JP3840814B2 - ワークプロセス管理装置、方法、及び記憶媒体 - Google Patents

ワークプロセス管理装置、方法、及び記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子的な文書等のオブジェクト(リソース)をアクセス等可能に保持するワークスペース情報により複数の作業環境(ワークスペース)をユーザに提供することによって業務の遂行を支援するワークプロセス管理装置、方法、及び記憶媒体に関し、特に、報告関係や共同作業関係に従ってワークスペースの変更を他のワークスペースに伝達するワークプロセス管理装置、方法、及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日では、パーソナルコンピュータやワークステーションなどの情報処理機器を使用して、種々のオフィス業務を遂行することが行われており、例えば、複数工程からなる業務においては、情報処理機器によって文書、電子メール、アプリケーションプログラム等といった電子ファイルを配送しながら、業務を遂行することが行われている。
【0003】
上記したような電子ファイルを配送する電子ファイル転送システムとしては、電子メールを配送するメールシステム等が知られているが、このようなシステムにおいては、電子ファイルの配送経路を追跡することができなかった。すなわち、特定の電子ファイルが、どのユーザから、誰を経由して、現在どのユーザに配送されているのかといった配送経路を調べることができなかった。
【0004】
これに対して、特開平2-297288号公報、特開平4-125767号公報、特開平4-316243号公報に記載されたシステムでは、配送された電子ファイルに対して経路の追跡を行うことができる。例えば、特開平2-297288号公報に記載されたシステムでは、電子メールの配送時に配送文書ID、送信元、送信先、送信日時等を記録しておき、この記録に基づいて、配送した文書が現在誰のところに存在するのかといったことを調べることができる。
【0005】
複数工程からなる業務を容易に行うための技術としては、Xerox社のInConcert(登録商標)やAction Technology社のAction Workflow(登録商標)等といったワークフロー管理システムがある。これらのシステムは、作業手順、関連する作業者、関連データ等といった業務情報を予めシステムが管理しておき、当該業務情報に従って電子ファイルを定義された順序通りに配送する。また、ユーザは、随時作業手順を変更することができ、当該変更した作業手順を再利用することができる。
【0006】
しかしながら、上記したシステムでは、伝票処理等といった比較的定型な業務の処理は可能であるが、予め作業手順を定義することの難しい非定型業務を扱うことは困難であった。
これに対して、特開平2-1022号公報に記載された発明では、仕事のクラスやインスタンスの間にIS-A、PART-OF、BEFOREの3種類のリンクをつけ、抽象度の度合いによる階層、部分・全体の関係、時系列上の前後関係等から、仕事全体をわかりやすいようにしたワークプロセスモデルを提供することにより、より複雑な仕事の作業手順の定式化を可能にする。
【0007】
以上のように、従来の管理システムでは、予め定義された作業手順の各ノードにおいて誰から誰へと情報を流すかといったことや、各ノードではどのような処理を行うべきかといったことを規定するワークフロー、つまり「時系列的なプロセス」を中心とした仕事の記述を行い、各ノードにあたるユーザは記述されたプロセスの一部を実行して次に回していく。このような管理システムでは、処理がどの手順まで進んでいるかといったことや、どのプロセスに問題があるかといったこと等を分析することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、オフィスにおける知的作業(例えば、営業、企画、研究、開発等)を考えてみると、ネゴシエーションや対話を通じて作業手順が変化していく。このため、このような非定型で条件判断の多い創造的な業務の作業手順については、予測して定義するといったことは非常に困難であり、実際の作業過程から作業手順を検出するための枠組みが必要であった。
また、例えば従来技術を利用して、ワークプロセスモデルをテンプレートとして再利用しようとしても、予め設定した順序で情報を送付することは可能であるが、継続的な進捗報告や情報共有といった、一度きりではない情報の流れを定義することはできないといった不具合があった。
【0009】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたもので、リソースを処理可能に保持するワークスペース情報によりワークスペースをユーザに提供するに際して、ワークスペース間の関係、つまり「場」を中心とした仕事の記述を行うことができるワークプロセス管理装置やワークプロセス管理方法や記憶媒体を提供することを目的とする。
更に具体的には、本発明では、例えば、どのワークスペースからどのワークスペースへ継続的な進捗報告がなされるべきかを定義することにより、このような報告をマルチワークスペース環境(すなわち、複数のワークスペースが提供される環境)において円滑に進めることのできるワークプロセス管理装置やワークプロセス管理方法や記憶媒体を提供することを目的とする。
【0010】
また、具体的には、本発明では、例えば、どのワークスペースとどのワークスペースとが継続的な共有の場(共同して作業がなされる場)として保たれるべきかを定義することにより、このような共有の場における共同作業をマルチワークスペース環境において円滑に進めることのできるワークプロセス管理装置やワークスペース管理方法や記憶媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るワークプロセス管理装置では、ワークスペースを構成するための情報でありリソースを処理可能に保持するワークスペース情報により構成されるワークスペースをユーザに提供するに際して、報告関係にあるワークスペース情報間において次のような情報伝達を行う。
すなわち、複数のワークスペース情報を記憶するワークスペース記憶手段と、報告元となるワークスペース情報と報告先となるワークスペース情報とを関係付ける情報を記憶するワークスペース間関係記憶手段と、ワークスペース記憶手段に記憶されたワークスペース情報が保持するリソースに対する変更を行う変更手段とを備え、ワークスペース間情報伝達手段がワークスペース間関係記憶手段に記憶された関係付け情報に従って、報告元ワークスペース情報として規定されたワークスペース情報が変更手段により変更されたか否かを監視して、報告元ワークスペース情報として規定されたワークスペース情報変更手段により変更されたことに応じて、当該ワークスペース情報の報告先ワークスペース情報として関係付けられたワークスペース情報に当該変更の内容を伝達する。
なお、ワークスペース間関係記憶手段に前記関係付け情報を設定するワークスペース間関係設定手段を備えることも可能である。
【0012】
従って、本発明では、報告元のワークスペースが実際の作業過程で変更された場合に、当該変更の内容を報告先のワークスペースに伝達することができ、例えばチームメンバのワークスペースからチームリーダのワークスペースへの継続的な進捗報告関係を規定することにより、メンバからリーダへの報告を円滑に行うことができる。
なお、上記したワークスペース間情報伝達手段による伝達の態様には、報告元のワークスペースの変更内容を報告先のワークスペースに単に通知する態様ばかりでなく、例えば報告元のワークスペースの変更内容と同一の変更を報告先のワークスペースに施す態様等をも含んでいる。
【0013】
また、本発明に係るワークプロセス管理装置では、ワークスペースを構成するための情報でありリソースを処理可能に保持するワークスペース情報により構成されるワークスペースをユーザに提供するに際して、共同作業関係にあるワークスペース情報間において次のような情報伝達を行う。
すなわち、複数のワークスペース情報を記憶するワークスペース記憶手段と、共同して作業がなされる複数のワークスペース情報を互いに関係付ける情報を記憶するワークスペース間関係記憶手段と、ワークスペース記憶手段に記憶されたワークスペース情報が保持するリソースに対する変更を行う変更手段とを備え、ワークスペース間情報伝達手段がワークスペース間関係記憶手段に記憶された関係付け情報に従って、共同作業を行うワークスペース情報が変更手段により変更されたか否かを監視して、共同作業を行うワークスペース情報変更手段により変更されたことに応じて、当該ワークスペース情報と関係付けられた他のワークスペース情報に当該変更と同一の変更を施す。
なお、ワークスペース間関係記憶手段に前記関係付け情報を設定するワークスペース間関係設定手段を備えることも可能である。
【0014】
従って、本発明では、ワークスペースが実際の作業過程で変更された場合に、当該ワークスペースと共同して作業がなされる他のワークスペースに当該変更と同一の変更を施すことができ、例えば情報を共有して共同作業がなされる複数のユーザのワークスペース間に継続的な共同作業関係を規定することにより、これら複数のユーザは各ワークスペース上で同じ情報を参照等しながら共同作業を円滑に進めていくことができる。
【0015】
また、以上に示したワークプロセス管理装置に備えられた各種の機能手段により行われる処理は、例えばコンピュータが制御プログラムを実行することにより実現することもできる。
本発明では、コンピュータに実行させるプログラムを前記コンピュータの入力手段が読取可能に記憶した記憶媒体において、前記プログラムは、ワークスペースを構成するための情報でありリソースを処理可能に保持する複数のワークスペース情報を記憶したワークスペースメモリからワークスペース情報を読み出す処理と、報告元となるワークスペース情報と報告先となるワークスペース情報とを関係付ける情報を記憶したワークスペース間関係メモリから当該関係付け情報を読み出す処理と、ワークスペースメモリに記憶されたワークスペース情報が保持するリソースを変更する入力を受け付ける処理とワークスペース間関係メモリに記憶された関係付け情報に従って、報告元ワークスペース情報として規定されたワークスペース情報が変更されたか否かを監視して、報告元ワークスペース情報として規定されたワークスペース情報が変更されたことに応じて、当該ワークスペース情報の報告先ワークスペース情報として関係付けられたワークスペース情報に当該変更の内容を伝達する処理と、を前記コンピュータに実行させるようにした。
なお、ワークスペース間関係メモリに前記関係付け情報を設定する入力を受け付ける処理を前記コンピュータに実行させることも可能である。
【0016】
また、本発明では、コンピュータに実行させるプログラムを前記コンピュータの入力手段が読取可能に記憶した記憶媒体において、前記プログラムは、ワークスペースを構成するための情報でありリソースを処理可能に保持する複数のワークスペース情報を記憶したワークスペースメモリからワークスペース情報を読み出す処理と、共同して作業がなされる複数のワークスペース情報を互いに関係付ける情報を記憶したワークスペース間関係メモリから当該関係付け情報を読み出す処理と、ワークスペースメモリに記憶されたワークスペース情報が保持するリソースを変更する入力を受け付ける処理とワークスペース間関係メモリに記憶された関係付け情報に従って、共同作業を行うワークスペース情報が変更されたか否かを監視して、共同作業を行うワークスペース情報が変更されたことに応じて、当該ワークスペース情報と関係付けられた他のワークスペース情報に当該変更と同一の変更を施す処理と、を前記コンピュータに実行させるようにした。
なお、ワークスペース間関係メモリに前記関係付け情報を設定する入力を受け付ける処理を前記コンピュータに実行させることも可能である。
【0017】
このように、本発明では、報告関係にあるワークスペース間での情報伝達処理や、共同作業関係にあるワークスペース間での情報伝達処理をコンピュータに実行させるプログラムを構成して、当該プログラムを記憶媒体に記憶させた態様とすることも有効である。
また、本発明は、ワークスペース管理方法として実現することもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係る一実施例を図面を参照して説明する。
本実施例では、ワークスペース間の関係として進捗報告の関係と情報共有の関係を規定し、それらを組み合わせて、あるひとかたまりの共同作業プロセスを定義する。そして、共同作業プロセスに従って、複数の関係付けられたワークスペースによる作業場が作られ、それらのワークスペース間では、作業が進むに従い、共同作業プロセスに従った進捗報告や情報共有がなされる。なお、本実施例で言う進捗報告関係は本発明で言う報告関係の具体例であり、本実施例で言う情報共有関係は本発明で言う共同作業関係の具体例である。本実施例では上記のように、これら2つの関係を組み合わせて構成される「場」の関係を定義するものを共同作業プロセスと呼んでいる。
【0019】
図1には、本発明に係るワークプロセス管理装置の一例を示してある。
同図に示されるように、このワークプロセス管理装置は、ネットワーク3を介して接続されたサーバ1とクライアント2により構成されており、サーバ1及びクライアント2は、どちらもワークステーション、パーソナルコンピュータ等といった計算機により構成されている。なお、本実施例では、クライアント・サーバによる実現形態をとっているが、このような形態である必要はなく、例えば、ネットワークを用いずに1台の計算機内にワークプロセス管理装置を構成するようにしてもよい。
【0020】
サーバ1は、ワークスペース蓄積部11と、共同作業プロセス蓄積部12と、ワークスペース間情報伝達部13とを有している。なお、サーバ1は、複数のユーザ(クライアント)によって共通に用いられる情報を管理する。
【0021】
ワークスペース蓄積部11は、ワークスペース(個人ワークスペース)を構成するための情報でありリソースを処理可能に保持するワークスペース情報を全て記憶し、これにより複数のワークスペース情報を蓄積する。
なお、本実施例で言うリソースとは、例えばワークスペース上でユーザが利用するファイル(文書やプログラムの実体を格納する電子ファイルそのもの)やリファレンス(ファイルの存在をユーザに知らしめるためや、ユーザがファイルに対して移動や実行などの操作を行うためのファイル名あるいはアイコン等)等といった対象を示し、本実施例では、リソースとして、以下に示すMediatorや背景領域を用いている。
【0022】
具体的には、ワークスペース蓄積部11は、関係データベースにより構成され、例えば、ワークスペース、Mediator、ユーザ(User)、背景領域といったデータベーススキーマを有している。
ワークスペースは、作業を行う場所を代表するオブジェクトであり、図2に示すように、ワークスペースの識別子(ワークスペースid)と、ワークスペースを作成したユーザ(作成ユーザ)と、ワークスペースの名称(ワークスペース名)と、ワークスペースを構成するワークスペース情報が保持するMediatorの集合(Mediator集合)と、ワークスペース情報が保持する背景領域の集合(背景領域集合)と、を組で有している。
なお、ユーザは、ワークスペース情報の保持するMediator集合を編集することにより、ワークスペース上での活動を行っていく。
【0023】
Mediatorは、例えば文書を指し示すリファレンス・オブジェクト、或いは、他のワークスペース等を指し示すリファレンス・オブジェクトであり、図3に示すように、Mediatorの識別子(Mediator id)と、Mediatorが作成された日時(作成日時)と、Mediatorを作成したユーザ(作成ユーザ)と、Mediatorの名称(Mediator名)と、Mediatorが指し示す文書等を参照するためのアドレス(例えばURL)(参照URL)と、ワークスペース上でのMediatorの表示位置(X座標、Y座標)と、を組で有している。
なお、ユーザは、ワークスペース上のMediatorをマウスによりダブルクリックすること等により、リンク先の文書やワークスペース等を開くことができる。
【0024】
ユーザは、各利用者を指し示すオブジェクトであり、図4に示すように、ユーザの識別子(User id)と、ユーザに与えられたパスワード(パスワード)と、を組で有している。
【0025】
背景領域は、例えばワークスペース上に表示する背景を指し示すオブジェクトであり、図5に示すように、背景領域を一意に特定するための識別子(背景領域id)と、背景領域の名称(背景領域名)と、背景領域が作成された日時(作成日時)と、背景領域を作成したユーザ(作成ユーザ)と、ワークスペース上での背景領域の表示位置(X座標、Y座標)と、背景領域のサイズ(X座標方向のサイズ、Y座標方向のサイズ)といった属性を、組で有している。
なお、2次元平面で表示されるワークスペースにおいて、背景領域はMediatorの背後に表示され、ユーザはMediatorに対する意味付けを当該Mediatorと背景領域との位置関係により与えることができる。
【0026】
本実施例では、好ましい態様として、上記した各種の情報を格納して複数のワークスペース情報を永続的に保持するワークスペース蓄積部11と、後述するようにワークスペース蓄積部11から取り出したワークスペース情報を一時的に保持するクライアント2のワークスペース保持部21とから、複数のワークスペース情報を記憶するワークスペース記憶手段が構成されている。なお、ワークスペース記憶手段としては、複数のワークスペース情報を保持することができるものであれば、どのような構成が用いられてもよい。
【0027】
共同作業プロセス蓄積部12は、例えば、進捗報告関係、情報共有関係、共同作業プロセスといったデータベーススキーマを有している。なお、上記したように、共同作業プロセスは、複数のワークスペースを関係付ける進捗報告関係と情報共有関係の組み合わせにより構成される。
【0028】
進捗報告関係は、報告元と報告先のワークスペースを関係付けるオブジェクトであり、図6に示すように、進捗報告関係の識別子(進捗報告関係id)と、進捗報告関係を作成したユーザ(作成ユーザ)と、進捗報告関係が作成された日時(作成日時)と、進捗報告関係の名称(関係名)と、報告元となるワークスペースの集合(報告元ワークスペース集合)と、報告先となるワークスペースの集合(報告先ワークスペース集合)と、進捗報告関係の利用ログのリスト(利用ログ・リスト)と、を組で有している。
【0029】
ここで、本実施例では、共同作業プロセスの分析やテンプレート作成に役立てるため、利用ログのリストを蓄積しており、例えば後述する進捗報告関係を用いた情報伝達が起動されるたびに、その利用ログが加えられる。なお、利用ログは、日時、報告元ワークスペース、伝達された情報(上記図6では、Mediator集合が伝達された場合を例として示してある)といった情報から構成されている。
【0030】
情報共有関係は、情報を共有して共同作業を行う複数のワークスペースを関係付けるオブジェクトであり、図7に示すように、情報共有関係の識別子(情報共有関係id)と、情報共有関係を作成したユーザ(作成ユーザ)と、情報共有関係が作成された日時(作成日時)と、情報共有関係の名称(関係名)と、情報共有関係により関係付けられるワークスペースの集合(情報共有ワークスペース集合)と、情報共有関係の利用ログのリスト(利用ログ・リスト)と、を組で有している。
【0031】
ここで、本実施例では、情報共有関係についても、上記した進捗報告関係の場合と同様に、利用ログのリストを蓄積している。また、利用ログは、日時、伝達元ワークスペース、伝達された情報(上記図7では、背景領域集合が伝達された場合を例として示してある)といった情報から構成されており、例えば後述する情報共有関係を用いた情報伝達が起動されるたびに、その利用ログが随時追加される。
【0032】
共同作業プロセスは、上記した進捗報告関係や情報共有関係を組み合わせて構成される「場」の関係を定義するオブジェクトであり、図8に示すように、共同作業プロセスの識別子(共同作業プロセスid)と、共同作業プロセスを作成したユーザ(作成ユーザ)と、共同作業プロセスが作成された日時(作成日時)と、共同作業プロセスの名称(共同作業名)と、共同作業プロセスを構成するワークスペース間関係の集合(ワークスペース間関係集合)といった属性を、組で有している。ここで、ワークスペース間関係としては、本実施例では、上記した進捗報告関係や情報共有関係が指し示される。
【0033】
図9には、本実施例で定義された共同作業プロセスの一例を概念的に示してある。
同図に示されるように、本実施例では、ユーザ1のワークスペース1(Workspace1)がリーダのワークスペースであり、ユーザ2のワークスペース2(Workspace2)とユーザ3のワークスペース3(Workspace3)からワークスペース1が進捗報告を受ける関係が付けられている。また、ユーザ2のサポートスタッフであるユーザ4のワークスペース4(Workspace4)は、ユーザ2のワークスペース2(Workspace2)と情報共有関係により結ばれている。
【0034】
このような関係付けが定義されることにより、本実施例では、ユーザ2とユーザ4とはそれぞれのワークスペース(ワークスペース2とワークスペース4)において活動全体の構図を共有しながら密に共同作業を進めることができ、その一方で、リーダであるユーザ1は、ユーザ2とユーザ3のワークスペース(ワークスペース2とワークスペース3)から進捗報告を受けることができる。また、ユーザ2やユーザ3は、例えばリーダであるユーザ1のワークスペース1を参照することで互いに相手の進捗具合を確認等することができる。
【0035】
本実施例では、上記した進捗報告関係を規定する情報を永続的に保持する共同作業プロセス蓄積部12と、後述するように共同作業プロセス蓄積部12から取り出した進捗報告関係に係る情報を一時的に保持するクライアント2の共同作業プロセス保持部22とから、報告元となるワークスペース情報と報告先となるワークスペース情報とを関係付ける情報を記憶するワークスペース間関係記憶手段が構成されている。
【0036】
また、本実施例では、同様に、上記した情報共有関係を規定する情報を永続的に保持する共同作業プロセス蓄積部12と、後述するように共同作業プロセス蓄積部12から取り出した情報共有関係に係る情報を一時的に保持するクライアント2の共同作業プロセス保持部22とから、共同して作業がなされる複数のワークスペース情報を互いに関係付ける情報を記憶するワークスペース間関係記憶手段が構成されている。
なお、上記した報告関係に係る関係付け情報や共同作業関係に係る関係付け情報を記憶するワークスペース間関係記憶手段としては、こうした関係付け情報を保持することができるものであれば、どのような構成が用いられてもよい。
【0037】
また、図10には、本実施例に係るサーバ1が上記したワークスペース蓄積部11や共同作業プロセス蓄積部12により保持するオブジェクト間の関係をまとめて示してある。
すなわち、以上に示したように、ワークスペース情報はMediatorや背景領域のリストを保持しており、また、共同作業プロセスは進捗報告関係や情報共有関係のリストを保持している。また、進捗報告関係や情報共有関係は、それぞれの関係により関係付けられたワークスペース情報へのポインタのリストを保持している。
【0038】
また、本実施例では、上記したワークスペース蓄積部11や後述するクライアント2のワークスペース保持部21に記憶されたワークスペース情報が保持するリソースに対する変更(アクセス)を行う変更手段が備えられており、この変更手段は、本実施例では、後述するクライアント2の入出力部23にキーボードやディスプレイ画面等を有している。
【0039】
ワークスペース間情報伝達部13は、共同作業プロセスに記述されたワークスペース間関係に基づいて、ワークスペース間の情報の伝達を行う。
例えば進捗報告関係により関係付けられたワークスペースの間では、報告元のワークスペースに変更があったことに応じて、当該変更の内容を報告先のワークスペースへ伝達することが行われる。
【0040】
具体例として、報告元のワークスペースにMediatorが新規追加された場合にワークスペース間情報伝達部13により行われる処理例を図11を用いて説明する。
同図に示されるように、本実施例では、報告元である2つのワークスペース(ワークスペース2及びワークスペース3)から報告先である1つのワークスペース1へと進捗報告関係が張られている。この場合、例えばワークスペース蓄積部11中のワークスペース2に新たなMediator31aが追加されると、ワークスペース間情報伝達部13は当該Mediator31aと同一のMediator31bをワークスペース蓄積部11中のワークスペース1に追加する。また、ワークスペース3に対して行われる変更の内容についても同様に、報告先のワークスペース1へ伝達される。
【0041】
このような進捗報告関係を規定しておくことにより、例えばチームリーダ(ユーザ1)は、チームメンバ(ユーザ2やユーザ3)の進捗状況を常に把握しておくことが可能であり、さらに各チームメンバは、チームリーダのワークスペース1を参照することで、他のメンバの進捗に対してチームリーダが意味付け(例えばコメントの書き込みやMediatorの位置の移動等)を行った結果を知ることができる。
【0042】
本実施例では、上記のようにしてワークスペース間情報伝達部13が進捗報告関係にあるワークスペース間で情報の伝達を行うことにより、前記ワークスペース間関係記憶手段に記憶された報告関係に係る関係付け情報に従って、報告元ワークスペース情報として規定されたワークスペース情報が前記変更手段により変更されたか否かを監視して、報告元ワークスペース情報として規定されたワークスペース情報が前記変更手段により変更されたことに応じて、当該ワークスペース情報の報告先ワークスペース情報として関係付けられたワークスペース情報に当該変更の内容を伝達するワークスペース間情報伝達手段が構成されている。
【0043】
なお、本実施例では、報告元のワークスペースの変更内容を報告先のワークスペースに伝達する態様として、報告元のワークスペースの変更内容と同一の変更を報告先のワークスペースに施す態様を用いたが、例えば報告元のワークスペースの変更内容を含んだオブジェクトを報告先のワークスペースに生成すること等により、当該変更内容を報告先のユーザに単に通知するといった伝達の態様を用いることもできる。また、例えば、このような単なる変更内容の通知を行った後に、報告先のユーザからの指示等に応じて、当該変更内容と同一の変更を報告先のワークスペースに施すことを可能にした伝達の態様を用いることもできる。
【0044】
また、報告元のワークスペースの変更内容を報告先のワークスペースへ伝達するタイミングとしては、例えば当該伝達をリアルタイムで行って、報告元のワークスペースでの作業内容が報告先のワークスペースのユーザにより常に把握され得るようにするのが好ましいが、本発明では、必ずしもこのような態様が用いられなくともよく、例えば報告元のワークスペースの変更内容が所定時間の経過毎に報告先のワークスペースへ伝達されるといった態様が用いられてもよい。
【0045】
また、報告元のワークスペースから報告先のワークスペースへ伝達される変更の内容としては、例えば報告元のワークスペース上におけるリソースの削除や生成や移動等といったものが挙げられるが、このような変更としては特に限定はなく、どのような変更に本発明が適用されてもよい。また、例えば報告元のワークスペースにどのような変更があった場合に伝達を行うかをユーザがサーバ1等に予め設定しておき、上記したワークスペース間情報伝達部13が当該設定に従って所定の変更があった場合にのみ伝達を行う態様が用いられてもよい。
【0046】
また、上記したワークスペース間情報伝達部13により、例えば情報共有関係により関係付けられたワークスペースの間では、或るワークスペースに変更があったことに応じて、当該ワークスペースと共同作業を行っている他のワークスペースに当該変更と同一の変更を施すことが行われる。
【0047】
具体例として、共同作業を行うワークスペース上で背景領域集合が変更された場合にワークスペース間情報伝達部13により行われる処理例を図12を用いて説明する。なお、本実施例では、背景領域はワークスペース上でMediatorを分類するための分類情報として用いられている。
同図に示されるように、本実施例では、ワークスペース2(Workspace2)とワークスペース4(Workspace4)とが情報共有関係で繋がれており、例えば両ワークスペースでは、どちらも3つの背景領域41a〜41cを持ち、これらの背景領域41a〜41cやMediatorが情報共有関係により常に同一に保たれているとする。
【0048】
このような場合に、例えばワークスペース蓄積部11中のワークスペース4に新たな背景領域42aが追加されると、ワークスペース間情報伝達部13は当該背景領域42aと同一の背景領域42bをワークスペース蓄積部11中のワークスペース2に追加する。また、ワークスペース2に対して行われる変更の内容についても同様に、共同作業関係にある他方のワークスペース4へ伝達される。
このような情報共有関係を規定しておくことにより、ワークスペース2とワークスペース4とでは、例えば背景領域により表された情報の分類あるいはスケジュールなど、その共同作業のバックグラウンドとなる情報を常に同一に保つことができる。また、同様に、両ワークスペース間では、共同作業を行っているMediatorの内容等を常に同一に保つこともできる。
【0049】
本実施例では、上記のようにしてワークスペース間情報伝達部13が情報共有関係にあるワークスペース間で情報の伝達を行うことにより、前記ワークスペース間関係記憶手段に記憶された共同作業関係に係る関係付け情報に従って、共同作業を行うワークスペース情報が前記変更手段により変更されたか否かを監視して、共同作業を行うワークスペース情報が前記変更手段により変更されたことに応じて、当該ワークスペース情報と関係付けられた他のワークスペース情報に当該変更と同一の変更を施すワークスペース間情報伝達手段が構成されている。
【0050】
なお、共同作業関係にあるワークスペース間で変更内容を伝達するタイミングとしては、上記した報告関係の場合と同様に、例えば当該伝達がリアルタイムで行われるのが好ましいが、本発明では、実用上で有効なものであれば、必ずしもリアルタイムでの伝達が行われなくともよい。
また、共同作業関係にあるワークスペース間で伝達される変更の内容としては、上記した報告関係の場合と同様に、特に限定はなく、ワークスペースのどのような変更に本発明が適用されてもよい。
【0051】
また、一例として、上記した背景領域に例えば「処理中領域」といった名称や「処理済み領域」といった名称を付しておき、ワークスペース上のリソースが異なる背景領域上に移動されたことを上記した報告関係や共同作業関係により関係付けられた他のワークスペースに伝達するといった態様を用いることも有効である。このような伝達を行えば、例えば或るワークスペース上で「特許明細書ファイル」といったリソースが「処理中領域」から「処理済み領域」に移動された場合には、当該ワークスペースの報告先ワークスペースや共同作業関係にあるワークスペースではユーザがその移動を知ることができ、これに基づいて、共同作業等を行っている他のユーザのスケジュールに対する進捗具合や作業全体に対する寄与等を把握することができる。
【0052】
クライアント2は、ワークスペース保持部21と、共同作業プロセス保持部22と、入出力部23と、共同作業プロセス編集部24とを有している。なお、クライアント2はユーザが仕事を行うためのもので、ワークステーションやパーソナルコンピュータ上のソフトウェアによって実現されている。
【0053】
ワークスペース保持部21は、上記したようにサーバ1のワークスペース蓄積部11から取り出したワークスペース情報を一時的に保持することを行い、例えばユーザ(クライアント)により参照中のワークスペース情報を保持する。このようにワークスペース情報は、クライアント2のメモリー上に一時的に保持されて、ユーザによる編集作業が行われる。ワークスペース情報に対して施された編集は、ユーザの保存命令あるいはシステムが適当間隔で保存を行うタイミングで、サーバ1上のワークスペース蓄積部11に保存される。
【0054】
共同作業プロセス保持部22は、上記したようにサーバ1の共同作業プロセス蓄積部12から取り出した進捗報告関係や情報共有関係に係る情報を一時的に保持することを行い、具体的には、現在アクティブな共同作業プロセスのワークスペース間関係を保持し、例えばワークスペース蓄積部11中の所定のワークスペース情報に変更があった場合には、サーバ1のワークスペース間情報伝達部13に上記したワークスペース間での情報伝達を起動させる。また、本実施例では更に、情報伝達のログを蓄積し、共同作業プロセスのテンプレート設計に役立てる。なお、ワークスペース間での情報伝達を起動させるための機能はサーバ1に備えられていてもよい。
【0055】
入出力部23は、ディスプレイ、キーボード、マウスなどの入出力装置によって構成される。ここでは、各種のアプリケーションに共通に用いられるウィンドウの表示、キーボード入力、カーソルによるアイコンやボタン操作などの標準的な入出力制御が行なわれるものとする。
【0056】
共同作業プロセス編集部24は、共同作業プロセスを編集する機能を有しており、本実施例では、例えば上記した入出力部23のディスプレイ画面に編集対象の共同作業プロセスを表示させ、また、例えばユーザが入出力部23のキーボード等を操作したことに応じて、新たな共同作業プロセス(すなわち、進捗報告関係や情報共有関係の組合せ)を設定することや、既に設定されている共同作業プロセスを変更することを行う。
【0057】
本実施例では、上記のようにして共同作業プロセス編集部24が共同作業プロセス保持部22や共同作業プロセス蓄積部12に共同作業プロセスを設定することにより、前記ワークスペース間関係記憶手段に報告関係や共同作業関係に係る関係付け情報を設定するワークスペース間関係設定手段が構成されている。なお、ここで言う関係付け情報の設定には、例えば関係付け情報を新規に設定する態様や、既に設定された関係付け情報を変更(すなわち、再設定)する態様が含まれている。
【0058】
ここで、共同作業プロセスを編集するための画面表示等の具体例を図13を用いて説明する。
同図には、進捗報告関係や情報共有関係といったワークスペース間の関係を編集するための画面表示の一例を示してあり、この画面には、ワークスペース1〜ワークスペース4の間の関係と共に、「Workspace」、「報告関係」、「共有関係」、「ユーザ」、「ログ」、「OK」、「Cancel」といったボタンが表示されている。
【0059】
具体的な編集作業としては、例えばユーザにより「Workspace」ボタンがクリックされると、ワークプロセス管理装置が保持しているワークスペース情報のリストを表示し、また、そこから特定のワークスペース情報が選択されることにより、選択されたワークスペース情報を表すアイコンを画面に表示させる。
また、ワークスペース間の関係付けの設定は、関係付けられる複数のワークスペースが選択された後に、「報告関係」あるいは「共有関係」のボタンがクリックされることにより行われる。なお、報告関係に関しては、どのワークスペースが報告元であり、どのワークスペースが報告先であるのかを選択させるためのダイアログ・ウィンドウを立ち上げて、ユーザの選択を受ける。
【0060】
また、上記図13に示されるように、各ワークスペースのアイコンは、主に次の2つのルールに従って、自動的にレイアウトされる。
すなわち、1つ目は、報告元のワークスペースは報告先のワークスペースより右に表示するというルールであり、2つ目は、情報を共有するワークスペースは上下にならべて表示するというルールである。但し、これらのルールに従うと1つのツリーで表示できない場合には、関係毎にツリーを分けて表示を行う。
【0061】
また、例えば共同作業プロセスの作成時には、「ユーザ」ボタンが選択可能になり、各ワークスペースで作業を行うユーザの指定ができる。なお、本実施例では、例えば作業が開始されてその作業が進行途中であっても、ワークスペースが選択された後に「ユーザ」ボタンが押されることで、各ワークスペースの作業ユーザを変更することができる。但し、このように作業ユーザを変更する作業は、共同作業プロセスの作成ユーザにしか許されず、他のユーザがそのウィンドウを開いた際には、「ユーザ」ボタンは選択不可能な状態になっている。
【0062】
また、本実施例では、既に設定されている共同作業プロセスを利用して新たな共同作業プロセスを作成することもできる。
具体的には、まず、ユーザにより1つの共同作業プロセスが選択されると、そのワークスペース間関係集合を用いて、関係付けられた複数のワークスペース情報を抽出することを行う。そして、抽出した各ワークスペース情報をコピーして同じワークスペース情報を生成し、それらのワークスペース情報間に元の関係と同じ関係を作る。これにより、新しい共同作業プロセスが生成され、ユーザは新たな共同作業を始めることができる。
【0063】
また、本実施例では、上記した「ログ」ボタンがクリックされると、共同作業プロセス中の各進捗報告関係や各情報共有関係について、いつどんな情報伝達が行われたかを示すログ(利用ログ・リスト)が画面に表示される。図14には、このようなログの画面表示例を示してある。
【0064】
次に、上記した本実施例に係るワークプロセス管理装置の動作を図面を参照して説明する。
まず、既存の共同作業プロセスを検索し、検索した共同作業プロセスを編集して新しい共同作業プロセスを生成する際のワークプロセス管理装置の動作例を図15を参照して説明する。
【0065】
すなわち、ワークプロセス管理装置では、まず、既存の共同作業プロセスをデータベース(本実施例では共同作業プロセス蓄積部12)から検索してディスプレイ画面に表示させ(ステップS1)、その中から共同作業プロセスを作成するユーザが雛形となる共同作業プロセスを1つ選択すると、その選択を受け付ける(ステップS2)。なお、この場合に、提示される既存の共同作業プロセスは、作成ユーザや作成日時等に基づいて制限することもできる。
【0066】
次に、ワークプロセス管理装置では、ユーザにより選択された共同作業プロセスに含まれるワークスペース間関係を検索し(ステップS3)、この検索結果に基づいて当該共同作業プロセスを上記図13に示したようにグラフィカルに表示させる(ステップS4)。この場合に、例えば当該共同作業プロセスの編集が必要であれば(ステップS5)、上記図13に示した各種のボタンから成るユーザインタフェースを用いてユーザは共同作業プロセスに変更を加えることができ、ワークプロセス管理装置では、ユーザの操作に従って共同作業プロセスの編集を行う(ステップS11)。
【0067】
次いで、ワークプロセス管理装置では、雛形として選択された共同作業プロセス、或いは編集された場合には編集後の共同作業プロセスにより関係付けられた各ワークスペースに対応してワークスペース情報を作成するに際して、各ワークスペースのオーナをユーザからの入力に従って設定する(ステップS6)。この場合、ユーザは、ワークスペースのアイコンを1つ選択して、上記図13に示した「ユーザ」ボタンをクリックすることにより、当該ワークスペースで共同作業を行うユーザ(オーナ)を選択することを行う。
【0068】
そして、ワークプロセス管理装置では、雛形として選択された共同作業プロセス、或いは編集された場合には編集後の共同作業プロセスにより関係付けられた各ワークスペース情報をコピーするとともに(ステップS7)、これら各ワークスペース情報が保持する各Mediatorをコピーし(ステップS8)、また、これら各ワークスペース情報が保持する各背景領域をコピーして(ステップS9)、雛形となった共同作業プロセス或いは編集後の共同作業プロセスと同様の各ワークスペース間関係に従って新たなワークスペース集合を生成する(ステップS10)。生成された各ワークスペース情報等は、サーバ1のワークスペース蓄積部11に保存され、生成された共同作業プロセスは、サーバ1の共同作業プロセス蓄積部12に保存される。
【0069】
このように、本実施例のワークプロセス管理装置では、既存のワークスペース情報やワークスペース間関係を利用して新たな共同作業プロセスを作成することができ、このようにして新たに作成した共同作業プロセスを新たな共同作業に活用することができる。また、本実施例のワークプロセス管理装置では、上記したようにワークスペース間でどのような情報がいつ伝達されているかといったログを管理することが行われるため、このような過去の伝達状況を参照して新たな共同作業に活用することができる。また、このようなログにより、例えばどのワークスペースで仕事が滞っているか等といったことを分析することもできる。
【0070】
次に、ユーザが実際に共同作業を開始する際のワークプロセス管理装置の動作例を図16を参照して説明する。
すなわち、ワークプロセス管理装置では、まず、ユーザからのログインを受け付け(ステップS21)、受け付けたパスワード等によりユーザを正常に認証することができた場合には(ステップS22)、以下に示す共同作業開始処理を実行する。
【0071】
この共同作業開始処理において、ワークプロセス管理装置では、上記したユーザ認証が済んだ後に、そのユーザがオーナであるワークスペース情報をワークスペース蓄積部11から全て検索し、それを画面に提示する(ステップS23)。この場合に、提示されたワークスペース情報の中からユーザにより作業を行いたいワークスペース情報が選択されると、この選択を受け付けたワークプロセス管理装置では、選択されたワークスペース情報により構成されるワークスペースを画面に提示する(ステップS24)。
【0072】
そして、ワークプロセス管理装置では、選択されたワークスペースが関係付けられた進捗報告関係及び情報共有関係を全て検索し(ステップS25)、検索した進捗報告関係及び情報共有関係が関係付けられた共同作業プロセスを全て検索し(ステップS26)、この検索結果に基づいてユーザからの指示等に応じて、選択されたワークスペースが参加する共同作業プロセスを上記図13に示したように画面に表示させる(ステップS27)。
【0073】
このようにして、本実施例のワークプロセス管理装置では、ユーザからワークスペースの選択指定を受け付けることにより、当該ワークスペースと関係付けられた共同作業プロセスをユーザに提供することができる。なお、ユーザは、共同作業プロセスが保持する進捗報告関係や情報共有関係のログを確認することにより、その共同作業がどのような状態なのかを知ることができる。
【0074】
次に、共同作業プロセスに従ってワークスペース間関係に基づく情報伝達を行う場合のワークプロセス管理装置の動作例を図17を参照して説明する。なお、上記したように進捗報告関係や情報共有関係に基づいて伝達されるワークスペースの変更内容としてはどのようなものであってもよいが、ここでは説明の便宜上から、進捗報告関係では新規に追加されたMediatorの情報を伝達し、情報共有関係では背景領域の変更を伝達する態様を具体例として示す。
【0075】
すなわち、ワークプロセス管理装置では、例えば常時、ワークスペース蓄積部11に記憶されたワークスペース情報が編集(変更)されたか否かを監視する(ステップS31)。この監視により、例えば新たなMediatorがワークスペースに追加されたことが検出された場合には、ワークプロセス管理装置では、当該ワークスペースのMediatorに関する配列(EditedMed[m])に追加された1以上のMediatorのポインタ等を代入する(ステップS32)。
【0076】
また、上記の監視により、例えばワークスペース上の背景領域について新規追加等の編集があったことが検出された場合には、ワークプロセス管理装置では、当該ワークスペースの背景領域に関するフラグ(EditedBackFlag)にtrueを代入して当該フラグを立てる(ステップS33)。
【0077】
また、ワークプロセス管理装置では、例えば常時或いは上記したMediatorや背景領域の変更が検出された場合に、現在作業が行われている共同作業プロセスのワークスペース間関係のリストを検索して、編集されたワークスペースが進捗報告関係や情報共有関係により関係付けられているかをチェックする(ステップS34)。なお、進捗報告関係により関係付けられていたとしても、報告先のワークスペースとして関係付けられていた場合には、それは無視する。
【0078】
上記のチェックにより、例えば編集されたワークスペースが進捗報告関係の報告元として関係付けられていることが検出された場合には(ステップS35)、ワークプロセス管理装置では、上記した配列(EditedMed[m])を参照して、当該ワークスペースに新規追加されたMediatorの全てを報告先として指定されているワークスペースにコピーする(ステップS36)。
【0079】
また、編集されたワークスペースが進捗報告関係ではなく、情報共有関係により関係付けられていることが検出された場合には、ワークプロセス管理装置では、当該ワークスペースに関して上記したフラグ(EditedBackFlag)が立っている(trueである)か否かを確認し(ステップS37)、当該フラグが立っていることが検出された場合には、当該ワークスペースにおける変更後の背景領域を情報共有関係により関係付けられている他のワークスペースに上書きして(ステップS38)、これら共同作業関係にあるワークスペース間で背景領域を一致させる。
【0080】
このようにして、本実施例のワークプロセス管理装置では、複数のワークスペースをユーザに提供して共同作業を行わせる場合に、例えばチームメンバのワークスペースからチームリーダのワークスペースへの進捗報告に係る情報伝達や、情報を共有して共同作業を行う複数のメンバのワークスペース間での情報伝達を実現することができ、これにより、例えばユーザにより行われる共同作業等を支援して、ユーザに作業し易い環境を提供することができる。
【0081】
以上のように、本実施例で示したワークプロセス管理装置では、ワークスペース間に規定された進捗報告関係や情報共有関係に基づいて、ワークスペース上の変化を関係付けられた他のワークスペースへ自動的に伝達するようにした。このため、ワークプロセス管理装置では、局所的な場と場の関係を規定して柔軟なワークプロセスを記述することが可能となり、これにより、例えば共同執筆などのように、ワークフローを予め定義できない非定型な共同作業が行われる場合であっても、ワークスペース間に継続的な進捗報告あるいは情報共有といった関係を定義することにより、予め決められた共同作業プロセスに沿った共同作業を継続的に行うことを可能にすることができる。
【0082】
なお、本発明により報告関係を定義する場合に、報告元として定義されるワークスペースの数や、報告先として定義されるワークスペースの数としては特に限定はなく、1以上のワークスペースが報告元として定義されるとともに、1以上のワークスペースが報告先として定義されればよい。
また、本発明により共同作業関係を定義する場合に、互いに共同して作業がなされるワークスペースとして定義されるワークスペースの数としては、複数であれば、特に限定はない。
【0083】
また、上記実施例に示したワークプロセス管理装置に備えられた各機能手段により行われる処理は、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源において、プロセッサが制御プログラムを実行することにより構成されるが、本発明では、これらの各機能手段を独立したハードウエア回路として構成してもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピーディスクやCD−ROM等のコンピュータにより読取可能な記憶媒体として把握することもでき、当該制御プログラムを記憶媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
【0084】
具体的には、例えば、コンピュータに実行させるプログラムを前記コンピュータの入力手段が読取可能に記憶した記憶媒体において、当該プログラムが、ワークスペースを構成するための情報でありリソースを処理可能に保持する複数のワークスペース情報を記憶したワークスペースメモリからワークスペース情報を読み出す処理と、報告元となるワークスペース情報と報告先となるワークスペース情報とを関係付ける情報を記憶したワークスペース間関係メモリから当該関係付け情報を読み出す処理と、ワークスペースメモリに記憶されたワークスペース情報が保持するリソースを変更する入力を受け付ける処理と、ワークスペース間関係メモリに前記関係付け情報を設定する入力を受け付ける処理と、ワークスペース間関係メモリに記憶された関係付け情報に従って、報告元ワークスペース情報として規定されたワークスペース情報が変更されたことに応じて、当該ワークスペース情報の報告先ワークスペース情報として関係付けられたワークスペース情報に当該変更の内容を伝達する処理と、を前記コンピュータに実行させる態様を用いることもできる。
【0085】
このように記憶媒体を用いた場合にも、上記実施例で示した場合と同様に、報告元のワークスペースの変更内容を報告先のワークスペースに伝達することができる。
なお、上記したワークスペースメモリやワークスペース間関係メモリとしては、例えば上記プログラムを格納した記憶媒体の中に設けられてもよく、また、当該記憶媒体とは別個にコンピュータ等に設けられてもよい。また、これらのメモリを記憶媒体中に設ける場合には、例えばワークスペース情報や関係付け情報を上記プログラム中に記憶してもよく、また、これらの情報を上記プログラムとは別に記憶していてもよい。
【0086】
また、例えば、コンピュータに実行させるプログラムを前記コンピュータの入力手段が読取可能に記憶した記憶媒体において、当該プログラムが、ワークスペースを構成するための情報でありリソースを処理可能に保持する複数のワークスペース情報を記憶したワークスペースメモリからワークスペース情報を読み出す処理と、共同して作業がなされる複数のワークスペース情報を互いに関係付ける情報を記憶したワークスペース間関係メモリから当該関係付け情報を読み出す処理と、ワークスペースメモリに記憶されたワークスペース情報が保持するリソースを変更する入力を受け付ける処理と、ワークスペース間関係メモリに前記関係付け情報を設定する入力を受け付ける処理と、ワークスペース間関係メモリに記憶された関係付け情報に従って、共同作業を行うワークスペース情報が変更されたことに応じて、当該ワークスペース情報と関係付けられた他のワークスペース情報に当該変更と同一の変更を施す処理と、を前記コンピュータに実行させる態様を用いることもできる。
【0087】
このように記憶媒体を用いた場合にも、上記実施例で示した場合と同様に、共同作業関係にある複数のワークスペース間において、或るワークスペースに生じた変更と同一の変更を他のワークスペースに施すことを相互に行うことができる。
なお、ワークスペースメモリやワークスペース間関係メモリの構成としては、上記したのと同様に、種々な態様が用いられてもよい。
また、本発明は、ワークスペース管理方法として実施することも可能である。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るワークプロセス管理装置によると、ワークスペース を構成するための情報でありリソースを処理可能に保持するワークスペース情報により構 成されるワークスペースをユーザに提供するに際して、報告元となるワークスペース情報と報告先となるワークスペース情報とを関係付ける情報に従って、報告元ワークスペース情報として規定されたワークスペース情報が変更された場合に、当該ワークスペース情報の報告先ワークスペース情報として関係付けられたワークスペース情報に当該変更の内容を伝達するようにしたため、例えばチームメンバのワークスペースの変更内容をチームリーダのワークスペースへ伝達するといった進捗報告を継続的に円滑に行うことができる。
【0089】
また、本発明に係るワークプロセス管理装置によると、ワークスペースを構成するための情報でありリソースを処理可能に保持するワークスペース情報により構成されるワークスペースをユーザに提供するに際して、共同して作業がなされる複数のワークスペース情報を互いに関係付ける情報に従って、共同作業を行うワークスペース情報が変更された場合に、当該ワークスペース情報と関係付けられた他のワークスペース情報に当該変更と同一の変更を施すようにしたため、例えば共同して作業を行う複数のユーザが各ワークスペースで同じ情報を参照等することを実現し、これにより、共同作業の円滑化を図ることができる。
【0090】
また、本発明では、上記したワークプロセス管理装置により行われるのと同様な各種の処理をコンピュータに実行させることができるプログラムを構成し、当該プログラムをコンピュータの入力手段が読取可能にして記憶媒体に記憶させた態様とすることもできる。
また、本発明は、ワークスペース管理方法として実現することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るワークプロセス管理装置の構成例を示す図である。
【図2】ワークスペースのデータ構造の一例を示す図である。
【図3】Mediatorのデータ構造の一例を示す図である。
【図4】Userのデータ構造の一例を示す図である。
【図5】背景領域のデータ構造の一例を示す図である。
【図6】進捗報告関係のデータ構造の一例を示す図である。
【図7】情報共有関係のデータ構造の一例を示す図である。
【図8】共同作業プロセスのデータ構造の一例を示す図である。
【図9】共同作業プロセスの一例を概念的に示す図である。
【図10】サーバが保持するオブジェクト間の関係の一例を示す図である。
【図11】進捗報告関係に基づくワークスペース間での情報伝達の一例を説明するための図である。
【図12】情報共有関係に基づくワークスペース間での情報伝達の一例を説明するための図である。
【図13】共同作業プロセスの編集を行うための画面表示の一例を示す図である。
【図14】共同作業プロセスのログの画面表示の一例を示す図である。
【図15】共同作業プロセスを作成する場合の処理の手順の一例を説明するための図である。
【図16】共同作業プロセスによる作業を開始する場合の処理の手順の一例を説明するための図である。
【図17】ワークスペース間関係に基づいて情報伝達を行う処理の手順の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
1・・サーバ、 2・・クライアント、 3・・ネットワーク、
11・・ワークスペース蓄積部、 12・・共同作業プロセス蓄積部、
13・・ワークスペース間情報伝達部、 21・・ワークスペース保持部、
22・・共同作業プロセス保持部、 23・・入出力部、
24・・共同作業プロセス編集部、

Claims (7)

  1. ワークスペースを構成するための情報でありリソースを処理可能に保持するワークスペース情報により構成されるワークスペースをユーザに提供するワークプロセス管理装置において、
    複数のワークスペース情報を記憶するワークスペース記憶手段と、
    報告元となるワークスペース情報と報告先となるワークスペース情報とを関係付ける情報を記憶するワークスペース間関係記憶手段と、
    ワークスペース記憶手段に記憶されたワークスペース情報が保持するリソースに対する作業の進捗状況の変更を行う変更手段と、
    ワークスペース間関係記憶手段に記憶された関係付け情報に従って、報告元ワークスペース情報として規定されたワークスペース情報に保持されたリソースに対する作業の進捗状況が変更手段により変更されたか否かを監視して、報告元ワークスペース情報として規定されたワークスペース情報に保持されたリソースに対する作業の進捗状況が変更手段により変更されたことに応じて、当該ワークスペース情報の報告先ワークスペース情報として関係付けられたワークスペース情報に当該変更の内容を伝達するワークスペース間情報伝達手段と、
    を備えたことを特徴とするワークプロセス管理装置。
  2. ワークスペースを構成するための情報でありリソースを処理可能に保持するワークスペース情報により構成されるワークスペースをユーザに提供するワークプロセス管理装置において、
    複数のワークスペース情報を記憶するワークスペース記憶手段と、
    共同して作業がなされる複数のワークスペース情報を互いに関係付ける情報を記憶するワークスペース間関係記憶手段と、
    ワークスペース記憶手段に記憶されたワークスペース情報が保持するリソースに対する作業の進捗状況の変更を行う変更手段と、
    ワークスペース間関係記憶手段に記憶された関係付け情報に従って、共同作業を行うワークスペース情報に保持されたリソースに対する作業の進捗状況が変更手段により変更されたか否かを監視して、共同作業を行うワークスペース情報に保持されたリソースに対する作業の進捗状況が変更手段により変更されたことに応じて、当該ワークスペース情報と関係付けられた他のワークスペース情報に当該変更と同一の変更を施すワークスペース間情報伝達手段と、
    を備えたことを特徴とするワークプロセス管理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のワークプロセス管理装置において、
    ワークスペース間情報伝達手段による情報伝達を実行する変更の内容をユーザにより設定する変更内容設定手段を備え、
    ワークスペース間情報伝達手段は、変更内容設定手段により設定された変更内容の変更が変更手段により行われた場合に情報伝達を実行する、
    ことを特徴とするワークプロセス管理装置。
  4. コンピュータに実行させるプログラムを前記コンピュータの入力手段が読取可能に記憶した記憶媒体において、
    前記コンピュータを、
    ワークスペースを構成するための情報でありリソースを処理可能に保持する複数のワークスペース情報を記憶したワークスペースメモリからワークスペース情報を読み出す処理手段と、
    報告元となるワークスペース情報と報告先となるワークスペース情報とを関係付ける情報を記憶したワークスペース間関係メモリから当該関係付け情報を読み出す処理手段と、
    ワークスペースメモリに記憶されたワークスペース情報が保持するリソースに対する作業の進捗状況を変更する入力を受け付ける処理手段と、
    ワークスペース間関係メモリに記憶された関係付け情報に従って、報告元ワークスペース情報として規定されたワークスペース情報に保持されたリソースに対する作業の進捗状況が変更されたか否かを監視して、報告元ワークスペース情報として規定されたワークスペース情報に保持されたリソースに対する作業の進捗状況が変更されたことに応じて、当該ワークスペース情報の報告先ワークスペース情報として関係付けられたワークスペース情報に当該変更の内容を伝達する処理手段として機能させるためのプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
  5. コンピュータに実行させるプログラムを前記コンピュータの入力手段が読取可能に記憶した記憶媒体において、
    前記コンピュータを、
    ワークスペースを構成するための情報でありリソースを処理可能に保持する複数のワークスペース情報を記憶したワークスペースメモリからワークスペース情報を読み出す処理手段と、
    共同して作業がなされる複数のワークスペース情報を互いに関係付ける情報を記憶したワークスペース間関係メモリから当該関係付け情報を読み出す処理手段と、
    ワークスペースメモリに記憶されたワークスペース情報が保持するリソースに対する作業の進捗状況を変更する入力を受け付ける処理手段と、
    ワークスペース間関係メモリに記憶された関係付け情報に従って、共同作業を行うワークスペース情報に保持されたリソースに対する作業の進捗状況が変更されたか否かを監視して、共同作業を行うワークスペース情報に保持されたリソースに対する作業の進捗状況が変更されたことに応じて、当該ワークスペース情報と関係付けられた他のワークスペース情報に当該変更と同一の変更を施す処理手段として機能させるためのプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
  6. ワークスペースを構成するための情報でありリソースを処理可能に保持するワークスペース情報により構成されるワークスペースをユーザに提供可能なワークプロセス管理装置が行うワークプロセス管理方法において、
    ワークプロセス管理装置の変更手段が、複数のワークスペース情報を記憶するワークスペース記憶手段に記憶されたワークスペース情報が保持するリソースに対する作業の進捗状況の変更を行い、
    ワークプロセス管理装置のワークスペース間情報伝達手段が、ワークスペース間関係記憶手段に記憶された関係付け情報に従って、報告元ワークスペース情報として規定されたワークスペース情報に保持されたリソースに対する作業の進捗状況が変更手段により変更されたか否かを監視して、報告元ワークスペース情報として規定されたワークスペース情報に保持されたリソースに対する作業の進捗状況が変更手段により変更されたことに応じて、当該ワークスペース情報の報告先ワークスペース情報として関係付けられたワークスペース情報に当該変更の内容を伝達することを特徴とするワークプロセス管理方法。
  7. ワークスペースを構成するための情報でありリソースを処理可能に保持するワークスペース情報により構成されるワークスペースをユーザに提供可能なワークプロセス管理装置が行うワークプロセス管理方法において、
    ワークプロセス管理装置の変更手段が、複数のワークスペース情報を記憶するワークスペース記憶手段に記憶されたワークスペース情報が保持するリソースに対する作業の進捗状況の変更を行い、
    ワークプロセス管理装置のワークスペース間情報伝達手段が、ワークスペース間関係記憶手段に記憶された関係付け情報に従って、共同作業を行うワークスペース情報に保持されたリソースに対する作業の進捗状況が変更手段により変更されたか否かを監視して、共同作業を行うワークスペース情報に保持されたリソースに対する作業の進捗状況が変更手段により変更されたことに応じて、当該ワークスペース情報と関係付けられた他のワークスペース情報に当該変更と同一の変更を施すことを特徴とするワークプロセス管理方法。
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