JP3851616B2 - 光学式エンコーダのコード板製造方法 - Google Patents

光学式エンコーダのコード板製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光学式エンコーダに使用される樹脂コード板の製造方法に関し、特にプラスチック射出成形機によって成形されるコード板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光学式エンコーダは、パターンが形成されたコード板と発光部と受光部を備え、発光部から発光した光をコード板で透過あるいは反射させて受光部で受光することによりコード板の回転位置や回転数を検出するものであり、移動体の移動位置や移動速度の検出に用いられている。光学式エンコーダとしては、例えば特許文献1が知られている。
【0003】
コード板は、高精度なエンコーダの場合はクロムなど金属の蒸着により明暗パターンを構成したガラス板が一般に使用されるが、樹脂コード板を使用すると、プラスチック射出成形により安価に大量に作製することができ有利である。
図4は樹脂コード板を説明するための概略断面図である。図4(a)は透明樹脂で形成される樹脂コード板の一例であり、図4(b)は不透明樹脂で形成される樹脂コード板の一例である。
【0004】
図4(a)に示す樹脂コード板101aの表面には平坦部111aとV溝列112aが形成され、このV溝列112aによる光の反射を利用することでコード板を構成している。例えば、透過光を用いる場合には、平坦部111aは光が透過するため明部として観察され、V溝列112aは光を反射するため暗部として観察される。一方、反射光を用いる場合には、平坦部111aは光が透過するため暗部として観察され、V溝列112aは光を反射するため明部として観察される。したがって、平坦部111a及びV溝列112aにより、A,B,Cのコードパターンが形成される。
【0005】
図4(b)に示す樹脂コード板101bの表面には平坦部111bとV溝列112bが形成されると共に反射膜114が形成され、この平坦部111bとV溝列112bによる光の反射方向の違いを利用することでコード板を構成している。例えば、入射方向と反対側で観察した場合には、平坦部111bで反射された光は明部として観察され、V溝列112bで反射された光は入射側に戻るため暗部として観察される。これにより、平坦部111b及びV溝列112bにより、D,E,Fのコードパターンが形成される。
【0006】
図5は、樹脂コード板の一例を示す図であり、コードパターンの一部を示している。樹脂コード板上には、複数の分解能の異なるトラックが形成される。図5では、分解能の低いトラック102と分解能の高いトラック103を示している。各トラックには、平坦部111,113とV溝列112とが所定のピッチで周方向に形成される。このピッチ幅はトラックの分解能を定めている。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−287671号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
樹脂コード板の表面形状は、成形金型にこれら微細パターンを加工し、樹脂に転写することで作製される。図5中の矢印は樹脂の流れ方向を示し、コード板の中心側から外周に向かって樹脂を流すことにより形成される。
しかし樹脂材質によっては必ずしも流動性が十分でないため、充填圧力が不十分な場合は金型の表面形状が完全に転写されない場合がある。
【0009】
V溝列の場合、溝長手方向に樹脂を流すが、V溝列の手前もしくは背後にV溝列を横断する平坦部がある場合、壁となって流動が阻害されたり、平坦部が樹脂溜まりになって充填圧力が低下し、V溝形状が不完全になる場合がある。特にエンコーダは通常、パターンの異なる数トラックから構成されるが、明暗の繰り返しが一番細かい(分解能の高い)トラックでは、その内外に存在する明暗の繰り返しが粗い(分解能が低い)トラックの平坦部の影響を受けることになる。つまり分解能が高いトラックの暗部のV溝が、分解能の低いトラックのパターンの影響を受け、場所によって転写性ムラによる光遮断率に変化が生じる。
【0010】
以下、この点について、図6〜図9を用いて説明する。
図6,7は、1つのトラックのみを形成する場合を示している。図6(a)〜図6(c)はコード板を形成する金型120Aの平面図、A断面図、及びB断面図を示している。また、図6(d)はコード板のA部分の断面を示している。なお、金型120Bは金型120Aと対向する金型を示している。
【0011】
金型120Aには、V溝列112を形成するためのV溝列形成部122と平坦部111を形成するための平坦形成部121を備える。この金型内に射出成形機等により樹脂を流し込むと、図7に示すように、V溝列形成部122に樹脂が流し込まれV溝列112が形成される。
【0012】
一方、図8,9は、ピッチの異なる2つのトラックを形成する場合を示している。図8(a)〜図8(d)はコード板を形成する金型120Aの平面図、A断面図、B断面図、及びC断面図を示している。また、図8(e),図8(f)はコード板のA部分及びC部分の断面を示している。なお、金型120Bは金型120Aと対向する金型を示している。
【0013】
金型120Aには、V溝列112を形成するためのV溝列形成部122と平坦部111を形成するための平坦形成部121、及び平坦部113を形成するための平坦部形成部123を備える。この金型内に射出成形機等により樹脂を流し込むと、図9に示すように、V溝列形成部122に樹脂が流し込まれV溝列112が形成され、さらに、V溝列形成部122の樹脂の下流側の平坦形成部123に樹脂が流し込まれ平坦部113が形成される。ここで、平坦形成部123の樹脂が流し込まれる容積は、V溝列形成部122の樹脂が流し込まれる容積よりも大きいため、平坦形成部123において樹脂が充填される圧力は低下する。
【0014】
この平坦形成部123における樹脂圧の低下は、上流側のV溝列形成部122における樹脂圧にも影響し、V溝列形成部122の微細部分への樹脂の流し込みが十分に行われず転写が不完全となる場合がある。このため、例えば、図9(b)に示すように、形成されたコード板のV溝列の山の稜線となる部分が丸くなることになる。
【0015】
コード板のV溝列の山の稜線部分が丸く形成された場合には反射が不十分となり、透過光の場合この部分から光が漏れて暗部の光遮断率が低下するという問題がある。図10はこのような光漏れを示す図である。図10(a)に示すように、コード板のV溝列の山の稜線部分に樹脂が十分に充填されている場合には、光漏れによる暗部の光遮断率が低下は見られないが、図10(b)に示すように、コード板のV溝列の山の稜線部分115に樹脂が十分に充填されていない場合には、図中にGに示すように、光漏れによって暗部の光遮断率が低下する。
このような光遮断率の変化は明暗強度比を変化させる。そのため、転写性のムラは特に内挿精度に大きく影響し、コード板の位置(角度)により局部的に内挿誤差が大きい箇所が発生するという問題がある。
そこで、本発明は前記した従来の問題点を解決し、樹脂コード板において光漏れによって暗部の光遮断率の低下ならびに光遮断率の不均一による内挿誤差の変動を防ぐことを目的とし、また、成形時の転写性のばらつきを低下させることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、射出成形による光学式エンコーダのコード板の製造方法であって、透過光もしくは反射光に対して明部と暗部が交互に繰り返すコードパターンによりトラックを構成し、繰り返しピッチの異なる複数のトラックを持つ前記コード板を成形する金型に、樹脂の流れを形成する山、谷の溝列を形成すると共に、前記複数のトラックを形成するための、樹脂の流れる方向の溝で構成された溝列部と平坦部を交互に繰り返すコードパターン生成トラックを、樹脂の流れと交差する方向に複数設け、各コードパターン生成トラックの溝列部と平坦部の繰り返しピッチは互いに異なるものとし、前記コードパターン生成トラックにおける樹脂の流れ方向の上流側及び下流側の少なくとも何れか一方の側に、樹脂の流れ方向を横断する方向に溝または山形状で構成された横断トラック形成部を設け、該金型内に樹脂を射出することにより、前記山、谷の溝列にガイドされるようにして樹脂をコードパターン生成トラックに導き金型内に樹脂を充填させてコード板を射出成形するものである。
【0018】
断トラック形成部は、コードパターン生成トラックとは異なるものであり、コードパターン生成トラック内の樹脂の充填環境を均一化して、コードパターン生成トラック内における樹脂の充填圧のばらつきを低下させ、転写性のばらつきを低下させるものである。なお、横断トラック形成部は、コードパターン生成トラックに対して樹脂の流れ方向の上流側及び下流側の両側に設ける構成が、転写性のばらつきを低下させる上で好適である。なお、コード板を形成する樹脂は透明樹脂あるいは不透明樹脂とすることができる。
【0019】
横断トラック形成部は、樹脂の流れ方向を横断する方向であって、樹脂の流れ方向と垂直な方向に形成する。横断トラック形成部の横断方向は、樹脂の流れ方向と垂直方向に限らず、樹脂の流れ方向に対して所定角度としてもよい。また、横断トラック形成部のパターンは溝でも山でもよく、断面形状が台形でもR溝形状でも良い。
【0021】
本発明のコード板の明部と暗部のコードパターンを作り出すコードパターン生成トラックは、平坦部と1本ないし複数本のV溝形状もしくはV山形状により構成することができる。また、横断トラック形成部は、1本ないし数本の溝形状もしくは山形状により構成する。
【0024】
本発明のコード板製造方法によれば、横断トラック形成部に挟まれた部分の溝列部は充填圧力が均一になるために、転写性にムラがなくなり、コード板を形成したときの暗部の光遮断率が均一化される。横断トラック形成部により転写性の良好な場所は充填圧力が若干低下するが、充填圧力の低下を引き起こしていた溝列部の背後にある平坦部の大きな樹脂溜まりの影響がほとんどなくなるため、トータルとして転写性も向上する。
【0025】
また、本発明のコード板製造方法で製造されたコード板では、横断トラック形成部で形成された部分は全反射により光遮断部となるため、検出信号に影響を及ぼすことが無い。
本発明のコード板製造方法で製造されたコード板を備える光学式エンコーダによれば、分解能が高いトラックの場所(角度)による明暗強度比のムラが均一化され、内挿誤差が局部的に大きくなることが無くなるため、検出精度が向上する。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
以下、本発明を、図面に示す実施形態により説明する。
図1に本発明の光学式エンコーダの樹脂コード板の実施形態の主要部を示し、図2,3に金型の概略を示す斜視図及び断面図を示す。
【0027】
図1は、前記した図5と同様に、コード板のコードパターンの一部を示しており、図中の上下方向はコード板の径方向と一致している。樹脂コード板上には、複数の分解能の異なるトラックが形成され、図5と同様の分解能の低いトラック2と分解能の高いトラック3に加えて、横断トラック4,5を備える。
【0028】
横断トラック4,5は、コード板を形成する樹脂の流れ方向に対して横断する方向に形成される。図1に示すコード板では、コード板の中心から外周方向に向かって樹脂を流し込むことによって形成される。この樹脂の流れ方向は、図中では下方から上方に向う方向である。横断トラック4,5の長さ方向は、この樹脂の流れ方向を横断する方向であり、例えば、樹脂の流れ方向と直交する方向に形成される。なお、横断トラックの方向は、必ずしも樹脂の流れ方向と直交する方向である必要はなく、ほぼ直交する方向、あるいは所定角度とすることもできる。
【0029】
また、横断トラックは、コード板の周方向の全周にわたって形成する他、周方向に一部に形成するようにしてもよいが、少なくとも樹脂の流れ方向の下流側に平坦部(図ではトラック2の平坦部13)がある部分に形成し、この平坦部がコードパターンを形成するトラック(図ではトラック3)に与える影響を緩和するようにする。図1に示す構成例では、同心円状の2つの横断トラック4と横断トラック5によりトラック3を径方向の前後で挟む例を示している。
【0030】
横断トラックの断面形状は、例えばV溝形状とすることができるが、V溝形状に限らず台形でもR溝形状でもよく、また、溝トラックのパターンは溝でも山でもよい。
横断トラックは、樹脂の流れ方向に対して横断する方向に形成するため、コード板の形成における樹脂の流れ方向が中心から外周に向かう方向以外である場合には、その樹脂の流れ方向に応じた方向に形成する。また、横断トラックの形成位置も樹脂の流れ方向に応じて設定してもよい。
【0031】
横断トラックの形成方向や形成位置がいずれに形成される場合であっても、樹脂の流れ方向と横断する方向とすることで、コードパターンを構成するトラック内の充填圧を均一化することで転写性のばらつきを低減させる。
図2の斜視図は、本発明のコード板を形成するための金型の一部を示しており、コードパターンのトラックを形成する金型部分、及び横断トラックを形成する金型部分の一部を示している。
【0032】
図2示す金型20は、図1に示す分解能が低いトラック2の平坦部13を形成する平坦形成部21と、分解能が高いトラック3のV溝列12を形成するV溝列形成部22と、横断トラック4,5を形成する横断形成部24,25を示している。なお、図2では、V溝列形成部22は、コード板のコードパターンの谷部を形成する1つの谷形成部22aと、コード板のコードパターンの山部を形成する2つの山形成部22bのみを示しているが、複数の谷形成部22a及び山形成部22bにより形成される。また、図2では、横断形成部24,25についても1つの溝のみを示しているが、複数の溝により形成することもできる。
図2において、流し込まれた樹脂は、V溝列形成部22の溝方向に沿って流れ(図中の矢印方向)、金型に形成された形状が転写される。このとき、金型20の山形成部22b内に充填圧により充填される。
【0033】
V溝列形成部22の前後は横断形成部24,25により挟まれているため、この部分の充填圧はほぼ横断形成部24,25により定められる。これにより、背後にある平坦形状部21による圧力低下の影響は緩和され、樹脂の流れ方向の下流側において平坦形状部の有無にかかわらず、均一なパターンを形状することができる。なお、図2(b)は、金型20に流し込まれた樹脂により形成されるコード板1の一部を示している。
また、横断形成部24,25の深さhは任意に定めることができ、V溝列形成部22の深さに対して深くすることも浅くすることもできる。
【0034】
図3は、金型の断面及び樹脂の流れを模式的に示している。図3(a)は、本発明の金型に樹脂を充填した場合を、樹脂の流れに沿って示している。コードパターンのトラックを形成するV溝列形成部22の、樹脂の流れ方向の前後には横断形成部24,25が形成されているため、樹脂の流れの下流側に樹脂溜まりを形成するような大きな平坦形成部21がある場合であっても、V溝列形成部22部分の樹脂はこの横断形成部24,25によりほぼ同じ充填圧に均一化され、樹脂の流れの下流側に平坦形成部21がない場合と同様のコードパターンが形成される。なお、横断トラックにより転写性の良好な場所は充填圧力が若干低下するが、充填圧力の低下を引き起こしていたV溝列の背後にある平坦部の大きな樹脂溜まりの影響がほとんどなくなるため、トータルとして転写性も向上する。また、横断トラックのパターンも全反射により光遮断部となるため、検出信号に影響を及ぼすことが無い。
【0035】
一方、図3(b)は横断形成部を持たない金型による場合を示している。この場合には、横断形成部24,25がないため、樹脂の流れの下流側の平坦形成部21により、V溝列形成部22部分の樹脂充填圧が低下し、樹脂の流れの下流側において平坦形成部21の有無によりコードパターンの転写性にばらつきが生じる。
【0036】
本発明の実施形態によれば、横断トラックに挟まれた部分のV溝列部は充填圧力が均一になるために、転写性にムラがなくなり、暗部の光遮断率が均一化される。
本発明のコード板を適用した光学式エンコーダによれば、分解能が高いトラックの場所(角度)による明暗強度比のムラが均一化され、内挿誤差が局部的に大きくなることが無くなるため、検出精度が向上する。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、樹脂コード板において光漏れによる暗部の光遮断率の低下を防ぐことができる。また、転写性のばらつきを低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明するための図である。
【図2】本発明のコード板を形成する金型の概略を示す斜視図である。
【図3】本発明のコード板を形成する金型の概略を示す断面図である。
【図4】樹脂コード板を説明するための概略断面図である。
【図5】樹脂コード板の一例を示す図である。
【図6】コード板及び金型を説明するための概略断面図である。
【図7】コード板及び金型を説明するための概略断面図である。
【図8】コード板及び金型を説明するための概略断面図である。
【図9】コード板及び金型を説明するための概略断面図である。
【図10】コード板の光漏れを説明するための図である。
【符号の説明】
1…コード板
2…低分解能トラック
3…高分解能トラック
4,5…横断トラック
11,13…平坦部
12…V溝列
20…金型
21…平坦形成部
22…V溝列形成部
22a…谷形成部
22b…山形成部
24,25…横断形成部
101,101a,101b…コード板
111,111a,111b,113…平坦部
112,112a,112b…V溝列
114…反射膜
115…山稜線部
120A,120B…金型
121,123…平坦形成部
122…V溝列形成部

Claims (6)

  1. 射出成形による光学式エンコーダのコード板の製造方法であって、透過光もしくは反射光に対して明部と暗部が交互に繰り返すコードパターンによりトラックを構成し、繰り返しピッチの異なる複数のトラックを持つ前記コード板を成形する金型に、樹脂の流れを形成する山、谷の溝列を形成すると共に、前記複数のトラックを形成するための、樹脂の流れる方向の溝で構成された溝列部と平坦部を交互に繰り返すコードパターン生成トラックを、樹脂の流れと交差する方向に複数設け、各コードパターン生成トラックの溝列部と平坦部の繰り返しピッチは互いに異なるものとし、前記コードパターン生成トラックにおける樹脂の流れ方向の上流側及び下流側の少なくとも何れか一方の側に、樹脂の流れ方向を横断する方向に溝または山形状で構成された横断トラック形成部を設け、該金型内に樹脂を射出することにより、前記山、谷の溝列にガイドされるようにして樹脂をコードパターン生成トラックに導き金型内に樹脂を充填させてコード板を射出成形する光学式エンコーダのコード板製造方法。
  2. 前記樹脂はコード板を成形したとき透明となる樹脂である請求項1に記載された光学式エンコーダのコード板製造方法
  3. 前記樹脂はコード板を成形したとき不透明となる樹脂である請求項1に記載された光学式エンコーダのコード板製造方法
  4. 前記横断トラック形成部は、樹脂の流れ方向と垂直な方向に形成されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載された光学式エンコーダのコード板製造方法
  5. 前記コードパターン生成トラックは平坦部と1本ないし複数本のV溝形状もしくはV山形状からなる請求項1乃至の何れか1項に記載された光学式エンコーダのコード板製造方法。
  6. 前記横断トラック形成部は、1本ないし数本の山または溝形状である請求項1乃至の何れか1項に記載された光学式エンコーダのコード板製造方法
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