JP3836869B1 - 農作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軸の振動を防止するように取付位置を調整してバランスウエイトを簡単に取り付ける。
【解決手段】少なくともフレームに対して水平軸回りに回転自在に軸支された回転軸3と、回転軸3に回転自在に軸支された回転刃4を備えた農作業機において、回転軸3の回転パイプ31における外周面の左右各端部に、周方向に間隔をおいて複数個の調整穴33aが形成されたリング板33がそれぞれ固定され、各リング板33に、フレームの側板の内面に当接する近傍位置まで突出するバランスウエイト34が調整穴33aを通してボルト35により周方向に調整自在に固定されている。
【選択図】 図5

Description

この発明は、回転刃を設けた回転軸を回転駆動させて草刈りや耕耘などの作業を行う農作業機に関するものである。
従来より、フレールモア(草刈り機)、ロータリー(耕耘機)、ハロー(砕土機)などの農作業機が知られている。この農作業機は、トラクタなどの走行車に牽引されて地表面上を移動する際、走行車のエンジンなどの動力源からの動力が伝達されて回転軸が回転し、回転軸とともに回転する回転刃によって雑草を刈り取ったり、土を耕したり、砕くものである。
このような農作業機において、フレームに対して回転する回転軸の外周面には、軸心方向および周方向にそれぞれ間隔をおいて複数個の取付ブラケットが溶接されるとともに、各取付ブラケットに回転刃がそれぞれ回転自在に設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−295915号公報
ところで、回転軸が回転して回転軸に設けられた回転刃が連動して回転するとき、回転軸の外周面に設けられた取付ブラケットおよび回転刃による重量バランスの不均衡などにより、回転軸が振動することがある。回転軸が振動すると、耐久性が低下するとともに、予期しない事態を招来するおそれがある。このため、回転軸の振動を防止するバランスウエイトを設けることが行われている。すなわち、組み立てられた農作業機ごとに回転軸の重量バランスが相違することから、1台ずつ重量バランスを確認し、その農作業機特有の位置に溶接などによりバランスウエイトを取り付けなければならず、作業が煩雑になるという欠点があった。
なお、回転刃を重量バランスを考慮して配列し、バランスウエイトの取付を省略したものも提案されているが、設計上はともかく、取付ブラケットの取付誤差や溶接長の大小など、回転軸の重量バランスを崩す要因は多く、バランスウエイトを取り付けることなく回転軸の振動を防止することはきわめて困難である。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、回転軸の振動を防止するように取付位置を調整してバランスウエイトを簡単に取り付けることができる農作業機を提供するものである。
本発明は、左右の側板および左右の側板に一体に固定されたカバーからなるフレームと、回転パイプおよび回転パイプの左右端部に一体に固定された回転シャフトからなり、回転シャフトが左右各側板にそれぞれ軸受を介して水平軸回りに回転自在に軸支された回転軸と、回転パイプの外周面に軸心方向および周方向にそれぞれ間隔をおいて固定された複数個の取付ブラケットおよび各取付ブラケットに回転自在に軸支された複数個の刃体からなる回転刃と、左右の側板にわたって支持された入力手段と、入力手段に入力された動力を回転シャフトに伝達する動力伝達手段と、を備えた農作業機において、前記回転パイプにおける外周面の左右各端部に、周方向に間隔をおいて複数個の調整穴または周方向に長穴が形成されたリング板がそれぞれ固定され、各リング板に、各側板の内面に当接する近傍位置まで突出するバランスウエイトが調整穴または長穴を通してボルトにより周方向に調整自在に固定されることを特徴とするものである。
本発明によれば、予め設計された回転軸の重量バランスに基づいてリング板にバランスウエイトを固定した状態で回転軸を回転させ、実際の回転軸の振動を把握した後、回転軸に振動が発生しない位置まで調整穴を変えて、または、長穴に沿ってバランスウエイトの取付位置を調整して取り付ければよい。
この結果、組み立てられた農作業機について、回転軸の振動を防止する位置までリング板への取付位置を周方向に調整してバランスウエイトを取り付ける簡単な作業によって、回転軸の振動を可及的に防止することができる。また、バランスウエイトは、回転パイプの外周側において、側板の内面に当接する近傍位置まで突出し、回転パイプの回転に追従して回転することから、回転パイプの左右各端縁部に刈り取った雑草などが巻き付くことを防止することができる。
なお、バランスウエイトの重量が不足する場合は、バランスウエイトとともに薄板状の調整スペーサを取り付ければよい。
本発明において、前記左右各側板の内面に、回転シャフトに装着されるとともに、周方向に間隔をおいて複数個の締結ナットが固定された円板部および円板部の外周縁から回転パイプの端縁部の外周面上まで延出されたフランジ部からなるダストカバーがそれぞれ配置され、回転シャフトに装着された各ダストカバーが、左右各側板の外面にそれぞれ配置される軸受とともにボルトおよび締結ナットを介して左右各側板に固定され、その際、ダストカバーのフランジ部が回転パイプの左右各端縁と左右各側板の内面との隙間を覆うと、回転パイプの左右各端縁と側板内面との隙間に刈り取った雑草や泥土が侵入することを防止することができるとともに、該隙間を通して側板に取り付けた軸受に泥土が侵入することを防止することができる。しかも、ダストカバーの円板部に設けた締結ナットを利用して、左右各側板にダストカバーおよび軸受をボルトを介して同時に固定することができる。
本発明において、前記ダストカバーの円板部に複数個の係合部が設けられるとともに、左右各側板に、ダストカバーの各係合部に対応する複数個の被係合部が設けられると、ダストカバーを左右各側板に対して係合部および被係合部を利用して正確に位置決めすることができる。このため、位置決めされたダストカバーを用いて軸受を正確に位置決めして固定することができる。
ここで、係合部としては凸部または穴を含む凹部であり、被係合部としては、係合部である凸部または凹部に係合可能な穴を含む凹部または凸部である。また、凸部または凹部の形状としては、断面円形の他、方形など円形以外の異形状であっても構わない。
本発明において、前記左右各側板に、回転シャフトの外径よりも広幅の切欠部がその下端縁から回転シャフトの挿入穴に向かって形成されていると、農作業機の組立に際して、回転シャフトを切欠部を通して挿入穴まで挿通することができ、回転軸を左右の側板に対して簡単に取り付けることができる。また、回転軸の保守点検作業や、回転パイプに巻き付いた雑草などを取り除く際、回転軸に対する動力伝達手段による動力伝達を解除した状態で、軸受を固定しているボルトを緩めて抜き取ることにより、回転軸を左右の側板から簡単に取り外すことができ、作業環境を改善して速やかに作業を行うことができる。
本発明によれば、回転軸の振動を防止するように取付位置を調整してバランスウエイトを簡単に取り付けることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図3には、本発明の農作業機1の一実施形態が示されている。
この農作業機1は、図示しないトラクタに着脱自在に連結され、トラクタの走行により牽引されて地表面上を移動し、雑草などの草刈り作業を行うフレールモアで例示されている。
この農作業機1は、フレーム2と、フレーム2に水平軸回りに回転自在に軸支された回転軸3と、回転軸3に軸心方向および周方向にそれぞれ間隔をおいて回転自在に軸支された複数個の回転刃4と、フレーム2に支持された入力手段5と、入力手段5に入力された動力を回転軸3に伝達する動力伝達手段6と、から主要部が構成されている。
フレーム2は、図4に詳細に示すように、左右(農作業機1の移動方向に向かって左、右をいう。)の側板21と、左右の側板21に一体に固定されたカバー22と、からなり、左右の側板21には、その下端部に回転軸3の回転シャフト32を挿入可能な挿入穴21aが形成されるとともに、挿入穴21aに連続して切欠部21bが下端縁にかけて形成されている。また、左右の側板21の内面には、その前端縁下端部から下端縁の略中間部にかけて丸棒やパイプあるいは鉄板などを略L字状に折曲してなるガイド23が設けられており、トラクタに牽引されて移動する際に、側板21の先端縁下部が地面に入り込まないように規制している。さらに、左側板21の上部には、入力手段5の出力軸53を挿通するための挿通穴21cが形成されるとともに、右側板21の上部には、入力手段5のメインビーム54を支持する切欠部21d(図3参照)が形成されている。
一方、カバー22は、略コ字状の本体部221および該本体部221の移動方向前方となる一方の下端縁に連設されたL字状の屈曲部222からなり、開口部を下方に向けた状態で左右端縁が左右の側板21の内面に溶接されている。そして、カバー22の前後の各下端縁および左右の側板21の各下端縁には、ゴム板24がボルトナットを介して垂設されており、雑草あるいは小石などが外部に飛散することを防止している。また、カバー22は、移動方向前方に屈曲部222を配置して、回転刃4の先端から前端部までの間隔を大きくし、雑草などの取り込み性を向上させる一方、後端部を後方下部に向かって傾斜させて回転刃4の先端から後端部までの間隔を漸増させ、雑草などの排出性を向上させている。また、回転刃4の先端からカバー22の本体部221の後方隅角部までの間隔を大きくして、刈り取った雑草などが固まらないようにほぐすようにしている他、回転刃4の先端からカバー22の屈曲部222と本体部221との連設部までの間隔を小さくし、雑草などの裁断性を向上させている。
なお、カバー22の屈曲部222の水平部分の内面には、ゴム板や鉄板などの緩衝板25が貼着されており、回転刃4がはね上げた小石などの異物を衝突させ、エネルギーを減衰させて下方にたたき落とすようにしている。
回転軸3は、図5に示すように、左右の側板21の内面間隔よりも若干長さの短い回転パイプ31と、回転パイプ31の左右端部に円板321を介して一体に溶接された回転シャフト32と、からなり、回転シャフト32の先端部が左右の側板21に形成された挿入穴21aを通して外方に突出されている。そして、回転軸3を構成する回転パイプ31の左右各端縁部近傍の外周面には、周方向に設定間隔をおいて複数個の調整穴33aが形成されたリング板33が溶接され、このリング板33には、調整穴33aを通してバランスウエイト34がボルト35によって固定されている。この場合、バランスウエイト34は、左右各側板21の内面に向かって突出するように、リング板33に設けられており、しかも、リング板33に設けられた際、その先端面と左右各側板21の内面との間にわずかな隙間を形成するように長さが設定されている。したがって、回転軸3が回転するとき、バランスウエイト34が側板21の内面と接触することはない。
ところで、回転軸3の回転シャフト32を左右各側板21に対してそれぞれ軸支するため、左右各側板21の外面には、軸受36が固定されている。具体的には、左右各側板21には、挿入穴21aの周囲に位置して、軸受36の連結穴に対応して設定間隔をおいて複数個の軸受連結穴(図示せず)が設けられるとともに、これらの軸受連結穴に対応して複数個の締結ナット373を設けたダストカバー37が左右各側板21の内面にそれぞれ配置されている。
すなわち、ダストカバー37は、図6に示すように、円板部371および円板部371の外周縁から横方向に延出されたフランジ部372から形成され、円板部371に回転シャフト32を挿通可能な挿通穴37aが形成されるとともに、側板21の軸受連結穴に対応する連結穴37bが形成される一方、該連結穴37bに臨んでフランジ部372が延出された側の一面に複数個の締結ナット373が溶着されている。
また、左右各側板21には、挿入穴21aの軸心から同一半径上に位置して被係合部としての複数個の位置決め穴21x(図7(a),(c)参照)が形成される一方、ダストカバー37の円板部371には、側板21の位置決め穴21xに対応して、係合部としての複数個の突出部37xがプレス加工によってフランジ部372が延出された側と反対の他面側に突出するように形成されており、側板21の位置決め穴21xにダストカバー37の突出部37xを係合させた際に、軸受36の連結穴、側板21の軸受連結穴、ダストカバー37の連結穴37bおよび締結ナット373の各軸心が一線上に位置するように設定されている。
ここで、ダストカバー37のフランジ部372は、その内径が回転軸3の回転パイプ31の外径よりの若干大きく、かつ、その先端部が、回転軸3を左右の側板21間に配設した際に、回転パイプ31の端縁部に一部被さるように、その延出長さが設定されている。
したがって、フレーム2の左右の側板21に回転軸3を回転自在に軸支するには、回転シャフト32にダストカバー37をそのフランジ部372が回転パイプ31の端縁に対向するように挿通穴37aを通して装着した後、ダストカバー37が側板21の内面側に位置するように、左右の側板21の切欠部21bを通して回転軸3の回転シャフト32を挿入し、挿入穴21aに達するまで差し込む。次いで、ダストカバー37を回転させて、その突出部37xを側板21の位置決め穴21xに係合させた後、回転シャフト32に軸受36を挿通し、その連結穴、側板21の軸受連結穴およびダストカバー37の連結穴37bを通してボルト38を差し込み、ダストカバー37に設けた締結ナット373にねじ込めば、回転軸3の回転シャフト32を軸受36によって回転自在に軸支して左右の側板21にわたって固定することができる。
この際、ダストカバー37のフランジ部372は、回転パイプ31の端縁部に一部被さって、左右各側板21の内面と、回転パイプ31の左右各端縁との隙間を回転パイプ31の外周面側から覆うことができる。
回転刃4は、前述した回転軸3の回転パイプ31の外周面に、その軸心方向および周方向にそれぞれ設定間隔をおいて溶接されたU字状の取付ブラケット41と、く字状に折曲されて各取付ブラケット41内に収容されるとともに、ボルト43およびナット44を介して回転自在に連結された一対の刃体42と、からなり、一対の刃体42は、先端がY字状を形成するように取り付けられている。
入力手段5は、ギヤボックス51と、ギヤボックス51から前方に向けて突出された入力軸52と、ギヤボックス51から左側方に向けて突出された出力軸53と、ギヤボックス51の左右側面にそれぞれ一体に溶接されて左右方向に延出されたメインビーム54と、とからなり、出力軸53は、左方のメインビーム54内を挿通され、左側板21に設けた軸受55によって回転自在に軸支されている。
ここで、ギヤボックス51には、詳細には図示しないが、軸受を介して回転自在に軸支されて互いに噛み合う一対の傘歯車が収容されており、各傘歯車に入力軸52および出力軸53がそれぞれ一体に連結されている。
また、入力手段5を構成する各メインビーム54の先端部には、フランジ56が一体に溶接されている。そして、左方のフランジ56の外面と右方のフランジ56の内面との間隔は、左側板21の内面と右側板21の外面との間隔に一致されている。したがって、出力軸53の先端を左側板21の上端部に形成された挿通穴21cを通して外方に突出させるとともに、右方のメインビーム54を右側板21の切欠部21dに配置することにより、左右のフランジ56を左右各側板21の内面および外面に接して配置することができ、左右のフランジ56をボルトナットを介して左右の側板21にそれぞれ連結することにより、入力手段5を簡単にフレーム2に固定することができる。しかも、左右のメインビーム54を介して左右の側板21が連結されるため、フレーム2の剛性を向上させることができる。
動力伝達手段6は、入力手段5の出力軸53の先端部に一体に固定された駆動プーリー61と、回転軸3の回転シャフト32の先端部に一体に固定された従動プーリー62と、これらの駆動プーリー61および従動プーリー62間に巻回されたVベルト63(図2参照)と、からなり、Vベルト63は、テンションローラー64を介して一定の張力が付与されている。
なお、動力伝達手段6を構成する駆動プーリー61、従動プーリー62、Vベルト63およびテンションローラー64は、保護カバー65によって覆われている。
また、フレーム2には、刈り取り高さ調整装置7が設けられている。この刈り取り高さ調整装置7は、フレーム2のカバー22に左右方向に間隔をおいてそれぞれ水平軸回りに揺動自在に軸支された揺動アーム71と、各揺動アーム71の先端に連結されたコラム72と、コラム72に回転自在に軸支された車輪73と、左右の揺動アーム71を連結する連結ビーム74と、入力手段5のギヤボックス51に設けたアッパーアーム75と、これらの連結ビーム74およびアッパーアーム75間に設けられたねじを利用した伸縮手段76と、から構成されている。したがって、伸縮手段76を回転操作することにより、伸縮手段76が伸長し、あるいは、縮小し、連結ビーム74を介して揺動アーム71が上下方向に揺動し、車輪73の接地位置に対して側板21に設けた回転軸3の高さ位置、すなわち、回転刃4の先端と地表面との間隔を調整することができる。具体的には、伸縮手段76を伸長させれば、回転軸3を相対的に上方に移動させて回転刃4の先端と地表面との間隔を拡大することができ、逆に縮小させれば、回転軸3を相対的に下方に移動させて回転刃4の先端と地表面との間隔を縮小することができる。
次に、このように構成された農作業機1の作動について説明する。
なお、組み立てられた農作業機1においては、予め設計されたリング板33の調整穴33aにボルト35を介してバランスウエイト34が取り付けられているが、最終的にバランスウエイト34の取付位置は修正されるようになっている。具体的には、組み立てられた農作業機1は、最終検査において、回転軸3を回転させ、回転軸3の振動を把握した後、その振動を抑制する方向にバランスウエイト34の取付位置を移動させ、調整された調整穴33aを通してバランスウエイト34が取り付けられるようになっている。この際、詳細には図示しないが、バランスウエイト34の重量が不足するときには、薄板状の1枚または複数枚の調整スペーサがバランスウエイト34とリング板33との間に配置されてボルト35により共締めされる。
一方、草刈り作業を行うときには、まず、図示しないトラクタの三点リンク機構と農作業機1の三点連結部(トップリンクピン26(図2参照)および一対のロアリンクピン27(図3参照))とを連結し、さらに、トラクタのPTO軸と農作業機1の入力軸52とを連結することにより、トラクタに農作業機1を装着する。この後、トラクタを前進走行させれば、農作業機1も牽引されて地表面上を移動する。同時に、トラクタのPTO軸を回転駆動させれば、農作業機1の入力軸52が回転駆動し、トラクタの動力が農作業機1に伝達される。すなわち、入力手段5の入力軸52が回転駆動すると、出力軸53が回転駆動し、動力伝達手段6の駆動プーリー61、Vベルト63および従動プーリー62を介して回転軸3の回転シャフト32に動力を伝達して回転駆動させる。回転軸3の回転シャフト32が回転駆動すれば、回転シャフト32と一体の回転パイプ31が回転駆動し、回転パイプ31に取付ブラケット41を介して軸支された一対の刃体42も回転することにより、回転する刃体42によって雑草などを刈り取ることができる。
この場合、回転軸3の回転数は、1分間当たり約1500〜2000回転に設定されるとともに、その回転方向は、図4において反時計回り方向に設定されており、所謂アップカットに設定されている。したがって、刈り取られた雑草などは、移動方向の前方に持ち上げられ、カバー22の本体部221および屈曲部222の連設部との幅の狭い部分で刃体42によって裁断された後、カバー22の内面に沿って後方に移動し、間隔の広い後部隅角部でほぐされて落下する。
また、刃体42が小石などの異物と衝突した際には、異物は、回転する刃体42の円周と接線をなす方向にはね上げられて、カバー22の前方側内面に設けられた緩衝板25、あるいは、カバー22の前後の各下端縁および左右の側板21の各下端縁から垂設されたゴム板24に衝突し、外部に飛散することが防止される。その際、取付ブラケット41に対して刃体42は回転自在に軸支されていることから、刃体42が小石などの異物に衝突したとしても、その衝撃を取付ブラケット41回りに回動して回避することができる。
一方、刈り取った雑草などがカバー22の内面に沿って前方から後方に向かって移動する際、回転軸3の周囲、特に、回転パイプ31の端縁部に巻き付こうとした場合には、回転パイプ31の外周面よりも上方に離れた位置において、バランスウエイト34が側板21の内面との間隔を可及的に小さくしてリング板33に固定されていることにより、側板21と回転パイプ31の端縁部に固定されたリング板33との隙間は、回転軸3の回転に連動してバランスウエイト34が回転して塞いでおり、刈り取った雑草などが、回転パイプ31の端縁部に巻き付き、さらには、側板21と回転パイプ31の端縁との隙間に入り込むことを防止することができる。
また、雑草などの刈り取りに伴って泥土をはね上げた際において、泥土が側板21と回転パイプ31の端縁との隙間を通して侵入し、さらには、軸受36に入り込もうとした場合には、回転パイプ31の外周面よりも上方に離れた位置において、ダストカバー37のフランジ部372が側板21と回転パイプ31の端縁との隙間を全周にわたって覆っていることにより、泥土が入り込むことを防止することができる。
このようにして雑草などの刈り取り作業を一定時間行うことにより、回転軸3の外周面に刈り取った雑草などが巻き付いて刈り取り性能が低下した際には、巻き付いた雑草などを除去する必要がある。具体的には、保護カバー65を取り外してテンションローラー64による付勢を解除してVベルト63を取り外すとともに、回転シャフト32から従動プーリー62を取り外した後、軸受36を固定するボルト38を緩めて抜き取るとともに、軸受36を回転シャフト32から抜き取る。次いで、ダストカバー37を側板21の位置決め穴21xから押し出してその内面から離脱させることにより、回転軸3を側板21の切欠部21bを通して下方に落とし込み、外方に取り出すことができる。回転軸3を取り出せば、その回転パイプ31の外周面に巻き付いた雑草などを容易に除去することができる。
回転軸3に巻き付いた雑草などを除去すれば、前述とは逆に操作して回転軸3を側板21に取り付ければよい。具体的には、回転シャフト32に装着されているダストカバー37が側板21の内面側に位置するように、側板21の切欠部21bを通して回転軸3の回転シャフト32を差し込み、そのまま上方に持ち上げた後、ダストカバー37を回転させて、その突出部37xを側板21の位置決め穴21xに係合させる。この状態で、回転シャフト32に軸受36を装着し、その連結穴、側板21の軸受連結穴、ダストカバー37の連結穴37bを通してボルト38を差し込み、締結ナット373にねじ込めば、回転軸3を側板21に固定することができる。次いで、回転シャフト32に従動プーリー62を固定するとともに、駆動プーリー61と従動プーリー62間にVベルト63を巻回した後、テンションローラー64の付勢力をVベルト63に作用させて緊張させ、保護カバー65を取り付けることによって再び草刈り作業を行うことができる。
なお、前述した実施形態においては、リング板33に周方向に間隔おいて複数個の調整穴33aを形成し、この調整穴33aを利用してバランスウエイト34を取り付ける場合を説明したが、図8に示すように、リング板33に周方向に長穴33bを形成し、この長穴33bを利用してバランスウエイト34を取り付けるようにしてもよい。このような長穴33bを設ける場合、バランスウエイト34の取付位置を無段階で調整することができる。
また、農作業機1として、雑草などの刈り取りを行うフレールモアを例示したが、回転刃を変更することにより、ロータリーやハローなどにも適用することができるとともに、その回転刃の重量バランスの調整に援用することができる。
本発明の農作業機の一実施形態を示す背面図である。 図1の農作業機の左側面図である。 図1の農作業機の平面図である。 図1のA−A線に沿って一部省略して示す断面図である。 リング板およびバランスウエイトの関係を示す正面図、正面図のB−B線に沿って示す断面図である。 ダストカバーの正面図、正面図のC−C線に沿って示す端面図である。 リング板およびバランスウエイトとともに、側板に設けられた軸受およびダストカバーの関係を示す側面図、一部省略して示すその断面図、側面図のD−D線に沿って一部省略して示す断面図である。 リング板の変形例をバランスウエイトとともに示す正面図である。
符号の説明
1 農作業機
2 フレーム
21 側板
22 カバー
3 回転軸
31 回転パイプ
32 回転シャフト
33 リング板
34 バランスウエイト
4 回転刃
41 取付ブラケット
42 刃体
5 入力手段
51 入力軸
52 出力軸
53 メインビーム
6 動力伝達手段
61,62 プーリー
63 Vベルト

Claims (4)

  1. 左右の側板および左右の側板に一体に固定されたカバーからなるフレームと、回転パイプおよび回転パイプの左右端部に一体に固定された回転シャフトからなり、回転シャフトが左右各側板にそれぞれ軸受を介して水平軸回りに回転自在に軸支された回転軸と、回転パイプの外周面に軸心方向および周方向にそれぞれ間隔をおいて固定された複数個の取付ブラケットおよび各取付ブラケットに回転自在に軸支された複数個の刃体からなる回転刃と、左右の側板にわたって支持された入力手段と、入力手段に入力された動力を回転シャフトに伝達する動力伝達手段と、を備えた農作業機において、前記回転パイプにおける外周面の左右各端部に、周方向に間隔をおいて複数個の調整穴または周方向に長穴が形成されたリング板がそれぞれ固定され、各リング板に、各側板の内面に当接する近傍位置まで突出するバランスウエイトが調整穴または長穴を通してボルトにより周方向に調整自在に固定されることを特徴とする農作業機。
  2. 前記左右各側板の内面に、回転シャフトに装着されるとともに、周方向に間隔をおいて複数個の締結ナットが固定された円板部および円板部の外周縁から回転パイプの端縁部の外周面上まで延出されたフランジ部からなるダストカバーがそれぞれ配置され、回転シャフトに装着された各ダストカバーが、左右各側板の外面にそれぞれ配置される軸受とともにボルトおよび締結ナットを介して左右各側板に固定され、その際、ダストカバーのフランジ部が回転パイプの左右各端縁と左右各側板の内面との隙間を覆うことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
  3. 前記ダストカバーの円板部に複数個の係合部が設けられるとともに、左右各側板に、ダストカバーの各係合部に対応する複数個の被係合部が設けられることを特徴とする請求項2記載の農作業機。
  4. 前記左右各側板に、回転シャフトの外径よりも広幅の切欠部がその下端縁から回転シャフトの挿入穴に向かって形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の農作業機。
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