JP3837274B2 - Ad変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速アナログ信号をデジタル符号に変換する超電導AD(アナログ・デジタル)変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、超広帯域AD変換回路を実現する回路技術の一つとして、超電導回路技術を用いた単一磁束量子(SFQ)Σ‐Δ型回路構成方式が考案されている(以下単に「Σ‐Δ型AD変換回路」という。)。このΣ‐Δ型AD変換回路では、抵抗素子とインダクタンス素子を用いて構成した積分器に蓄積された磁束を、ジョセフソン素子で構成された比較器により減少させることにより、Σ‐Δ型のAD変換を実現している。
【0003】
より具体的には前記積分器に入力される電流の一部が前記比較器に入力され、同時に所望のサンプリング間隔で単一磁束量子信号(以下「SFQ」という。)が別の信号線を介して比較回路に重畳される。この時2つの信号の和の電流が比較器のジョセフソン接合の臨界電流Icを超えると、比較器の出力にSFQが一つ出力され、積分器中を流れる電流により誘起された磁束からΦ0なる磁束が減算される。ただし、Φ0は単一磁束量子(2.07 × 10-15 Wb)である。このように積分された信号を減算(差分)することでΣ‐Δ変調が実現される。出力信号はΣ‐Δ変調されたSFQパルス列となる。
【0004】
前述のΣ‐Δ型AD変換回路は1次型と言われるもので被測定信号がサンプリングされる際に混入する量子化ノイズの周波数分布が正弦三角関数になっている。ところで、この量子化ノイズの周波数分布を1次ではなく、2次以上の正弦三角関数とすることで更に信号対雑音比を改善するΣ‐Δ型AD変換方式がこの他に考案されている(高次Σ‐Δ型AD変換方式)。
【0005】
この方式においては前述の積分器が2つ(2次型の場合)継続接続されており、被測定信号源側から見て後段の積分器とそれに続くジョセフソン接合は前述の1次のΣ‐Δ型AD変換器を構成している。
【0006】
更に2次のΣ‐Δ型AD変換器では、2つの積分器の間に前段の積分器へSFQを帰還させるための帰還用ジョセフソン接合が設けられており、比較器の出力に対応して1つまたは複数個のSFQを帰還させる構造を有している。この方式の2次Σ‐Δ型AD変換器では、1次型において行われる積分・差分操作が2回にわたって行われるため量子化ノイズの周波数分布が正弦三角関数の2乗に従うようになり、更に信号対雑音比が改善することが出来る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
然し乍ら、従来技術によれば、例えば2次Σ‐Δ型AD変換回路では、前述の1SFQの帰還に加えて、前段積分器と後段積分器の間に両積分器に流れる電流量の比に応じた個数のSFQを帰還する必要があり、実用的な多くの回路の場合、この値は10〜100SFQ程度である。
【0008】
しかし、この方式を採用すると、その処理が終了するまで次のサンプリングを待機させる必要がある為、AD変換時のサンプリング間隔を増大させ、測定帯域の狭帯域化を招いてしまう(一般的に、ADのサンプリング周期をfsとすると、測定帯域は1/2fsとなる。)。
【0009】
加えて、前段積分器には後段積分器に比べて10倍以上の電流が印加される場合があり、前述の帰還用ジョセフソン接合の臨界電流はこの値以上に設定することが必要になる。この場合、帰還回路へSFQを伝達するジョセフソン伝送線路中のインダクタンスの設計値が、微細加工上許容される限度を超えて小さくなってしまうという問題点があった。
【0010】
従って、本発明は、超電導Σ‐Δ型AD変換装置において、多数のSFQが帰還される間の待ち時間を短縮したうえで、大きなフィードバック利得を発生させ、しかも帰還用ジョセフソン接合の臨界電流の問題を解決する、新規の回路構成を提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のAD変換装置は、第1積分器と、第1積分器と並列に配置された第2積分器と、第1積分器、及び第2積分器の後に配置された最終積分器と、該最終積分器の後に配置された信号標本化用比較器と、前記第1積分器への第1信号帰還回路と、前記第2積分器への第2信号帰還回路と、前記最終積分器への第3信号帰還回路と、からなり、前記第1積分器、前記第2積分器、前記最終積分器、前記第1信号帰還回路、前記第2信号帰還回路および前記第3信号帰還回路は、それぞれ、単一磁束量子回路で構成されており、前記第1積分器および前記第2積分器には、同じ位相の入力信号が入力され、前記第1積分器、前記第2積分器および前記最終積分器でそれぞれ積分された入力信号を、前記信号標本化用比較器によって標本化し、その標本化された信号を前記第1信号帰還回路、前記第2信号帰還回路および前記第3信号帰還回路でそれぞれ帰還させることで、2次のΣ−Δ型AD変調を行うことを特徴とする。
【0012】
また、本発明のAD変換装置は、前記最終積分器の前段に配置される並列に分割された第1積分器、及び第2積分器以外に、更に1つ以上の並列に配置された積分器を備え、その各々に信号帰還回路を備えることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施の形態を図1乃至図5に従って説明する。
【0016】
図1は、本発明におけるAD変換装置の回路構成図である。
【0017】
図1において、信号源(1)から第1積分器(2)及び第2積分器(3)に信号が入力される。この各々の積分器中で入力信号の積分が行われる。積分された信号は最終積分器(4)に入力され2回目の積分操作が行われる。
【0018】
この二重積分された信号は続いて信号標本化用比較器(以下単に「比較器」という。)(5)に入力される。標本化された信号は出力信号(9)として出力されると同時に、最終積分器への信号帰還回路(6)、第1積分器への信号帰還回路(7)及び第2積分器への信号帰還回路(8)に伝達され、各々の帰還回路は対応する積分器への信号帰還を行う。
【0019】
次に図2は、図1に示した回路構成の具体的な回路図である。
【0020】
以下に典型的な動作条件と回路パラメータを示す。図2中では直流バイアス電源は矢印で示されている。また、ジョセフソン接合は「×」で示されている。図2中でジョセフソン接合JCe及びJex(xは数)と記載されたすべての接合の臨界電流の典型的な値は100 μAにセットされている。この値には±30%のマージンが存在する。
【0021】
また、ジョセフソン接合JG1及びJG2などの接地されていないジョセフソン接合の臨界電流の典型的な値は500 μAにセットされている。その他のジョセフソン接合の臨界電流の典型的な値は200 μAにセットされている。この値には±30%のマージンが存在する。L1及びL2と記載されたインダクタンスの値は50 pHである。L3と記載されたインダクタンスの値は10 pHである。
【0022】
L4及びL8と記載されたインダクタンスは15 pHである。この値は両インダクタンス前後のジョセフソン接合の臨界電流Icとの積L・IcがΦ0<L・Ic〜1.5Φ0の関係を保持する範囲で変動しても良い。その他の接地されたジョセフソン接合を連結するインダクタンスの典型的な値は5 pHである。この値は記載されたインダクタンス前後のジョセフソン接合の臨界電流Icとの積L・Icが〜0.5Φ0<Φ0の関係を保持する範囲で変動しても良い。
【0023】
また、帰還回路(15)及び(16)中の接地されていないジョセフソン接合を連結するインダクタンスの典型的な値は1pHである。この値は前述の接地されていないジョセフソン接合を連結する2つのインダクタンスの和をL'とした時、臨界電流Icとの積L'・IcがL'・Ic 〜0.5Φ0<Φ0の関係を保持する範囲で変動しても良い。
【0024】
インダクタンスL4及びL5とL6及びL7はそれぞれ相互的に結合されている。また、R1及びR2と記載された抵抗の値は5 mΩであり、R3と記載された抵抗の値は1 mΩである。バイアス電流の典型的な値は160μA である。この値は回路作製時の素子特性のばらつきにより、±50%の範囲で調整される。図2のクロック信号発生源CLK1はオン時には300μA、オフ時には0 Aの信号を交互に発生する。 典型的なクロック周波数は10 GHz〜20 GHzである。より具体的には、例えばクロック周波数10 GHzの場合、時刻0から25 psまでの時間をオン、時刻25 psから100 psまでの時間をオフといった動作を100 ps時間毎に繰り返す。
【0025】
同様にCLK2は電流源はオン時には300μA、オフ時には0 Aの信号を交互に発生するが、CLK1とは信号オン時の位相が異なる。より具体的には、例えばクロック周波数10GHzの場合、時刻0 psから50 psまでの時間をオフ、時刻50psから75psまでの時間をオン、時刻75 psから100 psまでの時間をオフといった動作を100 ps時間毎に繰り返す。
【0026】
一方、CLK3はCLK1及び2の5倍のクロック周波数を持つ信号を供給する。より具体的には、例えばクロック周波数50GHzの場合(CLK1,CLK2の5倍)、時刻0から10 psまでの時間をオン、時刻10 psから20 psまでの時間をオフという動作を20 ps時間毎に繰り返す。
【0027】
次にこの回路の動作を説明する。
【0028】
まず、最初ににクロック用磁束量子パルス発生回路(17)の説明を行う。外部クロック信号源CLK1がオンになり、J1のへの印加電流がJ1の臨界電流を超えるとJ1が連続的にSFQパルスを発生する。SFQパルスの最大発生周期はJ1の臨界電流Icと常伝導抵抗Rnの積を、磁束量子Φ0で割った値となる。典型的にはこの値は100 GHzから200 GHz程度の値となり、以下の回路動作に対して十分な速度を有する。発生した一連のSFQのうち先頭のSFQはJS1をスイッチし、JS1−L8−JS2のループに1SFQが捕獲される。
【0029】
2番目以降のSFQパルスはエスケープ用ジョセフソン接合Je1を通って回路外に排出される。CLK1がオフし、続いてCLK2がオンすると、J1の場合と同様にJ2からSFQパルス列が発生する。この一連のSFQのうち先頭のSFQはJS2をスイッチし、1SFQをJ3方向に放出する。2番目以降のSFQパルスはエスケープ用ジョセフソン接合Je2を通って回路外に排出される。この一連の動作により1クロックサイクルあたり1SFQパルスが回路中に入力される。入力されたSFQパルスはJ3をスイッチし、続いてJ4及びJ5をスイッチして2つのSFQに分割された後、ジョセフソン伝送線路(JTL)を介して、信号標本化用比較器(14)、第1積分器への信号帰還回路(15)及び第2積分器への(16)にそれぞれ入力される。
【0030】
次に入力信号の積分回路(11)、(12)及び(13)の説明を行う。
【0031】
最初に図2中の信号源(10)から第一積分器(11)及び第二積分器(12)に被測定信号が入力される。被測定信号の周波数は100 MHzを想定している。この入力信号は第1積分器(11)、及び第2積分器(12)のインダクタンスL1及びL2を流れる電流量として積分される。電流Iと磁束Φの間にはΦ=LIなる関係が存在するので、これは磁束量が積分される事に等しい。この積分された電流は帰還回路(15)及び(16)中のゲートジョセフソン接合JG1及びJG2を通過し、最終積分器(13)に入力される。
【0032】
この時、JG1及びJG2を流れる電流はJG1,JG2の臨界電流を超えることが無いように、入力信号は制限されている。最終積分器(13)に入力された信号はインダクタンスL3を流れる電流(磁束)として積分される。このニ重積分された信号は信号標本化用比較器(14)に入力される。
【0033】
次に信号標本化用比較器兼最終積分器への信号帰還回路(14)の動作について説明する。前述の積分器(11)、(12)及び(13)によりニ重積分された信号は信号標本化用比較器(14)中の比較用ジョセフソン接合JCに入力される。この比較用ジョセフソン接合JCにはこの他に、前述のクロック用磁束量子パルス発生回路(17)で生成されたSFQパルス(サンプリングパルス)がエスケープ用ジョセフソン接合JCeを介して入力される。前述の入力信号とサンプリングパルスによりJCに誘起される電流の和がJCの臨界電流を超える場合JCがスイッチし、1つのSFQパルスをJ6方向に放出する。
【0034】
同時に最終積分器(13)に積分された磁束から1SFQが減算される。このSFQはJ6をスイッチし、続いてJ8をスイッチして2つのSFQに分割される。このうち一つ目のSFQはJ7をスイッチした後、JTLを介してOUT端子に1SFQを出力信号として出力する。もう一方のSFQはJ9をスイッチした後JS3をスイッチし、JS3−L4−JS4で構成されるループに保持される。
【0035】
一方、このループの反対側の端子には前述のクロック用磁束量子パルス発生回路(17)で生成されたSFQパルスが入射され、あるクロック時にSFQがセットされた場合、その次のクロックでJS4がスイッチされ、保持していたSFQが消去されるようになっている。もしあるクロック時にSFQがセットされなっかた場合、その次のクロックによるSFQはエスケープ用ジョセフソン接合Je4をスイッチし、回路外に排出される。
【0036】
次に第1積分器への信号帰還回路(15)と、第2積分器への信号帰還回路(16)の動作について説明する。この二つの信号帰還回路は、その一部分を共有している。
【0037】
外部信号源CLK3は結合インダクタンスL6及びL7を介して、J10−L5−J11−L6からなる超電導ループ中に巡回電流を発生する。しかし、この巡回電流のみではジョセフソン接合J10、J11の臨界電流を超えることはないようにL6、L7の結合度が設定されている。またCLK3によるクロック信号電流は、前述のループに時計方向のみの電流を発生するように設定されている。
【0038】
ところで前述の信号標本化用比較器からOUT出力と同時に出力されるSFQはJS3−L4−JS4に保持される。この時インダクタンスL4はL5と結合している為、ループJ10−L5−J11−L6に時計周りの電流を誘起する。この電流に前述のCLK3による誘起電流が重畳された場合にJ10、続いてJ11がスイッチしてSFQがJG1及びJG2方向へ入射される。この入射はCLK3電流がオンであり、かつループJS3−L4−JS4にSFQが保持されている時間にわたって継続される。
【0039】
CLK3がループJ10−L5−J11−L6に誘起する電流は、ループJS3−L4−JS4による誘起電流との和がこのSFQが1つだけ入射される時間だけJ10の臨界電流を超えるように、ピークを持った波形を有している。SFQがループJS3−L4−JS4に保持される時間は近似的にサンプリング間隔に等しいので、CLK3の周波数が、CLK1及びCLK2の周波数の5倍に設定されている場合、1SFQ出力に対応して5SFQが発生することになる。これらのSFQは分岐J12でそれぞれ2SFQに増幅されて帰還用ゲートジョセフソン接合JG1及びJG2から第1積分器(11)及び第2積分器(12)に帰還される。これらのSFQは積分器からそれぞれ5SFQの磁束を減算する。
【0040】
以上の動作のタイムチャートを図3に示す。また、図4に、本発明における実施例に使用される積分ループ中のSFQパルス信号の周期変化の積分量のグラフを示す。
【0041】
図5(a)に、100 MHzアナログ正弦波信号を入力した場合に出力端子OUTから出力される、デジタルSFQパルス列、 図5(b)にその周波数スペクトラムを示す。
【0042】
以上の動作説明から、Σ‐Δ変調の帰還量は第1積分器、第2積分器の合計として10SFQであり、最終積分器に対しては1SFQである。本構成で使用されたLR受動積分器で、積分される入力信号のうち9割以上が抵抗部に分流されることを考えると、第1積分器、第2積分器の合計帰還量として10SFQ、電流量に換算して(5Φ0/L1)+(5Φ0/L2)が必要である。この帰還量を1つのゲートジョセフソン接合で実現した場合、その臨界電流は倍の1mAに設定する必要がある。そうすると、帰還用回路の接地されていないインダクタンスの設定値が0.5 pHとなり、製造上のばらつき等を考慮すれば現実的な設計値を逸脱してしまう。
【0043】
更に1つのゲートジョセフソン接合で10SFQを帰還させる場合には、帰還の最中は次のサンプリング操作を行うことができず、サンプリング時間の低下を招いてしまう。本発明においては明らかにこれらの問題点が解決されており、多数の(>10)単一磁束量子を積分回路に短時間の内に帰還させ、更に帰還用ジョセフソン接合の臨界電流を小さく押さえて回路のインダクタンス設計を容易にする新規の回路構成を提供することが可能である。
【0044】
尚、本実施の形態に開示した手法以外に、前記記述の第1、第2積分器に加え、更に第3積分器等を追加して並列化を高め、帰還量の増加あるいは帰還用ジョセフソン接合の臨界電流の減少を図ることができる。
【0045】
また前述の回路構成を少なくとも1つ含むような、更に高次のΣ−ΔAD変換器を構成することも可能である。
【0046】
また、回路を構成する素子は半導体でも良く、情報担体はSFQに限らず超短パルス電気信号の適用が可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、2次Σ−Δ型AD変換器の初段の積分器を2並列に分割することにより、初段への信号帰還用素子の臨界電流を減少させ、かつ信号帰還量を減少させること無く信号帰還時間を短縮し、結果として高分解能の超電導Σ−ΔAD変換回路を実現する事が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる回路構成図である。
【図2】本発明に用いられる回路構成方法のうち超電導単一磁束量子回路を採用した場合の回路図である。
【図3】クロック信号、出力信号、第1積分器への信号帰還信号、及び第2積分器への信号帰還信号のタイムチャートである。
【図4】本発明における実施例に使用される積分ループ中のSFQパルス信号の周期変化の積分量を示すグラフである。
【図5】本発明における実施例の回路出力とその周波数スペクトラムである。
【符号の説明】
1…信号源
2…第1積分器
3…第2積分器
4…最終積分器
5…信号標本化用比較器
6…最終積分器への信号帰還回路
7…第1積分器への信号帰還回路
8…第2積分器への信号帰還回路
9…出力信号
10…信号源
11…第1積分器
12…第2積分器
13…最終積分器
14…信号標本化用比較器
15…第1積分器への信号帰還回路
16…第2積分器への信号帰還回路
17…磁束量子パルス発生回路

Claims (2)

  1. 第1積分器と、
    第1積分器と並列に配置された第2積分器と、
    第1積分器、及び第2積分器の後に配置された最終積分器と、
    該最終積分器の後に配置された信号標本化用比較器と、
    前記第1積分器への第1信号帰還回路と、
    前記第2積分器への第2信号帰還回路と、
    前記最終積分器への第3信号帰還回路と、からなり、
    前記第1積分器、前記第2積分器、前記最終積分器、前記第1信号帰還回路、前記第2信号帰還回路および前記第3信号帰還回路は、それぞれ、単一磁束量子回路で構成されており、
    前記第1積分器および前記第2積分器には、同じ位相の入力信号が入力され、
    前記第1積分器、前記第2積分器および前記最終積分器でそれぞれ積分された前記入力信号を、前記信号標本化用比較器によって標本化し、その標本化された信号を前記第1信号帰還回路、前記第2信号帰還回路および前記第3信号帰還回路でそれぞれ帰還させることで、2次のΣ−Δ型AD変調を行うことを特徴とするAD変換装置。
  2. 請求項1に記載されたAD変換装置において、
    前記最終積分器の前段に配置される並列に分割された第1積分器、及び第2積分器以外に、更に1つ以上の並列に配置された積分器を備え、その各々に信号帰還回路を備えることを特徴とするAD変換装置。
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