JP3840216B2 - 光周波数制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、波長可変レーザの出力光周波数を制御する光周波数制御装置に関する。波長可変レーザは、例えば波長多重(Wavelength Division Multiplexing : WDM)技術を応用する光通信ネットワークの通信用光源として用いられる。この種の光波ネットワークにおいては、波長スイッチングのために波長可変レーザが用いられる。
インターネットの普及などにより、ネットワークを流れるトラフィックの量は年々増加の一途を辿っている。これに応じて光伝送技術に関する研究が盛んであり、特に波長多重技術の進歩が著しい。研究者らの間では、エンド−ツウ−エンドで光パスを設定することで中間レイヤを省くことができ、またダイナミックに変動するトラフィックを効率よく収容できる光波ネットワークが議論されている。この種のネットワークでは光クロスコネクト(Optical Cross Connect : OXC)装置が用いられ、伝送波長がエッジノードにおいて切り替えられることにより光パスが更新される。
波長の切り替えには大別して2つの方式がある。一つは、使用する波長分だけレーザを用意し、必要な波長に応じていずれかのレーザを選ぶ(波長選択型)という方式である。もう一つは、波長可変レーザを用いてその出力波長を切り替える(波長スイッチング型)という方式である。近年では多重度を高めるために数10以上もの波長が使用されるため、装置規模やコストの点で波長スイッチング型の方が有利である。波長スイッチング型ネットワークには、MEMS(Micro-electromechanical Systems)を用いた外部共振器型レーザ、または分布ブラッグ反射(Distributed Bragg Reflector : DBR)型レーザなどの波長可変レーザが一般的に用いられる。
ところで、波長可変レーザは、その出力光周波数を切り替え、かつ安定化させるために光周波数制御装置と組み合わせて用いられる。波長スイッチング型ネットワークにおいては光周波数を広い光周波数範囲にわたり精度良くロックする必要がある。このことは、広い光周波数範囲の全体をモニタでき、かつ高い光周波数分解能を持つことを、光周波数制御装置に要求する。なお以下の説明では、波長と周波数とをともに同義の語として用いる。当該技術分野では文脈に応じていずれかの語が選択的に用いられる。
非特許文献1に開示される光周波数制御装置は、波長可変レーザの出力光を一部分岐してファブリペロ共振器に入力し、その通過光レベルをモニタして光周波数を制御するようにしている。また波長可変レーザの出力光周波数と駆動電流との関係を予め特性表にしてROM(Read Only Memory)などに記憶させる。そして、起動時や周波数切り替えの際にはROMの内容を読み出して仮の周波数引き込みを行ったのち、制御ループにより引き込み点から最も近い動作点に周波数を微調整するという手法を採る。
しかしながら経年変化や劣化、または動作温度の揺らぎなどにより、波長可変レーザの動作特性は変化する。またファブリペロ共振器を通過した光には光周波数に対して周期的にピークが現れるため、制御ループにより安定化される動作点が複数存在し得る。よって動作特性がROMに記憶された特性表と異なる状態の波長可変レーザを駆動すると、出力光周波数が予期せぬ動作点に安定化制御されてしまう虞が有る。これは、非特許文献1に記載の光周波数制御装置が周波数可変領域の全体をモニタすることができず、出力光周波数の絶対値に基づく周波数安定化機構を有していないことから生じる。
DBR型レーザを用いる場合には、別の不具合も生じる。DBR型レーザは、ファブリペロレーザの共振器端面の反射特性に光フィルタリング特性を持たせ、ファブリペロレーザの複数の縦モードから最も強く反射される波長のみが励振されるようにすることで単一モード発振を実現する。DBR型レーザは光フィルタリング特性を可変させて発振モードを跳躍させることにより、波長可変領域を拡大することができる。
ところで、DBR型レーザの発振モードはモードホップ近傍において不安定になる。よって劣化などで特性が変わり動作点がモードホップ近傍に移動すると、発振モードを安定化させるための何らかの対策を講じない限り、光周波数制御ループが発振する虞が有る。
以上のような不具合に対し、非特許文献2に開示される光周波数制御装置が有る。この文献に記載の装置は、光分波器を用いて光周波数の絶対値を検出できるようにし、光周波数を広範囲にわたってモニタできるようにしている。またDBR型レーザの出力光周波数に周波数変調を施し、同期検波処理により発振モードを安定化させるようにしている。
しかしながらDBR型レーザの波長可変範囲が広くなると、光分波器の出力ポートの数が増え、これに伴って各ポートの出力光を電気信号に変換する光電変換部の数も増加する。よって出力光周波数の可変範囲を拡大するためには、装置規模やコストが急激に増大するという不具合が生じる。また波長可変レーザの出力光に周波数変調が施されるため、出力光スペクトルの純度が劣化するという不具合もある。
T.Shiozaki et al., Electron. Lett., vol.29, no.15, pp.1331-1332, 1993 H.Ishi et al., Electron. Lett., vol.33, no.6, pp.494-496, 1997
以上述べたように既存の光周波数制御装置には、波長可変レーザの特性の変化により出力光周波数が予期せぬ値になる虞が有る。またこの不具合を解決するにはコストがかかり、装置規模も大きくなりやすいという不具合がある。さらには、波長可変レーザの発振モードの安定化の代償として、出力光スペクトルが劣化するという不具合もある。
本発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、出力光周波数を所望の値に確実に安定化させることの可能な光周波数制御装置を、構成簡易にして低コストで提供することにある。また本発明の別の目的は、出力光周波数を所望の値に確実に安定化させることができ、波長可変レーザの発振モードを出力光スペクトルの劣化を伴わずに安定化させることの可能な光周波数制御装置を、構成簡易にして低コストで提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、波長可変レーザ(例えば波長可変レーザ10)の出射光の光周波数を目標値に安定化制御する光周波数制御装置において、前記波長可変レーザへの注入電流を制御して前記出射光の光周波数を制御する制御手段(例えば駆動回路部230)と、第1の光フィルタ(例えば第1の光フィルタ111)と、前記第1の光フィルタを用いて前記出射光の光周波数と前記目標値との周波数の差分値に相当する第1の誤差信号を検出し、この第1の誤差信号を前記制御手段に帰還して第1制御ループを形成する第1制御ループ形成手段(例えば第1の誤差信号検出部1)と、前記第1の光フィルタと異なる特性を示す第2の光フィルタ(例えば第2の光フィルタ112)と、前記第2の光フィルタを用いて前記出射光の光周波数と前記目標値との周波数の差分値に相当する第2の誤差信号を検出し、この第2の誤差信号を前記制御手段に帰還して第2制御ループを形成する第2制御ループ形成手段(例えば第2の誤差信号検出部2)と、前記第2制御ループによる周波数引き込み範囲の一部を含む周波数領域において前記第1制御ループのループ利得を略0とする不感帯形成手段(例えば非線形増幅器260)とを具備することを特徴とする光周波数制御装置が提供される。
このような構成であるから、第1制御ループにより、広い範囲をカバーする周波数制御が実現される。第1の光フィルタの透過特性を波長可変レーザの波長可変幅よりも広い範囲に渡り単調とすると、第1制御ループ形成手段により、周波数可変領域の全体をモニタした結果に基づくフィードバックループが形成される。すなわち波長可変レーザの出力光周波数の絶対値に基づく周波数安定化機構が形成される。
さらに、第2制御ループにより、より高精度な周波数制御が実現される。すなわち第2の光フィルタの透過特性を第1の光フィルタよりも急峻とすると、第2制御ループ形成手段により局所的に精度の高い周波数制御が実現される。
このとき、一般には第1および第2制御ループが競合する虞が有る。そこで本発明では、不感帯形成手段により、第2制御ループによる周波数引き込み範囲の少なくとも一部を含む周波数領域において第1制御ループのループ利得を略0とするようにした。これにより第2制御ループによる周波数引き込み過程においては第1制御ループが作用しなくなり、2つの制御ループが競合することを防止できる。
このように2段階の制御ループを設け、しかもこれらの制御ループが互いに競合しないようにすることができるので、波長可変レーザの出力光周波数を所望の値に確実かつ高精度に安定化させることが可能となる。しかも上記構成は、第1および第2の光フィルタを主要部とする構成であるので、構成簡易かつ低コストに実施することが可能である。
本発明によれば、出力光周波数を所望の値に確実に安定化させることの可能な光周波数制御装置を、構成簡易にして低コストで提供することができる。また本発明によれば、出力光周波数を所望の値に確実に安定化させることができ、波長可変レーザの発振モードを出力光スペクトルの劣化を伴わずに安定化させることの可能な光周波数制御装置を、構成簡易にして低コストで提供することができる。
[実施例1]
図1は、本発明の第1の実施例に係わる光周波数制御装置を示す機能ブロック図である。図1において、波長可変レーザ10は駆動部230により駆動される。波長可変レーザ10の出力光の一部はカプラ100により分岐され、分岐光が第1の誤差信号検出部1に入力される。第1の誤差信号検出部1への入力光は第1の光フィルタ111に入力される。第1の光フィルタ111の透過光は光電変換部20により光/電気変換される。光電変換部20の出力は比較器210に入力され、基準値発生部201の基準電圧値との差分が非線形増幅器260に入力される。基準値発生部201は、制御目的値である光周波数に応じた基準電圧値を発生させる。
非線形増幅器260の出力は、波長可変レーザ10の出力光周波数の制御のための誤差信号として、ループフィルタ250を介して駆動部230にフィードバックされる。ループフィルタ250は、第1の誤差信号検出部1の応答速度を決定する。
一方、カプラ100を通過した光はカプラ101に入力され、さらにその一部が分岐されて第2の誤差信号検出部2に入力される。第1の誤差信号検出部1への入力光は第2の光フィルタ112に入力される。第2の光フィルタ112の透過光は光電変換部21により光/電気変換される。光電変換部21の出力は比較器211に入力され、基準値発生部202の基準電圧値との差分がループフィルタ251に入力される。基準値発生部202は、制御目的値である光周波数に依存せず一定の基準電圧を発生させる。
比較器211の出力は、波長可変レーザ10の出力光周波数の制御のための誤差信号として、ループフィルタ251を介して駆動部230にフィードバックされる。ループフィルタ251は、第1の誤差信号検出部1の応答速度を決定する。
図2は、図1の第1の光フィルタ111の光周波数に対する透過特性を示す図である。第1の光フィルタ111の透過特性は、光周波数と透過光強度とが波長可変レーザ10の光周波数可変範囲Δfoptにわたって1対1の関係になるように設定される。これにより波長可変レーザ10から出力される光信号の光周波数を、第1の誤差信号検出部1において一意に決定できる。第1の光フィルタ111としては例えばマッハ・ツェンダ干渉計などを用いることができ、その透過特性が概ね直線と見なせる範囲で使用することで、透過光強度と光周波数との関係を直線的にマッピングできる。これにより基準値発生部201において複雑な非線形演算の必要無しに基準電圧を発生させることができるので、基準値発生部201の設計を単純化できる。
図3は、図1の非線形増幅器260の入出力特性を示す図である。本実施形態においては、非線形増幅器260への入力信号の絶対値が小さい範囲でその出力電圧が概ね0となるように、非線形増幅器260の特性を設定する。これにより、第1の誤差信号検出部1のループ利得を所望の光周波数近傍においてほぼ0とすることができる。すなわち不感帯を設けることができる。
図4は、図1の第2の光フィルタ112の透過特性を示す図である。図4は、第2の光フィルタ112にファブリペロ共振器を用いた場合の特性を示す。図4において縦軸は光の透過率を表し、光電変換部21からの出力レベルをプロットするための軸である。図4には、基準値発生部202からの出力値(Vref)が示される。第2の誤差信号検出部2でにおける制御安定点は、Vrefと光電変換部21からの出力値とが重なりあう点(図中黒丸点)で示される。
図5は、第1の誤差信号検出部1および第2の誤差信号検出部2からそれぞれ駆動部230に与えられる誤差信号を示す図である。図中点線は第1の誤差信号検出部1により生成される誤差信号を示し、一点鎖線は第2の誤差信号検出部2により生成される誤差信号を示す。図5において第2の誤差信号検出部2の光周波数引き込み範囲は、ファブリペロ共振器の透過特性における1周期に相当する。本実施例では非線形増幅器260の特性を適切に設定することにより、第1の誤差信号検出部1の不感帯が第2の誤差信号検出部2の光周波数引き込み範囲の少なくとも一部に重なるようにする。さらに、第2の誤差信号検出部2の光周波数引き込み範囲を、第1の誤差信号検出部1の不感帯よりも広くするようにする。このようにすることで、第1の誤差信号検出部1および第2の誤差信号検出部2のいずれかの制御ループが全ての周波数範囲において動作するようにすることができる。
図6は、比較のため非特許文献1に記載の光周波数制御装置を示す図である。図6において、波長可変レーザ10からの出力光の一部はカプラ100により分岐される。分岐された光はファブリペロ共振器110を透過した後、光電変換部20で電気信号に変換される。光電変換部20からの出力電圧は比較器210に入力され、参照電圧発生部200からの参照電圧との差分が誤差信号として出力される。比較器210からの誤差信号は駆動部230に入力される。駆動部230では入力された誤差信号に基づき波長可変レーザ10から出力される光周波数を制御する。
図7は図6の光電変換部20からの出力電圧を示す図である。分岐光がファブリペロ共振器110を通過するため、光電変換部20の出力には光周波数に対して周期的なピークが現れる。光周波数は各ピークと参照電圧との交点に安定化される。しかしながら図6の構成によっては制御対象となる光周波数の全域をモニタすることができないので、光周波数の絶対的な値を検出できない。従って安定化された光周波数が所望の光周波数であるか否かを確かめることができないことになる。
これに対し本実施例では、第1の光フィルタ111を備える第1の誤差信号検出部1と、第2の光フィルタ112を備える第2の誤差信号検出部2とを設け、2重の制御ループにより波長可変レーザ10の出力光周波数を制御する。第1の光フィルタ111および第2の光フィルタ112の透過特性が光周波数に対して周期的に変化する場合に、第1の光フィルタ111の周期が第2の光フィルタ112の光周波数基準器の周期よりも大きく、第1の光フィルタ111の半周期が波長可変レーザの波長可変範囲より大きくなるようにする。これにより第1の誤差信号検出部1において波長可変レーザ10の出力光の絶対光周波数を検出し、第2の誤差信号検出部2において所望の光周波数に高精度で安定化させるようにしている。
また本実施例では、第1の誤差信号検出部1の制御ループ特性に不感帯を設けるようにしている。これにより第1の誤差信号検出部1の制御ループと第2の誤差信号検出部2の制御ループとが競合することを防ぐことができる。
さらに、第2の誤差信号検出部2の光周波数引き込み範囲を第1の誤差信号検出部1の不感帯と重ねることにより、光周波数制御ループが動作しない領域を無くすことができる。このことは、第2の誤差信号検出部2の光周波数引き込み範囲を第1の誤差信号検出部1の不感帯よりも広く設定することにより確実に実現することができる。
これらのことから、波長可変レーザ10の出力光を所望の光周波数に、広い光周波数範囲にわたり確実に制御することが可能になる。しかも光分波器を必要とせず、第1の光フィルタ111、第2の光フィルタ112の透過特性および非線形増幅器260の増幅特性の適切な設定のみで、上記の効果を得られる。したがって構成簡易かつ低コストの光周波数制御装置を実現することができる。
[実施例2]
図8は、本発明の第2の実施例に係わる光周波数制御装置を示す機能ブロック図である。なお図8において図1と共通する部分には同じ符号を付して示し、ここでは異なる部分についてのみ説明する。図8の第2の誤差信号検出部2において、第2の光フィルタ113を透過した光は光電変換部21により電気信号に変換される。本実施例では第2の光フィルタ113の透過特性に、ディザ信号発生部41により発生さされるローカル信号により周波数変調を施すようにする。よって第2の光フィルタ113を透過した光には、その光周波数に応じた強度変調が施される。ローカル信号は同期検波部280にも与えられる。同期検波部280は光電変換部21の出力信号をローカル信号により同期検波し、これにより誤差信号が生成される。誤差信号のレベルは第2の光フィルタ113に対する強度変調の振幅および位相に応じたレベルになる。
図9は、第2の光フィルタ113の透過特性と同期検波部280から出力される誤差信号とを同じグラフ上にプロットした図である。このグラフの横軸は光周波数を示す。誤差信号レベルは第2の光フィルタ113の透過特性の一次微分に概ね比例するため、誤差信号が0となる(図中黒丸点)ように波長可変レーザ10の出力光周波数を制御することにより、出力光周波数を第2の光フィルタ113の透過特性のピークにロックすることができる。
このように誤差信号を同期検波により得ることで、光電変換部21におけるフォトダイオードの暗電流の変動や増幅器のDCドリフトなどの影響を除去でき、従って光周波数をより高精度に制御することが可能となる。
図10は、第1の誤差信号検出部1および第2の誤差信号検出部2からそれぞれ駆動部230に与えられる誤差信号を示す図である。図中点線は第1の誤差信号検出部1により生成される誤差信号を示し、一点鎖線は第2の誤差信号検出部2により生成される誤差信号を示す。図10においても、第1の誤差信号検出部1の不感帯が第2の誤差信号検出部2の光周波数引き込み範囲の少なくとも一部に重なるようにし、かつ第2の誤差信号検出部2の光周波数引き込み範囲を第1の誤差信号検出部1の不感帯よりも広くするようにする。このようにすることで、第1の誤差信号検出部1および第2の誤差信号検出部2のいずれかの制御ループが全ての周波数範囲において動作するようにすることができる。
また本実施例では、第2の光フィルタ113の透過特性にローカル信号により周波数変調を施すようにしている。これにより非特許文献2に開示される光周波数制御装置に比べ、次に示す(I)、(II)のようなメリットを得ることができる。
(I) 波長可変レーザからの出力光にデータ信号以外の変調を施す必要が無いので、伝送光信号に雑音成分が含まれることを防止できる。すなわち、周波数変調成分は光ファイバの伝送中に分散特性により強度変調に変換される。このとき、データ変調が強度変調の場合は、FM/AM変換された成分は雑音となる。本実施形態によればこの種の雑音成分を除去することができる。
(II) レーザのFM変調に伴うAM変調成分による光周波数制御の精度劣化を回避できる。すなわち、レーザへの注入電流によりレーザの出力光にFM変調を施すと、FM変調成分のみではなくAM変調成分(残留AM変調成分)も生じる。図9に示す誤差信号はレーザにFM変調のみを施した場合の変化を示す。残留AM変調成分が存在するとこの成分が雑音となり、誤差信号の零点は光フィルタの透過特性のピークからずれる。このずれ量は第2の光フィルタ113への入力光パワーなどにより変化し、決して一定ではない。したがって、残留AM変調成分は光周波数制御に誤差を生じさせる。これに対し本実施例によれば残留AM変調成分は生じることがないために、精度の良い光周波数制御が可能となる。
以上のように本実施例によれば、実施例1と同様の効果を得られるに加え、波長可変レーザ10の光周波数をより高精度に制御することが可能となる。なお第2の光フィルタ113を直接変調するには、Zカット水晶エタロン(M.S.Nakamura et. al., Electron. Lett., vol.26, No.6, pp.405-406, 1990)などを用いることができる。
[実施例3]
図11は、本発明の第3の実施例に係わる光周波数制御装置を示す機能ブロック図である。なお図11において図8と共通する部分には同じ符号を付して示し、ここでは異なる部分についてのみ説明する。本実施例においては、波長可変レーザの一具体例としてDBRレーザ11を用いることが特徴的である。DBRレーザは利得領域と、位相調整(PC)領域と、DBR領域とを備える。これに伴い、駆動回路部に利得領域駆動部231と、PC領域駆動部232と、DBR領域駆動部233とを備えるようにする。また本実施例では、基準値発生部201の出力を可変するチャンネル切替信号発生部300を備え、光周波数切替の一具体例を開示する。
図12はDBRレーザの構造を模式的に示す図である。図13は、DBRレーザの発振原理を説明するための図である。図12において、DBR領域には回折格子が形成されるため、DBR領域からの反射特性は図13(a)に示すように光周波数の選択性を示す。DBR領域での回折格子と位相整合する波長をブラッグ波長と称し、図13(a)にfBで示す。
DBRレーザにおいて発振可能な光周波数は、図13(b)に示すように、利得領域とPC領域との光学的共振器長で決定される縦モード周波数である。縦モード周波数は複数存在し(fk-2 〜 fk+2)、図13(c)のfkに示すように、DBR領域からの反射率が最も大きな縦モードが発振周波数として選択される。
DBR領域への注入電流を変化させることによりDBR領域の屈折率が変化し、ブラッグ波長が変わる。すると、これまで選択されていた縦モードから別の縦モードへのモードホップが生じる。また、PC領域への注入電流を変化させることにより、光学的共振器長が変化し、縦モード周波数が変化する。すなわちDBRレーザにおいては、DBR領域への注入電流を変化させることで縦モードを選択でき、PC領域への注入電流を変化させることで、選択された縦モード周波数を制御することができる。
図11において、第1の誤差信号検出部1からの誤差信号はDBR領域駆動部233に入力され、第2の誤差信号検出部2からの誤差信号はPC領域駆動部232に入力される。チャンネル切替信号発生部300は外部からの制御信号を受けて、切り替えるべきチャンネル(光周波数)に応じた制御信号を基準値発生部201に供給する。基準値発生部201は、入力された制御信号に応じた基準電圧を出力する。これにより第1の誤差信号検出部1の動作点は不感帯から外れ、誤差信号が出力される。
DBR領域駆動部233は、第1の誤差信号検出部1からの誤差信号に基づきDBRレーザ11のDBR領域への注入電流を制御する。第1の誤差信号検出部1が所望の光周波数近傍で不感帯に入ると、PC領域駆動部232は第2の誤差信号検出部2からの誤差信号に基づいて、DBRレーザ11のPC領域への注入電流を制御する。すなわち、第1の誤差信号検出部1からの誤差信号をDBR領域への注入電流に帰還することにより所望の光周波数近傍の縦モードを選択し、第2の誤差信号検出部2からの誤差信号をPC領域への注入電流へ帰還することで、DBRレーザ11の出力光周波数を所望の光周波数に安定化することができる。
図14は、比較のため非特許文献2に記載の光周波数制御装置を示す図である。図14において、駆動部238はディザ信号発生部40からの交流信号に基づき波長可変レーザ10の出力光に周波数変調を施す。波長可変レーザ10の出力光はカプラ100で一部分岐され、カプラ101に入力される。カプラ101に入力された光はさらに2分岐され、一方は光電変換部20へ、もう一方は光分波器120に入力される。
光電変換部20は光信号を電気信号に変換し、変換された電気信号はロックインアンプ30に入力される。ロックインアンプ30は光電変換部20からの電気信号とディザ信号発生部40からの交流信号とを乗算し、乗算結果に基づく誤差信号を出力する。ロックインアンプ30から出力された誤差信号は、駆動部238に入力され、波長可変レーザ10の制御に供される。
一方、光分波器120は入力された光信号の波長に応じた出力ポートに光信号を出力する。光分波器120の各出力ポートには光電変換部21−1、21−2、…、21−Nが接続され、各出力ポートに出力された光信号を電気信号に変換する。光電変換部21−1、21−2、…、21−Nからの出力信号は、各々隣り合う光電変換部ごとに対をなして差動増幅部220−1、…、220−M(N=2M)に入力される。各差動増幅部220−1、…、220−Mからの出力は誤差信号として駆動部238に与えられ、波長可変レーザ10の制御に供される。
図14においては波長可変レーザ10にDBR型レーザが用いられる。よって光周波数の安定化に加え発振モードをも安定化する必要がある。そこで、光周波数を差動増幅部220−1、…、220−Mからの誤差信号に基づいて安定化させ、発振モードをロックインアンプ30からの誤差信号に基づいて安定化させるようにしている。またこの例では光分波器により光周波数を検出するようにしているので、光周波数の絶対値を広い範囲にわたりモニタすることができる。
しかしながら、チャンネル数を増やすために波長可変レーザの波長可変範囲が広くなると光分波器の出力ポートの数が増え、それに伴い光電変換部の数も増加するために、装置規模やコストが急激に増大する。また、波長可変レーザの出力光を周波数変調しているため波長可変レーザから出力される光スペクトルの純度が劣化することにもなる。
これに対し本実施例では、DBRレーザ11を用い、第1の誤差信号検出部1からの誤差信号に基づきDBR領域への注入電流を制御し、第2の誤差信号検出部2からの誤差信号に基づきPC領域への注入電流を制御するようにしている。DBRレーザにおいてはDBR領域への注入電流によりモード跳躍を伴って大きく光周波数を可変させ、位相調整領域への注入電流により一つのモード内での光周波数を制御できる。このことを利用して本実施例では、第1の誤差信号検出部1からの誤差信号に基づきDBR領域への注入電流を制御して発振モードを選択し、その上で第2の誤差信号検出部2からの誤差信号に基づきPC領域への注入電流を制御するようにしている。これによりDBRレーザ11の出力光周波数を所望の光周波数に確実にロックできるとともに、周波数の可変範囲を拡大した光周波数制御装置を提供することが可能となる。
[実施例4]
図15は、本発明の第4の実施例に係わる光周波数制御装置を示す機能ブロック図である。なお図15において図11と共通する部分には同じ符号を付して示し、ここでは異なる部分についてのみ説明する。本実施例では波長可変範囲を大幅に拡大したタイプのDBRレーザ12が用いられる。DBRレーザ12は2つのDBR領域を有し、よって図15において、DBRレーザ12にDBR領域駆動部234から2本の信号線が延伸される。
図16は、図15のDBRレーザ12の構造を模式的に示す図である。DBRレーザ12の構造は、基本的にはDBRレーザ11(図11)と同様であるが、両レーザはDBR領域における波長選択性に大きな違いを持つ。
DBRレーザ12の2つのDBR領域は、利得領域とPC領域で形成される光共振器を互いに挟みこむように配置される。利得領域側(すなわちレーザ光の出力側)に配置されるDBR領域を前方DBR領域と称し、PC領域側(すなわちレーザ光の入力側)に配置されるDBR領域を後方DBR領域と称することにする。いずれのDBR領域においても、複数の光周波数において反射率が大きくなる構造の回折格子が形成される。この種の回折格子の例として、Sampled-Grating(SG)構造や超周期構造(Super Structure Grating:SSG)などが報告されている。いずれの構造においても、ブラッグ反射が光周波数に対して周期的に発生する。
図17は、図16のDBRレーザの発振原理を説明するための図である。図17には、Sampled-Grating構造において前方および後方DBR領域からの反射特性と、これらの特性の重ね合わせ(すなわちDBRレーザ全体としての反射特性)が示される。
前方DBR領域の反射特性、および後方DBR領域の反射特性はいずれも光周波数に対して周期的にピークを持つ。前方DBR領域の反射ピークの周期をΔfp1とし、後方DBR領域の反射ピークの周期をΔfp2とする。本実施例では、Δfp1とΔfp2とを互いに異ならせるようにする。よって両DBR領域の反射率のピークが一致する光周波数はただ一つに特定され、この光周波数近傍の縦モードが選択されて単一モード発振が実現される。
また、前方DBR領域への注入電流と後方DBR領域への注入電流とをそれぞれ独立して制御することができるので、両DBR領域からの反射率のピークを任意の光周波数において一致させることができる。これにより任意の波長において単一モード発振を実現することができる。
前方DBR領域の組成と後方DBR領域の組成とが同じであるとすれば、注入電流に対する屈折率の変化、すなわちブラッグ反射波長の変化はほぼ同じになる。よって前方および後方DBR領域への注入電流を制御する際に、両方の注入電流を概ね同じ量だけ増減させると良い。このようにすると前方および後方DBR領域からのブラッグ反射のピークを一致させたままの状態を保つことができ、安定した発振状態を保持しつつ光周波数を可変させることができる。
ただし、注入電流を増加させると消費電力が増大するため、電力消費量を抑えるために注入電流を極力小さくするのが好ましい。各DBR領域のブラッグ反射波長は周期的に現れる。よって注入電流がI0のときのK番目のブラッグ反射の光周波数をfKとし、電流を増加させるとK番目のブラッグ反射の光周波数がfK+1と一致する注入電流値I1が存在する。
すなわち、注入電流I1のときのブラッグ反射波長は、注入電流I0のときのブラッグ反射波長と1周期ずれていることになるので、注入電流としてはI0(下限値)からI1(上限値)の間で制御すれば、全ての光周波数に対応できる。また、光周波数制御の際に注入電流が下限値となった場合には、注入電流を上限値に設定し、ブラッグ反射波長を1周期ずらすことで、発振状態を再現できる。注入電流が上限値となった場合には下限値に設定することで同様の作用を実現できる。
注入電流を下限値と上限値の間でスイッチングする際には、光周波数制御ループが不安定になることを避けるために、一旦制御を中断させるほうが望ましい。また、1周期以上の可変範囲を持つように注入電流の下限値および上限値を設定することで、レーザの劣化が生じても全ての光周波数に対応できる。
図15において、DBR領域駆動部234は第1の誤差信号検出部1からの誤差信号に基づいて、前方DBR領域および後方DBR領域への注入電流を制御する。DBRレーザ12の光周波数を制御するためには、第1の誤差信号検出部1からの誤差信号に基づき前方および後方DBR領域への注入電流を制御してレーザの発振モードを選択し、次に第2の誤差信号検出部2からの誤差信号に基づきPC領域への注入電流を制御して光周波数を所望値にロックする、という手順を要する。すなわち、(1)2つのDBR領域からの反射率のピークを所望の光周波数近傍で一致させたのち、(2)選択された縦モードの光周波数を所望の光周波数へロックする、という2段階の手順が必要となる。
手順(1)は、DBR領域駆動部234により前方DBR領域および後方DBR領域に、概ね等しい電流量を増減させて注入電流を制御することで満足される。手順(2)は、PC領域駆動部232により第2の誤差信号検出部2からの誤差信号に基づいて実施される。なお各DBR領域の反射率のピークが周期的であることから、注入電流は1周期に相当する変化量を持てば良い。そこで、各DBR領域への注入電流の各々の上限および下限を設定するためのリミッタをDBR領域駆動部234に設け、電流値の変動幅が各DBR領域における反射率の周期(図17のΔfp1, Δfp2)に概ね一致するように上限値と下限値を決定するようにする。波長制御に際して電流値が下限に達した場合には、電流を上限値に切り替えるようにする。これにより、これまで両方のDBR領域からの反射率のピークが一致していた光周波数において、1周期ずれた反射率のピークが重なるので、モードホップを意識することなく連続的な制御が可能となる。
このように本実施例によれば、第3の実施例と同様の効果を得られるに加え、周波数の可変範囲をさらに拡大することが可能となる。なお本実施例では、電流リミッタの変動範囲で可変できる反射率のピークの光周波数可変範囲ΔfsがDBR領域の反射率の周期Δfpにほぼ等しいとした。これに代えて、劣化によるレーザの特性変化などを考慮し、ΔfsをΔfpよりも予め大きく設計してもよい。
[実施例5]
図18は、本発明の第5の実施例に係わる光周波数制御装置を示す機能ブロック図である。なお図18において図1と共通する部分には同じ符号を付して示し、ここでは異なる部分についてのみ説明する。図18において、発振モード検出部4に入力された分岐光はリニア特性を有する第3の光フィルタ115を介して光電変換部21に入力される。光電変換部21の出力は発振モード検出回路5に入力される。
発振モード検出回路5に入力された信号は2分岐され、それぞれマックス・ホールド回路290およびミニマム・ホールド回路291に入力される。マックス・ホールド回路290は入力された電気信号の最大値を保持し、その値に応じた信号(Vmax)を演算部285に出力する。ミニマム・ホールド回路291は入力された電気信号の最小値を保持し、その値に応じた信号(Vmin)を演算部285に出力する。
演算部285は、基準値発生部203の出力信号(Vref)をもとに次式によりΔVを算出する。
ΔV=(Vmax−Vmin)−Vref
この式においてΔV>0であれば、マックス・ホールド回路290の出力とミニマム・ホールド回路291の出力との差分が基準値を越えていることになる。
ΔVは警報発生部350に入力される。警報発生部350は、ΔV>0であれば波長可変レーザ10の発振モードが不安定であると判断し、その旨を示す警報信号を外部の警報モニタ(図示せず)および駆動部235に出力する。警報信号を受信すると、駆動部235は波長可変レーザ10を駆動停止する。
図19は、第3の光フィルタ115の透過特性を示す図である。第3の光フィルタ115は、少なくともモード競合を生じ得る光周波数の範囲をカバーする周波数領域にわたり、線形特性を有する。光周波数がf1の透過光強度をP1とし、光周波数がf2の透過光強度をP2とする。光周波数f1とf2との間でモード競合が生じているとすると、光周波数f1とf2は同時ではなく、時分割的に発振する。よって第3の光フィルタ115の透過光強度は、図20に示すようにP1とP2との間を不連続に行き来する。
図20は、モード競合を生じた場合の第3の光フィルタ115の透過光強度を模式的に示す図である。図20に示されるように透過光強度はP2またはP1のいずれかの値を取る。よってVmaxはP2に、VminはP1にそれぞれ応じた値となる。これらの値の差分(ΔV)をとることにより、光周波数が時分割的にどのように変動しているかを検出することができる。
モード競合が生じていれば、差分ΔVは少なくともモード間の光周波数差に応じた値となる。競合が生じていない場合、すなわちモードが安定している場合には、差分ΔVはほぼ0となる。いずれかの場合を判定するための閾値として、モード間の光周波数差に応じた値の1/2程度の値を基準値として用いると、ΔVと基準値とを比較することにより、モード競合が生じているかどうかを判定することができる。
この実施例では、発振モード検出回路5の検出速度を波長可変レーザ10の応答速度よりも遅く、第1の誤差信号検出部1の応答速度よりも速く設定する。これにより、波長切り替えに伴う波長可変レーザ10のチューニング状態が発振モードの不安定状態と誤認されることを防止できる。さらに、発振モードが不安定な状態において光周波数制御が実施されることを未然に防止できる。
すなわち、発振モード検出回路5を光周波数制御ループと組み合わせるにあたり、発振モード検出回路5の本来の役割から、発振モード検出回路5はモードの安定性を光周波数制御ループの応答速度よりも速く検出できる必要がある。また発振モード検出回路5の応答速度は、波長可変レーザ10の応答速度よりは遅い必要がある。波長可変レーザ10において光周波数のスイッチング中にはモードホップが生じており、発振モード検出回路5の応答速度が速過ぎると、このモードホップが発振モードの不安定さと誤認される虞が有る。これを避けるために本実施例では、発振モード検出回路5の応答速度を波長可変レーザ10の応答速度よりも遅くするようにする。なお、波長切り替えのためのチャンネル切替信号が入力されてから波長可変レーザ10の応答が終了するまでの時間、発振モード検出回路5をオフにしてもよい。
波長可変レーザ10としてSG−DBR型もしくはSSG−DBR型のDBRレーザを用いる場合、発振モードが不安定となる要因には大きく2つ有る。一つ目の要因(ケース1とする)は、前方DBR領域からのブラッグ反射波長と後方DBR領域からのブラッグ反射波長とにずれが生じている場合である。二つ目の要因(ケース2とする)は、縦モードとブラッグ反射波長とにずれが生じている場合である。
ケース1においては、図19におけるモード競合に係わる光周波数成分f1とf2との光周波数差は、数百GHzからTHzオーダとなり、非常に大きい。これは、f1とf2との光周波数差がDBR領域における反射ピークの周期程度以上であることによる。一方ケース2においては、f1とf2との光周波数差は通常の縦モード間隔であるので数十GHz程度となる。よってモードの安定性の判定における閾値に少なくとも2種類の基準値を用いることにより、モード不安定の要因を推定することができる。
すなわち、基準値としてV1とV2と(V1>V2)を設定し、ΔV>V1であればケース1の要因であり、V2<ΔV<V1であればケース2の要因であると推定することができる。この結果に応じてケース1が要因であると推定された場合には、前方DBR領域または後方DBR領域のいずれか一方のみに関して波長チューニングを行うことにより、各DBR領域のブラッグ反射波長を一致させてモード競合を解消することができる。ケース2が要因であると推定された場合には、PC領域の注入電流を制御することでブラッグ反射波長と縦モードとを一致させ、モード競合を解消することができる。このような制御により波長可変レーザ10は安定した単一モード発振状態となり、光周波数制御ループの動作が不安定になることを防止できる。これにより光周波数制御ループを再開させ、所望の光周波数をロックすることができる。
このように本実施例では、光周波数の制御機構とは独立に作用する発振モード検出回路5を設け、波長可変レーザ10の発振モードの安定性を検出し、発振モードが不安定な場合には光周波数制御を中断するようにしている。これにより、過大な電流注入などによる波長可変レーザ10の破損を未然に防止でき、長期的な信頼性を向上させることが可能になる。
特に、DBR型レーザにおいてはモードホップの近傍において複数の発振モードの利得がほぼ等しくなるので、モード間の競合が生じる。元来、光周波数制御ループは単一モード発振を想定して設計されているために、発振モードの競合が生じた場合には光周波数制御ループを正しく動作させることが困難となり、場合によってはループが発振してレーザを破損させることもある。本実施例によればこのような事態を招く虞が無い。
さらに、本実施例においては発振モードが不安定な場合には警報を発して外部にその旨を通知するようにしているので、レーザの劣化などを推定するための情報を管理者に与えることができるようになる。
[実施例6]
図21は、本発明の第6の実施例に係わる光周波数制御装置を示す機能ブロック図である。なお図21において図8または図18と共通する部分には同じ符号を付して示し、ここでは異なる部分についてのみ説明する。図21において、第1の誤差信号検出部1の光電変換部20からの出力信号は発振モード検出回路5に入力される。すなわち図18の第3の光フィルタ115の機能を図21の第1の光フィルタ111が担う。発振モード検出回路5は図18と同様の構成であり、マックス・ホールド回路290とミニマム・ホールド回路291とを備える。
チャンネル切替信号発生部300からの信号は、駆動部236、基準値発生部201、および発振モード検出回路5に入力される。駆動部236はチャンネル切替信号に基づいて波長可変レーザ10の発振光周波数を可変する。基準値発生部201は、チャンネル切替信号に基づいて周波数制御のための基準値を切り替える。
発振モード検出回路5は、チャンネル切替信号が与えられることに応じてマックス・ホールド回路290とミニマム・ホールド回路291とをリセットする。このようにすることで切り替えられた光周波数への制御過程において、発振モードの安定性を検出することができる。
発振モード検出回路5は波長可変レーザ10の発振モードの安定性を検出し、発振モードの不安定状態を検出した場合には警報信号を外部および駆動部236に供給する。駆動部236は警報信号を受信すると、波長可変レーザ10を駆動停止する。
以上のように、光周波数制御ループを第1の誤差信号検出部1により構成される租調整ループおよび第2の誤差信号検出部2により構成される微調整ループに2重化し、かつ発振モード検出回路5を設けることにより、所望の光周波数に確実に安定化できるとともに信頼性を向上させることが可能になる。
[実施例7]
図22は、本発明の第7の実施例に係わる光周波数制御装置を示す機能ブロック図である。なお図22において図18および図21と共通する部分には同じ符号を付して示し、ここでは異なる部分についてのみ説明する。図22のDBRレーザ12は、図15と同様に2つのDBR領域を持つSG−DBRレーザまたはSSG−DBRレーザである。発振モード検出回路5は図18と同様の構成をなし、その基準値発生部203(図18に表示)は第1の基準値V1と第2の基準値V2(V1>V2)とが出力される。
図23は、図22の光周波数制御装置の基本的な光周波数制御に係わる動作を示すフローチャートである。図23においてシステムが初期化されると(ステップS10)、波長可変レーザ10の動作温度、各電極への注入電流などが初期値に基づいて設定される。次に、図24に示す割り込みルーチンINIT1が実行される(ステップS11)。
図24は、図23のINIT1ルーチンに係わる動作を示すフローチャートである。INIT1ルーチンが開始されると、発振モード検出回路5において発振モードの安定性が判定され(ステップS20)、発振モード検出回路5のマックス・ホールド回路290の出力値Vmaxとミニマム・ホールド回路291の出力値Vminとの差分ΔVが基準値発生部203の第2の基準値V2と比較される。ΔVが第2の基準値V2よりも小さければ(ステップS21でYES)、発振モードが安定と判断されて図23の基本ルーチンに戻る(RETURN)。
差分ΔVが第2の基準値V2よりも大きければ(ステップS21でNO)、発振モードが不安定であると判定され、発振モード検出回路5は警報を発し、第1の誤差信号検出部1および第2の誤差信号検出部2がそれぞれ形成する光周波数制御ループをオフにすべく、PC領域駆動部232およびDBR領域駆動部234に警報信号を供給する(ステップS22)。
光周波数制御ループをオフにした後、モード不安定の要因を推測すべく差分ΔVと第1の基準値V1とが比較される(ステップS23)。差分ΔVが第1の基準値V1よりも大きければ(ステップS23でNO)、前方DBR領域および後方DBR領域からの反射率のピークにずれが生じていると推測することができ、前方DBR領域、後方DBR領域およびPC領域への注入電流のいずれか一つのみが制御される(実施例5のケース1)。差分ΔVが第1の基準値V1よりも小さい場合(ステップS23でYES)には、反射率のピークと縦モードがずれていると推定することができ、PC領域への注入電流が減少される(実施例5のケース2)。
ケース1においては、前方DBR領域への注入電流IFと後方DBR領域への注入電流IRとが比較され(ステップS24)、大きな電流が流れている領域の電流のみを減少させるようにする(ステップS25)。電流を減少させた後、発振モード検出回路5のマックス・ホールド回路290およびミニマム・ホールド回路291をリセットし(ステップS26)、再び発振モードを検出する。この過程を、差分ΔVが第1の基準値V1よりも小さくなるまで繰り返す(ステップS27のYES)。
差分ΔVが第1の基準値V1よりも小さくなると、差分ΔVと第2の基準値V2とを再び比較し(ステップS21)、ΔVが第2の基準値V2よりも小さければモードが安定であると判断されて警報が解除され、基本ルーチンに戻る(RETURN)。ΔVが第2の基準値V2よりも大きい場合には、ケース2に従ってPC領域への注入電流を減少させる(ステップS28〜S30)。各領域への注入電流にはリミッタがかけられているために、電流が下限値に達した場合には電流値を上限値に設定し、制御を再開する。
INIT1ルーチンから基本ルーチンに戻った後は、光周波数制御ループによる光周波数制御が実施される。基本ルーチンにおいてチャンネル切替信号発生部300から切替信号が発せられた場合には、INIT2割込み要求が出される。INIT2割込み要求を確認すると、図25に示すINIT2ルーチンが実行される。
図25は、図23のINIT2ルーチンに係わる動作を示すフローチャートである。INIT2ルーチンにおいては、チャンネル切替信号が発生すると(ステップS40)、このチャンネル切替信号はDBR領域駆動部234、基準値発生部201および発振モード検出回路5で各々受信される。
DBR領域駆動部234への注入電流とチャンネル番号とは予め対応付けられており、所望のチャンネルに応じた注入電流が波長可変レーザ10に供給される。基準値発生部201は所望のチャンネルに応じた基準値を出力する。発振モード検出回路5は、マックス・ホールド回路290およびミニマム・ホールド回路291をリセットする(ステップS41)。この後、INIT1ルーチンを実行することにより(ステップS42)、発振モードの安定化が行われる。発振モードの安定化が行われた後は基本ルーチンに戻り、波長可変レーザの出力周波数は所望の光周波数に制御される。なおチャンネル切替信号発生部300からの切替信号をPC領域駆動部に供給し、PC領域への注入電流を予め設定されている値にチューニングしてもよい。
以上のように、発振モードが不安定であると判断された場合に発振モードを安定化する機構を組み込むことにより、光周波数制御装置に長期的な信頼性を確保することが可能となる。
なお本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば第1の誤差信号検出部1の制御ループに不感帯を設けるにあたり、本実施形態では非線形増幅器260の増幅特性を利用するようにした。これに代えて、例えば切替スイッチなどで制御ループを切り離す周波数帯域を設けることで不感帯を設けても良い
また、波長可変レーザ10からの出力パワーをモニタする手段を設け、モニタされた値で、光電変換部20および光電変換部21からの出力を規格化してもよい。これにより、波長可変レーザ10からの出力パワーの変動に依存しない光周波数制御が可能となる。
さらに、図15においてはチャンネル切替信号発生部300からの制御信号を基準値発生部201にのみ入力したが、PC領域駆動部232およびDBR領域駆動部233へも入力してもよい。この場合、PC領域駆動部232およびDBR領域駆動部233は、チャンネルと注入電流との対応表を保持することが必要となる。
さらに、本発明は上記実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施例に係わる光周波数制御装置を示す機能ブロック図。 図1の第1の光フィルタ111の光周波数に対する透過特性を示す図。 図1の非線形増幅器260の入出力特性を示す図。 図1の第2の光フィルタ112の透過特性を示す図。 図1の第1の誤差信号検出部1および第2の誤差信号検出部2からそれぞれ駆動部230に与えられる誤差信号を示す図。 比較のため非特許文献1に記載の光周波数制御装置を示す図。 図8の光電変換部20からの出力電圧を示す図。 本発明の第2の実施例に係わる光周波数制御装置を示す機能ブロック図。 第2の光フィルタ113の透過特性と同期検波部280から出力される誤差信号とを同じグラフ上にプロットした図。 図8の第1の誤差信号検出部1および第2の誤差信号検出部2からそれぞれ駆動部230に与えられる誤差信号を示す図。 本発明の第3の実施例に係わる光周波数制御装置を示す機能ブロック図。 図11のDBRレーザ11の構造を模式的に示す図。 図12のDBRレーザの発振原理を説明するための図。 比較のため非特許文献2に記載の光周波数制御装置を示す図。 本発明の第4の実施例に係わる光周波数制御装置を示す機能ブロック図。 図15のDBRレーザ12の構造を模式的に示す図。 図16のDBRレーザの発振原理を説明するための図。 本発明の第5の実施例に係わる光周波数制御装置を示す機能ブロック図。 図18の第3の光フィルタ115の透過特性を示す図。 モード競合を生じた場合の第3の光フィルタ115の透過光強度を模式的に示す図。 本発明の第6の実施例に係わる光周波数制御装置を示す機能ブロック図。 本発明の第7の実施例に係わる光周波数制御装置を示す機能ブロック図。 図22の光周波数制御装置の基本的な光周波数制御に係わる動作を示すフローチャート。 図22の光周波数制御装置の発振モード安定化に係わる動作を示すフローチャート。 図22の光周波数制御装置の光周波数切替に係わる動作を示すフローチャート。
符号の説明
1…第1の誤差信号検出部、2…第2の誤差信号検出部、4…発振モード検出部、5…発振モード検出回路、10…波長可変レーザ、11,12…DBRレーザ、20…光電変換部、21…光電変換部、30…ロックインアンプ、40…ディザ信号発生部、41…ディザ信号発生部、100…カプラ、101…カプラ、110…ファブリペロ共振器、111…第1の光フィルタ、112,113…第2の光フィルタ、115…光フィルタ、120…光分波器、200…参照電圧発生部、201…基準値発生部、202…基準値発生部、203…基準値発生部、210,211…比較器、220…差動増幅部、230…駆動部、231…利得領域駆動部、232…PC領域駆動部、233,234…DBR領域駆動部、235,236,238…駆動部、250,251…ループフィルタ、260…非線形増幅器、280…同期検波部、285…演算部、290…マックス・ホールド回路、291…ミニマム・ホールド回路、300…チャンネル切替信号発生部、350…警報発生部

Claims (16)

  1. 波長可変レーザの出射光の光周波数を目標値に安定化制御する光周波数制御装置において、
    前記波長可変レーザへの注入電流を制御して前記出射光の光周波数を制御する制御手段と、
    第1の光フィルタと、
    前記第1の光フィルタを用いて前記出射光の光周波数と前記目標値との周波数の差分値に相当する第1の誤差信号を検出し、この第1の誤差信号を前記制御手段に帰還して第1制御ループを形成する第1制御ループ形成手段と、
    前記第1の光フィルタと異なる特性を示す第2の光フィルタと、
    前記第2の光フィルタを用いて前記出射光の光周波数と前記目標値との周波数の差分値に相当する第2の誤差信号を検出し、この第2の誤差信号を前記制御手段に帰還して第2制御ループを形成する第2制御ループ形成手段と、
    前記第2制御ループによる周波数引き込み範囲の一部を含む周波数領域において前記第1制御ループのループ利得を略0とする不感帯形成手段とを具備することを特徴とする光周波数制御装置。
  2. 前記第2制御ループによる周波数引き込み範囲は、前記不感帯形成手段により形成される不感帯よりも広く設定されることを特徴とする請求項1に記載の光周波数制御装置。
  3. 前記第1および第2の光フィルタは、光周波数に対して周期的に変化する透過特性を有する周期的フィルタであり、
    前記第1の光フィルタの透過特性における半周期は前記波長可変レーザの波長可変幅よりも広く、
    前記第1の光フィルタの透過特性における1周期は前記第2の光フィルタの透過特性における1周期よりも広いことを特徴とする請求項1に記載の光周波数制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1の誤差信号と前記第2の誤差信号とを加算した信号に基づいて前記出射光の光周波数を制御することを特徴とする請求項1に記載の光周波数制御装置。
  5. 前記波長可変レーザは、分布ブラッグ反射(DBR)領域と位相調整領域とを備えるDBR型レーザであり、
    前記制御手段は、前記第1の誤差信号に基づき前記DBR領域への注入電流を制御し、前記第2の誤差信号に基づき前記位相調整領域への注入電流を制御することを特徴とする請求項1に記載の光周波数制御装置。
  6. 前記波長可変レーザは、利得領域と、この利得領域に隣接する位相調整領域と、当該利得領域および位相調整領域を互いに挟みこむように形成される第1および第2分布ブラッグ反射(DBR)領域とを備えるDBR型レーザであり、
    前記制御手段は、前記第1の誤差信号に基づき前記第1および第2DBR領域への注入電流を制御し、前記第2の誤差信号に基づき前記位相調整領域への注入電流を制御することを特徴とする請求項1に記載の光周波数制御装置。
  7. 前記第1および第2DBR領域は、Sampled-Grating構造、または、超周期構造回折格子のいずれかを形成することを特徴とする請求項6に記載の光周波数制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記第1および第2DBR領域への注入電流量を互いに略同量で増減させることを特徴とする請求項6に記載の光周波数制御装置。
  9. 前記制御手段は、前記第1および第2DBR領域への注入電流量にそれぞれ下限値および上限値を設け、前記注入電流量が下降して下限値に達した場合には当該注入電流量を上限値に再帰させ、前記注入電流量が上昇して上限値に達した場合には当該注入電流量を下限値に再帰させるリミッタ手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の光周波数制御装置。
  10. 前記第1および第2DBR領域のそれぞれごとに、当該領域の反射率がピークとなる光周波数間隔をfp[Hz]とし、前記注入電流量が下限値から上限値に至るまでに反射率のピークが変化する光周波数範囲をfs[Hz]とした場合に、fs≧fpが満足されるべく前記第1および第2DBR領域のそれぞれごとに前記注入電流量の下限値および上限値を設定することを特徴とする請求項9に記載の光周波数制御装置。
  11. さらに、前記出射光の状態から前記波長可変レーザの発振モードの安定性を検出し、この安定性が閾値を超えて不安定な場合に警報信号を発生させる検出手段を具備し、
    この検出手段により前記警報が発生された場合に、前記波長可変レーザを駆動停止することを特徴とする請求項1に記載の光周波数制御装置。
  12. 前記検出手段は、
    前記出射光の光周波数を光強度に変換する光フィルタと、
    この光フィルタの出力を電気信号に変換する光/電気変換部と、
    前記電気信号の最大値を保持するマックス・ホールド手段と、
    前記電気信号の最小値を保持するミニマム・ホールド手段と、
    前記保持された最大値と最小値との差分を取る差分手段と、
    規定の基準値を出力する基準値発生部と、
    前記差分が前記基準値よりも大きい場合に前記警報を発する警報発生手段とを具備することを特徴とする請求項11に記載の光周波数制御装置。
  13. 前記検出手段における発振モードの安定性の検出に係わる応答速度は、前記波長可変レーザの応答速度より遅く前記第1制御ループの応答速度より早いことを特徴とする請求項11に記載の光周波数制御装置。
  14. 前記検出手段は、前記目標値が切り替えられた場合に、前記マックス・ホールド手段とミニマム・ホールド手段とをリセットすることを特徴とする請求項12に記載の光周波数制御装置。
  15. 前記検出手段は、前記第1の光フィルタの出力を前記光/電気変換部により前記電気信号に変換することを特徴とする請求項12に記載の光周波数制御装置。
  16. 前記波長可変レーザは、利得領域と、この利得領域に隣接する位相調整領域と、当該利得領域および位相調整領域を互いに挟みこむように形成される第1および第2分布ブラッグ反射(DBR)領域とを備えるDBR型レーザであり、
    前記検出手段は、前記差分を規定の基準値に基づいて比較することにより前記発振モードの不安定要因を特定する特定手段を備え、
    前記制御手段は、前記特定手段により特定された不安定要因に応じて前記第1および第2DBR領域への注入電流、または、前記位相調整領域への注入電流の少なくともいずれかを制御することを特徴とする請求項11に記載の光周波数制御装置。
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