JP3845190B2 - 小動物の排泄物処理材及びその製造方法 - Google Patents
小動物の排泄物処理材及びその製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は小動物の排泄物処理材及びその製造方法に関する。より詳しくは、本発明は、特に小動物の排泄する尿などの吸水性能に優れ、小動物の排泄物を簡便に処理することができる小動物の排泄物処理材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年において、犬、猫などの小動物をペットとして家の中で飼う家族が増えている。それに伴って、これら小動物の尿など排泄物の処理が家族に負担となっている状況が増加している。そこで、このような小動物の排泄物処理材として、従来、牧草などの天然有機物基材に高吸水性樹脂およびバインダーを混合し、押し出しにより造粒する排泄物処理材の製法(特公平3−46089号公報)や、カオリン、ベントナイト等の無機質粉末からなる基材の造粒物と、その表面にまぶされた吸水性樹脂微粉末からなる排泄物処理材(特開平4−335841号公報)、さらに木材の引き粉を主成分とし、その粒径を特定する(1mm径のふるいを100%通過し、0.3mm径の篩を50%以上通過するものを用いる)とともに、粘結剤としてカルボキシメチルセルロース 又はこれらの加工品を添加してなるペットの糞尿処理材(特開平4−278033号公報)などが提案されている。
【0003】
しかしながら、上記した特公平3−46089号公報に記載の処理材の場合には、押し出しで造粒しているため、得られる造粒物たる処理材の吸水性能にバラツキが生じたり、その硬度が低いため形状が崩れやすく、指で摘んで処理し難く、また、特開平4−335841号公報の処理材の場合には、造粒がバインダーとして水を少量添加して機械的に攪拌する方法や加圧成形方法を用いて行われているため、得られる造粒物の硬度が低かったり、吸水性能にバラツキが生じていた。さらに、特開平4−278033号公報の処理材においても、上記と同様の問題があった。
また、従来において、ベントナイトの含有量が50重量%以下の排泄物処理材にあっては、吸水後の硬度を所定以上に保ったものはほとんど存在していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる従来の問題に鑑みてなされたものであり、吸水性能に優れ、初期硬度及び吸水後硬度が所定以上である排泄物処理材とその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明によれば、0.25mm以下の径を有する木粉50〜70重量%と、0.25mm以下の径を有するベントナイト30〜50重量%とを含み、前記木粉とベントナイトの合計量100重量%に対して水又はバインダーを所定量混合して形成した造粒物からなり、かつ当該造粒物にゼオライトを1〜3重量%混入したことを特徴とする小動物の排泄物処理材、が提供される。
また、本発明によれば、0.25mm以下の径を有する木粉50〜70重量%と、0.25mm以下の径を有するベントナイト30〜50重量%と、前記木粉とベントナイトの合計量100重量%に対して所定量の水又はバインダーとを混合した後、この混合物を攪拌造粒することにより造粒物を作製し、次いで得られた造粒物にゼオライトを1〜3重量%混入することを特徴とする小動物の排泄物処理材の製造方法、が提供される。
【0006】
なお、本発明においては、攪拌造粒として揺動式の攪拌造粒を用いることが安定した吸水性能、硬度を有する造粒物を得る点から好ましい。また、バインダーは澱粉系のものが好ましく、冷水溶解性の加工澱粉がさらに好ましく、リン酸カルバミン酸デンプンが特に好ましい。具体的には、日澱化学(株)製のブリバイン(商品名)が好ましいものとして挙げられる。また、ゼオライトがチアジン染料で染色されていることが望ましい。
本発明の排泄物処理材は、吸水後の硬度が0.1kgf以上を達成することができる。
さらに、得られる造粒物は、その粒径が1.00〜3.35mmで、造粒物の初期硬度が0.5kgf以上であることが、使い易さ、扱い易さの点から好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明をより具体的に説明する。
まず、小動物の排泄物処理材から説明する。本発明の排泄物処理材は、基本組成として、木粉、ベントナイト、水又はバインダー、およびゼオライトを含むものである。木粉およびベントナイトは、それぞれ0.25mm以下、好ましくは0.075〜0.15mmの範囲の径を有するものである。このように、木粉とベントナイトが所定の径を有することで、最終的に得られる処理材は、吸水性能および硬度を所望の範囲とすることができる。
【0008】
木粉とベントナイトの混合割合は、木粉50〜70重量%と、ベントナイト30〜50重量%であるが、木粉50〜60重量%と、ベントナイト40〜50重量%がより好ましい。
この木粉とベントナイトの混合物に対して、水又はバインダーを添加混合するが、バインダーは澱粉系のものを用いることが、常時貯蔵しておく場合に変化しない点から好ましい。澱粉系のものとしては、冷水溶解性の加工澱粉が好ましく、リン酸カルバミン酸デンプンが特に好ましい。具体的には、日澱化学(株)製のブリバイン(商品名)を挙げることができる。水又はバインダーの添加量は特に限定はされないが、通常、木粉とベントナイトの合計量100重量%に対して10〜30重量%が好ましい。
【0009】
上記のごとく、木粉とベントナイトに対して水又はバインダーを所定量混合して、後述するように揺動式の攪拌造粒によって、造粒物を形成する。ここで、造粒物の粒径が1.00〜3.35mmで、造粒物の初期硬度が0.5kgf以上であることが、取り扱いの便利さ、小動物の排泄後の処理のしやすさの観点から好ましい。
【0010】
このようにして得られた造粒物に対して、ゼオライトを1〜3重量%混入する。なお、ゼオライト1〜3重量%とは、造粒物中の木粉とベントナイトの合計量100重量%に対する混入割合を示す。このように、造粒物に対してゼオライトを1〜3重量%混入し、かつゼオライトをメチレンブルーなどのチアジン染料で染色することで、抗菌の効果を奏する。
なお、本発明の排泄物処理材においては、必要に応じて、消臭剤、芳香剤、殺菌剤、防腐剤などを適宜含有させることができる。
【0011】
次に、本発明における排泄物処理材の製造方法を説明する。
すなわち、本発明では、上記のような特定粒径及び組成を有する木粉とベントナイト、および水又はバインダーを混合し、この混合物を攪拌造粒して造粒物を作製する。ここで、攪拌造粒としては、揺動式の攪拌造粒方法が好ましい。
攪拌造粒とは、回転容器内に粉体と水又はバインダーを供給し、回転羽根により攪拌して凝集造粒させる方法を云い、揺動式の攪拌造粒とは、回転容器などに偏心運動を付与することにより、回転容器などを揺動させ、均一な造粒を達成させるとともに、造粒効率を向上させた方法である。
【0012】
本発明においては、上記のように造粒に際して、揺動式の攪拌造粒のごとく特定の攪拌造粒方式を採用した。このことにより、得られる造粒物の吸水性能及びその初期硬度を所定以上にし、かつそのような特性を有する造粒物を歩留まり良く(バラツキが少なく)、均一に得ることができたものである。
さらに、本発明で得られる排泄物処理材は、吸水後の硬度が0.1kgf以上となり、箸や指で摘める程度の硬さのため、廃棄処理を簡便に行うことができる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明を実施例により、さらに具体的に説明する。
(実施例)
0.25mm以下の径を有する木粉50重量%と、0.25mm以下の径を有するベントナイト50重量%とを配合し、この木粉とベントナイトの合計量100重量%に対して、表1に示す各種のバインダー2重量%をそれぞれ加えて混合した。この混合物を、揺動式の攪拌造粒方法によって造粒物を作製した。
得られた造粒物は、その粒径が1.00〜3.35mmの範囲内であり、またその初期硬度はそれぞれ約0.8kgfであった。
なお、造粒物の初期硬度の測定は、(株)東洋精機製の硬度測定装置(商品名:ストログラフR1)を用いて硬度を測定した。測定条件は、50kgのロードセルを使用し、圧縮速度は20mm/minであった。
【0014】
なお、造粒物の吸水後硬度の測定方法は、次のとおりである。
▲1▼造粒物を容器(直径90mm、高さ80mm)に入れる。
▲2▼濃度0.9%の食塩水30ccをビーカーに入れて、約5cmの高さから約10秒間かけて造粒物に注ぐ。
▲3▼30秒後に固まった部分を容器から取り出す。
▲4▼固化部分について、(株)東洋精機製の硬度測定装置(商品名:ストログラフR1)を用いて、初期硬度と同様にして測定した。
【0015】
次いで、得られた造粒物にゼオライトを2重量%混入し、本発明の排泄物処理材を得た。
この排泄物処理材を、直径90mm、深さ80mmの容器に充填し、模擬の尿として濃度0.9%の食塩水30ccを添加して、その30秒後の吸水後硬度を測定した。その結果を表1に示す。この結果から明らかなように、本発明の排泄物処理材は、水分を素早く吸収し、処理材同士が互いに結合し固形物となり、箸や人間の指で容易に摘める程度の硬さである約0.2kgf以上の硬度を保持していることがわかる。なお、硬度の測定は、上記と同様に、(株)東洋精機製の硬度測定装置を用いて同一条件で行った。
このように、固まりとなった排泄物処理材は、箸や手で容易に取り除くことができ、それを燃えるゴミとして処理することができた。従って、その廃棄処理は煩雑でなく、簡便に行うことができた。このことから、犬、猫などの小動物の簡易トイレとして有効であることが確認できた。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、吸水性能に優れ、初期硬度及び吸水後硬度が所定以上であって、廃棄処理が簡便にできる排泄物処理材とその製造方法を提供することができる。
Claims (14)
- 0.25mm以下の径を有する木粉50〜70重量%と、0.25mm以下の径を有するベントナイト30〜50重量%とを含み、前記木粉とベントナイトの合計量100重量%に対して水又はバインダーを所定量混合して形成した造粒物からなり、かつ当該造粒物にゼオライトを1〜3重量%混入したことを特徴とする小動物の排泄物処理材。
- バインダーが澱粉系のものである請求項1記載の排泄物処理材。
- バインダーが、冷水溶解性の加工澱粉である請求項1記載の排泄物処理材。
- バインダーが、リン酸カルバミン酸デンプンである請求項1記載の排泄物処理材。
- ゼオライトがチアジン染料で染色されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の排泄物処理材。
- 吸水後硬度が0.1kgf以上である請求項1〜5のいずれか1項に記載の排泄物処理材。
- 造粒物の粒径が1.00〜3.35mmで、造粒物の初期硬度が0.5kgf以上である請求項1〜6のいずれか1項に記載の排泄物処理材。
- 0.25mm以下の径を有する木粉50〜70重量%と、0.25mm以下の径を有するベントナイト30〜50重量%と、前記木粉とベントナイトの合計量100重量%に対して所定量の水又はバインダーとを混合した後、この混合物を攪拌造粒することにより造粒物を作製し、次いで得られた造粒物にゼオライトを1〜3重量%混入することを特徴とする小動物の排泄物処理材の製造方法。
- 攪拌造粒が、揺動攪拌造粒である請求項8記載の排泄物処理材の製造方法。
- バインダーが澱粉系のものである請求項8又は9記載の排泄物処理材の製造方法。
- バインダーが、冷水溶解性の加工澱粉である請求項8又は9記載の排泄物処理材の製造方法。
- バインダーが、リン酸カルバミン酸デンプンである請求項8又は9記載の排泄物処理材の製造方法。
- ゼオライトがチアジン染料で染色されている請求項8〜12のいずれか1項に記載の排泄物処理材の製造方法。
- 造粒物の粒径が1.00〜3.35mmで、造粒物の初期硬度が0.5kgf以上である請求項8〜13のいずれか1項に記載の排泄物処理材の製造方法。
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