JP3852594B2 - ディジタル画像復号装置及びディジタル画像復号方法 - Google Patents

ディジタル画像復号装置及びディジタル画像復号方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送システムやCATVシステムなどのシステムに関して、特にそのディジタル画像復号装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図16は例えば、「3-2-7 エラー耐性」、中島他、テレビジョン学会誌 vol .49 No.4 pp463-464に示された画像復号装置のエラー復号に関する従来の構成例である。
図において560はIピクチャー(Intra-Picture 、イントラ符号化画像)を示す。Iピクチャー560は例えば480×704画素より構成されており、16×16画素のマクロブロックに分割されている。
MPEG(Moving Pictures Expert Group)などの画像間の予測符号化を用いた符号化方式は、一般にエラーに対して弱い。これは、予測符号化が以前に復号された画像から行われるためである。このため、一度エラーが生じると、このエラーは時間方向に伝搬する。
【0003】
エラーのコンシールメントとして最も簡単な方法は、エラーで失われたブロックを、予測のための参照画像から、動きを考慮せずそのままはめ込む方法である。さらに、この性能を向上させようとした場合、動きベクトルを用いて、参照画像から動き補償を行ってコンシールメントする方法がある。これを実現するのが図16に示すイントラコンシールメントベクトルである。
イントラコンシールメントベクトルは、I ピクチャ(Intraピクチャ) 560の各マクロブロックに付加される。このとき、この付加される動きベクトルは、自分自身のブロックの下に位置するブロックの動きベクトルである。復号器は、伝送されてくる各マクロブロックのベクトルを、横1列単位で記憶しておく。仮にブロックがエラーで失われた場合、このブロックのベクトルは1列上にすでに伝送され記憶されているので、これを用いてコンシールメント処理を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のディジタル復号装置について、以上の様にコンシールメント処理されているが、コンシールメント処理の方法に関しては1列上のマクロブロックのベクトルを用いることのみしか記載されておらず具体性に欠けるものがあった。例えば、エラーを起こしたマクロブロックの下のラインのマクロブロックでもエラーを起こしたとき、あるいは適用する動きベクトルが有効領域外を示すときの対処についても記載がない。
従って、従来のディジタル復号装置では、例えばエラーを起こしたマクロブロックの下のラインのマクロブロックでもエラーを起こしたとき、単に1列上のマクロブロックを用いてコンシールメント処理すると結局相関関係の少ないブロックを用いることになり、視覚的にエラーの伝播が広がり、画像が乱れるという問題点があった。
【0005】
この発明は上記の様な問題点を解消するためになされたもので、エラーに対するコンシールメントの実用性を高めたディジタル画像復号装置及びディジタル画像復号方法に関するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るディジタル画像復号装置は、分割されたブロックのエラーを検出するエラー検出手段と、分割されたブロックとこのブロックと隣接し次に復号する隣接ブロックとが相関関係を利用して符号化されたかどうか識別する識別手段と、分割されたブロックの動きベクトルを設定する動きベクトル設定手段と、分割されたブロックの動きベクトルを記憶する動きベクトル記憶手段と、動きベクトル設定手段に設定された動きベクトルにより動き補償復号を行う動き補償復号手段とを有し、前記エラー検出手段によりエラーが検出された場合であって、前記識別手段により当該エラーブロックと隣接し次に復号する隣接ブロックとが相関関係を利用して符号化されたブロックであると識別した場合には、前記動きベクトル設定手段は当該隣接ブロックもエラーブロックとして近傍のブロックの動きベクトルを前記動きベクトル記憶手段より読み出し当該読み出した動きベクトルに基づいて算出した動きベクトルを設定するものである。
また、この発明に係るディジタル画像復号装置は、エラー検出手段によりエラーが検出された場合であって、動きベクトル記憶手段より読み出したエラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルを当該エラーブロックの動きベクトルとしたときにフレーム外の無効領域を指し示す場合には、ベクトル設定手段は当該エラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルの大きさを短縮する短縮処理をし、この短縮処理をした動きベクトルを設定するものである。
また、この発明に係るディジタル画像復号装置は、ベクトル設定手段は、短縮処理として大きさをゼロのゼロベクトルを設定するものである。
また、この発明に係るディジタル画像復号装置は、ベクトル設定手段は、短縮処理として当該フレームの有効領域限界までのベクトルに短縮するものである。
【0020】
また、この発明に係るディジタル画像復号方法は、分割されたブロックのエラーを検出するエラー検出ステップと、前記エラー検出ステップにおいてエラーが検出されない場合には、当該ブロックの動きベクトルを動きベクトル設定手段に設定し、当該ブロックの動きベクトルをベクトル記憶手段に記憶するステップと、分割されたブロックとこのブロックと隣接し次に復号する隣接ブロックとが相関関係を利用して符号化されたかどうか識別する識別ステップと、前記エラー検出ステップにおいてエラーが検出された場合であって、前記識別ステップにおいて当該エラーブロックと隣接し次に復号する隣接ブロックとが相関関係を利用して符号化されたブロックであると識別した場合には、動きベクトル設定手段は当該隣接ブロックもエラーブロックとして近傍のブロックの動きベクトルを前記動きベクトル記憶手段より読み出し当該読み出した動きベクトルに基づいて算出した動きベクトルを動きベクトル設定手段に設定するステップと、動きベクトル設定手段に設定された動きベクトルにより動き補償復号を行う動き補償復号ステップとを有するものである。
また、この発明に係るディジタル画像復号方法は、ブロックのエラーを検出するエラー検出ステップと、前記エラー検出ステップにおいてエラーが検出されない場合には、当該ブロックの動きベクトルを動きベクトル設定手段に設定し、当該ブロックの動きベクトルをベクトル記憶手段に記憶するステップと、前記エラー検出ステップにおいてエラーが検出された場合であって、前記動きベクトル記憶手段より読み出したエラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルを当該エラーブロックの動きベクトルとしたときにフレーム外の無効領域を指し示す場合には、当該エラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルの大きさを短縮する短縮処理をし、この短縮処理をした動きベクトルを動きベクトル設定手段に設定するステップと、前記動きベクトル設定手段に設定された動きベクトルにより動き補償復号を行う動き補償復号ステップを有するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.
以下、この発明における復号装置の一発明の実施の形態を図1、図2、図3について説明する。図1はこの発明の実施の形態に係る復号装置を示すブロック図、図2はこの発明の実施の形態に係る動きベクトル記憶メモリを示す構成図、図3はこの発明の実施の形態に係る動きベクトルの設定を示す図である。
【0025】
図1において、100は復号部、101はエラー検出手段として機能するエラー検出部、102は動きベクトル記憶手段として機能する動きベクトル記憶部、103はベクトル設定手段として機能するベクトル設定部、104はフレームメモリ、105は動き補償復号手段として機能する動き補償復号部、200は符号化データ、201はエラー解析用符号化データ、202はエラーフラグ、203は復号された動きベクトル、204は差分復号データ、205は動きベクトル、206は設定された動きベクトル、207および208は予測画像データ、209は加算器、210は復号画像データ、211は指示信号である。
【0026】
図2において300は各ブロックにおける動きベクトル格納場所であり、ブロック毎に動きベクトルが格納されている。図1と同一記号は同一またはそれ相当の内容を示す。
図3において、310は1フレームの画像、311はエラーブロック、312はエラーブロックの真上に位置する復号正常ブロック、313は復号正常ブロックの動きベクトル、314はエラーブロックに対して設定された動きベクトルである。
【0027】
次に図1、図2、図3をもとに動作を説明する。
図1に示すように、復号部100では入力した符号化データ200の復号処理を行う。符号化方式は1フレームをいくつかのブロックに分割してそれぞれのブロック毎に符号化し、かつ時間的に近傍のフレーム間で動き補償予測をブロック毎に行う方式(たとえばH.261, MPEG1/2やベクトル量子化など)とする。なお、発明の実施の形態において符号化および復号の順序は便宜上、左上より右方向へ、右端の次は下段の左端より右方向へ順次行うものとする。
【0028】
エラー検出部101では、エラー解析用符号化データ201をもとに、復号部100で復号中にエラーがあるかどうかを検出する。たとえば、入力した符号化データ200を可変長復号している最中にエラー解析用符号化データ201を解析してエラーの検出を行う。エラー解析用符号化データ201は符号化データ200のうちヘッダデータのみでも符号化データ200そのものでもよく、その復号装置で必要とされるエラーが検出できるデータであればよく本発明を限定するものではない。エラーが検出された場合は、復号部100にエラーフラグ202を出力する。
【0029】
復号部100では、現在符号化しているブロックの動き補償復号ベクトル203を動きベクトル記憶部102へ出力する。動きベクトル記憶部102は、この動き補償復号ベクトル203を所定の動きベクトル格納場所300に記憶する。この動きベクトル記憶部102は水平1ブロックライン分の記憶容量を持つ。
【0030】
復号部100でエラーフラグ202を受け取った場合、すなわち復号中にエラーが検出された場合、復号部100よりベクトル設定部103に対してエラーブロック用の動きベクトルを設定するように指示信号211が発行される。ベクトル設定部103では動きベクトル記憶部102の所定の場所に記憶された動きベクトル205(例えば図3に示すようにエラーブロック311の真上に位置するブロック312に相当するベクトル)を設定する。これは動画において一般的にあるブロックとそのブロックの近傍のブロックとは相関関係があるという傾向を利用している。
【0031】
図3においてブロック312とブロック311とで動きが異なれば、311のブロックに対して312のベクトルを適用することは効果的でないが、ブロック311、312共に同一方向に動いている画像の一部のブロックであればブロック311でエラーが生じても311のブロックに対して312のベクトルを適用することは効果的である。動きベクトルに関して近傍のブロックと相関関係が強いほど効果を発揮する。
【0032】
ベクトル設定部103で動きベクトル205を設定した後、復号部100よりベクトル0(すなわち動きベクトル無し)を動きベクトル記憶部102へ転送して記憶される。これは、エラーブロックの動きベクトルが予測不能なためである。
エラーがない状態では、復号部100で復号された動き補償復号ベクトル203は動きベクトル記憶部102において所定の位置に記憶された後、そのままベクトル設定部103に出力され動き補償復号部105へ出力される。
【0033】
動き補償復号部105では入力した動きベクトル206に従い、時間的に近傍な予測フレームを格納するフレームメモリ104より予測画像データ207を読み出し加算器209へ出力する。
【0034】
加算器209では復号部100より出力された差分復号データ204および動き補償復号部105より出力された予測画像データ208を加算する。加算結果は復号画像データ210として表示装置へ出力されると共に、次フレームの予測に使用する場合はフレームメモリ104へ出力される。次のエラーブロック311の真下にあるブロックがエラーブロックである場合には、動きベクトル記憶部102の中で、エラーブロック311に対応する位置に記憶されたベクトル0を動きベクトル設定部103に設定することになる。エラーブロック311の真下のブロック312はブロックAから見て2ブロック上になる。したがって、ブロックAに隣接するブロックよりもさらに離れているブロック312の方が一般的に相関関係が低くなるので、この実施の形態では2ブロック離れた動きベクトルは使用していない。
【0035】
ただし、画像フレームの中の広い部分で画像が動く場合などは、2ブロック以上離れていても動きベクトルの相関関係が強い場合も存在し得るため、他の実施の形態として2ブロック以上離れたブロックの動きベクトルに基づいたベクトルをエラーブロック(A)に適用してもよい。また、実施の形態1でエラーブロック312自身のベクトルを0にしてエラーブロック312の真下のブロックAにその0ベクトルを適用したのは、ブロックAのエラーの影響が周辺のブロックに波及するのを抑制するためである。時間的に連続した復号フレームを見た場合、ベクトルを0にすることによりエラーが修復されるまでの間は時間が経過してもエラーブロックが固定位置に張り付いたように見える。0でなければベクトルに応じてエラーブロックの画像が更新されることになり、場合によっては再生画像が乱れたように見えることもあり得る。
【0036】
以上のようにこの発明の実施の形態に記載された発明に係るディジタル画像復号装置は、ブロックのエラーを検出するエラー検出手段と、ブロックの動きベクトルを記憶する動きベクトル記憶手段と、ブロックの動きベクトルを設定する動きベクトル設定手段と、動きベクトル設定手段に設定された動きベクトルにより動き補償復号を行う動き補償復号手段とを有し、エラー検出手段によりエラーが検出された場合に、前記動きベクトル設定手段は前記動きベクトル記憶手段に記憶された当該エラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルを設定し、前記動きベクトル記憶手段は当該エラーが検出されたブロックの動きベクトルとしてゼロベクトルを記憶するので、エラーの状態を低減するとともにエラーの伝播を抑制できるという効果を奏する。
【0037】
尚、上記発明の実施の形態では、エラーブロックが数ラインに亘って続いて場合、最初のエラーブロックのみ動きベクトル設定部103に近傍の正常ブロックの動きベクトルを設定し、動きベクトル記憶部102に0を設定するようにしたが、これに限定されず、エラーブロックが数ラインに亘って続いた場合には任意のラインまでは、動きベクトル設定部でエラーブロックに適用するベクトルとして近傍の正常ブロックの動きベクトルを設定し、その次のラインからエラーブロックに対して動きベクトル記憶部102に0を設定してもよい。
【0038】
発明の実施の形態2.
この発明の実施の形態は、画像フレームの最上段のブロックでエラーを検出した場合の動作に関するものである。復号装置は図1に示す構成と同じである。
図4は、この発明の実施の形態に係る動きベクトル設定部のフローチャート、図5はこの発明の実施の形態に係る動きベクトルの設定を示す図である。
図5において、図3と同一記号は、同一または同一相当の内容を示す。
【0039】
次に図4、図5を用いて動作を説明する。
動きベクトル設定部103では、復号部100からのエラー発生の指示信号211によりエラーブロック311の近傍のブロック例えば真上のブロックの動きベクトル205をエラーブロックの動きベクトルとして動きベクトル記憶部102より取り出す。次にエラーブロック311が画像フレームの最上段か否かを判断する(ステップ401)。
【0040】
エラーブロック311が画像フレーム310の最上段のブロックラインに位置する場合、図5に示すようにエラーブロック311の動きベクトルを‘0’とする(ステップ403)。これは最上段の上には動きベクトルを参照するブロックが存在しないためである。
一方、ステップ401においてエラーブロックが画像フレームの最上段ではないと判断した場合には、エラーブロックの動きベクトルとして、真上のブロックの動きベクトルを用いる(ステップ402)。
【0041】
この発明の実施の形態2に記載された発明に係るディジタル画像復号装置は、ブロックのエラーを検出するエラー検出手段と、ブロックの動きベクトルを設定する動きベクトル設定手段と、動きベクトル設定手段に設定された動きベクトルにより動き補償復号を行う動き補償復号手段とを有し、フレームの最上段のブロックについて前記エラー検出手段によりエラーが検出された場合には、前記動きベクトル設定手段は当該エラーが検出されたブロックの動きベクトルとしてゼロベクトルを設定するので、領域外の部分のデータを参照せず、エラーコンシールメントに際し画像を乱さないという効果を奏する。
【0042】
発明の実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3に係る動きベクトル記憶メモリーを示す構成図である。復号装置は図1に示す構成と同じである。
図6において、図2と同一番号は、同一または同一相当の内容を示す。
図3および図6を用いてこの発明の実施の形態に係る復号装置の動作を説明する。
この発明の実施の形態に係る動きベクトル記憶部102では、1ブロックライン分の動きベクトルを記憶できる。ここで、正常に復号されればブロックの動きベクトルは、所定の位置の格納場所たとえば300a に格納される。
【0043】
エラーが起こったブロックに対しては、エラーブロックの真上のブロック(以下の第7図に示すように、エラーブロック311に対する正常復号ブロック312)の動きベクトルを動きベクトル格納場所300n より読み出して動きベクトル設定部103へ出力した後、エラーブロック311自身の動きベクトルとして動きベクトル格納場所300n には‘0’を書き込む。
【0044】
これはエラーブロックの動きベクトルはエラーにより予測不能であるためで、「動きベクトル無し」とみなし動きベクトルを‘0’とする。‘0’とすることにより、エラーブロックの真下のブロックがさらにエラーブロックとなった場合、真下のブロックは動きベクトル格納場所300n から動きベクトルを読み出すためさきに設定した‘0’を読み出すことになる。このようにすると、誤りが画像フレームの縦方向のブロックに生じて真上のエラーブロックに相当する動きベクトルを用いて自身のエラーブロックの動き補償予測を行わなければならない場合でも、エラーの伝播が必要以上に広がらないように抑制する。
【0045】
もし、エラーブロックの動きベクトルとしてエラーブロックのヘッダ情報にある信用できないベクトルをそのまま用いるとすると、誤ったベクトルを引き継いで後方のブロックの復号を行うことになる。エラーブロックの動きベクトルを‘0’とすることにより、参照する予測画像フレームと同一な画像を予測画像として取り出すので時間的な画像変化がなく視覚的にエラーの伝播が必要以上に広がらない様に見える効果がある。また、エラーブロック以降のブロックの復号に対してもエラーの伝播を抑制する効果がある。
【0046】
上記例では、エラーが発生したブロックに対して、近傍ブロックとして同一フレーム上の一ブロックライン上かつ真上のブロックをそのブロックの動きベクトルとして使用する場合、図3に示す様にあるエラーが発生したエラーブロック3ル1の動きベクトルをエラーブロックの真上に位置する正常処理ブロック312の動きベクトル313をエラーブロックの動きベクトル314としたが、エラーブロックの左のブロックすなわち直前に復号されたブロックの動きベクトルやエラーブロックの近傍のブロック(ただしエラーブロックでないことが推認されすでに復号されているブロック)の動きベクトルを用いてもよく、本発明を制限するものではない。
【0047】
また、上記発明の実施の形態では1ブロックライン分の動きベクトルを記憶するようにしたが、特に1ブロックライン分に限定する必要はなく、エラーコンシールの内容に応じてメモリの容量を変えてもよく、本発明を制限するものではない。
【0048】
以上のようにこの発明の実施の形態3に記載された発明に係るディジタル画像復号装置は、ブロックのエラーを検出するエラー検出手段と、ブロックの動きベクトルを記憶する動きベクトル記憶手段と、ブロックの動きベクトルを設定する動きベクトル設定手段と、動きベクトル設定手段に設定された動きベクトルにより動き補償復号を行う動き補償復号手段とを有し、エラー検出手段によりエラーが検出された場合に、前記動きベクトル設定手段は前記動きベクトル記憶手段に記憶された当該エラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルを設定し、前記動きベクトル記憶手段は当該エラーが検出されたブロックの動きベクトルとしてゼロベクトルを記憶するので、エラーの状態を低減するとともにエラーの伝播を抑制できるという効果を奏する。
【0049】
発明の実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4に係る動きベクトルの設定を示す図である。図7において、図3と同一番号は、同一または同一相当の内容を示す。
図8はこの発明の実施の形態4に係る動きベクトル設定部の動作を示すフローである。復号装置は図1に示す構成と同一である。
【0050】
次に図7および図8を用いて動作を説明する。
動きベクトル設定部103では、復号部100からのエラー発生の指示信号211によりエラーブロックの近傍の(図7では真上のもしくは真左横の)ブロックに相当する動きベクトル205を動きベクトル記憶部102より取り出す。この動きベクトル205をエラーブロック311に適用した場合に画像フレーム310から外に出るかどうかを判断する(ステップ801)。
【0051】
その動きベクトル205をエラーブロック311に適用すると画像フレーム310からはみ出す場合、動きベクトル設定部103は、動きベクトルを‘0’に設定する(ステップ803)。これは、適用した動きベクトルでは予測が不能なためで、動きベクトルを‘0’にした理由は復号するエラーブロックと予測画像と比して時間的に画像の変化がないようにするためである。
【0052】
動きベクトル205をエラーブロック311に適用した場合に画像フレーム310からはみ出さない場合には、動きベクトル設定部102はこの動きベクトルを設定する(ステップ802)。
【0053】
図7では、エラーブロック311の真上のブロック312の動きベクトル313を適用したベクトル323が予測無効領域を指し示す例と、エラーブロック311の真左横のブロック316の動きベクトル317を適用したベクトル327が予測無効領域を指し示す例を表している。
【0054】
この発明の実施の形態に係るディジタル画像復号装置は、ブロックのエラーを検出するエラー検出手段と、ブロックの動きベクトルを記憶する動きベクトル記憶手段と、ブロックの動きベクトルを設定する動きベクトル設定手段と、動きベクトル設定手段に設定された動きベクトルにより動き補償復号を行う動き補償復号手段とを有し、前記エラー検出手段によりエラーが検出された場合であって、当該エラーが検出されたエラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルを当該エラーブロックの動きベクトルとして設定したときに前記フレーム外の無効領域を指し示す場合には、前記ベクトル設定手段は前記動きベクトル記憶手段より読み出した当該エラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルを短縮処理した後に設定するので、範囲外のデータで予測を行うことを防止するという効果を奏する。
【0055】
特にベクトル設定手段を短縮処理としてゼロベクトルを設定するので、確実かつ簡易に範囲外のデータで予測を行うことを防止するという効果を奏する。
【0056】
発明の実施の形態5.
図9は、発明の実施の形態5に係る動きベクトルの設定を示す図である。図9において、第3図および図7と同一番号は、同一または同一相当の内容を示す。
図10は、発明の実施の形態5に係る復号装置の動作を示すフローである。
復号装置は図1に示す構成と同一である。
【0057】
次に図9および図10を用いて動作を説明する。
動きベクトル設定部103では、復号部100からのエラー発生の指示信号211によりエラーブロックの近傍の(図9では真上のもしくは真左横の)ブロックに相当する動きベクトル205を動きベクトル記憶部102より取り出す。
【0058】
まず、その動きベクトル205をエラーブロック311に適用すると画像フレーム310からはみ出す場合か否かを判断する(ステップ1001)。その動きベクトル205をエラーブロック311に適用すると画像フレーム310からはみ出す場合、動きベクトル設定部103は、動きベクトルをフレームの境界すなわち予測領域有効限界にベクトルを短縮して設定する(ステップ1003)。これは、適用した動きベクトルでは予測が不能なためで、動きベクトルを短縮して設定した理由は、復号するエラーブロックが再現する動きをエラーブロックの近傍のブロックの動きになるべく合わせることにより近傍のブロックと比して空間的に画像の変化をできるだけ少なくするためである。
【0059】
ステップ1001において、動きベクトル205をエラーブロック311に適用すると画像フレーム310からはみ出さないと判断した場合には、エラーブロックの動きベクトルとして真上のブロックの動きベクトルを用いる。
【0060】
発明の実施の形態4では時間的に画像の変化がないようにするためであるのに対して、発明の実施の形態5は上述したように空間的に画像の変化をできるだけ少なくするためであるのが特徴である。
【0061】
このようにこの発明の実施の形態に記載された発明によれば、ディジタル画像復号装置は、ベクトル設定手段を短縮処理として当該フレームの有効領域限界までのベクトルに短縮するので、エラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルと近いベクトルにより補償することができ、時間的または空間的に再現性をよりよくしたエラーコンシールメントができるという効果を奏する。
【0062】
図9では、エラーブロック311の真上のブロック312の動きベクトル313を予測可能限界まで短縮して適用したベクトル324の例と、エラーブロック311の真左横のブロック316の動きベクトル317を予測可能限界まで短縮して適用したベクトル328の例を表している。
【0063】
発明の実施の形態6.
図11は、発明の実施の形態6に係る動きベクトルの設定を示す図である。図11において、図3、図7、図9、図12および図13と同一番号は、同一または同一相当の内容を示す。復号装置の構成は図1と同一の構成である。
【0064】
次に図11について動作を説明する。
現在復号しているフレーム310の復号途中でエラーが検出された場合、現エラーブロック311に対して上記発明の実施の形態の復号処理を行うだけでなく、現在のエラーの影響がおよばない次の復号単位の直前までのすべてのブロック315に対してもエラーブロックと見なして上記発明の実施の形態の処理行う。
【0065】
現エラーブロック311の次のブロックが現エラーブロック311とは独立して復号できる場合は、現エラーブロック311のみをエラー処理して次ブロック以降のブロック315は正常時の復号処理をすることができる。ただし、次のブロックが現エラーブロック311のパラメータやデータに基づいて復号する場合は、現在のエラーを引き継ぐためその後たとえ動作的には異常がなく復号されても結果的にはエラーブロックになる。
【0066】
したがって、現エラーブロック311の次のブロックが現エラーブロック311とは独立して復号できるかどうかの識別を行う回路を挿入し、独立なら次ブロック以降のブロック315は正常時の復号処理をするようにしてもよい。ただ一般的には隣接するブロック同士は相関関係が強く、たとえばブロック間で直流成分や動きベクトルの差分を取りその差分信号を符号化するなど符号化効率を上げるためにブロック間の相関関係を利用する場合が多い。
【0067】
したがって、上記のような一般的な符号化データを復号する場合は、エラーが検出されたブロック以降315は現在のエラーの影響がおよばない次の復号単位の直前までのすべてのブロック315に対しては強制的に一律エラーブロックと見なして処理する方法があり、その場合前記識別回路などの特別な回路を追加する必要がない。ただし、隣接するブロックが独立して復号できる場合、正常に復号できるブロックも一律エラーブロックとして処理されてしまう。したがって、次に復号する隣接ブロックが現エラーブロックとは独立して復号可能かどうか識別し、独立復号可能な場合は隣接ブロック以降は次に新たなエラーが検出されるまで正常に復号が行えるようにする。この動作を現エラーの影響がおよばない次の復号単位(たとえばスライス単位やピクチャ単位など)の直前までの各ブロックについて行う。このようにエラーの影響をエラーを起こしたブロックになるべくとどめるようにすることにより、エラーの伝播を抑制するだけでなく、より再現性の高いエラーコンシールメントが行える。
【0068】
この発明の実施の形態に記載された発明に係るディジタル画像復号装置は、ブロックのエラーを検出するエラー検出手段と、ブロックとこのブロックと隣接し次に復号する隣接ブロックとが独立して復号可能かどうか識別する識別手段と、前記ブロックの動きベクトルを設定する動きベクトル設定手段と、動きベクトル設定手段に設定された動きベクトルにより動き補償復号を行う動き補償復号手段とを有し、前記エラー検出手段によりエラーが検出された場合であって、前記識別手段により当該エラーブロックと隣接し次に復号する隣接ブロックが当該エラーブロックと独立して復号できないと識別した場合には、前記動きベクトル設定手段は当該隣接ブロックもエラーブロックとして動きベクトルを設定するので、エラーブロック以降のブロックがエラーを引き継ぐ可能性がある場合にエラーの伝播を抑制できるという効果を奏する。
【0069】
発明の実施の形態7.
図12は、この発明の実施の形態7に係る動きベクトルの設定を示す図である。図12において、図3、図7、図9および図13と同一番号は、同一または同一相当の内容を示す。復号装置は図1で示した構成と同一である。
【0070】
図において302、303、304、310、330、331はそれぞれ画像フレームである。動きベクトル342、352はフレーム302に対応する正常ブロック312の動きベクトルであり、動きベクトル343、353はフレーム331に対応する正常ブロック312の動きベクトルである。1フレームは2フィールドより構成される場合があり、その各フィールドより動きベクトルを求めた場合には、このように1フレームより2つの動きベクトルが算出される場合がある。
【0071】
次に図12について動作を説明する。
現在復号しているフレーム310が時間的に過去のフレーム302および時間的に未来のフレーム331を予測画像として復号する場合、正常な復号時はブロック312で予測に使用するフレーム302に対応する動き補償ベクトル342、352およびフレーム331の各フィールドに対応する動き補償ベクトル343、353あるいは何れか一方の予測フレームの2つのベクトルを用いる。フレーム310でエラーが発生した場合、エラーブロック311の動き補償ベクトルとして上記エラーブロック311の近傍のブロック(図12では真上)の動き補償ベクトル342、343、352、353のうち何れか一つの動き補償ベクトルを適用する。
【0072】
これは、エラーブロックの近傍のブロックのすべての動き補償ベクトルを用いてもエラーブロックの再現性が必ずしも向上するとは限らず、またすべてのベクトルを記憶するメモリが必要になるためである。一部の数のベクトルのみ適用することによりエラーブロック用のベクトル記憶メモリを減らすことができ、すべての動き補償ベクトルを用いた場合と比較してエラーブロックの再現性に余り差がないことが一般的にいえる。
【0073】
たとえば、ベクトル342、343、352、353すべてを使用して動き補償を行う場合、ベクトル342、343は同一フレームのベクトルであり、同様にベクトル352、353は同一フレームのベクトルであるため、同一フレーム内のそれぞれのベクトル342、343またはベクトル352、353から予測される画像はほとんどの場合ほぼ同一もしくは類似のものである。
【0074】
また、動き予測を行う場合、上記4つのベクトルから予測される画像に基づいて予測が行われるため、4つの画像が同一もしくは類似の画像でなければもともとの符号化データが符号化効率が悪い上予測効率が悪いことになる。たとえば4つのベクトルから予測される画像に基づいた予測が4つの予測画像(あるいは342と343をペアにし352と353をペアにした2つのフレーム予測画像)の算術平均画像を用いるものであった場合、いずれか1つでも類似でない画像がれば的外れな予測画像となるため算術平均を取る意味がなくなってしまう。
【0075】
したがって、符号化効率及び予測効率を考慮して符号化されたデータであることを前提にするのであれば、たとえば上記4つのベクトルより予測される画像は何れもほぼ同一もしくは類似の画像であるということができる。
【0076】
以上の理由からエラーブロックの近傍のブロックの一部の数の動き補償ベクトルを用いて動き補償を行っても、すべての動き補償ベクトルを用いた場合と比較してもエラーブロックの再現性に余り差がないことが説明できる。
【0077】
なお、この発明の実施の形態では各フィールドに対応する動き補償ベクトルについて記述したが、各ブロックを分割しそれぞれ分割されたサブブロックに対応する動き補償ベクトルであってもよい。また、時間的に差異のある複数のベクトルであってもよく、ある任意のブロックに使用される複数の動き補償ベクトルがフィールドに対応するものだけではないことは明白であり、フィールドに対応する動き補償ベクトル以外の動き補償ベクトルを用いてもよく本発明を制限するものではないことは明らかである。
【0078】
この発明の実施の形態に記載された発明に係るディジタル画像復号装置は、ブロックのエラーを検出するエラー検出手段と、複数の動きベクトルより動きベクトルを選択して当該選択された動きベクトルをブロック毎に記憶する動きベクトル記憶手段と、ブロックの動きベクトルを設定する動きベクトル設定手段と、動きベクトル設定手段に設定された動きベクトルにより動き補償復号を行う動き補償復号手段とを有し、エラー検出手段によりエラーが検出された場合に、前記動きベクトル設定手段は前記動きベクトル記憶手段に記憶された当該エラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルを設定するので、より少ないハードウエアで、エラーブロックに対してより再現性の良い、効率的なエラーコンシールメント処理を行うことができるという効果を奏する。
【0079】
発明の実施の形態8.
図13は、この発明の実施の形態8及び発明の実施の形態9に係る動きベクトルの設定を示す図である。
図13において、図3、図7および図9と同一番号は、同一または同一相当の内容を示す。復号装置は図1で示した構成と同一である。
【0080】
次に図13について動作を説明する。
現在復号しているフレーム310が時間的に過去のフレーム302および時間的に未来のフレーム331を予測画像として復号する場合、正常な復号時はブロック312で予測に使用するフレーム302に対応する動き補償ベクトル342およびフレーム331に対応する動き補償ベクトル343あるいは何れか一方を用いる。
【0081】
フレーム310でエラーが発生した場合、エラーブロック311の動き補償ベクトルとして上記エラーブロック311の近傍のブロック(図13では真上)の動き補償ベクトル342および343のうちフレーム310に時間的に近いフレーム331の動き補償ベクトル343を適用する。
【0082】
これは、複数の動き補償ベクトルを用いてもエラーブロックの再現性が必ずしも向上するとは限らず、また複数分のベクトルを記憶するメモリが必要になるためである。一つのベクトルのみを適用することによりエラーブロック用のベクトル記憶メモリを最小限にすることができる。また、フレーム310に時間的に近いフレーム331の動き補償ベクトル343を適用した理由は、一般的に被写体が動いている場合時間的に近い方の予測フレームより予測画像を取りだした方が再現性が高いからである。
【0083】
以上のようにこの発明の実施の形態に記載された発明に係るディジタル画像復号装置は、動きベクトル記憶手段が、前記複数のベクトルのうち当該フレームに時間的に近いフレームの動きベクトルを優先的に選択するものとしたので、エラーが起こったとき、そのエラーブロックに対してより再現性の良い、効率的なエラーコンシールメント処理を行うことができるという効果を奏する。
【0084】
発明の実施の形態9.
次に図13についてこの発明の実施の形態9に係る復号装置の動作を説明する。
現在復号しているフレーム310が時間的に過去のフレーム302および時間的に未来のフレーム331を予測画像として復号する場合、正常な復号時はブロック312で予測に使用するフレーム302に対応する動き補償ベクトル342およびフレーム331に対応する動き補償ベクトル343あるいは何れか一方を用いる。
【0085】
フレーム310でエラーが発生した場合、エラーブロック311の動き補償ベクトルとして上記エラーブロック311の近傍のブロック(図13では真上)の動き補償ベクトル342および343のうちフレーム310より以前に復号されたフレーム302の動き補償ベクトル342を適用する。
【0086】
これは、複数の動き補償ベクトルを用いてもエラーブロックの再現性が必ずしも向上するとは限らず、また複数分のベクトルを記憶するメモリが必要になるためである。一つのベクトルを適用することによりエラーブロック用のベクトル記憶メモリを最小限にすることができる。ただし、目的に応じてメモリ容量を問わずに少しでも再現性の高いエラーコンシールメントが行えるように複数の動きベクトルのうちすべてもしくは一部を選択して、選択した動きベクトルに基づいた動きベクトルをエラーブロックに適用することもあり得る。つまり、「選択」という表現の何れか一つのベクトルを選択するという狭義の意味ではなく、上記説明のようにすべてもしくは一部(一つも含む)のベクトルを選択するという意味である。「選択」に関する意味は他の実施の形態についても同様である。
【0087】
また、フレーム310より以前に復号されたフレーム302の動き補償ベクトル342を適用した理由は、常に過去のフレームからの動き補償ベクトルを適用することにより「過去」か「未来」かを表すパラメータを記憶する必要がなく、発明の実施の形態8では時間的に近い方が「過去」か「未来」か何れの場合もあり得て再現性が高いという特徴があるが、発明の実施の形態9では適用するベクトルを「過去」のベクトルに限定することにより、発明の実施の形態8に比べエラーブロック用のベクトル記憶メモリを少なくすることができる。
【0088】
以上のようにこの発明の実施の形態に記載された発明に係るディジタル画像復号装置は、動きベクトル記憶手段を前記複数のベクトルのうち当該フレームよりも時間的に過去のフレームの動きベクトルを優先的に選択するものとしたので、未来の画像フレームを考慮する必要のないため、より少ないハードウエアで、エラーブロックに対してより再現性の良い、効率的なエラーコンシールメント処理が行うことができるという効果を奏する。
【0089】
発明の実施の形態10.
図14はこの発明の実施の形態10に係る動きベクトルの設定を示す図である。図14において、図3、図7、図9および図13と同一番号は、同一または同一相当の内容を示す。復号装置は図1で示した構成と同一である。
【0090】
上記各実施の形態では、エラーが発生したブロックに対して、近傍ブロックとして同一フレームの一ブロックライン上でありなおかつ真上のブロックをそのブロックの動きベクトルとして使用する例を挙げ、図3に示すようにエラーが発生したエラーブロックの真上に位置する正常処理ブロック312の動きベクトル313を適用した。
【0091】
しかしながら、ブロック312の動きベクトル313だけではなく、エラーブロックの左のブロック316すなわち直前に復号されたブロックの動きベクトル317やエラーブロックの真左ブロック318の動きベクトル319、エラーブロックの真上右ブロック320の動きベクトル321などエラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルに基づいた動きベクトルを用いてもよく、本発明を制限するものではない。
【0092】
ここでいう「基づいたベクトル」とは前記何れか1つあるいは複数の動きベクトルそのものを適用した動きベクトルであっても、前記複数の動きベクトルの算術平均あるいは前記複数の動きベクトルのうち頻度の一番多いベクトルであってもよく、本発明を制限するものではない。つまりエラーブロックが元々持っていた動きベクトルにできるだけ近いと思われるようなベクトルを算出する方法によりベクトルを求めるのが目的である。
【0093】
これは動画において一般的にあるブロックとそのブロックの近傍のブロックとは相関関係があるという傾向を利用している。動きベクトルに関して近傍のブロックと相関関係が強いほど動きベクトルの再現性が高いという効果を発揮するのはいうまでもない。
【0094】
この発明の実施の形態に記載された発明に係るディジタル画像復号装置は、ブロックのエラーを検出するエラー検出手段と、前記複数のブロックの動きベクトルを記憶する動きベクトル記憶手段と、前記ブロックの動きベクトルを設定する動きベクトル設定手段と、動きベクトル設定手段に設定された動きベクトルにより動き補償復号を行う動き補償復号手段とを有し、前記エラー検出手段によりエラーが検出された場合に、前記動きベクトル設定手段は前記動きベクトル記憶手段に記憶された複数のブロックの中から当該エラーブロックに適する動きベクトルを選択し設定するので、エラーが起こったとき、そのエラーブロックに対してより再現性の良い、効率的なエラーコンシールメント処理が行えるという効果を奏する。
【0095】
発明の実施の形態11.
図15はこの発明の実施の形態11に係る復号装置を示すブロック図である。図15において、図1と同一番号は、同一または同一相当の内容を示す。
次に図15を用いて復号装置の動作を説明する。
現在復号しているフレーム310の復号途中でエラーが検出された場合、現エラーブロック311の次のブロックが現エラーブロック311とは独立して復号できる場合は、現エラーブロック311のみをエラー処理して次エラーブロック以降のブロック315は正常時の復号処理をすることができる。ただし、次のブロックが現エラーブロック311のパラメータやデータの基づいて復号する場合は、現在のエラーを引き継ぐためその後たとえ動作的には異常がなく復号されても結果的にはエラーブロックになる。
【0096】
従って、現エラーブロック311の次のブロックが現エラーブロック311とは独立して復号できるかどうかを判定するためにはエラー判定部220が必要となる。このエラー判定部220は、前記エラー検出部101より送出されるエラー指示信号202により現在復号中のブロックがエラーであることが判明した場合、次のブロック以降の符号化データ200を入力して次ブロック以降の特性を解析する。
【0097】
解析の結果、現エラーブロックと独立して復号できるなら次ブロック以降のブロック315は正常な復号処理を行うことができるため、復号部100に対して「エラーブロック以降のブロックはエラーブロックとは独立して復号できる」を示すエラー判定信号221を送出する。
復号部100では、「独立符号可」を示す信号であれば、現エラーブロックのみをエラー処理(エラーブロック用ベクトル設定)する。たとえば、エラーブロックの直後がINTRA MB(フレーム内予測により符号化されたMB)である場合はエラーブロックの直後のブロックはエラーブロックとは独立して復号できる。
【0098】
一方、解析の結果、現エラーブロックと独立して復号することができない場合は「独立復号不可」の信号をエラー判定部220より復号部100に送出し、復号部100で現エラーブロック311に対して上記実施の形態のような復号処理を行うだけでなく、現在のエラーの影響がおよばない次の復号単位の直前までのすべてのブロック315に対してもエラーブロックと見做して動きベクトル設定部103に対して上記実施の形態のエラー処理を行う。たとえば、エラーブロックの直後のブロックがエラーブロックの動きベクトルに基づいてベクトル生成する場合などは「独立復号不可」となる。
【0099】
なお、実施の形態11では「現在のエラーの影響がおよばない次の復号単位の直前までのすべてのブロック315に対してもエラーブロックとみなして動きベクトル設定部103に対して上記実施の形態のエラー処理を行う」ようにしたが、必ずしもすべてのブロック315に対してエラーブロックとみなさなくてもよい。すなわち、実施の形態6でも説明したが、次に復号する隣接ブロックが現エラーブロックとは独立して復号可能かどうか識別し、独立復号不可能な場合は隣接ブロックもエラーブロックとみなして処理をし、独立復号可能な場合は隣接ブロック以降は次に新たなエラーが検出されるまでに正常に復号が行えるようにする。この動作を現エラーの影響がおよばない次の復号単位(たとえばスライス単位やピクチャ単位など)の直前までの各ブロックについて行う。つまり、一つ一つのブロックに対し、直前の隣接エラーブロックと独立して復号できるかを調べるようにすれば、エラーブロック以降一律エラーブロックとみなすよりエラーの影響をエラーを起こしたブロックになるべくとどめるようにすることが可能になるため、エラーの伝播を抑制するだけでなく、より再現性の高いエラーコンシールメントが行える。
【0100】
「独立復号不可」の場合、現在のエラーの影響がおよばない次の復号単位の直前までのすべてのブロック315に対し、動きベクトルを「0」とする場合(ケース1)と近傍のブロックのベクトルに基づいてベクトルを適用する場合(ケース2)とがあり、ブロック毎に何れかのベクトルを設定する。ケース1の場合の利点はエラーブロックがリフレッシュされるまでの期間(たとえば数フレーム後にINTRAフレームが来るなど)エラーの起こった場所以外にエラーが波及しないということが上げられる。ただし、リフレッシュされるまでの期間は常に同一の画像であるため、エラーブロック(群)が一目でわかる。
【0101】
また、ケース2の場合の利点は、エラーブロックの本来の画像に近い画像を再生できる。ただし、若干の誤差があるためリフレッシュされるまでの期間が長い場合は、前記誤差が蓄積しエラーブロックの近傍の領域までエラーの影響が広がってしまう。ケース1とケース2とはそれぞれ一長一短があるため、条件に応じてどちらを選ぶか決める必要がある。
【0102】
上記実施の形態では、次のブロック以降の符号化データ200を入力するようにしたが、この場合、エラー判定部220で符号化データの復号を行う必要があるため、エラー判定部220で解析に必要なデータを復号部100から入力してもよい。
【0103】
なお、上記エラー判定部の動作を復号部で行うようにすれば、エラー判定部は回路の構成として復号部の中に含めてもよく、回路の構成によって本発明が制限されるものではない。
【0104】
この発明の実施の形態に記載された発明に係るディジタル画像復号装置は、ブロックのエラーを検出するエラー検出手段と、ブロックとこのブロックと隣接し次に復号する隣接ブロックとが独立して復号可能かどうか識別する識別手段と、前記ブロックの動きベクトルを設定する動きベクトル設定手段と、動きベクトル設定手段に設定された動きベクトルにより動き補償復号を行う動き補償復号手段とを有し、前記エラー検出手段によりエラーが検出された場合であって、前記識別手段により当該エラーブロックと隣接し次に復号する隣接ブロックが当該エラーブロックと独立して復号できないと識別した場合には、前記動きベクトル設定手段は当該隣接ブロックもエラーブロックとして動きベクトルを設定するので、エラーブロック以降のブロックがエラーを引き継ぐ可能性がある場合にエラーの伝播を抑制できるという効果を奏する。
【0110】
【発明の効果】
この発明に係るディジタル画像復号装置は、分割されたブロックのエラーを検出するエラー検出手段と、分割されたブロックとこのブロックと隣接し次に復号する隣接ブロックとが相関関係を利用して符号化されたかどうか識別する識別手段と、分割されたブロックの動きベクトルを設定する動きベクトル設定手段と、分割されたブロックの動きベクトルを記憶する動きベクトル記憶手段と、動きベクトル設定手段に設定された動きベクトルにより動き補償復号を行う動き補償復号手段とを有し、前記エラー検出手段によりエラーが検出された場合であって、前記識別手段により当該エラーブロックと隣接し次に復号する隣接ブロックとが相関関係を利用して符号化されたブロックであると識別した場合には、前記動きベクトル設定手段は当該隣接ブロックもエラーブロックとして近傍のブロックの動きベクトルを前記動きベクトル記憶手段より読み出し当該読み出した動きベクトルに基づいて算出した動きベクトルを設定するので、エラーブロック以降のブロックがエラーを引き継ぐ可能性がある場合にエラーの伝播を抑制できるという効果を奏する。
また、この発明に係るディジタル画像復号装置は、エラー検出手段によりエラーが検出された場合であって、動きベクトル記憶手段より読み出したエラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルを当該エラーブロックの動きベクトルとしたときにフレーム外の無効領域を指し示す場合には、ベクトル設定手段は当該エラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルの大きさを短縮する短縮処理をし、この短縮処理をした動きベクトルを設定するので、範囲外のデータで予測を行うことを防止するという効果を奏する。
また、この発明に係るディジタル画像復号装置は、ベクトル設定手段は、短縮処理として大きさをゼロのゼロベクトルを設定するので、確実かつ簡易に範囲外のデータで予測を行うことを防止するという効果を奏する。
また、この発明に係るディジタル画像復号装置は、ベクトル設定手段は、短縮処理として当該フレームの有効領域限界までのベクトルに短縮するので、エラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルと近いベクトルにより補償することができ、時間的または空間的に再現性をよりよくしたエラーコンシールメントができるという効果を奏する。
【0119】
また、この発明に係るディジタル画像復号方法は、分割されたブロックのエラーを検出するエラー検出ステップと、前記エラー検出ステップにおいてエラーが検出されない場合には、当該ブロックの動きベクトルを動きベクトル設定手段に設定し、当該ブロックの動きベクトルをベクトル記憶手段に記憶するステップと、分割されたブロックとこのブロックと隣接し次に復号する隣接ブロックとが相関関係を利用して符号化されたかどうか識別する識別ステップと、前記エラー検出ステップにおいてエラーが検出された場合であって、前記識別ステップにおいて当該エラーブロックと隣接し次に復号する隣接ブロックとが相関関係を利用して符号化されたブロックであると識別した場合には、動きベクトル設定手段は当該隣接ブロックもエラーブロックとして近傍のブロックの動きベクトルを前記動きベクトル記憶手段より読み出し当該読み出した動きベクトルに基づいて算出した動きベクトルを動きベクトル設定手段に設定するステップと、動きベクトル設定手段に設定された動きベクトルにより動き補償復号を行う動き補償復号ステップとを有するので、エラーブロック以降のブロックがエラーを引き継ぐ可能性がある場合にエラーの伝播を抑制できるという効果を奏する。
また、この発明に係るディジタル画像復号方法は、ブロックのエラーを検出するエラー検出ステップと、前記エラー検出ステップにおいてエラーが検出されない場合には、当該ブロックの動きベクトルを動きベクトル設定手段に設定し、当該ブロックの動きベクトルをベクトル記憶手段に記憶するステップと、前記エラー検出ステップにおいてエラーが検出された場合であって、前記動きベクトル記憶手段より読み出したエラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルを当該エラーブロックの動きベクトルとしたときにフレーム外の無効領域を指し示す場合には、当該エラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルの大きさを短縮する短縮処理をし、この短縮処理をした動きベクトルを動きベクトル設定手段に設定するステップと、前記動きベクトル設定手段に設定された動きベクトルにより動き補償復号を行う動き補償復号ステップを有するので、範囲外のデータで予測を行うことを防止するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態に係る復号装置を示すブロック図である。
【図2】 発明の実施の形態1に係る動きベクトル記憶メモリを示す図である。
【図3】 発明の実施の形態1に係る動きベクトルの設定を示す図である。
【図4】 発明の実施の形態2に係る動きベクトル設定部のフローチャートである。
【図5】 発明の実施の形態2に係る動きベクトルの設定を示す図である。
【図6】 発明の実施の形態3に係る動きベクトル記憶メモリを示す図である。
【図7】 発明の実施の形態4に係る動きベクトルの設定を示す図である。
【図8】 発明の実施の形態4に係る動きベクトル設定部のフローチャートである。
【図9】 発明の実施の形態5に係る動きベクトルの設定を示す図である。
【図10】 発明の実施の形態5に係る動きベクトル設定部のフローチャートである。
【図11】 発明の実施の形態6に係る動きベクトルの設定を示す図である。
【図12】 発明の実施の形態7に係る動きベクトルの設定を示す図である。
【図13】 発明の実施の形態8及び発明の実施の形態9に係る動きベクトルの設定を示す図である。
【図14】 発明の実施の形態10に係る動きベクトルの設定を示す図である。
【図15】 発明の実施の形態11に係る復号装置を示すブロック図である。
【図16】 従来の動きベクトルの設定を示す図である。
【符号の説明】
100 復号部、101 エラー検出部、102 動きベクトル記憶部、
103 ベクトル設定部、104 フレームメモリ、105 動き補償復号部、200 符号化データ、201 エラー解析用符号化データ、202 エラーフラグ、203 動きベクトル、204 差分復号データ、205 動きベクトル、206 設定動きベクトル、207 予測画像データ、208 予測画像データ、209 加算器、210 復号画像データ、211 指示信号、220 エラー判定部、221 エラー判定信号、300 動きベクトル格納場所、302予測画像フレーム、303 予測画像フレーム、304 予測画像フレーム、310 復号画像フレーム、311 エラーブロック、312 復号正常ブロック(エラーブロックの真上)、313 復号正常ブロックの動きベクトル、
314 エラーブロックに適用した動きベクトル、315 エラーブロック以降のブロック、316 復号正常ブロック(エラーブロックの真左横)、317 復号正常ブロックの動きベクトル、318 復号正常ブロック(エラーブロックの真左横)、319 復号正常ブロックの動きベクトル、320 復号正常ブロック(エラーブロックの真上右横)、321 復号正常ブロックの動きベクトル、323 エラーブロックに適用しようとした領域外の動きベクトル、324 エラーブロックに適用する領域限界に短縮調整された動きベクトル、327 エラーブロックに適用しようとした領域外の動きベクトル、328 エラーブロックに適用する領域限界に短縮調整された動きベクトル、330 予測画像フレーム、331 予測画像フレーム、342 予測動きベクトル、343 予測動きベクトル、352 予測動きベクトル、353 予測動きベクトル、560 復号フレーム。

Claims (6)

  1. フレーム中の画像を複数のブロックに分割し、隣接するブロックの相関関係を利用して各ブロック毎に符号化されたブロックを含む符号化データを当該ブロック毎に動きベクトルを用いて復号するディジタル画像復号装置において、
    分割されたブロックのエラーを検出するエラー検出手段と、
    分割されたブロックとこのブロックと隣接し次に復号する隣接ブロックとが相関関係を利用して符号化されたかどうか識別する識別手段と、
    分割されたブロックの動きベクトルを設定する動きベクトル設定手段と、
    分割されたブロックの動きベクトルを記憶する動きベクトル記憶手段と、
    動きベクトル設定手段に設定された動きベクトルにより動き補償復号を行う動き補償復号手段とを有し、
    前記エラー検出手段によりエラーが検出された場合であって、前記識別手段により当該エラーブロックと隣接し次に復号する隣接ブロックとが相関関係を利用して符号化されたブロックであると識別した場合には、前記動きベクトル設定手段は当該隣接ブロックもエラーブロックとして近傍のブロックの動きベクトルを前記動きベクトル記憶手段より読み出し当該読み出した動きベクトルに基づいて算出した動きベクトルを設定することを特徴とするディジタル画像復号装置。
  2. 記エラー検出手段によりエラーが検出された場合であって、前記動きベクトル記憶手段より読み出したエラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルを当該エラーブロックの動きベクトルとしたときに前記フレーム外の無効領域を指し示す場合には、前記ベクトル設定手段は当該エラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルの大きさを短縮する短縮処理をし、この短縮処理をした動きベクトルを設定することを特徴とする請求項1に記載のディジタル画像復号装置。
  3. 前記ベクトル設定手段は、短縮処理として大きさをゼロのゼロベクトルに短縮することを特徴とする請求項2に記載のディジタル画像復号装置。
  4. 前記ベクトル設定手段は、短縮処理として当該フレームの有効領域限界までのベクトルに短縮することを特徴とする請求項2に記載のディジタル画像復号装置。
  5. フレーム中の画像を複数のブロックに分割し、隣接するブロックの相関関係を利用して各ブロック毎に符号化されたブロックを含む符号化データを当該ブロック毎に動きベクトルを用いて復号するディジタル画像復号方法において、
    分割されたブロックのエラーを検出するエラー検出ステップと、
    前記エラー検出ステップにおいてエラーが検出されない場合には、当該ブロックの動きベクトルを動きベクトル設定手段に設定し、当該ブロックの動きベクトルをベクトル記憶手段に記憶するステップと、
    分割されたブロックとこのブロックと隣接し次に復号する隣接ブロックとが相関関係を利用して符号化されたかどうか識別する識別ステップと、
    前記エラー検出ステップにおいてエラーが検出された場合であって、前記識別ステップにおいて当該エラーブロックと隣接し次に復号する隣接ブロックとが相関関係を利用して符号化されたブロックであると識別した場合には、動きベクトル設定手段は当該隣接ブロックもエラーブロックとして近傍のブロックの動きベクトルを前記動きベクトル記憶手段より読み出し当該読み出した動きベクトルに基づいて算出した動きベクトルを動きベクトル設定手段に設定するステップと、
    動きベクトル設定手段に設定された動きベクトルにより動き補償復号を行う動き補償復号ステップとを有するディジタル画像復号方法。
  6. 記エラー検出ステップにおいてエラーが検出された場合であって、前記動きベクトル記憶手段より読み出したエラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルを当該エラーブロックの動きベクトルとしたときに前記フレーム外の無効領域を指し示す場合には、当該エラーブロックの近傍のブロックの動きベクトルの大きさを短縮する短縮処理をし、この短縮処理をした動きベクトルを動きベクトル設定手段に設定するステップと、
    を有する請求項5に記載のディジタル画像復号方法。
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