JP3851666B2 - 面光源装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、面光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
面光源装置は各種表示装置や広告板などの光源として各種分野で利用されている。例えば、液晶表示装置等の表示装置の光源として面光源装置を用いる場合、面光源装置の光源の寿命は他の部品の寿命よりも早いので、光源の交換作業が必要になる。
【0003】
例えば、特開平6−51293号公報に示される面光源装置が知られている。この面光源装置は、光源とリード線と反射体とがホルダーに固定され一体のモジュールとなっており、光源の寿命により交換が必要になったときには、モジュールを長手方向に引き出しながら取り外し、新しい光源の装着されたモジュールごと交換するというものである。
【0004】
このような構成例によれば、光源は比較的容易に交換できるものの、光源のほかにリード線や反射体等の取り替える必要のない周辺部品も同時に取り替えることになり非常に不経済である。
【0005】
上記問題点を解決するものとして、例えば特開平5−100224号公報が知られている。これは、光源のみを取り外せるようにクリップ形状の固定部品を用いて光源を固定している。クリップ形状の固定部品に光源を取り付ける場合、直接押し込む方法と、スライドさせる方法とがある。
【0006】
しかしながら、直接押し込む方法は面光源装置を一度分解しなければならず、また、スライドさせようとすればクリップの内径が管状光源の外径より大きめでなければならず電気的に確実な接続ができないとともに、がたつきの際に発生するゴミ等が導光板と表示パネルとの間に入ると表示むらとして表れてしまう、という問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、従来の面光源装置の構成では光源を交換する際、光源以外の交換を必要としていない周辺部品も同時に取り替えなくてはならず無駄な廃棄物を出していた。あるいは光源のみの交換をするには作業者の熟練と手間を要し簡単には交換できなかった。
【0008】
本発明の構成は、光源の端面と接続受け部とが着脱自在となっており、光源の交換時には光源を管長方向にスライドさせて端面と接続受け部とを着脱することができる。
【0009】
本発明は、容易に光源の交換が可能な面光源装置を提供することを目的としている。また、この発明は、光源の交換に際し、光源の電気的な接続が確実に行える面光源装置を提供することを目的としている。さらに、この発明は、光源の交換に際し、交換の必要がない部材を極力伴うことがなく、経済的に優れた面光源装置を提供することを目的としている。光源の交換の際、容易にかつ確実な電気的接触を行い、また無駄な廃棄物を出さない面光源装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一管端面側に口金を有するとともに他の管端面側にリード線を有し、両管端面から電力供給を受けて光源光を発する管状光源と、前記管状光源からの前記光源光を伝達する導光板と、前記管状光源からの光源を前記導光板に導く反射体と、前記管状光源の管長方向に弾性力が付与され前記直管状光源の前記一管端面を受け入れるためのテーパー状の開口部を有し着脱自在に前記一管端面に電気的に接続され且つ前記一管端面側を保持する接続受け部と、前記管状光源の前記他の管端面側を保持する保持部材と、前記接続受け部から前記管状光源の他の管端面側に前記反射体の外方領域で配線される他のリード線とを備えたことを特徴とする面光源装置である。
【0011】
【作用】
本発明によれば、管状光源の端面と接続受け部とが着脱でき、光源の交換の際には面光源装置の分解等を行うことなく容易に作業を行うことができる。また、モジュール交換による交換方法にみられるように交換を必要としない部品を廃棄することが避けられ無駄な廃棄物を大幅に削減することができる。
【0012】
【実施例】
以下に、本発明の一実施例の面光源装置が用いられた液晶表示装置を例にとり、図面を参照して詳細に説明する。
本実施例における10.4インチ型の液晶表示装置1は、図1に示すように、電極を備えた2枚のガラス基板に液晶材料が封入され2枚のガラス基板の外側に偏光板を備えた液晶表示板30、液晶表示板30に駆動電圧を供給するPC(Print Circuit)板32、液晶表示板30とPC板32とを電気的に接続するTAB(Tape Automated Bonding)−IC31、および液晶表示板30の後方に配置され液晶表示板30を照明する面光源装置とを含む。
【0013】
この面光源装置は、液晶表示板1の後方に配置されるプリズムシート6、拡散シート5、アクリル性の導光板2、底面反射板7、さらに各種部材をまとめるフレーム9とを含む。なお便宜上、導光板2、拡散シート5、プリズムシート6、底面反射板7をまとめて導光板ユニット11(図2参照)とする。
【0014】
そして長さ約195ミリ、幅約22ミリの長方形の反射体4がフレーム9とプリズムシート6の間に約3ミリ糊付けされ、反射体4を抑えるための固定金具10により、糊付けされていない対辺が底面反射板7の上になり、反射体4は丸まった状態で導光板2に対して固定されている。この導光板ユニット11のエッヂの部分に形成された反射体4による筒の中に管状光源として直管状のCCFL(Cold−Cathode Fluorescent Lamp)3が貫通している。
【0015】
この管状になったCCFL3の両端部に形成されている面の部分を管端面とする。CCFLは普通、一端に高電圧がかかり他端には低電圧がかかる。CCFL3の低電圧側における電力供給はCCFL3の管端面と管端面を受ける受け部との接触により行われ、高電圧側の他端からはリード線8aが延在されている。本実施例では図3乃至図4に示すように、CCFL3の管端面に口金12を設け、口金12を受ける口金受け部13aがフレーム9に据え付けられている。
【0016】
口金受け部13aの形状は図4に示すように、中心部にCCFL3の口金12と接触し電力を供給するための接続部13bがあり、CCFLを管長方向に押圧するために接続部13bの後方にバネ25を備えている。さらに接続部13bは電力を供給するリード線8bと接続されている。
【0017】
また、口金12と接続部13bとの接続作業はCCFLの反対側の端を持って行うので、口金受け部13aの開口部の形状は円形で、CCFLの口金12がどこに当たっても必ず接続部13bまで誘導されるような形状が好ましい。図4に示されるようなろうと状の形状にすることにより差し込み作業をスムーズに行うことができ、接続ミスによる発熱やCCFLの破損等を防ぐことができる。
【0018】
接続部13bとバネ25が導通しないように絶縁層13cを設け、高電圧側のリード線8aの接続部はその周りを絶縁チューブ等の絶縁物で構成するなど、安全に充分配慮する。ホルダー14もシリコンゴム等を用いれば2重の絶縁となりさらに安全である。
【0019】
また高電圧側の端部は直接リード線8aに接続されている。高電圧側の端部はCCFL3を固定するためのホルダー14が備えてある。ホルダー14は図3に示すように内側にCCFLとリード線がはめ込まれる形状をしており、ホルダー14の外形寸法はフレーム9に合致するよう成形されている。そしてCCFLが管長方向に脱落することがないよう、フレーム9は図2に示すようにホルダー14と嵌合する嵌合突起を備えている。ホルダー14を押さえるにはこの他に様々な仕様が考えられる。また、リード線8bは反射体4の外方領域であるフレーム9に設けられた溝を通り、他端側でリード線8aに配線されている。
【0020】
消耗したCCFLを交換する際は、まずリード線8bをコネクタ15からはずし、次にリード線8aが接続されている高電圧側の端部のホルダー14を持ち、フレーム9の嵌合突起からはずし、反射体4の筒の中から消耗したCCFL3をリード線8aとホルダー14ごと反射体4の筒の中からスライドさせて手前に引き抜き、ホルダー14を分離させる。
【0021】
次に、逆の手順で新しいCCFLを装着する。まず、新しいCCFLの高電圧側にホルダー14をはめ込み、ホルダー14ごと新しいCCFLを持って反射体4の筒の中に差し込む。そして低電圧側の端部に形成された口金を口金受け部13aの開口部に差し、そのまま押して行き開口部の形状に導かれるように接続部13bまで到達させる。次にホルダー14をフレーム9に引っかけて固定し、リード線8bをコネクタに接続して交換が完了する。
【0022】
上記説明したように本実施例によれば、導光板ユニット11に固定された反射体4を動かすことなくCCFL3を交換することができ、CCFL3、反射体4及び導光板ユニット11の位置関係を崩すことなく、交換作業に伴う輝度むらや輝度ばらつき等を防ぐことができる。また、交換部品はCCFL3と高電圧側のリード線8aとのユニットだけで済むことになり、従来の交換と比べて大幅に無駄を少なくすることができる。
【0023】
しかも、この実施例では、CCFL3は管長方向に押圧固定されるため、確実な物理的、電気的な接続が確保される。従って、外部からの衝撃に対しても、高い信頼性が確保される。
【0024】
次に、第2の実施例について図5及び6を参照して説明する。本実施例は第1の実施例の高電圧側に第2の接続受け部を設けたものである。口金受け部18は図6に示すように、蝶番の固定部分17aと蝶番の回転軸17bを備えており、蝶番の固定部分17aはフレーム9におけるリード線8bの通る溝を形成する仕切の端部に固定され、仕切のちょうど先端部に蝶番の回転軸17bが位置している。
【0025】
CCFL16が装着されているときは、蝶番の固定部分17aと口金受け部18とは回転軸17bを介して90度の角度であり、CCFL16の着脱作業を行う際には、CCFL16がスライドしていく通路の障害とならない位置まで口金受け部18を外側に回転させて開くことができる。両側にある口金受け部のうち少なくとも一方をこのような可動式としておけば、CCFL16の交換の際に可動式とした口金受け部18を開いて、そこから消耗したCCFL16を引き抜き、新しいCCFLを挿入することができる。両端を可動式にすればどちら側からも交換可能となる。
【0026】
また、CCFLが装着されているときには口金受け部がはずれないように蝶番を固定するカバー金具17cを設け蝶番にネジ等を使って固定する。これによりCCFLを管長方向に押圧された状態に保てるようにする。この場合も口金受け部を固定する方法は様々な仕様が考えられる。
【0027】
本実施例の場合の注意事項として、高電圧側の接続部も口金により接続することになるので、発熱や漏電等が起こらないように口金、口金受け部、及び接続部の精度が要求され、交換作業も充分注意して行うことが必要となる。
【0028】
本実施例の様に両側を口金にし、受け部18を可動式にすることにより、第1の実施例と同様に輝度むらや輝度ばらつきを防止できることに加えて、かつCCFL16の着脱をさらに容易にすることができる。また、交換部品はCCFL16のみとなり無駄な廃棄物をより一層減らすことが可能になる。
【0029】
また、本実施例において、可動式の受け部18は蝶番によりフレーム9に据え付けられているが、取付部分や取付部品についてはこのほかに様々な変更が考えられる。
【0030】
例えば第1及び第2の実施例において図8に示すように口金受け部を導光板に取り付けることが考えられる。本構造によればCCFLと導光板との位置関係が完全に決められることになり、CCFLと導光板とのずれによる輝度むら等の問題は起こらない。
【0031】
さらに別の実施例として図7に示すように、CCFLの着脱の際に筒状の反射体4が後方に開く面光源装置である。
本実施例では、図1に示される固定金具10を変形した固定金具19を用いる。固定金具19には反射体4の端部が糊付けされており、ネジ等の止め具により導光板ユニット11に固定されている。CCFL交換の際は固定金具19と導光板ユニット11との止め具をはずし、固定金具19と共に反射体4を開き、第1または第2の実施例と同様にCCFLの交換を行う。ただしこのときCCFLをスライドさせる必要はない。CCFLの交換を終えた後、固定金具19を導光板ユニット11に合わせ、止め具で止めて完了となる。このとき反射体4にゴミが入らないように、また反射体4が不自然に折れ曲がっていることなどがないように充分に気をつけて作業することが重要である。
【0032】
本実施例によれば、反射体4が開いた状態でCCFLの交換を行うことができるので、CCFLの接続する側の端部をしっかりと持って接続でき、前実施例のように反射体の中を通してその先にある口金受け部と接続するよりも、着脱作業を容易に確実に行うことができる。
【0033】
また、本発明では導光板の片側に光源が配置されたサイドエッヂ式の面光源装置を使って説明したが、両側に光源が配置されたサイドエッヂ式の面光源装置にも当然適用できる。さらに、光源の配置は導光板の端部のみに限らず、例えば導光板の中央部に埋め込まれている面光源装置にも適用できる。また、折り曲げTABのモジュールにも適用できる。
【0034】
また、上記実施例では管状光源として直管のCCFLを用いたがU字型の光源にも適用可能であり、さらには液晶表示装置の後方照明装置以外の面光源装置にも勿論適用できる。
このように本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で本実施例に多くの修正または変更を加え得ることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、面光源装置において、容易にかつ最小限の部品だけで交換することができ無駄な廃棄物を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の面光源装置を備えた液晶表示装置の断面図である。
【図2】本発明の実施例における面光源装置のCCFL部分の斜視図である。
【図3】本発明の実施例におけるCCFLとリード線とのユニット及びホルダーを示す図である。
【図4】本発明の実施例における口金受け部の断面図である。
【図5】本発明の実施例における面光源装置のCCFL部分の上面図である。
【図6】本発明の実施例における可倒式口金受け部の拡大図である。
【図7】本発明の実施例における開閉可能な反射体を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施例における口金受け部の取付位置を示す図である。
【符号の説明】
3,16…CCFL
12…口金
14…ホルダー
18…可動式口金受け部

Claims (4)

  1. 一管端面側に口金を有するとともに他の管端面側にリード線を有し、両管端面から電力供給を受けて光源光を発する管状光源と、
    前記管状光源からの前記光源光を伝達する導光板と、
    前記管状光源からの光源を前記導光板に導く反射体と、
    前記管状光源の管長方向に弾性力が付与され前記直管状光源の前記一管端面を受け入れるためのテーパー状の開口部を有し着脱自在に前記一管端面に電気的に接続され且つ前記一管端面側を保持する接続受け部と、
    前記管状光源の前記他の管端面側を保持する保持部材と、
    前記接続受け部から前記管状光源の他の管端面側に前記反射体の外方領域で配線される他のリード線とを備えたことを特徴とする面光源装置。
  2. 請求項1記載の面光源装置において、前記導光板を支持するフレームを含み、前記接続受け部は前記フレームに固定されることを特徴とする面光源装置。
  3. 請求項1記載の面光源装置において、前記接続受け部は前記導光板に固定されることを特徴とする面光源装置。
  4. 請求項1記載の面光源装置において、前記接続受け部は前記直管状光源をスライドさせて着脱するスライド通路を確保する位置に移動可能であることを特徴とする面光源装置。
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