JP3853340B2 - カーテンの熱セット方法及び装置 - Google Patents

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本発明は、熱収縮作用を利用してカーテンを波形に整える熱セット方法及び装置に関する。
従来の熱セット方法としては、カーテンの上部をフックで吊り下げると共に、カーテン表裏から折込み具を噛み合い状に押し当ててカーテンを横断面ジグザグ(波形)に保持しつつ、蒸気噴射ノズルを下に移動させながら過熱蒸気を吹き付けてカーテン丈全長に亘って波形にセットする方法や、蒸気噴射ノズルを裾部に配置したまま過熱蒸気を吹き付けてカーテン裾部を波形にセットする方法が知られている(特許文献1)。また、過熱蒸気を噴射する蒸気噴射ノズルと、ひだ固定部との間にカーテンを強く挟み込んで、ヒダ固定部で過熱蒸気を吸引しながらカーテン裾部を波形にセットする方法が知られている(同特許文献)。
特開2001−299568号公報(特許請求の範囲、段落番号0034、0035)。
上述した方法は、カーテン表裏から折込み具を噛み合い状に押し当てるものであるが、ここでの噛み合い状とは、蒸気噴射ノズルをカーテンの上下に移動させて熱セットする関係上、左右の折り込み具の間にカーテンを遊びのある状態で保持することであり、それ故、その保持は緩やかであって「拘束」とは言えない程度であった。従って、天部以外を拘束していないので、熱収縮によってカーテンが縮むことを避けられず、カーテンを所望の丈に精度良く仕上げるには、その熱収縮分を見込んで熱セット前のカーテンを製作せねばならず煩雑であったし、熱セット前のカーテンが必要とする丈よりも短かったり長かったりすれば、当然、熱セット後のカーテンが所望の丈よりも長かったり短かったりし、寸法のバラツキが生じやすく、補正することができなかった。なお、蒸気噴射ノズルとひだ固定部との間にカーテン裾部を強く挟み込む方法の場合は、裾部を拘束していると言えるが、その拘束はひだ山部だけであり、ひだ谷部は拘束されていないので、同様のことが言えるし、熱セットした箇所は局部的(裾部)であり、カーテン丈全長に亘って熱セットしたわけではないので、熱セットが不十分である。
また、折り目を縦一直線に形成するには、過熱蒸気を吹き付ける際にカーテンを正確に波形状としてあること、即ち、波形状とするための折込み具が、カーテン幅方向に対して正確な位置にあり、幅方向における折込み具の位置が過熱蒸気を吹き付けている間中、常に不変であることが重要となる。上述した従来技術は、同特許文献中の段落番号0021から0022では、カーテンに対する折込み具の位置決めの仕方が記載してあるが、ここではカーテンの左右端部である耳部を位置決めする旨が記載されておらず、それ故、位置決めは不十分(いい加減)であり、実際の所、作業者が手作業で耳部を引っ張って折り込み具をカーテン幅の適切な位置に位置決め補正する必要があった。そして、作業者によるこの位置決め作業は、カーテン丈全長に亘って波形にセットする方法の場合は、蒸気噴射ノズルを下方に移動しながら過熱蒸気を吹き付けている間中、行わなければならず、煩雑であった。
さらに上記した方法は蒸気を利用している関係上、カーテンが湿っぽくなり、湿気によるカビの発生を防ぐには、充分に乾燥させてからビニール袋等に袋詰めせねばならなかった。また、長時間蒸気を同一箇所に吹き付けると、濡れてべたつくことになるので、蒸気の吹き付け時間は短くせねばならず、それ故、熱セットが不十分であった。
本発明の請求項1と3の発明は上記実情を考慮して開発されたもので、その目的とするところは、カーテン丈全長に亘って熱を長時間かけることができ、折り目を縦一直線に形成するのが容易で、なお且つ湿気によるカビの発生を防ぐことのできるカーテンの熱セット方法及び装置を提供することである。また、請求項2と4の発明の目的とするところは、カーテンの丈寸法を補正することのできる、熱セット方法及び装置を提供することである。
請求項1の発明は、天部に縫いヒダの付いたカーテンに熱を加えてカーテン全体に亘って折目を縦に形成するカーテンの熱セット方法である。そして、カーテン天部のフックを掛け止め具に掛けると共に隣り合う縫いヒダの中間箇所を前又は後に押し込んで天部を横断面ジグザグに保持し、カーテン裾部の耳部を位置決めピンに止めると共にカーテンの幅方向に間隔をあけて配置した前ピンと後ピンの前後の隙間に裾部を通し、後ピンに対して前ピンを相対的に後方に移動して裾部を前後方向に引っ張ることによって、裾部を天部と同様の横断面ジグザグに拘束すると共に裾部の上側では縦向のトンネル状の通路を幅方向に沿って前後に交互に突出する状態に保持し、その後に裾部に熱風を与え、その熱風が裾部から通路を経て天部まで上昇することによってカーテンの形状を整えることを特徴とする。
カーテンの左右耳部を位置決めピンで止めて位置決めしてあるので、後ピンに対して前ピンを相対的に後方に移動して裾部を前後方向に引っ張れば、裾部が横断面ジグザグに拘束されるので、作業者がカーテンを押さえていなくても熱風を吹き付けている間中、その拘束状態が維持される。
また、熱風を加える際にカーテンを丈方向に緊張させているか否かは問わないが、カーテンに熱を加えると丈方向に熱収縮するので、その熱収縮作用を積極的に防いだり、充分に発揮させたりするには、請求項2の発明のようにすることが望ましい。即ち、裾部を天部と同様の横断面ジグザグに拘束すると共に裾部の上側では縦向のトンネル状の通路を幅方向に沿って前後に交互に突出する状態に保持した後であって、裾部に熱風を与える前に掛け止め具に対して位置決めピン、前ピン及び後ピンを相対的に上昇又は下降することによって、トンネル状の通路を維持したままカーテンを丈方向に緊張又は弛緩させることである。
請求項3の発明は、カーテンのフックを掛けるための掛け止め具をカーテン幅方向に間隔をあけて有し、カーテンの裾部の耳部を係止する位置決めピンを左右に間隔をあけて起立し、裾部を天部と同様の横断面ジグザクに拘束するための前ピンと後ピンを、位置決めピンよりも前方であってカーテン幅方向に間隔をあけて設けると共に、後ピンと前ピンとの前後の隙間に熱セット前のカーテン裾部を差し込み可能に設けると共に、熱セット前のカーテン裾部を前ピンと後ピンの間に差し込んだ状態で後ピンに対して前ピンを相対的に後方に移動可能に設け、裾部の前後の少なくとも一方には熱風を裾部に送る熱風送風手段を有すると共に、裾部の周囲を覆う包囲ケースを有することを特徴とするカーテンの熱セット装置である。
裾部は横断面ジグザクに拘束された状態で熱風を受けるので、熱風がカーテンの外部に逃げやすく、包囲ケースによってそれを防いで、熱風が裾部上側のトンネル状の通路に効率良く入るようにしてある。
また、位置決めピン、前ピン及び後ピンに対する、掛け止め具の位置関係は不動状態であるか否かは問わないが、カーテンに熱を加えると丈方向に熱収縮するので、その熱収縮作用を積極的に防いだり、充分に発揮させたりするには、請求項4の発明のようにすることが望ましい。即ち、位置決めピン、前ピン及び後ピンに対して掛け止め具を相対的に昇降可能に設けることである。
天部と裾部が上下方向に拘束されていることから、トンネル状の通路を維持したままカーテンを丈方向に緊張させて熱風を裾部に送れば、熱収縮作用を積極的に防いでそれ以上丈が短くならなくて済むし、一方、カーテンを丈方向に弛緩させて熱風を裾部に送れば、熱収縮作用が充分に発揮され、天部と裾部を拘束している長さにカーテン丈を補正することもできる。
請求項1と3の発明であれば、天部が掛け止め具で拘束され、裾部が位置決めピン、前・後ピンで拘束されているので、熱風を加えている間中、カーテンの形態は維持されており、しかも、熱風を加えるので、カーテン全体に亘って長時間熱をかけることができ、その結果、カーテン全体を波形状に整えることができる。また、熱風は蒸気に比べれば湿気が殆どないことから、カーテンを乾燥させる必要が無く、ビニール袋等に梱包しても湿気によるカビの発生を防ぐことができる。さらに、トンネル状の通路を利用して熱風を裾部から天部にまで導くので、熱が外部に逃げにくく、カーテン丈全長に亘って熱収縮作用を与えることができる。また、前ピンと後ピンで裾部を前後に引っ張って熱を加えるので、カーテンの谷部と山部の折り目が明確に形成される。
請求項2と4の発明は、位置決めピン、前・後ピンに対して掛け止め具を相対的に上昇又は下降すれば、トンネル状の通路を維持したままカーテンを丈方向に緊張又は弛緩させることができるので、緊張、弛緩具合によってカーテン丈を補正することができる。
本発明のカーテンの熱セット装置に用いるカーテンCは、熱収縮するものであれば良く、具体的には熱可塑性合成繊維を含有する編織物を用い、図3に示すように天部には縫いヒダHを幅方向に等間隔をあけて形成し、耳部(左右端部)には、生地を折り畳んで縫い合わせることによって筒を恰も押し潰した状態の差込部22を形成してある。
本発明のカーテンの熱セット装置は図1又は図5に示すように、下フレーム1に対して上フレーム2を自動的に昇降可能に設けてある。
上フレーム2は、起立する左右の縦材3の上端に横架材4を架設したもので、横架材4の左右に等間隔をあけてフック用の掛け止め具5を前方に突出して固定し、掛け止め具5の先部にはカーテンCのフック6(図3参照)を通す抜穴7をあけ、横架材4の上には下方から熱風を取り込む上ケース8を有する。上ケース8は図6、図7に示すように下向きに開口しており、内部に取り込んだ熱風が上ケース8に接続したダクト9に向かって吸引される。また、図示しないが、上ケース8にはその周囲に沿って垂れ幕を着脱可能に止めて、その垂れ幕を後述する包囲ケース27まで垂れ下げることにより、周囲に熱が逃げないようにして熱効率を高めてある。
下フレーム1は図1、図5又は図6に示すように、土台10の上であって縦材3の内側に左右のポール11を起立し、ポール11と縦材3の一方にガイド12を、他方にレール13をそれぞれ設け、ガイド12に沿ってレール13を移動させることによって、下フレーム1に対して上フレーム2を昇降可能に設ける。自動的に昇降可能に設けるために、ポール11と縦材3の双方には図示しないプーリを止め、双方のプーリにチェーン(図示省略)を架設し、モーター(図示省略)の駆動力でチェーンを回転させる。
また、下フレーム1は図5から図7に示すように、土台10の上には前後に延びる不動桟14をスペーサーSを介して左右に等間隔をあけて並列して固定し、隣り合う不動桟14の間には移動桟15を左右に等間隔をあけて並列して土台10の上のスペーサーSに載せ、全ての移動桟15の前側に連結桟16を横架して一体化し、その一体化した移動桟群17に固定したシリンダー機構(図示省略)によって、全ての不動桟14から構成される不動桟群18に対して移動桟群17を自動的に前後に移動可能に設けてある。各不動桟14の前部には後ピン19を起立し、左右端部の不動桟14には後ピン19よりも後部に位置決めピン20を起立し、移動桟15の後部には前ピン21を起立し、前述した不動桟群18に対して移動桟群17を自動的に前後に移動することによって、後ピン19に対して前ピン21を前後に移動させる。
図3(ハ)に示すようにカーテン裾部の左右耳部(左右端部)は上下に貫通する潰れた筒状の差込部22になっているので、図3(ホ)に示すようにその差込部22を筒状に膨らませて位置決めピン20に差し込むことによって位置決めする。なお、差込部22の無い形態のカーテンの場合は、耳部を位置決めピン20に押し当てたままクリップで挟んで止める。また、位置決めピン20に耳部を位置決めする時には図1又は図4(イ)に示すように、後ピン19に対して前ピン21を前側に配置して前後の隙間をあけておき、その隙間に裾部を一直線に通してから、図4(ロ)に示すように前ピン21を後方に移動して横断面ジグザクに裾部を拘束する。図4中の符号hは位置決めピン20を差し込むための穴で、縫いヒダHの折り畳み長さに応じて位置決めピン20の差込箇所を変更できるようにしてある。
図7に示すように正面視して後ピン19は掛け止め具5の抜穴7の下方(真下)に中心を合わせて配置し、正面視して隣り合う掛け止め具5の中間箇所の下方に前ピン21を配置することによって、図3に示すようにカーテンCの上下に沿って谷部と山部の折目Oが一直線に付くようにしてある。前ピン21及び後ピン19にはローラを用いることによって、カーテンCの裾部に対する滑りを良くしてある。また、後ピン19は図3(ホ)、図4(イ)に示すように、縫いヒダHで狭まるカーテン幅に合わせて前ピン21より外径を大きく形成してある。より具体的には図6、図7に示すように後ピン19は内ローラー23の外側に外筒24を上から抜き差し自在に差し込む構造であって、外径の異なる複数の外筒24を用意しておき、そのうち一つを差し込むことによって、縫いヒダHで狭まるカーテン幅に対応させてある。また、外筒24は図6、図7に示すように、その内径を内ローラー23の外径よりも大きく形成してあり、図4(イ)に示すように前ピン21と後ピン19の前後の隙間に裾部を通した状態から、図4(ロ)に示すように、前ピン21を後方に移動して横断面ジグザクに裾部を拘束した時に、外筒24が僅かに後方に移動して内ローラー23に対して偏心した状態となることによって、後ピン19に巻き掛けた裾部の最前面が、天部の縫いヒダHよりも大幅に前側に突出しないようにしてある。
左右端部の後ピン19は図4に示すように、その後方の位置決めピン20よりも外径を大きくしてあり、これは横断面ジグザクに裾部を拘束した時に、耳部を内向き(カーテン幅を狭める方向)に保持することによって、前面から見た場合の体裁を良くするためである。そして、その効果を高めるために、左右端部の後ピン19は内側の後ピン19よりも外径を大きくしてある。また、図6、図7に示すように内ローラー23の上部には鍔25を有し、裾部拘束時の外筒24を鍔25によって上方へ移動不能に支持し(図4(ロ)参照)、外筒24が外れないことによって裾部の拘束を確保してある。
さらに下フレーム1は図5〜図7に示すように、横断面ジグザクに拘束したカーテン裾部の前後に熱風送風手段26をそれぞれ設けると共に、その裾部の周囲を包囲ケース27で開閉可能に覆ってある。前側の熱風送風手段26は、移動桟群17の前部であってカーテン幅方向に沿って吹き出しケース28を載せ、吹き出しケース28には熱風を排出する吐出穴29をカーテン幅方向に間隔をあけて設け、ヒーター付きのコンプレッサー等の熱風供給源30からダクト31を介して送った熱風を、吐出穴29から裾部に向かって吹き付ける。一方、後側の熱風送風手段26は、不動桟群18の前方上側に吹き出しケース28を配置し、同様に吐出穴29等を設けてある。
包囲ケース27は、前後の吹き出しケース28の上側に平面視して角筒状に形成して裾部の上部を覆うものであり、左右のポール11間を後板32で覆い、各ポール11に平面視L字状の扉33を図示しないヒンジを介して開閉可能に連結し、両扉33を閉じて錠(図示省略)でその閉状態を保持する。なお、裾部の下部はその前後を、吹き出しケース28によって覆うと共に、その左右をカーテンCの左右端部で覆ってあることから、熱風が逃げにくい構造となっている。
上述した本発明の熱セット装置は以下の要領で使用する。まず、作業者が掛け止め具5の抜穴7にカーテンCのフック6を掛け、隣り合う縫いヒダHの中間箇所を、後方に軽く押し込んで、図3(ハ)に示すように天部を横断面ジグザクに整える。次ぎに、下フレーム1に対して上フレーム2を移動して、カーテン裾部が前ピン21等に掛かる程度に大まかに高さに合わせる。この高さ調整作業は不要な場合もある。そして、図1又は図4(イ)に示すように後ピン19に対して前ピン21を前側に配置して前後に隙間をあけた状態とし、その隙間に裾部を一直線に通すと共に左右の耳部の差込部22を位置決めピン20に差し込んで位置決めする。続いて、前ピン21を後ピン19よりも後方へ移動させて裾部を横断面ジグザクに拘束する。このときに図2に示すように後ピン19を支持する不動桟群18と、前ピン21を支持する移動桟群17が噛み合って殆ど隙間のない底部を形成し、熱を下から逃がさないようになっている。その後、下フレーム1に対して上フレーム2を僅かに上に移動させて、カーテンCを上下方向に僅かに緊張した状態に保持する。このときには、図3(ニ)に示すように裾部の上方から天部の下方までは縦向のトンネル状の通路34が幅方向に沿って前後に交互に突出する状態に保持される。そして、図示しない垂れ幕を上ケース8に止めて上ケース8から包囲ケース27までの間のカーテンCの周囲を覆う。最後に、熱風供給源30を駆動して熱風を吐出穴29から吹き出して、生地にもよるが5分程度経過させ、その後、熱風供給源30を停止してから放置等してカーテンを冷ますと、図3に示すように熱セットされた状態のまま上下一直線に折目Oが付いた形態となる。
なお、上述した手法では、天部を横断面ジグザクに整える際に、隣り合う縫いヒダHの中間箇所を後方に軽く押し込んだが、この場合のカーテンCの形態を俗にAタイプという。また、図8に示すように隣り合う縫いヒダHの中間箇所を前方に軽く押し込んでも良く、この場合も天部が横断面ジグザクに整えられる。この場合は、隣り合う縫いヒダHの中間箇所が天部において前方に突出しているが、天部と裾部との間の途中に向かって徐々に前方への突出長さが短くなり、その途中よりも下側では後方に突出して、図8(ロ)に示すようにトンネル状の通路34が幅方向に沿って前後に交互に突出する形態となる。この状態でも同様に熱セットすれば折目Oが付く。
裾部を差し込む段階の熱セット装置を示す斜視図である。 裾部を横断面ジグザクに拘束した段階の熱セット装置を示す斜視図である。 (イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)図は、熱風を吹き付ける段階のカーテンを示す正面図、右側面の一部切欠図、A−A線断面図、B−B線断面図、C−C線断面図である。 (イ)(ロ)図は裾部を差し込んだ状態の平面図、裾部を横断面ジグザクに拘束した状態の熱セット装置を示す平面図である。 (イ)(ロ)図は熱セット装置の左側面図、正面図である。 熱セット装置の熱風の進行具合を示す縦断面図である。 掛け止め具と前後ピンの位置関係、上ケースと包囲ケースの関係を示す縦断面図である。 (イ)(ロ)図は熱風を吹き付ける段階のカーテンの別例を示す天部横断面図、丈中間部横断面図である。
符号の説明
H 縫いヒダ
5 掛け止め具
6 フック
C カーテン
19 後ピン
20 位置決めピン
21 前ピン
26 熱風送風手段
27 包囲ケース
34 通路

Claims (4)

  1. 天部に縫いヒダ(H)の付いたカーテン(C)に熱を加えてカーテン全体に亘って折目を縦に形成するカーテンの熱セット方法であって、
    カーテン天部のフック(6)を掛け止め具(5)に掛けると共に隣り合う縫いヒダ(H)の中間箇所を前又は後に押し込んで天部を横断面ジグザグに保持し、カーテン裾部の左右耳部を位置決めピン(20)に止めると共にカーテンの幅方向に間隔をあけて配置した前ピン(21)と後ピン(19)の前後の隙間に裾部を通し、後ピン(19)に対して前ピン(21)を相対的に後方に移動して裾部を前後方向に引っ張ることによって、裾部を天部と同様の横断面ジグザグに拘束すると共に裾部の上側では縦向のトンネル状の通路(34)を幅方向に沿って前後に交互に突出する状態に保持し、その後に裾部に熱風を与え、その熱風が裾部から通路(34)を経て天部まで上昇することによってカーテンの形状を整えることを特徴とするカーテンの熱セット方法。
  2. 裾部を天部と同様の横断面ジグザグに拘束すると共に裾部の上側では縦向のトンネル状の通路(34)を幅方向に沿って前後に交互に突出する状態に保持した後であって、裾部に熱風を与える前に、位置決めピン(20)、前ピン(21)及び後ピン(19)に対して掛け止め具(5)を相対的に上昇又は下降することによって、トンネル状の通路(34)を維持したままカーテン(C)を丈方向に緊張又は弛緩させることを特徴とする請求項1記載のカーテンの熱セット方法。
  3. カーテン(C)のフック(6)を掛けるための掛け止め具(5)をカーテン幅方向に間隔をあけて有し、カーテン(C)の裾部の耳部を係止する位置決めピン(20)を左右に間隔をあけて起立し、裾部を天部と同様の横断面ジグザクに拘束するための前ピン(21)と後ピン(19)を、位置決めピン(20)よりも前方であってカーテン幅方向に間隔をあけて設けると共に、後ピン(19)と前ピン(21)との前後の隙間に熱セット前のカーテン裾部を差し込み可能に設けると共に、熱セット前のカーテン裾部を前ピン(21)と後ピン(19)の間に差し込んだ状態で後ピン(19)に対して前ピン(21)を相対的に後方に移動可能に設け、裾部の前後の少なくとも一方には熱風を裾部に送る熱風送風手段(26)を有すると共に、裾部の周囲を覆う包囲ケース(27)を有することを特徴とするカーテンの熱セット装置。
  4. 位置決めピン(20)、前ピン(21)及び後ピン(19)に対して掛け止め具(5)を相対的に昇降可能に設けてあることを特徴とする請求項3記載のカーテンの熱セット装置。
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