JP3850917B2 - ガスタービンダクト構造 - Google Patents

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    • F01D9/00Stators
    • F01D9/02Nozzles; Nozzle boxes; Stator blades; Guide conduits, e.g. individual nozzles
    • F01D9/023Transition ducts between combustor cans and first stage of the turbine in gas-turbine engines; their cooling or sealings

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービンにおいて複数の燃焼室からタービンを駆動するためのタービンブレードへ燃焼ガスを供給するためのガスダクト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなダクト構造体は周知であり、そのようなガスダクト構造を用いたガスタービンの一例が図1に示されている。簡単に説明すると、このガスタービンは、一連のタービンコンプレッサ段(以下、単に「コンプレッサ」とも称する)3と、コンプレッサ段3へ通じる吸気口(空気取入口)1と、タービン軸の周りに配置され、各々燃料噴射器7によって燃料を供給される4つの燃焼室5を備えている。コンプレッサ段3からの圧縮空気は、燃焼室5に主としてその後端の燃料噴射器7の周りから流入するが、冷却用空気が燃焼室5の側壁を通して流入し冷却用空気も燃焼過程に参加する。燃焼室5は、二重壁であり、燃焼過程によって生じた燃焼ガスを収容する内側室壁9と、内側室壁9から僅かな間隙を置いて設けられた外側スリーブ11を有している。外側スリーブ11は、多数の小孔を有しており、それらの孔を通して細い空気ジェットが衝撃冷却目的のために内側室壁9に向けて吹付けられる。
【0003】
相当な圧力下にある燃焼ガスは、燃焼室5の出口領域13から流出し、コンプレッサタービン15の固定ブレード(静翼)及び回転ブレード(動翼)を通って流れ、コンプレッサタービン15の軸と共通の軸を介してコンプレッサ3を駆動する。燃焼ガスは、コンプレッサタービン15からパワー(発電)タービン17へと駆動され、排気口19を通して排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
環状のタービンブレード構造によって構成される、コンプレッサタービン15の固定及び回転ブレード(以下、単に「タービンブレード」又は「ブレード」とも称する)を通る通路への入口は、ガス漏れを最少限にするような態様で燃焼室5の出口に連結しなければならない。本発明は、この問題を解決することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、燃焼ガスを複数の燃焼室から環状のタービンブレード構造体に対面する環状ダクトへその円周の周りの複数の部位で供給するためのガスタービン用ガスダクト構造であって、各燃焼室は、前記環状ダクトの一部分と一体にされた該燃焼室の一部分から成る遷移ダクトセクションを有し、それらの燃焼室の遷移ダクトセクションは、クランプ部材によって互いに位置ぎめされて相互に結合され、かつ、環状のキャリア手段に固定されており、遷移ダクトセクション間の相互結合部からの作動ガスの漏れを防止するために該各クランプ部材にシールが担持されていることを特徴とするガスダクト構造を提供する。
【0006】
前記各燃焼室は、燃焼過程によって生じた燃焼ガスを収容する内側室壁と、衝撃冷却目的のための多数の小孔を有する外側スリーブとの二重壁で構成することができる。前記環状ダクトは、内側環状ダクト壁と外側環状ダクト壁とで構成し、前記各遷移ダクトセクションは、前記内側環状ダクト壁の1セクションと一体にされた前記内側室壁の1セクションと、前記外側環状ダクト壁の1セクションと一体にされた前記外側スリーブの1セクションとで構成することができる。前記各クランプ部材には、該各クランプ部材を前記環状ダクトの隣接するセクションの内側環状ダクト壁に対して密封するシールと、該各クランプ部材を該環状ダクトの隣接するセクションの外側環状ダクト壁に対して密封するシールを担持させることができる。
【0007】
前記環状のキャリア手段は、前記環状ダクトの開口と合致する環状の間隙を間に画定する内側キャリア部材と外側キャリア部材とで構成することができ、内側キャリア部材には、該環状ダクトと前記環状のタービンブレード構造体との間の内側結合部を密封する環状のシール手段を担持させ、外側キャリア部材には、該環状ダクトと環状のタービンブレード構造体との間の外側結合部を密封する環状のシール手段を担持させることができる。
【0008】
このダクト構造は、更に、前記各キャリア部材に取り付けられ、前記環状ダクトを位置ぎめする内側及び外側環状プレート部材を含むものとすることができ、それらのプレート部材は、前記クランプ部材の固定手段と共通の固定手段によって前記キャリア部材に固定することができる。前記シール手段は、それぞれの対応するキャリア部材と環状プレート部材との間に締着(クランプ)することができる。
【0009】
前記外側環状プレート部材は、前記クランプ部材の固定手段と共通の固定手段によってそれぞれ内側及び外側キャリア部材に固定される内側及び外側フランジを有するものとすることができる。
前記内側室壁に設けられた耳部材を前記外側環状ダクト壁の内側及び外側フランジとそれぞれ対応する前記環状プレート部材の内側及び外側フランジとの間に捕捉することができる。それらの耳部材は、内側室壁の、前記環状ダクトの平面に平行な方向への膨脹を許すような態様に捕捉されることが好ましい。
前記内側及び外側環状プレート部材は、それらの互いに対面する縁に前記耳部材を位置ぎめするための衝接面を呈するフランジを備えたものとすることができる。
【0010】
各クランプ部材は、サドルの形とすることができ、サドルの各端は、前記環状プレート部材によって位置ぎめされるように対応する環状プレート部材に形成された孔を貫通して対応するキャリア部材に座着する第1表面と、該環状プレート部材に座着し、前記外側環状ダクト壁の隣接するフランジを円周方向でみて位置ぎめするための衝接縁を有する第2表面と、該外側環状ダクト壁の隣接するフランジに座着する2つの第3表面を有するものとすることができる。
各クランプ部材には、前記内側環状ダクト壁のセクション間の間隙に対面する熱シールド(遮蔽部材)を設けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図を参照して本発明のガスダクト構造の一実施形態を例として説明する。
添付図に示された本発明が対象とするタービンには、4つの燃焼室5と、それらに接続された4つの遷移ダクトセクションが設けられている。各遷移ダクトセクションは、特に図2に示されるように、燃焼室5の出口部分21と、タービンブレード構造体へ燃焼ガス(以下、単に「ガス」とも称する)を供給する環状ダクトの1セクション23とで構成される。
【0012】
遷移ダクトセクション(単に「遷移ダクト」とも称する)は、図2には燃焼室5の内側室壁9だけしか示されていないが、燃焼室5自体から延長した二重壁であり、遷移ダクトを構成する燃焼室のこの延長部分即ち出口部分21の内側室壁9は、環状ダクトの内側環状ダクト壁(「内側環状ダクト」とも称する)25と一体にされ、遷移ダクトを構成する燃焼室5の延長部分21の外側スリーブ11は、図5に示されるように環状ダクトの外側環状ダクト壁(「外側環状ダクト」とも称する)27と一体にされている。
外側環状ダクト壁27(即ちスリーブ11の延長部分)は、内側フランジ29と外側フランジ31(図4、5及び7参照)を有しており、それらのフランジを介して遷移ダクトが後述する支持キャリアリングにボルト止めされる。遷移ダクトの内側室壁9は、図7に示されるように外側スリーブ11のフランジに係合する耳片33(図2及び7参照)によって支持される。(図4及び7において、「NGV」は、タービンの入口に配置されており、動作ガスをタービンの回転子ブレードへ案内するように傾斜されたノズル案内ブレード(静翼)の略語である。
【0013】
図3は、タービンの軸線に沿ってみた図であり、クランプ部材35によって所定位置に固定された1つの遷移ダクトを示す。遷移ダクトのための主たる支持は、その環状ダクトの内側と外側に1つづつ設けられた2つの支持キャリアリング37,47によって与えられる。キャリアリング37,47は、図4に明示されている。内側キャリアリング37は、プラットホーム部分39と、プラットホーム部分39から半径方向外方に延長した段部分41と、プラットホーム部分39から半径方向内方に、ガスの流れ方向でみて上流方向に延長したスカート45を有する。遷移ダクトは、キャリアリング37のプラットホーム部分39にボルト止めされる。キャリアリング37の段部分41は、後述する環状ブラシシール組立体43を受容する。スカート45は、キャリアリングに相当な強度と剛性を付与する。
【0014】
外側キャリアリング47は、外側キャリアリングのものと同様のプラットホーム部分49と、プラットホーム部分49から半径方向外方に延長したスカート51と、プラットホーム部分から半径方向内方に延長した段部分53を有する。キャリアリング47のプラットホーム部分49に環状ダクトのフランジ31がボルト止めされる。キャリアリング47の段部分53は、内側キャリアリングの環状ブラシシール組立体43と補完関係をなす環状ブラシシール組立体55を受容する。スカート51は、キャリアリングに強度と剛性を付与する。
【0015】
環状ダクトの外側環状ダクト壁27のフランジ29,31は、それぞれ内外キャリアリングのプラットホーム39,49にボルト止めされるが、その固定は、内側及び外側中間クランププレート57,59を介してなされる。各中間クランププレート57,59(図4及び5参照)は、途切れのない連続した部材であるが、環状ダクトの隣接するセクション間の結合部に対応する部位に切欠部又は開口61,63を有している。
【0016】
図6を参照すると、図4の組立体を作るために図5の遷移ダクトセクションに組みつけるためのクランプ部材35が詳細に示されている。クランプ部材35は、ほぼサドルの形をなしており、その両端に円周方向のブロック65,67を有している。各ブロック65,67は、高さの異なる3つの表面A,B,Cを有する。最も高い表面である第1表面Aは、内側中間クランププレート57又は外側中間クランププレート59の対応する切欠部61又は63を貫通してキャリアリング37又は47のプラットホーム表面A' に直接座着する。第2表面Bは、クランププレート57又は59のB' で示される部位に座着する。第3表面Cは、遷移ダクトのフランジ29,31のC' で示される部位に座着する。遷移ダクト組立体の構造を明瞭に示すために、図5には、2つの隣接する遷移ダクトセクションのうちの一方は示されていない。
【0017】
以上の説明から明らかなように、ガスダクト構造の各構成部品は、互いに位置ぎめされ、錠止される。クランププレート57,59の円周方向の位置(角度位置)は、クランプ部材35の表面Aがクランププレートの切欠部61,63に係合することによってクランプ部材35の位置を決定する。そして、クランプ部材35は、それらの表面Cから立上った表面A及びBによって画定される肩部(図6参照)に外側環状ダクト壁27のフランジ29,31が係合することによって遷移ダクトの円周方向の位置を決定する。
【0018】
ガスダクト構造の各構成部品、フランジ29,31、クランププレート57,59、クランプ部材35及び内外キャリアリング37,47に穿設されたボルト穴によって追加の位置ぎめ機構が提供される。
タービン軸の周りの各燃焼室5の円周方向の位置は始めから決定されている動かせない要素であるから、各燃焼室5の延長部と一体にされた外側環状ダクト壁27のフランジ29,31がクランプ部材35の位置を、従ってクランププレート57,59及び内外キャリアリング37,47の位置を決定する。
【0019】
次に、本発明のガスダクト構造の密封(シール)の側面について説明する。環状ダクトを構成する隣接セクション間の結合部を密封することが必要であり、環状ダクトと環状のタービンブレード構造体との間の結合部も密封しなければならない。
【0020】
図6を参照すると、環状ダクトを構成する隣接セクション間の結合部を密封するためのシール手段が示されている。このシール手段は、クランプ部材35の内側表面69及び外側表面71にそれぞれ形成された溝内に装着された内側及び外側ブラシシールから成る。内側ブラシシールは、剛毛支持体即ちブラシホルダー80と、内側剛毛パック即ち内側ブラシ73とから成り、同様に、外側ブラシシールは、剛毛支持体即ちブラシホルダー80と、外側剛毛パック即ち外側ブラシ75とから成る。内側ブラシ73は、2つの隣接する内側環状ダクトセクション25(図5参照)のそれぞれの端部に係合する。外側ブラシ75は、2つの隣接する外側環状ダクトセクション27のそれぞれの端部に係合する。1つの環状ダクトセクションの同じ端部に係合する1対のブラシが、そのダクトセクションの内側環状ダクト壁と外側環状ダクト壁との間の空間を封止する。複数の隣接する内側ダクト壁セクションによって形成された内側環状ダクトは、円周方向に途切れなく連続しているが、内側環状ダクト壁と外側環状ダクト壁との間の空間は、隣接セクション間の結合部から結合部まで延長している。ブラシ73,75は、例えばワイヤブラシとすることができる。
【0021】
内側環状ダクト壁の隣接する端部間の間隙を通してガス漏れがあると、クランプ部材35の壁が相当に加熱されることになる。そのための防護が、ブラシホルダー80の側壁に形成された溝又はスロット79に着脱自在に装着された可撓性の熱防護金属ストリップ77によって与えられる。この熱防護ストリップ即ち熱シールド77は、波形であり、溝79内に所定位置に保持されるように弾性を有している。熱シールド77は、セラミック材のコーチングとすることもできる。
【0022】
環状ダクトの内側環状ダクト壁と外側環状ダクト壁との間の空間を円周方向に連続したものとすることが必要とされる場合は、ガスがブラシシールをバイパスして流れるように、表面Aを有するブロック65,67を貫通する穴を穿設することができる。
【0023】
連続した環状ダクトを形成するために複数の遷移ダクトセクションを互いに密封状態に結合した後、その環状ダクトをタービンブレード構造体(即ち、タービン段15(図1)への入口)に対して密封しなければならない。この目的のために、図4に示されるように、内側キャリアリング37の段部分41とクランププレート57との間に環状ブラシシール組立体43を、そして、外側キャリアリング47の段部分53とクランププレート59との間に環状ブラシシール組立体55を挟着する。各環状ブラシシール組立体43,55は、環状ダクトの内側環状ダクト壁25の外周面に係合する上流側ブラシ81と、タービン段15へのガス通路の入口を構成しタービンブレード構造体の一部である環状ダクト85(図7参照)の外周面に係合する下流側ブラシ83を備えている。かくして、複数の遷移ダクトセクションの組合わせによって形成された環状ダクトと、タービンブレード構造体との間からのガス漏れは、十分に防止される。
【0024】
叙上のように、本発明は、ガスタービンの燃焼ガスダクトを効率的で比較的簡単な態様で取り付け、錠止し、密封するための手段を提供する。
【0025】
以上、本発明を実施形態に関連して説明したが、本発明は、ここに例示した実施形態の構造及び形状に限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、いろいろな実施形態が可能であり、いろいろな変更及び改変を加えることができることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用するのに適する代表的なガスタービンの断面図である。
【図2】図2は、燃焼室の出口が環状ダクトと一体にされている遷移ダクトセクションの透視図である。
【図3】図3は、内側及び外側環状キャリアリングに嵌着された遷移ダクトセクションの軸方向の透視図である。
【図4】図4は、図3の遷移ダクトセクションの内部を覗きみた透視図である。
【図5】図5は、遷移ダクトセクションと支持キャリアリングとの関係を示す1つの遷移ダクトセクションの詳細図であり、隣接する他方の遷移ダクトセクションと、2つの隣接する遷移ダクトセクション間の結合部に跨がるクランプ部材は除去されている。
【図6】図6は、上記クランプ部材の透視図である。
【図7】図7は、遷移ダクトセクションのキャリアリングに対する取り付け部を示す軸方向の平面でみた概略断面図である。
【符号の説明】
9:内側室壁
11:外側スリーブ
15:コンプレッサタービン(タービン段)
21:燃焼室の延長部分(出口部分)
23:環状ダクトのセクション
25:内側環状ダクト壁
27:外側環状ダクト壁
29:内側フランジ
31:外側フランジ
33:耳片
35:クランプ部材
37:内側キャリア部材(キャリアリング)
43,55:環状ブラシシール組立体
47:外側キャリア部材(キャリアリング)
57,59:クランププレート
61,63:切欠部又は開口
73:内側ブラシ
75:外側ブラシ
77:熱シールド(熱防護ストリップ)
79:溝又はスロット
80:ブラシホルダー
81:上流側ブラシ
83:下流側ブラシ
85:環状ダクト(タービンブレード構造体の一部)

Claims (17)

  1. 燃焼ガスを複数の燃焼室から環状のタービンブレード構造体(85)に対面する環状ダクトへその円周の周りの複数の部位で供給するためのガスタービン用ガスダクト構造であって、
    各燃焼室は、前記環状ダクトの一部分と一体にされた該燃焼室の一部分から成る遷移ダクトセクションを有し、それらの燃焼室の遷移ダクトセクションは、クランプ部材(35)によって互いに位置ぎめされて相互に結合され、かつ、環状のキャリア手段に固定されており、該遷移ダクトセクション間の相互結合部からの作動ガスの漏れを防止するために該各クランプ部材にシール(73,75)が担持されていることを特徴とするガスダクト構造。
  2. 前記各燃焼室は、燃焼ガスを収容する内側室壁(9)と、衝撃冷却目的のための多数の小孔を有する外側スリーブ(11)で構成されており、前記環状ダクトは、内側環状ダクト壁(25)と外側環状ダクト壁(27)とで構成されており、前記各遷移ダクトセクションは、前記内側環状ダクト壁の1セクションと一体にされた前記内側室壁の1セクションと、前記外側環状ダクト壁の1セクションと一体にされた前記外側スリーブの1セクションとで構成されており、前記各クランプ部材(35)に、該各クランプ部材を前記内側環状ダクト壁(25)の隣接する環状ダクトセクションに対して密封するシール(73)と、該各クランプ部材を前記外側環状ダクト壁(27)の隣接する環状ダクトセクションに対して密封するシール(75)が担持さている請求項1に記載のガスダクト構造。
  3. 前記クランプ部材を前記内側環状ダクト壁(25)に対して密封する前記シール(73)は、該内側環状ダクト壁(25)の隣接する環状ダクトセクションのそれぞれの端部に係合し、前記クランプ部材を前記外側環状ダクト壁(27)に対して密封する前記シール(75)は、該外側環状ダクト壁(27)の隣接する環状ダクトセクションのそれぞれの端部に係合し、それによって、該内側環状ダクト壁(25)の隣接する環状ダクトセクションと該外側環状ダクト壁(27)の隣接する環状ダクトセクションの同じ端部に係合する各1対のシール(73,75)が、該内側環状ダクト壁(25)と外側環状ダクト壁(27)との間の空間を封止し、各クランプ部材の部位において該外側環状ダクト壁(27)を内側環状ダクト壁(25)に対して密封する請求項2に記載のガスダクト構造。
  4. 前記環状のキャリア手段は、前記環状ダクトの開口と合致する環状の間隙を間に画定する内側キャリア部材(37)と外側キャリア部材(47)とで構成されており、該内側キャリア部材(37)に、該環状ダクトと前記環状のタービンブレード構造体(85)との間の内側結合部を密封するための環状のシール手段(43)が担持され、外側キャリア部材(47)に、該環状ダクトと環状のタービンブレード構造体(85)との間の外側結合部を密封する環状のシール手段(81,83,55)が担持されている請求項1〜3のいずれか1つに記載のガスダクト構造。
  5. 前記環状ダクトを位置ぎめする内側環状プレート部材(57)と外側環状プレート部材(59)が、それぞれ対応する前記キャリア部材に取り付けられており、該環状プレート部材(57,59)は、前記クランプ部材の固定手段と共通の固定手段によって該キャリア部材に固定されている請求項4に記載のガスダクト構造。
  6. 前記シール手段は、前記キャリア部材(37,47)とそれぞれ対応する前記環状プレート部材(57,59)との間に締着されている請求項5に記載のガスダクト構造。
  7. 前記各環状シール手段は、ブラシホルダー(43,55)と、上流側と下流側に互いに離隔して配置され、該ブラシホルダーに取り付けられた2つのブラシ(81,83)とから成り、該下流側のブラシ(83)は、前記環状のタービンブレード構造体(85)に係合して密封を設定し、該上流側のブラシ(81)は、前記内側環状ダクト壁(25)に係合して密封を設定するようになされている請求項2に従属した請求項4、5及び6のいずれか1つに記載のガスダクト構造。
  8. 前記外側環状ダクト壁(27)は、前記クランプ部材の固定手段と共通の固定手段によって前記内側及び外側キャリア部材(37,47)にそれぞれ固定された内側及び外側フランジ(29,31)を有している請求項2に従属した請求項5、6及び7のいずれか1つに記載のガスダクト構造。
  9. 前記内側室壁(9)に複数の耳部材(33)が付設されており、それらの耳部材は、前記外側環状ダクト壁(27)の前記内側フランジ(29)と前記内側環状プレート部材(57)との間、及び前記外側フランジ(31)と前記外側環状プレート部材(59)との間に捕捉されている請求項8に記載のガスダクト構造。
  10. 前記耳部材(33)は、前記内側室壁の、前記環状ダクトの前記環状のタービンブレード構造体に当接する平面に対して平行な方向への膨脹を許すような態様で捕捉されている請求項9に記載のガスダクト構造。
  11. 前記内側環状プレート部材(57)と外側環状プレート部材(59)は、それらの互いに対面する縁に沿って、前記耳部材(33)を位置ぎめするための衝接表面を提供するフランジを有している請求項9又は10に記載のガスダクト構造。
  12. 前記各クランプ部材は、サドルの形とされており、該サドルの両端は、対応する前記環状プレート部材(57又は59)によって位置ぎめされるように該環状プレート部材に形成された開口(61又は63)を貫通して対応する前記キャリア部材(37又は47)に座着する第1表面(A)と、対応する前記環状プレート部材(57又は59)に座着するようになされており、前記外側環状ダクト壁(27)の前記互いに隣接するフランジ(29,31)を円周方向に位置ぎめするための衝接縁を備えた第2表面(B)と、該外側環状ダクト壁(27)の該互いに隣接するフランジ(29,31)に座着する2つの第3表面(C)を有している請求項8〜11のいずれか1つに記載のガスダクト構造。
  13. 前記シールは、ワイヤブラシシールである請求項1〜12のいずれか1つに記載のガスダクト構造。
  14. 前記各環状シール手段は、ワイヤブラシシールである請求項4〜12のいずれか1つに記載のガスダクト構造。
  15. 前記各クランプ部材は、前記内側環状ダクト壁の隣接するセクション間の間隙に対面する熱シールド(77)を有している請求項8〜14のいずれか1つに記載のガスダクト構造。
  16. 前記熱シールドは、2つのスロット(79)内に着脱自在に保持された金属ストリップである請求項15に記載のガスダクト構造。
  17. 前記熱シールドは、セラミック材のコーチングである請求項15に記載のガスダクト構造。
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