JP3850583B2 - ボール式免震台 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャビネットや展示ケース(陳列ケース)など、各種の什器類や装置類、機器類等に使用するボール式免震台に関するものである。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】
ボールを使用して上下ベースを水平方向に相対動させる免震台は、上下ベースの相対動の方向性がないため、どのような方向の揺れにも対応できる利点がある。しかし、従来のボール式免震台は上下ベースの間にボールを介在させただけの構成に過ぎないため(例えば特開平9−291720号参照)、上ベースを持ち上げると免震台がばらばらに分離してしまうという問題があった。
【0003】
特に、人手で持ち運びできる小型の免震台の場合、下ベースには手で掴むための手がかりがないことから、上ベースを掴んで持ち上げてしまうことが多く、このため、持ち上げによって全体が分離してしまうことが発生しがちであった。また、従来の免震台を人手で持ち運ぶ場合、下ベースの下面に手を当てて持ち上げねばならないが、これでは免震台を持ちにくいことから作業者への負担が大きいばかりか、手が滑って免震台を落したり、床に降ろすに際して下ベースと床との間に指を挟んで怪我をしやすいという問題があった。
【0004】
本発明は、この実情を改善することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の免震台は、上下ベースと、これら上下ベースが任意の水平方向に相対動することを許容するために当該上下ベースの間に介在させた複数個のボールと、これら複数個のボールを一緒に移動させるためのリテーナとを備えており、前記リテーナは上下ベースとは独立して水平動するようになっており、かつ、上ベースを持ち上げると下ベースも一緒に持ち上げられる連結手段を備えている。
【0006】
そして、前記連結手段は、上ベースに対して下向き離反不能に保持されていると共に上ベースに対して抵抗が付与された状態で水平方向に相対動自在なストッパーと、下ベースに対して向き離反不能に保持されていると共に下ベースに対して抵抗が付与された状態で水平方向に相対動自在な下ストッパーとを備えており、これら上下ストッパーを、リテーナに対して平面視で相対回転不能でかつ上下方向に離反不能に取り付けている。
【0007】
請求項2に係る発明の免震台は、請求項1において、前記上下のストッパーはばねで上下離反する方向に付勢されている。
【作用・効果】
本願発明によると、従来のように下ベースの下面に手を当てて持ち上げる必要はなく、上ベースを直接に掴んだり、或いは実施形態のように取手を掴んだりして免震台を持ち上げることができる。このため、免震台の持ち上げを楽な姿勢で行うことができると共に、上ベース又は取手をしっかりと掴むことが可能となり、その結果、免震台を人手で持ち運ぶにおいて、作業者の負担を軽減して、作業を従来よりも安全かつ容易に行うことができる。
【0009】
ところで、地震の揺れが大きいと、上ベースが下ベースから外れて被免震物が転倒してしまう虞がある。この点、本願発明では、上下ベースは連結手段によって分離不能の状態に保持されているため、上ベースが下ベースから外れて被免震物が転倒してしまうことを防止又は抑制できる利点がある。
【0010】
また、本願発明ではストッパーと上下ベースとの相対動に抵抗が付与されるため、通常時(非地震時)に被免震物が軽い力で容易に動いてしまうことを防止したり、地震に際しての上下ベースの共振を防止したり、地震終息後の揺れを効果的に減衰させたりすることも同時に達成できる。加えて、地震の揺れによって上下ベースを相対的に水平旋回させるような力が作用しても、摩擦板の存在によって上下ベース平面視で相対的に水平旋回することが抑制されることにより、リテーナが水平旋回することも抑制されることになり、このため、上下ベースが平面視で相対的に水平旋回して被免震物の安定性が悪くなることを抑制できる。
【0011】
【0012】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
(1). 参考例
図1〜図9では参考例を示している。図1は使用状態を示す斜視図、図2は分離正面図、図3は図2の III-III視底面図、図4は図2のIV−IV視平面図、図5は図2の V-V視平面図、図6は図2のVI−VI視底面図、図7は一部破断平面図、図8(A)は図7のA−A視断面図、図8(B)は図7のB−B視断面図、図9は図8(B)の部分拡大図である。
【0014】
図1では、被免震物として、例えば博物館や美術館で使用する展示ケース1に適用した場合を示しており、展示ケース1を、その四隅に配置した4個の免震台2で支持している。免震台2は平面視矩形(正方形)に形成されている。以下、その詳細を説明する。
【0015】
図2の分離図に示すように、免震台2は、被免震物1に固定される上ベース3と、床面に載置又は固定される下ベース4と、上下ベース3,4の間に配置された4個のボール5を備えている。これら上下ベース3,4は平面視矩形に形成されており、相対向した方向に開口した基枠3′,4′を備えており、その内面に、それぞれ全面に広がる広さの支持板6,7を一体に設けている。図3に示すように、上ベース3における支持板6の四隅寄り部には、それぞれ下面を緩い湾曲で凹ませた凹面板8を固着している。
【0016】
あえて説明するまでもないが、ボール5が凹面板8の中央部に戻り勝手となることを利用して、上下ベース3,4を水平方向に往復相対動させることによって免震される。なお、下ベース4の支持板7にも凹面板8を設けても良い。各凹面板8の凹所箇所がボール5の移動範囲となっている。
【0017】
上ベース3の下面には上ブラケット板10がねじ止め等によって固着されており、下ベース4の上面には下ブラケット板11がねじ止め等によって固着されている。これらの上下ブラケット板10,11は、その四辺に形成した足片12をそれぞれ支持板6,7にねじ止めしており、このため、上下ブラケット板10,11とベース3,4の支持板6,7との間には隙間が空いており、且つ、ブラケット板10,11には円形の透穴13が空いている。
【0018】
上ベース3の支持板6と上ブラケット板10との間には円板状の上ストッパー板14が配置されており、下ベース4の支持板7と下ブラケット板11との間には円板状の下ストッパー板15が配置されており、上ストッパー板14に下向き突設した大径筒16と、下ストッパー板15に上向き突設した小径筒17とを摺動自在に嵌め合わせ、更に、上ストッパー板14に貫通させたねじ18を下ストッパー板15にねじ込んでいる。
【0019】
上下ストッパー板14,15は前記上下ブラケット板10,11の透穴13よりも大径に設定しており、このため、上下ベース3,4は分離不能に保持される。図7に示す符号9により、上下ストッパー板14,15の最大移動範囲を示している。この図から明らかなように、上下ストッパー板14,15が大きく移動することを許容するため、4枚の凹面板8で囲われた内側に、ボール5が移動しない非支持エリアが広く広がっている。
【0020】
上下ブラケット板10,11とストッパー板14,15と筒体16、17とねじ18が、請求項に記載した連結手段を構成している。上下ブラケット板10,11の透穴13と大径筒16とは、上下ベース3,4が最大限度まで相対動したときに上部の大径筒が透穴13の内面に当接する関係に設定しており、従って、地震に際して上下ベース3,4が大きく相対動することが許容される。逆にいうと、大径筒16と上下ブラケット板10,11とは、上下ベース3,4の最大相対ストロークを規制する規制手段としての機能を有している。
【0021】
上ストッパー板14の上面と下ストッパー板15の下面とにはそれそれ摩擦板19を固着しており、かつ、筒16,17の中にはばね20を配置している。そして、図9の拡大図に示すように、ねじ18の頭と上ストッパー板14との間に多少の隙間が空くように設定しており、このため、上下の摩擦板19はばね20でそれぞれベース3,4の支持板6,7に当接している。上下摩擦板19の中心部には、ねじ18の挿入を許容するための逃がし穴21が空いている。
【0022】
上下ブラケット板10,11の間には、4個のボール5を同期して移動させるための板状のリテーナ22が配置されており、リテーナ22には、大径筒16が殆どずれ不能の状態で嵌まる穴23を空けている。従って、上下ストッパー板14,15及び摩擦板19とリテーナ22とは一体に移動する。筒16とリテーナ22とは上下相対動自在に嵌まり合っている。これは、ボール5が凹面板8に当接していることにより、上下ベース3,4の相対動によって筒16が上下動することを許容するためである。
【0023】
上ベース3の基枠3′は下ベース4の基枠4′よりもややり大きくなっている。そして、上述の説明の通り、上下ストッパー板14,15がそれぞれベース3,4と上下ブラケット板10,11との間に抜け不能に保持されているため、例えば、上ベース3における基枠3′の開口縁3aに指を掛ける等することにより、免震台2を全体的に持ち上げて、安定した状態で安全に持ち運びできる。
【0024】
(2). 第1実施形態(図10〜図11)
図10及び図11では第実施形態を示している。すなわち、図10は、図9を第2実施形態に借用してこれを X-X視方向から見たものと同様の断面図であり、この実施形態では、大小の筒16,17をそれぞれ角形に形成すると共に、リテーナ22の穴23を角形に形成して、大小の筒16,17とリテーナ22とが相対的に水平旋回しないように設定しており、他の構成は第1実施形態と同じである。すなわち、図1〜図9の参考例には本願発明の構成要素の例を示しているのであり、従って、図1〜図9の参考例と図10〜11とを総合することで第1実施形態を把握できる。
【0025】
ところで、ボール5と上下ベース3,4との間のころがり摩擦は小さいため、リテーナ22と上下ベース4との姿勢が大きく変化して、各凹面板8の箇所でボール5の位置が異なってしまい、被免震物1の安定性が悪くなって転倒しやすくなることがある。しかし、この第実施形態の構成にすると、リテーナ22が上下ベース3,4に対して水平旋回することを抑止して、被免震物1の安定性を向上できる。
【0026】
すなわち、図10のように構成すると、上下摩擦板19が相対的に水平旋回不能となるため、地震の揺れによって上下ベース3,4を水平旋回させるような力が作用しても、上下摩擦板19により、その上下ベース3,4の相対的な水平旋回を抑制することができ、しかも、リテーナ22と上下摩擦板19との平面視での姿勢は一体に保持されているため、リテーナ22が上下ベース3,4に対して水平旋回しにくい状態になっており、その結果、被免震物が不安定になることを抑制して、図11に示すように、的確に免震できる。なお、筒16,17は角形には限らず、非円形であれば良い。
【0027】
(3). 第2実施形態
上下ストッパー板14,15及び摩擦板19とリテーナ22との平面姿勢を保持する手段としては、図12に第実施形態として示すように、大径筒16に羽根24を設ける一方、リテーナ22には前記羽根24が摺動自在に嵌まる切欠き溝25設けても良い。これは一種のキー係合であり、大径筒16と小径筒(図示せず)とも、円形の場合にはキー係合によって回転不能に保持したら良い。
【0028】
(4).第3実施形態
図13に示す第3実施形態では、リテーナ22に大径筒16を溶接等によって固着し、この大径筒16に、上下ストッパー板14,15に設けた小径筒17を挿入している。この場合も、各筒16,17の断面形状を非円形に形成している。小径筒17に代えて軸を使用しても良い。
【0029】
(5). 第4実施形態
図14〜図24では第4実施形態を示している。このうち図14は使用状態を示す正面図、図15は免震台2の分離正面図、図16のうち(A)は図15のA−A視底面図、(B)は図15のB−B視平面図、図17は図15のXVII−XVII視平面図、図18は図17の部分拡大図、図19のうち(A)は図17のA−A方向から見た状態での免震台の部分断面図、(B)は図17のB−B方向から見た状態での免震台の部分断面図、図20は取手27を示す図、図21及び図22は作用を示す図である。
【0030】
本実施形態の免震台2は基本的には参考例及び第1実施形態と同様であり、上下基枠3′,4′と、4個のボール5と、下支持板7と、上下ブラケット板10,11と、摩擦板19及び筒16,17を設けた上下のストッパー板14,15と、ねじ18と、ばね20と、リテーナ22とを備えている。両筒16,17は断面矩形である。本実施形態は、上支持板6は備えていない点を除いて各部材は本質的には参考例及び第1実施形態と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0031】
本実施形態でも連結手段を備えている。
【0032】
上支持板6には、金属板や合板等の取付け板28を固着し、これに展示ケース1を固定している。本実施形態では一つの免震台2に1つの展示ケース1を載せている。図14に示すように、展示ケース1には照明用の灯具29を設けており、灯具29への電源用コード30aは支柱31の内部を通って下方に引き出されている。なお、上下基枠3′,4′の外周面(及び取付け板28の上面)に化粧用のクロスを張っても良い。
【0033】
図17及び図18に示すように、下支持板7の周縁部のうち各辺の中央部には、一対ずつ係合穴32を空けている。係合穴32は、支持板6の中央部寄りに位置した大径部32aと外側寄りの細溝部32bとを連通させた鍵穴状に形成されている。また、両係合穴32の間の部位にはストッパー穴33を空けている。
【0034】
図20では取手27を示しており、(A)は取手27の平面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図である。取手27は金属板製であり、その先端寄り部位の下面に、係止部の一例として、前記下ベース4の係合穴32に嵌まるキノコ形の突起34を固着している。突起34の頭部は係合穴32の大径部32aよりもやや小径で細溝部32bよりは遥かに大きく、また、突起34の軸は係合穴32の細溝部32b嵌まる外径に設定している。
【0035】
従って、突起34を係合穴32の大径部32aに嵌めてから取手27を外側に引いて細溝部32bに嵌め込むことにより、取手27を抜け不能で上向き回動不能の状態に保持できる。下基枠4′の開口縁4aと下支持板7との間に段差があることから、取手27は、突起34を設けた先端寄り部位が下段となるように台違い状に折曲げている。
【0036】
図22(A)に示すように、突起34を係合穴32に嵌め込んで取手27を持ち上げた状態で、取手27が上基枠3′に当たるように設定している。これは上ベース3のずれ移動を防止するためである。
【0037】
取手27の先端縁のうち左右突起34の間の箇所に下向きの爪35を切り起こし形成しており、突起34を係合穴32の細溝部32bに嵌めた状態で取手27を持ち上げると、図22(B)に示すように、爪35がストッパー穴33に嵌まって、取手27は前後ずれ不能に保持される。
【0038】
上述の説明のから容易に理解できるように、下ベース4の相対向した2辺の箇所(或いは3辺以上の箇所)において、取手27の突起34を係合穴32に嵌め込むことにより、図23に示すようにして、複数の取手27を介して免震台2を持ち上げることができる。この場合、作業者は前かがみの姿勢を取る必要はなく、また、取手27は掴みやすいため、免震台2を安全かつ容易に持ち運ぶことができる。
【0039】
下ベース4への取手27の取付け・取り外しは、図21に示すように上ベース3をずらした状態で行えば良く、このため、取手27の取付け・取り外しが簡単であると共に、上下基枠3′,4′の開口縁3a,4a間の隙間をできるだけ小さくすることができる。なお、上下基枠3′,4′の開口縁3a,4a間に十分な間隔の隙間がある場合は、上ベース3をずらさずに、開口縁3a,4aの間から抜き差しして取付けることも可能である。
【0040】
実施形態のように、爪35とストッパー穴33とを設けると、持ち運び途中で取手27の突起34が下ベース4の係合穴32から抜け出ることはないため、より安全である。この場合、取手27の係止部と下ベース4の係合部との係合状態を保持するストッパー手段しては、爪35とストッパー穴33以外の他の係合手段でも良い。なお、取手27をより握り易くするため、取手27をくり抜いてグリップ部を形成したり、取手27の外縁を下向きに折曲げたりしても良い。
【0041】
(6). 電源用コードの処理
ところで、展示ケース1における電源コードは建物に設けたコンセント等から上下ベース3,4の間に引き込まれ、上ベース3を通って展示ケース1の内部に引き込まれることになる。この場合、従来は、上下ベース3,4の相対動を許容するため、上下ベース3,4の間の空間にコードを弛ませた状態で這わせているが、これでは、コードが他の部材に引っ掛かったり絡まったりして免震機能を損なったり、或いはコードが断線してショートする虞があった。これを防止するには特別の配線空間を設ける必要があり、それだけ免震台の構造が複雑になる。
【0042】
そこで本実施形態では、図19(B)及び図24に示すように、上ベース3にマグネット式のコンセント36をねじで固定し、このコンセント36から上方に内部コード30aを引き出す一方、建物のコンセント(図示せず)に接続された外部コード30bの一端にマグネット式プラグ37を取付け、このマグネット式プラグ37をマグネット式コンセント36磁力で吸着させている。
【0043】
この例によると、下ベース3にコードの配線部(コード溜まり)を設けなくても、地震によって上下ベース3,4が相対動して外部コード30bにテンションがかかると、マグネット式プラグ37がコンセント36から外れるため、他の部材に外部コード30bが絡んだり断線したりすることはなく、安全である。また、灯具29等への電力供給が係属されたままで展示ケース1が転倒すると漏電の危険があるが、地震の揺れでプラグ37をコンセントン36から自動的に外し得るため、漏電の危険も防止することができ、この面でも安全である。
【0044】
外部コード30bを下ベース4に固定しておいて、上下ベース3,4が相対動すると必ずプラグ36がコンセント37から外れるように設定しておいても良い。
【0045】
上記の実施形態は上ベース3の内部にコンセント36とプラグ37を設けた場合であったが、図25に第実施形態として示すように、マグネット式コンセント36を、その接続面が外側に露出するようにして上ベース3に取付け、これにマグネット式プラグ37を接続しても良い。
また、図26に第実施形態として示すように、上ベース3と下ベース4とに設けたマグネット式コンセント36に、両端にマグネット式プラグ37を接続した短い中間コード30cで接続し、下ベース4に設けたマグネット式コンセント36に、外部コード30bに接続した通常のプラグ38を抜き差し自在に接続しても良い。この例では、地震に際しては、上下いずれかのマグネット式プラグ37がコンセント36からは外れる。
【0046】
図26の場合、中間コード30cの一端のみにマグネット式プラグ37を接続して、中間コード30cの他端はコンセント36に直接に接続しても良い。なお、下ベース4は床と一緒に動くので、この例の場合は、外部コード30bにはテンションがかかることはなく、従って、通常の差し込み式のプラグ38を使用しても問題はない。
【0047】
(7). 他の実施形態
27に示す第実施形態では、下ブラケット板11の足片12に係合穴32を設け、これに取手27の係止部27aを挿入して持ち上げ得るようにしている。この場合、係止部27aには抜け防止のための爪39を切り起こし形成しており、また、下支持板7には、取手27の先端部が当たるスペーサ片40を設けている。
【0048】
図28に示す第実施形態では、下基枠4′の側板に係合穴32を空けて、これに、取手27における棒状の係止部27aを挿入している。この例でもスペーサ片40と爪39を設けている。図29に示す第実施形態では上ベース3を取手27で持ち上げるようにしており、取手27には、下基枠4′の内側面に当接する鉤部27bと、上基枠3′の外側面に当接するストッパー27cとを設けている。言うまでもないが、この例では、上下ベース3,4は連結手段によって分離不能に連結されている必要がある。図30に示す第10実施形態では、取手27にグリップ27dを設けて握り易くしている。
【0049】
≪その他≫
本発明は展示ケースのみでなく、他の様々の物の免震に適用できる。また、摩擦板を設ける場合、ベースに摩擦板を設けたり、ストッパー板とベースとの両方に摩擦板を設けたりしても良い。また、連結手段は実施形態以外の構造も採用できることは言うまもでない。
【0050】
本願発明において、取手を設ける場合、その具体的形状や係合部及び係止部の具体例は実施形態には限らず、様々の態様に具体化できる。係合部として特別に加工を施すことなく、取手の形状を工夫することにより、例えば第実施形態の下ブラケット板のような部材の一部を係合部に活用することも可能である。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例を示す図で、使用状態を示す斜視図である。
【図2】免震台の分離正面図である。
【図3】図2の III-III視底面図である。
【図4】図2のIV−IV視平面図である。
【図5】図2の V-V視平面図である。
【図6】図2のVI−VI視底面図である。
【図7】免震台の一部破断平面図である。
【図8】 (A)は図7の A-A視断面図、 (B)は図7のB-B 視断面図である。
【図9】図8(B)の部分拡大図である。
【図10】第実施形態を示す図で、図9の X-X視断面図と同様の図である。
【図11】第実施形態の説明図である。
【図12】第実施形態を示す図である。
【図13】第実施形態を示す図である。
【図14】第実施形態の使用状態を示す正面図である。
【図15】第実施形態に係る免震台2の分離正面図である。
【図16】(A)は図15のA−A視底面図、(B)は図15のB−B視平面図である。
【図17】図15のXVII−XVII視平面図である。
【図18】図17の部分拡大図である。
【図19】(A)は図17のA−A方向から見た状態での免震台の部分断面図、(B)は図17のB−B方向から見た状態での免震台の部分断面図である。
【図20】取手の説明図である。
【図21】作用を示す図である。
【図22】作用を示す図である。
【図23】持ち運びの状態を示す図である。
【図24】図19の部分拡大図である。
【図25】第実施形態を示す図である。
【図26】第実施形態を示す図である。
【図27】第実施形態を示す図である。
【図28】第実施形態を示す図である。
【図29】第実施形態を示す図である。
【図30】第10実施形態を示す図である。
【符号の説明】
2 免震台
3 上ベース
4 下ベース
5 ボール
6,7 支持板
8 凹面板
10,11 ブラケット板
13 ブラケット板の透穴
14,15 連結手段を構成するストッパー板
16,17 連結手段を構成する筒
18 連結手段を構成するねじ
19 摩擦板
20 ばね
22 リテーナ
27 取手
32 係合部の一例としての係合穴
33 ストッパー穴
34 係止部の一例としての突起
35 抜け防止用の爪

Claims (2)

  1. 上下ベースと、これら上下ベースが任意の水平方向に相対動することを許容するために当該上下ベースの間に介在させた複数個のボールと、これら複数個のボールを一緒に移動させるためのリテーナとを備えており、前記リテーナは上下ベースとは独立して水平動するようになっており、かつ、上ベースを持ち上げると下ベースも一緒に持ち上げられる連結手段を備えている免震台であって、
    前記連結手段は、上ベースに対して下向き離反不能に保持されていると共に上ベースに対して抵抗が付与された状態で水平方向に相対動自在なストッパーと、下ベースに対して向き離反不能に保持されていると共に下ベースに対して抵抗が付与された状態で水平方向に相対動自在な下ストッパーとを備えており、これら上下ストッパーを、リテーナに対して平面視で相対回転不能でかつ上下方向に離反不能に取り付けている、
    ボール式免震台。
  2. 前記上下のストッパーはばねで上下離反する方向に付勢されている、
    請求項1に記載したボール式免震台。
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