JP3835182B2 - 文書作成支援装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SGML(Standard Generalized Markup Language)やXML(eXtensible Markup Language)に代表される構造化言語で記述された構造化文書の作成を支援する文書作成支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
構造化文書は、構造情報を表示するための構造化言語を用いて記述され、共通の論理構造の定義にしたがって作成される。例えばSGMLについては、DTD(Document Type Definition:文書型定義)と呼ばれる文書の論理構造の定義が用いられ、このDTDにしたがって構造化文書が作成される。
このような構造化文書の作成を容易にするための文書作成ツールとして従来知られているものは、DTDの編集機能を備えているが編集中の構造化文書とは別にDTDを編集する形式のものがほとんどである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、DTDには多数の記述規則があり、誰もが簡単に作成できるものではなかった。そのため、DTDの記述規則に対する特別な知識を有することなく誰もが簡単にDTDを作成できることが望まれていた。
【0004】
特開2000−35961号公報には、SGMLによる文書作成を容易にするSGMLエディタが開示されており、そのSGMLエディタは、編集中の構造化文書が利用しているDTDのタグ定義がツリー形式で表示されるGUI(Graphical User Interface)を採用している。しかしながら、この公報に示されたSGMLエディタは、DTDのエンティティ(実体)宣言(一つのエンティティに対応する参照文字列を指定する宣言)には対応していなかった。
【0005】
本発明は上述した点に着目してなされたものであり、DTDのエンティティ宣言を、DTDの記述規則に対する特別な知識がない使用者が簡単に作成、編集することを可能とする文書作成支援装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、使用者による構造化文書の作成を支援する文書作成支援装置において、文書の論理構造を定義する文書型定義データを解析し、内部文書型定義データを生成する文書型定義データ解析手段と、生成された前記内部文書型定義データに基づいて、入力される文書データを解析し、内部文書構造データを生成する文書データ解析手段と、使用者による前記内部文書構造データの編集を支援すると共に、前記編集中の前記内部文書構造データにおいて使用者によりエンティテイが選択されて置換する処理が実行されると、対応するエンティティ宣言を生成し、生成したエンティティ宣言を前記内部文書型定義データに記述する編集支援手段と、前記エンティティ宣言が記述された前記内部文書型定義データを、前記文書型定義データとして出力する文書型定義データ出力手段と、編集された前記内部文書構造データを、構造化文書データとして出力する構造化文書データ出力手段と、前記エンティティ宣言または内部文書構造データにおける実体指定の誤りを検知し、該検知した誤りに基づいて前記エンティティ宣言または内部文書構造データを補正する誤り補正手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の文書作成支援装置において、前記誤り補正手段は、前記エンティティ宣言で発生する誤りを、エンティティ宣言順序を入れ替えることにより、あるいは別のエンティティ名を使用することにより、補正することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる文書作成支援装置の構成を示すブロック図である。この文書作成支援装置1は、文書作成者(使用者)または標準化団体・業界が提示している記述規則にしたがった文書型定義データ101を解析し、内部文書型定義データ103を生成する文書型定義データ解析部102と、文書作成者により入力される文書データ106を解析し、内部文書構造データ108を生成する文書データ解析部107と、文書作成者が内部文書型定義データ103及び内部文書構造データ108を編集するためのユーザインタフェース109と、エンティティ参照データ105及び内部文書構造データ108で発生した、記述規則に反するエラーを補正するエンティティ参照データエラー補正部113と、内部文書型定義データ103を文書型定義データ101に変換して出力する文書型定義データ出力部114と、内部文書構造データ108を構造化文書データ116に変換し、構造化文書データ116を出力する構造化文書データ出力部115とを備えている。
【0011】
内部文書型定義データ103は、タグ・属性・属性値データ104及びエンティティ参照データ105からなる。ユーザインタフェース109は、GUI(Graphical User Interface)であり、文書作成者によるタグ・属性・属性値データ104の編集操作を支援するタグ・属性・属性値定義データ編集部110と、文書作成者によるエンティティ参照データ105の編集操作を支援するエンティティ参照データ編集部111と、文書作成者による内部文書構造データ108の編集操作を支援する文書構造データ編集部112とから構成されている。
【0012】
エンティティ参照データエラー補正部113は、より具体的には、エンティティ参照データ105のエンティティ宣言または内部文書構造データ108における実体指定の誤りを検知し、該検知した誤りに基づいて、エンティティ宣言または内部文書構造データを補正する。
【0013】
文書作成支援装置1は、実際には、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)などのハードウエアで構成され、図1に示す各構成要素、文書型定義データ解析部102,文書データ解析部107,内部文書構造データ108,ユーザインタフェース109,文書型定義データ出力部114及び構造化文書データ出力部115の機能は、具体的にはCPUで実行されるプログラムにより実現される。
【0014】
以下文書作成支援装置1の動作をより具体的に説明する。
文書型定義データ101が入力されると、文書型定義データ解析部102により解析され、内部文書型定義データ103が生成される。文書作成者(使用者)が用意した文書データ106(新規に文書を作成する場合は空でよい)が入力されると、生成された内部文書型定義データ103に基づいて、文書データ解析部107により解析され、内部文書構造データ108が生成される。
【0015】
次に文書作成者は、ユーザインターフェース109を介してタグ・属性・属性値データ104、エンティテイ参照データ105及び内部文書構造データ108編集を行う。
エンティティ参照データ編集部111及び文書構造データ編集部112の支援によって編集されたエンティティ参照データ105及び内部文書構造データ108において、エンティティ参照の記述規則に反するエラーが発生した場合には、エンティティ参照データエラー補正部113が検知し、そのエラー情報に基づいてエンティティ参照データ105及び内部文書構造データ108を補正する。
【0016】
編集された内部文書型定義データ103は文書型定義データ出力部114により、文書型定義データ101として出力される。また編集された内部文書構造データ108は、構造化文書データ出力部115により構造化文書データ116(XML/SGML文書データ)として出力される。
【0017】
DTDにおけるエンティティ定義には主にテキスト文字列の置換、外部テキストファイルの置換、外部データファイルの置換の三種類がある。以下、これらのそれぞれの場合についてエンティティ宣言生成の具体例を示す。
【0018】
図2は、テキスト文字列の置換の具体例を説明するための図であり、Sample1.xmlという構造化文書を編集画面201で編集している場合が示されている。ここで文書作成者が、編集画面201のテキストの一部202を選択し、その状態でメニュー203を開き、「エンティティ設定」を選択すると、ユーザインタフェース109によりエンティティ設定の画面204が開かれる。この画面204を開いた時点で実体、種別、パース、及び一括置換の各項目は自動で入力または選択されている。図2においては選択されている部分が下線を付して示されており、以下に説明する他の図においても同様である。
【0019】
文書作成者は、画面204の参照文字列に、置換する文字列(エンティティ名”ent”)を入力し、必要であれば実体、種別、パース、一括置換の各項目を変更して決定する。これに対応して、ユーザインタフェース109は、編集画面205に示すように、構造化文書Sample1.xmlを、選択された文字列202を、エンティティ名に置換した形(&ent;)で表示する。
【0020】
Sample1.xmlのプレビュー画面は、図3(a)に示すようになる。また上記エンティティ設定操作の結果、エンティティ参照データ105には、同図(c)に示す記述213がエンティティ参照データ編集部111により書き込まれる。記述213が、文書型定義データ出力部114によりDTDデータに変換されると、同図(b)に示すエンティティ宣言212となり、例えばDTDデータファイルSample1.dtdに記述される。
【0021】
また編集画面205で文書作成者がエンティティ名(参照文字列)206を選択し、その状態でメニュー203を開き、「エンティティ設定」を選択すると、ユーザインタフェース109により、再びエンティティ設定画面207が開かれる。この画面が開いた時点では、全ての項目はエンティティ参照データ213を元に自動で入力または選択されている。必要であれば文書作成者が、実体、種別、パース、参照文字列(エンティティ名)、及び一括置換の各項目を変更して決定することにより、構造化文書Sample1.xmlは画面211に示すように実体に置換された形で表示される。一度定義したエンティティ名はエンティティ参照データ105に保持されるとともに、定義されたエンティティ名のリストが、ユーザインタフェース109により自動生成される。したがって、文書作成者が、自動生成されたリストから選択することにより、一度定義したエンティティ名は、簡単に入力することができる。
【0022】
図4は、文書要素(下位構造を含む)を外部テキストファイルとして置換対象とするエンティティ設定を説明するための図であり、Sample2.xmlという構造化文書を編集画面301で編集している場合が示されている。ここで文書作成者が、編集画面301に示された文書要素を示すタグ302を選択した状態でメニュー303を開き、「エンティティ設定」を選択すると、エンティティ設定の画面304が開かれる。この画面304を開いた時点で種別、パース、一括置換の項目は、ユーザインタフェース109により自動で入力または選択されている。文書作成者が参照文字列(エンティティ名)「CONTEXT」を入力すると、実体となる外部ファイル名「CONTEXT.xml」もユーザインタフェース109により自動入力される。また必要であれば文書作成者が、実体、種別、パース、エンティティ名、一括置換の各項目を変更して決定することで、ユーザインタフェース109により、エンティティ参照の実体となる外部ファイル306が生成され、編集画面305に示すように、構造化文書Sample2.xmlはエンティティ名に置換された形(&CONTEXT;)で表示される。エンティティ名を実体に戻す繰件方法は、図2に示す場合と同様である。
【0023】
エンティティ設定画面304で種別として「テキスト」を選択した場合には,図2に示す場合と同様にタグを含めた文書要素を全て(<BODY>から</BODY>まで)を文字列として取り扱う。文書要素には文字列以外に画像データなども含まれるためにエラーが生じる可能性もあるが、本実施形態では後述するように、エンティティ参照のデータエラー補正手法によって全て文字列に置き換えることによりエラーが補正される。
【0024】
Sample2.xmlのプレビュー画面は図5(a)に示すようになる。また、上記エンティティ設定操作の結果、エンティティ参照データ105には、同図(c)に示す記述313がエンティティ参照データ編集部111により書き込まれる。記述313が、文書型定義データ出力部114によりDTDデータに変換されると、同図(b)に示すエンティティ宣言312となり、例えばDTDデータファイルSample2.dtdに記述される。
【0025】
図6は、画像データなどの外部データファイルを置換の対象とするエンティティ設定を説明するための図であり、Sample3.xmlという構造化文書を編集画面401で編集している場合を示す。ここで文書作成者が、編集画面401上の画像データなどのオブジェクト402を選択し、その状態でメニュー403を開き、「エンティティ設定」を選択すると、ユーザインタフェース109により、エンティティ設定の画面404が開かれる。この画面を開いた時点で実体、種別、パース、及び一括置換の項目は、ユーザインタフェース109により自動で入力または選択されている。文書作成者が参照文字列(エンティティ名)を入力し、必要であれば実体、種別、パース、エンティティ名、及び一括置換の各項目を変更して決定すると、ユーザインタフェース109により、編集画面401の構造化文書Sample3.xmlは、編集画面405に示すように、オブジェクト402がエンティティ名に置換された形(<IMG SRC=&IMAGE;/>)で表示される。エンティティ名で示された部分を、実体に戻す繰作方法は図2の場合と同様である。
【0026】
Sample3.xmlのプレビュー画面は、図7(a)に示すようになる。また、上記エンティティ設定操作の結果、エンティティ参照データ105には、同図(c)に示す記述413がエンティティ参照データ編集部111により書き込まれる。記述413が、文書型定義データ出力部114によりDTDデータに変換されると、同図(b)に示す記法宣言414及びエンティティ宣言412となり、例えばDTDデータファイルSample3.dtdに記述される。記法宣言414は、エンティティ参照の実体として外部データファイルを用いる場合、それがどのようなデータであるかを示す記述である。本実施形態の文書作成支援装置1では、編集画面上のオブジェクト表示に使用しているオブジェクトのパラメータを利用して記法宣言を生成している。
【0027】
次に図1に示すエンティティ参照データエラー補正部113の動作について説明する。エンティティ参照に関するエラーはDTDのエンティティ宣言と、定義されているエンティティ名を利用する構造化文書とで生じる可能性がある。文書作成支援装置1は、それぞれのデータをエンティティ参照データ105及び内部文書構造データ108として保持し、エンティティ参照データエラー補正部113(以下「補正部113」と略して記述する)は、文書作成者が編集装置を介して行った編集繰作結果を入力としてエンティティ参照データ105及び内部文書構造データ108を変更する際にエラーの発生を検知して自動的に補正を行う。最初に、内部文書構造データ108内で生じるエラーの補正について説明し、次いで、エンティティ参照データ105内で生じるエラーの補正について説明する。
【0028】
内部文書構造データ108で生じるエラーは、構造化文書の記述規則に反するものである。例えば図8(c)に示すように、内部文書構造データ108内で、タグの属性値として外部ファイルのエンティティ(&CONTEXT;)を参照することはエラーとなる。そこで、補正部113は、このようなエラーを検知し、タグの属性値が外部テキストファイルであるときは、同図(d)に示すように、属性値の記述部分に、テキストファイルの実体を直接展開する補正処理を実行してエラーを回避する。なお、同図(a)(b)は、それぞれエンティティ名(CONTEXT)に対応するエンティティ宣言及び外部ファイルの内容を示している。
【0029】
また例えば同図(f)に示すように、外部データファイルのエンティティ(&IMAGE;)が参照されているときは、同図(g)に示すように、実体を文字列表現に置き換えて展開する補正処理を実行してエラーを回避する。なお、同図(e)は、エンティティ名(IMAGE)に対応する記法宣言及びエンティティ宣言を示している。
【0030】
また、内部文書構造データ108では、図9(a)(c)(d)に示すように、タグの属性値として利用されているエンティティ(CONTEXT.xml)の中でタグの開始記号が利用されている場合にエラーとなる。そこで、補正部113は、このようなエラーを検知し、同図(b)に示すように、記号(<,>)を実体とするエンティティ宣言をDTDに追加する(実際には、対応する記述をエンティティ参照データ105に追加する)とともに、内部文書構造データ108中の記号(<,>)を参照文字列(lt,gt)に置換する補正処理を実行してエラーを回避する。
【0031】
エンティティ参照データ105では、DTDの記述規則に反するものがエラーとなる。DTD内部ではエンティティ宣言の順序が重要であり、「同じエンティティ名の宣言では先に宣言したエンティティ宣言が有効」「エンティティ宣言の中で参照されているエンティティは先に宣言が必要」という記述規則がある。
【0032】
例えば図10(a)に示すようにエンティティ名”ent”に対応するエンティティ宣言が2つある場合には、先の宣言のみが有効となるので、「置換文字列」についての宣言が無効となる。実際に必要な実体は「置換文字列」である場合には、補正部113は、同図(b)に示すように順序を入れ替える補正処理を実行して、「置換文字列」についての宣言を有効とする。また、同図(c)に示すように、エンティティ宣言の順序が逆になっているために、エンティティ名”CONTEXT”に対応するエンティティ宣言が見つけられないときはエラーとなるので、補正部113は、そのようなエラーを検知し、同図(d)に示すようにエンティティ宣言の順番を入れ替える補正処理を実行してエラーを回避する。
【0033】
また同図(e)に示すように、2つ以上のエンティティ宣言の中で相互にエンティティ名を参照する場合にはエラーとなるので、補正部113は、このようなエラーを検知し、同図(f)に示すように、エンティティ名”ent”及び”CONTEXT”をそれぞれ別のエンティティ名”ent_tmp”及び”CONTEXT_tmp”で複製し、互いに参照しているエンティティ名部分を除去するとともに、それらの宣言を既存のエンティティ宣言よりも先に配置し、既存のエンティティ宣言が新たに作成されたエンティティ名を参照する補正処理を実行してエラーを回避する。
【0034】
また、図11(a)に示すように、エンティティ宣言内で実体定義が外部ファイルのエンティティを参照している場合にエラーとなるので、補正部113は、このようなエラーを検知し、参照している外部ファイルがテキストファイル(CONTEXT.xml)であれば(同図(c)参照)、同図(b)に示すように、属性値の記述部分にテキストファイルの実体を直接展開する補正を実行してエラーを回避する。また同図(d)に示すように、参照している外部ファイルがデータファイル(IMAGE.JPG)であれば、補正部113は、実体を文字列表現(IMAGE.DAT)に置き換えて展開する補正を実行してエラーを回避する。
【0035】
また同図(f)に示すように、エンティティ名に対応する実体として指定されている外部ファイルやURL(Uniform Resource Locator)が存在しない場合にエラーとなるので、補正部113は、このようなエラーを検知し、同図(g)に示すように、それらの実体を文字列表現に置き換える補正を実行してエラーを回避する。
【0036】
さらにエンティティ宣言の実体定義の中で開始タグと終了タグが対応して存在しない場合にエラーとなるので、補正部113は、このようなエラーを検知し、タグを含めた全ての実体定義を、図9に示す手法と同様の手法によリテキスト表現に置き換える補正処理を実行してエラーを回避する。
【0037】
以上のように本実施形態の文書作成支援装置1は、DTDデータを解析し、内部文書型定義データ103を生成する文書型定義データ解析部102と、解析された文書型定義データ103を用いて入力される文書データ106を解析し、内部文書構造データ108を生成する文書データ解析部107と、内部文書型定義データ103及び内部文書構造データ108の文書作成者による編集を支援するユーザインタフェース109と、編集された内部文書型定義データ103をDTDデータとして出力する文書型定義データ出力部114と、編集された内部文書構造データ108を、構造化文書データ116として出力する構造化文書データ出力部115とを備え、ユーザインタフェース109は、文書作成者による内部文書構造データの編集作業を支援しながら、必要なエンティティ宣言を生成して内部文書型定義データに記述していくので、文書作成者が特別の知識を有しない場合であっても、SGML文書などの構造化文書、及び対応するDTDデータ(ファイル)を容易に作成することができる。
【0038】
さらにエンティティ宣言または内部文書構造データにおけるエラーを検知し、該検知した誤りに基づいてエンティティ宣言または内部文書構造データを補正する補正部113を設けたので、所定のエラーについては自動的に補正することができ、文書作成者の負担をさらに軽減することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1に記載の発明によれば、使用者が内部文書構造データの編集作業を行いながら、必要なエンティティ宣言が生成されて内部文書型定義データに記述されていき、その内部文書型定義データが文書型定義データに変換されて出力されると共に、編集された内部文書構造データが構造化文書データとして出力されるので、使用者、すなわち文書作成者が特別の知識を有しない場合であっても、SGML文書などの構造化文書、及び対応するDTDデータ(ファイル)を容易に作成することができる。さらに、エンティティ宣言または内部文書構造データにおけるエラーが検知され、該検知された誤りに基づいてエンティティ宣言または内部文書構造データが補正されるので、所定のエラーについては自動的に補正することができ、文書作成者の負担をさらに軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる文書作成支援装置の構成を示すブロック図である。
【図2】テキストを参照文字列(エンティティ名)に置換する操作及び参照文字列を対応する実体に戻す操作を説明するための図である。
【図3】図2の例に対応する構造化文書の表示例、エンティティ宣言及び対応するエンティティ参照データを示す図である。
【図4】文書の一部を外部テキストファイルを示す参照文字列に置換する操作を説明するための図である。
【図5】図4の例に対応する構造化文書の表示例、エンティティ宣言及び対応するエンティティ参照データを示す図である。
【図6】画像データを参照文字列に置換する操作を説明するための図である。
【図7】図6の例に対応する構造化文書の表示例、エンティティ宣言及び対応するエンティティ参照データを示す図である。
【図8】内部文書構造データで発生するエラーとその補正方法を説明するための図である。
【図9】内部文書構造データで発生するエラーとその補正方法を説明するための図である。
【図10】エンティティ宣言で発生するエラーとその補正方法を説明するための図である。
【図11】エンティティ宣言で発生するエラーとその補正方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 文書作成支援装置
102 文書型定義データ解析部(文書型定義データ解析手段)
103 内部文書型定義データ
105 エンティティ参照データ
107 文書データ解析部(文書データ解析手段)
108 内部文書構造データ
109 ユーザインタフェース(編集支援手段)
113 エンティティ参照データエラー補正部(誤り補正手段)
114 文書型定義データ出力部(文書型定義データ出力手段)
115 構造化文書データ出力部(構造化文書データ出力手段)

Claims (2)

  1. 使用者による構造化文書の作成を支援する文書作成支援装置において、
    文書の論理構造を定義する文書型定義データを解析し、内部文書型定義データを生成する文書型定義データ解析手段と、
    生成された前記内部文書型定義データに基づいて、入力される文書データを解析し、内部文書構造データを生成する文書データ解析手段と、
    使用者による前記内部文書構造データの編集を支援すると共に、前記編集中の前記内部文書構造データにおいて使用者によりエンティテイが選択されて置換する処理が実行されると、対応するエンティティ宣言を生成し、生成したエンティティ宣言を前記内部文書型定義データに記述する編集支援手段と、
    前記エンティティ宣言が記述された前記内部文書型定義データを、前記文書型定義データとして出力する文書型定義データ出力手段と、
    編集された前記内部文書構造データを、構造化文書データとして出力する構造化文書データ出力手段と
    前記エンティティ宣言または内部文書構造データにおける実体指定の誤りを検知し、該検知した誤りに基づいて前記エンティティ宣言または内部文書構造データを補正する誤り補正手段とを備えることを特徴とする文書作成支援装置。
  2. 前記誤り補正手段は、前記エンティティ宣言で発生する誤りを、エンティティ宣言順序を入れ替えることにより、あるいは別のエンティティ名を使用することにより、補正することを特徴とする請求項に記載の文書作成支援装置。
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