JP3850639B2 - Vehicle power transmission device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンからの動力を無段自動変速機および機械式有段自動変速機を介して駆動輪へ伝達する車両の動力伝達装置に関し、特に、1人或いは2人程度が乗車する簡易な構造の小型車両に用いて好適な動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、排気ガスの低減や消費エネルギーの低減などの観点から、1人或いは2人程度が乗車して移動することができる小型車両が開発され、実用にも供されている。
このような小型車両は4輪車や3輪車などの自立し得る形式で構成され、例えば特開平9―286348号公報に記載されるように、小排気量のエンジンを動力源として、少人数が低燃費にして低排出ガス量で手軽に移動することができる手段として利用される。
【0003】
そして、このような小型車両では、特開昭59―227523号公報、特開昭62―246648号公報、特開昭63―145854号公報、特公平6―56196号公報などに記載されるように、エンジンの動力をベルト式の無段自動変速機により駆動輪へ伝達して手軽に運転することができるようにしている。
そして更に、このような小型車両では、ベルト式無段自動変速機と共に機械式の自動変速機も併用しており、ベルト式無段自動変速機と機械式有段自動変速機とによりエンジン動力を幅広い変速比で駆動輪に伝達するとともに、ベルト式無段自動変速機が負担する変速比を抑えてベルトが掛け回されるプーリーの大型化を抑えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように小型車両などではベルト式無段自動変速機と機械式有段自動変速を併用したものがあるが、機械式有段自動変速を用いることにより構造が複雑とならず小型で生産コストが安いという利点がある反面、機械式有段自動変速による変速ショックが発生して車両の乗り心地を損ねてしまうという問題があった。
【0005】
すなわち、ベルト式無段自動変速機はプーリーの幅をエンジン回転数に応じて連続的に変化させ、プーリーに掛け回されたベルト径を連続的に変化させることにより変速比を変化させるものであるため変速ショックを発生させることはないが、機械式有段自動変速は変速用の複数のギヤを切り替えて変速比をステップ的に変化させるものであるため変速ショックが発生する。したがって、ベルト式無段自動変速機により変速ショックのないスムースな走行を実現し得るにもかかわらず、機械式有段自動変速による変速ショックが発生して車両の乗り心地が損なわれてしまっていた。
【0006】
本発明は、上記従来の事情に鑑みなされたもので、機械式有段自動変速を併用してベルト式などの無段自動変速機にかかる変速比負担の軽減を達成しつつ、当該機械式有段自動変速による変速ショックを無段自動変速機により吸収して、全体として変速ショックのない快適な乗り心地を実現する車両の動力伝達装置を提供することを目的とする。
特に、本発明は、特に小型車両に要求される手軽な運転を、無段自動変速機を大型化することなく実現しつつ、車両の快適な乗り心地を実現することを目的とする。
なお、本発明の更なる目的は、以下の説明において明らかなところである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エンジン動力を無段自動変速機および機械式有段自動変速機を介して駆動輪へ伝達する車両の動力伝達装置において、無段自動変速機の変速動作に重複して、機械式有段自動変速機の変速動作タイミングを設定した。
これにより、ベルト式無段自動変速機では、ローレシオとトップレシオとの間でプーリーの幅変更(すなわち、無段自動変速動作)にまだ余裕が残された状態で、機械式有段自動変速機のギヤの切り替えがなされるため、このギヤ切り替えによる変速ショックが無段自動変速動作(プーリーのプレート間の間隔の変化)によって吸収されて解消される。
【0008】
また、本発明は、機械式有段自動変速機を、同軸上に設けられた高速ギヤと低速ギヤと、高速ギヤと低速ギヤとの間に介装されて高速ギヤによる低速ギヤの追い越し回転のみを許容するワンウエイクラッチ軸受と、高速ギヤと低速ギヤとを切り替える遠心式変速クラッチと、を備えた構成として、高速ギヤと低速ギヤとを極力小さなスペースに配置して、小型化を図っている。
【0009】
また、本発明は、無段自動変速機を、機械式有段自動変速機の上流側に設けられたVベルト式無段自動変速機とし、更に、そのドリブンプーリーの可動プレートには、ベルトが伝達する駆動回転力の増加に伴ってドリブンプーリーのプレート間隔を狭める方向へ可動プレートを移動させる分力を発生するカム溝を有したトルク検出カム機構を設けて、機械式有段自動変速機が高速ギヤ側へ切り替えられた際に生ずるエンジン回転を低下させる方向の力によるベルト伝達力の増加を積極的に利用して可動プレートを移動させ、ドリブンプーリーのプレート間隔を狭めてローレシオ方向へ移行させることにより、エンジン回転数の急激な低下による出力変化を防止してショック発生を防止する。
【0010】
なお、本発明はベルト式無段自動変速機だけでなく、動力伝達コマを揺動させることにより変速比を無段階で変化させるコマ式無段自動変速機など、他の形式の無段自動変速機を用いても同様の作用効果を得ることができる。
また、本発明はどのような形式の車両についても適用することがででき、ディファレンシャル機構を用いて左右の駆動輪を駆動回転させる2輪駆動形式の他に、例えば、前2輪後1輪の3輪車両のようにディファレンシャル機構を用いずに1つの駆動輪を駆動回転させる1輪駆動形式の車両にも適用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明を、図に示す一実施形態を用いて具体的に説明する。
図1〜図4に示すように、本例の小型車両は前輪1と後輪2とにそれぞれ2つ車輪を備えた四輪車であり、中央部に1人の乗員(運転者)が着座する単座運転シート3が備えられている。
この小型車両の基本的な車体構造は、アルミニュームなどの金属製パイプ材で構成した枠型の車体フレーム4に樹脂製ボディーカバー5を被せたものであり、更に、このボディーカバー5の上方に樹脂製のルーフパネル6を配して乗員の着座シート3上方を覆ってキャビンを構成している。
【0012】
なお、図中の7はステアリングホイールであり、ステアリングホイール7からの操舵力を図外の操舵機構を介して加えることにより、前輪1が向きを変えて車両の走行方向が任意に変更できるようになっている。
また、図1中の8はシート3の側部に設けられたセレクトレバーであり、後述するように、このセレクトレバー8により機械式2速自動変速機を前進または後退に選択できるようになっている。
【0013】
図3〜図6に示すように、車体フレーム4の後部には枠型のスイングフレーム10がその先端をピボットとして上下に揺動自在に取り付けられており、このスイングフレーム10上にエンジン、ベルト式無段自動変速機、遠心変速クラッチ式の2速自動変速機、ディファレンシャル機構などを一体化したパワーユニット40が設けられている。そして、このパワーユニット40のディファレンシャル機構45から張り出された一対のドライブシャフト80の先端にそれぞれ後輪2が取り付けられており、パワーユニット40からの動力により左右の後輪2を駆動するようになっている。
【0014】
図5および図6に詳示するように、スイングフレーム10は略T字型のメインフレーム11と一対のトレーリングアーム12とを組み合わせた構造である。
メインフレーム11は、車幅方向に延びたメインパイプ13の中央に車長方向に延びたセンターパイプ14を溶接し、更に、メインパイプ13とセンターパイプ14との間にパワーユニット40を支持するためのサブパイプ15を掛け渡して溶接した構造である。
【0015】
メインパイプ13は、その両端でブラケット17を介してドライブシャフト80を回転自在に支持するアクスルブロック18に取り付けられており、これにより、ドライブシャフト80に取り付けられた後輪2を支持している。
センターパイプ14は、その前端で車体フレーム4の後端パネル4aに穿設された支持孔4bに若干の余裕を持って挿入支持されており、これにより、メインパイプ13の揺動は許容しつつも平行なスライド移動を規制している。なお、支持孔4bにはラバー環ブシュ4cが設けられており、センターパイプ14と支持孔4bとの間のこじりによる磨耗や騒音を抑えている。
【0016】
トレーリングアーム12は、その基端で車体フレーム4に取り付けられているブラケット19にピボットピン20を介して取り付けられており、ピボットピン20を中心として上下方向に揺動自在となっている。また、トレーリングアーム12は、その先端でブラケット17に取付ピン21およびラバーブシュ22を介して取り付けられており、アクスルブロック18(メインパイプ13)との間で、ピン21を中心とした揺動変位およびラバーブシュ22の撓みによるねじり変位を許容している。
【0017】
各トレーリングアーム12と車体フレーム4との間には、サスペンションスプリングとショックアブソーバとを組み付けたサスペンションユニット25が設けられており、これらサスペンションユニット25は車体フレーム4に取り付けたブラケット26とトレーリングアーム12に取り付けたブラケット27とにそれぞれ枢着されている。
すなわち、スイングフレーム10は、車両の走行に伴って後輪2と共にピボットピン20を中心として上下方向に揺動し、また、ラバーブシュ22の撓みとセンターパイプ14の軸線周りの若干の回転とにより、左右の後輪2の間で高低差が生じ得るように独立懸架的に動作する。
【0018】
図7に詳示するように、スイングフレーム10上にはパワーユニット40が3点でラバーマウントされている。すなわち、センターパイプ14とサブパイプ15とにそれぞれブラケット29を取り付け、これらブラケット29にラバープラグ30を取り付け、これらラバープラグ30にパワーユニット40の前端部(エンジン部)を取り付けるとともに、メインパイプ13にブラケット31を取り付け、このブラケット31にラバープラグ32を取り付け、このラバープラグ32にパワーユニット40の後端部(ディファレンシャル部)を取り付けて、スイングフレーム10上にパワーユニット40を3点で弾性支持している。
【0019】
したがって、パワーユニット40はスイングフレーム10と共に揺動して後輪2の懸架を行い、また、パワーユニット40はスイングフレーム10にラバーマウントされていることからエンジン振動がスイングフレーム10を介して車体に伝達されるのが防止され、更には、スイングフレーム10自体もラバー環ブシュ4cおよびラバーブシュ22を介して車体に支持されていることから、より一層、エンジン振動の車体への伝達が防止されている。
【0020】
図8〜図10に詳示するように、パワーユニット40は、エンジン41、ACジェネレータ42、ベルト式無段自動変速機43、後退ギヤを有した機械式の2速自動変速機44、ディファレンシャル機構45を一体的に組み付けたものであり、エンジン41から出力された動力をベルト式無段自動変速機43および機械式2速自動変速機44で変速し、この動力をディファレンシャル機構45から左右の後輪2に接続されるドライブシャフト80にそれぞれ伝達する。
【0021】
エンジン41は小排気量の内燃機関(本例では、50cc程度の単気筒)であり、燃焼爆発によるピストン47の運動をコネクションロッド48でクランク軸49に伝え、エンジン動力をクランク軸49の回転により出力する。
クランク軸49の一端にはACジェネレータ42が連結されており、エンジンの回転動力によって車両の運転に必要な電力が発電される。
【0022】
クランク軸49の他端にはベルト式無段自動変速機43のドライブプーリー50が取り付けられており、クランク軸49に平行に軸支されている第1トランスファ軸51には円筒状の第1サブトランスファ軸51aが同軸に回転自在に設けられており、この第1サブトランスファ軸51aにはドリブンプーリー52取り付けられ、このドライブプーリー50とドリブンプーリー51とは断面略V字型の環状ベルト53を掛け回して連結されている。
ドライブプーリー50は、クランク軸49に固定された固定プレート50aと、クランク軸49に軸方向溝で嵌合して連れ回りするが軸方向へ移動可能に設けられた可動プレート50bとを有しており、更に、可動プレート50bの背後にはクランク軸49に固定された抑えプレート50cが設けられ、可動プレート50bと抑えプレート50cとの間には遠心ローラ50dが設けられている。
【0023】
一方、ドリブンプーリー52は、第1サブトランスファ軸51aに固定された固定プレート52aと、第1サブトランスファ軸51aに軸溝で嵌合して連れ回りするが軸方向へ移動可能に設けられた可動プレート52bとを有しており、更に、可動プレート52bはその背面に設けたリターンスプリング52cによって固定プレート52a側へ付勢されている。なお、第1サブトランスファ軸51aと可動プレート52bとの軸溝嵌合部は、図12に詳示するように可動プレート52bにベルト横圧力を付与するためのトルク検出カム機構となっており、その詳細が後述する。
したがって、エンジン回転数(クランク軸回転数)が小さい状態では、リターンスプリング52cによって可動プレート52bと固定プレート52aとの間隔が狭まってドリブンプーリー52のベルト掛け回し径が大きくなり、これによるベルト53の引張で固定プレート50aと可動プレート50bとの間隔が広がってドライブプーリー50のベルト掛け回し径が小さくなり、ドライブプーリー50からドリブンプーリー51へのベルト伝達減速比が大きくなる。
【0024】
そして、エンジン回転数が上昇して行くと、遠心ローラ50dが遠心力によって放射外方へ移動して可動プレート50bを背後から押圧し、可動プレート50bと固定プレート50aとの間隔が狭まってドライブプーリー50のベルト掛け回し径が大きくなり、これによるベルト53の引張でリターンスプリング52cに抗して可動プレート52bと固定プレート52aとの間隔が広がってドリブンプーリー52のベルト掛け回し径が小さくなり、ドライブプーリー50からドリブンプーリー51へのベルト伝達減速比が小さくなる。
すなわち、ベルト式無段自動変速機43によると、エンジン回転数が上昇するに応じて減速比が徐々に小さくなり、第1サブトランスファ軸51aの回転数が上昇する。
【0025】
第1サブトランスファ軸51aの先端部にはシュープレート54が固定され、第1トランスファ軸51の先端部にはドラム55が固定されており、シュープレート54には遠心シュー56が外方へ移動可能に設けられて、これらによって、第1トランスファ軸51と第1サブトランスファ軸51aとの間に遠心式の発進クラッチ57が構成されている。
すなわち、エンジンアイドリング時のように第1サブトランスファ軸51aの回転数が小さい状態では、遠心シュー56はドラム55の内周面に圧接しておらず、第1サブトランスファ軸51aの回転動力は第1トランスファ軸51へ伝わらない一方、エンジン回転数が上昇して行くと、遠心シュー56が遠心力によって放射外方へ移動してドラム55の内周面に圧接し、第1トランスファ軸51を第1サブトランスファ軸51aに接続して回転させ、第1トランスファ軸51からエンジン動力を自動変速機44へ入力する。
【0026】
ここで、パワーユニット40のケース構造を説明すると、エンジンブロックにボルト58aにより取り付けたメインケース58にベルト式無段自動変速機43を収める空所と機械式有段自動変速機44およびディファレンシャル機構45を収める空所とを互いに反対面に形成し、ベルト式無段自動変速機43を収めた空所をボルト59aで取り付けたカバーケース59で覆い、機械式有段自動変速機44およびディファレンシャル機構45を収めた空所をボルト60aで取り付けたカバーケース60で覆って、エンジン41からディファレンシャル機構45へ至るパワートレイン機構を一体的なケースに収めている。
【0027】
ベルト式無段自動変速機43およびこれに付随する遠心発進クラッチ57は潤滑油のないドライ環境なケース空間に収められる一方、以下に詳述する機械式有段自動変速機44およびディファレンシャル機構45は潤滑油と共にケース空間に収められてオイル潤滑がなされるが、このケース構造では、ベルト式無段自動変速機43を収めた空所と機械式有段自動変速機44およびディファレンシャル機構45を収めた空所とはメインケース58の隔壁部58bによって隔絶されており、ベルト式無段自動変速機43およびこれに付随する遠心発進クラッチ57は潤滑油のないドライ環境で動作することが保証され、機械式有段自動変速機44およびディファレンシャル機構45は潤滑油によるウエット環境で動作することが保証されている。
【0028】
上記の第1トランスファ軸51は隔壁部58bを貫通して軸受58cにより回転自在に支持されており、更に、その先端でカバーケース60に軸受60bにより回転自在に支持されている。なお、軸受58cには上記のウエット環境空間からドライ環境空間への潤滑油の浸入を防止するシール58dが付設されている。
第1トランスファ軸51の軸受60bに近い部分には歯車部51bが形成され、軸受58cに近い部分には円筒状の第2サブトランスファ軸51cが同軸に固定され、この歯車部51bと第2サブトランスファ軸51cとの間には円筒状の第3サブトランスファ軸51dが同軸に回転自在に設けられている。すなわち、第1トランスファ軸51が回転すると、第2サブトランスファ軸51cは常に一緒に回転するが、第3サブトランスファ軸51dはこのような連れ回りをせずに相対回転可能となっている。
【0029】
そして、第2サブトランスファ軸51cにはシュープレート61が固定され、第3サブトランスファ軸51dにはドラム62が固定されており、シュープレート61には遠心シュー63が外方へ移動可能に設けられて、これらによって、第2サブトランスファ軸51cと第3サブトランスファ軸51dとの間に遠心式の変速クラッチ64が構成されている。
すなわち、エンジン回転数が比較的小さく第1トランスファ軸51の回転数が小さい状態では、遠心シュー63はドラム62の内周面に圧接しておらず、第1トランスファ軸51の回転動力は第3サブトランスファ軸51dへ伝わらずに、第2サブトランスファ軸51cが回転してエンジン動力を伝達する。一方、エンジン回転数が更に上昇して第1トランスファ軸51(すなわち、第2サブトランスファ軸51c)の回転数が大きくなると、遠心シュー63が遠心力によって放射外方へ移動してドラム62の内周面に圧接し、第3サブトランスファ軸51dを第2サブトランスファ軸51cに接続して回転させ、第3サブトランスファ軸51dによってエンジン動力を伝達させる。
【0030】
第3サブトランスファ軸51dには歯車部51eが形成されており、変速用の高速ギヤ65aが常時噛み合っている。また、上記第1トランスファ軸51の歯車部51bには変速用の低速ギヤ65bが常時噛み合っており、高速ギヤ65aは低速ギヤ65bより減速比が小さくなるように設定されている。
ケースのウエット環境空間には第1トランスファ軸51と平行に第2トランスファ軸66が設けられており、この第2トランスファ軸66はメインケース58とケースカバー60との間に両端で軸受を介して回転自在に支持されている。高速ギヤ65aはこの第2トランスファ軸66に同軸に固定して設けられており、低速ギヤ65bはワンウエイクラッチ軸受65cを介して高速ギヤ65a上に同軸に設けられている。
【0031】
このワンウエイクラッチ軸受65cは高速ギヤ65aによる低速ギヤ65bの追い越し回転のみを許容するものであり、低速ギヤ65bが回転すれば高速ギヤ65aは連れ回りするが、低速ギヤ65bが回転せずとも高速ギヤ65aは回転し得るようになっている。
したがって、エンジン回転数が比較的小さく遠心変速クラッチ64が接続されていない状態では、エンジン動力は第1トランスファ軸51の歯車部51bに噛み合った低速ギヤ65bを回転させ、ワンウエイクラッチ軸受65cによって連れ回りする高速ギヤ65aを介して第2トランスファ軸66を回転させる。
【0032】
一方、エンジン回転数が更に上昇して遠心変速クラッチ64が接続されると、エンジン動力は第3サブトランスファ軸51dを回転させ、歯車部51eに噛み合った高速ギヤ65aを回転させて第2トランスファ軸66を直接的に回転させる。なお、この場合にも上記と同様に低速ギヤ65bも回転するが、ワンウエイクラッチ軸受65cにより高速ギヤ65aがこれを追い越して高速回転する。
すなわち、遠心変速クラッチ64が接続していない状態では低速ギヤ65bによる減速比で、遠心変速クラッチ64が接続した状態では高速ギヤ65aによる減速比で、エンジン動力が伝達されて第2トランスファ軸66を回転させ、このような自動変速が簡易且つコンパクトな構成の遠心変速クラッチ64、更には、ワンウエイクラッチ軸受65cを介して2つの変速ギヤ65a、65bを同軸に配した簡易且つコンパクトな構成で実現されている。
【0033】
第2トランスファ軸66には外周に歯車が形成された歯車軸67が回転自在且つ軸方向移動自在に設けられており、また、この歯車軸67の端部には爪部67aが設けられている。そして、第2トランスファ軸66には爪部67aに対向して係合片66aが固定されており、図9に実線で示す通常の前進時には、爪部67aが係合片66aに噛み合って、歯車軸67は第2トランスファ軸66と連れ回りする。
また、第2トランスファ軸66には歯車軸67と低速ギヤ65bとの間に後退ギヤ68が設けられており、後退ギヤ68は第2トランスファ軸66上で軸受を介して回転自在となっている。なお、図9に詳示するように、ケースカバー60に軸受を介して回転自在に支持されたリバースアイドラギヤ68aを介して後退ギヤ68は第1トランスファ軸の歯車部51bに常時連結されており、第1トランスファ軸51が回転すると、高速ギヤ65aや低速ギヤ65bとは反対方向に回転している。
【0034】
そして、歯車軸67には周溝67cが形成されてシフトフォーク69が歯車軸67の回転を許容して係合しており、また、歯車軸67と後退ギヤ68との互いに対向する面にはそれぞれ爪部67b、68bが設けられている。また、メインケース58とケースカバー60との間に両端を回転自在に支持されたシフトドラム70が設けられており、このシフトドラム70はケース外に突出した端部で図外のレバーを介して運転席側部のセレクトレバー8に接続されている。
【0035】
したがって、運転者がセレクトレバー8を後退位置へ操作することによりシフトドラム70を回転させ、シフトフォーク69により歯車軸67を後退ギヤ68側へ移動させて、爪部67b、68bを噛み合わせるとともに爪部67aと係合片66aとの噛み合いを外し、歯車軸67を後退ギヤ68によって第2トランスファ軸66とは反対方向へ回転させることができる。すなわち、このような歯車軸67を前進用と後退用とに共用した簡単でコンパクトなリバース機構により、第2トランスファ軸66からの前進方向の回転動力を遮断して、後退ギヤ68からの後退方向への回転動力で歯車軸67を回転させることができる。
【0036】
このように歯車軸67は遠心変速クラッチ64により選択されたいずれかの前進ギヤ65a、65bによって前進回転され、また、運転者のセレクトレバー操作により後退ギヤ68によって後退回転されるが、この歯車軸67にはディファレンシャル機構45のリングギヤ45aが常時噛み合っている。
ディファレンシャル機構45は、リングギヤ45aが取付固定されたケース45bをメインケース58とケースカバー60との間に軸受45cにより回転自在に支持し、このケース45b内に一対の傘型のピニオン45dと一対の傘型のサイドギヤ45eとを互いに噛み合わせて回転自在に設けた構造であり、サイドギヤ45eに取り付けられる一対の出力軸45fをそれぞれ左右のドライブシャフト80に連結したものである。したがって、リングギヤ45aを介して伝えられる歯車軸67の前進方向或いは後退方向への回転により、ケース45bが回転し、これによってピニオン45dを介して両サイドギヤ45eを差動回転させて、ドライブシャフト80に連結された左右の後輪2を駆動する。
【0037】
また、ケースカバー60には機械式有段自動変速機44の軸受部やオイル潤滑される遠心変速クラッチ64に潤滑油を圧送するためのオイルポンプ71が取り付けられており、このオイルポンプ71は第2トランスファ軸66に連結されて駆動される。
スイングフレーム10上においてパワーユニット40は、図10に示すように、ディファレンシャル機構45が機械式有段自動変速機44より低い位置に配置され、これら機械式有段自動変速機44およびディファレンシャル機構45と共にケース内のウエット環境空間に収容した潤滑油の油面Hはリングギヤ45aの下部を浸した状態となる。
【0038】
したがって、リングギヤ45aによる跳ね上げによってディファレンシャル機構45や機械式有段自動変速機44のギヤには潤滑油が供給されるとともに、オイルポンプ71がこのウエット環境空間の底部から潤滑油を汲み上げて、ケースカバー60に形成された油通路60c、第1トランスファ軸に形成された油通路51f、第2トランスファ軸に形成された油通路66bなどを通して機械式有段自動変速機44の各軸受部や遠心変速クラッチ64に潤滑油を供給している。
なお、ドライ環境となるドリブンプーリー52や遠心発進クラッチ57は油面Hに対して機械式有段自動変速機44より更に高い位置に配置されているため、隔壁部58bによる遮蔽と相俟ってウエット環境空間からドライ環境空間への潤滑油の浸入が確実に防止される。
【0039】
また、パワーユニット40の上部で、メインケース58とカバーケース60との略鉛直面での接合部にはそれそれ複数段の凹部72a、72bが形成されており、メインケース58とカバーケース60が接合されることによりこれら凹部72a、72bによって複数段の空所が形成されている。更に、凹部72a、72bの縁部が互い違いに切り欠かれていることにより、この複数段の空所はジグザグ路72cによって連通している。更に、この複数段の空所の最下部は通孔72dによって機械式有段自動変速機44およびディファレンシャル機構45を収めるウエット環境空間に連通し、この複数段の空所の最上部は通孔72eによって外部に連通している。
すなわち、このような構造によって、パワーユニット40の上部にはラビリンス構造のオイルブリーザ通路が形成されており、ウエット環境空間内で発生したオイルミストガスからオイルブリーザ通路によりオイル成分を分離してウエット環境空間内に還流させ、残余の清浄な気体を外部に放出している。
【0040】
上記構成の車両の動力伝達装置によれば、エンジン41が始動されてアイドリング運転状態においては遠心発進クラッチ57が遮断状態となって駆動輪2にはエンジン動力が伝えられない。
そして、エンジン回転数が上昇すると遠心発進クラッチ57が接続状態となり、ベルト53を介して伝えられたエンジン動力は低速ギヤ65bで減速されてディファレンシャル機構45に伝えられ、これによって後輪2が駆動回転される。
【0041】
そして、エンジン回転数が更に上昇して第1トランスファ軸51の回転数が上昇すると、遠心変速クラッチ64が接続状態となって、エンジン動力は高速ギヤ65aでディファレンシャル機構45に伝えられて後輪2が駆動回転されるといった自動変速が行われるが、低速ギヤ65bと高速ギヤ65aとの減速比のギャップによる変速ショックはベルト式無段自動変速機43による無段自動変速によって吸収される。
エンジン41の回転数変化に伴う遠心ローラ50dの変位で行われるベルト式無段自動変速機43の無段自動変速動作に重複して、遠心式変速クラッチ64の動作による低速ギヤ65bから高速ギヤ65aへの切り替えが行われるように設定してあり、無段自動変速動作がローレシオからトップレシオへ至る途中の未だ余裕がある状態で低速ギヤ65bから高速ギヤ65aへの切り替えを行って、無段自動変速動作の余裕部分で変速ショックを吸収している。
【0042】
この変速ショックの吸収作用について更に詳しく説明すると、図11に示すようである。
仮に、ギヤ切り替えを行わずに低速ギヤ65bで動力伝達を行った場合には、図11(a)に示すように、遠心発進クラッチ57が接続されると、同図中のB1部のように低速ギヤ65bの変速比でエンジン41の回転数(Ne)が上昇するに伴って車両の走行速度(V)が上昇し、そして、このエンジン回転数(Ne)が或る設定値以上となると、同図中のC部のように無段自動変速動作が顕著に行われて車両の走行速度(V)が上昇し、そして、このローレシオからトップレシオへの無段自動変速動作がほぼ終了して走行速度(V)が或る設定値以上となると、同図中のD1部のように再び低速ギヤ65bの変速比でエンジン41の回転数(Ne)が上昇するに伴って車両の走行速度(V)が上昇する。なお、図中のA部は発進時の滑り部分である。
【0043】
一方、同様に、ギヤ切り替えを行わずに高速ギヤ65aで動力伝達を行った場合には、図11(b)に示すように走行速度(V)軸でシフトしたものとなり、同図中のB2部のように高速ギヤ65aの変速比でエンジン41の回転数(Ne)が上昇するに伴って車両の走行速度(V)が上昇し、そして、このエンジン回転数(Ne)が或る設定値以上となると、同図中のC部のように無段自動変速動作が顕著に行われて車両の走行速度(V)が上昇し、そして、このローレシオからトップレシオへの無段自動変速動作がほぼ終了して走行速度(V)が或る設定値以上となると、同図中のD2部のように再び高速ギヤ65aの変速比でエンジン41の回転数(Ne)が上昇するに伴って車両の走行速度(V)が上昇する。
【0044】
ここで、本例の動力伝達装置では、ベルト式無段自動変速機43の無段自動変速動作が行われている期間中(C部)に機械式有段自動変速機44による変速動作が行われるようにしており、これによって図11(c)に示すように上記2つの特性を組み合わせて、遠心発進クラッチ57が接続されると、同図中のB1部のように低速ギヤ65bの変速比でエンジン41の回転数(Ne)が上昇するに伴って車両の走行速度(V)が上昇し、そして、このエンジン回転数(Ne)が或る設定値以上となると、同図中のC部のように無段自動変速動作が行われるとともにこの動作中に低速ギヤ65bから高速ギヤ65aへの切り替えが行われて、その後は、同図中のD2部のように高速ギヤ65aの変速比でエンジン41の回転数(Ne)が上昇するに伴って車両の走行速度(V)が上昇するようにしている。
したがって、機械式有段自動変速機44による変速ショックはベルト式無段自動変速機43のプーリー50、52の無段変化によって吸収され、総じてスムースな走行が実現される。
【0045】
更に詳細に説明すれば、第1サブトランスファ軸51aと可動プレート52bとの軸溝嵌合部には、実公昭62―33154号公報などで知られるように、図12に示すようなトルク検出カム機構が構成されており、このトルク検出カム機構による動作と相俟って上記の機械式有段自動変速機44の変速ショックが防止される。
すなわち、ドリブンプーリー52の可動プレート52bには第1サブトランスファ軸51a上に設けた円筒状のカムスリーブ81が固定されており、このカムスリーブ81に形成されたカム溝82内に第1サブトランスファ軸51aに立設されたローラピン83が挿入されることによって、カムスリーブ81、カム溝82、ローラピン83から成るトルクカム検出機構で第1サブトランスファ軸51aと可動プレート52bとは軸溝嵌合している。
【0046】
ここで、カム溝82は第1サブトランスファ軸51aの軸方向に対して角度θ傾斜しており、この結果、ベルト53に伝達張力がかかってドリブンプーリー52が回転している状態では、可動プレート52bに働くベルト53への横圧力はスプリング52cによる押圧力と傾斜したカム溝82による分力との和となり、可動プレート52bのベルト53に対する圧接力を高めてベルト―プーリー伝達の効率を高めている。
そして、従来では、上記のように低速ギヤ65bから高速ギヤ65aへの切り替えが行われると、ドリブンプーリー52側(すなわち、クランク軸49側)の回転数を低下させるように作用し、これによって、エンジン回転数が低下する方向へ大きく変化して変速ショックを生ずることとなる。
【0047】
しかしながら、本例においては、低速ギヤ65bから高速ギヤ65aへの切り替えが行われて、ドリブンプーリー52側の回転数を低下させるように力が作用した時には、これによってベルト53にかかる伝達張力が増大して、傾斜したカム溝82による分力が発生し、可動プレート52bを固定プレート52aに近づける方向へ移動させて強制的にベルト式無断自動変速機43をローレシオ側へ移行させ、クランク軸49の回転数をそのままの状態に保つことができる。
したがって、低速ギヤ65bから高速ギヤ65aへの切り替えがあっても、エンジン回転数が急激に変化させられてしまうことが防止され、変速ショックが防止される。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、エンジン動力を無段自動変速機および機械式有段自動変速機を介して駆動輪へ伝達する車両の動力伝達装置において、無段自動変速機の変速動作に重複して機械式有段自動変速機の変速動作タイミングを設定したため、機械式有段自動変速機によって無段自動変速機にかかる変速比負担の軽減を達成しつつ、当該機械式有段自動変速による変速ショックを無段自動変速機によって吸収して、全体として変速ショックのない快適な乗り心地を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る小型車両の正面側から見た斜視図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る小型車両の背面側から見た斜視図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る小型車両の平面視した透視図である。
【図4】 本発明の一実施形態に係る小型車両の側面視した透視図である。
【図5】 本発明の一実施形態に係る小型車両のスイングフレーム構造を示す平面図である。
【図6】 本発明の一実施形態に係る小型車両のスイングフレーム構造を示す側面図である。
【図7】 本発明の一実施形態に係る小型車両のパワーユニットのマウント部を示す側面図である。
【図8】 本発明の一実施形態に係る小型車両のパワーユニットの断面視した平面図である。
【図9】 本発明の一実施形態に係る小型車両のパワーユニットの一部を断面を違えて示す平面図である。
【図10】 本発明の一実施形態に係る小型車両のパワーユニットの一部断面した側面図である。
【図11】 本発明の一実施形態に係る変速特性を説明する図である。
【図12】 本発明の一実施形態に係るトルク検出カム機構を示す断面図である。
【符号の説明】
2:後輪(駆動輪)、 41:エンジン、
42:ベルト式無段自動変速機、 44:機械式2速自動変速機、
65a:高速ギヤ、 65b:低速ギヤ、
B1、D1:低速ギヤ走行期間、 B2、D2:高速ギヤ走行期間、
C:無段自動変速期間、 Ne:エンジン回転数、
V:車両走行速度、[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a power transmission device for a vehicle that transmits power from an engine to drive wheels via a continuously variable automatic transmission and a mechanical stepped automatic transmission, and more particularly, a simple one or two persons get on. The present invention relates to a power transmission device suitable for use in a small vehicle having a structure.
[0002]
[Prior art]
In recent years, from the viewpoint of reducing exhaust gas and energy consumption, a small vehicle that can be moved by one or two people has been developed and put into practical use.
Such a small vehicle is configured in a self-supporting form such as a four-wheeled vehicle or a three-wheeled vehicle. For example, as described in JP-A-9-286348, a small engine is used as a power source. It is used as a means that can be easily moved with low exhaust gas with low fuel consumption.
[0003]
In such a small vehicle, as described in JP-A-59-227523, JP-A-62-246648, JP-A-63-145854, JP-B-6-56196, etc. The power of the engine is transmitted to the drive wheels by a belt type continuously variable automatic transmission so that it can be operated easily.
Furthermore, in such a small vehicle, a mechanical automatic transmission is used together with a belt-type continuously variable automatic transmission, and engine power is generated by the belt-type continuously variable automatic transmission and the mechanical stepped automatic transmission. In addition to being transmitted to the drive wheels with a wide range of gear ratios, the transmission ratio of the belt-type continuously variable automatic transmission is suppressed, and the size of the pulley around which the belt is wound is suppressed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
As mentioned above, there are some small vehicles that use both a belt-type continuously variable automatic transmission and a mechanical stepped automatic transmission. By using While there is an advantage that the structure is not complicated and it is small and the production cost is low, there is a problem that a shift shock due to a mechanical stepped automatic transmission occurs and the riding comfort of the vehicle is impaired.
[0005]
That is, the belt-type continuously variable automatic transmission changes the gear ratio by continuously changing the pulley width in accordance with the engine speed and continuously changing the diameter of the belt wound around the pulley. Therefore, although a shift shock is not generated, the mechanical stepped automatic shift generates a shift shock because the gear ratio is changed stepwise by switching a plurality of gears for shifting. Therefore, although the belt-type continuously variable automatic transmission can achieve smooth running without a shift shock, a shift shock due to a mechanical stepped automatic shift has occurred and the ride comfort of the vehicle has been impaired. .
[0006]
The present invention has been made in view of the above-described conventional circumstances, and achieves reduction of a gear ratio load on a continuously variable automatic transmission such as a belt type by using a mechanical stepped automatic transmission together with the mechanical stepped automatic transmission. It is an object of the present invention to provide a vehicle power transmission device that absorbs a shift shock caused by a step automatic shift by a continuously variable automatic transmission and realizes a comfortable ride without a shift shock as a whole.
In particular, an object of the present invention is to realize a comfortable driving comfort of a vehicle while realizing easy driving particularly required for a small vehicle without increasing the size of a continuously variable automatic transmission.
Further objects of the present invention will be apparent from the following description.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a power transmission device for a vehicle that transmits engine power to a drive wheel via a continuously variable automatic transmission and a mechanical stepped automatic transmission. The shift operation timing of the stepped automatic transmission was set.
As a result, in the belt-type continuously variable automatic transmission, the mechanical stepped automatic transmission is in a state where there is still a margin for changing the pulley width between the low ratio and the top ratio (that is, the continuously variable automatic shift operation). Therefore, the gear change shock due to the gear change is absorbed and eliminated by the continuously variable automatic change operation (change in the interval between the pulley plates).
[0008]
Further, the present invention provides a mechanical stepped automatic transmission that is interposed between a high-speed gear and a low-speed gear provided on the same axis, and a high-speed gear that only passes over the low-speed gear. As a configuration provided with a one-way clutch bearing that allows a high-speed gear and a low-speed gear, the high-speed gear and the low-speed gear are arranged in a space that is as small as possible to reduce the size.
[0009]
According to the present invention, the continuously variable automatic transmission is a V-belt continuously variable automatic transmission provided on the upstream side of the mechanical stepped automatic transmission, and a belt is disposed on the movable plate of the driven pulley. In the direction of narrowing the plate interval of the driven pulley as the driving torque transmitted increases Movable plate Belt transmission by force in a direction to reduce engine rotation generated when the mechanical stepped automatic transmission is switched to the high speed gear side by providing a torque detection cam mechanism having a cam groove for generating a component force for moving Actively using the increase in power Movable plate Is moved, and the plate interval of the driven pulley is narrowed and shifted in the low ratio direction, thereby preventing a change in output due to a rapid decrease in the engine speed and preventing a shock.
[0010]
The present invention is not limited to a belt-type continuously variable automatic transmission, but other types of continuously variable automatic transmissions such as a frame-type continuously variable automatic transmission that changes a gear ratio steplessly by swinging a power transmission piece. Even if a machine is used, the same effect can be obtained.
The present invention can be applied to any type of vehicle. In addition to the two-wheel drive type in which the left and right drive wheels are driven and rotated using a differential mechanism, for example, the front two wheels and the rear one wheel The present invention can also be applied to a one-wheel drive type vehicle that drives and rotates one drive wheel without using a differential mechanism, such as a three-wheel vehicle.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be specifically described with reference to an embodiment shown in the drawings.
As shown in FIGS. 1 to 4, the small vehicle of this example is a four-wheeled vehicle having two wheels each on a front wheel 1 and a
The basic vehicle structure of this small vehicle is a frame-type
[0012]
Further, reference numeral 8 in FIG. 1 denotes a select lever provided on the side portion of the
[0013]
As shown in FIGS. 3 to 6, a frame-
[0014]
As shown in detail in FIGS. 5 and 6, the
The main frame 11 welds a
[0015]
The
The
[0016]
The trailing
[0017]
Between each trailing
That is, the
[0018]
As shown in detail in FIG. 7, the
[0019]
Therefore, the
[0020]
As shown in detail in FIGS. 8 to 10, the
[0021]
The
An
[0022]
A
The
[0023]
On the other hand, the driven
Therefore, when the engine speed (crankshaft speed) is small, the distance between the
[0024]
As the engine speed increases, the
That is, according to the belt-type continuously variable
[0025]
A
That is, when the rotational speed of the first
[0026]
Here, the case structure of the
[0027]
The belt type continuously variable
[0028]
The
In the portion near the bearing 60b of the
[0029]
A
That is, in a state where the engine speed is relatively small and the
[0030]
A gear portion 51e is formed on the third
In the wet environment space of the case, a
[0031]
The one-way
Therefore, in a state where the engine speed is relatively small and the
[0032]
On the other hand, when the engine speed is further increased and the
That is, when the
[0033]
A
The
[0034]
The
[0035]
Therefore, when the driver operates the select lever 8 to the reverse position, the
[0036]
As described above, the
The
[0037]
The case cover 60 is provided with an
As shown in FIG. 10, on the
[0038]
Accordingly, the lubricating oil is supplied to the gears of the
Note that the driven
[0039]
Further, in the upper part of the
That is, by such a structure, an oil breather passage having a labyrinth structure is formed in the upper portion of the
[0040]
According to the vehicle power transmission device having the above-described configuration, when the
When the engine speed increases, the centrifugal start clutch 57 is engaged, and the engine power transmitted through the
[0041]
Then, when the engine speed further increases and the rotation speed of the
The
[0042]
The absorption effect of the shift shock will be described in more detail as shown in FIG.
If power transmission is performed with the
[0043]
On the other hand, similarly, when power transmission is performed with the high-
[0044]
Here, in the power transmission device of the present example, the speed change operation by the mechanical stepped
Therefore, the shift shock by the mechanical stepped
[0045]
In more detail, First
That is, a
[0046]
Here, the
Conventionally, when switching from the
[0047]
However, in this example, when the switching from the
Therefore, even when the
[0048]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in the power transmission device for a vehicle that transmits engine power to the drive wheels via the continuously variable automatic transmission and the mechanical stepped automatic transmission, the speed change operation of the continuously variable automatic transmission. Since the speed change operation timing of the mechanical stepped automatic transmission is set to overlap with the above, the mechanical stepped automatic transmission achieves the reduction of the gear ratio burden on the continuously variable automatic transmission by the mechanical stepped automatic transmission. A shift shock due to a shift can be absorbed by the continuously variable automatic transmission, and a comfortable ride without shift shock as a whole can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a small vehicle according to an embodiment of the present invention viewed from the front side.
FIG. 2 is a perspective view seen from the back side of the small vehicle according to the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a perspective view in plan view of a small vehicle according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a side perspective view of the small vehicle according to the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a plan view showing a swing frame structure of a small vehicle according to an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a side view showing a swing frame structure of a small vehicle according to an embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a side view showing a mount portion of a power unit of a small vehicle according to an embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a cross-sectional plan view of a power unit of a small vehicle according to an embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a plan view showing a part of a power unit of a small vehicle according to an embodiment of the present invention in different cross sections.
FIG. 10 is a partial cross-sectional side view of a power unit of a small vehicle according to an embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a diagram for explaining a shift characteristic according to an embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a sectional view showing a torque detection cam mechanism according to an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
2: rear wheel (drive wheel), 41: engine,
42: Belt type continuously variable automatic transmission, 44: Mechanical two-speed automatic transmission,
65a: high speed gear, 65b: low speed gear,
B1, D1: Low speed gear travel period, B2, D2: High speed gear travel period,
C: continuously variable transmission period, Ne: engine speed,
V: vehicle running speed,
Claims (3)
無段自動変速機は、エンジンのクランク軸に連結されるドライブプーリーと、機械式有段自動変速機の入力軸(第1トランスファ軸51)に連結されるドリブンプーリーと、ドライブプーリーとドリブンプーリーとに掛け回されて動力を伝達するベルトと、を備え、
機械式有段自動変速機は、同軸上に設けられた高速ギヤと低速ギヤと、高速ギヤと低速ギヤとの間に介装されて高速ギヤによる低速ギヤの追い越し回転のみを許容するワンウエイクラッチ軸受と、高速ギヤと低速ギヤとを切り替える遠心式変速クラッチ64と、を備え、
更に、ドリブンプーリーを機械式有段自動変速機の入力軸に連結させるために当該ドリブンプーリーの回転の増加によって接続状態となる遠心式発進クラッチと、低速ギヤから高速ギヤに切り替えるために機械式有段自動変速機の入力軸の回転の増加によって接続状態となる遠心式変速クラッチとを、ドリブンプーリーの支持軸上に当該ドリブンプーリーを挟んで振り分けて配置し、
更に、無段自動変速機の自動変速動作領域に重複して、機械式有段自動変速機の変速動作タイミングを設定したことを特徴とする車両の動力伝達装置。 A vehicle power transmission device that transmits engine power to a drive wheel via a continuously variable automatic transmission and a mechanical stepped automatic transmission,
The continuously variable automatic transmission includes a drive pulley coupled to an engine crankshaft, a driven pulley coupled to an input shaft (first transfer shaft 51) of the mechanical stepped automatic transmission, a drive pulley and a driven pulley. A belt that is wound around and transmits power,
The mechanical stepped automatic transmission is a one-way clutch bearing which is provided between a high-speed gear and a low-speed gear provided on the same axis and allows only overtaking rotation of the low-speed gear by the high-speed gear. And a centrifugal transmission clutch 64 for switching between a high speed gear and a low speed gear,
Furthermore, a centrifugal start clutch that is connected by an increase in rotation of the driven pulley to connect the driven pulley to the input shaft of the mechanical stepped automatic transmission, and a mechanical start gear to switch from the low speed gear to the high speed gear. The centrifugal transmission clutch that is connected by the increase in the rotation of the input shaft of the automatic transmission is arranged on the support shaft of the driven pulley with the driven pulley being sandwiched,
Further, the vehicle power transmission device is characterized in that the shift operation timing of the mechanical stepped automatic transmission is set so as to overlap with the automatic shift operation region of the continuously variable automatic transmission.
無段自動変速機は、機械式有段自動変速機の上流側に設けられ且つエンジンのクランク軸に連結されるドライブプーリーと機械式有段自動変速機の入力軸に連結されるドリブンプーリーとの間にベルトを掛け回したVベルト式無段自動変速機であり、 The continuously variable automatic transmission includes a drive pulley provided on the upstream side of the mechanical stepped automatic transmission and connected to the crankshaft of the engine and a driven pulley connected to the input shaft of the mechanical stepped automatic transmission. It is a V-belt type continuously variable automatic transmission with a belt in between.
ドライブプーリーは、ベルトを掛け回すために固定プレートと可動プレートとを対向させて配した一対のドライブプレートと、クランク軸の回転の増加によって当該可動プレートを移動させて当該ドライブプレート間隔を狭めることでクランク軸の回転力を断続無く変速してドリブンプーリーに伝達させる遠心ローラとを備え、 The drive pulley is a pair of drive plates that are arranged with a fixed plate and a movable plate facing each other to hang the belt, and the movable plate is moved by increasing the rotation of the crankshaft to narrow the drive plate interval. A centrifugal roller that continuously changes the rotational force of the crankshaft and transmits it to the driven pulley,
ドリブンプーリーは、ベルトを掛け回すために固定プレートと可動プレートとを対向させて配した一対のドリブンプレートと、ベルトが伝達する駆動回転力の増力に伴ってドリブンプーリーのプレート間隔を狭める方向へ当該可動プレートを移動させる分力を発生するカム溝を有したトルク検出カム機構とを備えていることを特徴とする車両の動力伝達装置。 The driven pulley includes a pair of driven plates arranged so that a fixed plate and a movable plate are opposed to each other to hang the belt, and the driven pulley in the direction of narrowing the plate interval of the driven pulley as the driving rotational force transmitted by the belt increases. A vehicle power transmission device comprising: a torque detection cam mechanism having a cam groove for generating a component force for moving a movable plate.
動力伝達装置は、駆動輪を車体に揺動自在に支持するトレーリングアームを介して当該車体に設けられることを特徴とする車両の動力伝達装置。 A power transmission device for a vehicle, wherein the power transmission device is provided on the vehicle body via a trailing arm that swingably supports the drive wheels on the vehicle body.
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