JP3841603B2 - 加温治療装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、前立腺の治療対象部位にマイクロ波等の電磁波エネルギを放射してその治療対象部位を加温治療する加温治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、前立腺肥大症を治療する方法として治療対象である前立腺を45℃以上の温度で30分から1時間程度加温する加温治療法が知られ、これは一般に高温度治療(サーモセラピー)と呼ばれている。
【0003】
最近ではマイクロ波やレーザーなどの電磁波エネルギを用いて加温する方式のものも提案されている。マイクロ波エネルギを用いた加温方式では一般に50〜60℃程度の温度で前立腺組織を加温する。
【0004】
一方、60℃以上の、例えば70℃程度の温度で加温する方法も登場してきているが、この場合には、前立腺組織が高度に凝集することにより術後尿閉の発生率が急激に上昇し、導尿カテーテルの留置が必須となるなど、本来、この手技の特長である簡便な外来(日帰り)診療の実現が困難となることが予想される。
【0005】
元来、前立腺肥大症による排尿障害は交感神経作用などによる機能的閉塞と、前立腺肥大による物理的な尿道圧迫などによる機械的閉塞との2大要因により発生するといわれている。
【0006】
ところで、前立腺組織に対する熱作用は、45℃以上で自律神経を障害し、48℃以上の温度でα受容体ないしはそれに関連した収縮機能に障害を来し、50℃以上の温度で細胞死に至らせるといわれており、これが前立腺肥大症の機能的閉塞の解消を与えるものである。
【0007】
機械的閉塞の解消のためには上述のような更なる高温度で前立腺を暴露する発想があるが、前立腺体積の収縮まで至るには時間を要するとともに、副作用の増加は否めない。そのために機械的閉塞の解消には機械的手法が有効であると考えるのが一般的であり、前立腺尿道部を加温と同時に拡張する発想が生じる。
【0008】
例えば、特表平5−505536号公報、特表平8−512226号公報、さらにPCT/WO 99/11190号公報には前立腺尿道部に一致する前立腺を加温する治療装置が示されているが、尿道拡張手段は加温エネルギの放射中、作動するものであるか、または尿道拡張動作に至る指標が明確でない。加温中に拡張手段が作動する状態にあると、その拡張手段(バルーン)の内部にある媒体に加温エネルギが吸収されてしまい、患部の加温効率が低下する可能性がある。
【0009】
また、比較的高い周波数のマイクロ波(電磁波)を使用する場合には尿道の拡張によりエネルギ放射源と組織との相対距離が増加するため、エネルギの深達度が不足し、上記同様に加温効率が低下する可能性がある。
【0010】
一方、PCT/WO 97/48450号公報には前立腺に対向する直腸壁への熱障害を防止する目的で設けられた前立腺尿道部のバルーンが示されているが、その拡張の作用指標は明確でなく、また術中を通じて拡張状態にあると推測できるが、この場合、必要以上に放射エネルギを吸収することになり、上記と同様の理由で加温効率が低下する可能性がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点を解決するためのものであり、簡易な構成で前立腺の高温度治療の効果を向上させることができる温熱治療装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】
(手段)
上記の目的を達成するために、本発明は、尿道内に配置されるシャフトを有し、上記シャフトに上記尿道内で治療対象の前立腺組織に対向してその前立腺組織の直腸側部位を拡張する尿道拡張手段と、上記治療対象の前立腺組織に加温用電磁波エネルギを放射するエネルギ放射要素とを備えた尿道アプリケータと、
上記エネルギ放射要素に放射すべきエネルギを供給するエネルギ発生器と、
上記エネルギ放射要素から加温用電磁波エネルギを放射させる出力動作を制御する出力動作制御手段と、
直腸温度を検出する直腸温度測定手段と、
上記尿道拡張手段の拡張/収縮を制御する拡張制御手段と、を備え、
上記拡張制御手段は、上記直腸温度測定手段で測定した温度が予め設定した値を超えた場合は上記尿道拡張手段を拡張し、予め設定した値を下回った場合は上記尿道拡張手段を収縮するように制御することを特徴とする加温治療装置である。
【0014】
(作用)
本発明の温熱治療装置は、エネルギ放射要素に放射すべきエネルギを供給するエネルギ発生器と加温用尿道アプリケータとを組み合わせて使用される。尿道アプリケータは患者の外尿道口から挿入されてその先端が膀胱に達するようにエネルギ放射要素が治療対象の前立腺組織に好適に対向するように位置決めされる。この後、エネルギ放射要素から電磁波エネルギを放射することにより前立腺組織の加温がなされる。直腸温度の測定結果に応じて前立腺尿道部の拡張手段を適切に拡張/収縮動作させる。
【0018】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
図1〜図6を参照して本発明の第1の実施形態に係る加温治療装置ついて説明する。
【0019】
(構成)
図1で示す尿道アプリケータ1は患者の尿道内に挿入される挿入部としてのシース状のシャフト2と、この手元側端に連接される手元操作部としてのボディ3とを備える。
【0020】
シャフト2の先端部上には患者の尿道内に挿入されたシャフト2を位置決めするためのアンカーバルーン5と、該アンカーバルーン5に近接してその後側に配置される尿道拡張手段の尿道拡張バルーン6と、この尿道拡張バルーン6上(またはシャフト2上)に配置され、尿道温度測定手段の温度センサ7a,7bとが設けられている。アンカーバルーン5及び尿道拡張バルーン6は挿入操作性の観点上、好ましくは収縮した状態でシャフト2に密着するフィットバルーン方式に構成される。
【0021】
また、本実施形態では設けるものではないが、アンカーバルーン5よりも先方に位置してシャフト3の先端部周壁部に側方へ向けて開口する導尿孔を設けるようにしてもよい。
【0022】
シャフト2の後端に連接するボディ3上には、尿道拡張バルーン6ヘ媒体を供給する尿道拡張バルーン入口コネクタ11と、尿道拡張バルーン6から媒体を排出する尿道拡張バルーン出口コネクタ12と、シャフト2内を循環する冷却媒体、例えば水を供給する冷却水入口コネクタ13と、その冷却水を排出する冷却水出口コネクタ14と、上記アンカーバルーン5に連通したバルーン活栓15と、上記温度センサ7a,7bと、これらのセンサ7a,7bに接続された温度センサコネクタ16と、マイクロ波コネクタ17とが設けられている。
【0023】
図2はシャフト2の先端部を拡大して詳細に示す縦断面図であり、図3は図2中A−A’線に沿う部分の横断面図である。
【0024】
この図2及び図3に示す如く、尿道アプリケータ1のシャフト2には、上記尿道拡張バルーン6に媒体を供給連絡するルーメン21a及び排出連絡するルーメン21bと、これらのルーメン21a,21bと上記尿道拡張バルーン6の内部空間とを連絡する連通孔22a,22bと、シャフト2内に設けられたマイクロ波ケーブル23と、冷却媒体が循環する外側循環路24及び内側循環路25と、両循環路24,25を隔てる循環路隔壁26と、この循環路隔壁26の表面上に設けられたスペーサ27と、上記アンカーバルーン5とバルーン活栓15を連絡するバルーンルーメン28とが構成されている。マイクロ波ケーブル23の先端には尿道拡張バルーン6の内側領域に対応位置して構成されるマイクロ波アンテナ(エネルギ放射要素)29が設けられている。
【0025】
図4には上記尿道アプリケータ1を駆動する加温装置本体31が示される。加温装置本体31には尿道拡張バルーン入口コネクタ11及び尿道拡張バルーン出口コネクタ12に接続される尿道拡張バルーン駆動部32と、冷却水入口コネクタ13及び冷却水出口コネクタ14に接続される尿道冷却駆動部33と、温度センサコネクタ16に接続される測温部34と、マイクロ波コネクタ17に接続される加温エネルギ発生手段のマイクロ波出力部35が設けられ、これらの動作は制御部36によって制御される。
【0026】
(作用)
先ず、アンカーバルーン5及び尿道拡張バルーン6を収縮させた状態で尿道アプリケータ1のシャフト2を生体41の尿道42に挿入し、アンカーバルーン5が膀胱44の内部で拡張できる位置まで誘導する。
【0027】
次に、図5で示す如く、バルーン活栓15から一定量の液体または気体を注入してアンカーバルーン5を拡張させる。このバルーン活栓15を閉鎖した後、尿道アプリケータ1を外尿道口側に軽く牽引することによりアンカーバルーン5を膀胱44の内壁に当接させるようにして位置決めを行なう。この際、マイクロ波アンテナ(エネルギ放射要素)29は前立腺43に好適な関係で対向する位置になる。
【0028】
次に、図4で示したように、尿道拡張バルーン入口コネクタ11及び尿道拡張バルーン出口コネクタ12を、加温装置本体31の尿道拡張バルーン駆動部32に接続し、冷却水入口コネクタ13及び冷却水出口コネクタ14を、加温装置本体31の尿道冷却駆動部33に接続し、温度センサコネクタ16とマイクロ波コネクタ17を、加温装置本体31の測温部34及びマイクロ波出力部35にそれぞれ接続する。
【0029】
以上の接続を行った後に加温装置本体31の尿道冷却駆動部33からマイクロ波を尿道アプリケータ1のマイクロ波アンテナ29に供給し、マイクロ波アンテナ29から前立腺43の組織にマイクロ波を照射し、これにより前立腺43の加温が開始される。この際のマイクロ波の出力、尿道拡張バルーン6及び尿道冷却の動作タイミングは図6で示すようになる。
【0030】
すなわち、図6の1段目に示されるように、治療中のいわゆる「加温時間」は矢印で示す範囲の時間帯(t1〜tn)である。この間、マイクロ波出力は尿道アプリケータ1に設けられた温度センサ(尿道温度)の信号に従って同図6で示すような断続するON/OFF動作となる。ここで必要であればマイクロ波の出力が変る出力可変断続出力動作としても良い。また、連続してマイクロ波が出力すると共にその出力が変化する可変連続出力動作としてもよい。
【0031】
同図6の2段目には尿道拡張バルーン6の動作が示される。実線で示すように尿道拡張バルーン6は「加温時間」終了直後の一定の時間(tn〜ta2)が稼動、つまり拡張状態となる。実際には加温時間終了信号を受けて尿道拡張バルーン駆動部32から尿道アプリケータ1のルーメン21a,21bと連通孔22a,22bを通じて上記尿道拡張バルーン6内に媒体(液体または気体)がポンプなどで供給される。上記媒体は0〜45℃の温度範囲、0〜10kgf/cm2の圧力範囲で供給され、0〜30分の間稼動されることが望ましい。
【0032】
また、同図6の2段目の破線で示される111,112のステップのように、「加温時間」中においても、マイクロ波出力が停止状態の間にある時には尿道拡張バルーン6を稼動させても良いし、さらには「加温時間」開始以前の任意の時間において尿道拡張バルーン6を稼動させても良い。
【0033】
いずれにおいても尿道拡張バルーン6はマイクロ波出力が停止されている加温休止状態でのみ稼動するため、加温中、電磁波エネルギの吸収が大きい媒体(たとえば水、生理食塩水)や、電磁波反射の大きい媒体(たとえば空気に代表される各種気体)を拡張用媒体として使用しても生体の加温効率の低下や、電磁波反射によるマイクロ波出力部35の過負荷状態などを招くことがない。
【0034】
さらに以上の如く尿道拡張バルーン6が拡張することによって、エネルギ放射源(マイクロ波アンテナ29)と加温対象である前立腺組織との絶対距離が増大した状態では加温動作が行われないので、冷却効果の小さい温度で拡張用媒体を使用する場合でも保護すべき尿道粘膜層を過熱することがない。
【0035】
また、尿道拡張バルーン6の拡張と同時に媒体の循環を伴わない場合には加温装置本体31の尿道拡張バルーン駆動部32との接続は1ポートでよく、この場合には尿道アプリケータ1の尿道拡張バルーン用コネクタ11,12と、ルーメン21a,21bと、連通孔22a,22bを対で設ける必要がなくなり、尿道アプリケータ1の構造を簡略化することが可能である。
【0036】
一方、同図6の3段目には尿道冷却の動作が示されている。尿道冷却は安全のため、加温開始(マイクロ波出力開始)t1に先立つ時刻tpより動作状態にあることが必要である。その後「加温時間」を通じて動作状態となり、具体的には加温装置本体31の尿道冷却駆動部32から所望の温度と流量に制御された媒体(冷却液体)がポンプなどで供給され、マイクロ波アンテナ29の周囲の前立腺尿道部のみならず、及び尿道42、尿道アプリケータ1のシャフト2が冷却される。
【0037】
また、破線で示される113のステップのように、「加温時間」終了後、任意の時刻ta1まで冷却動作を継続するようにしてもよい。これは加温による組織の蓄熱が大きい場合に有効であり、加温終了後の熱伝導による尿道粘膜組織の保護に有用である。また、この目的のために、後述の実施形態に示すように尿道拡張バルーン6を動作させるようにしても良い。
【0038】
(効果)
本実施形態によれば、簡便な構成により前立腺高温度治療と尿道拡張を効率良く併用することができ、そのため治療効果の向上と安全性の向上を図ることができる。
【0039】
[第2の実施形態]
図7を参照して、本発明の第2の実施形態に係る温熱治療装置について説明する。図7はその温熱治療装置の動作タイミングを示すものである。
【0040】
(構成)
本実施形態においては前述した第2の実施形態に係る温熱治療装置における尿道拡張バルーン6の動作を尿道温度の測定値に基づいて制御するようにしたものである。
【0041】
(作用)
図7の1段目のマイクロ波出力状態及び同図7の2段目の尿道拡張バルーンの時刻tn以前までの動作状態は第1の実施形態のものと同一である。
【0042】
そして、同図7の2段目の時刻tn以降に行われる尿道拡張バルーン6の動作は以下のようになる。すなわち、時刻tn以前でマイクロ波の出力制御に用いていた尿道温度の閾値Ta及びTbに替え、尿道拡張バルーン6の動作制御用に新しい閾値Tc及びTdを設定する。これらの閾値に尿道測定温度が到達するに従って、尿道拡張バルーン6の拡張、収縮動作を実行する。
【0043】
具体的には「加温時間」終了後、尿道拡張バルーン6は直ちに動作状態となり、尿道拡張バルーン6の内部に供給される媒体の冷却効果で尿道温度が徐々に下降する。この際、媒体は循環していても良いし、循環しなくても良い。
【0044】
しかる後に、下限温度閾値Tdに到達した際には尿道の過冷却防止のために尿道拡張バルーン6を収縮させる(時刻ta1)。ここで、下限閾値Tdまで尿道温度が下降しない場合には任意時間の経過後に尿道拡張バルーン6を収縮してもよい。
【0045】
その後、内部蓄熱が残存している場合には再び尿道温度が上昇を始め、時刻ta2において上限温度閾値Tcに到達した際には、再び尿道拡張バルーン6は動作状態となり、尿道温度は下降を始める。再び下限閾値Tdまで尿道温度が下降した際(時刻ta3)には尿道拡張バルーン6は拡張動作を終了し、収縮した状態となる。以降、必要に応じ一連の動作を繰り返しても良い。
【0046】
(効果)
本実施形態によれば、治療プロトコルの選択肢が拡大するため、治療の操作性の向上及び治療状態の最適性を向上させることができる。
【0047】
[第3の実施形態]
図8を参照して、本発明の第3の実施形態に係る温熱治療装置について説明する。図8はその尿道アプリケータのシャフトを図3と同じ位置で断面した横断面図である。
【0048】
(構成)
本実施形態は前述した第1の実施形態に係る温熱治療装置の尿道アプリケータ1の変形例である。本実施形態に係る尿道アプリケータ1のシャフト50はマルチルーメン式の構成となっている。
【0049】
そして、シャフト50の中央に設けられた比較的大き目のルーメン51の内部にマイクロ波ケーブル52が収容されており、そのルーメン51の周囲に位置するシャフト50の壁部には冷却水供給ルーメン53a〜cと、冷却水排出ルーメン54a〜cと、尿道拡張バルーン60に媒体を供給連絡するルーメン55a及び尿道拡張バルーン6に媒体を排出連絡するルーメン55bと、これらのルーメン55a,55bと上記尿道拡張バルーン60の内部空間とを連絡する連通孔56a,56bと、アンカーバルーン用ルーメン57と、温度センサ用ルーメン58とが同一円上に配設されている。
【0050】
温度センサ用ルーメン58の内部には温度センサ61が設置され、尿道拡張バルーン60の外周上には温度センサ62a,62bが設置されている。
また、冷却水供給ルーメン53a〜cと冷却水排出ルーメン54a〜cは左右対称に配置され、他のルーメン55a,55b,56a,56b,57,58はその各組の間の領域に配置されている。
【0051】
この他の構成は前述した第1の実施形態に係る尿道アプリケータのものと略同様に構成されている。
【0052】
(作用)
本実施形態での尿道アプリケータ1は第1の実施形態に係る尿道アプリケータ1と略同様に構成されているが、シャフト50は上述したようにマルチルーメンチューブ状のものとなっているため、比較的構造が簡便であり、第1の実施形態のアプリケータよりも小径なシャフト50を構成することが可能である。
【0053】
(効果)
本実施形態によれば、尿道アプリケータ1にバリエーションを提供することが可能である。
【0054】
[第4の実施形態]
図9〜11を参照して本発明の第4の実施形態に係る温熱治療装置について説明する。図9は本実施形態に係る温熱治療装置のブロック図であり、図10はコントロールのフローチャートであり、図11は本温熱治療装置の動作タイミングチャートである。
【0055】
(構成)
図9で示すように本実施形態の温熱治療装置における尿道アプリケータ1のシャフト2は外尿道口から挿入され、膀胱頚部に膀胱内側からアンカーバルーン5を当てて位置決め固定される。
【0056】
本実施形態の尿道アプリケータ1の構成は基本的に前述した第1の実施形態のものと同じであるが、尿道拡張バルーン65は前立腺43に位置して直腸側への一方向に拡張するものである。また、尿道拡張バルーン65の反対側に位置して尿道アプリケータ1の外周面部には前立腺43の尿道表面の温度を測定する尿道温度センサ66が設けられている。
【0057】
尿道アプリケータ1のシャフト2には少なくとも前立腺43にマイクロ波を放射するマイクロ波アンテナ29の他に前立腺43及び外括約筋部67を冷却するための冷却水を還流させる冷却管路(図示せず)が備えられている。
【0058】
本実施形態の温熱治療装置では直腸68に挿入される直腸プローブ69を備える。この直腸プローブ69の外周面部には直腸粘膜面に接触する直腸温度センサ70が設けられている。
【0059】
一方、上記尿道アプリケータ1を駆動する加温装置本体71は尿道アプリケータ1の冷却水管路に接続され、それに冷却水を還流させる冷却水還流部72と、尿道アプリケータ1の尿道拡張バルーン65に冷却媒体を供給するバルーン拡張冷却部73と、尿道アプリケータ1の尿道温度センサー66に接続される尿道温測定部75と、尿道アプリケータ1のマイクロ波アンテナ29に供給するマイクロ波を出力するマイクロ波発振部76と、直腸温度センサー70に接続され、直腸粘膜面の測定がなされる直腸温測定部77が設けられている。
【0060】
冷却水還流部72は尿道アプリケータ1の冷却水管路に対する冷却水の供給と回収を行うものであって、これは冷却水制御部81によって制御される。バルーン拡張冷却部73は尿道アプリケータ1の尿道拡張バルーン65に冷却媒体を供給してその尿道拡張バルーン65を拡張するものであって、これはバルーン拡張制御部82によってコントロールされる。また、冷却媒体としては例えば水などの液体が使用される。尿道拡張バルーン65の拡張の程度はバルーン拡張制御部82によってコントロールされる。尿道温測定部75は尿道アプリケータ1を挿入留置した尿道粘膜面の温度を測定する。この尿道温測定部75で測定した温度情報は制御部78に入力される。マイクロ波発振部76はマイクロ波を発振し、このマイクロ波を尿道アプリケータ1のマイクロ波アンテナ29に出力するものであって、このマイクロ波発振部76は上記出力制御部79によって制御がなされる。
【0061】
冷却水制御部81、バルーン拡張制御部82及び出力制御部79はいずれも制御部78によって関連した制御がなされる。制御部78には入力部83及び表示部84が接続される。入力部83は例えばキーボードを備えてなり、上記制御部78に設定情報を入力する。表示部84は例えばTVモニタからなる。
【0062】
上記制御部78は出力制御部79と冷却水制御部81とバルーン拡張制御部82に接続され、尿道温測定部75と直腸温測定部77と入力部83からの温度情報や設定情報に応じて集中したコントロールを行う。これらの情報は表示部84にて確認できる。
【0063】
(作用)
図10と図11を参照して、本実施形態の温熱治療装置の作用を説明する。
【0064】
まず、温熱治療動作の流れを図10にて説明する。治療開始前に入力部83を用いて尿道温度と直腸温度の設定値と加温時間及びマイクロ波出力量等を入力する(ステップS1)。
【0065】
尿道に挿入した尿道プローブ1は直腸側に尿道拡張バルーン65が向くように位置決めされる。加温開始前に入力部83で設定した一定量で尿道拡張バルーン65を拡張する。つまり尿道拡張バルーン65が直腸側に向けて拡張されることになる(ステップS2)。これによって、前立腺部尿道部分の物理的な拡張に加えて直腸側へのマイクロ波の減衰が大きくなり、必要以上に直腸側の加温を防止しながら直腸の反対側に位置する前立腺43の部分を集中的に十分な加温を行うことが可能となる。
【0066】
次に、ステップS3で、マイクロ波アンテナ29からマイクロ波が放射され、加温が開始される(図11の1段目を参照)。
【0067】
マイクロ波出力のON/OFFは図10のフローチャートの右端にある流れ部分で示すように、マイクロ波出力が監視され、図11の2段目及び3段目で示すように動作する。
【0068】
つまり、尿道プローブ1に内蔵された尿道温度センサ66の信号によって尿道アプリケータ1を挿入留置した尿道粘膜面の温度を測定し、その温度情報に応じて出力制御部79がマイクロ波発振部76の出力をコントロールする。まず、ステップS4で、尿道温が設定値以上か否かを判断し、設定値以上であると、ステップS5で、マイクロ波出力をOFFとする。ステップS6で、尿道温が設定値以下か否かを判断し、設定値以下であると、ステップS7で、マイクロ波出力をONとする。ステップS8で、再び尿道温が設定値以上か否かを判断し、設定値以上であると、ステップS5に戻る。これを繰り返すことによりマイクロ波出力が一定になるように監視される。通常、設定温度には上限と下限が設定され、その幅は1℃程度である。
【0069】
入力部83から入力されて設定された加温時間(図11の1段目を参照)は、図10のフローチャートの左端にある流れ部分で示すようにして、加温時間が監視され、その設定時間になるまで、マイクロ波のON/OFFを繰り返す治療を行う。すなわち、ステップS9で、設定時間になったか否かを判断し、設定時間以上であると、ステップS10で、マイクロ波出力を停止し、加温を終了する。
【0070】
図11のタイミングチャートで例示したように、マイクロ波出力のON/OFFは冷却の程度や患部の状態によってその間隔が異なる。尿道粘膜の温度は尿道温度センサ66によって常に監視されているため、ON/OFF制御はリアルタイムに行われる。
【0071】
一方、一定量拡張された尿道拡張バルーン65は図11のタイミングチャートの4段目及び5段目で示す如く、直腸プローブ69の直腸温度センサ70からの温度情報に応じてその拡張の程度が可変される。つまり、入力部83の設定温度、例えば39℃に対して、直腸温度センサ70の温度が上回ると、尿道拡張バルーン65の拡張の程度を初期値から1段階上げる。拡張の程度を増やすと、より直腸側でのマイクロ波の減衰が大きくなるため、直腸温が低下する。治療を継続し直腸温が上昇すると更に1段階拡張の程度を上げる。
【0072】
尿道拡張バルーン65の拡張の程度は生体的にもバルーン耐性的にも限度があり、その上限に達していないかをチェックする。このチェック機能は拡張冷却部73内に内蔵された図示しない圧力測定等によって容易に実施可能である。さらなる安全機能として尿道拡張バルーン65の拡張リミット値に達しても直腸温が上昇することがあれば、警告してマイクロ波出力を下げて治療を継続する。それでも直腸の温度が上昇する場合にはマイクロ波の出力を停止し、同時に警告を行う。
【0073】
以上の直腸温と尿道拡張バルーン65の拡張の段階的な変化の関係は図10のフローチャートの中央にある流れ部分で示す通りである。すなわちステップS11で、直腸温が設定値以上であるか否かを判断し、設定値以上である場合には、ステップS12で、尿道拡張バルーン65の拡張の程度を初期値から1段階上げる。次のステップS13では、直腸温が設定値以下であるか否かを判断し、設定値以下でなければ、ステップS14で、尿道拡張バルーン65の拡張リミット値以下か否かを判断し、尿道拡張バルーン65の拡張リミット値以下であれば、ステップS12に戻る。ステップS14で、尿道拡張バルーン65の拡張リミット値以上と判断した場合は、ステップS15で警告し、次にステップS16で、マイクロ波出力を下げる。続く、ステップS17で、直腸温が設定値以下であるか否かを判断し、設定値以下でなければ、ステップS18で、マイクロ波出力を停止すると共に、ステップS19で、警告を発する。
【0074】
これらの動作は尿道温によるマイクロ波のON/OFFと独立して行われる。もちろん、マイクロ波のON/OFFはマイクロ波の連続的な可変で行っても構わない。
【0075】
また、尿道拡張バルーン65は拡張する例のものについて示したが、直腸温に応じて拡張の程度を1段階ずつ下げることも可能である。これは上記の記載の逆で、入力部83により下限値を設けることで簡単に実施が可能である。
【0076】
(効果)
本実施形態によれば、マイクロ波による加温と前立腺部尿道の物理的な拡張による効果の向上と同時に直腸側への必要以上の加温を防止した治療を行うことが出来る。
【0077】
[第5の実施形態]
図12乃至図14を参照して本発明の第5の実施形態に係る温熱治療装置について説明する。
【0078】
(構成)
図12は本実施形態に係る尿道アプリケータの縦断面図、図13は図12中A−A’線に沿うシャフト部分の横断面図、図14は加温プローブの縦断面図である。
【0079】
本実施形態の尿道アプリケータ100は尿道に挿入可能な挿入部としてのシース101を有してなり、シース101は柔軟なシリコンゴムで一体に成形されている。シース101の先端近傍には前述した第1の実施形態と同様にアンカーバルーン102及びそのアンカーバルーン102の直ぐ末端側に位置して膨張収縮自在な拡張用バルーン103が設けられている。シース101の中心には直径Dの挿入孔104が形成されていて、この挿入孔104には後述する加温プローブ105が挿入されるようになっている。
【0080】
上記挿入孔104は先端側がアンカーバルーン102よりも先方に位置して設けられた開口106でシース101の外に開放し、シース101の末端側ではテーパ状の末端開口部107で手元側へ開放している。シース101には上記挿入孔104の他にアンカーバルーン102に連通する第1の通孔(ルーメン)108と拡張用バルーン103に連通する第2の通孔(ルーメン)109とが設けられている。
【0081】
第1の通孔108の先端はアンカーバルーン102内で開口しており、第1の通孔108の末端側は第1のガイドチューブ111を介して第1の活栓112に連結されている。第2の通孔109の先端は拡張用バルーン103内で開口しており、第2の通孔109の末端側は第2のガイドチューブ114を介して第2の活栓115に連結されている。
【0082】
上記加温プローブ105は柔軟な冷却液潅流チューブ121とこれに挿通されるマイクロ波伝送ケーブル122から成る。冷却液潅流チューブ121はその中心に先端側が閉鎖された挿通孔123を有しており、この挿通孔123に対して上記マイクロ波伝送ケーブル122が略密に挿入される。
【0083】
上記冷却液潅流チューブ121の内壁部には先端側で連通し、末端側で給液コネクタ7125と排液コネクタ126にそれぞれ接続した冷却液潅流路127が形成されている。
【0084】
また、マイクロ波伝送ケーブル122の先端近傍にはマイクロ波放射アンテナ128を備える。マイクロ波伝送ケーブル122の末端にはマイクロ波コネクタ129が設けられている。
【0085】
加温プローブ105の外径は上記シース101の挿通孔123の内径(D)よりも若干小さい寸法で形成されており、加温プローブ105の挿入部分はその挿通孔123に容易に挿入抜去が可能である。また、加温プローブ105の挿通孔123への挿入は加温プローブ105の末端側で太い径となる「B部」と、シース101の末端「C部」が接触した位置で完了する。このとき、マイクロ波放射アンテナ128が拡張用バルーン103の中心に位置するような寸法で作られている。
【0086】
(作用)
加温治療時は、尿道アプリケータ100のシース101の挿入孔104内に加温プローブ105を挿入し、この状態で、シース101を尿道に挿入する。膀胱内でアンカーバルーン102を膨張させる。この時、拡張用バルーン103は膨張させないが、その拡張用バルーン103の位置は前立腺部尿道に略一致する。これは第1の実施形態での図5で示す状態と同じである。
【0087】
次に、給液コネクタ125及び排液コネクタ126に接続された図示しない冷却液給排手段により冷却液潅流路127に冷却液を潅流する。続いてマイクロ波伝送ケーブル122に接続された図示しないマイクロ波供給手段からマイクロ波を出力し、マイクロ波放射アンテナ128からマイクロ波を放射し、前立腺を加温する。
【0088】
所定の加温治療を終了後は加温中のシース留置位置を保持したまま、加温プローブ105を挿入孔104から引き抜き、更に拡張用バルーン103を膨張させ、所定の時間、シース101を留置した後、アンカーバルーン102及び拡張用バルーン103を収縮させ、シース101を尿道から抜去する。
【0089】
(効果)
加温治療後のシース留置期間中、挿入孔104が導尿孔となるので、この期間に尿意を生じてもシース101を抜去することなく排尿ができる。また、加温治療後は加温プローブ105を抜くだけで尿道拡張が開始でき、シース101の挿入し直しが不要なため、患者、術者共に負担が軽減される。
【0090】
本発明は前述した実施形態のものに限定されない。また、上記実施形態の説明によれば少なくとも以下に列記する事項及びその任意のものを組み合わせた事項のものが得られる。
【0091】
<付記>
1.治療対象の前立腺組織に加温用電磁波エネルギを放射するエネルギ放射要素と上記治療対象の前立腺組織に対向する位置において尿道を拡張する尿道拡張手段を備えた尿道アプリケータと、
上記エネルギ放射要素に放射すべきエネルギを供給するエネルギ発生器と、 上記エネルギ放射要素から加温用電磁波エネルギを放射させる出力動作を制御する出力動作制御手段とを備え、
上記出力動作制御手段は、エネルギ放射要素から加温用電磁波エネルギを放射させる出力動作が停止している状態または加温動作終了後において上記尿道拡張手段を稼動し、尿道を拡張するようにしたことを特徴とする加温治療装置。
【0092】
2.加温エネルギはマイクロ波であることを特徴とする第1項に記載の加温治療装置。
【0093】
3.加温エネルギの放射開始以前に上記尿道拡張手段が拡張状態となる第1項または第2項に記載の加温治療装置。
【0094】
4.加温エネルギの放射終了後に尿道温度の測定結果に応じて上記尿道拡張手段が拡張状態となる第1から3項に記載の加温治療装置。
【0095】
5.治療対象の前立腺組織に加温用電磁波エネルギを放射するエネルギ放射要素と上記治療対象の前立腺組織に対向する位置において尿道を拡張する尿道拡張手段と尿道温度測定手段を備えた尿道アプリケータと、
上記エネルギ放射要素に放射すべきエネルギを供給するエネルギ発生器と、
上記エネルギ放射要素から加温用電磁波エネルギを放射させる出力動作を制御する出力動作制御手段と、
直腸温度を検出する直腸温度測定手段とを備え、
上記出力動作制御手段は、上記直腸温度測定手段の温度測定結果に応じて上記尿道拡張手段を制御または拡張/収縮することを特徴とする加温治療装置。
【0096】
6.直腸温度の測定結果に応じて制御または拡張/収縮される尿道拡張手段が、尿道温度の測定結果による加温エネルギの出力状態から独立して動作することを特徴とする第5項に記載の加温治療装置。
【0097】
7.尿道拡張手段が尿道内において全周方向に拡張することを特徴とする第1から6項に記載の加温治療装置。
【0098】
8.尿道拡張手段が尿道内において一方向に拡張することを特徴とする第1から6項に記載の加温治療装置。
【0099】
9.尿道拡張手段の拡張/収縮状態において、その内部を満たす媒体の温度、圧力、循環流量または容積を制御することを特徴とする第1から8項に記載の加温治療装置。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、直腸温度の測定結果に応じて前立腺尿道部の拡張手段を拡張/収縮動作させ、直腸壁部分の必要以上の加温を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る加温治療装置の尿道アプリケータの説明図。
【図2】上記尿道アプリケータのシャフトの先端部を拡大して詳細に示す断面図。
【図3】図3は図2中A−A’線に沿うシャフト部分の横断面図。
【図4】上記尿道アプリケータを駆動する加温装置本体の構成を示すブロック図。
【図5】上記尿道アプリケータの使用状態の説明図。
【図6】上記尿道アプリケータの使用時の動作タイミング図。
【図7】第2の実施形態に係る加温治療装置の尿道アプリケータの使用時の動作タイミング図。
【図8】第3の実施形態に係る加温治療装置の尿道アプリケータのシャフト部分の横断面図。
【図9】第4の実施形態に係る温熱治療装置に係る温熱治療装置のブロック図。
【図10】上記温熱治療装置の動作のフローチャート。
【図11】上記温熱治療装置の動作のタイミングチャート。
【図12】第5の実施形態に係る温熱治療装置の尿道アプリケータの縦断面図。
【図13】図12中A−A’線に沿うシャフト部分の横断面図。
【図14】上記温熱治療装置の加温プローブの縦断面図。
【符号の説明】
1…尿道アプリケータ、2…シャフト、3…ボディ、5…アンカーバルーン、
6…尿道拡張バルーン、7a,7b…尿道温度測定手段の温度センサ、
21a,21b…尿道拡張用ルーメン、29…マイクロ波アンテナ、
31…加温装置本体、32…尿道拡張バルーン駆動部、33…尿道冷却駆動部、
34…測温部、35…マイクロ波出力部、36…制御部。
Claims (1)
- 尿道内に配置されるシャフトを有し、上記シャフトに上記尿道内で治療対象の前立腺組織に対向してその前立腺組織の直腸側部位を拡張する尿道拡張手段と、上記治療対象の前立腺組織に加温用電磁波エネルギを放射するエネルギ放射要素とを備えた尿道アプリケータと、
上記エネルギ放射要素に放射すべきエネルギを供給するエネルギ発生器と、
上記エネルギ放射要素から加温用電磁波エネルギを放射させる出力動作を制御する出力動作制御手段と、
直腸温度を検出する直腸温度測定手段と、
上記尿道拡張手段の拡張/収縮を制御する拡張制御手段と、を備え、
上記拡張制御手段は、上記直腸温度測定手段で測定した温度が予め設定した値を超えた場合は上記尿道拡張手段を拡張し、予め設定した値を下回った場合は上記尿道拡張手段を収縮するように制御することを特徴とする加温治療装置。
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