JP3849466B2 - 駆動回路、電気光学装置、駆動回路の駆動方法、有機エレクトロルミネッセンス装置及び電子機器 - Google Patents

駆動回路、電気光学装置、駆動回路の駆動方法、有機エレクトロルミネッセンス装置及び電子機器 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動回路に関する。この駆動回路の特徴的な用途の1つとして、有機エレクトロルミネッセンス素子を駆動するための回路が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】
有機エレクトロルミネッセンス(OEL)素子は、アノード層とカソード層に挟まれた発光物質層を備えている。この素子は、電気的には、ダイオードのように動作する。この素子は、光学的には、順バイアス時に発光し、順バイアス電流の増加にともなってその発光強度が増加する。少なくとも1つの透明電極層を有しつつ透明基板上に作りこまれた有機エレクトロルミネッセンス素子のマトリクスを用いて、ディスプレイパネルを構築することが可能である。低温ポリシリコン薄膜トランジスタ(TFT)技術を用いることにより、このパネル上に、駆動回路をも一体的に設けることができる。
【0003】
アクティブマトリクス型有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ用の基本的なアナログ駆動方式では、原理的に、1画素につき少なくとも2つのトランジスタが必要である。そのような駆動方式を図1に示す。トランジスタT1は、画素を選択するために設けられており、トランジスタT2は、データ電圧信号VDATAを、有機エレクトロルミネッセンス素子が指定の輝度で発光するための駆動電流に変換するために設けられている。前記データ信号は、画素が選択されていないときには、ストレージキャパシタ(storage capacitor、保持容量)に保持される。各図には、pチャンネル型の薄膜トランジスタが示されているが、nチャンネル型薄膜トランジスタを用いた回路にも同じ原理が適用できる。
【0004】
薄膜トランジスタアナログ回路には問題があり、また、有機エレクトロルミネッセンス素子はダイオードと全く同じように振る舞う訳ではない。しかし、発光物質は、比較的均一な特性を有する。薄膜トランジスタ製造法の性質により、ディスプレイパネルの全領域には、薄膜トランジスタの特性に関する空間的なばらつきが生ずる。薄膜トランジスタアナログ回路において最も重要な考慮すべき点の一つは、デバイス間におけるしきい値電圧△VTのばらつきである。完全にダイオード的な振る舞いを示さないことに起因する、このような有機エレクトロルミネッセンスディスプレイのばらつきの結果、ディスプレイパネルの画面領域に、画素の輝度の不均一が生ずる。これは著しく画像の品質を損なう。このため、トランジスタ特性のばらつきを補償するための組み込み回路が必要とされている。
【0005】
図2に示す回路は、トランジスタ特性のばらつきを補償するための組み込み回路の1つとして挙げられる。この回路において、トランジスタT1は画素を選択するために設けられている。トランジスタT2はアナログ電流制御として機能し、有機エレクトロルミネッセンス素子に駆動電流を供給する。トランジスタT3は、トランジスタT2のドレイン及びゲート間を接続し、トランジスタT2を、ダイオードとして、又は飽和の状態で動作するモードに切り替える。トランジスタT4は、印加される波形VGPに応答してスイッチとして動作する。トランジスタT1とトランジスタT4は、どの時点においても、どちらか一方のみがオンとなる。図2のタイミングチャートに示される時点t0の初期状態では、トランジスタT1及びトランジスタT3がオフで、トランジスタT4がオンである。トランジスタT4をオフにしたとき、トランジスタT1及びトランジスタT3がオンとなり、所定の(known)値の電流IDATがトランジスタT2を介して有機エレクトロルミネッセンス素子に流れ込むようにできる。トランジスタT2のしきい値電圧が、トランジスタT2のドレインとゲートを短絡するトランジスタT3がオンの状態で測定される。このため、これがプログラミングステージ(programming stage)である。一方、トランジスタT2は、ダイオードとして動作し、その際、プログラミング電流がトランジスタT1及びトランジスタT2を介して有機エレクトロルミネッセンス素子に流れ込むようにできる。トランジスタT2で検出されるしきい値電圧は、トランジスタT3及びトランジスタT1がオフのとき、トランジスタT2のゲート及びソース端子間に接続されたキャパシタ(容量)C1に保持される。その次に、駆動波形VGPによりトランジスタT4がオンになり、有機エレクトロルミネッセンス素子を通過する電流が電源VDDにより供給される。トランジスタT2の出力特性の勾配(slope)が平坦であれば、キャパシタC1において検出され保持されたトランジスタT2のしきい値電圧がどのような値であっても、リプロダクション電流(reproduced current)はプログラム電流と等しくなるであろう。しかし、トランジスタT4をオンにすることにより、トランジスタT2のドレイン−ソース間の電圧は引き上げられ、その結果、出力特性の平坦性により、リプロダクション電流がプログラム電流と等しいレベルに維持される。図2に示された△VT2 は、仮想的であって、現実のものではない点に注意してほしい。これは、単に、トランジスタT2のしきい値電圧を表現するためだけに使用される。
【0006】
その後に続く、図2のタイミングチャートにおいてt2からt5の時間範囲で示されるアクティブプログラミングステージにおいては、理論上は、一定値の電流が供給される。リプロダクションステージはt6において開始する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図2の回路は、図1に示された回路に対する改良となっているが、制御トランジスタのしきい値のばらつきを完全には補償することはできず、ディスプレイ領域における画像の輝度のばらつきは依然として残されている。
【0008】
本発明は、改良された駆動回路の提供を試みるものである。その有機エレクトロルミネッセンス素子への応用においては、本発明は、画素駆動トランジスタのしきい値電圧の変動をより良好に補償可能な、改良された画素駆動回路の提供を試み、その結果、パネルのディスプレイ領域におけるより均一な画素の輝度、及び画像品質の向上を提供する。
【0009】
【課題を解決するために手段】
本発明に係る駆動回路は、電流駆動素子を駆動するための駆動回路であって、前記駆動回路は、nチャンネル型トランジスタと、pチャンネル型トランジスタと、前記nチャンネル型トランジスタのゲートに接続された第1のスイッチングトランジスタと、前記pチャンネル型トランジスタのゲートに接続された第2のスイッチングトランジスタと、を含み、前記電流駆動素子は、前記nチャンネル型トランジスタと前記pチャンネル型トランジスタとの間に接続されていること、を特徴とする。
上記の駆動回路において、前記nチャンネル型トランジスタ及びpチャンネル型トランジスタは、ポリシリコン薄膜トランジスタからなることが好ましい。
上記の駆動回路において、前記nチャンネル型トランジスタのしきい値電圧は、pチャンネル型トランジスタのしきい値電圧と等しくすることが好ましい。
上記の駆動回路において、前記nチャンネル型トランジスタのゲートに接続された第1のストレージキャパシタと、前記pチャンネル型トランジスタのゲートに接続された第2のストレージキャパシタ(storage capacitors、保持容量)と、をさらに含むようにしてもよい。
上記の駆動回路であって、データ信号源において生成したデータ電流がプログラミングステージ(programming stage)中に前記nチャンネル型トランジスタとpチャンネル型トランジスタを流れることにより、前記データ電流に応じた動作電圧が前記第1のストレージキャパシタ及び前記第2のストレージキャパシタに保持され、リプロダクションステージreproduction stage)中に、前記動作電圧に応じた電流レベルを有する駆動電流が、前記電流駆動素子に供給されるようにしてもよい。
本発明に係る他の駆動回路は、電流駆動素子を駆動するための駆動回路であって、前記駆動回路は、nチャンネル型トランジスタと、pチャンネル型トランジスタと、前記nチャンネル型トランジスタのゲートに接続された第1のストレージキャパシタと、前記pチャンネル型トランジスタのゲートに接続された第2のストレージキャパシタと、を含み、
データ信号源において生成したデータ電流がプログラミングステージ(programming stage)中に前記nチャンネル型トランジスタとpチャンネル型トランジスタを流れることにより、前記第1のストレージキャパシタ及び前記第2のストレージキャパシタに前記データ電流に応じた動作電圧が保持され、前記動作電圧に応じた電流レベルを有する駆動電流がリプロダクションステージ(reproduction stage)中に前記電流駆動素子に供給されることを特徴とする。
上記の駆動回路において、さらに前記データ信号源からの前記nチャンネル型トランジスタ及び前記p型チャンネル型トランジスタへの前記データ電流の供給を制御する前記第1のスイッチ手段をさらに含むようにしてもよい。
上記の駆動回路において、前記データ電流は、前記nチャンネル型トランジスタ及び前記pチャンネル型トランジスタから前記データ信号源へ流れるようにしてもよい。
上記の駆動回路において、前記プログラミングステージ中に、前記nチャンネル型トランジスタがダイオードとして動作するようにバイアスすべく接続された第2のスイッチ手段と、前記プログラミングステージ中に、前記pチャンネル型トランジスタがダイオードとして動作するようにバイアスすべく接続された第3のスイッチ手段と、をさらに含むようにしてもよい。
上記の駆動回路において、前記電流駆動素子は、前記nチャンネル型トランジスタと前記pチャンネル型トランジスタとの間に接続されていてもよい。
上記の駆動回路において、さらに2つのアクティブ素子を含み、前記2つのアクティブ素子は前記電流駆動素子を介して接続されていてもよい。
上記の駆動回路において、前記電流駆動素子はエレクトロルミネッセンス素子であってもよい。
nチャンネル型トランジスタとpチャンネル型トランジスタとを備え、電流駆動素子を駆動する駆動回路の駆動方法であって、前記nチャンネル型トランジスタ及び前記pチャンネル型トランジスタを流れるデータ電流の電流経路を生じさせ、前記nチャンネル型トランジスタのゲートに接続された第1のストレージキャパシタ及び前記pチャンネル型トランジスタのゲートに接続された第2のストレージキャパシタに前記データ電流のレベルに応じた動作電圧を保持する第1のステップと、前記動作電圧に応じた電流レベルを有する駆動電流を前記電流駆動素子に供給する第2のステップと、を含むことを特徴とする。
上記の駆動回路の駆動方法において、前記第1のステップにおいて、前記nチャンネル型及び前記pチャンネル型トランジスタをダイオードとして動作させるようにしてもよい。
本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、上記の駆動回路を有する。
本発明に係る電子機器は、上記の有機エレクトロルミネッセンス装置を備える。
本発明に係る駆動回路は、電流駆動素子と、2つのトランジスタとを有し、前記2つのトランジスタは前記電流駆動素子を介して接続され、前記2つのトランジスタの各々のゲートは、キャパシタに接続されていることを特徴とする。
本発明に係る電気光学装置は、上記の駆動回路を含む。
本発明に係る電子機器は、上記の電気光学装置を備える。
本発明の第1の様態によれば、電流駆動素子のための駆動回路であって、前記回路は、前記電流駆動素子に供給される電流を互いに協働して制御すべく動作するように接続された、nチャンネル型トランジスタと、これに相補するpチャンネル型トランジスタとを有する駆動回路が提供される。
【0010】
有益には、前記電流駆動素子はエレクトロルミネッセンス(EL)素子である。
【0011】
好ましくは、前記駆動回路は、前記nチャンネル型及び前記pチャンネル型のトランジスタのそれぞれに対するストレージキャパシタ(storage capacitors、保持容量)と、それぞれのデータ電圧パルスに対して前記nチャンネル型及び前記pチャンネル型のトランジスタのそれぞれへの通路を生ずるように接続された、それぞれのスイッチ手段とを有する。
【0012】
効果的には、前記駆動回路はさらに、プログラミングステージ(programming stage)中に、前記nチャンネル型トランジスタ及び前記pチャンネル型トランジスタそれぞれの動作電圧を保持する、それぞれのストレージキャパシタと、前記プログラミングステージ中に、電流データ信号源から前記nチャンネル型と前記pチャンネル型のトランジスタ及び前記電流駆動素子を流れる第1の電流経路を生ずるように接続された第1のスイッチ手段と、リプロダクションステージ(reproduction stage)中に、前記nチャンネル型と前記pチャンネル型のトランジスタ及び前記電流駆動素子を流れる第2の電流経路を生ずるように接続された第2のスイッチ手段とを有する。
【0013】
別の実施形態では、前記第1のスイッチ手段及び前記電流データ信号源は、前記電流駆動素子に対する電流源を提供すべく動作するように接続されている。
【0014】
さらに別の実施形態では、前記第1のスイッチ手段及び前記電流データ信号源は、前記電流駆動素子に対する電流シンクを提供すべく動作するように接続されている。
【0015】
本発明の第2の様態によれば、電流駆動素子への電流供給を制御する方法であって、前記電流駆動素子への電流供給を互いに協働して制御すべく動作するように接続された、nチャンネル型トランジスタ及びpチャンネル型トランジスタを設けることを有する方法が提供される。
【0016】
好ましくは、前記方法は、前記nチャンネル型及び前記pチャンネル型のトランジスタのそれぞれに対するストレージキャパシタと、それぞれのデータ電圧パルスに対して前記nチャンネル型及び前記pチャンネル型のトランジスタのそれぞれへの通路を生ずるように接続された、それぞれのスイッチ手段とを備えるステップをさらに有し、そのため、前記電流駆動素子に対する電圧駆動回路を構成すべく動作する。
【0017】
効果的には、前記方法は、前記nチャンネル型及び前記pチャンネル型のトランジスタが第1モードで動作せしめられ、電流データ信号源から前記nチャンネル型及び前記pチャンネル型のトランジスタと前記電流駆動素子へ流れる電流経路を生じさせ、前記nチャンネル型及び前記pチャンネル型のトランジスタのそれぞれの動作電圧が、それぞれの前記ストレージキャパシタに保持されるプログラミングステージを備えるステップと、第2モード及び前記nチャンネル型及び前記pチャンネル型トランジスタと前記電流駆動素子へと流れる第2の電流経路が生ずるリプロダクションステージを備えるステップとを有する。
【0018】
有益には、本発明は、前記電流駆動素子がエレクトロルミネッセンス素子であるような、前述のいずれかの発明の方法を含む、エレクトロルミネッセンスディスプレイへの電流供給を制御する方法を提供する。
【0019】
本発明の第3の様態によれば、請求項1乃至12のいずれかに記載の駆動回路を有する有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ装置をも提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、さらに、具体例を若干の例を挙げて、添付の図面を参照しつつ説明する。
【0021】
本発明の駆動回路の概念を図3に示す。有機エレクトロルミネッセンス(OEL)素子は、この有機エレクトロルミネッセンス素子を通って流れる電流用のアナログ電流制御として、協働して動作する2つのトランジスタT12及びT15の間に連結されている。トランジスタT12は、pチャンネル型トランジスタであり、トランジスタT15は、nチャンネル型トランジスタである。それゆえ両者は、協働して、有機エレクトロルミネッセンス素子を流れる電流のアナログ制御を行う相補型のペアとして動作する。
【0022】
前述したように、薄膜トランジスタアナログ回路設計において最も重要なパラメーターの1つは、しきい値電圧VTである。回路中のいかなるばらつき△VTも、回路全体の性能に深刻な影響を与える。しきい値電圧のばらつきは、トランジスタのゲート−ソース電圧特性に対するソースからドレインへの電流の固定水平シフト(rigid horizontal shift)とみなすことができ、トランジスタのゲートにおけるインターフェースチャージ(interface charge)により引き起こされる。
【0023】
本発明において、以下のことが認識された。すなわち、用いる製造方法のため、薄膜トランジスタデバイスのアレイでは、隣接する、又は比較的近接した薄膜トランジスタ同士は、同じ、又はほぼ等しい値のしきい値電圧△VTを示す可能性が高いということである。さらには、pチャンネル型薄膜トランジスタ及びnチャンネル型薄膜トランジスタが等しい△VTを有することの効果は、相補的なので、それぞれ1つのpチャンネル型薄膜トランジスタとnチャンネル型薄膜トランジスタからなる薄膜トランジスタペアを用いることにより、しきい値電圧△VTの変動の補正を実現することができ、有機エレクトロルミネッセンス素子に流れる駆動電流のアナログ制御を実現する、ということが認識された。そのため、駆動電流を、しきい値電圧の変動とは無関係に供給することができる。このような概念を図3に示している。
【0024】
図4は、図3に示した有機エレクトロルミネッセンス素子を流れるドレイン電流の、トランジスタT12及びT15の様々なしきい値電圧値△VT、△VT1、△VT2に対するばらつきを示している。電圧V1、V2、及びVDは、それぞれトランジスタT12、T15、及び有機エレクトロルミネッセンス素子の両端にかかる、電圧源VDDからの電圧である。トランジスタT12とトランジスタT15が等しいしきい値電圧を有し、それが△VT=0であるとすれば、有機エレクトロルミネッセンス素子を流れる電流は、図4における、pチャンネル型トランジスタT12の特性曲線とnチャンネル型トランジスタT15の特性曲線との交点Aで与えられる。これを値I0で示している。
【0025】
次に、pチャンネル型とnチャンネル型トランジスタのしきい値電圧が△VT1に変化したとすると、有機エレクトロルミネッセンス素子への電流I1は交点Bに定まる。同様に、しきい値電圧が△V2に変化したときには有機エレクトロルミネッセンス素子への電流I2は、交点Cで与えられる。しきい値電圧が変動しても、有機エレクトロルミネッセンス素子を流れる電流の変化は最小限にとどまることが、図4からわかる。
【0026】
図5は、電圧駆動式回路として構成された画素駆動回路を示している。この回路は、相補的なペアとして動作し、協働して有機エレクトロルミネッセンス素子のアナログ電流制御となる、pチャンネル型トランジスタT12及びnチャンネル型トランジスタT15を有する。この回路は、トランジスタT12とT15のそれぞれに結合した、ストレージキャパシタ(保持容量)C12及びC15、及びスイッチングトランジスタTA及びTBを有する。トランジスタTA及びTBがオンで、画素が選択されていないとき、データ電圧信号V1及びV2が、ストレージキャパシタC12とC15のそれぞれに保持される。トランジスタTA及びTBは、トランジスタTA及びTBのゲートに印加されるアドレッシング信号φ1及びφ2の選択制御のもとで、パスゲート(pass gate)として機能する。
【0027】
図6は、電流プログラム式有機エレクトロルミネッセンス素子駆動回路として構成された、本発明による駆動回路を示している。前記電圧駆動回路と同様に、pチャンネル型トランジスタT12及びnチャンネル型トランジスタT15は、有機エレクトロルミネッセンス素子(OELD)のアナログ制御として機能するように結合されている。トランジスタT12及びT15のそれぞれには、ストレージキャパシタC1及びC2、スイッチングトランジスタT1及びT6が設けられている。図6には、この回路の駆動波形も示されている。どの瞬間にもオンとなるのは、トランジスタ群T1、T3、及びT6、もしくはトランジスタT4のどちらか一方だけである。トランジスタT1及びT6は、それぞれ、トランジスタT12及びT15のドレイン−ゲート間に接続されており、印加される波形VSELに応じてトランジスタT12及びT15を、ダイオードとしての動作と飽和モードのトランジスタとしての動作とのいずれかに切り替えを行う。トランジスタT3もまた、波形VSELを受信するように接続されている。トランジスタT1及びT6は、これらのトランジスタを流れる信号が同じ大きさ(magnitude)になることを確実にするため、いずれもpチャンネル型トランジスタとしている。これは、波形VSELの遷移の際、有機エレクトロルミネッセンス素子を流れるスパイク電流(spike current)を確実に最小限に保つためである。
【0028】
図6に示した回路は、公知の電流プログラム式画素駆動回路と、各表示期間(display period)がプログラミングステージ(programming stage)及びディスプレイステージ(display stage)を有する点では同様であるが、有機エレクトロルミネッセンス素子駆動電流を、相補型のチャンネルトランジスタのペアT12及びT15により制御するという特長をさらに有する。図6に示す駆動波形を参照すると、この駆動回路の表示期間は、時刻t0からt6までである。初期状態では、トランジスタT4がオンで、トランジスタT1、T3、及びT6がオフである。トランジスタT4は、波形VGPによって時刻t1にオフになり、トランジスタT1、T3、及びT6は、時刻t3に波形VSELによってONになる。トランジスタT1及びT6がオンになると、pチャンネル型トランジスタT12及びその相補するnチャンネル型トランジスタT15は、ダイオードとなる第1モードで動作する。当該フレーム期間中の駆動波形は、電流源IDATより、時刻t2から利用可能であり、この波形は時刻t3にオンになるとトランジスタT3を通過する。トランジスタT12及びT15の検出される(detected)しきい値電圧は、キャパシタ(容量)C1及びC2に保持される。図6ではこれらを、仮想的な電圧源△VT12及び△VT15として示している。
【0029】
その後、トランジスタT1、T3、及びT6は時刻t4にオフとなり、トランジスタT4が時刻t5にオンとなる。そして次に、有機エレクトロルミネッセンス素子(OELD)を流れる電流が電源VDDから、第2モードすなわち飽和モードのトランジスタとして動作する、pチャンネル型トランジスタT12及びnチャンネル型トランジスタT15による制御のもとで供給される。次のことが理解されるであろう、図4について前述したように、有機エレクトロルミネッセンス素子を流れる電流は相補型のpチャンネル型トランジスタT12及びnチャンネル型トランジスタT15により制御されるので、一方のトランジスタにおけるしきい値電圧のいかなるばらつきも、他の反対側のチャンネルのトランジスタによって補償される。
【0030】
図6に示す電流プログラム式駆動回路では、スイッチングトランジスタT3は、pチャンネル型トランジスタT12に接続されており、電流源として動作する駆動波形IDATのソースを有する。しかし、スイッチングトランジスタT3は、図7に示すように、nチャンネル型トランジスタT15と結合させてもよい。図7では、IDATは電流シンクとして動作する。図7の回路動作のその他の点は、すべて図6の回路と同じである。
【0031】
図8から図11は、本発明による改良された画素駆動回路のSPICEシミュレーションを示す。
【0032】
図8を参照すると、有機エレクトロルミネッセンス素子を流れる電流を制御する、pチャンネル型トランジスタ及びnチャンネル型トランジスタの協働による補償効果を示すべくシミュレーションするために、駆動波形IDAT、VGP、VSEL、及び3つの値のしきい値電圧、すなわち−1ボルト、0ボルト、+1ボルトが示されている。図8からわかるように、初期状態ではしきい値電圧△VTは−1ボルトに設定され、0.3×10−4秒の時点で0ボルトに増加し、0.6×10−4秒の時点でさらに+1ボルトに増加する。しかし、図9からわかるように、しきい値電圧のそのようなばらつきにも関わらず、有機エレクトロルミネッセンス素子を流れる駆動電流は、比較的無変化なままである。
【0033】
有機エレクトロルミネッセンス素子を流れる駆動電流の比較的な安定性は、図10においてよりはっきりと見て取れる。この図では、図9における応答プロットを拡大している。
【0034】
図10から解ることは、しきい値電圧△VTが0の値をとるときの駆動電流値を基準とすると、しきい値電圧△VTが−1ボルトに変化すると有機エレクトロルミネッセンス素子を流れる駆動電流に約1.2%の変化が生じ、しきい値電圧△VTが+1ボルトに変化すると有機エレクトロルミネッセンス素子を流れる駆動電流に約1.7%の変化が生ずることである。駆動電流のばらつき8.7%を単なる参考のために示しているが、このばらつきはガンマ補正によって補償できることは、当業者には周知であるので本発明に関しての説明は省略する。
【0035】
図11は、0.2マイクロアンペアから1.0マイクロアンペアの範囲のIDATレベルに対して、改良された有機エレクトロルミネッセンス素子駆動電流の制御が、本発明によるpチャンネル型及び反対のnチャンネル型トランジスタを使用することにより維持される様子を示している。
【0036】
以上の説明から、次のことが分かるであろう。pチャンネル型のトランジスタ及び反対のnチャンネル型のトランジスタを、協働させて、エレクトロルミネッセンスデバイスを流れる駆動電流のアナログ制御として使用することにより、pチャンネル型又はnチャンネル型のトランジスタ単独のしきい値電圧におけるばらつきとは異なる、改良された補償効果が得られる。
【0037】
好ましくは、nチャンネル型及びpチャンネル型トランジスタは、同じしきい値電圧△VTを有する両トランジスタの補償効果を最大に引き出すために、有機エレクトロルミネッセンス素子OELディスプレイの製造工程において、隣接又は近接したトランジスタとして製造することが好ましい。これらpチャンネル型及びnチャンネル型トランジスタは、両者の出力特性を比較することにより、さらにマッチングを行うこととしてもよい。
【0038】
図12は、ある有機エレクトロルミネッセンス素子装置における画素駆動回路の実装状態を表す模式的断面図である。図12において、符号132は正孔注入層を示し、符号133は有機エレクトロルミネッセンス層を示し、符号151は抵抗もしくは分離体(separating structure)を示す。スイッチング薄膜トランジスタ121及びnチャンネル型の電流薄膜トランジスタ(current thin film transistor)122には、例えば公知の薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ装置などにおいて使用されるような、トップゲートストラクチャ(top-gate structure)や最高温度が摂氏600度以下の製造方法などの、低温ポリシリコン薄膜トランジスタに通常使用される構造及び方法を採用する。しかし、その他の構造や方法なども使用可能である。
【0039】
正置(forward oriented)有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ素子131は、アルミニウム製画素電極115、ITO製の対向する電極116、正孔注入層132、及び有機エレクトロルミネッセンス層133から構成される。正置有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ素子131において、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ装置の電流の向きは、ITO製の対向する電極116からアルミニウム製画素電極115への向きに設定することができる。
【0040】
正孔注入層132及び有機エレクトロルミネッセンス層133は、抵抗151を画素間の分離構造体として利用しつつ、インクジェット方式印刷方法により形成することができる。ITO製の対向する電極116は、スパッタリングにより形成することができる。しかし、これらの構成要素を形成するために、これ以外の方法を用いることも可能である。
【0041】
本発明を用いたディスプレイパネル全体の典型的なレイアウトを図13に模式的に示す。このパネルは、アナログ電流プログラム式画素を有するアクティブマトリクス型有機エレクトロルミネッセンス素子200、レベルシフタを有する一体化(integrated)薄膜トランジスタ走査ドライバ210、フレキシブルTABテープ220、及び一体化RAM/コントローラ(integrated RAM/controller)付き外部アナログドライバLSI230から構成される。もちろんこれは、本発明を利用して実現可能なパネル構成の一例に過ぎない。
【0042】
有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ装置の構造は、上記のものに限定されるものではない。その他の構造も適用可能である。
【0043】
本発明の改良された画素駆動回路は、多種多様な機器に使用されるディスプレイ装置において使用可能である。例えば、携帯電話、ラップトップPC、DVDプレイヤー、カメラ、現場機器などのモバイル機器ディスプレイ、又は、デスクトップコンピュータ、閉回路テレビ(CCTV)、写真アルバム(photo album)などのポータブル機器ディスプレイ、又は、制御室内機器のディスプレイなどの産業用ディスプレイなどである。
【0044】
上述の有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ装置を使用した電子機器について幾つか以下に説明する。
【0045】
<1:モバイルコンピュータ>
上述の実施形態のうちの1つによるディスプレイ装置を適用したモバイルパーソナルコンピュータの例について次に説明する。
【0046】
図14は、このパーソナルコンピュータの構成を表す等角投影図である。図中、パーソナルコンピュータ1100は、キーボード1102を含む本体1104、及びディスプレイユニット1106を備える。このディスプレイユニット1106は、本発明により製造されたディスプレイパネルを用いて上述の様に実現されている。
【0047】
<2:携帯電話>
次に、携帯電話のディスプレイ部分に本発明のディスプレイ装置を適用した例について説明する。図15は、この携帯電話の構成を表す等角投影図である。図中、携帯電話1200は、複数の操作キー1202、スピーカ1204、マイク1206、及びディスプレイパネル100を備える。このディスプレイパネル100は、本発明により製造されたディスプレイパネルを用いて上述の様に実現されている。
【0048】
<3:デジタルスチルカメラ>
次に、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ装置をファインダーとして用いたデジタルスチルカメラについて説明する。図16はこのデジタルスチルカメラの構成、及び外部装置への接続のを簡単に表す等角投影図である。
【0049】
通常のカメラは、被写体の光学画像をフィルムに感光させるが、デジタルスチルカメラ1300は、例えば、電荷結合素子(CCD)を用いて光電変換により、被写体の光学画像から画像信号を生成する。このデジタルスチルカメラ1300は、ケース1302の後面に、CCDからの画像信号に基づき表示を行う有機エレクトロルミネッセンス素子100を備える。そのため、このディスプレイパネル100は、被写体を表示するファインダーとして機能する。光学レンズ及びCCDを有する受光ユニット(photo acceptance unit)1304が、ケース1302の前面(図の後方)に備わっている。
【0050】
撮影者が有機エレクトロルミネッセンス素子パネル100に表示された被写体画像を決定し、シャッターを開放するとCCDからの画像信号が伝送され、回路基板1308内のメモリに保存される。このデジタルスチルカメラ1300では、ケース1302の側面にビデオ信号出力端子1312及びデータ通信用入出力端子1314が設けられている。図に示されているように、必要に応じて、TVモニタ1430及びパーソナルコンピュータ1440を、それぞれ、ビデオ信号端子1312及び入出力端子1314に接続する。所定の操作により、回路基板1308のメモリに保存された画像信号が、TVモニタ1430及びパーソナルコンピュータ1440への出力となる。
【0051】
図14に示したパーソナルコンピュータ、図15の携帯電話、及び図16のデジタルスチルカメラ以外の電子機器の例としては、有機エレクトロルミネッセンス素子TVセット、ビューファインダー式及びモニタリング式のビデオテープ録画機、カーナビゲーションシステム、ポケットベル、電子ノート、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、TV電話、POSシステム端末、及びタッチパネル付きデバイス等が挙げられる。無論、上述の有機エレクトロルミネッセンス装置はこれらの電子機器のディスプレイ部分に適用可能である。
【0052】
本発明の駆動回路は、ディスプレイユニットの画素内に配置するのみならず、ディスプレイユニット外に配置することも可能である。
【0053】
前述の説明では、本発明の駆動回路は種々のディスプレイ装置を例として説明した。本発明の駆動回路の用途は、ディスプレイ装置にとどまらず、例えば、磁気抵抗RAM、容量センサ(capacitance sensor)、電荷センサ(charge sensor)、DNAセンサ、暗視カメラ、及びその他多くの装置なども含まれる。
【0054】
図17は、本発明の駆動回路の磁気RAMへの応用を示している。図17では、磁気ヘッドを符号MHで示している。
【0055】
図18は、本発明の駆動回路の磁気RAMへのもう1つの応用を示している。図18では、磁気ヘッドを符号MHで示している。
【0056】
図19は、本発明の駆動回路の磁気抵抗素子への応用を示している。図19では、磁気ヘッドを符号MHで、磁気レジスタを符号MRで示している。
【0057】
上記の説明は何ら限定的でない実例を用いて行われたが、本発明の範囲から逸脱することなく、改良が可能であることが当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 2個のトランジスタを使用した、従来の有機エレクトロルミネッセンス素子画素駆動回路を示している。
【図2】 しきい値電圧補償機能を有する、公知の電流プログラム式有機エレクトロルミネッセンス素子駆動回路を示している。
【図3】 本発明に係る、しきい値電圧の補償機能を実現するための駆動トランジスタの相補型ペアを有する駆動回路の概念を示している。
【図4】 様々なしきい値電圧レベルに対し、図3に示された相補型駆動トランジスタの特性をプロットしたものである。
【図5】 本発明の第1の実施形態による、電圧駆動回路として動作する構成の駆動回路である。
【図6】 本発明の第2の実施形態による、電流プログラム式駆動回路として動作する構成の駆動回路である。
【図7】 本発明の第3の実施形態による、電流プログラム式駆動回路である。
【図8】 図6に示した回路のSPICEシミュレーションの結果である。
【図9】 図6に示した回路のSPICEシミュレーションの結果である。
【図10】 図6に示した回路のSPICEシミュレーションの結果である。
【図11】 図6に示した回路のSPICEシミュレーションの結果である。
【図12】 本発明の一実施形態による、有機エレクトロルミネッセンス素子及び駆動回路の実装状態の模式的断面図である。
【図13】 本発明を用いた有機エレクトロルミネッセンス素子ディスプレイパネルの簡単化された平面図である。
【図14】 本発明の駆動回路を有するディスプレイ装置を使用したモバイルパーソナルコンピュータの模式図である。
【図15】 本発明の駆動回路を有するディスプレイ装置を使用した携帯電話の模式図である。
【図16】 本発明の駆動回路を有するディスプレイ装置を使用したデジタルカメラの模式図である。
【図17】 本発明の駆動回路の磁気RAMへの応用を示している。
【図18】 本発明の駆動回路の磁気RAMへの別の応用を示している。
【図19】 本発明の駆動回路の磁気抵抗素子への応用を示している。
【符号の説明】
T12 p型トランジスタ
T15 n型トランジスタ
VT しきい値電圧
V1、V2、VD 電圧
IDAT、VGP、VSEL 駆動波形
C12、C15 ストレージキャパシタ(保持容量)
TA、TB トランジスタ
T1、T6 スイッチングトランジスタ
T3、T4 トランジスタ
C1、C2 ストレージキャパシタ(保持容量)
132 正孔注入層
133 有機エレクトロルミネッセンス層
151 抵抗
121 スイッチング薄膜トランジスタ
122 nチャンネル型電流薄膜トランジスタ
131 有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ
115、116 画素電極
200 アクティブマトリクス型有機エレクトロルミネッセンス素子
210 薄膜トランジスタスキャンニングドライバ
220 フレキシブルTABテープ
230 外部アナログドライバ
1100 パーソナルコンピュータ
1200 携帯電話
1300 デジタルスチルカメラ

Claims (19)

  1. 電流駆動素子を駆動するための駆動回路であって、
    前記駆動回路は、
    nチャンネル型トランジスタと、
    pチャンネル型トランジスタと、
    前記nチャンネル型トランジスタのゲートに接続された第1のスイッチングトランジスタと、
    前記pチャンネル型トランジスタのゲートに接続された第2のスイッチングトランジスタと、を含み、
    前記電流駆動素子は、前記nチャンネル型トランジスタと前記pチャンネル型トランジスタとの間に接続されていること、
    を特徴とする駆動回路。
  2. 請求項1に記載の駆動回路において、
    前記nチャンネル型トランジスタ及びpチャンネル型トランジスタは、ポリシリコン薄膜トランジスタからなること、
    を特徴とする駆動回路。
  3. 請求項1又は2に記載の駆動回路において、
    前記nチャンネル型トランジスタのしきい値電圧は、pチャンネル型トランジスタのしきい値電圧と等しいこと、
    を特徴とする駆動回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の駆動回路において、
    前記nチャンネル型トランジスタのゲートに接続された第1のストレージキャパシタと、
    前記pチャンネル型トランジスタのゲートに接続された第2のストレージキャパシタと、をさらに含むこと、
    を特徴とする駆動回路。
  5. 請求項4に記載の駆動回路であって、
    データ信号源において生成したデータ電流がプログラミングステージ(programming stage)中に前記nチャンネル型トランジスタとpチャンネル型トランジスタとを流れることにより、前記データ電流に応じた動作電圧が前記第1のストレージキャパシタ及び前記第2のストレージキャパシタに保持され、
    前記動作電圧に応じた電流レベルを有する駆動電流がリプロダクションステージ(reproduction stage)中に前記電流駆動素子に供給されること、
    を特徴とする駆動回路。
  6. 電流駆動素子を駆動するための駆動回路であって、
    前記駆動回路は、
    nチャンネル型トランジスタと、
    pチャンネル型トランジスタと、
    前記nチャンネル型トランジスタのゲートに接続された第1のストレージキャパシタと、
    前記pチャンネル型トランジスタのゲートに接続された第2のストレージキャパシタと、を含み、
    データ信号源において生成したデータ電流がプログラミングステージ中に前記nチャンネル型トランジスタとpチャンネル型トランジスタとを流れることにより、前記データ電流に応じた動作電圧が前記第1のストレージキャパシタ及び前記第2のストレージキャパシタに保持され、
    リプロダクションステージ中に、前記動作電圧に応じた電流レベルを有する駆動電流が、前記電流駆動素子に供給されること、
    を特徴とする駆動回路。
  7. 請求項5又は6に記載の駆動回路において、
    さらに前記データ信号源からの前記nチャンネル型トランジスタ及び前記p型チャンネル型トランジスタへの前記データ電流の供給を制御する前記第1のスイッチ手段をさらに含むこと、
    を特徴とする駆動回路。
  8. 請求項5乃至7のいずれかに記載の駆動回路において、
    前記データ電流は、前記nチャンネル型トランジスタ及び前記pチャンネル型トランジスタから前記データ信号源へ流れること、
    を特徴とする駆動回路。
  9. 請求項5乃至7のいずれかに記載の駆動回路において、
    前記プログラミングステージ中に、前記nチャンネル型トランジスタがダイオードとして動作するようにバイアスすべく接続された第2のスイッチ手段と、
    前記プログラミングステージ中に、前記pチャンネル型トランジスタがダイオードとして動作するようにバイアスすべく接続された第3のスイッチ手段と、をさらに含むこと、
    を特徴とする駆動回路。
  10. 請求項6に記載の駆動回路において、
    前記電流駆動素子は、前記nチャンネル型トランジスタと前記pチャンネル型トランジスタとの間に接続されていること、
    を特徴とする駆動回路。
  11. 請求項8に記載の駆動回路において、
    さらに2つのアクティブ素子を含み、
    前記2つのアクティブ素子は前記電流駆動素子を介して接続されていること、
    を特徴とする駆動回路。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の駆動回路において、前記電流駆動素子はエレクトロルミネッセンス素子であること、
    を特徴とする駆動回路。
  13. nチャンネル型トランジスタとpチャンネル型トランジスタとを備え、電流駆動素子を駆動する駆動回路の駆動方法であって、
    前記nチャンネル型トランジスタ及び前記pチャンネル型トランジスタを流れるデータ電流の電流経路を生じさせ、前記nチャンネル型トランジスタのゲートに接続された第1のストレージキャパシタ及び前記pチャンネル型トランジスタのゲートに接続された第2のストレージキャパシタに前記データ電流のレベルに応じた動作電圧を保持する第1のステップと、
    前記動作電圧に応じた電流レベルを有する駆動電流を前記電流駆動素子に供給する第2のステップと、を含むこと、
    を特徴とする駆動回路の駆動方法。
  14. 請求項13に記載の駆動回路の駆動方法において、
    前記第1のステップにおいて、前記nチャンネル型及び前記pチャンネル型トランジスタをダイオードとして動作させること、
    を特徴とする駆動回路の駆動方法。
  15. 請求項1乃至12のいずれかに記載の駆動回路を有する有機エレクトロルミネッセンス装置。
  16. 請求項15に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置を備えた電子機器。
  17. 電流駆動素子と、
    2つのトランジスタとを有し、
    前記2つのトランジスタは前記電流駆動素子を介して接続され、
    前記2つのトランジスタの各々のゲートは、キャパシタに接続されていること、
    を特徴とする駆動回路。
  18. 請求項17に記載の駆動回路を含む電気光学装置。
  19. 請求項18に記載の電気光学装置を含む電子機器。
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