紙間調整レバー位置は「狭い」と決定し、「封筒」であった場合には「広い」と決定する(図9)。ステップS13では、このように用紙情報から決定された紙間調整レバー位置を、プリンタから受信したレバー位置情報と比較して、一致していればレバー位置は適切であると判定し、一致していなければ不適切であると判定する。
ステップS13において適切な位置であると判定されれば、ステップS15に進んで印刷データを作成してプリンタ101に送信する。
一方、ステップS13において不適切であると判定されれば、ステップS14に進んでレバー位置を変更するようオペレータにうながすメッセージを表示する。このメッセージは、図4のメッセージの内容をレバー位置が異なることを警告するものに変更したものであれば良く、オペレータが印刷処理を続行するか中断するかを選択するための「はい」「いいえ」ボタンも用意されている。
オペレータが紙間調整レバーを適切な位置に設定したりあるいは適切な位置であることを確認するなどして、「はい」ボタンを押すと、プリンタドライバはそれに応じてステップS15に進んで印字データを作成してプリンタ101に送信する。
プリンタ101は、ステップS23で印字データを受信すると、その内の用紙情報に基づいて紙間調整レバー位置を決定する。ステップS23では、ステップS13における判定と同じ基準で決定される。すなわち、用紙種類が「普通紙」または「フォト専用紙」であった場合、適切な紙間調整レバー位置を「狭い」と決定し、「封筒」であった場合には「広い」と決定する(図9)。このように用紙情報から紙間調整レバー位置情報を算出することで、プリンタドライバは印字データに新たに適切な紙間調整レバー位置を追加する必要がなくなるというメリットがある。もちろんプリンタドライバが印字データに適切な紙間調整レバー位置情報を付加しプリンタに送出する方法によって同等の系を実現することができる。
プリンタ101は、ステップS24で算出した紙間調整レバー位置をステップS25で記憶手段(図3の構成ではNVRAM203)に記憶し、ステップS26で用紙に印字することで一連の動作が完了する。
以上のように、最後に処理した印字データから算出された紙間調整レバー位置情報がプリンタの記憶手段に記憶されているため、続いて異なるコンピュータから印字が行われる場合にも、上と同じ手順により適切な紙間調整レバー位置が設定され、印字動作終了後にはその位置情報が記憶手段に記憶される。
このようにして、本実施形態の印刷システムでは、紙間調整レバー位置を検知するセンサを備えていないプリンタを用いて、オペレータが指定した印刷設定に対して用紙厚調整手段の位置が適切であるかどうか、すなわち紙間調整レバー位置が適切であるか否かを判定することができる。このため、プリンタには紙間調整レバー位置を検知するためのセンサは不要であり、部品点数が少ないために安価で利用率を向上させることが可能となる。
[第4実施形態]
第3実施形態のプリンタは、コンピュータとの接続のみを想定していたが、汎用のデータ処理系を備え、パソコン以外の機器と接続可能なプリンタも存在する。例えばノンPCと呼ばれるPDAやデジタルカメラ、携帯電話などの情報機器にはIrDAやBlueToothなどの無線インタフェースを備えるものが多い。プリンタがそれらのインタフェースを搭載し、JPEG形式の画像データやテキストデータ、vCardなどの汎用的なデータの処理系を搭載することでそれらに対応し、ノンPCから受信したデータを印刷することもできる。これらのノンPCはプリンタ専用のプリンタドライバを内蔵しないことが多く、プリンタが印字に先立って紙間調整レバー位置情報を返送しても情報機器は適切なメッセージを表示できず、また印字データに用紙種を含ませることができないなどの制限がある。そのため、第3実施形態で想定した系ではノンPCに対しては適切に処理できない。本実施形態は、このようなケースでもプリンタが以下のように動作することで対応できる。
本実施形態では、紙間調整レバー位置情報は以下の3つの値のいずれかを取る。
広い:紙間調整レバーが「広い」側に設定されていると推定される場合。
狭い:紙間調整レバーが「狭い」側に設定されていると推定される場合。
不明:紙間調整レバー位置の推定が出来ない場合。工場出荷時も「不明」となる。
「推定される場合」とは、具体的には、図9の表に示された、印刷データと共にホストコンピュータから受信する印刷設定に含まれる用紙の種類に応じて決定される最適な紙間調整レバー位置情報が「広い」「狭い」それぞれの場合と、図10の表に示された、印字前のレバー位置に応じて決定される印字後のレバー位置が「狭い」「不定」それぞれの場合に対応する。ここで、本実施形態では、ホストとなる装置がコンピュータの場合には第3実施形態と同様の手順で処理が進められる。そのため、その場合には第3実施形態と同様に、図9に示された規則でレバー位置情報が決定される。
一方、ノンPC機器がホストとなる場合には、後述する手順で処理が進む。その場合には図10の規則でレバー位置情報が決定される。本実施形態においてノンPC環境でプリンタが対応するデータは、JPEG画像、文字情報(テキストファイル、vCard、vCalendarなど)であるが、それらの印字のための用紙としてそれぞれフォト専用紙、普通紙を前提としている。いずれも紙間調整レバーは「狭い」側に設定されるべきものである。
上述したように、ノンPC機器はプリンタドライバが搭載されておらず、したがってそれらからの印字の場合は、ノンPC機器は図8のステップ15のみを行う。したがって、プリンタにおいてもステップS21〜22が実行されない。ノンPC機器からの印刷データが受信された場合、プリンタはステップS24で紙間調整レバー位置情報を図10に示す規則で決定し、ステップS25でそれを記録してステップS26で印字を行うことで一連の動作が終了する。図10において印字前レバー位置情報とは、ステップS25で更新されるまでNVRAM320に記録されていた紙間調整レバー位置情報の値であり、印字後レバー位置情報とは、印字前レバー位置情報の値に基づいて図10の規則で決定される紙間調整レバー位置情報の値である。
プリンタ101は、たとえばホストから印字データを受信した場合、その直前にレバー位置情報要求を受信しているか判定し、受信していればホストはコンピュータであり、受信していなければノンPC機器であると判定できる。
ここでオペレータ1(必要に応じてマニュアルを参照し、ガイドなしでも用紙に応じた適切なレバー位置を選択できるユーザ)とオペレータ2(ガイドなしではレバー位置を変更できないユーザ)の存在を仮定すると、オペレータ1はデジタルカメラなどからの印字に先立ってレバー位置を適切な側(狭い)に設定すると期待できる。オペレータ2はデジタルカメラなどからガイドを得られないため、印字によらずレバー位置をそのままとするであろうとこが予想される。したがって、印字前レバー位置が「狭い」場合には、印字後にもそれが維持されていることが予想される。また、印字前レバー位置が「広い」場合には、オペレータにより、調整が行われるか否かが分かれる。そのために、印字後レバー位置情報はどちらともつかないことを意味する「不定」に設定される。印字前レバー位置が「不定」の場合にも同様である。図10はこれらいずれのオペレータにも対応できるよう作成されたものである。
続いてパソコンから印字が行われた場合、パソコン上のプリンタドライバおよびプリンタは図8のフローチャートのとおりに動作する。このときは図9の表にしたがってレバー位置情報が決定される。ただし、本実施形態では、プリンタからのデータを受信したレバー位置情報が「不定」であることもあり得る。その場合には、ステップS13においてレバー位置は不適切であると判定される。プリンタドライバはオペレータに紙間調整レバー位置を確認し、適切に変更するよう促すメッセージを必ず表示することで第3実施形態と同様に動作する。
以上のようにして、プリンタがプリンタドライバが搭載されていない機器からの印字データを受信し印字できる系においてもそのデータを適切に処理できる。
[第5実施形態]
前記第3、第4実施形態のプリンタは、プリンタドライバがパソコンの表示機能を利用してオペレータにメッセージを表示し、オペレータからの入力を受け付けることを前提としていた。本実施形態では、プリンタが表示装置および入力装置を備えることで、プリンタ自身がオペレータに紙間調整レバーの確認および設定を促すこともできる。
第3実施形態と同様にプリンタドライバを搭載したホストコンピュータとの接続のみを前提とした系におけるプリンタドライバおよびプリンタの動作を図11を参照して説明する。
図11において、ステップS31、S41でプリンタドライバよりプリンタに対して用紙種類情報を含む印字データが送信される。プリンタはS42で印字データ先頭付近に配置されている用紙種類情報より図9に従って紙間調整レバー位置を算出する。ステップS43でプリンタ内部に保存された紙間調整レバー位置情報と比較を行う。ステップS43では、紙間調整レバー位置が適切であればそのままS45に進む。紙間調整レバー位置が不適切であればS44に進み表示を行いオペレータに紙間調整レバー位置の調整を促し、キーの押下などの方法により紙間調整レバー位置調整が終了したことをプリンタが認識したらS45に進む。プリンタはS45で紙間調整レバー位置を記憶し、S46で印字を行うことで一連の動作を終了する。ステップS44における判定は、第3実施形態における図8のステップS13の判定と同様である。
さらに、第4実施形態と同様にノンPCからの印字を行う場合も、ノンPC機器からの印字シーケンスは上述したプリンタドライバによる手順と同等となる。この場合、プリンタは、ノンPCから印字データが送信された場合、図11のステップS42で印字データから用紙情報を取得できない。しかし、ステップS43でプリンタ内部に保存された紙間調整レバー位置情報が「広い」でなければそのままS45に進み、「広い」であればS44に進み表示を行いオペレータに紙間調整レバー位置の調整を促し、キーの押下などの方法により紙間調整レバー位置調整が終了したことをプリンタが認識したらS45に進むことで、コンピュータをホストとした場合と同等の系を構成できる。
以上説明したように、本実施形態の印刷システムでは、紙間調整レバー位置を検知するセンサを備えていないプリンタを用いて、オペレータが指定した印刷設定に対して用紙厚調整手段の位置が適切であるかどうか、すなわち紙間調整レバー位置が適切であるか否かを判定することができる。このため、プリンタには紙間調整レバー位置を検知するためのセンサは不要であり、部品点数が少ないために安価で利用率を向上させることが可能となる。
[第1乃至第5実施形態の変形例]
上記実施形態では、コンピュータからプリンタを利用するシステムを例として説明したが、機器において直接マニュアル操作により設定する必要のあるマニュアル設定項目をもつ入出力機器については、本発明を適用することが可能である。すなわち、そのような入出力機器を用いて入出力操作を行う旨の指示が利用者によりホスト装置からなされた場合、マニュアル設定項目の値を、入出力される情報等について利用者が設定した入出力設定に応じて決定し、決定した機器設定の値を前記入出力機器に記憶されたマニュアル設定項目の値と比較する。そして、一致していれば、その入出力機器は利用者の望む設定が既にされているものとみなして入出力動作を行う。一致していなければ、利用者に対してマニュアル設定を変更するように促し、処理続行の合図にしたがって入出力動作を続行する。そしてその際には、利用者が設定した入出力設定に応じて決定されたマニュアル設定項目の値を、入出力機器の記憶部に、現在その機器の設定を示すものとみなして記憶する。
このようにして、機器のマニュアル設定項目を切り換える必要のある入出力動作が要求される都度、その旨を操作者に通知して操作を促すことができ、機器にマニュアル設定を現に検知するセンサを備えていなくとも、誤った設定で入出力動作を行う事態を防止できる。
[第6の実施形態]
以下、図面を用いて本発明の第6の実施形態の説明を行う。本実施形態は、プリンタから取得した、最後に印刷した媒体のタイプと、これから印刷させようとする媒体のタイプとが相異なる場合に、ホストコンピュータにおいてその旨の確認メッセージを表示してユーザに確認入力を求める点については第1の実施形態に似ている。しかし、その確認メッセージは、単に印刷を続行するか否かのメッセージではなく、プリンタにおいて更に確認操作を行わせるか否かを入力させるためのものである。そして、確認操作をすることが選択された場合には、単に印刷を続行するのではなく、「確認印刷コマンド」という印刷コマンドを付して印刷コマンドをホストコンピュータ(プリンタドライバ)からプリンタに発行し、プリンタにおいて確認入力をユーザに行わせる。この点で第1の実施形態とは異なる。以下、本実施形態のプリントシステムの説明をする。なお、本実施形態では「印刷コマンド」という名称を使用するが、これは第1乃至第5実施形態における「印刷データ」と同じ意味で使用されている。また、図2及び図3の構成については、本実施形態についても同様に適用される。
図12は、本発明に係るプリントシステムの全体構成図である。システム全体はホストコンピュータにインストールされたプリンタドライバ11とプリンタ12の2つの部分から構成される。なお、以下では、プリンタドライバ11をあたかも装置のように扱う記載もあるが、それはプリンタドライバ11がインストールされたコンピュータを意味する場合がある。
プリンタドライバ11(すなわちプリンタドライバをインストールしたコンピュータ)とプリンタ12とはUSBケーブルやネットワークなどによりつながっており、両者間で通信が可能である。プリンタドライバ11は、プリンタ12に対して印刷コマンドを送るだけでなく、プリンタドライバ11の問い合わせに対して、プリンタ12は各種ステータスを返すことも可能である。なお、プリンタドライバおよびプリンタ内の構成は、本発明に関連した部分を抜き出して記述してある。
プリンタドライバ11内のデータ処理部111は、ドライバ内の各種データ処理を行う。本発明における具体的な処理内容は、後で図13を参照して説明する。UI制御部112は、ユーザインターフェース画面の表示やユーザからの入力処理を行う。印刷メディアタイプ獲得部113は、プリンタ12に問い合わせを行い、直前に(すなわち最後に)プリンタ12が印刷した印刷メディアタイプを獲得する。印刷データ生成部114は、アプリケーションからの印刷データを受け取り、プリンタ12が実際に解釈可能な印刷コマンドを生成する。指定印刷メディアタイプ保存部115は、ユーザからプリンタドライバに対して指定された印刷メディアタイプを保存する。
一方、プリンタ12内のデータ処理部121は、プリンタ12内の各種データ処理を行う。これも、図13の詳細は処理の流れのところで述べる。コマンド解析部122は、プリンタドライバ11から送信された印刷コマンドを受け取り、解析し、必要な情報を得る。印刷メディアタイプ保存部123は、EEPROMなどのプリンタの電源が切れてもその内容が保持されるようなメモリで構成され、直前に印刷したメディアのメディアタイプを保存しておくものである。プリンタ制御部124は、プリンタドライバ11から受け取った印刷コマンドにしたがって、実際にプリンタ12のモータや印字ヘッドの制御を行い印刷作業を行う。
次に、本発明に係るプリンタドライバ11およびプリンタ12の処理の流れを説明する。図13は、ホストコンピュータ上のアプリケーションソフトから印刷実行が指示された後に実行される、本発明に係わるプリンタドライバ11による処理の流れである。なお、アプリケーションソフトから印刷実行が指示される前に、ユーザはアプリケーションソフトのUIやプリンタドライバのUI上から、生成する印刷データに対する印刷メディアタイプを指定し、プリンタドライバは、その指定された印刷メディアタイプを指定印刷メディア保存部115に保持する。つまり、指定印刷メディア保存部115に保持されているメディアタイプが、現在のプリンタドライバ11のメディアタイプとなる。さて、図13に示す処理手順は次のようなものである。
S1301:印刷実行を指示されたプリンタドライバは、プリンタ12から印刷メディアタイプを獲得する。具体的には、印刷メディアタイプ獲得部113が、プリンタ12に対して直前に印刷したメディアタイプの問い合わせを行い、結果を受け取る。データ処理部111は、プリンタ12から受け取った直前に印刷したメディアタイプを印刷メディアタイプ獲得部113から受け取る。
S1302:データ処理部111はS1301で受け取ったメディアタイプと指定印刷メディア保存部115に保存されているメディアタイプとを比較する。
S1303:S1302において両者のメディアタイプが一致した場合はS1307へ、不一致の場合はS1304へ進む。
S1304:プリンタ12で直前に印刷したメディアタイプと、現在のプリンタドライバ11のメディアタイプが一致しないので、データ処理部111は、UI制御部112を通してユーザにメディアタイプが不一致であることを伝え、処理の選択を促す。図15にその表示例を示す。図15では、ユーザは、YES(確認印刷を行う)またはNO(確認印刷を行わない)を選択可能である。そして、UI制御部112は、ユーザの選択結果をデータ処理部111に伝える。ユーザがすでにプリンタ12に給紙されているメディアを把握している場合は、ユーザはNOを選択する可能性がある。
S1305:S1304において、YESが選択された場合は、S1306へ、NOが選択された場合は、S1307へ進む。
S1306:データ処理部111は、確認印刷を行うことを意味する「確認印刷ON」コマンドを生成し、S1308へ進む。この「確認印刷ON」コマンドを含んだ印刷コマンド列を受けたプリンタ12は、ユーザがプリンタ12上にある「確認」ボタンを押すまでは、印刷作業を行わず、待機状態となる。
S1307:データ処理部111は、確認印刷を行わないことを意味する「確認印刷OFF」コマンドを生成し、S1308へ進む。この「確認印刷OFF」コマンドを含んだ印刷コマンド列を受けたプリンタ12は、待機状態とはならずに、そのまま印刷作業を行う。
S1308:印刷データ生成部114がアプリケーションから印刷データを受け取り、印刷コマンド列を作成する。さらに、データ処理部111がS1306またはS1307で生成した確認印刷コマンドを印刷コマンド列に付加する。このとき、現在の印刷メディアタイプを表すコマンドも印刷コマンドの中に含まれている。
S1309:最後に、データ処理部111がS1308で生成された印刷コマンド列を、プリンタ12へ送信する。
以上で、プリンタドライバ11内の処理は終了する。続いて、図14、図16を用いてプリンタ12内の処理の流れを説明する。まず、ホストコンピュータ上にあるプリンタドライバ11からの、メディアタイプの問い合わせに対するプリンタ12の処理の流れを図16に示す。図16のフローは、プリンタ12のデータ処理部121が、プリンタドライバ11から直前に印刷したメディアタイプの獲得指示を受けると開始される。
S1601:データ処理部121は、直前に印刷を行った印刷メディアのメディアタイプを保存する印刷メディアタイプ保存部123からメディアタイプを獲得する。なお、印刷メディアタイプ保存部123には、プリンタ12での印刷処理実行時に、後述する図14のS1401が実行されるため、直前に印刷を行った印刷メディアのメディアタイプが保存されている。
S1602:データ処理部121は、S1601により獲得したメディアタイプを、プリンタドライバ11に送信する。
これで、印刷メディアタイプの問い合わせに対するプリンタ12の処理は終了である。次に、図14を用いて、リンタドライバ11から印刷コマンドを受けとり、印刷作業を実行する際のプリンタ12の処理を示す。
S1401:データ処理部121は、プリンタドライバ11から印刷コマンド列を受け取り、コマンド解析部122へ渡す。コマンド解析部122は、渡された印刷コマンド列を解析して、確認印刷コマンドおよび印刷メディアタイプを抽出し、データ処理部121へ伝える。データ処理部121は、コマンド解析部122により抽出された印刷メディアタイプを印刷メディアタイプ保存部123へ保存する。
S1402:S1401でデータ処理部121に伝えられた確認印刷コマンドが確認印刷OFFならばS1404へ、確認印刷ONならば、S1403へ進む。
S1403:確認印刷コマンドがONのためデータ処理部121は、プリンタ12上に存在する確認ボタン(図3の操作パネル321)が押されるまで、待機状態となる。ユーザの確認作業が済み、プリンタ12上の確認ボタンが押されると、S1404へ進む。
S1404:データ処理部121はドライバ11から受け取った印刷コマンド列をプリンタ制御部124へ渡し、実際の印刷作業を行う。
以上でプリンタでの印刷処理は終了である。
以上の手順により、印刷メディアを識別するためのセンサがないプリンタにおいても、印刷メディアの確認処理により、ユーザが意図していない印刷メディアに印刷してしまうことを防ぐ効果がある。また、プリンタ上の確認スイッチにより、印刷を開始することができ、印刷メディアの確認後、ホストコンピュータのところまでわざわざユーザが戻らなくてすむ効果がある。
[他の実施態様]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体およびプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
第1の実施形態のフローの例を示す図、 第1の実施形態のシステム構成図、 第1の実施形態の印刷装置の制御構成を説明するブロック図、 ユーザに印刷を続行するかの判断を求めるためのダイアログの例を示す図、 第二の実施形態のフローの例を示す図、 実施例におけるプリンタ構成を表す図、 実施例におけるプラテン部の構成図、 実施例におけるフローチャートを表す図、 用紙情報と紙間調整レバー位置の対応表を示す図、 ノンPCからの印字による紙間調整レバー位置の遷移表を示す図、 実施例におけるフローチャートを表すを示す図、 システム構成図、 プリンタドライバ内の処理の流れを示すフローチャート、 プリンタ内の印刷処理の流れを示すフローチャート、 選択画面表示例を表す図、 プリンタドライバからの問い合わせに対するプリンタ内の処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
101 プリンタ
102 印字キャリッジ
108 プラテン
109 紙間調整レバー
11 プリンタドライバ
12 プリンタ
111 データ処理部
112 UI制御部
113 印刷メディアタイプ獲得部
114 印刷データ生成部
115 指定印刷メディアタイプ保存部
121 データ処理部
122 コマンド解析部
123 印刷メディアタイプ保存部
124 プリンタ制御部

Claims (24)

  1. 受信した印刷データに含まれる印刷設定を保存する保存手段と、受信した印刷データの印刷を行う印刷手段とを有するプリンタに接続される情報処理装置であって、
    印刷データを作成する作成手段と、
    前記保存手段により保存されている以前の印刷処理で指定された印刷設定を取得する取得手段と、
    前記作成手段により作成される印刷データにおいて指定される印刷設定と前記取得手段により取得された印刷設定が一致するか判別する判別手段と、
    前記判別手段により一致すると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別手段により一致しないと判別された場合、警告を行う処理手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記処理手段は、前記判別手段により一致すると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別手段により一致しないと判別された場合、警告を行い、印刷を続行すると指示された場合、印刷データを送信し、印刷を続行しないと指示された場合、印刷を終了することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記取得手段は、前回と同じユーザでない場合にプリンタから設定を取得することを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
  4. 前記印刷設定は、用紙の種類を含むことを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
  5. 印刷データを受信する受信手段と、受信した印刷データに基づき紙間レバー位置を決定する決定手段と、決定された紙間レバー位置を記憶する記憶手段とを有するプリンタに接続される情報処理装置であって、
    前記記憶手段に記憶されている紙間レバー位置を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された紙間レバー位置がオペレータに指定された用紙の種類に適した紙間レバー位置と一致しているか判別する判別手段と、
    前記判別手段により一致していると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別手段により一致していないと判別された場合、メッセージを表示する処理手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  6. メディアタイプを保存する保存手段と、受信した印刷データの印刷を行う印刷手段とを有するプリンタに接続される情報処理装置であって、
    前記保存手段により保存されている以前の印刷処理で指定されたメディアタイプを取得する取得手段と、
    ユーザに指定されたメディアタイプと前記取得手段により取得されたメディアタイプが一致するか判別する判別手段と、
    前記判別手段により一致していると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別手段により一致していないと判別された場合、メッセージを表示して、該メッセージに対して確認印刷を行うと指示された場合、確認印刷コマンドと印刷データを送信する処理手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  7. 前記処理手段は、前記判別手段により一致すると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別手段により一致しないと判別された場合、警告を行い、印刷を続行すると指示された場合、印刷データを送信することを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
  8. 受信した印刷データと前記印刷データを送信した情報処理装置の種類に基づき紙間レバー位置を決定する決定手段をさらに有することを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
  9. 受信した印刷データに含まれる印刷設定を保存する保存手段と、受信した印刷データの印刷を行う印刷手段とを有するプリンタに接続される情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
    印刷データを作成する作成ステップと、
    前記保存手段により保存されている以前の印刷処理で指定された印刷設定を取得する取得ステップと、
    前記作成ステップにより作成される印刷データにおいて指定される印刷設定と前記取得ステップにより取得された印刷設定が一致するか判別する判別ステップと、
    前記判別ステップにより一致すると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別ステップにより一致しないと判別された場合、警告を行う処理ステップと
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  10. 前記処理ステップでは、前記判別ステップにより一致すると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別ステップにより一致しないと判別された場合、警告を行い、印刷を続行すると指示された場合、印刷データを送信し、印刷を続行しないと指示された場合、印刷を終了することを特徴とする請求項9記載の情報処理方法。
  11. 前記取得ステップでは、前回と同じユーザでない場合にプリンタから設定を取得することを特徴とする請求項9または10記載の情報処理方法。
  12. 前記印刷設定は、用紙の種類を含むことを特徴とする請求項9または10記載の情報処理方法。
  13. 印刷データを受信する受信手段と、受信した印刷データに基づき紙間レバー位置を決定する決定手段と、決定された紙間レバー位置を記憶する記憶手段とを有するプリンタに接続される情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
    前記記憶手段に記憶されている紙間レバー位置を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにより取得された紙間レバー位置がオペレータに指定された用紙の種類に適した紙間レバー位置と一致しているか判別する判別ステップと、
    前記判別ステップにより一致していると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別ステップにより一致していないと判別された場合、メッセージを表示する処理ステップと
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  14. メディアタイプを保存する保存手段と、受信した印刷データの印刷を行う印刷手段とを有するプリンタに接続される情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
    前記保存手段により保存されている以前の印刷処理で指定されたメディアタイプを取得する取得ステップと、
    ユーザに指定されたメディアタイプと前記取得ステップにより取得されたメディアタイプが一致するか判別する判別ステップと、
    前記判別ステップにより一致していると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別ステップにより一致していないと判別された場合、メッセージを表示して、該メッセージに対して確認印刷を行うと指示された場合、確認印刷コマンドと印刷データを送信する処理ステップと
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  15. 前記処理ステップでは、前記判別ステップにより一致すると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別ステップにより一致しないと判別された場合、警告を行い、印刷を続行すると指示された場合、印刷データを送信することを特徴とする請求項13記載の情報処理方法。
  16. 受信した印刷データと前記印刷データを送信した情報処理装置の種類に基づき紙間レバー位置を決定する決定ステップをさらに有することを特徴とする請求項13記載の情報処理方法。
  17. 受信した印刷データに含まれる印刷設定を保存する保存手段と、受信した印刷データの印刷を行う印刷手段とを有するプリンタに接続される情報処理装置で実行されるプログラムであって、
    印刷データを作成する作成ステップと、
    前記保存手段により保存されている以前の印刷処理で指定された印刷設定を取得する取得ステップと、
    前記作成ステップにより作成される印刷データにおいて指定される印刷設定と前記取得ステップにより取得された印刷設定が一致するか判別する判別ステップと、
    前記判別ステップにより一致すると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別ステップにより一致しないと判別された場合、警告を行う処理ステップと
    を情報処理装置に実行させるプログラム。
  18. 前記処理ステップでは、前記判別ステップにより一致すると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別ステップにより一致しないと判別された場合、警告を行い、印刷を続行すると指示された場合、印刷データを送信し、印刷を続行しないと指示された場合、印刷を終了することを特徴とする請求項17記載のプログラム。
  19. 前記取得ステップでは、前回と同じユーザでない場合にプリンタから設定を取得することを特徴とする請求項17または18記載のプログラム。
  20. 前記印刷設定は、用紙の種類を含むことを特徴とする請求項17または18記載のプログラム。
  21. 印刷データを受信する受信手段と、受信した印刷データに基づき紙間レバー位置を決定する決定手段と、決定された紙間レバー位置を記憶する記憶手段とを有するプリンタに接続される情報処理装置で実行されるプログラムであって、
    前記記憶手段に記憶されている紙間レバー位置を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにより取得された紙間レバー位置がオペレータに指定された用紙の種類に適した紙間レバー位置と一致しているか判別する判別ステップと、
    前記判別ステップにより一致していると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別ステップにより一致していないと判別された場合、メッセージを表示する処理ステップと
    を情報処理装置に実行させるプログラム。
  22. メディアタイプを保存する保存手段と、受信した印刷データの印刷を行う印刷手段とを有するプリンタに接続される情報処理装置で実行されるプログラムであって、
    前記保存手段により保存されている以前の印刷処理で指定されたメディアタイプを取得する取得ステップと、
    ユーザに指定されたメディアタイプと前記取得ステップにより取得されたメディアタイプが一致するか判別する判別ステップと、
    前記判別ステップにより一致していると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別ステップにより一致していないと判別された場合、メッセージを表示して、該メッセージに対して確認印刷を行うと指示された場合、確認印刷コマンドと印刷データを送信する処理ステップと
    を情報処理装置に実行させるプログラム。
  23. 前記処理ステップでは、前記判別ステップにより一致すると判別された場合、印刷データを送信し、前記判別ステップにより一致しないと判別された場合、警告を行い、印刷を続行すると指示された場合、印刷データを送信することを特徴とする請求項21記載のプログラム。
  24. 受信した印刷データと前記印刷データを送信した情報処理装置の種類に基づき紙間レバー位置を決定する決定ステップを、情報処理装置にさらに実行させることを特徴とする請求項21記載のプログラム。
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