JP3854239B2 - 中継装置、管理装置、中継方法および通信システム - Google Patents

中継装置、管理装置、中継方法および通信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信装置から送信された同報メッセージが端末装置へ到達するタイミングにばらつきが発生しないようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットを利用した様々な情報送信サービスの提供が行われている。その一例として、同報メッセージサービスが挙げられる。同報メッセージサービスとは、そのサービスへ加入している全てのユーザに対して同一の内容のメッセージを一斉に送信するサービスである(以下では、このようにして送信されるメッセージを「同報メッセージ」とよぶ)。
【0003】
同報メッセージは、その送信時点では、ほぼ同時に送信されるものであるが、その同報メッセージサービスへ加入している各ユーザの端末装置へ同時に到達するとは限らない。具体的には、同報メッセージが端末装置へ到達するタイミングにばらつきが発生したり、同報メッセージが端末装置へ到達しない事態が発生してしまう。このような事態の発生を招く原因の1つとして、同報メッセージを送信する送信装置とユーザの利用する端末装置とを結ぶ通信網で発生するネットワーク障害が挙げられる。そして、このような事態は、同報メッセージを送信する送信装置がインターネットに接続されている場合に、特に発生し易い。その理由は、インターネットは、特定の通信事業者によって運営されている通信事業者網とは異なり、その構成要素である通信回線や各種機器(ルータやサーバ、交換機など)が多重化されていないため、ネットワーク障害が発生し易いからである。
【0004】
このように、同報メッセージの到達タイミングにばらつきが発生してしまうと、他のユーザよりも遅れてメッセージを受信したユーザに不公平感を与えてしまい好ましくない。また、単に不公平感を与えるに止まらず、重大な不利益を与えてしまう虞もある。例えば、送信されるメッセージに証券市場や為替市場などの市場動向を表す情報が含まれている場合には、メッセージの到達が遅れることによって、ユーザから取引機会を奪ってしまう虞がある。そこで、同報メッセージが端末装置へ到達するタイミングにばらつきが発生しないようにする技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0005】
特許文献1に開示されている技術では、送信装置から送信された同報メッセージは、まず、端末装置へ同報メッセージを中継する中継装置によって受信される。この中継装置は、同報メッセージを受信すると、その同報メッセージに対応する確認応答を送信装置へ送信するとともに、受信した同報メッセージを記憶する。そして、この中継装置は、送信装置から通知される時刻に至るまで、自装置に記憶した同報メッセージを端末装置へ送信しないようにしている。一方、送信装置は、送信した全ての同報メッセージに対して確認応答を受信した場合にのみ、その同報メッセージを上記中継装置から端末装置へ送信する時刻を決定し、その時刻を上記中継装置へ通知する。このように、特許文献1に開示されている技術では、送信装置によって決定された時刻に、一斉に中継装置から端末装置へ同報メッセージが送信されるようにすることによって、同報メッセージが端末装置へ到達するタイミングにばらつきが発生しないようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−32573号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、ネットワーク障害によって、送信装置から送信された同報メッセージが中継装置へ到達しないことが発生し得る状況下では、端末装置へ同報メッセージを送信する時刻の通知が同様の原因によって中継装置へ到達しないことが起こり得る。同報メッセージを受信し記憶している複数の中継装置のうちの幾つかへ上記通知が到達しなかった場合には、それらの中継装置からは同報メッセージの送信は行われない。これに対して、上記通知を受信した他の中継装置からは同報メッセージの送信が行われるから、結局、同報メッセージの到達タイミングにばらつきが発生してしまう。つまり、特許文献1に開示されている技術を用いたとしても、上記問題点を確実に解決することはできない。
【0008】
本件発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、同報メッセージサービスを利用する端末装置へ同報メッセージが到達するタイミングにばらつきが発生することを確実に回避する技術を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、送信装置から複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージを全て受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたメッセージを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されているメッセージに対し、予め定められたアルゴリズムに基づく解析を行って、前記送信装置から最後に送信されたメッセージであるか否かを判定する判定手段と、前記送信装置から最後に送信されたメッセージであると前記判定手段により判定された場合に、前記記憶手段に記憶されているメッセージをその宛先へ送信する送信手段とを有する中継装置を提供する。
【0010】
このような中継装置によれば、送信装置から同報送信された全てのメッセージが上記中継装置によって受信された場合に、該メッセージがその宛先へ送信される。
【0011】
また、上記課題を解決するために、本発明は、送信装置から複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージを受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたメッセージを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されているメッセージに対し、予め定められたアルゴリズムに基づく解析を行って、前記送信装置から最後に送信されたメッセージであるか否かを判定する判定手段と、前記送信装置から最後に送信されたメッセージであると前記判定手段により判定された場合に、管理装置へその旨を通知する通知手段と、前記記憶手段に記憶されているメッセージをその宛先へ送信することを要求する旨の通知を前記管理装置から受信した場合に、該メッセージをその宛先へ送信する送信手段とを有する中継装置を提供する。
【0012】
また、上記課題を解決するために、本発明は、送信装置から複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージを受信し記憶する中継装置から送信される通知であって、該送信装置から最後に送信されたメッセージを受信した旨の通知を受信する受信手段と、記憶しているメッセージをその宛先へ送信することを要求する旨の通知を前記中継装置へ送信する送信手段とを有する管理装置を提供する。
【0013】
また、上記課題を解決するために、本発明は、送信装置から複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージを受信し記憶する中継装置が、該メッセージに対して予め定められたアルゴリズムに基づく解析を行って、該メッセージが該送信装置から最後に送信されたメッセージであることを検出し、管理装置へその旨を通知する第1のステップと、前記管理装置が、前記中継装置に対して、記憶しているメッセージをその宛先へ送信することを要求する第2のステップと、前記中継装置が、前記管理装置から送信することを要求されたメッセージをその宛先へ送信する第3のステップとを有する中継方法を提供する。
【0014】
また、上記課題を解決するために、本発明は、送信装置から複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージを受信し記憶する中継装置と、記憶しているメッセージをその宛先へ送信する旨の通知を前記中継装置へ送信する管理装置と、を備え、前記中継装置は、記憶したメッセージに対し、予め定められたアルゴリズムに基づく解析を行って、前記送信装置から最後に送信されたメッセージであるか否かを判定する判定手段と、前記送信装置から最後に送信されたメッセージであると前記判定手段により判定された場合に、管理装置へその旨を通知する通知手段と、記憶しているメッセージをその宛先へ送信することを要求する旨の通知を前記管理装置から受信した場合に、該メッセージをその宛先へ送信する送信手段とを有し、前記管理装置は、前記送信装置から最後に送信されたメッセージを受信した旨の通知を前記中継装置から受信する受信手段と、前記送信装置から最後に送信されたメッセージを受信した旨の通知を前記受信手段により受信した場合に、記憶しているメッセージをその宛先へ送信することを要求する旨の通知を前記中継装置へ送信する通知送信手段とを有することを特徴とする通信システムを提供する。
【0015】
また、上記課題を解決するために、本発明は、送信装置から複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージを受信する受信手段と、前記受信手段によって前記メッセージを受信する度に、管理装置へその旨を通知する通知手段と、前記受信手段により受信されたメッセージを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されているメッセージをその宛先へ送信することを要求する旨の通知を前記管理装置から受信した場合に、該メッセージをその宛先へ送信する送信手段とを有する中継装置を提供する。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明は、送信装置から複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージを受信する中継装置が該メッセージを受信する度に送信する通知であって、該メッセージを受信した旨の通知を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された通知に対して、予め定められたアルゴリズムに基づく解析を行って、前記送信装置から送信された全てのメッセージが前記中継装置へ到達しているか否かを判定する判定手段と、前記送信装置から送信された全てのメッセージが前記中継装置へ到達していると前記判定手段によって判定された場合に、該メッセージをその宛先へ送信することを要求する旨の通知を前記中継装置へ送信する送信手段とを有する管理装置を提供する。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明は、送信装置から複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージを受信し記憶する中継装置から該メッセージを受信した旨を通知される管理装置が、該通知に対して予め定められたアルゴリズムに基づく解析を行って、該送信装置から該複数の端末装置へ送信された全てのメッセージが該中継装置へ到達していることを検出する第1のステップと、前記管理装置が、記憶しているメッセージをその宛先へ送信することを前記中継装置へ要求する第2のステップと、前記中継装置が、前記管理装置から送信することを要求されたメッセージをその宛先へ送信する第3のステップとを有する中継方法を提供する。
【0018】
このような中継装置、管理装置、中継方法および通信システムによれば、送信装置から上記複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージが全て上記中継装置へ到達した場合に、該メッセージが上記中継装置からその宛先へ送信される。
【0019】
【発明の実施の形態】
[A:第1実施形態]
以下、図面を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る中継装置および管理装置を有する通信システムについて説明する。
【0020】
(1:構成)
(1−1:全体構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す図である。送信装置10は、例えばインターネット20に接続されているコンピュータ装置であり、ある同報メッセージサービスへ加入しているユーザを構成員とするグループ(以下、「同報グループ」という)へ宛てて、同報メッセージを送信するためのものである。より詳細に説明すると、送信装置10は、上記同報グループを一意に特定する識別子(以下、「同報ID」という)に対応付けて、該同報グループに属しているユーザの利用する端末装置の通信アドレスを記憶している。そして、送信装置10は、上記通信アドレス宛てに同報メッセージを送信する際には、同報メッセージ毎に図2に示される同報メッセージ識別情報を内包させて、送信する。
【0021】
図2は、送信装置10から送信される同報メッセージに内包されている同報メッセージ識別情報の一例を示す図である。図2に示されるように、同報メッセージ識別情報には、上記同報IDと、同報数と、位置IDとが含まれている。同報数とは、上記同報グループに属しているユーザの数、すなわち、上記同報グループへ宛てて送信装置10から送信される同報メッセージの数を表すデータである。位置IDとは、その同報メッセージが送信された順番を一意に特定するデータであり、例えば、1から上記同報数で表される数までの連番である。
【0022】
通信事業者網30は、例えば、ある通信事業者によって運営管理されている移動パケット通信網であり、インターネット20に接続されているゲートウェイ装置(以下、「GW」という)31と基地局32とを含んでいる。GW31は、通信事業者網30とインターネット20との間の通信を仲介するためのものであり、インターネット20における通信プロトコルと通信事業者網30における通信プロトコルとを相互変換する機能を備えている。基地局32は、所定の広さの無線セルを形成し、この無線セルに在圏している端末装置を収容するためのものである。なお、図1においては、1つのGWと1つの基地局とが例示されているが、実際には多数のGWと多数の基地局とが存在し、これらGWや基地局を接続する通信回線(図示省略)も多重化されている。これは、ネットワーク障害が発生した場合であっても、通信事業者網30を介した通信を行えるようにするためである。
【0023】
端末装置40A、40Bおよび40Cは、例えば、パケット通信機能を備えた携帯電話機であり、自装置の在圏する無線セルを形成する基地局32と無線通信することができる。以下では、端末装置40A、40Bおよび40Cの各々を区別する必要がない場合には、「端末装置40」と表記する。この端末装置40は、送信装置10から送信された同報メッセージを通信事業者網30を介して受信し、受信した同報メッセージを自装置のユーザに閲覧させることができる。なお、本実施形態においては、端末装置40として、パケット通信機能を有する携帯電話機を用いる場合について説明するが、パケット通信機能を備えたPHS(Personal Handyphone System :登録商標)やPDA(Personal Digital Assistance)であっても良いことは勿論である。更に、端末装置40は、上述した携帯電話機やPHSなどの移動通信端末に限定されるものではなく、通信事業者網30に有線接続されているパーソナルコンピュータであっても良い。要は、送信装置10から送信されてくるメッセージを通信事業者網30を介して受信するコンピュータ装置であれば、何れであっても良い。
【0024】
中継装置50A、50Bおよび50Cは、通信事業者網30に接続されているコンピュータ装置であり、送信装置10から送信されてきた同報メッセージを端末装置40A、40Bおよび40Cへ中継するためのものである。以下では、中継装置50A、50Bおよび50Cの各々を区別する必要がない場合には、「中継装置50」と標記する。この中継装置50は、送信装置10から送信されてきた同報メッセージを受信し記憶するとともに、受信した同報メッセージが上記同報グループへ宛てて送信装置10から最後に送信された同報メッセージであるか否かを検出する機能を備えている。そして、中継装置50は、受信した同報メッセージが送信装置10から上記同報グループへ宛てて最後に送信された同報メッセージであることを検出した場合には、その旨を管理装置60へ通知し、管理装置60からの要求に基づいて自装置に記憶している同報メッセージを宛先の端末装置40へ送信する。なお、本実施形態においては、各中継装置毎に同報メッセージを中継する端末装置が予め定められているものとする。具体的には、端末装置40A宛てに送信された同報メッセージについては、中継装置50Aが中継し、端末装置40B宛てに送信された同報メッセージについては、中継装置50Bが中継し、端末装置40C宛てに送信された同報メッセージについては、中継装置50Cが中継する。このように、本実施形態においては、中継装置毎に同報メッセージを中継する端末装置が予め定められている場合について説明するが、中継装置毎に中継する同報メッセージの種類が予め定められているとしても勿論良い。
【0025】
管理装置60は、通信事業者網30に接続されているコンピュータ装置であり、送信装置10から送信された同報メッセージが同じタイミングで中継装置50から端末装置40へ送信されるようにするためのものである。より詳細に説明すると、管理装置60は、上記同報グループ宛てに送信装置10から送信された最後の同報メッセージを受信したことを通知された場合に、中継装置50A、50Bおよび50Cの全てに対して該同報メッセージを端末装置40へ送信することを要求する。
【0026】
(1−2:中継装置50の構成)
次いで、図3を参照しつつ、中継装置50の構成について説明する。図3に示されるように、中継装置50は、制御部310と、通信部320と、記憶部330と、これら各部間のデータ授受を仲介するバス340と、を有している。
【0027】
制御部310は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶部330に格納されているソフトウェアを実行することにより中継装置50の各部を制御するものである。
【0028】
通信部320は通信事業者網30に接続されており、この通信事業者網30を介して送信装置10や管理装置60や端末装置40と通信するためのものである。この通信部320は、通信事業者網30を介して送信されてきたデータを受信し、受信したデータを制御部310へ引渡すとともに、制御部310から引渡されたデータを通信事業者網30へ送出する。
【0029】
記憶部330は、揮発性記憶部331と不揮発性記憶部332とを有している。揮発性記憶部331は、例えばRAM(Random Access Memory)であり、ソフトウェアを実行中の制御部310によりワークエリアとして使用される。一方、不揮発性記憶部332は、例えばハードディスクであり、後述するOS(Operating System)ソフトウェアや、中継ソフトウェアを格納している。以下、これらソフトウェアを実行することにより、制御部310に付与される機能について説明する。
【0030】
中継装置50の電源(図示省略)が投入されると、制御部310は、まず、不揮発性記憶部332からOSソフトウェアを読み出し、これを実行する。OSソフトウェアを実行中の制御部310には、中継装置50の各部を制御する機能、他のソフトウェアを実行する機能などが付与される。そして、OSソフトウェアの実行を完了し、OSを実現している状態の制御部310は、不揮発性記憶部332から中継ソフトウェアを読み出し、これを実行する。この中継ソフトウェアにしたがって作動している制御部310には、本発明に係る中継装置に特有な2つの機能が付与される。
【0031】
第1の機能は、送信装置10から送信された同報メッセージを受信し、その同報メッセージが、送信装置10から同報グループ宛てに送信された最後の同報メッセージであるか否かを判定し、その判定結果を管理装置60へ通知する機能である。より詳細に説明すると、上記中継ソフトウェアにしたがって作動している制御部310は、図4に示される同報メッセージ受信動作を行う。図4に示されるように、制御部310は、送信装置10から送信されてきた同報メッセージを受信し不揮発性記憶部332へ格納する一方、その同報メッセージに内包されている同報メッセージ識別情報に基づいて上記判定を行う。そして、制御部310は、最後に送信された同報メッセージを受信したと判定した場合には、その旨を示す通知(以下、「最終メッセージ受信通知」とよぶ)を管理装置60へ送信する。この最終メッセージ受信通知には、上記同報メッセージに内包されている同報IDが書き込まれている。
【0032】
第2の機能は、管理装置60からの要求に基づいて、不揮発性記憶部332に格納している同報メッセージをその宛先へ送信する機能である。より詳細に説明すると、上記中継ソフトウェアにしたがって作動している制御部310は、図5に示される同報メッセージ送信動作を行う。図5に示されるように、制御部310は、ある同報IDで特定される同報メッセージを送信することを要求する旨の通知(以下、「同報メッセージ送信要求」という)を管理装置60から受信した場合に、その同報IDを内包している同報メッセージを不揮発性記憶部332に格納している場合にのみ、その同報メッセージを宛先の端末装置40へ送信する。
【0033】
以上に説明したように、中継装置50の構成は一般的なコンピュータ装置と同一であり、不揮発性記憶部332に格納されている各種ソフトウェアを制御部310に実行させることにより、本発明に係る中継装置に特有な機能が実現される。
【0034】
(1−3:管理装置60構成)
次いで、管理装置60の構成について説明する。管理装置60の構成が中継装置50の構成と異なっている点は、上述した中継ソフトウェアに替えて、本実施形態に係る管理装置に特有な機能を制御部310に実現させるための管理ソフトウェアを不揮発性記憶部332に格納している点のみである。以下、不揮発性記憶部332に格納されている各種ソフトウェアを実行することにより、制御部310に付与される機能について説明する。
【0035】
管理装置60の電源(図示省略)が投入されると、制御部310は、OSソフトウェアを実行し、OSの制御下で上記管理ソフトウェアを実行する。この管理ソフトウェアにしたがって作動している制御部310には、同報メッセージの送信管理を行う機能が付与される。より詳細に説明すると、上記管理ソフトウェアにしたがって作動している制御部310は、図6に示される同報メッセージ管理動作を行う。図6に示されるように、制御部310は、中継装置50A、50Bおよび50Cのいずれか1つから、上記最終メッセージ受信通知を受信した場合に、その最終メッセージ受信通知に内包されている同報IDで示される同報メッセージの送信を要求する旨の同報メッセージ送信要求を中継装置50A、50Bおよび50Cの各々へ送信する。
【0036】
(2:動作)
上述した中継装置50および管理装置60が行う動作のうち、本発明の特徴を顕著に示す動作についてのみ、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する動作の前提として、中継装置50の制御部310は、前述した中継ソフトウェアにしたがって作動しているものとし、管理装置60の制御部310は、上述した管理ソフトウェアにしたがって作動しているものとする。以下では、このような状況下で、端末装置40Aのユーザと端末装置40Bのユーザとが属する同報グループ(以下、この同報グループの同報IDを“123”とする)へ宛てて送信装置10から同報メッセージが送信される場合について説明する。
【0037】
図7は、図1に示される通信システムにおける通信シーケンスの一例を示す図である。図7に示されるように、送信装置10は、まず、端末装置40Aへ宛てて同報メッセージ701Aを送信する。図7に示されるように、この同報メッセージ701Aに内包されている同報IDは“123”であり、同報数は“2”であり、位置IDは“1”である。この同報メッセージ701Aは、インターネット20と通信事業者網30とを順に介して中継装置50Aへ到達する。以下、この同報メッセージ701Aを受信した場合に、中継装置50Aの制御部310が行う動作について、図4を参照しつつ説明する。
【0038】
図4に示されるように、中継装置50Aの制御部310は、送信装置10から送信された同報メッセージ701Aを受信(ステップSA1)すると、受信した同報メッセージ701Aに対する確認応答702Aを通信部320を介して送信装置10へ送信する(ステップSA2)。この確認応答702Aを受信した場合に、送信装置10が行う動作については、後に詳細に説明する。
【0039】
次いで、中継装置50Aの制御部310は、ステップSA1にて受信した同報メッセージ701Aを不揮発性記憶部332へ格納し記憶する(ステップSA3)。その後、制御部310は、その同報メッセージ701Aが、送信装置10から最後に送信された同報メッセージであるか否かを判定する(ステップSA4)。具体的には、制御部310は、同報メッセージに内包されている同報数と位置IDとを比較し、両者が一致している場合にのみ、送信装置10から最後に送信された同報メッセージであると判定する。そして、ステップSA4にて、送信装置10から最後に送信された同報メッセージであることを検出した場合(すなわち、ステップSA4の判定結果が“Yes”である場合)には、制御部310は、最終メッセージ受信通知を管理装置60へ送信する(ステップSA5)。上述したように、同報メッセージ701Aに内包されている同報数は“2”であり、位置IDは“1”であり、両者は一致しない。このため、上述したステップSA4の判定結果は“No”になり、中継装置50Aの制御部310は、上述したステップSA5の処理を行わずに同報メッセージ受信動作を終了する。
【0040】
なお、本実施形態においては、ステップSA1にて受信した同報メッセージに対する確認応答を送信した後に、その同報メッセージを不揮発性記憶部332へ格納し、更にその後に、その同報メッセージが送信装置10から最後に送信された同報メッセージである否かを判定する場合について説明した。しかしながら、これらの処理の順番は図4に示される順番に限定されるものではない。例えば、受信した同報メッセージを不揮発性記憶部332へ格納した後に、その同報メッセージに対する確認応答を送信し、その後に、その同報メッセージが送信装置10から最後に送信された同報メッセージである否かを判定するとしても勿論良い。
【0041】
図7に戻って、中継装置50Aから送信された確認応答702Aを受信した場合に送信装置10が行う動作について説明する。この確認応答702Aを受信すると、送信装置10は、図7に示されるように、同報メッセージ701Bを端末装置40Bへ送信する。この同報メッセージ701Bには、同報IDとして“123”が内包されており、同報数として“2”が内包されており、位置IDとして“2”が内包されている。以降、送信装置10は、この同報メッセージ701Bに対応する確認応答702Bを受信すると、同報メッセージ送信動作を終了する。
【0042】
上記同報メッセージ701Bは、インターネット20と通信事業者網30とを順に介して中継装置50Bへ到達する。以下、同報メッセージ701Bを受信した場合に中継装置50Bの制御部310が行う動作について、図4を参照しつつ説明する。
【0043】
図4に示されるように、中継装置50Bの制御部310が行う動作は、基本的に、上述した中継装置50Aの制御部310が行う動作と同一である。ただし、中継装置50Bの制御部310がステップSA1にて受信した同報メッセージ701Bに内包されている同報数と位置IDとは一致するので、ステップSA4の判定結果は“Yes”になる。したがって、中継装置50Bの制御部310は、上述したステップSA5の処理を行い、最終メッセージ受信通知703を通信部320を介して管理装置60へ送信する。以下、この最終メッセージ受信通知703を受信した場合に、管理装置60の制御部310が行う動作について図6を参照しつつ説明する。
【0044】
図6に示されるように、管理装置の制御部310は、最終メッセージ受信通知703を受信(ステップSC1)すると、上述した同報メッセージ送信要求を通信事業者網30に接続されている全ての中継装置へ送信し(ステップSC2)、同報メッセージ管理処理を終了する。具体的には、管理装置60は、図7に示されるように、同報メッセージ送信要求704A、704Bおよび704Cをそれぞれ中継装置50A、50Bおよび50Cへ送信する。以下では、同報メッセージ送信要求704A、704Bおよび704Cの各々を区別する必要がない場合には、「同報メッセージ送信要求704」と標記する。本実施形態においては、中継装置50と管理装置60とは、ともに、通信事業者網30に接続されているため、管理装置60から送信された同報メッセージ送信要求704が中継装置50へ到達しないといった事態が発生することはない。以下、この同報メッセージ送信要求704を受信した場合に中継装置50の制御部310が行う動作について図5を参照しつつ説明する。
【0045】
図5に示されるように、中継装置50の制御部310は、同報メッセージ送信要求704を受信(ステップSB1)すると、この同報メッセージ送信要求704に内包されている同報IDと同一の同報IDを有する同報メッセージが不揮発性記憶部332に格納されているか否かを判定する(ステップSB2)。そして、制御部310は、ステップSB2の判定結果が“Yes”である場合にのみ、その同報メッセージを不揮発性記憶部332から読み出し、読み出した同報メッセージを通信事業者網30を介して端末装置40へ送信する(ステップSB3)。
【0046】
本動作例においては、図7に示されるように、中継装置50Aからは同報メッセージ705Aが端末装置40Aへ送信され、中継装置50Bからは同報メッセージ705Bが端末装置40Bへ送信される。これは、中継装置50Aおよび50Bの不揮発性記憶部332には、同報IDが“123”である同報メッセージが格納されているため、上述したステップSB2の判定結果は“Yes”になり、上述したステップSB3が行われるからである。一方、中継装置50Cの不揮発性記憶部332には、同報IDが“123”である同報メッセージは格納されていないため、上述したステップSB2の判定結果は“No”になり、ステップSB3は行われない。このようにして、送信装置10から送信された同報メッセージは、ほぼ同じタイミングで端末装置40Aと40Bとに到達する。
【0047】
[B:第2実施形態]
次いで、本発明の第2実施形態に係る中継装置および管理装置を有する通信システムについて、図面を参照しつつ説明する。
【0048】
(1:構成)
図8は、本発明の第2実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す図である。図8に示される通信システムが、図1に示される通信システムと異なっている点は、以下に述べる3つの点のみである。第1に送信装置10に替えて、送信装置810を設けた点である。第2に、中継装置50A、50Bおよび50Cに替えて、中継装置850A、850Bおよび850Cを設けた点である。第3に、管理装置60に替えて、管理装置860を設けた点である。以下では、中継装置850A、850Bおよび850Cの各々を区別する必要がない場合には、「中継装置850」と標記する。
【0049】
送信装置810が送信装置10と異なっている点は、図2に示される同報メッセージ識別情報に替えて、図9に示される同報メッセージ識別情報を同報メッセージに内包させて送信する点のみである。図9に示される同報メッセージ識別情報が図2に示される同報メッセージ識別情報と異なっている点は、位置IDが含まれていない点のみである。
【0050】
中継装置850が中継装置50と異なっている点は、以下に述べる2つの点である。第1に、送信装置810から送信された同報メッセージを受信する度に、該同報メッセージを受信したことを示す通知(以下、「同報メッセージ受信通知」という)を管理装置860へ送信する点である。第2に、前述した同報メッセージ送信要求を管理装置860から受信した場合には、図11に示されるように、常に、対応する同報メッセージを送信する点である。つまり、中継装置850は、受信した同報メッセージが送信装置810から最後に送信されたものであるか否かに拘わらず、同報メッセージ受信通知を管理装置860へ送信する。より詳細に説明すると、不揮発性記憶部332に格納されている中継ソフトウェアにしたがって作動する制御部310は、図10に示される同報メッセージ受信動作を行う。図10に示されるように、制御部310は、同報メッセージを受信する度に、その同報メッセージを不揮発性記憶部332へ格納し記憶するとともに、この同報メッセージに内包されている同報IDと同報数とを書き込んだ同報メッセージ受信通知を管理装置860へ送信する。
【0051】
一方、管理装置860が管理装置60と異なっている点は、図12に示される管理テーブルを不揮発性記憶部332に格納している点と、図6に示される同報メッセージ管理動作に替えて図13に示される同報メッセージ管理動作を行う点とである。より詳細に説明すると、図13に示されるように、管理装置860の制御部310は、中継装置850から受信した同報メッセージ受信通知に基づいて、不揮発性記憶部332に格納されている管理テーブル(図12参照)の格納内容を更新する。図12に示されるように、この管理テーブルには、上記同報メッセージ受信通知に内包されている同報IDおよび同報数に対応付けて、中継装置識別子と受信カウンタとが格納される。中継装置識別子とは、この同報メッセージ受信通知を送信してきた中継装置850を一意に特定するデータ(例えば、中継装置850の通信アドレス)である。受信カウンタとは、ある同報IDを内包した同報メッセージ受信通知を管理装置860が受信した回数を示すデータである。そして、制御部310は、上記管理テーブルの格納内容に基づいて、ある同報グループ宛てに送信装置810から送信された全ての同報メッセージが中継装置850へ到達しているか否かを判定し、全ての同報メッセージが中継装置850へ到達していると判定した場合に、上記同報メッセージ受信通知を送信してきた中継装置850のみへ前述した同報メッセージ送信要求を送信する。
【0052】
(2:動作)
次いで、中継装置850および管理装置860が行う動作のうち、本実施形態に係る中継装置および管理装置に特有な動作についてのみ図を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する動作例の前提は、前述した第1実施形態に係る通信システムの動作例の前提と同一であるものとする。すなわち、中継装置850の制御部310は中継ソフトウェアにしたがって作動しており、管理装置860の制御部310は、管理ソフトウェアにしたがって作動しているものとする。そして、図14に示されるように、同報IDが“123”である同報グループへ宛てて送信装置810から同報メッセージが送信されるものとする。
【0053】
図14は、図8に示される通信システムにおける通信シーケンスの一例を示す図である。図14に示されるように、送信装置810は、まず、端末装置40Aへ宛てて同報メッセージ701Aを送信する。以下、この同報メッセージ701Aを受信した場合に、中継装置850Aの制御部310が行う動作について、図10を参照しつつ説明する。
【0054】
中継装置850Aの制御部310が行う動作と中継装置50Aの制御部310が行う動作とで異なっている点は、ステップSA4およびステップSA5に替えて、ステップSD4を行う点のみである。すなわち、制御部310は、送信装置10から送信された同報メッセージ701Aを受信(ステップSA1)すると、この同報メッセージ701Aに対する確認応答702Aを送信(ステップSA2)するとともに、この同報メッセージ701Aを不揮発性記憶部332へ格納し記憶する(ステップSA3)。そして、中継装置850Aの制御部310は、上述した同報メッセージ受信通知1403Aを通信部320を介して管理装置860へ送信し(ステップSD4)、同報メッセージ受信処理を終了する。
【0055】
前述したように、中継装置850の制御部310は、ステップSA1にて受信した同報メッセージが送信装置810から最後に送信されたメッセージであるか否かによらす、同一の処理を行う。したがって、本動作例においては、中継装置850Bの制御部310も、上述した中継装置850Aの制御部310と同一の動作を行い、通信部320を介して同報メッセージ受信通知1403Bを管理装置860へ送信する。なお、以下では、同報メッセージ受信通知1403Aと1403Bとを区別する必要がない場合には、「同報メッセージ受信通知1403」と標記する。
【0056】
次に、上記同報メッセージ受信通知1403を受信した場合に、管理装置860の制御部310が行う動作について図13を参照しつつ説明する。図13に示されるように、管理装置860の制御部310が行う動作と管理装置60の制御部310が行う動作とが異なっている点は、ステップSC1に替えてステップSE1からステップSE4までの処理を行う点である。
【0057】
より詳細に説明すると、管理装置860の制御部310は、まず、同報メッセージ受信通知1403を受信(ステップSE1)し、受信した同報メッセージ受信通知1403の内容に基づいて、上述した管理テーブル(図12参照)の格納内容を更新する(ステップSE2)。具体的には、制御部310は、同報メッセージ受信通知1403Aを受信すると、この同報メッセージ受信通知1403Aに内包されている同報IDおよび同報数と、その同報メッセージ受信通知1403Aの送信元である中継装置850Aの中継装置識別子とを管理テーブルへ書き込むとともに、その同報IDに対応する受信カウントに“1”を書き込む。そして、制御部310は、同報メッセージ受信通知1403Bを受信すると、この同報メッセージ受信通知1403Bに内包されている同報IDに対応付けて中継装置850Bの中継装置識別子を管理テーブルへ追記するとともに、その同報IDに対応する受信カウントに1を加算する。
【0058】
次に、管理装置860の制御部310は、管理テーブルに格納されている同報数と受信カウンタの値とが一致するか否かを判定し(ステップSE3)、両者が一致する場合には、後述するステップSE4の処理を行い、両者が一致しない場合には、ステップSE1以降の処理を繰り返し実行する。本動作例においては、同報メッセージ受信通知1403Bを受信すると、上記ステップSE3の判定結果が“Yes”になり、後述するステップSE4の処理が行われる。
【0059】
ステップSE3に後続するステップSE4では、制御部310は、ステップSE1にて受信した同報メッセージ受信通知に内包されている同報IDで特定される同報メッセージを受信し記憶している中継装置を管理テーブルの格納内容に基づいて特定する。本動作例では、同報IDが“123”である同報メッセージを記憶している中継装置として、中継装置850Aおよび850Bが特定される。
【0060】
そして、制御部310は、ステップSE4にて特定した中継装置へ宛てて、前述した同報メッセージ送信要求を送信し(ステップSC2)、同報メッセージ管理動作を終了する。本動作例では、上述したステップSE4にて、中継装置850Aと850Bとが特定されているから、制御部310は、中継装置850Aへ宛てて同報メッセージ送信要求704Aを送信し、中継装置850Bへ宛てて同報メッセージ送信要求704Bを送信する。このように、本動作例においては、中継装置850Cへ同報メッセージ送信要求が送信されることはない。これは、中継装置850Cからは同報メッセージ受信通知を受信していないからである。以下、上記同報メッセージ送信要求を受信した場合に中継装置850の制御部310が行う動作について図11を参照しつつ説明する。
【0061】
図11に示されるように、中継装置850の制御部310は、同報メッセージ送信要求704を受信(ステップSB1)した場合には、常に、同報メッセージの送信(ステップSB3)を行う。これは、前述したように、該当する同報メッセージを格納している中継装置850へのみ、同報メッセージ送信要求が管理装置860から送信されてくるからである。その結果、本実施形態においては、図14に示されるように、同報メッセージ705Aが中継装置850Aから端末装置40Aへ送信され、同報メッセージ705Bが中継装置850Bから端末装置40Bへ送信される。
【0062】
[C:変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内で様々な変形が可能である。なお、変形例としては、例えば、以下のようなものが考えられる。
【0063】
(1:変形例1)上述した第1実施形態では、同報メッセージに内包されている同報数および位置IDに基づいて、ある同報グループ宛てに送信された全ての同報メッセージが中継装置へ到達しているか否かを判定するアルゴリズムについて説明した。しかしながら、送信装置10から最後に送信された同報メッセージであるか否かを中継装置あるいは管理装置に判定させるアルゴリズムは係るアルゴリズムに限定されるものではない。例えば、上記同報数および位置IDに替えて、ある同報グループ宛てに送信装置から最後に送信された同報メッセージであるか否かを示す識別子が同報メッセージに内包されている場合には、その識別子に基づいて、上記判定を行わせるアルゴリズムを用いるとしても勿論良い。具体的には、ある同報グループへ宛てて送信された同報メッセージが、その同報グループ宛てに最後に送信された同報メッセージである場合には、上記識別子の値として“1”を内包し、その他の場合には、上記識別子の値として“0”を内包している場合には、この識別子の値が“1”または“0”のいずれであるかを判定するアルゴリズムを用いることによって実現される。要は、ある同報グループへ宛てて送信装置から送信された同報メッセージが、最後に送信された同報メッセージであるか否かを、前述した中継装置また管理装置が判定可能な態様であれば何れであっても良い。
【0064】
(2:変形例2)上述した第1および第2実施形態では、管理装置から送信された送信要求に基づいて、中継装置が自装置に記憶している同報メッセージを端末装置へ送信する場合について説明した。しかしながら、送信装置から送信された同報メッセージを受信した中継装置が、該同報メッセージを端末装置へ送信可能であるか否かを定期的に管理装置へ問合せ、その問合せに対して管理装置から送信されてくる応答に基づいて、該同報メッセージを端末装置へ送信する態様であっても良いことは勿論である。
【0065】
(3:変形例3)上述した第1および第2実施形態では、中継装置と管理装置とを別体の装置とする場合について説明したが、上記中継装置に上記管理装置の機能を担わせるとしても良いことは勿論である。また、上記第1および第2実施形態では、複数の中継装置が存在する場合について説明したが、中継装置の数が1つであっても良いことは勿論である。
【0066】
(4:変形例4)上述した第1および第2実施形態では、前述した中継ソフトウェアを予め中継装置に記憶させておくとともに、前述した管理ソフトウェアを予め管理装置に記憶させておく場合について説明した。しかしながら、これらのソフトウェアを記憶していない一般的なコンピュータ装置に、上記中継ソフトウェアや上記管理ソフトウェアをインストールすることによって、係るコンピュータ装置に本発明に係る中継装置や、本発明に係る管理装置と同一の機能を付与するとしても勿論良い。
【0067】
このようなことは、上記中継ソフトウェアや上記管理ソフトウェアを、例えば、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)などのコンピュータ装置読み取り可能な記録媒体に記録させておき、この記録媒体に記録されているソフトウェアをコンピュータ装置に読み取らせ、記憶させることによって実現される。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、通信事業者網に接続されている管理装置から送信された送信要求に基づいて、中継装置から端末装置へ同報メッセージが送信される。前述したように通信事業者網を構成する通信回線や各種機器は多重化されているため、上記送信要求は確実に中継装置へ到達する。このため、端末装置へ同報メッセージが到達するタイミングにばらつきが発生することを確実に回避することができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す図である。
【図2】 同送信装置10が送信するメッセージに内包されている同報メッセージ識別情報を説明するための図である。
【図3】 同中継装置50の構成例を示す図である。
【図4】 同中継装置50の制御部310が行う同報メッセージ受信動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】 同中継装置50の制御部310が行う同報メッセージ送信動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】 同管理装置60の制御部310が行う同報メッセージ管理動作の流れを示すフローチャートである。
【図7】 同通信システムにおける通信シーケンスの一例を示す図である。
【図8】 本発明の第2実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す図である。
【図9】 同送信装置810が送信するメッセージに内包されている同報メッセージ識別情報を説明するための図である。
【図10】 同中継装置850の制御部310が行う同報メッセージ受信動作の流れを示すフローチャートである。
【図11】 同中継装置850の制御部310が行う同報メッセージ送信動作の流れを示すフローチャートである。
【図12】 同管理装置860の記憶部330に格納されている管理テーブルの一例を示す図である。
【図13】 同管理装置860の制御部310が行う同報メッセージ管理操作の流れを示すフローチャートである。
【図14】 同通信システムにおける通信シーケンスの一例を示す図である。
【符号の説明】
10、810…送信装置、20…インターネット、30…通信事業者網、31…GW、32…基地局、40、40A、40B、40C…端末装置、50、50A、50B、50C、850、850A、850B、850C…中継装置、60、860…管理装置、310…制御部、320…通信部、330…記憶部、331…揮発性記憶部、332…不揮発性記憶部、340…バス。

Claims (9)

  1. 送信装置から複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージを全て受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信されたメッセージを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されているメッセージに対し、予め定められたアルゴリズムに基づく解析を行って、前記送信装置から最後に送信されたメッセージであるか否かを判定する判定手段と、
    前記送信装置から最後に送信されたメッセージであると前記判定手段により判定された場合に、前記記憶手段に記憶されているメッセージをその宛先へ送信する送信手段と
    を有する中継装置。
  2. 前記各メッセージには、同報送信の宛先の数と送信の順番を示すデータとが内包されており、
    前記アルゴリズムは、前記各メッセージにおけるデータから宛先の数と送信の順番を読み出し、これらに基づいて最後に送信されたメッセージであるか否かを判定する手順を含む
    ことを特徴とする中継装置。
  3. 送信装置から複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信されたメッセージを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されているメッセージに対し、予め定められたアルゴリズムに基づく解析を行って、前記送信装置から最後に送信されたメッセージであるか否かを判定する判定手段と、
    前記送信装置から最後に送信されたメッセージであると前記判定手段により判定された場合に、管理装置へその旨を通知する通知手段と、
    前記記憶手段に記憶されているメッセージをその宛先へ送信することを要求する旨の通知を前記管理装置から受信した場合に、該メッセージをその宛先へ送信する送信手段と
    を有する中継装置。
  4. 送信装置から複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって前記メッセージを受信する度に、管理装置へその旨を通知する通知手段と、
    前記受信手段により受信されたメッセージを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されているメッセージをその宛先へ送信することを要求する旨の通知を前記管理装置から受信した場合に、該メッセージをその宛先へ送信する送信手段と
    を有する中継装置。
  5. 送信装置から複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージを受信し記憶する中継装置から送信される通知であって、該送信装置から最後に送信されたメッセージを受信した旨の通知を受信する受信手段と、
    記憶しているメッセージをその宛先へ送信することを要求する旨の通知を前記中継装置へ送信する送信手段と
    を有する管理装置。
  6. 送信装置から複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージを受信する中継装置が該メッセージを受信する度に送信する通知であって、該メッセージを受信した旨の通知を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された通知に対して、予め定められたアルゴリズムに基づく解析を行って、前記送信装置から送信された全てのメッセージが前記中継装置へ到達しているか否かを判定する判定手段と、
    前記送信装置から送信された全てのメッセージが前記中継装置へ到達していると前記判定手段によって判定された場合に、該メッセージをその宛先へ送信することを要求する旨の通知を前記中継装置へ送信する送信手段と
    を有する管理装置。
  7. 送信装置から複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージを受信し記憶する中継装置が、該メッセージに対して予め定められたアルゴリズムに基づく解析を行って、該メッセージが該送信装置から最後に送信されたメッセージであることを検出し、管理装置へその旨を通知する第1のステップと、
    前記管理装置が、前記中継装置に対して、記憶しているメッセージをその宛先へ送信することを要求する第2のステップと、
    前記中継装置が、前記管理装置から送信することを要求されたメッセージをその宛先へ送信する第3のステップと
    を有する中継方法。
  8. 送信装置から複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージを受信し記憶する中継装置から該メッセージを受信した旨を通知される管理装置が、該通知に対して予め定められたアルゴリズムに基づく解析を行って、該送信装置から該複数の端末装置へ送信された全てのメッセージが該中継装置へ到達していることを検出する第1のステップと、
    前記管理装置が、記憶しているメッセージをその宛先へ送信することを前記中継装置へ要求する第2のステップと、
    前記中継装置が、前記管理装置から送信することを要求されたメッセージをその宛先へ送信する第3のステップと
    を有する中継方法。
  9. 送信装置から複数の端末装置宛に同報送信されたメッセージを受信し記憶する中継装置と、
    記憶しているメッセージをその宛先へ送信する旨の通知を前記中継装置へ送信する管理装置と、
    を備え、
    前記中継装置は、
    記憶したメッセージに対し、予め定められたアルゴリズムに基づく解析を行って、前記送信装置から最後に送信されたメッセージであるか否かを判定する判定手段と、
    前記送信装置から最後に送信されたメッセージであると前記判定手段により判定された場合に、管理装置へその旨を通知する通知手段と、
    記憶しているメッセージをその宛先へ送信することを要求する旨の通知を前記管理装置から受信した場合に、該メッセージをその宛先へ送信する送信手段とを有し、
    前記管理装置は、
    前記送信装置から最後に送信されたメッセージを受信した旨の通知を前記中継装置から受信する受信手段と、
    前記送信装置から最後に送信されたメッセージを受信した旨の通知を前記受信手段により受信した場合に、記憶しているメッセージをその宛先へ送信することを要求する旨の通知を前記中継装置へ送信する通知送信手段とを有する
    ことを特徴とする通信システム。
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