JP3849679B2 - 雑音除去方法、雑音除去装置およびプログラム - Google Patents
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Description
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、特に非定常的な成分の再現性を高め、高品質な推定信号を得ることができる雑音除去方法、雑音除去装置およびプログラムを提供することを目的としている。
請求項1記載の雑音除去方法にあっては、入力信号(y(t))を第1窓幅のフレーム毎に区切りつつこれら第1窓幅の各フレームにおける周波数成分毎の第1の信号振幅値(|Yi(k)|)を求める第1の変換過程(4)と、前記各第1の信号振幅値から推定雑音の対応する周波数成分における振幅値を減算する第1の減算過程(5)と、該第1の減算過程(5)における各周波数成分毎の減算結果に基づいて第1信号(S1)を合成する第1の逆変換過程(7)と、前記入力信号(y(t))から前記第1信号(S1)を減算した結果(S9)を前記第1窓幅よりも狭い第2窓幅のフレーム毎に区切りつつこれら第2窓幅の各フレームにおける周波数成分毎の第2の信号振幅値を求める第2の変換過程(14)と、前記各第2の信号振幅値から前記推定雑音の対応する周波数成分における振幅値を減算する第2の減算過程(15)と、該第2の減算過程(15)における各周波数成分毎の減算結果に基づいて第2信号(S2)を合成する第2の逆変換過程(17)と、前記第1信号および前記第2信号を合成することによって、雑音を除去した出力信号を得る過程とを有することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載の雑音除去方法において、一の注目フレームとその前後のフレームについて前記第1の減算過程(5)における各周波数成分毎の減算結果に対応する減算結果対応値を比較し、これら減算結果対応値のうち最小のものを前記注目フレームに対する振幅値として選択する選択過程(6)をさらに有し、前記第1の逆変換過程(7)は、該選択過程(6)において選択された振幅値に基づいて前記第1信号(S1)の前記注目フレームに対応する部分を合成する過程であることを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項2記載の雑音除去方法において、前記各フレームは、適用される窓幅に応じた所定の遷移幅づつ範囲が異なるように設定され、前記前後のフレームのうち前記注目フレームの前のフレームの数は、前記第1窓幅を該第1窓幅に適用される遷移幅で除算した値に対して±50%の範囲の整数に設定されることを特徴とする。
また、請求項4記載の雑音除去装置にあっては、請求項1ないし3の何れかに記載の雑音除去方法を実行することを特徴とする。
また、請求項5記載のプログラムにあっては、請求項1ないし3の何れかに記載の雑音除去方法を処理装置に実行させることを特徴とする。
1.1.実施例の構成
以下、この発明の第1実施例の雑音除去装置の構成を図1を参照し説明する。
なお、本実施例の雑音除去装置は、汎用パーソナルコンピュータと、該パーソナルコンピュータ上で動作するアプリケーションプログラムとによって構成されている。図において、2は通信インタフェースであり、ローカルエリアネットワークを介して他の機器との間で波形データのやりとりを行う。4は入力装置であり、文字入力用キーボードおよびマウス等から構成されている。8はディスプレイであり、ユーザに対して各種情報を表示する。10はCPUであり、後述する雑音除去アプリケーションプログラム等に基づいて、バス16を介して他の構成要素を制御する。12はROMであり、雑音除去装置のイニシャルプログラムローダ等が記憶されている。18はリムーバルディスクドライブ装置であり、CD−ROM、MO等のリムーバルディスク20に対して読出し/書込みを行う。22は波形取込インタフェースであり、外部から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。24はハードディスクであり、オペレーティングシステム、雑音除去アプリケーションプログラム、波形データ等が格納される。26は波形出力インタフェースであり、バス16を介して供給されたデジタルの楽音信号をアナログ信号に変換する。28はサウンドシステムであり、該楽音信号を発音する。30はRAMであり、CPU10のワークメモリとして用いられる。
次に、本実施例の動作を図2を参照し説明する。なお、同図は雑音除去アプリケーションプログラムの機能ブロック図である。このアプリケーションプログラムには、「44.1kHz」で量子化された観測信号y(t)が与えられる。ここで、観測信号y(t)は、雑音の無い元信号s(t)に対して雑音d(t)が重畳されたものであると考えることができる。図2において2は雑音特徴抽出部であり、観測信号y(t)中の雑音d(t)のみの区間を計測することにより、雑音d(t)の特徴(周波数特性等)を測定する。
Spi(k)=[|Yi(k)| - μ(k)]・exp(j∠Yi(k)) ……式(1)
Spi(k)=[|Yi(k)|α - βμ(k)]1/α・exp(j∠Yi(k)) ……式(2)
と表すことができる。ここで、α,βはスペクトル減算法のパラメータであり、α=2の場合は式(2)はパワースペクトル減算法の数式になる。
|Spai(k)| = min(|Spi-m(k)|/A-m, |Spi-m+1(k)|/A-m+1,....,
|Spi(k)| /A0, ....,|Spi+n-1(k)|/An-1, |Spi+n(k)|/An) ……式(3)
|Spai(k)|=min(|Spi-m(k)|, |Spi-m+1(k)|,....,
|Spi(k)|,....,|Spi+n-1(k)|, |Spi+n(k)|) ……式(4)
とすることにより防止することができる。しかし、このように単に前後の振幅スペクトルの最小値を採用する方法では、元信号の定常成分の振幅に緩やかな変化が生じている場合(例えばビブラートがかかっている場合や減衰している場合)には、推定信号の定常成分の振幅が元信号の振幅よりも低くなりすぎるという問題が生じる。このため、観測信号の注目フレームの前後の振幅スペクトルに対して上述したように定数A-m〜Anによる重み付けを施し、注目フレームの振幅スペクトル|Spi|がそのまま補正後の振幅スペクトル|Spai(k)| として採用されやすくしたものである。
次に、本発明の第2実施例について説明する。第2実施例の雑音除去装置も、汎用パーソナルコンピュータと、該パーソナルコンピュータ上で動作するアプリケーションプログラムとによって構成されている。そして、パーソナルコンピュータのハードウエア構成は第1実施例のもの(図1)と同様である。そして、本実施例における雑音除去アプリケーションプログラムのアルゴリズムは、図3のように構成されている。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記各実施例においては、パーソナルコンピュータ上で動作する雑音除去アプリケーションプログラムによって雑音除去を行ったが、このアプリケーションプログラムのみをCD−ROM、フレキシブルディスク等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
Claims (5)
- 入力信号を第1窓幅のフレーム毎に区切りつつこれら第1窓幅の各フレームにおける周波数成分毎の第1の信号振幅値を求める第1の変換過程と、
前記各第1の信号振幅値から推定雑音の対応する周波数成分における振幅値を減算する第1の減算過程と、
該第1の減算過程における各周波数成分毎の減算結果に基づいて第1信号を合成する第1の逆変換過程と、
前記入力信号から前記第1信号を減算した結果を前記第1窓幅よりも狭い第2窓幅のフレーム毎に区切りつつこれら第2窓幅の各フレームにおける周波数成分毎の第2の信号振幅値を求める第2の変換過程と、
前記各第2の信号振幅値から前記推定雑音の対応する周波数成分における振幅値を減算する第2の減算過程と、
該第2の減算過程における各周波数成分毎の減算結果に基づいて第2信号を合成する第2の逆変換過程と、
前記第1信号および前記第2信号を合成することによって、雑音を除去した出力信号を得る過程と
を有することを特徴とする雑音除去方法。 - 一の注目フレームとその前後のフレームについて前記第1の減算過程における各周波数成分毎の減算結果に対応する減算結果対応値を比較し、これら減算結果対応値のうち最小のものを前記注目フレームに対する振幅値として選択する選択過程をさらに有し、
前記第1の逆変換過程は、該選択過程において選択された振幅値に基づいて前記第1信号の前記注目フレームに対応する部分を合成する過程である
ことを特徴とする請求項1記載の雑音除去方法。 - 前記各フレームは、適用される窓幅に応じた所定の遷移幅づつ範囲が異なるように設定され、
前記前後のフレームのうち前記注目フレームの前のフレームの数は、前記第1窓幅を該第1窓幅に適用される遷移幅で除算した値に対して±50%の範囲の整数に設定される
ことを特徴とする請求項2記載の雑音除去方法。 - 請求項1ないし3の何れかに記載の雑音除去方法を実行することを特徴とする雑音除去装置。
- 請求項1ないし3の何れかに記載の雑音除去方法を処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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